JP2001328385A - 綴じ具 - Google Patents

綴じ具

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JP2001328385A
JP2001328385A JP2000399078A JP2000399078A JP2001328385A JP 2001328385 A JP2001328385 A JP 2001328385A JP 2000399078 A JP2000399078 A JP 2000399078A JP 2000399078 A JP2000399078 A JP 2000399078A JP 2001328385 A JP2001328385 A JP 2001328385A
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JP2000399078A
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Hiroko Goto
博子 後藤
Takio Kiyomi
多喜夫 清見
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド部材に対する綴じ棒の挿入量を規制
するための段部を無くし、綴じ棒と書類の綴じ穴との引
っ掛かり原因を解消すること。 【解決手段】 裏表紙13の内面側に綴じ具17が固定
されている。この綴じ具17は、ベース部材20に設け
られた綴じ棒21と、この綴じ棒21の先端側に係脱す
るスライド部材26を有する綴じ板部材24とを備え
る。スライド部材26は、綴じ板部材24の内面側に配
置されており、スライド部材26の円形穴部46Aに綴
じ棒21が挿入されたときに、当該綴じ棒21の先端が
綴じ板部材24の下面側に突き当たり、これにより、綴
じ棒21側に挿入量を規制するための段部を設ける必要
性が排除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴じ具に係り、更に
詳しくは、スライド部材を綴じ板部材の内面側に設ける
ことによって、綴じ棒の外周面に綴じ板部材の位置を規
制する段差をなくした綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】図19ないし図22には、従来の綴じ具
の一例が示されている。これらの図において、綴じ具1
00は、所定の表紙体の内面に固定される板状のベース
部材101と、このベース部材101の二箇所位置に設
けられた綴じ棒102,102と、前記ベース部材10
1に背部材104を介して屈曲可能に連なる綴じ板部材
106と、この綴じ板部材106の上面側に形成された
凹部107内に位置して所定量スライド移動可能に設け
られた長片状のスライド部材108とにより構成されて
いる。
【0003】前記綴じ棒102は、基部側大径部102
Aと、この基部側大径部102Aの上端に段部102B
を介して設けられた先端小径部102Cとを備えた形状
に設けられ、先端小径部102Cには、ベース部材10
1の長手方向に沿った切欠部102Dが対称位置に形成
されている。
【0004】前記綴じ板部材106において、凹部10
7の二箇所には、綴じ棒102の上部を受け入れ可能と
する楕円穴110が形成されている。この一方、スライ
ド部材108には、一部が楕円穴110内に位置するよ
うに部分的に面位置を陥没させた穴形成部111が設け
られ、この穴形成部111には、前記基部側大径部10
2Aの直径よりも小さく、且つ、先端小径部102Cの
直径よりも大きな円形穴部114と、この円形穴部11
4に連なって形成されるとともに、前記切欠部102D
に引っ掛け可能な幅に設けられたスリット穴部115が
形成されている。
【0005】前記ファイル100に書類等を綴じ込むと
きは、背部材104をベース部材101の面に対して略
直角姿勢に起立させるとともに、綴じ板部材106をベ
ース部材101に対して略平行となるようにし、前記ス
ライド部材108を綴じ板部材106の長手方向に沿っ
てスライドさせることで、当該スライド部材108に綴
じ棒102の切欠部102Dをスリット穴部115に引
っ掛けてロックでき、これによって、書類を綴じ込み状
