JP2001332181A - イオン抽出アセンブリ - Google Patents

イオン抽出アセンブリ

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JP2001332181A JP2001072481A JP2001072481A JP2001332181A JP 2001332181 A JP2001332181 A JP 2001332181A JP 2001072481 A JP2001072481 A JP 2001072481A JP 2001072481 A JP2001072481 A JP 2001072481A JP 2001332181 A JP2001332181 A JP 2001332181A
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    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/31701Ion implantation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抽出条件を2つの離散集合のみに限定しな
い、改善されたイオン抽出アセンブリを提供する。 【解決手段】 イオン源20と、使用中に抽出されたイ
オンのビームが通過する空隙を有する少なくとも1つの
電極50を含むイオン抽出アセンブリを提供する。空隙
の幅をイオンビームに対して横方向に変化させ、電極を
イオンビームに対して横方向に移動させ、かつ電極をイ
オンビームの方向に移動させるように、電極を移動させ
るための電極マニピュレータアセンブリ55を設ける。
3度の動作は、相互に独立して実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンビームを生
成するためのイオン抽出アセンブリに関する。特に本発
明は、このアセンブリ用の改善された電極マニピュレー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】抽出アセンブリは、この分野では知られ
ており、イオン源からイオンビームを抽出するためイオ
ン源に隣接して配置された幾つかの電極を有している。
電極はそれぞれ、イオンビームが通過するスリットを有
している。
【0003】WO97/04474は、1対の抽出電極
がイオン源に向かうか遠ざかる第1の方向(つまりイオ
ンビームの方向)に可動であり、また横方向に(つまり
イオンビームを横切る)互いに独立に可動であるように
装着されたイオンビーム装置を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】各々の抽出電極は、電
極の横方向の移動により選択的にイオンビームに適合さ
せることができる1対のアパーチャを備えている。アパ
ーチャは様々な大きさを有し、各々特定の範囲の抽出条
件のための抽出光学系を画定する。これは従来の電極ア
センブリに対する改善であるが、依然として2つの離散
集合の抽出条件に限定される。
【0005】本発明は、このアセンブリを向上させるも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、イオン
源と、イオン源からイオンを抽出するための少なくとも
1つの電極であって、抽出されたイオンのビームが使用
中に通過するスリットを有する電極と、電極が装着され
た電極マニピュレータであって、イオンビームに対して
横方向に電極スリットの幅を選択的に変化させ、かつイ
オンビームに対して横方向に電極を移動させるための第
1および第2のアクチュエータ、ならびに電極をイオン
ビームの方向に移動させる第3のアクチュエータを有す
るマニピュレータとを備えるイオン抽出アセンブリが提
供される。
【0007】電極の位置のみならずスリットの幅の制御
を提供することによって、本発明は、電極が広い動的範
囲にわたって使用されるマニピュレータを提供する。こ
の幅広い範囲にわたって、連続的に調整を行うことがで
き、抽出条件の微調整が可能である。種々の抽出条件間
の素早い切換えができることがますます重要になりつつ
ある現状において、これは実際に極めて有用である。
【0008】第1のアクチュエータが電極全体をイオン
ビームに対して横方向に移動させるように作動し、かつ
第2のアクチュエータが電極の一部を固定された他の部
分に対して相対的に移動させてスリット幅を制御するよ
うに作動するように、アクチュエータを構成することが
できる。あるいは、電極の2つの部分は各々、電極の横
方向の位置およびスリット幅の両方を制御するために、
それぞれ第1および第2のアクチュエータの制御下で横
方向に移動可能とすることができる。しかし、これらの
代替案のどちらにおいても、スリット幅または横方向位
置のいずれかを変更するために1つのアクチュエータに
よって生じる移動によって、所望のスリット幅および横
方向位置を維持するために、もう1つのアクチュエータ
