JP2001330562A - 赤外線式ガス分析計 - Google Patents
赤外線式ガス分析計Info
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- JP2001330562A JP2001330562A JP2000150756A JP2000150756A JP2001330562A JP 2001330562 A JP2001330562 A JP 2001330562A JP 2000150756 A JP2000150756 A JP 2000150756A JP 2000150756 A JP2000150756 A JP 2000150756A JP 2001330562 A JP2001330562 A JP 2001330562A
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- cells
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 短時間で分析でき、低コスト、省スペース化
が可能な赤外線式ガス分析計を提供する。 【解決手段】 試料セルとして長さの異なる二つのセル
を用い、一方をロングセル2、他方をショートセル3と
し、それぞれが直列に接続されて試料ガスが導入され
る。それぞれのセルが別々の光路に配置されており、ま
た遮蔽板9の回転による赤外光のチョッピングにより、
二つのセル2、3に交互に赤外線が導入されるので、検
出器6はそれぞれの試料セル2、3からの信号を時分割
して出力でき、一台の光源1、検出器6を用いて、長さ
の異なる二つのセルでの測定を同時に行うことができ、
さらに二つのセルからの信号を同時にかつ独立して得る
ことができる。この検出器6からの信号のうち、試料ガ
ス濃度に適した長さを有する試料セルから得られる信号
を分離して、試料ガスの濃度を算出する。これにより、
いかなる濃度の試料ガスに対しても、長さの異なるセル
への流路の切り替え、赤外測定部の複数台使用、予備的
な濃度測定、等の必要性は一切なくなる。
が可能な赤外線式ガス分析計を提供する。 【解決手段】 試料セルとして長さの異なる二つのセル
を用い、一方をロングセル2、他方をショートセル3と
し、それぞれが直列に接続されて試料ガスが導入され
る。それぞれのセルが別々の光路に配置されており、ま
た遮蔽板9の回転による赤外光のチョッピングにより、
二つのセル2、3に交互に赤外線が導入されるので、検
出器6はそれぞれの試料セル2、3からの信号を時分割
して出力でき、一台の光源1、検出器6を用いて、長さ
の異なる二つのセルでの測定を同時に行うことができ、
さらに二つのセルからの信号を同時にかつ独立して得る
ことができる。この検出器6からの信号のうち、試料ガ
ス濃度に適した長さを有する試料セルから得られる信号
を分離して、試料ガスの濃度を算出する。これにより、
いかなる濃度の試料ガスに対しても、長さの異なるセル
への流路の切り替え、赤外測定部の複数台使用、予備的
な濃度測定、等の必要性は一切なくなる。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、ガス中の赤外吸収特性
を利用して、試料ガス中の特定成分のガス濃度を測定す
る赤外線式ガス分析計に関する。
を利用して、試料ガス中の特定成分のガス濃度を測定す
る赤外線式ガス分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種工業プロセスのガス濃度の管
理、制御や公害監視のための排ガス濃度測定において、
赤外線式ガス分析計が用いられている。
理、制御や公害監視のための排ガス濃度測定において、
赤外線式ガス分析計が用いられている。
【0003】図3に従来の赤外線式ガス分析計の概略構
成図を、図4に遮蔽板の概略構成図を示す。赤外線式ガ
ス分析計は、光源20、長さの異なる試料セル21、2
2、試料セル21、22とそれぞれ同じ長さを有する比
較セル23、24、赤外光を検出する検出器25、増幅
器26、演算回路28、遮蔽板27および遮蔽板27を
回転させるモータ29から構成されている。遮蔽板27
には、外周側に開口部30と、内周側に開口部31が設
けられている。
成図を、図4に遮蔽板の概略構成図を示す。赤外線式ガ
ス分析計は、光源20、長さの異なる試料セル21、2
2、試料セル21、22とそれぞれ同じ長さを有する比
