JP2001328242A - 印刷機におけるインキ循環装置 - Google Patents
印刷機におけるインキ循環装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インキ交換の際の準備時間の短縮化を図るこ
とができるようにした印刷機のインキ循環装置を提供す
ることである。 【解決手段】インキタンクＴ1 内のインキを、インキ供
給管４に設けられたポンプＰ1 の駆動によってアニロッ
クスロール１とドクタロール２間の溝３に供給する。両
ロール１、２の両端部下方に溝３の両端から流れ落ちる
余剰インキの回収用のインキ受け５ａ、５ｂを設ける。
各インキ受け５ａ、５ｂにインキ流路切換弁Ｖ1 を介し
て第１戻り管ＲＰ1 と第２戻り管ＲＰ2 の上部に設けら
れた枝管６ｂ、６ｃを接続し、インキ受け５ａ、５ｂ内
に流れ落ちる余剰インキを一方の戻り管からインキタン
クＴ1 内に戻し、他方の戻り管を交換用インキタンクＴ
2 内に挿入して、インキ交換の準備をする。各戻り管６
ｂ、６ｃに排水切換弁Ｖ2 を介して洗浄液排水管７を接
続し、管路長の長い戻り管内のインキの回収時に、イン
キ供給管４内、アニロックスロール１とドクタロール２
の表面およびインキ受け５ａ、５ｂ内を洗浄し得るよう
にして、インキ交換の際の準備時間の短縮化を図る。
とができるようにした印刷機のインキ循環装置を提供す
ることである。 【解決手段】インキタンクＴ1 内のインキを、インキ供
給管４に設けられたポンプＰ1 の駆動によってアニロッ
クスロール１とドクタロール２間の溝３に供給する。両
ロール１、２の両端部下方に溝３の両端から流れ落ちる
余剰インキの回収用のインキ受け５ａ、５ｂを設ける。
各インキ受け５ａ、５ｂにインキ流路切換弁Ｖ1 を介し
て第１戻り管ＲＰ1 と第２戻り管ＲＰ2 の上部に設けら
れた枝管６ｂ、６ｃを接続し、インキ受け５ａ、５ｂ内
に流れ落ちる余剰インキを一方の戻り管からインキタン
クＴ1 内に戻し、他方の戻り管を交換用インキタンクＴ
2 内に挿入して、インキ交換の準備をする。各戻り管６
ｂ、６ｃに排水切換弁Ｖ2 を介して洗浄液排水管７を接
続し、管路長の長い戻り管内のインキの回収時に、イン
キ供給管４内、アニロックスロール１とドクタロール２
の表面およびインキ受け５ａ、５ｂ内を洗浄し得るよう
にして、インキ交換の際の準備時間の短縮化を図る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、段ボールシート
等に印刷を施すフレキソ印刷機におけるインキ循環装置
に関するものである。
等に印刷を施すフレキソ印刷機におけるインキ循環装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】フレキソ印刷機におけるインキ循環装置
として、図４に示したものが従来から知られている。こ
のインキ循環装置は、アニロックスロール１１とドクタ
ロール１２の接触部に形成された溝１３上にインキ供給
管１４のインキ出口端を位置させ、そのインキ供給管１
４に設けられたポンプ１５の駆動によってインキタンク
Ｔ1 内のインキを前記溝１３内に供給するようにしてい
る。
として、図４に示したものが従来から知られている。こ
のインキ循環装置は、アニロックスロール１１とドクタ
ロール１２の接触部に形成された溝１３上にインキ供給
管１４のインキ出口端を位置させ、そのインキ供給管１
４に設けられたポンプ１５の駆動によってインキタンク
Ｔ1 内のインキを前記溝１３内に供給するようにしてい
る。
【０００３】また、溝１３に沿って流れ、アニロックス
ロール１１とドクタロール１２の両端から流れ落ちる余
剰のインキを一対のインキ受け１６ａ、１６ｂにより受
け、各インキ受け１６ａ、１６ｂに接続されたインキ戻
り管１７からインキタンクＴ 1 内に戻すようにしてい
る。ここで、インキ戻り管１７は２本の枝管１７ａ、１
７ｂを上部に有し、各枝管１７ａ、１７ｂがインキ受け
１６ａ、１６ｂに接続されている。
ロール１１とドクタロール１２の両端から流れ落ちる余
剰のインキを一対のインキ受け１６ａ、１６ｂにより受
け、各インキ受け１６ａ、１６ｂに接続されたインキ戻
り管１７からインキタンクＴ 1 内に戻すようにしてい
る。ここで、インキ戻り管１７は２本の枝管１７ａ、１
７ｂを上部に有し、各枝管１７ａ、１７ｂがインキ受け
１６ａ、１６ｂに接続されている。