の補正的な移動が必要となるので、電極のスリット幅と
横方向位置の独立制御はできない。
【0009】したがって、第1のアクチュエータは電極
スリットの幅を変化させるように作動し、第2のアクチ
ュエータは電極をイオンビームに対して横方向に移動さ
せるように作動し、第1、第2および第3のアクチュエ
ータが相互に独立して作動するように構成することが好
ましい。これにより、スリット幅および横方向の位置の
独立制御が提供される。
【0010】電極は相互に対して移動可能な2つの部分
を備えるので、電極の2つの部分のイオンビームの方向
の正確な位置合せを、アセンブリ上で達成することが困
難である。したがって、電極が2つの部分を備え、それ
らの間にスリットを形成し、電極の一部分がイオンビー
ムの方向に電極の他の部分に対して相対的に可動である
ことが好ましい。これにより、ビーム方向における電極
の部分の位置合せ不良を補正することができる。これ
は、第3のアクチュエータを使用して両方の電極部分を
一緒にイオンビームの方向に移動させ、第4アクチュエ
ータを設けて電極の一部分をこの方向で他の部分に対し
て相対的に移動させることによって達成することができ
る。あるいは、第3のアクチュエータは、電極の一部分
をイオンビームの方向に移動させることができ、第4ア
クチュエータは他の部分をこの方向に移動させることが
できるようにしてもよい。
【0011】第1のアクチュエータは、第2および第3
のアクチュエータのうちの1つの上に装着され、それと
一緒に可動であり、第2および第3のアクチュエータの
うちの1つは、第2および第3のアクチュエータのうち
のもう1つの上に装着され、それと共に可動であること
が好ましい。第1のアクチュエータを他のアクチュエー
タのうちの1つに装着することによって、単一アクチュ
エータが装着されているアクチュエータの動作から独立
したままで、スリット幅の制御が単一アクチュエータを
使用して実行可能となる。
【0012】電極は、少なくとも1つのエアベアリング
によって移動可能に装着することが好ましい。エアベア
リングは、差動排気シールを有する多孔板エアベアリン
グであることが好ましい。そのようなベアリングは、高
い剛性と精度、低摩擦、および高速サーボ能力を提供す
るので、本出願において特に有益であることが分かって
いる。この種のエアベアリングを、電極スリットの幅を
イオンビームに対して横方向に変化させ、電極をイオン
ビームに対して横方向に移動させるアクチュエータに少
なくとも使用することが好ましい。エアベアリングを汚
染物質から遮蔽するために、電極が少なくとも1つの軸
上に支持される場合、その軸または各軸は、電極のあら
ゆる位置でエアベアリングを遮蔽するために軸と共に移
動可能な遮蔽板によって取り囲むことが好ましい。
【0013】第1のアクチュエータは、ねじ山付きの第
1の部分と第1のねじ山とは逆方向の形状のねじ山が施
された第2の部分とを有する第1の親ねじを駆動するた
めの第1のモータを備えることが好ましく、第1の親ね
じの回転により両方向に移動可能であるように、電極は
2つの半部品で提供され、その一方は第1のねじ山部分
に螺合可能に結合され、もう一方は第2のねじ山部分に
螺合可能に結合される。
【0014】第1のアクチュエータは平板上に滑動可能
に装着することが好ましく、第2のアクチュエータは平
板上に固定し、第2の親ねじの回転により第1のアクチ
ュエータ全体および電極をイオンビームに対して横方向
に移動させるために、第2のモータと、第1のアクチュ
エータに螺合可能に結合された第2の親ねじとを備える
ことが好ましい。
【0015】電極がイオンビームに対して横方向にだけ
移動するよう制限するために、1対のエアベアリング・
サイド・ガイドを平板から垂下するように設けることが
好ましい。
【0016】第3のアクチュエータは筐体に固定するこ
とが好ましく、上板に螺合可能に結合される第3の親ね
じを駆動する第3のモータを備え、上板は第3の親ねじ
の回転によりイオンビームの方向に可動であるように筐
体上に滑動可能に保持される。
【0017】本発明はまた、イオン源からイオンを抽出
するための少なくとも1つの電極であって、使用中に抽
出されたイオンのビームが通過する間隙を有する電極
と、電極が装着された電極マニピュレータとを備えるイ
オン抽出アセンブリにおいて電極を調整する方法にも及
び、この方法は、電極スリットの幅をイオンビームに対
して横方向に変化させるステップと、電極をイオンビー
ムに対して横方向に調整するステップと、電極をイオン
ビームの方向に調整するステップとを備え、3つの動作
が全て独立して実行される。
【0018】この方法はさらに、電極を支持するために
差動排気シールを備えた少なくとも1つの多孔板エアベ
アリングを設け、エアベアリングに空気を供給し、差動
排気シールをポンプで排気することを備える。
【0019】電極マニピュレータは、本発明によって提
供される3度の動作が必要とされるどんな種類の電極に
