JP2001331961A - 半導体レーザ駆動装置および光ディスク装置 - Google Patents
半導体レーザ駆動装置および光ディスク装置Info
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- JP2001331961A JP2001331961A JP2001075112A JP2001075112A JP2001331961A JP 2001331961 A JP2001331961 A JP 2001331961A JP 2001075112 A JP2001075112 A JP 2001075112A JP 2001075112 A JP2001075112 A JP 2001075112A JP 2001331961 A JP2001331961 A JP 2001331961A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定な記録特性および再生時の高いS/N比
を得る。 【解決手段】 半導体レーザ駆動装置122は、再生電
流を生成する再生電流生成部518と、再生信号に含ま
れる半導体レーザノイズを低減する高周波成分を含む高
周波電流を生成する高周波電流生成部519と、記録電
流を生成する記録電流生成部518と、電流駆動部51
1とを備え、再生時においては高周波電流に含まれる高
周波成分が強調され、記録時においては記録電流に含ま
れる高周波成分が強調され、高周波電流に含まれる高周
波成分と記録電流に含まれる高周波成分とを減衰させる
ように動作するフィルタ515と、記録電流に含まれる
高周波成分がパルスに含まれる複数のマルチパルスのう
ちの少なくとも1つに重畳されるようにフィルタ515
を動作させる切り換え手段520とをさらに備える。
を得る。 【解決手段】 半導体レーザ駆動装置122は、再生電
流を生成する再生電流生成部518と、再生信号に含ま
れる半導体レーザノイズを低減する高周波成分を含む高
周波電流を生成する高周波電流生成部519と、記録電
流を生成する記録電流生成部518と、電流駆動部51
1とを備え、再生時においては高周波電流に含まれる高
周波成分が強調され、記録時においては記録電流に含ま
れる高周波成分が強調され、高周波電流に含まれる高周
波成分と記録電流に含まれる高周波成分とを減衰させる
ように動作するフィルタ515と、記録電流に含まれる
高周波成分がパルスに含まれる複数のマルチパルスのう
ちの少なくとも1つに重畳されるようにフィルタ515
を動作させる切り換え手段520とをさらに備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
おいてデータを記録再生するために用いられる半導体レ
ーザ駆動装置およびそれを用いた光ディスク装置に関す
る。
おいてデータを記録再生するために用いられる半導体レ
ーザ駆動装置およびそれを用いた光ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク装置は、パソコンの外
部記憶装置だけでなく、ビデオテープに代わる映像デー
タの記憶媒体としても期待が大きくなっている。映像デ
ータのデータ量が膨大なので、小径の光ディスクに映像
データのデータ量を格納するためには高密度記録が要求
される。高密度記録を達成する手段として下記のものが
ある。
部記憶装置だけでなく、ビデオテープに代わる映像デー
タの記憶媒体としても期待が大きくなっている。映像デ
ータのデータ量が膨大なので、小径の光ディスクに映像
データのデータ量を格納するためには高密度記録が要求
される。高密度記録を達成する手段として下記のものが
ある。
【0003】手段1:記録マークの長さ(マークエッジ
位置)に情報を持たせるPWM(PULSE WIDT
H MODULATION)記録の導入 手段2:記録時に記録マーク間の熱干渉によるマークエ
ッジシフトを低減するために、記録パルスのエッジ位置
補正を行う記録補償技術の導入 手段3:再生系に発生するノイズレベルの低減。
位置)に情報を持たせるPWM(PULSE WIDT
H MODULATION)記録の導入 手段2:記録時に記録マーク間の熱干渉によるマークエ
ッジシフトを低減するために、記録パルスのエッジ位置
補正を行う記録補償技術の導入 手段3:再生系に発生するノイズレベルの低減。
【0004】PWM記録は、従来の書き換え型の光ディ
スクメディアについて主に採用されていたPPM(PU
LSE POSITION (OR PHASE) M
ODULATION)記録という記録マークの位置に情
報を持たせる場合と異なり、記録マークの長さつまり記
録マークのエッジの位置に情報を持たせるため1つの記
録マークに2つの情報を持たせることができる。このた
め、手段1は記録の高密度化には有利である。しかしな
がら、記録マークのエッジの位置を厳密に制御する必要
性があるため、PPM記録に比較してPWM記録につい
ては、記録マークを記録するための記録電流のパルスの
位置制御、記録マークに作用する熱量のバランスの制御
を厳密に行う必要がある。
スクメディアについて主に採用されていたPPM(PU
LSE POSITION (OR PHASE) M
ODULATION)記録という記録マークの位置に情
報を持たせる場合と異なり、記録マークの長さつまり記
録マークのエッジの位置に情報を持たせるため1つの記
録マークに2つの情報を持たせることができる。このた
め、手段1は記録の高密度化には有利である。しかしな
がら、記録マークのエッジの位置を厳密に制御する必要
性があるため、PPM記録に比較してPWM記録につい
ては、記録マークを記録するための記録電流のパルスの
位置制御、記録マークに作用する熱量のバランスの制御
を厳密に行う必要がある。
【0005】図13は、従来の、PWM記録に用いられ
ていた記録電流のパルスおよびそれによって記録される
記録マークを示している。記録電流131は、記録マー
ク132を記録するためのパルス133とバイアスパワ
ー136とを含む。パルス133は、複数のマルチパル
ス134を含む。各複数のマルチパルス134は、ピー
クパワー135とボトムパワー137とを含む。
ていた記録電流のパルスおよびそれによって記録される
記録マークを示している。記録電流131は、記録マー
ク132を記録するためのパルス133とバイアスパワ
ー136とを含む。パルス133は、複数のマルチパル
ス134を含む。各複数のマルチパルス134は、ピー
クパワー135とボトムパワー137とを含む。
【0006】図13に示すように、パルス133では複
数のハイの部分(ピークパワー135)と複数のローの
部分(ボトムパワー137)とが交互に表れる。記録に
ついて、例えば相変化記録膜を含む光ディスクを用いる
場合は相変化記録膜の相変化現象を利用する。この記録
において、記録電流131のパルス133のピークパワ
ー135でマーク132(アモルファス状態)を記録
し、記録電流131の各パルス133の間(バイアスパ
ワー135)ではスペース(クリスタル状態)を記録す
るようになっている。また、各複数のマルチパルス13
4に含まれるボトムパワー137は、記録膜の冷却速度
を速めるのに用いられる。
数のハイの部分(ピークパワー135)と複数のローの
部分(ボトムパワー137)とが交互に表れる。記録に
ついて、例えば相変化記録膜を含む光ディスクを用いる
場合は相変化記録膜の相変化現象を利用する。この記録
において、記録電流131のパルス133のピークパワ
ー135でマーク132(アモルファス状態)を記録
し、記録電流131の各パルス133の間(バイアスパ
ワー135)ではスペース(クリスタル状態)を記録す
るようになっている。また、各複数のマルチパルス13
4に含まれるボトムパワー137は、記録膜の冷却速度
を速めるのに用いられる。
【0007】PWM記録を利用して記録マーク132の
密度をさらに高めると、半導体レーザのスポット径(図
示せず)よりも記録マーク132が短くなり、記録マー
ク132同士間の熱的干渉が発生し、得られる記録マー
ク132のエッジの位置が実際に記録すべき記録マーク
132のエッジの位置からずれてしまう。これを回避す
るために、手段2のとおり熱干渉によるエッジ位置のズ
レをあらかじめ見こんだ補正を記録電流131に含まれ
るパルス133に対して行うことが考えられている。
密度をさらに高めると、半導体レーザのスポット径(図
示せず)よりも記録マーク132が短くなり、記録マー
ク132同士間の熱的干渉が発生し、得られる記録マー
ク132のエッジの位置が実際に記録すべき記録マーク
132のエッジの位置からずれてしまう。これを回避す
るために、手段2のとおり熱干渉によるエッジ位置のズ
レをあらかじめ見こんだ補正を記録電流131に含まれ
るパルス133に対して行うことが考えられている。
【0008】また、記録マーク132が半導体レーザの
スポット径(図示せず)よりも短くなると、半導体レー
ザから照射される光の光学的な分解能に制限され記録マ
ーク132から再生された再生信号の振幅が小さくな
る。図14は、長い記録マークおよび高密度記録された
短い記録マークをスぺクトラムアナライザで測定した結
果である、記録マーク132から再生された再生信号の
振幅Cと周波数Fの関係を示す。図2に示すように、記
録マークが短くなるに従って、半導体レーザから照射さ
れる光の光学的な分解能に比例して記録マーク132か
ら再生された再生信号のキャリアレベル(再生信号の振
幅C)が低下することが分かる。このような場合、高密
度記録でも必要なS/Nを確保する必要があることを考
慮すれば、再生信号の振幅が低下した分だけ再生信号に
含まれるノイズレベルを低減することが必要となる。光
ディスクからの再生信号に含まれるノイズは、半導体レ
ーザを駆動する半導体レーザ駆動回路で発生する半導体
レーザ駆動ノイズNKと半導体レーザで発生する半導体
レーザノイズNLと光ディスクの媒体の溝形状などに起
因するメディアノイズNDとを含む。
スポット径(図示せず)よりも短くなると、半導体レー
ザから照射される光の光学的な分解能に制限され記録マ
ーク132から再生された再生信号の振幅が小さくな
る。図14は、長い記録マークおよび高密度記録された
短い記録マークをスぺクトラムアナライザで測定した結
果である、記録マーク132から再生された再生信号の
振幅Cと周波数Fの関係を示す。図2に示すように、記
録マークが短くなるに従って、半導体レーザから照射さ
れる光の光学的な分解能に比例して記録マーク132か
ら再生された再生信号のキャリアレベル(再生信号の振
幅C)が低下することが分かる。このような場合、高密
度記録でも必要なS/Nを確保する必要があることを考
慮すれば、再生信号の振幅が低下した分だけ再生信号に
含まれるノイズレベルを低減することが必要となる。光
ディスクからの再生信号に含まれるノイズは、半導体レ
ーザを駆動する半導体レーザ駆動回路で発生する半導体
レーザ駆動ノイズNKと半導体レーザで発生する半導体
レーザノイズNLと光ディスクの媒体の溝形状などに起
因するメディアノイズNDとを含む。
【0009】従来の光ディスクにおいては、上記のノイ
ズのうち半導体レーザノイズNLが支配的に多くなる場
合が多いので、高密度のデータ記録を行うためには、半
導体レーザノイズNLを低減するような半導体レーザ駆
動装置の改良が望まれている。以下に、図面を参照しな
がら、従来の半導体レーザ駆動装置を含む光ディスク装
置の一例を説明する。
ズのうち半導体レーザノイズNLが支配的に多くなる場
合が多いので、高密度のデータ記録を行うためには、半
導体レーザノイズNLを低減するような半導体レーザ駆
動装置の改良が望まれている。以下に、図面を参照しな
がら、従来の半導体レーザ駆動装置を含む光ディスク装
置の一例を説明する。
【0010】まず、従来技術による半導体レーザ駆動装
置を含む光ディスク装置を説明する。図15は、従来の
光ディスク装置1500の概略を示す。
置を含む光ディスク装置を説明する。図15は、従来の
光ディスク装置1500の概略を示す。
【0011】光ディスク装置1500は、光ディスク1
を回転させるモータ3と記録マークの記録再生を光ディ
スク1に対して実行する光ピックアップ2と光ピックア
ップ2とモータ3とを制御する制御ブロック7とを備え
る。制御ブロック7は、記録信号処理ブロック4と再生
信号処理ブロック5と中央処理ブロック6とを含む。中
央処理ブロック6は、レーザタイミング制御部61とフ
ォーマッター部62とを含む。
を回転させるモータ3と記録マークの記録再生を光ディ
スク1に対して実行する光ピックアップ2と光ピックア
ップ2とモータ3とを制御する制御ブロック7とを備え
る。制御ブロック7は、記録信号処理ブロック4と再生
信号処理ブロック5と中央処理ブロック6とを含む。中
央処理ブロック6は、レーザタイミング制御部61とフ
ォーマッター部62とを含む。
【0012】光ディスク1は、スピンドルモータ3によ
って一定方向に回転するようになっている。光ピックア
ップ2は、中央処理ブロック6に含まれるレーザタイミ
ング制御部61よりゲート信号A,B,CおよびDが供
給され、このゲート信号A,B,CおよびDによって、
光ピックアップ2内の半導体レーザが図13に示される
記録電流131に含まれるパルス133に基づいて発光
する。この記録電流131に含まれるパルス133に基
づいて、光ディスク1に記録マーク132が記録され
る。ゲート信号A,B,CおよびDに関しては後ほど詳
しく説明する。光ピックアップ2は、また、光ディスク
1に記録されている記録マーク132(図13)を光学
的に検出し電気信号F,G,HおよびIに変換し、再生
信号処理ブロック5に出力する。
って一定方向に回転するようになっている。光ピックア
ップ2は、中央処理ブロック6に含まれるレーザタイミ
ング制御部61よりゲート信号A,B,CおよびDが供
給され、このゲート信号A,B,CおよびDによって、
光ピックアップ2内の半導体レーザが図13に示される
記録電流131に含まれるパルス133に基づいて発光
する。この記録電流131に含まれるパルス133に基
づいて、光ディスク1に記録マーク132が記録され
る。ゲート信号A,B,CおよびDに関しては後ほど詳
しく説明する。光ピックアップ2は、また、光ディスク
1に記録されている記録マーク132(図13)を光学
的に検出し電気信号F,G,HおよびIに変換し、再生
信号処理ブロック5に出力する。
【0013】図15に示すように、中央処理ブロック6
は制御信号Jを用いて再生信号処理ブロック5を制御
し、制御信号Kにより記録信号制御ブロック4を制御す
る。中央処理ブロック6は、さらに、回転数制御信号L
によりスピンドルモータ3の回転速度をコントロールす
る。なお、図3の光ディスク装置1500は、図示して
いないが、外部の素子に接続するためのインターフェー
スも有する。
は制御信号Jを用いて再生信号処理ブロック5を制御
し、制御信号Kにより記録信号制御ブロック4を制御す
る。中央処理ブロック6は、さらに、回転数制御信号L
によりスピンドルモータ3の回転速度をコントロールす
る。なお、図3の光ディスク装置1500は、図示して
いないが、外部の素子に接続するためのインターフェー
スも有する。
【0014】図16は光ディスク装置1500に含まれ
る光ピックアップ2の構成を示す。図16において、主
に、電気−光変換および光−電気変換が行われる部分お
よびその関連部分が示されている。光ピックアップ2
は、記録電流に基づいて記録マークを光ディスク1に記
録し、再生電流に基づいて光ディスク1に記録された記
録マークから再生信号を再生するための光を記録マーク
に照射する半導体レーザ21と、半導体レーザ21を駆
動する半導体レーザ駆動装置22と半導体レーザ21に
よって光ディスク1に照射された光の反射光に基づいて
再生信号を再生するフォトディテクタユニット521と
を含む。フォトディテクタユニット521は、半導体レ
ーザ21によって光ディスク1に照射された光の反射光
を検出し、検出された反射光を検出電流Nに変換するフ
ォトディテクタ23と、フォトディテクタ23によって
変換された検出電流Nに基づいて再生信号を生成するヘ
ッドアンプ24とを含む。
る光ピックアップ2の構成を示す。図16において、主
に、電気−光変換および光−電気変換が行われる部分お
よびその関連部分が示されている。光ピックアップ2
は、記録電流に基づいて記録マークを光ディスク1に記
録し、再生電流に基づいて光ディスク1に記録された記
録マークから再生信号を再生するための光を記録マーク
に照射する半導体レーザ21と、半導体レーザ21を駆
動する半導体レーザ駆動装置22と半導体レーザ21に
よって光ディスク1に照射された光の反射光に基づいて
再生信号を再生するフォトディテクタユニット521と
を含む。フォトディテクタユニット521は、半導体レ
ーザ21によって光ディスク1に照射された光の反射光
を検出し、検出された反射光を検出電流Nに変換するフ
ォトディテクタ23と、フォトディテクタ23によって
変換された検出電流Nに基づいて再生信号を生成するヘ
ッドアンプ24とを含む。
【0015】半導体レーザ21において、半導体レーザ
駆動装置22により供給される駆動電流Mが光に変換さ
れる。
駆動装置22により供給される駆動電流Mが光に変換さ
れる。
【0016】光ディスク1に記録された記録マークから
再生信号を再生するときは半導体レーザ21に再生電流
(DC電流)が供給され、記録時には記録する記録マー
クに応じてパルスに変調した記録電流が半導体レーザ2
1に供給される。光ディスク1から再生信号を再生する
ときは、半導体レーザ21の出力光が光ディスク1上で
