JP2001328168A - ラミネート装置およびこれを備えたインクジェットプリンタ - Google Patents

ラミネート装置およびこれを備えたインクジェットプリンタ

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JP2001328168A
JP2001328168A JP2000148899A JP2000148899A JP2001328168A JP 2001328168 A JP2001328168 A JP 2001328168A JP 2000148899 A JP2000148899 A JP 2000148899A JP 2000148899 A JP2000148899 A JP 2000148899A JP 2001328168 A JP2001328168 A JP 2001328168A
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recording medium
feeding
roller
unit
heating
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JP2000148899A
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Kenichi Nakajima
賢一 中島
Kazuaki Morozumi
和明 両角
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受像層の表面に、加熱することにより樹脂膜
となる熱可塑性樹脂層を有する記録媒体に対し、光沢の
あるラミネート処理を可能とするラミネート装置及びこ
れを備えたインクジェットプリンタを提供することをそ
の目的とする。 【解決手段】 加熱することにより樹脂膜となる熱可塑
性樹脂層Pcを有する印刷済みの記録媒体Pに対し、記
録媒体Pを送りながら加熱し、熱可塑性樹脂層Pcを溶
融して記録媒体Pの表面に樹脂膜を生成するラミネート
装置1において、加熱部送り手段4と、非接触状態で記
録媒体Pを加熱する非接触ヒータ11と、加熱後の記録
媒体Pを挟持し、軟化状態の樹脂膜を圧接して表面を平
滑化する圧接手段5とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】受像層の表面に、加熱するこ
とにより樹脂膜となる熱可塑性樹脂層を有する印刷済み
の記録媒体に対し、記録媒体を送りながら加熱し、熱可
塑性樹脂層を溶融して記録媒体の表面に樹脂膜を生成す
るラミネート装置およびこれを備えたインクジェットプ
リンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂層を表面に有する記
録媒体に印刷を行い、かつこれを加熱してラミネート処
理を施すインクジェットプリンタとして、例えば特開平
10−291306号公報に記載のものが知られてい
る。このインクジェットプリンタは、加熱することによ
り樹脂膜となる多孔質樹脂層を有するプリンタ媒体を巻
回して収容したカートリッジと、カートリッジが着脱自
在に装着されるプリンタ本体とで構成されている。プリ
ンタ本体は、インクジェットヘッドを有するプリントユ
ニットと、プリント媒体の印刷済み部分を切断するカッ
ターユニットと、切断されたプリント媒体片を受け取る
中間トレイと、プリント媒体片を加圧及び加熱する定着
ユニットと、定着ユニットを通過したプリント媒体片の
湾曲状態を矯正するダカールユニットと、これら各ユニ
ットにプリント媒体片を送る複数組みの送込みローラと
で構成されている。
【0003】送込みローラによりカートリッジから繰り
出されたプリント媒体は、プリントユニットに送られ、
ここでインクジェット方式の印刷が行われる。さらに、
プリント媒体は先方に送られ、その印刷済み部分はカッ
ターユニットにより切断される。この切断されたプリン
ト媒体片は、いったん中間トレイに送り込まれ、ここで
Uターンしてから定着ユニット、更にはダカールユニッ
トに送り込まれ、定着処理及び形状矯正が行われた後、
排出口に送り出される。
【0004】この場合、定着ユニットは、ヒータを内蔵
した一対の加熱ローラで構成されており、プリント媒体
は、この一対の加熱ローラに挟持され、加圧且つ加熱さ
れながら送られることで定着処理される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のイン
クジェットプリンタでは、印刷後の記録媒体に、加熱ロ
ーラが直接接触し、熱可塑性樹脂層に対する加熱と加圧
が同時に行われるため、効率よく記録媒体にラミネート
処理を行うことができる。しかし、加熱ローラの温度制
御を誤ると、溶融した樹脂層の一部が加熱ローラに付着
して樹脂膜を損傷する等の不具合が生じ、ラミネート処
理が不安定になる。もっとも、加熱ローラを非接触のも
ので構成すれば係る不具合は生じない。しかし、上記の
加熱ローラ(接触ヒータ)に代えて非接触のヒータを用
いて加熱しようとすると、非接触であるため記録媒体に
