JP2001332241A - 薄型電池 - Google Patents

薄型電池

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JP2001332241A
JP2001332241A JP2000150736A JP2000150736A JP2001332241A JP 2001332241 A JP2001332241 A JP 2001332241A JP 2000150736 A JP2000150736 A JP 2000150736A JP 2000150736 A JP2000150736 A JP 2000150736A JP 2001332241 A JP2001332241 A JP 2001332241A
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lead
current collector
thin battery
lithium
lead material
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JP2000150736A
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Hideaki Kojima
秀明 小島
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Sony Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防湿性多層フィルムよりなる外装材を極力小
さくすることにより薄型電池のエネルギー密度の向上を
図るとともに、短絡による不良の発生を防ぎつつ、十分
な電極端子の強度を得る。 【解決手段】 樹脂層及び金属箔層を含む防湿性多層フ
ィルムによって開口部の設けられた外装材3が形成さ
れ、集電体9a、11aにリード材9c、11cの接合
された発電素子5が外装材3の内部に収容され、リード
材9c、11cの導出された外装材3の開口部が接着性
樹脂により封口されてなる薄型電池1において、集電体
9a、11aとリード材9c、11cの接合部が、封口
部におけるリード材9c、11cの封止部に重なり、且
つ封口部におけるリード材導出方向のリード封止長さY
が、集電体9a、11aとリード材9c、11cの接合
長さXより短く設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂層及び金属箔
層を含む防湿性多層フィルムを外装材として接着性樹脂
により封口されてなる薄型電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高性能化に伴
い、用いられる電池は小型、軽量で且つ高容量であるこ
とが求められてきている。また、携帯用電子機器などを
駆動するための電源として、経済性や省資源の目的から
二次電池が使用され、その用途は急速に拡大しつつあ
る。このような要求から、薄型且つ高エネルギー密度の
例えば非水系リチウム二次電池(非水系二次電池)が実
用化されている。
【0003】この種の薄型電池は、充電時に正極中のリ
チウムが電解液を介して負極中に吸蔵され、放電時には
負極中のリチウムが電解液を介して正極中に吸蔵される
という電気化学的な可逆反応を利用したもので、リチウ
ムが正極と負極の間を行き来することで充放電が行われ
る。
【0004】薄型電池の電極原反は、一般に箔状のアル
ミニウム又は銅などの集電体上に正極活物質又は負極活
物質を結着剤と共に分散した懸濁液をパターン状に塗布
・乾燥・プレスして作られる。そして所望の大きさに裁
断された後、集電体の露出した部分にリード材が接合さ
れ、電極を有した発電素子が作られる。
【0005】この種の薄型電池は、樹脂層及び金属箔層
を含む防湿性多層フィルムが外装材とされ、この外装材
に発電素子が収容される。外装材からはリード材が導出
され、その導出部分は接着性樹脂により封口される。そ
して、リード材と集電体との接合部は、封口された外装
材の内部側に配置された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄型電池は、リード材と集電体との接合部を発電素子と
重ならないように配置する場合、発電素子の面積に加え
て接合部の面積も外装材内部に確保しなければならなか
った。このため、外装材内部の面積が増加し、薄型電池
のエネルギー密度が低下する問題があった。また、集電
体とリード材の接合部を発電素子と重なるように配置し
た場合には、薄型電池の厚みが増してしまい、やはりエ
ネルギー密度が低下する問題があった。更に、リード材
を用いずに集電体をそのまま電極端子として外装材から
導出させた場合には、十分な機械的強度が得られない問
