JP2001331815A - 乗車券の購入申し込み方法、乗車券の販売方法、駅務機器、自動改札機、自動精算機、端末機器、および管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、乗車券の購入の申し込みにおい
て、受取り駅と発駅とは、通常利用される駅が選択され
る可能が高いため、受取り駅が入力された際に、自動的
に発駅にコピーすることにより、利用者の入力の手間を
省くことができ、購入情報の入力処理の操作性を向上で
きる。 【解決手段】 この発明は、定期券の購入申し込みにお
いて、受取り駅名が入力された際に、受取り駅名を発駅
名の入力枠にコピーするようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、インタ
ーネットを利用して、普通乗車券、定期乗車券、座席指
定券等の乗車券を販売する乗車券の購入申し込み方法、
乗車券の販売方法、駅務機器、自動改札機、自動精算
機、端末機器、および管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電鉄会社が運営する鉄道などの交
通機関では、普通乗車券、定期乗車券（定期券）、特急
乗車券（特急券）、あるいは座席指定券などの乗車券を
電鉄会社の各駅に設置されている窓口で販売している。
また、一部の乗車券については、旅行代理店に間に入っ
てもらい、旅行代理店での購入も可能である。

【０００３】このように、鉄道などの交通機関を利用す
る場合、利用者は、乗車券を直接駅の窓口で購入する
か、あるいは、旅行代理店へ行って購入する必要があ
る。このため、利用者は、乗車券の購入する場合、場所
および時間の制約を受けて不便なことがある。

【０００４】また、座席指定券などの一部の乗車券につ
いては、プッシュホン回線等の電話回線を利用し、電話
での予約が可能である。このようなプッシュホン回線か
らの予約が可能な一部の乗車券は、購入の予約後、予約
番号を窓ロで申告し、乗車券受け取り、料金支払いをし
ている。

【０００５】しかしながら、プッシュホン回線を利用し
た乗車券の予約では、操作方法が難しく、広く普及する
には至っていないのが現状である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、乗車
券を購入する場合に、場所および時間の制限があるため
に、不便であったものを解決するもので、場所や時間の
制約が少ない状態で乗車券を購入することができる乗車
券の購入申し込み方法、乗車券の販売方法、駅務機器、
自動改札機、自動精算機、端末機器、および管理装置を
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明の乗車券の購入
申し込み方法は、乗車券の受取り駅が入力される第１の
入力欄、乗車券の乗車駅が入力される第２の入力欄、お
よび乗車券の行先を示す情報が入力される第３の入力欄
を有する画面を表示させ、この表示させた画面上の第１
の入力欄に受取り駅が入力された際に、入力された駅を
第２の入力欄に複写し、上記第１、第３の入力欄に受取
り駅、行先がそれぞれ入力された際に、上記乗車駅から
行先で示される駅を乗車区間とする乗車券の購入申し込
みを受け付けることを特徴とする。

【０００８】この発明の乗車券の購入申し込み方法は、
乗車券の受取り駅が入力される第１の入力欄、乗車券の
発駅が入力される第２の入力欄、および乗車券の着駅が
入力される第３の入力欄を有する画面を表示させ、この
表示させた画面上の第１の入力欄に受取り駅が入力され
た際に、入力された駅を第２の入力欄に複写させ、上記
第１、第２、第３の入力欄に受取り駅、発駅、着駅がそ
れぞれ設定された際に、少なくとも１つの経由候補を判
断し、この判断した経由候補を表示させ、この表示した
経由候補から経由が選択入力された際に、上記発駅、着
駅を乗車区間とする乗車券の購入申し込みを受け付ける
ことを特徴とする。

【０００９】この発明の乗車券の購入申し込み方法は、
定期券の受取り駅が入力される第１の入力欄、定期券の
発駅が入力される第２の入力欄、および定期券の着駅が
入力される第３の入力欄を有する画面を表示させ、この
表示させた画面上の第１の入力欄に受取り駅が入力され
た際に、入力された駅を第２の入力欄に複写させ、上記
第１、第２、第３の入力欄に受取り駅、発駅、着駅がそ
れぞれ入力された際に、少なくとも１つの経由候補を判
断し、この判断した経由候補を表示させ、この表示させ
た経由候補から経由が選択入力され、上記発駅、着駅を
乗車区間とする定期券の有効期間が入力された際に、発
駅、着駅、経由、および有効期間に基づいて定期券の料
金を判断し、この判断した定期券の料金を表示させ、こ
の表示した内容の定期券の購入申し込みが確定入力され
た際に、定期券の購入申し込みを受け付けることを特徴
とする。

【００１０】この発明の乗車券の購入申し込み方法は、
乗車券の購入申し込みを受け付けるために、乗車券の受
取り駅名が入力される第１の入力欄、乗車券の乗車区間
の一方の駅名が入力される第２の入力欄、および乗車券
の乗車区間の他方の駅名が入力される第３の入力欄を有
する画面を表示させ、この表示させた画面上の第１の入
力欄乃至第３の入力欄の各欄に駅名が入力された際に、
第１の入力欄に入力された駅名が第２の入力欄もしくは
第３の入力欄に入力された駅を管理する会社により管理
される駅であるか否かを判断する判断手段と、この判断
手段により上記第１の入力欄に入力された駅は、上記会
社により管理されない駅であると判断されたとき、上記
第１の入力欄の駅名、上記第２の入力欄の駅名、または
上記第３の入力欄の駅名の再入力案内を表示させること
を特徴とする。

【００１１】この発明の乗車券の販売方法は、利用者が
操作する端末機器からの乗車券の購入申し込みに基づい
て乗車券を販売する方法において、上記端末機器により
乗車券の購入申し込み情報が入力された場合に、購入申
し込みされた乗車券の購入情報に対応する予約情報を生
成し、この生成した予約情報に対応して上記乗車券の購
入内容を記憶し、この記憶した購入内容に対応する予約
情報を、上記端末機器に送信し、上記予約情報が入力さ
れた場合に、記憶している購入内容から予約情報に対応
する購入内容を検索し、この検索した購入内容に基づい
て、乗車券の販売を行うことを特徴とする。

【００１２】この発明の乗車券の販売方法は、利用者が
操作する端末機器からの乗車券の購入申し込みに基づい
て乗車券を販売する方法において、上記端末機器から乗
車券の購入申し込み情報が入力された場合に、購入申し
込みされた乗車券の購入情報に対応する予約情報を生成
し、この生成した予約情報に対応して上記乗車券の購入
内容を記憶し、この記憶した購入内容に対応する予約情
報を印刷させるために上記端末機器に予約情報を送信
し、上記予約情報を示す印刷データが印刷された媒体が
提示された場合に、その提示された媒体に印刷されてい
る予約情報に基づいて購入内容を検索し、この検索した
購入内容に基づく乗車券の販売を行うことを特徴とす
る。

【００１３】この発明の乗車券の販売方法は、利用者が
操作する端末機器からの乗車券の購入申し込みに基づい
て乗車券を販売する方法において、上記端末機器から乗
車券の購入申し込みを受けた場合に、購入申し込みを受
け付けた乗車券の購入内容に対応する予約情報を生成
し、この生成した予約情報に対応して上記乗車券の購入
内容を記憶し、この記憶した購入内容に対応する予約情
報が所定の書式で印刷される印刷データを申し込み先の
端末機器に送信し、上記印刷データにより所定の書式で
予約情報が印刷された媒体が提示された場合に、提示さ
れた媒体の画像を読取り、この読み取った画像から予約
情報を認識し、この認識した予約情報に基づいて購入内
容を検索し、この検索した購入内容に基づく乗車券の販
売を行うことを特徴とする。

【００１４】この発明の駅務機器は、公衆回線を介して
端末機器と通信可能な管理装置に接続され、利用者の所
持する記録媒体の記録内容に基づいて処理を行うものに
おいて、上記管理装置が記憶している上記端末機器から
申込まれた乗車券の購入内容を受信する受信手段を有
し、利用者が所持する記録媒体が提示された際に、提示
された記録媒体の記録内容を読み取る読取手段、この読
取手段により利用者が所持する記録媒体から読み取った
記録内容に基づいて、当該記録媒体を所持する利用者か
ら乗車券の購入が申込まれているか否かを判断する判断
手段、およびこの判断手段により当該記録媒体を所持す
る利用者から乗車券の購入が申込まれていると判断した
際に、上記受信手段により受信した乗車券の購入内容に
基づいて当該記録媒体の記録内容を書き換える書込手段
から構成されている。

【００１５】この発明の自動改札機は、公衆回線を介し
て端末機器と通信可能な管理装置に接続され、利用者の
所持する記録媒体の記録内容に基づいて改札処理を行う
ものにおいて、上記管理装置が記憶している上記端末機
器から申込まれた乗車券の購入内容を受信する受信手段
を有し、利用者が所持する記録媒体が提示された際に、
提示された記録媒体の記録内容を読み取る読取手段と、
この読取手段により利用者が所持する記録媒体から読み
取った記録内容に基づいて、当該記録媒体を所持する利
用者から乗車券の購入が申込まれているか否かを判断す
る判断手段と、この判断手段により当該記録媒体を所持
する利用者から乗車券の購入が申込まれていないと判断
した際に、上記読取手段により読み取った記録内容に基
づいて利用者に対する改札処理を行う第１の処理手段
と、上記判断手段により当該記録媒体を所持する利用者
から乗車券の購入が申込まれていると判断した際に、上
記受信手段により受信した乗車券の購入内容に基づいて
当該記録媒体の記録内容を更新する更新手段と、および
この更新手段により更新された記録内容に基づいて利用
者の改札処理を行う第２の処理手段から構成されてい
る。

【００１６】この発明の自動改札機は、公衆回線を介し
て端末機器と通信可能な管理装置に接続され、利用者の
所持する無線式記録媒体の記録内容に基づいて改札処理
を行うものにおいて、上記管理装置が記憶している上記
端末機器から申込まれた乗車券の購入内容を受信する受
信手段を有し、利用者が所持する無線式記録媒体が提示
された際に、提示された記録媒体の記録内容を読み取る
読取手段、当該無線式記録媒体が提示された時間を計時
する計時手段、この計時手段により計時される当該無線
式記録媒体が提示された時間が所定時間以上の場合、上
記読取手段により利用者が所持する記録媒体から読み取
った記録内容に基づいて、当該記録媒体を所持する利用
者から乗車券の購入が申込まれているか否かを判断する
判断手段、この判断手段により当該記録媒体を所持する
利用者から乗車券の購入が申込まれていると判断した際
に、上記受信手段により受信した乗車券の購入内容に基
づいて当該記録媒体の記録内容を書き換える書込手段、
この書換手段により書き換えた記録内容に基づいて利用
者に対する改札処理を行う第１の処理手段、および上記
計時手段により計時される当該無線式記録媒体が提示さ
れた時間が所定時間以内の場合、あるいは上記判断手段
により当該記録媒体を所持する利用者から乗車券の購入
が申込まれていないと判断した際に、上記読取手段によ
り読み取った記録内容に基づいて利用者に対する改札処
理を行う第１の処理手段から構成されている。

【００１７】この発明の自動精算機は、公衆回線を介し
て端末機器と通信可能な管理装置に接続され、利用者の
所持する記録媒体の記録内容に基づいて精算処理を行う
ものにおいて、上記管理装置が記憶している上記端末機
器から申込まれた乗車券の購入内容を受信する受信手段
を有し、利用者が所持する記録媒体が提示された際に、
提示された記録媒体の記録内容を読み取る読取手段、こ
の読取手段により利用者が所持する記録媒体から読み取
った記録内容に基づいて、当該記録媒体を所持する利用
者から乗車券の購入が申込まれているか否かを判断する
判断手段、この判断手段により当該記録媒体を所持する
利用者から乗車券の購入が申込まれていないと判断した
際に、上記読取手段により読み取った記録内容に基づい
て精算処理を行う第１の処理手段、上記判断手段により
当該記録媒体を所持する利用者から乗車券の購入が申込
まれていると判断した際に、上記受信手段により受信し
た乗車券の購入内容に基づいて当該記録媒体の記録内容
を更新する更新手段、およびこの更新手段により更新さ
れた記録内容に基づいて精算処理を行う第２の処理手段
から構成されている。

【００１８】この発明の自動精算機は、公衆回線を介し
て端末機器と通信可能な管理装置に接続され、各駅に設
置される種々の駅務機器からなる駅務システムを構成
し、利用者の所持する記録媒体に記録されている乗車区
間情報に基づいて精算処理を行うものにおいて、利用者
が所持する記録媒体が提示された際に、提示された記録
媒体の記録内容を読み取る読取手段、この読取手段によ
り読み取った記録内容に基づいて、当該記録媒体が有効
な区間内で最も近い駅を判定する判定手段、この判定手
段により判定された駅の駅務機器に、上記読取手段によ
り読み取った記録内容の記録媒体を所持する利用者が乗
車券の購入を申込んでいるか否かを問い合わせる問合せ
手段、この問合せ手段による問い合せの結果、当該記録
媒体を所持する利用者が乗車券の購入を申込んでいない
場合、上記読取手段により読み取った記録内容に基づい
て精算処理を行う第１の処理手段、上記問合せ手段によ
る問い合せの結果、当該記録媒体を所持する利用者が乗
車券の購入を申込んでいる場合、上記問合せ手段により
問い合わせた駅務機器から乗車券の購入内容を受信する
受信手段、この受信手段により受信した乗車券の購入内
容に基づいて当該記録媒体の記録内容を更新する更新手
段、およびこの更新手段により更新された記録内容に基
づいて精算処理を行う第２の処理手段から構成されてい
る。

【００１９】この発明の端末機器は、公衆回線を介して
管理装置と接続可能なものにおいて、上記端末機器の電
源が投入された際に、上記管理装置と接続する接続手
段、この接続手段により上記管理装置と接続した際に、
上記管理装置からダウンロードされる乗車券の販売を行
う制御プログラムを記憶する記憶手段、この記憶手段に
より記憶した制御プログラムに基づいて乗車券の販売を
行う処理手段、および電源が切断された際に、上記記憶
手段に記憶している制御プログラムを全て消去する消去
手段から構成されている。

