JP2001332414A - 超電導コイル装置およびその導体端子部の製造方法 - Google Patents

超電導コイル装置およびその導体端子部の製造方法

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Sunao Ichihara
直 市原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な機械強度を持つとともに、ヘリウム漏
れに対しても十分に信頼できる超電導コイル装置および
その製造方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の超電導コイル装置の導体端子部
において、通電用管状部を周方向に複数に分割した銅製
管壁構成部材間に介在されるニッケル銅合金製のバリア
と、通電用管状部と前記コンジットまたはステンレス鋼
製配管継手とを連結するためのニッケル銅合金製管状部
材とを一体的に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部強制冷却式
導体を使用する超電導コイル装置およびその導体端子部
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超電導コイル装置の導体端子部と
しては図3〜図7に示すようなものが知られている。図
3はその縦断面図である。この図3において、1は導体
としての超電導撚線、2はこの超電導撚線を収納した金
属管コンジット、11はこのコンジット2から露出され
る超電導撚線1を覆う通電用管状部、12はこの通電用
管状部11とコンジット2とを仲介する第1ニッケル銅
合金製管状部材、14はステンレス鋼製配管継手、13
は通電用管状部11とステンレス鋼製配管継手14を仲
介する第2ニッケル銅合金製管状部材、14はステンレ
ス鋼製配管継手、15はステンレス管、16は他の導体
端子部との間の接続片、17は接続片16と導体端子部
における通電用管状部11とを接続するハンダ層であ
る。
【0003】図4は、図3に示した導体端子部の組立前
の状態として、コンジット2から超電導撚線1が露出さ
れている状態を示した斜視図である。この図4におい
て、超電導撚線1は超電導線を撚り合せた構造のもので
あって、ステンレス鋼製またはニッケル合金製金属管コ
ンジット2内に密着収納されており、導体端子部として
組み立てられる前には、この図の状態のように超電導撚
線1の端部がコンジット2から露出した状態にされてい
る。
【0004】図5は、図3に示した導体端子部の横断面
図である。この図から良く分かるように、通電用管状部
11は、管周壁を周方向に複数に分割した形状の銅製管
壁構成部材11aと、この銅製管壁構成部材11a間に
介在するように配置されたバリア11bとから構成され
ている。このバリア11bの材質としては、極低温て銅
よりはるかに抵抗が大きいニッケル銅合金が使用されて
いる。
【0005】このように構成された導体端子部では、次
のように動作する。電流は、超電導コイル装置に通電さ
れる際、他の導体端子部から接続片16を通り、次にハ
ンダ層17を通って、導体端子部の通電用管状部11を
通る。通電用管状部11はかしめられて超電導撚線1に
密着しているため、通電用管状部11と超電導撚線1の
接触界面を通して電流が超電導撚線1に流れ、図示しな
い超電導コイル装置本体に流れる。一方、超電導コイル
装置を冷却する冷媒ヘリウムは、導体端子部の配管継手
14から導体端子部内に入り、超電導撚線1内の空隙に
浸透流入する。また、超電導コイル装置ヘの通電によ
り、超電導コイル装置の本体内空間のみならず、導体端
子部にも強い磁場が発生する。導体端子部における通電
用管状部11がバリア11b無しで銅製管壁構成部材の
みで構成されている場合には、磁場変化時に銅製管壁構
成部材に大きい渦電流が発生し、大きな発熱が生ずる。
このため、この発熱により超電導撚線1の温度が上昇
し、超電導コイル装置の運転限界温度との余裕度が著し
く減殺されるのみならず、場合によっては超電導撚線1
が常電導化へ暴走するクエンチに至り、超電導コイル装
置の運転の甚だしい障害となる虞がある。バリア11b
はこのような問題を解消するために必要とされているも
