JP2001331878A - 煙感知器および監視制御システム - Google Patents

煙感知器および監視制御システム

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JP2001331878A JP2000154428A JP2000154428A JP2001331878A JP 2001331878 A JP2001331878 A JP 2001331878A JP 2000154428 A JP2000154428 A JP 2000154428A JP 2000154428 A JP2000154428 A JP 2000154428A JP 2001331878 A JP2001331878 A JP 2001331878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災,非火災の識別を従来に比べてより正確
に(精度良く)行なうことの可能な煙感知器および監視
制御システムを提供する。 【解決手段】 受光手段14からの波長λ1の散乱光出
力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれかの出力値が
性状グループ化開始レベルに達したことが第1の監視手
段15によって検出されたときに、グループ化手段16
では、受光手段14からの波長λ1の散乱光出力yと波
長λ2の散乱光出力gとの比である散乱光出力比を用い
て煙の性状のグループを決定するグループ化処理を行な
い、グループに応じた監視条件を設定し、グループ化手
段16で設定された監視条件に基づいて、受光手段14
からの波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力g
とのいずれかの出力値が発報レベルに達したか否かを第
2の監視手段17で監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙感知器および監
視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光散乱式煙感知器として、特開昭
51−15487号に示されているような煙感知器が知
られている。この煙感知器では、+,−の矩形波を発生
する回路で発光ダイオードを駆動し、+,−の矩形波に
より発光ダイオードから2種の異なる波長λ1,λ2の光
を交互に出射させ、発光ダイオードから交互に出射され
る2種の異なる波長λ1,λ2の光の煙による散乱光を1
つの受光素子で受光し、異なる2波長λ1,λ2の散乱光
出力の比(散乱光出力比)をとり、この散乱光出力比が予
め設定された値の範囲に入っているか否かを判定し、入
っていれば、警報を発するようにしている。
【0003】この煙感知器では、上記散乱光出力比が予
め設定された値の範囲に入っているか否かを判定するこ
とで、煙の種類(質)を判断すること(例えば、ある特定
の粒子径範囲にある煙のみを検出すること)を意図して
いる。すなわち、非火災要因であるホコリや水蒸気等の
影響を除去し、火災要因となる煙のみを検出することを
意図している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当業者間に
は、より正確に(精度良く)、火災,非火災の識別をす
ることが望まれている。
【0005】本発明は、火災,非火災の識別を従来に比
べてより正確に(精度良く)行なうことの可能な煙感知
器および監視制御システムを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、感知器全体の制御を行なう
制御手段と、制御手段によって駆動されるときに波長λ
1の光を所定のサンプリング周期で出射する第1の発光
手段と、制御手段によって駆動されるときに波長λ2
光を所定のサンプリング周期で出射する第2の発光手段
と、第1の発光手段から出射される波長λ1の光の散乱
光または透過光,第2の発光手段から出射される波長λ
2の光の散乱光または透過光を受光する受光手段と、受
光手段からの波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gと
のいずれかの出力値が発報レベルよりも低く設定されて
いる性状グループ化開始レベルに達したか否かを監視す
る第1の監視手段と、受光手段からの波長λ1の光出力
yと波長λ2の光出力gとのいずれかの出力値が性状グ
ループ化開始レベルに達したことが第1の監視手段によ
って検出されたときに、受光手段からの波長λ1の光出
力yと波長λ2の光出力gとの出力比を用いて煙の性状
のグループを決定するグループ化処理を行ない、グルー
プに応じた監視条件を設定するグループ化手段と、グル
ープ化手段で設定された監視条件に基づいて、受光手段
からの波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gとのいず
れかの出力値が発報レベルに達したか否かを監視する第
2の監視手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の煙感知器において、グループ化手段は、時系列的に
得られる出力比のそれぞれに対応して得られるグループ
の時系列に基づいて、最終的に、煙の性状のグループを
決定するようになっていることを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の煙感知器において、グループ化手段は、時系列的に
得られる出力比のそれぞれに対応して得られるグループ
の時系列において、予め設定された所定の生起回数だけ
生起したグループを、最終的に、煙の性状のグループと
して決定するようになっていることを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の煙感知器において、グループ化手段は、時系列的に
得られる出力比のそれぞれに対応して得られるグループ
の時系列において、予め設定された所定の生起回数だけ
連続して生起したグループを、最終的に、煙の性状のグ
ループとして決定するようになっていることを特徴とし
ている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の煙感知器において、グループ化手段により設定され
る監視条件は、発報レベル,確認時間,発光波長,サン
プリング周期のうちの少なくとも1つであることを特徴
としている。
【0011】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の煙感知器において、グループ化手段は、煙の性状の
グループが粒径の小さな粒子のグループであると判断し
た場合には、発光波長として、短かい波長の光出力を使
用するように、監視条件を設定することを特徴としてい
る。
【0012】また、請求項7記載の発明は、請求項5記
載の煙感知器において、グループ化手段は、煙の性状の
グループが粒径の大きな粒子のグループであると判断し
た場合には、発光波長として、短かい波長の光出力を使
用するように、監視条件を設定することを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項8記載の発明は、請求項5記
載の煙感知器において、グループ化手段は、煙の性状の
グループが火災のグループであると判断した場合には、
確認時間を短かく、発報レベルを低く、サンプリング周
期を短かく設定し、また、煙の性状のグループが非火災
のグループであると判断した場合には、確認時間を長
く、発報レベルを高く、サンプリング周期を長く設定す
ることを特徴としている。
【0014】また、請求項9記載の発明は、請求項1記
載の煙感知器において、性状グループ化開始レベルは、
煙濃度が5%/m以下に相当するレベルに設定されてい
ることを特徴としている。
【0015】また、請求項10記載の発明は、請求項1
記載の煙感知器において、第1の監視手段による監視時
には、制御手段は、第1の発光手段,第2の発光手段の
うちのいずれか一方の発光手段のみを発光させ、第1の
発光手段から出射される波長λ1の光の散乱光または透
過光,第2の発光手段から出射される波長λ2の光の散
乱光または透過光のうちのいずれか一方の散乱光または
透過光のみを受光手段に受光させるようになっており、
受光手段からの出力値が性状グループ化開始レベルに達
したことが第1の監視手段によって検出されたときに、
第1の発光手段,第2の発光手段の両方の発光手段を発
光させ、受光手段からの波長λ1の光出力yと波長λ2
光出力gとの出力比を用いて煙の性状のグループ化処理
をグループ化手段に行なわせるようになっていることを
特徴としている。
【0016】また、請求項11記載の発明は、請求項1
記載の煙感知器において、受光手段からの波長λ1の光
出力yと波長λ2の光出力gとのいずれかの出力値が性
状グループ化開始レベルに達したことが第1の監視手段
によって検出されたときに、前記制御手段は、第1の発
光手段,第2の発光手段に対する前記所定のサンプリン
グ周期を、前記第1の監視手段による監視時での所定の
サンプリング周期よりも短いサンプリング周期に変更す
るようになっていることを特徴としている。
【0017】また、請求項12記載の発明は、請求項1
記載の煙感知器において、グループ化手段によるグルー
プ化処理時には、第1の発光手段,第2の発光手段に対
する前記所定のサンプリング周期を、前記第1の監視手
段による監視時での所定のサンプリング周期よりも短い
サンプリング周期に変更するようになっていることを特
徴としている。
【0018】また、請求項13記載の発明は、請求項1
乃至請求項12のいずれか一項に記載の煙感知器におい
て、グループ化手段によって煙の性状のグループが決定
された後、第2の監視手段において第2の監視処理が行
なわれている途中であっても、所定の条件を満たした場
合には、グループおよび/または監視条件を変更するこ
とを特徴としている。
【0019】また、請求項14記載の発明は、請求項1
3記載の煙感知器において、第2の監視処理が行なわれ
ている途中であっても、所定の条件を満たした場合に
は、グループを変更し、変更したグループに応じた監視
条件を新たに設定して第2の監視処理を行なわせること
を特徴としている。
【0020】また、請求項15記載の発明は、請求項1
3記載の煙感知器において、第2の監視処理が行なわれ
ている途中であっても、所定の条件を満たした場合に
は、グループ自体は変更せずに、監視条件を変更して第
2の監視処理を行なわせることを特徴としている。
【0021】また、請求項16記載の発明は、請求項1
3乃至請求項15のいずれか一項に記載の煙感知器にお
いて、変更のための上記所定の条件としては、受光手段
からの波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gとの出力
比が一定レベル以上変化する場合を、変更の条件とする
ことを特徴としている。
【0022】また、請求項17記載の発明は、請求項1
3乃至請求項15のいずれか一項に記載の煙感知器にお
いて、変更のための上記所定の条件としては、第2の監
視処理時において現在のサンプリング時点tの煙濃度S
tと1つ前のサンプリング時点t−1の煙濃度St-1との
差St-1−Stが所定の下降率閾値S以上となる場合を、
変更の条件とすることを特徴としている。
【0023】また、請求項18記載の発明は、請求項1
3乃至請求項15のいずれか一項に記載の煙感知器にお
いて、2つの煙濃度閾値レベル(LA,LB)を設け
(発報レベル>LA>LB>性状グループ化開始レベ
ル)、第2の監視処理時において、ある時点でのサンプ
リングデータ(煙濃度)が閾値レベルLAを越えた後、
次の時点のサンプリングデータ(煙濃度)が閾値レベル
LB以下となった場合を、変更の条件とすることを特徴
としている。
【0024】また、請求項19記載の発明は、請求項1
乃至請求項18のいずれか一項に記載の煙感知器におい
て、グループ化手段によって最終的に決定されたグルー
プ、および/または、グループに応じて設定された監視
条件、および/または、変更されたグループ、および/
または、変更された監視条件を、外部に(例えば受信
機)に出力するように構成されていることを特徴として
いる。
【0025】また、請求項20記載の発明は、受信機
と、受信機からの伝送路に接続され、受信機によって監
視制御されるアナログ型の煙感知器とを有している監視
制御システムにおいて、アナログ型の煙感知器が、異な