【００２０】この発明の管理装置は、乗車券の販売を行
う端末機器と公衆回線を介して接続可能なものにおい
て、予め盗難機の端末番号を記憶する記憶手段、上記端
末機器との接続時に、上記端末機器から送信された端末
番号と、上記記憶手段に予め盗難機として記憶している
端末番号との照合を行う処理手段、この処理手段により
盗難機と判断した場合、端末番号の送信元の端末機器に
よる乗車券の販売を不能する第１の制御手段、および上
記処理手段により盗難機と照合しなかった場合、端末番
号の送信元の端末機器へ乗車券の販売を行う制御プログ
ラムをダウンロードする第２の制御手段から構成されて
いる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。

【００２２】図１は、この発明の実施の形態に係わる乗
車券購入システムの概略構成を示す図である。このシス
テムは、公衆回線を介してサーバ１、ホストコンピュー
タ２、端末（ユーザＰＣ）３、発券端末（汎用端末）４
などが接続されている。なお、以下の説明において、乗
車券とは、定期乗車券（定期券）、特急乗車券（特急
券）、普通乗車券、ＳＦカード（ストアードフェアカー
ド）、座席指定券、周遊券などの鉄道の乗降に利用され
る券である。

【００２３】上記サーバ１は、ユーザＰＣ３と公衆回線
を介して接続され、公衆回線を介して接続されたユーザ
ＰＣ３をインターネットに接続させる。上記ホストコン
ピュータ２は、公衆回線を介して汎用端末４に接続する
とともに、公衆回線を介してインターネットに接続す
る。また、ホストコンピュータ２は、専用回線を介して
自動改札機５、自動精算機６、券売機７、定期券発行機
８、継続定期券発行機９などの駅務機器に接続されてい
る。上記ユーザＰＣ３は、上記サーバ１によりインター
ネットに接続でき、このインターネットを経由してホス
トコンピュータ２が開設しているホームページにアクセ
スできるようになっている。上記発券端末（汎用端末）
４は、コンビニエンスストア等に設置され、公衆回線を
介してホストコンピュータ２に接続するようになってい
る。

【００２４】上記サーバ１は、制御部１１、メモリ１
２、表示部１３、操作部１４、通信インターフェース
（通信Ｉ／Ｆ）１５などから構成されている。上記制御
部１１は、サーバ１の全体を制御するものである。上記
メモリ１２は、種々のデータを記憶する。通信インター
フェース１５は、インターネット接続する際に用いられ
る。

【００２５】上記ホストコンピュータ２は、制御部２
１、メモリ２２、表示部２３、操作部２４、通信インタ
ーフェース（通信Ｉ／Ｆ）２５、発券部２６などから構
成されている。このホストコンピュータ２は、電鉄会社
等の券購入システムを提供する会社などが運用するもの
であり、インターネット上にホームページを提供した
り、コンビニエンスストア等に設置される汎用端末４と
の通信を行うようになっている。

【００２６】上記制御部２１は、ホストコンピュータ２
の全体を制御するものである。上記メモリ２２は、種々
のデータを記憶するものである。このメモリ２２は、顧
客データとしてのデータベース２２ａを有する。上記表
示部２３は、ホストコンピュータ２における操作案内、
ホストコンピュータ２に接続される各駅務機器の動作状
況などが表示される。上記操作部２４は、ホストコンピ
ュータ２の操作を行う。上記通信インターフェース２５
は、公衆回線を介してインターネットに接続するととも
に、汎用端末に接続する。上記発券部２６は、乗車券を
発券する。

【００２７】上記データベース２２ａには、利用者ごと
に定期券の利用内容（住所、氏名、電話番号、年齢、性
別、有効区間、有効期間、および定期券のＩＤ番号等）
のデータが利用者に対応して記録されている。また、上
記データベース２２ａには、クレジットカード等の個人
情報（住所、氏名、電話番号、年齢、性別、およびクレ
ジットカードのＩＤ番号等）が記録されるようにしても
良いし、この購入システムの利用を希望する利用者の個
人情報（住所、氏名、電話番号、年齢、性別、および利
用者ごとに与えられるＩＤ番号等）が予め登録されるよ
うにしても良い。

【００２８】上記ユーザＰＣ３は、制御部３１、メモリ
３２、表示部３３、操作部３４、通信インターフェース
（通信Ｉ／Ｆ）３５、プリンタ３６などから構成されて
いる。

【００２９】上記制御部３１は、ユーザＰＣ３の全体を
制御するものである。上記メモリ３２は、接続した際に
ダウンロードされる制御プログラムが記憶される。上記
表示部３３は、種々の操作案内を表示し、ホームページ
による入力画面や提供される情報サービスの内容などが
表示される。上記操作部３４は、キーボードやマウスな
どにより構成される。上記通信インターフェース３５
は、公衆回線を介してサーバ１に接続するものであり、
サーバ１を介してインターネットに接続する。上記プリ
ンタ３６は、印刷データを印刷するものであり、後述す
る予約票などを印刷する。

【００３０】上記汎用端末４は、制御部４１、メモリ４
２、表示部４３、操作部４４、通信インターフェース
（通信Ｉ／Ｆ）４５、発券部４６、金額処理部４７、係
員キースイッチ４７などから構成されている。

【００３１】上記制御部４１は、汎用端末４の全体を制
御するものである。上記メモリ４２は、種々の制御デー
タなどを記憶するものであり、ホストコンピュータ２か
らダウンロードされる制御プログラムを記憶する。上記
表示部４３および操作部４４は、タッチパネル内臓の液
晶表示装置により構成される。上記通信インターフェー
ス４５は、公衆回線を介してホストコンピュータ２に接
続する。上記発券部４６は、乗車券を発券する。上記金
額処理部４７は、図示しない受入口に投入される金額を
処理するものである。

【００３２】上記係員キースイッチ４８は、汎用端末４
の筐体に設けられ、係員が管理する係員キーにより汎用
端末４の電源の投入および切断を行うものである。この
係員キースイッチ４８では、係員キーが挿入された際に
電源が投入され、係員キーが抜かれた際に電源が切断さ
れる。

【００３３】図２は、ホストコンピュータ２に接続され
る自動改札機５、自動精算機６、券売機７、定期券発行
機８、および継続定期券発売機９の概略構成を示すブロ
ック図である。

【００３４】ここで、乗車券は、無線カード（無線式記
録媒体）、接触式ＩＣカード、あるいは磁気式の磁気カ
ードなどの記録媒体で構成され、電気的又は磁気的に乗
車券情報が記録される。

【００３５】上記自動改札機５は、乗車券に記録されて
いる乗車券情報を読取り、その記録内容により通過の可
否を判定し、改札処理を行うものである。

【００３６】この自動改札機５は、自動改札機５全体を
制御するとともに、利用者の通行の可否を判断などを行
う制御部５１、乗車券に記録されている乗車券情報を読
取る読取部５２、乗車券に情報を書込む書込部５３、乗
車券の券面に文字などを印刷する印刷部５４、通行が不
可と判断された利用者の通行を阻止するドアを制御する
ドア制御部５５、運賃などの情報が記憶されている記憶
部５６、利用者に案内を表示する表示部５７、ホストコ
ンピュータ２との通信を行う通信部５８から構成されて
いる。上記制御部５１は、タイマ５１ａを有している。

【００３７】上記自動精算機６は、乗車券の有効区間外
の駅で乗車券に記録されている乗車券情報を読取り、読
取った記録内容により精算処理を行うものである。

【００３８】この自動精算機６は、自動精算機６の全体
を制御するとともに、精算金額の判断なとを行う制御部
６１、乗車券の記録内容を読取る読取部６２、乗車券に
情報を書込む書込部６３、乗車券の券面に文字などを印
刷する印刷部６４、利用者が投入する紙幣や硬貨などの
金額を処理する金額処理部６５、運賃などが記憶されて
いる記憶部６６、利用者に案内などが表示される表示部
６７、ホストコンピュータ２との通信を行う通信部６８
から構成されている。

【００３９】上記発売機７は、利用者の操作により乗車
券を発行するものである。

【００４０】この券売機７は、券売機７の全体を制御す
るとともに、種々の判断を行う制御部７１、新しい定期
券（新券）の発行処理を行う発券機構部７３、利用者が
投入する紙幣や硬貨などの金額を処理する金額処理部７
４、運賃などが記憶されている記憶部７５、液晶表示装
置などで構成され、利用者への案内などが表示される表
示部７６、この表示部７６としての液晶表示装置に内蔵
されるタッチパネルなどで構成され、利用者により購入
金額などが指示される操作部７７、ホストコンピュータ
２との通信を行う通信部７８から構成されている。上記
操作部７７には、予め購入が申込まれている乗車券の購
入を指示する購入ボタン７７ａが有している。

【００４１】上記定期券発行機８は、利用者の申し出に
より、係員の操作により新規に定期券を作成して利用者
に発行したり、利用者の所持する定期券の記録内容を読
取って、その定期券に対する払戻処理を行う。

【００４２】上記定期券発行機８は、定期券発行機８の
全体を制御するとともに、種々の判断を行う制御部８
１、利用者が自筆で記入した定期券の購入申し込み書、
あるいは後述する予約票の文字情報、バーコード等の記
載内容を光学的に読み取る読取部８２、無線カードなど
のように、利用者が所持している定期券の記録内容を更
新する場合に乗車券の記録内容を書き換る書込部８３、
新規に定期券の発行処理を行う発券機構部８４、利用者
からの紙幣や硬貨などの金額を処理する金額処理部８
５、運賃などが記憶されている記憶部８６、液晶表示装
置などで構成され、係員への案内などが表示される表示
部８７、この表示部８７としての液晶表示装置に内蔵さ
れるタッチパネルなどで構成され、係員により種々の操
作が指示される操作部８８、ホストコンピュータ２との
通信を行う通信部８９から構成されている。また、上記
制御部８１は、上記読取部８２で文字情報を読み取った
際に文字認識したり、上記読取部８２でバーコードを読
み取った際にコード情報を判別する機能を有している。

【００４３】上記継続定期券発売機９は、利用者の操作
により継続定期券を発行するもので、利用者の所持して
いる定期券に記録されている定期券情報を読取り、その
読取内容に基づいて新たな定期券を発行する。

【００４４】この継続定期券発売機９は、継続定期券発
売機９の全体を制御するとともに、種々の判断を行う制
御部９１、利用者が所持している定期券の記録内容を読
取る読取部９２、利用者が提示する定期券の記録内容を
書き換える書込部９３、新規に定期券の発行処理を行う
発券機構部９４、利用者が投入する紙幣や硬貨などの金
額を処理する金額処理部９５、運賃などが記憶されてい
る記憶部９６、液晶表示装置などで構成され、利用者へ
の案内などが表示される表示部９７、この表示部９７と
しての液晶表示装置に内蔵されるタッチパネルなどで構
成され、利用者により種々の操作が指示される操作部９
８、ホストコンピュータ２との通信を行う通信部９９か
ら構成されている。

【００４５】なお、上記読取部５２、６２、８２、９
２、および書込部５３、６３、７２、９３は、乗車券と
して利用される記録媒体の種類に対応して、無線カード
の場合、無線カードとの無線通信を行う無線通信部で構
成され、接触式のＩＣカードあるいは磁気券の場合、読
取ヘッドおよび書込ヘッドで構成される。

【００４６】上記のように構成される乗車券購入システ
ムにおける乗車券の購入動作について説明する。図３
は、この乗車券購入システムにおいて乗車券の購入を申
込む際の全体の流れを説明するためのフローチャートで
ある。

【００４７】まず、利用者は、ユーザＰＣ３を利用し、
サーバ（プロバイダ）１を介してインターネットに接続
する。利用者は、インターネットを経由して、電鉄会社
のホストコンピュータ２にアクセスする。電鉄会社のホ
ストコンピュータ２は、一般利用者向けの乗車券の購入
申し込み用のページを開設している（ステップ１）。

【００４８】この乗車券の購入申し込み用のページ上
で、利用者は、まず、個人情報を入力する（ステップ
２）。この入力された個人情報によりホストコンピュー
タ２が利用者を承認すると、乗車券の購入が許可され
る。この乗車券の購入が許可された利用者は、ユーザＰ
Ｃ３により購入情報を入力する（ステップ３）。この
際、ホストコンピュータ２は、利用者に対して種々の案
内サービスを提供する（ステップ４）。

【００４９】利用者が購入内容を確定すると（ステップ
５）、ホストコンピュータ２は、受付番号等の予約情報
（発行情報）を発行し、この発行した予約情報に対応さ
せて利用者が入力した購入情報（購入内容）をメモリ２
２に記憶する。そして、ホストコンピュータ２は、発行
した予約情報をユーザＰＣ３に送信する。これにより、
利用者には、乗車券の購入申し込みを行ったことを示す
予約情報が提供される（ステップ６）。その後、利用者
は、この予約情報を提示することにより乗車券の受取り
と料金の支払いを行う。

【００５０】図４は、購入が申込まれた乗車券の料金の
徴収および発行に関する動作の概要を説明するためのフ
ローチャートである。利用者は、上記受付番号等の予約
情報を提示することにより電鉄会社の駅に設置される券
売機７、定期券発行機８、継続定期券発行機９、あるい
はコンビニエンスストアなどに設置される汎用端末４で
乗車券を購入する。

【００５１】例えば、汎用端末４では、利用者からの受
付番号などの予約情報が与えられると、公衆回線を介し
て電鉄会社のホストコンピュータ２に接続し、ホストコ
ンピュータ２からの予約情報に対応する購入情報を受信
する。汎用端末４は、ホストコンピュータ２から受信し
た購入情報に基づいて料金の徴収、および乗車券の発行
を行う。以下の説明では、汎用端末４による料金の徴収
および発行の動作について説明するが、券売機７、定期
券発行機８、あるいは継続定期券発行機９においても同
様な動作で料金の徴収および発行が行われる。

【００５２】すなわち、利用者は、汎用端末４にて、購
入を申し込んだ乗車券の予約情報を提示する（ステップ
１１）。この利用者から提示された予約情報は、通信イ
ンターフェース４５により公衆回線を介してホストコン
ピュータ２へ送信される。

