JP2001334794A - 筆記具等用キャップ - Google Patents

筆記具等用キャップ

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caps
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伸之 中島
Shigeki Oba
茂樹 大場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第一、第二のキャップに単独でも、あるいは
組み合わせの状態でも通気性を確保し、安全性を高める
ことのできる筆記具等用キャップを提供する。 【解決手段】 これら第一および第二のキャップ1およ
び2は、外周面に長手方向の全長に亙って断面歯車状の
リブ3が複数突出形成されて、リブ3、3…同士の間に
溝4、4…が形成され、第一のキャップ1と第二のキャ
ップ2を相互に嵌めたときに、各キャップ1および2の
リブ3、3…間の溝4、4…がキャップ1および2の長
手方向に連続して通気できるようにしたものであるの
で、簡易な構成で安全性の向上が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、修正具、塗布具、
あるいは筆記具からなる筆記具等用キャップの構造の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】筆記具には鉛筆、サインペン、羽ペン、
筆、万年筆等の様々な種類があるが、この他にツインタ
イプのマーカ等があげられる。このマーカ等は、図示し
ないが、軸の一端部である筆記先端部に第一のキャップ
を、他端部である筆記末端部には第二のキャップをそれ
ぞれ着脱自在に備え、これら第一、第二のキャップが相
互に嵌合する構造に成形されているものがある。
【0003】なお、この種の先行技術文献として、実用
新案登録2596066号、2552154号、254
2049号、2542386号、特開平9−39479
号、9−394809号、9−48195号公報等があ
げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の筆記具等用キャ
ップは、以上のように構成され、諸性能を向上させるべ
く鋭意研究開発されているが、その研究項目の一つとし
て安全性がある。すなわち、ツインタイプの第一、第二
のキャップが単独でも、あるいは組み合わせの状態で狭
いところにはいったときにも通気性を発揮するように
し、空気の流通を確保するようにすれば、ある種の好ま
しくない事態を容易に回避することが可能である。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、第一、第二のキャップに単独でも、あるいは組み合
わせの状態でも通気性を確保し、安全性を高めることの
できる筆記具等用キャップを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。本発明は、軸の一端部に
嵌め入れる第一のキャップと、該軸の他端部に嵌め入れ
可能、かつ、上記第一のキャップの頂部に嵌めることが
可能な第二のキャップとを含んでなる筆記具等用キャッ
プであって、第一のキャップおよび第二のキャップは外
周面に長手方向の全長に亙ってリブが突出形成され、リ
ブ同士の間に溝が形成され、第一のキャップと第二のキ
ャップを相互に嵌めたときに、各キャップのリブ間の溝
が連続して通気できるようにしたことを特徴とする筆記
具等のキャップである。これにより、第一、第二のキャ
ップに単独でも、あるいは組み合わせの状態でも通気性
を確保し、安全性を高めることができる。本発明におい
ては、キャップ外周面に形成されたリブはキャップ毎に
ピッチが異なり、キャップ同士を相互に嵌め合わせたと
きにリブ同士がずれて各キャップの溝が確実に連続する
ようにしたことが好適である。このようにすれば、通気
を確実にできる。また、リブ同士の間の溝幅がリブ幅に
比較して大きく形成されたリブ同士の間の溝幅がリブ幅
に比較して大きく形成されたことが好適である。これに
より、溝幅の大きさを確保でき確実な通気ができる。
【0007】ここで、特許請求の範囲における筆記具等
は、ツインタイプのサインペン、ボールペン、水性や油
性のマーカ等の筆記具が主であるが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、例えばツインタイプのリップブ
ラシやアイカラースティック等の化粧具、修正具、塗布
具等でも良い。また、中央部付近には、中央部と、中央
部の近傍のいずれもが含まれる。この点については、閉
塞端面付近や開口端面付近についても同様である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1両端部に筆記端部を備える筆記
具の説明図、図2はキャップの説明図、図3はキャップ
同士を嵌合した状態の説明図である。
