JP2001330041A - 液圧継手 - Google Patents

液圧継手

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JP2001330041A
JP2001330041A JP2000152644A JP2000152644A JP2001330041A JP 2001330041 A JP2001330041 A JP 2001330041A JP 2000152644 A JP2000152644 A JP 2000152644A JP 2000152644 A JP2000152644 A JP 2000152644A JP 2001330041 A JP2001330041 A JP 2001330041A
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liquid
inlet
valve body
pressure
liquid chamber
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JP2000152644A
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Reiji Saito
怜二 斎藤
Masa Okutama
雅 奥玉
Hidenori Kawamura
秀紀 川村
Shigenobu Ono
繁延 大野
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NAKAMURA JIKO KK
Original Assignee
NAKAMURA JIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によって、液室への液の供給,圧
力の維持,減圧などを行うための注入口開閉用の弁体に
おける液漏れを防止する。 【解決手段】 液通路28に、樹脂性フィルタ、あるい
は多孔性の金属または多孔性のセラミックなどのフィル
タ部材30を設置する。フィルタ部材30を設置したた
め、従来問題となっていたスピンドルの交換の際に液圧
継手を減圧するとき、液流出側から異物が弁体8内へ侵
入して弁部分に付着し、微細な液漏れを発生させること
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に液室が設け
られ、この液室に通じる液注入口から注入口開閉用弁体
を介して圧入された液体の圧力により膨出壁を膨出させ
て他の部材に圧接させる構造の液圧継手に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】前記構造の液圧継手として、例えば図4
に示すような油圧継手の構造のものがある。図4におい
て、1は中央に通孔1aが設けられた液圧(油圧)継
手、2は、液圧継手1の通孔1a中に挿入され、例えば
原動機に連結された円筒状の軸、3は、円筒状の軸2の
中に一端が挿入され、例えば圧延ローラを構成するスピ
ンドルであって、液圧継手1の内周と円筒状の軸2の外
周との間には隙間δ1が形成され、円筒状の軸2の内周
とスピンドル3の外周との間には隙間δ2が形成されて
いる。
【0003】液圧継手1は、円筒の内周面から一定の肉
厚tの膨出壁4を介して、軸方向に任意の幅を有する液
室5が設けられており、液室5における軸方向の両端部
には円形の断面形状を有する拡大部6が形成されてい
る。さらに、液圧継手1の側部には液室5に通じる液注
入口7が設けられている。
【0004】液注入口7には、例えば図5に示す構造の
注入口開閉用の弁体8が設置される。図5において、1
0は中央孔10aを有する弁本体であって、図の左側が
液注入側であり、右側が液流出側である。11は弁本体
10の中央孔10aにおける液流出側から螺合される止
め筒体、12は、中央液通路12aが中央軸方向に設け
られ、かつ中央液通路12aと外部とを連通する複数の
側孔12bが設けられて、止め筒体11の内部に摺動可
能に配設されたバルブ体である。
【0005】さらに13は弁本体10の中央孔10aに
おける液注入側に設けられたリング状パッキング、14
は止め筒体11の先端部11aとによりバルブパッキン
グ15を挟持するカラー体、16は、止め筒体11の内
段部11bとバルブ体12との間に設けられて、バルブ
体12をバルブパッキング15に圧接させるスプリング
である。
【0006】前記構成の液圧継手における動作を説明す
る。
【0007】弁本体10の中央孔10aにおける液注入
側に、リング状パッキング13に密着するように図示し
ない液圧ポンプに連結された液注入用治具がセットされ
ると、その液注入用治具の先端がバルブ体12の端部1
2cを押圧し、バルブ体12をスプリング16の付勢力
に抗して液流出側へ移動させる。この移動によりバルブ
体12はバルブパッキング15から離れて開弁状態にな
る。この状態で液圧ポンプにより圧力を受けた液体を流