【００５３】ホストコンピュータ２は、送信された予約
情報に基づいてメモリ２２から購入情報を検索し、この
検索した購入情報を予約情報の送信元の汎用端末４へ返
信する。このホストコンピュータ２から購入情報を受信
した汎用端末４は、購入情報を表示部４３に表示させる
ことにより利用者に案内する（ステップ１２）。

【００５４】利用者は、表示された購入情報を再確認し
（ステップ１３）、料金の支払いを行う（ステップ１
４）。汎用端末４は、表示した購入情報が確認される
と、利用者から図示しない受入れ口に投入される金額を
金額処理部４７により処理することにより料金の徴収を
行う。この料金が過不足なく行われると、汎用端末４
は、発券部４６により乗車券の発行処理を行う（ステッ
プ１５）。この乗車券の発行処理は、新規に乗車券を発
行するのであっても良いし、利用者が所持している乗車
券を図示しない受入口から受入れて記録内容を書き換え
るものであっても良い。

【００５５】また、自動改札機あるいは自動精算機など
の駅務機器で記録内容の書き換えが可能な記録媒体を乗
車券として利用している場合、料金徴収を上記以外の処
理で済ませて、利用時に自動的に記録内容を書き換える
ようにしても良い。

【００５６】次に、図３に示すような乗車券の購入申し
込みの各ステップについて詳細に説明する。 （購入予約システムの提供）まず、乗車券の購入申し込
みにおける購入予約システムの提供（上記ステップ１）
について詳細に説明する。

【００５７】上記のような構成において、購入予約シス
テムは、一般の利用者がインターネットに接続可能なパ
ーソナルコンピュータ（ユーザＰＣ３）等によりアクセ
スされる電鉄会社等が運営するホームページで提供され
る。また、コンビニエンスストアなどの駅以外の場所に
設置される汎用端末４にて、購入予約システムが提供さ
れるようにしても良い。

【００５８】まず、利用者がインターネットを利用して
乗車券の購入申し込みを行う場合、購入の申し込みは、
電鉄会社が運営するホームページで行われる。電鉄会社
が運営するホームページのトップページには、乗車券の
購入予約を行うページにリンクする項目が設けられる。
このトップページに設けられる項目には、定期券の購
入、特急乗車券の購入、座席指定券の購入、その他の乗
車券の購入などがある。これらの項目から利用者が所望
の項目を選択すると、選択した項目に対応する乗車券の
購入申し込みが行えるようになっている。

【００５９】例えば、定期券の購入申し込みを行う場
合、利用者は、上記ような項目から定期券の購入を選択
する。すると、ホストコンピュータ２は、ユーザＰＣ３
に定期券の購入を行う画面を表示させる。

【００６０】なお、この購入予約システムでは、定期券
の購入申し込みを行う場合、購入予約の受付期間を現行
の定期券の発売の２週間より長くし、２週間前まではキ
ャンセル可能として、サービス向上を図るようにしても
良い。また、座席指定券などの券の購入申し込みを行う
場合、予約可能な期間を旅行代理店で予約できる期間と
同じ期間とし、キャンセルに対する料金も同様にする。

【００６１】また、コンビニエンスストアなどに設置さ
れる汎用端末４で乗車券を販売する場合、利用者あるい
は係員の操作により汎用端末４は、公衆回線を介して電
鉄会社のホストコンピュータ２に接続する。この汎用端
末４が接続されたホストコンピュータ２は、接続先の汎
用端末４に乗車券の購入を行う制御プログラムをダウン
ロードする。

【００６２】汎用端末４は、ホストコンピュータ２から
ダウンロードされる制御プログラムをメモリ４２に記録
して制御プログラムをインストールする。汎用端末４
は、このインストールされた制御プログラムに基づい
て、乗車券の販売を行う。

【００６３】上記のように、乗車券の購入申し込み、つ
まり購入予約は、利用者が自宅のパーソナルコンピュー
タ２などを用いて、インターネット経由で電鉄会社など
のホームページで提供される。

【００６４】また、自宅にインターネット接続可能なパ
ーソナルコンピュータを持っていないユーザなどに対し
ては、コンビニエンスストアなどの駅以外の場所に設置
される端末機器にて、乗車券の購入申し込みが可能なサ
ービスが提供される。

【００６５】（個人情報の入力）次に、乗車券の購入申
し込みにおける個人情報の入力（上記ステップ２）に関
する動作について説明する。

【００６６】この個人情報は、上記ホストコンピュータ
２のデータベース２２ａに登録され、乗車券の購入申し
込みを行う利用者を特定するとともに、利用者による入
力操作を簡略化するために用いられる。ここでは、デー
タベース２２ａには、現在利用されている定期券、およ
び有効期限切れから所定の期間までの定期券を所持する
利用者の個人情報が記録されているものとする。

【００６７】例えば、新規に定期券の購入申し込みを行
う場合、ホストコンピュータ２は、有効期限が切れてか
ら所定の期間内の定期券を所有していれる利用者であれ
ば、その定期券のＩＤ番号を入力させる。ホストコンピ
ュータ２は、利用者により入力されたＩＤ番号により個
人情報を検索する。ホストコンピュータ２は、個人情報
が検索されると、個人情報に基づいて利用者の確認を行
い、本人であることが確認できれば、ユーザＰＣ３の表
示部３３に個人情報を表示させる。これにより、利用者
の個人情報の入力動作を簡略化させることができる。

【００６８】また、定期券を所有していない場合であっ
ても、本人の確認が確実にできれば、クレジットカード
等の個人情報のデータベースを用いて、クレジットカー
ド等のＩＤ番号から個人情報を検索するようにしても良
い。

【００６９】また、継続定期券の購入申し込みを行う場
合、現在所持している定期券のＩＤ番号を入力すること
により前回の購入データから個人情報が検索できる。こ
の場合、個人情報には、現在使用中の定期券の有効期
間、乗車区間などの情報も記録されている。

【００７０】上記のように、現在定期券を所持している
利用者、あるいは有効期限切れから所定の期間内の定期
券を所持する利用者は、定期券などの乗車券の購入申し
込みを行う場合、データベース２２ａから個人情報を検
索した後、本人であることが確認できれば、データベー
ス２２ａに記録している個人情報を利用することができ
る。

【００７１】これにより、個人情報がホストコンピュー
タ２のデータベース２２ａに登録されている利用者に
は、その個人情報を利用して入力操作を簡略化させるこ
とができる。

【００７２】また、学生割引を利用する場合、学校名、
生徒番号等の入力をさせる。これにより、利用者が学生
であることを確認でき、学生割引の不正利用の防止を図
ることもできる。また、学校名と生徒番号に対応して定
期券の発行の有無を個人情報として記録しておくことに
より重複して学生割引の定期券を発行することを防止で
きる。

【００７３】図５は、個人情報の入力動作の一例を説明
するためのフローチャートである。例えば、利用者がユ
ーザＰＣ３で電鉄会社が提供するホームページにアクセ
スした後、アクセスしたホームページから定期券の購入
という項目を選択したとする。すると、ホストコンピュ
ータ２は、定期券の購入申し込みを行う画面をユーザＰ
Ｃ３の表示部３３に表示させる。これにより、ユーザＰ
Ｃ３の表示部３３は、定期券の購入申し込み画面へ移行
し、個人情報の入力が促される。

【００７４】この個人情報の入力動作は、利用者の入力
に応じてホストコンピュータ２側が表示内容等を制御す
るようにしても良いし、定期券購入の項目が選択された
際に、ユーザＰＣ３に制御プログラムがダウンロードさ
れ、ユーザＰＣ３側が表示内容等の制御を行うようにし
ても良い。

【００７５】ユーザＰＣ３の表示部３３に表示される定
期券の購入申し込みを行う画面では、まず、利用者が所
有している定期券のＩＤ番号の入力が促される。この案
内に従って、利用者は、所有している定期券のＩＤ番号
を入力する（ステップ２１）。また、定期券を所有して
いない場合、クレジットカードのＩＤ番号を入力するよ
うにしても良い。

【００７６】また、定期券やクレジットカードなどのＩ
Ｄ番号を所有していない場合、利用者は、新規に生年月
日、電話番号、住所、年齢、性別、勤め先などの個人情
報を全て入力する。なお、上記のようなＩＤ番号を所有
していない利用者は、定期券の購入申し込みを行うペー
ジとは別のページにて利用者としての個人情報の登録を
行うようにしても良い。

【００７７】上記ステップ２１で、定期券のＩＤ番号が
入力されると、制御部３１は、利用者により入力された
ＩＤ番号をホストコンピュータ２へ送信する。このＩＤ
番号を受信したホストコンピュータ２の制御部２１は、
メモリ２２内のデータベース２２ａからＩＤ番号に対応
する個人情報を検索する（ステップ２２）。

【００７８】この検索処理の結果、ＩＤ番号に対応する
個人情報を検索した際、ホストコンピュータ２の制御部
２１は、ユーザＰＣ３の表示部３３に、生年月日、電話
番号、暗証番号等の本人確認のための情報（認証情報）
の入力を促す案内を表示させる。

【００７９】この案内に従って、利用者は、生年月日、
電話番号、暗証番号等の認証情報を入力する（ステップ
２３）。この認証情報が入力されると、制御部３１は、
入力された認証情報をホストコンピュータ２へ送信す
る。検索された個人情報とユーザＰＣ３から送信されて
きた生年月日、電話番号、暗証番号等の認証情報とがと
一致するか否かにより本人確認を行う（ステップＳ２
４）。

【００８０】この本人確認の結果、本人の情報と一致し
ないと判断した場合、制御部２１は、エラー処理を実行
する（ステップ２５）。このエラー処理では、例えば、
制御部２１が本人と確認できなかったため処理を中止す
る旨をユーザＰＣ３に通知する処理を行う。これによ
り、ユーザＰＣ３では、表示部３３に本人確認ができな
かったことにより処理が中止された旨が表示される。

【００８１】また、上記本人確認の結果、本人の情報と
一致すると判断した場合、制御部２１は、生年月日と現
在の日付とにより個人情報の年齢の自動更新処理を行う
（ステップ２６）。この年齢の自動更新処理は、制御部
２１が個人情報の生年月日と、現在の日付と年齢から年
齢を算出し、個人情報の年齢を更新するものである。

【００８２】なお、この年齢の自動更新処理により、更
新された年齢と本人が入力した年齢とが一致しない場合
に、本人でないと判断して処理を中止するようにしても
良い。これは、定期券に年齢が記録されているため、更
新時に、生年月目の再確認することで、拾得者による不
正購入が防止できる利点がある。

【００８３】年齢の自動更新処理が完了すると、制御部
２１は、個人情報により利用者が学生か否かを判断する
（ステップ２７）。この判断により学生でないと判断し
た場合、制御部２１は、個人情報をユーザＰＣ３に送信
し、個人情報の表示を促す。この個人情報を受信したユ
ーザＰＣ３の制御部３１は、表示部３３に個人情報を表
示する（ステップ２８）。この表示内容において、変更
される可能性がある住所、電話番号等の情報は、変更で
きるようになっている。利用者は、表示内容を確認して
確認キーを押下すると（ステップ２９）、個人情報が確
定し、入力処理が完了する。

【００８４】また、上記ステップ２７で、利用者が学生
であると判断した場合、制御部２１は、学生であること
を確認するために、ユーザＰＣ３に学校名、及び生徒番
号の入力を促す（ステップ３０）。これにより、制御部
３１は、表示部３３に学校名と生徒番号とを入力する旨
の案内を表示する。

【００８５】この表示に対して、利用者が学校名と生徒
番号とを入力すると、制御部３１は、入力された学校名
と生徒番号とをホストコンピュータ２へ送信する。この
学校名と生徒番号とを受信したホストコンピュータ２
は、個人情報と送信された学校名と生徒番号とが一致す
るか否かにより学生であるか否かを判断する（ステップ
３１）。

【００８６】この判断により学生であることを確認した
場合、制御部２１は、上記ステップ２７へ進み、個人情
報の入力処理を実行する。また、学生であることが確認
できなかった場合、制御部２１は、上記ステップ２５へ
進み、エラー処理を実行する。

【００８７】上記のように、ＩＤ番号を入力させ、この
入力されたｌＤ番号に対応する個人情報を照会し、この
個人情報に基づいて住所、氏名、年齢、電話番号、性別
等を表示させ、この表示内容を利用者に確認させるよう
にしたものである。これにより、利用者が個人情報を入
力する手間を軽減できる。

【００８８】また、住所、電話番号等の変更される可能
性がある情報は、必要に応じて変更できるようにする。
これにより、ホストコンピュータ２で管理する個人情報
が常に最新のものとなり、データ管理における効率化が
図れる。

【００８９】また、汎用端末４等の場合、生体照合可能
な装置（指紋、虹彩、顔ほか）を用いて、他人による定
期券の受け取りを防止することも可能である。この場
合、代理人による定期券の受取りが不許可となる。

【００９０】（購入情報の入力、案内サービスの提供）
次に、乗車券の購入申し込みにおける購入情報の入力
（上記ステップ３）および案内サービスの提供（上記ス
テップ４）について説明する。

【００９１】案内サービスの提供は、購入情報の入力時
に行われる。例えば、新規に乗車券を購入する場合、以
下のような案内サービスの提供が可能である。

【００９２】（１）出発地および到着地の入力による、
経路、料金の表示 （２）定期券の区間、経路、期間の入力による、料金の
表示 （３）乗車区間、目付の入力による、列車の案内、指定
席の空席情報などの表示 （４）乗車区間、目付の入力による、割引情報、イベン
ト情報、広告等の表示 （５）目的地の入力（イベント会場、テーマパーク名
等）による下車駅の自動選択 上記（１）では、例えば、利用者がユーザＰＣ３の操作
部３４、あるいは汎用端末４の操作部４４にて出発地と
到着地を入力した際に、ホストコンピュータ２が、経路
の候補を判断し、それらの経路候補と料金とを表示部３
３あるいは表示部４３に表示させる。

【００９３】上記（２）では、定期券の購入する利用者
がユーザＰＣ３の操作部３４、あるいは汎用端末４の操
作部４４にて乗車区間、経路、および期間を入力した際
に、ホストコンピュータ２が、乗車区間、経路、および
期間に基づいて料金を判断し、表示部３３あるいは表示
部４３に表示させる。

