JP2001332655A - アンテナを備える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造方法 - Google Patents
アンテナを備える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造方法Info
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- JP2001332655A JP2001332655A JP2000152713A JP2000152713A JP2001332655A JP 2001332655 A JP2001332655 A JP 2001332655A JP 2000152713 A JP2000152713 A JP 2000152713A JP 2000152713 A JP2000152713 A JP 2000152713A JP 2001332655 A JP2001332655 A JP 2001332655A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型化を図りつつアンテナを安価に実装で
き、半導体集積回路の安定した動作が可能であり信頼性
の高いアンテナを備える半導体装置及びアンテナを備え
る半導体装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 半導体集積回路を有するチップ1と、前
記チップ1近傍に配置されており、前記チップ1との間
で電気信号を伝送するとともに外部との間で非接触にて
電磁波の送受信を行うアンテナ2と、前記チップ1及び
前記アンテナ2を覆うモールド樹脂4とを設ける。
き、半導体集積回路の安定した動作が可能であり信頼性
の高いアンテナを備える半導体装置及びアンテナを備え
る半導体装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 半導体集積回路を有するチップ1と、前
記チップ1近傍に配置されており、前記チップ1との間
で電気信号を伝送するとともに外部との間で非接触にて
電磁波の送受信を行うアンテナ2と、前記チップ1及び
前記アンテナ2を覆うモールド樹脂4とを設ける。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路を
有するチップがモールド樹脂に封止されたアンテナを備
える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造
方法に関するものである。
有するチップがモールド樹脂に封止されたアンテナを備
える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型電話装置(携帯電話)や情
報端末等の無線式データ通信装置が普及している。この
携帯電話では、例えば800MHzや1.5GHzとい
った高周波数帯域を使用している。従来より、携帯電話
は、このような高周波数帯域に対応するための高周波回
路を有する半導体デバイスや、マイクロ波の送受信を行
うアンテナを備えている。この高周波回路及びアンテナ
は、物理的に分離され、それぞれ単独機能として動作し
ている。従来、高周波回路とアンテナとは、例えば高周
波用同軸ケーブルによって電気的に接続されていた。
報端末等の無線式データ通信装置が普及している。この
携帯電話では、例えば800MHzや1.5GHzとい
った高周波数帯域を使用している。従来より、携帯電話
は、このような高周波数帯域に対応するための高周波回
路を有する半導体デバイスや、マイクロ波の送受信を行
うアンテナを備えている。この高周波回路及びアンテナ
は、物理的に分離され、それぞれ単独機能として動作し
ている。従来、高周波回路とアンテナとは、例えば高周
波用同軸ケーブルによって電気的に接続されていた。
【0003】図13は、従来の無線式データ通信装置に
搭載される半導体デバイス110の構成例を示す部分断
面図である。半導体デバイス110は、エポキシペース
ト12上に配置されたチップ1がモールド樹脂4によっ
て封止された構成となっている。半導体デバイス110
は、複数のリード線3が側面に配列している。このリー
ド線3は、半導体デバイス110の外部との間で電気信
号を伝送するための端子である。このリード線3とチッ
プ1とは、例えばワイヤーボンディングにて接続され
る。このチップ1は、上記高周波回路である半導体集積
回路を有し、その表面にはマイクロストリップラインが
形成されている。このように、半導体デバイス110
は、図示しないアンテナが受信したマイクロ波を処理す
る機能を有する。アンテナは、半導体デバイス110の
動作への影響を考慮し、半導体デバイス110とは距離
を離して搭載されいた。
搭載される半導体デバイス110の構成例を示す部分断
面図である。半導体デバイス110は、エポキシペース
ト12上に配置されたチップ1がモールド樹脂4によっ
て封止された構成となっている。半導体デバイス110
は、複数のリード線3が側面に配列している。このリー
ド線3は、半導体デバイス110の外部との間で電気信
号を伝送するための端子である。このリード線3とチッ
プ1とは、例えばワイヤーボンディングにて接続され
る。このチップ1は、上記高周波回路である半導体集積
回路を有し、その表面にはマイクロストリップラインが
形成されている。このように、半導体デバイス110
は、図示しないアンテナが受信したマイクロ波を処理す
る機能を有する。アンテナは、半導体デバイス110の
動作への影響を考慮し、半導体デバイス110とは距離
を離して搭載されいた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アンテナと
半導体デバイス110とを接続する高周波用同軸ケーブ
ル等の線路は、その長さを原因とする位相とインピーダ
ンスの変化によりインピーダンスの不整合(インピーダ
ンスミスマッチング)が生じていた。従って、従来の無
線式データ通信装置では、インピーダンスの不整合を補
正する必要が生じている。このような補正には、インピ
ーダンス整合用バラン(又はバルン)を用いるか、物理
的距離の電気長を補正すべくマイクロストリップライン
を設ける必要があった。このようなものを設けると、無
線式データ通信装置は小型化を図ることが困難であっ
た。また、従来の携帯電話では、アンテナと半導体デバ
イス110とを接続するのに高価な高周波用同軸ケーブ