反射し、光ディスク1上に記録マークがあるかないかに
よって反射光の光量、偏光角、または位相情報が変化す
る。この変化をフォトディテクタ23で検出し検出電流
Nに変換する。検出電流Nは、ヘッドアンプ部24でI
−V変換により電圧に変換され、フォーカス信号F,G
ならびにトラッキング信号H,Iを含む再生信号とな
る。これらの再生信号は、再生信号処理ブロック5に供
給され、再生信号処理ブロック5は、フォーカス/トラ
ッキング制御を実行する。フォーカス信号F,Gとトラ
ッキング信号H,Iを加算し高周波帯域を抜き出すこと
で、光ディスク1上に記録された記録マークに対応する
ピット情報が再生される。
再生信号を再生するときは半導体レーザ21に再生電流
(DC電流)が供給され、記録時には記録する記録マー
クに応じてパルスに変調した記録電流が半導体レーザ2
1に供給される。光ディスク1から再生信号を再生する
ときは、半導体レーザ21の出力光が光ディスク1上で
反射し、光ディスク1上に記録マークがあるかないかに
よって反射光の光量、偏光角、または位相情報が変化す
る。この変化をフォトディテクタ23で検出し検出電流
Nに変換する。検出電流Nは、ヘッドアンプ部24でI
−V変換により電圧に変換され、フォーカス信号F,G
ならびにトラッキング信号H,Iを含む再生信号とな
る。これらの再生信号は、再生信号処理ブロック5に供
給され、再生信号処理ブロック5は、フォーカス/トラ
ッキング制御を実行する。フォーカス信号F,Gとトラ
ッキング信号H,Iを加算し高周波帯域を抜き出すこと
で、光ディスク1上に記録された記録マークに対応する
ピット情報が再生される。
【0017】図17を参照しながら、光ピックアップ2
に含まれる半導体レーザ駆動装置22を説明する。半導
体レーザ駆動装置22は、記録再生電流生成部518と
高周波電流生成部519と電流駆動部511とを含む。
に含まれる半導体レーザ駆動装置22を説明する。半導
体レーザ駆動装置22は、記録再生電流生成部518と
高周波電流生成部519と電流駆動部511とを含む。
【0018】記録再生電流生成部518は、電流スイッ
チングブロック501〜504と再生パワー電流源50
5とピークパワー電流源506とバイアスパワー電流源
507とボトムパワー電流源508と加算ブロック51
0とを含む。高周波電流生成部519は、高周波重畳制
御ブロック512と交流電源513とコンデンサ514
とを含む。高周波電流生成部519は、再生信号に含ま
れる半導体レーザノイズを低減する高周波成分を含む高
周波電流を生成する。
チングブロック501〜504と再生パワー電流源50
5とピークパワー電流源506とバイアスパワー電流源
507とボトムパワー電流源508と加算ブロック51
0とを含む。高周波電流生成部519は、高周波重畳制
御ブロック512と交流電源513とコンデンサ514
とを含む。高周波電流生成部519は、再生信号に含ま
れる半導体レーザノイズを低減する高周波成分を含む高
周波電流を生成する。
【0019】電流スイッチングブロック501は再生電
流を、電流スイッチングブロック502は記録パルス電
流に含まれるピーク電流を、電流スイッチングブロック
503は記録パルス電流に含まれるバイアス電流を、電
流スイッチングブロック504は記録パルス電流に含ま
れるボトム電流をスイッチングする。電流スイッチング
ブロック501〜504によりON/OFFされる再生
電流、ピーク電流、バイアス電流およびボトム電流はそ
れぞれ、再生パワー電流源505、ピークパワー電流源
506、バイアスパワー電流源507、およびボトムパ
ワー電流源508から供給される。再生パワー電流源5
05、ピークパワー電流源506、バイアスパワー電流
源507、およびボトムパワー電流源508から供給さ
れる再生電流、ピーク電流、バイアス電流およびボトム
電流の電流の値はそれぞれ、再生パワー設定信号O、ピ
ークパワー設定信号P、バイアスパワー設定信号Q、お
よびボトムパワー設定信号Rにより、所望の各レーザパ
ワー(再生パワー、ピークパワー、バイアスパワー、お
よびボトムパワー)に応じて設定される。この設定を有
効にするかどうかは、電流スイッチングブロック501
〜504に入力される再生パワーゲート信号A、ピーク
パワーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号C、お
よびボトムパワーゲート信号Dを含むゲート信号によっ
て決められる。このように生成される再生電流、ピーク
電流、バイアス電流およびボトム電流は加算ブロック5
10で合成されパルス状の記録電流となる。この記録電
流は電流駆動部511により増幅され駆動電流Mとな
る。
流を、電流スイッチングブロック502は記録パルス電
流に含まれるピーク電流を、電流スイッチングブロック
503は記録パルス電流に含まれるバイアス電流を、電
流スイッチングブロック504は記録パルス電流に含ま
れるボトム電流をスイッチングする。電流スイッチング
ブロック501〜504によりON/OFFされる再生
電流、ピーク電流、バイアス電流およびボトム電流はそ
れぞれ、再生パワー電流源505、ピークパワー電流源
506、バイアスパワー電流源507、およびボトムパ
ワー電流源508から供給される。再生パワー電流源5
05、ピークパワー電流源506、バイアスパワー電流
源507、およびボトムパワー電流源508から供給さ
れる再生電流、ピーク電流、バイアス電流およびボトム
電流の電流の値はそれぞれ、再生パワー設定信号O、ピ
ークパワー設定信号P、バイアスパワー設定信号Q、お
よびボトムパワー設定信号Rにより、所望の各レーザパ
ワー(再生パワー、ピークパワー、バイアスパワー、お
よびボトムパワー)に応じて設定される。この設定を有
効にするかどうかは、電流スイッチングブロック501
〜504に入力される再生パワーゲート信号A、ピーク
パワーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号C、お
よびボトムパワーゲート信号Dを含むゲート信号によっ
て決められる。このように生成される再生電流、ピーク
電流、バイアス電流およびボトム電流は加算ブロック5
10で合成されパルス状の記録電流となる。この記録電
流は電流駆動部511により増幅され駆動電流Mとな
る。
【0020】高周波重畳制御ブロック512は、交流電
源513およびコンデンサ514を介して加算ブロック
510に接続されている。高周波重畳制御ブロック51
2は、再生時において実質的に300MHzの高周波成
分を含む高周波電流を半導体レーザを駆動するための再
生電流に重畳する。高周波電流に含まれる高周波成分
は、再生周波数帯域の約10倍の周波数である300M
Hzが望ましい。
源513およびコンデンサ514を介して加算ブロック
510に接続されている。高周波重畳制御ブロック51
2は、再生時において実質的に300MHzの高周波成
分を含む高周波電流を半導体レーザを駆動するための再
生電流に重畳する。高周波電流に含まれる高周波成分
は、再生周波数帯域の約10倍の周波数である300M
Hzが望ましい。
【0021】再生電流に重畳された実質的に300MH
zの高周波成分は、モードホップにより発生する半導体
レーザノイズNLを低減し、再生信号のS/Nを向上さ
せる。この重畳を行うかどうか、すなわち重畳または非
重畳の切り替えは、高周波重畳制御ブロック512に印
加される高周波重畳ゲート信号Eにより制御される。
zの高周波成分は、モードホップにより発生する半導体
レーザノイズNLを低減し、再生信号のS/Nを向上さ
せる。この重畳を行うかどうか、すなわち重畳または非
重畳の切り替えは、高周波重畳制御ブロック512に印
加される高周波重畳ゲート信号Eにより制御される。
【0022】電流駆動部511は、再生時においては高
周波電流生成部519によって生成された高周波電流に
含まれる高周波成分を強調し、記録時においては記録再
生電流生成部518によって生成された記録電流に含ま
れる高周波成分を強調する周波数特性を有する。
周波電流生成部519によって生成された高周波電流に
含まれる高周波成分を強調し、記録時においては記録再
生電流生成部518によって生成された記録電流に含ま
れる高周波成分を強調する周波数特性を有する。
【0023】以下に、図18を参照しながら、従来の半
導体レーザ駆動装置22の動作を説明する。図18は、
従来の半導体レーザ21の光出力波形(再生/記録電流
の波形)、ならびに従来の再生パワーゲート信号A、ピ
ークパワーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号
C、ボトムパワーゲート信号D、高周波重畳ゲート信号
Eのタイミングチャートを示す。この例において、各ゲ
ート信号A、B、C、DおよびEはハイ(H)レベルで
アクティブ状態となるように設定されている。
導体レーザ駆動装置22の動作を説明する。図18は、
従来の半導体レーザ21の光出力波形(再生/記録電流
の波形)、ならびに従来の再生パワーゲート信号A、ピ
ークパワーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号
C、ボトムパワーゲート信号D、高周波重畳ゲート信号
Eのタイミングチャートを示す。この例において、各ゲ
ート信号A、B、C、DおよびEはハイ(H)レベルで
アクティブ状態となるように設定されている。
【0024】半導体レーザ駆動装置22が再生動作を開
始すると、再生パワーゲート信号Aがアクティブ状態と
なり、半導体レーザ21が再生電流1873に基づいて
発光を始める。このとき高周波重畳ゲート信号Eも同時
にアクティブ状態となるので、半導体レーザ21の駆動
電流としての再生電流1873(直流電流)には100
MHz以上、例えば300MHz近傍の高周波電流18
75が重畳される。これにより、半導体レーザ21は図
18に示すような再生電流1873に高周波電流187
5が高周波重畳された記録パルスに基づいて発光する。
始すると、再生パワーゲート信号Aがアクティブ状態と
なり、半導体レーザ21が再生電流1873に基づいて
発光を始める。このとき高周波重畳ゲート信号Eも同時
にアクティブ状態となるので、半導体レーザ21の駆動
電流としての再生電流1873(直流電流)には100
MHz以上、例えば300MHz近傍の高周波電流18
75が重畳される。これにより、半導体レーザ21は図
18に示すような再生電流1873に高周波電流187
5が高周波重畳された記録パルスに基づいて発光する。
【0025】記録動作時には、図18に示すようにピー
クパワーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号Cお
よびボトムパワーゲート信号Dは、記録する記録マーク
のパターンに応じて変化する。ピークパワーゲート信号
B、バイアスパワーゲート信号Cおよびボトムパワーゲ
ート信号Dに基づいて、再生パワー電流源505、ピー
クパワー電流源506、バイアスパワー電流源507お
よびボトムパワー電流源508、および加算ブロック5
10の動作により、記録する記録マークのパターンに対
応する記録電流1874が生成される。電流駆動部51
1は、生成された記録電流1874に含まれる高周波成
分を強調する。
クパワーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号Cお
よびボトムパワーゲート信号Dは、記録する記録マーク
のパターンに応じて変化する。ピークパワーゲート信号
B、バイアスパワーゲート信号Cおよびボトムパワーゲ
ート信号Dに基づいて、再生パワー電流源505、ピー
クパワー電流源506、バイアスパワー電流源507お
よびボトムパワー電流源508、および加算ブロック5
10の動作により、記録する記録マークのパターンに対
応する記録電流1874が生成される。電流駆動部51
1は、生成された記録電流1874に含まれる高周波成
分を強調する。
【0026】半導体レーザ21は、記録電流1874に
基づいて実質的に記録電流1874の波形と同一のパル
スを有する光を発光し、光ディスク1への記録が行われ
る。なお、再生パワー電流源505、ピークパワー電流
源506、バイアスパワー電流源507およびボトムパ
ワー電流源508のパワー値は再生パワー電流源<ボト
ムパワー電流源<バイアスパワー電流源<ピークパワー
電流源の順で高パワーとなり、各パワーは次のように設
定される。再生パワー設定信号O、ピークパワー設定信
号P、バイアスパワー設定信号Q、およびボトムパワー
設定信号Rによって半導体レーザ21に供給される駆動
電流M(記録電流、再生電流)を構成するための電流を
それぞれ電流IO、IP、IQおよびIRとすると、再
生パワーは電流IO、ボトムパワーは電流(IO+I
R)、バイアスパワーは電流(IO+IR+IQ)、ピ
ークパワーは電流(IO+IR+IQ+IP)に対応す
るように、各電流を順番に重畳していくことで各パワー
が設定される。
基づいて実質的に記録電流1874の波形と同一のパル
スを有する光を発光し、光ディスク1への記録が行われ
る。なお、再生パワー電流源505、ピークパワー電流
源506、バイアスパワー電流源507およびボトムパ
ワー電流源508のパワー値は再生パワー電流源<ボト
ムパワー電流源<バイアスパワー電流源<ピークパワー
電流源の順で高パワーとなり、各パワーは次のように設
定される。再生パワー設定信号O、ピークパワー設定信
号P、バイアスパワー設定信号Q、およびボトムパワー
設定信号Rによって半導体レーザ21に供給される駆動
電流M(記録電流、再生電流)を構成するための電流を
それぞれ電流IO、IP、IQおよびIRとすると、再
生パワーは電流IO、ボトムパワーは電流(IO+I
R)、バイアスパワーは電流(IO+IR+IQ)、ピ
ークパワーは電流(IO+IR+IQ+IP)に対応す
るように、各電流を順番に重畳していくことで各パワー
が設定される。
【0027】上記のように得られた記録電流に含まれる
パルスを用いて、相変化記録膜にPWM方式で記録を行
う光ディスクシステムは「日経エレクトロニクス」NO
700号に紹介されている。
パルスを用いて、相変化記録膜にPWM方式で記録を行
う光ディスクシステムは「日経エレクトロニクス」NO
700号に紹介されている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
に示す半導体レーザ駆動装置22を用いる光ディスクシ
ステム1500が実際に動作する場合は、いくつかの問
題が発生する。以下にそれらの問題を列挙する。
に示す半導体レーザ駆動装置22を用いる光ディスクシ
ステム1500が実際に動作する場合は、いくつかの問
題が発生する。以下にそれらの問題を列挙する。
【0029】問題1:光ディスクの記録膜の組成のバラ
ツキにより、光ディスクに記録された記録マークの形状
にばらつきが発生する 問題2:光ディスクの記録時の線速度の変動により、光
ディスクに記録された記録マークの形状にばらつきが発
生する 問題3:高密度記録の場合、各記録マーク毎にパルスエ
ッジの位置を補正するだけでは最適な記録が不可能であ
るため、各記録マーク毎に記録電流の記録パワーをも補
正する必要がある 問題4:再生信号に重畳される高周波信号によって光デ
ィスク装置外への不要な輻射が発生する 問題5:半導体レーザ駆動電流ノイズNKを低減するた
めにローパスフィルタを設けると、記録電流のパルスの
波形が鈍ってしまう。
ツキにより、光ディスクに記録された記録マークの形状
にばらつきが発生する 問題2:光ディスクの記録時の線速度の変動により、光
ディスクに記録された記録マークの形状にばらつきが発
生する 問題3:高密度記録の場合、各記録マーク毎にパルスエ
ッジの位置を補正するだけでは最適な記録が不可能であ
るため、各記録マーク毎に記録電流の記録パワーをも補
正する必要がある 問題4:再生信号に重畳される高周波信号によって光デ
ィスク装置外への不要な輻射が発生する 問題5:半導体レーザ駆動電流ノイズNKを低減するた
めにローパスフィルタを設けると、記録電流のパルスの
波形が鈍ってしまう。
【0030】問題1について、記録膜の相変化現象を利
用する光ディスク媒体への記録マークの記録は、記録膜
に対し一定のレベル以上のレーザパワーで急激な温度上
昇を与えて記録膜をアモルファス状態(記録マーク部
分)にするか、または、より低いレベルのレーザパワー
で緩やかな温度上昇を与えて記録膜をクリスタル状態
(記録マークでないスペース部分)にすることによって
行われる。アモルファス状態を形成するために必要な温
度上昇量は記録膜の熱吸収率や熱拡散係数を含むパラメ
ータによって異なる。
用する光ディスク媒体への記録マークの記録は、記録膜
に対し一定のレベル以上のレーザパワーで急激な温度上
昇を与えて記録膜をアモルファス状態(記録マーク部
分)にするか、または、より低いレベルのレーザパワー
で緩やかな温度上昇を与えて記録膜をクリスタル状態
(記録マークでないスペース部分)にすることによって
行われる。アモルファス状態を形成するために必要な温
度上昇量は記録膜の熱吸収率や熱拡散係数を含むパラメ
ータによって異なる。
【0031】例えば熱吸収率が高い記録膜に図13に示
す記録電流131に含まれるパルス133で記録マーク
を記録すると、図19に示すように、記録マーク132
Aのマーク始端部132Bが正常に形成されず先細り状
態になってしまう。
す記録電流131に含まれるパルス133で記録マーク
を記録すると、図19に示すように、記録マーク132
Aのマーク始端部132Bが正常に形成されず先細り状
態になってしまう。
【0032】PPM記録の場合は先にも述べたとおり記
