JP2001328095A - ハーフカット形成方法およびその装置 - Google Patents
ハーフカット形成方法およびその装置Info
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Abstract
かつ正確な切り込み深さのハーフカットを形成すること
を課題とする。 【解決手段】 包装体5の硬質プラスチックウエブから
構成される蓋部4に折曲開封用ハーフカット3を形成す
る装置において、所要長さを有する切断刃35と、この
切断刃35の刃先35aをハーフカット深さに相当する
刃高だけ突出した状態に固定保持する基台34と、前記
蓋部4を構成する硬質プラスチックウエブ7を前記基台
34にそって前記切断刃35の長手方向に間欠搬送する
ウエブ搬送手段と、前記切断刃35に対し直交する軸線
を有し前記ウエブの切断刃35とは反対側の面に圧接し
て転動する押圧ロール36と、この押圧ロールを前記ウ
エブ7に圧接した状態で所定距離にわたって移動させる
ロール移動手段37とを具備する。
Description
り曲げて切離することによる開封を容易にするため該蓋
部に施されるハーフカットを形成するためのハーフカッ
ト形成方法およびその装置に関する。
類、ジャム、その他粘性のある調味料など、1回の使用
量を包装し、使用時にその蓋部を2つ折り状に折曲する
ことにより開封して内容物を流出させるようにした包装
体が広く用いられている。
を、図7(A)に図6のA−A断面図を、同(B)に一
部の拡大断面図を示すように、軟質プラスチックウエブ
(以下軟質ウエブという)を加熱プレス加工して得た凹
部で構成される袋部1が形成され、この袋部1内に内容
物2を定量充填したのちその開放面に、予め中央位置に
破断用のハーフカット3(弱め線)が施された硬質プラ
スチックウエブ(以下硬質ウエブという)を熱接着して
蓋部4とされ、1個ずつに切断されて包装体5とされる
もので、使用時には前記蓋部4を2つ折り状に折曲する
ことにより前記ハーフカット3が切離されて開封し、図
8のように手指で袋部1を圧迫して内容物2を流出させ
るようになされたものである。
ハーフカット3は、上記包装体5の製造ライン中におい
て形成するようになされている。
ット3の形成手段としては、特公平7−23128号公
報に示されるものがある。
は、図9に示すように硬質ウエブ供給源6から巻き出さ
れてシール部へ導かれる硬質ウエブ7の搬送経路の途中
に配設されたドラム8部分に対向して切り込み用ナイフ
9が取付けられたナイフ台10が架台11に進退位置可
変に支持され、この架台11に設けられたマイクロメー
タ12により前記ナイフ台10の進出位置を微調整する
ことによりナイフ9による切り込み深さを決定し、硬質
ウエブ7の搬送動によってナイフ9によりハーフカット
3が連続的に形成されるようになされたものである。
代えて回転自在な円盤状の回転刃を用い、この回転刃を
硬質ウエブに押し当ててハーフカット3を形成するよう
になされたものもある。
したナイフ9によるハーフカット形成手段では、ナイフ
9で硬質ウエブ7を切り込んで行くのでハーフカット形
成後にその切り込み溝やナイフ9に切り屑が付着し、そ
のまま軟質ウエブとの合体シール箇所に至ることにな
り、切り屑の付着による不良品を発生するという問題が
あるばかりでなく、ナイフ9に切り屑が付着することに
より精密な深さのハーフカット3が得られないという問
題点があった。
と、ナイフ9と硬質ウエブ7との相対的摺動により刃先
が摩耗して上記の問題点が一層激しくなり、ナイフ9の
位置調整のみでは対応しきれなくなる。
の微小な偏心や、その回転軸の偏心、ドラム8側の軸受
部を含む偏心等、様々な要素の偏心が集約されて、30
0〜400μmオーダの硬質ウエブ7の厚さに対し精密
なハーフカットを形成することは極めて困難である。
でないと揺れが生じ、ハーフカットが直線にならず、蛇
行乃至は捩れ状になってしまうなどの様々な問題点があ
る。
すべて解消することを課題としてなされたもので、ハー
フカット形成時に切り屑の発生がなく、不良品の発生を
極力無くし、またハーフカットの切り込み深さを一定と
して高精度のハーフカットを形成することができ、さら
に切断刃の摩耗も低減することができると同時に切り込