ルを使用していたので、製造コストがかかっていた。ま
た、アンテナと半導体デバイス110との間には物理的
な伝送距離が存在していたため、携帯電話セットの基板
を設計、修正又は変更する度に、半導体デバイス110
は、アンテナのマイクロ波による影響(電磁界モード)
を検討しなければならなく、安定した信頼性のある動作
を行うことができなかった。
半導体デバイス110とを接続する高周波用同軸ケーブ
ル等の線路は、その長さを原因とする位相とインピーダ
ンスの変化によりインピーダンスの不整合(インピーダ
ンスミスマッチング)が生じていた。従って、従来の無
線式データ通信装置では、インピーダンスの不整合を補
正する必要が生じている。このような補正には、インピ
ーダンス整合用バラン(又はバルン)を用いるか、物理
的距離の電気長を補正すべくマイクロストリップライン
を設ける必要があった。このようなものを設けると、無
線式データ通信装置は小型化を図ることが困難であっ
た。また、従来の携帯電話では、アンテナと半導体デバ
イス110とを接続するのに高価な高周波用同軸ケーブ
ルを使用していたので、製造コストがかかっていた。ま
た、アンテナと半導体デバイス110との間には物理的
な伝送距離が存在していたため、携帯電話セットの基板
を設計、修正又は変更する度に、半導体デバイス110
は、アンテナのマイクロ波による影響(電磁界モード)
を検討しなければならなく、安定した信頼性のある動作
を行うことができなかった。
【0005】そこで本発明は上記課題を解消し、小型化
を図りつつアンテナを安価に実装でき、半導体集積回路
の安定した動作が可能であり信頼性の高いアンテナを備
える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造
方法を提供することを目的としている。
を図りつつアンテナを安価に実装でき、半導体集積回路
の安定した動作が可能であり信頼性の高いアンテナを備
える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造
方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、半導体集積回路を有するチップと、前
記チップ近傍に配置されており、前記チップとの間で電
気信号を伝送するとともに外部と非接触にて電磁波の送
受信を行うアンテナと、前記チップ及び前記アンテナを
覆うモールド樹脂とを備えることを特徴とするアンテナ
を備える半導体装置により、達成される。請求項1の構
成によれば、半導体集積回路を有するチップの近傍に
は、外部と非接触で通信を行うアンテナが配置されてい
る。アンテナは、チップとの間で電気信号を伝送できる
ように配置されており、チップ及びアンテナは、モール
ド樹脂によって覆われている。従って、半導体装置は、
チップ及びアンテナが確実に固定されるので、安定した
動作が可能であり信頼性が高くなる。また、半導体装置
は、アンテナを内蔵しているので、アンテナを含んだ全
体の小型化を図りつつ、一体形成できるので安価に実装
することができる。
発明にあっては、半導体集積回路を有するチップと、前
記チップ近傍に配置されており、前記チップとの間で電
気信号を伝送するとともに外部と非接触にて電磁波の送
受信を行うアンテナと、前記チップ及び前記アンテナを
覆うモールド樹脂とを備えることを特徴とするアンテナ
を備える半導体装置により、達成される。請求項1の構
成によれば、半導体集積回路を有するチップの近傍に
は、外部と非接触で通信を行うアンテナが配置されてい
る。アンテナは、チップとの間で電気信号を伝送できる
ように配置されており、チップ及びアンテナは、モール
ド樹脂によって覆われている。従って、半導体装置は、
チップ及びアンテナが確実に固定されるので、安定した
動作が可能であり信頼性が高くなる。また、半導体装置
は、アンテナを内蔵しているので、アンテナを含んだ全
体の小型化を図りつつ、一体形成できるので安価に実装
することができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記アンテナと前記チップの間には、前記アンテナ
による電磁波を遮蔽する遮蔽部材が設けられていること
を特徴とする。請求項2の構成によれば、請求項1の作
用に加えて、アンテナ及びチップの相互の電磁干渉を防
止することができ、半導体装置は、安定した動作を行う
ことができる。従って、半導体装置は信頼性が高くな
る。
て、前記アンテナと前記チップの間には、前記アンテナ
による電磁波を遮蔽する遮蔽部材が設けられていること
を特徴とする。請求項2の構成によれば、請求項1の作
用に加えて、アンテナ及びチップの相互の電磁干渉を防
止することができ、半導体装置は、安定した動作を行う
ことができる。従って、半導体装置は信頼性が高くな
る。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、前記モールド樹脂は、比誘電率の高い絶縁材料であ
ることを特徴とする。請求項3の構成によれば、請求項
1の作用に加えて、モールド樹脂の比誘電率が高いの
で、アンテナの電磁波の波長短縮を行うことができる。
従って、半導体装置は、例えばマイクロ波帯以下の比較
的低い使用周波数でも使用することができる。また、半
導体装置は、アンテナの小型化を図ることで、全体の小
型化を図ることができる。
て、前記モールド樹脂は、比誘電率の高い絶縁材料であ
ることを特徴とする。請求項3の構成によれば、請求項
1の作用に加えて、モールド樹脂の比誘電率が高いの
で、アンテナの電磁波の波長短縮を行うことができる。
従って、半導体装置は、例えばマイクロ波帯以下の比較
的低い使用周波数でも使用することができる。また、半
導体装置は、アンテナの小型化を図ることで、全体の小
型化を図ることができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1の構成におい
て、前記半導体集積回路に電気的に接続されるように前
記チップに設けられた第1の電極と、前記第1の電極と
の間で電気信号を伝送するために前記アンテナに設けら
れた第2の電極とは、異方性導電部材を介して電気的に
接続されていることを特徴とする。請求項4の構成によ
れば、請求項1の作用に加えて、第1の電極及び第2の
電極を容易に電気的に接続することができる。
て、前記半導体集積回路に電気的に接続されるように前
記チップに設けられた第1の電極と、前記第1の電極と