較セル23、24、赤外光を検出する検出器25、増幅
器26、演算回路28、遮蔽板27および遮蔽板27を
回転させるモータ29から構成されている。遮蔽板27
には、外周側に開口部30と、内周側に開口部31が設
けられている。
【0004】光源20から発光された赤外光は、遮蔽板
27の周期的な回転により、遮蔽板27に設けられた開
口部30または31を通過し、試料セル21、22また
は比較セル23、24に導入される。試料セル21、2
2には測定成分を含む試料ガスが導入され、比較セル2
3、24には赤外光を吸収しない窒素ガスなどの比較ガ
スが封入されている。試料セル21、22または比較セ
ル23、24を透過した赤外光は、測定成分の吸収波長
のみに感度を有する検出器25へ導入される。検出器2
5で検出された赤外光強度の信号は増幅器26で増幅さ
れ、演算回路28へ入力され、試料ガス中の測定成分の
濃度が求められる。
27の周期的な回転により、遮蔽板27に設けられた開
口部30または31を通過し、試料セル21、22また
は比較セル23、24に導入される。試料セル21、2
2には測定成分を含む試料ガスが導入され、比較セル2
3、24には赤外光を吸収しない窒素ガスなどの比較ガ
スが封入されている。試料セル21、22または比較セ
ル23、24を透過した赤外光は、測定成分の吸収波長
のみに感度を有する検出器25へ導入される。検出器2
5で検出された赤外光強度の信号は増幅器26で増幅さ
れ、演算回路28へ入力され、試料ガス中の測定成分の
濃度が求められる。
【0005】一方、モータ29が遮蔽板27を回転さ
せ、開口部30または31を周期的に光路に配置するこ
とにより、光源20で発生した赤外光は試料セル21、
22または比較セル23、24に周期的に照射される。
また、遮蔽板27の外周部近傍に取り付けられたセンサ
32によって、開口部30を検出することにより、赤外
光が試料セル21、22に照射されているか比較セル2
3、24に照射されているかを演算回路28で検知し
て、増幅器26より入力された信号が試料セル21、2
2の透過光強度信号か、比較セル23、24の透過光強
度信号かを判別する。
せ、開口部30または31を周期的に光路に配置するこ
とにより、光源20で発生した赤外光は試料セル21、
22または比較セル23、24に周期的に照射される。
また、遮蔽板27の外周部近傍に取り付けられたセンサ
32によって、開口部30を検出することにより、赤外
光が試料セル21、22に照射されているか比較セル2
3、24に照射されているかを演算回路28で検知し
て、増幅器26より入力された信号が試料セル21、2
2の透過光強度信号か、比較セル23、24の透過光強
度信号かを判別する。
【0006】光源20で発生する赤外光の強度や検出器
25の感度は時間と共に変化してしまうため、この変化
による測定への影響を排除しなければならない。このた
めに、比較セル23、24が必要となってくる。すなわ
ち、試料セル21、22中で測定成分によって吸収波長
赤外光が吸収された後の透過光強度を、試料セル21、
22とそれぞれ同じ長さを有する比較セル23、24の
透過光強度で規格化する。この規格化した強度比は試料
ガス中の測定成分濃度と相関関係を有するので、演算回
路28でこの強度比を算出することにより、試料ガス中
の測定成分の濃度を定量することができる。
25の感度は時間と共に変化してしまうため、この変化
による測定への影響を排除しなければならない。このた
めに、比較セル23、24が必要となってくる。すなわ
ち、試料セル21、22中で測定成分によって吸収波長
赤外光が吸収された後の透過光強度を、試料セル21、
22とそれぞれ同じ長さを有する比較セル23、24の
透過光強度で規格化する。この規格化した強度比は試料
ガス中の測定成分濃度と相関関係を有するので、演算回
路28でこの強度比を算出することにより、試料ガス中
の測定成分の濃度を定量することができる。
【0007】上記のような構成の赤外線式ガス分析計で
測定を行う場合、測定対象のガス成分の濃度に応じて、
試料セル21、22の長さを調節しなければならない。
すなわち、測定成分のガス濃度が低濃度の場合、赤外光
吸収が小さいため、正確な測定を行うためには長い試料
セル21を用いる必要がある。また、ガス濃度が高濃度
の場合には、試料ガスが赤外光をすべて吸収してしまわ
ないように、短い試料セル22を使用しなければならな
い。このため、少なくとも2種類の長さの試料セルを用