み量の調整、および保守を容易とすることができるハー
フカットの形成方法およびその装置を提供するものであ
る。
として本発明は、包装体の硬質プラスチックウエブから
構成される蓋部に折曲開封用ハーフカットを形成する方
法において、基台の表面から所要長さを有する切断刃の
刃先をハーフカット深さに相当する刃高をもって突出固
定しておき、この切断刃の長手方向に前記蓋部を構成す
るための硬質プラスチックウエブを間欠搬送させ、前記
ウエブの搬送停止時に該ウエブの前記切断刃とは反対側
の面から刃先に直交する軸線を有する押圧ロールを押し
当てて切断刃の長手方向に転動させることにより前記ウ
エブに切り込みを形成し、切り込み完了後前記押圧ロー
ルを離反させて前記ウエブを包装体形成工程方向へ搬送
するようにしたことを特徴とするハーフカット形成方法
を請求項1とし、包装体の硬質プラスチックウエブから
構成される蓋部に折曲開封用ハーフカットを形成する装
置において、所要長さを有する切断刃と、この切断刃の
刃先をハーフカット深さに相当する刃高だけ突出した状
態に固定保持する基台と、前記蓋部を構成する硬質プラ
スチックウエブを前記基台にそって前記切断刃の長手方
向に間欠搬送するウエブ搬送手段と、前記切断刃に対し
直交する軸線を有し前記ウエブの切断刃とは反対側の面
に圧接して転動する押圧ロールと、この押圧ロールを前
記ウエブに圧接した状態で所定距離にわたって移動させ
るロール移動手段とを具備することを特徴とするハーフ
カット形成装置を請求項2とするものである。
例えばマイクロメータを使用して微調整可能に支持する
ことにより、刃先の正確な突出量を得ることができると
ともに、刃先の摩耗時の修正を容易にすることができ
る。
平行する方向に伸縮し前記ロールの移動距離を調整可能
な切り込み用シリンダと、このシリンダにより摺動され
る摺動部材に設けられ前記押圧ロールを刃先方向に進退
移動させるロール進退用シリンダとで構成し、両シリン
ダの作動により前記押圧ロールに矩形運動を行なわせる
構造とすることが機構を簡素化するうえで好ましい。
形態を参照し、図6〜図8に関連する部分はこれと同一
符号を用いて説明する。
体5を製造する包装袋製造ラインの全体構成の一形態例
を示している。
これを大別すると、内容物を収納する凹部からなる袋部
1を構成する軟質ウエブ13の供給ライン14と、前記
袋部1を封止して蓋部4を構成する硬質ウエブ7の供給
ライン15と、前記軟質ウエブ13に袋部1を成形する
ための加熱プレス装置16およびバキューム装置17に
より凹部を形成する袋部形成部18と、この袋部形成部
18で成形された袋部1内に内容物を定量充填する充填
装置19を有する内容物充填部20と、前記硬質ウエブ
7を軟質ウエブ13の袋部1上に重ねて合体させる包装
体形成部21と、軟質ウエブ13の袋部1の周囲と硬質
ウエブ7とを熱溶着するシール装置22を有するヒート
シール部23と、硬質ウエブ7に溶着された袋部1を切
り離して包装体とする切断装置24を有する切断部25
と、包装体が複数列として形成される場合は列ごとに切
断して1個ずつに分離する切断装置26を有する横列切
断部27と、完成された包装体を回収するシュート28
を有する回収部29とを有している。なおここにおいて
用いられる硬質ウエブ7は、厚さ240μm程度の耐衝
撃性ポリスチレンの一面側に厚さ60μm程度のポリエ
チレンテレフタレート+ポリスチレンの層が、他面側に
厚さ55μm程度のポリエチレン/エチレンビニルアル
コール/ポリエチレンの層が積層された多重構造のもの
である。
ト形成装置30は硬質ウエブ7の供給ライン15中に設
けられる。図示の実施形態では、硬質ウエブ供給機31
から巻き出される硬質ウエブ7がロール32,33間で
垂直に搬送される区間に設けた場合を示しかつ、硬質ウ
エブ7に6列のハーフカットを同時に形成するようにし
た場合を例示している。
装置全体の側面図を、図3に基台部分の一部を省略した
正面図を、そして図4にその平面図を示すように、前記
硬質ウエブ供給ライン15の垂直搬送区間を搬送される
硬質ウエブ7の一面側に配設される6個の基台34と、
この基台34に固定的に保持される所要長さの切断刃3
5と、前記硬質ウエブ7の他面側に設けられ前記各基台
34に対応して前記切断刃35に対し直交する軸線を有
