JP2001331555A - 間取り案提供方法、間取り案提供システム及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】間取り案の受給者と供給者との接点を新たに与
える方法およびシステムを提供する。 【解決手段】複数の間取り案のデータを、その特徴デー
タと共に予め間取り案データベース２０としてサーバ１
内の記録手段１３に格納し、間取り案の条件を入力或い
は選択する条件欄を、通信ネットワークを介して接続し
てきた端末１００に表示する。サーバ１は、該条件欄で
受給者が入力或いは選択した条件と特徴データが合致或
いは類似する間取り案を、間取り案データベース２０か
ら呼び出して選択あるいは確認可能に端末１００に提示
する。そして、受給者が選択あるいは確認した間取り案
の詳細を、郵送あるいは通信で該受給者に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、受給者が条件に合
った住宅の間取り案を簡易に検索して得ることができる
間取り案提供方法、間取り案提供システム及び記録媒体
に関する。

【０００２】

【背景の技術】住宅を構築する際、その住宅に住む者
（以下、受給者と記載）にとって、その間取りは重要な
要素となる。従って、受給者は様々な間取り案を検討し
たいと考える。一方、間取り案はそれ自体が経済的価値
を有するため、住宅メーカーや設計事務所（以下、供給
者と記載）は多くの受給者に自己が設計した間取り案を
提供・販売したいと考える。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は受給者
と供給者との接点は、営業所、或いは営業員の訪問等に
限られていた。すなわち、受給者と供給者との接点が限
られていたため、受給者・供給者双方とも満足のいく結
果を得られていなかった。上記事情に鑑み、本発明は、
受給者と供給者との接点を新たに与えることを目的とす
る。そして、受給者には様々な間取り案の中から自己の
希望に添った間取り案を簡単に選択・提供する機会を与
え、供給者には多くの受給者に自己の間取り案を提供す
る機会を与えることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、例えば図３のフローチャー
トに示すように、受給者に住宅の間取り案を提供する間
取り案提供方法であって、複数の間取り案のデータを、
その特徴データと共に予め間取り案データベースとして
格納し、間取り案の条件を入力或いは選択する条件欄
を、通信ネットワークを介して接続してきた端末に表示
し（例えばステップＳ４）、該条件欄で受給者が入力或
いは選択した条件と特徴データが合致或いは類似する間
取り案を、前記間取り案データベースから呼び出して選
択あるいは確認可能に前記端末に提示し（例えばステッ
プＳ５〜Ｓ６）、受給者が選択あるいは確認した間取り
案の詳細を該受給者に提供することを特徴とする。

【０００５】請求項１記載の発明において、受給者は、
通信ネットワークに接続した端末から、間取り案データ
ベースに格納してある間取り案を得ることができる。こ
の際、受給者は、希望する条件を条件欄で入力あるいは
選択することで、簡単に自己の希望に添った間取り案を
得ることができる。一方、供給者は、間取り案データベ
ースに間取り案のデータとその特徴データを格納してお
くのみで、通信ネットワークを介して接続してきた端末
すなわち受給者に間取りを提供できる。従って、請求項
１記載の発明によれば、受給者には様々な間取り案を提
供するとともに簡単に自己の希望に添った間取り案を選
択・提供することができ、供給者には多くの受給者に自
己の間取り案を提供する機会を提供することができる。

【０００６】ここで、間取り案の詳細は、通信ネットワ
ークを介して受給者に提供してもよいし、受給者に郵送
で送ってもよい。後者の場合は、受給者の住所は予め会
員データベースに登録してあってもよく、また、上記し
た提供方法のプロセス中で送信してもらってもよい。

【０００７】請求項２記載の発明は、例えば図４のフロ
ーチャートに示すように、請求項１記載の間取り案提供
方法において、前記条件欄で、敷地を入力できる（例え
ばステップＳ２１〜Ｓ２７）ことを特徴とする。

【０００８】日本の都市部においては、敷地形状及び面
積が住宅の間取りを決める大きな要素となる。従って、
請求項２記載の発明によれば、入力された敷地の形状及
び面積に添った間取り案を得ることができるので、さら
に受給者の要望に添った間取りを簡単に提供できる。

【０００９】請求項３記載の発明は、例えば図４のフロ
ーチャートに示すように、請求項２記載の間取り案提供
方法において、前記敷地は、寸法を表示しながら描かれ
る三角形を組み合わせることで入力されること（例えば
ステップＳ２１〜Ｓ２７）を特徴とする。