【００９４】上記（３）では、利用者がユーザＰＣ３の
操作部３４、あるいは汎用端末４の操作部４４にて乗車
区間、および乗車する日付を入力した際に、ホストコン
ピュータ２が、乗車可能な列車情報、および指定席の空
席状況を判断し、それらの情報を表示部３３あるいは表
示部４３に表示させる。

【００９５】上記（４）では、利用者がユーザＰＣ３の
操作部３４、あるいは汎用端末４の操作部４４にて乗車
区間、および乗車する日付を入力した際に、ホストコン
ピュータ２が、提供可能な割引情報、イベント情報、お
よび広告等を判断し、それらの情報を表示部３３あるい
は表示部４３に表示させる。

【００９６】上記（５）では、利用者がユーザＰＣ３の
操作部３４、あるいは汎用端末４の操作部４４にて目的
地として駅以外のイベント会場、テーマパークなどの施
設名を入力した際に、ホストコンピュータ２が、入力さ
れた施設名に行く場合に便利な下車駅名あるいは下車駅
の候補を判断し、それらの情報を表示部３３あるいは表
示部４３に表示させる。

【００９７】また、継続定期券を購入する場合、乗車区
間が確定しているため、有効期間に対応する料金一覧を
提供する。この際に、イベント情報、あるいは広告など
の情報を提供するようにしても良い。

【００９８】また、以下のような場合、割引情報の案内
サービスが提供可能である。

【００９９】（１）学生通学定期等の学生割引情報を提
示する場合、重複購入を防止するため、既購入情報の確
認等をする必要あり、上記個人情報の入力において説明
したように、学校名、生徒番号の入力を必須として、学
生であることを確認する。

【０１００】（２）インターネットを利用して乗車券を
販売すると、乗車券の発行時の人件費の削減、専用の発
行端末が不要となる等のコスト削減が図れるため、この
発明の乗車券の販売方法の利用に応じて、特別な割引を
設けても良い。

【０１０１】（３）あらかじめ登録されているインター
ネットアドレス（学校、特定の代理店等）からの受信に
ついては、デフォルトで割引きをかけることが可能とす
る。

【０１０２】（４）学校からの受信などの本人の身元が
明らかな場合、料金の後払いも可能とする。この場合、
料金の徴収は、個人からでも学校からでも可とする。

【０１０３】（５）乗車券情報以外の機能も持たせた券
（入場券、施設使用券等）を発行する。

【０１０４】また、個人情報に基づいて区間を自動的に
選定するようにしても良い。例えば、本人の住所と、学
校名あるいは勤務先の住所とから、自動的に定期区間を
選定する処理を行う。

【０１０５】この場合、ホストコンピュータ２は、本人
の住所から最寄駅を選定するとともに、学校名あるいは
勤務先の住所から最寄駅を選定し、定期区間としての発
駅名、着駅名、及び経由駅名をユーザＰＣ３の表示部３
３に表示させる。この表示された発駅名、着駅名、及び
経由駅名等は、利用者により修正できるようにする。こ
れにより、発駅名、着駅名、及び経由駅名等の入力が簡
略化できる。

【０１０６】次に、購入情報の入力と案内サービスの提
供の一例として新規な定期券の購入を申込む際の入力動
作について説明する。

【０１０７】図６〜図１０は、定期券を購入する際の購
入情報の入力画面の表示例を示す。図６に示すように、
定期券を購入する際の購入情報の入力画面には、案内表
示枠１００、定期券の受取り駅名の入力枠１０１、定期
券の発駅名の入力枠１０２、定期券の発駅名の入力枠１
０３、経由駅名の入力枠１０４、１０５、１０６、使用
開始日の入力枠１０７、有効期間の入力枠１０８、料金
の表示枠１０９、氏名、住所、年齢、電話番号等の個人
情報の表示枠１１０、確定キー１１１、および取消しキ
ー１１２が表示される。

【０１０８】上記案内表示枠１００には、利用者に対す
る操作案内などが表示される。受取り駅名の入力枠１０
１には、実際に定期券を受け取る駅、あるいはコンビニ
エンスストアなどの受取り場所が入力される。定期券の
発駅名の入力枠１０２は、定期券の乗車区間の発駅名が
入力される。定期券の着駅名の入力枠１０３は、定期券
の乗車区間の着駅名が入力される。経由駅名の入力枠１
０４、１０５、１０６には、経由駅名が入力される。使
用開始日の入力枠１０７には、定期券の使用開始日が入
力される。有効期間の入力枠１０８には、定期券の有効
期間が入力される。料金の表示枠１０９には、乗車区間
と有効期間とに応じた料金が表示される。個人情報の表
示枠１１０には、購入者の氏名、住所、電話番号、年
齢、性別が表示される。

【０１０９】なお、上記発駅は、乗車区間に複数の会社
線が含まれる場合、定期券を実際に発行した会社の路線
の駅が設定されるようになっている。つまり、定期券を
発行する会社の駅が発駅に設定される。また、受取り駅
は、定期券を発行する会社の駅、つまり発駅の会社の駅
である必要がある。このため、以下の説明では、受取り
駅は、発駅と同一の会社の駅、あるいは発駅の会社のホ
ストコンピュータ２に接続される汎用端末が設置される
場所であることを条件とする。

【０１１０】次に、上記のような画面により購入情報を
入力する際の動作について図１１に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。

【０１１１】すなわち、利用者が個人情報を入力した
際、ユーザＰＣ３の表示部３３には、図６に示すような
購入情報の入力画面が表示される。この購入情報の入力
画面の案内表示枠１００には、「受取り駅名を入力して
下さい」という旨の案内が表示されている。この状態に
おいて、利用者は、受取り駅入力枠１０１に受取り駅名
を入力する。受取り駅名を入力する場合、利用者は、図
７に示すように、電鉄会社名、路線名、駅名の順に候補
が表示されるプルダウンメニューから駅名を選択入力す
る（ステップＳ４１）。

【０１１２】また、首都圏、近畿圏のような地域ごとの
路線地図を表示させて、その地図から路線、駅の順に選
択入力するようにしても良い。また、コンビニエンスス
トアなどに設置される汎用端末４での定期券の受取りを
可能とする場合、プルダウンメニューでコンビニエンス
ストア店名を表示させ、受取り場所として選択できるよ
うにしても良い。

【０１１３】このように、受取り駅の入力枠１０１に駅
以外のコンビニエンスストア店名などが入力された場
合、発駅名の入力枠１０２にはコピーされない。この場
合、受取り駅の入力枠１０１への入力後、「発駅名を入
力して下さい」という案内が表示される。利用者は、こ
の案内に従って発駅名を入力する。発駅名が入力される
と、「着駅名を入力して下さい」という案内が表示さ
れ、ステップ４５へ進む。

【０１１４】受取り駅名の入力枠１０１に受取り駅名が
入力されると、制御部３１は、受取り駅名を定期券の発
駅名の入力枠１０２に自動的に入力（コピー）する（ス
テップＳ４２）。さらに、制御部３１は、図８に示すよ
うに、案内表示枠１００に「着駅名を入力して下さい。
受取り駅と発駅が相違しているときには、枠の右側をク
リックして下さい。」という案内を表示する（ステップ
Ｓ４３）。

【０１１５】利用者は、受取り駅と定期券の発駅とが同
じ場合（ステップ４４、ＮＯ）、上記受取り駅名の入力
と同様な操作により、着駅の入力枠１０３に着駅名を入
力する（ステップ４５）。これらの操作により、発駅お
よび着駅名が入力されると、制御部３１は、発駅および
着駅に基づいて、利用可能な経由の候補を判断し、路線
名および経由駅の候補を選出する（ステップ４６）。

【０１１６】これにより、制御部３１は、図９に示すよ
うに、選出した経由としての路線名、および経由駅の候
補を全て表示するとともに、案内表示枠１００に「経由
を選択して下さい」という案内を表示する（ステップ４
７）。ここで、表示される経由候補は、乗換がない場合
には路線名のみを表示し、乗換がある場合には路線名と
ともに駅名を経由候補として表示する。

【０１１７】利用者は、表示された経由候補から路線
名、あるいは経由駅名を選択入力する（ステップ４
８）。すると、制御部３１は、選択された経由を経由名
の入力枠１０４に表示する。この際、経由が複数ある場
合、複数の経由が選択入力され、入力枠１０４、１０５
へ順次表示される。

【０１１８】経由が選択されると、制御部３１は、案内
表示枠１００に有効期間を入力する旨の案内を表示す
る。この案内表示に従って、利用者は、使用開始日の入
力枠１０７に定期券の使用開始日を入力し、有効期間の
入力枠１０８に定期券の有効期間を入力する（ステップ
４９）。

【０１１９】すると、制御部３１は、定期券の区間、経
由、および有効期間に基づいて料金を算出する（ステッ
プ５０）。これにより、料金が算出されると、制御部３
１は、図１０に示すように、料金の表示枠１０９に算出
した料金を表示するとともに、案内表示枠１００に「ご
購入内容を確認し、よろしければ「確定」キー、取り消
す場合には「取消し」キーを選択して下さい」という案
内を表示する（ステップ５１）。

【０１２０】この表示に応じて利用者が確定キー１１１
を選択すると、制御部３１は、購入内容をホストコンピ
ュータ２へ送信する。ホストコンピュータ２は、送信さ
れた購入内容を購入情報としてメモリ２２に記憶し、定
期券の購入の申し込みを受け付ける。

【０１２１】また、利用者が取消しキー１１２を選択し
た場合、制御部３１は、入力内容を全て消去し、上記ス
テップ４１へ戻る。

【０１２２】また、上記ステップ４４で、受取り駅と発
駅とが異なっているために、発駅が変更された場合、制
御部３１は、図８に示すように、プルダウンメニューに
より、受取り駅の電鉄会社の路線名を一覧表示するとと
もに、他の電鉄会社の路線を示すその他の路線という選
択項目を表示する（ステップ５３）。

【０１２３】利用者が路線名を選択すると、制御部３１
は、同じ電鉄会社の路線が選択されたか否かを判断する
（ステップ５４）。この判断により同じ会社の路線が選
択されたと判断した場合、制御部３１は、選択された路
線の駅名を一覧表示する（ステップ５５）。この表示に
応じて、利用者は、発駅名を選択入力する（ステップ５
６）。すると、制御部３１は、上記ステップ４５へ進
み、処理を継続する。

【０１２４】上記ステップ５４で、同じ会社の路線が選
択されなかった場合、つまり、「その他の路線」が選択
された場合、制御部３１は、案内表示枠１００に「指定
された受取り駅では、ご希望の定期券が受け取れないた
め、受取り駅を発駅の会社の駅に変更して下さい」とい
う案内を表示し（ステップ５７）、上記ステップ４１へ
戻る。

【０１２５】また、上記ステップ４１で受取り駅として
駅名が受取り駅の入力枠１０１に入力された場合に、発
駅名の入力枠にコピーせずに、ユーザが入力するように
しても良い。

【０１２６】この場合、発駅および着駅の入力後に、受
取り駅が、発駅もしくは着駅を管理する電鉄会社の駅で
あるか否かを判断する。この判断により受取り駅が発駅
あるいは着駅の電鉄会社と異なる電鉄会社の駅である場
合、制御部３１は、受取り駅、発駅、あるいは着駅の再
入力を案内する。そして、この再入力の案内に従って、
利用者が発駅あるいは着駅の電鉄会社の駅を受取り駅に
指定した際に、制御部３１は、受取り駅、発駅、着駅を
確定し、上記ステップ４６へ進む。

【０１２７】これにより、受取り駅を発駅にコピーしな
い場合であっても、受取り駅、発駅、および着駅の入力
後、受取り駅が正しくか否かをチェックすることがで
き、受取り駅が、発駅もしくは着駅の電鉄会社の駅とは
異なる電鉄会社の駅に設定されてしまうことを防ぐこと
ができる。

【０１２８】また、上記例では、受取り駅名の発駅への
コピー、経由候補の判断、料金の算出等の処理をユーザ
ＰＣ３の制御部３１が実行するように説明したが、利用
者による操作内容に応じてホストコンピュータ２の制御
部２１が上記のような処理を実行するようにしても良
い。すなわち、購入情報の入力を行う際に、ホストコン
ピュータ２から購入情報の入力動作に関する制御プログ
ラムをダウンロードされることにより制御部３１が動作
を制御するようにしても良いし、利用者の入力ごとにホ
ストコンピュータ２からの送信されるデータにより動作
を制御するようにしても良い。

【０１２９】上記のように、定期券の購入申し込みにお
いて、受取り駅名が入力された際に、受取り駅名を発駅
名の入力枠にコピーするようにしたため、受取り駅と発
駅とを同一の会社の駅に設定しやすい。これは、受取り
駅と発駅とは、通常利用される駅が選択される可能が高
いため、受取り駅が入力された際に、自動的に発駅にコ
ピーすることにより、利用者の入力の手間を省くことが
でき、購入情報の入力処理の操作性を向上する。

【０１３０】また、受け取り駅と異なる発駅が入力され
た際に、受取り駅の会社と発駅の会社とが異なる場合に
は、受取り駅と発駅とが同一の会社にするように、利用
者に案内するようにした、このため、発駅と受取り駅と
が異なる会社となることがなく、乗車券の料金の徴収お
よび発行時に不都合が生じることを防ぐことができる。

【０１３１】また、発駅と着駅とが入力された際に、全
ての経由候補を判断し、利用者に選択入力させるように
したため、経由を設定する際の操作性が向上する。

【０１３２】（購入の確定、発行情報の提供）次に、乗
車券の購入申し込みにおける購入の確定（上記ステップ
５）と発行情報の提供（上記ステップ６）について説明
する。

【０１３３】上記のような購入情報の入力が終了する
と、全ての購入内容を表示部３３あるいは表示部４３に
表示させ、購入の確定を指示するキーの選択を案内す
る。この案内に対して利用者が購入の確定を指示する
と、ホストコンピュータ２は、発行情報（予約情報）を
利用者に提供する。

