JP4323360B2 - 火災感知器の状態情報取得システム - Google Patents
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Description
煙検出用発光素子11は、煙を検出するための発光を行う発光ダイオード(LED)であり、煙検出用受光素子12は、煙検出用発光素子11から発光された光を受光するためのフォトダイオードである。煙検出用発光素子11および煙検出用受光素子12は、本体10内に設けられた暗箱(図示せず)内に設置され、煙検出部を構成している。この暗箱は、煙が入るラビリンスを備えている。そして、煙検出用発光素子11から発光された光がラビリンスから入った煙粒子により散乱され、その散乱光が煙検出用受光素子12に受光される。この煙検出用受光素子12の出力がアンプ13によって増幅される。
EEPROM15は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、火災判別レベル、初期状態での出力レベル、煙検出機能に関する断線判別レベル、感度許容範囲の上限値および下限値のレベルなどがA/D値と対比されるデータとして格納されている。これらのデータは、製造時に、感度調整されて書き込まれることになる。
ブリンキング用トランジスタ17は、マイコン14からのパルス出力を受けて例えば10.5秒間隔で周期的にオンする。そこで、火災表示灯16が、例えば10.5秒間隔で周期的に点灯(ブリンキング)し、火災感知器1が稼働していることを視覚的に判別できる。
スイッチング回路18は、火災を検出したときに、マイコン14からの出力に基づいてオンされる自己保持回路である。このスイッチング回路18のオン状態保持により、火災受信機2からの一対の電源兼信号線4間のインピーダンスが高インピーダンスから低インピーダンスに変化され、火災受信機2に火災信号を送出する。また、この火災信号の送出と同時に、火災表示灯16が連続点灯する。
端子19は、火災受信機2からの一対の電源兼信号線4が接続される端子であり、火災信号出力端子と電源端子とを兼ねている。
感知器側受信素子としての起動パルス受信用受光素子21は、感度テスター3から送信されるトリガー信号としての起動パルスを受光するためのフォトダイオードである。そして、光学フィルタ(図示せず)が起動パルス受信用受光素子21の前面に配置され、可視光をカットしている。さらに、起動パルス受信用受光素子21の受信角度範囲も、感度データ送信用発光素子20と同様に、広角度となっている。
この火災感知器1における感度許容範囲は、例えば1%/ft〜3%/ftとなっている。そして、初期の特性(NORMAL LEVEL)に基づいて、上下限の状態の特性を予想して、その状態の0%/ftのA/D値をD2、D3として、D1、D2、D3およびD4(A/D値)が、それぞれ断線判別レベル、感度許容範囲の下限値、感度許容範囲の上限値および火災判別レベルとして予め設定されて、EEPROM15に書き込まれる。また、感度許容範囲における上限領域(D3近辺)及び下限領域(D2近辺)を密に、かつ、中央領域を粗にして、例えばトータル30段に分割して得られた30段のレベル(A/D値)が感度出力されるパルス間隔TwのレベルとしてEEPROM15に書き込まれる。この30段の分割に関する粗密によって、限られた段数の中で、異常に近い部分のレベルを詳細に出力することができる。なお、D1、D2、D3およびD4の関係は、D1<D2<D3<D4となっている。
さらに、上記30段に対応するパルス間隔Twが各感度レベルに対応付けられてEEPROM15に書き込まれる。つまり、D3に対応するパルス間隔Twは1msに設定され、D2に対応するパルス間隔Twは40msに設定されている。また、1msと40msとの間をトータル30分割して得られたパルス間隔Twが、それぞれ上述の30段の感度レベルに対応する。さらに、感度異常の送信信号を表すパルス間隔Tw1、Tw2が例えば感度許容範囲に対応するパルス間隔1ms〜40msの範囲外である60ms、65msに設定されてEEPROM15に格納されている。
なお、後述するように、マイコン14は、感度としてA/D値が上下限D2、D3の範囲を外れるときに感度異常と判断して、火災表示灯16によって異常状態を示す点滅を行うので、異常時の範囲を上記30段から外しているが、異常時の範囲を含めて、上記30段のレベルを設定してもよい。
なお、制御手段23は、起動パルス受信時に、起動パルスの受信を知らせる送信信号(応答パルスP0)を感度データ送信用発光素子20から送信させる機能を備えている。ここでは、取得する情報は検出部の感度情報である。
