JP2001330034A - ベアリングおよびその製造方法 - Google Patents
ベアリングおよびその製造方法Info
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- JP2001330034A JP2001330034A JP2001068828A JP2001068828A JP2001330034A JP 2001330034 A JP2001330034 A JP 2001330034A JP 2001068828 A JP2001068828 A JP 2001068828A JP 2001068828 A JP2001068828 A JP 2001068828A JP 2001330034 A JP2001330034 A JP 2001330034A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸部材との当接部におけるベアリングの摩
耗を防止し、かつ熱変形の可能性を回避し得るベアリン
グおよびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 耐摩耗性に優れるベアリングおよびその
製造方法が開示されている。本発明のベアリングは、ベ
アリング基材の表面に、ジルコニウム成分とジルコニウ
ム以外の金属成分とを含有する金属酸化物薄膜を有す
る。
耗を防止し、かつ熱変形の可能性を回避し得るベアリン
グおよびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 耐摩耗性に優れるベアリングおよびその
製造方法が開示されている。本発明のベアリングは、ベ
アリング基材の表面に、ジルコニウム成分とジルコニウ
ム以外の金属成分とを含有する金属酸化物薄膜を有す
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベアリングおよびそ
の製造方法に関し、より詳細には、軸部材との当節部に
おける摩耗を防止し得るベアリングおよびその製造方法
に関する。
の製造方法に関し、より詳細には、軸部材との当節部に
おける摩耗を防止し得るベアリングおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車軸のような軸部材をより円滑に
回転またはスライドさせるために、ベアリングが使用さ
れている。一般に、ベアリングはステンレスなどの硬質
でかつ耐久性に優れる金属材料から製造される。
回転またはスライドさせるために、ベアリングが使用さ
れている。一般に、ベアリングはステンレスなどの硬質
でかつ耐久性に優れる金属材料から製造される。
【0003】特に、ボールベアリングはその形状がほぼ
真球であり、軸部材との接点を可能な限り低減させるこ
とにより、軸部材をより円滑に回転またはスライドさせ
ることができる。
真球であり、軸部材との接点を可能な限り低減させるこ
とにより、軸部材をより円滑に回転またはスライドさせ
ることができる。
【0004】このようにボールベアリングは、その形状
をより精密に制御する開発がなされる一方で、いくつか
の問題がある。
をより精密に制御する開発がなされる一方で、いくつか
の問題がある。
【0005】例えば、近年、自動車、列車などの交通機
関において、より高速化が期待されており、これら交通
機関はより高速度で移動する必要がある。同時に、これ
ら交通機関においては、さらなる安全性も求められてい
る。このような要求を満足するために、高速で回転する
車軸を受けるボールベアリングにおいては、高速で回転
する車軸に対し、耐摩耗および耐熱性を有することによ
りボールベアリング自体の変形を長期にわたって防止す
る必要がある。
関において、より高速化が期待されており、これら交通
機関はより高速度で移動する必要がある。同時に、これ
ら交通機関においては、さらなる安全性も求められてい
る。このような要求を満足するために、高速で回転する
車軸を受けるボールベアリングにおいては、高速で回転
する車軸に対し、耐摩耗および耐熱性を有することによ
りボールベアリング自体の変形を長期にわたって防止す
る必要がある。
【0006】また、より真球に近い形状を有するボール
ベアリングであっても、依然、軸部材との接点は存在す
るため、摩耗または熱による変形は軸部材とベアリング
との当接部を増加させて軸部材の回転またはスライドに
かかるエネルギーを低下させるという問題がある。
ベアリングであっても、依然、軸部材との接点は存在す
るため、摩耗または熱による変形は軸部材とベアリング
との当接部を増加させて軸部材の回転またはスライドに
かかるエネルギーを低下させるという問題がある。
【0007】このような点から、優れた耐摩耗性と熱変
形を防止し得る耐熱性とを備えたベアリングの開発が所
望されている。
形を防止し得る耐熱性とを備えたベアリングの開発が所
望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の
解決を課題とするものであり、その目的とするところは
軸部材との当接部におけるベアリングの摩耗を防止し、
かつ熱変形の可能性を回避し得るベアリングおよびその
製造方法を提供することにある。
解決を課題とするものであり、その目的とするところは
軸部材との当接部におけるベアリングの摩耗を防止し、
かつ熱変形の可能性を回避し得るベアリングおよびその
製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベアリング基
材の表面に、ジルコニウム成分とジルコニウム以外の金
属成分とを含有する金属酸化物薄膜を有する、ベアリン
グである。
材の表面に、ジルコニウム成分とジルコニウム以外の金
属成分とを含有する金属酸化物薄膜を有する、ベアリン
グである。
【0010】1つの実施形態においては、上記金属酸化
物薄膜は、アミノポリカルボン酸とジルコニウム化合物
とから形成されるジルコニウム錯体またはジルコニウム
塩とアミンとの塩であり、該ジルコニウム以外の金属成
分がジルコニウム以外の金属を含む化合物であり、そし
て該組成物の全金属成分のうち、該ジルコニウム成分が
酸化ジルコニウム換算で70モル%〜98モル%の割合
で含有されかつ該ジルコニウム以外の金属成分が該金属
の酸化物換算で2モル%〜30モル%の割合で含有され
る、組成物由来の膜であり;酸化ジルコニウムとジルコ
ニウム以外の金属の酸化物との固溶体でなり;そして該
ジルコニウム以外の金属の酸化物が該固溶体の成分とし