録マークの位置に情報があるため、記録マークが先細り
することによる再生信号への影響は少ないが、PWM記
録の場合は、記録マークのエッジに情報が記録されてい
るため以下のような不都合が生じる。すなわち、図19
に示すような先細りの形状を有する記録マーク132A
ではマーク始端部132Bのエッジの形状があやふやな
状態となってしまい、マーク始端部132Bにおけるジ
ッターが増大し、その結果、再生信号のエラーレートが
悪化する。
録マークの位置に情報があるため、記録マークが先細り
することによる再生信号への影響は少ないが、PWM記
録の場合は、記録マークのエッジに情報が記録されてい
るため以下のような不都合が生じる。すなわち、図19
に示すような先細りの形状を有する記録マーク132A
ではマーク始端部132Bのエッジの形状があやふやな
状態となってしまい、マーク始端部132Bにおけるジ
ッターが増大し、その結果、再生信号のエラーレートが
悪化する。
【0033】問題2については、光ディスクの回転速度
の変動により光ピックアップに対する光ディスクのトラ
ックの線速度が速くなると、図13で示したパルス13
3による記録膜の温度上昇量が相対的に小さくなる。そ
の結果、前述した問題1と同様に図19に示すように記
録マークの先細りが発生し、再生信号のエラーレートが
悪化する。
の変動により光ピックアップに対する光ディスクのトラ
ックの線速度が速くなると、図13で示したパルス13
3による記録膜の温度上昇量が相対的に小さくなる。そ
の結果、前述した問題1と同様に図19に示すように記
録マークの先細りが発生し、再生信号のエラーレートが
悪化する。
【0034】問題3について、前にも説明したようにP
WM記録ではマルチパルスを用いて記録することで記録
マークに作用する熱量のバランスを厳密に制御してい
る。図20に示すように8−16変調による最短パルス
幅(長さ)3T(Tは検出窓幅)を有する3Tマークを
記録しようとすると、以下のような問題が生じる。記録
すべき3Tマークの長さ3Tは、半導体レーザから照射
される光スポットの直径D1よりも短い。本発明者らの
実験によれば、光スポットの直径D1よりも短い長さ3
Tを有する3Tマークを記録しようとすると、記録され
た3Tマークの長さは本来記録されるべき長さ3Tより
も長くなってしまった。本発明者らの実験によれば、本
来の長さ3Tを有する3Tマークを光ディスクに記録す
るためには、3Tマークを記録するためのマルチパルス
134Aのパルス幅W2を4T以上の記録マーク(例え
ば、図20に示す5Tマーク)を記録するためのマルチ
パルス134のパルス幅W1よりも短くする必要があっ
た。
WM記録ではマルチパルスを用いて記録することで記録
マークに作用する熱量のバランスを厳密に制御してい
る。図20に示すように8−16変調による最短パルス
幅(長さ)3T(Tは検出窓幅)を有する3Tマークを
記録しようとすると、以下のような問題が生じる。記録
すべき3Tマークの長さ3Tは、半導体レーザから照射
される光スポットの直径D1よりも短い。本発明者らの
実験によれば、光スポットの直径D1よりも短い長さ3
Tを有する3Tマークを記録しようとすると、記録され
た3Tマークの長さは本来記録されるべき長さ3Tより
も長くなってしまった。本発明者らの実験によれば、本
来の長さ3Tを有する3Tマークを光ディスクに記録す
るためには、3Tマークを記録するためのマルチパルス
134Aのパルス幅W2を4T以上の記録マーク(例え
ば、図20に示す5Tマーク)を記録するためのマルチ
パルス134のパルス幅W1よりも短くする必要があっ
た。
【0035】3Tマークを記録するためのマルチパルス
134Aのパルス幅W2が短くなると、記録される3T
マークそのものが熱的に十分な飽和点に達することがで
きないので、不安定な3Tマークが形成されてしまうと
いう問題が生じる。
134Aのパルス幅W2が短くなると、記録される3T
マークそのものが熱的に十分な飽和点に達することがで
きないので、不安定な3Tマークが形成されてしまうと
いう問題が生じる。
【0036】問題4について、再生動作時の高周波電流
に含まれる高周波成分が300MHz〜450MHz程
度であると、再生信号に含まれる半導体レーザノイズN
Lを低減するのに効果があると報告されている。このよ
うな300MHz〜450MHz程度の高周波成分を含
む高周波電流は可能な限り大振幅であることが好まし
い。その理由として、高周波成分を含む高周波電流の振
幅が大きいほど半導体レーザの発光波形のデューティー
が小さくなり、つまり半導体レーザが発光せず消えてい
る時間が長くなるため、半導体レーザが発光した光と光
ディスクにより反射され半導体レーザに戻ってくる戻り
光との間の干渉を低減できることが挙げられる。これに
より、半導体レーザ内でのモードホッピングが発生しに
くくなり、再生信号に含まれる半導体レーザノイズNL
が低減される。実験の結果によれば、再生信号に含まれ
る半導体レーザノイズNLを低減するのに有効な高周波
電流の振幅は300MHzで50mAppであった。
に含まれる高周波成分が300MHz〜450MHz程
度であると、再生信号に含まれる半導体レーザノイズN
Lを低減するのに効果があると報告されている。このよ
うな300MHz〜450MHz程度の高周波成分を含
む高周波電流は可能な限り大振幅であることが好まし
い。その理由として、高周波成分を含む高周波電流の振
幅が大きいほど半導体レーザの発光波形のデューティー
が小さくなり、つまり半導体レーザが発光せず消えてい
る時間が長くなるため、半導体レーザが発光した光と光
ディスクにより反射され半導体レーザに戻ってくる戻り
光との間の干渉を低減できることが挙げられる。これに
より、半導体レーザ内でのモードホッピングが発生しに
くくなり、再生信号に含まれる半導体レーザノイズNL
が低減される。実験の結果によれば、再生信号に含まれ
る半導体レーザノイズNLを低減するのに有効な高周波
電流の振幅は300MHzで50mAppであった。
【0037】しかしながら、300MHzで50mAp
pの高周波電流を伝送すると、伝送途中でロスが発生
し、半導体レーザに流入する高周波電流の振幅は小さく
なる。このため、より大きな振幅を有する高周波電流を
半導体レーザに供給するために高周波電流生成部519
で生成される高周波電流の電流値をより大きくすればよ
いが、こうすると、外部に放出する不要な輻射が増大す
るため安全規格上の問題が発生する。
pの高周波電流を伝送すると、伝送途中でロスが発生
し、半導体レーザに流入する高周波電流の振幅は小さく
なる。このため、より大きな振幅を有する高周波電流を
半導体レーザに供給するために高周波電流生成部519
で生成される高周波電流の電流値をより大きくすればよ
いが、こうすると、外部に放出する不要な輻射が増大す
るため安全規格上の問題が発生する。
【0038】再生動作時において高周波電流に含まれる
高周波成分を強調するために、300MHzに周波数ピ
ーキングを有する周波数特性を電流駆動部511に持た
せると、図21に示すとおり、通常の記録電流のパルス
(図21(a))に比べて、記録電流のパルスの波形に
過剰にオーバシュートおよびアンダシュート(図21
(b))が発生するので、記録動作時において記録され
る記録マークの記録特性の確保が不可能となる。しか
し、電流駆動部511の設計において、低周波成分から
300MHzという高周波成分までフラットな周波数特
性を実現することは、回路設計上の制約などもあり非常
に難しい。現実では、再生動作時において高周波電流に
含まれる高周波成分を強調するための300MHzに周
波数ピーキングをもった電流駆動部511の設計手法を
とる場合がある。このように電流駆動部511が300
MHzにピーキングのある周波数特性を有する結果、記
録動作時における記録電流の立ち上がりおよび立ち下り
で過剰なオーバシュート、アンダシュートが発生すると
いう問題がある。
高周波成分を強調するために、300MHzに周波数ピ
ーキングを有する周波数特性を電流駆動部511に持た
せると、図21に示すとおり、通常の記録電流のパルス
(図21(a))に比べて、記録電流のパルスの波形に
過剰にオーバシュートおよびアンダシュート(図21
(b))が発生するので、記録動作時において記録され
る記録マークの記録特性の確保が不可能となる。しか
し、電流駆動部511の設計において、低周波成分から
300MHzという高周波成分までフラットな周波数特
性を実現することは、回路設計上の制約などもあり非常
に難しい。現実では、再生動作時において高周波電流に
含まれる高周波成分を強調するための300MHzに周
波数ピーキングをもった電流駆動部511の設計手法を
とる場合がある。このように電流駆動部511が300
MHzにピーキングのある周波数特性を有する結果、記
録動作時における記録電流の立ち上がりおよび立ち下り
で過剰なオーバシュート、アンダシュートが発生すると
いう問題がある。
【0039】問題5は、半導体レーザのデバイスに起因
する半導体レーザノイズNLと異なり、半導体レーザを
駆動する駆動電流そのものにノイズ成分(半導体レーザ
駆動電流ノイズNK)が含まれている場合に発生する。
上述したように高密度記録において再生信号の振幅が小
さくなるため、ノイズレベルをより低減する必要があ
り、極めて低ノイズの駆動電流が要求される。
する半導体レーザノイズNLと異なり、半導体レーザを
駆動する駆動電流そのものにノイズ成分(半導体レーザ
駆動電流ノイズNK)が含まれている場合に発生する。
上述したように高密度記録において再生信号の振幅が小
さくなるため、ノイズレベルをより低減する必要があ
り、極めて低ノイズの駆動電流が要求される。
【0040】再生信号帯域においてノイズ成分をカット
する低域通過フィルタを設けると、再生動作時において
再生信号のノイズレベルを低減することができる。しか
し、低域通過フィルタを設けると、記録動作時において
図22に示すように通常の記録電流のパルス(図22
(a))に比べて、低域通過フィルタを通った記録電流
のパルス(図22(b))のエッジが鈍ってしまう。こ
のため、記録感度が低下するという問題が発生する。
する低域通過フィルタを設けると、再生動作時において
再生信号のノイズレベルを低減することができる。しか
し、低域通過フィルタを設けると、記録動作時において
図22に示すように通常の記録電流のパルス(図22
(a))に比べて、低域通過フィルタを通った記録電流
のパルス(図22(b))のエッジが鈍ってしまう。こ
のため、記録感度が低下するという問題が発生する。
【0041】本発明の目的は、光ディスクの記録膜の組
成にバラツキがあっても、正常な形状を有する記録マー
クを記録することができる半導体レーザ駆動装置および
これを用いた光ディスク装置を提供することにある。
成にバラツキがあっても、正常な形状を有する記録マー
クを記録することができる半導体レーザ駆動装置および
これを用いた光ディスク装置を提供することにある。
【0042】本発明の他の目的は、光ディスクの記録時
の線速度に変動があっても、正常な形状を有する記録マ
ークを記録することができる半導体レーザ駆動装置およ
びこれを用いた光ディスク装置を提供することにある。
の線速度に変動があっても、正常な形状を有する記録マ
ークを記録することができる半導体レーザ駆動装置およ
びこれを用いた光ディスク装置を提供することにある。
【0043】本発明のさらに他の目的は、正常な形状を
有する安定な3Tマークを記録することができる半導体
レーザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置を提
供することにある。
有する安定な3Tマークを記録することができる半導体
レーザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置を提
供することにある。
【0044】本発明のさらに他の目的は、高周波電流が
外部に放出する不要な輻射を低減することができる半導
体レーザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置を
提供することにある。
外部に放出する不要な輻射を低減することができる半導
体レーザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置を
提供することにある。
【0045】本発明のさらに他の目的は、再生動作時に
おいて高周波電流に含まれる高周波成分を強調するため
に周波数ピーキングを電流駆動部にもたせても、記録動
作時における記録電流の立ち上がりおよび立ち下りで過
剰なオーバシュート、アンダシュートが発生することの
ない半導体レーザ駆動装置およびこれを用いた光ディス
ク装置を提供することにある。
おいて高周波電流に含まれる高周波成分を強調するため
に周波数ピーキングを電流駆動部にもたせても、記録動
作時における記録電流の立ち上がりおよび立ち下りで過
剰なオーバシュート、アンダシュートが発生することの
ない半導体レーザ駆動装置およびこれを用いた光ディス
ク装置を提供することにある。
【0046】本発明のさらに他の目的は、再生動作時に
おいて再生信号のノイズレベルを低減する低域通過フィ
ルタを設けた場合であっても、記録動作時において記録
電流のパルスのエッジが鈍ることのない半導体レーザ駆
動装置およびこれを用いた光ディスク装置を提供するこ
とにある。
おいて再生信号のノイズレベルを低減する低域通過フィ
ルタを設けた場合であっても、記録動作時において記録
電流のパルスのエッジが鈍ることのない半導体レーザ駆
動装置およびこれを用いた光ディスク装置を提供するこ
とにある。
【0047】上記目的が達成された結果、高密度記録時
における安定な記録特性および再生時における再生信号
の高いS/N比が得られる半導体レーザ駆動装置および
これを用いた光ディスク装置を提供することができる。
における安定な記録特性および再生時における再生信号
の高いS/N比が得られる半導体レーザ駆動装置および
これを用いた光ディスク装置を提供することができる。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体レー
ザ駆動装置は、記録電流に基づいて記録マークを光ディ
スクに記録し、再生電流に基づいて該光ディスクに記録
された該記録マークから再生信号を再生するための光を
該記録マークに照射する半導体レーザを駆動する半導体
レーザ駆動装置であって、該再生電流を生成する再生電
流生成部と、該再生信号に含まれる半導体レーザノイズ
を低減する高周波成分を含む高周波電流を生成する高周
波電流生成部と、該記録電流を生成する記録電流生成部
と、該再生電流と該記録電流とを増幅する電流駆動部と
を備え、再生時においては該高周波電流生成部によって
生成された該高周波電流に含まれる該高周波成分が強調
され、記録時においては該記録電流生成部によって生成
された該記録電流に含まれる該高周波成分が強調され、
該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該高周波電流
に含まれる該高周波成分と該強調された該記録電流に含
まれる該高周波成分とを減衰させるように動作するフィ
ルタをさらに備え、該記録電流は、該記録マークに対応
するパルスを含み、該パルスは、複数のマルチパルスを
含み、該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該記録
電流に含まれる該高周波成分が該パルスに含まれる該複
数のマルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳される
ように該フィルタを動作させる切り換え手段をさらに備
え、そのことにより上記目的が達成される。
ザ駆動装置は、記録電流に基づいて記録マークを光ディ
スクに記録し、再生電流に基づいて該光ディスクに記録
された該記録マークから再生信号を再生するための光を
該記録マークに照射する半導体レーザを駆動する半導体
レーザ駆動装置であって、該再生電流を生成する再生電
流生成部と、該再生信号に含まれる半導体レーザノイズ
を低減する高周波成分を含む高周波電流を生成する高周
波電流生成部と、該記録電流を生成する記録電流生成部
と、該再生電流と該記録電流とを増幅する電流駆動部と
を備え、再生時においては該高周波電流生成部によって
生成された該高周波電流に含まれる該高周波成分が強調
され、記録時においては該記録電流生成部によって生成
された該記録電流に含まれる該高周波成分が強調され、
該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該高周波電流
に含まれる該高周波成分と該強調された該記録電流に含
まれる該高周波成分とを減衰させるように動作するフィ
ルタをさらに備え、該記録電流は、該記録マークに対応
するパルスを含み、該パルスは、複数のマルチパルスを
含み、該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該記録
電流に含まれる該高周波成分が該パルスに含まれる該複
数のマルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳される
ように該フィルタを動作させる切り換え手段をさらに備
え、そのことにより上記目的が達成される。
【0049】該電流駆動部は、該高周波成分を強調する
周波数特性を有し、該電流駆動部は、再生時においては
該高周波電流生成部によって生成された該高周波電流に
含まれる該高周波成分を強調し、記録時においては該記
録電流生成部によって生成された該記録電流に含まれる