の間で電気信号を伝送するために前記アンテナに設けら
れた第2の電極とは、異方性導電部材を介して電気的に
接続されていることを特徴とする。請求項4の構成によ
れば、請求項1の作用に加えて、第1の電極及び第2の
電極を容易に電気的に接続することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の構成におい
て、前記半導体集積回路に電気的に接続されるように前
記チップに設けられた第1の電極と、前記第1の電極と
の間で電気信号を伝送するために前記アンテナに設けら
れた第2の電極との間には、絶縁膜が設けられており、
前記第1の電極及び前記第2の電極は、両端子間にて形
成される静電容量によって高周波信号を伝送することを
特徴とする。請求項5の構成によれば、請求項1の作用
に加えて、アンテナの第1の電極及びチップの第2の電
極は、絶縁膜を介して対面している。従って、第1の電
極と第2の電極との間には、静電容量が発生している。
第1の電極又は第2の電極に電気信号が発生すると静電
容量が変化し、それぞれ第2の電極又は第1の電極には
電気信号が伝達される。このため、アンテナとチップと
は、電気信号を非接触で伝送することができる。
て、前記半導体集積回路に電気的に接続されるように前
記チップに設けられた第1の電極と、前記第1の電極と
の間で電気信号を伝送するために前記アンテナに設けら
れた第2の電極との間には、絶縁膜が設けられており、
前記第1の電極及び前記第2の電極は、両端子間にて形
成される静電容量によって高周波信号を伝送することを
特徴とする。請求項5の構成によれば、請求項1の作用
に加えて、アンテナの第1の電極及びチップの第2の電
極は、絶縁膜を介して対面している。従って、第1の電
極と第2の電極との間には、静電容量が発生している。
第1の電極又は第2の電極に電気信号が発生すると静電
容量が変化し、それぞれ第2の電極又は第1の電極には
電気信号が伝達される。このため、アンテナとチップと
は、電気信号を非接触で伝送することができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1の構成におい
て、前記半導体集積回路に電気的に接続されるように前
記チップに設けられており、外部と電気信号を伝送する
ための端子を有することを特徴とする。
て、前記半導体集積回路に電気的に接続されるように前
記チップに設けられており、外部と電気信号を伝送する
ための端子を有することを特徴とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項1の構成におい
て、前記アンテナは平面形状であることを特徴とする。
請求項7の構成によれば、請求項1の作用に加えて、ア
ンテナの形状によらず小型化を図ることができる。ま
た、半導体装置は、平面状のチップに沿ってアンテナを
配置するようにすれば、スペースを必要とせず小型化を
図ることができる。また、半導体装置は、モールド樹脂
にアンテナを内蔵してもモールド樹脂の量が少なくてよ
いので、安価に製造できるとともに軽量化される。
て、前記アンテナは平面形状であることを特徴とする。
請求項7の構成によれば、請求項1の作用に加えて、ア
ンテナの形状によらず小型化を図ることができる。ま
た、半導体装置は、平面状のチップに沿ってアンテナを
配置するようにすれば、スペースを必要とせず小型化を
図ることができる。また、半導体装置は、モールド樹脂
にアンテナを内蔵してもモールド樹脂の量が少なくてよ
いので、安価に製造できるとともに軽量化される。
【0013】請求項8の発明は、請求項1の構成におい
て、前記アンテナは立体形状であることを特徴とする。
請求項8の構成によれば、請求項1の作用に加えて、ア
ンテナの形状によらず確実にアンテナを固定することが
できる。
て、前記アンテナは立体形状であることを特徴とする。
請求項8の構成によれば、請求項1の作用に加えて、ア
ンテナの形状によらず確実にアンテナを固定することが
できる。
【0014】請求項9の発明は、請求項1の構成におい
て、前記チップは、リードフレームに搭載されていない
ことを特徴とする。請求項9の構成によれば、請求項1
の作用に加えて、チップをリードフレームに搭載する必
要がないので部品点数が減るとともに、容易に製造する
ことができる。
て、前記チップは、リードフレームに搭載されていない
ことを特徴とする。請求項9の構成によれば、請求項1
の作用に加えて、チップをリードフレームに搭載する必
要がないので部品点数が減るとともに、容易に製造する
ことができる。
【0015】上記目的は、請求項10の発明にあって
は、半導体集積回路を有するチップ近傍に、前記チップ
との間で電気信号を伝送するとともに外部と非接触にて
電磁波の送受信を行うアンテナを配置する配置ステップ
と、前記チップ及び前記アンテナをモールド樹脂で覆う
封止ステップとを有することを特徴とするアンテナを備
える半導体装置の製造方法により、達成される。請求項
10の構成によれば、半導体集積回路を有するチップの
近傍には、外部と非接触で通信を行うアンテナが配置さ
れている。アンテナは、チップとの間で電気信号を伝送
できるように配置されている。次に、チップ及びアンテ
ナは、モールド樹脂によって覆われる。
は、半導体集積回路を有するチップ近傍に、前記チップ
との間で電気信号を伝送するとともに外部と非接触にて
電磁波の送受信を行うアンテナを配置する配置ステップ
と、前記チップ及び前記アンテナをモールド樹脂で覆う
封止ステップとを有することを特徴とするアンテナを備
える半導体装置の製造方法により、達成される。請求項
10の構成によれば、半導体集積回路を有するチップの
近傍には、外部と非接触で通信を行うアンテナが配置さ
れている。アンテナは、チップとの間で電気信号を伝送
できるように配置されている。次に、チップ及びアンテ
ナは、モールド樹脂によって覆われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。第1実施形態 図1は、本発明の第1実施形態としての半導体デバイス
10の一部を切断した構成例を示す断面斜視図であり、
図2は、図1の半導体デバイス10の断面の一例を示す
A−A’断面図である。半導体デバイス10は、リード
のない表面実装用タイプ(LCC:Leadless
Chip Carrier)の半導体デバイスである。
半導体デバイス10は、リード線3(端子)、エポキシ
ペースト8、チップ1及びアンテナ2を有し、これらが
