JP2001334250A - 汚染物質捕捉構造体とこの構造体を用いた汚染物質捕捉方法 - Google Patents

汚染物質捕捉構造体とこの構造体を用いた汚染物質捕捉方法

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JP2001334250A
JP2001334250A JP2000258548A JP2000258548A JP2001334250A JP 2001334250 A JP2001334250 A JP 2001334250A JP 2000258548 A JP2000258548 A JP 2000258548A JP 2000258548 A JP2000258548 A JP 2000258548A JP 2001334250 A JP2001334250 A JP 2001334250A
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contaminant
pollutant
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capturing
trapping
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Kazuyoshi Sato
和義 佐藤
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Nippon Kokan Light Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚染物質が漏洩していることの多い工場跡
地、汚染物質を含む埋立地、廃棄物の最終処分場の廃棄
物投棄場のような土地を再利用する必要から、土壌から
汚染物質を除去する技術の開発が求められている。 【解決手段】 本発明は、地盤又は堆積層中に汚染物質
捕捉構造体を設置し、該地盤又は堆積層に水を供給し、
浸透水中の汚染物質を該汚染物質捕捉構造体に捕捉させ
るものである。ここで、汚染物質捕捉構造体は、筒状の
ケーシングと、該ケーシング中に挿入される複数個の汚
染物質捕捉体と、該汚染物質捕捉体を該ケーシング中に
おいて連結する連結手段とを備え、前記ケーシングの側
壁には複数個の孔が形成され、前記汚染物質捕捉体は透
水性を有する包囲体と、該包囲体中に充填されている汚
染物質捕捉材とを備えているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境汚染物質ある
いは除去したい物質の捕捉処理、例えば、汚染物質を含
む埋立地、汚染物質漏洩地又は廃棄物の最終処分場にお
ける汚染物質の捕捉処理、に用いる汚染物質捕捉構造体
とこの構造体を用いた汚染物質捕捉方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、我々の生活や産業によって、大量
の環境汚染物質と廃棄物が排出されている。汚染物質の
回収や廃棄には多くの方法が採用されており、技術や材
料も多岐に亘る。
【0003】微細な固体や液体成分としての汚染物質の
捕捉には吸着剤の使用が一般的である。吸着剤としては
活性炭、ゼオライトなどが目的等に応じて一般的に使わ
れている。吸着剤は一つの種類のものが選択されて使わ
れ、複数の吸着材の混合物は実用されていないようであ
る。吸着以外に例えば酸性物質の処理に石灰を用いるよ
うに、化学反応により汚染物質を捕捉・除去する方法も
ある。また、バイオメディエーションと呼ばれ、土壌中
の微生物を活性化することにより汚染物質を分解・除去
する方法もある。
【0004】特開平11-90221号公報には、パル
プ用のチップ材から出るダストを蒸し焼きにして細かい
炭状にしたことで、水と油の界面現象を利用して、油を
吸着する素材とし、さらに前記素材をオイル吸着マット
で包装することで、二重の効果をあげることを目的とす
