JP2001329541A - 法枠接続器およびそれを用いた法枠工法 - Google Patents

法枠接続器およびそれを用いた法枠工法

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JP2001329541A
JP2001329541A JP2000148016A JP2000148016A JP2001329541A JP 2001329541 A JP2001329541 A JP 2001329541A JP 2000148016 A JP2000148016 A JP 2000148016A JP 2000148016 A JP2000148016 A JP 2000148016A JP 2001329541 A JP2001329541 A JP 2001329541A
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slope
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slope frame
connection device
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JP2000148016A
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Masanori Takeuchi
政典 竹内
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Nisshoku Corp
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Nisshoku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 法枠用枠材を接続する法枠接続器の構成およ
び法枠用枠材の接続を簡単にし、容易に格子状の枠体を
構成し、法面の安定化および法面全体の緑化を実現し、
美観を向上するとともに、間伐材を有効に利用する。 【解決手段】開口部を備えた筒体からなり、前記筒体が
十文字状,L文字状又はT文字状に形成した法枠接続器
で、所望する長さに切断した法枠用木材の端部を接続
し、順次格子状の法枠を組み上げて、法枠接続器をアン
カーで地山に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地山などの傾斜地
盤や土地造成地及び道路などの法面を安定させて緑化さ
せるための法枠接続器およびそれを用いた法枠工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の法枠接続器およびそれを用いた法
枠工法は、例えば実開平6-14236号公報に示されるよう
に、法枠接続器を構成する二枚の板体の四隅にそれぞれ
断面L字形状の折曲片を内側方向に折曲して形成し、一
方の板体の中央部を縦方向の中心線に沿って、左,右の
折曲片が外側になるように直角に折り曲げ、他方の板体
の中央部を左,右の折曲片が内側になるように折り曲げ
る。この際、この両折曲部に、板体の中央部の透孔およ
び下縁中央部の切欠部により凹部,凸部が形成される。
そして、一方の板体に対して他方の板体を上下逆にし、
一方の板体の凹部,凸部に他方の板体の凸部,凹部を嵌
め合わせ、二枚の板体を組み合わせて1個の法枠接続器
を形成する。つぎに複数個の法枠接続器を法面の所定の
複数箇所に配設し、二枚の板体が組み合わされてできた
角環状の挿通部に杭を打設して各法枠接続器を法面に固
定し、各法枠接続器の折曲片に所定の長さに切断された
長尺の板状の法枠用枠材の端部を挿入して接続し、斜め
格子状に複数個の枠体を形成し、各枠体の内側に芝等を
張り、法面の緑化を図っている。
【0003】また、他の従来例として、実用新案登録第
3037930号公報には、間伐材の複数本を横向き高さ方向
に重合して成るユニットを用いて斜め連結格子状に連続
枠体を組成し、該枠体を組成する各ユニット間隔置きに
アンカーを打ち込んで法面に支持固定して成る法枠構造
が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の前者公報に示さ
れる法枠接続器およびそれを用いた法枠工法の場合、二
枚の板体を加工し組み合わせて法枠接続器を製作する必
要があり、しかも、格子状の枠体を構成する際、各法枠
接続器の上,下の折曲片に法枠用枠材の端部を挿入して
接続する必要があり、それらの作業が煩雑で、多大の時
間を要するという問題がある。
【0005】また、後者公報に示される法枠構造の場
合、間伐材のユニットを形成するためには、材径の揃っ
たものを使用する必要があり、使用できる木材が限定さ
れるという問題がある。
【0006】そして現在、森林の保全が叫ばれている
が、戦後に大量に植林されたものが、林業の低迷により
必要な間伐が行われず、間伐されてもそのまま林地に放
置されることが多く、この間伐材の有効利用が大きな課
題になっている。
【0007】本発明は、前記の点に留意してなされたも
のであり、その目的は、法枠用木材を接続する法枠接続
器の構成および法枠用木材の接続を簡単にし、容易に格
子状の枠体を構成し、地山などの傾斜地盤や法面の安定
化および法面全体の緑化を実現し、美観を向上できると
ともに、間伐材を有効に利用できる法枠接続器およびそ
れを用いた法枠工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の法枠接続器は、法枠用木材の端部ど
うしを接続するための開口部を備えた筒体からなり、前
記筒体が十文字状,L文字状又はT文字状に形成して法
枠接続器を構成したため、法枠接続器を簡単に構成する
ことができる。
【0009】法枠接続器の形状としては、L文字状は角
部に、T文字状は周縁部に、十文字状は交差部にそれぞ
れ適用できる。
【0010】そして、請求項2記載の法枠工法は、所望
する長さに切断した木材の先端を、法枠接続器の開口部
に挿入し順次格子状の枠体を組み上げて、法枠接続器を
アンカーで地山に固定したものである。したがって、法
枠接続作業が非常に容易であるとともに、法面に確実に
固定することができ、これにより強固な枠体を構成する
ことができる。
【0011】さらに、法枠接続器の開口部より太い木材
であっても、木材の先端の一部を削ることにより開口部
に挿入可能となる。逆に、開口部より細い木材の場合