意しておき、ガス流路を切り替えることにより適当な長
さの試料セルを使用できるようにして測定を行ってい
る。あるいは、長さの異なる試料セルを有している赤外
光測定部を2台用いて、それぞれの測定部で別々に測定
を行い、最適な試料セル長を有している測定部での測定
結果を採用している。
測定を行う場合、測定対象のガス成分の濃度に応じて、
試料セル21、22の長さを調節しなければならない。
すなわち、測定成分のガス濃度が低濃度の場合、赤外光
吸収が小さいため、正確な測定を行うためには長い試料
セル21を用いる必要がある。また、ガス濃度が高濃度
の場合には、試料ガスが赤外光をすべて吸収してしまわ
ないように、短い試料セル22を使用しなければならな
い。このため、少なくとも2種類の長さの試料セルを用
意しておき、ガス流路を切り替えることにより適当な長
さの試料セルを使用できるようにして測定を行ってい
る。あるいは、長さの異なる試料セルを有している赤外
光測定部を2台用いて、それぞれの測定部で別々に測定
を行い、最適な試料セル長を有している測定部での測定
結果を採用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、測定対
象のガス濃度により長さの異なる少なくとも2種類の試
料セルを用意し、ガス流路を切り替えて最適な長さの試
料セルを使用する場合、その流路構成が複雑になり、測
定部のスペースを大きくとらなければならない。また、
どの長さの試料セルが適当であるか、測定対象ガス毎に
確認する操作が必要であり、分析時間が長くなり、操作
も煩雑である。赤外光測定部を2台使用する場合は操作
の煩雑さは解決されるが、コストの上昇が避けられな
い。
象のガス濃度により長さの異なる少なくとも2種類の試
料セルを用意し、ガス流路を切り替えて最適な長さの試
料セルを使用する場合、その流路構成が複雑になり、測
定部のスペースを大きくとらなければならない。また、
どの長さの試料セルが適当であるか、測定対象ガス毎に
確認する操作が必要であり、分析時間が長くなり、操作
も煩雑である。赤外光測定部を2台使用する場合は操作
の煩雑さは解決されるが、コストの上昇が避けられな
い。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、1台の赤外光測定部で長さの異なる2
種類の試料セルを用いて同時に測定を行うことを可能と
し、短時間で分析でき、低コスト、省スペース化が可能
な赤外線式ガス分析計を提供することを目的とする。
れたものであり、1台の赤外光測定部で長さの異なる2
種類の試料セルを用いて同時に測定を行うことを可能と
し、短時間で分析でき、低コスト、省スペース化が可能
な赤外線式ガス分析計を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の赤外線式ガス分析計は、赤外光を発光する
光源と、この赤外光が照射されるとともに試料が導入さ
れる試料セルと、この試料セルを透過した赤外光を検出
する検出器とを備えた赤外線式ガス分析計において、長
さの異なる複数の試料セルを、光路をずらせて直列に接
続して配置すると共に、試料ガスを一方のセルから他方
のセルに順次導入するようにしたものである。長いセル
をロングセルとし、低濃度ガス測定用として使用できる
ようにし、短いセルをショートセルとし、高濃度ガス測
定用として使用できるようにし、これらのセルを直列に
接続し、別々の光路に配置する。この時、遮蔽板の回転
により、一方の側のセルに赤外光が入っているときは、
他方の側は遮蔽されることになり、検出器はそれぞれの
試料セルからの信号を時分割して出力する。この検出器
からの信号のうち、試料ガス濃度に適した長さを有する
試料セルから得られる信号を分離して、試料ガスの濃度
を算出する。このような構成にすることにより、長さの
異なる複数の試料セルを用いて同時に測定を行うことが
でき、短時間での分析が可能で、低コスト、省スペース
化を実現できる。
に、本発明の赤外線式ガス分析計は、赤外光を発光する
光源と、この赤外光が照射されるとともに試料が導入さ
れる試料セルと、この試料セルを透過した赤外光を検出
する検出器とを備えた赤外線式ガス分析計において、長
さの異なる複数の試料セルを、光路をずらせて直列に接
続して配置すると共に、試料ガスを一方のセルから他方
のセルに順次導入するようにしたものである。長いセル
をロングセルとし、低濃度ガス測定用として使用できる