【0009】本実施形態における筆記具等用キャップ
は、図1に示すように、軸(barrel)10の一端部
である筆記先端部に着脱自在に嵌入される第一のキャッ
プ1と、軸の他端部である筆記末端部に着脱自在に嵌入
され、第一のキャップ1と相互に嵌合する第二のキャッ
プ2とを備えている。
【0010】第一、第二のキャップ1、2は、成形性、
曲げ強さ、剛性、可滅菌性に優れるPP(ポリプロピレ
ン)、PE(ポリエチレン)、ABS、PET(ポリエチレンテ
レフタレート)およびその再生材等を用いて基本的には
同一サイズの円筒形に成形され、軸のインクの蒸発を防
止するよう機能する。図1、図2に示すように、これら
第一および第二のキャップ1および2は、外周面に長手
方向の全長に亙って断面歯車状のリブ3が複数突出形成
されて、リブ3、3…同士の間に溝4、4…が形成さ
れ、第一のキャップ1と第二のキャップ2を相互に嵌め
たときに、各キャップ1および2のリブ3、3…間の溝
4、4…がキャップ1および2の長手方向に連続して通
気できるようにしたものである。
【0011】詳細には、軸10の各端部10a、10bの
外面に嵌入する概略円筒形の外筒5を備え、この外筒5
の閉塞端部側の周壁6が嵌入係止用の段差部7を介し縮
径に成形されている。この外筒5の縮径の周壁6a内に
は、開口端面を外筒5の開口端面側に向け段差部7近傍
に位置させる円筒形状の内筒部8が前記縮径の周壁6a
から釣り下がるように形成され、これら外筒5の縮径の
周壁6aと内筒部5の外周との間は連結されて一体的に
成形されている。
【0012】リブ3は、キャップ1、2の天頂部を除い
て長手方向に全体に軸方向に沿って形成されている。し
たがって、キャップ1、2外周部のリブ3により単独状
態でも連結状態でも、たとえ飲み込むなどしても溝4が
通気路になり、通気でき不具合は生じない。
【0013】また、キャップ1、2外周面に形成された
リブ3はキャップ1、2毎にピッチが異なるものとし、
キャップ1、2同士を相互に嵌め合わせたときにリブ
3、3、3…同士がずれて各キャップ1、2の溝4、
4、4…が確実に連続するようにしたものである。した
がって、キャップ1、2同士を嵌め合わせた場合に組ま
せた各キャップ1、2の溝4、4、4…同士がずれて確
実に通気路が確保できる。この場合には、溝幅の異なる
キャップ1、2同士をランダムに組み合わせて実現でき
る。
【0014】また、リブ3、3、3…同士の間の溝幅W
1がリブ幅W2に比較して大きく形成されたものであ
る。また、キャップ天頂部のリブ3外径を外筒の開口内
径よりもわずかに大径に形成しており、キャップに他の
キャップを嵌め入れるとキャップ開口端が段差部7に当
たって嵌着位置決めができる。
【0015】以上のように、実施形態のキャップによれ
ば、単体でも複数組み合わせても通気路を確保すること
ができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第一、第
二のキャップに単独でも、あるいは組み合わせの状態で
も通気性を確保し、安全性を高めることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る両端部に筆記端部を備
える筆記具の説明図である。
【図2】(a)、(b)はキャップの平面視、側面視し
た説明図である。
【図3】キャップ同士を嵌合した状態の説明図である。
【符号の説明】
1 第一のキャップ 2 第二のキャップ 3 リブ 4 溝 5 外筒 6 周壁 6a 縮径 7 段差部 8 内筒部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の一端部に嵌め入れる第一のキャップ
    と、該軸の他端部に嵌め入れ可能、かつ、上記第一のキ
    ャップの頂部に嵌めることが可能な第二のキャップとを
    含んでなる筆記具等用キャップであって、 第一のキャップおよび第二のキャップは外周面に長手方
    向の全長に亙ってリブが突出形成され、リブ同士の間に
    溝が形成され、 第一のキャップと第二のキャップを相互に嵌めたとき
    に、各キャップのリブ間の溝が連続して通気できるよう
    にしたことを特徴とする筆記具等のキャップ。
  2. 【請求項2】 キャップ外周面に形成されたリブはキャ
    ップ毎にピッチが異なり、キャップ同士を相互に嵌め合
    わせたときにリブ同士がずれて各キャップの溝が確実に
    連続するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    筆記具等用のキャップ。
  3. 【請求項3】 リブ同士の間の溝幅がリブ幅に比較して
    大きく形成されたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の筆記具等用のキャップ。
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