加圧することができず、結果として樹脂膜の表面にミク
ロな凹凸を生ずることとなり、ラミネート済みの記録媒
体が光沢のないものとなる不具合を生じる。
【0006】本発明は、受像層の表面に、加熱すること
により樹脂膜となる熱可塑性樹脂層を有する記録媒体に
対し、光沢のあるラミネート処理を可能とするラミネー
ト装置及びこれを備えたインクジェットプリンタを提供
することをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のラミネート装置
は、受像層の表面に、加熱することにより樹脂膜となる
熱可塑性樹脂層を有する印刷済みの記録媒体に対し、記
録媒体を送りながら加熱し、熱可塑性樹脂層を溶融して
記録媒体の表面に樹脂膜を生成するラミネート装置にお
いて、記録媒体を送る加熱部送り手段と、非接触状態で
記録媒体を加熱する非接触ヒータと、加熱後の記録媒体
を挟持し、軟化状態の樹脂膜を圧接して表面を平滑化す
る圧接手段とを備えたことを特徴とするラミネート装置
である。
【0008】この構成によれば、印刷済みの記録媒体
は、非接触ヒータに送り込まれ、ここで、加熱されるこ
とにより、その表面の熱可塑性樹脂層の溶融後に樹脂膜
が生成され、つづいて圧接手段に送り込まれて加圧され
ることで、軟化状態にある樹脂膜の表面が強く圧接され
る。これにより、記録媒体の表面、すなわち樹脂膜の表
面は、圧接手段の圧接面の平滑度にならって平滑に押し
つぶされ、その後、硬化することで安定な平滑面とな
る。なお、非接触ヒータとして、平板ヒータや遠赤外線
ヒータを用いることが好ましい。
【0009】この場合、圧接手段は、樹脂膜の軟化状態
を維持可能な発熱体を有していることが、好ましい。
【0010】この構成によれば、圧接手段に臨む記録媒
体は、加熱後に生成した樹脂膜の平滑化に適する軟化状
態を発熱体により維持される。これにより、記録媒体を
より安定に圧接することができる。なお、発熱体は、内
蔵型あるいは併設型のいずれであってもよい。また、発
熱体として、電気ヒータ、遠赤外線ヒータ等の各種方式
を用いることができる。
【0011】これらの場合、圧接手段が、記録媒体に転
接する一対の圧接ローラで構成されていることが、好ま
しい。
【0012】この構成によれば、記録媒体は、記録媒体
の幅方向(記録媒体の送り方向と直行する方向)に一対
のローラと線接触で転接されることになるため、より安
定かつ均一に圧接される。また、圧接手段が一対のロー
ラであるため、記録媒体を支持し、非接触ヒータから送
り出すための送り手段を兼ねさせることができる。な
お、ローラには、所定の表面平滑度をもつステンレス等
の金属ローラを用いることが好ましい。
【0013】これらの場合、記録媒体を非接触ヒータに
送り込む一対の送込みローラを備え、且つ一対の圧接ロ
ーラは記録媒体を非接触ヒータから送り出す送出しロー
ラを兼ねており、送込みローラと圧接ローラとは非接触
ヒータに対し近接して配設されていることが、好まし
い。
【0014】この構成によれば、非接触ヒータを挟ん
で、送込みローラと圧接ローラで記録媒体を送るように
しているため、記録媒体を適切な速度で、且つ非接触ヒ
ータと一定の離間寸法を保持しながら、非接触ヒータを
通過させることができる。また、比較的短い記録媒体を
非接触ヒータに接触させることなく適切に送ることがで
きる。
【0015】これらの場合、一対の圧接ローラと一対の
送込みローラとの間に、記録媒体を非接触ヒータに臨ま
せた状態で送る搬送ベルトを更に備えていることが、好
ましい。
【0016】この構成によれば、両ローラ間距離よりも
短い記録媒体でも、これを非接触ヒータに接触させない
ように、適切に送ることができる。なお、搬送ベルト
は、耐熱性のシリコンゴムベルトや、金属製の補強ベル
トを使用することが好ましい。
【0017】これらの場合、一対の圧接ローラ及び一対
の送込みローラは、それぞれ上ローラと下ローラからな
り、搬送ベルトは、一対の圧接ローラの下ローラと一対
の送込みローラの下ローラとの間に掛け渡されているこ
とが、好ましい。
【0018】この構成によれば、記録媒体の片面にのみ
熱可塑性樹脂層を有する記録媒体に対して、上(表面)
に熱可塑性樹脂層を有する記録媒体を下から支持し非接
触ヒータに臨ませる。これにより、記録媒体の上側に搬
送ベルトを設けなくてすむことから、搬送ベルトによる
記録媒体の樹脂層の損傷を防止することができる。
【0019】これらの場合、圧接手段には、樹脂膜に対
するマーキング用の凹凸部が形成されていることが、好
ましい。
【0020】この構成によれば、加熱した状態の熱可塑
性樹脂層(この場合には樹脂膜)に、所望のマーキング
を施すことができ、これを印刷内容の改ざん防止や各種
の記録として活用することができる。
【0021】本発明のインクジェットプリンタは、請求
項1ないし7のいずれかに記載のラミネート装置を備え
たインクジェットプリンタであって、ラミネート装置に
よる加熱に先立ち記録媒体に印刷を行う印刷ヘッドと、
記録媒体を印刷ヘッドに導入すると共に、印刷ヘッドか