題があった。この場合、十分な強度を得るために集電体
を厚くすれば、発電素子の体積に占める集電体の割合が
増加してしまい、やはりエネルギー密度が低下する問題
があった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、
防湿性多層フィルムよりなる外装材を極力小さくするこ
とにより薄型電池のエネルギー密度の向上を図るととも
に、短絡による不良の発生を防ぎつつ、十分な電極端子
の強度を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載の薄型電池は、樹脂層及び
金属箔層を含む防湿性多層フィルムによって開口部の設
けられた外装材が形成され、集電体にリード材の接合さ
れた発電素子が該外装材の内部に収容され、前記リード
材の導出された前記外装材の開口部が接着性樹脂により
封口されてなる薄型電池において、前記集電体と前記リ
ード材の接合部が、封口部におけるリード材の封止部に
重なり、且つ該封口部におけるリード材導出方向のリー
ド封止長さが、集電体とリード材の接合長さより短いこ
とを特徴とする。
【0008】この薄型電池では、集電体とリード材の接
合部が、封口部におけるリード材の封止部に重ねられ、
接合部の面積を外装材内部に確保する必要がなくなる。
これにより、防湿性多層フィルムよりなる外装材が極力
小さく形成可能になり、高いエネルギー密度が得られる
ようになる。また、リード材導出方向のリード封止長さ
が、集電体とリード材の接合長さより短く設定されるこ
とで、リード材端部と集電体端部が封止部と重ならな
い。これにより、リード材又は集電体と外装材中の金属
箔層とが接触することによる短絡不良が発生しなくな
る。更に、外装材が、集電体とリード材の接合部に密着
され、電極端子の接合強度が高められる。
【0009】請求項2記載の薄型電池は、金属リチウム
若しくはリチウム合金からなる負極と、リチウムイオン
を吸蔵し得る物質からなる正極と、電解質とを備えたリ
チウムイオン一次電池であることを特徴とする。
【0010】この薄型電池では、薄型のリチウムイオン
一次電池において、高いエネルギー密度が得られるとと
もに、短絡不良の発生が防止され、且つ電極端子の接合
強度が高められる。
【0011】請求項3記載の薄型電池は、リチウムを可
逆的にドープ・脱ドープし得る物質からなる負極と、リ
チウム複合酸化物からなる正極と、電解質とを備えたリ
チウムイオン二次電池であることを特徴とする。
【0012】この薄型電池では、薄型のリチウムイオン
二次電池において、高いエネルギー密度が得られるとと
もに、短絡不良の発生が防止され、且つ電極端子の接合
強度が高められる。
【0013】請求項4記載の薄型電池は、上記電解質
が、固体電解質又はゲル電解質であることを特徴とす
る。
【0014】この薄型電池では、電解質が、固体電解質
又はゲル電解質のリチウムイオン一次電池又は二次電池
において、高いエネルギー密度が得られるとともに、短
絡不良の発生が防止され、且つ電極端子の接合強度が高
められる。
【0015】請求項5記載の薄型電池は、正極及び負極
が複数枚積層されたことを特徴とする。
【0016】この薄型電池では、高いエネルギー密度が
得られるとともに、短絡不良の発生が防止され、且つ電
極端子の接合強度が高められるのに加えて、正極及び負
極が複数枚積層され、充電時に負極中に吸蔵されるリチ
ウム、放電時に正極中に吸蔵されるリチウムが増大さ
れ、充放電容量が高められる。
【0017】請求項6記載の薄型電池は、防湿性多層フ
ィルムと、集電体及びリード材との間が、樹脂材を介し
て封口されたことを特徴とする。
【0018】この薄型電池では、防湿性多層フィルム
と、集電体及びリード材との接合面に樹脂材が密着さ
れ、電極端子導出部分のシール性がより高められる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄型電池の好
適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1
は本発明に係る薄型電池の断面視を(a)、上面透視を
(b)に示した説明図、図2は図1に示した防湿性多層
フィルムの断面図、図3は図1の薄型電池の封口前の断
面図、図4は図1の薄型電池の封口前の斜視図である。
【0020】薄型電池1は、外装材3の内部に、発電素
子5を収容して構成される。外装材3は、図2に示すよ
うに、金属箔層7bの外面側に融着される高分子膜層7
aと、金属箔層7bの内面側に融着される熱融着性高分
子膜層7cとを積層した防湿性多層フィルム7からな
る。
【0021】発電素子5は、図3に示すように、正極9
と、負極11との間に、セパレータ13を挟んで積層し
て構成される。正極9は、正極集電体9a、正極塗膜9
b、正極リード材9cとからなる。負極11は、負極集