【０００４】上記のようなインキ循環装置においては、
１ロット分の印刷が終了し、次の印刷に際してインキ替
えが必要な場合、アニロックスロール１１とドクタロー
ル１２間の溝１３あるいはロール表面に付着する残存イ
ンキをスクレーパで掻き取り、その残存インキをインキ
戻り管１７からインキタンクＴ1 内に回収したのち、溝
１３内に洗浄液を供給してアニロックスロール１１およ
びドクタロール１２の表面およびインキの流路内を洗浄
するようにしている。
１ロット分の印刷が終了し、次の印刷に際してインキ替
えが必要な場合、アニロックスロール１１とドクタロー
ル１２間の溝１３あるいはロール表面に付着する残存イ
ンキをスクレーパで掻き取り、その残存インキをインキ
戻り管１７からインキタンクＴ1 内に回収したのち、溝
１３内に洗浄液を供給してアニロックスロール１１およ
びドクタロール１２の表面およびインキの流路内を洗浄
するようにしている。
【０００５】インキ流路の洗浄後は、次の印刷に必要な
インキが充填されたインキタンク内にインキ供給管１４
の吸い込み側端部およびインキ戻り管１７のインキ出口
側の端部を挿入して、ポンプ１５の駆動により溝１３内
にインキを供給するようにしている。
インキが充填されたインキタンク内にインキ供給管１４
の吸い込み側端部およびインキ戻り管１７のインキ出口
側の端部を挿入して、ポンプ１５の駆動により溝１３内
にインキを供給するようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
インキ循環装置においては、インキ戻り管１７における
管路長が長く、そのインキ戻り管１７内でのインキの自
然な流れによって残存インキを回収するため、残存イン
キの回収に時間がかかり、そのインキ回収後に洗浄しな
ければならないので、インキ交換に際して準備に時間を
要するという不都合がある。
インキ循環装置においては、インキ戻り管１７における
管路長が長く、そのインキ戻り管１７内でのインキの自
然な流れによって残存インキを回収するため、残存イン
キの回収に時間がかかり、そのインキ回収後に洗浄しな
ければならないので、インキ交換に際して準備に時間を
要するという不都合がある。
【０００７】この発明の課題は、印刷機におけるインキ
循環装置において、インキ交換時の準備時間の短縮化を
図ることである。
循環装置において、インキ交換時の準備時間の短縮化を
図ることである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、アニロックスロールとドク
タロールの接触部上に形成された溝内にインキタンク内
のインキをインキ供給管に設けられたポンプの駆動によ
って供給し、前記両ロールの両端から流れ落ちるインキ
を一対のインキ受けにより受けてインキタンク内に戻
し、印刷作業の終了後に、前記溝上に洗浄液を供給して
各ロールの表面およびインキの流路を洗浄するようにし
た印刷機におけるインキ循環装置において、前記各イン
キ受け内のインキをインキタンクに戻すインキ戻り管を
第１戻り管と第２戻り管の２本とし、各戻り管の上部に
設けられた２本の枝管のそれぞれをインキ流路切換弁を
介して各インキ受けに接続し、各戻り管の各枝管に排水
切換弁を介して洗浄液排水管を接続し、前記各戻り管に
おける枝管の排水切換弁の下流側に洗浄液供給管を接続
した構成を採用したのである。
めに、この発明においては、アニロックスロールとドク
タロールの接触部上に形成された溝内にインキタンク内
のインキをインキ供給管に設けられたポンプの駆動によ
って供給し、前記両ロールの両端から流れ落ちるインキ
を一対のインキ受けにより受けてインキタンク内に戻
し、印刷作業の終了後に、前記溝上に洗浄液を供給して
各ロールの表面およびインキの流路を洗浄するようにし
た印刷機におけるインキ循環装置において、前記各イン
キ受け内のインキをインキタンクに戻すインキ戻り管を
第１戻り管と第２戻り管の２本とし、各戻り管の上部に
設けられた２本の枝管のそれぞれをインキ流路切換弁を
介して各インキ受けに接続し、各戻り管の各枝管に排水
切換弁を介して洗浄液排水管を接続し、前記各戻り管に
おける枝管の排水切換弁の下流側に洗浄液供給管を接続
した構成を採用したのである。
【０００９】上記のように構成すれば、第１戻り管のイ
ンキ出口側端部をインキタンク内に挿入した印刷時に、
次の印刷に必要なインキが充填されたインキタンク内に
第２戻り管を挿入することができるため、印刷時にイン
