JP2001332003A - ディスクローディング・クランプ装置 - Google Patents

ディスクローディング・クランプ装置

Info

Publication number
JP2001332003A
JP2001332003A JP2000148540A JP2000148540A JP2001332003A JP 2001332003 A JP2001332003 A JP 2001332003A JP 2000148540 A JP2000148540 A JP 2000148540A JP 2000148540 A JP2000148540 A JP 2000148540A JP 2001332003 A JP2001332003 A JP 2001332003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
loading
disk
disc
clamping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000148540A
Other languages
English (en)
Inventor
Kakuji Seki
覚二 関
Sadamu Matsuda
定 松田
Yukio Komazaki
幸男 駒崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP2000148540A priority Critical patent/JP2001332003A/ja
Publication of JP2001332003A publication Critical patent/JP2001332003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な状態検出の種類を少なくすることによ
り、連続再生時の高速ディスクチェンジ動作を実現し、
装置全体の構成の簡略化に貢献可能な、動作信頼性の高
いディスクローディング・クランプ装置を提供する。 【解決手段】 大径ギア8は、予め設定された回転角度
範囲内で2方向に回転する。大径ギア8は、図中時計方
向回転時に、まず、連結ピン9とカム孔10aを介して
ローディングアーム10を回動させ、ホルダ取り出し爪
11をスライド動作させてマガジンM内のディスクホル
ダ3をターンテーブル18上まで移動させる。大径ギア
8は、同方向の続く回転によって、カム孔8aと連結ピ
ン12aを介して第1クランププレート12をスライド
動作させ、第2、第3クランププレート13,15をス
ライド動作させて、ドライブシャーシ16をクランプ位
置まで回動させ、ディスクDを再生位置に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マガジン内に収納
されたディスクを引き出して再生するディスクプレーヤ
に係り、特に、ディスクのローディング動作およびクラ
ンプ動作を行うためのディスクローディング・クランプ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CDプレーヤやDVDプレーヤ等
の光ディスク信号を読み取るタイプのディスクプレーヤ
においては、複数のディスクの連続再生を円滑に行うた
めに、複数のディスクを収納したマガジンを使用し、こ
のマガジン内からディスクを選択的に引き出して連続再
生するタイプのディスクプレーヤが存在している。
【0003】このようなマガジン式のディスクプレーヤ
において、複数のディスクの連続再生を行う場合には、
操作ボタン等の入力手段により、次に再生しようとする
ディスクを指定するだけで、あるいは、再生しようとす
る複数のディスクの順番を予めプログラムしておくだけ
で、複数のディスクを短時間で自動的にチェンジしなが
ら円滑に連続再生することができる。この場合、ディス
クチェンジを手作業で行う必要がない上、手作業を含む
ディスクチェンジに比べてディスクチェンジに要する時
間が大幅に短縮されるため、良好な使用感が得られる。
【0004】ところで、上記のようなマガジン式のディ
スクプレーヤのうち、特に、車載用等の小型のディスク
プレーヤとして、複数のディスクを重ねて収納してなる
マガジンを、ディスクの表面が水平方向となるように配
置し、ディスクドライブおよびディスク搬送部をマガジ
ンに対して昇降可能に構成したものがある。このタイプ
のディスクプレーヤにおいて、マガジン内の任意のディ
スクを再生する場合には、次のような一連の動作が行わ
れる。
【0005】まず、再生しようとするディスクを保持し
たディスクホルダの高さに応じてディスクドライブおよ
びディスク搬送部を昇降させて位置決めする(昇降動
作)。次に、マガジン内からそのディスクホルダを引き
出して、ディスクをターンテーブル上の所定位置まで移
動させ(ローディング動作)、続いて、その所定位置に
達したディスクをターンテーブル上に保持すると共にデ
ィスクホルダから解放する(クランプ動作)。
【0006】また、ディスク再生後にマガジン内の別の
ディスクを再生する場合には、まず、再生済のディスク
をターンテーブル上から解放して対応するディスクホル
ダに保持させ(クランプリリース動作)、続いて、その
ディスクホルダをマガジン内に戻すことにより、ディス
クホルダに保持されたディスクをマガジン内の収納位置
に戻す(アンローディング動作)。この後、次に再生さ
れる別のディスクについて、前述した昇降動作、ローデ
ィング動作、およびクランプ動作を順次行う。
【0007】そして、以上のような動作のうち、昇降動
作は、マガジンに対してディスクドライブおよびディス
ク搬送部の全体を昇降させる動作である。このような昇
降動作は、ディスク搬送部内のメカニズムを駆動するロ
ーディング動作およびクランプ動作などのディスク搬送
動作とは全く性質が異なるため、専用の昇降駆動ブロッ
クを用いて行われている。
【0008】また、ディスク搬送動作のうち、ローディ
ング動作はディスク自体を水平方向に搬送する動作であ
るのに対し、クランプ動作はディスクを保持するための
部材を垂直方向に駆動する動作である。このように、ロ
ーディング動作とクランプ動作は、根本的に駆動対象お
よび駆動方向が異なるため、各専用のローディング駆動
ブロックとクランプ駆動ブロックとを用いてそれぞれ行
われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のマガジン式のディスクプレーヤにおいては、昇
降ユニットが対象となるディスクに応じた位置に確実に