のである。
【0006】次に、上記超電導コイル装置の導体端子部
の製造方法を説明する。まず、図4に示したように、コ
ンジット2の先端部分を除去して、超電導撚線1がコン
ジット2から露出された状態とする。また、図6に示す
ように、導体端子部を構成する第1ニッケル銅合金製管
状部材12、通電用管状部11および第2ニッケル銅合
金製管状部材13からなる複合金属管部分が真っ直ぐな
管状に別途形成される(この形成の方法については後述
する)。図6は、コンジット2に溶接される前の状態に
おける複合金属管部分の斜視図であり、後述する切削、
穴加工およびかしめ加工が施される前の状態で示されて
いる。次に、この図6に示した複合金属管部分の一端部
がコンジット2に溶接され、また、この複合金属管部分
の他端部にステンレス鋼製配管継手14が溶接される。
その後、通電用管状部11をかしめ加工して縮径し、銅
製管壁構成部材11aを超電導撚線1に圧着させる。な
お、通電用管状部11の両側にニッケル銅合金製管状部
材12、13を配置させているのは、ステンレス鋼に対
し銅を高信頼性のもとに溶接することが難しいが、これ
に対し、ニッケル銅合金は、ステンレス鋼、銅のいずれ
に対しても信頼性の高い溶接を行うことが可能となるた
めである。
【0007】次に、図6に示した複合金属管部分は、次
のようにして製作される。図7は、前記複合金属管部分
を構成する部材を組み付ける前の状態で表した分解斜視
図である。両端にはニッケル銅合金製管状部材12,1
3を形成するための部材としてのニッケル銅合金棒2
2、23が配置される。また、このニッケル銅合金棒2
2、23の間には、通電用管状部11の銅製管壁構成部
材11aを構成する部材としての略丸棒状の銅棒21a
が組み付けられる。そして、この銅棒21aの表面には
軸方向に凹溝が加工されており、この凹溝には、断面が
この凹溝と同一のニッケル銅合金棒21bが嵌め込ま
れ、熱間水圧プレス加工(いわゆるHIP加工)により
一体化結合される。すなわち、図7においては各部品が
離された状態で示されているが、これら部品を所定位置
に組み付けてステンレス管に気密封入し、HIP成形装
置に投入して120MPa、950℃、2時間の高温、
高圧処理して上記異種金属部材が拡散接合され、一体化
結合される。そして、その後この一体化結合された異種
金属部材(組立品)の外周を機械加工で切削し、さら
に、中心に穴加工をして施すことにより、図6に示した
ような超電導コイル装置の端子部として組み立てられる
前の状態の複合金属管部分(切削、穴加工後の組立品)
が形成される。そして、この切削、穴加工後の組立品
(複合金属管部分)は、前述のようにコンジット2に接
続され、さらに、上述の導体端子部の加工が施される。
また、その後、超電導コイル装置は超電導体であるNb
3Snを生成するために、650℃、240時間の長時
間の熱処理が施され、さらに、電気絶縁処理が施されて
超電導コイル装置として完成される。なお、超電導コイ
ル装置の導体端子部に使用されるニッケル銅合金として
は、ニッケルが63%以上、銅が約30%からなるMo
nel400が使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
超電導コイル装置においては、図7に示したように、H
IP加工前の状態において、両端部のニッケル銅合金棒
22、23と、銅棒21aの凹溝に嵌められたニッケル
銅合金棒21bの両端面との間に、ニッケル銅合金同士
間の接合界面が形成される。一方、このニッケル銅合金
としては前述のようにMone1400が使用されてい
るが、このMonel400には3%程度の微量の炭素
が不可避的に含まれている。このため、前述のNb3
n生成熱処理中にMone1400に含まれる微量の炭
素が前記ニッケル銅合金同士間の接合界面に析出し、界
面の機械的脆化を来すという問題があった。
【0009】発明者が行った室温での引張り強度試験に
よれば、焼鈍されたMone1400母材は480MP
a以上、HIP接合したままのMone1400同士の
継手も480MPa以上であるが、650℃、240時
間のNb3Sn生成熱処理をしたMone1400同士
のHIP接合継手は300〜350MPaであった。こ