て、2モル%〜30モル%の割合で含有される。
物薄膜は、アミノポリカルボン酸とジルコニウム化合物
とから形成されるジルコニウム錯体またはジルコニウム
塩とアミンとの塩であり、該ジルコニウム以外の金属成
分がジルコニウム以外の金属を含む化合物であり、そし
て該組成物の全金属成分のうち、該ジルコニウム成分が
酸化ジルコニウム換算で70モル%〜98モル%の割合
で含有されかつ該ジルコニウム以外の金属成分が該金属
の酸化物換算で2モル%〜30モル%の割合で含有され
る、組成物由来の膜であり;酸化ジルコニウムとジルコ
ニウム以外の金属の酸化物との固溶体でなり;そして該
ジルコニウム以外の金属の酸化物が該固溶体の成分とし
て、2モル%〜30モル%の割合で含有される。
【0011】1つの実施形態においては、上記ジルコニ
ウム化合物は、ジルコニウムアルコキシド、および有機
酸または無機酸のジルコニウム塩からなる群より選択さ
れる少なくとも1種である。
ウム化合物は、ジルコニウムアルコキシド、および有機
酸または無機酸のジルコニウム塩からなる群より選択さ
れる少なくとも1種である。
【0012】1つの実施形態においては、上記組成物
は、上記ジルコニウム成分とジルコニウム以外の金属成
分とを極性溶媒中に含有する液状の組成物である。
は、上記ジルコニウム成分とジルコニウム以外の金属成
分とを極性溶媒中に含有する液状の組成物である。
【0013】1つの実施形態においては、上記ジルコニ
ウム以外の金属成分は、Y、Mg、Ca、Sc、Ceま
たはSrを含む化合物からなる群より選択される少なく
とも1種である。
ウム以外の金属成分は、Y、Mg、Ca、Sc、Ceま
たはSrを含む化合物からなる群より選択される少なく
とも1種である。
【0014】本発明はまた、ベアリングの製造方法であ
って、アミノポリカルボン酸とジルコニウム化合物とか
ら形成されるジルコニウム錯体またはジルコニウム塩と
アミンとの塩であり、該ジルコニウム以外の金属成分が
ジルコニウム以外の金属を含む化合物であり、そして該
組成物の全金属成分のうち、該ジルコニウム成分が酸化
ジルコニウム換算で70モル%〜98モル%の割合で含
有されかつ該ジルコニウム以外の金属成分が該金属の酸
化物換算で2モル%〜30モル%の割合で含有される、
組成物をベアリング基材の表面に付与し、塗膜を形成す
る工程;および該ベアリング基材上に形成された塗膜の
組成物を結晶化させることにより、ジルコニウム成分と
ジルコニウム以外の金属成分とを含有する金属酸化物薄
膜を形成する工程; を包含する、方法である。
って、アミノポリカルボン酸とジルコニウム化合物とか
ら形成されるジルコニウム錯体またはジルコニウム塩と
アミンとの塩であり、該ジルコニウム以外の金属成分が
ジルコニウム以外の金属を含む化合物であり、そして該
組成物の全金属成分のうち、該ジルコニウム成分が酸化
ジルコニウム換算で70モル%〜98モル%の割合で含
有されかつ該ジルコニウム以外の金属成分が該金属の酸
化物換算で2モル%〜30モル%の割合で含有される、
組成物をベアリング基材の表面に付与し、塗膜を形成す
る工程;および該ベアリング基材上に形成された塗膜の
組成物を結晶化させることにより、ジルコニウム成分と
ジルコニウム以外の金属成分とを含有する金属酸化物薄
膜を形成する工程; を包含する、方法である。
【0015】1つの実施形態においては、上記組成物
は、スピンコート法、ディップコート法、またはスプレ
ーコート法により上記ベアリング基材上に付与される。
は、スピンコート法、ディップコート法、またはスプレ
ーコート法により上記ベアリング基材上に付与される。
【0016】1つの実施形態においては、上記結晶化
は、上記塗膜を有する上記ベアリング基材を熱処理、光
処理、または化学的処理することにより行われる。
は、上記塗膜を有する上記ベアリング基材を熱処理、光
処理、または化学的処理することにより行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0018】本発明のベアリングは、ベアリング基材の
表面に、ジルコニウム成分とジルコニウム以外の金属成
分とを含有する金属酸化物薄膜を有する。
表面に、ジルコニウム成分とジルコニウム以外の金属成
分とを含有する金属酸化物薄膜を有する。
【0019】本発明に用いられるベアリング基材は、当
該分野一般において使用される超硬金属(例えば、ステ
ンレス鋼)でなり、その具体例としては、ボールベアリ
ングおよびその保持体が挙げられる。本発明において用
いられるベアリングは、直線運動用および回転運動用の
いずれのものであってもよい。
該分野一般において使用される超硬金属(例えば、ステ
ンレス鋼)でなり、その具体例としては、ボールベアリ
ングおよびその保持体が挙げられる。本発明において用
いられるベアリングは、直線運動用および回転運動用の
いずれのものであってもよい。
【0020】本発明において形成される上記金属酸化物
膜の厚みは、特に限定されないが、好ましくは10nm
〜300nm、より好ましくは40nm〜140nmで
ある。金属酸化物膜の厚みが10nmを下回ると、得ら
れるベアリングは、充分な耐摩耗性を奏しない恐れがあ
る。他方、金属酸化物膜の厚みが300nmを上回る
と、ベアリング自体の製造コストが上昇するのみであ
る。
膜の厚みは、特に限定されないが、好ましくは10nm
〜300nm、より好ましくは40nm〜140nmで
ある。金属酸化物膜の厚みが10nmを下回ると、得ら
れるベアリングは、充分な耐摩耗性を奏しない恐れがあ
る。他方、金属酸化物膜の厚みが300nmを上回る
と、ベアリング自体の製造コストが上昇するのみであ
る。
【0021】本発明に用いられる金属酸化物膜は、アミ
ノポリカルボン酸とジルコニウム化合物とから形成され
るジルコニウム錯体またはジルコニウム塩とアミンとの
塩であり、該ジルコニウム以外の金属成分がジルコニウ
ム以外の金属を含む化合物であり、そして該組成物の全
金属成分のうち、該ジルコニウム成分が酸化ジルコニウ
ム換算で70モル%〜98モル%の割合で含有されかつ
該ジルコニウム以外の金属成分が該金属の酸化物換算で
2モル%〜30モル%の割合で含有される、組成物から
製造される。
ノポリカルボン酸とジルコニウム化合物とから形成され
るジルコニウム錯体またはジルコニウム塩とアミンとの
塩であり、該ジルコニウム以外の金属成分がジルコニウ
ム以外の金属を含む化合物であり、そして該組成物の全
金属成分のうち、該ジルコニウム成分が酸化ジルコニウ
ム換算で70モル%〜98モル%の割合で含有されかつ