位置決めされた時点でディスク搬送動作を開始し、ま
た、ディスクがクランプされて確実に再生位置に達した
時点でディスク再生を開始する必要がある。そのため、
ディスク選択動作の完了状態検出およびディスク搬送動
作の完了状態検出が必要である。
【0010】これらの状態検出に加えて、さらに、ディ
スク搬送動作であるローディング動作とクランプ動作を
個別の駆動ブロックでそれぞれ行っていることから、ロ
ーディング駆動ブロックによりディスクがターンテーブ
ル上の所定位置に確実に位置決めされた時点でクランプ
駆動ブロックによるクランプ動作を開始する必要があ
る。そのため、ディスク搬送動作の途中においても、ロ
ーディング動作の完了状態検出が必要となる。
【0011】しかしながら、このように状態検出の種類
が多くなると、それに比例してセンサやスイッチなどの
位置検出手段の数が増大し、装置全体の構成が複雑化し
てしまう。また、マガジン内からディスクを引き出して
再生する際には、ローディング動作の完了を検出した後
に初めて次のクランプ動作に移行することになるため、
この移行に時間を要する。逆に、再生済のディスクをマ
ガジン内に戻す際には、クランプリリース動作の完了を
検出した後に初めて次のアンローディング動作に移行す
ることになるため、この移行にも同様に時間を要する。
したがって、ディスク搬送動作全体に要する時間が長く
なり、特に、連続再生時のディスクチェンジにおいて
は、再生済のディスクと次の再生対象ディスクとを搬送
する際の時間がそれぞれ長くなるため、ディスクチェン
ジ全体にかかる時間が大幅に長くなってしまう。そのた
め、連続再生時における使用感の向上に限界がある。
【0012】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
必要な状態検出の種類を少なくすることにより、連続再
生時の高速ディスクチェンジ動作を実現し、装置全体の
構成の簡略化に貢献可能な、動作信頼性の高いディスク
ローディング・クランプ装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、同一方向の回転によりローディング動
作とクランプ動作を連続的に行うカムプレートを設ける
ことにより、ローディング動作の完了時に、この動作完
了を検出する必要なく、そのまま連続的にクランプ動作
を行うことができるようにしたものである。
【0014】すなわち、本発明のディスクローディング
・クランプ装置は、マガジン内に収納されたディスクを
再生する際に、マガジン内からディスクを保持したディ
スクホルダを引き出して、ディスクをターンテーブル上
の所定位置まで移動させるローディング動作と、その所
定位置に達したディスクをターンテーブル上に保持する
クランプ動作とを行い、ディスクをマガジン内に戻す際
に、ディスクをターンテーブルから解放してディスクホ
ルダに保持させるクランプリリース動作と、解放された
ディスクとそれを保持したディスクホルダをマガジン内
に収納するアンローディング動作とを行うディスクロー
ディング・クランプ装置において、次のような特徴を有
するものである。
【0015】請求項1に記載の発明は、以上のようなデ
ィスクローディング・クランプ装置において、カムプレ
ートを有することを特徴とするものである。このカムプ
レートは、駆動源からの駆動力により、予め設定された
回転角度範囲内で2方向に回転可能に設けられる。そし
て、第1方向に回転した場合に、回転角度範囲の途中ま
での先行回転によってローディング動作を行い、残りの
後続回転によってクランプ動作を行い、第2方向に回転
した場合に、先行回転によってクランプリリース動作を
行い、後続回転によってアンローディング動作を行うよ
うに構成される。
【0016】この構成によれば、カムプレートを第1方
向に回転させることにより、その回転角度範囲の途中ま
での先行回転によってローディング動作を行い、残りの
後続回転によって続けてクランプ動作を行うことができ
る。また、クランプ動作完了位置からカムプレートを第
2方向に回転させることにより、その先行回転によって
クランプリリース動作を行い、その後続回転によって続
けてアンローディング動作を行うことができる。そのた
め、ローディング動作の完了時に、この動作完了を検出
する必要なく、そのまま連続的にクランプ動作を行うこ
とができ、また、クランプリリース動作の完了時に、こ
の動作完了を検出する必要なく、そのまま連続的にアン
ローディング動作を行うことができる。
【0017】すなわち、カムプレートを用いることによ
って、ローディング動作とクランプ動作を含むディスク
搬送動作全体を単一の駆動ブロック内で完結させること
ができるため、ローディング動作用とクランプ動作用と
で個別の駆動ブロックを用いた場合のように、異なる駆
動ブロック間の動作移行のために状態検出を行う必要が
なくなっている。そして、このようにローディング動作
完了時の状態検出が不要となる分だけ、クランプ動作へ
の移行時間を短縮でき、また、クランプリリース動作完
了時の状態検出が不要となる分だけ、アンローディング
動作への移行時間を短縮できる。この場合、動作タイミ
ングについては、カムプレート周辺の設計を工夫するこ
とにより、自由かつ容易に設定できるため、ローディン
グ動作とクランプ動作との間の移行時間は、必要最小限
のタイムラグを確保する程度に極力短縮できる。
【0018】したがって、ディスク搬送動作全体に要す
る時間を短縮でき、特に、連続再生時のディスクチェン
ジにおいては、再生済のディスクと次の再生対象ディス
クとを搬送する際の時間をそれぞれ短縮できるため、デ
ィスクチェンジ全体にかかる時間が大幅に短縮される。
そのため、連続再生時の高速ディスクチェンジ動作が実
現し、連続再生時における使用感が大幅に向上する。
【0019】また、カムプレートを用いてローディング
動作とクランプ動作を行わせるだけでなく、このカムプ
レートをさらに活用してローディング・クランプ動作や
クランプリリース・アンローディング動作のタイミング
に合わせた付加的な動作を行わせることも可能である。
このように、本発明のカムプレートは、装置全体の動作
タイミングを図る上で極めて有用である。一方、このよ
うに単一のカムプレートによりローディング動作とクラ
ンプ動作を続けて行わせることにより、ディスク搬送用
の構成を簡略化できる。また、ディスク搬送途中におけ
る状態検出用の検出手段が不要となるため、装置全体に
おける検出手段の数を少なくすることができる。そのた
め、装置全体の構成を簡略化できる。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のディスクローディング・クランプ装置において、ロー
