JP2001333757A - バナナ熟成加工室の循環ファン制御方法 - Google Patents

バナナ熟成加工室の循環ファン制御方法

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JP2001333757A
JP2001333757A JP2000161369A JP2000161369A JP2001333757A JP 2001333757 A JP2001333757 A JP 2001333757A JP 2000161369 A JP2000161369 A JP 2000161369A JP 2000161369 A JP2000161369 A JP 2000161369A JP 2001333757 A JP2001333757 A JP 2001333757A
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JP
Japan
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banana
circulation fan
processing chamber
temperature
pulp
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Application number
JP2000161369A
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English (en)
Inventor
Suemi Suzuki
末美 鈴木
Kazuhisa Matsuda
和久 松田
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DOHWATECH CO Ltd
Original Assignee
DOHWATECH CO Ltd
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はバナナ熟成加工中に、箱中のバナナ
位置における果肉温度差を測定したり修正したりする手
間を省略し、バナナ全体の熟成度を均一化させて商品価
値のより高いバナナの熟成加工が可能となるバナナ熟成
加工室の循環ファン制御方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 バナナ5の熟成中に於いて、室内に設け
た循環ファン3の吹出し方向を周期的に切換えて、箱中
にあるバナナ5の通気方向に於ける略両端の果肉温度差
が極めて小さく出来るバナナ熟成加工室の循環ファン制
御方法と成す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバナナ熟成加工室の
循環ファン制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バナナの箱には取手以外に通気穴
が多数穿設されているため、バナナ熟成加工室にはバナ
ナが詰め込まれた箱のまま積み上げられたり或いはパレ
ット積みされたものを配置させていた。この箱の配置は
通気が良好になるように四方へ空間を開けて積み上げる
レンガ積みと呼ばれる方法であり、又、均等な熟成を得
るために空気を強制循環させる強制通風方式が行われて
いた。この場合、バナナ熟成加工室の冷却器側から他方
の端へと空気が流れる時に、その空気は箱の上と周りを
通過するが、冷えていた空気はこの間に、熟成したバナ
ナが発する熱によって暖まってしまう。この結果、バナ
ナ熟成加工室の前列と後列では、1.6℃以上の果肉温度
の差を生じるのが一般であり、空間が多くあって場所を
取るため、作業効率が悪く且つ各バナナ熟度の大きなバ
ラツキも生じていた。
【0003】このため近年においては、空間を開けずに
積み上げられるパレタイズ積みで且つ差圧式と呼ばれる
方式が主流になりつつある。これは空気の圧力差を応用
したシステムであり、バナナ熟成加工室中の全ての箱内
部を略均等に風が通り抜けるため、差圧加工室の前列と
後列の果肉温度を比べると、1.0℃〜1.5℃付近で収まる
のが普通であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記差圧
方式に於いては、空気の流れが一定方向のため、バナナ
の果肉温度を1.0℃以下に収めることは難しく、1.0℃以
上の差が生じてしまい、果肉温度をある程度にコントロ
ールすることは可能であるが、正確にコントロールする
ことが難しい等の問題点があった。
【0005】このため、本発明者はバナナ熟成加工中
に、箱中のバナナ位置における果肉温度差を修正し、バ
ナナ全体の熟成度を均一化するバナナ熟成加工室の循環
ファン制御方法を特願2000−128901号で提案
したところである。
【0006】図5は特願2000−128901号の実
施形態を示す図であり、図中の番号について説明する