【００１０】敷地形状は定型的なものではなく、その入
力は容易ではない。その一方、多角形は、対角線に沿っ
て切断することで複数の三角形に分割できる。逆にいえ
ば、多角形は複数の三角形を組み合わせることで形成可
能である。また、三角形の入力は比較的容易である。従
って、請求項３記載の発明によれば、敷地は寸法を表示
しながら描かれる三角形を組み合わせることで入力され
るため、簡単に敷地を入力できる。

【００１１】請求項４記載の発明は、例えば図４のフロ
ーチャートに示すように、請求項２又は３記載の間取り
案提供方法において、前記敷地とともに、該敷地の法規
が設定可能であり（例えばステップＳ２９）、設定され
た敷地及び法規に準じた間取り案を前記間取り案データ
ベースから呼び出すことを特徴とする。

【００１２】日本国内では用途地域や高度地区指定等、
法規によりその土地に建設可能な建物の条件が決められ
ている。これに対し、請求項４記載の発明によれば、こ
れら法規を設定するのみで該法規に準じた間取り案が提
示されるため、受給者は、さらに簡単に条件に沿った間
取り案を提供することができる。

【００１３】請求項５記載の発明は、例えば図１０のフ
ローチャートに示すように、請求項１〜４のいずれかに
記載の間取り案提供方法において、新たな間取り案のデ
ータおよびその特徴データを、通信ネットワークを介し
て前記間取り案データベースに追加可能であることを特
徴とする。

【００１４】請求項５記載の発明によれば、間取り案デ
ータベースの管理者以外の供給者も簡単に新たな間取り
案のデータおよびその特徴データを間取り案データベー
スに追加できる。従って、さらに多くの供給者が自己の
間取り案等を受給者に提供することができる。

【００１５】請求項６記載の発明は、例えば図１１のフ
ローチャートに示すように、請求項１〜５のいずれかに
記載の間取り案提供方法において、間取り案の販売デー
タを販売データベースとして格納し、間取り案が販売さ
れる度に、前記販売データベースの該間取り案に該当す
る個所を更新し、通信ネットワークを介して接続してき
た端末に、間取り案を識別する条件を入力する識別欄を
表示し、前記販売データベース内の、前記識別欄に入力
された条件に該当する間取り案に関するデータを、前記
端末に送信することを特徴とする。

【００１６】請求項６記載の発明によれば、供給者は、
通信ネットワークに接続している端末を操作するのみ
で、間取り案の販売状況、販売傾向を確認できる。従っ
て、販売状況を簡単に管理できる他、簡単にマーケティ
ング用のデータを得られる。ここで、販売データとは、
販売数量や受給者の居住地域等が含まれる。また、間取
り案を識別する条件としては、間取り案のＩＤの他、供
給者のＩＤも適用できる。

【００１７】請求項７記載の発明は、例えば図２に示す
ように、受給者に住宅の間取り案を提供する間取り案提
供システム１であって、間取り案のデータおよびその特
徴データを主要構成要素とする間取り案データベース２
０を格納した記録手段１３と、ネットワークを介して接
続してきた端末１００とデータの送受信を行う通信手段
１１と、間取り案の選択条件を入力或いは選択する条件
欄を、ネットワークを介して接続してきた端末１００に
表示させる条件欄表示手段１２と、前記端末１００で入
力或いは選択された選択条件を受信して、該選択条件に
合致あるいは類似する特徴データを有する間取り案のデ
ータを、前記間取り案データベース２０から呼び出す間
取り案呼出手段１２と、この間取り案呼出手段１２によ
り呼び出された間取り案のデータを前記端末１００に送
信し、該間取り案を選択あるいは確認可能に表示させる
間取り案表示手段１２と、前記端末１００からの選択信
号あるいは確認信号を受信して、選択或いは確認された
間取り案を判別する判別手段１２と、を備えることを特
徴とする。

【００１８】請求項８記載の発明は、請求項７記載の間
取り案提供システム１において、間取り案のデータ及び
その特徴データの入力を促す入力欄を、ネットワークを
介して接続してきた端末１００に表示させる入力欄表示
手段１２と、前記端末１００で入力された間取り案のデ
ータ及びその特徴データを受信して間取り案データベー
ス２０に格納する格納手段１２と、を備えることを特徴
とする。