該ジルコニウム以外の金属成分が該金属の酸化物換算で
2モル%〜30モル%の割合で含有される、組成物から
製造される。
【0022】上記組成物に含有されるジルコニウム成分
は、アミノポリカルボン酸とジルコニウム化合物とから
形成されるジルコニウム錯体またはジルコニウム塩と、
アミンとの塩である。
は、アミノポリカルボン酸とジルコニウム化合物とから
形成されるジルコニウム錯体またはジルコニウム塩と、
アミンとの塩である。
【0023】上記アミノポリカルボン酸としては、エチ
レンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、
1,2−プロパンジアミン四酢酸、1,3−プロパンジ
アミン四酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン
三酢酸、N,N’−ジヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン二酢酸、2−ヒドロキシ−1,3−プロパンジアミン
四酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ニトリロ三酢
酸、ニトリロ三プロピオン酸、カルボキシエチルイミノ
二酢酸、カルボキシエチルイミノ二プロピオン酸、イミ
ノ二酢酸、イミノ二プロピオン酸、ヒドロキシエチルイ
ミノ二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二プロピオン酸、
メトキシエチルイミノ二酢酸、アラニン−N,N−二酢
酸、セリン−N,N−二酢酸、イソセリン−N,N−二
酢酸、アスパラギン酸−N,N−二酢酸、グルタミン酸
−N,N−二酢酸などが挙げられるが、これに限定され
ない。
レンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、
1,2−プロパンジアミン四酢酸、1,3−プロパンジ
アミン四酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン
三酢酸、N,N’−ジヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン二酢酸、2−ヒドロキシ−1,3−プロパンジアミン
四酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ニトリロ三酢
酸、ニトリロ三プロピオン酸、カルボキシエチルイミノ
二酢酸、カルボキシエチルイミノ二プロピオン酸、イミ
ノ二酢酸、イミノ二プロピオン酸、ヒドロキシエチルイ
ミノ二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二プロピオン酸、
メトキシエチルイミノ二酢酸、アラニン−N,N−二酢
酸、セリン−N,N−二酢酸、イソセリン−N,N−二
酢酸、アスパラギン酸−N,N−二酢酸、グルタミン酸
−N,N−二酢酸などが挙げられるが、これに限定され
ない。
【0024】上記ジルコニウム化合物としては、ジルコ
ニウムアルコキシド、および有機酸または無機酸のジル
コニウム塩が好ましい。これらのうちジルコニウムアル
コキシドとしては、テトラメトキシジルコニウム、テト
ラエトキシジルコニウム、テトライソプロポキシジルコ
ニウム、テトラ−n−プロポキシジルコニウム、テトラ
イソブトキシジルコニウム、テトラ−n−ブトキシジル
コニウム、テトラ−sec−ブトキシジルコニウム、テ
トラ−t−ブトキシジルコニウムなどが挙げられ、有機
酸または無機酸のジルコニウム塩としては、酢酸ジルコ
ニウム、プロピオン酸ジルコニウム、ジルコニウムアセ
チルアセトナート、ステアリン酸ジルコニウム、オキシ
塩化ジルコニウム八水和物、オキシ硝酸ジルコニウム二
水和物、硫酸ジルコニウム、硫酸ジルコニウム四水和
物、オキシ酢酸ジルコニウムなどが挙げられるが、これ
に限定されない。
ニウムアルコキシド、および有機酸または無機酸のジル
コニウム塩が好ましい。これらのうちジルコニウムアル
コキシドとしては、テトラメトキシジルコニウム、テト
ラエトキシジルコニウム、テトライソプロポキシジルコ
ニウム、テトラ−n−プロポキシジルコニウム、テトラ
イソブトキシジルコニウム、テトラ−n−ブトキシジル
コニウム、テトラ−sec−ブトキシジルコニウム、テ
トラ−t−ブトキシジルコニウムなどが挙げられ、有機
酸または無機酸のジルコニウム塩としては、酢酸ジルコ
ニウム、プロピオン酸ジルコニウム、ジルコニウムアセ
チルアセトナート、ステアリン酸ジルコニウム、オキシ
塩化ジルコニウム八水和物、オキシ硝酸ジルコニウム二
水和物、硫酸ジルコニウム、硫酸ジルコニウム四水和
物、オキシ酢酸ジルコニウムなどが挙げられるが、これ
に限定されない。
【0025】上記アミンとしては、メチルアミン、エチ
ルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチ
ルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、
t−ブチルアミン、ぺンチルアミン、ヘキシルアミン、
ヘプチルアミン、オクチルアミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、アミルアミン、ジアミルアミン、ジブチルアミン、
ジ−sec−ブチルアミン、ジ−ter−ブチルアミ
ン、エチルブチルアミン、エチルプロピルアミン、ジヘ
キシルアミン、ジオクチルアミン、ベンジルアミン、ア
ニリン、ジメチルアニリン、フェニルメチルアミン、フ
ェニルエチルアミン、アミノピリジン、ジメチルアミノ
ピリジンなどが挙げられるがこれらに限定されない。こ
れらは単独で用いてもよく、2以上を組合せて用いても
よい。
ルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチ
ルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、
t−ブチルアミン、ぺンチルアミン、ヘキシルアミン、
ヘプチルアミン、オクチルアミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、アミルアミン、ジアミルアミン、ジブチルアミン、
ジ−sec−ブチルアミン、ジ−ter−ブチルアミ
ン、エチルブチルアミン、エチルプロピルアミン、ジヘ
キシルアミン、ジオクチルアミン、ベンジルアミン、ア
ニリン、ジメチルアニリン、フェニルメチルアミン、フ