モールド樹脂4にて封止されている。尚、アンテナ2
は、その一部がモールド樹脂4から露出している構成で
あっても良い。リード線3は、半導体デバイス10の外
部のプリント基板や電子機器と電気信号を伝送するため
の半導体デバイス10の端子である。エポキシペースト
8は、ペースト状のエポキシ樹脂を硬化して平板状とし
たものである。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。第1実施形態 図1は、本発明の第1実施形態としての半導体デバイス
10の一部を切断した構成例を示す断面斜視図であり、
図2は、図1の半導体デバイス10の断面の一例を示す
A−A’断面図である。半導体デバイス10は、リード
のない表面実装用タイプ(LCC:Leadless
Chip Carrier)の半導体デバイスである。
半導体デバイス10は、リード線3(端子)、エポキシ
ペースト8、チップ1及びアンテナ2を有し、これらが
モールド樹脂4にて封止されている。尚、アンテナ2
は、その一部がモールド樹脂4から露出している構成で
あっても良い。リード線3は、半導体デバイス10の外
部のプリント基板や電子機器と電気信号を伝送するため
の半導体デバイス10の端子である。エポキシペースト
8は、ペースト状のエポキシ樹脂を硬化して平板状とし
たものである。
【0017】アンテナ2は、マイクロ波等の電磁波を送
受信するアンテナである。以下、電磁波の一例としてマ
イクロ波という。アンテナ2は、例えばチップ1に沿っ
て平行となるように配置されている。半導体デバイス1
0は、アンテナ2をこのように配置すると、アンテナ2
を含めた全体を小型化することができるとともに、モー
ルド樹脂4の量が少なくてよくなる。また、アンテナ2
は、送受信するマイクロ波がチップ1の動作に影響しな
い程度の間隔を保持するように配置される。アンテナ2
は、チップ1に図2に示すスルーホール25によって電
気的に接続されている。アンテナ2は、例えばマイクロ
ストリップアンテナ(MSA:Micro Strip
Antena)、逆F型アンテナ若しくはパッチアン
テナ又はこれらいずれかの組み合わせである。パッチア
ンテナは、例えば0.3〜3mmの誘電体の上に35μ
m,18μm,10μm等の厚みの銅(Cu)等を形成
し信号導体としたものである。
受信するアンテナである。以下、電磁波の一例としてマ
イクロ波という。アンテナ2は、例えばチップ1に沿っ
て平行となるように配置されている。半導体デバイス1
0は、アンテナ2をこのように配置すると、アンテナ2
を含めた全体を小型化することができるとともに、モー
ルド樹脂4の量が少なくてよくなる。また、アンテナ2
は、送受信するマイクロ波がチップ1の動作に影響しな
い程度の間隔を保持するように配置される。アンテナ2
は、チップ1に図2に示すスルーホール25によって電
気的に接続されている。アンテナ2は、例えばマイクロ
ストリップアンテナ(MSA:Micro Strip
Antena)、逆F型アンテナ若しくはパッチアン
テナ又はこれらいずれかの組み合わせである。パッチア
ンテナは、例えば0.3〜3mmの誘電体の上に35μ
m,18μm,10μm等の厚みの銅(Cu)等を形成
し信号導体としたものである。
【0018】ここで、半導体デバイス10は、アンテナ
2に必要とされる誘電体材料をモールド樹脂4によって
兼用を行って、アンテナ2を動作させるようにしてい
る。また、アンテナ2は、例えば平面形状の構成でもよ
い。このような構成によれば、半導体デバイス10は、
平面状のチップ1に沿ってアンテナ2を配置するように
すれば、スペースを必要とせず小型化を図ることができ
る。また、半導体デバイス10は、モールド樹脂4にア
ンテナ2を内蔵してもモールド樹脂4の量が少なくてよ
いので、安価に製造できるとともに軽量化される。アン
テナ2は、例えば3次元の立体形状の構成であっても良
い。このような構成によれば、半導体デバイス10は、
アンテナ2の形状にかかわらず、アンテナ2の形状をモ
ールド樹脂4を含浸させることで確実に固定することが
できる。また、アンテナ2の一例としては、ヘリカルア
ンテナ等がある。
2に必要とされる誘電体材料をモールド樹脂4によって
兼用を行って、アンテナ2を動作させるようにしてい
る。また、アンテナ2は、例えば平面形状の構成でもよ
い。このような構成によれば、半導体デバイス10は、
平面状のチップ1に沿ってアンテナ2を配置するように
すれば、スペースを必要とせず小型化を図ることができ
る。また、半導体デバイス10は、モールド樹脂4にア
ンテナ2を内蔵してもモールド樹脂4の量が少なくてよ
いので、安価に製造できるとともに軽量化される。アン
テナ2は、例えば3次元の立体形状の構成であっても良
い。このような構成によれば、半導体デバイス10は、
アンテナ2の形状にかかわらず、アンテナ2の形状をモ
ールド樹脂4を含浸させることで確実に固定することが
できる。また、アンテナ2の一例としては、ヘリカルア
ンテナ等がある。
【0019】モールド樹脂4の材質は、例えば比誘電率
ε=20〜80程度の比誘電率の高い材質とすることが
望ましい。このように比誘電率の高い材質とすると、ア
ンテナ2の使用周波数自体の短縮を図り、小型化を図る
ことができるからである。また、モールド樹脂4は、さ
らに好ましくは比誘電率=20〜25とするのが好まし
い。比誘電率をこのようにすると、アンテナ2は、3/
4程度に短縮することができる。
ε=20〜80程度の比誘電率の高い材質とすることが
望ましい。このように比誘電率の高い材質とすると、ア
ンテナ2の使用周波数自体の短縮を図り、小型化を図る
ことができるからである。また、モールド樹脂4は、さ
らに好ましくは比誘電率=20〜25とするのが好まし
い。比誘電率をこのようにすると、アンテナ2は、3/
4程度に短縮することができる。
【0020】上記チップ1は、アンテナ2が送受信する
マイクロ波を処理する機能を有する半導体集積回路(高
周波回路)である。チップ1は、平板状のエポキシペー
スト13に沿ってほぼ平行となるように配置されてい
る。従って、図2に示すように、半導体デバイス10
は、下層から上層になるにつれて、エポキシペースト
8、チップ1、アンテナ2の順に積層されており、端子
3が側面から下方に伸びている。
マイクロ波を処理する機能を有する半導体集積回路(高
周波回路)である。チップ1は、平板状のエポキシペー
スト13に沿ってほぼ平行となるように配置されてい
る。従って、図2に示すように、半導体デバイス10