【００１９】請求項９記載の発明は、請求項７又は８記
載の間取り案提供システム１において、間取り案の販売
データを主構成要素とする販売データベース２０を格納
した記憶手段１３と、間取り案が販売される度に、前記
販売データベース２０の該間取り案に該当する個所を更
新する更新手段１２と、間取り案を識別する条件を入力
する識別欄を、通信ネットワークを介して接続してきた
端末１００に表示させる識別欄表示手段１２と、前記識
別欄に入力された識別条件を受信して、該識別条件に該
当する間取り案の販売データを、前記販売データベース
２０から呼び出す販売データ呼び出し手段１２と、この
販売データ呼び出し手段１２により呼び出された販売デ
ータを前記端末１００に送信して表示させる販売データ
表示手段１２と、を備えることを特徴とする。

【００２０】請求項７記載の発明によれば、請求項１記
載の発明を行うシステムを構築できる。請求項８記載の
発明によれば、請求項５記載の発明を行うシステムを構
築できる。請求項９記載の発明によれば、請求項６記載
の発明を行うシステムを構築できる。

【００２１】請求項１０記載の発明は、コンピュータ読
み取り可能な記録媒体１３であって、 間取り案のデータおよびその特徴データを主要構成要素
とする間取り案データベース２０と、 間取り案の選択条件を入力或いは選択する条件欄を、ネ
ットワークを介して接続してきた端末１００に表示させ
るステップ（例えばステップＳ４）と、前記端末１００
で入力或いは選択された条件を受信して、該条件に合致
あるいは類似する特徴データを有する間取り案のデータ
を、前記間取り案データベース２０から呼び出すステッ
プ（例えばステップＳ５）と、このステップで呼び出さ
れた間取り案のデータを前記端末に送信し、該間取り案
を選択あるいは確認可能に表示させるステップ（例えば
ステップＳ６）と、前記端末からの選択信号あるいは確
認信号を受信して、選択或いは確認された間取り案を判
別するステップ（例えばステップＳ９）と、を実現する
処理を含むプログラムと、 を格納したことを特徴とする。

【００２２】請求項１０記載の発明によれば、請求項
１、７記載の発明と同様の効果を得られる。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態であり、サーバ１（間取り案提供システム）を詳
細に説明する。

【００２４】まず、構成を説明する。サーバ１は、イン
ターネットを介して内部に格納している供給者の間取り
案を受給者に販売する機能と、インターネットを介して
供給者の間取り案を内部に格納する機能と、供給者が自
己の間取り案の販売状況をインターネットを介して確認
できる機能を有する。具体的には、サーバ１は、図１に
示すように、通信手段１１と、制御手段１２（条件欄表
示手段、間取り案呼出手段、間取り案表示手段、判別手
段、入力欄表示手段、格納手段、更新手段、識別欄表示
手段、販売データ呼び出し手段、販売データ表示手段）
と、記録手段１３とを備えた周知のＷＷＷ（World Wide
Web）サーバであり、インターネットに接続している。

【００２５】通信手段１１は、インターネットを介して
接続された外部端末と、サーバ１との間でデータの送受
信を行う。

【００２６】制御手段１２は、ＣＰＵやＲＡＭ・ＲＯＭ
等を含んで構成される。サーバ１は、記録手段１３内あ
るいは自己に予め格納されたプログラムに従い、サーバ
１の各部の制御や、データの転送、各種演算、データの
一時的な格納等を行うことで、サーバ１に後述する各機
能を持たせる。

【００２７】記録手段１３は、ＣＰＵで読み取り可能な
周知の記録媒体を含んだ構成であり、上述したプログラ
ムを格納している他、間取り案データベース２０（販売
データベースも兼ねる）、登録者データベース３０、受
給者データベース４０およびウェブページデータベース
５０とを格納している。

【００２８】間取り案データベース２０は、住宅の間取
り案の各種データからなるデータベースである。ここで
いう各種データには、間取り案ＩＤ、概略データ及び詳
細データ、さらには該間取り案を特徴づける特徴データ
（部屋数、二世帯住宅等）が含まれる。また、外観や耐
震性、概算見積もり等の付加的データも含まれる。ここ
で、間取り案データベース２０には、詳細を後述するよ
うに、インターネットに接続してある外部の端末１００
から新たな間取り案を追加できる。追加をできるのは、
後述するように、登録者データベース３０に登録してあ
る者のみである。

【００２９】登録者データベース３０は、自己の間取り
案を間取り案データベース２０に登録することを希望す
る者（以下、登録者と記載）の各種データからなるデー
タベースである。ここでいう各種データには、登録者の
連絡先、登録者ＩＤおよびパスワードが少なくとも含ま
れる。