キ交換の準備をしておくことができる。
ンキ出口側端部をインキタンク内に挿入した印刷時に、
次の印刷に必要なインキが充填されたインキタンク内に
第２戻り管を挿入することができるため、印刷時にイン
キ交換の準備をしておくことができる。
【００１０】また、排水切換弁を洗浄液排水管側に切換
えることにより、ドクタロールとアニロックスロールの
表面およびインキ受けの内面の洗浄時に第１戻り管内の
残存インキの回収を行なうことができ、その洗浄後、ポ
ンプの吸込み端部を予め準備された交換用インキタンク
内に挿入することにより、その交換用インキタンク内の
インキを溝内にポンプアップすることができるので、イ
ンキ交換時の準備時間の短縮化を図ることができる。
えることにより、ドクタロールとアニロックスロールの
表面およびインキ受けの内面の洗浄時に第１戻り管内の
残存インキの回収を行なうことができ、その洗浄後、ポ
ンプの吸込み端部を予め準備された交換用インキタンク
内に挿入することにより、その交換用インキタンク内の
インキを溝内にポンプアップすることができるので、イ
ンキ交換時の準備時間の短縮化を図ることができる。
【００１１】ここで、インキタンク内のインキを溝内に
供給するインキ供給管を第１供給管と第２供給管の２本
とすることにより、一方の供給管の使用時に、他方の供
給管を交換用インキタンクに予め挿入しておくことがで
きるため、インキ交換時の準備時間をさらに短縮化する
ことができる。
供給するインキ供給管を第１供給管と第２供給管の２本
とすることにより、一方の供給管の使用時に、他方の供
給管を交換用インキタンクに予め挿入しておくことがで
きるため、インキ交換時の準備時間をさらに短縮化する
ことができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
１乃至図３に基づいて説明する。図１および図２に示す
ように、アニロックスロール１とドクタロール２の接触
部上には溝３が形成され、その溝３上にインキ供給管４
のインキ出口側の端部が臨んでいる。
１乃至図３に基づいて説明する。図１および図２に示す
ように、アニロックスロール１とドクタロール２の接触
部上には溝３が形成され、その溝３上にインキ供給管４
のインキ出口側の端部が臨んでいる。
【００１３】インキ供給管４にはポンプＰ1 が設けられ
ている。このインキ供給管４のインキ吸込み側の端部は
インキタンクＴ1 内に抜き差し自在とされ、そのインキ
タンクＴ1 内にインキ吸込み側の端部を挿入する状態で
ポンプＰ1 を駆動することにより、インキタンクＴ1 内
のインキが溝３内に供給される。
ている。このインキ供給管４のインキ吸込み側の端部は
インキタンクＴ1 内に抜き差し自在とされ、そのインキ
タンクＴ1 内にインキ吸込み側の端部を挿入する状態で
ポンプＰ1 を駆動することにより、インキタンクＴ1 内
のインキが溝３内に供給される。
【００１４】アニロックスロール１とドクタロール２の
両端部下方には一対のインキ受け５ａ、５ｂが設けられ
ている。一対のインキ受け５ａ、５ｂは溝３の両端から
流れ落ちる余剰インキを受け取るようになっており、各
インキ受け５ａ、５ｂにインキ戻り管ＲＰが接続されて
いる。
両端部下方には一対のインキ受け５ａ、５ｂが設けられ
ている。一対のインキ受け５ａ、５ｂは溝３の両端から
流れ落ちる余剰インキを受け取るようになっており、各
インキ受け５ａ、５ｂにインキ戻り管ＲＰが接続されて
いる。
【００１５】インキ戻り管ＲＰは第１戻り管ＲＰ1 と第
２戻り管ＲＰ2 の２本から成り、各戻り管ＲＰ1 、ＲＰ
2 は本管６ａの上部に２本の枝管６ｂ、６ｃを設けてお
り、各戻り管ＲＰ1 、ＲＰ2 の各枝管６ｂ、６ｃがイン
キ流路切換弁Ｖ1 を介して各インキ受け５ａ、５ｂに接
続されている。
２戻り管ＲＰ2 の２本から成り、各戻り管ＲＰ1 、ＲＰ
2 は本管６ａの上部に２本の枝管６ｂ、６ｃを設けてお
り、各戻り管ＲＰ1 、ＲＰ2 の各枝管６ｂ、６ｃがイン
キ流路切換弁Ｖ1 を介して各インキ受け５ａ、５ｂに接
続されている。
【００１６】インキ流路切換弁Ｖ1 は３ポート２位置切
換弁から成り、そのインキ流路切換弁Ｖ1 によってイン
キ受け５ａ、５ｂに対する第１戻り管ＲＰ1 および第２
戻り管ＲＰ2 の連通が選択的に切り換えられるようにな
っている。
換弁から成り、そのインキ流路切換弁Ｖ1 によってイン
キ受け５ａ、５ｂに対する第１戻り管ＲＰ1 および第２