ェニルエチルアミン、アミノピリジン、ジメチルアミノ
ピリジンなどが挙げられるがこれらに限定されない。こ
れらは単独で用いてもよく、2以上を組合せて用いても
よい。
【0026】上記組成物に含有されるジルコニウム以外
の金属成分は、ジルコニウム以外の金属を含む化合物
(以下、他の金属化合物という場合がある)である。そ
のような化合物に含有される金属としては、イットリウ
ム(Y)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(C
a)、スカンジウム(Sc)、セリウム(Ce)、スト
ロンチウム(Sr)などがある。このような金属を含む
アルコキシド、カルボン酸塩などが好ましく用いられ
る。そのような化合物としては、トリメトキシイットリ
ウム、トリエトキシイットリウム、トリ−イソプロポキ
シイットリウム、炭酸イットリウム、酢酸イットリウ
ム、シュウ酸イットリウム、ジメトキシマグネシウム、
ジエトキシマグネシウム、ジプロポキシマグネシウム、
ジイソプロポキシマグネシウム、ジイソブトキシマグネ
シウム、ジブトキシマグネシウム、酢酸マグネシウム、
炭酸マグネシウム、ジメトキシカルシウム、ジエトキシ
カルシウム、ジイソプロポキシカルシウム、ジプロポキ
シカルシウム、ジイソブトキシカルシウム、ジ−sec
−ブトキシカルシウム、ジ−t−ブトキシカルシウム、
炭酸カルシウム、酢酸カルシウム、シュウ酸スカンジウ
ム、水酸化スカンジウム、炭酸セリウム、シュウ酸セリ
ウム、ジメトキシストロンチウム、ジエトキシストロン
チウム、ジイソプロポキシストロンチウム、ジ−n−ブ
トキシストロンチウム、炭酸ストロンチウム、シュウ酸
ストロンチウム、硝酸ストロンチウムなどが挙げられる
がこれらに限定されない。
の金属成分は、ジルコニウム以外の金属を含む化合物
(以下、他の金属化合物という場合がある)である。そ
のような化合物に含有される金属としては、イットリウ
ム(Y)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(C
a)、スカンジウム(Sc)、セリウム(Ce)、スト
ロンチウム(Sr)などがある。このような金属を含む
アルコキシド、カルボン酸塩などが好ましく用いられ
る。そのような化合物としては、トリメトキシイットリ
ウム、トリエトキシイットリウム、トリ−イソプロポキ
シイットリウム、炭酸イットリウム、酢酸イットリウ
ム、シュウ酸イットリウム、ジメトキシマグネシウム、
ジエトキシマグネシウム、ジプロポキシマグネシウム、
ジイソプロポキシマグネシウム、ジイソブトキシマグネ
シウム、ジブトキシマグネシウム、酢酸マグネシウム、
炭酸マグネシウム、ジメトキシカルシウム、ジエトキシ
カルシウム、ジイソプロポキシカルシウム、ジプロポキ
シカルシウム、ジイソブトキシカルシウム、ジ−sec
−ブトキシカルシウム、ジ−t−ブトキシカルシウム、
炭酸カルシウム、酢酸カルシウム、シュウ酸スカンジウ
ム、水酸化スカンジウム、炭酸セリウム、シュウ酸セリ
ウム、ジメトキシストロンチウム、ジエトキシストロン
チウム、ジイソプロポキシストロンチウム、ジ−n−ブ
トキシストロンチウム、炭酸ストロンチウム、シュウ酸
ストロンチウム、硝酸ストロンチウムなどが挙げられる
がこれらに限定されない。
【0027】本発明に用いられる組成物は、好ましく
は、上記ジルコニウム成分とジルコニウム以外の金属成
分とを極性溶媒中に含有する液状の組成物である。上記
ジルコニウム成分であるジルコニウム錯体またはジルコ
ニウム塩とアミンとの塩は、上記アミノポリカルボン
酸、ジルコニウム化合物、およびアミンにより形成され
る。上記液状の組成物は、具体的には、上記アミノポリ
カルボン酸、ジルコニウム化合物、およびアミンを極性
溶媒中で加熱することによって得た溶液(ジルコニウム
成分の溶液)と、ジルコニウム以外の金属化合物とを混
合することによって得られる。あるいは、ジルコニウム
以外の金属化合物を、アミノポリカルボン酸とアミンと
ともに極性溶媒中で加熱して得た溶液とジルコニウム成
分の溶液とを混合することも好ましい。あるいは、ジル
コニウム以外の金属化合物とアミノポリカルボン酸との
反応よって、該金属の錯体または塩を形成してこれを単
離し、該錯体または塩とアミンとを極性溶媒中で加熱す
ることにより得た溶液を使用してもよい。必要に応じ
て、これらの溶液には酸化剤が加えられる。
は、上記ジルコニウム成分とジルコニウム以外の金属成
分とを極性溶媒中に含有する液状の組成物である。上記
ジルコニウム成分であるジルコニウム錯体またはジルコ
ニウム塩とアミンとの塩は、上記アミノポリカルボン
酸、ジルコニウム化合物、およびアミンにより形成され
る。上記液状の組成物は、具体的には、上記アミノポリ
カルボン酸、ジルコニウム化合物、およびアミンを極性
溶媒中で加熱することによって得た溶液(ジルコニウム
成分の溶液)と、ジルコニウム以外の金属化合物とを混
合することによって得られる。あるいは、ジルコニウム
以外の金属化合物を、アミノポリカルボン酸とアミンと
ともに極性溶媒中で加熱して得た溶液とジルコニウム成
分の溶液とを混合することも好ましい。あるいは、ジル
コニウム以外の金属化合物とアミノポリカルボン酸との
反応よって、該金属の錯体または塩を形成してこれを単
離し、該錯体または塩とアミンとを極性溶媒中で加熱す
ることにより得た溶液を使用してもよい。必要に応じ
て、これらの溶液には酸化剤が加えられる。
【0028】上記極性溶媒としては、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、水などが好適に用いられるが、これらに限定されな
い。これらの極性溶媒は、単独で用いてもよく、2種以
上組合せて用いてもよい。このような極性溶媒中に上記
成分を含有する組成物は、好ましくは透明である。
ノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、水などが好適に用いられるが、これらに限定されな
い。これらの極性溶媒は、単独で用いてもよく、2種以
上組合せて用いてもよい。このような極性溶媒中に上記
成分を含有する組成物は、好ましくは透明である。
【0029】本発明に用いられる組成物中には、ジルコ
ニウム成分が、該組成物の全金属成分のうち、70〜9
8モル%(酸化ジルコニウム換算)の割合で、そしてジ
ルコニウム以外の金属成分が2〜30モル%(該金属の
酸化物換算)の割合で含有される。このような割合で上
記成分が含有されると、この組成物由来の金属酸化物薄