【００３０】受給者データベース４０は、後述する手順
に従って間取り案の購入手続きを行った受給者の各種デ
ータからなる。ここでいう各種データには、受給者の連
絡先や、各種手続きの進行状況等が含まれるが、登録者
ＩＤおよびパスワードを含む構成としてもよい。

【００３１】ウェブページデータベース５０は、後述す
る動作における各画面をウェブページ上に表示するハイ
パーテキストデータが格納されたデータベースである。

【００３２】次に、本実施の形態の動作について、図２
のフロー図及び図３のフローチャートを用いて説明す
る。

【００３３】まず、受給者に間取り案を販売する際にサ
ーバ１の動作について説明する。サーバ１は、インター
ネットを介してアクセスしてきた端末１００に所定のハ
イパーテキストデータを送信して端末１００の画面上に
メイン画面を表示する（ステップＳ１）。メイン画面に
は、間取り案提供サービス開始を告知する部分の他、間
取り案検索画面へ移るボタン、敷地入力画面へ移るボタ
ン、間取り案登録画面へ移るボタン、販売状況確認画面
へ移るボタン等が表示されている。

【００３４】ここで受給者が敷地を入力する画面へ移る
ボタンをマウス等で選択した場合は（ステップＳ２）、
サーバ１は所定のハイパーテキストデータを送信して端
末１００上に所定の画面を表示させ、また必要なデータ
を端末１００から受信することで、図４のフローチャー
トに示す動作を行い、図５の各図及び図６に例示するよ
うに、受給者に敷地およびその法規上の条件を設定させ
る。

【００３５】すなわち、端末１００に敷地を入力する画
面を表示する（ステップＳ２１）。その画面上で、受給
者は、図５（Ａ）に示すように、マウスをドラッグしな
がら横に動かすことで直線２０１を引く。ここで、直線
２０１は、自身の長さと共に表示される。この直線２０
１が敷地の境界線の一つの長さと概略等しくなったとき
にマウスのドラッグを終了して、直線２０１を確定する
（ステップＳ２２）。ここで、マウスで直線２０１の数
値表示部をクリックすると、図５（Ｂ）に示すように、
この直線２０１が敷地の隣地境界線か道路境界線かどう
かを選択するよう促す欄１０１と、正確な直線２０１の
長さを入力する欄１０２とが表示される。ここで、初期
状態では、描かれる直線は予め隣地境界線と設定されて
いるため、ここでは特に作業を必要としない。ただし、
欄１０２には所定の数値を入力して直線２０１を正確な
長さとする（ステップＳ２３）。

【００３６】そして、受給者は、直線２０１の中間部付
近でマウスをドラッグし、ドラッグしたままマウスを上
に動かす。すると図５（Ｃ）に示すようにドラッグした
点と、直線２０１の両端とを結ぶ直線２０２・２０３が
それぞれ自動的に、自身の長さと共に表示される。ここ
で、各頂点での角度をともに表示してもよい。そして、
直線２０２・２０３の少なくとも一方が敷地の一辺の長
さと概略等しくなったら、（本実施例においては直線２
０３、以下直線２０３と記載））、マウスのドラッグを
終了して、該三角形を確定する（ステップＳ２４）。そ
して、図５（Ｄ）に示すように、ステップＳ２３と同様
の作業を行うことで、直線２０２・２０３の長さを正確
な値とする（ステップＳ２５）。

【００３７】そして、受給者は、図５（Ｅ）に示すよう
に、直線２０２の中間部付近でマウスをドラッグし、ス
テップＳ２４・Ｓ２５の作業を繰り返すことで（ステッ
プＳ２６）、隣地境界線（図５（Ｅ）では直線２０４・
２０５・２０６）を一つずつ描き、最後に２つ（図５
（Ｅ）では直線２０７・２０８に相当）同時に描いてす
べての敷地境界線の入力を行って（ステップＳ２７）、
敷地形状の入力を終了する。

【００３８】そして、受給者は、以下の作業を行うこと
で、道路境界線を、その道路の幅と共に設定する（ステ
ップＳ２８）。すなわち、図６（Ａ）に例示するよう
に、道路境界線となる境界線の長さを示す数値をクリッ
クして欄１０１を表示させ、道路境界線を選択する。す
ると図６（Ｂ）に例示するように、道路が該境界線に沿
って幅を示す数値と共に表示される。そして、図７
（Ａ）に例示するように幅を示す数値をクリックする
と、その幅を入力することを促す欄が表示される。この
欄に正確な幅を入力することで、図７（Ｂ）に例示する
ように道路の設定を終了する。