戻り管ＲＰ2 の連通が選択的に切り換えられるようにな
っている。
【００１７】第１戻り管ＲＰ1 および第２戻り管ＲＰ2
の各枝管６ｂ、６ｃには排水切換弁Ｖ2 を介して洗浄液
排水管７が接続されている。
の各枝管６ｂ、６ｃには排水切換弁Ｖ2 を介して洗浄液
排水管７が接続されている。
【００１８】排水切換弁Ｖ2 は３ポート２位置切換弁か
ら成り、その流路切換弁Ｖ2 の切換えによって洗浄液排
水管７がインキ受け５ａ、５ｂと連通するようになって
いる。
ら成り、その流路切換弁Ｖ2 の切換えによって洗浄液排
水管７がインキ受け５ａ、５ｂと連通するようになって
いる。
【００１９】インキ供給管４のインキ出口側の端部には
洗浄液供給管８が接続されている。洗浄液供給管８には
開閉弁Ｖ3 が設けられ、その開閉弁Ｖ3 の下流側に第１
切換弁Ｖ4 を介して枝管８ａが分岐されている。枝管８
ａには第２切換弁Ｖ5 を介して第１分岐管８ｂおよび第
２分岐管８ｃが分岐され、第１分岐管８ｂが第１戻り管
ＲＰ1 における枝管６ｂ、６ｃの排水切換弁Ｖ2 の下流
側に接続されている。一方、第２分岐管８ｃは第２戻り
管ＲＰ2 における枝管６ｂ、６ｃの排水切換弁Ｖ2 の下
流側に接続されている。
洗浄液供給管８が接続されている。洗浄液供給管８には
開閉弁Ｖ3 が設けられ、その開閉弁Ｖ3 の下流側に第１
切換弁Ｖ4 を介して枝管８ａが分岐されている。枝管８
ａには第２切換弁Ｖ5 を介して第１分岐管８ｂおよび第
２分岐管８ｃが分岐され、第１分岐管８ｂが第１戻り管
ＲＰ1 における枝管６ｂ、６ｃの排水切換弁Ｖ2 の下流
側に接続されている。一方、第２分岐管８ｃは第２戻り
管ＲＰ2 における枝管６ｂ、６ｃの排水切換弁Ｖ2 の下
流側に接続されている。
【００２０】実施の形態で示すインキ循環装置は上記の
構造から成り、印刷に際しては、インキタンクＴ1 にイ
ンキ供給管４のインキ吸込み側の端部および第１戻り管
ＲＰ 1 のインキ出口側の端部を挿入してポンプＰ1 を駆
動し、インキタンクＴ1 内のインキをアニロックスロー
ル１とドクタロール２の接続部上に設けられた溝３内に
供給する。
構造から成り、印刷に際しては、インキタンクＴ1 にイ
ンキ供給管４のインキ吸込み側の端部および第１戻り管
ＲＰ 1 のインキ出口側の端部を挿入してポンプＰ1 を駆
動し、インキタンクＴ1 内のインキをアニロックスロー
ル１とドクタロール２の接続部上に設けられた溝３内に
供給する。
【００２１】このとき、洗浄液供給管８に設けられた開
閉弁Ｖ3 は閉の状態としておき、また、第１戻り管ＲＰ
1 の枝管６ｂ、６ｃに設けられたインキ流路切換弁Ｖ1
および排水切換弁Ｖ2 は第１戻り管ＲＰ1 側に切り換え
ておく。
閉弁Ｖ3 は閉の状態としておき、また、第１戻り管ＲＰ
1 の枝管６ｂ、６ｃに設けられたインキ流路切換弁Ｖ1
および排水切換弁Ｖ2 は第１戻り管ＲＰ1 側に切り換え
ておく。
【００２２】上記のようなインキの供給時、溝３内に供
給されたインキの余剰インキは溝３に沿って流れて両端
部からインキ受け５ａ、５ｂ内に流れ落ち、第１戻り管
ＲＰ 1 からインキタンクＴ1 内に戻される。
給されたインキの余剰インキは溝３に沿って流れて両端
部からインキ受け５ａ、５ｂ内に流れ落ち、第１戻り管
ＲＰ 1 からインキタンクＴ1 内に戻される。
【００２３】また、インキの供給時、次の印刷に際して
インキ替えが必要な場合には、交換用インキタンクＴ2
を用意し、その交換用インキタンクＴ2 内に第２戻り管
ＲＰ 2 のインキ出口側の端部を挿入してインキ交換の準
備をしておく。
インキ替えが必要な場合には、交換用インキタンクＴ2
を用意し、その交換用インキタンクＴ2 内に第２戻り管
ＲＰ 2 のインキ出口側の端部を挿入してインキ交換の準
備をしておく。
【００２４】１ロット分の印刷が終了すると、ポンプＰ
1 を停止し、次に逆転してインキ供給管４内のインキを
インキタンクＴ1 内に逆流させる。また、アニロックス
ロール１およびドクタロール２を回転させた状態で各ロ
ール１、２に接触するスクレーパを溝３に沿って移動さ
せ、溝３内に残る残存インキおよびロール表面に付着す
る残存インキをインキ受け５ａ、５ｂ内に掻き落し、そ
の残存インキを第１戻り管ＲＰ1 からインキタンクＴ1
内に流動させる。
1 を停止し、次に逆転してインキ供給管４内のインキを
インキタンクＴ1 内に逆流させる。また、アニロックス