る「チップダストのオイル吸着材」が提案されている。
【0005】特公昭55−40729号(登録第111
4892号)公報には、重金属物質からなる汚染物質に
重金属捕捉物質と透水性織布を組合わせてなるフィルタ
ーマットを展張して埋立土砂から排水する工法の「重金
属物質汚染土による埋立工法」が提案されている。
【0006】特開昭55−155707号公報には、有
底円筒状の本体内に上部マット、砕石層、下部マット、
吸着剤層および簀の子を段設し、簀の子と底面間の空間
部に濾水取出管と送気管を配設してなる、家庭雑排水の
簡易にして安価な浄化装置である「家庭用濾過装置」が提
案されている。
【0007】網目状の管と透水性の外層フィルターで構
成された、例えば、モノドレン(商品名)と呼ばれる暗
渠排水管が市販されていて、各種目的の排水材として使
われている等、ドレーン材(内部は中空)はいろいろな
ものが使われている。
【0008】ドレーン材として、ポリエステルの剛毛糸
を熱成形加工した土木用排水マットがエンドレンマット
(商品名)として市販されている。また、ポリエステル
を主体とした不織布の中にポリエステル剛毛糸によって
組まれた中空チューブを内蔵した平面状排水シートがエ
ンドレンフィルター(商品名)として市販されており、
商品カタログによると、同商品は不織布効果と中空チュ
ーブ効果の両面効果を発揮し、多くの気孔が多層に積層
されており、重載荷重下においても通水断面を確保し、
さらに屈曲性に富むものである。
【0009】土壌汚染に対する浄化方法として、微生物
を使って汚染物質を分解するバイオメディエーションと
呼ばれる方法、汚染物質を付着した土粒子を選択的に分
離する土壌洗浄法、汚染物質を含む土を溶融しガラス化
することにより汚染物質を封じ込める方法、土壌中の揮
発性有機物質を吸引して浄化処理する方法、汚染地下水
をポンプにより揚水して浄化処理する揚水ばっ気法など
多くの技術が検討あるいは実用されている。
【0010】水平ボーリングにより既設建物の下などに
ポリエチレン管の水平井戸を設置し、揚水やガス吸引で
土壌汚染物質を浄化する技術が実用されている。
【0011】汚染地盤の下流側に透水性の浄化壁を設
け、壁を通過する汚染水を浄化する技術が実用されてい
る。
【0012】炭酸水を土壌に注入し、炭酸が土粒子の表
面部分を浸食する作用を使って汚染物質の溶出速度を高
める技術が実用されている。
【0013】連壁に設けられた細かい孔で有機系汚染物
質を吸着する技術が実用化されている。
【0014】適切な浄化手段がない場合、周辺への拡散
の危険を減らすために、汚染土をコンクリート製の壁な
どで封じ込め、汚染物質が溶け出さないような安定な状
態にすることも行われている。
【0015】廃棄物の最終処分場として、最近、クロー
ズドシステム処分場が提案・実施されている。クローズ
ドシステム処分場は中間処理施設と最終処分場を合体し
た最終処分の場を閉鎖型の人工構造物で造るもので、景
観、安全性に優れ、従来のオープン型に比べ、クリーン
なイメージが得られ、住民などの合意形成も得やすい処
分場とされている。
【0016】埋立の進行とともに建屋を移動するタイプ
などがある。浸出水を内部循環式とし、処理場外へ放流
しない。屋根や遮水シートで雨水が入らないようにし
て、浸出水を循環する。水処理設備の長期運転とそれに
応じた処理能力が必要となる。
【0017】埋立処分場は大量の廃棄物を長期間貯留
し、自然の浄化作用によって廃棄物を安定化しなければ
閉鎖や跡地利用を行なうことができない。有機物を含む
埋立廃棄物層内は好気的であるほど浸出水の汚濁物質濃
度は早期に低下し、埋立地が早期に安定化することも明
らかになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、環境汚染物
質の不測の流出などに大きい規模で継続的に対応できる
汎用的捕捉材料が求められている。また、埋立地で、埋
立土壌中に汚染物質が含まれる場合がある。また、汚染
土壌としては、汚染物質の漏洩地や、農薬が過度に散布