は、下層から上層になるにつれて、エポキシペースト
8、チップ1、アンテナ2の順に積層されており、端子
3が側面から下方に伸びている。
【0021】半導体デバイス10は、以上のような構成
であり、次に図1〜図3を参照しつつ半導体デバイス1
0の製造方法の一例について説明する。図3は、図1の
半導体デバイス10の製造方法の一例を示すフローチャ
ートである。配置ステップ 配置ステップでは、半導体集積回路を有するチップ1の
近傍に、チップ1との間で電気信号を伝送するとともに
外部と非接触にて電磁波の送受信を行うアンテナ2を配
置する。以下、具体的に説明する。図1のエポキシペー
スト8は、粘性を有するエポキシ樹脂を平板状とし、硬
化させたものである。まず、図3のステップ1では、マ
イクロ波を処理する機能を有するチップ1がエポキシペ
ースト8上に配置される。次に、図3のステップST2
では、平板状のチップ1に平板状のアンテナ2が平行と
なるように配置される。次に、図3のステップST3で
は、チップ1及びアンテナ2が例えば図2に示すスルー
ホール25によって電気的に接続される。スルーホール
25は、その一部に導体を有し、接続した両端を電気的
に導通させる。
であり、次に図1〜図3を参照しつつ半導体デバイス1
0の製造方法の一例について説明する。図3は、図1の
半導体デバイス10の製造方法の一例を示すフローチャ
ートである。配置ステップ 配置ステップでは、半導体集積回路を有するチップ1の
近傍に、チップ1との間で電気信号を伝送するとともに
外部と非接触にて電磁波の送受信を行うアンテナ2を配
置する。以下、具体的に説明する。図1のエポキシペー
スト8は、粘性を有するエポキシ樹脂を平板状とし、硬
化させたものである。まず、図3のステップ1では、マ
イクロ波を処理する機能を有するチップ1がエポキシペ
ースト8上に配置される。次に、図3のステップST2
では、平板状のチップ1に平板状のアンテナ2が平行と
なるように配置される。次に、図3のステップST3で
は、チップ1及びアンテナ2が例えば図2に示すスルー
ホール25によって電気的に接続される。スルーホール
25は、その一部に導体を有し、接続した両端を電気的
に導通させる。
【0022】封止ステップ 封止ステップでは、チップ1及びアンテナ2をモールド
樹脂4で覆う。具体的には、図3のステップST4で
は、接着されたチップ1及びアンテナ2等が、図1及び
図2に示すようにモールド樹脂4にて少なくとも一部、
好ましくは全部が封止される。ここで、少なくとも一部
としたのは、半導体デバイス10は、上述のようにアン
テナ2の一部が多少露出するような構造であっても良い
ことを意味している。
樹脂4で覆う。具体的には、図3のステップST4で
は、接着されたチップ1及びアンテナ2等が、図1及び
図2に示すようにモールド樹脂4にて少なくとも一部、
好ましくは全部が封止される。ここで、少なくとも一部
としたのは、半導体デバイス10は、上述のようにアン
テナ2の一部が多少露出するような構造であっても良い
ことを意味している。
【0023】また、チップ1とアンテナ2との接続方法
は、上記の他、以下のような接続方法であっても良い。
図4は、アンテナ2及びチップ1を電気的に接続する様
子の一例を示す斜視図であり、図5は、図4のアンテナ
2及びチップ1が電気的に接続された状態の一例を示す
側面図である。アンテナ2には、少なくとも1つの第2
の電極17が設けられている。一方、チップ1には、第
2の電極17の数に相当する数の第1の電極15が設け
られている。図4では、第1の電極15及び第2の電極
17が、それぞれ2つずつチップ1及びアンテナ2に設
けられているものとして説明する。チップ1及びアンテ
ナ2が電気的に接続されるようにするには、これら第1
の電極15及び第2の電極17のいずれか一方に異方性
導電膜19(異方性導電部材)が配置された状態で、第
1の電極15及び第2の電極17を最適なプロセス温度
で圧着する。このようにして、図5に示すように、第1
の電極15及び第2の電極17が電気的に接続されるこ
とで、電気信号が伝送される。
は、上記の他、以下のような接続方法であっても良い。
図4は、アンテナ2及びチップ1を電気的に接続する様
子の一例を示す斜視図であり、図5は、図4のアンテナ
2及びチップ1が電気的に接続された状態の一例を示す
側面図である。アンテナ2には、少なくとも1つの第2
の電極17が設けられている。一方、チップ1には、第
2の電極17の数に相当する数の第1の電極15が設け
られている。図4では、第1の電極15及び第2の電極
17が、それぞれ2つずつチップ1及びアンテナ2に設
けられているものとして説明する。チップ1及びアンテ
ナ2が電気的に接続されるようにするには、これら第1
の電極15及び第2の電極17のいずれか一方に異方性
導電膜19(異方性導電部材)が配置された状態で、第
1の電極15及び第2の電極17を最適なプロセス温度
で圧着する。このようにして、図5に示すように、第1
の電極15及び第2の電極17が電気的に接続されるこ
とで、電気信号が伝送される。
【0024】ここで、異方性導電膜19は、図6に示す
ように粘性を有するバインダ21及び例えば球状の導電
性を有するフィラ23を有する。バインダ21は、速硬
化の熱硬化性を有する材質のものを使用し、例えば厚さ
20〜30ミクロンの接着フィルムである。一方、フィ
ラ23は、このフィルム中に分散された3〜10μm程
度の導電性粒子である。異方性導電膜19は、バインダ
21の上面及び下面にそれぞれ力が加えられZ方向に押
しつぶされると、フィラ23がバインダ21の上面及び
下面に露出する。従って、フィラー23によって、バイ
ンダ21の上面及び下面が、電気的に導通するようにな
る。また、異方性導電膜19(ACF:Anisotr
opic Conductive Film)は、異方
性導電ペースト(ACP:Anisotropic C
onductive Paste)であってもよいこと
はいうまでもない。
ように粘性を有するバインダ21及び例えば球状の導電
性を有するフィラ23を有する。バインダ21は、速硬
化の熱硬化性を有する材質のものを使用し、例えば厚さ
20〜30ミクロンの接着フィルムである。一方、フィ
ラ23は、このフィルム中に分散された3〜10μm程
度の導電性粒子である。異方性導電膜19は、バインダ
21の上面及び下面にそれぞれ力が加えられZ方向に押
しつぶされると、フィラ23がバインダ21の上面及び
下面に露出する。従って、フィラー23によって、バイ