電源兼切換表示灯31は、緑色とオレンジ色の2色のLEDで構成され、感度テスター3の電源がオンされている状態を示すとともに、火災感知器が光電式/イオン化式の切換状態を示す。そして、感度測定の対象として、光電式の火災感知器の場合には緑色のLEDを点灯させ、イオン化式の火災感知器である場合にはオレンジ色のLEDを点灯させる。なお、電源投入時には、光電式が選択されるようになっている。
エラー表示灯32は赤色のLEDで構成され、感度テスター3が火災感知器1からの感度データを正常に受信できなかった場合に点灯する。表示器33は感度の数値を表示する7セグメント表示器であり、また、受信した感度データが許容範囲の上限値を超えている場合に「88」を表示し、下限値を下回っている場合に「00」を表示する。なお、感度データが許容範囲外であることがわかれば、「88」または「00」以外の表示であってもよい。
端末機器側送信素子としての起動パルス送信用発光素子35は、火災感知器1に向けて起動パルスを送信する赤外LEDである。この起動パルス送信用発光素子35は、マイコン38からの制御により、起動パルスを発光・送信する。また、起動パルス送信用発光素子35は本体30に穿設された開口30bから離間させて本体30内に配設され、送信角度範囲を狭くして指向性を高めている。
電源スイッチ36は、本体30の表面に設けられた押し釦式のスイッチであり、長押しにより電源をオン/オフする。そして、電源投入後の通常操作(長押しでない操作)により、光電式とイオン化式とのモード切替が行われる。
起動パルス送信・測定開始スイッチ37は、本体30の表面に設けられた押し釦式のスイッチであり、この起動パルス送信・測定開始スイッチ37の作動により、火災感知器1に起動パルスを送信するとともに、火災感知器1から送信される感度データの信号の受信を開始する。
そして、マイコン38は、起動パルス送信・測定開始スイッチ37の作動を受けて、起動パルス送信用発光素子35から起動パルスを発光させ、火災感知器1に起動パルスを送信する。また、マイコン38は、火災感知器1からの送信信号を受信して、火災感知器1への起動パルスの送信を停止するとともに、火災感知器1から発信される感度データの信号の受信を開始する。
そして、感度データ受信用受光素子34の出力はアンプ41によって増幅され、搬送波復調器42により復調された後、マイコン38に取り込まれる。マイコン38に取り込まれた感度データのパルス間隔Twが、パルス間隔測定部43によって測定される。MPU39は、測定されたパルス間隔Twとメモリ40に格納されているデータとを比較して火災感知器1の感度の状態を判定し、判定結果を表示駆動部44に出力して表示器33に表示させる。なお、感度テスター3は手のひらサイズで携帯型であり、感度テスター3には、電池45が内蔵されている。
電源が火災感知器1に投入され、動作をスタートする(S1)。そして、イニシャル処理(S2)を行った後、マイコン14を所定周期で起動させるタイマー回路24が動作を開始する。このタイマー回路24は3.5秒毎にタイムアップし(S3)、マイコン14に起動出力を出力する。これにより、マイコン14が、図14の(a)に示されるように、3.5秒周期でスリープ状態からラン状態となる。
ついで、マイコン14が起動すると、計数C1を1インクリメントする(S4)。そして、計数C1が3であるか否かを判定する(S5)。
そして、S9のブリンキングルーチンが終了すれば、初期に戻って、タイムアップ(S3)を待つ。この時、マイコン14はスリープ状態であり、ステップとして示されていないが、ブリンキングルーチンの処理後に、マイコン14は自動的にラン状態からスリープ状態に入る。
火災判別ルーチンでは、マイコン14は、まずアンプ13を起動させる(S11)。このアンプ13の起動時、アンプ13の立ち上がり時間があるので、それに合わせて、起動パルス受信用受光素子21が起動パルスを受信しているか否かを判別する(S12)。S12において、起動パルス受信用受光素子21が起動パルスを受信していると判別されると、S13に移行して起動フラグF3をオンする。ついで、S14に移行して感度データ送信用発光素子20から応答パルスP0を送信した後、受光出力を取り込むことなくS9に移行してブリンキングルーチンが実行される。
ここで、S14の後にすぐS9へ移行するのは、応答パルスP0の発光によるわずかな電源電圧変動の影響を受けることが考えられ、正確なA/D値取り込みが確保できないからである。
また、S12において、起動パルス受信用受光素子21が起動パルスを受信していないと判別されると、S15に移行する。そして、S15において、マイコン14は、煙検出用発光素子11を発光させ、アンプ13で増幅された煙検出用受光素子12の受光出力をA/D変換して取り込む。