る2波長λ1,λ2の散乱光または透過光を受光する構成
の煙感知器である場合、受信機には、煙感知器から送ら
れる波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gとのいずれ
かの出力値が発報レベルよりも低く設定されている性状
グループ化開始レベルに達したか否かを監視する第1の
監視手段と、受光手段からの波長λ1の光出力yと波長
λ2の光出力gとのいずれかの出力値が性状グループ化
開始レベルに達したことが第1の監視手段によって検出
されたときに、受光手段からの波長λ1の光出力yと波
長λ2の光出力gとの出力比を用いて煙の性状のグルー
プを決定するグループ化処理を行ない、グループに応じ
た監視条件を設定するグループ化手段と、グループ化手
段で設定された監視条件に基づいて、受光手段からの波
長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gとのいずれかの出
力値が発報レベルに達したか否かを監視する第2の監視
手段とが設けられていることを特徴としている。
【0026】また、請求項21記載の発明は、請求項2
0記載の監視制御システムにおいて、グループ化手段に
よって煙の性状のグループが決定された後、第2の監視
手段において第2の監視処理が行なわれている途中であ
っても、所定の条件を満たした場合には、グループおよ
び/または監視条件を変更することを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る煙感知器の構成
例を示す図である。図1を参照すると、この煙感知器
は、この感知器全体の制御を行なう制御手段11と、制
御手段11によって駆動されるときに波長λ1の光を出
射する第1の発光手段12と、制御手段11によって駆
動されるときに波長λ2の光を出射する第2の発光手段
13と、第1の発光手段12から出射される波長λ1
光の散乱光,第2の発光手段13から出射される波長λ
2の光の散乱光を受光する受光手段14と、受光手段1
4からの波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力
gとのいずれかの出力値が発報レベルよりも低く設定さ
れている性状グループ化開始レベルに達したか否かを監
視する第1の監視手段15と、受光手段14からの波長
λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれ
かの出力値が性状グループ化開始レベルに達したことが
第1の監視手段15によって検出されたときに、受光手
段14からの波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光
出力gとの比である散乱光出力比を用いて煙の性状のグ
ループを決定するグループ化処理を行ない、グループに
応じた監視条件を設定するグループ化手段16と、グル
ープ化手段16で設定された監視条件に基づいて、受光
手段14からの波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱
光出力gとのいずれかの出力値が発報レベルに達したか
否かを監視する第2の監視手段17と、第2の監視手段
17の監視結果を出力する出力手段18とを有してい
る。
【0028】ここで、第1の発光手段12は、例えば青
色(波長λ1)の光を出射する青色発光ダイオードLED1
により構成され、また、第2の発光手段13は、例えば
近赤外(波長λ2)の光を出射する近赤外発光ダイオード
LED2により構成され、また、受光手段14は、例え
ば1つの受光素子PDにより構成されている。
【0029】なお、第1の発光手段12(青色発光ダイ
オードLED1),第2の発光手段13(近赤外発光ダ
イオードLED2)と受光手段14(受光素子PD)と
の間の空間Eは、検出対象である煙が存在しうる環境
(例えばチャンバ)である。
【0030】また、第1の発光手段12(LED1),第
2の発光手段13(LED2)は、制御手段11からの駆
動信号CTL1,CTL2によってそれぞれ駆動制御され
るようになっている。
【0031】図2は駆動信号CTL1,CTL2の一例を
示すタイムチャートである。図2の例では、各駆動信号
CTL1,CTL2のパルス幅および周期は、いずれも同
じものとなっている。すなわち、パルス幅はいずれもW
であり、また、周期はTとなっている。しかしながら、
駆動信号CTL2は、駆動信号CTL1に対して所定時間
t(t<T)だけ遅延したものとなっている。
【0032】このような駆動信号CTL1,CTL2が用
いられる場合、第1の発光手段12(LED1)からは、
周期Tで、波長λ1の光(青色光)がパルス幅Wに対応し
た期間、出射され、また、第2の発光手段13(LE
2)からは、第1の発光手段12(LED1)からの波長
λ1の光(青色光)の出射より時間tだけ遅れて、周期T
で、波長λ2の光(近赤外光)がパルス幅Wに対応した期
間、出射される。
【0033】すなわち、第1の発光手段12(LED1)
からの波長λ1の散乱光(青色光)の受光手段14(PD)
におけるサンプリング時点(サンプリング周期T)と第2
の発光手段13(LED2)からの波長λ2の光(近赤外光)
の受光手段14(PD)におけるサンプリング時点(サン
プリング周期T)との間には、時間tのずれがあり、こ
の時間tのずれによって、異なる2波長λ1,λ2の光を
時間的に交互に出射させて、異なる2波長λ1,λ2の散
乱光を時間的に交互に受光手段14(PD)で受光させ、
受光手段14(PD)において、異なる2波長λ1,λ2
散乱光の光出力y,gを時間的に交互に得ることができ
る。
【0034】ここで、波長λ1の散乱光の光出力yは、
波長λ1の光に対する環境E内の煙濃度(%/m)を反映
したものとなっており、また、波長λ2の散乱光の光出
力gは、波長λ2の光に対する環境E内の煙濃度(%/
m)を反映したものとなっている。
【0035】なお、図1の煙感知器において、第1の監
視手段15による監視時には、制御手段11は、第1の
発光手段12,第2の発光手段13のうちのいずれか一
方の発光手段のみを発光させ、第1の発光手段12から
出射される波長λ1の光の散乱光,第2の発光手段13
から出射される波長λ2の光の散乱光のうちのいずれか
一方の散乱光のみを受光手段14に受光させるようにな
っており、受光手段14からの散乱光出力値が性状グル
ープ化開始レベルに達したことが第1の監視手段15に
よって検出されたときに、第1の発光手段12,第2の
発光手段13の両方の発光手段を発光させ、受光手段1
4からの波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力
gとの比である散乱光出力比を用いて煙の性状のグルー
プを決定するグループ化処理をグループ化手段16に行
なわせることもできる。
【0036】このように、第1の監視手段15による監
視時には、第1の発光手段12,第2の発光手段13の
うちのいずれか一方の発光手段のみを発光させること
で、制御手段11の負担を軽減し、また、消費電力を低
減することができる。
【0037】特に、第1の監視手段15による監視時
に、第1の発光手段12(青色発光ダイオードLE
1)のみを使用する場合には、検出感度を高くするこ
とができるとともに、グループ化手段16による性状の
グループ化処理を早期に開始させることができる。ま
た、第1の監視手段15による監視時に、第2の発光手
段13(近赤外発光ダイオードLED2)のみを使用す
る場合には、第2の発光手段13(近赤外発光ダイオー
ドLED2)は第1の発光手段12(青色発光ダイオー
ドLED1)よりも感度が低いため、微量の煙ではグル
ープ化処理が開始されないので、処理負担を軽減するこ
とができるとともに、第1の発光手段12(青色発光ダ
イオードLED1)よりも消費電力が小さいため、感知
器全体のさらなる消費電力の軽減を行なうことができ
る。
【0038】また、火災による粒子は、一般的に、湯
気,埃,チリ等の非火災の粒子よりも粒径が小さいが、
煙濃度が高くなるにつれ、火災による粒子は時間ととも
に結合し大きくなり、両者の差は縮まる。従って、高い
煙濃度にて煙の性状のグループ化処理を行なうと、煙の
性状のグループ化を正確に行なうことができなくなる
が、図1の煙感知器では、グループ化手段16における
煙の性状のグループ化処理は、受光手段14からの波長
λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれ
かの出力値が発報レベル(例えば、煙濃度が10%/m
のレベル)よりも低く設定されている性状グループ化開
始レベルに達したときになされるので、高い煙濃度にな
る以前に煙の性状のグループ化処理を行なうことができ
る。
【0039】具体的に、性状グループ化開始レベルは、
煙濃度が5%/m以下に相当するレベル(例えば、煙濃
度が2%/mのレベル)に設定され、グループ化手段1
6は、煙濃度が5%/m以下の状態で、煙の性状のグル
ープ化処理を行なうようになっている。煙濃度が5%/
m以下の状態は、低い煙濃度の状態であり、この状態の
ときに、煙の性状のグループ化処理を行なうことで、煙
の性状のグループ化処理を正確に(精度良く)行なうこ
とが可能となる。
【0040】また、図1の煙感知器において、受光手段
14からの波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出
力gとのいずれかの出力値が性状グループ化開始レベル
に達したことが第1の監視手段15によって検出された
ときに、制御手段11は、第1の発光手段12,第2の
発光手段13に対する所定のサンプリング周期を、第1
の監視手段15による監視時での所定のサンプリング周
期T1と同じサンプリング周期T2にすることもできる
(T1=T2)。
【0041】図3にはこの様子が示されている。なお、
図3(a)は第1の発光手段12(青色発光ダイオード
LED1)に対する駆動信号CTL1を示し、図3(b)
は第2の発光手段13(近赤外発光ダイオードLE
2)に対する駆動信号CTL2を示し、図3(c)は波
長λ1(青色の光)の散乱光出力y,波長λ2(近赤外の
光)の散乱光出力gのレベル(煙濃度(%/m)に換算
したレベル)の時間変化を示している。なお、図3
(c)の例では、性状グループ化開始レベルは、煙濃度
が2%/mのレベルに設定されている。
【0042】図3(a),(b),(c)の例では、第
1の発光手段12,第2の発光手段13は、第1の監視
手段15による監視時では、サンプリング周期T1で駆
動されており、波長λ1(青色の光)の散乱光出力y,
波長λ2(近赤外の光)の散乱光出力gはそれぞれ周期
1で得られている。しかる後、受光手段14からの波
長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいず
れかの出力値(図3(c)の例では、波長λ1の散乱光
出力y)が性状グループ化開始レベルに達したことが第
1の監視手段15によって検出されたときにも、図3の
例では、第1の発光手段12,第2の発光手段13に対
する所定のサンプリング周期T2を、第1の監視手段1
5による監視時での所定のサンプリング周期T1と同じ
ものにしている(T1=T2)。
【0043】しかしながら、この場合には、グループ化
手段16における煙の性状のグループ化処理を正確かつ
迅速に行なうには限度がある。特に、火災が発生する場
合には、図4に示すように、受光手段14からの波長λ
1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれか
の出力値が性状グループ化開始レベルに達したことが第
1の監視手段15によって検出された後、散乱光出力
y,gが急激に増加することがあり、このときには、グ
ループ化処理時における所定のサンプリング周期T
2を、第1の監視手段15による監視時での所定のサン
プリング周期T1と同じものにすると、グループ化手段
16における煙の性状のグループ化処理を正確に行なう
ことができず、また、グループ化処理の結果が出るまで
に、火災が進行してしまうということも考えられる。
【0044】このような問題を回避するために、受光手
段14からの波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光
出力gとのいずれかの出力値が性状グループ化開始レベ
ルに達したことが第1の監視手段15によって検出され
たときに、第1の発光手段12,第2の発光手段13に