された農業用土壌もある。
【0019】また、廃棄物の最終処分場では、いわゆる
衛生埋立てと呼ばれる廃棄物と土とをサンドイッチ状に
埋め立てる場合の土(覆土)に替わり、取り扱い易く、
汚染物質の捕捉時間や捕捉性能などについて浄化処理シ
ステムと一体になって寄与する材料や捕捉材料の捕捉性
能を再生・更新できる技術が求められている。特に、あ
らかじめ捕捉性能が設計され、被捕捉物質を含有する水
中・土壌中・堆積物中等の内部に設置され、使い易く、
かつ取り扱い易い実用的材料が求められている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る汚染物質捕
捉構造体は、筒状のケーシングと、該ケーシング中に挿
入される複数個の汚染物質捕捉体と、該汚染物質捕捉体
を該ケーシング中において連結する連結手段とを備え、
前記ケーシングが側壁に複数個の孔(スリットを含む)
を備え、前記汚染物質捕捉体が、透水性を有する包囲体
と、該包囲体中に充填されている汚染物質捕捉材とを備
えていることを特徴とするものである。
【0021】ここで、前記ケーシングは筒状体であれば
よいが、断面略円形の筒状体が好ましい。また、前記ケ
ーシングに形成する孔は水を通すことができればどのよ
うな形状でもよく、例えば、円形、楕円形、スリット
状、その他の形状にすることができる。また、前記ケー
シングは透水性の外層材により被覆されていてもよく、
該外層材は不織布と中空チューブの複合体により形成さ
れていてもよい。
【0022】また、前記汚染物質捕捉材としては活性炭
(汚染物質を吸着する力を有する炭を含む)及び/又は
ゼオライトを主成分とするものを使用することができ
る。活性炭は、狭義の活性炭だけでなく、燃料用の炭、
建設用廃材など木質系廃棄物を炭化して形成した炭、そ
の他、汚染物質を吸着する作用を有する炭であれば使用
することができる。本発明では、液相からの吸着と気相
からの吸着の両方があるので、それぞれに応じた特性の
ものを選択する。
【0023】また、前記汚染物質捕捉体は前記ケーシン
グ中に移動可能に挿入されているのが好ましい。また、
ケーシングの内側には包囲体の移動補助及びガイド手段
としてガイドを設け、このガイドに案内されて滑る被ガ
イド部を包囲体に設けてもよい。
【0024】透水性を有する包囲体としては、透水性を
有する布状の材料で必要に応じて芯材をいれた袋状に形
成したもの、弾性を有するひご状の材料でカゴ状に編ん
で形成したもの、硬質のケースの側面等に多数の孔を形
成したものを挙げることができるが、一定量の汚染物質
捕捉材を保持し、ケーシング中を移動させることができ
るものであればこれら以外のものであってもよい。
【0025】また、本発明に係る汚染物質捕捉方法は、
地盤又は堆積層に前記汚染物質捕捉構造体を設置する工
程と、該地盤又は該堆積層の地下水や浸透水中の汚染物
質を該汚染物質捕捉構造体中の汚染物質捕捉体に捕捉さ
せる工程と、汚染物質を捕捉した該汚染物質捕捉体を該
汚染物質捕捉構造体の一方の端部又は開放部から抜き取
り、該汚染物質捕捉構造体の他方の端部又は開放部から
新しい汚染物質捕捉体を挿入する工程とを備えているこ
とを特徴とするものである。
【0026】ここで、汚染物質捕捉構造体は上述した汚
染物質捕捉構造体と同様のものである。また、汚染物質
を捕捉した該汚染物質捕捉体を該汚染物質捕捉構造体の
一方の端部側又は開放部から取り外し機構により取り外
し、該汚染物質捕捉構造体の他方の端部又は開放部に新
しい汚染物質捕捉体を連結機構により連結させるように
してもよい。
【0027】また、前記汚染物質捕捉構造体の両端部付
近に各々立坑又は斜坑を設けてもよい。立坑の場合、一
方の立坑内に前記連結機構を設け、他方の立坑内に前記
取り外し機構を設けてもよい。
【0028】前記汚染物質捕捉構造体を、上下に略水平
の部分を持つループ状に構成し、該ループの実質地上部
にある上部水平部で、前記汚染物質捕捉体の取り外しと
装入、又は汚染物質捕捉材の取り出しと装入を行うよう