ついで、マイコン14は、取り込んだA/D値とEEPROM15に格納されている断線判別レベル(D1)とを比較し、煙検出用発光素子11または煙検出用受光素子12の断線などの異常を判別する(S16)。S16において、断線(取り込んだA/D値≦D1)と判別されると、S18に移行して断線フラグF1をオンする。また、断線でない(取り込んだA/D値>D1)と判別されると、S17に移行して断線フラグF1をオフとする。
そして、スイッチング回路18は、火災出力を受けてオンして自己保持し、端子19間を低インピーダンス状態に維持する。これにより、端子19に接続されている電源兼信号線4を介して火災受信機2に火災信号が出力される。また、スイッチング回路18がオン状態に自己保持されているので、火災表示灯16が、図14の(c)に示されるように、点灯状態を維持し、火災発生が視覚的に報知される。ここで、マイコン14を火災出力後にストップ状態とすることは、スイッチング回路18がオン状態となると、低インピーダンス状態となり、電源電位が低下してしまい、火災感知器1が通常通りに動作できなくなるからである。
感度測定ルーチンでは、マイコン14は、まずアンプ13を起動させる(S31)。このアンプ13の起動時、アンプ13の立ち上がり時間があるので、それに合わせて、起動パルス受信用受光素子21が起動パルスを受信しているか否かを判別する(S32)。S32において、起動パルス受信用受光素子21が起動パルスを受信していると判別されると、S33に移行して起動フラグF3をオンする。ついで、S34に移行して感度データ送信用発光素子20から応答パルスP0を送信した後、受光出力を取り込むことなくS9に移行してブリンキングルーチンが実行される。
また、S32において、起動パルス受信用受光素子21が起動パルスを受信していないと判別されると、S35に移行する。そして、S35において、マイコン14は、煙検出用発光素子11を発光させ、アンプ13で増幅された煙検出用受光素子12の受光出力をA/D変換して取り込む。この感度測定ルーチンでは、煙が存在していないため、煙検出用受光素子12の出力は低レベルとなる。そこで、低レベルの出力を正確に判別するために、アンプ13のゲインを高く設定し、大きく増幅した受光出力を取り込んでいる。
ついで、マイコン14は、メモリに記憶されているA/D値を書き換える。すなわち、メモリに格納されている一番古いデータを最新のデータに更新するフィルター処理を行う。そして、メモリに格納されている6個のデータからA/D値の平均値を算出する(S36)。この算出した平均値を現在の感度としてメモリの所定位置に格納する(S37)。
なお、火災感知器1の経年変化は、暗箱内の汚れや回路素子の劣化などにより感度が徐々に変化することにより発生するものである。この感度変化は徐々に変化することから、この感度測定ルーチンでは、1分間の平均値をとることで、一瞬の異常値の影響をなくしている。
ブリンキングルーチンでは、マイコン14は、まず送信フラグF4がオンされているか否かを判別する(S41)。そして、S41において、送信フラグF4がオンされていると判別されると、マイコン14は、メモリに格納されている現在の感度のデータを読み出し(S42)、当該データに対応した発光出力を出力し(S43)、送信フラグF4をオフとして(S44)、S47に移行する。
そして、S43においては、マイコン14は、EEPROM15に格納されている感度許容範囲の上限値(D3)から下限値(D2)までに対して、現在の感度のデータがD2とD3との間のいずれの段の感度レベルに属しているかを判断する。そして、例えば、現在の感度のデータがD3に一致していれば、図16の(a)に示されるように、1msのパルス間隔Twの発光出力を出力する。また、現在の感度のデータがD2に一致していれば、図16の(b)に示されるように、40msのパルス間隔Twの発光出力を出力する。そして、EEPROM15に格納されている30段の感度レベルに対応するパルス間隔Twから、現在の感度のデータが属する段の感度レベルに対応するパルス間隔Twを選択し、選択されたパルス間隔Twの発光出力を出力する。
また、S43において、現在の感度のデータが感度許容範囲より下回っていると、パルス間隔Tw1を選択し、パルス間隔Tw1の発光出力を出力する。また、現在の感度のデータが感度許容範囲を上回っていると、パルス間隔Tw2を選択し、パルス間隔Tw2の発光出力を出力する。
この感度のデータに対応した発光出力は、図15に示されるように、特定の周波数fc、例えば38kHzで変調されて、感度データ送信用発光素子20に出力される。これにより、感度データ送信用発光素子20から発光される光が白熱電球や蛍光灯などのノイズ光源から光と区別される。