対する所定のサンプリング周期を、第1の監視手段15
による監視時での所定のサンプリング周期T1よりも短
いサンプリング周期T2に変更するのが良い。すなわ
ち、グループ化手段16によるグループ化処理時には、
第1の発光手段12,第2の発光手段13に対する所定
のサンプリング周期を、第1の監視手段15による監視
時での所定のサンプリング周期T1よりも短いサンプリ
ング周期T2に変更するのが良い。
【0045】図5には、この様子が示されている。な
お、図5(a)は第1の発光手段12(青色発光ダイオ
ードLED1)に対する駆動信号CTL1を示し、図5
(b)は第2の発光手段13(近赤外発光ダイオードL
ED2)に対する駆動信号CTL2を示し、図5(c)は
波長λ1(青色の光)の散乱光出力y,波長λ2(近赤外
の光)の散乱光出力gのレベル(煙濃度(%/m)に換
算したレベル)の時間変化を示している。なお、図5
(c)の例では、性状グループ化開始レベルは、煙濃度
が2%/mのレベルに設定されている。
【0046】図5(a),(b),(c)の例では、第
1の発光手段12,第2の発光手段13は、第1の監視
手段15による監視時には、サンプリング周期T1(例
えば4秒)で駆動されており、波長λ1(青色の光)の
散乱光出力y,波長λ2(近赤外の光)の散乱光出力g
はそれぞれ周期T1で得られている。しかる後、波長λ1
(青色の光)の散乱光出力yが性状グループ化開始レベ
ルに達すると、グループ化手段16によるグループ化処
理が開始するが、このグループ化処理時には、制御手段
11は、図5(a),(b)に示すように、第1の発光
手段12,第2の発光手段13をサンプリング周期T1
(例えば4秒)よりも短かいサンプリング周期T2(例
えば0.5秒)に切り替えて駆動する。
【0047】このように、受光手段14からの波長λ1
の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれか
の出力値が性状グループ化開始レベルに達したことが第
1の監視手段15によって検出されたときに、制御手段
11は、第1の発光手段12,第2の発光手段13に対
する所定のサンプリング周期を、第1の監視手段15に
よる監視時での所定のサンプリング周期T1よりも短い
サンプリング周期T2に変更することにより、グループ
化手段16における煙の性状のグループ化処理を正確か
つ迅速に行なうことができる。
【0048】特に、受光手段14からの波長λ1の散乱
光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれかの出力
値が性状グループ化開始レベルに達したことが第1の監
視手段15によって検出された後、散乱光出力y,gが
図4に示すように急激に増加する場合にも、第1の発光
手段12,第2の発光手段13に対する所定のサンプリ
ング周期を、第1の監視手段15による監視時での所定
のサンプリング周期T1(例えば4秒)よりも短いサン
プリング周期T2(例えば0.5秒)に変更すること
で、性状のグループの決定を正確に(精度良く)行なう
ことができ、また、火災が進行する以前にグループ化処
理の結果(性状のグループの決定結果)を出力すること
ができる。
【0049】なお、図5の例では、第1の監視手段15
による監視時に、第1の発光手段12,第2の発光手段
13のそれぞれに駆動信号CTL1,CTL2を与え、第
1の発光手段12,第2の発光手段13の両方を発光さ
せたが、前述のように、第1の監視手段15による監視
時に、第1の発光手段12,第2の発光手段13のうち
のいずれか一方のみに駆動信号を与え(例えば、第1の
発光手段12にのみ駆動信号CTL1を与え)、第1の
発光手段12,第2の発光手段13のうちのいずれか一
方のみを発光させても良い(例えば、第1の発光手段1
2のみを発光させても良い)。
【0050】図6はグループ化手段16における煙の性
状のグループ化を説明するための図である。
【0051】本願の発明者は、環境E内に所定の粒径の
煙を導入し、そのときに、青色光(波長λ1=470n
m)の散乱光出力yと近赤外光(波長λ2=945nm)の
散乱光出力gとの比(y/g)を散乱光出力比Rとして求
め、散乱光出力比Rと粒径との関係を調べた。この結
果、粒径が小さい煙では、散乱光出力比Rは、“2”以
上のものとなり、また、粒径が大きい煙では、散乱光出
力比Rは、“0.7”以下のものとなった。これに基づ
き、図6に示すようにグループ化を行なうことができ
る。すなわち、受光手段14からの波長λ1(青色光)
の散乱光出力yと波長λ2(近赤外光)の散乱光出力g
との比である散乱光出力比R(=y/g)がRL(例えば
“0.7”)よりも小さいときには(R<RL)、グル
ープA(ほこりや水蒸気等の非火災と考えられるグルー
プ)に分類し、散乱光出力比R(=y/g)がRL(例え
ば“0.7”)とRH(例えば“2”)との間の値であ
るときには(RL≦R≦RH)、グループB(燻焼火災
と考えられるグループ)とし、散乱光出力比R(=y/
g)がRH(例えば“2”)よりも大きいときには(R
>RH)、グループC(炎上火災と考えられるグルー
プ)に分類し、散乱光出力比R(=y/g)が不明のと
き(例えば、散乱光出力yが飽和状態(測定限界を超え
た状態)にあるとき)には、グループD(不明と考えら
れるグループ)に分類するように、グループ分けがなさ
れる。
【0052】図7はグループ化手段16における煙の性
状のグループ化処理の具体例を示す図である。図7を参
照すると、グループ化手段16では、受光手段14から
時系列的に順次に得られる散乱光出力y1,y2,y3
…と散乱光出力g1,g2,g3,…に基づいて、散乱光
出力比R1(=y1/g1),R2(=y2/g2),R
3(=y3/g3),…を算出し、時系列的に得られる散
乱光出力比R1,R2,R3,…のそれぞれについてグル
ープ化処理を行なう。例えば、散乱光出力比R1がRL
(例えば“0.7”)よりも小さいときは、R1につい
てはグループAに分類し、また、散乱光出力比R2がR
L(例えば“0.7”)とRH(例えば“2”)との間の
値であるときには、R2についてはグループBに分類
し、また、散乱光出力比R3がRL(例えば“0.7”)
とRH(例えば“2”)との間の値であるときには、R3
についてはグループBに分類するようにする。これによ
り、グループの時系列,例えば(A,B,B,…)が得
られる。
【0053】そして、グループ化手段16は、上記のよ
うに得られるグループの時系列,例えば(A,B,B,
…)に基づいて、最終的に、煙の性状のグループを決定
(設定)するようになっている。
【0054】図8は、時系列的に得られる散乱光出力比
1,R2,R3,…に基づいて煙の性状のグループを最
終的に決定(設定)する第1の処理例を示す図である。
なお、図8の例では、説明の便宜上、グループはA,
B,Cの3つであるとする。すなわち、グループDにつ
いては省略している。
【0055】図8の処理例では、グループ化処理の開始
時に(初期時に)、グループAの生起回数を計数するダ
ウンカウンタCNTAのカウント値nをn0に初期設定
し、また、グループBの生起回数を計数するダウンカウ
ンタCNTBのカウント値mをm0に初期設定し、ま
た、グループCの生起回数を計数するダウンカウンタC
NTCのカウント値lをl0に初期設定する(ステップ
S1)。
【0056】次いで、グループ化処理が開始し、散乱光
出力比R1,R2,R3,…が時系列的に順次に算出され
るとき(ステップS2)、散乱光出力比R1,R2
3,…の値に基づき、ダウンカウンタCNTA,CN
TB,CNTCをダウンカウントさせ、ダウンカウンタ
CNTA,CNTB,CNTCのうちで、カウント値が
一番最初に“0”となったダウンカウンタに対応するグ
ループを、最終的にグループとして決定する(ステップ
S3乃至S14)。
【0057】すなわち、散乱光出力比R1がR1<RLの
ときには(ステップS3)、ダウンカウンタCNTAの
カウント値nを“1”だけ減ずる(すなわち、n=nー
1とする)(ステップS4)。そして、ダウンカウンタ
CNTAのカウント値nが“0”になったかを判断し
(ステップS5)、“0”になったときには、グループ
Aと決定する(ステップS6)。これに対し、ステップ
S5でダウンカウンタCNTAのカウント値nが“0”
でないときには、ステップS2に戻る。
【0058】また、散乱光出力比R1がRL≦R1≦RH
のときには(ステップS7)、ダウンカウンタCNTB
のカウント値mを“1”だけ減ずる(すなわち、m=m
−1とする)(ステップS8)。そして、ダウンカウン
タCNTBのカウント値mが“0”になったかを判断し
(ステップS9)、“0”になったときには、グループ
Bと決定する(ステップS10)。これに対し、ステッ
プS9でダウンカウンタCNTBのカウント値mが
“0”でないときには、ステップS2に戻る。
【0059】また、散乱光出力比R1がRH<R1のとき
には(ステップS11)、ダウンカウンタCNTCのカ
ウント値lを“1”だけ減ずる(すなわち、l=l−1
とする)(ステップS12)。そして、ダウンカウンタ
CNTCのカウント値lが“0”になったかを判断し
(ステップS13)、“0”になったときには、グルー
プCと決定する(ステップS14)。これに対し、ステ
ップS13でダウンカウンタCNTCのカウント値lが
“0”でないときには、ステップS2に戻る。
【0060】このように、ステップS5,S9,S13
において、nが“0”でもなく、また、mが“0”でも
なく、また、lが“0”でもないときには、ステップS
2に戻り、次の散乱光出力比R2を算出して、この散乱
光出力比R2について同様の処理を行なう。
【0061】具体的に、ダウンカウンタCNTA,CN
TB,CNTCのカウント値n,m,lの初期設定値n
0,m0,l0が例えば“3”,“3”,“3”である場
合、時系列的に得られる散乱光出力比R1,R2,R3
4,R5…に基づいて、グループの時系列として、例え
ば(A,B,B,C,B,…)が得られるとするとき、
グループBの生起回数が“3”となった時点(すなわ
ち、A,B,B,C,Bの時点)で、カウンタCNTB
のカウント値mが“0”となり(なお、この時点で、カ
ウンタCNTAのカウント値nは“2”,カウンタCN
TCのカウント値lは“2”である)、煙の性状のグル
ープは、最終的にグループBに決定される。
【0062】このように、第1の処理例では、グループ
化手段16は、時系列的に得られる散乱光出力比Rのそ
れぞれに対応して得られるグループの時系列において、
予め設定された所定の生起回数だけ生起したグループ
を、最終的に、煙の性状のグループとして決定するよう
になっている
【0063】また、図9は、時系列的に得られる散乱光
出力比R1,R2,R3,…に基づいて煙の性状のグルー
プを最終的に決定(設定)する第2の処理例を示す図で
ある。なお、図9の例では、説明の便宜上、グループは
A,B,Cの3つであるとする。すなわち、グループD
については省略している。
【0064】図9の処理例では、グループ化処理の開始
時に(初期時に)、グループAの生起回数を計数するダ
ウンカウンタCNTAのカウント値nをn0に初期設定
し、また、グループBの生起回数を計数するダウンカウ
ンタCNTBのカウント値mをm0に初期設定し、ま
た、グループCの生起回数を計数するダウンカウンタC
NTCのカウント値lをl0に初期設定する(ステップ
S21)。
【0065】次いで、グループ化処理が開始し、散乱光
出力比R1,R2,R3,…が時系列的に順次に算出され
るとき(ステップS22)、散乱光出力比R1,R2,R
3,…の値に基づき、ダウンカウンタCNTA,CNT
B,CNTCをダウンカウントさせるか初期値n0
0,l0に戻し、ダウンカウンタCNTA,CNTB,
CNTCのうちで、カウント値が一番最初に“0”とな
ったダウンカウンタに対応するグループを、最終的にグ
ループとして決定する(ステップS23乃至S34)。
【0066】すなわち、散乱光出力比R1がR1<RLの
ときには(ステップS23)、ダウンカウンタCNTA
のカウント値nを“1”だけ減ずる一方、ダウンカウン
タCNTB,CNTCのカウント値m,lを初期値
0,l0に戻す(すなわち、n=n−1,m=m0,l
=l0とする)(ステップS24)。そして、ダウンカ
ウンタCNTAのカウント値nが“0”になったかを判
断し(ステップS25)、“0”になったときには、グ
ループAと決定する(ステップS26)。これに対し、