ンダ21の上面及び下面が、電気的に導通するようにな
る。また、異方性導電膜19(ACF:Anisotr
opic Conductive Film)は、異方
性導電ペースト(ACP:Anisotropic C
onductive Paste)であってもよいこと
はいうまでもない。
【0025】また、チップ1及びアンテナ2は、上述の
ように物理的に接続されることで電気信号を伝送する
他、以下に示すような方法によって電気信号を伝送する
構成としても良い。図7は、チップ1とアンテナ2の電
気信号の伝送方法を実現するための別の構成例を示す斜
視図であり、図8は、図7のアンテナ2及びチップ1が
電気的に接続された状態の一例を示す側面図である。チ
ップ1及びアンテナ2は、上述と同一の構成であるが、
チップ1とアンテナ2の間には絶縁層27が設けられて
いる点が異なっている。絶縁層27は、例えば数ミクロ
ンの厚さを有する。絶縁層27の材質としては、例えば
ポリイミド又はポリエチレンテレフタレートが挙げられ
る。
ように物理的に接続されることで電気信号を伝送する
他、以下に示すような方法によって電気信号を伝送する
構成としても良い。図7は、チップ1とアンテナ2の電
気信号の伝送方法を実現するための別の構成例を示す斜
視図であり、図8は、図7のアンテナ2及びチップ1が
電気的に接続された状態の一例を示す側面図である。チ
ップ1及びアンテナ2は、上述と同一の構成であるが、
チップ1とアンテナ2の間には絶縁層27が設けられて
いる点が異なっている。絶縁層27は、例えば数ミクロ
ンの厚さを有する。絶縁層27の材質としては、例えば
ポリイミド又はポリエチレンテレフタレートが挙げられ
る。
【0026】チップ1の第1の電極15とアンテナ2の
第2の電極17は、図8に示すように絶縁層27を介し
て絶縁された状態で対面することになり、例えば数PF
〜数十PFの静電容量を形成することになる。従って、
第1の電極15及び第2の電極17のいずれか一方に電
気信号が発生すると、両電極間の静電容量が変化する。
これにより、半導体デバイス10は、アンテナ2及びチ
ップ1との間で非接触で電気信号を伝送することができ
る。また、第1の電極15と第2の電極17は、物理的
に接続されなくても確実に電気信号を伝送することがで
きるので、断線等による故障を防止し、安定した動作が
可能となる。従って、半導体デバイス10は、信頼性が
向上する。
第2の電極17は、図8に示すように絶縁層27を介し
て絶縁された状態で対面することになり、例えば数PF
〜数十PFの静電容量を形成することになる。従って、
第1の電極15及び第2の電極17のいずれか一方に電
気信号が発生すると、両電極間の静電容量が変化する。
これにより、半導体デバイス10は、アンテナ2及びチ
ップ1との間で非接触で電気信号を伝送することができ
る。また、第1の電極15と第2の電極17は、物理的
に接続されなくても確実に電気信号を伝送することがで
きるので、断線等による故障を防止し、安定した動作が
可能となる。従って、半導体デバイス10は、信頼性が
向上する。
【0027】本発明の第1実施形態によれば、小型化を
図りつつアンテナ2を安価に実装でき、半導体集積回路
を有するチップ1の安定した動作が可能であり信頼性を
高くすることができる。
図りつつアンテナ2を安価に実装でき、半導体集積回路
を有するチップ1の安定した動作が可能であり信頼性を
高くすることができる。
【0028】第2実施形態 図9は、本発明の第2実施形態としての半導体デバイス
10aの一部を切断した構成例を示す断面斜視図であ
り、図10は、図1の半導体デバイス10aの断面の一
例を示すB−B’断面図である。第2実施形態としての
半導体デバイス10aは、図1〜図8において第1実施
形態としての半導体デバイス10とほぼ同様の構成であ
るので同一の構成は図1〜図8における符号を用いて、
異なる点を中心として説明する。半導体デバイス10a
では、第1実施形態においてチップ1とアンテナ2との
間にモールド樹脂4が充填されていた代わりに、シール
ド13(遮蔽部材)が設けられている。つまり、このシ
ールド13は、図10に示すようにチップ1及びアンテ
ナ2の間に配置されている。シールド13は、チップ1
及びアンテナ2の間の少なくとも一部、好ましくは全部
を遮断するように設けられている。従って、半導体デバ
イス10は、下層から上層かけて、エポキシペースト
8、チップ1、シールド13、アンテナ2の順に積層し
ており、モールド樹脂4によって少なくとも一部が封止
されている。
10aの一部を切断した構成例を示す断面斜視図であ
り、図10は、図1の半導体デバイス10aの断面の一
例を示すB−B’断面図である。第2実施形態としての
半導体デバイス10aは、図1〜図8において第1実施
形態としての半導体デバイス10とほぼ同様の構成であ
るので同一の構成は図1〜図8における符号を用いて、
異なる点を中心として説明する。半導体デバイス10a
では、第1実施形態においてチップ1とアンテナ2との
間にモールド樹脂4が充填されていた代わりに、シール
ド13(遮蔽部材)が設けられている。つまり、このシ
ールド13は、図10に示すようにチップ1及びアンテ
ナ2の間に配置されている。シールド13は、チップ1
及びアンテナ2の間の少なくとも一部、好ましくは全部
を遮断するように設けられている。従って、半導体デバ
イス10は、下層から上層かけて、エポキシペースト
8、チップ1、シールド13、アンテナ2の順に積層し
ており、モールド樹脂4によって少なくとも一部が封止
されている。
【0029】半導体デバイス10aは、このシールド1
3の存在により、アンテナ2及びチップ1の相互の電磁
干渉を防止することができるようになる。また、このよ
うな構成によれば、半導体デバイス10a は、チップ1
に搭載する混合器(Mixer)の発振周波数等のチッ
プ1からの雑音がアンテナ2に誘導してしまうことが著
しく低減される。従って、半導体デバイス10は、高周
波回路系であるチップ1の動作が非常に安定する。
3の存在により、アンテナ2及びチップ1の相互の電磁
干渉を防止することができるようになる。また、このよ
うな構成によれば、半導体デバイス10a は、チップ1
に搭載する混合器(Mixer)の発振周波数等のチッ
プ1からの雑音がアンテナ2に誘導してしまうことが著
しく低減される。従って、半導体デバイス10は、高周
波回路系であるチップ1の動作が非常に安定する。
【0030】本発明の第2実施形態によれば、第1実施