も使用することができる。本発明の1つの特に好適な適
用例として、イオン源電極と、電極マニピュレータによ
って一緒に移動可能な1対の電極とを備える三極管アセ
ンブリがある。本発明は、四極管アセンブリにも同等に
適用可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、イオン注入装
置は、イオンビーム源10と1組の抽出電極11を含む
抽出アセンブリ1を備え、イオン質量セレクタ13を通
してイオンビーム12を方向付けて、ターゲット基板ホ
ルダ14Aに装着されたターゲット基板14に衝突させ
る。この分野の当業者にはよく知られている通り、イオ
ン注入装置の上記要素は真空筐体内に収容されており、
図1にはその一部15だけが図示されている。真空筐体
は、真空ポンプ16によって排気することができる。
【0021】イオン源10は、フリーマン源またはバー
ナス源など、任意の既知のイオン源を含む。イオン源1
0は、ターゲット基板14に注入しようとするイオンの
元素を含む、原子または分子が供給されるアークチャン
バを備える。分子は、気体または蒸気の形で、例えばガ
スボンベ17からアークチャンバに供給することができ
る。
【0022】抽出電極11の組は、イオンをアークチャ
ンバから正面の出口アパーチャを通して抽出するよう
に、イオン源10のアークチャンバの正面のすぐ外に配
置される。
【0023】図1に示したイオン質量セレクタ13は、
質量選択スリット34と共に作動する磁気セクタ質量分
析器33を備える。磁気分析器33は、図1の用紙の面
に対して直角方向の磁場の領域を含む。そのような磁場
の中で、同一の質量荷電比を持つ定エネルギの全てのイ
オンは、円形経路を描く。エネルギが均等であると想定
すると、経路の曲率半径は、イオンの質量荷電比に依存
する。
【0024】そのような磁気セクタ分析器についてよく
知られているように、そのような経路の形状は、分析器
33の入口アパーチャの外側にあるビームの起点となる
中心点から発する円錐形のイオン経路となり、分析器の
出口アパーチャを超えた先で再び焦点を結ぶ傾向があ
る。図1に示すように、ビームの起点となる集合点すな
わち中心ビームの発生点は、イオン源10のアークチャ
ンバの出口アパーチャに接近した、通常はすぐ内側の点
である。ビーム30は、分析器の出口アパーチャを超え
て質量選択スリット34の面で焦点を結ぶ。
【0025】図1には、単一の質量/荷電比のイオンだ
けを示すビーム30が描かれているので、ビームはスリ
ット34のアパーチャに単一の焦点を結び、この質量/
荷電比のイオンのビームはターゲット基板14に向かっ
てスリット34を通過することができる。実際には、イ
オン源10によって放出されるビームには、基板14へ
の注入に望ましいものとは異なる質量/荷電比のイオン
も含まれる。これらの望ましくないイオンは、所望のイ
オンとは異なる曲率半径を持ち、スリットを通過しな
い。所望のイオンは、分析器33によって、スリット3
4の面内の一点に焦点を結ぶ。したがって分析器33
は、図面の面内に分散面を持つ。
【0026】図2を参照すると、イオン源および抽出電
極が概略的に示されている。イオン源20は、筐体15
に装着されたアークチャンバ20Aを備える。ブシュ2
0Bは、イオン源20を筐体の残部から隔離する絶縁体
としての働きをする。アークチャンバ20A内で形成さ
れたイオンは、イオン源の正面22にある出口アパーチ
ャ21を通してイオン源20から抽出される。イオン源
20の正面22は、イオン源の電位の第1のアパーチャ
付きイオン源電極を形成する。抽出電極11は、図2で
は、それぞれ抑制および接地アパーチャ付き電極24、
25によって示される。各々のアパーチャ付き電極2
4、25は、イオン源20から発生するイオンビームを
通過させるために平板を貫通するアパーチャを有する単
一の導電性平板を備える。各アパーチャは細長いスロッ
トの形状を有し、伸長の方向は図2の面に対して直角で
ある。
【0027】正イオンのビームの場合、イオン源20は
電圧供給によって地面に対して正電圧に維持される。接
地電極25は、接地電極25とイオン源20との間の電
界が電極25の右側(図2で)の領域に侵入するのを制
止する。抽出アセンブリから発生するイオンビームのエ
ネルギは、イオン源に供給される電圧によって決定され
る。この電圧の典型値は20kVであり、20keVの
抽出ビームエネルギを提供する。しかし、80keVま
たはそれ以上、または0.5keVまたはそれ以下の抽
出ビームエネルギも企図することができる。より高い電
圧またはより低い電圧を得る手段としては、電源電圧を
それぞれ上昇または下降させればよい。
【0028】抑制電極24は電圧供給によって、地面に
対して負電位にバイアスされる。負にバイアスされた抑
制電極24は、接地電極25の下流(図2では右側)の
イオンビーム内の電子が抽出領域内およびイオン源に引
き込まれるのを防止するように作動する。この分野の当
業者には知られているように、ゼロ電界領域におけるイ