該高周波成分を強調してもよい。
周波数特性を有し、該電流駆動部は、再生時においては
該高周波電流生成部によって生成された該高周波電流に
含まれる該高周波成分を強調し、記録時においては該記
録電流生成部によって生成された該記録電流に含まれる
該高周波成分を強調してもよい。
【0050】前記切り換え手段は、前記フィルタに接続
されるスイッチと、該スイッチのオンオフを制御するタ
イミング制御部とを含んでもよい。
されるスイッチと、該スイッチのオンオフを制御するタ
イミング制御部とを含んでもよい。
【0051】前記複数のマルチパルスのうちの前記少な
くとも1つは、前記複数のマルチパルスのうちの先頭の
マルチパルスを含んでもよい。
くとも1つは、前記複数のマルチパルスのうちの先頭の
マルチパルスを含んでもよい。
【0052】前記パルスは、特定のパターンを有する特
定パルスを含み、前記切り換え手段は、前記強調された
前記記録電流に含まれる前記高周波成分が該特定パルス
に重畳されるように該フィルタを動作させてもよい。
定パルスを含み、前記切り換え手段は、前記強調された
前記記録電流に含まれる前記高周波成分が該特定パルス
に重畳されるように該フィルタを動作させてもよい。
【0053】前記記録マークは、8−16変調によって
記録される3Tマークを含み、前記特定パルスは、該3
Tマークに対応する3Tパルスを含み、前記切り換え手
段は、前記強調された前記記録電流に含まれる前記高周
波成分が該3Tパルスに重畳されるように該フィルタを
動作させてもよい。
記録される3Tマークを含み、前記特定パルスは、該3
Tマークに対応する3Tパルスを含み、前記切り換え手
段は、前記強調された前記記録電流に含まれる前記高周
波成分が該3Tパルスに重畳されるように該フィルタを
動作させてもよい。
【0054】前記切り換え手段は、前記強調された前記
記録電流に含まれる前記高周波成分が前記パルスに含ま
れる前記複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つの
一部に重畳されるように該フィルタを動作させてもよ
い。
記録電流に含まれる前記高周波成分が前記パルスに含ま
れる前記複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つの
一部に重畳されるように該フィルタを動作させてもよ
い。
【0055】前記切り換え手段は、前記強調された前記
記録電流に含まれる前記高周波成分が前記パルスに含ま
れる前記複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つの
全体に重畳されるように該フィルタを動作させてもよ
い。
記録電流に含まれる前記高周波成分が前記パルスに含ま
れる前記複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つの
全体に重畳されるように該フィルタを動作させてもよ
い。
【0056】前記複数のマルチパルスのうちの前記少な
くとも1つは、前記複数のマルチパルスのうちの後端の
マルチパルスを含んでもよい。
くとも1つは、前記複数のマルチパルスのうちの後端の
マルチパルスを含んでもよい。
【0057】前記切り換え手段は、該強調された該記録
電流に含まれる該高周波成分が該パルスに含まれる該複
数のマルチパルスのうちのすべてのマルチパルスに重畳
されるように該フィルタを動作させてもよい。
電流に含まれる該高周波成分が該パルスに含まれる該複
数のマルチパルスのうちのすべてのマルチパルスに重畳
されるように該フィルタを動作させてもよい。
【0058】前記再生電流は、直流電流であってもよ
い。
い。
【0059】前記切り換え手段は、再生時においては前
記強調された前記高周波電流に含まれる前記高周波成分
が前記再生電流に重畳されるように該フィルタを動作さ
せ、記録時においては該強調された前記記録電流に含ま
れる前記高周波成分を減衰させるように該フィルタを動
作させてもよい。
記強調された前記高周波電流に含まれる前記高周波成分
が前記再生電流に重畳されるように該フィルタを動作さ
せ、記録時においては該強調された前記記録電流に含ま
れる前記高周波成分を減衰させるように該フィルタを動
作させてもよい。
【0060】前記高周波成分は、100MHz以上の周
波数を有してもよい。
波数を有してもよい。
【0061】前記高周波成分は、100MHz以上45
0MHz以下の周波数を有してもよい。
0MHz以下の周波数を有してもよい。
【0062】前記高周波成分は、実質的に300MHz
の周波数を有してもよい。
の周波数を有してもよい。
【0063】前記フィルタは、ハイパスフィルタを含ん
でもよい。
でもよい。
【0064】前記高周波成分は、前記フィルタのカット
オフ周波数よりも高い周波数を有してもよい。
オフ周波数よりも高い周波数を有してもよい。
【0065】前記フィルタは、互いに異なる周波数特性
およびインピーダンス値を有する複数のフィルタ回路を
含んでもよい。
およびインピーダンス値を有する複数のフィルタ回路を
含んでもよい。
【0066】前記切り換え手段は、前記光ディスクの線
速度に基づいて前記複数のフィルタ回路のうちの1つを
動作させるフィルタ回路として選択してもよい。
速度に基づいて前記複数のフィルタ回路のうちの1つを
動作させるフィルタ回路として選択してもよい。
【0067】本発明に係る光ディスク装置は、記録マー
クの記録再生を光ディスクに対して実行する光ピックア
ップと、該光ディスクを回転させるモータと、該光ピッ
クアップと該モータとを制御する制御ブロックとを備
え、該光ピックアップは、記録電流に基づいて該記録マ
ークを該光ディスクに記録し、再生電流に基づいて該光
ディスクに記録された該記録マークから再生信号を再生
するための光を該記録マークに照射する半導体レーザ
と、該半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動装置と
を含み、該半導体レーザ駆動装置は、該再生電流を生成
する再生電流生成部と、該再生信号に含まれる半導体レ
ーザノイズを低減する高周波成分を含む高周波電流を生
成する高周波電流生成部と、該記録電流を生成する記録
電流生成部と、該再生電流と該記録電流とを増幅する電
流駆動部とを含み、再生時においては該高周波電流生成
部によって生成された該高周波電流に含まれる該高周波
成分が強調され、記録時においては該記録電流生成部に
よって生成された該記録電流に含まれる該高周波成分が
強調され、該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該
高周波電流に含まれる該高周波成分と該強調された該記
録電流に含まれる該高周波成分とを減衰させるように動
作するフィルタをさらに含み、該記録電流は、該記録マ
ークに対応するパルスを含み、該パルスは、複数のマル
チパルスを含み、該半導体レーザ駆動装置は、該強調さ
れた該記録電流に含まれる該高周波成分が該パルスに含
まれる該複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つに
重畳されるように該フィルタを動作させる切り換え手段
をさらに含み、そのことにより上記目的が達成される。
クの記録再生を光ディスクに対して実行する光ピックア
ップと、該光ディスクを回転させるモータと、該光ピッ
クアップと該モータとを制御する制御ブロックとを備
え、該光ピックアップは、記録電流に基づいて該記録マ
ークを該光ディスクに記録し、再生電流に基づいて該光
ディスクに記録された該記録マークから再生信号を再生
するための光を該記録マークに照射する半導体レーザ
と、該半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動装置と
を含み、該半導体レーザ駆動装置は、該再生電流を生成
する再生電流生成部と、該再生信号に含まれる半導体レ
ーザノイズを低減する高周波成分を含む高周波電流を生
成する高周波電流生成部と、該記録電流を生成する記録
電流生成部と、該再生電流と該記録電流とを増幅する電
流駆動部とを含み、再生時においては該高周波電流生成
部によって生成された該高周波電流に含まれる該高周波
成分が強調され、記録時においては該記録電流生成部に
よって生成された該記録電流に含まれる該高周波成分が
強調され、該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該
高周波電流に含まれる該高周波成分と該強調された該記
録電流に含まれる該高周波成分とを減衰させるように動
作するフィルタをさらに含み、該記録電流は、該記録マ
ークに対応するパルスを含み、該パルスは、複数のマル
チパルスを含み、該半導体レーザ駆動装置は、該強調さ
れた該記録電流に含まれる該高周波成分が該パルスに含
まれる該複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つに
重畳されるように該フィルタを動作させる切り換え手段
をさらに含み、そのことにより上記目的が達成される。
【0068】該電流駆動部は、該高周波成分を強調する
周波数特性を有し、該電流駆動部は、再生時においては
該高周波電流生成部によって生成された該高周波電流に
含まれる該高周波成分を強調し、記録時においては該記
録電流生成部によって生成された該記録電流に含まれる
該高周波成分を強調してもよい。
周波数特性を有し、該電流駆動部は、再生時においては
該高周波電流生成部によって生成された該高周波電流に
含まれる該高周波成分を強調し、記録時においては該記
録電流生成部によって生成された該記録電流に含まれる
該高周波成分を強調してもよい。
【0069】前記制御ブロックは、前記光ディスクの線
速度を検出する線速度検出手段を含み、前記切り換え手
段は、該線速度検出手段によって検出された該光ディス
クの該線速度に基づいて、前記強調された前記記録電流
に含まれる前記高周波成分が前記パルスに含まれる前記
複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳され
るように前記フィルタを動作させてもよい。
速度を検出する線速度検出手段を含み、前記切り換え手
段は、該線速度検出手段によって検出された該光ディス
クの該線速度に基づいて、前記強調された前記記録電流
に含まれる前記高周波成分が前記パルスに含まれる前記
複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳され
るように前記フィルタを動作させてもよい。
【0070】前記線速度検出手段は、前記再生信号に基
づいて前記光ディスクの線速度を検出してもよい。
づいて前記光ディスクの線速度を検出してもよい。
【0071】前記線速度検出手段は、前記モータの回転
数に基づいて前記光ディスクの線速度を検出してもよ
い。
数に基づいて前記光ディスクの線速度を検出してもよ
い。
【0072】前記線速度検出手段は、前記光ディスク上
における前記光ピックアップの半径位置に基づいて前記
光ディスクの線速度を検出してもよい。
における前記光ピックアップの半径位置に基づいて前記
光ディスクの線速度を検出してもよい。
【0073】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明による光ディスク装置の実施形態を説明する。
発明による光ディスク装置の実施形態を説明する。
【0074】図1は、実施の形態に係る光ディスク装置
100の概略図である。図15を参照して前述した従来
の光ディスク装置1500の構成要素と同一の構成要素
には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の
詳細な説明は省略する。
100の概略図である。図15を参照して前述した従来
の光ディスク装置1500の構成要素と同一の構成要素
には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の
詳細な説明は省略する。
【0075】光ディスク装置100は、光ディスク1を
回転させるモータ3と記録マークの記録再生を光ディス
ク1に対して実行する光ピックアップ2Aと光ピックア
ップ2Aとモータ3とを制御する制御ブロック7Aとを
備える。制御ブロック7Aは、記録信号処理ブロック4
Aと再生信号処理ブロック5Aと中央処理ブロック6A
とを含む。中央処理ブロック6Aは、線速度検出部63
とレーザタイミング制御部61と切替タイミング制御部
65とフォーマッター部62と線速度設定部64とを含
む。記録信号処理ブロック4Aは、データパターン検出
部41を含む。再生信号処理ブロック5Aは、記録特性
検出部51を含む。
回転させるモータ3と記録マークの記録再生を光ディス
ク1に対して実行する光ピックアップ2Aと光ピックア
ップ2Aとモータ3とを制御する制御ブロック7Aとを
備える。制御ブロック7Aは、記録信号処理ブロック4
Aと再生信号処理ブロック5Aと中央処理ブロック6A
とを含む。中央処理ブロック6Aは、線速度検出部63
とレーザタイミング制御部61と切替タイミング制御部
65とフォーマッター部62と線速度設定部64とを含
む。記録信号処理ブロック4Aは、データパターン検出
部41を含む。再生信号処理ブロック5Aは、記録特性
検出部51を含む。
【0076】図2は、実施の形態に係る光ディスク装置
100に含まれる光ピックアップ2Aの構成を示す。図
16を参照して前述した従来の光ディスク装置1500
に含まれる光ピックアップ2の構成要素と同一の構成要
素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素
の詳細な説明は省略する。
100に含まれる光ピックアップ2Aの構成を示す。図
16を参照して前述した従来の光ディスク装置1500
に含まれる光ピックアップ2の構成要素と同一の構成要
素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素
の詳細な説明は省略する。
【0077】光ピックアップ2Aは、記録電流に基づい
て記録マークを光ディスク1に記録し、再生電流に基づ
いて光ディスク1に記録された記録マークから再生信号
を再生するための光を記録マークに照射する半導体レー
ザ21と、半導体レーザ21を駆動する半導体レーザ駆
動装置122と半導体レーザ21によって光ディスク1
に照射された光の反射光に基づいて再生信号を再生する
フォトディテクタユニット521とを含む。フォトディ
テクタユニット521は、半導体レーザ21によって光
ディスク1に照射された光の反射光を検出し、検出され
た反射光を検出電流Nに変換するフォトディテクタ23
と、フォトディテクタ23によって変換された検出電流
Nに基づいて再生信号を生成するヘッドアンプ24とを
含む。
て記録マークを光ディスク1に記録し、再生電流に基づ
いて光ディスク1に記録された記録マークから再生信号
を再生するための光を記録マークに照射する半導体レー
ザ21と、半導体レーザ21を駆動する半導体レーザ駆
動装置122と半導体レーザ21によって光ディスク1
に照射された光の反射光に基づいて再生信号を再生する
フォトディテクタユニット521とを含む。フォトディ
テクタユニット521は、半導体レーザ21によって光
ディスク1に照射された光の反射光を検出し、検出され
た反射光を検出電流Nに変換するフォトディテクタ23
と、フォトディテクタ23によって変換された検出電流
Nに基づいて再生信号を生成するヘッドアンプ24とを
含む。
【0078】図3は、実施の形態に係る光ピックアップ
2Aに含まれる半導体レーザ駆動装置122の構成を示
す。図17を参照して前述した従来の光ピックアップ2
に含まれる従来の半導体レーザ駆動装置22の構成要素
と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。こ
れらの構成要素の詳細な説明は省略する。
2Aに含まれる半導体レーザ駆動装置122の構成を示
す。図17を参照して前述した従来の光ピックアップ2
に含まれる従来の半導体レーザ駆動装置22の構成要素
と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。こ
れらの構成要素の詳細な説明は省略する。
【0079】半導体レーザ駆動装置122は、記録再生
電流生成部518と高周波電流生成部519と電流駆動
部511とフィルタ515と切替部520とを含む。実
施の形態に係る半導体レーザ駆動装置122が従来の半
導体レーザ駆動装置22と異なる点は、半導体レーザ駆
動装置122がフィルタ515と切替部520とを含む
点である。
電流生成部518と高周波電流生成部519と電流駆動
部511とフィルタ515と切替部520とを含む。実
施の形態に係る半導体レーザ駆動装置122が従来の半
導体レーザ駆動装置22と異なる点は、半導体レーザ駆
動装置122がフィルタ515と切替部520とを含む
点である。
【0080】記録再生電流生成部518は、電流スイッ
チングブロック501〜504と再生パワー電流源50
5とピークパワー電流源506とバイアスパワー電流源
507とボトムパワー電流源508と加算ブロック51
0とを含む。高周波電流生成部519は、高周波重畳制
御ブロック512と交流電源513とコンデンサ514
とを含む。高周波電流生成部519は、再生信号に含ま
れる半導体レーザノイズを低減する高周波成分を含む高
周波電流を生成する。切替部520は、スイッチ516
とタイミング制御部517とを含む。
チングブロック501〜504と再生パワー電流源50
5とピークパワー電流源506とバイアスパワー電流源
