JP2001253192A - 綴じ具 - Google Patents

綴じ具

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JP2001253192A
JP2001253192A JP2000073990A JP2000073990A JP2001253192A JP 2001253192 A JP2001253192 A JP 2001253192A JP 2000073990 A JP2000073990 A JP 2000073990A JP 2000073990 A JP2000073990 A JP 2000073990A JP 2001253192 A JP2001253192 A JP 2001253192A
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Application number
JP2000073990A
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English (en)
Inventor
Takio Kiyomi
多喜夫 清見
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド部材と綴じ棒との位置決めを極めて
簡単に行うことができるようにして操作性の簡便性を備
えた綴じ具を提供すること 【解決手段】 裏表紙13の内面側に綴じ具17が固定
されている。この綴じ具17は、ベース部材20に設け
られた綴じ棒21と、ベース部材20に背部材23を介
して設けられた綴じ板部材24と、この綴じ板部材24
に設けられて綴じ棒21に係脱するスライド部材26と
を備える。ベース部材20には起立片55が設けられて
いる一方、背部材23には凸部56が設けられ、起立片
55に凸部56が接触した位置で綴じ板部材24を綴じ
棒21側に回転させることで、スライド部材26と綴じ
棒21との相対位置が正しく決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴じ具に係り、更に
詳しくは、スライド部材と綴じ棒との位置を容易に決定
して綴じ込み作業を行うことのできる綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】図13ないし図16には、従来の綴じ具
の一例が示されている。これらの図において、綴じ具1
00は、所定の表紙体の内面に固定される板状のベース
部材101と、このベース部材101の二箇所位置に設
けられた綴じ棒102,102と、前記ベース部材10
1に背部材104を介して屈曲可能に連なる綴じ板部材
106と、この綴じ板部材106の上面側に形成された
凹部107内に位置して所定量スライド移動可能に設け
られた長片状のスライド部材108とにより構成されて
いる。
【0003】前記綴じ棒102は、基部側大径部102
Aと、この基部側大径部102Aの上端に段部102B
を介して設けられた先端小径部102Cとを備えた形状
に設けられ、先端小径部102Cには、ベース部材10
1の長手方向に沿った切欠部102Dが対称位置に形成
されている。
【0004】前記綴じ板部材106において、凹部10
7の二箇所には、綴じ棒102の上部を受け入れ可能と
する楕円穴110が形成されている。この一方、スライ
ド部材108には、一部が楕円穴110内に位置するよ
うに部分的に面位置を陥没させた穴形成部111が設け
られ、この穴形成部111には、前記基部側大径部10
2Aの直径よりも小さく、且つ、先端小径部102Cの
直径よりも大きな円形穴部114と、この円形穴部11
4に連なって形成されるとともに、前記切欠部102D
に引っ掛け可能な幅に設けられたスリット穴部115が
形成されている。
【0005】前記ファイル100に書類等を綴じ込むと
きは、背部材104をベース部材101の面に対して略
直角姿勢に起立させるとともに、綴じ板部材106をベ
ース部材101に対して略平行となるようにし、前記ス
ライド部材108を綴じ板部材106の長手方向に沿っ
てスライドさせることで、当該スライド部材108に綴
じ棒102の切欠部102Dをスリット穴部115に引
っ掛けてロックでき、これによって、書類を綴じ込み状
態に保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな綴じ具100にあっては、綴じ具100を開いた状
態から綴じる状態にするときに、背部材104がベース
部材101側に大きく傾いてしまう傾向が強い。すなわ
ち、図13中、ベース部材104と背部材104との間
の角度αが90度以下の角度位置まで屈曲してしまう傾
向が強いため、綴じ棒102の先端小径部102Cが一
回の操作でスライド部材108の円形穴部114内に入
らず、両者の位置合わせがスムースに行えないという不