ようにし、短いセルをショートセルとし、高濃度ガス測
定用として使用できるようにし、これらのセルを直列に
接続し、別々の光路に配置する。この時、遮蔽板の回転
により、一方の側のセルに赤外光が入っているときは、
他方の側は遮蔽されることになり、検出器はそれぞれの
試料セルからの信号を時分割して出力する。この検出器
からの信号のうち、試料ガス濃度に適した長さを有する
試料セルから得られる信号を分離して、試料ガスの濃度
を算出する。このような構成にすることにより、長さの
異なる複数の試料セルを用いて同時に測定を行うことが
でき、短時間での分析が可能で、低コスト、省スペース
化を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の赤外線
式ガス分析計の一実施例の構成図である。
参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の赤外線
式ガス分析計の一実施例の構成図である。
【0012】まず、構成について説明する。本発明の赤
外線式ガス分析計は、赤外光を発光する光源1と、ロン
グセル2およびショートセル3と、比較セル4、5と、
赤外光を検出する検出器6と、増幅器7と、演算回路8
と、遮蔽板9および遮蔽板9を回転させるモータ10お
よびセンサ11から構成されている。遮蔽板9は、図4
で示される遮蔽板と同様のものを用いている。
外線式ガス分析計は、赤外光を発光する光源1と、ロン
グセル2およびショートセル3と、比較セル4、5と、
赤外光を検出する検出器6と、増幅器7と、演算回路8
と、遮蔽板9および遮蔽板9を回転させるモータ10お
よびセンサ11から構成されている。遮蔽板9は、図4
で示される遮蔽板と同様のものを用いている。
【0013】次に、動作について説明する。ショートセ
ル3とロングセル2は直列に接続されており、試料ガス
はショートセル3、ロングセル2の順で導入される。光
源1から発光された赤外光は、遮蔽板9の周期的な回転
により、遮蔽板9に設けられた開口部30または31を
通過し、ショートセル3かロングセル2に導入される。
ショートセル3あるいはロングセル2に導入された赤外
光は試料ガスの吸収を受けた後、セルを透過し検出器6
で検出さる。検出器6で検出された光は電気信号に変換
され、増幅器7で増幅された後、演算回路8で信号処理
され、試料ガスの濃度が算出される。
ル3とロングセル2は直列に接続されており、試料ガス
はショートセル3、ロングセル2の順で導入される。光
源1から発光された赤外光は、遮蔽板9の周期的な回転
により、遮蔽板9に設けられた開口部30または31を
通過し、ショートセル3かロングセル2に導入される。
ショートセル3あるいはロングセル2に導入された赤外
光は試料ガスの吸収を受けた後、セルを透過し検出器6
で検出さる。検出器6で検出された光は電気信号に変換
され、増幅器7で増幅された後、演算回路8で信号処理
され、試料ガスの濃度が算出される。
【0014】図2は、遮蔽板9の回転によりショートセ
ル3あるいはロングセル2に導入される赤外光と時間と
の関係および検出器6で得られる信号と時間との関係を
示している。ロングセル2とショートセル3には、遮蔽
板9が一回転するごとに一度ずつ交互に赤外光が導入さ
れる。ロングセル2を透過した赤外光から得られる信号
は、ショートセル3を透過した赤外光から得られる信号
と比較し、試料ガスにより大きな吸収を受けるため、小
さくなる。
ル3あるいはロングセル2に導入される赤外光と時間と
の関係および検出器6で得られる信号と時間との関係を
示している。ロングセル2とショートセル3には、遮蔽
板9が一回転するごとに一度ずつ交互に赤外光が導入さ
れる。ロングセル2を透過した赤外光から得られる信号
は、ショートセル3を透過した赤外光から得られる信号
と比較し、試料ガスにより大きな吸収を受けるため、小
さくなる。
【0015】遮蔽板9の外周部近傍に取り付けられたセ
ンサ11によって、開口部30を検出することにより、
赤外光がショートセル3に照射されているかロングセル
2に照射されているかを演算回路8で検知して、増幅器
7より入力された信号がショートセル3の透過光強度信
号か、ロングセル2の透過光強度信号かを判別すること
ができる。これにより、図2に示すように、ロングセル
2からの信号とショートセル3からの信号を分離するこ
とが可能となり、従来例に見られるような、2種類の長