電体11a、負極塗膜11b、負極リード材11cとか
らなる。
【0022】図4に示すように、正極集電体9aは、発
電素子5の上層で、図4の下側の一部が帯状に延出さ
れ、その下面に正極リード材9cが接合されている。一
方、負極集電体11aは、発電素子5の下層で、図4の
上側の一部が帯状に延出され、その上面に負極リード材
11cが接合されている。
【0023】外装材3は、このように構成された発電素
子5を内方に配置させた後、図3に示す開口部15の設
けられた袋状に形成される。発電素子5の正極リード材
9c及び負極リード材11cは、この開口部15から外
装材3の外部へ導出されることになる。
【0024】発電素子5を収容した外装材3の開口部1
5は、接着性樹脂により封口される。本発明に係る薄型
電池1は、正極集電体9aと正極リード材9cの接合部
17a、及び負極集電体11aと負極リード材11cの
接合部17bが、封口部19におけるリード材9c、1
1cの封止部20に重なり、且つ封口部19におけるリ
ード材導出方向のリード封止長さYが、集電体9a、1
1aとリード材9c、11cの接合長さXより短くなる
ように設定されている。
【0025】従って、集電体9a、11aとリード材9
c、11cの接合部17a、17bが、封口部19にお
けるリード材9c、11cの封止部20に重ねられ、接
合部17a、17bの面積を外装材3の内部に確保する
必要がなくなる。これにより、防湿性多層フィルム7よ
りなる外装材3が極力小さく形成可能になり、高いエネ
ルギー密度が得られるようになる。
【0026】また、リード材導出方向のリード封止長さ
Yが、集電体9a、11aとリード材9c、11cの接
合長さXより短く設定されることで、外装材3とリード
材9c、11cの間に介在する集電体9a、11aが、
外装材3より長く延出され、リード材9c、11cと外
装材3とが集電体9a、11aを介して離間されること
になる。これにより、リード材9c、11cと外装材3
を構成する金属箔層7bとが接触することによる短絡不
良が発生しなくなる。
【0027】更に、外装材3が、集電体9a、11aと
リード材9c、11cの接合部17a、17bに密着さ
れるので、電極端子の接合強度が高められることにな
る。
【0028】
【実施例】次に、上記実施の形態と同一の構成を有する
薄型電池を実際に製作し、比較例と比較した結果を説明
する。なお、本実施例による薄型電池は、上記実施の形
態の薄型電池1と同一の構成であるため、図1〜図4を
用い、同一の符号を付して説明する。
【0029】実施例による薄型電池1は、先ず始めに防
湿性多層フィルム7を、以下のようにして作成した。厚
さ20μmのアルミニウム箔(金属箔層)7bの片側に
15μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(高分
子膜層)7aと、もう片側に厚さ65μmのポリプロピ
レンフィルム(熱融着性高分子膜層)7cとを熱融着
し、厚さ100μmの防湿性多層フィルム7を得た。
【0030】次に負極11は以下のようにして作成し
た。負極材料として黒鉛炭素材料を90重量%、結着剤
としてフッ化ビニリデン樹脂を10重量%混合し、負極
合剤を調整する。この負極合剤を、溶剤であるNメチル
2ピロリドンに分散させてスラリーにする。負極集電体
11aとして厚さ10μmの銅箔を用い、この集電体の
上に均一に負極合剤スラリーを塗布し、乾燥させた後、
加圧成型して負極11とした。負極11の負極集電体1
1の端部に厚さ100μmのニッケル負極リード材11
cを接合した。
【0031】次に正極9は以下のようにして作成した。
正極材料としてリチウムコバルト複合酸化物LiCoO
2を90重量%、導電剤としてグラファイトを6重量
%、結着剤としてフッ化ビニリデン樹脂を4重量%混合
して正極合剤を調整し、溶剤であるNメチル2ピロリド
ンに分散させてスラリーにする。正極集電体9aとして
厚さ20μmのアルミニウム箔を用い、この集電体の上
に均一に正極合剤スラリーを塗布し、乾燥させた後、加
圧成型して正極9とする。正極9の正極集電体9aの端
部に100μmのニッケル正極リード材9cを接合し
た。
【0032】負極11、正極9及び微多孔ポリオレフィ
ンフィルムよりなるセパレータ13を負極11、セパレ
ータ13、正極9の順に積層して発電素子5を作成し
た。
【0033】このようにして作成した発電素子5を二つ
折りした防湿性多層フィルム7に挟み込み、電解液を注
液した後防湿性多層フィルム7の発電素子5と重ならな
い周縁部を加熱融着し、全体を封止して薄型電池1であ
るリチウムイオン二次電池を作成した。
【0034】ここで用いた電解液はエチレンカーボネー
トとプロピレンカーボネートを体積比で50:50に混
合した溶媒中に、支持電解質塩LiPF6を1mol/