ステップS25でダウンカウンタCNTAのカウント値
nが“0”でないときには、ステップS22に戻る。
【0067】また、散乱光出力比R1がRL≦R1≦RH
のときには(ステップS27)、ダウンカウンタCNT
Bのカウント値mを“1”だけ減ずる一方、ダウンカウ
ンタCNTA,CNTCのカウント値n,lを初期値n
0,l0に戻す(すなわち、m=m−1,n=n0,l=
0とする)(ステップS28)。そして、ダウンカウ
ンタCNTBのカウント値mが“0”になったかを判断
し(ステップS29)、“0”になったときには、グル
ープBと決定する(ステップS30)。これに対し、ス
テップS29でダウンカウンタCNTBのカウント値m
が“0”でないときには、ステップS22に戻る。
【0068】また、散乱光出力比R1がRH<R1のとき
には(ステップS31)、ダウンカウンタCNTCのカ
ウント値lを“1”だけ減ずる一方、ダウンカウンタC
NTA,CNTBのカウント値n,mを初期値n0,m0
に戻す(すなわち、l=l−1,n=n0,m=m0とす
る)(ステップS32)。そして、ダウンカウンタCN
TCのカウント値lが“0”になったかを判断し(ステ
ップS33)、“0”になったときには、グループCと
決定する(ステップS34)。これに対し、ステップS
33でダウンカウンタCNTCのカウント値lが“0”
でないときには、ステップS22に戻る。
【0069】このように、ステップS25,S29,S
33において、nが“0”でもなく、また、mが“0”
でもなく、また、lが“0”でもないときには、ステッ
プS22に戻り、次の散乱光出力比R2を算出して、こ
の散乱光出力比R2について同様の処理を行なう。
【0070】具体的に、ダウンカウンタCNTA,CN
TB,CNTCのカウント値n,m,lの初期設定値n
0,m0,l0が例えば“3”,“3”,“3”である場
合、時系列的に得られる散乱光出力比R1,R2,R3
4,R5,R6,R7…に基づいて、グループの時系列と
して、例えば(A,B,B,C,B,B,B…)が得ら
れるとするとき、(A,B,B)の時点では、カウンタ
CNTBのカウント値mは“1”となるが、次の時点で
は(A,B,B,C)となり、グループBとは異なるグ
ループCが生起するので、カウンタCNTBのカウント
値mは初期値“3”に戻されてしまう。そして、(A,
B,B,C,B,B,B)のように、グループBが連続
して3回生起した時点で、カウンタCNTBのカウント
値mは“0”となり、煙の性状のグループは、最終的に
グループBに決定される。
【0071】このように、第2の処理例では、グループ
化手段16は、時系列的に得られる散乱光出力比のそれ
ぞれに対応して得られるグループの時系列において、予
め設定された所定の生起回数だけ連続して生起したグル
ープを、最終的に、煙の性状のグループとして決定する
ようになっている。
【0072】また、図10は、時系列的に得られる散乱
光出力比R1,R2,R3,…に基づいて煙の性状のグル
ープを最終的に決定(設定)する第3の処理例を示す図
である。なお、図10の例では、説明の便宜上、グルー
プはA,B,Cの3つであるとする。すなわち、グルー
プDについては省略している。
【0073】図10の処理例では、グループ化処理の開
始時に(初期時に)、グループAの生起回数を計数する
ダウンカウンタCNTAのカウント値nをn0に初期設
定し、また、グループBの生起回数を計数するダウンカ
ウンタCNTBのカウント値mをm0に初期設定し、ま
た、グループCの生起回数を計数するダウンカウンタC
NTCのカウント値lをl0に初期設定する(ステップ
S41)。
【0074】次いで、グループ化処理が開始し、散乱光
出力比R1,R2,R3,…が時系列的に順次に算出され
るとき(ステップS42)、散乱光出力比R1,R2,R
3,…の値に基づき、ダウンカウンタCNTA,CNT
B,CNTCをダウンカウントまたはアップカウントさ
せ、ダウンカウンタCNTA,CNTB,CNTCのう
ちで、カウント値が一番最初に“0”となったダウンカ
ウンタに対応するグループを、最終的にグループとして
決定する(ステップS43乃至S54)。
【0075】すなわち、散乱光出力比R1がR1<RLの
ときには(ステップS43)、ダウンカウンタCNTA
のカウント値nを“1”だけ減ずる一方、ダウンカウン
タCNTB,CNTCのカウント値m,lを“1”だけ
増加する(すなわち、n=n−1,m=m+1,l=l
+1とする)(ステップS44)。そして、ダウンカウ
ンタCNTAのカウント値nが“0”になったかを判断
し(ステップS45)、“0”になったときには、グル
ープAと決定する(ステップS46)。これに対し、ス
テップS45でダウンカウンタCNTAのカウント値n
が“0”でないときには、ステップS42に戻る。
【0076】また、散乱光出力比R1がRL≦R1≦RH
のときには(ステップS47)、ダウンカウンタCNT
Bのカウント値mを“1”だけ減ずる一方、ダウンカウ
ンタCNTA,CNTCのカウント値n,lを“1”だ
け増加する(すなわち、m=m−1,n=n+1,l=
l+1とする)(ステップS48)。そして、ダウンカ
ウンタCNTBのカウント値mが“0”になったかを判
断し(ステップS49)、“0”になったときには、グ
ループBと決定する(ステップS50)。これに対し、
ステップS49でダウンカウンタCNTBのカウント値
mが“0”でないときには、ステップS42に戻る。
【0077】また、散乱光出力比R1がRH<R1のとき
には(ステップS51)、ダウンカウンタCNTCのカ
ウント値lを“1”だけ減ずる一方、ダウンカウンタC
NTA,CNTBのカウント値n,mを“1”だけ増加
する(すなわち、l=l−1,n=n+1,m=m+1
とする)(ステップS52)。そして、ダウンカウンタ
CNTCのカウント値lが“0”になったかを判断し
(ステップS53)、“0”になったときには、グルー
プCと決定する(ステップS54)。これに対し、ステ
ップS53でダウンカウンタCNTCのカウント値lが
“0”でないときには、ステップS42に戻る。
【0078】このように、ステップS45,S49,S
53において、nが“0”でもなく、また、mが“0”
でもなく、また、lが“0”でもないときには、ステッ
プS42に戻り、次の散乱光出力比R2を算出して、こ
の散乱光出力比R2について同様の処理を行なう。
【0079】具体的に、ダウンカウンタCNTA,CN
TB,CNTCのカウント値n,m,lの初期設定値n
0,m0,l0が例えば“3”,“3”,“3”である場
合、時系列的に得られる散乱光出力比R1,R2,R3
4,R5…に基づいて、グループの時系列として、例え
ば(B,B,C,B,B…)が得られるとき、(B,
B)の時点では、カウンタCNTBのカウント値mは
“1”となるが、次の時点では(B,B,C)となり、
グループBとは異なるグループCが生起するので、カウ
ンタCNTBのカウント値mは “1”だけ増加して
“2”となってしまう。そして、(B,B,C,B,
B)の時点で、カウンタCNTBのカウント値mはは
“0”となり、煙の性状のグループは、最終的にグルー
プBに決定される。
【0080】なお、上記第1,第2,第3の処理例で
は、カウンタとして、基本的に、ダウンカウンタCNT
A,CNTB,CNTCを用いているが、これのかわり
に、アップカウンタを用いて、ステップS5,S9,S
13の処理,S25,S29,S33の処理,S45,
S49,S53の処理を、n,m,lがn0,m0,l0
に達したか否かを判定する処理に変更することも可能で
ある。
【0081】このように、上記第1,第2,第3の処理
例では、各グループA,B,C,D(なお、上記処理例
では便宜上、グループDについては省略している)に対
応させてカウンタCNTA,CNTB,CNTC,CN
TDを設け、時系列的に順次に得られる散乱光出力比に
応じたグループのカウンタをアップまたはダウンし、初
めに一定のカウント値に達したカウンタのグループを、
最終的に、煙の性状のグループとして設定するようにな
っている。
【0082】特に、上記第1の処理例によれば、時系列
的に得られる散乱光出力比のそれぞれに対応して得られ
るグループの時系列において、予め設定された所定の生
起回数だけ生起したグループを、煙の性状のグループと
して決定するようになっている。
【0083】一方、上記第2の処理例によれば、時系列
的に得られる散乱光出力比のそれぞれに対応して得られ
るグループの時系列において、予め設定された所定の生
起回数だけ連続して生起したグループを、煙の性状のグ
ループとして決定するようになっている。
【0084】第1の処理例では、同じグループが連続し
て生起する要件がないので、第2の処理例に比べて、短
時間で最終的なグループの決定を行なうことができる。
【0085】一方、第2の処理例では、同じグループが
連続して所定回数生起することを要件としているので、
より正確に、最終的なグループの決定を行なうことがで
きる。
【0086】このようにして、煙の性状のグループを最
終的に決定(設定)したとき、グループ化手段16は、
最終的に決定したグループに応じた監視条件(第2の監
視手段17において使用される監視条件(発報レベル,
確認時間,発光波長,サンプリング周期のうちの少なく
とも1つ))を設定するようになっている。
【0087】図11は最終的に決定したグループに応じ
て設定される監視条件(第2の監視手段17において使
用される監視条件)の一例を示す図である。図11の例
では、最終的に決定したグループがAのときには、監視
条件として、受光手段14におけるサンプリング周期T
3を1秒に設定し、発光波長として波長λ1(青色)の散
乱光出力yを使用するよう設定し、発報レベルを15
(%/m)に設定し、後述の確認時間T0を20秒に設定
するようになっている。また、最終的に決定したグルー
プがBのときには、監視条件として、受光手段14にお
けるサンプリング周期T3を1秒に設定し、発光波長と
して波長λ1(青色)の散乱光出力yを使用するよう設
定し、発報レベルを10(%/m)に設定し、後述の確
認時間T0を5秒に設定するようになっている。また、
最終的に決定したグループがCのときには、監視条件と
して、受光手段14におけるサンプリング周期T3を1
秒にし、発光波長として波長λ1(青色)の散乱光出力
yを使用するよう設定し、発報レベルを10(%/m)
に設定し、後述の確認時間T0を1秒に設定するように
なっている。また、最終的に決定したグループがDのと
きには、監視条件として、受光手段14におけるサンプ
リング周期T3を1秒に設定し、発光波長として波長λ1
(青色)の散乱光出力yを使用するよう設定し、発報レ
ベルを10(%/m)に設定し、後述の確認時間T0を5
秒または20秒に設定するようになっている。すなわ
ち、グループDは散乱光出力yまたはgが飽和した場合
(測定限界を越えた場合)であり、この場合、確認時間
0は、火災か否かで変わってくる。
【0088】また、図12は最終的に決定したグループ
に応じて設定される監視条件の他の例を示す図である。
図12の例では、最終的に決定したグループがAのとき
には、監視条件として、受光手段14におけるサンプリ
ング周期T3を1秒に設定し、発光波長として波長λ
1(青色)の散乱光出力yを使用するよう設定し、発報
レベルを15(%/m)に設定し、後述の確認時間T0
20秒に設定するようになっている。また、最終的に決
定したグループがBのときには、監視条件として、受光
手段14におけるサンプリング周期T3を1秒に設定
し、発光波長として波長λ1(青色)の散乱光出力yを
使用するよう設定し、発報レベルを10(%/m)に設
定し、後述の確認時間T0を5秒に設定するようになっ
ている。また、最終的に決定したグループがCのときに
は、監視条件として、受光手段14におけるサンプリン
グ周期T3を1秒にし、発光波長として波長λ2(近赤
外)の散乱光出力gを使用するよう設定し、発報レベル
を10(%/m)に設定し、後述の確認時間T0を5秒に
設定するようになっている。また、最終的に決定したグ
ループがDのときには、監視条件として、受光手段14
におけるサンプリング周期T3を1秒に設定し、発光波
長として波長λ1(青色)の散乱光出力yを使用するよ
う設定し、発報レベルを10(%/m)に設定し、後述
の確認時間T0を5秒または20秒に設定するようにな
っている。
【0089】図12の例では、グループCの範囲にタバ
コの煙のような非火災要因が含まれる場合には、波長λ
1(青色)の散乱光出力yを使用すると、非火災要因に