ディング動作およびアンローディング動作を行うローデ
ィング機構とクランプ動作およびクランプリリース動作
を行うクランプ機構を有し、各機構とカムプレートの間
にそれぞれ専用のカム機構が設けられたことを特徴とす
るものである。すなわち、カムプレートとローディング
機構との間には、カムプレートの回転方向に応じて、ロ
ーディング機構にローディング動作およびアンローディ
ング動作のいずれかを行わせるローディング用のカム機
構が設けられる。そして、カムプレートとクランプ機構
との間には、カムプレートの回転方向に応じて、クラン
プ機構にクランプ動作およびクランプリリース動作を行
わせるクランプ用のカム機構が設けられる。
【0021】この構成によれば、カムプレートの回転に
より、個別のカム機構を介してローディング機構とクラ
ンプ機構を確実に動作させることができる。すなわち、
カムプレートの第1方向回転時に、その先行回転によっ
てローディング用のカム機構を介してローディング機構
に確実にローディング動作を行わせることができ、その
後続回転によってクランプ用のカム機構を介してクラン
プ機構に確実にクランプ動作を行わせることができる。
また、カムプレートの第2方向回転時に、その先行回転
によってクランプ用のカム機構を介してクランプ機構に
確実にクランプリリース動作を行わせることができ、そ
の後続回転によってローディング用のカム機構を介して
ローディング機構に確実にアンローディング動作を行わ
せることができる。したがって、高い動作信頼性を確保
することができる。また、動作タイミングについては、
カムプレートの回転角度と各カム機構の設計を工夫する
ことにより、自由かつ容易に設定できる。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のディスクローディング・クランプ装置において、各カ
ム機構が、カム溝とこのカム溝に挿入される挿入部との
組み合わせによって構成されたことを特徴とするもので
ある。この構成によれば、カム機構の動作信頼性を確保
しながらしかも簡略化することができる。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載のディスクローディング・クランプ装置におい
て、第1と第2の検出手段を用いてローディング・クラ
ンプ動作およびクランプリリース・アンローディング動
作をそれぞれ停止させるように構成したことを特徴とす
るものである。ここで、第1検出手段は、ローディング
機構に含まれる動作部材の位置を検出することにより、
ディスクホルダがマガジン内に収納された状態にあるか
否かを検出するように配置される。また、第2検出手段
は、クランプ機構に含まれる動作部材の位置を検出する
ことにより、クランプ機構がクランプ動作完了状態にあ
るか否かを検出するように配置される。そして、ローデ
ィング・クランプ動作時には、第2検出手段によるクラ
ンプ動作完了状態の検出に応じて駆動源を停止させ、ク
ランプリリース・アンローディング動作時には、第1検
出手段によるディスクホルダ収納状態の検出に応じて駆
動源を停止させるように構成される。
【0024】この構成によれば、ローディング・クラン
プ動作完了時には、第2検出手段によってクランプ動作
完了状態を確実に検出し、また、クランプリリース・ア
ンローディング動作時には、第1検出手段によってディ
スクホルダ状態を確実に検出することができる。したが
って、いずれの場合にも、駆動源を停止させてメカニズ
ム動作を円滑に完結させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下には、本発明によるディスク
ローディング・クランプ装置をCDプレーヤに適用し、
単一のディスクローディング・クランプ駆動ブロックを
構成した場合の実施の形態について、図面を参照して具
体的に説明する。
【0026】[1.構成]まず、図1および図2を参照
して本実施の形態の構成を説明する。ここで、図1は、
本実施の形態に係るディスクローディング・クランプ駆
動ブロックが対象とするCD用のマガジンを示す図であ
り、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は側面図
である。また、図2は、ディスクローディング・クラン
プ駆動ブロックを示す分解斜視図である。以下には、マ
ガジンおよびディスクローディング・クランプ駆動ブロ
ックの構成について順次説明する。
【0027】[マガジン]図1に示すように、マガジン
Mは、アッパーケース1およびロワーケース2からなる
筐体部分と、この筐体内に引き出し可能に重ねて収納さ
れた複数のディスクホルダ3から構成されている。図1
では、一例として、6個のディスクホルダ3が収納さ
れ、最大6枚のCDを収納可能なマガジンMが示されて
いる。なお、このような構成のマガジンMは周知の技術
であるため、これ以上の説明は省略する。
【0028】[ディスクローディング・クランプ駆動ブ
ロック]図2に示すように、ディスクローディング・ク
ランプ駆動ブロックは、大別して、駆動機構、ローディ
ング機構、およびクランプ機構という3種類の機構、お
よび状態検出部から構成されている。このうち、駆動機
構は、モータ4、ウォームギア5、減速ギア6,7、大
径ギア8等から構成されており、駆動源であるモータ4
の駆動力が、このモータ4のウォームギア5から減速ギ
ア6,7を介して大径ギア8に伝達され、大径ギア8を
回転させるようになっている。
【0029】この大径ギア8は、本発明におけるカムプ
レートに相当する部材であり、その回転によって、ロー
ディング機構およびクランプ機構を駆動制御するように
なっている。すなわち、大径ギア8は、予め設定された
回転角度範囲内で2方向に回転可能に設けられており、
図中時計方向(第1方向)に回転した場合には、回転角
度範囲の途中までの先行回転によってローディング機構
にローディング動作を行わせ、残りの後続回転によって
クランプ機構にクランプ動作を行わせるように構成され
ている。
【0030】図3は、大径ギア8を示す拡大平面図であ
る。この図3に示すように、大径ギア8には、連結ピン
9が設けられると共に、円周方向に伸びるカム孔8aが
設けられている。この大径ギア8は、連結ピン9により
ローディング機構を駆動制御してローディング・アンロ
ーディング動作を行わせると共に、カム孔8aによって
クランプ機構を駆動制御してクランプ・クランプリリー
ス動作を行わせるようになっている。なお、ローディン