態に保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな綴じ具100にあっては、スライド部材108の円
形穴部114に綴じ棒102の上部を挿入するときに、
当該綴じ棒102が円形穴部114に深く入り込んでし
まうのを規制するストッパ作用をなす段部102Bが必
須の形状として要求されることとなる。従って、書類を
綴じ込もうとするときに、前記段部102Bに書類の綴
じ穴が引っ掛かり易くなり、スムースなる加除整理が行
えないという不都合を招来する。かかる不都合は、スラ
イド部材108が綴じ板部材106の表面(上面)側に
配置されていることに起因する。
【0007】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、綴じ板部材の内面
側にスライド部材を配置することによって、綴じ棒に段
部を設けることなく綴じ棒の挿入位置を決定でき、綴じ
棒と書類の綴じ穴との引っ掛かり原因を解消することの
できる綴じ具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ファイル本体の内面側に固定されるベー
ス部材と、このベース部材に設けられた綴じ棒と、前記
ベース部材に連なって前記綴じ棒の先端側に位置する綴
じ板部材と、この綴じ板部材に対してスライド可能に設
けられて前記綴じ棒に係脱可能に設けられたスライド部
材とを備えた綴じ具において、前記スライド部材は、前
記綴じ板部材の内面側に設けられる、という構成を採っ
ている。このような構成とすれば、書類の綴じ込み操作
に際して、綴じ板部材に綴じ棒が突き当たる位置を限界
とすることができるようになる。従って、綴じ棒の過大
な挿入を規制するための段部を綴じ棒に設ける必要性を
無くすことが可能となり、当該綴じ棒に対して書類が引
っ掛かる虞を確実に解消することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における綴じ棒は、テーパ
状若しくは円柱状の外周面形状を備え、その外周面部分
に前記スライド部材をロックさせるための切欠部を備え
る、という構成が採用されている。テーパ状の外周面を
有する綴じ棒の場合には、微視的に見ると段部を構成す
ることにもなるが、テーパ角が小さなものであれば、前
述した引っ掛かりを生ずる段部とはならず、むしろ、先
端径が小さく設定できることで書類の綴じ込み易さを得
ることができる。また、綴じ棒をテーパ状とした場合に
は、基部の強度を確保することもできる。
【0010】また、前記綴じ板部材の略中央部に操作窓
が設けられる一方、前記スライド部材は、所定の操作部
が前記操作窓から表出する、という構成を採ることが好
ましい。このように構成することで、スライド部材を綴
じ板部材の内面側に配置することが容易となる他、操作
すべき部位を使用者に容易に認識させることができる。
この際、前記操作部を凹状に陥没した面形状に設け、こ
の面内に、スライド部材のスライド方向と交差する方向
に向けられた凸状を設けることが好ましい。これによ
り、スライド操作力をスライド部材に対して確実に付与
することが可能となる。
【0011】更に、前記綴じ板部材とスライド部材との
間に、常時はスライド部材を綴じ棒に係合させてロック
する方向に力を付与するばね手段が介装される、という
構成を採ることができる。このような構成とすれば、意
図しない力を付与しない限り、綴じ棒とスライド部材と
の係合が外れることがなく、ロック状態を安定して保つ
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0013】図1には、本実施例に係る綴じ具が適用さ
れたファイルを閉じた状態の概略斜視図が示され、図2
には、ファイルを開いた状態の要部概略斜視図が示され
ている。これらの図において、ファイル10は、表表紙
11と、この表表紙11に背表紙12を介して連なる裏
表紙13とを備えたファイル本体15と、裏表紙13の
背表紙12に近接した位置に配置された合成樹脂製の綴
じ具17とを備えて構成されている。
【0014】前記綴じ具17は透光性を有する樹脂材料
により形成され、図3ないし図12に示されるように、
ベース部材20と、このベース部材20に一体的に設け