オンビームからの電子の損失を最小にして、イオンビー
ムの中和を維持することは重要である。
【0029】抑制および接地電極24、25は、矢印x
で示すイオンビーム30の進行方向に、イオン源20に
対して相対的に移動可能に装着される。装置は、抽出電
極と抑制電極との間の空隙がより大きくなり、ビーム・
エネルギが大きくなるように、「調整」することができ
る。電極はさらに、抑制電極24および接地電極25が
横方向、矢印yの方向に、すなわち用紙の面内でイオン
ビーム方向26に対して直交方向に、イオン源20に対
して相対的に移動可能なように装着される。電極スリッ
トの大きさを、図2の矢印Yで示すように横方向yに調
整できるようにするための機構も設けられる。
【0030】本発明は、図2を参照して説明した三極管
アセンブリと同じであるが追加の抽出電極を含む四極
管、または任意の数の電極を持ち、少なくとも1つの電
極が可動であることが必要とされる抽出構造にも同等に
適用できる。
【0031】電極を矢印xおよびyの方向に移動可能に
し、かつスリットの大きさをy方向に調整する機構につ
いて、ここで図3ないし図6を参照しながら説明する。
【0032】この機構は、相互に一緒に移動可能である
ように電極筐体50に装着された抑制および接地電極2
4、25を移動させるように設計される。電極筐体50
は2つの部分51、52を有し、それらは各々2つの電
極24、25の各々の半部品を収容する。2つの部分5
1、52は、電極スリットの大きさを変化させるため
に、y方向に相互に相手に向かってまたは相互に相手か
ら遠ざかるように移動可能である。電極筐体50はまた
全体として矢印yの方向にすなわちビーム方向を横切っ
て、およびビーム方向に沿って矢印xの方向に移動する
こともできる。
【0033】各部分51、52は、マニピュレータアセ
ンブリ55から突出するそれぞれの電極支持軸53、5
4上に装着される。電極支持軸53、54が筐体によっ
て画定される真空チャンバ内に突出するように、マニピ
ュレータアセンブリ55は筐体15の外側に装着され
る。
【0034】ここで、電極スリットの幅を変化させるた
めの機構について説明する。マニピュレータアセンブリ
55は、この機構を装着する台板56を有する。電極ス
リット幅を調整するための原動力は、電極スリット幅モ
ータ57によって提供される。このモータ57は、滑動
板59に対して固着されるように、ブラケット58を介
して装着される。滑動板59は上板60上に、上板60
に対して相対的に矢印yの方向に滑動可能に装着され
る。上板60は1対の貫通穴61、62を有し、そこを
通して電極支持軸53、54が突出する。モータ57
は、継手66によって接続された左ねじ山部分64およ
び右ねじ山部分65を有する親ねじ63を駆動する。電
極支持軸53は、親ねじの回転により矢印yの方向に移
動できるように、ねじ継手66を介して左ねじ山部分6
4に装着される。電極支持軸54は、親ねじ63の回転
によりブラケット66の反対方向の矢印yの方向に移動
できるように、ねじ継手67を介して右ねじ山部分65
に装着される。図4および図6に、親ねじ筐体68が親
ねじ63を囲っていることが示されていることに注意さ
れたい。この筐体は他の図のいずれにも示されていな
い。
【0035】各々の電極支持軸53、54は、説明する
ように台板56に対して滑動可能に、エアベアリングア
センブリ上に支持される。2つの電極支持軸のベアリン
グは同一であり、したがって電極支持軸53のベアリン
グのみを詳しく説明する。
【0036】図6に最もよく示されるエアベアリング
は、エアベアリングの表面のひずみを防止するために、
下で説明するようにキネマティック支持体およびエアピ
ストン補正を介して台板56に対して固着された、エア
ベアリング支持板69を含む。
【0037】多孔性グラファイト板70は、エアベアリ
ング支持板69上に装着される。一般的に環状の凹部7
1が、エアベアリング支持板の上面の周囲に、軸53を
取り囲み、多孔性グラファイト板に面して伸長する。O
状リング72によって封止される凹部71は、加圧空気
源(図示せず)から供給されるように配設される。
【0038】差動排気シール73が、図6に概略的に示
される。差動排気シールの概念は、例えばWO 99/
13488(これを参照によってここに包含する)から
技術上知られており、ここでは詳しく説明しない。この
シールは、筐体15内の真空を保持しかつ板70に対し
充分な空気の流れをも提供する1つの方法を提供する。
これは、環状凹部71の半径方向内側に環状通気口73
を設けることによって行われる。通気口73の半径方向
内側に、真空圧まで排気される環状チャンバ74があ
る。したがって、多孔板70を通して半径方向に内側に
およびO状リング・シール72の周囲に漏出する空気の
大部分は、通気口73を介して大気中に放散される。残
りの空気は、筐体15の内側のチャンバ内の真空を保持
するように、環状チャンバを通してポンプで排気され
る。通気口の存在によって、環状チャンバ74内でポン