らラミネート装置に送り込む印刷部送り手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0022】この構成によれば、熱可塑性樹脂層を受像
層の表面に有する記録媒体は、印刷ヘッドに送り込まれ
て受像層に印刷されつつ間欠送りされ、つづいてラミネ
ート装置側に送り込まれて非接触加熱および加圧されつ
つ連続送りされる。これにより、記録媒体の印刷と、印
刷後の記録媒体のラミネート処理とを、単一の装置で連
続して行うことができる。
【0023】この場合、印刷部送り手段を制御して記録
媒体を間欠送りすると共に、加熱部送り手段を制御して
記録媒体を連続送りする制御手段を備え、制御手段は、
印刷部送り手段と加熱部送り手段との間で記録媒体にた
るみを持たせることが、好ましい。
【0024】この構成によれば、印刷ヘッドとラミネー
ト装置との間において記録媒体にたるみを持たせること
で、印刷ヘッド側での間欠送りとラミネート装置側での
連続送りとの送り方法の相違による記録媒体送りの弊害
を排除することができる。すなわち、印刷側の間欠送り
に合わせた送り形態で、ラミネート側で加熱と加圧を行
うと、加熱むらや加圧むらの問題が生じ、良好なラミネ
ート処理が不可能となるが、印刷部送り手段の送りと加
熱部送り手段の送りとを、記録媒体のたるみで縁切りす
ることで、この不具合を解消することができる。
【0025】この場合、制御手段は、印刷部送り手段の
間欠送り速度と加熱部送り手段の連続送り速度との間の
速度差、および一回の印刷動作における記録媒体の送り
長さに基づいて、印刷後の記録媒体を印刷部送り手段か
らたるみ無しで離れるように、加熱部送り手段の送り開
始タイミングを遅らせることが、好ましい。
【0026】この構成によれば、一回の印刷動作におい
て、記録媒体が印刷部送り手段から加熱部送り手段に受
け渡される(印刷部送り手段から離れる)段階では、ほ
ぼ記録媒体のたるみは解消されることになるため、装置
全体では、待ち時間が生ずることがなく、記録媒体にた
るみをも持たせても、記録媒体への印刷およびラミネー
ト処理を円滑に行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係るラミネート装置およびこれを備え
たインクジェットプリンタについて説明する。このラミ
ネート装置は、加熱することにより記録面に樹脂膜を形
成する熱可塑性樹脂層を有する記録媒体を対象とし、こ
れを送りながら非接触の状態で加熱し且つ加圧して、熱
可塑性樹脂層から光沢を有する樹脂膜を生成する(ラミ
ネート処理)ものである。また、このインクジェットプ
リンタは、この記録媒体を印刷対象物として印刷処理と
上記のラミネート処理とを、連続して行うものである。
【0028】ここで先ず、ラミネート装置1について詳
細に説明するが、理解を容易にすべくその前に記録媒体
Pについて詳細に説明する。記録媒体Pは、ロール紙で
も印刷テープでもよいが、ここでは単票紙(印刷用紙)
が用いられている。図1は記録媒体Pの積層構造を表し
ており、記録媒体Pは、基材Paと、基材Paの表側に
積層した受像層Pbとからなり、受像層Pbが記録媒体
Pの記録面を構成している。また、受像層Pbの表面に
は、加熱することにより樹脂膜となる熱可塑性樹脂層P
cが形成されている。そして、本実施形態おける記録媒
体Pは、熱可塑性樹脂層Pcを上向きにした状態でラミ
ネート装置1あるいはインクジェットプリンタ30の内
部に導入される。
【0029】基材Paは、例えば植物繊維を主体とする
紙やPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムな
どで構成されている。受像層Pbは、インク吸収層Pd
と熱可塑性樹脂層Pcとから成り、インク吸収層Pdは
インク吸収保持能力の大きい比表面積の大きな原料とし
て、また、熱可塑性樹脂層Pcは高分子微粒子又は多孔
質の高分子層を主原料として構成され、熱可塑性樹脂層
Pcはインクを直接受容し、通液性を有し、実質的にイ
ンクあるいは可視材が残留しない性質を有するものであ
る。
【0030】印刷において、受像層Pbにインクが付着
すると、インクは熱可塑性樹脂層Pcを通過してインク
受像層Pdに吸収保持される。この状態で、記録媒体P
を加熱すると、熱可塑性樹脂層Pcが溶融し樹脂膜を生
成する。すなわち、インク吸収層Pdに吸収保持された
インクが、樹脂膜によりコーティングされるようにして
保護される。なお、樹脂膜は(熱可塑性樹脂層Pc)は
無色透明であることが好ましいが、わずかに着色されて
いるものであってもよい。
【0031】次に、本発明のラミネート装置について説
明する。図2はラミネート装置の内部構造を模式的に表
した断面図である。この図に示すように、このラミネー
ト装置1は、箱型の装置ケース2で外殻を形成し、その
内部に、加熱手段3と、加熱部送り手段4と、圧接手段
5とを備え、且つこれら各手段3,4,5の駆動を統括
制御するコントローラ6とを備えている。装置ケース2
には、記録媒体Pを装置の内部に導入するための挿入口
7と装置外部に排出するための排出口8とが形成され、
またこの挿入口7と排出口8とを直線的に結ぶように記
