JP2001328597A - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置

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JP2001328597A
JP2001328597A JP2000146477A JP2000146477A JP2001328597A JP 2001328597 A JP2001328597 A JP 2001328597A JP 2000146477 A JP2000146477 A JP 2000146477A JP 2000146477 A JP2000146477 A JP 2000146477A JP 2001328597 A JP2001328597 A JP 2001328597A
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JP
Japan
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occupant
neck
protection device
force
protective device
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Withdrawn
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JP2000146477A
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Inventor
Kazuo Koeda
和雄 小枝
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直方向の慣性力及び斜め後方への押付力に
よる乗員の頚部への過大な衝撃を緩和して、頚部周りの
損傷の発生を防止し、射出時の安全性が向上された乗員
保護装置を提供する。 【解決手段】 航空機から乗員が射出するとき等に作用
する衝撃力から乗員の身体を保護する乗員保護装置にお
いて、前記乗員の頚部周りに装着される頚受部を備える
とともに、可撓性を有し垂直方向力及び水平方向力を受
圧して前記乗員の身体への衝撃を緩和する保護具を装着
し、該保護具は、加圧空気により拡張されるエアバッグ
よりなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機から乗員が
パラシュート等を用いて射出する際などにおいて、乗員
に作用する衝撃力から乗員の身体を保護する乗員保護装
置にに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は航空機から乗員が射出している状
況を示す説明図、図2は射出時における乗員の装備状態
を示す斜視図である。航空機の機体15にトラブルが発
生したとき、等の非常時にパイロット等の乗員2が機内
から射出する際においては、図2に示すように、乗員2
はコックピットの射出座席1に着席してシートベルト4
にて該座席1に固定され、乗員2が射出レバー5を操作
すると同時に、座席1に固定された乗員2は、図3に示
すように、カタパルト(ガス等の圧力により射出力を付
与する装置)の射出力(推力)によりコックピットから
射出され、次いでパラシュート16が開いて安定的な降
下態勢に入る。
【0003】かかる射出時においては、乗員2は、ほぼ
垂直方向に10Gないし数10G(Gは重力の加速度)
の慣性力Sを受けるとともに、ほぼ水平方向には航空機
の飛行に伴う最大600ノット程度の気流による後方な
いし斜め後方(〜数十度)への押圧力Fを受ける。この
ため乗員2は、図4に示すように、頭部に装着したヘル
メット3を座席1の頭部受け部であるヘッドレストで支
持することにより、かかる力に対処している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、機内か
らの射出時には、乗員2は、ほぼ垂直方向に10Gない
し数10Gの慣性力Sを受けるとともに、ほぼ水平方向
には最大600ノット程度の気流による斜め後方への押
付力Fを受ける。図4に示される従来技術にあっては、
かかる垂直方向の慣性力S及び斜め後方への押付力の後
方成分Fxから乗員2を保護しているのは、ヘルメット
3及び座席1のシートベルト4のみであり斜め後方への
押圧力の側方成分Fyを保護するものはない。このた
め、前記垂直方向の慣性力S及び斜め後方への押付力F
が乗員2の頚部21に直接加わった場合には、該頚部2
1が過大な衝撃荷重を受け、頚部21周りの損傷発生の
要因となる。
【0005】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、垂
直方向の慣性力及び斜め後方への押付力による乗員の頚
部への過大な衝撃を緩和して、頚部周りの損傷の発生を
防止し、射出時の安全性が向上された乗員保護装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、航空機から乗
員が射出するとき等に作用する衝撃力から乗員の身体を
保護する乗員保護装置において、前記乗員の頚部周りに
装着される頚受部を備えるとともに、可撓性を有し垂直
方向力及び水平方向力を受圧して前記乗員の身体への衝
撃を緩和する保護具を装着したことを特徴とする乗員保
護装置を提案する。