のように、650℃、240時間のNb3Sn生成熱処
理前のHIP接合継手では母材並の引張強度が実現して
いるのに対し、この熱処理をしたHIP接合継手は明ら
かに劣化していた。また、この650℃、240時間の
Nb3Sn生成熱処理を施したHIP接合継手の接合界
面を分析したところ、母材部分よりはるかに多い炭素が
検出され、接合界面への炭素の析出が裏付けられ、この
炭素析出現象が引張り強度の低下の原因であることが判
明した。
【0010】以上のように従来の超電導コイル装置で
は、導体端子部にニッケル銅合金同士間の接合界面が形
成されており、この接合部分の強度が弱いために、材質
や肉厚そのものから期待される機械強度が発揮されず、
さらには、ニッケル銅合金同士間の接合部の割れによる
ヘリウム漏れが懸念されていた。このため、運転条件を
下げなければならず、また、ヘリウム漏れの危険性を内
包するため信頼性が低いなどの問題点があった。
【0011】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、十分な機械強度を持つとともに、ヘリウ
ム漏れに対しても十分に信頼できる超電導コイル装置お
よびその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の超電導コイル装置は、導体を内部に収納し
た金属管コンジットと、管周壁を周方向に複数に分割し
た形状の銅製管壁構成部材と、この銅製管壁構成部材間
に介在するように配置されたニッケル銅合金製のバリア
とから構成されて、前記銅製管壁構成部材が前記超電導
撚線の端部に接触せしめられている通電用管状部と、こ
の通電用管状部と前記コンジットとを連結するための第
1ニッケル銅合金製管状部材と、前記通電管状部の先端
側に接続された冷媒ヘリウムを導入するためのステンレ
ス鋼製配管継手と、このステンレス鋼製配管継手と前記
通電用管状部とを連結するための第2ニッケル銅合金製
管状部材とからなる導体端子部を備え、この導体端子部
において、前記バリアと前記第1ニッケル銅合金製管状
部材と前記第2ニッケル銅合金製管状部材とが一体的に
構成されていることを特徴とする。
【0013】また、本発明の超電導コイル装置用端子部
の製造方法は、ニッケル銅合金製の略丸棒の長さ方向中
間部に、断面略扇型の凹溝を軸方向に複数形成する工程
と、この断面略扇型の凹溝と同一の断面形状を有する銅
棒を、前記断面扇型の凹溝に嵌め込む組立工程と、この
組立工程により形成された組立品を熱間水圧プレス加工
により一体化結合する工程と、この一体化された組立品
の外周を切削し、中心部に穴を加工する切削工程と、導
体端部を露出したコンジットに対し前記切削、穴加工後
の組立品の一端を溶接し、さらに、この組立品の他端に
ヘリウム冷媒導入用のステンレス鋼製配管継手を溶接す
る溶接工程と、この溶接後に、前記組立品をかしめて、
前記銅棒の部分を前記導体に圧着する工程とを備えたこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明を
具体化した超電導コイル装置を図1および図2に基づい
て説明する。なお、従来の超電導コイル装置と同一の要
素には同一の符号を付しその説明を簡略化する。図1
は、超電導コイル装置の導体端子部を構成する第1ニッ
ケル銅合金製管状部材12、通電用管状部11および第
2ニッケル銅合金製管状部材13からなる複合金属管部
分のコンジット2に溶接される前の状態における斜視図
であって、従来の超電導コイル装置の導体端子部に係る
図6に対応する図面である。この実施の形態1に係る超
電導コイル装置の端子は、この複合金属管部分の構成お
よび製作方法が従来のものと異なり、他の構成および製
作方法は従来のものと同一である。
【0015】図2は、この複合金属管部を構成する部材
を組み付ける前の状態で表した分解斜視図である。この
図2に示されるように、ニッケル銅合金製管状部材1
2,13を形成するための部分としての円筒部20a、
20bと、バリア11bを形成するための部分としての
断面十字型の部分18とが、ニッケル銅合金製(前述の
Monel 1400製)の丸棒に断面略扇型の凹溝1
9を四方から切削加工することにより、一体のものとし
て形成されている。また、19aは、この各凹溝19に