【０１３４】この購入を確定した利用者に対して提供さ
れる発行情報は、以下のような形態がある。

【０１３５】（１）受付番号の交付 （２）受付方法の提示 （３）予約票の提供 （４）サービス情報の提供 上記（１）では、購入の確定が指示された際に、ホスト
コンピュータ２が、受付番号（予約番号）を利用者に交
付するものである。すなわち、購入が確定した際、ホス
トコンピュータ２は、受付番号を発行して、この受付番
号に対応させて購入情報をメモリ２２に記憶する。そし
て、ホストコンピュータ２は、ユーザＰＣ３に受付番号
を表示させるとともに、乗車券の受取りの際に受付番号
を申告する旨の案内を表示部３３に表示させる。これに
より、利用者は、上記受付番号を利用して、後述する料
金の支払い、および乗車券の受け取りを行うことができ
る。

【０１３６】上記（２）では、購入の確定が指示された
際に、ホストコンピュータ２が、購入の予約が確定した
旨の案内と共に、受取りの時に窓口で氏名を申告する旨
の案内を表示部３３に表示させる。これは、上記（１）
のような予約番号では忘れ易いため、氏名を申告するこ
とにより乗車券の受け取りをできるようにしたものであ
る。これにより、氏名の申告で乗車券を受け取ることが
でき、利便性が図れる。なお、氏名の申告で乗車券を受
け渡す場合は、他人の不正受け取り防止のため、生年月
目、購入情報の確認等を行うようにする。

【０１３７】上記（３）では、購入の確定が指示された
際に、ホストコンピュータ２が、購入の予約が確定した
旨の案内と共に、予約情報の記録票（予約票）を印刷出
力して券の受取りを行う旨を案内を表示させる。この予
約票には、後述するように、定期券発行機８の読取部８
２により光学的に読み取られて、文字認識される文字情
報、あるいはバーコードが印刷される。

【０１３８】例えば、予約票に文字情報のみが印刷され
る場合、ホストコンピュータ２は、所定の書式で購入内
容が印刷されるような印刷データを生成してユーザＰＣ
３に送信する。この送信された印刷データをユーザＰＣ
３のプリンタ３６にて印刷することにより、利用者は、
予約票を作成でき、この作成した予約票により購入内容
の確認ができる。さらに、この予約票を利用者が駅窓口
に提出すると、係員の操作により定期券発行機８の読取
部８２にて予約票を読み取って文字認識し、その認識結
果により購入情報が検索できるようになっている。

【０１３９】また、予約票にバーコードが印刷される場
合、ホストコンピュータ２は、購入情報が検索可能な予
約情報としての予約コードを示すバーコードを生成し、
印刷データとしてユーザＰＣ３に送信する。利用者は、
この送信された印刷データをユーザＰＣ３のプリンタ３
６にて印刷することにより、バーコードを印刷した予約
票を作成できる。この予約票には、利用者が購入内容を
確認できるように、バーコードの他に購入内容が印刷さ
れるようにしても良い。このバーコードが印刷された予
約票を利用者が駅窓口に提出すると、係員の操作により
定期券発行機８の読取部８２にて予約票のバーコードを
読み取って、そのバーコードから予約コードを判別し、
その予約コードにより購入情報が検索できるようになっ
ている。

【０１４０】すなわち、購入が確定した際に、ホストコ
ンピュータ２は、予約情報が所定のフォーマットで印刷
されるような印刷データを生成し、ユーザＰＣ３に送信
する。利用者は、この印刷データをユーザＰＣ３のプリ
ンタ３６で印刷することにより予約票を作成できるよう
になっている。

【０１４１】これにより、利用者は、印刷データを用紙
に印刷して予約票を作成し、その予約票を料金の支払い
および乗車券の受け取り時に提示することで、予約内容
の確認および料金の支払いを遅滞なく行うことができ
る。

【０１４２】上記（４）では、ホストコンピュータ２
が、上記予約票の印刷データとともに、サービス情報
（目的地入力の時に行き方や所要時間、会場マップ、割
引券等）の印刷データをユーザＰＣ３に送信する。利用
者は、ホストコンピュータ２からの印刷データを印刷す
ることにより、上記予約票とともに、上記サービス情報
を印刷出力して利用する。これにより、利用者にサービ
ス情報を提供でき、利用者の利便性を高めることができ
る。

【０１４３】図１２は、上記（３）のような予約情報と
しての予約票が印刷出力される場合の動作の一例につい
て説明するためのフローチャートである。

【０１４４】まず、購入情報の入力が確定されると（ス
テップ６１）、制御部２１は、予約番号等の予約情報を
生成し、この予約情報に対応させて購入情報をメモリ２
２に記録する（ステップ６２）。さらに、制御部２１
は、上記予約情報が所定のフォーマットで印刷されるよ
うな予約票の印刷データを生成する（ステップ６３）。
このような印刷データを生成すると、制御部３１は、ユ
ーザＰＣ３の表示部３３に表示させる案内とともに、上
記印刷データをユーザＰＣ３に送信する（ステップ６
４）。

【０１４５】これらの印刷データを受信したユーザＰＣ
３の制御部３１は、ホストコンピュータ２からの案内を
表示部３３に表示するとともに、予約票の印刷を行う旨
を案内表示する。この案内に従って、利用者は、印刷デ
ータをプリンタ３６により印刷して予約票を作成する。

【０１４６】上記のように、予約情報が所定の書式で印
刷される印刷データをユーザＰＣに送信することによ
り、ユーザＰＣで所定の初期の予約情報を予約票として
印刷でき、この予約票を乗車券の受取り時および料金の
支払い時に利用することができる。これにより、購入内
容を印刷して確認するとともに、乗車券の受取りおよび
料金の支払いを簡単かつ確実に行うことができ、利便性
を向上できる。

【０１４７】次に、料金の支払い及び受取り処理につい
て説明する。 （予約情報の提示）まず、乗車券の料金の支払いおよび
受取りにおける予約情報の提示（上記ステップ１１）に
ついて説明する。

【０１４８】ユーザＰＣ３にて、乗車券の購入情報を入
力した利用者は、購入情報を確定した際に提供される予
約情報を用いて、乗車券の受け取り、料金の支払いを行
う。

【０１４９】上記予約情報を提示するには、以下のよう
な形態がある。

【０１５０】（１）予約情報の受付 （２）申告情報の入力 （３）発行端末への本人入力 上記（１）では、係員が利用者から提示される予約情報
としての受付番号あるいは氏名等を定期券発行機８、あ
るいは係員のみが使用可能な汎用端末４にて入力するこ
とにより乗車券の受け取り、および料金の支払いを行
う。

【０１５１】すなわち、定期券発行機８、あるいは係員
のみが使用可能な汎用端末４では、係員が利用者から提
示された予約情報を操作部８８あるいは操作部４４にて
入力する。これにより、制御部８１あるいは制御部４１
がホストコンピュータ２へ購入情報を問い合わせる。こ
の問合せに対してホストコンピュータ２が購入情報を検
索し、この検索した購入情報が制御部８１あるいは制御
部４１へ返信される。このホストコンピュータ２から返
信された購入情報に基づいて定期券発行機８あるいは汎
用端末４が、乗車券の発行、および料金の徴収を行う。

【０１５２】上記のような予約情報の入力操作は、係員
により行われる。このため、利用者は、予約情報を係員
に告げるだけで、乗車券の受け取りおよび料金の支払い
を行うことができ、購入申し込み書への記入などの手間
が省け、利便性が向上する。

【０１５３】上記（２）では、上記予約票を係員に提示
することにより乗車券の受け取り、および料金の支払い
を行う。

【０１５４】すなわち、予約票を利用する場合、利用者
は、購入情報を確定した際に、ホストコンピュータ２か
ら送信された印刷データを印刷することにより予約内容
が所定の形式で印刷された予約票を作成する。

【０１５５】この作成した予約票を利用者が駅窓口へ提
出すると、駅窓口の係員は、定期券発行機８の読取部８
２にてとしてのＯＣＲ（文字認識装置）あるいはＢＣＲ
（バーコード読取装置）により予約票の予約内容あるい
は予約コードを読取る。このＯＣＲ／ＢＣＲで読み取っ
た予約票の予約内容あるいは予約コードに基づいて、制
御部８１は、ホストコンピュータ２へ購入情報の問合せ
る。この問合せに対して購入情報が返信された際に、定
期券発行機８の制御部８１は、購入情報に基づいて乗車
券の発行および料金の徴収を行う。

【０１５６】なお、上記予約票を読み取る際、読取部８
２は、光学的に読み取った予約票の画像から文字認識を
行って予約内容を認識するか、予約票に記載されている
バーコードを読み取ってコード情報を認識することによ
り予約コードを判別するようになっている。

【０１５７】上記のような操作は、利用者が提出する予
約票に基づいて係員が行う。このため、利用者は、予約
票を係員に提出するだけで、乗車券の受け取りおよび料
金の支払いを行うことができ、乗車券の購入申し込み書
などへの記入の手間が省け、利便性が向上する。

【０１５８】また、現行の定期券発行機８には、申し込
み書の記載事項を読み取るため、ＯＣＲ（文字認識装
置）として機能する読取部８２が設けられている。この
ため、上記のように予約票を読み取るようにしても、新
たに読取部８２を設ける必要がなく、現行の定期発行機
８で実現できる。

【０１５９】上記（３）では、利用者自身が購入の確定
時にホストコンピュータ２から提供された予約情報とし
ての受付番号あるいは氏名等を入力することにより乗車
券の受け取り、および料金の支払いを行う。例えば、利
用者が直接操作できる汎用端末４、券売機７、あるいは
継続定期券発行機９では、利用者自身の操作により乗車
券の受け取り、および料金の支払いを行うようになって
いる。

【０１６０】すなわち、予約情報が受付番号あるいは氏
名である場合、利用者は、受付番号あるいは氏名を、操
作部４４、７７、９８にて入力する。これにより、制御
部４１、７１、９１は、ホストコンピュータ２に購入情
報を問い合わせる。この問合せに対してホストコンピュ
ータ２が購入情報を検索し、この検索した購入情報が制
御部４１、７１、９１へ返信される。このホストコンピ
ュータ２から返信された購入情報に基づいて汎用端末
４、券売機７、あるいは継続定期券発行機９は、乗車券
の発行、および料金の徴収を行う。

【０１６１】また、上記直接操作できる汎用端末４、券
売機７、あるいは継続定期券発行機９に上記予約票を光
学的に読み取るＯＣＲあるいはＢＣＲなどの装置を設け
て、上記（２）と同様に、予約票によりホストコンピュ
ータ２に購入情報を問い合わせるようにしても良い。

【０１６２】また、継続定期券発行機９を利用する場
合、継続定期券発行機９の操作部９８により購入申し込
み時に利用した定期券（旧券）のＩＤ番号を入力するこ
とにより制御部９１がホストコンピュータ２に購入情報
を問い合わせるようにしても良し、旧券を図示しない受
入口に投入することにより読取部９２が旧券のＩＤ番号
を読み取って、制御部９１がホストコンピュータ２に購
入情報を問い合わせるようにしても良い。

【０１６３】このように、利用者自身の操作により予め
購入を申込んであった乗車券の受け取りおよび料金の支
払いを行うことができ、利便性が向上する。また、乗車
券の受け取りおよび料金の支払い時に係員の手間がかか
らないため、人件費の削減につながる。

【０１６４】（購入予約情報の検索および表示）次に、
乗車券の料金の支払いおよび受取りにおける購入予約情
報の検索および表示（上記ステップ１２）について説明
する。

【０１６５】購入情報の検索は、上記したように、受付
番号、氏名、あるいは予約票などの予約情報を基づいて
ホストコンピュータ２が購入情報を検索し、この検索し
た購入情報を表示されるようになっている。

【０１６６】例えば、券売機７では、予約情報としての
受付番号あるいは氏名が利用者により入力された場合、
ホストコンピュータ２に受付番号あるいは氏名を送信す
る。ホストコンピュータ２は、送信された受付番号ある
いは氏名によりメモリ２２内に記憶している購入情報を
検索する。この検索により購入情報が検索された場合、
その購入情報を問合せのあった券売機７に送信する。券
売機７では、ホストコンピュータ２からの購入情報を表
示部７６に表示させて、利用者による購入情報の再確認
が行われるようになっている。

【０１６７】（予約情報の再確認）次に、乗車券の料金
の支払いおよび受取りにおける予約情報の再確認（上記
ステップ１３）について説明する。

【０１６８】上記予約情報に基づいて、購入情報が検索
されると、利用者が本人であるか否かを確認した後、利
用者による購入情報の再確認が行われる。

【０１６９】まず、受取り人が本人（あるいは代理人）
であるかの確認を行う。例えば、受取人が本人であるこ
とを確認するため、上記個人情報の入力の際に説明した
方法により本人確認を行う。

【０１７０】すなわち、利用者から受付番号、氏名等の
予約情報として提示された場合、この予約情報とは別の
認証情報を利用者に提示させ、その認証情報が個人情報
あるいは購入情報と一致するか否かにより本人であるか
否かを確認する。この場合、認証情報としては、例え
ば、暗証番号、生年月日、購入を申込んだ乗車券の区
間、期間等などの情報が用いられる。

【０１７１】また、上記予約票が提示される場合は、予
約者本人である確率が高いため、本人確認は特に必要な
い。このように予約票が提示される場合は、代理人によ
る乗車券の受け取りでも可能とする。

【０１７２】また、身分証明書の提示により本人確認を
行うようにしても良い。利用者が本人であることが確認
できた場合、利用者が提示する予約情報に基づいてホス
トコンピュータ２が、予約情報に対応する購入情報を検
索し、この検索された購入情報を利用者が購入情報を確
認するようになっている。

【０１７３】例えば、利用者の申告に基づいて係員が汎
用端末４、あるいは定期券発行機８を操作する場合、係
員は、利用者から予約情報が申告された予約情報を操作
部４４、８８にて入力する。制御部４１、８１は、入力
された予約情報によりホストコンピュータ２に購入情報
を問合せる。

【０１７４】この問合せに応じてホストコンピュータ２
は、予約情報に対応する購入情報を検索し、検索した購
入情報を公衆回線を介して配信する。この配信された購
入情報を汎用端末４、あるいは定期券発行機８が受信す
ると、係員は、上記のように利用者に対する本人確認を
行う。この本人確認の結果、本人であることが確認され
ると、係員の操作により購入情報を表示部４３、８３に
表示し、利用者に購入情報を確認させる。