ロール１およびドクタロール２を回転させた状態で各ロ
ール１、２に接触するスクレーパを溝３に沿って移動さ
せ、溝３内に残る残存インキおよびロール表面に付着す
る残存インキをインキ受け５ａ、５ｂ内に掻き落し、そ
の残存インキを第１戻り管ＲＰ1 からインキタンクＴ1
内に流動させる。
【００２５】インキ受け５ａ、５ｂ内のインキがほぼ完
全に無くなると、第１戻り管ＲＰ1の各枝管６ｂ、６ｃ
に設けられた排水切換弁Ｖ2 を洗浄液排水管７側に切換
える。また、洗浄液供給管８に設けられた第１切換弁Ｖ
4 を溝３側に切り換えたのち、開閉弁Ｖ3 を開放して、
溝３内に洗浄液を供給する。
全に無くなると、第１戻り管ＲＰ1の各枝管６ｂ、６ｃ
に設けられた排水切換弁Ｖ2 を洗浄液排水管７側に切換
える。また、洗浄液供給管８に設けられた第１切換弁Ｖ
4 を溝３側に切り換えたのち、開閉弁Ｖ3 を開放して、
溝３内に洗浄液を供給する。
【００２６】溝３内に供給された洗浄液は、回転状態の
アニロックスロール１とドクタロール２の表面に沿って
流れるため、各ロール１、２の表面を洗浄することがで
きると共に、溝３の両端から流れ落ちる洗浄液はインキ
受け５ａ、５ｂから第１戻り管ＲＰ1 の枝管６ｂ、６ｃ
内の上端部を流れ落ち、排水切換弁Ｖ2 から洗浄液排水
管７内に流れるため、インキ受け５ａ、５ｂおよび枝管
６ｂ、６ｃの上部を洗浄することができる。
アニロックスロール１とドクタロール２の表面に沿って
流れるため、各ロール１、２の表面を洗浄することがで
きると共に、溝３の両端から流れ落ちる洗浄液はインキ
受け５ａ、５ｂから第１戻り管ＲＰ1 の枝管６ｂ、６ｃ
内の上端部を流れ落ち、排水切換弁Ｖ2 から洗浄液排水
管７内に流れるため、インキ受け５ａ、５ｂおよび枝管
６ｂ、６ｃの上部を洗浄することができる。
【００２７】また、洗浄液供給管８から供給される洗浄
液はインキ供給管４内にも送られるため、インキ供給管
４内も洗浄される。このとき、インキ供給管４のインキ
吸込み側の端部はインキタンクＴ1 から引き抜いてお
き、洗浄液がインキタンクＴ1に流れるのを防止する。
液はインキ供給管４内にも送られるため、インキ供給管
４内も洗浄される。このとき、インキ供給管４のインキ
吸込み側の端部はインキタンクＴ1 から引き抜いてお
き、洗浄液がインキタンクＴ1に流れるのを防止する。
【００２８】上記のようなロール表面の洗浄およびイン
キ循環路の洗浄時、第１戻り管ＲＰ 1 の残存インキはイ
ンキタンクＴ1 内に滴下してインキの回収が継続され、
洗浄と第１戻り管ＲＰ1 内のインキの回収が同時に行な
われる。
キ循環路の洗浄時、第１戻り管ＲＰ 1 の残存インキはイ
ンキタンクＴ1 内に滴下してインキの回収が継続され、
洗浄と第１戻り管ＲＰ1 内のインキの回収が同時に行な
われる。
【００２９】洗浄作業が終了すると、開閉弁Ｖ3 を閉
じ、インキ供給管４のインキ吸込み側の端部を交換用イ
ンキタンクＴ2 内に挿入し、ポンプＰ1 の駆動により、
その交換用インキタンクＴ2 内のインキを溝３内に供給
する。
じ、インキ供給管４のインキ吸込み側の端部を交換用イ
ンキタンクＴ2 内に挿入し、ポンプＰ1 の駆動により、
その交換用インキタンクＴ2 内のインキを溝３内に供給
する。
【００３０】このとき、インキ流路切換弁Ｖ1 を第２戻
り弁ＲＰ2 側に切り換えて、インキ受け５ａ内に流れ落
ちる余剰インキが第２戻り管ＲＰ2 から交換用インキタ
ンクＴ2 内に戻されるようにしておく。
り弁ＲＰ2 側に切り換えて、インキ受け５ａ内に流れ落
ちる余剰インキが第２戻り管ＲＰ2 から交換用インキタ
ンクＴ2 内に戻されるようにしておく。
【００３１】次の印刷が開始されている間、第１戻り管
ＲＰ1 内の残存インキの回収が行なわれ、その第１戻り
管ＲＰ1 内の残存インキがほぼ完全に回収されると、第
１戻り管ＲＰ1 の枝管６ｂ、６ｃの下端部および本管６
ａの内部の洗浄を行なうようにする。その洗浄に際して
は、第１戻り管ＲＰ1 の枝管６ｂ、６ｃに設けられた排
水切換弁Ｖ2 を第１戻り管ＲＰ1 側に切換えると共に、
洗浄液供給管８に設けられた第１切換弁Ｖ4 を枝管８ａ
側に切換え、かつ、その枝管８ａに設けられた第２切換
弁Ｖ5 を分岐管８ｂ側に切換えたのち、開閉弁Ｖ3 を開
放して第１戻り管ＲＰ1 内に洗浄液を供給する。
ＲＰ1 内の残存インキの回収が行なわれ、その第１戻り
管ＲＰ1 内の残存インキがほぼ完全に回収されると、第