よる粒子に対しても感度が高くなり、逆に誤報を増加さ
せてしまうこともあり得る。そのため波長λ2(近赤
外)の散乱光出力gを使用するように設定されている。
これにより、第2の監視手段17において、タバコの煙
のような非火災要因による誤報を増加させることはな
い。
【0090】また、図13は第2の監視手段17の処理
概要を説明するための図である。図13を参照すると、
第2の監視手段17は、グループ化手段16によって設
定された発光波長の散乱光出力yまたはg(波長λ1
たは波長λ2)をグループ化手段16によって設定され
たサンプリング周期T3(上記例では、1秒)でサンプ
リングし、受光手段14からの散乱光出力yまたはg
が、グループ化手段16によって設定された発報レベル
に達したか否かを監視するレベル監視フェーズP1と、
受光手段14からの散乱光出力yまたはgが発報レベル
に達したときに受光手段14からの散乱光出力yまたは
gがグループ化手段16によって設定された確認時間T
0の間、発報レベルを越えているか否かを確認する確認
フェーズP2と、受光手段14からの散乱光出力yまた
はgがグループ化手段16によって設定された確認時間
0の間、発報レベルを越えていることが確認されたと
きに、受信機に発報を行なわせるための火災信号を出力
する発報フェーズP3とからなっている。なお、図13
では、説明の便宜上、波長λ1の散乱光出力yだけが示
されている。
【0091】次に、このような構成の煙感知器の処理動
作を図14のフローチャートを用いて説明する。図14
を参照すると、先ず、初期化設定を行なう(ステップS
71)。次いで、第1の監視手段15は、受光手段14
からの波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力g
とのいずれかの出力値が発報レベルよりも低く設定され
ている性状グループ化開始レベルに達したか否かを監視
する(ステップS72)。波長λ1の散乱光出力yと波
長λ2の散乱光出力gとのいずれかの出力値が発報レベ
ルよりも低く設定されている性状グループ化開始レベル
に達したときには、グループ化手段16によるグループ
化処理を開始する。
【0092】このグループ化処理では、グループ化手段
16は、前述のように、最終的なグループを決定する。
すなわち、最終的なグループが、グループA,グループ
B,グループCのいずれであるかを判断し(ステップS
73,S74,S75)、グループAと判断したときに
は、グループAに応じた監視条件を設定する(ステップ
S76)。また、グループBと判断したときには、グル
ープBに応じた監視条件を設定する(ステップS7
7)。また、グループCと判断したときには、グループ
Cに応じた監視条件を設定する(ステップS78)。ま
た、ステップS73,S74,S75において、最終的
なグループが、グループA,グループB,グループCの
いずれでもないときには、グループDと判断し、グルー
プDに応じた監視条件を設定する(ステップS79)。
【0093】このように、最終的なグループが、グルー
プA,グループB,グループC,グループDのいずれか
に決定され、決定されたグループに応じた監視条件が設
定されると、この監視条件の下で、第2の監視手段17
による監視がなされる。すなわち、図14の例では、第
2の監視手段17は、受光手段14からの散乱光出力y
またはgが、性状グループ化開始レベル以下になったか
否かを判断し(ステップS80)、受光手段14からの
散乱光出力yまたはgが、性状グループ化開始レベル以
下になったときには、火災の発生ではないと判断し、ス
テップS71に戻る。
【0094】これに対し、ステップS80において、受
光手段14からの散乱光出力yまたはgが、性状グルー
プ化開始レベル以下でないときには、受光手段14から
の散乱光出力yまたはgが、監視条件として設定された
発報レベルに達したか否かを判断し(ステップS8
1)、発報レベルに達していないときには、ステップS
80に戻り、ステップS80,S81の処理を繰り返
す。ステップS80,S81において、受光手段14か
らの散乱光出力yまたはgが、発報レベルに達せず、性
状グループ化開始レベル以下となったときには、火災の
発生ではないと判断し、ステップS71に戻る。
【0095】一方、ステップS81において、受光手段
14からの散乱光出力yまたはgが、発報レベルに達し
たときには、監視条件として設定された確認時間T0
確認処理を行なう(ステップS82)。この確認処理に
よって、火災の発生と確認したときには、第2の監視手
段17は、出力手段18から火災信号を出力させる発報
処理を行なう(ステップS83)。
【0096】出力手段18から火災信号が出力される
と、この火災信号により受信機を発報させることができ
(ステップS84)、この受信機の発報は、受信機にお
いて復旧操作がなされるまで(ステップS85)、なさ
れる。
【0097】また、図15(a),(b),(c)は、
本発明の煙感知器の全体の処理動作例を示すタイムチャ
ートである。なお、図5(a)は第1の発光手段12
(青色発光ダイオードLED1)に対する駆動信号CT
1を示し、図5(b)は第2の発光手段13(近赤外
発光ダイオードLED2)に対する駆動信号CTL2を示
し、図5(c)は波長λ1(青色の光)の散乱光出力
y,波長λ2(近赤外の光)の散乱光出力gのレベル
(煙濃度(%/m)に換算したレベル)の時間変化を示
している。なお、図15(c)では、説明の便宜上、波
長λ1の散乱光出力yだけが示されている。
【0098】図15(a),(b),(c)の例では、
第1の監視処理において、サンプリング周期T1=4秒
でサンプリングされた波長λ1(青色)の散乱光出力y
を使用し、また、グループ化処理において、サンプリン
グ周期T2=0.5秒でサンプリングされた波長λ1(青
色)の散乱光出力y,波長λ2(近赤外)の散乱光出力
gを使用し、また、第2の監視処理においては、グルー
プ化処理でグループCと決定されたものとし、この場合
の監視条件,すなわちサンプリング周期T3=1秒でサ
ンプリングされた波長λ1(青色)の散乱光出力yを使
用し、また、確認時間T0を1秒,発報レベルを10%
/mとした場合が示されている。
【0099】このように、本発明では、煙の性状のグル
ープ化を正確に行ない、それぞれのグループに対して適
切な監視条件(第2の監視手段17において用いられる
監視条件(発報レベル,確認時間,発光波長,サンプリ
ング周期のうちの少なくとも1つ))を設定可能となっ
ていることにより、誤報を低減し、かつ、火災の早期検
知が可能となる。
【0100】例えば発光波長に関し、波長の短かいもの
ほど細かい粒子に感度が高く、波長の長いものほど大き
な粒子に感度が高くなるため、炎上火災のような細かな
煙粒子(例えばグループC)には短かい波長λ1(青
色)の散乱光出力yを使用し、粒子に対する感度を高く
することで、火災の早期検知が可能となり、また、湯気
のような粒径の大きな粒子(例えばグループA)には短
かい波長λ1(青色)の散乱光出力yを使用し、粒子に
対する感度を低くすることにより、誤報を低減できる。
【0101】また、火災のグループ(例えばグループ
B,C)には、確認時間を短かく、発報レベルを低く、
サンプリング周期を短かく設定することにより、誤報を
低減させ、火災の早期検知が可能となり、また、非火災
のグループ(例えばA)には、確認時間を長く、発報レ
ベルを高く、サンプリング周期を長く設定することによ
り、誤報を低減させることが可能となる。
【0102】ところで、上述のように、グループ化手段
16でのグループ化処理によって最終的なグループを決
定したとき、最終的なグループの決定が誤ったか、ある
いは、最終的なグループの決定の後に、このグループと
は異なるグループに属する事象が発生することも考えら
れる。
【0103】例えば、第1の例として、図16に示すよ
うに、ボイラー室や浴室では湯気等の非火災源が発生し
た後、火災が発生する場合が考えられる。すなわち、非
火災であるグループAに属する状態が続いた後に、燻焼
火災であるグループBに属する状態が発生する場合があ
る。このような場合、グループ化処理で非火災であるグ
ループAと識別し、グループAに応じた監視条件のまま
で第2の監視処理を行うと、火災を感知できないことが
ある。
【0104】あるいは、第2の例として、スプレーガス
などのテストガスが煙感知器内に入った場合、受光手段
14からの散乱光出力yまたはg(煙濃度)は、図17
に示すように、一時的に高くなるスパイク型のものとな
り、この場合、煙濃度が大きい時点でグループが決定さ
れてしまうと、決定されたグループ(すなわち、このグ
ループに応じた監視条件)は適切なものではなく、第2
の監視処理において、誤った判断がなされてしまう恐れ
がある。
【0105】このような問題を回避するため、グループ
化手段16によるグループ化処理が終了した後(すなわ
ち、煙の性状のグループを決定した後)、第2の監視手
段17において第2の監視処理が行なわれている途中で
も、所定の条件を満たした場合には、グループおよび/
または監視条件(グループ,発報レベル,発光波長,確
認時間,サンプリング周期のうちの少なくとも1つ)を
変更することもできる。
【0106】すなわち、第2の監視処理の途中であって
も、グループを変更し、変更したグループに応じた監視
条件(発報レベル,発光波長,確認時間,サンプリング
周期のうちの少なくとも1つ)を新たに設定して第2の
監視処理を行なわせることもできるし、あるいは、グル
ープ自体は変更せずに、発報レベル,発光波長,確認時
間,サンプリング周期の少なくとも1つを変更して第2
の監視処理を行なわせることもできる。
【0107】変更のための上記所定の条件としては、図
18に示すように、散乱光出力比が一定レベルLC以上
変化する場合を、変更の条件とすることができる。
【0108】あるいは、図19に示すように、第2の監
視処理時において現在のサンプリング時点tの煙濃度S
tと1つ前のサンプリング時点t−1の煙濃度St-1との
差S t-1−Stが所定の下降率閾値S以上となった場合
(St-1−St>S)を、変更の条件とすることができ
る。なお、この場合には、過去のデータSt-1を記憶し
ておく必要がある。
【0109】あるいは、図20に示すように、2つの煙
濃度閾値レベル(LA,LB)を設け(発報レベル>L
A>LB>性状グループ化開始レベル)、第2の監視処
理時において、ある時点でのサンプリングデータ(煙濃
度)が閾値レベルLAを越えた後、次の時点のサンプリ
ングデータ(煙濃度)が閾値レベルLB以下となった場
合を、変更の条件とすることができる。なお、この場合
には、過去のサンプリングデータを記憶しておく必要は
ない。
【0110】なお、図18に示すように、散乱光出力比
が一定レベルLC以上変化する場合を、変更の条件とす
るときには、第2の監視処理時においても、第1の発光
手段12,第2の発光手段13の両方の発光手段を発光
させ、受光手段14からの波長λ1の散乱光出力yと波
長λ2の散乱光出力gとの比である散乱光出力比を算出
する必要があり、このような散乱光出力比の算出、およ
び、散乱光出力比が一定レベルLC以上変化したか否か
の判断は、これを例えばグループ化手段16に行なわせ
ることができる。すなわち、第2の監視手段17による
第2の監視処理時にも、これと並行して、グループ化手
段16に散乱光出力比の算出、および、散乱光出力比が
一定レベルLC以上変化したか否かの判断処理を行なわ
せることができる。
【0111】また、図19に示すように、第2の監視処
理時において現在のサンプリング時点tの煙濃度St
1つ前のサンプリング時点t−1の煙濃度St-1との差
t-1−Stが所定の下降率閾値S以上となった場合(S
t-1−St>S)を、変更の条件とするときには、現在の
サンプリング時点tの煙濃度Stと1つ前のサンプリン
グ時点t−1の煙濃度St-1との差St-1−Stが所定の
下降率閾値S以上となったか否かの判断を第2の監視手
段17に行なわせることができる。
【0112】また、図20に示すように、第2の監視処
理時において、ある時点でのサンプリングデータ(煙濃
度)が閾値レベルLAを越えた後、次の時点のサンプリ
ングデータ(煙濃度)が閾値レベルLB以下となった場
合を、変更の条件とするときには、第2の監視処理時に
おいて、ある時点でのサンプリングデータ(煙濃度)が
閾値レベルLAを越えた後、次の時点のサンプリングデ
ータ(煙濃度)が閾値レベルLB以下となった場合を、
変更の条件とするか否かの判断を第2の監視手段17に