録媒体Pの送り経路20が構成されている。
【0032】加熱手段3は、送られる記録媒体Pに非接
触で臨む非接触ヒータ11で構成されている。非接触ヒ
ータ11は、送り経路20を挟んで対峙する板状の上下
一対の平板ヒータ12,12で構成されている。一対の
平板ヒータ12,12は、所定の間隙を存して相互に平
行に対峙し、且つその間隙の中間には、記録媒体Pの送
り経路20が平行に位置している。すなわち、記録媒体
Pは、一対の平板ヒータ12,12と一定の間隙を保ち
ながら送られ、且つこの送りの過程で所定の温度に加熱
される。
【0033】平板ヒータ12は、記録媒体Pの送り方向
に一定の長さを有すると共に、使用する最大幅の記録媒
体Pに応じた幅を有する加熱面を備えている。一対の平
板ヒータ12,12は、コントローラ6によりその温度
を制御されるが、個々に制御可能に構成してもよい。こ
のように加熱手段3に送り込まれた記録媒体Pは、非接
触ヒータ11により加熱されることで、その熱可塑性樹
脂層Pcが溶融されて樹脂膜を形成する。なお、この実
施形態では、非接触ヒータ11として一対の平板ヒータ
12,12を用いているが、遠赤外線ヒータなどを用い
るようにしてもよい。また、記録媒体Pの記録面側(熱
可塑性樹脂側)にのみ非接触ヒータ11を配設する構造
としてもよい。
【0034】加熱部送り手段4は、非接触ヒータ11を
挟んで、上流側に位置する送込みローラ14と、下流側
に位置する圧接ローラ13と、これら送込みローラ14
および圧接ローラ13を回転させる駆動モータ15とで
構成されている。この場合、圧接ローラ13は、圧接手
段5の主体を為すが、記録媒体Pを装置外部に送り出す
加熱部送り手段4の機能の一部も兼ねている。
【0035】送込みローラ14は、送り経路20(記録
媒体P)を挟んで上下に対峙する送り従動ローラ17a
と送り駆動ローラ17bとから成り、送り駆動ローラ1
7bは、図示しない減速歯車列を介して上記の駆動モー
タ15に連結されている。また、送り従動ローラ17a
は送り駆動ローラ17b側に付勢され、送り駆動ローラ
17bの回転に伴って回転する自由回転ローラで構成さ
れている。記録媒体Pは、送り従動ローラ17aと送り
駆動ローラ17bとの間に挟持され、この状態で送り駆
動ローラ17bが回転することで、先方に送られてゆ
く。
【0036】同様に、圧接ローラ13は、送り経路20
(記録媒体P)を挟んで上下に対峙する加圧従動ローラ
16aと加圧駆動ローラ16bとからなり、加圧駆動ロ
ーラ16bは、図示しない減速歯車列を介して上記の駆
動モータ15に連結されている。すなわち、加圧駆動ロ
ーラ16bと上記の送り駆動ローラ17bとは、単一の
駆動源である駆動モータ15により同期して回転する。
この場合、加圧駆動ローラ16bおよび送り駆動ローラ
17bのいずれか一方を主たるローラとし、他方をわず
かにスリップ回転(軸部をスリップ回転)させること
で、送られる記録媒体Pに張りを持たせるようにしてい
る。一方、加圧従動ローラ16aは加圧駆動ローラ16
b側に付勢され、加圧駆動ローラ16bの回転に伴って
回転する自由回転ローラで構成されている。
【0037】この場合、両ローラ16a,16bは、圧
接手段5の主要部を構成しており、加圧従動ローラ16
aを加圧駆動ローラ16b側に付勢する図外のばねによ
り、その加圧力が調整されるようになっている。また、
両ローラ16a,16bは、外周面が所定の平滑度を有
する(表面粗さ:RZ=5μm以下)ステンレスなどの
金属ローラで構成されている。
【0038】そして、送込みローラ14を構成する送り
従動ローラ17aおよび送り駆動ローラ17b、並びに
圧接ローラ13を構成する加圧従動ローラ16aおよび
加圧駆動ローラ16bは、いずれも記録媒体Pに対しそ
の幅方向にわたって転接するように円柱状に形成され、
記録媒体Pは、挟持された状態で回転送りされる。この
ため、記録媒体Pは、送込みローラ14および圧接ロー
ラ13により、水平に張った状態で非接触ヒータ11を
通過して、その熱可塑性樹脂層Pcから樹脂膜を生成し
た後、圧接ローラ13により、その樹脂膜を平滑に均さ
れて装置外部に送り出される。
【0039】なお、送込みローラ14と圧接ローラ13
との間の距離は、記録媒体Pの送り方向の長さよりも短
くなければならず、そうすることで、記録媒体Pは、送
込みローラ14から圧接ローラ13への送り過程で、こ
れら両ローラ14,13に支持され、非接触ヒータ11
に接触しなくなる。例えば、記録媒体Pがはがきサイズ
である場合には、当然にこれら両ローラ14,13は非
接触ヒータ11に近接して配設され、記録媒体Pの非接
触ヒータ11への接触を防止することができる。
【0040】圧接手段5は、上述の圧接ローラ13と、
圧接ローラ13の上方に配設したサブヒータ18とで構
成されている。加熱手段3により非接触で加熱された記
録媒体Pは、加熱部送り手段4により圧接ローラ13に
送り込まれていく。ここで、圧接ローラ13の加圧従動
ローラ16aと加圧駆動ローラ16bとにより、溶融さ
れた樹脂膜を有する記録媒体Pは、上下から強く圧接さ
れる。すなわち、加圧従動ローラ16aと加圧駆動ロー