さの試料セルの流路を切り替えて測定を行うことなし
に、一台の光源1、検出器6を使用し、2種類の長さの
セルを用いて同時に測定することができる。この結果、
測定時間の短縮、低コスト化、流路構成の簡略化による
省スペース化が同時に可能となる。
ンサ11によって、開口部30を検出することにより、
赤外光がショートセル3に照射されているかロングセル
2に照射されているかを演算回路8で検知して、増幅器
7より入力された信号がショートセル3の透過光強度信
号か、ロングセル2の透過光強度信号かを判別すること
ができる。これにより、図2に示すように、ロングセル
2からの信号とショートセル3からの信号を分離するこ
とが可能となり、従来例に見られるような、2種類の長
さの試料セルの流路を切り替えて測定を行うことなし
に、一台の光源1、検出器6を使用し、2種類の長さの
セルを用いて同時に測定することができる。この結果、
測定時間の短縮、低コスト化、流路構成の簡略化による
省スペース化が同時に可能となる。
【0016】分離された2種類の信号から、試料ガス濃
度によって、適当な強度を示す信号が選択され、演算回
路8において試料ガス濃度が算出される。この時、比較
セル4、5には赤外光を吸収しない窒素ガスなどの比較
ガスが封入されており、あらかじめ試料導入前、あるい
は試料排出後に比較セル4、5を透過した赤外光が測定
され、ロングセル2からの信号に対しては、比較セル4
からの信号を使用して濃度計算が行われ、ショートセル
3からの信号に対しては、比較セル5からの信号を使用
して濃度計算が行われる。
度によって、適当な強度を示す信号が選択され、演算回
路8において試料ガス濃度が算出される。この時、比較
セル4、5には赤外光を吸収しない窒素ガスなどの比較
ガスが封入されており、あらかじめ試料導入前、あるい
は試料排出後に比較セル4、5を透過した赤外光が測定
され、ロングセル2からの信号に対しては、比較セル4
からの信号を使用して濃度計算が行われ、ショートセル
3からの信号に対しては、比較セル5からの信号を使用
して濃度計算が行われる。
【0017】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を
行うことができる。例えば、ロングセル2とショートセ
ル3として半割れタンデム型セルを使用することがで
き、ロングセル2とショートセル3の長さの比は特に限
定されるものではなく、対象とする測定試料により適宜
選択することができる。また、遮蔽板9はロングセル2
およびショートセル3と検出器6の間に配置してもよ
い。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を
行うことができる。例えば、ロングセル2とショートセ
ル3として半割れタンデム型セルを使用することがで
き、ロングセル2とショートセル3の長さの比は特に限
定されるものではなく、対象とする測定試料により適宜
選択することができる。また、遮蔽板9はロングセル2
およびショートセル3と検出器6の間に配置してもよ
い。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、試料セルとして長さの
異なる複数のセルを使用し、それぞれが直列に接続され
て試料ガスが導入され、それぞれのセルが別々の光路に
配置されているので、長さの異なるセルでの測定を同時
に行うことが可能となる。また、遮蔽板による赤外光の
チョッピングにより、複数のセルに交互に赤外線が導入
され、一台の光源、検出器を用いて、複数のセルからの
信号を同時にかつ独立して得ることができる。これによ
り、いかなる濃度の試料ガスに対しても、長さの異なる
セルへの流路の切り替え、赤外測定部の複数台使用、予
備的な濃度測定、等の必要性は一切なくなる。その結
果、分析時間が短く、低コストで省スペース化が可能と
なる。
異なる複数のセルを使用し、それぞれが直列に接続され
て試料ガスが導入され、それぞれのセルが別々の光路に
配置されているので、長さの異なるセルでの測定を同時
に行うことが可能となる。また、遮蔽板による赤外光の
チョッピングにより、複数のセルに交互に赤外線が導入
され、一台の光源、検出器を用いて、複数のセルからの
信号を同時にかつ独立して得ることができる。これによ
り、いかなる濃度の試料ガスに対しても、長さの異なる
セルへの流路の切り替え、赤外測定部の複数台使用、予
備的な濃度測定、等の必要性は一切なくなる。その結