【０１７５】上記のように、予約情報に対応する購入内
容の乗車券を発行する際に、利用者の本人確認を行い、
本人であることが確認できた場合に、利用者に購入情報
を再確認させるようにしたものである。これにより、購
入を申込んだ本人以外の者に乗車券を発行してしまうこ
とがなく、利用者が購入内容を再確認することができ
る。

【０１７６】（料金の支払い）次に、乗車券の料金の支
払いおよび受取りにおける料金の支払い（上記ステップ
１４）について説明する。

【０１７７】料金の支払い（料金の徴収）には、以下の
ような形態がある。

【０１７８】（１）クレジットカード会社による料金の
徴収。

【０１７９】（２）コンビニエンスストア等に設置さ
れ、係員が操作可能な汎用端末４による料金の徴収。

【０１８０】（３）コンビニエンスストアに設置され、
利用者が操作可能な汎用端末４による料金の徴収。

【０１８１】（４）駅窓口内に設置される装置（係員が
操作する定期券発行機８等）による料金の徴収。

【０１８２】（５）駅に設置される券売機７による料金
の徴収。

【０１８３】（６）駅に設置される継続定期券発行機９
による料金の徴収。

【０１８４】（１）では、購入情報を入力する際にクレ
ジットカードのＩＤ番号を利用した場合、クレジットカ
ードの利用で指定されている銀行口座から乗車券の料金
を引き落とす。

【０１８５】すなわち、クレジットカードによる通常の
商品購入と同様に、乗車券の購入が申込まれた際に、電
鉄会社からの要求に基づいてクレジットカード会社が与
信照会を行い、クレジットカード会社から利用者に料金
を請求する。この場合、利用者への料金請求は、クレジ
ットカードによる支払いと同様に、クレジットカード会
社から利用者へ請求される。

【０１８６】これにより、現金を持たなくても乗車券の
料金を支払うことができる。また、電鉄会社は、クレジ
ットカード会社により申し込み時に料金を徴収すること
ができる。

【０１８７】（２）では、利用者による予約情報の提示
に応じて、係員が汎用端末４によりホストコンピュータ
２から受信する購入内容を利用者に確認させる。さら
に、係員は、利用者本人であることを確認し、利用者本
人であることが確認できた場合、利用者から金額を受取
る。この利用者から金額を受け取った係員は、汎用端末
４により上記購入内容に基づいて乗車券を発行し、利用
者に手渡す。

【０１８８】このように、駅以外の場所に設置された汎
用端末で、利用者が乗車券を受け取ることができ、駅の
営業時間などの時間帯や場所などの制約を受けずに、乗
車券の受取りができる。

【０１８９】（３）では、利用者自身が汎用端末４に予
約情報を入力することにより、汎用端末４が、ホストコ
ンピュータ２から購入内容を受信する。このホストコン
ピュータ２からの購入内容を利用者が確認し、さらに、
汎用端末４を操作している利用者が購入を申込んだ本人
でることが確認できた場合、利用者からの料金を金額処
理部４７により徴収する。

【０１９０】このように、駅以外の場所に設置された汎
用端末で、乗車券を受け取ることができ、駅の営業時間
などの時間帯や場所などの制約を受けずに、自分自身の
操作で乗車券の受取りができる。

【０１９１】また、上記（３）の場合、汎用端末４にＡ
ＴＭ機能を持たせることにより、利用者のキャッシュカ
ードによる本人確認、および利用者の口座からの料金徴
収を行うようにしても良い。これにより、利用者は、現
金を持たなくてもキャッシュカードのみで、料金の支払
いおよび乗車券の受取りを行うことができる。

【０１９２】（４）では、（２）の場合と同様に、利用
者の予約情報に提示に応じて、係員が定期券発行機８に
よりホストコンピュータ２から受信する購入内容を利用
者に確認する。さらに、係員は、利用者本人であること
を確認し、利用者本人であることが確認できた場合、利
用者から金額を受取る。この利用者からの金額を受け取
った係員は、定期券発行機８の金額処理部８５により金
額を処理するとともに、発券機構部８４により上記購入
内容に基づいて乗車券を発行し、利用者に手渡す。

【０１９３】また、定期券の発行を行う窓口のない駅で
も、乗車券の受取りを可能とするため、係員が操作可能
な上記汎用端末４と同様な構成の端末機器を、定期券の
発行を行う窓口のない駅にも設ける。これにより、上記
（２）と同様な動作にて料金の徴収と乗車券の発行を行
うようにしても良い。

【０１９４】（５）では、券売機７に、予め申し込んで
ある乗車券の購入ボタン７７ａを設ける。この購入ボタ
ン７７ａが押下され、予約情報が利用者により入力され
た際に、上記（３）と同様な動作で、料金の徴収と乗車
券の発行を行う。

【０１９５】これにより、券売機にて予め申し込んであ
る乗車券の受取りおよび料金の支払いを行うことがで
き、新たに端末を設置することなく、料金の徴収と乗車
券の発行を実現できる。

【０１９６】（６）では、利用者に、継続定期券発行機
９で現在所持している定期券（旧券）の投入と共に予約
情報の入力させ、旧券の記録内容を購入内容に書き換え
る。

【０１９７】すなわち、利用者が所持している乗車券の
投入とともに、予約情報が入力されると、制御部９１
は、ホストコンピュータ２に購入内容を問い合わせる。
この問合せに応じてホストコンピュータ２から購入内容
を受信すると、制御部９１は、この購入内容を表示部９
７に表示して利用者に確認させる。

【０１９８】さらに、制御部９１は、継続定期券発行機
９を操作している利用者が購入を申込んだ本人であるこ
とが確認できた場合、利用者から図示しない受入口に投
入される金額を金額処理部４７により徴収し、利用者が
投入した旧券の記録内容を購入内容に基づいて書き換え
て、利用者に返却する。

【０１９９】これにより、利用者の所持する乗車券の内
容を書き換えることができ、乗車券としての記録媒体の
継続利用を行うことができる。従って、１枚あたりのコ
ストが高価なために、リサイクルが原則となっている無
線カード等の記録媒体であっても対応できる。

【０２００】（乗車券等の発行および書き換え）次に、
乗車券の料金の支払いおよび受取りにおける乗車券の発
行および書き換え（上記ステップ１５）について説明す
る。

【０２０１】以下の説明では、新規に乗車券を発行する
場合と現在所持している乗車券の記録内容を書き換える
場合について説明する。上述したように、乗車券として
用いる記録媒体には、磁気券、接触式ＩＣカード、無線
カード等が利用可能である。通常、磁気券は、１枚あた
りのコストが安いため、記録内容を書き換えて利用され
る場合が少ないが、上記接触式ＩＣか−ドおよび無線カ
ードは、１枚あたりのコストが高いため、記録内容を書
換えて利用される場合が多い。

【０２０２】新規に乗車券を発券する場合には、以下の
ような形態がある。

【０２０３】（１） コンビニエンスストア等での発行
を行う。

【０２０４】（２） 駅窓口での発行を行う。

【０２０５】（３） 券売機での発行を行う。

【０２０６】（４） 企業等の大口利用者に対する専用
端末での発行を行う。

【０２０７】（５） 発行した乗車券を郵送する。

【０２０８】上記（１）では、コンビニエンスストア等
に設置され、係員により操作される汎用端末４により、
料金の徴収と共に、乗車券を発行する。

【０２０９】上記（２）では、駅窓口で料金の徴収が確
認できた上で、乗車券を発行し、利用者に引き渡す。通
常は、定期券発行機８、あるいは係員用の乗車券発行装
置（図示しない）を利用するが、規模の小さい駅では、
定期券発行機８、あるいは係員用の乗車券発行装置が設
置されていない場合がある。

【０２１０】そのため、どこの駅でも乗車券の新規発行
を可能とするため、規模の小さい駅では、上記汎用端末
４と同様に構成される小型の発行端末を利用するように
しても良い。このような小型の発行端末は、上記汎用端
末４と同様に、公衆回線を介して、電鉄会社のホストコ
ンピュータ２と接続し、オンラインで情報の伝達を行っ
て乗車券の発行業務を行う。

【０２１１】上記（３）では、券売機７で料金の徴収を
行った場合に、券売機７の発券機構部７３を利用して、
新規に乗車券を発行する。

【０２１２】上記（４）では、大口利用者に、汎用端末
４と同様に構成される専用端末を配布し、電鉄側で料金
の支払い確認後に、上記専用端末での乗車券の発行を可
能とし、発券部による乗車券を発行する。また、学校あ
るいは会社の入学式、入社式などの際に、汎用端末４を
入学式あるいは入社式などの会場へもって行き、そこで
汎用端末４を公衆回線を介してホストコンピュータ２へ
接続することにより、出張販売を行う。

【０２１３】上記（５）では、郵送希望の利用者に対し
て、料金の徴収が確認できた上で、ホストコンピュータ
２の発券部２６にて乗車券を発行し、乗車券を郵送す
る。

【０２１４】また、現在所持している乗車券の記録内容
を書き換えて乗車券を発行する場合には、以下のような
形態がある。

【０２１５】（６） 上記（１）〜（５）の形態にて、
乗車券の書き換えを行う。

【０２１６】（７） 利用時の自動更新を行う。

【０２１７】上記（６）では、上記（１）、（２）、
（３）、（４）および（５）の形態において、利用者
が、接触式ＩＣカードあるいは無線カードなどの、記録
内容が書き換えて利用される乗車券を所持している場
合、記録内容の書き換えを行うことにより乗車券の発行
を行う。この場合、書換えられる情報としては、例え
ば、無線記録情報、磁気記録情報などの記録情報と、リ
ライト印刷、可変表示、上書き印刷などの目視情報など
がある。

【０２１８】上記（７）では、継続定期券などの場合、
料金の徴収が確認できた後に、最初に利用するときに自
動改札機で記録内容の更新処理を行う。

【０２１９】以下に、（６）および（７）のように、乗
車券として無線カードを利用する場合における無線カー
ドの更新処理の具体例について説明する。図１３は、自
動改札機５による乗車券の記録内容に対する自動更新処
理を説明するためのフローチャートである。

【０２２０】すなわち、図示しない近接センサにより利
用者の接近を検知すると、制御部５１は、読取部５２及
び書込部５３としての無線通信部５２、５３により電源
電波を放射する。この状態で、利用者が図示しない通信
エリアに無線カードを提示すると、無線カードは、電源
電波を受信して駆動し、無線通信部５２、５３へ応答信
号を発信する。

【０２２１】この無線カードからの応答信号を受信した
際（ステップ７１）、制御部５１は、無線カードとの通
信を開始し、上記タイマ５１ａにより通信開始からの時
間を計時する（ステップ７２）。さらに、制御部５１
は、無線カードとの通信により無線カードの記録内容を
読み取る（ステップ７３）。制御部５１は、読み取った
内容に基づいて通行の可否を判定し（ステップ７４）、
無線カードが所定時間内に通信エリア外へ遠ざけられた
か否かを判断する（ステップ７５）。

【０２２２】この判断により所定時間内に無線カードが
通信エリアから遠ざけられたと判断した場合（ステップ
７５、ＹＥＳ）、制御部５１は、通行の可否に基づい
て、利用者の通行制御を行う。

【０２２３】つまり、通行可と判定されている場合（ス
テップ７６、ＹＥＳ）、制御部５１は、表示部５７に通
行が可である旨の案内を表示するとともに、ドア制御部
５５にて図示しないドアを開放して利用者の通行を許可
する（ステップ７７）。また、通行が不可と判定されて
いる場合（ステップ７６）、制御部５１は、表示部５７
に通行が不可である旨の案内を表示するとともに、ドア
制御部５５にて図示しないドアを閉鎖して利用者の通行
を阻止する（ステップ７８）。

【０２２４】また、上記ステップ７５で、無線カード
が、所定時間以上、通信エリア外へ遠ざけられない場合
（ステップ７５、ＮＯ）、制御部５１は、上記ステップ
７３による無線カードの読取内容に基づいて、当該無線
カードの更新情報（購入情報）が記録部５６内に記憶さ
れているか否か（更新情報の有無）を判断する（ステッ
プ７９）。

【０２２５】この判断により更新情報がないと判断され
た場合（ステップ７９、ＮＯ）、制御部５１は、上記ス
テップ７６へ進み、無線カードの読取内容に基づく通行
の可否の判断により通行の制御を行う。

【０２２６】また、上記ステップ７９で、更新情報があ
ると判断した場合、制御部５１は、記憶部５６から更新
情報を読み出し、この更新情報に基づいて無線カードの
記録内容の更新を行う（ステップ８０）。これにより、
無線カードの定期券としての記録内容が自動的に更新さ
れる。この書き換え処理が終了すると、制御部５１は、
表示部５７に記録内容が更新された旨を案内表示する
（ステップ８１）。そして、制御部５１は、更新された
内容に基づいて利用者の通行の可否を判定する（ステッ
プ８２）。

【０２２７】この判定により利用者の通行が可であると
判定した場合（ステップ７６、ＹＥＳ）、利用者の通行
を許可するとともに、表示部５７により記録内容が更新
された旨を案内表示したまま、通行が許可である旨を案
内表示する（ステップ７７）。また、更新した内容によ
る利用者の通行が不許可と判断した場合、制御部５１
は、利用者の通行を阻止しつつ、表示部５７により記録
内容が更新された旨を案内表示したまま、通行が許可で
ある旨を案内表示する（ステップ７８）。

【０２２８】また、上記例では、更新情報が予め自動改
札機５の記憶部５６に記憶されている場合について説明
した。この場合、更新情報は、ホストコンピュータ２に
おいて、更新情報が確定された際に、定期券の乗車区間
内の各駅の自動改札機に更新情報が送信され、各自動改
札機の記憶部に記憶されるようにする。

【０２２９】また、上記例では、更新情報が自動改札機
５の記憶部５６に記憶されている場合について説明した
が、更新情報がホストコンピュータ２のメモリ２２にの
み記憶されているようにしても良い。この場合、上記ス
テップ７９で更新情報の有無を判断する際に、その都
度、制御部５１がホストコンピュータ２に更新情報を問
い合わせるようにする。