都合がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、スライド部材と綴
じ棒等からなる綴じ部材との位置決めを極めて簡単に行
うことができるようにして操作性の簡便性を備えた綴じ
具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ベース部材と、このベース部材に設けら
れた綴じ部材と、前記ベース部材に背部材を介して連な
る綴じ板部材とを備えた綴じ具において、前記ベース部
材と背部材との間に、当該背部材の角度を所定角度に保
って前記綴じ部材と綴じ板部材との相対位置を決定する
角度規制手段を設け、前記角度規制手段は、前記ベース
部材の内面に設けられた起立片と、前記背部材に設けら
れた凸部とにより構成され、前記凸部は、前記背部材の
少なくとも中央部より上方位置に設けられる、という構
成を採っている。このような構成によれば、背部材を所
定の角度に位置させるだけで綴じ板部材が綴じ部材に対
して所定の位置に設定できるようになり、両者の位置が
合わないことに伴う操作上の煩雑性が解消されることと
なる。また、凸部を起立片に接触させた状態において、
綴じ板部材を綴じ部材側に回転させるときの力によって
背部材と綴じ板部材との連設領域に変形を生じさせる虞
を無くすことができ、従って、綴じ板部材と綴じ部材と
を正確に位置決めすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、ベース部材と、このベ
ース部材に設けられた綴じ部材と、前記ベース部材に背
部材を介して連なる綴じ板部材とを備えた綴じ具におい
て、前記ベース部材と背部材との間に、当該背部材の角
度を所定角度に保って前記綴じ部材と綴じ板部材との相
対位置を決定する角度規制手段を設け、前記角度規制手
段は、前記ベース部材の内面に設けられた起立片と、前
記背部材に設けられた凸部とにより構成され、前記凸部
は、前記背部材が起立した時の略鉛直方向に沿う片状に
設けられる、という構成を採っている。このような構成
を採用すれば、凸部が鉛直方向に向けられた片状である
ため、凸部を起立片に接触させたときの当該凸部の弾性
変形を効果的に防止でき、この点からも、綴じ部材と綴
じ板部材との相対位置を正確に規制することができる。
【0010】また、本発明は、ベース部材と、このベー
ス部材に設けられた綴じ部材と、前記ベース部材に背部
材を介して連なる綴じ板部材と、この綴じ板部材に設け
られて前記綴じ部材に係脱可能となるスライド部材とを
備えた綴じ具において、前記ベース部材と背部材との間
に、当該背部材の角度を所定角度に保って前記綴じ部材
とスライド部材との相対位置を決定する角度規制手段を
設け、前記凸部は、前記背部材が起立した時の略鉛直方
向に沿う形状に設けられるとともに、当該凸部の先端下
部側が斜切りされて先端鉛直方向長さが短くなる片状に
設けられる、という構成が採用されている。このような
構成では、凸部を鉛直方向に向く片状としても、凸部の
先端を起立片に接触させるときに、凸部の先端をスムー
スに起立片に接触させることができる。また、スライド
部材をスライド操作する際の押圧力などの外力が加わっ
ても背部材の湾曲などの変形や位置ずれを防止すること
ができ、安定した位置でスライド部材と綴じ部材とをロ
ックさせることができる。
【0011】また、前記起立片はベース部材の長手方向
に沿って延びる形状をなし、前記凸部は、起立片の複数
位置で接触する複数個所に設けられる、という構成を採
用することが好ましい。このように構成すれば、起立片
の位置を安定した状態で決定することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0013】図1には、本実施例に係る綴じ具が適用さ
れたファイルを閉じた状態の概略斜視図が示され、図2
には、ファイルを開いた状態の要部概略斜視図が示され
ている。これらの図において、ファイル10は、表表紙
11と、この表表紙11に背表紙12を介して連なる裏
表紙13とを備えたファイル本体15と、裏表紙13の
背表紙12に近接した位置に配置された合成樹脂製の綴
じ具17とを備えて構成されている。
【0014】前記綴じ具17は、図3ないし図12に示
されるように、ベース部材20と、このベース部材20
に一体的に設けられた綴じ部材としての綴じ棒21と、
前記ベース部材20の前記背表紙23側端部に設けられ
た背部材23を介して連なる綴じ板部材24と、この綴
じ板部材24に装着されたスライド部材26と、ベース
部材20と背部材23との間に設けられた角度規制手段
28とを備えて構成されている。
【0015】前記ベース部材20は、裏表紙13の上下
方向(天地方向)に沿って延びる長片状の板状をなし、
その長手方向両側に固定用穴30が形成されている。こ
のベース部材20は、図6に示されるように、固定用穴