入させる。液体は、バルブ体12の外周とバルブパッキ
ング15の内周の隙間を通り、さらにバルブ体12の側
孔12bを通って中央液通路12aを経て液室5に入
る。
【0008】液室5内では、全壁に液圧が加わり、膨出
壁4が内部から押されるようになって、図4に2点鎖線
にて示すように膨出して、円筒状の軸2の外周面を押圧
する。この押圧を受けて円筒状の軸2が弾性変形してス
ピンドル3に圧接し、円筒状の軸2とスピンドル3とが
強固に結合される。
【0009】この結合は、液注入用治具によるバルブ体
12に対する押圧を解除することによって維持される。
すなわち、バルブ体12に対する押圧が解除されると、
バルブ体12がスプリング16の付勢力を受けて、バル
ブパッキング15に弾接する位置に戻ることにより閉弁
状態になり、よって、液室5内の圧力が保たれて前記結
合状態が維持されることになる。そして、スピンドル3
の交換などの際には、バルブ体12を開弁して液圧を除
去することによって前記結合を解除する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の液圧継手の
構造では、スピンドル3の前記結合状態において、弁体
8を介して液を注入することにより加圧状態にし、また
スピンドル3を抜くときには、弁体8を介して液を抜き
取って減圧が行われる。例えばスピンドル3が圧延ロー
ラなどの加工手段を構成するものでは、加工回数が所定
数に達したときに交換され、特に精密な加工が行われる
装置に使用されるものでは、その加工精度を維持する必
要があることから比較的頻繁にスピンドル3の交換が行
われる。近年では繊細で精密度の高い加工が要求される
傾向にあって、スピンドル3の交換回数も多くなる傾向
にある。
【0011】上述した繊細で精密度の高い加工が要求さ
れる傾向の中において、近年、問題になってきたことが
ある。それはスピンドル3を液圧継手から抜く際の減圧
時に、液室5側から異物が弁体8に移動してきてバルブ
体12とバルブパッキング15とのシール部分(弁部
分)に付着し、微細な液漏れを発生させることである。
【0012】一般に、液室の圧力変化(圧力低下)ΔP
は、使用する液体の体積弾性係数をK、容積差をΔV、
液室容積をVとすると(数1)で表せる。
【0013】
【数1】ΔP=K×ΔV/V ここで例えば、K=2×104(kg/cm2)の液体を
使用し、100cm3の液室5を有する液圧継手におい
て、0.5cm3の液漏れが発生したと仮定すると、液
室5の圧力変化(圧力低下)ΔPは(数2)で表せる。
【0014】
【数2】 ΔP=(2×104)×0.5/100 =100(kg/cm2) 液漏れが発生する前の液圧が500kg/cm2である
とすると、20%の圧力減少が生じることになる。この
ことにより、液圧継手におけるスピンドル3に対する結
合力が低下したり、円筒状の軸2とスピンドル3との間
に微小な隙間が生じてしまい、このことが、圧延加工に
おいて圧延している製品にチャタマークと呼ばれる不良
を発生させる原因となる。
【0015】前記異物の発生は、その原因の調査,検討
の結果、主として次のようなことであった。
【0016】すなわち、液圧継手の製造過程において、
図4に示すような一定の肉厚tの膨出壁4,環状の液室
5,拡大部6などを形成するため、複数の加工品を接合
して溶接し、かつ熱処理を行う。例えば液室を形成する
場合、筒状部材の内部に径の異なる筒状部材を嵌挿し
て、筒状部材の端部を溶接させることにより両筒状部材
における内径部と外径部との間に液室を形成させる製造
方法がある。この際、液室5側に発生するビード部分、
およびその近傍に生成される金属酸化皮膜が、液室5に
おける加圧,減圧の繰り返しによって剥離し、それが微
小異物となる。
【0017】また、溶接後に焼入れ,焼戻し処理が行わ
れるが、この処理に際して液室5の内部、および液室5
と液注入口7間の液通路における内表面に金属酸化皮膜
が生成され、その金属酸化皮膜が加圧,減圧の繰り返し
によって剥離し、それが微小異物となる。
【0018】さらに、液室5と液注入口7間の液通路
は、通常、機械加工により形成される。そして、その機
械加工の際に生成される切り粉は、除去作業によって比
較的容易に除去することができる。しかし、特に液通路
が交差する箇所では、液通路の内表面に微細な金属片が
付いた状態で残ってしまうことがあり、この微細な金属
片を全て除去することは現実には困難であって、残留し
ている前記微細な金属片が加圧,減圧の繰返しによって
分離し、それが微小異物となる。
【0019】したがって、前記微小異物の発生は、液圧
継手の製造上、避けられない現象であるといえる。
【0020】しかしながら、弁体8におけるバルブ体1
2とバルブパッキング15とのシールド部分に付着する
微小異物が原因となる微細な液漏れは、液圧継手のよう
な高圧液体を使用するものでは、圧力減による動作の不
安定化を引き起こし、液圧継手を製品加工装置における
動力伝達機構の一部に組み込んで使用するものにあって