【００３９】そして、サーバ１は、各種法規の選択およ
び方位の入力を促す欄（図８参照）を画面を端末１００
上に表示させ、受給者に敷地の各種法規を選択し、また
方位を入力させる（ステップＳ２９）。すると、図９に
例示するように、サーバ１は、敷地を建築可能範囲と共
に端末１００上に表示させる（ステップＳ３０）。

【００４０】すなわち、三角形を続けて入力し、これら
を組み合わせることで敷地を入力するため、形状が複雑
な場合でも、簡単に敷地を正確に入力できる。また、道
路境界線や各種法規の入力も選択により行うため、簡単
に行える。従って、建築可能範囲が簡単に把握できる。

【００４１】次に、サーバ１は端末１００の画面上に間
取り検索画面に移行することを促すボタンを表示する
（ステップＳ３１）。そこで受給者が該ボタンをクリッ
クする（ステップＳ３２）と、サーバ１はステップＳ４
に移る。

【００４２】また、上述したステップＳ２にて受給者が
間取り案検索画面へ移るボタンをクリックした場合（ス
テップＳ３）もステップＳ４に移る。

【００４３】ステップＳ４において、サーバ１は、端末
１００に間取り検索画面を表示させる。そして、図２及
び図３に示すように、受給者は間取り案検索画面で間取
り案を検索する（ステップＳ５）。検索方法としては、
キーワードを入力し、特徴データが該キーワードと一致
又は類似する間取り案をサーバ１が呼び出す方法や、逐
一受給者が間取り案を端末１００に表示させてチェック
する方法がある。これら例示した方法も含め、いずれの
検索方法においてもサーバ１はステップＳ２１〜Ｓ２８
にて入力・設定した敷地の条件に一致あるいは類似する
間取り案を予め呼び出しあるいは選別しておき、これら
をベースに間取り案を受給者に検索させる。

【００４４】そして、サーバ１は端末１００に受給者が
選択した間取り案の概略である簡易平面図を、そのバリ
エーション情報と共に表示させる（ステップＳ６）。こ
の際、条件によっては複数の間取り案が表示されるが、
この場合に備え、サーバ１は端末１００に追加検索ある
いは絞り込みを行うための入力・選択欄も共に表示させ
る。該入力・選択欄で受給者が追加条件を入力・選択す
ると、サーバ１は、ステップＳ５で検索された間取り案
の中から、該追加条件に一致あるいは類似する特徴デー
タを有する間取り案を選別し、絞り込まれた間取り案の
みを端末１００に入力・選択欄と共に表示させる（ステ
ップＳ７）。受給者は、絞り込みが不十分な場合はステ
ップＳ７の作業を繰り返し行い（ステップＳ８）、十分
に絞り込まれた場合には所望の間取り案を選択し、所定
の購入ボタンをクリックして次の画面に移る（ステップ
Ｓ９）。

【００４５】次の画面では、サーバ１は、確認ボタン
と、住所など受給者の個人データの入力を促す欄を、ス
テップＳ９で選択された間取り案の価格等の所定のデー
タと共に表示させる（ステップＳ１０）。そして受給者
が所定の個人データを入力して確認ボタンをクリックす
る（ステップＳ１１）と、サーバ１は受給者ＩＤを該受
給者に付与して端末１００に表示させるとともに、該受
給者ＩＤを、入力された個人データ・選択された間取り
案のＩＤ・購入価格等とともに受給者データベース４０
に格納する。さらに、サーバ１は間取り案データベース
２０に、販売された間取り案の数量や受給者の居住地域
等を、該間取り案に対応づけて更新・格納する（ステッ
プＳ１２）。また上記した格納及びクレジットカードを
利用した決済が終了した後、サーバ１は、選択された間
取り案の外構配置図を提示したり、選択された間取り案
における敷地内配置のシミュレーションや家具配置シミ
ュレーション等のサービスを提供する（ステップＳ１
３）。ここで、選択された間取り案の特徴データや数値
評価等を提供してもよい。以上でサーバ１は一連の処理
を終了する。

【００４６】そして、サーバ１の管理者は、受給者デー
タベース４０に登録されたデータを用いて、受給者に、
購入対象となった間取り案の詳細（平面図、外構配置
図、外観図等）を郵送する。

【００４７】次に、供給者の間取り案を格納する際のサ
ーバ１の動作について、図２および図１０のフローチャ
ートを用いて説明する。前提として、供給者は所定の手
続きを行って予め登録をし、自己の供給者ＩＤやパスワ
ード、間取り案データベースに準じたデータフォーマッ
ト等を手に入れておく。そして、供給者は、前記したデ
ータフォーマットに従って間取り案をデータ化してお
く。