30と裏表紙13とを貫通するリベット31によって固
定されるようになっている。
【0016】前記綴じ棒21は、前記固定用穴30に隣
接した位置で、ベース部材20の長手方向二箇所位置に
設けられている。これらの綴じ棒21,21は、ベース
部材20に一体に設けられており、上端に向かうに従っ
て若干縮径するテーパ状をなす外形に設けられている。
各綴じ棒21,21の上端部外周側には、ベース部材2
0の長手方向に沿う溝状の切欠部21A,21Aがそれ
ぞれ対称位置に形成されている。
【0017】前記背部材23は、肉薄なヒンジ部34を
介してベース部材20と一体に設けられ、これにより、
背部材23は、ヒンジ部34位置を支点として屈曲可能
となっている。
【0018】前記綴じ板部材24は、肉薄なヒンジ部3
5を介して背部材23の自由端に屈曲可能に連設されて
いる。この綴じ板部材24は、前記ヒンジ部35に連な
って長手方向幅が次第に広がる平面形状に設けられた基
部37と、この基部37に連なるとともに、ベース部材
20の長手方向に沿って延びる平面視略長楕円形状の保
持部38とを備えて構成されている。この保持部38
は、図7及び図8に示されるように、その上面が緩やか
な曲面を表出するように基部37の上面より上方に位置
する形状に設けられている一方、下面も同様の曲面をな
して基部37の下面よりも下方に位置する厚みに設けら
れている。
【0019】前記保持部38の下面側(内面側)には、
当該保持部38の長手方向に沿って延びる左右一対の保
持溝40,40が形成され、当該保持溝40,40にスラ
イド部材26がスライド可能に装着されている。また、
保持部38の略中央部は、当該保持部38を貫通する操
作窓41が形成され、この操作窓41内にスライド部材
26の一部が表出するようになっている。
【0020】前記スライド部材26は、綴じ板部材24
とは異なる色を備えた樹脂成形品によって構成され、前
記保持部38の保持溝40内に受容される段部43を左
右両側(短寸幅方向両側)に備えた形状に設けられてい
る。このスライド部材26は、その略中央部に設けられ
た操作部45と、長手方向両側に設けられて前記綴じ棒
21の先端側に設けられた切欠部21A,21Aに係脱
可能な穴46,46を備えて構成されている。操作部4
5は、スライド部材26を保持部38に装着したときの
上面側に設けられており、当該保持部38に装着された
状態で、前記操作窓41内に位置するようになってい
る。この操作部45は、緩やかな曲面で面位置が皿状に
陥没した形状をなし、その中央部に、指掛け凸条48を
備えた形状とされている。また、前記穴46,46は、
前記綴じ棒21の上部直径よりも大きな円形穴部46A
と、この円形穴部46Aに連なるとともに、前記綴じ棒
21の上部直径よりも小さい幅に設定されて前記切欠部
21A,21Aに引っ掛かるスリット穴部46Bとによ
り形成されている。なお、図4に示されるように、スラ
イド部材26の上面側において、穴46の周辺領域は凹
状部50とされ、この凹状部50内に綴じ棒21の上端
部が位置するようになっている。
【0021】また、図4、図11及び図12に示される
ように、前記スライド部材26の上面側にはスリット溝
51が形成されている。この一方、前記綴じ板部材24
の保持部38下面側には、スリット溝51内に位置する
突起52が形成され、これにより、スライド部材26の
スライド領域がスリット溝51の長さに規制され、ひい
ては、スライド部材26が長手方向に脱落することがな
いようになっている。なお、スライド部材26は、前記
スライド領域の何れの位置にあっても、保持部38の面
内に位置する長さに設定されている。
【0022】前記角度規制手段28は、ベース部材20
の内面すなわち図中上面に設けられた起立片55と、前
記背部材23の内面側に設けられた凸部56とにより構
成されている。起立片55は、その起立角度がベース部
材20の面に対して略直角をなすように設定されている
とともに、ベース部材20の長手方向に沿って延びる形
状に設けられている。この一方、凸部56は背部材23
の長手方向に沿う二箇所に設けられ、これにより、背部
材23がベース部材20に対して略直角姿勢となったと
きに、凸部56,56が起立片55にそれぞれ接触して
背部材23と起立片55とが平行となるように設けられ
ている。ここで、凸部56は、図7ないし図10に示さ
れるように、背部材23の中央部より上方位置、本実施
例では、上部すなわち背部材23と綴じ板部材24との
連設位置近傍に設けられている。また、凸部56は、背
部材23を起立姿勢としたときの略鉛直方向に沿う片状
に設けられており、その先端下部が斜切りされて先端鉛
直方向長さが基端鉛直方向長さよりも短くなる略台形の
平面形状を備えた形状に設けられている。
【0023】前記ファイル本体15において、表表紙1
1の内面側には、当該表表紙11の上下方向に沿って延