にしてもよい。
【0029】また、前記地盤又は堆積層に供給する水の
pHを、除去させたい汚染物質が前記地盤又は堆積層か
ら溶出し易くなる値に調整してもよい。また、前記ケー
シング内を減圧して、地盤又は堆積層を移動する水の移
動速度や浸透する水の浸透速度を速めるようにしてもよ
い。
【0030】なお、前記地盤又は堆積層に埋設される汚
染物質捕捉構造体は1段であってもよいし、深さ方向に
2段以上であってもよい。前記地盤又は堆積層として
は、例えば、汚染物質を含む埋立地、汚染物質が漏洩し
た土地又は廃棄物の投棄場を挙げることができるが、汚
染物質を含む土地であればこれら以外の土地にも適用で
きる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る汚染物質捕捉構造体を示す説明図、図2は汚染物質捕
捉構造体の横断面図、図3は汚染物質構造体のケーシン
グの一例の斜視図、図4は汚染物質構造体のケーシング
の他の例の斜視図、図5は外層材を被覆したケーシング
の縦断面図である。
【0032】汚染物質捕捉構造体10は、図1及び図2
に示すように、筒状のケーシング12と、ケーシング1
2中に挿入されている複数個の汚染物質捕捉体14と、
汚染物質捕捉体14の間に設けられた仕切板16と、複
数個の汚染物質捕捉体14を仕切板16とともにケーシ
ング12中において直列に連結するワイヤ22とからな
る。
【0033】ケーシング12は管状体からなり、例え
ば、断面略円形の管状体を使用することができるが、こ
れに限定されるものではなく、その他の断面形状の管状
体であってもよい。ケーシング12の材質としては、長
さ方向に可撓性があるポリエチレン管等のプラスチック
管を使用することができる。
【0034】ケーシング12の長さは数mから数十mが
必要であり、これらの長さに対応するためには所定長さ
のユニット管を複数本接続することにより得ることがで
きる。ユニット管の接続には適宜既存の方法を適用する
ことができる。
【0035】ケーシング12の側壁には、図3に示すよ
うに、複数個の孔24が形成されている。孔24の大き
さは、土や廃棄物ができるだけ入らず、しかし浸透水が
ケーシング12の内部に容易に入れる程度が好ましい。
孔24は同図に示すような楕円形のものに限らず、図4
に示すように、スリット状のものでもよい。
【0036】ケーシング12の外側には、図5に示すよ
うに、透水性を有する外層材26を被覆させてもよい。
外層材26は、透水性、ケーシング12の側壁の孔24
の目詰まり防止、載荷重下でも透水・通水性を確保でき
るものが好ましい。一例として、ポリエステル不織布と
ポリエステル中空チューブの複合により形成されたもの
が使用できる。
【0037】汚染物質捕捉体14は透水性の包囲体28
と、包囲体28中に充填されている汚染物質捕捉材30
とを備えている。包囲体28の中に、細かい網目のネッ
トや不織布で汚染物質捕捉材を包んだもの(図示せず)
を入れてもよい。)
【0038】包囲体28は繊維を網目状に加工したもの
で、透水性に優れ、汚染物質捕捉材30の収容体として
の諸性能、また移動時には汚染物質捕捉材30の移動容
器としての強度を持つことが望まれる。細かい網目の丈
夫なネットという概念のものでよいし、図6に示すよう
に、カートリッジ又はカゴ状のものでもよい。
【0039】後者の場合、図7に示すように、ケーシン
グ12の内側に包囲体28の移動補助及びガイド手段と
してガイド18を設け、図8に示すように、このガイド
18に案内されて滑る被ガイド部20を包囲体28に設
けてもよい。
【0040】包囲体28は、移動のための綱やワイヤー
22との連結可能なものである。例えば袋詰め脱水に用
いる袋に使われる材質など、木綿などの天然繊維やポリ
エステル繊維などの人工繊維を用いた通水・通気性を有
する材質等が使用できる。
【0041】汚染物質捕捉材30としては、各種の活性
炭、合成(人工)ゼオライト、イモゴライト、アロフェ