られた綴じ棒21と、前記ベース部材20の前記背表紙
23側端部に設けられた背部材23を介して連なる綴じ
板部材24と、この綴じ板部材24に装着されたスライ
ド部材26と、ベース部材20と背部材23との間に設
けられた角度規制手段28とを備えて構成されている。
【0015】前記ベース部材20は、裏表紙13の上下
方向(天地方向)に沿って延びる長片状の板状をなし、
その長手方向両側に固定用穴30が形成されている。こ
のベース部材20は、図6に示されるように、固定用穴
30と裏表紙13とを貫通するリベット31によって固
定されるようになっている。
【0016】前記綴じ棒21は、前記固定用穴30に隣
接した位置で、ベース部材20の長手方向二箇所位置に
設けられている。これらの綴じ棒21,21は、ベース
部材20に一体に設けられており、上端に向かうに従っ
て若干縮径するテーパ状をなす外形に設けられている。
各綴じ棒21,21の上端部外周側には、ベース部材2
0の長手方向に沿う溝状の切欠部21A,21Aがそれ
ぞれ対称位置に形成されている。
【0017】前記背部材23は、肉薄なヒンジ部34を
介してベース部材20と一体に設けられ、これにより、
背部材23は、ヒンジ部34位置を支点として屈曲可能
となっている。
【0018】前記綴じ板部材24は、肉薄なヒンジ部3
5を介して背部材23の自由端に屈曲可能に連設されて
いる。この綴じ板部材24は、前記ヒンジ部35に連な
って長手方向幅が次第に広がる平面形状に設けられた基
部37と、この基部37に連なるとともに、ファイル本
体15の上下方向、すなわち長手方向に延びる平面視略
長楕円形状の保持部38とを備えて構成されている。こ
の保持部38は、図7及び図8に示されるように、その
上面が緩やかな曲面を表出するように基部37の上面よ
り上方に位置する形状に設けられている一方、下面も同
様の曲面をなして基部37の下面よりも下方に位置する
厚みに設けられている。
【0019】前記保持部38の下面側には、当該保持部
38の長手方向に沿って延びる左右一対の保持溝40,
40が形成され、当該保持溝40,40にスライド部材
26がスライド可能に装着されている。また、保持部3
8の略中央部は、当該保持部38を貫通する操作窓41
が形成され、この操作窓41内にスライド部材26の一
部が表出するようになっている。
【0020】前記スライド部材26は、綴じ板部材24
とは異なる色を備えた樹脂成形品によって構成され、前
記保持部38の保持溝40内に受容される段部43を左
右両側(短寸幅方向両側)に備えた形状に設けられてい
る。このスライド部材26は、その略中央部に設けられ
た操作部45と、長手方向両側に設けられて前記綴じ棒
21の先端側に設けられた切欠部21A,21Aに係脱
可能な穴46,46を備えて構成されている。操作部4
5は、スライド部材26を保持部38に装着したときの
上面側に設けられており、当該保持部38に装着された
状態で、前記操作窓41内に位置するようになってい
る。この操作部45は、緩やかな曲面で面位置が皿状に
陥没した形状をなし、その中央部に、指掛け凸条48を
備えた形状とされている。また、前記穴46,46は、
前記綴じ棒21の上部直径よりも大きな円形穴部46A
と、この円形穴部46Aに連なるとともに、前記綴じ棒
21の上部直径よりも小さい幅に設定されて前記切欠部
21A,21Aに引っ掛かるスリット穴部46Bとによ
り形成されている。なお、図4に示されるように、スラ
イド部材26の上面側となる面において、穴46の周辺
領域は凹状部50とされ、この凹状部50内に綴じ棒2
1の上端部が位置するようになっている。
【0021】また、図4、図11及び図12に示される
ように、前記スライド部材26の上面側にはスリット溝
51が形成されている。この一方、前記綴じ板部材24
の保持部38下面側には、スリット溝51内に位置する
突起52が形成され、これにより、スライド部材26の
スライド領域がスリット溝51の長さに規制され、ひい
ては、スライド部材26が長手方向に脱落することがな
いようになっている。なお、スライド部材26は、前記
スライド領域の何れの位置にあっても、保持部38の面
内に位置する長さに設定されている。
【0022】前記角度規制手段28は、ベース部材20
の内面すなわち図中上面に設けられた起立片55と、前