グ・クランプ動作やクランプリリース・アンローディン
グ動作のタイミングに合わせて付加的な動作を行わせる
ために大径ギア8に別の連結ピンやカム孔等の各種のカ
ムを設ける構成も可能であり、図中では、そのような付
加的な動作用の1つのカム孔8bが一例として示されて
いる。
【0031】図2に示すように、ローディング機構は、
ローディングアーム10、ホルダ取り出し爪11等から
構成されている。このうち、ローディングアーム10の
一端には、大径ギア8の連結ピン9を挿入するカム孔1
0aが設けられてローディング用のカム機構を構成して
おり、他端はホルダ取り出し爪11に連結されている。
この連結関係により、ローディングアーム10は、大径
ギア8の回転に伴い、カム駆動されて回動し、ホルダ取
り出し爪11を移動させるようになっている。ホルダ取
り出し爪11は、図1に示すマガジンMのディスクホル
ダ3と係合し、ローディングアームの回動に伴いスライ
ド動作して、ディスクホルダ3を同方向にスライド動作
させるようになっている。
【0032】図2に示すように、クランプ機構は、第1
クランププレート12、第2クランププレート13、ク
ランプアーム14、第3クランププレート15、ドライ
ブシャーシ16等から構成されている。このうち、第1
クランププレート12の一端には、大径ギア8のカム孔
8aに挿入される連結ピン12aが設けられてクランプ
用のカム機構を構成している。この連結関係により、第
1クランププレート12は、大径ギア8の回転に伴い、
カム駆動されてスライド動作するようになっている。
【0033】また、第2クランププレート13は、第1
クランププレート12の近傍に配置され、第1クランプ
プレート12に直接連結されており、第1クランププレ
ート12のスライド動作に伴い、これに連動して同方向
にスライド動作するようになっている。これに対して、
第3クランププレート15は、第1クランププレート1
2から離れた位置に配置され、クランプアーム14を介
して第1クランププレート12に連結されており、第1
クランププレート12のスライド動作に伴い、第2クラ
ンププレート13と同期して逆方向にスライド動作する
ようになっている。
【0034】これらの第2、第3クランププレート1
3,15には、図8、図9に示すようなガイド孔13
a,15aが設けられており、各ガイド孔13a,15
aには、ドライブシャーシ16両端に設けられたピン1
6a,16bがそれぞれ挿入されるようになっている。
この連結関係により、第2、第3クランププレート1
3,15は、そのスライド動作に応じて、ドライブシャ
ーシ16を、ディスクローディング・クランプ駆動ブロ
ックのベース部材であるローディングシャーシ17に対
して上下に回動させることにより、クランプ動作および
クランプリリース動作を行うようになっている。
【0035】すなわち、ドライブシャーシ16を下方の
リリース位置と上方のクランプ位置との間で回動させる
ことによって、ドライブシャーシ16上に設けられたタ
ーンテーブル18とローディングシャーシ17上に設け
られたクランプリング19および板ばね20とを相対移
動させることにより、クランプ位置ではディスクDをタ
ーンテーブル17上の再生位置に固定し、リリース位置
ではディスクDを解放するようになっている。なお、こ
のようにガイド孔13a,15aとピン16a,16b
を用いてドライブシャーシ16を上下に回動させる手法
や、クランプリング19および板ばね20を用いてディ
スクをターンテーブル18上の再生位置に固定する手法
は周知の技術であるため、これ以上の説明は省略する。
【0036】図2に示すように、ローディングシャーシ
17上におけるローディングアーム10の第1クランプ
プレート12側の端部近傍には、状態検出部として、ロ
ーディング機構の状態検出用の第1検出スイッチ21と
クランプ機構の状態検出用の第2検出スイッチ22が互
いに近接して配置されている。
【0037】ここで、第1検出スイッチ21は、ローデ
ィングアーム10の位置を検出することにより、ディス
クホルダ3がマガジンM内に収納された状態(ディスク
ホルダ収納状態)にあるか否かを検出するように配置さ
れている。より詳細には、第1検出スイッチ21は、ロ
ーディングアーム10が図2に示すような初期位置にあ
る場合にONとなり、ローディングアーム10がこの初
期位置から移動した場合にOFFとなるように配置され
ている。
【0038】また、第2検出スイッチ22は、第1クラ
ンププレート12の位置を検出することにより、クラン
プ機構がクランプ動作完了状態にあるか否かを検出する
ように配置されている。より詳細には、第2検出スイッ
チ22は、第1クランププレート12が図2に示すよう
な初期位置からスライド移動してクランプ動作を行って
いる間はOFFとなり、第1クランププレート12がク
ランプ動作完了位置に達した場合にONとなるように配
置されている。
【0039】これらの第1と第2の検出スイッチ21,
22は、プレーヤに設けられた駆動制御用の電子回路内
に組み込まれており、ローディング・クランプ動作およ
びクランプリリース・アンローディング動作をそれぞれ
停止させるために用いられるようになっている。すなわ
ち、ローディング・クランプ動作時には、第2検出スイ
ッチ22のON(クランプ動作完了状態の検出)に応じ
てモータ4を停止させ、クランプリリース・アンローデ
ィング動作時には、第1検出スイッチ21のON(ディ
スクホルダ収納状態の検出)に応じて駆動源を停止させ
るように構成されている。
【0040】[2.作用]次に、以上のような構成を有
する本実施の形態に係るディスクローディング・クラン
プ駆動ブロックの動作について、図4〜図11を参照し
て説明する。ここで、図4〜図6は、ブロック全体のロ
ーディング・クランプ動作を段階的に示す平面図であ
り、図4は初期状態、図5はローディング動作完了状
態、図6はクランプ動作完了状態をそれぞれ示してい
る。
【0041】また、図7〜図9は、クランプ機構のクラ
ンプ動作を示す図であり、図7はクランプ動作開始状態
を示す平面図、図8は第2クランププレート13側から
見た場合のクランプ動作開始状態(A)とクランプ動作
完了状態(B)をそれぞれ示す側面図、図9は第3クラ
ンププレート15側から見た場合のクランプ動作開始状
態(A)とクランプ動作完了状態(B)をそれぞれ示す
側面図である。さらに、図10は、大径ギア8の回転角
度と、検出スイッチ21,22による検出位置およびモ
ータ4の駆動制御との関係を示す動作タイミングチャー
トであり、図11は、ディスクチェンジ時の代表的なフ