行なわせることができる。
【0113】図21は図18に示すように、散乱光出力
比が一定レベルLC以上変化する場合を、変更の条件と
するときに、グループを変更する処理例を示すタイムチ
ャートである。図21の例では、グループ化手段16
は、グループ化処理において最終的にグループA(非火
災)と決定し、第2の監視手段17は、グループ化手段
16で決定されたグループA(非火災)に対応する監視
条件で第2の監視処理を行なっているが、第2の監視処
理時にも、散乱光出力比が一定レベルLC以上変化した
か否かを監視し、散乱光出力比が一定レベルLC以上変
化したときには、例えば、グループA(非火災)をグル
ープB(燻焼火災)に変更し、以後は、グループB(燻
焼火災)に対応する監視条件で第2の監視処理を行な
う。
【0114】このように、グループ化手段16において
最終的にグループの決定を行なった後でも、散乱光出力
比の監視を続け、散乱光出力比が一定レベルLC以上変
化したときには、この変化に見合った適切な処理を行な
うことにより、誤報,失報を防止することができる。
【0115】また、スプレーガスなどのテストガスが煙
感知器内に入った場合のように、受光手段14からの散
乱光出力yまたはg(煙濃度)が、図17に示すよう
に、一時的に高くなるスパイク型のものとなるとき、煙
濃度が所定レベル以上変化することを検知して、監視条
件を変更することにより(例えば、確認時間を長くした
り、発報レベルを高くすることにより)、誤報を低減す
ることができる。
【0116】図22はこのようなグループおよび/また
は監視条件の変更機能を備えた煙感知器の処理動作を説
明するためのフローチャートである。図22を参照する
と、先ず、初期化設定を行なう(ステップS91)。次
いで、第1の監視手段15は、受光手段14からの波長
λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれ
かの出力値が発報レベルよりも低く設定されている性状
グループ化開始レベルに達したか否かを監視する(ステ
ップS92)。波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱
光出力gとのいずれかの出力値が発報レベルよりも低く
設定されている性状グループ化開始レベルに達したとき
には、グループ化手段16によるグループ化処理を開始
する。
【0117】このグループ化処理では、グループ化手段
16は、前述のように、グループを決定し(ステップS
93)、決定したグループに応じた監視条件を設定する
(ステップS94)。
【0118】このように、決定されたグループに応じた
監視条件が設定されると、この監視条件の下で、第2の
監視手段17による監視がなされるが、第2の監視手段
17による第2の監視処理がなされているときに、さら
に、散乱光出力比に変化があるか否かを判断し(ステッ
プS95)、また、煙濃度の下降率に変化があるか否か
を判断する(ステップS96)。
【0119】この結果、ステップS95において、散乱
光出力比に変化があると判断された場合には、再びステ
ップS93に戻り、グループ化処理を再度行ない、クル
ープを新たに決定(変更)し(ステップS93)、ま
た、新たに決定したグループに応じた監視条件を新たに
設定する(変更する)(ステップS94)。また、ステ
ップS96において、煙濃度の下降率に変化があると判
断された場合には、監視条件を変更する(ステップS9
7)。
【0120】このようにして、散乱光出力比に変化があ
るか否かに応じた処理、および、煙濃度の下降率に変化
があるか否かに応じた処理がなされた後、煙濃度が性状
グループ化開始レベル以下になったか否かを判断する
(ステップS98)。この結果、煙濃度が性状グループ
化開始レベル以下になったときには、火災ではないと判
断し、ステップS91に戻る。
【0121】これに対し、ステップS98において、煙
濃度が性状グループ化開始レベル以下ではないときに
は、煙濃度が発報レベルに達したか否かを判断する(ス
テップS99)。この結果、煙濃度が発報レベルに達し
ていないときには、ステップS98に戻り、ステップS
98乃至S99の処理を繰り返し行なう。これに対し、
ステップS99において、煙濃度が発報レベルに達した
ときには、監視条件として設定された確認時間で確認処
理を行なう(ステップS100)。この確認処理によっ
て、火災の発生と確認したときには、第2の監視手段1
7は、出力手段18から火災信号を出力させる発報処理
を行なう(ステップS101)。
【0122】出力手段18から火災信号が出力される
と、この火災信号により受信機を発報させることができ
(ステップS102)、この受信機の発報は、受信機に
おいて復旧操作がなされるまで(ステップS103)、
なされる。
【0123】なお、図1の構成例において、グループ化
手段16によって最終的に決定されたグループ、および
/または、グループに応じて設定された監視条件、およ
び/または、変更されたグループ、および/または、変
更された監視条件を、外部に(例えば受信機)に出力す
るように構成することもできる。
【0124】図23は図1の煙感知器の具体例を示す図
である。図23の例では、この煙感知器は、物理量とし
て煙濃度を検出して電気信号(アナログ信号)に変換する
物理量検出部41と、該物理量検出部41から出力され
るアナログ信号を所定の周期でサンプルしてデジタル信
号に変換するA/D変換部42と、この感知器のアドレ
スが設定されるアドレス部43と、異常(例えば火災)判
断などの感知器全体の制御を行なうCPU44と、CP
U44の制御プログラムなどが格納されるROM45
と、各種のワークエリアなどとして使用されるRAM4
6と、感知器固有の個別データなどが格納される不揮発
性メモリ47と、物理量検出部41で検出されA/D変
換部42でデジタル信号に変換された物理量(煙濃度)の
検出結果(A/D変換部42からの出力レベル)が、例え
ば所定の作動閾値レベル(例えば発報レベル)を越えてC
PU44で火災などの異常と判断されたときに、作動状
態(オン状態)を表わす信号を伝送路(例えばL,C線路)
3に出力する状態出力部48と、例えば受信機1との間
で伝送路3を介した伝送を行なう伝送部(通信インタフ
ェース部)49とを備えている。
【0125】換言すれば、図23の例の煙感知器は、所
謂センサアドレス用感知器(その検出出力信号からすれ
ば、オンオフ型感知器に属する)として構成されてい
る。そして、図23の構成において、物理量検出部41
が図1の第1の発光手段12,第2の発光手段13,受
光手段14の機能を備えている場合、CPU44によっ
て図1の制御手段11,第1の監視手段15,グループ
化手段16,第2の監視手段17の機能を実現すること
ができる。また、状態出力部48,伝送部49によって
図1の出力手段18の機能を実現することができる。
【0126】また、図23のRAM46や不揮発性メモ
リ47などには、例えば、物理量検出部41(受光手段
14)から交互に出力される出力値y,gや、散乱光出
力比などを格納することができる。
【0127】なお、このような煙感知器は、例えば、監
視制御システム(例えば防災システムや火災報知システ
ム)の一要素として、図23に示すように監視制御シス
テム(例えば防災システムや火災報知システム)に組込ん
で用いることができる。図23を参照すると、この監視
制御システム(例えば防災システムや火災報知システム)
は、受信機(例えば、アドレッサブルなp型受信機)1
と、受信機1によって監視制御される図1の構成の煙感
知器2とを有している。
【0128】図23の例では、煙感知器がセンサアドレ
ス用感知器として構成されているとして説明したが、煙
感知器としては、図1の構成を備えたものであれば良
く、任意のオンオフ型煙感知器に適用することができ
る。従って、図23の構成例において、アドレス部43
などは、必ずしも設けられていなくとも良い。
【0129】また、上述の例では、本発明をオンオフ型
の煙感知器に適用した場合について説明したが、本発明
は、感知器に例えばアナログ型の煙感知器が用いられる
R型の監視制御システム(煙検知システムや防災システ
ムや火災報知システムなど)の受信機に適用することも
できる。
【0130】図24は感知器に例えばアナログ型の煙感
知器が用いられるR型の監視制御システムの構成例を示
す図である。図24を参照すると、この監視制御システ
ムは、受信機(例えば、R型受信機)51と、受信機51
からの伝送路53に接続され、受信機51によって監視
制御されるアナログ型の煙感知器52とを有している。
【0131】ここで、煙感知器52には、異なる2波長
λ1,λ2の散乱光を時間的に交互に受光する構成の煙感
知器が用いられている。すなわち、煙感知器52には、
例えば、物理量として煙濃度を検出して電気信号(アナ
ログ信号)に変換する物理量検出部61と、該物理量検
出部61から出力されるアナログ信号を所定の周期でサ
ンプルしてデジタル信号に変換するA/D変換部62
と、この感知器のアドレスが設定されるアドレス部63
と、受信機51からのアドレスポーリングの周期に同期
させて全体の制御を行なうCPU64と、受信機51と
の間でデータ,信号の送受を行なう伝送部65とが設け
られている。
【0132】ここで、物理量検出部61には、例えば、
CPU64からの駆動信号CTL1によって駆動される
ときに波長λ1の光を出射する第1の発光手段12と、
CPU64からの駆動信号CTL2によって駆動される
ときに、波長λ2の光を出射する第2の発光手段13
と、第1の発光手段12から出射される波長λ1の光の
散乱光,第2の発光手段13から出射される波長λ2
光の散乱光を受光する受光手段14との機能が備わって
おり、CPU64は、受信機51からアドレスポーリン
グがあるときに、駆動信号CTL1,CTL2を時間差t
で出力し、物理量検出部61から時間的に交互に(時間
差tで)出力される異なる2波長λ1,λ2の散乱光出力
信号をA/D変換部62でデジタル信号に変換して伝送
部65に与え、伝送部65から異なる2波長λ1,λ2
散乱光出力データを受信機51に返送するようになって
いる。
【0133】また、この場合、受信機51には、煙感知
器52との間での伝送制御等を行なう伝送部54と、制
御部55とが設けられており、受信機51の制御部55
内には、煙感知器52から送られる波長λ1の散乱光出
力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれかの出力値が
発報レベルよりも低く設定されている性状グループ化開
始レベルに達したか否かを監視する第1の監視手段15
と、煙感知器52からの波長λ1の散乱光出力yと波長
λ2の散乱光出力gとのいずれかの出力値が性状グルー
プ化開始レベルに達したことが第1の監視手段15によ
って検出されたときに、煙感知器52からの波長λ1
散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとの比である散
乱光出力比を用いて煙の性状のグループを決定するグル
ープ化処理を行ない、グループに応じた監視条件を設定
するグループ化手段16と、グループ化手段16で設定
された監視条件で、煙感知器52からの波長λ1の散乱
光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれかの出力
値が発報レベルに達したか否かを監視する第2の監視手
段17と、第2の監視手段17の監視結果を出力する出
力手段18との機能が設けられている。
【0134】このような構成では、受信機51は、煙感
知器52をアドレスポーリングし、煙感知器52から、
波長λ1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとを得
るとき、煙感知器52からの波長λ1の散乱光出力yと
波長λ2の散乱光出力gとのいずれかの出力値が性状グ
ループ化開始レベルに達したことが第1の監視手段15
によって検出されたときに、煙感知器52からの波長λ
1の散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとの比である
散乱光出力比を用いて煙の性状のグループ化処理をグル
ープ化手段16によって行ない、グループ化手段16で
設定された監視条件で、煙感知器52からの波長λ1
散乱光出力yと波長λ2の散乱光出力gとのいずれかの
出力値が発報レベルに達したか否かを第2の監視手段1
7によって監視し、その結果を出力手段18により出力