膜を調製したときに、該薄膜は酸化ジルコニウムとジル
コニウム以外の金属の酸化物との固溶体で形成され、各
成分は上記の割合で固溶体の成分として薄膜中に含有さ
れることとなる。
ニウム成分が、該組成物の全金属成分のうち、70〜9
8モル%(酸化ジルコニウム換算)の割合で、そしてジ
ルコニウム以外の金属成分が2〜30モル%(該金属の
酸化物換算)の割合で含有される。このような割合で上
記成分が含有されると、この組成物由来の金属酸化物薄
膜を調製したときに、該薄膜は酸化ジルコニウムとジル
コニウム以外の金属の酸化物との固溶体で形成され、各
成分は上記の割合で固溶体の成分として薄膜中に含有さ
れることとなる。
【0030】ジルコニウム以外の金属成分の量が過剰で
あると、形成された薄膜中に、ジルコニウム以外の金属
の酸化物が固溶体を形成していない状態で混在するよう
になる。このような薄膜を有する基材は、化学的安定
性、熱安定性、および機械強度に劣る。
あると、形成された薄膜中に、ジルコニウム以外の金属
の酸化物が固溶体を形成していない状態で混在するよう
になる。このような薄膜を有する基材は、化学的安定
性、熱安定性、および機械強度に劣る。
【0031】上記組成物には必要に応じて、過酸化水
素、オゾンなどの酸化剤が添加されていてもよい。
素、オゾンなどの酸化剤が添加されていてもよい。
【0032】本発明のベアリングは、以下のようにして
製造される。
製造される。
【0033】まず、上記ベアリング基材の表面に、上記
組成物を含む極性溶媒溶液が付与(塗布)される。塗布
の方法に制限はなく、当業者が金属酸化物薄膜を製造す
るに際して、基材の形態、形状に応じて適宜選択して用
いる塗布方法、例えば、スピンコート法、ディップコー
ト法、スプレーコート法等を用いて塗布される。
組成物を含む極性溶媒溶液が付与(塗布)される。塗布
の方法に制限はなく、当業者が金属酸化物薄膜を製造す
るに際して、基材の形態、形状に応じて適宜選択して用
いる塗布方法、例えば、スピンコート法、ディップコー
ト法、スプレーコート法等を用いて塗布される。
【0034】次いで、上記組成物が付与された基材を熱
処理、光処理、化学的処理などにより処理することによ
り、該組成物の結晶化が進行する。そのことにより、ベ
アリング基材の表面に酸化ジルコニウムを主成分とする
金属酸化物薄膜が形成される。これらの処理は単独で行
ってもよいし、2以上を組合せて行ってもよい。
処理、光処理、化学的処理などにより処理することによ
り、該組成物の結晶化が進行する。そのことにより、ベ
アリング基材の表面に酸化ジルコニウムを主成分とする
金属酸化物薄膜が形成される。これらの処理は単独で行
ってもよいし、2以上を組合せて行ってもよい。
【0035】上記熱処理とは、有機物が燃焼する温度以
上の熱を与える処理である。好ましくは、一般的には、
約400℃〜1200℃の熱処理であり、使用する基材
の耐熱温度以下で処理を行う。
上の熱を与える処理である。好ましくは、一般的には、
約400℃〜1200℃の熱処理であり、使用する基材
の耐熱温度以下で処理を行う。
【0036】光処理とは、レーザー照射、紫外線照射等
の処理であり、基材の耐熱温度に左右されない処理方法
である。
の処理であり、基材の耐熱温度に左右されない処理方法
である。
【0037】化学的処理とは、酸または塩基による処
理、および水蒸気による処理を含み、比較的低い処理温
度で処理する方法である。
理、および水蒸気による処理を含み、比較的低い処理温
度で処理する方法である。
【0038】上記結晶化方法は、例示であり、これらに
限定されるものではない。
限定されるものではない。
【0039】このようにしてベアリング基材に形成され
る上記金属酸化物薄膜は、主として酸化ジルコニウムで
構成され、ジルコニウム以外の金属の酸化物が2〜30
モル%の割合で含有される固溶体でなる。このような薄
膜は結晶構造が安定化されているため、本発明のベアリ
ングは、耐摩耗性、熱安定性(耐熱性)および機械強度
に優れる。
る上記金属酸化物薄膜は、主として酸化ジルコニウムで
構成され、ジルコニウム以外の金属の酸化物が2〜30
モル%の割合で含有される固溶体でなる。このような薄
膜は結晶構造が安定化されているため、本発明のベアリ
ングは、耐摩耗性、熱安定性(耐熱性)および機械強度
に優れる。
【0040】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
【0041】(製造例1) アミノポリカルボン酸とジルコニウム化合物から形成さ
れる金属錯体とアミンとの塩を含む溶液(ジルコニアプ
レカーサー)の調製 100ml四ツ口フラスコにエタノール53.03gお
よびニトリロ三酢酸4.65gを仕込み、攪拌しながら
ジルコニウム−n−ブトキシド(純度87%)10.7
4gを滴下した。続いて、ブチルアミン3.56gを滴
下し、還流温度で1時間反応を行った。そして 40℃
まで冷却後、30%過酸化水素水3.04gを滴下し、
還流温度で1時間反応を行うことにより表題の塩を含む
赤橙色透明溶液(ジルコニアプレカーサー)を得た。
れる金属錯体とアミンとの塩を含む溶液(ジルコニアプ
レカーサー)の調製 100ml四ツ口フラスコにエタノール53.03gお
よびニトリロ三酢酸4.65gを仕込み、攪拌しながら
ジルコニウム−n−ブトキシド(純度87%)10.7
4gを滴下した。続いて、ブチルアミン3.56gを滴
下し、還流温度で1時間反応を行った。そして 40℃
まで冷却後、30%過酸化水素水3.04gを滴下し、
還流温度で1時間反応を行うことにより表題の塩を含む
赤橙色透明溶液(ジルコニアプレカーサー)を得た。
【0042】このジルコニアプレカーサー中におけるジ
ルコニウム(Zr)含量は2.96重量%であった。
ルコニウム(Zr)含量は2.96重量%であった。
【0043】(製造例2) ジルコニウム以外の金属(カルシウム)化合物およびア
ミノポリカルボン酸の錯体とアミンとの塩(カルシアプ
レカーサー(A))の調製 (1)500ml四ツ口フラスコにイオン交換水300
gを入れ、75〜80℃に加熱した。続いて、エチレン
ジアミン四酢酸6.31gを加えた後、酢酸カルシウム
1水和物3.81gをゆっくりと加えた。酢酸カルシウ
ム投入により溶解が進み、しばらくすると無色透明とな
った。75〜80℃で1時間攪拌した後、エタノール2
5gをゆっくりと加え、室温まで放冷した。そして析出
した白色の固体をろ取し、イオン交換水10gおよびエ
タノール5gで順次洗浄し、40℃の送風乾燥機で乾燥
することにより、エチレンジアミン四酢酸カルシウム二