【００４８】まず、サーバ１は、インターネットを介し
てアクセスしてきた端末１００に所定のハイパーテキス
トデータを送信して端末１００の画面上に上記したメイ
ン画面を表示する（ステップＳ４１）。ここで供給者が
間取り案登録画面へ移るボタンをマウス等で選択した場
合は（ステップＳ４２）、サーバ１は所定のハイパーテ
キストデータを送信して端末１００上に所定の画面を表
示させ、また必要なデータを端末１００から受信するこ
とで、以下の作業を行う。

【００４９】すなわち、サーバ１は、登録者ＩＤと登録
者氏名等との入力を促す画面を端末１００に表示する
（ステップＳ４３）。そして、端末１００で登録者ＩＤ
が登録者名称等と共に入力されて送信されてくると、サ
ーバ１は、該登録者ＩＤと登録者名称等とが登録者デー
タベース内のデータに一致するか確認し（ステップＳ４
４）、一致する場合にのみ間取り案の登録を促す画面を
端末１００に表示する（ステップＳ４５）。そして、供
給者は端末１００の画面内で必要な作業をし、登録者Ｉ
Ｄを入力した後に該画面内の間取り登録確認ボタンをク
リックすることで、間取り案のデータ（価格も含む）を
登録者ＩＤと共にサーバ１に送信する（ステップＳ４
６）。すると、サーバ１は、必要なデータがそろってい
ることを確認した後（ステップＳ４７）、間取り案ＩＤ
を該間取り案に付与して端末１００に表示させるととも
に、間取り案のデータを、間取り案ＩＤや供給者ＩＤと
ともに間取り案データベース２０に仮格納する（ステッ
プＳ４８）。そして、登録料の決済が住んだことを確認
した後（ステップＳ４９）、上述した間取り案の各デー
タを間取り案データベース２０に正式に格納して（ステ
ップＳ５０）、登録作業を終了する。

【００５０】次に、供給者が登録済みの自己の間取り案
の販売状況を確認する場合の動作について、図２および
図１１のフローチャートを用いて説明する。

【００５１】まず、サーバ１は、インターネットを介し
てアクセスしてきた端末１００に所定のハイパーテキス
トデータを送信して端末１００の画面上に上記したメイ
ン画面を表示する（ステップＳ５１）。ここで供給者が
販売状況確認画面へ移るボタンをマウス等で選択した場
合は（ステップＳ５２）、サーバ１は所定のハイパーテ
キストデータを送信して端末１００上に所定の画面を表
示させ、また必要なデータを端末１００から受信するこ
とで、以下の作業を行う。

【００５２】すなわち、供給者ＩＤとパスワードの入力
を促す画面を表示する（ステップＳ５３）。供給者ＩＤ
とパスワードが供給者データベース内のデータと一致し
た場合（ステップＳ５４）は、間取り案データベース２
０内を検索して、入力された供給者ＩＤを有する間取り
案の間取り案ＩＤを、販売状況等を示すデータと共に呼
び出して端末１００に表示させる（ステップＳ５５）。

【００５３】以上より、本実施の形態例によれば、受給
者は、インターネットに接続している任意の端末１００
を用いることで、サーバ１に格納されている間取り案を
検討し、購入することができる。この際、サーバ１は、
受給者が敷地やその法規等を入力・設定した場合は、そ
の敷地等にあった間取り案を検索し、また、キーワード
等に従って間取り案を検索するので、受給者は容易に自
己の要求に沿った間取り案を検索・購入することができ
る。また、供給者は、インターネットに接続している任
意の端末１００を用いて、自己の間取り案をサーバ１内
の間取り案データベース２０に登録・格納するのみで、
その間取り案を、インターネットを介して様々な受給者
に販売することができる。従って、供給者と受給者の新
たな接点を提供して、間取り案の流通を格段に円滑かつ
効率よく行えるようになる。