することができる。例えば、第2の監視手段17におい
て火災と判断されときには、警報出力などを行なうこと
ができる。
【0135】また、このような受信機51においても、
グループ化手段16によるグループ化処理が終了した後
(すなわち、煙の性状のグループを決定した後)、第2
の監視手段17において第2の監視処理が行なわれてい
る途中でも、所定の条件を満たした場合には、グループ
および/または監視条件(グループ,発報レベル,発光
波長,確認時間,サンプリング周期のうちの少なくとも
1つ)を変更することができる。
【0136】このように、本発明は、煙感知器自体にも
適用できるし、煙感知器がアナログ型の場合、本発明を
受信機にも適用することができ、いずれの場合も、同様
に煙の性状のグループに応じた監視条件で、火災,非火
災の識別を従来に比べてより正確に(精度良く)行なう
ことができる。
【0137】なお、上述した各例では、煙感知器(オン
オフ型あるいはアナログ型)には、波長λ1,λ2の光を
それぞれ出射する2種類の発光手段12,13(LE
1,LED2)が用いられているとしたが(すなわち、光
源には2個の光源が用いられているとしたが)、これの
かわりに、例えば図25に示すように、光源として1個
の光源71(例えばタングスランランプ等)だけを用い、
1個の光源71からの所定波長λの光を異なる波長特性
を有する干渉フィルタ72によって(干渉フィルタ72
をモータ74によって半回転することで交互に波長特性
を切り換えて)、波長λ1,λ2の光に変換しても良い。
なお、この場合、例えば、図1の第1の発光手段12
は、1個の光源71と干渉フィルタ72の波長特性λ1
の部分72aとによって実現され、また、図1の第2の
発光手段13は、1個の光源71と干渉フィルタ72の
波長特性λ2の部分72bとによって実現される。
【0138】また、前述の例では、受光手段14には、
1個の受光素子PDが用いられるとしたが、図25の例
のように、図1の受光手段14を、2個の受光素子PD
1,PD2によって実現することもできる。
【0139】さらに、図25の構成において、干渉フィ
ルタ72を配設せずに、2個の受光素子PD1,PD2
して、互いに異なる分光感度を有する受光素子を用いて
も良い。
【0140】すなわち、本発明は、異なる2波長λ1
λ2の散乱光を受光手段において受光する構成のもので
あれば、任意の煙感知器およびこれを用いた監視制御シ
ステムの受信機に適用することができる。
【0141】また、上述の各例では、煙感知器が光散乱
式煙感知器として構成されているとして説明したが、本
発明は、減光式の煙感知器にも同様に適用することがで
きる。この場合には、図1,図24の構成例において、
受光手段14は、第1の発光手段12から出射される波
長λ1の光の透過光,第2の発光手段13から出射され
る波長λ2の光の透過光を受光するようになっており、
第1の監視手段15は、受光手段14からの波長λ1
透過光出力yと波長λ2の透過光出力gとのいずれかの
出力値が発報レベルよりも低く設定されている性状グル
ープ化開始レベルに達したか否かを監視し、グループ化
手段16は、受光手段14からの波長λ1の透過光出力
yと波長λ2の透過光出力gとのいずれかの出力値が性
状グループ化開始レベルに達したことが第1の監視手段
15によって検出されたときに、受光手段14からの波
長λ1の透過光出力yと波長λ2の透過光出力gとの比で
ある透過光出力比を用いて煙の性状のグループを決定す
るグループ化処理を行ない、第2の監視手段17は、グ
ループ手段16で設定された監視条件で、受光手段14
からの波長λ1の透過光出力yと波長λ2の透過光出力g
とのいずれかの出力値が発報レベルに達したか否かを監
視するようになっている。
【0142】また、煙感知器あるいは受信機に、上述し
たような本発明の処理機能をもたせる場合、これらの機
能は、例えばソフトウェアパッケージ(具体的には、C
D−ROM等の記録媒体)の形で提供することができ
る。すなわち、本発明の第1の監視手段15,グループ
化手段16,第2の監視手段17などの機能を実現する
ためのプログラム(すなわち、例えば、図23の煙感知
器の場合、CPU44などで用いられるプログラム)
は、可搬性の記録媒体に記録された状態で提供可能であ
る。
【0143】この場合、煙感知器あるいは受信機には、
記録媒体を着脱自在に装着するための機構が設けられて
いるのが良い。また、プログラムなどが記録される記録
媒体としては、CD−ROMに限られるものではなく、
ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード
等が用いられても良い。記録媒体に記録されたプログラ
ムは、この記録媒体が煙感知器あるいは受信機に装着さ
れるとき、煙感知器あるいは受信機の記憶装置(例えば
図23の構成の煙感知器では、RAM46)にインスト
ールされることにより、このプログラムを実行して、本
発明の処理機能を実現することができる。
【0144】また、本発明の上述した処理機能を実現す
るためのプログラムは、媒体の形で提供されるのみなら
ず、通信によって(例えばサーバによって)煙感知器ある
いは受信機に提供されるものであっても良い。
【0145】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項21記載の発明によれば、感知器全体の制御を行な
う制御手段と、制御手段によって駆動されるときに波長
λ1の光を所定のサンプリング周期で出射する第1の発
光手段と、制御手段によって駆動されるときに波長λ2
の光を所定のサンプリング周期で出射する第2の発光手
段と、第1の発光手段から出射される波長λ1の光の散
乱光または透過光,第2の発光手段から出射される波長
λ2の光の散乱光または透過光を受光する受光手段と、
受光手段からの波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力g
とのいずれかの出力値が発報レベルよりも低く設定され
ている性状グループ化開始レベルに達したか否かを監視
する第1の監視手段と、受光手段からの波長λ1の光出
力yと波長λ2の光出力gとのいずれかの出力値が性状
グループ化開始レベルに達したことが第1の監視手段に
よって検出されたときに、受光手段からの波長λ1の光
出力yと波長λ2の光出力gとの出力比を用いて煙の性
状のグループを決定するグループ化処理を行ない、グル
ープに応じた監視条件を設定するグループ化手段と、グ
ループ化手段で設定された監視条件に基づいて、受光手
段からの波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gとのい
ずれかの出力値が発報レベルに達したか否かを監視する
第2の監視手段とを備えているので、火災,非火災の識
別を従来に比べてより正確に(精度良く)行なうことが
できる。
【0146】特に、請求項10記載の発明によれば、請
求項1記載の煙感知器において、前記第1の監視手段に
よる監視時には、前記制御手段は、第1の発光手段,第
2の発光手段のうちのいずれか一方の発光手段のみを発
光させ、第1の発光手段から出射される波長λ1の光の
散乱光または透過光,第2の発光手段から出射される波
長λ2の光の散乱光または透過光のうちのいずれか一方
の散乱光または透過光のみを受光手段に受光させるよう
になっており、受光手段からの出力値が性状グループ化
開始レベルに達したことが第1の監視手段によって検出
されたときに、第1の発光手段,第2の発光手段の両方
の発光手段を発光させ、受光手段からの波長λ1の光出
力yと波長λ2の光出力gとの出力比を用いて煙の性状
のグループ化処理をグループ化手段に行なわせるように
なっており、このように、第1の監視手段による監視時
には、第1の発光手段,第2の発光手段のうちのいずれ
か一方の発光手段のみを発光させることで、制御手段の
負担を軽減し、また、消費電力を低減することができ
る。
【0147】また、請求項11,請求項12記載の発明
によれば、請求項1記載の煙感知器において、前記グル
ープ化手段によるグループ化処理時には、第1の発光手
段,第2の発光手段に対する前記所定のサンプリング周
期を、前記第1の監視手段による監視時での所定のサン
プリング周期よりも短いサンプリング周期に変更するよ
うになっているので、性状のグループ化処理を正確に
(精度良く)行なうことができ、また、火災が進行する
以前に、グループを最終的に決定することができる。
【0148】また、請求項13乃至請求項19,請求項
21記載の発明によれば、グループ化手段によって煙の
性状のグループが決定された後、第2の監視手段におい
て第2の監視処理が行なわれている途中であっても、所
定の条件を満たした場合には、グループおよび/または
監視条件を変更するので、誤報,失報を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る煙感知器の構成例を示す図であ
る。
【図2】駆動信号CTL1,CTL2の一例を示すタイム
チャートである。
【図3】グループ化処理時における所定のサンプリング
周期を、第1の監視手段による監視時での所定のサンプ
リング周期と同じものにする場合のタイムチャートであ
る。
【図4】火災発生時の散乱光出力y,gの変化の一例を
示す図である。
【図5】グループ化処理時における所定のサンプリング
周期を、第1の監視手段による監視時での所定のサンプ
リング周期よりも短かくする場合のタイムチャートであ
る。
【図6】グループ化手段における煙の性状のグループ化
を説明するための図である。
【図7】グループ化手段における煙の性状のグループ化
処理の具体例を示す図である。
【図8】時系列的に得られる散乱光出力比に基づいて煙
の性状のグループを最終的に決定(設定)する第1の処
理例を示す図である。
【図9】時系列的に得られる散乱光出力比に基づいて煙
の性状のグループを最終的に決定(設定)する第2の処
理例を示す図である。
【図10】時系列的に得られる散乱光出力比に基づいて
煙の性状のグループを最終的に決定(設定)する第3の
処理例を示す図である。
【図11】最終的に決定したグループに応じて設定され
る監視条件の一例を示す図である。
【図12】最終的に決定したグループに応じて設定され
る監視条件の他の例を示す図である。
【図13】第2の監視手段の処理概要を説明するための
図である。
【図14】図1の煙感知器の処理動作を説明するための
フローチャートである。
【図15】本発明の煙感知器の全体の処理動作例を示す
タイムチャートである。
【図16】非火災であるグループAに属する状態が続い
た後に、燻焼火災であるグループBに属する状態が発生
する場合を示す図である。
【図17】スプレーガスなどのテストガスが煙感知器内
に入った場合、受光手段からの散乱光出力yまたはg
(煙濃度)の変化を示す図である。
【図18】グループ,監視条件を変更する条件を説明す
るための図である。
【図19】グループ,監視条件を変更する条件を説明す
るための図である。
【図20】グループ,監視条件を変更する条件を説明す
るための図である。
【図21】グループを変更する処理例を示すタイムチャ
ートである。
【図22】監視条件の変更機能を備えた煙感知器の処理
動作を説明するためのフローチャートである。
【図23】図1の煙感知器の具体例を示す図である。
【図24】本発明に係る監視制御システムの構成例を示
す図である。
【図25】物理量検出部の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,51 受信機 2,52 煙感知器 3,53 受信機から延びる伝送路 11 制御手段 12 第1の発光手段 13 第2の発光手段 14 受光手段 15 第1の監視手段 16 グループ化手段 17 第2の監視手段 18 出力手段 41,61 物理量検出部 42,62 A/D変換部 43,63 アドレス部 44,64 CPU 45 ROM 46 RAM 47 不揮発性メモリ 48 状態出力部 49 伝送部 65 伝送部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 由紀 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA01 AA05 BB02 CC19 EE01 EE02 EE11 FF06 GG07 HH01 HH02 JJ03 JJ24 KK02 KK03 MM01 MM05 PP02 5C085 AA03 AB03 AC03 AC12 BA33 BA35 CA07 CA08 DA07 DA08 DA16 EA16 EA40