水和物を得た。収量6.03g。
ミノポリカルボン酸の錯体とアミンとの塩(カルシアプ
レカーサー(A))の調製 (1)500ml四ツ口フラスコにイオン交換水300
gを入れ、75〜80℃に加熱した。続いて、エチレン
ジアミン四酢酸6.31gを加えた後、酢酸カルシウム
1水和物3.81gをゆっくりと加えた。酢酸カルシウ
ム投入により溶解が進み、しばらくすると無色透明とな
った。75〜80℃で1時間攪拌した後、エタノール2
5gをゆっくりと加え、室温まで放冷した。そして析出
した白色の固体をろ取し、イオン交換水10gおよびエ
タノール5gで順次洗浄し、40℃の送風乾燥機で乾燥
することにより、エチレンジアミン四酢酸カルシウム二
水和物を得た。収量6.03g。
【0044】(2)100ml四ツ口フラスコに(1)
項で得たエチレンジアミン四酢酸カルシウム二水和物
5.13gとエタノール62.72gとを入れ、攪拌し
ながらブチルアミン2.15gを加えた。そして、還流
温度で6時間攪拌することにより無色透明溶液を得た。
このようにして得られたカルシアプレカーサーのICP
発光分析(誘導結合プラズマ発光分析)を行ったとこ
ろ、該プレカーサー中におけるカルシウム(Ca)含量
は0.80重量%であった。このカルシアプレカーサー
(A)は室温で1年間保管したが、安定であった。
項で得たエチレンジアミン四酢酸カルシウム二水和物
5.13gとエタノール62.72gとを入れ、攪拌し
ながらブチルアミン2.15gを加えた。そして、還流
温度で6時間攪拌することにより無色透明溶液を得た。
このようにして得られたカルシアプレカーサーのICP
発光分析(誘導結合プラズマ発光分析)を行ったとこ
ろ、該プレカーサー中におけるカルシウム(Ca)含量
は0.80重量%であった。このカルシアプレカーサー
(A)は室温で1年間保管したが、安定であった。
【0045】(製造例3) カルシアプレカーサー(B)の調製 100ml四ツ口フラスコに製造例2(1)項で得たエ
チレンジアミン四酢酸カルシウム二水和物7.7gとエ
タノール31.1gとを入れ、攪拌しながらブチルアミ
ン3.2gを加えた。そして、還流温度で4時間攪拌す
ることによりカルシアプレカーサー(B)を得た。この
ようにして得られたカルシアプレカーサーのICP発光
分析を行ったところ、該プレカーサー中におけるカルシ
ウム(Ca)含量は1.43重量%であった。このカル
シアプレカーサー(B)は室温で1年間保管したが、安
定であった。
チレンジアミン四酢酸カルシウム二水和物7.7gとエ
タノール31.1gとを入れ、攪拌しながらブチルアミ
ン3.2gを加えた。そして、還流温度で4時間攪拌す
ることによりカルシアプレカーサー(B)を得た。この
ようにして得られたカルシアプレカーサーのICP発光
分析を行ったところ、該プレカーサー中におけるカルシ
ウム(Ca)含量は1.43重量%であった。このカル
シアプレカーサー(B)は室温で1年間保管したが、安
定であった。
【0046】(製造例4) マグネシアプレカーサーの調製 100ml四ツ口フラスコに、エタノール58.5g、
ニトリロ三酢酸7.1g、およびマグネシウムエトキシ
ド4.2gを入れ、攪拌しながらジブチルアミン4.8
gを加えた。これを還流温度で4時間攪拌することによ
りマグネシアプレカーサーを得た。このようにして得ら
れたマグネシアプレカーサーのICP発光分析を行った
ところ、該プレカーサー中におけるマグネシウム(M
g)含量は1.27重量%であった。このマグネシアプ
レカーサーは室温で1年間保管したが、安定であった。
ニトリロ三酢酸7.1g、およびマグネシウムエトキシ
ド4.2gを入れ、攪拌しながらジブチルアミン4.8
gを加えた。これを還流温度で4時間攪拌することによ
りマグネシアプレカーサーを得た。このようにして得ら
れたマグネシアプレカーサーのICP発光分析を行った
ところ、該プレカーサー中におけるマグネシウム(M
g)含量は1.27重量%であった。このマグネシアプ
レカーサーは室温で1年間保管したが、安定であった。
【0047】(製造例5) ストロンチアプレカーサーの調製 (1)Sr−EDTA塩の合成 500ml四ツ口フラスコにイオン交換水250gを入
れ、80℃に加熱し、酢酸ストロンチウム0.5水和物
6.5gを攪拌しながら加えて透明な溶液を得た。次い
で、エチレンジアミン四酢酸8.8gを加えて80℃で
1時間攪拌した後、エバポレーターを用いて濃縮し、析
出した結晶を濾取した。このようにして得られた結晶を
エタノールで洗浄後乾燥することにより、11.0gの
エチレンジアミン四酢酸ストロンチウム塩を得た。
れ、80℃に加熱し、酢酸ストロンチウム0.5水和物
6.5gを攪拌しながら加えて透明な溶液を得た。次い
で、エチレンジアミン四酢酸8.8gを加えて80℃で
1時間攪拌した後、エバポレーターを用いて濃縮し、析
出した結晶を濾取した。このようにして得られた結晶を
エタノールで洗浄後乾燥することにより、11.0gの
エチレンジアミン四酢酸ストロンチウム塩を得た。
【0048】(2)ストロンチアプレカーサーの合成 50mlナス型フラスコに、(1)項で得たエチレンジ
アミン四酢酸ストロンチウム塩3.45gおよびメタノ
ール4.0gを入れ、攪拌しながらブチルアミン1.2
3gを加えた。そして、2時間還流することにより透明
溶液を得た。このようにして得られたストロンチアプレ
カーサーのICP発光分析を行ったところ、該プレカー
サー中におけるストロンチウム(Sr)含量は6.26
重量%であった。このストロンチアプレカーサーは室温
で1年間保管したが、安定であった。
アミン四酢酸ストロンチウム塩3.45gおよびメタノ
ール4.0gを入れ、攪拌しながらブチルアミン1.2
3gを加えた。そして、2時間還流することにより透明
溶液を得た。このようにして得られたストロンチアプレ
カーサーのICP発光分析を行ったところ、該プレカー
サー中におけるストロンチウム(Sr)含量は6.26
重量%であった。このストロンチアプレカーサーは室温
で1年間保管したが、安定であった。
【0049】(比較製造例1) ゾルゲル法ジルコニアゾルの製造 100ml四ツ口フラスコにエタノール80.09gを
入れ、攪拌しながらジルコニウム−n−ブトキシド(8
7%)8.35gを滴下した後、60%硝酸0.52g
とイオン交換水0.39gとの混合物を室温で滴下し
た。そして、室温で2時間かき混ぜることによりジルコ
ニアゾルを得た。ゾル中のジルコニウム(Zr)含量は
1.93重量%であった。この溶液を室温で1日保管す