そして、S46において、断線フラグF1がオンしていると判別されると、マイコン14はブリンキング用トランジスタ17の消灯を維持させ、S50に移行する。そして、火災表示灯16は、図14の(d)に示されるように、消灯し、断線不良の発生、あるいは電源オフが視覚的に報知される。
また、S46において、断線フラグF1がオフしていると判別されると、S47に移行して異常フラグF2がオンしているかを判別する。
また、S47において、異常フラグF2がオンしていると判別されると、S49に移行してブリンキング用トランジスタ17にパルス点灯出力を2回出力した後、S50に移行する。そして、パルス点灯出力がブリンキング用トランジスタ17に2回出力されると、火災表示灯16が、図14の(e)に示されるように、2回続けてパルス点灯するダブルブリンキングを行い、通常のブリンキングと明確に区別でき、火災感知器1が感度異常であることが視覚的に報知される。
これにより、起動パルスを受信した場合(起動フラグF3がオンしている場合)、次のタイムアップ後(3.5秒後)、現在の感度のデータを表すパルス間隔Twの2パルスが感度データ送信用発光素子20から発光される。そして、この感度のデータの送信は、計数C1にかかわらず行われ、同時に、火災表示灯16のパルス点灯が同じタイミングで行われ、感度データが送信されていることが目視確認できる。
感度テスター3は、まず電源スイッチ36の長押しにより電源が投入されてスタートする。そこで、マイコン37はイニシャル処理(S61)を行った後、スイッチ操作を監視する。
そして、S62において、電源スイッチ36が通常操作されると、モード切替が行われ(S63)、感度測定される火災感知器1が光電式かイオン化式かが選択され、電源兼切換表示灯31が選択されたモードに応じて点灯する。
また、タイマーT4がタイムアップするまでに応答パルスP0が受信されると、S69に移行してタイマーT4をクリアし、S70に移行してタイマーT1をスタートさせた後、S71に移行して感度データを示す1回目のパルスP1を待つ。この時、タイマーT1は例えば30秒に設定され、タイマーT1がタイムアップするまで1回目のパルスP1を待つ(S72)。そして、タイマーT1がタイムアップすると、エラーと判断し、S86に移行してエラー表示灯32を点灯させ、エラー表示する。
そして、S71において1回目のパルスP1が受信されると、カウンタがスタートされ(S73)、タイマーT1がクリアされる(S74)。ついで、タイマーT2がスタートされ(S75)、感度データを示す2回目のパルスP2を待つ(S76)。この時、タイマーT2は例えば0.5秒に設定され、タイマーT2がタイムアップするまで2回目のパルスP2を待つ(S77)。そして、タイマーT2がタイムアップすると、エラーと判断し、S86に移行してエラー表示灯32を点灯させ、エラー表示する。
また、図17の(a)に示されるように、3回目のパルスが受信されることなくタイマーT3がタイムアップする(S83)と、S84に移行する。そこで、マイコン38は、カウンタがスタートしてストップするまでのカウント値から現在の感度を換算し、現在の感度の数値(単位:%/ft)を表示器33に表示する(S85)。また、カウント値から換算された現在の感度が感度許容範囲を下回っていると、「00」を表示器33に表示し、上回っていると、「88」を表示器33に表示する。これにより、点検者が感度の異常を認識できる。この時、マイコン38は、取得した現在の感度をメモリ40に保持し、表示器33への表示を維持する。
また、火災感知器1の近傍に設置されている照明機器から照明光として赤外光が照射されることがある。この照明機器からの赤外光が感度テスター3に受信されると、タイマーT3がタイムアップする前に3つめのパルス、即ちノイズが受信されたことになる。この場合、エラー表示灯32が点灯し、点検者が視覚的にエラーを認識できる。そこで、点検者は、感度テスター3を火災感知器1に近づけて感度測定を再度実行することができ、ノイズを確実に排除することができる。
また、火災感知器1は、起動パルスの受信がある時に、情報取得に関する動作の実行に先だって応答パルスP0を送信し、感度テスター3は、応答パルスP0を受信すると、起動パルスの送信を停止し、情報信号の受信を開始している。そこで、感度テスター3による情報信号の受信動作が火災感知器1による取得情報の送信動作に同期して行われ、より消費電力を低減することができる。
また、感度データ送信用発光素子20および起動パルス受信用受光素子21の送受信角度範囲が広角度範囲に設定され、感度データ受信用受光素子34および起動パルス送信用発光素子35の送受信角度範囲が狭角度範囲に設定されている。そこで、感度テスター3の作業位置が限定されず、感度テスター3の送受信方向を火災感知器1に向けることで、ノイズ成分を拾わずに確実な信号の送受信を行うことができる。