びる平面視略長楕円形状の滑り防止部60が形成されて
いる。この滑り防止部60は、前記綴じ板部材24にお
ける保持部38の外形に略対応して緩やかな曲面状に設
けられた凹部61により構成されている。この凹部61
は、表表紙11の外面側に隆起部63を設けることによ
って形成されている。ここで、凹部61若しくは隆起部
63の長手方向長さは、前記綴じ板部材24の長手方向
長さよりも長く形成されているが、短寸方向の幅は、保
持部38の幅に略一致するように設けられ、これによ
り、表表紙11を閉じた状態としたとき、すなわち、図
1に示されるようにファイル本体15を閉じた状態とし
たときに、凹部61内に保持部38の上面側曲面部分が
収まるようになっている(図9参照)。
【0024】次に、前記実施例における綴じ具の使用要
領について説明する。
【0025】書類等が綴じられた状態では、綴じ具17
は、図11に示されるように、スライド部材26のスリ
ット穴部46Bに綴じ棒21の上部が入り込み、切欠部
21Aにスリット穴部46Bの形成縁が引っ掛かったロ
ック状態となる。
【0026】綴じ具17のロック状態を解除する場合に
は、綴じ板部材24の中央部に表出している操作部45
に指先を当てがい、スライド部材26を図11中右側に
スライド操作して綴じ棒21の上部を円形穴部46A内
に位置させればよい。この際、操作部45は、スライド
部材26の操作窓41から色違いで見えるため、操作部
45位置を容易に認識することができる。また、操作部
45には、凸条48がスライド部材26のスライド方向
と直交する方向に延びているため、スライド操作力を確
実に及ぼしめることができ、楽な操作感を得ることがで
きる。
【0027】このようにしてスライド部材26と綴じ棒
21との引っ掛かり(ロック)を解除することにより、
綴じ板部材24を上方に開くことができ、これにより、
書類等の加除を行うことができる。この際、綴じ具17
の背部材23は、図9に示される直立位置から、図10
に示される傾斜姿勢に変位できることとなり、これによ
って、加除整理空間を大きく確保することができる。
【0028】綴じ板部材24を開いた状態から再び綴じ
込み位置にセットする場合には、綴じ板部材24を指先
で摘み、図10中右側に移動させればよい。この移動
は、ベース部材20の面に設けられた起立片55に前記
背部材23の凸部56が接した位置まで許容される。こ
の位置で、綴じ板部材24を、前述したヒンジ部35位
置を支点として図10中時計方向に回転させると、スラ
イド部材26の円形穴部46Aと綴じ棒21の上端部と
の相対位置が丁度一致するようになり、図8に示される
ように、綴じ棒21の上端面が保持部38の下面に突き
当たる位置まで挿入される。そして、この状態で、スラ
イド部材26の操作部45を前述と反対方向に操作する
ことで、再びロック位置に設定することができる。
【0029】なお、ファイル本体15を閉じた状態とし
たとき、すなわち、図1及び図9に示される状態とした
ときには、表表紙11の内面側に形成された凹部61内
に閉じ板部材24の保持部38が受容される状態とな
る。従って、この状態で、表表紙11に図9中左右方向
への力が作用しても、表表紙11と綴じ板部材24との
相対的な滑り動作は規制されることとなる。また、この
状態で、ファイル15の背表紙12を跨ぐようにファイ
ル10を手で持つと、指の腹が表表紙11の隆起部63
上に乗るようになり、従って、手とファイル10との滑
りを生じ難くして当該ファイル10を持ち運ぶことがで
きる。
【0030】なお、前記実施例では、ベース部材20に
起立片55を設ける一方、背部材23の内面側に凸部5
6を設けて角度規制手段28を形成したが、本発明はこ
れに限定されることなく種々の設計変更を行うことがで
きる。要するに、本発明は、背部材23の過大な倒れ込
みを規制してスライド部材26の円形穴部46Aと綴じ
棒21との相対位置が特定されるものであればよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
角度規制手段を構成する背部材の凸部を、当該背部材の
少なくとも中央部より上方位置に設けたから、背部材を
所定の角度に位置させるだけで綴じ板部材が綴じ部材に
対して所定の位置に設定できるようになり、両者の位置
が合わないことに伴う操作上の煩雑性が解消されること
となる。また、凸部を起立片に接触させた状態におい
て、綴じ板部材を綴じ部材側に回転させるときの力によ
って背部材と綴じ板部材との連設領域に変形を生じさせ
る虞を無くすことができ、従って、綴じ板部材と綴じ部
材とを正確に位置決めすることができる。
【0032】また、背部材が起立した状態で、凸部が略
鉛直方向に向けられる片状とした構成を採用したから、
凸部を起立片に接触させたときの当該凸部の弾性変形を
効果的に防止でき、従って、綴じ部材と綴じ板部材との