ン、天然ゼオライトなどを使用することができる。廃木
材など木質を炭化したものもリサイクルの視点から活性
炭の替わりに使用することができる。汚染物質捕捉材3
0による捕捉は、主に吸着であるが、各種の化学反応に
よる捕捉や除去であってもよい。また、汚染物質捕捉材
30は粒体でも粉体でもよいが、通気性、通水性を良好
に維持するためには粒度範囲をできるだけ狭く整粒する
のがよい。
【0042】また、汚染物質捕捉材30は、上記の捕捉
機能、主には吸着性能をもつ材料の吸着機能をより有効
に発現させることを主なねらいにして、繊維状材料や中
空筒状材料を混合することが有効である。これは、汚染
物質捕捉材30内を空気や循環水が通過する時の空気や
循環水の拡散性を向上させるためである。繊維状材料お
よび中空筒状材料は天然又は人工のいずれも使用でき、
みずから汚染物質捕捉機能を有する繊維状材料や中空筒
状材料は更に有効に使用できる。価格は高いが繊維状の
活性炭などは好適である。
【0043】活性炭は非極性吸着剤又は疎水性吸着剤と
呼ばれ、非極性物質を液相・気相を問わず、選択的に吸
着する。物理的、化学的に安定であり、広範囲のpHで
使える等の多くの利点をもち工業的にも多用されてい
る。活性炭を使うと、COD、色度に特に有効であり、
BOD、SS、重金属に有効である。また、T−Nにも
効果があり、幅広く適用できる。
【0044】活性炭は粒状、粉状のいずれも使用できる
が、通気・通水性を維持するには粒状が好適である。活
性炭の粒径、吸着性能の種類は多く、使用目的に応じて
適宜選択できる。
【0045】ゼオライトはCODなどの汚染物質を効果
的に吸着分解する機能をもつ。一般的にゼオライトには
吸着しにくいリンも、ゼオライトとアロフェン(実際的
には、風化した軽石などに含まれるにで、風化した軽石
でもよい)とを組合わせることで除去できる。ゼオライ
トには重金属類もよく吸着されるし、また悪臭の原因と
なるアンモニア、硫化水素、アセトアルデヒドなどもよ
く吸着される。
【0046】高炉水砕スラグの粉末やフライアッシュな
どのシリカとアルミナ成分を含み、非晶質で反応しやす
いものを水酸化ナトリウムなどのアルカリで処理して生
成するゼオライト的物質も、比表面積が大きいことによ
る吸着以外に、カルシウムにイオン交換することによっ
てアンモニウムイオン、リン、有機重金属イオンなどの
除去に有効である。
【0047】例えば活性炭とゼオライトを所定の割合で
混合するように、複数の捕捉材料を組合せ又は混合し
て、捕捉層の性能を設計することも有効である。複数の
捕捉材料の組合せは混合の場合より捕捉材料の事後分離
がし易い。捕捉速度、性能維持時間、被捕捉物質の種類
などが性能設計の対象になる。
【0048】ワイヤ22は汚染物質捕捉体14の連結手
段として使用されているが、綱であっても十分な強度と
耐久性を持つものであればワイヤ22の代わりに使用す
ることができる。また、ワイヤ22に所定間隔でフック
を取り付け、このフックに汚染物質捕捉体14(包囲体
28)を引っ掛けるようにしてもよい。また、汚染物質
捕捉体14相互を直列に連結していく場合は、ワイヤ2
2を使用しなくてもよい。ワイヤ複数本を使い、汚染物
質捕捉体を挟み込むようにしてもよい。
【0049】次に、以上説明した汚染物質捕捉構造体を
使用して汚染物質を捕捉する方法について説明する。
【0050】まず、図9に示すように、地盤又は堆積層
32中に汚染物質捕捉構造体10を略水平に、所定の深
さに埋設し、汚染物質捕捉構造体10の両端部の部位に
は立坑34,34を形成する。
【0051】ここで、汚染物質捕捉構造体10を埋設す
る場合、地盤を開削する等適宜の設置手段をとってもよ
いし、推進工法によりケーシングを地盤等に設置しても
よい。ただし、推進工法による場合、外層材に被覆され
たケーシングとすることは難しい。汚染物質捕捉構造体
10を廃棄物最終処分場に使う場合、廃棄物の堆積途中
で汚染物質捕捉構造体10を設置し、その上に更に廃棄
物を堆積してもよい