果、分析時間が短く、低コストで省スペース化が可能と
なる。
【図1】本発明の赤外線式ガス分析計の一実施例の概略
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】同実施例においてセルに入る光量と時間の関
係、および検出器で得られる信号と時間との関係を示し
た図である。
係、および検出器で得られる信号と時間との関係を示し
た図である。
【図3】従来の赤外線式ガス分析計の概略構成を示す図
である。
である。
【図4】赤外線式ガス分析計の遮蔽板の概略構成を示す
図である。
図である。
1、20…光源 2…ロングセル 3…ショートセル 4、5、23、24…比較セル 6、25…検出器 7、26…増幅器 8、28…演算回路 9、27…遮蔽板 10、29…モータ 11、32…センサ 21、22…試料セル 30、31…開口部
Claims (1)
- 【請求項1】 赤外光を発光する光源と、この赤外光が
照射されるとともに試料が導入される試料セルと、この
試料セルを透過した赤外光を検出する検出器とを備えた
赤外線式ガス分析計において、長さの異なる複数の試料
セルを、光路をずらせて直列に配置すると共に、試料ガ
スを一方のセルから他方のセルに順次導入することを特
徴とする赤外線式ガス分析計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000150756A JP2001330562A (ja) | 2000-05-23 | 2000-05-23 | 赤外線式ガス分析計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000150756A JP2001330562A (ja) | 2000-05-23 | 2000-05-23 | 赤外線式ガス分析計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001330562A true JP2001330562A (ja) | 2001-11-30 |
Family
ID=18656405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000150756A Pending JP2001330562A (ja) | 2000-05-23 | 2000-05-23 | 赤外線式ガス分析計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001330562A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009059153A1 (en) * | 2007-11-01 | 2009-05-07 | Shell Oil Company | An alkylaromatic dehydrogenation system and method for monitoring and controlling the system |
JP2010271048A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Horiba Ltd | ガス分析計 |
JP2011099803A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Riken Keiki Co Ltd | 光吸収型ガス検知器 |
CN107621454A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-01-23 | 杭州希玛诺光电技术股份有限公司 | 一种并/串行复用的多参数水质快速测定方法 |
CN111929209A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-13 | 长沙开元仪器有限公司 | 气体组分测量方法、装置、设备及可读存储介质 |
CN115436329A (zh) * | 2021-06-04 | 2022-12-06 | 株式会社岛津制作所 | 气体测定装置 |
-
2000
- 2000-05-23 JP JP2000150756A patent/JP2001330562A/ja active Pending
Cited By (7)
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