ローチャートである。
【0042】以下には、初期状態、初期状態からのディ
スク再生時の動作概要、ローディング・クランプ動作、
ディスクチェンジ時の動作概要、およびクランプリリー
ス・アンローディング動作について順次説明する。な
お、以下の記載においては、理解の容易化の観点から、
ディスクの引き出し方向を前方、ディスクの収納方向を
後方として説明する。
【0043】[初期状態]図4に示すように、初期状態
においては、大径ギア8は、その回転角度範囲における
図中反時計方向側の端部、すなわち、回転角度0度の初
期位置(図10)にある。それに伴い、ローディングア
ーム10およびホルダ取り出し爪11は図中後方の初期
位置にあり、また、第1と第2のクランププレート1
2,13は図中前方の初期位置にあり、第3のクランプ
プレート15は図中後方の初期位置にある。
【0044】そのため、図8と図9の(A)に示すよう
に、ドライブシャーシ16は、下方のリリース位置にあ
る。一方、ローディングアーム10が初期位置にあるこ
とから、第1検出スイッチ21はONとなっており、第
1クランププレート12が初期位置にあることから、第
2検出スイッチ22はOFFとなっている。
【0045】[初期状態からのディスク再生時の動作概
要]以上のような初期状態からマガジンM内の任意のデ
ィスクを再生する場合には、まず、図示していない昇降
駆動ブロックを用いてディスクローディング・クランプ
駆動ブロックの昇降動作が行われた後、本発明に係るデ
ィスクローディング・クランプ駆動ブロックによるロー
ディング・クランプ動作が行われる。そして、ローディ
ング・クランプ動作の完了状態が検出された後に、ディ
スク再生が行われる。
【0046】[ローディング・クランプ動作]昇降駆動
ブロックの動作が完了し、その完了状態が検出される
と、本発明に係るディスクローディング・クランプ駆動
ブロックのモータ4が起動され、逆回転を開始する。こ
のようなモータ4の逆回転開始に伴い、図4に示すよう
に回転角度0度の初期位置(図10)にあった大径ギア
8が、図中時計方向(第1方向)に回転を開始し、ロー
ディング機構にローディング動作を開始させる。
【0047】すなわち、大径ギア8の図中時計方向への
回転開始に伴い、連結ピン9とカム孔10aからなるロ
ーディング用のカム機構を介して、ローディングアーム
10が図中前方への回動を開始し、ホルダ取り出し爪1
1が図中前方へのスライド動作を開始する。これによ
り、ディスクホルダ3がホルダ取り出し爪11と係合し
て前方に移動し始める。また、ローディングアーム10
が初期位置から移動する結果、第1検出スイッチ21は
OFFとなる。なお、この段階では、第1〜第3のクラ
ンププレート12,13,15は初期位置に維持され、
ドライブシャーシ16は、下方のリリース位置に維持さ
れている。
【0048】さらに大径ギア8の回転が進み、大径ギア
8が図5に示すようなローディング動作完了位置、すな
わち、回転角度140度の位置(図10)まで達する
と、ホルダ取り出し爪11が図中前方の端部位置に達す
ると共に、ディスクホルダ3が図中前方の端部位置に達
する。この時点で、図7、および図8と図9の(A)に
示すように、ディクホルダ3に保持されたディスクD
は、下方のリリース位置にあるターンテーブル18の真
上に達している。
【0049】また、このように大径ギア8がローディン
グ動作完了位置まで達した後は、大径ギア8が回転して
も、その連結ピン9がローディングアーム10のカム孔
10aの逃げ部を移動する。そのため、ホルダ取り出し
爪11およびディスクホルダ3は、大径ギア8から切り
離された状態となって図5に示すような図中前方の端部
位置、すなわち、ローディング動作完了位置で停止し、
その位置に維持される。
【0050】大径ギア8がさらに若干回転して回転角度
144度の位置(図10)まで達すると、この後の大径
ギア8の回転に伴い、カム孔8aと連結ピン12aから
なるクランプ用のカム機構を介して、第1、第2のクラ
ンププレート12,13が図中後方へのスライド動作を
開始し、これに同期して第3クランププレート15が図
中前方へのスライド動作を開始する。これにより、第
2、第3のクランププレート13,15のガイド孔13
a,15aとドライブシャーシ16のピン16a,16
bからなるガイド機構を介して、図8と図9の(A)に
示すように下方のリリース位置にあったドライブシャー
シ16が上方への回動を開始する。
【0051】さらに大径ギア8の回転が進み、第2、第
3のクランププレート13,15のスライド動作が進む
ことにより、ドライブシャーシ16が上方のクランプ位
置に達する。このようなドライブシャーシ16の動作に
よって、ターンテーブル18はディスクDの下面と接合
してディスクDを押し上げ、ディスクDの上面をクラン
プリング19と接合させる。これにより、ディスクD
は、ディスクホルダ3から離脱し、ターンテーブル18
上の再生位置に固定される。
【0052】そして、最終的に、大径ギア8が図6に示
すようなクランプ動作完了位置、すなわち、回転角度1
76度の位置(図10)まで達すると、第1、第2のク
ランププレート12,13が図中後方の端部位置に達す
ると共に、第3クランププレート15が図中前方の端部
位置に達する。この場合、第1クランププレート12が
図中後方の端部位置、すなわち、クランプ動作完了位置
に達する結果、第2検出スイッチ21がONとなってモ
ータ4が停止し、それにより、ディスクローディング・
クランプ駆動ブロック全体のメカニズム動作が停止す
る。
【0053】[ディスクチェンジ時の動作概要]図11
のフローチャートに示すように、ディスク選択に応じ
て、ディスク再生後やディスク再生途中に、マガジンM
内の別のディスクを再生する場合には、本発明に係るデ
ィスクローディング・クランプ駆動ブロックによるクラ
ンプリリース・アンローディング動作が行われた(ステ
ップ101)後、第2検出スイッチ22がOFFとなり
(ステップ102)、第1検出スイッチ21がONとな
ったか否かが判断される(ステップ103)。
【0054】そして、第2検出スイッチ22がOFF、
第1検出スイッチ21がONである場合には、初期状態
からの再生時と同様に、再生しようとするディスクに応
じて、図示していない昇降駆動ブロックを用いてディス
クローディング・クランプ駆動ブロックの昇降動作が行
われ(ステップ104)、ローディング・クランプ動作
が行われた(ステップ105)後、第1検出スイッチ2
1がOFFとなり(ステップ106)、第2検出スイッ
チ22がONとなったか否かが判断される(ステップ1