ラ16bは、その円柱状方向にて、記録媒体Pの表裏両
面を挟持し、記録媒体Pを送りつつ、且つ記録媒体Pの
幅方向に転接することで、加圧従動ローラ16aと加圧
駆動ローラ16bのローラ面の平滑度にならって、軟化
状態にある樹脂膜を強く圧接する。
【0041】サブヒータ18は、圧接ローラ13の加圧
従動ローラ16aと所定の間隙を有しつつ、それを囲む
ようにしたほぼ逆凹型形状に形成されている。サブヒー
タ18は、円筒状の加圧従動ローラ16aの軸方向長さ
に応じた一定の長さを有する共に、加圧従動ローラ16
aおよび記録媒体Pを均一に保温する加熱面を備えてお
り、上記のコントローラ6に接続されている。すなわ
ち、非接触ヒータ11で加熱されて送られる記録媒体P
の樹脂膜は軟化状態であり、サブヒータ18で加圧従動
ローラ16aを軟化温度に保持することで、樹脂膜は軟
化状態を維持しながら、加圧従動ローラ16aと加圧駆
動ローラ16bとで圧接される。これにより、記録媒体
Pの樹脂膜をより安定に圧接することができ、樹脂膜が
光沢を有する平滑な面に仕上げられる。
【0042】なお、サブヒータ18は、平型形状を用い
ることもできるし、図1で加圧従動ローラ16aに点線
で示すように、ローラ内蔵型とすることもできる。ま
た、実施形態では、加圧従動ローラ16aを温めるよう
にしているが、加圧駆動ローラ16bを温めるようにし
てもよいし、両ローラ16a,16bを同時に温めるよ
うにしてもよい。さらに、送り駆動ローラ17bと加圧
駆動ローラ16bとを、別々の駆動モータで回転させる
ようにしてもよい。
【0043】さらに、図3に示すように、圧接ローラ1
3における加圧従動ローラ16aの外周面に、文字や記
号等のマークとなる凸部分21を形成し、加熱後の記録
媒体Pを送りながら、その樹脂膜にマーキングを施すよ
うにしてもよい。このようにすれば、加熱済みの記録媒
体Pに凹凸の記録を残すことができると共に、マーキン
グの有無で樹脂膜の張り替えを確認することができる。
例えば、この記録媒体Pで名刺などを作成した場合に、
その記載内容の改ざんを防止することができる。
【0044】コントローラ6は、いずれも図示しない
が、上記手段(加熱部送り手段4、加熱手段3、圧接手
段5)を制御するための制御プログラム等を記録するR
OM、作業領域となるRAM、各装置の駆動のための駆
動回路、および、それらを使用して各種制御を行うCP
Uを備えている。また、図示しないが、挿入口7にセン
サを配設して記録媒体Pの挿入を検出し、それぞれ加熱
部送り手段4、加熱手段3、圧接手段5を駆動させるこ
とが、好ましい。一方、これら手段3,4,5の駆動停
止は、排出口8に設けられた図示しないセンサか、駆動
モータ15の駆動時間や送りステップ数に基づいて行う
ことが、好ましい。
【0045】図4は、第2実施形態に係るラミネート装
置1であり、この実施形態では、加熱部送り手段4の送
込みローラ14と圧接ローラ13とが、記録媒体Pの送
り経路20を挟んで、それぞれ上ローラ(送り従動ロー
ラ17aおよび加圧従動ローラ16a)と下ローラ(送
り駆動ローラ17bおよび加圧駆動ローラ16b)から
なることには、第1実施形態と同様であるが、送込みロ
ーラ14の送り駆動ローラ17bと圧接ローラ13の加
圧駆動ローラ16bとに搬送ベルト22が掛け渡されて
いる点、および非接触ヒータ11を記録媒体Pの熱可塑
性樹脂層Pc側にのみ配設している点で異なる。
【0046】搬送ベルト22は、記録媒体Pの幅に応じ
た幅を有し、送り駆動ローラ17bと加圧駆動ローラ1
6bに掛け渡されており、非接触ヒータ11の直下に位
置する送り経路20に沿って記録媒体Pを搬送する。こ
れにより、短い寸法の記録媒体Pが導入された場合であ
っても、記録媒体Pは、加熱ムラを生ずることなく、非
接触ヒータ11に一定の距離を保った状態で圧接手段5
に送られる。この場合、搬送ベルト22は圧接手段5を
兼ねるため、金属製の補強ベルトを用いることが好まし
い。
【0047】図5は、第3実施形態に係るラミネート装
置1であり、この実施形態では、送り駆動ローラ17b
と加圧駆動ローラ16bとの間に、第1ローラ(プー
リ)23と第2ローラ(プーリ)24とに掛け渡した搬
送ベルト22が配設されている。この搬送ベルト22
は、送込みローラ14と圧接ローラ13との間の橋渡し
的な役割を果たしている。これにより、記録媒体Pは、
送込みローラ14から搬送ベルト22に受け渡され、非
接触ヒータ11の下側をこれに平行に搬送され、さらに
搬送ベルト22から圧接ローラ13に受け渡される。
【0048】この構成では、構造上、送込みローラ14
と圧接ローラ13を離して配置せざるを得ない場合であ
って、短い記録媒体Pを扱う場合に特に有用である。ま
た、通常の記録媒体Pを送り込んでゆく場合に、搬送ベ
ルト22がガイドとして機能するため、腰の無い(剛性
の低い)記録媒体Pであっても、これを適切に送ること
ができる。なお、この搬送ベルト22は圧接手段5を兼
ねるものではないので、耐熱性のシリコンベルトを用い
ることもできる。
【0049】次に、図6を参照して、ラミネート装置1