と、(1)はバナナ熟成加工室で、(2)は積み上げら
れた箱詰めのバナナ(5)の上部を被覆させるための室
仕切板であり、(3)は正逆転可能な循環ファンであ
る。(4)は室仕切板(2)の上方の天井に設置された
クーラー及びヒーターであり、該クーラー及びヒーター
(4)と室仕切板(2)の中間には循環ファン(3)が
取付けられている。(6)は通気方向における入口側バ
ナナ(5)の果肉A温度(Ta)を検知するための温度セ
ンサーAであり、(7)は出口側バナナ(5)の果肉B
温度(Tb)を検知する温度センサーBであり、(8)は
室温度検知用の温度センサーである。又、図6は前記実
施形態の吹出し方向による循環ファン制御方法を示すフ
ローチャートである。
【0007】本発明はバナナ熟成加工中に、箱中のバナ
ナ位置における果肉温度差を測定したり修正したりする
手間を省略し、バナナ全体の熟成度を均一化出来るバナ
ナ熟成加工室の循環ファン制御方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明方法は上記問題点
を消去するために成されたものであり、つまり、バナナ
熟成加工室のバナナ熟成中に於いて、室内に設けた循環
ファンの吹出し方向を周期的に切換えて、箱中にあるバ
ナナの通気方向における略両端の果肉温度差が極めて小
さく出来るバナナ熟成加工室の循環ファン制御方法と成
す。この時、循環ファンを正逆転させて吹出し方向が切
換えられる周期を20分〜300分にすると良い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を示す図
であり、図中の番号について説明する。(1)はバナナ
熟成加工室であり、(2)はバナナ熟成加工室(1)の
上方に設けると共に積み上げられた箱詰めのバナナ
(5)の上部を被覆させるための室仕切板である。
(3)は正逆転可能な循環ファンであり、該循環ファン
(3)は図示しない制御部によって自動制御される。
尚、前記循環ファン(3)の位置は図中に於いては中央
であるが、この位置に限定されるものではない。(4)
は室仕切板(2)の上方の天井に設置されたクーラー及
びヒーターであり、該クーラー及びヒーター(4)と室
仕切板(2)の間には通気路を設け、該通気路の中間に
は循環ファン(3)が取付けられている。
【0010】次に本発明のバナナ熟成加工室(1)の循
環ファン制御方法について説明する。予めバナナ熟成加
工室(1)の温度,湿度,CO2発生累積値などの熟成最
適加工スケジュールを設定しておく。先ず始めにバナナ
熟成加工室(1)の室温度設定値(T1)を図2に示すよ
うにセットしてバナナ熟成を行うと、室温度設定値(T
1)が上昇されている時は果肉平均温度(Tc)が室温度
設定値(T1)よりも低く、図2の区間である。又、室
温度設定値(T1)が下降されている時は果肉平均温度
(Tc)が室温度設定値(T1)よりも高く、図2の区間
である。この時、循環ファン(3)の吹出し方向の制御
方法は、循環ファン(3)の正逆転の切換えを周期的に
行うことにより、通気方向に於ける入口側バナナ(5)
と出口側バナナ(5)は温風又は冷風が先に当る側が交
互に変わり、その周期の間隔が狭くなるほど果肉温度差
を小さくすることが可能となる。前記周期としては20
分〜300分が好ましい。本発明方法で行う時は、周期
を20分にすると果肉温度差が0.2℃以内に収まり、周
期を300分にすると果肉温度差が1.0℃以下に収まる
ものとなる。特に周期を100分にすると、品質上、省
エネルギー上、特に好ましいものとなる。
【0011】尚、周期が20分より短くなると、前記循
環ファン(3)の正逆転の切換えが頻繁になり過ぎて消
費電力が増加すると共に装置全体に負荷が掛り過ぎて故
障の原因になり易く、保守上に問題を生じるものとな
る。一方、周期が300分より長くなると、果肉温度差
が大きくなって1.0℃以上になり、従来の差圧方式の品
質よりも劣化する恐れが生じると共に加工スピードのコ
ントロールが難しくなる。
【0012】
【実施例】本発明方法の具体例について説明する。予め
バナナ熟成加工室(1)の室温度と時間を図2に示すよ
うにセットしておく。又、周期を100分にセットして
おく。先ず始めに、図3に示すように室温度設定値(T
1)を18℃に変更した時の循環ファン(3)の吹出し
方向を制御する方法について詳細に説明すると、図中の
時間軸における20時間近辺で18℃に変更すると、循
環ファン(3)は制御部からの指令に基づいて周期的に
循環ファン(3)が切換えられる。切換え時は循環ファ
ン(3)を一旦停止させて直ぐに回転方向を切換え、温
風が図1の白線矢印方向或いは太黒矢印のように吹出さ
れる。その後、50分経過すると、制御部から循環ファ
ン(3)に指令が出され、循環ファン(3)を停止させ
て直ぐに反転し、温風の吹出し方向も反転する。更に5
0分経過すると循環ファン(3)が元に戻され、100