【0052】次に、この状態で地盤又は堆積層32を雨
水にさらし又は水を撒き、水が地盤又は堆積層32内を
浸透するようにする。管理型廃棄物処分場の場合、その
水は廃棄物層の底部に集められ、水処理設備で処理され
た後の水を使うことになる。酸素富化された水は有効で
ある。地盤又は堆積層32内の地下水や浸透水は、図1
0又は図11に示すように、汚染物質捕捉構造体10の
ケーシング12の孔24から内部に侵入して汚染物質捕
捉材30に接触し、浸透水中の汚染物質は汚染物質捕捉
材30に捕捉される。
【0053】汚染物質捕捉材30の汚染物質捕捉能力が
飽和した段階で、いずれかの立坑34から汚染物質捕捉
体14に新しい汚染物質捕捉体を連結し、他方の立坑3
4から汚染物質捕捉体14を引き抜く。新しい汚染物質
捕捉体14はこの引き抜きによって汚染物質捕捉構造体
10のケーシング12内に引き込まれる。引き抜かれた
汚染物質捕捉体14中の汚染物質捕捉材30は賦活・再
生後、再使用する。
【0054】なお、説明の都合上、汚染物質捕捉構造体
10を1本設置した場合について説明したが、実際の汚
染土壌は面で拡がっており、面で汚染物質を除去する必
要が有り、その場合、汚染物質捕捉構造体10は、複数
本を、図12に示すように所定間隔をおいて平行に配置
してもよいし、図13に示すように放射状に配置しても
よい。
【0055】前者の場合、中心の立坑は1本にまとめて
設け、周囲の立坑は汚染物質捕捉構造体10の本数分だ
け設けることになる。また、汚染物質捕捉構造体10
は、1段のみ設置する場合に限らず、深さ方向に2段以
上を設置してもよい。
【0056】また、本発明に係る汚染物質捕捉構造体1
0は、略水平に設置されることが多いが、斜めあるいは
鉛直など目的、状況に応じて設置する。条件により仕様
・能力設定できることにより、汚染物質処理や最終処分
場等における浄化処理に用いられる。本発明の汚染物質
捕捉構造体10を廃棄物最終処分場に使う場合、処分場
の容積を本来の廃棄物の処理に有効に使うため、汚染物
質捕捉構造体10の容積は小さいことが好ましい。
【0057】また、本発明に係る汚染物質捕捉構造体1
0のケーシング12は、図14に示すように、汚染土壌
の直下は水平に設置し、両端部は斜坑になるように斜め
に設置してもよい。
【0058】また、本発明に係る汚染物質捕捉構造体1
0のケーシング12は、図15及び図16に示すよう
に、上下に略水平の部分を持ったループ状に設置し、実
質地上部にある上部水平部(更新ゾーン)36で汚染物
質捕捉体14の取り外しと取り付け、又は汚染物質捕捉
体14の取り出しと装入を行なえるようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、地盤又は堆積層中に埋
設した汚染物質捕捉体を外部に取り出して、汚染物質捕
捉体中の汚染物質補族材を賦活・再生させ、再利用する
ことができるので、廃棄物処理費用のコストダウンを図
ることができるという効果がある。
【0060】また、本発明によれば、地盤又は堆積層中
に埋設した汚染物質捕捉材を新しい汚染物質捕捉材と交
換することができるので、汚染物質除去の処理能力を高
めることができるという効果がある。
【0061】また、本発明によれば、汚染物質捕捉材が
廃棄物処理場の浄化機能の一部を受け持つことで、処理
場の水処理設備コストを下げることができ、埋め立て終
了後の長期間にわたる浄化コストの軽減にも寄与すると
いう効果がある。
【0062】また、本発明によれば、汚染物質捕捉材が
移動する際、ケーシングの中を空気が連行され、埋立廃
棄物層内が好気的になり、汚染有機物質の分解・除去を
円滑に進めるのに役立つという効果がある。
【0063】この効果は、ケーシング内から埋立廃棄物
層中に強制的に空気を送り込むようにすることでより有
効なものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る汚染物質捕捉構造
体を示す説明図である。
【図2】汚染物質捕捉構造体の横断面図である。