を搭載したインクジェットプリンタについて説明する。
図6は、インクジェットプリンタの主要部分の内部構造
を表した断面図である。この図に示すように、このイン
クジェットプリンタ30は装置ケース31の内部に、隔
板32で仕切るようにして、記録媒体Pを送りながら印
刷を行うプリント部33と、その印刷済み部分を加熱に
よりラミネート処理するラミネート部34(ラミネート
装置)と、プリント部33およびラミネート部34の構
成装置を統括制御するコントローラ43とを備えて構成
されている。装置ケース31には、記録媒体Pを装置内
部に供給するための供給口35と装置外部に送り出すた
めの送出口36とが形成されると共に、隔板32には記
録媒体Pをプリント部33からラミネート部34に導く
挿入口32aが形成されている。
【0050】プリント部33は、往復動するヘッドユニ
ット50を備えた印刷手段40と、供給口35に投入さ
れた記録媒体Pを1枚ずつ印刷手段40に送り込む給紙
手段41と、記録媒体Pを給紙手段41から受け取って
印刷手段40に臨ませるようにして先方に送る印刷部送
り手段42とを有している。給紙手段41から送られる
記録媒体Pは、印刷部送り手段42に受け渡され、ヘッ
ドユニット50の下側近傍を通過してラミネート部34
に送られる。ヘッドユニット50の下側を通過する記録
媒体Pは間欠送りされ、これに対しヘッドユニット50
が送り方向に直行する方向に往復動して、記録媒体Pへ
の印刷が行われる。すなわち、ヘッドユニット50の往
復動と記録媒体Pの間欠送りとが、印刷技術における主
走査及び副走査となって、インクジェット方式の印刷が
行われる。
【0051】給紙手段41は、駆動源となる給紙モータ
53と、給紙モータ53により回転する給紙ローラ54
と、記録媒体Pを重ねてセットするための給紙プレート
55とを有している。給紙プレート55は、先端側が前
下がりに傾斜し、尾端側が供給口35に臨んでいる。給
紙ローラ54は、ローラ本体54aの外周面の一部に平
坦な押さえ面54bを有する異形ローラであり、記録媒
体Pを印刷部送り手段42に向かって1枚ずつ送り込め
るようになっている。なお、給紙プレート55に代え
て、記録媒体Pを収容する給紙カセットを着脱自在に装
着するようにしてもよい。
【0052】印刷手段40は、ヘッドユニット50と、
駆動源となるキャリッジモータ51と、キャリッジモー
タ51の回転を受けてヘッドユニット50を往復動させ
る往復動機構52を備えている。ヘッドユニット50
は、下面に多数のインクノズルを形成したインクジェッ
トヘッド63と、インクジェットヘッド63にインクを
供給するインクカートリッジ64と、インクジェットヘ
ッド63及びインクカートリッジ64を搭載したキャリ
ッジ60とで、構成されている。
【0053】往復動機構52は、両端を図示しないフレ
ームに支持されたキャリッジガイド軸61と、キャリッ
ジガイド軸61と平行に延在するタイミングベルト62
とを有している。キャリッジ60は、キャリッジガイド
軸61に往復動自在に支持されており、またキャリッジ
60はタイミングベルト62の一部に固定されている。
キャリッジモータ51により、プーリを介してタイミン
グベルト62が正逆走行することで、キャリッジガイド
軸61に案内されてヘッドユニット50が往復動する。
そして、この往復動の際に、インクジェットヘッド63
から適宜インクが吐出されて、記録媒体Pへの印刷が行
われる。
【0054】印刷部送り手段42は、インクジェットヘ
ッド63を挟んで記録媒体Pの送り方向の上流側に配設
した第1紙送りローラ56と、下流側に配設した第2紙
送りローラ57とで構成されている。第1紙送りローラ
56は、記録媒体Pの送り経路20を挟んで上下に対峙
する第1従動ローラ58aと第1駆動ローラ58bとか
らなり、第1駆動ローラ58bは紙送りモータ44に連
結されている。同様に、第2紙送りローラ57は、記録
媒体Pの送り経路20を挟んで上下に対峙する第2従動
ローラ59aと第2駆動ローラ59bとからなり、第2
駆動ローラ59bは紙送りモータ44に連結されてい
る。この場合も、第1駆動ローラ58bと第2駆動ロー
ラ59bとの一方を主送り回転とし、他方をスリップ回
転させることで記録媒体Pを張った状態で送るようにし
ている。
【0055】隔板32は、断熱性を有する部材で構成さ
れ、装置本体の内部をヘッド側スペース31aとラミネ
ート側スペース31bとに仕切っている。このように、
隔板を設けることで、ヘッド側スペース31aとラミネ
ート側スペース31bとを熱的に仕切ることができ、ヘ
ッドユニット50等のラミネート部34から受ける熱的
影響を回避することができる。
【0056】ラミネート部34は、第1実施形態のラミ
ネート装置1と同様の装置構成を有している。すなわ
ち、ラミネート部34は、非接触ヒータ11である一対
の板状ヒータ12,12で構成した加熱手段3と、送込
みローラ14および圧接ローラ13で構成した加熱部送
り手段4と、この圧接ローラ13およびサブヒータ18
で構成した圧接手段5とを有している。プリント部33
から送られてくる記録媒体Pは、隔板の挿入口32aか