は、製品不良発生の原因となり、前記構成の液圧継手を
組み込む加工装置が、高精度で高品位の仕上げが要求さ
れるものであればある程、前記微小異物の対策は重要な
解決課題となる。
【0021】前記異物のシールド部分への付着は、加
圧,減圧が多く繰り返されることに比例して発生しやす
い。上述したように、精密な加工が行われる装置に使用
されるものでは、その加工精度を維持する必要があるこ
とから比較的頻繁にスピンドル3の交換が行われ、近年
の繊細で精密度の高い加工が要求される傾向にあって、
スピンドル3の交換回数も多くなる傾向にある。特に圧
延装置の場合では、1日数回のスピンドル交換が行われ
る。
【0022】本発明の目的は、前記従来の課題を解決
し、簡単な構成によって、液室への液の供給,圧力の維
持,減圧などを行うための注入口開閉用の弁体における
液漏れを防止することができるようにした液圧継手を提
供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、筒状体の内周面あるいは
柱状体の外周面から一定の肉厚の膨出壁を介して、軸方
向に任意の幅を有する液室が設けられ、注入口開閉用弁
体を介して前記液室に通じる液注入口から圧入された液
体の圧力により前記膨出壁を膨出させて前記筒状体内に
挿入もしくは前記柱状体に挿嵌された他の部材に圧接さ
せる液圧継手において、前記注入口開閉用弁体に異物を
捕捉するためのフィルタ部材を設けたことを特徴とし、
この構成によって、注入口開閉用弁体における弁部分に
移動してくる異物をフィルタ部材によって捕捉すること
によって、従来のように異物の付着によって弁部分にお
ける密閉度を低下させて、加圧時における液漏れ,減圧
を引き起こすことを防止することが可能になる。
【0024】請求項2記載の本発明は、筒状体の内周面
あるいは柱状体の外周面から一定の肉厚の膨出壁を介し
て、軸方向に任意の幅を有する液室が設けられ、注入口
開閉用弁体を介して前記液室に通じる液注入口から圧入
された液体の圧力により前記膨出壁を膨出させて前記筒
状体内に挿入もしくは前記柱状体に挿嵌された他の部材
に圧接させる液圧継手において、前記液注入口から液室
に至る液通路に異物を捕捉するためのフィルタ部材を設
けたことを特徴とし、この構成によって、液通路から注
入口開閉用弁体における弁部分に移動してくる異物をフ
ィルタ部材によって捕捉することによって、従来のよう
に異物の付着によって弁部分における密閉度を低下させ
て、加圧時における液漏れ,減圧を引き起こすことを防
止することが可能になる。
【0025】請求項3記載の本発明は、筒状体の内周面
あるいは柱状体の外周面から一定の肉厚の膨出壁を介し
て、軸方向に任意の幅を有する液室が設けられ、注入口
開閉用弁体を介して前記液室に通じる液注入口から圧入
された液体の圧力により前記膨出壁を膨出させて前記筒
状体内に挿入もしくは前記柱状体に挿嵌された他の部材
に圧接させる液圧継手において、前記注入口開閉用弁体
に連結される液供給用高圧ホースの一部に異物を捕捉す
るためのフィルタ部材を設けたことを特徴とし、この構
成によって、注入口開閉用弁体に連結された液供給用高
圧ホースから弁部分に移動してくる異物をフィルタ部材
によって捕捉することによって、従来のように異物の付
着によって弁部分における密閉度を低下させて、加圧時
における液漏れ,減圧を引き起こすことを防止すること
が可能になる。
【0026】請求項4記載の本発明は、筒状体の内周面
あるいは柱状体の外周面から一定の肉厚の膨出壁を介し
て、軸方向に任意の幅を有する液室が設けられ、注入口
開閉用弁体を介して前記液室に通じる液注入口から圧入
された液体の圧力により前記膨出壁を膨出させて前記筒
状体内に挿入もしくは前記柱状体に挿嵌された他の部材
に圧接させる液圧継手において、前記注入口開閉用弁体
を、前記液注入口に液体を送る液供給用高圧ホースが端
部に連結される注入口部材に設け、前記注入口開閉用弁
体に異物を捕捉するためのフィルタ部材を設けたことを
特徴とし、この構成によって、液供給用高圧ホースの端
部から注入口開閉用弁体における弁部分に移動してくる
異物をフィルタ部材によって捕捉することによって、従
来のように異物の付着によって弁部分における密閉度を
低下させて、加圧時における液漏れ,減圧を引き起こす
ことを防止することが可能になる。
【0027】請求項5記載の本発明は、筒状体の内周面
あるいは柱状体の外周面から一定の肉厚の膨出壁を介し
て、軸方向に任意の幅を有する液室が設けられ、注入口
開閉用弁体を介して前記液室に通じる液注入口から圧入
された液体の圧力により前記膨出壁を膨出させて前記筒
状体内に挿入もしくは前記柱状体に挿嵌された他の部材
に圧接させる液圧継手において、前記注入口開閉用弁体
を、前記液注入口に液体を送る液供給用高圧ホースの端
部が連結される注入口部材の液通路に設け、この液通路
に異物を捕捉するためのフィルタ部材を設けたことを特
徴とし、この構成によって、注入口開閉用弁体の弁部分
に液供給用高圧ホースから注入口部材の液通路を通って