する押圧ロール36と、この押圧ロール36を前記硬質
ウエブ7に圧接した状態で所定距離にわたって移動さ
せ、移動後に退去して元位置に復帰させる矩形運動をな
さしめるロール移動手段37とを備えている。
に、装置本体38に固定設置される機体39から水平方
向に延びる上下の機枠40,40間に設けられ、前記区
間を搬送される硬質ウエブ7に対向する面が前記ロール
36で硬質ウエブ7を当接させる基準面41,41とさ
れ、この基台34に切断刃35が挟在されてその刃先3
5aが形成すべきハーフカット3の深さに相当する突出
高として保持されるようになっている。
の断面図を示すように、断面L字状を有する一対の部片
42,42を対向して有し、その短片42a,42aの
突き合わせ面の外面が前記基準面41,41とされ、そ
の短片42a,42aの端面間に切断刃35が挟まって
おかれるようになっている。
間には切断刃35を挟持するホルダ43,43が介装さ
れ、両ホルダ43,43がボルト44で結合されて切断
刃35を固定している。
側に固定されたマイクロメータ45のロッド45aの先
端が当接されており、このマイクロメータ45による微
調整によりホルダ43,43が進出して切断刃35の刃
先35aの突出高が微調整されるようになされている。
ように上下2箇所に設けられ、それ以外の数箇所には図
4にみられるようにボルト46が螺挿されて、その先端
をホルダ43の後端に当接するようにして切断刃35が
後退しないようになされている。
の上下端部がボルト47と長孔48とで横方向の位置を
調整して固定することができるようになっている。
イド部49にそって上下動可能な摺動部材50を有し、
この摺動部材50の一端に切り込み用シリンダ51のピ
ストンロッド51aが連結され、前記摺動部材50の側
面には前記切断刃35の刃先35aに向かってロール進
退用シリンダ52が固設され、このシリンダ52のピス
トンロッド52aの先端に固設の軸受部材53に押圧ロ
ール36が前記刃先35aと直交する方向の軸54によ
り回転自在に取り付けられていて、両シリンダ51,5
2の所定の作動により前記押圧ロール36が図2の
「イ」、「ロ」、「ハ」、「ニ」のルートを辿って矩形
運動するように構成されている。前記切り込み用シリン
ダ51は、そのピストンロッド51aのストロークが可
変とされ、前記押圧ロール36の移動距離が調整可能と
されている。
質ウエブ13の供給ライン14とタイミングを合わせて
間欠駆動されるようになっており、少なくとも前記押圧
ロール36の上下方向のストロークに相当する長さ分だ
け搬送したのち一旦停止し、後述するハーフカット形成
後に再起動して搬送するようになされている。
ウエブ7がハーフカット形成装置30へ送り込まれる。
このとき押圧ロール36は図2の実線図示位置へ後退し
ている。
止すると、ロール進退用シリンダ52が伸長作動して押
圧ロール36が図2の矢印「イ」のように前進動して押
圧ロール36の周面が硬質ウエブ7の面に当接し、これ
を押圧する。
の刃先35aがくい込まれ、次いで切り込み用シリンダ
51が伸長作動して押圧ロール36を矢印「ロ」のよう
に上昇移動させ、硬質ウエブ7を切断刃35の全長にわ
たってその刃先35aに押しつけて進行する。
ウエブ7は基台34の基準面41,41に押しつけられ
るので、押圧ロール36が矢印「ロ」の行程を完了する
までの間に切断刃35の刃先35aの突出高分だけ刃先
35aが圧入され、ハーフカット3が形成される。
動して押圧ロール36は矢印「ハ」の行程を経て後退
し、さらに切り込み用シリンダ51が短縮作動して押圧
ロール36は矢印「ニ」の行程を経て元位置に戻る。
位置に復帰する間に硬質ウエブ供給ライン15が再駆動
し、ハーフカット3が形成された部分を送り出し、新た
な部分をハーフカット形成装置30へ送り込み、前回と
同様にしてハーフカットの形成を行なう。
るいは切断刃35の刃先35aが全体的に摩耗したよう
な場合は、マイクロメータ45,45を操作して刃先3
5aの突出高を微調整する。
は、従来と同様に袋部1に内容物が定量充填された軟質
ウエブ13の上に重ねられ、ヒートシール部23で両者
がヒートシールされ、切断部25,27で1個単位の包
装体5に分離されて製品とされる。
方向搬送区間においてハーフカットを形成するようにし