【図3】汚染物質構造体のケーシングの一例の斜視図で
ある。
【図4】汚染物質構造体のケーシングの他の例の斜視図
である。
【図5】外層材を被覆したケーシングの縦断面図であ
る。
【図6】包囲体の一例の斜視図である。
【図7】内側にガイドを設けたケーシングの例の斜視図
である。
【図8】周囲に被ガイド部を設けた包囲体の斜視図であ
る。
【図9】地盤又は堆積層中に汚染物質捕捉構造体を埋設
した状態を示す説明図である。
【図10】埋設した汚染物質捕捉構造体に浸透水が接触
する状態を示す説明図である。
【図11】クローズ型処分場に埋設した汚染物質捕捉構
造体に浸透水が接触する状態を示す説明図である。
【図12】汚染物質捕捉構造体の配置の一例を示す説明
図である。
【図13】汚染物質捕捉構造体の配置の他の例を示す説
明図である。
【図14】汚染物質構造体のケーシングの他の設置例を
示す説明図である。
【図15】汚染物質構造体のケーシングの他の設置例を
示す説明図である。
【図16】図15のケーシングの上部水平部の部分拡大
斜視図である。
【符号の説明】
10 汚染物質捕捉構造体 12 ケーシング 14 汚染物質捕捉体 16 仕切板 22 ワイヤ(連結手段) 24 孔 26 外層材 28 包囲体 30 汚染物質捕捉材 32 地盤又は堆積層 34 立坑 36 上部水平部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/28 B09B 3/00 304K Fターム(参考) 4D004 AA41 AB03 AB05 AB10 AC07 CA35 CA36 CA47 CA48 CB03 CB42 CB43 CC02 CC03 CC12 4D017 AA01 BA09 BA11 BA13 CA01 CA03 CB01 DA01 EA05 EA07 EB04 4D024 AA09 AA10 AB01 AB02 AB04 AB13 AB16 BA02 BA07 BB01 BC01 CA04 DA01 DA07 DA10 DB01 DB20 DB23

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケーシングと、該ケーシング中に
    挿入される複数個の汚染物質捕捉体と、該汚染物質捕捉
    体を該ケーシング中において連結する連結手段とを備
    え、前記ケーシングは側壁に複数個の孔(スリットを含
    む)を備え、前記汚染物質捕捉体は、透水性を有する包
    囲体と、該包囲体中に充填されている汚染物質捕捉材と
    を備えていることを特徴とする汚染物質捕捉構造体。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングは透水性の外層材により
    被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の汚染
    物質捕捉構造体。
  3. 【請求項3】 前記外層材は不織布と中空チューブの複
    合体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    汚染物質捕捉構造体。
  4. 【請求項4】 前記ケーシングは断面略円形の筒状体か
    らなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の汚染物質捕捉構造体。
  5. 【請求項5】 前記汚染物質捕捉体は前記ケーシング中
    に移動可能に挿入されていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の汚染物質捕捉構造体。
  6. 【請求項6】 前記ケーシングは内側に移動のためのガ
    イドを有し、前記包囲体は該ガイドによって案内される
    被ガイド部を有していることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の汚染物質捕捉構造体。