１戻り管ＲＰ1 の枝管６ｂ、６ｃの下端部および本管６
ａの内部の洗浄を行なうようにする。その洗浄に際して
は、第１戻り管ＲＰ1 の枝管６ｂ、６ｃに設けられた排
水切換弁Ｖ2 を第１戻り管ＲＰ1 側に切換えると共に、
洗浄液供給管８に設けられた第１切換弁Ｖ4 を枝管８ａ
側に切換え、かつ、その枝管８ａに設けられた第２切換
弁Ｖ5 を分岐管８ｂ側に切換えたのち、開閉弁Ｖ3 を開
放して第１戻り管ＲＰ1 内に洗浄液を供給する。
【００３２】第１戻り管ＲＰ1 内の洗浄後は、その第１
戻り管ＲＰ1 のインキ吸込み側の端部を交換用インキタ
ンクＴ2 内に挿入して、インキ交換の準備をしておく。
戻り管ＲＰ1 のインキ吸込み側の端部を交換用インキタ
ンクＴ2 内に挿入して、インキ交換の準備をしておく。
【００３３】なお、印刷作業後における第２戻り管ＲＰ
2 における枝管６ｂ、６ｃの上部内の洗浄に際しては、
第１切換弁Ｖ4 を溝３側に切換えると共に、排水切換弁
Ｖ2を排水管７側に切換え、開閉弁Ｖ3 を開放して溝３
内に洗浄液を供給する。
2 における枝管６ｂ、６ｃの上部内の洗浄に際しては、
第１切換弁Ｖ4 を溝３側に切換えると共に、排水切換弁
Ｖ2を排水管７側に切換え、開閉弁Ｖ3 を開放して溝３
内に洗浄液を供給する。
【００３４】また、第２戻り管ＲＰ2 における枝管６
ｂ、６ｃの下端部内および本管６ａ内の洗浄に際して
は、第１切換弁Ｖ4 を枝管８ａ側に切換えると共に、排
水切換弁Ｖ2 を本管６ａ側に切換え、その後、開閉弁３
を開放して枝管８ａの下端部から本管６ａ内に洗浄水を
流動させる。
ｂ、６ｃの下端部内および本管６ａ内の洗浄に際して
は、第１切換弁Ｖ4 を枝管８ａ側に切換えると共に、排
水切換弁Ｖ2 を本管６ａ側に切換え、その後、開閉弁３
を開放して枝管８ａの下端部から本管６ａ内に洗浄水を
流動させる。
【００３５】このように、インキ戻り管ＲＰを第１戻り
管ＲＰ1 と第２戻り管ＲＰ2 の２本とし、各戻り管ＲＰ
1 、ＲＰ2 の上部に設けられた２本の枝管６ｂ、６ｃを
一対のインキ受け５ａ、５ｂにインキ流路切換弁Ｖ1 を
介して接続することにより、一方の戻り管の使用時に他
方の戻り管のインキ出口側の端部を交換用インキタンク
Ｔ2 内に挿入することができ、インキ交換の準備をして
おくことができる。
管ＲＰ1 と第２戻り管ＲＰ2 の２本とし、各戻り管ＲＰ
1 、ＲＰ2 の上部に設けられた２本の枝管６ｂ、６ｃを
一対のインキ受け５ａ、５ｂにインキ流路切換弁Ｖ1 を
介して接続することにより、一方の戻り管の使用時に他
方の戻り管のインキ出口側の端部を交換用インキタンク
Ｔ2 内に挿入することができ、インキ交換の準備をして
おくことができる。
【００３６】また、第１戻り管ＲＰ1 および第２戻り管
ＲＰ2 の枝管６ｂ、６ｃに排水切換弁Ｖ2 を介して洗浄
液排水管７を接続したことにより、アニロックスロール
１とドクタロール２の表面およびインキ受け５ａ、５ｂ
の内面の洗浄時に使用後の戻り管における本管内の残存
インキの回収を行なうことができ、その洗浄後、ポンプ
Ｐ1 の吸込み側端部を交換用インキタンク内に挿入する
ことにより、その交換用インキタンク内のインキを溝３
内に供給することができるので、インキ交換時の準備時
間の短縮化を図ることができる。
ＲＰ2 の枝管６ｂ、６ｃに排水切換弁Ｖ2 を介して洗浄
液排水管７を接続したことにより、アニロックスロール
１とドクタロール２の表面およびインキ受け５ａ、５ｂ
の内面の洗浄時に使用後の戻り管における本管内の残存
インキの回収を行なうことができ、その洗浄後、ポンプ
Ｐ1 の吸込み側端部を交換用インキタンク内に挿入する
ことにより、その交換用インキタンク内のインキを溝３
内に供給することができるので、インキ交換時の準備時
間の短縮化を図ることができる。
【００３７】図３は、この発明に係るインキ循環装置の
他の例を示す。この例におけるインキ循環装置において
は、インキ供給管を第１供給管４ａと第２供給管４ｂの
２本とし、各供給管４ａ、４ｂにポンプＰ1 、Ｐ2 を設
けている。
他の例を示す。この例におけるインキ循環装置において
は、インキ供給管を第１供給管４ａと第２供給管４ｂの
２本とし、各供給管４ａ、４ｂにポンプＰ1 、Ｐ2 を設
けている。
【００３８】また、洗浄液供給管８に開閉弁Ｖ3 を設
け、その開閉弁Ｖ3 の下流側に第３切換弁Ｖ6 を介して
２本の枝管８ｄ、８ｅを分岐し、一方の枝管８ｄを第１