507とボトムパワー電流源508と加算ブロック51
0とを含む。高周波電流生成部519は、高周波重畳制
御ブロック512と交流電源513とコンデンサ514
とを含む。高周波電流生成部519は、再生信号に含ま
れる半導体レーザノイズを低減する高周波成分を含む高
周波電流を生成する。切替部520は、スイッチ516
とタイミング制御部517とを含む。
【0081】電流スイッチングブロック501は再生電
流を、電流スイッチングブロック502は記録パルス電
流に含まれるピーク電流を、電流スイッチングブロック
503は記録パルス電流に含まれるバイアス電流を、電
流スイッチングブロック504は記録パルス電流に含ま
れるボトム電流をスイッチングする。電流スイッチング
ブロック501〜504によりON/OFFされる再生
電流、ピーク電流、バイアス電流およびボトム電流はそ
れぞれ、再生パワー電流源505、ピークパワー電流源
506、バイアスパワー電流源507、およびボトムパ
ワー電流源508から供給される。再生パワー電流源5
05、ピークパワー電流源506、バイアスパワー電流
源507、およびボトムパワー電流源508から供給さ
れる再生電流、ピーク電流、バイアス電流およびボトム
電流の電流の値はそれぞれ、再生パワー設定信号O、ピ
ークパワー設定信号P、バイアスパワー設定信号Q、お
よびボトムパワー設定信号Rにより、所望の各レーザパ
ワー(再生パワー、ピークパワー、バイアスパワー、お
よびボトムパワー)に応じて設定される。この設定を有
効にするかどうかは、電流スイッチングブロック501
〜504に入力される再生パワーゲート信号A、ピーク
パワーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号C、お
よびボトムパワーゲート信号Dを含むゲート信号によっ
て決められる。このように生成される再生電流、ピーク
電流、バイアス電流およびボトム電流は加算ブロック5
10で合成されパルス状の記録電流となる。この記録電
流は電流駆動部511により増幅され駆動電流Mとな
る。
流を、電流スイッチングブロック502は記録パルス電
流に含まれるピーク電流を、電流スイッチングブロック
503は記録パルス電流に含まれるバイアス電流を、電
流スイッチングブロック504は記録パルス電流に含ま
れるボトム電流をスイッチングする。電流スイッチング
ブロック501〜504によりON/OFFされる再生
電流、ピーク電流、バイアス電流およびボトム電流はそ
れぞれ、再生パワー電流源505、ピークパワー電流源
506、バイアスパワー電流源507、およびボトムパ
ワー電流源508から供給される。再生パワー電流源5
05、ピークパワー電流源506、バイアスパワー電流
源507、およびボトムパワー電流源508から供給さ
れる再生電流、ピーク電流、バイアス電流およびボトム
電流の電流の値はそれぞれ、再生パワー設定信号O、ピ
ークパワー設定信号P、バイアスパワー設定信号Q、お
よびボトムパワー設定信号Rにより、所望の各レーザパ
ワー(再生パワー、ピークパワー、バイアスパワー、お
よびボトムパワー)に応じて設定される。この設定を有
効にするかどうかは、電流スイッチングブロック501
〜504に入力される再生パワーゲート信号A、ピーク
パワーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号C、お
よびボトムパワーゲート信号Dを含むゲート信号によっ
て決められる。このように生成される再生電流、ピーク
電流、バイアス電流およびボトム電流は加算ブロック5
10で合成されパルス状の記録電流となる。この記録電
流は電流駆動部511により増幅され駆動電流Mとな
る。
【0082】高周波重畳制御ブロック512は、交流電
源513およびコンデンサ514を介して加算ブロック
510に接続されている。高周波重畳制御ブロック51
2は、再生時において実質的に300MHzの高周波成
分を含む高周波電流を半導体レーザを駆動するための再
生電流に重畳する。再生電流に重畳された実質的に30
0MHzの高周波成分は、モードホップにより発生する
半導体レーザノイズNLを低減し、再生信号のS/Nを
向上させる。この重畳を行うかどうか、すなわち重畳ま
たは非重畳の切り替えは、高周波重畳制御ブロック51
2に印加される高周波重畳ゲート信号Eにより制御され
る。
源513およびコンデンサ514を介して加算ブロック
510に接続されている。高周波重畳制御ブロック51
2は、再生時において実質的に300MHzの高周波成
分を含む高周波電流を半導体レーザを駆動するための再
生電流に重畳する。再生電流に重畳された実質的に30
0MHzの高周波成分は、モードホップにより発生する
半導体レーザノイズNLを低減し、再生信号のS/Nを
向上させる。この重畳を行うかどうか、すなわち重畳ま
たは非重畳の切り替えは、高周波重畳制御ブロック51
2に印加される高周波重畳ゲート信号Eにより制御され
る。
【0083】電流駆動部511は、再生時においては高
周波電流生成部519によって生成された高周波電流に
含まれる高周波成分を強調し、記録時においては記録再
生電流生成部518によって生成された記録電流に含ま
れる高周波成分を強調する周波数特性を有する。
周波電流生成部519によって生成された高周波電流に
含まれる高周波成分を強調し、記録時においては記録再
生電流生成部518によって生成された記録電流に含ま
れる高周波成分を強調する周波数特性を有する。
【0084】前述したように実施の形態に係る半導体レ
ーザ駆動装置122と従来の半導体レーザ駆動装置22
(図17)との違いは、実施の形態に係る半導体レーザ
駆動装置122が、半導体レーザ21に並列に接続され
ているフィルタ515およびスイッチ516とスイッチ
516にスイッチ516のオンオフを制御するための切
替タイミング信号Sを与えるタイミング発生部517と
を含む切替部520をさらに備える点にある。
ーザ駆動装置122と従来の半導体レーザ駆動装置22
(図17)との違いは、実施の形態に係る半導体レーザ
駆動装置122が、半導体レーザ21に並列に接続され
ているフィルタ515およびスイッチ516とスイッチ
516にスイッチ516のオンオフを制御するための切
替タイミング信号Sを与えるタイミング発生部517と
を含む切替部520をさらに備える点にある。
【0085】フィルタ515は、電流駆動部511によ
って強調された高周波電流に含まれる高周波成分と電流
駆動部511によって強調された記録電流に含まれる高
周波成分とを減衰させるように動作する。切替部520
は、電流駆動部511によって強調された記録電流に含
まれる高周波成分が記録電流のパルスに含まれる複数の
マルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳されるよう
にフィルタ515を動作させる。
って強調された高周波電流に含まれる高周波成分と電流
駆動部511によって強調された記録電流に含まれる高
周波成分とを減衰させるように動作する。切替部520
は、電流駆動部511によって強調された記録電流に含
まれる高周波成分が記録電流のパルスに含まれる複数の
マルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳されるよう
にフィルタ515を動作させる。
【0086】スイッチ516は、フィルタ515が駆動
電流M(記録時においては記録電流、再生時においては
再生電流)に高周波数成分重畳作用を及ぼすかどうかを
決定する。スイッチ516は、切り替えタイミング信号
Sがハイ(H)レベルになるとオープン状態となり、切
り替えタイミング信号Sがロー(L)レベルになるとス
ルー(ショート)状態となる。
電流M(記録時においては記録電流、再生時においては
再生電流)に高周波数成分重畳作用を及ぼすかどうかを
決定する。スイッチ516は、切り替えタイミング信号
Sがハイ(H)レベルになるとオープン状態となり、切
り替えタイミング信号Sがロー(L)レベルになるとス
ルー(ショート)状態となる。
【0087】フィルタ515は、図4に示すようなハイ
パスフィルタにより構成され得る。このようなフィルタ
515によれば、スイッチ516がショート状態となる
とき(切り替えタイミング信号SがLレベルになると
き)に、抵抗の抵抗値Rおよびコンデンサの容量値Cに
より決まるカットオフ周波数FC(=1/(2ΠR
C))以上の周波数成分をもつ電流は、フィルタ515
を通過し、半導体レーザ21を通過しない。一方、スイ
ッチ516がオープン状態となるとき(切り替えタイミ
ング信号SがHレベルになるとき)は、カットオフ周波
数FC(=1/(2ΠRC))以上の周波数成分を含む
すべての帯域の周波数成分をもつ電流が半導体レーザ2
1を通過する。
パスフィルタにより構成され得る。このようなフィルタ
515によれば、スイッチ516がショート状態となる
とき(切り替えタイミング信号SがLレベルになると
き)に、抵抗の抵抗値Rおよびコンデンサの容量値Cに
より決まるカットオフ周波数FC(=1/(2ΠR
C))以上の周波数成分をもつ電流は、フィルタ515
を通過し、半導体レーザ21を通過しない。一方、スイ
ッチ516がオープン状態となるとき(切り替えタイミ
ング信号SがHレベルになるとき)は、カットオフ周波
数FC(=1/(2ΠRC))以上の周波数成分を含む
すべての帯域の周波数成分をもつ電流が半導体レーザ2
1を通過する。
【0088】図5は、フィルタ515の周波数特性(イ
ンピーダンスZと周波数Fとの関係)の1例を示す。あ
る周波数値においてフィルタ515のインピーダンスが
低いほど、フィルタ515を通過(バイパス)する電流
の量が増え、半導体レーザ21を通過する電流の量が減
る。
ンピーダンスZと周波数Fとの関係)の1例を示す。あ
る周波数値においてフィルタ515のインピーダンスが
低いほど、フィルタ515を通過(バイパス)する電流
の量が増え、半導体レーザ21を通過する電流の量が減
る。
【0089】また、光ディスク1から再生信号を再生す
る再生時には半導体レーザ21に直流(DC)電流(再
生電流)を供給し、記録時には記録するデータ(記録マ
ーク)のパターンに応じてパルス変調した記録電流を半
導体レーザ21に供給するという基本的な駆動方法は従
来の場合と同様である。
る再生時には半導体レーザ21に直流(DC)電流(再
生電流)を供給し、記録時には記録するデータ(記録マ
ーク)のパターンに応じてパルス変調した記録電流を半
導体レーザ21に供給するという基本的な駆動方法は従
来の場合と同様である。
【0090】以下に、図6を参照しながら、半導体レー
ザ駆動装置122の動作を説明する。図6は、本実施形
態により得られる半導体レーザ21の光出力波形(再生
/記録電流の波形)、ならびに本実施形態で用いる再生
パワーゲート信号A、ピークパワーゲート信号B、バイ
アスパワーゲート信号C、ボトムパワーゲート信号D、
高周波重畳ゲート信号E、および切り替えタイミング信
号Sのタイミングチャートを示す。再生/記録電流の波
形は、フィルタ515による高周波数成分重畳作用を受
けている駆動電流M1(図3)の波形と実質的に同一で
ある。なお、本実施形態について、光ディスク1上に記
録された記録マークの再生に必要な信号帯域が20MH
z以下、記録電流の最高変調周波数が60MHz、高周
波重畳周波数が300MHzの場合を想定して説明す
る。
ザ駆動装置122の動作を説明する。図6は、本実施形
態により得られる半導体レーザ21の光出力波形(再生
/記録電流の波形)、ならびに本実施形態で用いる再生
パワーゲート信号A、ピークパワーゲート信号B、バイ
アスパワーゲート信号C、ボトムパワーゲート信号D、
高周波重畳ゲート信号E、および切り替えタイミング信
号Sのタイミングチャートを示す。再生/記録電流の波
形は、フィルタ515による高周波数成分重畳作用を受
けている駆動電流M1(図3)の波形と実質的に同一で
ある。なお、本実施形態について、光ディスク1上に記
録された記録マークの再生に必要な信号帯域が20MH
z以下、記録電流の最高変調周波数が60MHz、高周
波重畳周波数が300MHzの場合を想定して説明す
る。
【0091】電流駆動部511が駆動電流Mを出力する
までの半導体レーザ駆動装置122の動作は図18を参
照して前述した従来の半導体レーザ駆動装置22の動作
と基本的に同様である。なお、本実施形態において、各
ゲート信号はハイ(H)レベルでアクティブ状態となる
ように設定されている。
までの半導体レーザ駆動装置122の動作は図18を参
照して前述した従来の半導体レーザ駆動装置22の動作
と基本的に同様である。なお、本実施形態において、各
ゲート信号はハイ(H)レベルでアクティブ状態となる
ように設定されている。
【0092】半導体レーザ駆動装置122が再生動作を
開始すると、再生パワーゲート信号Aがアクティブ状態
となり、半導体レーザ21が再生電流73に基づいて発
光を始める。このとき高周波重畳ゲート信号Eも同時に
アクティブ状態となるので、半導体レーザ21の駆動電
流としての再生電流73(直流電流)には100MHz
以上、例えば300MHz近傍の高周波電流75が重畳
される。これにより、半導体レーザは図6に示すような
再生電流73に高周波電流75が高周波重畳された記録
パルスに基づいて発光する。記録動作時には、図6に示
すようにピークパワーゲート信号B、バイアスパワーゲ
ート信号Cおよびボトムパワーゲート信号Dは、記録す
る記録マークのパターンに応じて変化する。ピークパワ
ーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号Cおよびボ
トムパワーゲート信号Dに基づいて、再生パワー電流源
505、ピークパワー電流源506、バイアスパワー電
流源507およびボトムパワー電流源508、および加
算ブロック510の動作により、記録する記録マークの
パターンに対応する記録電流が生成される。電流駆動部
511は、生成された記録電流に含まれる高周波成分を
強調する。
開始すると、再生パワーゲート信号Aがアクティブ状態
となり、半導体レーザ21が再生電流73に基づいて発
光を始める。このとき高周波重畳ゲート信号Eも同時に
アクティブ状態となるので、半導体レーザ21の駆動電
流としての再生電流73(直流電流)には100MHz
以上、例えば300MHz近傍の高周波電流75が重畳
される。これにより、半導体レーザは図6に示すような
再生電流73に高周波電流75が高周波重畳された記録
パルスに基づいて発光する。記録動作時には、図6に示
すようにピークパワーゲート信号B、バイアスパワーゲ
ート信号Cおよびボトムパワーゲート信号Dは、記録す
る記録マークのパターンに応じて変化する。ピークパワ
ーゲート信号B、バイアスパワーゲート信号Cおよびボ
トムパワーゲート信号Dに基づいて、再生パワー電流源
505、ピークパワー電流源506、バイアスパワー電
流源507およびボトムパワー電流源508、および加
算ブロック510の動作により、記録する記録マークの
パターンに対応する記録電流が生成される。電流駆動部
511は、生成された記録電流に含まれる高周波成分を
強調する。
【0093】フィルタ515は電流駆動部511によっ
て強調された記録電流に含まれる高周波成分を減衰させ
るように動作し、切り換え部520は電流駆動部511
によって強調された記録電流に含まれる高周波成分が複
数のマルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳される
ようにフィルタ515を動作させる。以下に、その詳細
を説明する。
て強調された記録電流に含まれる高周波成分を減衰させ
るように動作し、切り換え部520は電流駆動部511
によって強調された記録電流に含まれる高周波成分が複
数のマルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳される
ようにフィルタ515を動作させる。以下に、その詳細
を説明する。
【0094】図6を参照して、記録電流74は、記録マ
ーク71に対応するパルス72を含む。各パルス72
は、複数のマルチパルスP1、P2を含む。マルチパル
スP1は、複数のマルチパルスのうちの先頭のマルチパ
ルスである。マルチパルスP2は、複数のマルチパルス
のうちの先頭のマルチパルス以外のマルチパルスであ
る。
ーク71に対応するパルス72を含む。各パルス72
は、複数のマルチパルスP1、P2を含む。マルチパル
スP1は、複数のマルチパルスのうちの先頭のマルチパ
ルスである。マルチパルスP2は、複数のマルチパルス
のうちの先頭のマルチパルス以外のマルチパルスであ
る。
【0095】図6に示すように、ピークパワーゲート信
号Bの先頭パルスB1を検出し、マルチパルスの先頭パ
ルスB1の発生タイミングと同時に、切り替えタイミン
グ信号SをHレベルにする。これにより、スイッチ51
6がオープン状態となるので、高周波成分を含むすべて
の帯域の周波数成分をもつ電流が半導体レーザ21を通
過する。その結果、図6に示すようにピークパワーゲー
ト信号Bの先頭パルスB1に対応するマルチパルスP1
に、電流駆動部511によって強調された高周波成分7
6が重畳されること(オーバシュート)となる。本願明
細書において、高周波成分とは、フィルタ515のカッ
トオフ周波数より高い周波数成分を指す。また、本発明
において、高周波成分の周波数値は、ピークパワーゲー
ト信号Bのパルス(B1およびB2)の周波数より大き
くなっている。
号Bの先頭パルスB1を検出し、マルチパルスの先頭パ
ルスB1の発生タイミングと同時に、切り替えタイミン
グ信号SをHレベルにする。これにより、スイッチ51