嵌合される断面略扇型の銅棒である。そして、円筒部2
0a、20bと断面十字型の部分18とが一体に形成さ
れたニッケル銅合金部材の凹溝19に銅棒19aを嵌合
した異種金属部材を、ステンレス管に気密に封入してH
IP成形装置に投入し、120MPa、850℃、3時
間の高温、高圧処理して拡散接合し、一体化結合して異
種金属部材(組立品)を形成する。その後に、この一体
化結合した異種金属部材(組立品)の外周を切削加工
し、さらに、中心に穴加工を施すことにより、図1に示
した複合金属管部分(切削、穴加工後の組立品)を形成
する。なお、凹溝19の角部は、図2では丸みが無しで
示されているが、このような形状は現実的には加工困難
であるため、加工が可能な程度の丸みがつけられる。な
お、この角部の形状は、要するに凹溝19と銅棒19a
とがこの角部で互いに密着する形状であればよい。
【0016】次に、コンジット2の端部を除去して、超
電導撚線1を露出した状態とする(前記図4参照)。そ
して、この露出した超電導撚線1を前記切削、穴加工後
の組立品(複合金属管部分)の穴内に挿入する状態で、
コンジット2にこの組立品の一端を溶接して接続する。
また、この組立品(複合金属管部分)の他端部にステン
レス鋼製配管継手14を溶接する。その後、通電用管状
部11をかしめ加工して縮径し、銅製管壁構成部材11
aを超電導撚線1に圧着させる。さらに、従来のものと
同様に、超電導体であるNb3Snを生成するために6
50℃、240時間の超長時間の熱処理を行い、その後
電気絶縁を施して超電導コイル装置と成している。
【0017】この実施の形態1は、上記のように構成さ
れているので、ニッケル銅合金製管状部材12、13
と、通電用管状部11のバリア11bとが一体的に構成
され、従来のもののように、この間にニッケル銅合金同
士の接合面が存在しない。したがって、本発明では、従
来のように、Nb3Sn生成熱処理中にMonel40
0に含まれていた微量の炭素がニッケル銅合金同士の接
合界面に析出して、接合界面の機械的結合を脆化させる
という問題が根本的に存在しない。なお、唯一存在する
接合部は、銅とMone1400との間の接合面である
が、これは従来のものと同様、銅母材以上の強度があり
問題が無い。
【0018】実施の形態2.上記実施の形態1では、ニ
ッケル銅合金としてMonel 1400(ニッケル6
3%以上、銅30%)の場合について述べたが、炭素を
含むニッケル銅合金でも同様の効果がある。
【0019】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。本発明の超電導コイル
装置は、導体を内部に収納した金属管コンジットと、管
周壁を周方向に複数に分割した形状の銅製管壁構成部材
と、この銅製管壁構成部材間に介在するように配置され
たニッケル銅合金製のバリアとから構成されて、前記銅
製管壁構成部材が前記超電導撚線の端部に接触せしめら
れている通電用管状部と、この通電用管状部と前記コン
ジットとを連結するための第1ニッケル銅合金製管状部
材と、前記通電管状部の先端側に接続された冷媒ヘリウ
ムを導入するためのステンレス鋼製配管継手と、このス
テンレス鋼製配管継手と前記通電用管状部とを連結する
ための第2ニッケル銅合金製管状部材とからなる導体端
子部を備え、この導体端子部において、前記バリアと前
記第1ニッケル銅合金製管状部材と前記第2ニッケル銅
合金製管状部材とが一体的に構成されているので、各部
材間の接合面にニッケル銅合金同士の接合面が無く、何
れの接合面の強度も大きくなり、機械的強度が向上す
る。また、この結果、ヘリウムの漏れに対し高い信頼性
を持った超電動コイル装置を提供することができる。
【0020】また、本発明の超電導コイル用導体端子部
の製造方法によれば、ニッケル銅合金製の略丸棒の長さ
方向中間部に、断面略扇型の凹溝を軸方向に複数形成す
る工程と、この断面略扇型の凹溝と同一の断面形状を有
する銅棒を、前記断面扇型の凹溝に嵌め込む組立工程
と、この組立工程により形成された組立品を熱間水圧プ
レス加工により一体化結合する工程と、この一体化され
た組立品の外周を切削し、中心部に穴を加工する切削工
程と、導体端部を露出したコンジットに対し前記切削、