プで排気すべき圧力がかなり低減される。
【0039】ここで、エアベアリング支持板69の台板
56への固定について、特に図6、7、7A、および7
Bを参照しながら説明する。各エアベアリング台板69
は、3つのキネマティックマウントによって台板56に
固定される。これら3つのマウントのうちの2つが図7
に示される。3つのマウントが図7で上から見たときに
一般的にL字形に配置されるように、第3のマウントは
図7の面の外に、図示されたマウントのうちの1つの背
後に配置される。図7に示した左側のエアベアリング支
持板69は、3つの固定されたキネマティックマウント
169Aを使用し、そのうちの1つが図7Aに示される
一方、図7の右側のエアベアリング支持板69は、3つ
の調整可能なキネマティックマウント169Bを使用
し、そのうちの1つが図7Bに示される。
【0040】固定されたキネマティックマウント169
Aは本質的に、台板56のショルダに突き当たるまで定
位置にねじ込まれるボルト部材269Aを備える。ボル
ト部材269Aは、ベアリング支持板69内の相補形凹
部に保持される部分球面部369Aを有する。この構成
は、ねじり力がベアリング支持板69に伝達されるのを
防止する。
【0041】調整可能なキネマティックマウント169
Bは、固定されたキネマティックマウント169Aと同
様の構造を持ち、同一部品を示すために同一参照番号が
使用されるが、接尾語Aは接尾語Bに置き換えられる。
違いは、調整可能なキネマティックマウント169Bの
場合、ボルト269Bが一重ねのばね座金569Bを通
して装着されることである。これにより、各々の調整可
能なキネマティックマウントの位置で、台板56に対す
るエアベアリング支持板69の高さを調整することが可
能になる。
【0042】図6に示すように、台板56上のエアベア
リング支持板69に対しさらなる支持を与えるために、
エアピストン補正システムを設ける。これは、エアベア
リング支持板69から下方に垂下する環状ピストン69
Aの形を取る。ピストン69Aは、エアベアリングの耐
力環状凹部71の真下に配設される。ピストン69A
は、台板56の相補形溝156内に受容される。溝15
6内の1対のO状リング256、356は、ピストン6
9Aと溝156との間に実質的に気密封止をもたらす。
エアピストン補正システムを真空チャンバから隔離する
ために、溝156より半径方向に内側にさらなるО状リ
ング・シール456を設ける。ピストン69Aと溝15
6との間のチャンバ556には、エアベアリング支持板
69がキネマティックマウント169Aと169Bの間
の位置で反らないように支持するのにちょうど足りる圧
力の圧縮空気などの流体が充填される。
【0043】装置のセットアップ・プロセスの一部とし
て、図6および図7に示す左側のエアベアリング支持板
69は、支持板のそれぞれのショルダにねじで締め付け
られる3つの固定されたキネマティックマウント169
Aによって、定位置に固定される。次いで右側のエアベ
アリング支持板69が定位置に固定され、その位置は、
電極の2つの部品51、52が相互に対して正確に配置
されるように、3つの調整可能なキネマティックマウン
ト169Bを用いて調整される。電極部品51の高さを
調整するために、3つの調整可能なキネマティックマウ
ント169Bを全て、同量だけ調整することができる。
電極部品51の傾きを変える手段としては、3次元にお
ける所望の傾斜度が得られるまで、単に各調整可能なキ
ネマティックマウント169Bの高さを相互に対して調
整するということがある。次いで、エアベアリング補正
システムのチャンバ556内に空気が流入される。
【0044】この種のキネマティック支持体およびエア
ベアリング補正については、米国特許出願第09/29
3,954号により詳しく記載されており、その内容は
参照としてここに包含されている。
【0045】台板56の下面にアルミニウム支持板75
を設ける。この板は、環状グラファイト遮蔽板76を電
極支持軸53、54の各々の周囲で支持するように配設
されている。遮蔽板76は、支持板75の上面にある大
きめの円形凹部77内に支持される。遮蔽板76と対応
する円形凹部77との間の隙間により、電極支持軸5
3、54がその移動範囲全体にわたって自由に移動でき
るようになる。この移動中にわたり、遮蔽板76は、電
極支持軸53、54が伸長する開口全体を閉塞し、スパ
ッタされたり凝縮された物質がエアベアリング表面に達
するのを防止する。差動排気シール73と遮蔽板76の
この組合せは、粒状汚染物質を発生することがよく知ら
れた従来のベロー構成にとって代わるものである。
【0046】電極支持軸53は、多孔性グラファイト板
70の上面にある薄い空気のクッション上で浮かんで滑
動可能に支持された、エアベアリング滑動体78に固定
される。多孔性グラファイト・ベアリングを使用するに
は、多孔性グラファイト板70とエアベアリング滑動体
78との間に非常に小さいエアギャップだけが必要とさ