【０２３０】なお、上記例では、定期券の更新処理につ
いて説明したが、ＳＦカードによる金額情報の更新など
の無線カードの記録内容の更新処理についても上記と同
様に処理が可能である。

【０２３１】上記のように、利用者が無線カードを提示
する時間に応じて、無線カードの更新を行うようにした
ため、利用者は、定期券の購入を申込んだ後、自動改札
機を通過する際に、長めに無線カードを提示するだけ
で、無線カードによる定期券を更新することができ、利
便性が良い。

【０２３２】図１４は、自動精算機６による定期券の情
報の自動更新処理を説明するためのフローチャートであ
る。ここでは、定期券の購入を申し込んだ後に、定期券
の乗車区間外で無線カードの記録内容を更新する場合に
ついて説明する。

【０２３３】すなわち、乗車区間外で下車するする場
合、利用者は、乗車料金を精算するため、自動精算機６
で精算処理を行う。この場合、まず、利用者は、自動精
算機６に所持している無線カードを提示する。すると、
制御部６１は、読取部６２としての無線通信部６２によ
り無線カードとの通信を行って、無線カードの記録内容
を読み取る（ステップ９１）。無線カードの記録内容を
読み取ると、制御部６１は、その読取内容に基づいて、
提示された無線カードが定期券であるか否かを判断する
（ステップ９２）。

【０２３４】この判断により提示された無線カードが定
期券であると判断した場合（ステップ９２、ＹＥＳ）、
制御部６１は、定期券の乗車区間内で最も近い駅を判定
する（ステップ９４）。この判定により乗車区間内で最
も近い駅を判断した際、制御部６１は、判定した駅の自
動改札機５あるいはホストコンピュータ２に当該無線カ
ードの更新情報があるか否かを問い合わせる（ステップ
９５）。

【０２３５】この問合せに対して、問合せ先の自動改札
機５あるいはホストコンピュータ２からの応答を受信す
ると（ステップ９６）、制御部６１は、応答内容に応じ
て更新情報の有無を判断する（ステップ９７）。この判
断により当該無線カードの更新情報がないと判断した場
合（ステップ９７、ＮＯ）、制御部６１は、上記ステッ
プ９１で、無線カードから読み取った内容に基づいて料
金の精算を行う（ステップ９８）。

【０２３６】また、更新情報があると判断した場合（ス
テップ９７、ＹＥＳ）、制御部６１は、書込部６３とし
ての無線通信部６３により利用者が提示した無線カード
の記録内容を、更新情報に基づいて更新する（ステップ
９９）。この無線カードの記録内容の更新が完了する
と、制御部６１は、更新した内容に基づいて精算処理を
行う（ステップ１００）。

【０２３７】なお、上記例では、定期券の更新処理につ
いて説明したが、ＳＦカードによる金額情報の更新など
の定期券としての情報以外の無線カードの記録内容の更
新処理についても上記と同様に処理が可能である。

【０２３８】上記のように、自動精算機に無線カードが
提示された際に、無線カードの乗車区間内で最も近い駅
を判定し、その駅の駅務機器に更新情報の有無を問い合
わせるようにしたものである。

【０２３９】これにより、自動精算機で無線カードの記
録内容を端末機器で申込まれた内容に更新する場合に、
どの駅に設置されている自動精算機であっても更新処理
を行うことができ、利用者の利便性を向上できる。ま
た、無線カードの更新情報をすべての駅に設置されてい
る自動精算機に更新情報を記憶させておく必要がないた
め、無線カードの更新処理におけるシステムの運用を効
率的に行うことができる。

【０２４０】また、上記例では、自動精算機６における
更新処理について説明したが、上記ステップ７１〜ステ
ップ７４において、自動改札機５に提示された定期券が
乗車区間外であった場合に、乗車区間内で最も近い駅を
判断し、その駅の自動改札機などの駅務機器に更新情報
を問い合わせるようにしても良い。

【０２４１】この場合、定期券の乗車区間を変更した場
合であっても、自動改札機のみで更新処理を行うことが
でき、利用者の利便性を向上させることができる。

【０２４２】（汎用端末のセキュリティ）次に、駅以外
の場所に設置される汎用端末４のセキュリティについて
説明する。上記のように、コンビニエンスストア等の駅
以外に設置される汎用端末４では、汎用端末４が盗難に
あった場合、乗車券の不正発行が問題となる可能性があ
る。

【０２４３】このような汎用端末４の盗難による乗車券
の不正発行の防御法としては、以下の形態がある。

【０２４４】（１）端末番号の照合を行う。 （２）オンライン専用端末とする。 （３）オンライン接続時に、制御プログラムのダウンラ
インロード（ＤＬＬ）を実施する。 （４）不正利用時に、不正記録して発行する。 （５）記録情報の送信記録情報は、常にセンタ側から、
発行の都度、送信する。

【０２４５】上記（１）では、オンライン接続時に、汎
用端末４は、端末番号をホストコンピュータ２に送信す
る。ホストコンピュータ２は、汎用端末４から送信され
た端末番号と予めメモリ２２に記憶されている盗難機の
端末番号との照合処理を行う。この照合処理により、受
信した端末番号と盗難機の端末番号とが一致する場合、
ホストコンピュータ２は、送信先の汎用端末４を盗難機
と判断する。この判断により盗難機と判断した場合、ホ
ストコンピュータは、当該汎用端末による乗車券の発行
を不能とさせる。

【０２４６】上記（２）では、汎用端末４をオンライン
のみで利用する端末とする。つまり、汎用端末４は、電
源が投入された際に、ホストコンピュータ２へ接続を開
始する。このホストコンピュータ２との接続が成功し、
ホストコンピュータ２との接続が維持されている状態の
場合にのみ、汎用端末の利用を可能とする。

【０２４７】さらに、汎用端末４の電源をオフラインで
投入した場合には、汎用端末４内のメモリ４２等に記憶
している制御プログラムを消去する。また、所定の手順
によらずに、汎用端末４の筐体のカバーを開けたり、係
員キーを用いないで操作を行った場合に、汎用端末４内
のメモリ４２等に記憶している制御プログラムを消去す
るようにしても良い。

【０２４８】上記（３）では、汎用端末４は、電源が投
入された際に、ホストコンピュータ２の接続を行う。こ
れにより、汎用端末４がホストコンピュータ２に接続さ
れた際に、制御プログラムがダウンロードされる。この
制御プログラムは、汎用端末４の電源が切断された際に
消去される。

【０２４９】上記（４）では、汎用端末の盗難等により
不正に乗車券を発行される場合に、盗難者に気づかれな
いように、乗車券に不正利用であることを示す情報を記
録する。この乗車券が自動改札機等の駅務機器で、実際
に利用された際に、不正利用した者を捕まえる。

【０２５０】上記（５）では、乗車券に記録される情報
は、発行を行う都度、常に、ホストコンピュータ２から
送信させる。汎用端末４は、ホストコンピュータ２から
送信されたデータのスクランブル等を解読するのみで、
発行する乗車券に情報を記録する。これにより、汎用端
末４には、乗車券への記録用のデータフォーマットなど
の情報を持たせないようにすることができ、盗難等で不
正に乗車券を発行しようとしても、ホストコンピュータ
からの記録データを受信しない限り、乗車券は発行でき
ない。

【０２５１】図１５は、汎用端末４のセキュリティに関
する動作の一例を説明するためのフローチャートであ
る。この動作では、上記（１）、（２）、および（３）
のように、端末番号の照合、オンライン専用端末、オン
ライン接続時の制御プログラムのダウンロードなどの動
作を実現する。

【０２５２】図１５に示すように、係員が、係員キー
（図示しない）を用いて汎用端末４の操作部４４に設け
られた係員キースイッチ４８により電源を投入した際
（ステップ１１１）、制御部４１は、ホストコンピュー
タ２への接続を開始する（ステップ１１２）。この際、
制御部４１は、自機に与えられている端末番号をホスト
コンピュータ２へ送信する（ステップ１１３）。ホスト
コンピュータ２は、端末番号を受信すると、予めメモリ
２２に記憶している盗難機の端末番号と、受信した端末
番号との照合処理を行う。この照合処理の結果、盗難機
と照合しなかった場合（ステップ１１４、ＮＯ）、つま
り、盗難機でないと判断した場合、ホストコンピュータ
２は、汎用端末４との接続を確立し、乗車券を発行する
ための制御プログラムを汎用端末４へダウンロードする
（ステップ１１５）。

【０２５３】汎用端末４では、ダウンロードされた制御
プログラムをメモリ４２にインストールする。これによ
り、汎用端末４は、乗車券の発行（販売）が行える状態
となる。この状態で、汎用端末４は、利用者あるいは係
員の操作により乗車券の発行処理を行う（ステップ１１
６）。

【０２５４】その後、汎用端末４の操作部４４に設けら
れた係員キースイッチ４８により電源が切断されると
（ステップ１１７）、制御部４１は、上記ステップ１１
５でダウンロードされた制御プログラムをメモリ４２か
ら消去する（ステップ１１８）。

【０２５５】上記のように、電源が投入された際に、ホ
ストコンピュータからダウンロードされる制御プログラ
ムを記憶して、乗車券の発行処理を行い、電源が切断さ
れた際に、記憶している制御プログラムを消去するよう
にしたものである。

【０２５６】これにより、盗難等により電源が切断され
た場合に、乗車券の発行を行う制御プログラムを消去す
ることができ、盗難されても乗車券が不正発行できな
い。

【０２５７】また、ホストコンピュータと接続した際
に、汎用端末の端末番号と、盗難機の端末番号との照合
を行うようにしたため、盗難機がホストコンピュータに
アクセスした場合に、汎用端末の使用不能にすることが
でき、不正に乗車券が発行されることを防止できる。

【０２５８】（予約情報のキャンセル）次に、予約情報
のキャンセルについて説明する。上記のようにユーザＰ
Ｃ３により購入が申込まれた乗車券のキャンセルは、以
下のように形態で行われる。

【０２５９】（１）定期券の購入が申込まれた場合、定
期券の利用開始から一定の期間に取りに来ないものは、
自動的にキャンセルとする。 （２）乗車する列車等の指定がない乗車券の場合、一定
の期間を設け、その一定の期間が経過したものは、自動
的にキャンセルとする。 （３）乗車する列車等の指定を伴う乗車券の場合、所定
のキャンセル料を徴収する。

【０２６０】（１）の場合、必要に応じ、引き取り催促
をしてもよい。例えば、所定の期間が経過した際に、購
入申し込み時に申告された利用者の電話番号、あるいは
利用者の電子メールアドレスを利用して利用者へ定期券
の受取りを促すような案内を行う。また、利用者がキャ
ンセルを希望する場合、予約情報の提示によりキャンセ
ル可能とする。

【０２６１】（２）の場合、利用者への乗車券の引き取
り催促は、上記（１）の場合と同様に購入申し込み時に
申告された利用者の電話番号、あるいは利用者の電子メ
ールアドレスを利用して利用者へ乗車券の受取りを促す
ような案内を行う。また、利用者がキャンセルを希望す
る場合も、上記（１）と同様に、予約情報の提示により
キャンセル可能とする。

【０２６２】（３）の場合、所定の期間内に、乗車券が
引き取られない場合、事業者の損失となる。このため、
所定のキャンセル料を徴収する。また、座席指定券の場
合のみ、利用列車の発車時間の１時間前等を期限とし
て、座席指定の情報のみを自動的にキャンセルするよう
にする。なお、指定キャンセル後は、指定なしと同じに
扱う。

【０２６３】上記（１）〜（３）のように、ユーザＰＣ
３により購入が申込まれた乗車券が所定の期間に引き取
られなければ、キャンセル扱いとし、そのキャンセルの
内容に応じて処理するようにしたものである。

【０２６４】これにより、ユーザＰＣから購入が申込ま
れた乗車券を引き取りにこない場合であっても、適切に
処理することができ、電鉄か会社などの運営側の不利益
を抑えることができる。

【０２６５】なお、本願発明は、上記各実施形態に限定
されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しな
い範囲で種々に変形することが可能である。また、各実
施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、
その場合、組み合わせた効果が得られる。更に、上記実
施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示され
る複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々
の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全
構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明の
効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、こ
の構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。

【０２６６】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、場所や時間の制約が少ない状態で乗車券を購入する
ことができる乗車券の購入申し込み方法、乗車券の販売
方法、駅務機器、自動改札機、自動精算機、端末機器、
および管理装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態に係わる乗車券購入シス
テムの概略構成を示す図。

【図２】自動改札機、自動精算機、券売機、定期券発行
機および継続定期券発売機の概略構成を示すブロック
図。

【図３】乗車券の購入を申込む際の全体の流れを説明す
るためのフローチャート。

【図４】購入が申込まれた乗車券の料金の徴収および発
行に関する動作の概要を説明するためのフローチャー
ト。

【図５】個人情報の入力動作の一例を説明するためのフ
ローチャート。

【図６】定期券を購入する際の購入情報の入力画面の表
示例を示す図。

【図７】定期券を購入する際の購入情報の入力画面の表
示例を示す図。

【図８】定期券を購入する際の購入情報の入力画面の表
示例を示す図。

【図９】定期券を購入する際の購入情報の入力画面の表
示例を示す図。

【図１０】定期券を購入する際の購入情報の入力画面の
表示例を示す図。

【図１１】購入情報を入力する際の動作の一例について
説明するためのフローチャート。

【図１２】予約票が印刷出力される場合の動作の一例に
ついて説明するためのフローチャート。

【図１３】自動改札機による乗車券の記録内容に対する
自動更新処理を説明するためのフローチャート。

【図１４】自動精算機による定期券の情報の自動更新処
理を説明するためのフローチャート。

【図１５】汎用端末のセキュリティに関する動作の一例
を説明するためのフローチャート。

【符号の説明】

１…サーバ ２…ホストコンピュータ ３…端末（ユーザＰＣ） ４…発券端末（汎用端末） ５…自動改札機 ６…自動精算機 ７…券売機 ８…定期券発行機 ９…継続定期券発行機 ２１、３１、４１…制御部 ２２、３２、４２…メモリ ３３、４３…表示部 ３４、４４…操作部 ２６、４６…発券部 ３６…プリンタ ４７…金額処理部 ４８…係員キースイッチ ５１、６１、７１、８１、９１…制御部 ５１ａ…タイマ ５２、６２、８２、９２…読取部 ５３、６３、７２、８３、９３…書込部 ５５…ドア制御部 ５６、６６、７５、８６、９６…記憶部 ５７、６７、７６、８７、９７…表示部 ５８、６８、７８、８８、９９…通信部 ６５、７４、８５、９５…金額処理部 ７３、８４、９４…発券機構部 ７７、８８、９８…操作部