【００５４】なお、以上の実施の形態においては、間取
り案の詳細を郵送で送付する方式としたが、インターネ
ットを介して端末１００に配信する方式としてもよい。

【００５５】また、サーバ１を、間取り案購入の決済を
図１２のフローチャートに示す処理に従って行うように
設定してもよい。すなわち、ステップＳ１１で確認ボタ
ンがクリックされた後、アンケートに答えるか否かを選
択する画面を表示する（ステップＳ６１）。ここでアン
ケートに答える旨選択されると（ステップＳ６２）、ア
ンケート入力画面を表示する（ステップＳ６３）。そし
て、アンケート入力が終わって所定の送信ボタンがクリ
ックされる（ステップＳ６４）と、入力された情報はサ
ーバ１を介して供給者に提供される（ステップＳ６
５）。そして、供給者は、その対価として、受給者が払
うべき間取り案の対価を所定の決済方法により払う（ス
テップＳ６６）。この方法を採ると、受給者は対価を払
う必要が無くなり、また供給者は受給者の希望等を調べ
る資料を簡単に集められる。

【００５６】その他、決済方法としては、先に請求書の
みを送付し、所定の銀行口座に入金がされたことを確認
する方式としてもよい。また、各処理におけるＩＤの有
無や、順序・流れ等も発明の趣旨を逸脱しない範囲で適
宜に変更可能であることは勿論である。

【００５７】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、受給者に
は様々な間取り案を提供するとともに簡単に自己の希望
に添った間取り案を選択・提供することができ、供給者
には多くの受給者に自己の間取り案を提供する機会を提
供することができる。

【００５８】請求項２記載の発明によれば、入力された
敷地の形状及び面積に添った間取り案を得ることができ
るので、さらに受給者の要望に添った間取りを簡単に提
供できる。請求項３記載の発明によれば、敷地は寸法を
表示しながら描かれる三角形を組み合わせることで入力
されるため、簡単に敷地を入力できる。請求項４記載の
発明によれば、法規を設定するのみで該法規に準じた間
取り案が提示されるため、受給者は、さらに簡単に条件
に沿った間取り案を提供することができる。

【００５９】請求項５記載の発明によれば、間取り案デ
ータベースの管理者以外の供給者も簡単に新たな間取り
案のデータおよびその特徴データを間取り案データベー
スに追加できる。従って、さらに多くの供給者が自己の
間取り案等を受給者に提供することができる。

【００６０】請求項６記載の発明によれば、供給者は、
通信ネットワークに接続している端末を操作するのみ
で、間取り案の販売状況、販売傾向を確認できる。従っ
て、販売状況を簡単に管理できる他、簡単にマーケティ
ング用のデータを得られる。

【００６１】請求項７記載の発明によれば、請求項１記
載の発明を行うシステムを構築できる。請求項８記載の
発明によれば、請求項５記載の発明を行うシステムを構
築できる。請求項９記載の発明によれば、請求項６記載
の発明を行うシステムを構築できる。請求項１０記載の
発明によれば、請求項１、７記載の発明と同様の効果を
得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態例であるサーバの構成の
概略を示したブロック図である。

【図２】図１のサーバの動作の全体の概略を示す図であ
る。

【図３】図１のサーバの動作の一部を説明するフローチ
ャートである。

【図４】図３の動作の一部を説明するフローチャートで
ある。

【図５】図４のステップＳ２２〜Ｓ２７における動作を
説明する図である。

【図６】図４のステップＳ２８における動作を説明する
図である。

【図７】図４のステップＳ２８における動作を説明する
図である。

【図８】図４のステップＳ２９における動作を説明する
図である。

【図９】図４のステップＳ３０における画面例を示す図
である。

【図１０】図１のサーバの動作の一部を説明するフロー
チャートである。

【図１１】図１のサーバの動作の一部を説明するフロー
チャートである。

【図１２】図１のサーバの変形例の動作の一部を説明す
るフローチャートである。

【符号の説明】

１ サーバ（間取り案提供システム） １１ 通信手段 １２ 制御手段（条件欄表示手段、間取り案呼出手
段、間取り案表示手段、判別手段、入力欄表示手段、格
納手段、更新手段、識別欄表示手段、販売データ呼び出
し手段、販売データ表示手段） １３ 記憶手段 ２０ 間取り案データベース（販売データベースも兼
ねる）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B049 AA01 BB05 CC05 CC08 DD01 DD05 EE05 EE07 EE41 FF03 FF09 GG04 GG07 5B075 KK13 KK33 ND08 ND30 NK02 NK10 PP02 PP03 PP12 PP13 PP22 PQ02 PQ42 PR06 QM08