供給管４ａに、他方の枝管８ｅを第２供給管４ｂに接続
している。
け、その開閉弁Ｖ3 の下流側に第３切換弁Ｖ6 を介して
２本の枝管８ｄ、８ｅを分岐し、一方の枝管８ｄを第１
供給管４ａに、他方の枝管８ｅを第２供給管４ｂに接続
している。
【００３９】さらに、一方の枝管８ｄに第４切換弁Ｖ7
を介して分岐管８ｆを接続し、その分岐管８ｆを第１戻
り管ＲＰ1 に接続している。また、他方の枝管８ｅに第
５切換弁Ｖ8 を介して分岐管８ｇを接続し、その分岐管
８ｇを第２戻り管ＲＰ2 に接続している。
を介して分岐管８ｆを接続し、その分岐管８ｆを第１戻
り管ＲＰ1 に接続している。また、他方の枝管８ｅに第
５切換弁Ｖ8 を介して分岐管８ｇを接続し、その分岐管
８ｇを第２戻り管ＲＰ2 に接続している。
【００４０】他の構成は図１および図２に示すインキ循
環装置と同じである。同一部品には同一符号を付して切
断を省略する。
環装置と同じである。同一部品には同一符号を付して切
断を省略する。
【００４１】上記のように、インキ供給管を２本とする
ことにより、一方のインキ供給管の使用時に、他方のイ
ンキ供給管におけるインキ吸込側の端部を交換用インキ
タンクＴ2 内に挿入しておくことができるため、インキ
交換時の準備時間をさらに短縮化することができる。
ことにより、一方のインキ供給管の使用時に、他方のイ
ンキ供給管におけるインキ吸込側の端部を交換用インキ
タンクＴ2 内に挿入しておくことができるため、インキ
交換時の準備時間をさらに短縮化することができる。
【００４２】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るインキ循
環装置においては、インキ戻り管を２本としたことによ
り、一方のインキ戻り管の使用時に、他方のインキ戻り
管を交換用インキタンク内に挿入してインキ交換の準備
をしておくことができる。
環装置においては、インキ戻り管を２本としたことによ
り、一方のインキ戻り管の使用時に、他方のインキ戻り
管を交換用インキタンク内に挿入してインキ交換の準備
をしておくことができる。
【００４３】また、２本の戻り管のそれぞれに設けられ
た２本の枝管に排水切換弁を介して洗浄液排水管を挾持
したことにより、管路長の長いインキ戻り管内の残存イ
ンキの回収時に、アニロックスロールとドクタロールの
表面およびインキ受け内面の洗浄を行なうことができ、
インキ交換による準備時間の短縮化を図ることができ
る。
た２本の枝管に排水切換弁を介して洗浄液排水管を挾持
したことにより、管路長の長いインキ戻り管内の残存イ
ンキの回収時に、アニロックスロールとドクタロールの
表面およびインキ受け内面の洗浄を行なうことができ、
インキ交換による準備時間の短縮化を図ることができ
る。
【００４４】さらに、インキ供給管を第１供給管と第２
供給管の２本とすることにより、一方の供給管の使用時
に他方の供給管を交換用インキタンク内に挿入すること
ができるため、準備時間をさらに短縮化することができ
る。
供給管の２本とすることにより、一方の供給管の使用時
に他方の供給管を交換用インキタンク内に挿入すること
ができるため、準備時間をさらに短縮化することができ
る。
【図１】この発明に係るインキ循環装置の斜視図
【図２】図１に示すインキ循環装置のインキ循環回路図
【図３】この発明に係るインキ循環装置の他の例を示す
インキ循環回路図
インキ循環回路図
【図４】従来のインキ循環装置を示す斜視図
１ アニロックスロール ２ ドクタロール ３ 溝 ４ インキ供給管 ４ａ 第１供給管 ４ｂ 第２供給管 ５ａ、５ｂ インキ受け ＲＰ インキ戻り管 ＲＰ1 第１戻り管 ＲＰ2 第２戻り管 ６ｂ、６ｃ 枝管 ７ 洗浄液排水管 ８ 洗浄液供給管 Ｖ1 インキ流路切換弁 Ｖ2 排水切換弁
Claims (2)
- 【請求項１】 アニロックスロールとドクタロールの接
触部上に形成された溝内にインキタンク内のインキをイ
ンキ供給管に設けられたポンプの駆動によって供給し、
前記両ロールの両端から流れ落ちるインキを一対のイン
キ受けにより受けてインキタンク内に戻し、印刷作業の
終了後に、前記溝上に洗浄液を供給して各ロールの表面
およびインキの流路を洗浄するようにした印刷機におけ
るインキ循環装置において、前記各インキ受け内のイン
キをインキタンクに戻すインキ戻り管を第１戻り管と第
２戻り管の２本とし、各戻り管の上部に設けられた２本
の枝管のそれぞれをインキ流路切換弁を介して各インキ