らラミネート部34に導入され、第1実施形態と同様
に、ラミネート部34で加熱および加圧によるラミネー
ト処理が行われる。
【0057】なお、この実施形態では、プリント部33
に設けたコントローラ43に、ラミネート部34(ラミ
ネート装置1)のコントローラ6が組み込まれている。
すなわち、コントローラ43は、いずれも図示しない
が、上記手段40,41,42,3,4,5を制御する
ための制御プログラム等を記憶するROM、各種作業領
域となるRAM、上記装置を駆動するための駆動回路、
および、それらを使用してプリント部33とラミネート
部34の各種制御を行うCPUを備えている。
【0058】上述したように、この実施形態では、プリ
ント部33における記録媒体Pへの印刷とラミネート部
34におけるラミネート処理とが連続して行われる。ま
た、プリント部33における印刷は、ヘッドユニット5
0の往復動と記録媒体Pの間欠送りとが協働することで
為される。このため、記録媒体Pを、単純にその印刷済
み部分からラミネート部34に送り込むと、ラミネート
部34でも記録媒体Pは間欠送りされることになる。ラ
ミネート部34において記録媒体Pを間欠送りすると、
加熱ムラおよび加圧ムラが生ずる。そこで、実施形態で
は、プリント部33の第2紙送りローラ57と、ラミネ
ート部34の送込みローラ14との間で記録媒体Pをた
るませて、プリント部33とラミネート部34との間で
記録媒体Pの送り動作を縁切りするようにしている。
【0059】図7に示すように、例えば、印刷部送り手
段42の第1紙送りローラ56と加熱部送り手段4の送
込みローラ14とを、それぞれ主たる送りローラとし、
コントローラ43はこれら第1駆動ローラ58bおよび
送り駆動ローラ17bの送り動作を制御して、第2紙送
りローラ57と送込みローラ14との間で記録媒体Pを
たるませるようにしている。具体的には、第1および第
2紙送りローラ56,57による記録媒体Pの間欠送り
に対し、送込みローラ14および圧接ローラ13による
連続送りの送り開始タイミングを遅らせることで、記録
媒体Pをたるませる。
【0060】より具体的には、コントローラ43は、第
1紙送りローラ56の間欠送り速度と送込みローラ14
の連続送り速度との間の速度差、および記録媒体Pの長
さに基づいて、印刷後の記録媒体Pがたるみ無しで第2
紙送りローラ57から離れるように、加熱部送り手段4
の送り開始タイミングを遅らせるようにしている。第1
紙送りローラ56の送り速度は、インクジェットプリン
タ30の印刷速度の指標になるものであるため、通常は
変更することはない。一方、送込みローラ14の送り速
度は、非接触ヒータ11の加熱温度との関係で変更可能
であり、実施形態では、間欠送り速度に対し連続送り速
度を幾分速く調整しておいて、その速度差と記録媒体P
の長さとの関係を演算処理し、最終的に記録媒体Pが張
る直前に第2紙送りローラ57から離れるようにしてい
る。
【0061】これにより、印刷速度を変更することな
く、記録媒体Pのプリント部33における間欠送りとラ
ミネート部34における連続送りとを縁切りすることが
できる。したがって、プリント部33における印刷動作
がラミネート部34におけるラミネート処理に影響を与
えることがなく、記録媒体Pに対し安定且つ良好なラミ
ネート処理を行うことができる。すなわち、ラミネート
処理において、加熱ムラおよび加圧ムラを有効に防止す
ることができる。
【0062】なお、記録媒体Pのたるみは、図示のよう
に下側にたるむように導いてもよいし、上側にたるむよ
うに導いてもよい。そして、隔板32に、この記録媒体
Pのたるみ部分を収容するバッファ部を形成すること
が、より好ましい。
【0063】
【発明の効果】本発明のラミネート装置によれば、加熱
することにより樹脂膜となる熱可塑性樹脂層を有する記
録媒体に対し、非接触で加熱できると共に、加熱後の樹
脂膜を軟化状態に維持した状態で圧接手段により記録媒
体表面の樹脂膜を平滑化させることができる。したがっ
て、記録媒体の樹脂膜は均一の厚さになり、光の乱反射
を防止するため、光沢性に優れた記録媒体を提供するこ
とができる。
【0064】また、本発明のインクジェットプリンタに
よれば、ラミネート処理に本発明のラミネート装置を備
えることで、単一の装置で記録媒体の印刷と印刷後の記
録媒体のラミネート処理とを連続して行うことができ、
また、記録媒体をたるませた状態で送ることにより、印
刷時における記録媒体の間欠送りとラミネート処理時に
おける記録媒体の連続送りの弊害を排除することができ
る。したがって、ラミネート処理時における加熱むらや
加圧むらを防止することができるため、光沢性に優れた
記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録媒体の積層構造を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るラミネート装置の内
部構造を示す断面図である。
【図3】圧接ローラの変形例を示す斜視図である。
【図4】第2実施形態に係るラミネート装置の断面図で
ある。
【図5】第3実施形態に係るラミネート装置の断面図で