移動してくる異物をフィルタ部材によって捕捉すること
によって、従来のように異物の付着によって弁部分にお
ける密閉度を低下させて、加圧時における液漏れ,減圧
を引き起こすことを防止することが可能になる。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項1〜5いず
れか1項に記載の液圧継手において、注入口開閉用弁体
は、少なくとも弁本体と、この弁本体内に摺動可能に設
けられたバルブ体と、このバルブ体の一部に弾接するこ
とによって閉弁するパッキングとを備えたことを特徴と
し、この構成によって、異物の存在によって液漏れが生
じやすいバルブ体とパッキングとのシールド部分におけ
る異物の付着が防止され、この構成の弁体において、加
圧時における液漏れ,減圧を引き起こすことを効果的に
防止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。なお、図4,図5
にて説明した部材に対応する部材には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
【0030】図1は本発明の実施形態を説明するための
圧延機における液圧継手部分を示す一部断面図であり、
21は自在継手であり、その一方のヨーク21aから延
出した軸22は図示しない駆動装置に連結され、また他
方のヨーク21bにはフランジ付円筒状の軸(以下、フ
ランジパイプという)23が結合されている。フランジ
パイプ23の外側には、図4にて説明した構成と同様の
液圧継手1が嵌挿されており、またフランジパイプ23
の内側には従動側の圧延ローラを構成するスピンドル3
が挿入されている。
【0031】液圧継手1の液注入口7には配管継手24
が嵌着されており、配管継手24の液注入側には、図示
しない液圧ポンプから高圧液を弁体8に供給するための
高圧ホース25の一端が接続されている。さらに、液圧
継手1において、図2に示す図1のA部拡大断面図のよ
うに、弁体8の液流出側に液室5に通じる液通路26が
形成されている。
【0032】高圧ホース25の他端は、軸22上に設置
された注入口部材27の液通路28の一端に配管継手2
9を介して連結されており、図3に示すように、液通路
28の他端には、図5にて説明した構成と同様の弁体8
が嵌着されている。
【0033】また本実施形態では、図2に示す液通路2
6の一部と、図3に示す液通路28の一部との少なくと
もいずれか一方に、樹脂性フィルタ、あるいは多孔性の
金属または多孔性のセラミックなどのフィルタ部材30
を設置してある。
【0034】このようにフィルタ部材30を設置したこ
とにより、既述したように従来問題となっていたスピン
ドル3の交換の際に、液圧継手1を減圧するとき、液室
5側(液流出側)から異物が移動(逆流)して弁体8内
に侵入し、図5に示すバルブ体12とバルブパッキング
15とのシール部分に付着し、微細な液漏れを発生させ
ることを防止することができる。
【0035】フィルタ部材30が捕捉した異物はフィル
タ部材30の洗浄により除去することができる。また異
物の捕捉量が多い場合には、フィルタ部材30を交換す
るようにしてもよい。
【0036】また、フィルタ部材30は、弁体8内にお
けるバルブ体12とバルブパッキング15とのシール
(密閉)に影響しない部位に設置してもよい。さらに、
高圧ホース25内部、および高圧ホース25を構成する
一部分にフィルタ部材30を設置すれば、弁体8に対す
る異物の移動防止の効果はさらに高まる。
【0037】なお、本発明では、注入口開閉用の弁体の
設置位置は、図5に示すように、ホール類を介さずに弁
体8を液注入口7に直接設置する構成のものにおいても
適用することができる。
【0038】さらに本発明は、液圧継手における液室あ
るいは弁体などの形状,構造として前記実施形態にて説
明したものに限るものではなく、筒状体の内周面あるい
は柱状体の外周面から一定の肉厚の膨出壁を介して、軸
方向に任意の幅を有する液室が設けられ、この液室に通
じる液注入口から注入口開閉用弁体を介して圧入された
液体の圧力により前記膨出壁を膨出させて前記筒状体内
に挿入もしくは前記柱状体に挿嵌された他の部材に圧接
させる構造の液圧継手に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液圧継手内部における異物の発生に着目し、注入口開閉
用弁体における弁部分に移動してくる異物をフィルタ部
材によって捕捉することによって、従来のような異物の
付着によって弁部分における密閉度を低下させて、加圧
時における液漏れ,減圧を引き起こすなどの不具合の発
生を防ぐことができるため、本液圧継手を使用して駆動
伝達する製品加工装置において、安定した製品加工が行
われ製品精度,品質の安定化が可能になるなど、実際的
な効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための圧延機にお