記背部材23の内面側に設けられた凸部56とにより構
成されている。起立片55は、その起立角度がベース部
材20の面に対して略直角をなすように設定されている
とともに、ベース部材20の長手方向に沿って延びる形
状に設けられている。この一方、凸部56は背部材23
の長手方向に沿う二箇所に設けられ、これにより、背部
材23がベース部材20に対して略直角姿勢となったと
きに、凸部56,56が起立片55にそれぞれ接触して
背部材23と起立片55とが平行となるように設けられ
ている。
【0023】前記ファイル本体15において、表表紙1
1の内面側には、当該表表紙11の上下方向に沿って延
びる滑り防止部60が形成されている。この滑り防止部
60は、前記綴じ板部材24における保持部38の外形
に略対応して緩やかな曲面状に設けられた凹部61によ
り構成されている。この凹部61は、表表紙11の外面
側に隆起部63を設けることによって形成されている。
ここで、凹部61若しくは隆起部63の長手方向長さ
は、前記綴じ板部材24の長手方向長さよりも長く形成
されているが、短寸方向の幅は、保持部38の幅に略一
致するように設けられ、これにより、表表紙11を閉じ
た状態としたとき、すなわち、図1に示されるようにフ
ァイル本体15を閉じた状態としたときに、凹部61内
に保持部38の上面側曲面部分が収まるようになってい
る(図9参照)。
【0024】次に、前記実施例における綴じ具の使用要
領について説明する。
【0025】書類等が綴じられた状態では、綴じ具17
は、図11に示されるように、スライド部材26のスリ
ット穴部46Bに綴じ棒21の上部が入り込み、切欠部
21Aにスリット穴部46Bの形成縁が引っ掛かったロ
ック状態となる。
【0026】綴じ具17のロック状態を解除する場合に
は、綴じ板部材24の中央部に表出している操作部45
に指先を当てがい、スライド部材26を図11中右側に
スライド操作して綴じ棒21の上部を円形穴部46A内
に位置させればよい。この際、操作部45は、スライド
部材26の操作窓41から色違いで見えるため、操作部
45位置を容易に認識することができる。また、操作部
45には、凸条48がスライド部材26のスライド方向
と直交する方向に延びているため、スライド操作力を確
実に及ぼしめることができ、楽な操作感を得ることがで
きる。
【0027】このようにしてスライド部材26と綴じ棒
21との引っ掛かり(ロック)を解除することにより、
綴じ板部材24を上方に開くことができ、これにより、
書類等の加除を行うことができる。この際、綴じ具17
の背部材23は、図9に示される直立位置から、図10
に示される傾斜姿勢に変位できることとなり、これによ
って、加除整理空間を大きく確保することができる。
【0028】綴じ板部材24を開いた状態から再び綴じ
込み位置にセットする場合には、綴じ板部材24を指先
で摘み、図10中右側に移動させればよい。この移動
は、ベース部材20の面に設けられた起立片55に前記
背部材23の凸部56が接した位置まで許容される。こ
の位置で、綴じ板部材24を、前述したヒンジ部35位
置を支点として図10中時計方向に回転させると、スラ
イド部材26の円形穴部46Aと綴じ棒21の上端部と
の相対位置が丁度一致するようになり、図8に示される
ように、綴じ棒21の上端面が保持部38の下面に突き
当たる位置まで挿入される。そして、この状態で、スラ
イド部材26の操作部45を前述と反対方向に操作する
ことで、再びロック位置に設定することができる。
【0029】なお、ファイル本体15を閉じた状態とし
たとき、すなわち、図1及び図9に示される状態とした
ときには、表表紙11の内面側に形成された凹部61内
に閉じ板部材24の保持部38が受容される状態とな
る。従って、この状態で、表表紙11に図9中左右方向
への力が作用しても、表表紙11と綴じ板部材24との
相対的な滑り動作は規制されることとなる。また、この
状態で、ファイル15の背表紙12を跨ぐようにファイ
ル10を手で持つと、指の腹が表表紙11の隆起部63
上に乗るようになり、従って、手とファイル10との滑
りを生じ難くして当該ファイル10を持ち運ぶことがで
きる。
【0030】次に、本発明の第2の実施例について図1
3ないし図18を参照しながら説明する。なお、以下の