L(リッター)の割合で溶解したものである。なおリー
ド材9c、11cの封止は、リード封止長さYが、集電
体9a、11aとリード材9c、11cの接合長さXを
越えることなく(Y≦X)、且つ封口部19が接合部1
7a、17bに重なるように行った。
【0035】このようにして作成した二次電池を電極面
積に対して1mA/cm2当たりの電流値で4.2Vま
で充電し、同じ1mA/cm2の電流値で3Vまで放電
した。その後、放電した電池のリード材9c、11cの
引っ張り強度を測定した。
【0036】(比較例1)図5に示すように、リード材
9c、11cの封止を、集電体9a、11aとリード材
9c、11cの接合部17a、17bに重ならないよう
に、リード材9c、11cの上で封口した以外は、実施
例と同様に薄型リチウムイオン二次電池を作成し、実施
例と同様の充電、放電及びリード材9c、11cの引っ
張り強度試験を行った。
【0037】(比較例2)図6に示すように、正極9、
負極11ともにリード材を用いずに、集電体9a、11
aを電極端子として用いるために、延長した集電体9
a、11aの上で封口を行った以外は、実施例と同様に
薄型リチウムイオン二次電池を作成し、実施例と同様の
充電、放電及び集電体端子部の引っ張り強度試験を行っ
た。
【0038】(比較例3)図7に示すように、リード材
9c、11cのリード封止長さYが、集電体9a、11
aとリード材9c、11cの接合長さXよりも長くなる
ようにした(Y>X)以外は、実施例と同様に薄型リチ
ウムイオン二次電池を作成し、実施例と同様の充電、放
電及びリード材9c、11cの引っ張り強度試験を行っ
た。
【0039】以上の実施例及び比較例のエネルギー密
度、リード材の引っ張り強度試験結果、及び薄型電池の
短絡による不良率を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】比較例1に示すように、リード封止部をリ
ード材9c、11cのみの上に配置した場合には、十分
な端子部強度が得られ、短絡による不良も発生しなかっ
たが、エネルギー密度が低下した。
【0042】また、比較例2に示すように、集電体9
a、11aをそのまま電極端子として用いた場合には、
高いエネルギー密度が得られ、短絡による不良の発生も
起こらなかったが、端子強度が著しく低下した。
【0043】更に、比較例3に示すように、リード封止
長さYが、集電体9a、11aとリード材9c、11c
の接合長さXを超えた場合には、高いエネルギー密度と
十分な端子強度が得られたものの、短絡による不良が発
生してしまった。これは防湿性多層フィルム7と集電体
9a、11aとの間に生じる段差により、防湿性多層フ
ィルム7が突き破られ、防湿性多層フィルム7中のアル
ミニウム箔とリード材9c、11cとが短絡したために
発生したものである。
【0044】これらの結果より、実施例に示すように、
リード材9c、11cのリード封止長さYが、集電体9
a、11aとリード封止長さYの接合長さXを超えるこ
となく且つ封止部を集電体9a、11aとリード材9
c、11cの接合部の上に配置することで高いエネルギ
ー密度と良好な端子引っ張り強度が得られ、且つ短絡に
よる不良の発生も起こらないことが確認された。
【0045】本実施例では正極活物質としてLiCoO
2を用いたが本発明に係る薄型電池は、この実施例に限
定されるものではない。正極活物質としてはLiNiO
2、LiMn2O4或いはこれらリチウム複合酸化物を
混合して用いても良い。
【0046】また、負極活物質は黒鉛材料に限定される
ものではなく、低結晶性炭素材料を用いても良く或いは
炭素材料を混合して用いても良い。
【0047】更に、電解液としてエチレンカーボネート
とプロピレンカーボネートの混合溶媒を用いたが本発明
に係る薄型電池は、この実施例に限定されるものではな
い。エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ガンマーブチルラクトンなどを用いても良い。また
電解質として高分子ゲル状電解質を用いても良い。
【0048】また実施例では正極9と負極11の各々1
枚を積層した構造で説明したが、本発明に係る薄型電池
は、この実施例に限定されるものではなく、図8に示す
ように、正極9及び負極11を複数枚積層した構造であ
っても良く、或いは正極9及び負極11を捲回した構造
であっても良い。
【0049】また実施例では防湿性多層フィルム7を、
集電体9a、11a及びリード材9c、11c上に直接
封口したが、封口部のシール性を向上させるために、図
9に示すように、外装材3の防湿性多層フィルム7と、
集電体9a、11a及びリード材9c、11cとの間
を、樹脂材21を介して封口した構造としても良い。
【0050】更に、本発明に係る薄型電池は、リチウム
イオン二次電池に限定されるものではなく、その他の二