07)。そして、第1検出スイッチ21がOFF、第2
検出スイッチ22がONである場合には、モータ4を停
止させてディスクローディング・クランプ駆動ブロック
全体のメカニズム動作を停止させる。
【0055】[クランプリリース・アンローディング動
作]クランプリリース・アンローディング動作は、基本
的に、前述したローディング・クランプ動作と全く逆の
流れの動作を行うものである。まず、ディスク再生後や
ディスク再生途中にマニュアル的に次のディスクが指定
されるか、あるいは予め設定されたプログラムにより、
ディスク再生完了と同時に自動的に次のディスクが指定
されると、本発明に係るディスクローディング・クラン
プ駆動ブロックのモータ4が起動され、正回転を開始す
る。
【0056】このようなモータ4の正回転開始に伴い、
図6に示すように回転角度176度のクランプ動作完了
位置(図10)にあった大径ギア8が、図中反時計方向
(第2方向)に回転し、回転角度144度の位置(図1
0)まで達する間に、クランプ機構にクランプリリース
動作を行わせる。すなわち、大径ギア8の回転に伴い、
カム孔8aと連結ピン12aからなるクランプ用のカム
機構を介して、第1、第2のクランププレート12,1
3が図中後方の端部位置から前方にスライド動作して初
期位置に復帰し、これに同期して第3クランププレート
15が図中前方の端部位置から後方にスライド動作して
初期位置に復帰する。これにより、上方のクランプ位置
にあったドライブシャーシ16が下方に回動し、図8と
図9の(A)に示す下方のリリース位置に復帰する。ま
た、第1クランププレート12がクランプ動作完了位置
から移動する結果、第2検出スイッチ22はOFFとな
る。
【0057】続いて、大径ギア8は、図5に示すように
回転角度140度の位置(図10)まで達した後、この
位置から図4に示すように回転角度0度の初期位置(図
10)まで達する間に、ローディング機構にアンローデ
ィング動作を行わせる。すなわち、大径ギア8の回転に
伴い、連結ピン9とカム孔10aからなるローディング
用のカム機構を介して、ローディングアーム10が図中
前方の端部位置から後方に回動して初期位置に復帰し、
それに伴い、ホルダ取り出し爪11が図中前方の端部位
置から後方にスライド動作して初期位置に復帰する。こ
れにより、図中前方の端部位置にあったディスクホルダ
3が後方にスライド動作して保持したディスクと共にマ
ガジンM内の収納位置に復帰する。また、ローディング
アーム10が初期位置に復帰することから、第1検出ス
イッチ21はONとなる。
【0058】[3.効果]以上説明したように、本実施
の形態によれば、図4に示すような初期位置から大径ギ
ア8を図中時計方向に回転させることにより、その回転
角度範囲の途中までの先行回転によってローディング動
作を行い、残りの後続回転によって続けてクランプ動作
を行うことができる。また、図6に示すようなクランプ
動作完了位置から大径ギア8を図中反時計方向に回転さ
せることにより、その先行回転によってクランプリリー
ス動作を行い、その後続回転によって続けてアンローデ
ィング動作を行うことができる。そのため、ローディン
グ動作の完了時に、この動作完了を検出する必要なく、
そのまま連続的にクランプ動作を行うことができ、ま
た、クランプリリース動作の完了時に、この動作完了を
検出する必要なく、そのまま連続的にアンローディング
動作を行うことができる。
【0059】すなわち、大径ギア8を用いることによっ
て、ローディング動作とクランプ動作を含むディスク搬
送動作全体を単一の駆動ブロック内で完結させることが
できるため、ローディング動作用とクランプ動作用とで
個別の駆動ブロックを用いていた従来技術のように、異
なる駆動ブロック間の動作移行のためにディスク搬送動
作途中で状態検出を行う必要がなくなっている。そし
て、このようにローディング動作完了時の状態検出が不
要となる分だけ、クランプ動作への移行時間を短縮で
き、また、クランプリリース動作完了時の状態検出が不
要となる分だけ、アンローディング動作への移行時間を
短縮できる。この場合、動作タイミングについては、大
径ギア8周辺の設計を工夫することにより、自由かつ容
易に設定できるため、ローディング動作とクランプ動作
との間の移行時間は、必要最小限のタイムラグを確保す
る程度に極力短縮できる。
【0060】したがって、ディスク搬送動作全体に要す
る時間を短縮でき、特に、連続再生時のディスクチェン
ジにおいては、再生済のディスクと次の再生対象ディス
クとを搬送する際の時間をそれぞれ短縮できるため、デ
ィスクチェンジ全体にかかる時間が大幅に短縮される。
そのため、連続再生時の高速ディスクチェンジ動作が実
現し、連続再生時における使用感が大幅に向上する。
【0061】また、大径ギア8を用いてローディング動
作とクランプ動作を行わせるだけでなく、大径ギア8に
設けた別のカム孔8aを利用してローディング・クラン
プ動作やクランプリリース・アンローディング動作のタ
イミングに合わせた付加的な動作を行わせることも可能
である。このように、大径ギア8は、装置全体の動作タ
イミングを図る上で極めて有用である。一方、このよう
に単一の大径ギア8を用いてローディング動作とクラン
プ動作を行わせることにより、ディスクローディング・
クランプ駆動ブロック内の構成を簡略化できる。また、
ディスク搬送途中における状態検出用の検出手段が不要
となるため、装置全体における検出手段の数を少なくす
ることができる。したがって、装置全体の構成を簡略化
できる。
【0062】特に、本実施の形態においては、大径ギア
8とローディングアーム10との間に連結ピン9とカム
孔10aからなるローディング用のカム機構を構成する
と共に、大径ギア8と第1クランププレート12との間
にカム孔8aと連結ピン12aからなるクランプ用のカ
ム機構を構成している。したがって、大径ギア8の回転
により、個別のカム機構を介してローディング機構とク
ランプ機構を確実に動作させることができるため、高い
動作信頼性を確保することができる。この場合、動作タ
イミングについては、大径ギア8の回転角度と各カム機
構の設計を工夫することにより、自由かつ容易に設定で
きる。さらに、カム孔と連結ピンからなるカム機構は、
高い動作信頼性を確保しながらしかも簡略化できるとい
う利点がある。
【0063】そしてまた、本実施の形態においては、ロ
ーディング・クランプ動作完了時には、第2検出スイッ
チ22によってクランプ動作完了状態を確実に検出で
き、また、クランプリリース・アンローディング動作完