説明において、前記第1の実施例と同一若しくは同等の
構成部分については必要に応じて同一符号を用いるもの
とし、説明を省略若しくは簡略にする。
【0031】この第2の実施例は、綴じ板部材24とス
ライド部材26との間に、常時はスライド部材26を綴
じ棒21の切欠部21Aに係合させてロックする方向に
力を付与可能なばね手段80を設けた点を主な特徴とす
るものである。すなわち、ばね手段80は、保持部38
において、操作窓41の隣接位置に設けられた軸受部8
1と、スライド部材26の面内において、当該スライド
部材26の延出方向に沿って設けられた長孔82と、こ
の長孔82内に位置するスライド軸83と、当該スライ
ド軸83の軸回りに装着されたコイルばね85とを備え
て構成されている。
【0032】軸受部81は、保持部38の長手方向に沿
う貫通孔81Aを備えており、この貫通孔81A内にス
ライド軸83が進退可能に位置するようになっている。
ここで、軸受部81を囲む保持部38の内面側部分は、
図14に示されるように、長楕円形状の輪郭を備えた凹
み部86が設けられ、この凹み部86によって、コイル
ばね85の径方向に沿う一部が受容可能となっている。
【0033】前記スライド軸83は、図14中左端側が
長孔82の内方端(図14中左端)に連なり、右端側
は、長孔82の外方端(同図右端)内面に対して空間を
形成する長さに設けられ、これにより、スライド軸83
の図14中右端から当該スライド軸83回りにコイルば
ね85が装着可能とされている。
【0034】スライド部材26を綴じ板部材24に組み
合わせた状態では、図16等に示されるように、コイル
ばね85は、無負荷状態における長さを圧縮された状態
で長孔82の内方端と軸受部81との間に位置してスラ
イド部材26が綴じ棒21の切欠部21Aに係合する方
向に力が付与される。ここで、スライド部材26の長手
方向二箇所に形成された穴46,46は、図14中右端
側がスライド部材26の長手方向に対して直交する直線
部46Cとして形成されている。この一方、綴じ棒21
は、同図中右側の外周面部分に切欠部21Aが形成さ
れ、これにより、コイルばね85の力を受けて前記直線
部46Cが切欠部21Aに入り込んでこれに係合するよ
うに設けられている。
【0035】第2の実施例におけるスライド部材26
は、その短寸幅方向両側を長手方向に沿って部分的に切
り欠いた溝87が設けられ、この溝87には、保持部3
8側の爪88が受容されるようになっている。また、ス
ライド部材26の操作部45は、半円形の指掛け凸条4
8が設けられている。その他の構成は、前記第1の実施
例と略同一となっている。
【0036】従って、このような第2の実施例によれ
ば、ばね手段80を設けたことで、綴じ棒21に対して
スライド部材26が常に係合するように保たれる結果、
操作部45に意図的な力を付与しない限り、スライド部
材26のロック状態が解除されることがなく、常に安定
したロック状態を保つことができる。
【0037】なお、前記実施例では、スライド部材26
の操作部45が、綴じ板部材24の面内に設けられた操
作窓41から表出する構成を図示、説明したが、本発明
はこれに限定されるものではない。例えば、スライド部
材26の長手方向一端側を綴じ板部材24の一端側から
突出するような長さとし、当該突出した部分を操作部と
して利用することも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スライド部材を綴じ板部材の内面側に設けたから、書類
の綴じ込み操作に際して、綴じ板部材に綴じ棒が突き当
たる位置を限界とすることができるようになり、綴じ棒
の過大な挿入を規制するための段部を設ける必要性を無
くすことが可能となり、書類を綴じ込む際に、綴じ棒に
書類が引っ掛かるという従来の不都合を確実に解消する
ことができる。
【0039】また、綴じ棒をテーパ状若しくは円柱状の
外周面形状として当該外周面部分に前記スライド部材を
ロックさせるための切欠部を設けたから、実質的な段部
を生じさせることなく綴じ棒を形成でき、特に、綴じ棒
をテーパ状とした場合には、先端径を小さく設定するこ
とで書類の綴じ込み易さを一層良好に確保することがで
きる一方、綴じ棒の基部を強度的に強くすることができ
る。