次電池或いは一次電池においても同様の効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る薄型電池は、集電体とリード材の接合部を、封口部に
おけるリード材の封止部に重ね、且つリード材導出方向
のリード封止長さを、集電体とリード材の接合長さより
短くしたので、接合部の面積を外装材内部に確保する必
要がなくなる。また、外装材が、集電体とリード材の接
合部に密着される。更に、外装材とリード材の間に介在
する集電体が、外装材より長く延出され、リード材と外
装材とが集電体を介して離間される。この結果、防湿性
多層フィルムよりなる外装材を極力小さくすることによ
りエネルギー密度を向上させることができるとともに、
十分な電極端子の強度を得ることができ、且つ短絡によ
る不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄型電池の断面視を(a)、上面
透視を(b)に示した説明図である。
【図2】図1に示した防湿性多層フィルムの断面図であ
る。
【図3】図1の薄型電池の封口前の断面図である。
【図4】図1の薄型電池の封口前の斜視図である。
【図5】比較例1に係る薄型電池の断面視を(a)、上
面透視を(b)に示した説明図である。
【図6】比較例2に係る薄型電池の断面視を(a)、上
面透視を(b)に示した説明図である。
【図7】比較例3に係る薄型電池の断面視を(a)、上
面透視を(b)に示した説明図である。
【図8】本発明に係る薄型電池の変形例1を示す断面図
である。
【図9】本発明に係る薄型電池の変形例2を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…薄型電池、3…外装材、5…発電素子、7…防湿性
多層フィルム、7a,7c…樹脂層、7b…金属箔層、
9…正極、9a,11a…集電体、9c,11c…リー
ド材、11…負極、15…開口部、17a,17b…接
合部、20…リード材の封止部、21…樹脂材、Y…リ
ード封止長さ、X…接合長さ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 6/18 H01M 6/18 Z 10/40 10/40 Z B Fターム(参考) 5H011 AA03 AA04 AA13 CC02 CC06 FF04 HH02 HH13 KK01 5H022 AA09 CC02 CC08 CC12 KK03 5H024 AA12 CC04 DD01 DD11 FF11 GG01 HH13 5H029 AJ03 AJ11 AK02 AL07 AM00 AM03 AM05 AM06 AM16 BJ04 DJ02 DJ03 DJ05 HJ04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂層及び金属箔層を含む防湿性多層フ
    ィルムによって開口部の設けられた外装材が形成され、
    集電体にリード材の接合された発電素子が該外装材の内
    部に収容され、前記リード材の導出された前記外装材の
    開口部が接着性樹脂により封口されてなる薄型電池にお
    いて、 前記集電体と前記リード材の接合部が、封口部における
    リード材の封止部に重なり、且つ該封口部におけるリー
    ド材導出方向のリード封止長さが、集電体とリード材の
    接合長さより短いことを特徴とする薄型電池。
  2. 【請求項2】 金属リチウム若しくはリチウム合金から
    なる負極と、リチウムイオンを吸蔵し得る物質からなる
    正極と、電解質とを備えたリチウムイオン一次電池であ
    ることを特徴とする請求項1記載の薄型電池。
  3. 【請求項3】 リチウムを可逆的にドープ・脱ドープし
    得る物質からなる負極と、リチウム複合酸化物からなる
    正極と、電解質とを備えたリチウムイオン二次電池であ
    ることを特徴とする請求項1記載の薄型電池。
  4. 【請求項4】 上記電解質が、固体電解質又はゲル電解
    質であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の
    薄型電池。
  5. 【請求項5】 正極及び負極が複数枚積層されたことを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の
    薄型電池。
  6. 【請求項6】 防湿性多層フィルムと、集電体及びリー
    ド材との間が、樹脂材を介して封口されたことを特徴と
    する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の薄型電
    池。
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