れ、それにより、ベアリングの剛性が最適化され、圧潰
の危険性が最小化される。電極の位置の制御は、高速サ
ーボ・モータを用いて電子的に行うことができる。これ
により、電極の移動の非常に精密な高速低摩擦制御が提
供され、装置の高速調整が可能になる。装置は、全移動
範囲にわたって電極を移動させ、800ms以内にそれ
らを選択された位置に定着させることができる。
【0047】エアベアリング・サイド・ガイド79は、
上板60のいずれかの側から垂下する(図3にはこれら
のうちの1つだけが示される)。エアベアリング・サイ
ド・ガイドは、滑動体を矢印yの方向の移動だけに制限
するように、エアベアリング滑動体78を支持する。
【0048】ここで、電極筐体50全体を矢印yの方向
に移動させる機構について説明する。この横方向の運動
は、ブラケット81によって上板60に対して装着され
た横方向位置モータによって駆動される。モータ80
は、電極スリット幅モータ57を支持するブラケット5
8を通して突出しそれに螺合可能に結合された親ねじ8
2を駆動する。したがって、親ねじ82の回転により、
滑動板59上に支持されたブラケット58が、電極スリ
ット幅モータ57、親ねじ63、継手66、67、電極
支持軸53、54、エアベアリング滑動体78、および
電極筐体50を伴って、矢印yの方向に移動を生じさせ
る。滑動板59は、横ローラ・ベアリング(図示せず)
によって、矢印yの方向だけに移動するように制限され
る。
【0049】ここで、電極アセンブリをx方向に移動さ
せる機構について説明する。この動作は、台板56に対
して固定された抽出間隙モータ90によって駆動され
る。このモータは、1対のプーリ92、93およびタイ
ミングベルト94を介して第3の親ねじ91を駆動する
ように配設される。親ねじ91は、上板60の下面に固
定され横ローラ・ベアリングによって直線方向xに移動
するように制限された滑動体95を駆動する。板95
は、台板56上に装着された溝96内に支持される。
【0050】抽出間隙モータ90は、滑動体95を矢印
xの方向に移動させる親ねじ91を駆動する。これによ
り、上板60全体が、電極スリット幅モータ57、横位
置モータ80、親ねじ63および82、継手66、6
7、電極支持軸53、54、および電極筐体50を含
め、上板に対し装着されている全てのものと共に移動す
る。
【0051】ここで、電極部品51、52の構造につい
て、特に図6、図8A、および図8Bを参照しながら説
明する。これらの2つの電極部品51、52は、1対の
2部品電極、すなわち前板101と後方に伸長する部分
102とから成る抑制電極100、および後板104と
前方に伸長する部分105とから成る接地電極103を
収容する。2つの電極は4つの絶縁体106によって相
互に装着される。抑制電極への電気接続は、支持軸5
3、54内を下方に伸長し、最下端で支持電極100の
前板101にある1対のソケット108に接続された、
1対の導電性ロッド107によって提供される。
【0052】接地電極103への電気接続は、支持軸5
3、54内で導電性ロッド107を取り囲んで下方に伸
長する1対の管状スリーブ109によって行われる。こ
れらの管状スリーブ109は、図6に示すように、その
下端で接地電極103の後板104に接続される。
【0053】抑制電極100の前板101と接地電極1
03の後板104との間に、1対の絶縁蝶着クランプ1
10を接続する。これらは電極支持軸53、54を締め
付け、電極アセンブリを定位置に保持する。電極スリッ
トの上部および下部では、上部および下部が閉止される
ように、板111がスリットを横切って伸長する。図面
からは明らかではないが、板111の1つは、電極アセ
ンブリの1つの半部品上に設けることが好ましく、もう
1つの板は、もう1つの半部品上に設けることが好まし
い。そうすることにより、一方の部品を他方に対して逆
の形状にして、電極アセンブリの両側に2つの同一部品
を使用することができる。板の反対側の電極の部分には
充分な間隙を設けて、電極スリットの幅を調整するとき
に、板が移動するのに充分な空間が得られるようにす
る。
【0054】したがって、上述の機構によって、抑制電
極24と抽出電極23との間の間隙を増大するための電
極筐体50のx方向の移動、電極スリットをイオンビー
ム30の方向に対して直角の方向に移すための電極2
4、25の横方向の移動、および抑制および接地電極の
スリットの幅の制御が独立して制御されることは理解さ
れるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたイオン抽出アセンブ
リをここで、添付の図面に関連して説明する。図1は、
本発明によるイオン抽出アセンブリに用いられ得るイオ
ン注入装置の略平面図である。
【図2】本発明のイオン抽出アセンブリの略平面図であ
る。
【図3】本発明によるイオン抽出アセンブリで使用する
電極マニピュレータの斜視図である。
【図4】図3の電極マニピュレータの平面図である。
【図5】図3および図4の電極マニピュレータの左端か