ける液圧継手部分を示す一部断面図
【図2】図1におけるA部を拡大して示す断面図
【図3】図1における注入口部材を拡大して示す断面図
【図4】液圧継手の構成例を示す断面図
【図5】弁体の構成例を示す断面図
【符号の説明】
1 液圧継手 2 円筒状の軸 3 スピンドル 4 膨出壁 5 液室 7 液注入口 8 弁体 10 弁本体 12 バルブ体 15 バルブパッキング 21 自在継手 23 フランジパイプ 24,29 配管継手 25 高圧ホース 26,28 液通路 27 注入口部材 30 フィルタ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 秀紀 東京都中央区築地3丁目10番10号 株式会 社中村自工内 (72)発明者 大野 繁延 東京都中央区築地3丁目10番10号 株式会 社中村自工内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体の内周面あるいは柱状体の外周面
    から一定の肉厚の膨出壁を介して、軸方向に任意の幅を
    有する液室が設けられ、注入口開閉用弁体を介して前記
    液室に通じる液注入口から圧入された液体の圧力により
    前記膨出壁を膨出させて前記筒状体内に挿入もしくは前
    記柱状体に挿嵌された他の部材に圧接させる液圧継手に
    おいて、前記注入口開閉用弁体に異物を捕捉するための
    フィルタ部材を設けたことを特徴とする液圧継手。
  2. 【請求項2】 筒状体の内周面あるいは柱状体の外周面
    から一定の肉厚の膨出壁を介して、軸方向に任意の幅を
    有する液室が設けられ、注入口開閉用弁体を介して前記
    液室に通じる液注入口から圧入された液体の圧力により
    前記膨出壁を膨出させて前記筒状体内に挿入もしくは前
    記柱状体に挿嵌された他の部材に圧接させる液圧継手に
    おいて、前記液注入口から液室に至る液通路に異物を捕
    捉するためのフィルタ部材を設けたことを特徴とする液
    圧継手。
  3. 【請求項3】 筒状体の内周面あるいは柱状体の外周面
    から一定の肉厚の膨出壁を介して、軸方向に任意の幅を
    有する液室が設けられ、注入口開閉用弁体を介して前記
    液室に通じる液注入口から圧入された液体の圧力により
    前記膨出壁を膨出させて前記筒状体内に挿入もしくは前
    記柱状体に挿嵌された他の部材に圧接させる液圧継手に
    おいて、前記注入口開閉用弁体に連結される液供給用高
    圧ホースの一部に異物を捕捉するためのフィルタ部材を
    設けたことを特徴とする液圧継手。
  4. 【請求項4】 筒状体の内周面あるいは柱状体の外周面
    から一定の肉厚の膨出壁を介して、軸方向に任意の幅を
    有する液室が設けられ、注入口開閉用弁体を介して前記
    液室に通じる液注入口から圧入された液体の圧力により
    前記膨出壁を膨出させて前記筒状体内に挿入もしくは前
    記柱状体に挿嵌された他の部材に圧接させる液圧継手に
    おいて、前記注入口開閉用弁体を、前記液注入口に液体
    を送る液供給用高圧ホースの端部が連結される注入口部
    材に設け、前記注入口開閉用弁体に異物を捕捉するため
    のフィルタ部材を設けたことを特徴とする液圧継手。
  5. 【請求項5】 筒状体の内周面あるいは柱状体の外周面
    から一定の肉厚の膨出壁を介して、軸方向に任意の幅を
    有する液室が設けられ、注入口開閉用弁体を介して前記
    液室に通じる液注入口から圧入された液体の圧力により
    前記膨出壁を膨出させて前記筒状体内に挿入もしくは前
    記柱状体に挿嵌された他の部材に圧接させる液圧継手に
    おいて、前記注入口開閉用弁体を、前記液注入口に液体
    を送る液供給用高圧ホースの端部が連結される注入口部
    材の液通路に設け、この液通路に異物を捕捉するための
    フィルタ部材を設けたことを特徴とする液圧継手。
  6. 【請求項6】 前記注入口開閉用弁体は、少なくとも弁
    本体と、この弁本体内に摺動可能に設けられたバルブ体
    と、このバルブ体の一部に弾接することによって閉弁す
    るパッキングとを備えたことを特徴とする請求項1〜5
    いずれか1項に記載の液圧継手。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010048361A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP2010048362A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP2011163501A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ

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