ると乳白色溶液となり、3日後には沈殿が生じた。
入れ、攪拌しながらジルコニウム−n−ブトキシド(8
7%)8.35gを滴下した後、60%硝酸0.52g
とイオン交換水0.39gとの混合物を室温で滴下し
た。そして、室温で2時間かき混ぜることによりジルコ
ニアゾルを得た。ゾル中のジルコニウム(Zr)含量は
1.93重量%であった。この溶液を室温で1日保管す
ると乳白色溶液となり、3日後には沈殿が生じた。
【0050】(比較製造例2) カルシアゾルの製造 30mlナス型フラスコにエタノール7.54g、酢酸
カルシウム1水和物0.149gを入れ、攪拌しながら
60%硝酸0.12gを滴下した。室温で1時間かき混
ぜることにより無色透明なカルシアゾルを得た。ゾル中
のカルシウム(Ca)含量は0.44重量%であった。
カルシウム1水和物0.149gを入れ、攪拌しながら
60%硝酸0.12gを滴下した。室温で1時間かき混
ぜることにより無色透明なカルシアゾルを得た。ゾル中
のカルシウム(Ca)含量は0.44重量%であった。
【0051】(実施例1)上記製造例1および3で調製
したジルコニアプレカーサーおよびカルシアプレカーサ
ー(B)を、表1に記載の割合で混合して、塗布液を調
製した。
したジルコニアプレカーサーおよびカルシアプレカーサ
ー(B)を、表1に記載の割合で混合して、塗布液を調
製した。
【0052】得られた塗布液の状態と、室温で一日保管
後の状態(保存安定性)を評価した。 ○:室温で一日保管後、沈殿を生じなかった。 ×:室温で一日保管後、沈殿を生じた。
後の状態(保存安定性)を評価した。 ○:室温で一日保管後、沈殿を生じなかった。 ×:室温で一日保管後、沈殿を生じた。
【0053】この塗布液を、10cm×10cm(厚み
1.0mm)のステンレス製プレート(基材)上にスプ
レーコート法で塗布し、毎分10℃の昇温速度で100
℃から800℃まで昇温し、800℃で15分間焼成し
た。これにより基材が酸化ジルコニウムを主成分とする
薄膜でコートされたプレート部材を得た。この部材を、
以下の項目について評価した。
1.0mm)のステンレス製プレート(基材)上にスプ
レーコート法で塗布し、毎分10℃の昇温速度で100
℃から800℃まで昇温し、800℃で15分間焼成し
た。これにより基材が酸化ジルコニウムを主成分とする
薄膜でコートされたプレート部材を得た。この部材を、
以下の項目について評価した。
【0054】(1)耐摩耗性試験 基材上の薄膜の耐摩耗性をテーバー式摩耗試験により評
価した。摩耗輪はテーバー式のNo.CS−10Fを使
用し、各摩耗輪の供試体にかかる力は、4.90Nとし
た。表1に示す各回転数における膜の外観を目視で評価
した。 ○:膜が残存している。 △:50%以上膜が剥離している。 ×:膜が完全に剥離している。
価した。摩耗輪はテーバー式のNo.CS−10Fを使
用し、各摩耗輪の供試体にかかる力は、4.90Nとし
た。表1に示す各回転数における膜の外観を目視で評価
した。 ○:膜が残存している。 △:50%以上膜が剥離している。 ×:膜が完全に剥離している。
【0055】(2)耐酸試験:得られた部材を30℃の
1規定の硫酸水溶液に浸積して、その外観を観察し、以
下の基準で評価した。 ○:膜剥離なし。 △:膜浮きあり。 ×:膜剥離あり。
1規定の硫酸水溶液に浸積して、その外観を観察し、以
下の基準で評価した。 ○:膜剥離なし。 △:膜浮きあり。 ×:膜剥離あり。
【0056】(3)耐アルカリ試験:得られた部材を3
0℃の1規定の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬して、そ
の外観を観察し、以下の基準で評価した。 ○:膜剥離なし。 △:膜浮きあり。 ×:膜剥離あり。
0℃の1規定の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬して、そ
の外観を観察し、以下の基準で評価した。 ○:膜剥離なし。 △:膜浮きあり。 ×:膜剥離あり。
【0057】実施例1および4については、次に示す耐
熱酸化試験を併せて行った。
熱酸化試験を併せて行った。
【0058】(4)耐熱酸化試験 検体の部材を毎分10℃の昇温速度で550℃から90
0℃まで昇温させ、900℃で1時間加熱した後、室温
まで冷却する操作を2回行なった。該操作後の基材の薄
膜表面の外観を目視にて評価した。 ○:薄膜表面に光沢がある。 ×:薄膜表面に光沢がない。
0℃まで昇温させ、900℃で1時間加熱した後、室温
まで冷却する操作を2回行なった。該操作後の基材の薄
膜表面の外観を目視にて評価した。 ○:薄膜表面に光沢がある。 ×:薄膜表面に光沢がない。
【0059】上記評価の結果をまとめて、表1に示す。
後述の実施例2〜4、および比較例1の結果も併せて表
1に示す。
後述の実施例2〜4、および比較例1の結果も併せて表
1に示す。
【0060】(実施例2〜4)上記製造例1で調製した
ジルコニアプレカーサーおよび製造例2〜5で調製した
カルシアプレカーサー(A)および(B)、マグネシア
プレカーサー、およびストロンチアプレカーサーのうち
のいずれかを表1に記載の割合で混合して、塗布液を調
製した。以下、実施例1に準じて操作し、表1に示す基
材上に塗布液を塗布し、表1に示す焼成温度および時間
で焼成し、該基材が酸化ジルコニウムを主成分とする薄
膜でコートされた部材を得た。得られた部材の評価を実
施例1と同様に行った。
ジルコニアプレカーサーおよび製造例2〜5で調製した
カルシアプレカーサー(A)および(B)、マグネシア
プレカーサー、およびストロンチアプレカーサーのうち
のいずれかを表1に記載の割合で混合して、塗布液を調
製した。以下、実施例1に準じて操作し、表1に示す基
材上に塗布液を塗布し、表1に示す焼成温度および時間
で焼成し、該基材が酸化ジルコニウムを主成分とする薄
膜でコートされた部材を得た。得られた部材の評価を実
施例1と同様に行った。
【0061】(比較例1)上記で調製したジルコニウム
溶液(比較参考例1)およびカルシウム溶液(比較参考
例2)を、表1に記載の割合で混合して、塗布液を調製
した。以下、実施例1に準じて操作し、表1に示す基材
上に塗布液を塗布し、表1に示す焼成温度および時間で
焼成し、該基材が酸化ジルコニウムを主成分とする薄膜
でコートされた部材を得た。得られた部材の評価を実施
例1と同様に行なった。
溶液(比較参考例1)およびカルシウム溶液(比較参考
例2)を、表1に記載の割合で混合して、塗布液を調製
した。以下、実施例1に準じて操作し、表1に示す基材