ある。
【図6】本発明のラミネート装置を搭載したインクジェ
ットプリンタの主要部の内部構造を示す断面図である。
【図7】記録媒体をたるませた状態で送るインクジェッ
トプリンタの断面図である。
【符号の説明】
1 ラミネート装置 2 装置ケース 3 加熱手段 4 加熱部送り手段 5 圧接手段 11 非接触ヒータ 12 平板ヒータ 13 圧接ローラ 14 送込みローラ 18 サブヒータ 20 送り経路 21 凸部分 22 搬送ベルト 30 インクジェットプリンタ 31 装置ケース 32 隔板 33 プリント部 34 ラミネート部 40 印刷手段 41 給紙手段 42 印刷部送り手段 50 ヘッドユニット 52 往復動機構 56 第1紙送りローラ 57 第2紙送りローラ 63 インクジェットヘッド P 記録媒体 Pa 基材 Pb 受像層 Pc 熱可塑性樹脂層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受像層の表面に、加熱することにより樹
    脂膜となる熱可塑性樹脂層を有する印刷済みの記録媒体
    に対し、 当該記録媒体を送りながら加熱し、熱可塑性樹脂層を溶
    融して当該記録媒体の表面に樹脂膜を生成するラミネー
    ト装置において、 前記記録媒体を送る加熱部送り手段と、 非接触状態で前記記録媒体を加熱する非接触ヒータと、 加熱後の前記記録媒体を挟持し、軟化状態の前記樹脂膜
    を圧接して表面を平滑化する圧接手段とを備えたことを
    特徴とするラミネート装置。
  2. 【請求項2】 前記圧接手段が、前記樹脂膜の軟化状態
    を維持可能な発熱体を有していることを特徴とする請求
    項1に記載のラミネート装置。
  3. 【請求項3】 前記圧接手段が、前記記録媒体に転接す
    る一対の圧接ローラで構成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載のラミネート装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体を前記非接触ヒータに送り
    込む一対の送込みローラを備え、且つ前記一対の圧接ロ
    ーラは前記記録媒体を前記非接触ヒータから送り出す送
    出しローラを兼ねており、 前記送込みローラと前記圧接ローラとは、前記非接触ヒ
    ータに対し近接して配設されていることを特徴とする請
    求項3に記載のラミネート装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の圧接ローラと前記一対の送込
    みローラとの間に、前記記録媒体を前記非接触ヒータに
    臨ませた状態で送る搬送ベルトを更に備えたことを特徴
    とする請求項4に記載のラミネート装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の圧接ローラ及び前記一対の送
    込みローラは、それぞれ上ローラと下ローラからなり、 前記搬送ベルトは、前記一対の圧接ローラの下ローラと
    前記一対の送込みローラの下ローラとの間に掛け渡され
    ていること特徴とする請求項5に記載のラミネート装
    置。
  7. 【請求項7】 前記圧接手段には、前記樹脂膜に対する
    マーキング用の凹凸部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれかに記載のラミネート装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のラ
    ミネート装置を備えたインクジェットプリンタであっ
    て、 前記ラミネート装置による加熱に先立ち前記記録媒体に
    印刷を行う印刷ヘッドと、 前記記録媒体を前記印刷ヘッドに導入すると共に、前記
    印刷ヘッドから前記ラミネート装置に送り込む印刷部送
    り手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリ
    ンタ。
  9. 【請求項9】 前記印刷部送り手段を制御して前記記録
    媒体を間欠送りすると共に、前記加熱部送り手段を制御
    して前記記録媒体を連続送りする制御手段を備え、 前記制御手段は、前記印刷部送り手段と前記加熱部送り
    手段との間で前記記録媒体にたるみを持たせることを特
    徴とする請求項8に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記印刷部送り手段
    の間欠送り速度と前記加熱部送り手段の連続送り速度と
    の間の速度差、および一回の印刷動作における記録媒体
    の送り長さに基づいて、印刷後の前記記録媒体が前記印
    刷部送り手段からたるみ無しで離れるように、前記加熱
    部送り手段の送り開始タイミングを遅らせることを特徴
    とする請求項9に記載のインクジェットプリンタ。
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