らの端面図である。
【図6】図5の線VI−VIにおける断面図である。
【図7】図5の線VII−VIIにおける断面図であ
る。
【図7A】図7で「A」として円で囲まれた部分の詳細
図である。
【図7B】図7で「B」として円で囲まれた部分の詳細
図である。
【図8A】図6の線8A−8Aにおける断面図である。
【図8B】図6の線8B−8Bにおける断面図である。
【符号の説明】
1…抽出アセンブリ、10…イオンビーム源、11…抽
出電極、12…イオンビーム、13…イオン質量セレク
タ、14…ターゲット基板、14A…ターゲット基板ホ
ルダ、15…筐体、16…真空ポンプ、17…ガスボン
ベ、20…イオン源、20A…アークチャンバ、21…
出口アパーチャ、22…正面、24…接地電極、25…
抑制電極、30…ビーム、34…質量選択スリット、3
3…磁気セクタ質量分析器、50…電極筐体、53,5
4…電極支持軸、55…マニピュレータアセンブリ、5
6…台板、57…電極スリット幅モータ、58…ブラケ
ット、59…滑動板、60…上板、61、62…貫通
穴、63…親ねじ63、64…左ねじ山部分、65…右
ねじ山部分、66、67…継手、69…エアベアリング
支持板、69A…環状ピストン、70…多孔性グラファ
イト板、71…凹部、72…O状リング、73…差動排
気シール、73…環状通気口、74…環状チャンバ、7
5…アルミニウム支持板、76…環状グラファイト遮蔽
板、77…円形凹部、78…エアベアリング滑動体、7
9…エアベアリング・サイド・ガイド、80…モータ、
81…ブラケット、82…親ねじ、90…抽出間隙モー
タ、91…親ねじ、92、93…プーリ、94…タイミ
ングベルト、95…滑動体、96…溝、100…抑制電
極、101…前板、102…後方に伸長する部分、10
3…接地電極、104…後板、105…前方に伸長する
部分、106…絶縁体、107…導電性ロッド、108
…ソケット、109…管状スリーブ、110…絶縁蝶着
クランプ、111…板、156…相補形溝、169A…
キネマティックマウント、169B…キネマティックマ
ウント、256…O状リング、269A…ボルト部材、
269B…ボルト、356…O状リング、369A…球
面部、456…О状リング・シール、556…チャン
バ、569B…ばね座金。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/265 603 H01L 21/265 603B (72)発明者 ジオフレイ ライディング アメリカ合衆国, マサチューセッツ州, マンチェスター, マスコノモ ストリ ート 30 (72)発明者 セオドア エイチ. スミック アメリカ合衆国, マサチューセッツ州, エセックス, ラフキン ポイント ロ ード 31 (72)発明者 マーヴィン ファーレイ アメリカ合衆国, マサチューセッツ州, イプスウィッチ, ミル ロード 16 (72)発明者 タカオ サカセ アメリカ合衆国, マサチューセッツ州, ロウレイ, グリーン ニードル レー ン 27

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源と、前記イオン源からイオンを
    抽出するための少なくとも1つの電極であって、使用中
    に抽出されたイオンのビームが通過するスリットを有す
    る電極と、前記電極を装着した電極マニピュレータであ
    って、前記電極スリットの幅をイオンビームに対して横
    方向に選択的に変化させ、かつ前記電極をイオンビーム
    に対して横方向に移動させるための第1および第2のア
    クチュエータならびに前記電極をイオンビームの方向に
    移動させるための第3のアクチュエータを有するマニピ
    ュレータとを備えるイオン抽出アセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記第1のアクチュエータが前記電極ス
    リットの幅を変化させるように作動し、前記第2のアク
    チュエータが前記電極をイオンビームに対して横方向に
    移動させるように作動し、前記第1、第2、および第3
    のアクチュエータが相互に独立して作動するように配設
    された請求項1に記載のアセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記電極が2つの部分を備え、それらの
    間にスリットが形成され、電極の一部分が電極の他の部
    分に対して相対的にイオンビームの方向に移動可能であ
    る請求項1または2に記載のアセンブリ。
  4. 【請求項4】 前記第1のアクチュエータが前記第2お
    よび第3のアクチュエータのうちの1つの上に装着さ
    れ、かつそれと一緒に移動可能であり、前記第2および
    第3のアクチュエータのうちの前記1つが前記第2およ
    び第3のアクチュエータのうちのもう1つの上に装着さ
    れ、かつそれと一緒に移動可能である請求項2に記載の
    アセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記電極が少なくとも1つのエアベアリ
    ング上に可動的に装着される請求項1ないし4のいずれ
    か一項に記載のアセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記エアベアリングが差動排気シールを
    備えた多孔板エアベアリングである請求項5に記載のア
    センブリ。
  7. 【請求項7】 前記電極が少なくとも1つの軸上に支持
    され、前記または各軸が、前記電極の全ての位置でエア
    ベアリングを汚染物質から遮蔽するために軸と共に移動
    可能な遮蔽板で囲まれた請求項5に記載のアセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記第1のアクチュエータが、ねじ山を
    有する第1の部分および前記第1のねじ山とは逆方向の
    形状のねじ山を有する第2の部分を有する第1の親ねじ
    を駆動するための第1のモータを備え、前記第1の親ね
    じの回転により両方向に移動可能となるように、前記電
    極が2つの半部品として設けられ、その一方が前記第1
    のねじ山部分に螺合可能に結合され、他方が前記第2の
    ねじ山部分に螺合可能に結合される請求項1ないし7の
    いずれか一項に記載のアセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記第1のアクチュエータが平板上に滑
    動可能に装着され、前記第2のアクチュエータが好まし
    くは前記平板に固定され、かつ前記第1のアクチュエー
    タおよび電極全体を第2の親ねじの回転によりイオンビ
    ームに対して横方向に移動させるために、第2のモータ
    と前記第1のアクチュエータに螺合可能に結合される第
    2の親ねじとを備える請求項1ないし8のいずれか一項
    に記載のアセンブリ。
  10. 【請求項10】 電極がイオンビームを横切る方向のみ
    に移動するように制限するために、1対のエアベアリン
    グ・サイド・ガイドを前記平板から垂下するように設け
    た請求項9に記載のアセンブリ。
  11. 【請求項11】 前記第3のアクチュエータが筐体に固
    定され、上板に螺合可能に結合された第3の親ねじを駆
    動する第3のモータを備え、前記上板は前記第3の親ね
    じの回転によりイオンビームの方向に移動できるように
    前記筐体上に滑動可能に保持された請求項1ないし10
    のいずれか一項に記載のアセンブリ。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも1つの電極が、電極マ
    ニピュレータによってイオン源電極および抽出電極に対
    して一緒に移動可能な抑制電極および接地電極によって
    提供される請求項1ないし12のいずれか一項に記載の
    アセンブリ。
  13. 【請求項13】 イオン源からイオンを抽出するための
    少なくとも1つの電極であって、使用中に抽出されたイ
    オンのビームが通過するスリットを有する電極と、前記
    電極を装着した電極マニピュレータとを備えるイオン抽
    出アセンブリにおける電極を調節する方法において、前
    記方法は前記電極スリットの幅をイオンビームに対して
    横方向に変化させるステップと、前記電極をイオンビー
    ムに対して横方向に調整するステップと、前記電極をイ
    オンビームの方向に調整するステップとを備え、3つの
    動作が全て独立して実行されるようにした方法。
  14. 【請求項14】 電極を支持するために差動排気シール
    を有する少なくとも1つの多孔板エアベアリングを設
    け、前記エアベアリングに空気を供給し、前記差動排気
    シールをポンプで排気することをさらに備える請求項1
    3に記載の方法。
  15. 【請求項15】 注入される基板を保持するための基板
    ホルダ、およびイオン源と、前記イオン源からイオンを
    抽出するための少なくとも1つの電極であって、使用中
    に抽出されたイオンのビームが通過するスリットを有す
    る電極と、前記電極を装着した電極マニピュレータであ
    って、前記電極スリットの幅をイオンビームに対して横
    方向に選択的に変化させ、かつ前記電極をイオンビーム
    に対して横方向に移動させるための第1および第2のア
    クチュエータならびに前記電極をイオンビームの方向に
    移動させるための第3のアクチュエータを持つマニピュ
    レータとを備えるイオン抽出アセンブリを備えるイオン
    注入装置。
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