上に塗布液を塗布し、表1に示す焼成温度および時間で
焼成し、該基材が酸化ジルコニウムを主成分とする薄膜
でコートされた部材を得た。得られた部材の評価を実施
例1と同様に行なった。
【0062】
【表1】
【0063】表1から明らかなように、耐摩耗性試験の
結果、実施例1〜4のプレート部材は充分な耐摩耗性を
有することがわかる。これに対して、比較例1のゾルゲ
ル法により作成した薄膜を有する部材は、耐摩耗性に欠
けることがわかる。
結果、実施例1〜4のプレート部材は充分な耐摩耗性を
有することがわかる。これに対して、比較例1のゾルゲ
ル法により作成した薄膜を有する部材は、耐摩耗性に欠
けることがわかる。
【0064】さらに、耐酸性および耐アルカリ性試験の
結果から、実施例1〜4のボール部材は、比較的優れた
耐酸および耐アルカリ性を有することがわかる。他方、
比較例1のゾルゲル法により作成した薄膜を有する部材
は、耐アルカリ性に欠けることがわかる。
結果から、実施例1〜4のボール部材は、比較的優れた
耐酸および耐アルカリ性を有することがわかる。他方、
比較例1のゾルゲル法により作成した薄膜を有する部材
は、耐アルカリ性に欠けることがわかる。
【0065】(実施例5)上記製造例1および2で調製
したジルコニアプレカーサー10.000gおよびカル
シアプレカーサー0.685gを混合して、塗布液を調
製する。
したジルコニアプレカーサー10.000gおよびカル
シアプレカーサー0.685gを混合して、塗布液を調
製する。
【0066】次いで、この塗布液を、ステンレス鋼製ボ
ールベアリング(直径1cm)の表面にスピンコート法
で塗布し、毎分10℃の昇温速度で100℃から800
℃まで昇温し、800℃で30分間焼成する。これによ
りベアリング基材が酸化ジルコニウムを主成分とする薄
膜でコートされたベアリングを得る。
ールベアリング(直径1cm)の表面にスピンコート法
で塗布し、毎分10℃の昇温速度で100℃から800
℃まで昇温し、800℃で30分間焼成する。これによ
りベアリング基材が酸化ジルコニウムを主成分とする薄
膜でコートされたベアリングを得る。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、車軸のような軸部材と
の当接部において生じ得るベアリングの摩耗を防止する
ことができる。本発明のベアリングはまた、耐酸性およ
び耐アルカリ性のような耐薬品性をも奏する。このこと
により、ベアリング自体の耐久性が著しく向上する。
の当接部において生じ得るベアリングの摩耗を防止する
ことができる。本発明のベアリングはまた、耐酸性およ
び耐アルカリ性のような耐薬品性をも奏する。このこと
により、ベアリング自体の耐久性が著しく向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪下 好顕 兵庫県伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化学 産業株式会社伊丹工場内 (72)発明者 佐藤 光史 東京都八王子市別所2−29 エストラーセ 長池4−501 (72)発明者 西出 利一 福島県郡山市本町2丁目21番5号 ファー ストパレスIII307号
Claims (8)
- 【請求項1】 ベアリング基材の表面に、ジルコニウム
成分とジルコニウム以外の金属成分とを含有する金属酸
化物薄膜を有する、ベアリング。 - 【請求項2】 前記金属酸化物薄膜が、アミノポリカル
ボン酸とジルコニウム化合物とから形成されるジルコニ
ウム錯体またはジルコニウム塩とアミンとの塩であり、
該ジルコニウム以外の金属成分がジルコニウム以外の金
属を含む化合物であり、そして該組成物の全金属成分の
うち、該ジルコニウム成分が酸化ジルコニウム換算で7
0モル%〜98モル%の割合で含有されかつ該ジルコニ
ウム以外の金属成分が該金属の酸化物換算で2モル%〜
30モル%の割合で含有される、組成物由来の膜であ
り;酸化ジルコニウムとジルコニウム以外の金属の酸化
物との固溶体でなり;そして該ジルコニウム以外の金属
の酸化物が該固溶体の成分として、2モル%〜30モル
%の割合で含有される、請求項1に記載のベアリング。 - 【請求項3】 前記ジルコニウム化合物が、ジルコニウ
ムアルコキシド、および有機酸または無機酸のジルコニ
ウム塩からなる群より選択される少なくとも1種であ
る、請求項2に記載のベアリング。 - 【請求項4】 前記組成物が、前記ジルコニウム成分と
ジルコニウム以外の金属成分とを極性溶媒中に含有する
液状の組成物である、請求項2または3に記載のベアリ
ング。 - 【請求項5】 前記ジルコニウム以外の金属成分が、
Y、Mg、Ca、Sc、CeまたはSrを含む化合物か
らなる群より選択される少なくとも1種である、請求項
2から4のいずれかに記載のベアリング。 - 【請求項6】 ベアリングの製造方法であって、 アミノポリカルボン酸とジルコニウム化合物とから形成
されるジルコニウム錯体またはジルコニウム塩とアミン
との塩であり、該ジルコニウム以外の金属成分がジルコ
ニウム以外の金属を含む化合物であり、そして該組成物
の全金属成分のうち、該ジルコニウム成分が酸化ジルコ
ニウム換算で70モル%〜98モル%の割合で含有され
かつ該ジルコニウム以外の金属成分が該金属の酸化物換
算で2モル%〜30モル%の割合で含有される、組成物
をベアリング基材の表面に付与し、塗膜を形成する工
程;および該ベアリング基材上に形成された塗膜の組成
物を結晶化させることにより、ジルコニウム成分とジル
コニウム以外の金属成分とを含有する金属酸化物薄膜を
形成する工程;を包含する、方法。 - 【請求項7】 前記組成物がスピンコート法、ディップ
コート法、またはスプレーコート法により前記ベアリン
グ基材上に付与される、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 前記結晶化が、前記塗膜を有する前記ベ
アリング基材を熱処理、光処理、または化学的処理する
ことにより行われる、請求項6または7に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001068828A JP2001330034A (ja) | 2000-03-14 | 2001-03-12 | ベアリングおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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