了時には、第1検出スイッチ21によってディスクホル
ダ収納状態を確実に検出できる。したがって、ローディ
ング・クランプ動作完了時およびクランプリリース・ア
ンローディング動作完了時のいずれにおいても、ブロッ
ク内で動作完了を確実に検出し、モータ4を停止させて
メカニズム動作を円滑に完結させることができるため、
ディスク搬送用の駆動制御を円滑に行うことができる。
【0064】[4.他の実施の形態]なお、本発明は、
前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範
囲内で他にも多種多様な形態が実施可能である。例え
ば、回転するカムプレートによって、ローディング機構
やクランプ機構を具体的にカム駆動するための構成は自
由に変更可能である。また、本発明において使用する検
出手段はスイッチに限らず、光学センサや磁気センサな
どの各種のセンサを使用することも可能である。
【0065】すなわち、本発明は、設定された回転角度
範囲内で2方向に回転可能なカムプレートを有し、この
カムプレートの第1方向回転時に、先行回転によってロ
ーディング動作を行い、後続回転によってクランプ動作
を行うことができる限り、駆動源からカムプレートに至
る駆動機構、カムプレートによって駆動されるローディ
ング機構、クランプ機構や、それらの状態を検出する検
出手段等の具体的な構成は適宜選択可能である。
【0066】さらに言及すれば、本発明は、CD、M
D、LD、DVD等を含む光ディスクの中から選択され
た1種類あるいは複数種類の光ディスクを対象とする各
種のディスクプレーヤに適用可能であり、いずれの場合
にも、上記のような優れた効果が得られるものである。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一方向の回転によりローディング動作とクランプ動作
を連続的に行うカムプレートを設けることにより、ロー
ディング動作の完了時に、この動作完了を検出する必要
なく、そのまま連続的にクランプ動作を行うことができ
る。したがって、必要な状態検出の種類を少なくするこ
とにより、連続再生時の高速ディスクチェンジ動作を実
現し、装置全体の構成の簡略化に貢献可能な、動作信頼
性の高いディスクローディング・クランプ装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態に係るディスクロ
ーディング・クランプ駆動ブロックが対象とするCD用
のマガジンを示す図であり、(A)は斜視図、(B)は
平面図、(C)は側面図である。
【図2】本発明を適用した実施の形態に係るディスクロ
ーディング・クランプ駆動ブロックを示す分解斜視図で
ある。
【図3】図2に示す大径ギアを示す拡大平面図である。
【図4】図2に示すディスクローディング・クランプ駆
動ブロックの初期状態を示す平面図である。
【図5】図4に示すディスクローディング・クランプ駆
動ブロックのローディング動作完了状態を示す平面図で
ある。
【図6】図4に示すディスクローディング・クランプ駆
動ブロックのクランプ動作完了状態を示す平面図であ
る。
【図7】図4に示すクランプ機構のクランプ動作開始状
態を示す平面図である。
【図8】図7に示すクランプ機構を第2クランププレー
ト13側から見た場合の側面図であり、(A)はクラン
プ動作開始状態、(B)はクランプ動作完了状態をそれ
ぞれ示している。
【図9】図7に示すクランプ機構を第3クランププレー
ト15側から見た場合の側面図であり、(A)はクラン
プ動作開始状態、(B)はクランプ動作完了状態(B)
をそれぞれ示している。
【図10】図2に示す大径ギアの回転角度と、検出スイ
ッチによる検出位置およびモータの駆動制御との関係を
示す動作タイミングチャートである。
【図11】図2に示すディスクローディング・クランプ
駆動ブロックのディスクチェンジ時の代表的なフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…アッパーケース 2…ロワーケース 3…ディスクホルダ 4…モータ 5…ウォームギア 6,7…減速ギア 8…大径ギア 8a,8b,10a…カム孔 9,12a…連結ピン 10…ローディングアーム 11…ホルダ取り出し爪 12…第1クランププレート 13…第2クランププレート 13a,15a…ガイド孔 14…クランプアーム 15…第3クランププレート 16…ドライブシャーシ 16a,16b…ピン 17…ローディングシャーシ 18…ターンテーブル 19…クランプリング 20…板ばね 21…第1検出スイッチ 22…第2検出スイッチ D…ディスク M…マガジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒崎 幸男 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリ オン株式会社内 Fターム(参考) 5D038 AA03 BA04 CA21 EA11 5D046 CB01 EA04 EA15 EB01 HA05 5D072 AB22 BB30 BD06 BH05 BH15 BH17 EB14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マガジン内に収納されたディスクを再生
    する際に、マガジン内からディスクを保持したディスク
    ホルダを引き出して、ディスクをターンテーブル上の所
    定位置まで移動させるローディング動作と、その所定位
    置に達したディスクをターンテーブル上に保持するクラ
    ンプ動作とを行い、ディスクをマガジン内に戻す際に、
    ディスクをターンテーブルから解放してディスクホルダ
    に保持させるクランプリリース動作と、解放されたディ
    スクとそれを保持したディスクホルダをマガジン内に収
    納するアンローディング動作とを行うディスクローディ
    ング・クランプ装置において、 駆動源からの駆動力により、予め設定された回転角度範
    囲内で2方向に回転可能に設けられ、第1方向に回転し
    た場合に、回転角度範囲の途中までの先行回転によって
    ローディング動作を行い、残りの後続回転によってクラ
    ンプ動作を行い、第2方向に回転した場合に、先行回転
    によってクランプリリース動作を行い、後続回転によっ
    てアンローディング動作を行うように構成されたカムプ
    レートを有することを特徴とするディスクローディング
    ・クランプ装置。
  2. 【請求項2】 ローディング動作およびアンローディン