相対位置を正確に規制することができる。更に、従来の
綴じ具に僅かな形状変更を与えるだけで角度規制を行え
るため、コスト的な負担も生じない。
【0033】また、本発明に係る角度規制手段がスライ
ド部材を備えた綴じ具に適用された場合には、スライド
部材をスライド操作する際の押圧力によって背部材の位
置がずれてしまう虞を防止することができ、安定した位
置でスライド部材と綴じ部材とをロックさせることがで
きる。加えて、凸部の先端下部側を斜切りした片状に形
成した構成では、凸部の先端を起立片に接触させるとき
に、背部材のスムースな回転を許容して凸部を起立片に
接触させることができる。
【0034】更に、前記起立片をベース部材の長手方向
に沿う形状とする一方、当該起立片の複数箇所に接触す
るように前記凸部を複数設けたから、起立片の角度姿勢
を安定した位置に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るファイルを綴じた状態の全体構成
を示す概略斜視図。
【図2】前記ファイルを開いた状態を示す要部概略斜視
図。
【図3】綴じ具の分解斜視図。
【図4】図3に示すスライド部材の反対側(上面側)を
示す斜視図。
【図5】綴じ具の綴じ込み状態を示す概略斜視図。
【図6】前記綴じ具の綴じ込み状態を解除した状態を示
す概略斜視図。
【図7】図5のA−A線矢視拡大断面図。
【図8】図5のB−B線矢視拡大断面図。
【図9】ファイル本体を閉じた状態の部分側断面図。
【図10】図9の状態から綴じ具を開いた状態を示す部
分側断面図。
【図11】図5のC−C線矢視拡大断面図。
【図12】スライド部材の非ロック位置を示す図11と
同様の断面図。
【図13】従来の綴じ具の概略斜視図であって、スライ
ド部材が綴じ棒に係合したロック位置を示す図。
【図14】従来の綴じ具の概略斜視図であって、スライ
ド部材が綴じ棒に対して非ロック位置にある状態を示す
図。
【図15】従来の綴じ具の概略斜視図であって、スライ
ド部材と綴じ棒との係合を解除した状態を示す図。
【図16】図20の位置から綴じ板部材を更に開放した
状態を示す概略斜視図。
【符号の説明】
11 表表紙 13 裏表紙 15 ファイル本体 17 綴じ具 20 ベース部材 21 綴じ棒(綴じ部材) 23 背部材 24 綴じ板部材 26 スライド部材 28 角度規制手段 55 起立片 56 凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材と、このベース部材に設けら
    れた綴じ部材と、前記ベース部材に背部材を介して連な
    る綴じ板部材とを備えた綴じ具において、 前記ベース部材と背部材との間に、当該背部材の角度を
    所定角度に保って前記綴じ部材と綴じ板部材との相対位
    置を決定する角度規制手段を設け、 前記角度規制手段は、前記ベース部材の内面に設けられ
    た起立片と、前記背部材に設けられた凸部とにより構成
    され、 前記凸部は、前記背部材の少なくとも中央部より上方位
    置に設けられていることを特徴とする綴じ具。
  2. 【請求項2】 ベース部材と、このベース部材に設けら
    れた綴じ部材と、前記ベース部材に背部材を介して連な
    る綴じ板部材とを備えた綴じ具において、 前記ベース部材と背部材との間に、当該背部材の角度を
    所定角度に保って前記綴じ部材と綴じ板部材との相対位
    置を決定する角度規制手段を設け、 前記角度規制手段は、前記ベース部材の内面に設けられ
    た起立片と、前記背部材に設けられた凸部とにより構成
    され、 前記凸部は、前記背部材が起立した時の略鉛直方向に沿
    う片状に設けられていることを特徴とする綴じ具。
  3. 【請求項3】 ベース部材と、このベース部材に設けら
    れた綴じ部材と、前記ベース部材に背部材を介して連な
    る綴じ板部材と、この綴じ板部材に設けられて前記綴じ
    部材に係脱可能となるスライド部材とを備えた綴じ具に
    おいて、 前記ベース部材と背部材との間に、当該背部材の角度を
    所定角度に保って前記綴じ部材とスライド部材との相対
    位置を決定する角度規制手段を設け、 前記凸部は、前記背部材が起立した時の略鉛直方向に沿
    う形状に設けられるとともに、当該凸部の先端下部側が
    斜切りされて先端鉛直方向長さが短くなる片状に設けら
    れていることを特徴とする綴じ具。
  4. 【請求項4】 前記起立片はベース部材の長手方向に沿
    って延びる形状をなし、前記凸部は、起立片の複数位置
    で接触する複数個所に設けられていることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の綴じ具。
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