【0040】また、前記綴じ板部材の操作窓からスライ
ド部材の操作部を表出させる構成では、スライド部材を
綴じ板部材の内面側に配置することが容易となる他、操
作すべき部位も使用者に容易に認識させることができ
る。更に、操作部を凹状に陥没した面形状に設けて当該
面内に凸状を設けた構成では、スライド操作力をスライ
ド部材に対して確実に付与することが可能となり、操作
性にも優れた綴じ具を提供することができる。
【0041】更に、綴じ板部材とスライド部材との間に
ばね手段を介装した構成では、綴じ棒とスライド部材と
の係合が不用意に外れることがなく、ロック状態を安定
して保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係るファイルを綴じた状態の全
体構成を示す概略斜視図。
【図2】前記ファイルを開いた状態を示す要部概略斜視
図。
【図3】綴じ具の分解斜視図。
【図4】図3に示すスライド部材の反対側(上面側)を
示す斜視図。
【図5】綴じ具の綴じ込み状態を示す概略斜視図。
【図6】前記綴じ具の綴じ込み状態を解除した状態を示
す概略斜視図。
【図7】図5のA−A線矢視拡大断面図。
【図8】図5のB−B線矢視拡大断面図。
【図9】ファイル本体を閉じた状態の部分側断面図。
【図10】図9の状態から綴じ具を開いた状態を示す部
分側断面図。
【図11】図5のC−C線矢視拡大断面図。
【図12】スライド部材の非ロック位置を示す図11と
同様の断面図。
【図13】第2の実施例に係る綴じ具が適用されたファ
イルを開いた状態を示す要部概略斜視図。
【図14】第2の実施例に係る綴じ具の分解斜視図。
【図15】図14に示すスライド部材の反対側(上面
側)を示す斜視図。
【図16】図13のD−D線に沿う綴じ具の拡大断面
図。
【図17】スライド部材の非ロック位置を示す図16と
同様の断面図。
【図18】図13のE−E線に沿う矢視拡大断面図。
【図19】従来の綴じ具の概略斜視図であって、スライ
ド部材が綴じ棒に係合したロック位置を示す図。
【図20】従来の綴じ具の概略斜視図であって、スライ
ド部材が綴じ棒に対して非ロック位置にある状態を示す
図。
【図21】従来の綴じ具の概略斜視図であって、スライ
ド部材と綴じ棒との係合を解除した初期の状態を示す
図。
【図22】図21の位置から綴じ板部材を更に開放した
状態を示す概略斜視図。
【符号の説明】
15 ファイル本体 17 綴じ具 20 ベース部材 21 綴じ棒 21A 切欠部 24 綴じ板部材 26 スライド部材 41 操作窓 45 操作部 48 凸条 80 ばね手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイル本体の内面側に固定されるベー
    ス部材と、このベース部材に設けられた綴じ棒と、前記
    ベース部材に連なって前記綴じ棒の先端側に位置する綴
    じ板部材と、この綴じ板部材に対してスライド可能に設
    けられて前記綴じ棒に係脱可能に設けられたスライド部
    材とを備えた綴じ具において、 前記スライド部材は、前記綴じ板部材の内面側に設けら
    れていることを特徴とする綴じ具。
  2. 【請求項2】 前記綴じ棒は、テーパ状若しくは円柱状
    の外周面形状を備え、その外周面部分に前記スライド部
    材をロックさせるための切欠部を備えていることを特徴
    とする請求項1記載の綴じ具。
  3. 【請求項3】 前記綴じ板部材の略中央部に操作窓が設
    けられる一方、前記スライド部材は、所定の操作部が前
    記操作窓から表出することを特徴とする請求項1又は2
    記載の綴じ具。
  4. 【請求項4】 前記操作部は凹状に陥没した面形状に設
    けられ、この面内に、スライド部材のスライド方向と交
    差する方向に向けられた凸状を備えていることを特徴と
    する請求項3記載の綴じ具。
  5. 【請求項5】 前記綴じ板部材とスライド部材との間
    に、常時はスライド部材を綴じ棒に係合させてロックす
    る方向に力を付与するばね手段が介装されていることを
    特徴とする請求項1,2,3又は4記載の綴じ具。
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