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、シールド13の存在によりアンテナ2が送受信す
るマイクロ波がチップ1の動作に影響を与えないので、
チップ1の動作が安定し半導体デバイス10aの信頼性
を向上することができる。
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、シールド13の存在によりアンテナ2が送受信す
るマイクロ波がチップ1の動作に影響を与えないので、
チップ1の動作が安定し半導体デバイス10aの信頼性
を向上することができる。
【0031】第3実施形態 図11は、本発明の第3実施形態としての半導体デバイ
ス10bの一部を切断した構成例を示す断面斜視図であ
り、図12は、図11の半導体デバイス10bの断面の
一例を示すC−C’断面図である。第3実施形態として
の半導体デバイス10bは、図1〜図8において第1実
施形態としての半導体デバイス10とほぼ同様の構成で
あるので同一の構成は図1〜図8における符号を用い
て、異なる点を中心として説明する。
ス10bの一部を切断した構成例を示す断面斜視図であ
り、図12は、図11の半導体デバイス10bの断面の
一例を示すC−C’断面図である。第3実施形態として
の半導体デバイス10bは、図1〜図8において第1実
施形態としての半導体デバイス10とほぼ同様の構成で
あるので同一の構成は図1〜図8における符号を用い
て、異なる点を中心として説明する。
【0032】半導体デバイス10bでは、第1実施形態
としての半導体デバイス10aに設けられていたリード
線3が存在しない点が異なっている。リード線3は、上
述のように第1実施形態としての半導体デバイス10の
外部との電気信号の伝送に使用される端子である。この
半導体デバイス10bでは、リード線3による電気信号
の伝送の代わりに、アンテナ2によるマイクロ波の送受
信によって外部と電気信号を伝送する構成となってい
る。
としての半導体デバイス10aに設けられていたリード
線3が存在しない点が異なっている。リード線3は、上
述のように第1実施形態としての半導体デバイス10の
外部との電気信号の伝送に使用される端子である。この
半導体デバイス10bでは、リード線3による電気信号
の伝送の代わりに、アンテナ2によるマイクロ波の送受
信によって外部と電気信号を伝送する構成となってい
る。
【0033】本発明の第3実施形態によれば、第1実施
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、リード線3を不要とすることができる。つまり、
半導体デバイス10bは、構造上において簡素化するこ
とができるとともに、製造工程においても簡素化を図る
ことができる。従って、半導体デバイス10bは、構造
上簡素化されるので、軽量化を図ることができるととも
にリード線3が外部に露出しない分小型化を図ることが
できる。
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、リード線3を不要とすることができる。つまり、
半導体デバイス10bは、構造上において簡素化するこ
とができるとともに、製造工程においても簡素化を図る
ことができる。従って、半導体デバイス10bは、構造
上簡素化されるので、軽量化を図ることができるととも
にリード線3が外部に露出しない分小型化を図ることが
できる。
【0034】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。上記実施形態の各構成は、その一
部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わ
せることができる。また、本実施形態の具体的な適用例
としては、携帯型電話装置、GPS(Global P
ositioning System)、2.45GH
z無線LAN(Local Area Networ
k)帯以上の超高周波数帯用の機器がある。
されるものではない。上記実施形態の各構成は、その一
部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わ
せることができる。また、本実施形態の具体的な適用例
としては、携帯型電話装置、GPS(Global P
ositioning System)、2.45GH
z無線LAN(Local Area Networ
k)帯以上の超高周波数帯用の機器がある。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型化を図りつつアンテナを安価に実装でき、半導体集
積回路の安定した動作が可能であり信頼性の高いアンテ
ナを備える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置
の製造方法を提供することができる。
小型化を図りつつアンテナを安価に実装でき、半導体集
積回路の安定した動作が可能であり信頼性の高いアンテ
ナを備える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置
の製造方法を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施形態としての半導体デバイス
の一部を切断した構成例を示す断面斜視図。
の一部を切断した構成例を示す断面斜視図。
【図2】図1の半導体デバイスの一例を示すA−A’断
面図。
面図。
【図3】図1の半導体デバイスの製造方法の一例を示す
フローチャート。
フローチャート。
【図4】アンテナ及びチップを電気的に接続する様子の
一例を示す斜視図。
一例を示す斜視図。
【図5】図4のアンテナ及びチップが電気的に接続され
た状態の一例を示す側面図。
た状態の一例を示す側面図。
【図6】異方性導電部材の構成例を示す透過斜視図。
【図7】チップとアンテナの電気信号の伝送方法を実現
するための別の構成例を示す斜視図。
するための別の構成例を示す斜視図。
【図8】図7のアンテナ及びチップが電気的に接続され
た状態の一例を示す側面図。
た状態の一例を示す側面図。
【図9】本発明の第2実施形態としての半導体デバイス
の一部を切断した構成例を示す断面斜視図。
の一部を切断した構成例を示す断面斜視図。
【図10】図1の半導体デバイスの断面の一例を示すB
−B’断面図。
−B’断面図。
【図11】本発明の第3実施形態としての半導体デバイ