穴加工後の組立品の一端を溶接し、さらに、この組立品
の他端にヘリウム冷媒導入用のステンレス鋼製配管継手
を溶接する溶接工程と、この溶接後に、前記組立品をか
しめて、前記銅棒の部分を前記導体に圧着する工程とを
備えているので、ニッケル銅合金同士の接合面を有しな
い構造の超電導コイル用導体端子部を容易に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る導体端子部に
おける複合金属管部のコンジットへの取付け前の状態斜
視図である。
【図2】 図1の複合金属管部の加工前における部品構
成を示した分解斜視図である。
【図3】 従来の超電導コイル装置の導体端子部構造を
示す側断面図である。
【図4】 図3の導体端子部組立前に、コンジットの端
部から超電導撚線を露出させた状態を示す斜視図であ
る。
【図5】 図3の導体端子部の横断面図である。
【図6】 図3の導体端子部における複合金属管部(切
削、穴加工後の組立品)のコンジットへの取付け前の状
態斜視図である。
【図7】 図6の複合金属管部の切削、穴加工前におけ
る部品構成を示した分解斜視図である。
【符号の説明】
1 超電導撚線、2 コンジット、11 通電用管状
部、11a 銅製管壁構成部材、11b バリア、12
第1ニッケル銅合金製管状部材、13 第2ニッケル
銅合金製管状部材、14 ステンレス鋼製配管継手、1
5 ステンレス配管、16 接続片、17 接続ハンダ
層、18 (バリアを形成するための部分としての)断
面十字型の部分、20a、20b (ニッケル銅合金製
管状部材を形成するための部分としての)円筒部、21
a 銅棒、21b ニッケル銅合金棒、22、23
(ニッケル銅合金製管状部材を形成するための部材とし
ての)ニッケル銅合金棒。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を内部に収納した金属管コンジット
    と、 管周壁を周方向に複数に分割した形状の銅製管壁構成部
    材と、この銅製管壁構成部材間に介在するように配置さ
    れたニッケル銅合金製のバリアとから構成されて、前記
    銅製管壁構成部材が前記超電導撚線の端部に接触せしめ
    られている通電用管状部と、 この通電用管状部と前記コンジットとを連結するための
    第1ニッケル銅合金製管状部材と、 前記通電管状部の先端側に接続された冷媒ヘリウムを導
    入するためのステンレス鋼製配管継手と、 このステンレス鋼製配管継手と前記通電用管状部とを連
    結するための第2ニッケル銅合金製管状部材とからなる
    導体端子部を備え、この導体端子部において、 前記バリアと前記第1ニッケル銅合金製管状部材と前記
    第2ニッケル銅合金製管状部材とが一体的に構成されて
    いることを特徴とする超電導コイル装置。
  2. 【請求項2】 ニッケル銅合金製の丸棒の長さ方向中間
    部に、断面略扇型の凹溝を軸方向に複数形成する工程
    と、 この断面略扇型の凹溝と同一の断面形状を有する銅棒
    を、前記断面扇型の凹溝に嵌め込む組立工程と、 この組立工程により形成された組立品を熱間水圧プレス
    加工により一体化結合する工程と、 この一体化された組立品の外周を切削し、中心部に穴を
    加工する切削工程と、 導体端部を露出したコンジットに対し前記切削、穴加工
    後の組立品の一端を溶接し、さらに、この組立品の他端
    にヘリウム冷媒導入用のステンレス鋼製配管継手を溶接
    する溶接工程と、 この溶接後に、前記組立品をかしめて、前記銅棒の部分
    を前記導体に圧着する工程とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の超電導コイル装置用導体端子部の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005014052A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Japan Atom Energy Res Inst 異種材の無溶解接合方法

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