また、感度許容範囲内に入っている感度情報と感度許容範囲内に入っていない異常情報とが単一の感度データ送信用発光素子20を用いて送信されているので、部品点数が削減され、火災感知器1の低コスト化、小型化が図られる。
また、感度許容範囲の上限領域および下限領域を密に分割し、感度許容範囲の中央領域を粗に分割して、30段の感度レベルを得ているので、感度許容範囲の上限領域および下限領域の分解能が高くなり、感度許容範囲の上限領域または下限領域に到達した時の現在の感度を高精度に検知できる。そこで、現在の感度が感度許容範囲外となる前に、火災感知器1の検出部を交換することができ、安定した火災検知を実現できる。
また、感度テスター3が、所定のタイミングに3つ以上のパルスを受信したときに、又は、所定のタイミング外でパルスを受信したときに、エラー表示灯32にエラー表示するようにしているので、ノイズによる感度データの誤検出を防止できる。そこで、エラー表示32にエラー表示されたら、再度測定をし直すことで、ノイズの影響を排除して、正確な感度データを得ることができる。
また、上記実施の形態では、感度レベルの段数は30段に限定されるものではなく、火災感知器1の仕様に基づいて適宜設定されるものである。
また、上記実施の形態では、現在の感度を表すための30段の感度レベルに対応するパルス間隔TwをEEPROM15に予め格納するものとして説明しているが、マイコン14が、現在の感度が30段の感度レベルのいずれの段の感度レベルに対応するかを判別した後、該当する段の感度レベルに対応するパルス間隔Twを演算処理して算出するようにしてもよい。この場合、マイコン14が、EEPROM15に格納されている感度許容範囲の上限値(D3)および下限値(D2)を読み出し、読み出された上限値(D3)および下限値(D2)に基づいて30段の感度レベルを演算処理して算出するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、表示器33を用いて感度表示を行い、エラー表示灯32を用いてエラー表示を行うものとしているが、表示器33を用いて感度表示とエラー表示を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、火災感知器として煙感知器を用いるものとして説明しているが、火災感知器は煙感知器に限定されるものではなく、例えば熱感知器などを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、検出部の感度データを取得するものとして説明しているが、取得する情報は検出部の感度データに限定されるものではなく、例えば自動試験機能を有するときの正常あるいは異常の結果、設定されているアドレスやシリアル番号、火災感知器としての種別、動作の履歴などでもよい。
Claims (3)
- トリガー信号を受信する感知器側受信素子と、該感知器側受信素子の上記トリガー信号の受信の有無を周期的に確認して該トリガー信号の受信時に情報取得に関する動作を実行する制御手段と、を有する火災感知器と、
上記トリガー信号を送信する端末機器側送信素子を有し、該端末機器側送信素子から該トリガー信号を上記周期以上の期間、連続的に発生する端末機器と、を備え、
上記火災感知器は、感知器側送信素子を有し、上記制御手段が、上記トリガー信号の受信がある時に、該感知器側送信素子から応答信号を送信することを特徴とする火災感知器の状態情報取得システム。 - トリガー信号を受信する感知器側受信素子と、情報信号を送信する感知器側送信素子と、該感知器側受信素子の上記トリガー信号の受信の有無を周期的に確認し、該トリガー信号の受信時に情報取得に関する動作を実行し、取得した上記情報信号を上記感知器側送信素子から送信する制御手段と、を有する火災感知器と、
端末機器側送信素子と、端末機器側受信素子と、を有し、該端末機器側送信素子から上記トリガー信号を上記周期以上の期間、連続的に発生させるとともに、上記情報信号を該端末機器側受信素子により受信する端末機器と、を備え、
上記制御手段は、上記トリガー信号の受信がある時に、上記情報取得に関する動作の実行に先だって該感知器側送信素子から応答信号を送信し、上記端末機器は、上記端末機器側受信素子が上記応答信号を受信すると、上記トリガー信号の送信を停止し、上記情報信号の受信を開始することを特徴とする火災感知器の状態情報取得システム。 - 上記感知器側受信素子および感知器側送信素子の送受信角度範囲が、上記端末機器側送信素子および受信素子の送受信角度範囲より広角度に構成されていることを特徴とする請求項2記載の火災感知器の状態情報取得システム。
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