6がオープン状態となるので、高周波成分を含むすべて
の帯域の周波数成分をもつ電流が半導体レーザ21を通
過する。その結果、図6に示すようにピークパワーゲー
ト信号Bの先頭パルスB1に対応するマルチパルスP1
に、電流駆動部511によって強調された高周波成分7
6が重畳されること(オーバシュート)となる。本願明
細書において、高周波成分とは、フィルタ515のカッ
トオフ周波数より高い周波数成分を指す。また、本発明
において、高周波成分の周波数値は、ピークパワーゲー
ト信号Bのパルス(B1およびB2)の周波数より大き
くなっている。
【0096】図6に示すように、ピークパワーゲート信
号Bの先頭パルスB1以外のマルチパルスB2の発生タ
イミングにおいては、切り替えタイミング信号SはLレ
ベルにする。これにより、スイッチ516がショート状
態であるため、高周波数成分の電流はフィルタ515を
通過し半導体レーザ21を通過しないので、マルチパル
スB2に対応するマルチパルスP2については、上記の
ようなオーバシュートは発生しない。なお、図5に示す
フィルタ515の周波数特性における周波数FA(30
0MHz)に対応するインピーダンスZAは、上記のオ
ーバシュートが発生しない程度に十分小さいインピーダ
ンス値を有している。
号Bの先頭パルスB1以外のマルチパルスB2の発生タ
イミングにおいては、切り替えタイミング信号SはLレ
ベルにする。これにより、スイッチ516がショート状
態であるため、高周波数成分の電流はフィルタ515を
通過し半導体レーザ21を通過しないので、マルチパル
スB2に対応するマルチパルスP2については、上記の
ようなオーバシュートは発生しない。なお、図5に示す
フィルタ515の周波数特性における周波数FA(30
0MHz)に対応するインピーダンスZAは、上記のオ
ーバシュートが発生しない程度に十分小さいインピーダ
ンス値を有している。
【0097】このように本発明においては、切り換え部
520は切替タイミング信号Sに基づいて電流駆動部5
11によって強調された記録電流に含まれる高周波成分
76が複数のマルチパルスのうちの先頭のマルチパルス
P1に重畳されるようにフィルタ515を動作させる。
切り換え部520は先頭のマルチパルスP1以外のマル
チパルスP2に対しては切替タイミング信号Sに基づい
て電流駆動部511によって強調された記録電流に含ま
れる高周波成分76を減衰させるようにフィルタ515
を動作させる。このため図6に示すように先頭のマルチ
パルスP1以外のマルチパルスP2ではオーバシュート
が発生しない。
520は切替タイミング信号Sに基づいて電流駆動部5
11によって強調された記録電流に含まれる高周波成分
76が複数のマルチパルスのうちの先頭のマルチパルス
P1に重畳されるようにフィルタ515を動作させる。
切り換え部520は先頭のマルチパルスP1以外のマル
チパルスP2に対しては切替タイミング信号Sに基づい
て電流駆動部511によって強調された記録電流に含ま
れる高周波成分76を減衰させるようにフィルタ515
を動作させる。このため図6に示すように先頭のマルチ
パルスP1以外のマルチパルスP2ではオーバシュート
が発生しない。
【0098】このように駆動電流Mの周波数特性を調整
することで得られた駆動電流M1が半導体レーザ21に
供給され、半導体レーザ21は、駆動電流M1に応じて
実質的に駆動電流M1の波形と同一な形状のパルスを有
する光を発光し、光ディスク1への記録マーク71の記
録が行われる。
することで得られた駆動電流M1が半導体レーザ21に
供給され、半導体レーザ21は、駆動電流M1に応じて
実質的に駆動電流M1の波形と同一な形状のパルスを有
する光を発光し、光ディスク1への記録マーク71の記
録が行われる。
【0099】上記の説明では、記録電流に含まれるパル
ス72のマルチパルスのうちの先頭のマルチパルスP1
の全体に対して高周波成分76が重畳するように切替タ
イミング信号Sを制御したが、本発明はこのことに限定
されない。上記の先頭のマルチパルスP1全体ではなく
その一部に対して高周波成分76が重畳するように切替
タイミング信号Sを制御してもよい。また、記録膜組成
および光スポット形状に基づいて、先頭のマルチパルス
P1のみならず、後端のマルチパルスさらに後端のマル
チパルスに続く断熱パルスにオーバシュートまたはアン
ダシュートを行って記録マークの記録特性を向上させて
もよい。さらにすべてのマルチパルスに対してオーバシ
ュートまたはアンダシュートを行った方が有効な場合、
あるいは電流駆動部によって強調された記録電流に含ま
れる高周波成分を減衰させて記録電流のパルス波形を鈍
らせた方が記録マークの記録特性が改善する場合などが
考えられる。
ス72のマルチパルスのうちの先頭のマルチパルスP1
の全体に対して高周波成分76が重畳するように切替タ
イミング信号Sを制御したが、本発明はこのことに限定
されない。上記の先頭のマルチパルスP1全体ではなく
その一部に対して高周波成分76が重畳するように切替
タイミング信号Sを制御してもよい。また、記録膜組成
および光スポット形状に基づいて、先頭のマルチパルス
P1のみならず、後端のマルチパルスさらに後端のマル
チパルスに続く断熱パルスにオーバシュートまたはアン
ダシュートを行って記録マークの記録特性を向上させて
もよい。さらにすべてのマルチパルスに対してオーバシ
ュートまたはアンダシュートを行った方が有効な場合、
あるいは電流駆動部によって強調された記録電流に含ま
れる高周波成分を減衰させて記録電流のパルス波形を鈍
らせた方が記録マークの記録特性が改善する場合などが
考えられる。
【0100】さらに光ディスクの記録特性に基づいて、
切り替えタイミング信号Sの動作を調整し、記録電流に
含まれる特定のマルチパルスに対してオーバシュートま
たはアンダシュートを行うかどうかを制御してもよい。
即ち特定のマルチパルスに対して高周波成分を重畳する
かまたは高周波成分を減衰させればよい。光ディスクの
記録特性は、再生信号処理ブロック5A内に設けられて
いる記録特性検出手段51(図1)を用いて、再生信号
に基づいて検出することができる。
切り替えタイミング信号Sの動作を調整し、記録電流に
含まれる特定のマルチパルスに対してオーバシュートま
たはアンダシュートを行うかどうかを制御してもよい。
即ち特定のマルチパルスに対して高周波成分を重畳する
かまたは高周波成分を減衰させればよい。光ディスクの
記録特性は、再生信号処理ブロック5A内に設けられて
いる記録特性検出手段51(図1)を用いて、再生信号
に基づいて検出することができる。
【0101】以下は、上記のような本発明の基本的な構
成に基づいて、従来技術に関して述べた問題1〜5を解
決するにあたっての本発明の作用または具体的な形態に
ついて説明する。
成に基づいて、従来技術に関して述べた問題1〜5を解
決するにあたっての本発明の作用または具体的な形態に
ついて説明する。
【0102】本実施の形態によれば、電流駆動部511
によって強調された記録電流に含まれる高周波成分76
が複数のマルチパルスのうちの先頭のマルチパルスP1
に重畳されオーバシュートが発生するように切り換え部
520がフィルタ515を動作させるので、高周波成分
76が先頭のマルチパルスP1に重畳されずオーバシュ
ートが発生しない場合に比べて先頭のマルチパルスP1
に対応する記録マーク71の始端部分における見かけ上
の温度上昇量を大きくすることができる。このため、問
題1での記録マーク始端部で発生していた温度上昇量不
足による記録マークの先細り現象が解消され、図6に示
すように先細りのない正常な形の記録マークを記録する
ことができる。
によって強調された記録電流に含まれる高周波成分76
が複数のマルチパルスのうちの先頭のマルチパルスP1
に重畳されオーバシュートが発生するように切り換え部
520がフィルタ515を動作させるので、高周波成分
76が先頭のマルチパルスP1に重畳されずオーバシュ
ートが発生しない場合に比べて先頭のマルチパルスP1
に対応する記録マーク71の始端部分における見かけ上
の温度上昇量を大きくすることができる。このため、問
題1での記録マーク始端部で発生していた温度上昇量不
足による記録マークの先細り現象が解消され、図6に示
すように先細りのない正常な形の記録マークを記録する
ことができる。
【0103】問題2について、光ピックアップに対する
光ディスクの線速度の変動がある場合に記録マークの先
細り現象が発生することに対しても、上述したように電
流駆動部511によって強調された記録電流に含まれる
高周波成分76が複数のマルチパルスのうちの先頭のマ
ルチパルスP1に重畳されオーバシュートが発生するよ
うに切り換え部520がフィルタ515を動作させるの
で、温度上昇量不足によって発生するマーク始端部での
先細り現象をオーバシュートによって見かけ上の温度上
昇量を増大させることにより改善できる。この場合、フ
ィルタ515のカットオフ周波数FCおよびインピーダ
ンスZの値は、光ピックアップに対する光ディスクの線
速度に応じて適宜設定すればよい。
光ディスクの線速度の変動がある場合に記録マークの先
細り現象が発生することに対しても、上述したように電
流駆動部511によって強調された記録電流に含まれる
高周波成分76が複数のマルチパルスのうちの先頭のマ
ルチパルスP1に重畳されオーバシュートが発生するよ
うに切り換え部520がフィルタ515を動作させるの
で、温度上昇量不足によって発生するマーク始端部での
先細り現象をオーバシュートによって見かけ上の温度上
昇量を増大させることにより改善できる。この場合、フ
ィルタ515のカットオフ周波数FCおよびインピーダ
ンスZの値は、光ピックアップに対する光ディスクの線
速度に応じて適宜設定すればよい。
【0104】記録膜の移動線速度、すなわち光ピックア
ップに対する光ディスクの線速度は、中央処理ブロック
6A(図1)に備えられている線速度設定部64によ
り、回転数制御信号Lを用いてスピンドルモータ3を制
御することで設定される。光ディスク1の線速度の検出
は、再生信号処理ブロック5Aから出力される再生信号
に基づいて中央処理ブロック6Aに含まれる線速度検出
部63により行える。
ップに対する光ディスクの線速度は、中央処理ブロック
6A(図1)に備えられている線速度設定部64によ
り、回転数制御信号Lを用いてスピンドルモータ3を制
御することで設定される。光ディスク1の線速度の検出
は、再生信号処理ブロック5Aから出力される再生信号
に基づいて中央処理ブロック6Aに含まれる線速度検出
部63により行える。
【0105】しかし本発明はこれに限定されない。スピ
ンドルモータ3の回転数を検出する回転数検出手段77
を設け、回転数検出手段77により検出されたスピンド
ルモータ3の回転数に基づいて光ディスクの移動線速度
を検出しても良い。さらに光ピックアップ2に含まれる
半導体レーザ21の光ディスク1上における半径方向の
位置を検出する半径方向位置検出手段78を設け、半径
方向位置検出手段78により検出された半導体レーザ2
1の光ディスク1上における半径方向の位置に基づいて
光ディスクの移動線速度を検出してもよい。検出された
光ディスクの移動線速度が所定の線速度以上あるいはそ
れ以下であれば、切り替えタイミング信号Sを図6に示
したタイミングで制御するようにすれば、電流駆動部5
11によって強調された記録電流に含まれる高周波成分
76が複数のマルチパルスのうちの先頭のマルチパルス
P1に重畳されオーバシュートが発生するので、高周波
成分76が先頭のマルチパルスP1に重畳されずオーバ
シュートが発生しない場合に比べて先頭のマルチパルス
P1に対応する記録マーク71の始端部分における見か
け上の温度上昇量を大きくすることができる。従って、
光ディスクの線速度の変動がある場合に発生するマーク
始端部での先細り現象を改善できる。
ンドルモータ3の回転数を検出する回転数検出手段77
を設け、回転数検出手段77により検出されたスピンド
ルモータ3の回転数に基づいて光ディスクの移動線速度
を検出しても良い。さらに光ピックアップ2に含まれる
半導体レーザ21の光ディスク1上における半径方向の
位置を検出する半径方向位置検出手段78を設け、半径
方向位置検出手段78により検出された半導体レーザ2
1の光ディスク1上における半径方向の位置に基づいて
光ディスクの移動線速度を検出してもよい。検出された
光ディスクの移動線速度が所定の線速度以上あるいはそ
れ以下であれば、切り替えタイミング信号Sを図6に示
したタイミングで制御するようにすれば、電流駆動部5
11によって強調された記録電流に含まれる高周波成分
76が複数のマルチパルスのうちの先頭のマルチパルス
P1に重畳されオーバシュートが発生するので、高周波
成分76が先頭のマルチパルスP1に重畳されずオーバ
シュートが発生しない場合に比べて先頭のマルチパルス
P1に対応する記録マーク71の始端部分における見か
け上の温度上昇量を大きくすることができる。従って、
光ディスクの線速度の変動がある場合に発生するマーク
始端部での先細り現象を改善できる。
【0106】図3に示す1個のフィルタ515の代わり
に、図7に示すような複数のフィルタ(図7において3
個のフィルタ回路515A、515Bおよび515C)
を用いることができる。
に、図7に示すような複数のフィルタ(図7において3
個のフィルタ回路515A、515Bおよび515C)
を用いることができる。
【0107】各フィルタ回路515A、515Bおよび
515Cの周波数特性およびインピーダンス値を互いに
異なった値に設定すると、以下に示す作用効果が得られ
る。例えばCAV方式を採用する光ディスク1では、半
導体レーザ21から照射される光の光ディスク1上の半
径方向の位置に依存して半導体レーザ21に対する光デ
ィスク1の線速度が異なる。このようなCAV方式を採
用する光ディスク1の内周、中周または外周に半導体レ
ーザ21から照射される光が位置するときに、最適なフ
ィルタ定数をもつフィルタ回路515A、515Bまた
は515Cを動作させるように対応するスイッチ516
A、516Bまたは516Cをタイミング制御部517
Aがオンオフすると、CAV方式を採用する光ディスク
1の内周、中周または外周における各線速度に最適に適
合したパルス形状を有する記録電流を半導体レーザ21
に供給することが可能である。
515Cの周波数特性およびインピーダンス値を互いに
異なった値に設定すると、以下に示す作用効果が得られ
る。例えばCAV方式を採用する光ディスク1では、半
導体レーザ21から照射される光の光ディスク1上の半
径方向の位置に依存して半導体レーザ21に対する光デ
ィスク1の線速度が異なる。このようなCAV方式を採
用する光ディスク1の内周、中周または外周に半導体レ
ーザ21から照射される光が位置するときに、最適なフ
ィルタ定数をもつフィルタ回路515A、515Bまた
は515Cを動作させるように対応するスイッチ516
A、516Bまたは516Cをタイミング制御部517
Aがオンオフすると、CAV方式を採用する光ディスク
1の内周、中周または外周における各線速度に最適に適
合したパルス形状を有する記録電流を半導体レーザ21
に供給することが可能である。
【0108】また、図20を参照して述べた問題3につ
いても、本発明の構成により解決できる。問題3の原因
は、3Tマークを記録するための記録電流のパルス幅を
削りすぎたために、3Tマークに供給される熱量が不足
することである。これに対して本発明では図8に示すよ
うに、3Tマーク71Aを記録するパルス72Aを3T
マークに供給される熱量を増加させるようにオーバーシ
ュートさせるので、3Tマークのように他のマーク(例
えば5Tマーク)よりも短い記録マークであっても安定
して記録することが可能となる。
いても、本発明の構成により解決できる。問題3の原因
は、3Tマークを記録するための記録電流のパルス幅を
削りすぎたために、3Tマークに供給される熱量が不足
することである。これに対して本発明では図8に示すよ
うに、3Tマーク71Aを記録するパルス72Aを3T
マークに供給される熱量を増加させるようにオーバーシ
ュートさせるので、3Tマークのように他のマーク(例
えば5Tマーク)よりも短い記録マークであっても安定
して記録することが可能となる。
【0109】この熱量の調整はまず3Tマークというデ
ータパターンを検出することから始まる。3Tマークと
いうデータパターンの検出は、図1に示す記録信号制御
ブロック4内に設けられているデータパターン検出部4
1(3Tマーク検出部)により、一連の変調されたデー
タパターンの中から3Tマークを記録するためのデータ
パターンをパターンマッチングにより検出することで行
われる。
ータパターンを検出することから始まる。3Tマークと
いうデータパターンの検出は、図1に示す記録信号制御
ブロック4内に設けられているデータパターン検出部4
1(3Tマーク検出部)により、一連の変調されたデー
タパターンの中から3Tマークを記録するためのデータ
パターンをパターンマッチングにより検出することで行
われる。
【0110】図8は、データパターン検出部41を制御
するためのデータパターン検出信号(3Tパターン検出
信号)Tの波形、および半導体レーザ21を発光させる
ための再生・記録電流の波形および切替タイミング信号
Sの波形を示している。データパターン検出信号(3T
パターン検出信号)Uにより、図8に示すようにデータ
パターン検出部41(3Tマーク検出部)で3Tマーク
71Aを記録するためのデータパターンを検出する。3
Tパターン検出信号Tとピークパワーゲート信号B(図
3参照)とのアンド条件(3Tパターン検出信号Tとピ
ークパワーゲート信号Bとの双方がHIGHになる条