スの一部を切断した構成例を示す断面斜視図。
スの一部を切断した構成例を示す断面斜視図。
【図12】図11の半導体デバイスの断面の一例を示す
C−C’断面図。
C−C’断面図。
【図13】従来の無線式データ通信装置に搭載される半
導体デバイスの構成例を示す部分断面図。
導体デバイスの構成例を示す部分断面図。
1・・・チップ、2・・・アンテナ、3・・・リード線
(端子)、4・・・モールド樹脂、10・・・半導体デ
バイス(半導体装置)13・・・シールド(遮蔽部
材)、15・・・第1の電極、17・・・第2の電極、
19・・・異方性導電膜(異方性導電部材)
(端子)、4・・・モールド樹脂、10・・・半導体デ
バイス(半導体装置)13・・・シールド(遮蔽部
材)、15・・・第1の電極、17・・・第2の電極、
19・・・異方性導電膜(異方性導電部材)
フロントページの続き (72)発明者 宗方 憲二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA05 AA07 AA19 AB13 QA02 UA08
Claims (10)
- 【請求項1】 半導体集積回路を有するチップと、 前記チップ近傍に配置されており、前記チップとの間で
電気信号を伝送するとともに外部と非接触にて電磁波の
送受信を行うアンテナと、 前記チップ及び前記アンテナを覆うモールド樹脂とを備
えることを特徴とするアンテナを備える半導体装置。 - 【請求項2】 前記アンテナと前記チップの間には、前
記アンテナによる電磁波を遮蔽する遮蔽部材が設けられ
ていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナを備
える半導体装置。 - 【請求項3】 前記モールド樹脂は、比誘電率の高い絶
縁材料であることを特徴とする請求項1に記載のアンテ
ナを備える半導体装置。 - 【請求項4】 前記半導体集積回路に電気的に接続され
るように前記チップに設けられた第1の電極と、前記第
1の電極との間で電気信号を伝送するために前記アンテ
ナに設けられた第2の電極とは、異方性導電部材を介し
て電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に
記載のアンテナを備える半導体装置。 - 【請求項5】 前記半導体集積回路に電気的に接続され
るように前記チップに設けられた第1の電極と、前記第
1の電極との間で電気信号を伝送するために前記アンテ
ナに設けられた第2の電極との間には、絶縁膜が設けら
れており、 前記第1の電極及び前記第2の電極は、両端子間にて形
成される静電容量によって高周波信号を伝送することを
特徴とする請求項1に記載のアンテナを備える半導体装
置。 - 【請求項6】 前記半導体集積回路に電気的に接続され
るように前記チップに設けられており、外部と電気信号
を伝送するための端子を有することを特徴とする請求項
1に記載の半導体装置。 - 【請求項7】 前記アンテナは平面形状であることを特
徴とする請求項1に記載のアンテナを備える半導体装
置。 - 【請求項8】 前記アンテナは立体形状であることを特
徴とする請求項1に記載のアンテナを備える半導体装
置。 - 【請求項9】 前記チップは、リードフレームに搭載さ
れていないことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ
を備える半導体装置。 - 【請求項10】 半導体集積回路を有するチップ近傍
に、前記チップとの間で電気信号を伝送するとともに外
部と非接触にて電磁波の送受信を行うアンテナを配置す
る配置ステップと、 前記チップ及び前記アンテナをモールド樹脂で覆う封止
ステップとを有することを特徴とするアンテナを備える
半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000152713A JP2001332655A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | アンテナを備える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000152713A JP2001332655A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | アンテナを備える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001332655A true JP2001332655A (ja) | 2001-11-30 |
Family
ID=18658098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000152713A Withdrawn JP2001332655A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | アンテナを備える半導体装置及びアンテナを備える半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001332655A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007042978A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JP2013098938A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-20 | Sharp Corp | アンテナ装置および携帯無線機 |
-
2000
- 2000-05-18 JP JP2000152713A patent/JP2001332655A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007042978A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JP2013098938A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-20 | Sharp Corp | アンテナ装置および携帯無線機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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