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０７Ｂ 15/00 Ｇ０７Ｂ 15/00 Ｕ Ｂ (72)発明者 吉田 寿 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 Ｆターム(参考） 3E026 AA02 AA03 AA05 AA07 AA10 BA01 BA03 BA04 BA06 3E027 BA03 BA04 DA04 DA07

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗車券の受取り駅が入力される第１の入
   力欄、乗車券の乗車駅が入力される第２の入力欄、およ
   び乗車券の行先を示す情報が入力される第３の入力欄を
   有する画面を表示させ、 この表示させた画面上の第１の入力欄に受取り駅が入力
   された際に、入力された駅を第２の入力欄に複写し、 上記第１、第３の入力欄に受取り駅、行先がそれぞれ入
   力された際に、上記乗車駅から行先で示される駅を乗車
   区間とする乗車券の購入申し込みを受け付ける、 ことを特徴とする乗車券の購入申し込み方法。
2. 【請求項２】 乗車券の受取り駅が入力される第１の入
   力欄、乗車券の発駅が入力される第２の入力欄、および
   乗車券の着駅が入力される第３の入力欄を有する画面を
   表示させ、 この表示させた画面上の第１の入力欄に受取り駅が入力
   された際に、入力された駅を第２の入力欄に複写させ、 上記第１、第２、第３の入力欄に受取り駅、発駅、着駅
   がそれぞれ設定された際に、少なくとも１つの経由候補
   を判断し、 この判断した経由候補を表示させ、 この表示した経由候補から経由が選択入力された際に、
   上記発駅、着駅を乗車区間とする乗車券の購入申し込み
   を受け付ける、 ことを特徴とする乗車券の購入申し込み方法。
3. 【請求項３】 定期券の受取り駅が入力される第１の入
   力欄、定期券の発駅が入力される第２の入力欄、および
   定期券の着駅が入力される第３の入力欄を有する画面を
   表示させ、 この表示させた画面上の第１の入力欄に受取り駅が入力
   された際に、入力された駅を第２の入力欄に複写させ、 上記第１、第２、第３の入力欄に受取り駅、発駅、着駅
   がそれぞれ入力された際に、少なくとも１つの経由候補
   を判断し、 この判断した経由候補を表示させ、 この表示させた経由候補から経由が選択入力され、上記
   発駅、着駅を乗車区間とする定期券の有効期間が入力さ
   れた際に、発駅、着駅、経由、および有効期間に基づい
   て定期券の料金を判断し、 この判断した定期券の料金を表示させ、 この表示した内容の定期券の購入申し込みが確定入力さ
   れた際に、定期券の購入申し込みを受け付ける、 ことを特徴とする乗車券の購入申し込み方法。
4. 【請求項４】 乗車券の購入申し込みを受け付けるため
   に、乗車券の受取り駅名が入力される第１の入力欄、乗
   車券の乗車区間の一方の駅名が入力される第２の入力
   欄、および乗車券の乗車区間の他方の駅名が入力される
   第３の入力欄を有する画面を表示させ、 この表示させた画面上の第１の入力欄乃至第３の入力欄
   の各欄に駅名が入力された際に、第１の入力欄に入力さ
   れた駅名が第２の入力欄もしくは第３の入力欄に入力さ
   れた駅を管理する会社により管理される駅であるか否か
   を判断する判断手段と、 この判断手段により上記第１の入力欄に入力された駅
   は、上記会社により管理されない駅であると判断された
   とき、上記第１の入力欄の駅名、上記第２の入力欄の駅
   名、または上記第３の入力欄の駅名の再入力案内を表示
   させる、 ことを特徴とする乗車券の購入申し込み方法。
5. 【請求項５】 利用者が操作する端末機器からの乗車券
   の購入申し込みに基づいて乗車券を販売する乗車券の販
   売方法において、 上記端末機器により乗車券の購入申し込み情報が入力さ
   れた場合に、購入申し込みされた乗車券の購入情報に対
   応する予約情報を生成し、 この生成した予約情報に対応して上記乗車券の購入内容
   を記憶し、 この記憶した購入内容に対応する予約情報を、上記端末
   機器に送信し、 上記予約情報が入力された場合に、記憶している購入内
   容から予約情報に対応する購入内容を検索し、 この検索した購入内容に基づいて、乗車券の販売を行
   う、 ことを特徴とする乗車券の販売方法。
6. 【請求項６】 利用者が操作する端末機器からの乗車券
   の購入申し込みに基づいて乗車券を販売する乗車券の販
   売方法において、 上記端末機器から乗車券の購入申し込み情報が入力され
   た場合に、購入申し込みされた乗車券の購入情報に対応
   する予約情報を生成し、 この生成した予約情報に対応して上記乗車券の購入内容
   を記憶し、 この記憶した購入内容に対応する予約情報を印刷させる
   ために上記端末機器に予約情報を送信し、 上記予約情報を示す印刷データが印刷された媒体が提示
   された場合に、その提示された媒体に印刷されている予
   約情報に基づいて購入内容を検索し、 この検索した購入内容に基づく乗車券の販売を行う、こ
   とを特徴とする乗車券の販売方法。
7. 【請求項７】 利用者が操作する端末機器からの乗車券
   の購入申し込みに基づいて乗車券を販売する乗車券の販
   売方法において、 上記端末機器から乗車券の購入申し込みを受けた場合
   に、購入申し込みを受け付けた乗車券の購入内容に対応
   する予約情報を生成し、 この生成した予約情報に対応して上記乗車券の購入内容
   を記憶し、 この記憶した購入内容に対応する予約情報が所定の書式
   で印刷される印刷データを申し込み先の端末機器に送信
   し、 上記印刷データにより所定の書式で予約情報が印刷され
   た媒体が提示された場合に、提示された媒体の画像を読
   取り、 この読み取った画像から予約情報を認識し、 この認識した予約情報に基づいて購入内容を検索し、 この検索した購入内容に基づく乗車券の販売を行う、 ことを特徴とする乗車券の販売方法。
8. 【請求項８】 公衆回線を介して端末機器と通信可能な
   管理装置に接続され、利用者の所持する記録媒体の記録
   内容に基づいて処理を行う駅務機器において、 上記管理装置が記憶している上記端末機器から申込まれ
   た乗車券の購入内容を受信する受信手段を有し、 利用者が所持する記録媒体が提示された際に、提示され
   た記録媒体の記録内容を読み取る読取手段と、 この読取手段により利用者が所持する記録媒体から読み
   取った記録内容に基づいて、当該記録媒体を所持する利
   用者から乗車券の購入が申込まれているか否かを判断す
   る判断手段と、 この判断手段により当該記録媒体を所持する利用者から
   乗車券の購入が申込まれていると判断した際に、上記受
   信手段により受信した乗車券の購入内容に基づいて当該
   記録媒体の記録内容を書き換える書込手段と、 を具備したことを特徴とする駅務機器。
9. 【請求項９】 公衆回線を介して端末機器と通信可能な
   管理装置に接続され、利用者の所持する記録媒体の記録
   内容に基づいて改札処理を行う自動改札機において、 上記管理装置が記憶している上記端末機器から申込まれ
   た乗車券の購入内容を受信する受信手段を有し、 利用者が所持する記録媒体が提示された際に、提示され
   た記録媒体の記録内容を読み取る読取手段と、 この読取手段により利用者が所持する記録媒体から読み
   取った記録内容に基づいて、当該記録媒体を所持する利
   用者から乗車券の購入が申込まれているか否かを判断す
   る判断手段と、 この判断手段により当該記録媒体を所持する利用者から
   乗車券の購入が申込まれていないと判断した際に、上記
   読取手段により読み取った記録内容に基づいて利用者に
   対する改札処理を行う第１の処理手段と、 上記判断手段により当該記録媒体を所持する利用者から
   乗車券の購入が申込まれていると判断した際に、上記受
   信手段により受信した乗車券の購入内容に基づいて当該
   記録媒体の記録内容を更新する更新手段と、 この更新手段により更新された記録内容に基づいて利用
   者の改札処理を行う第２の処理手段と、 を具備したことを特徴とする自動改札機。
10. 【請求項１０】 公衆回線を介して端末機器と通信可能
    な管理装置に接続され、利用者の所持する無線式記録媒
    体の記録内容に基づいて改札処理を行う自動改札機にお
    いて、 上記管理装置が記憶している上記端末機器から申込まれ
    た乗車券の購入内容を受信する受信手段を有し、 利用者が所持する無線式記録媒体が提示された際に、提
    示された記録媒体の記録内容を読み取る読取手段と、 当該無線式記録媒体が提示された時間を計時する計時手
    段と、 この計時手段により計時される当該無線式記録媒体が提
    示された時間が所定時間以上の場合、上記読取手段によ
    り利用者が所持する記録媒体から読み取った記録内容に
    基づいて、当該記録媒体を所持する利用者から乗車券の
    購入が申込まれているか否かを判断する判断手段と、 この判断手段により当該記録媒体を所持する利用者から
    乗車券の購入が申込まれていると判断した際に、上記受
    信手段により受信した乗車券の購入内容に基づいて当該
    記録媒体の記録内容を書き換える書込手段と、 この書換手段により書き換えた記録内容に基づいて利用
    者に対する改札処理を行う第１の処理手段と、 上記計時手段により計時される当該無線式記録媒体が提
    示された時間が所定時間以内の場合、あるいは上記判断
    手段により当該記録媒体を所持する利用者から乗車券の
    購入が申込まれていないと判断した際に、上記読取手段
    により読み取った記録内容に基づいて利用者に対する改
    札処理を行う第１の処理手段と、 を具備したことを特徴とする自動改札機。
11. 【請求項１１】 公衆回線を介して端末機器と通信可能
    な管理装置に接続され、利用者の所持する記録媒体の記
    録内容に基づいて精算処理を行う自動精算機において、 上記管理装置が記憶している上記端末機器から申込まれ
    た乗車券の購入内容を受信する受信手段を有し、 利用者が所持する記録媒体が提示された際に、提示され
    た記録媒体の記録内容を読み取る読取手段と、 この読取手段により利用者が所持する記録媒体から読み
    取った記録内容に基づいて、当該記録媒体を所持する利
    用者から乗車券の購入が申込まれているか否かを判断す
    る判断手段と、 この判断手段により当該記録媒体を所持する利用者から
    乗車券の購入が申込まれていないと判断した際に、上記
    読取手段により読み取った記録内容に基づいて精算処理
    を行う第１の処理手段と、 上記判断手段により当該記録媒体を所持する利用者から
    乗車券の購入が申込まれていると判断した際に、上記受
    信手段により受信した乗車券の購入内容に基づいて当該
    記録媒体の記録内容を更新する更新手段と、 この更新手段により更新された記録内容に基づいて精算
    処理を行う第２の処理手段と、 を具備したことを特徴とする自動精算機。
12. 【請求項１２】 公衆回線を介して端末機器と通信可能
    な管理装置に接続され、各駅に設置される種々の駅務機
    器からなる駅務システムを構成し、利用者の所持する記
    録媒体に記録されている乗車区間情報に基づいて精算処
    理を行う自動精算機において、 利用者が所持する記録媒体が提示された際に、提示され
    た記録媒体の記録内容を読み取る読取手段と、 この読取手段により読み取った記録内容に基づいて、当
    該記録媒体が有効な区間内で最も近い駅を判定する判定
    手段と、 この判定手段により判定された駅の駅務機器に、上記読
    取手段により読み取った記録内容の記録媒体を所持する
    利用者が乗車券の購入を申込んでいるか否かを問い合わ
    せる問合せ手段と、 この問合せ手段による問い合せの結果、当該記録媒体を
    所持する利用者が乗車券の購入を申込んでいない場合、
    上記読取手段により読み取った記録内容に基づいて精算
    処理を行う第１の処理手段と、 上記問合せ手段による問い合せの結果、当該記録媒体を
    所持する利用者が乗車券の購入を申込んでいる場合、上
    記問合せ手段により問い合わせた駅務機器から乗車券の
    購入内容を受信する受信手段と、 この受信手段により受信した乗車券の購入内容に基づい
    て当該記録媒体の記録内容を更新する更新手段と、 この更新手段により更新された記録内容に基づいて精算
    処理を行う第２の処理手段と、 を具備したことを特徴とする自動精算機。
13. 【請求項１３】 公衆回線を介して管理装置と接続可能
    な端末機器において、 上記端末機器の電源が投入された際に、上記管理装置と
    接続する接続手段と、 この接続手段により上記管理装置と接続した際に、上記
    管理装置からダウンロードされる乗車券の販売を行う制
    御プログラムを記憶する記憶手段と、 この記憶手段により記憶した制御プログラムに基づいて
    乗車券の販売を行う処理手段と、 電源が切断された際に、上記記憶手段に記憶している制
    御プログラムを全て消去する消去手段と、 を具備したことを特徴とする端末機器。
14. 【請求項１４】 乗車券の販売を行う端末機器と公衆回
    線を介して接続可能な管理装置において、 予め盗難機の端末番号を記憶する記憶手段と、 上記端末機器との接続時に、上記端末機器から送信され
    た端末番号と、上記記憶手段に予め盗難機として記憶し
    ている端末番号との照合を行う処理手段と、 この処理手段により盗難機と判断した場合、端末番号の
    送信元の端末機器による乗車券の販売を不能する第１の
    制御手段と、 上記処理手段により盗難機と照合しなかった場合、端末
    番号の送信元の端末機器へ乗車券の販売を行う制御プロ
    グラムをダウンロードする第２の制御手段と、を具備し
    たことを特徴とする管理装置。