件)を満足するタイミングで切り替えタイミング信号S
を切り替える(HIGHにする)と、スイッチ516が
オープン状態となり、図8に示すように3Tマーク71
Aを記録するためのパルス72Aがオーバシュートし、
3Tマーク71Aに与えるトータルの熱量が増大する。
このように、3Tマーク71Aに供給される熱量を増加
させるようにパルス72Aをオーバーシュートさせるの
で、3Tマーク71Aのように他のマーク(例えば5T
マーク)よりも短い記録マークであっても安定して記録
することが可能となるという効果が得られる。
するためのデータパターン検出信号(3Tパターン検出
信号)Tの波形、および半導体レーザ21を発光させる
ための再生・記録電流の波形および切替タイミング信号
Sの波形を示している。データパターン検出信号(3T
パターン検出信号)Uにより、図8に示すようにデータ
パターン検出部41(3Tマーク検出部)で3Tマーク
71Aを記録するためのデータパターンを検出する。3
Tパターン検出信号Tとピークパワーゲート信号B(図
3参照)とのアンド条件(3Tパターン検出信号Tとピ
ークパワーゲート信号Bとの双方がHIGHになる条
件)を満足するタイミングで切り替えタイミング信号S
を切り替える(HIGHにする)と、スイッチ516が
オープン状態となり、図8に示すように3Tマーク71
Aを記録するためのパルス72Aがオーバシュートし、
3Tマーク71Aに与えるトータルの熱量が増大する。
このように、3Tマーク71Aに供給される熱量を増加
させるようにパルス72Aをオーバーシュートさせるの
で、3Tマーク71Aのように他のマーク(例えば5T
マーク)よりも短い記録マークであっても安定して記録
することが可能となるという効果が得られる。
【0111】この効果は3Tマーク71Aを記録するた
めのパルス72Aに限定されることなく、例えば4Tマ
ークと5Tマークとを含む他のマークを記録するための
特定パターンを有する記録電流に含まれるパルスの全体
または一部に対しても適用できる。即ちこのような他の
マークを記録するための特定パターンを有する記録電流
に含まれるパルスに対しその全体または一部についてオ
ーバシュートを行ってもよい。特定パターンを有するパ
ルスの検出は、記録信号制御ブロック4内に設けられて
いるデータパターン検出部41により行われる。
めのパルス72Aに限定されることなく、例えば4Tマ
ークと5Tマークとを含む他のマークを記録するための
特定パターンを有する記録電流に含まれるパルスの全体
または一部に対しても適用できる。即ちこのような他の
マークを記録するための特定パターンを有する記録電流
に含まれるパルスに対しその全体または一部についてオ
ーバシュートを行ってもよい。特定パターンを有するパ
ルスの検出は、記録信号制御ブロック4内に設けられて
いるデータパターン検出部41により行われる。
【0112】問題4(高周波重畳による装置外への不要
な輻射の発生)は、図9に示すように再生動作時と記録
動作時とで切り替えタイミング信号Sを切り替えるよう
にすることにより解決される。
な輻射の発生)は、図9に示すように再生動作時と記録
動作時とで切り替えタイミング信号Sを切り替えるよう
にすることにより解決される。
【0113】記録動作時には、図9に示すように切り替
えタイミング信号SがLOWとなるように切り替えられ
るので図3に示すスイッチ516がONとなる。従っ
て、図3に示すフィルタ515は電流駆動部511によ
って強調された記録電流に含まれる高周波成分を減衰さ
せるように動作する。このため図9に示されるように記
録電流74Bに含まれるパルス72Bのオーバシュート
が抑制される。
えタイミング信号SがLOWとなるように切り替えられ
るので図3に示すスイッチ516がONとなる。従っ
て、図3に示すフィルタ515は電流駆動部511によ
って強調された記録電流に含まれる高周波成分を減衰さ
せるように動作する。このため図9に示されるように記
録電流74Bに含まれるパルス72Bのオーバシュート
が抑制される。
【0114】再生動作時には、図9に示すように切り替
えタイミング信号SがHIGHとなるように切り替えら
れるので図3に示すスイッチ516がOFFとなる。従
って、図3に示すフィルタ515は電流駆動部511に
よって強調された高周波電流75Bに含まれる高周波成
分を減衰させるように動作しない。このため図9に示さ
れるように電流駆動部511によって強調された高周波
電流75Bに含まれる高周波成分はフィルタ515によ
って減衰することなく半導体レーザ21に供給される。
えタイミング信号SがHIGHとなるように切り替えら
れるので図3に示すスイッチ516がOFFとなる。従
って、図3に示すフィルタ515は電流駆動部511に
よって強調された高周波電流75Bに含まれる高周波成
分を減衰させるように動作しない。このため図9に示さ
れるように電流駆動部511によって強調された高周波
電流75Bに含まれる高周波成分はフィルタ515によ
って減衰することなく半導体レーザ21に供給される。
【0115】このように、再生動作時の高周波電流75
Bに含まれる高周波成分の振幅を劣化させることなく、
半導体レーザ21に高周波電流75Bを供給することが
可能となる。この結果、再生動作時におけるフィルタ5
15による高周波成分の減衰が発生しない分、高周波電
流生成部519が生成する高周波電流75Bの振幅を小
さくすることができる。高周波電流生成部519が生成
する高周波電流75Bの振幅が小さくなると、高周波電
流生成部519が生成する高周波電流75Bに起因する
高周波ノイズの外部への輻射を低減することができる。
Bに含まれる高周波成分の振幅を劣化させることなく、
半導体レーザ21に高周波電流75Bを供給することが
可能となる。この結果、再生動作時におけるフィルタ5
15による高周波成分の減衰が発生しない分、高周波電
流生成部519が生成する高周波電流75Bの振幅を小
さくすることができる。高周波電流生成部519が生成
する高周波電流75Bの振幅が小さくなると、高周波電
流生成部519が生成する高周波電流75Bに起因する
高周波ノイズの外部への輻射を低減することができる。
【0116】また、半導体レーザ21に供給される再生
電流73Bに重畳される高周波電流75Bに含まれる高
周波成分がフィルタ515によって減衰されない分増加
するので、半導体レーザ21に発生する半導体レーザノ
イズNLが低減できる。このため、高密度記録データの
再生信号のS/N改善に寄与できる。
電流73Bに重畳される高周波電流75Bに含まれる高
周波成分がフィルタ515によって減衰されない分増加
するので、半導体レーザ21に発生する半導体レーザノ
イズNLが低減できる。このため、高密度記録データの
再生信号のS/N改善に寄与できる。
【0117】なお、これまでの説明では、電流駆動部5
11が高周波成分を強調する周波数特性を有している例
を説明した。しかし、電流駆動部511の回路の設計上
の制限から電流駆動部511に高周波成分を強調する周
波数特性を持たせることができない場合がある。このよ
うな場合は、図3に示されるフィルタ515および切り
替え部520を、例えば図10に示すように改変するこ
とができる。
11が高周波成分を強調する周波数特性を有している例
を説明した。しかし、電流駆動部511の回路の設計上
の制限から電流駆動部511に高周波成分を強調する周
波数特性を持たせることができない場合がある。このよ
うな場合は、図3に示されるフィルタ515および切り
替え部520を、例えば図10に示すように改変するこ
とができる。
【0118】図10に示すフィルタ515Eの周波数特
性(インピーダンスZと周波数Fとの関係)は図11に
示すとおりである。図11に示すようにフィルタ515
Eは、周波数FA(高周波重畳周波数300MHz)の
ときに十分低いインピーダンスとなるようなフィルタ特
性をもっている。図10に示す構成により、再生時にお
いては高周波電流生成部519によって生成された高周
波電流に含まれる高周波成分を強調することができ、記
録時においては記録再生電流生成部519によって生成
された記録電流に含まれる高周波成分を強調することが
できる。
性(インピーダンスZと周波数Fとの関係)は図11に
示すとおりである。図11に示すようにフィルタ515
Eは、周波数FA(高周波重畳周波数300MHz)の
ときに十分低いインピーダンスとなるようなフィルタ特
性をもっている。図10に示す構成により、再生時にお
いては高周波電流生成部519によって生成された高周
波電流に含まれる高周波成分を強調することができ、記
録時においては記録再生電流生成部519によって生成
された記録電流に含まれる高周波成分を強調することが
できる。
【0119】スイッチ516Eがオン状態のときにはフ
ィルタ515Eが有効となり、フィルタ515Eは、再
生時においては高周波電流生成部519によって生成さ
れた高周波電流に含まれる高周波成分を強調し、記録時
においては記録再生電流生成部519によって生成され
た記録電流に含まれる高周波成分を強調する。このた
め、半導体レーザ21に供給される300MHzの高周
波成分の振幅が拡大するので、半導体レーザ21に有効
に高周波成分を供給することができる。
ィルタ515Eが有効となり、フィルタ515Eは、再
生時においては高周波電流生成部519によって生成さ
れた高周波電流に含まれる高周波成分を強調し、記録時
においては記録再生電流生成部519によって生成され
た記録電流に含まれる高周波成分を強調する。このた
め、半導体レーザ21に供給される300MHzの高周
波成分の振幅が拡大するので、半導体レーザ21に有効
に高周波成分を供給することができる。
【0120】問題5で前述した半導体レーザ駆動電流ノ
イズNKは、具体的には、半導体レーザ駆動装置内で発
生する回路ノイズと半導体レーザ駆動装置の外部からの
外的要因で駆動電流Mに重畳されるノイズとを含む。半
導体レーザ駆動電流ノイズNKは、20MHz以下の信
号帯域に影響を及ぼす。このため、20MHz以下のノ
イズ成分を有効にフィルタ側にパスさせる必要がある。
このことを達成するためには、図11(b)に示すよう
に20MHz以下の周波帯も通過させる周波数特性を有
するフィルタが必要である。ただし、サーボ制御に使う
約100kMz以下の信号は通過させてはならない。
イズNKは、具体的には、半導体レーザ駆動装置内で発
生する回路ノイズと半導体レーザ駆動装置の外部からの
外的要因で駆動電流Mに重畳されるノイズとを含む。半
導体レーザ駆動電流ノイズNKは、20MHz以下の信
号帯域に影響を及ぼす。このため、20MHz以下のノ
イズ成分を有効にフィルタ側にパスさせる必要がある。
このことを達成するためには、図11(b)に示すよう
に20MHz以下の周波帯も通過させる周波数特性を有
するフィルタが必要である。ただし、サーボ制御に使う
約100kMz以下の信号は通過させてはならない。
【0121】しかし、図10で前述した通り20MHz
以下の低域を通過させるフィルタを用いると、記録動作
時において記録電流に含まれるパルスのエッジが鈍って
しまうので、正確な記録ができないおそれがある。この
ため、図12に示すように切り替えタイミング信号Sを
用いて記録動作時にフィルタをオープンにする。
以下の低域を通過させるフィルタを用いると、記録動作
時において記録電流に含まれるパルスのエッジが鈍って
しまうので、正確な記録ができないおそれがある。この
ため、図12に示すように切り替えタイミング信号Sを
用いて記録動作時にフィルタをオープンにする。
【0122】図11(b)に示す周波数特性を有するフ
ィルタを用いた場合には、再生動作時の信号帯域の20
MHz以下のノイズに対して抑制効果を果すと同時に、
再生動作時に必要な300MHzの高周波重畳信号も抑
制してしまうので、半導体レーザそのものが発生する半
導体レーザノイズNLの抑制には寄与しないおそれがあ
る。このことを考慮すると、図10に示すフィルタ構成
を有し、図11(a)に示す周波数特性を有するフィル
タとを併用する方が望ましい。なぜなら、図3に示すフ
ィルタ構成を有し図11(b)に示す周波数特性をもつ
フィルタと図10に示すフィルタ構成を有し、図11
(a)に示す周波数特性を有するフィルタとを併用すれ
ば、20MHz以下の再生信号帯域では十分低いインピ
ーダンスZaの状態となり、一方、高周波重畳周波数3
00MHzでは半導体レーザの駆動電流に高周波電流を
重畳できるだけの十分高いインピーダンスをもったフィ
ルタ特性を示すからである。
ィルタを用いた場合には、再生動作時の信号帯域の20
MHz以下のノイズに対して抑制効果を果すと同時に、
再生動作時に必要な300MHzの高周波重畳信号も抑
制してしまうので、半導体レーザそのものが発生する半
導体レーザノイズNLの抑制には寄与しないおそれがあ
る。このことを考慮すると、図10に示すフィルタ構成
を有し、図11(a)に示す周波数特性を有するフィル
タとを併用する方が望ましい。なぜなら、図3に示すフ
ィルタ構成を有し図11(b)に示す周波数特性をもつ
フィルタと図10に示すフィルタ構成を有し、図11
(a)に示す周波数特性を有するフィルタとを併用すれ
ば、20MHz以下の再生信号帯域では十分低いインピ
ーダンスZaの状態となり、一方、高周波重畳周波数3
00MHzでは半導体レーザの駆動電流に高周波電流を
重畳できるだけの十分高いインピーダンスをもったフィ
ルタ特性を示すからである。
【0123】なお、本発明におけるフィルタ515、5
15A、515B、515Cおよび515Eの周波数特
性を具体的にどのように設計するか、フィルタ515、
515A、515B、515Cおよび515Eと切り替
え部520、520Aとを半導体レーザ駆動装置122
のどこに配置するか、切り替え部520、520Aによ
る切り替えのタイミングをどのように設定するかについ
ては、システムの状況に応じて最適に調整すればよく、
上記の実施形態の構成に限定されることはない。また、
図7に示すような複数のフィルタ515A、515Bお
よび515Cと切り替え部520Aとを備えた場合は、
必要に応じて任意に切り替え、組み合わせ可能になるよ
うに半導体レーザ駆動装置122に含まれる回路を適宜
調整すればよいことはいうまでもない。
15A、515B、515Cおよび515Eの周波数特
性を具体的にどのように設計するか、フィルタ515、
515A、515B、515Cおよび515Eと切り替
え部520、520Aとを半導体レーザ駆動装置122
のどこに配置するか、切り替え部520、520Aによ
る切り替えのタイミングをどのように設定するかについ
ては、システムの状況に応じて最適に調整すればよく、
上記の実施形態の構成に限定されることはない。また、
図7に示すような複数のフィルタ515A、515Bお
よび515Cと切り替え部520Aとを備えた場合は、
必要に応じて任意に切り替え、組み合わせ可能になるよ
うに半導体レーザ駆動装置122に含まれる回路を適宜
調整すればよいことはいうまでもない。
【0124】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高密度記
録時における安定な記録特性および再生時における再生
信号の高いS/N比が得られる半導体レーザ駆動装置お
よびこれを用いた光ディスク装置を提供することができ
る。
録時における安定な記録特性および再生時における再生
信号の高いS/N比が得られる半導体レーザ駆動装置お
よびこれを用いた光ディスク装置を提供することができ
る。
【0125】また本発明によれば、光ディスクの記録膜
の組成にバラツキがあっても、正常な形状を有する記録
マークを記録することができる半導体レーザ駆動装置お
よびこれを用いた光ディスク装置を提供することができ
る。
の組成にバラツキがあっても、正常な形状を有する記録
マークを記録することができる半導体レーザ駆動装置お
よびこれを用いた光ディスク装置を提供することができ
る。
【0126】さらに本発明によれば、光ディスクの記録
時の線速度に変動があっても、正常な形状を有する記録
マークを記録することができる半導体レーザ駆動装置お
よびこれを用いた光ディスク装置を提供することができ
る。
時の線速度に変動があっても、正常な形状を有する記録
マークを記録することができる半導体レーザ駆動装置お
よびこれを用いた光ディスク装置を提供することができ
る。
【0127】さらに本発明によれば、正常な形状を有す
る安定な3Tマークを記録することができる半導体レー
ザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置を提供す
ることができる。
る安定な3Tマークを記録することができる半導体レー
ザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置を提供す
ることができる。
【0128】さらに本発明によれば、高周波電流が外部
に放出する不要な輻射を低減することができる半導体レ
ーザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置を提供
することができる。
に放出する不要な輻射を低減することができる半導体レ
ーザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置を提供
することができる。
【0129】さらに本発明によれば、再生動作時におい
て高周波電流に含まれる高周波成分を強調するために周
波数ピーキングを電流駆動部もたせても、記録動作時に
おける記録電流の立ち上がりおよび立ち下りで過剰なオ
ーバシュート、アンダシュートが発生することのない半