受けに接続し、各戻り管の各枝管に排水切換弁を介して
洗浄液排水管を接続し、前記各戻り管における枝管の排
水切換弁の下流側に洗浄液供給管を接続したことを特徴
とする印刷機におけるインキ循環装置。 - 【請求項２】 前記インキタンク内のインキを溝内に供
給するインキ供給管を、第１供給管と第２供給管の２本
としたことを特徴とする請求項１に記載の印刷機におけ
るインキ循環装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000152847A JP3418591B2 (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 印刷機におけるインキ循環装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000152847A JP3418591B2 (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 印刷機におけるインキ循環装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001328242A true JP2001328242A (ja) | 2001-11-27 |
| JP3418591B2 JP3418591B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=18658211
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000152847A Expired - Fee Related JP3418591B2 (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 印刷機におけるインキ循環装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3418591B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103448363A (zh) * | 2013-08-30 | 2013-12-18 | 西安航天华阳印刷包装设备有限公司 | 一种卫星式柔版印刷机供墨系统 |
| KR20160027184A (ko) * | 2013-11-05 | 2016-03-09 | 미츠비시주코 인사츠시코키카이 가부시키가이샤 | 플렉소그래픽 인쇄기의 잉크 세정 장치 및 잉크 세정 방법 |
| JP2018122595A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 株式会社Ｉｓｏｗａ | 段ボールシート用印刷機 |
-
2000
- 2000-05-24 JP JP2000152847A patent/JP3418591B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103448363A (zh) * | 2013-08-30 | 2013-12-18 | 西安航天华阳印刷包装设备有限公司 | 一种卫星式柔版印刷机供墨系统 |
| KR20160027184A (ko) * | 2013-11-05 | 2016-03-09 | 미츠비시주코 인사츠시코키카이 가부시키가이샤 | 플렉소그래픽 인쇄기의 잉크 세정 장치 및 잉크 세정 방법 |
| KR101930599B1 (ko) | 2013-11-05 | 2018-12-18 | 미츠비시 쥬고 기카이 시스템 가부시키가이샤 | 플렉소그래픽 인쇄기의 잉크 세정 장치 및 잉크 세정 방법 |
| JP2018122595A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 株式会社Ｉｓｏｗａ | 段ボールシート用印刷機 |
| JP7094535B2 (ja) | 2017-02-03 | 2022-07-04 | 株式会社Isowa | 段ボールシート用印刷機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3418591B2 (ja) | 2003-06-23 |
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