【0007】そして、前記保護具は、請求項2記載のよ
うに、加圧空気により拡張されるエアバッグより構成す
るのがよい。さらに、請求項3記載の発明は、前記乗員
が航空機からの射出時に操作する射出レバーに前記エア
バッグからなる保護具を接続し、射出動作開始と同時に
前記エアバッグが拡張するように構成する。
【0008】また、請求項4記載の発明においては、前
記乗員が被るヘルメットと乗員の肩部との間に前記保護
具を介装する。そして、請求項5記載の発明において
は、前記保護具を前記ヘルメットと一体に構成する。
【0009】かかる発明によれば、請求項2のように、
エアバッグからなる保護具の頚受部により乗員の頚部全
体を外周側から覆われるとともに、請求項4のように、
ヘルメットと乗員の肩部との間に前記保護具を介装して
いるので、垂直方向に作用する慣性力及び気流による斜
め後方への押付力により乗員の頚部に向かう頭部側から
の衝撃荷重は、主としてヘルメットを介して保護具の頚
受部に伝達され、さらに肩当部に伝達されることとな
る。これにより、前記慣性力及び斜め後方への押付力に
よる頭部側からの衝撃荷重は、エアバッグからなる保護
具の頚受部で受けて肩当部に伝達されることにより、該
衝撃荷重は乗員の頚部に直接加わることなく、頚受部及
び肩当部の衝撃緩和作用によって減衰されてから乗員の
肩部近傍に伝達されることとなる。従って、乗員の頚部
は前記衝撃荷重から保護され、該頚部が過大な衝撃荷重
を受けることによる頚部周りの損傷の発生が防止され
る。
【0010】また、請求項5のように構成すれば、ヘル
メットと保護具との間に水平方向のずれを生じることが
なく、ヘルメットに加わる衝撃荷重は確実に頚受部で受
け止められ、頚部に作用するのが確実に回避される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0012】図1は本発明の実施例に係る航空機におけ
る射出時乗員保護装置の構成を示し、(A)は要部斜視
図、(B)は保護具の平面図である。また、図2は射出時
における乗員の装備状態を示す斜視図、図3は航空機か
ら乗員が射出している状況を示す説明図である。
【0013】航空機において、その機体15にトラブル
が発生したとき、等の非常時にパイロット等の乗員2が
機内から射出する際においては、図2に示すように、乗
員2はコックピットの射出座席1に着席してシートベル
ト4にて該座席1に固定され、乗員2が射出レバー5を
操作すると同時に、座席1に固定された乗員2は、図1
に示すように、カタパルト(ガス等の圧力により射出力
を付与する装置)の射出力(推力)によりコックピット
から射出され、次いでパラシュート16が開いて安定的
な降下態勢に入るようになっている。かかる射出時にお
いては、前記のように、乗員2は、ほぼ垂直方向に慣性
力Sを受けるとともに、ほぼ水平方向に気流による斜め
後方への押付力Fを受ける。
【0014】本発明の実施例においては、かかる垂直方
向の慣性力S及び気流による斜め後方への押付力Fによ
る乗員2への衝撃を緩和するため、次のように構成され
ている。即ち図1及び図2において、1はコックピット
に設置された射出用の座席で、乗員2は頭部をヘルメッ
ト3で覆って該座席1に着席し、シートベルト4にて該
座席1に固定されている。5は射出操作を行うための射
出レバーである。10は本発明の要旨をなす保護具であ
る。該保護具10はこの実施例においてはエアバッグに
て構成され、該エアバッグからなる保護具10の圧縮空
気供給路(図示省略)は前記射出レバー5の操作により
開閉されるようになっている。
【0015】そして、該保護具10は、乗員2の肩部の
上側にあって頚部21全体を外周側から覆うように形成
された頚受部10a、及び該頚受部10aの両端に結合
されて乗員2の肩部を覆うように形成された肩当部10
bから構成されている。また、前記頚受部10aの上端
面は乗員2が被っているヘルメット3の下端面に当接す
る縦方向受面10cを構成している。尚、前記エアバッ
グ自体の構成については公知であるので、詳細な説明は
省略する。また、前記保護具10は、前記エアバッグの
他、高い耐圧力を有するゴム系材料等の、前記のような
大きな垂直方向の慣性力S及び気流による斜め後方への
押付力Fによる衝撃荷重に対する緩衝機能を有する材料
であればよい。
【0016】かかる実施例において、航空機の機体15
にトラブルが発生したとき、等の非常時に乗員2が機内
から射出する際には、乗員2が射出レバー5を射出側に
操作し、射出シーケンスを開始すると、射出レバー5の
操作に連動して、前記エアバッグからなる保護具10の
圧縮空気供給路(図示省略)が開かれる。これにより、
エアバッグからなる保護具10内には高圧の圧縮空気が
導入され、該保護具10が拡張される。一方前記射出レ
バー5の操作により射出シーケンスを開始すると、座席
1に固定された乗員2は、図3に示すように、前記カタ
パルトの射出力(推力)により、座席1に着座した状態
でコックピットから射出され、次いでパラシュート16
が開いて安定的な降下態勢に入る。
【0017】かかる射出時において、乗員2は、ほぼ垂
直方向に10Gないし数10G(Gは重力の加速度)の
慣性力Sを受けるとともに、ほぼ水平方向には航空機の
飛行に伴う最大600ノット程度の気流による斜め後方
への押付力Fを受ける。しかるに、かかる実施例におい
ては、乗員2は、前記のように、エアバッグからなる保
護具10の頚受部10aにより頚部21全体を外周側か