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感知器全体の制御を行なう制御手段と、
    制御手段によって駆動されるときに波長λ1の光を所定
    のサンプリング周期で出射する第1の発光手段と、制御
    手段によって駆動されるときに波長λ2の光を所定のサ
    ンプリング周期で出射する第2の発光手段と、第1の発
    光手段から出射される波長λ1の光の散乱光または透過
    光,第2の発光手段から出射される波長λ2の光の散乱
    光または透過光を受光する受光手段と、受光手段からの
    波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gとのいずれかの
    出力値が発報レベルよりも低く設定されている性状グル
    ープ化開始レベルに達したか否かを監視する第1の監視
    手段と、受光手段からの波長λ1の光出力yと波長λ2
    光出力gとのいずれかの出力値が性状グループ化開始レ
    ベルに達したことが第1の監視手段によって検出された
    ときに、受光手段からの波長λ1の光出力yと波長λ2
    光出力gとの出力比を用いて煙の性状のグループを決定
    するグループ化処理を行ない、グループに応じた監視条
    件を設定するグループ化手段と、グループ化手段で設定
    された監視条件に基づいて、受光手段からの波長λ1
    光出力yと波長λ2の光出力gとのいずれかの出力値が
    発報レベルに達したか否かを監視する第2の監視手段と
    を備えていることを特徴とする煙感知器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の煙感知器において、前記
    グループ化手段は、時系列的に得られる出力比のそれぞ
    れに対応して得られるグループの時系列に基づいて、最
    終的に、煙の性状のグループを決定するようになってい
    ることを特徴とする煙感知器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の煙感知器において、前記
    グループ化手段は、時系列的に得られる出力比のそれぞ
    れに対応して得られるグループの時系列において、予め
    設定された所定の生起回数だけ生起したグループを、最
    終的に、煙の性状のグループとして決定するようになっ
    ていることを特徴とする煙感知器。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の煙感知器において、前記
    グループ化手段は、時系列的に得られる出力比のそれぞ
    れに対応して得られるグループの時系列において、予め
    設定された所定の生起回数だけ連続して生起したグルー
    プを、最終的に、煙の性状のグループとして決定するよ
    うになっていることを特徴とする煙感知器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の煙感知器において、前記
    グループ化手段により設定される監視条件は、発報レベ
    ル,確認時間,発光波長,サンプリング周期のうちの少
    なくとも1つであることを特徴とする煙感知器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の煙感知器において、前記
    グループ化手段は、煙の性状のグループが粒径の小さな
    粒子のグループであると判断した場合には、発光波長と
    して、短かい波長の光出力を使用するように、監視条件
    を設定することを特徴とする煙感知器。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の煙感知器において、前記
    グループ化手段は、煙の性状のグループが粒径の大きな
    粒子のグループであると判断した場合には、発光波長と
    して、短かい波長の光出力を使用するように、監視条件
    を設定することを特徴とする煙感知器。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の煙感知器において、前記
    グループ化手段は、煙の性状のグループが火災のグルー
    プであると判断した場合には、確認時間を短かく、発報
    レベルを低く、サンプリング周期を短かく設定し、ま
    た、煙の性状のグループが非火災のグループであると判
    断した場合には、確認時間を長く、発報レベルを高く、
    サンプリング周期を長く設定することを特徴とする煙感
    知器。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の煙感知器において、前記
    性状グループ化開始レベルは、煙濃度が5%/m以下に
    相当するレベルに設定されていることを特徴とする煙感
    知器。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の煙感知器において、前
    記第1の監視手段による監視時には、前記制御手段は、
    第1の発光手段,第2の発光手段のうちのいずれか一方
    の発光手段のみを発光させ、第1の発光手段から出射さ
    れる波長λ1の光の散乱光または透過光,第2の発光手
    段から出射される波長λ2の光の散乱光または透過光の
    うちのいずれか一方の散乱光または透過光のみを受光手
    段に受光させるようになっており、受光手段からの出力
    値が性状グループ化開始レベルに達したことが第1の監
    視手段によって検出されたときに、第1の発光手段,第
    2の発光手段の両方の発光手段を発光させ、受光手段か
    らの波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gとの出力比
    を用いて煙の性状のグループ化処理をグループ化手段に
    行なわせるようになっていることを特徴とする煙感知
    器。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の煙感知器において、受
    光手段からの波長λ 1の光出力yと波長λ2の光出力gと
    のいずれかの出力値が性状グループ化開始レベルに達し
    たことが第1の監視手段によって検出されたときに、前
    記制御手段は、第1の発光手段,第2の発光手段に対す
    る前記所定のサンプリング周期を、前記第1の監視手段
    による監視時での所定のサンプリング周期よりも短いサ
    ンプリング周期に変更するようになっていることを特徴
    とする煙感知器。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の煙感知器において、前
    記グループ化手段によるグループ化処理時には、第1の
    発光手段,第2の発光手段に対する前記所定のサンプリ
    ング周期を、前記第1の監視手段による監視時での所定
    のサンプリング周期よりも短いサンプリング周期に変更
    するようになっていることを特徴とする煙感知器。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれか一
    項に記載の煙感知器において、グループ化手段によって
    煙の性状のグループが決定された後、第2の監視手段に
    おいて第2の監視処理が行なわれている途中であって
    も、所定の条件を満たした場合には、グループおよび/
    または監視条件を変更することを特徴とする煙感知器。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の煙感知器において、
    第2の監視処理が行なわれている途中であっても、所定
    の条件を満たした場合には、グループを変更し、変更し
    たグループに応じた監視条件を新たに設定して第2の監
    視処理を行なわせることを特徴とする煙感知器。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の煙感知器において、
    第2の監視処理が行なわれている途中であっても、所定
    の条件を満たした場合には、グループ自体は変更せず
    に、監視条件を変更して第2の監視処理を行なわせるこ
    とを特徴とする煙感知器。
  16. 【請求項16】 請求項13乃至請求項15のいずれか
    一項に記載の煙感知器において、変更のための上記所定
    の条件としては、受光手段からの波長λ1の光出力yと
    波長λ2の光出力gとの出力比が一定レベル以上変化す
    る場合を、変更の条件とすることを特徴とする煙感知
    器。
  17. 【請求項17】 請求項13乃至請求項15のいずれか
    一項に記載の煙感知器において、変更のための上記所定
    の条件としては、第2の監視処理時において現在のサン
    プリング時点tの煙濃度Stと1つ前のサンプリング時
    点t−1の煙濃度St-1との差St-1−Stが所定の下降
    率閾値S以上となる場合を、変更の条件とすることを特
    徴とする煙感知器。
  18. 【請求項18】 請求項13乃至請求項15のいずれか
    一項に記載の煙感知器において、2つの煙濃度閾値レベ
    ル(LA,LB)を設け(発報レベル>LA>LB>性
    状グループ化開始レベル)、第2の監視処理時におい
    て、ある時点でのサンプリングデータ(煙濃度)が閾値
    レベルLAを越えた後、次の時点のサンプリングデータ
    (煙濃度)が閾値レベルLB以下となった場合を、変更
    の条件とすることを特徴とする煙感知器。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至請求項18のいずれか一
    項に記載の煙感知器において、グループ化手段によって
    最終的に決定されたグループ、および/または、グルー
    プに応じて設定された監視条件、および/または、変更
    されたグループ、および/または、変更された監視条件
    を、外部に(例えば受信機)に出力するように構成され
    ていることを特徴とする煙感知器。
  20. 【請求項20】 受信機と、受信機からの伝送路に接続
    され、受信機によって監視制御されるアナログ型の煙感
    知器とを有している監視制御システムにおいて、前記ア
    ナログ型の煙感知器が、異なる2波長λ1,λ2の散乱光
    または透過光を受光する構成の煙感知器である場合、前
    記受信機には、前記煙感知器から送られる波長λ1の光
    出力yと波長λ2の光出力gとのいずれかの出力値が発
    報レベルよりも低く設定されている性状グループ化開始
    レベルに達したか否かを監視する第1の監視手段と、受
    光手段からの波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gと
    のいずれかの出力値が性状グループ化開始レベルに達し
    たことが第1の監視手段によって検出されたときに、受
    光手段からの波長λ1の光出力yと波長λ2の光出力gと
    の出力比を用いて煙の性状のグループを決定するグルー
    プ化処理を行ない、グループに応じた監視条件を設定す
    るグループ化手段と、グループ化手段で設定された監視
    条件に基づいて、受光手段からの波長λ1の光出力yと
    波長λ2の光出力gとのいずれかの出力値が発報レベル
    に達したか否かを監視する第2の監視手段とが設けられ
    ていることを特徴とする監視制御システム。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の監視制御システムに
    おいて、グループ化手段によって煙の性状のグループが
    決定された後、第2の監視手段において第2の監視処理
    が行なわれている途中であっても、所定の条件を満たし
    た場合には、グループおよび/または監視条件を変更す
    ることを特徴とする監視制御システム。
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