分の周期で循環ファン(3)の吹出し方向が切換えられ
るのである。従って、図5に示す入口側の果肉A温度
(Ta)と果肉B温度(Tb)の温度差が0.6℃以下に収ま
り、果肉は直ぐに暖まらないため、室温度設定値(T1)
に徐々に近付く。尚、前記循環ファン(3)の吹出し方
向の切換えは、室温度設定値(T1)の変更時に関係な
く、始めに設定した周期で続行すれば良い。
【0013】20℃に果肉温度が達した後は時間を掛け
て13℃まで下げる。これは図2における区間に当
り、果肉温度に冷風を当てる場合である。この場合の循
環ファン(3)が制御される方法について図4を参照し
て詳細に説明する。室温度設定値(T1)を18℃に変更
すると、上記同様に制御部から循環ファン(3)に予め
指令が出されており、周期が半分経過すると、循環ファ
ン(3)は停止して直ぐに反転し、冷風が図1の白線矢
印方向或いは太黒矢印のように吹出されるのである。そ
の後、50分経過すると、制御部から循環ファン(3)
に指令が出され、循環ファン(3)を停止させて直ぐに
回転が元の方向に戻り、冷風の吹出し方向も戻されるの
である。更に50分経過すると循環ファン(3)が反転
し、100分の周期で循環ファン(3)の吹出し方向も
切換えられるのである。従って、室温度設定値(T1)が
下降する場合においても果肉の温度差が0.6℃以下に収
まり、果肉は直ぐに冷えないため、室温度設定値(T1)
に徐々に近付いて行くのである。上記工程を繰返しなが
ら図2に示す室温度設定値(T1)が13℃に達するまで
始めから約110時間を掛けて熟成が行われるのであ
る。
【0014】次に本実施形態によって得られたバナナ
(5)の熟成度を確認したところ、バナナ熟成加工室
(1)全体に均一な温度,湿度,果肉温度などを安定さ
せる風の流れを生じさせて品質が保たれながら、加工ス
ピードをコントロールし、正確に要求されるカラー度と
均一な熟度に仕上げられることが確認できた。従って、
商品価値のより高いバナナ(5)に仕上げることが可能
となったのである。
【0015】
【発明の効果】本発明はこのように構成させたことによ
り、下記に記載する効果を有する。
【0016】請求項1のようにバナナ熟成加工室(1)
のバナナ熟成中に於いて、室内に設けた循環ファン
(3)を周期的に正逆転させて吹出し方向を切換えるこ
とにより、従来の如きバナナ熟成加工中に室温を測定し
たり、箱中のバナナ位置における果肉温度差を測定した
り修正したりする作業が不要となるため、自動制御が極
めて簡単な方法となり、且つ装置が簡略化されて作業も
簡単になって手間が掛らず且つコストダウンも容易とな
ると共に設備費が安価で済む。又、果肉温度差が極めて
小さく維持できるため、加工スピードをコントロール
し、要求される正確なカラー度と均一な熟度に仕上げる
ことができ、商品価値のより高いバナナ(5)に仕上げ
ることが可能となった。尚、本発明方法はバナナ(5)
以外の青果物の生育,成熟,保管管理,栽培管理或いは
生鮮食料品の冷蔵や保管管理等に応用したものとしても
良い。
【0017】請求項2のように循環ファン(3)の正逆
転切換え周期を20分〜300分とすることにより、全
体のバナナ(5)の果肉温度差を極力小さくすることが
出来るため、熟度を均一にコントロールすることが容易
となると共に従来のものよりも正確なカラー度と均一な
熟度に仕上げることが可能なものとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図2】バナナ熟成中に於ける室温度設定値と果肉平均
温度を示すグラフである。
【図3】本発明の実施形態の室温度設定値が上昇中に於
ける循環ファンの吹出し方向が周期的に切換えられる制
御方法を示すグラフである。
【図4】本発明の実施形態の室温度設定値が下降中に於
ける循環ファンの吹出し方向が周期的に切換えられる制
御方法を示すグラフである。
【図5】他の実施形態を示す説明図である。
【図6】他の実施形態の吹出し方向による制御方法を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 バナナ熟成加工室 3 循環ファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バナナ熟成加工室(1)のバナナ熟成中
    に於いて、室内に設けた循環ファン(3)を周期的に正
    逆転させることを特徴とするバナナ熟成加工室の循環フ
    ァン制御方法。
  2. 【請求項2】 前記循環ファン(3)の正逆転切換え周
    期が、20分〜300分である請求項1記載のバナナ熟
    成加工室の循環ファン制御方法。
JP2000161369A 2000-05-31 2000-05-31 バナナ熟成加工室の循環ファン制御方法 Pending JP2001333757A (ja)

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