ら覆われるとともに、ヘルメット3の下端面に該頚受部
10aの縦方向受面10cが当接しているので、前記慣
性力S及び斜め後方への押付力Fによる主として後方へ
の衝撃荷重は、座席1のヘッドレストで受け、乗員2の
頚部21に向かう頭部側からの衝撃荷重は、主としてヘ
ルメット3及びこれに当接されている縦方向受面10c
を介して前記保護具10の頚受部10aに伝達され、さ
らに肩当部10bに伝達される。
【0018】これにより、前記慣性力S及び斜め後方へ
の押付力Fによる頭部側からの衝撃荷重は、エアバッグ
からなる保護具10の頚受部10aで受けて肩当部10
bに伝達されることにより、該衝撃荷重は乗員2の頚部
21に直接加わることなく、頚受部10a及び肩当部1
0bの衝撃緩和作用によって減衰されてから乗員2の肩
部近傍に伝達されることとなる。従って、乗員2の頚部
21は前記衝撃荷重から保護され、頚部が過大な衝撃荷
重を受けることによる頚部周りの損傷の発生が防止され
る。
【0019】また、前記保護具10は、これの頚受部1
0aの縦方向受面10cをヘルメット3の下端面に結合
して該ヘルメット3と一体化することもできる。このよ
うに構成すれば、ヘルメット3と保護具10との間に水
平方向のずれを生じることがなく、ヘルメット3に加わ
る衝撃荷重は確実に頚受部10aで受け止められ、頚部
21に作用するのが確実に回避される。
【0020】
【発明の効果】以上記載の如く本発明によれば、垂直方
向の慣性力及び斜め後方への押付力による頭部側からの
衝撃荷重は、エアバッグ等からなる保護具の頚受部で受
けて肩当部に伝達されることにより、該衝撃荷重は乗員
の頚部に直接加わることなく、頚受部及び肩当部の衝撃
緩和作用によって減衰されてから乗員の肩部近傍に伝達
されることとなる。従って、乗員の頚部は前記衝撃荷重
から保護され、該頚部が過大な衝撃荷重を受けることに
よる頚部周りの損傷の発生を防止することができ、射出
時の安全性が向上された乗員保護装置を得ることができ
る。
【0021】また、請求項5のように構成すれば、ヘル
メットと保護具との間に水平方向のずれを生じることが
なく、ヘルメットに加わる衝撃荷重は確実に頚受部で受
け止められ、頚部に作用するのが確実に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る航空機における射出時
乗員保護装置の構成を示し、(A)は要部斜視図、(B)は
保護具の平面図である。
【図2】 射出時における乗員の装備状態を示す斜視図
である。
【図3】 航空機から乗員が射出している状況を示す説
明図である。
【図4】 従来技術を示す図1対応図である。
【符号の説明】
1 座席 2 乗員 3 ヘルメット 4 シートベルト 5 射出レバー 10 保護具 10a 頚受部 10b 肩当部 10c 縦方向受面 15 機体 21 頚部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機から乗員が射出するとき等に作用
    する衝撃力から乗員の身体を保護する乗員保護装置にお
    いて、前記乗員の頚部周りに装着される頚受部を備える
    とともに、可撓性を有し垂直方向力及び水平方向力を受
    圧して前記乗員の身体への衝撃を緩和する保護具を装着
    したことを特徴とする乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 前記保護具は、加圧空気により拡張され
    るエアバッグよりなることを特徴とする請求項1記載の
    乗員保護装置。
  3. 【請求項3】 前記乗員が航空機からの射出時に操作す
    る射出レバーに前記エアバッグからなる保護具を接続
    し、射出動作開始と同時に前記エアバッグが拡張するよ
    うに構成されてなることを特徴とする請求項2記載の乗
    員保護装置。
  4. 【請求項4】 前記乗員が被るヘルメットと乗員の肩部
    との間に前記保護具を介装したことを特徴とする請求項
    1記載の乗員保護装置。
  5. 【請求項5】 前記保護具を前記ヘルメットと一体に構
    成したことを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置。
JP2000146477A 2000-05-18 2000-05-18 乗員保護装置 Withdrawn JP2001328597A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008515706A (ja) * 2004-10-05 2008-05-15 アー・ペー・セー・システムズ・ベー・セー・エネ・ソシエダッド・リミターダ 頸部背面領域防護用エアバッグモジュール
CN109204838A (zh) * 2018-09-27 2019-01-15 清华大学 一种战斗机飞行员弹射救生座椅用头颈部防护装置

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JP2008515706A (ja) * 2004-10-05 2008-05-15 アー・ペー・セー・システムズ・ベー・セー・エネ・ソシエダッド・リミターダ 頸部背面領域防護用エアバッグモジュール
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Effective date: 20070807