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】受給者に住宅の間取り案を提供する間取り
   案提供方法であって、 複数の間取り案のデータを、その特徴データと共に予め
   間取り案データベースとして格納し、 間取り案の条件を入力或いは選択する条件欄を、通信ネ
   ットワークを介して接続してきた端末に表示し、 該条件欄で受給者が入力或いは選択した条件と特徴デー
   タが合致或いは類似する間取り案を、前記間取り案デー
   タベースから呼び出して選択あるいは確認可能に前記端
   末に提示し、 受給者が選択あるいは確認した間取り案の詳細を該受給
   者に提供することを特徴とする間取り案提供方法。
2. 【請求項２】前記条件欄で、敷地を入力できることを特
   徴とする請求項１記載の間取り案提供方法。
3. 【請求項３】前記敷地は、寸法を表示しながら描かれる
   三角形を組み合わせることで入力されることを特徴とす
   る請求項２記載の間取り案提供方法。
4. 【請求項４】前記敷地とともに、該敷地の法規が設定可
   能であり、設定された敷地および法規に準じた間取り案
   を前記間取り案データベースから呼び出すことを特徴と
   する請求項２又は３記載の間取り案提供方法。
5. 【請求項５】新たな間取り案のデータおよびその特徴デ
   ータを、通信ネットワークを介して前記間取り案データ
   ベースに追加可能であることを特徴とする請求項１〜４
   のいずれかに記載の間取り案提供方法。
6. 【請求項６】間取り案の販売データを販売データベース
   として格納し、 間取り案が販売される度に、前記販売データベースの該
   間取り案に該当する個所を更新し、 通信ネットワークを介して接続してきた端末に、間取り
   案を識別する条件を入力する識別欄を表示し、 前記販売データベース内の、前記識別欄に入力された条
   件に該当する間取り案に関するデータを、前記端末に送
   信することを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載
   の間取り案提供方法。
7. 【請求項７】受給者に住宅の間取り案を提供する間取り
   案提供システムであって、 間取り案のデータおよびその特徴データを主要構成要素
   とする間取り案データベースを格納した記録手段と、 ネットワークを介して接続してきた端末とデータの送受
   信を行う通信手段と、 間取り案の選択条件を入力或いは選択する条件欄を、ネ
   ットワークを介して接続してきた端末に表示させる条件
   欄表示手段と、 前記端末で入力或いは選択された条件を受信して、該条
   件に合致あるいは類似する特徴データを有する間取り案
   のデータを、前記間取り案データベースから呼び出す間
   取り案呼出手段と、 この間取り案呼出手段により呼び出された間取り案のデ
   ータを前記端末に送信し、該間取り案を選択あるいは確
   認可能に表示させる間取り案表示手段と、 前記端末からの選択信号あるいは確認信号を受信して、
   選択或いは確認された間取り案を判別する判別手段と、 を備えることを特徴とする間取り案提供システム。
8. 【請求項８】間取り案のデータ及びその特徴データの入
   力を促す入力欄を、ネットワークを介して接続してきた
   端末に表示させる入力欄表示手段と、 前記端末で入力された間取り案のデータ及びその特徴デ
   ータを受信して間取り案データベースに格納する格納手
   段と、 を備えることを特徴とする請求項７記載の間取り案提供
   システム。
9. 【請求項９】間取り案の販売データを主構成要素とする
   販売データベースを格納した記憶手段と、 間取り案が販売される度に、前記販売データベースの該
   間取り案に該当する個所を更新する更新手段と、 間取り案を識別する条件を入力する識別欄を、通信ネッ
   トワークを介して接続してきた端末に表示させる識別欄
   表示手段と、 前記識別欄に入力された識別条件を受信して、該識別条
   件に該当する間取り案の販売データを、前記販売データ
   ベースから呼び出す販売データ呼び出し手段と、 この販売データ呼び出し手段により呼び出された販売デ
   ータを前記端末に送信して表示させる販売データ表示手
   段と、 を備えることを特徴とする請求項７又は８記載の間取り
   案提供システム。
10. 【請求項１０】間取り案のデータおよびその特徴データ
    を主要構成要素とする間取り案データベースと、 間取り案の選択条件を入力或いは選択する条件欄をを、
    ネットワークを介して接続してきた端末に表示させるス
    テップと、前記端末で入力或いは選択された条件を受信
    して、該条件に合致あるいは類似する特徴データを有す
    る間取り案のデータを、前記間取り案データベースから
    呼び出すステップと、このステップで呼び出された間取
    り案のデータを前記端末に送信し、該間取り案を選択あ
    るいは確認可能に表示させるステップと、前記端末から
    の選択信号あるいは確認信号を受信して、選択或いは確
    認された間取り案を判別するステップと、を実現する処
    理を含むプログラムと、 を格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。