は、法枠接続器の上面から木材を貫通させるように釘で
固定できるため、材径の揃った木材を選別する必要がな
い。
【0012】法枠接続器としては、製造の容易さ及び軽
量さ、また釘の打ち易さから合成樹脂製のものが好まし
い。さらには、法面が植生により保護され、法枠の強度
が必要でなくなった後に、生分解される素材が望まし
い。また、法枠接続器の法枠用木材との接続部を蛇腹状
に構成することが望ましく、接続部の角度が可変とな
り、地山の凹凸に沿って枠体を構築することが容易とな
る。
【0013】また、枠内は侵食防止のため植生マット等
により緑化することが望ましいが、早期緑化の必要が無
ければ、時間を要するものの、法面に存在する潜在植生
や飛来種子により緑化を期待することができる。なお、
枠体が法面の凹凸に沿い難く枠体下に隙間が生じる場合
等、必要に応じて床掘りを行い、枠体を法面に密着させ
るのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態につき、図1及び図2
を参照して説明する。まず、図1について、1は法面、
2は法面1の所定の複数箇所に配設された法枠接続器で
あり、各法枠接続器2を構成する筒体の開口部に丸棒状
の法枠用木材3の端部を接続し、格子状に複数個の枠体
4を形成している。各枠体4の交点である法枠接続器の
中央にはアンカー5を打設し、法面に固定している。法
枠用木材3は、資源の有効利用の観点から、間伐材を使
用するのが好ましい。
【0015】各枠体4の内側は植生領域6として、図示
は省略するが、侵食防止のため植生マットを張設した
り、種子を含む植生材料を吹き付けたり等して緑化する
ことが望ましい。
【0016】法枠接続器2は、製造の容易さ及び軽量
さ、また釘の打ち易さ等からポリエチレン等の合成樹脂
製のものが好ましい。さらには、法面が植生により保護
され法枠用木材3が腐蝕した後に生分解される、脂肪族
ポリエステル等の合成樹脂素材が望ましい。また、形状
として十文字状2a,L文字状2bそしてT文字状2c
の3種類を用意すれば、周縁部も含めて効率的に枠体4
を構築できる。なお、斜め格子状に枠体を構築する際
は、十文字状2aのみを枠体4の交差部に用いる。
【0017】法枠用木材3は、図2(A)に示す長尺の
丸棒状の間伐材Kを、図2(B)に示すように、所定の
長さ(90cm等)に切断して形成され、必要に応じて図2
(C)に示すように、法枠接続器2の開口部に挿入可能
なようにその端部を削り、図2(D)に示すように、法
枠用木材3を法枠接続器2の開口部に挿入し、固定のた
め釘7を打ち付けるのが好ましい。そして、枠体4を組
み終わった箇所から又は組みながら適宜アンカー5を打
設して、枠体4を法面1に固定する。
【0018】前記植生領域6に導入される植物は、例え
ば木本植物として、ヤマハギ,イタチハギ,アラカシ,
シラカシ,シャリンバイ,ネズミモチ,ネムノキ,ウバ
メガシ,コナラ,クヌギ等が用いられ、草本植物とし
て、トールフェスク,クリーピングレッドフェスク等が
用いられる。早期緑化の必要が無ければ、時間を要する
ものの、法面に存在する潜在植生や飛来種子により緑化
を期待することもできる。また、斜面の掘削時等に生じ
る現地発生土を客土として導入してもよい。その場合、
現地発生土に含まれる潜在植生の生育による緑化が可能
であるが、現地発土の中でも含まれる潜在植生の量が多
い表土であることが望ましい。さらに、枠体4の内部に
伐採木のチップを収容して、内部の侵食防止を図ること
も可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の法
枠接続器は、法枠用木材の端部どうしを接続するための
開口部を備えた筒体からなり、前記筒体が十文字状,L
文字状又はT文字状に形成して法枠接続器を構成したた
め、法枠接続器を簡単に構成することができる。また、
法枠接続作業が非常に容易であるとともに、法面に確実
に固定することができ、これにより強固な枠体を構成す
ることができる。
【0020】さらに、法枠接続器の開口部より太い木材
であっても、木材の先端の一部を削ることにより開口部
に挿入可能となるため、材径の揃ったものを使用する必
要がなく、使用できる木材が限定されない。
【0021】また、法枠接続器を生分解性の合成樹脂で
構成すると、法面が植生により保護され法枠用木材が腐
蝕した後に分解されて美観を損なうことがない。さら
に、枠体の内部を緑化すると、内部の侵食防止が達成さ
れるとともに、美観を向上できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の法枠工法による施工例を示す平面図お
よびその一部の拡大斜視図である。
【図2】(A)は図1の法枠用木材を所定の長さに切断
した状態の斜視図、(B)は切断された状態の複数本の
法枠用木材の斜視図、(C)は法枠用木材の端部を削っ
た状態の斜視図、(D)は各法枠用木材の端部どうしを
接続する際の斜視図である。
【符号の説明】
1…法面、2…法枠接続器、3…法枠用木材、4…枠
体、5…アンカー、6…植生領域、7…釘

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法枠用木材の端部どうしを接続するため
    の開口部を備えた筒体からなり、前記筒体が十文字状,
    L文字状又はT文字状に形成されていることを特徴とす
    る法枠接続器。
  2. 【請求項2】 所望する長さに切断した木材の先端を、
    請求項1に記載の法枠接続器の開口部に挿入し順次格子
    状の枠体を組み上げながら、法枠接続器をアンカーで地
    山に固定することを特徴とする法枠工法。
JP2000148016A 2000-05-19 2000-05-19 法枠接続器およびそれを用いた法枠工法 Pending JP2001329541A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100935176B1 (ko) * 2009-05-25 2010-01-06 주식회사 홍익기술단 도로사면 보호용 친환경 식생구조물 및 이의 시공방법
JP2020076222A (ja) * 2018-11-06 2020-05-21 日新産業株式会社 法枠材接続装置、法枠構造、及び、法枠を法面に構築する方法

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