た場合について説明したが、これは水平方向搬送区域、
傾斜搬送区域のいずれであってもよく、また包装体5の
形態としては、図6に示した1種類の内容物収納用のほ
か、2つの袋部を形成して2種の内容物を各別に封入す
るようにし、その袋部間で2つ折りして内容物をそれぞ
れ流出させる形態、その他のハーフカットを要する形態
の包装体のすべてに適用し得ることはもちろんである。
さらにロール移動手段37についてもそのすべてをシリ
ンダによらず、クランク機構、リンク機構等の機械的手
段の併用であってもよい。
部用のウエブの搬送停止時に押圧ロールにより該ウエブ
を切断刃に押しつけてハーフカットを形成するので、刃
先とウエブとの間での摺動がなく、そのためハーフカッ
ト形成時に切り屑の発生が皆無であり、切り屑の付着に
よる不良品の発生をなくすることができる。
の基準面に当接させることにより決定されるので極薄の
ウエブであっても正確なハーフカットを形成することが
できる。またハーフカットの深さ調整は、切断刃の刃先
の突出高の調整により容易であるなどの種々の効果があ
る。
す側面図。
態の側面図。
図。
(A)のハーフカット部の拡大断面図。
す説明図。
Claims (4)
- 【請求項1】包装体の硬質プラスチックウエブから構成
される蓋部に折曲開封用ハーフカットを形成する方法に
おいて、基台の表面から所要長さを有する切断刃の刃先
をハーフカット深さに相当する刃高をもって突出固定し
ておき、この切断刃の長手方向に前記蓋部を構成するた
めの硬質プラスチックウエブを間欠搬送させ、前記ウエ
ブの搬送停止時に該ウエブの前記切断刃とは反対側の面
から刃先に直交する軸線を有する押圧ロールを押し当て
て切断刃の長手方向に転動させることにより前記ウエブ
に切り込みを形成し、切り込み完了後前記押圧ロールを
離反させて前記ウエブを包装体形成工程方向へ搬送する
ようにしたことを特徴とするハーフカット形成方法。 - 【請求項2】包装体の硬質プラスチックウエブから構成
される蓋部に折曲開封用ハーフカットを形成する装置に
おいて、所要長さを有する切断刃と、この切断刃の刃先
をハーフカット深さに相当する刃高だけ突出した状態に
固定保持する基台と、前記蓋部を構成する硬質プラスチ
ックウエブを前記基台にそって前記切断刃の長手方向に
間欠搬送するウエブ搬送手段と、前記切断刃に対し直交
する軸線を有し前記ウエブの切断刃とは反対側の面に圧
接して転動する押圧ロールと、この押圧ロールを前記ウ
エブに圧接した状態で所定距離にわたって移動させるロ
ール移動手段とを具備することを特徴とするハーフカッ
ト形成装置。 - 【請求項3】前記切断刃は前記基台に対し刃先の突出量
を微調整可能に支持されている請求項2記載のハーフカ
ット形成装置。 - 【請求項4】前記ロール移動手段は、前記切断刃の刃先
と平行する方向に伸縮する切り込み用シリンダと、この
シリンダにより摺動する摺動部材に設けられ前記押圧ロ
ールを前記刃先方向へ進退移動させるロール進退用シリ
ンダとで構成し、両シリンダの作動により前記押圧ロー
ルに矩形運動を行なわせてハーフカットを形成するよう
にされている請求項2または3記載のハーフカット形成
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000151398A JP4610045B2 (ja) | 2000-05-23 | 2000-05-23 | ハーフカット形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001328095A true JP2001328095A (ja) | 2001-11-27 |
JP4610045B2 JP4610045B2 (ja) | 2011-01-12 |
Family
ID=18656965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000151398A Expired - Lifetime JP4610045B2 (ja) | 2000-05-23 | 2000-05-23 | ハーフカット形成装置 |
Country Status (1)
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