  7. 【請求項7】 前記汚染物質捕捉材は活性炭(汚染物質
    を吸着する力を有する炭を含む)及び/又はゼオライト
    を主成分とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の汚染物質捕捉構造体。
  8. 【請求項8】 地盤又は堆積層中に汚染物質捕捉構造体
    を設置する工程と、該地盤又は堆積層に水を供給する工
    程と、該地盤中の地下水又は該堆積層内を浸透した水
    (浸透水)中の汚染物質を該汚染物質捕捉構造体中の汚
    染物質捕捉体に捕捉させる工程と、汚染物質を捕捉した
    該汚染物質捕捉体を該汚染物質捕捉構造体の一方の端部
    又は開放部から抜き取り、該汚染物質捕捉構造体の他方
    の端部又は開放部から新しい汚染物質捕捉体を挿入する
    工程とを備えていることを特徴とする汚染物質捕捉方
    法。
  9. 【請求項9】 前記汚染物質捕捉構造体が、筒状のケー
    シングと、該ケーシング中に挿入される複数個の汚染物
    質捕捉体と、該汚染物質捕捉体を該ケーシング中におい
    て直列に連結する連結材とを備え、前記ケーシングの側
    壁には複数個の孔(スリットを含む)が形成され、前記
    汚染物質捕捉体は透水性の包囲体と、該包囲体中に充填
    されている汚染物質捕捉材とを備えていることを特徴と
    する請求項8に記載の汚染物質捕捉方法。
  10. 【請求項10】 汚染物質を捕捉した該汚染物質捕捉体
    を該汚染物質捕捉構造体の一方の端部側又は開放部から
    取り外し機構により取り外し、該汚染物質捕捉構造体の
    他方の端部又は開放部に新しい汚染物質捕捉体を連結機
    構により連結させることを特徴とする請求項8又は9に
    記載の汚染物質捕捉方法。
  11. 【請求項11】 前記汚染物質捕捉構造体の両端部付近
    に立坑又は斜坑を設けたことを特徴とする請求項8〜1
    0のいずれかに記載の汚染物質捕捉方法。
  12. 【請求項12】 前記汚染物質捕捉構造体を上下に略水
    平の部分をもったループ状に連結して、該ループの実質
    地上部にある上部水平部で前記汚染物質捕捉体を取り外
    しと取り付け、又は汚染物質捕捉材の取り出しと装入を
    行なうことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記
    載の汚染物質捕捉方法。
  13. 【請求項13】 前記地盤又は堆積層に供給する水のp
    Hを、除去させたい汚染物質が前記地盤又は堆積層から
    溶出し易くなる値に調整することを特徴とする請求項8
    〜12のいずれかに記載の汚染物質捕捉方法。
  14. 【請求項14】 前記ケーシング内を減圧して前記地盤
    又は堆積層を移動する水の移動速度や浸透する水の浸透
    速度を速めることを特徴とする請求項8〜13のいずれ
    かに記載の汚染物質捕捉方法。
  15. 【請求項15】 前記ケーシング内を加圧して、前記地
    盤又は堆積層に空気あるいは酸素を富化した空気を送り
    込んで前記地盤又は堆積層を好気的にし、有機汚染物質
    の分解を早めることを特徴とする請求項8〜14のいず
    れかに記載の汚染物質捕捉方法。
  16. 【請求項16】 前記地盤又は堆積層が、汚染物質を含
    む埋立地、汚染物質が漏洩した土地又は廃棄物の投棄場
    であることを特徴とする請求項8〜15のいずれかに記
    載の汚染物質捕捉方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086222A (ja) * 2012-01-06 2012-05-10 Kumagai Gumi Co Ltd 地中油汚染土壌の浄化方法
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