導体レーザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置
を提供することができる。
て高周波電流に含まれる高周波成分を強調するために周
波数ピーキングを電流駆動部もたせても、記録動作時に
おける記録電流の立ち上がりおよび立ち下りで過剰なオ
ーバシュート、アンダシュートが発生することのない半
導体レーザ駆動装置およびこれを用いた光ディスク装置
を提供することができる。
【0130】さらに本発明によれば、再生動作時におい
て再生信号のノイズレベルを低減する低域通過フィルタ
を設けた場合であっても、記録動作時において記録電流
のパルスが鈍ることのない半導体レーザ駆動装置および
これを用いた光ディスク装置を提供することができる。
て再生信号のノイズレベルを低減する低域通過フィルタ
を設けた場合であっても、記録動作時において記録電流
のパルスが鈍ることのない半導体レーザ駆動装置および
これを用いた光ディスク装置を提供することができる。
【図1】実施の形態に係る光ディスク装置の概略図。
【図2】実施の形態に係る光ディスク装置に含まれる光
ピックアップの構成図。
ピックアップの構成図。
【図3】実施の形態に係る光ピックアップに含まれる半
導体レーザ駆動装置の構成図。
導体レーザ駆動装置の構成図。
【図4】実施の形態に係る半導体レーザ駆動装置に含ま
れるフィルタの構成の例を示す図。
れるフィルタの構成の例を示す図。
【図5】実施の形態に係るフィルタの特性を示す図。
【図6】実施の形態に係る半導体レーザ駆動装置の駆動
に用いられる制御信号のタイミングチャート、ならびに
それによる記録パルスおよび記録マークを示す図。
に用いられる制御信号のタイミングチャート、ならびに
それによる記録パルスおよび記録マークを示す図。
【図7】実施の形態に係る半導体レーザ駆動装置に含ま
れるフィルタおよびその関連部分の他の構成例を示す
図。
れるフィルタおよびその関連部分の他の構成例を示す
図。
【図8】実施の形態に係る半導体レーザ駆動装置の駆動
に用いられる制御信号のタイミングチャート、ならびに
それによる記録パルスおよび記録マークの他の例を示す
図。
に用いられる制御信号のタイミングチャート、ならびに
それによる記録パルスおよび記録マークの他の例を示す
図。
【図9】実施の形態に係る半導体レーザ駆動装置の駆動
に用いられる制御信号のタイミングチャート、ならびに
それによる記録パルスおよび記録マークのさらに他の例
を示す図。
に用いられる制御信号のタイミングチャート、ならびに
それによる記録パルスおよび記録マークのさらに他の例
を示す図。
【図10】実施の形態に係る半導体レーザ駆動装置に含
まれる他のフィルタおよびその関連部分のさらに他の構
成例を示す図。
まれる他のフィルタおよびその関連部分のさらに他の構
成例を示す図。
【図11】(a)図10に示される他のフィルタのフィ
ルタ特性を示す図。 (b)実施の形態に係るさらに他のフィルタのフィルタ
特性を示す図。
ルタ特性を示す図。 (b)実施の形態に係るさらに他のフィルタのフィルタ
特性を示す図。
【図12】実施の形態に係る半導体レーザ駆動装置の駆
動に用いられる制御信号のタイミングチャート、ならび
にそれによる記録パルスおよび記録マークのさらに他の
例を示す図。
動に用いられる制御信号のタイミングチャート、ならび
にそれによる記録パルスおよび記録マークのさらに他の
例を示す図。
【図13】従来技術による光ディスク上の記録マークお
よび記録するための記録パルスの波形を示す図。
よび記録するための記録パルスの波形を示す図。
【図14】光ディスクに記録を行う時の信号キャリアお
よびノイズ成分の周波数特性を示す図。
よびノイズ成分の周波数特性を示す図。
【図15】従来の光ディスク装置の概略図。
【図16】従来の光ディスク装置に含まれる光ピックア
ップの構成図。
ップの構成図。
【図17】従来の光ピックアップに含まれる半導体レー
ザ駆動装置の構成図。
ザ駆動装置の構成図。
【図18】従来の半導体レーザ駆動装置の駆動に用いら
れる制御信号のタイミングチャートを示す図。
れる制御信号のタイミングチャートを示す図。
【図19】従来の記録パルスの波形および記録マークの
形状を示す図。
形状を示す図。
【図20】従来の高密度記録時の光スポット、記録パル
スの波形および記録マークの形状を示す図。
スの波形および記録マークの形状を示す図。
【図21】(a)は従来の通常の記録パルスを、(b)
は従来の周波数ピーキングをもたせた記録パルスを示す
図。
は従来の周波数ピーキングをもたせた記録パルスを示す
図。
【図22】(a)は従来の通常の記録パルスを,(b)
は従来の低域通過フィルタを通った記録パルスを示す
図。
は従来の低域通過フィルタを通った記録パルスを示す
図。
21 半導体レーザ 22、122 半導体レーザ駆動装置 511 電流駆動部 515A、515B、515C、515E フィルタ 516A、516B、516C、516E フィルタ切
り替えブロック 517 タイミング発生部
り替えブロック 517 タイミング発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮端 佳之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高橋 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (25)
- 【請求項1】 記録電流に基づいて記録マークを光ディ
スクに記録し、再生電流に基づいて該光ディスクに記録
された該記録マークから再生信号を再生するための光を
該記録マークに照射する半導体レーザを駆動する半導体
レーザ駆動装置であって、 該再生電流を生成する再生電流生成部と、 該再生信号に含まれる半導体レーザノイズを低減する高
周波成分を含む高周波電流を生成する高周波電流生成部
と、 該記録電流を生成する記録電流生成部と、 該再生電流と該記録電流とを増幅する電流駆動部とを備
え、 再生時においては該高周波電流生成部によって生成され
た該高周波電流に含まれる該高周波成分が強調され、記
録時においては該記録電流生成部によって生成された該
記録電流に含まれる該高周波成分が強調され、 該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該高周波電流
に含まれる該高周波成分と該強調された該記録電流に含
まれる該高周波成分とを減衰させるように動作するフィ
ルタをさらに備え、 該記録電流は、該記録マークに対応するパルスを含み、 該パルスは、複数のマルチパルスを含み、 該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該記録電流に
含まれる該高周波成分が該パルスに含まれる該複数のマ
ルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳されるように
該フィルタを動作させる切り換え手段をさらに備える半
導体レーザ駆動装置。 - 【請求項2】 該電流駆動部は、該高周波成分を強調す
る周波数特性を有し、 該電流駆動部は、再生時においては該高周波電流生成部
によって生成された該高周波電流に含まれる該高周波成
分を強調し、記録時においては該記録電流生成部によっ
て生成された該記録電流に含まれる該高周波成分を強調
する、請求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項3】 前記切り換え手段は、前記フィルタに接
続されるスイッチと、 該スイッチのオンオフを制御するタイミング制御部とを
含む、請求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項4】 前記複数のマルチパルスのうちの前記少
なくとも1つは、前記複数のマルチパルスのうちの先頭
のマルチパルスを含む、請求項1に記載の半導体レーザ
駆動装置。 - 【請求項5】 前記パルスは、特定のパターンを有する
特定パルスを含み、 前記切り換え手段は、前記強調された前記記録電流に含
まれる前記高周波成分が該特定パルスに重畳されるよう
に該フィルタを動作させる、請求項1に記載の半導体レ
ーザ駆動装置。 - 【請求項6】 前記記録マークは、8−16変調によっ
て記録される3Tマークを含み、 前記特定パルスは、該3Tマークに対応する3Tパルス
を含み、 前記切り換え手段は、前記強調された前記記録電流に含
まれる前記高周波成分が該3Tパルスに重畳されるよう
に該フィルタを動作させる、請求項5に記載の半導体レ
ーザ駆動装置。 - 【請求項7】 前記切り換え手段は、前記強調された前
記記録電流に含まれる前記高周波成分が前記パルスに含
まれる前記複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つ
の一部に重畳されるように該フィルタを動作させる、請
求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項8】 前記切り換え手段は、前記強調された前
記記録電流に含まれる前記高周波成分が前記パルスに含
まれる前記複数のマルチパルスのうちの少なくとも1つ
の全体に重畳されるように該フィルタを動作させる、請
求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項9】 前記複数のマルチパルスのうちの前記少
なくとも1つは、前記複数のマルチパルスのうちの後端
のマルチパルスを含む、請求項1に記載の半導体レーザ
駆動装置。 - 【請求項10】 前記切り換え手段は、前記強調された
前記記録電流に含まれる前記高周波成分が前記パルスに
含まれる前記複数のマルチパルスのうちのすべてのマル
チパルスに重畳されるように前記フィルタを動作させ
る、請求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項11】 前記再生電流は、直流電流である、請
求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項12】 前記切り換え手段は、再生時において
は前記強調された前記高周波電流に含まれる前記高周波
成分が前記再生電流に重畳されるように該フィルタを動
作させ、記録時においては該強調された前記記録電流に
含まれる前記高周波成分を減衰させるように該フィルタ
を動作させる、請求項1に記載の半導体レーザ駆動装
置。 - 【請求項13】 前記高周波成分は、100MHz以上
の周波数を有する、請求項1に記載の半導体レーザ駆動
装置。 - 【請求項14】 前記高周波成分は、100MHz以上
450MHz以下の周波数を有する、請求項13に記載
の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項15】 前記高周波成分は、実質的に300M
Hzの周波数を有する、請求項1に記載の半導体レーザ
駆動装置。 - 【請求項16】 前記フィルタは、ハイパスフィルタを
含む、請求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項17】 前記高周波成分は、前記フィルタのカ
ットオフ周波数よりも高い周波数を有する、請求項1に
記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項18】 前記フィルタは、互いに異なる周波数
特性およびインピーダンス値を有する複数のフィルタ回
路を含む、請求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項19】 前記切り換え手段は、前記光ディスク
の線速度に基づいて前記複数のフィルタ回路のうちの1
つを動作させるフィルタ回路として選択する、請求項1
8に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項20】 記録マークの記録再生を光ディスクに
対して実行する光ピックアップと、 該光ディスクを回転させるモータと、 該光ピックアップと該モータとを制御する制御ブロック
とを備え、 該光ピックアップは、記録電流に基づいて該記録マーク
を該光ディスクに記録し、再生電流に基づいて該光ディ
スクに記録された該記録マークから再生信号を再生する
ための光を該記録マークに照射する半導体レーザと、 該半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動装置とを含
み、 該半導体レーザ駆動装置は、該再生電流を生成する再生
電流生成部と、 該再生信号に含まれる半導体レーザノイズを低減する高
周波成分を含む高周波電流を生成する高周波電流生成部
と、 該記録電流を生成する記録電流生成部と、 該再生電流と該記録電流とを増幅する電流駆動部とを含
み、 再生時においては該高周波電流生成部によって生成され
た該高周波電流に含まれる該高周波成分が強調され、記
録時においては該記録電流生成部によって生成された該
記録電流に含まれる該高周波成分が強調され、 該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該高周波電流
に含まれる該高周波成分と該強調された該記録電流に含
まれる該高周波成分とを減衰させるように動作するフィ
ルタをさらに含み、 該記録電流は、該記録マークに対応するパルスを含み、 該パルスは、複数のマルチパルスを含み、 該半導体レーザ駆動装置は、該強調された該記録電流に
含まれる該高周波成分が該パルスに含まれる該複数のマ
ルチパルスのうちの少なくとも1つに重畳されるように
該フィルタを動作させる切り換え手段をさらに含む光デ
ィスク装置。 - 【請求項21】 該電流駆動部は、該高周波成分を強調
する周波数特性を有し、 該電流駆動部は、再生時においては該高周波電流生成部
によって生成された該高周波電流に含まれる該高周波成
分を強調し、記録時においては該記録電流生成部によっ
て生成された該記録電流に含まれる該高周波成分を強調
する、請求項20に記載の光ディスク装置。 - 【請求項22】 前記制御ブロックは、前記光ディスク
の線速度を検出する線速度検出手段を含み、 前記切り換え手段は、該線速度検出手段によって検出さ
れた該光ディスクの該線速度に基づいて、前記強調され
た前記記録電流に含まれる前記高周波成分が前記パルス
に含まれる前記複数のマルチパルスのうちの少なくとも
1つに重畳されるように前記フィルタを動作させる、請
求項20に記載の光ディスク装置。 - 【請求項23】 前記線速度検出手段は、前記再生信号
に基づいて前記光ディスクの線速度を検出する、請求項
22に記載の光ディスク装置。 - 【請求項24】 前記線速度検出手段は、前記モータの
回転数に基づいて前記光ディスクの線速度を検出する、
請求項22に記載の光ディスク装置。 - 【請求項25】 前記線速度検出手段は、前記光ディス
ク上における前記光ピックアップの半径位置に基づいて
前記光ディスクの線速度を検出する、請求項22に記載
の光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001075112A JP2001331961A (ja) | 2000-03-17 | 2001-03-15 | 半導体レーザ駆動装置および光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-77279 | 2000-03-17 | ||
JP2000077279 | 2000-03-17 | ||
JP2001075112A JP2001331961A (ja) | 2000-03-17 | 2001-03-15 | 半導体レーザ駆動装置および光ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001331961A true JP2001331961A (ja) | 2001-11-30 |
Family
ID=26587891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001075112A Withdrawn JP2001331961A (ja) | 2000-03-17 | 2001-03-15 | 半導体レーザ駆動装置および光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001331961A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160202516A1 (en) * | 2013-09-04 | 2016-07-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display panel |
-
2001
- 2001-03-15 JP JP2001075112A patent/JP2001331961A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160202516A1 (en) * | 2013-09-04 | 2016-07-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display panel |
US9964810B2 (en) * | 2013-09-04 | 2018-05-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display panel |
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