    グ動作を行うローディング機構とクランプ動作およびク
    ランプリリース動作を行うクランプ機構を有し、 前記カムプレートと前記ローディング機構との間には、
    カムプレートの回転方向に応じて、ローディング機構に
    ローディング動作およびアンローディング動作のいずれ
    かを行わせるローディング用のカム機構が設けられ、 前記カムプレートと前記クランプ機構との間には、カム
    プレートの回転方向に応じて、クランプ機構にクランプ
    動作およびクランプリリース動作を行わせるクランプ用
    のカム機構が設けられたことを特徴とする請求項1に記
    載のディスクローディング・クランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記各カム機構は、カム溝とこのカム溝
    に挿入される挿入部との組み合わせによって構成された
    ことを特徴とする請求項2に記載のディスクローディン
    グ・クランプ装置。
  4. 【請求項4】 前記ローディング機構に含まれる動作部
    材の位置を検出することにより、前記ディスクホルダが
    前記マガジン内に収納された状態にあるか否かを検出す
    るように配置された第1検出手段と、 前記クランプ機構に含まれる動作部材の位置を検出する
    ことにより、クランプ機構がクランプ動作完了状態にあ
    るか否かを検出するように配置された第2検出手段とを
    有し、 ローディング・クランプ動作時には、前記第2検出手段
    によるクランプ動作完了状態の検出に応じて前記駆動源
    を停止させ、クランプリリース・アンローディング動作
    時には、前記第1検出手段によるディスクホルダ収納状
    態の検出に応じて前記駆動源を停止させるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項2または3に記載のディス
    クローディング・クランプ装置。
JP2000148540A 2000-05-19 2000-05-19 ディスクローディング・クランプ装置 Pending JP2001332003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000148540A JP2001332003A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 ディスクローディング・クランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000148540A JP2001332003A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 ディスクローディング・クランプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001332003A true JP2001332003A (ja) 2001-11-30

Family

ID=18654550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000148540A Pending JP2001332003A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 ディスクローディング・クランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001332003A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095483A1 (ja) * 2005-03-08 2006-09-14 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha ディスククランプ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095483A1 (ja) * 2005-03-08 2006-09-14 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha ディスククランプ装置
US7827572B2 (en) 2005-03-08 2010-11-02 Mitsubishi Electric Corporation Disk-clamping device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0724261B1 (en) Auto changer
JP3818612B2 (ja) ディスク再生装置
JPS6234362A (ja) マルチデイスクプレ−ヤ
US5539717A (en) Player for reproducing both minidisc and compact disc
JPH0333979Y2 (ja)
JPH0887806A (ja) ディスク再生装置
JP3569444B2 (ja) ディスク再生装置
US6690627B2 (en) System for reproducing a recorded disc
JPH11273219A (ja) ディスクチェンジャ
JP2001332003A (ja) ディスクローディング・クランプ装置
JP2000285565A (ja) 記録媒体再生装置
JP2860275B2 (ja) 記録媒体再生装置
JP4136758B2 (ja) ドライブユニット駆動機構
JP3587310B2 (ja) 記録媒体ローディング装置および記録媒体搬送制御方法
US5497365A (en) Laser disc player capable of playing different types of discs
JP3621261B2 (ja) 記録媒体の再生装置
US6757223B1 (en) System for carrying and reproducing a disc
JP3621262B2 (ja) 記録媒体の再生装置
JP3988906B2 (ja) ディスクプレーヤとその駆動源制御方法
JP3163763B2 (ja) ディスク再生装置
JP3007904B2 (ja) ディスク再生装置
JP2002279720A (ja) ディスクチェンジャ
JP4083058B2 (ja) ディスク装置
JPH04355256A (ja) ディスクプレーヤ
JP2005011528A (ja) 記録媒体の再生装置