JP2001328067A - 円筒研削盤における研削方法 - Google Patents

円筒研削盤における研削方法

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JP2001328067A
JP2001328067A JP2000153031A JP2000153031A JP2001328067A JP 2001328067 A JP2001328067 A JP 2001328067A JP 2000153031 A JP2000153031 A JP 2000153031A JP 2000153031 A JP2000153031 A JP 2000153031A JP 2001328067 A JP2001328067 A JP 2001328067A
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grinding
spindle
cylindrical
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finish
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Yuichi Saito
雄一 斉藤
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Nippei Toyama Corp
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Nippei Toyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 びびり振動による研削縞を円筒形状のワーク
の表面に形成させずに、所望の研削状態に研削できる円
筒研削盤における研削方法を提供すること。 【解決手段】 ワークWを支持する主軸4を一定速度で
回転させながら、一定速度で回転させた砥石車12を一
定の送り速度でワークWに接近させて、粗削り研削を行
う。次に、砥石車12の送り速度及び主軸4の回転速度
を粗削り研削時よりも遅い一定速度にして、中仕上げ研
削を行う。そして、砥石車12の送り速度を中仕上げ研
削時よりも遅い一定速度にし、主軸4の回転速度を連続
的に減速させながら、仕上げ研削を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒研削盤におけ
る研削方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円筒研削盤では、モータにより回転駆動
される主軸と心押台とで支持される円筒形状のワークに
対して、回転駆動される砥石車を装架した砥石台を接近
させて研削が行われていた。この研削は、通常、それぞ
れ異なる一定速度に主軸の回転速度を設定した3つの工
程、すなわち粗削り研削工程、中仕上げ研削工程及び仕
上げ研削工程という3工程を経て行われる。
【0003】研削中には、回転するワークと回転する砥
石車との間に一定周波数の、いわゆるびびり振動という
機械振動が発生することがある。この振動のために、ワ
ークの表面にほぼ等ピッチの研削縞が形成される。この
場合、粗削り研削時に生じた研削縞は仕上げ研削によっ
て消滅するが、仕上げ研削時に生じた研削縞は残留す
る。このため、仕上げ研削されたワークの面精度が研削
縞によって悪化されていた。
【0004】そこで、特開平8−174379号公報に
は、びびり振動の発生が検出されたとき、砥石回転数や
ワークの回転数といった切削条件を、例えば30秒サイ
クルで変更させるようにして、びびり振動を抑制する切
削方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この切
削方法では、びびり振動を検出してから運転条件を変更
しているため、研削縞が生じるのを避けることができ
ず、しかも仕上げ研削工程が例えば数秒などの短い時間
で行われる場合には、研削縞を充分に除去できず、あま
り効果がなかった。加えて、びびり振動を検出するため
の検出構成が必要となり、研削盤の全体構成が複雑にな
る問題もあった。
【0006】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、簡単な構成であるにもかかわらず、びびり
振動による研削縞が円筒形状のワークの表面に形成され
るのを抑制して、所望の面精度に研削できる円筒研削盤
における研削方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の課
題を解決するために、この発明は、研削工程における粗
削り研削時よりも仕上げ研削時の前記主軸の回転速度を
遅くするとともに、仕上げ研削開始時から仕上げ終了に
至る過程で、前記主軸の回転速度を連続的に減速しなが
ら研削を行うようにしたことを特徴とする円筒研削盤の
研削方法である。
【0008】従って、仕上げ研削が減速しながら行われ
るため、円筒研削盤の一定周期のびびり振動が生じるこ
とがなく、ワークには、等ピッチの研削縞が形成され
ず、所望の面精度にワークを研削することができる。し
かも、びびり振動の検出構成が不要であり、機械の構成
が複雑化することがない。
【0009】また、この発明は、研削工程における粗削
り研削時よりも仕上げ研削時の前記主軸の回転速度を遅
くするとともに、仕上げ研削の終了時におけるスパーク
アウト時に、前記主軸の回転速度を連続的に減速するよ
うにしても、上記請求項1と同様の効果を奏することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した円筒研削盤の研削方法の第1の実施の形
態を図1〜図3に従って説明するが、まず始めに円筒研
削盤の構成について説明する。
【0011】図1及び図2に示すように、ワーク支持台
1は基台2の一側上面に図2の矢印Yで示す水平方向へ
移動可能に支持されている。主軸台3は、ワーク支持台
1の上面に配設され、円筒形状のワークWの一端を着脱
可能に支持するための主軸4及び主軸4を回転させるた
めのモータよりなる主軸用モータ5を備えている。
【0012】心押台6は、主軸4との間隔を調整自在に
ワーク支持台1の上面に配設され、円筒形状のワークW
が主軸4とこの心押台6との間において矢印Y方向へ延
びるように着脱可能に支持される。そして、ワークW
は、この支持状態で主軸用モータ5の駆動に伴い、所定
の方向に回転される。
【0013】砥石台8は、基台2上にワークWの軸線と
直交する水平方向(図中矢印Xにて示す)へ移動可能に
支持されている。サーボモータよりなる送り用モータ9
は、基台2上のスライドベース7の側部に取り付けら
れ、この送り用モータ9により送りねじ10が回転され
て、砥石台8がワークWと近接または離間する矢印X方
向へ移動される。位置検出器11は、送り用モータ9に
取り付けられ、この位置検出器11において発生した回
転角度検出信号が制御装置18に供給される。
【0014】砥石車12は、ワークWと対向するように
砥石台8の一端にY方向に延びる支軸13により回転可
能に支持されている。砥石車回転用モータ14は、砥石
台8上に配設され、この砥石車回転用モータ14により
プーリ15,16およびベルト17を介して砥石車12
が一方向に回転される。なお、砥石台8には、図示しな
い研削液の供給機構が配設されており、ワークWの研削
面に対して研削液が供給される。
【0015】次に、作用について説明する。図3に示す
ように、主軸用モータ5を回転させて、主軸4及びワー
クWを例えば約180min-1の回転数で定速回転させ
るとともに、砥石車回転用モータ14を回転させて、砥
石車12を例えば約1800min-1の回転速度で回転
させる。そして、送り用モータ9により約0.035m
m/secの送り速度で砥石車12を主軸4に近接させ
ながら、粗削り研削工程を行う。粗削り研削工程を5秒
間程度行った後、主軸4及びワークWを例えば約150
min-1の回転数の定速回転に移行させるとともに、送
り速度を約0.015mm/secに低下させて、中仕
上げ研削工程を行う。
【0016】中仕上げ研削工程を約4秒間行った後、送
り速度を約0.003mm/secにさらに低下させ
る。そして、主軸用モータ5の回転速度を連続的に低下
させて、仕上げ研削工程を行う。すなわち、ワークWの
回転速度を例えば120min -1から70min-1まで
連続的に低下させながら行う。そして、この仕上げ研削
工程を約4秒程度行った後、砥石台8の送りを停止させ
て、すなわち砥石車12と主軸4との距離を一定にした
状態にして、仕上げ研削工程のスパークアウトを行う。
なお、このスパークアウト時にも前記のようにワークの
回転速度を連続的に低下させる。このスパークアウトを
約3秒程度を行った後に、主軸用モータ5及び砥石車回
転用モータ14の回転を停止し、砥石車12をワークW
から離隔させる。
【0017】上記実施の形態によれば、次のような効果
を得ることができる。 ・上記第1の実施の形態では、ワークWの回転速度を徐
々に低下させながら、仕上げ研削工程を行った。そのた
め、一定周期のびびり振動が発生することがないので、
ワークWには等ピッチの研削縞が形成されず、所望の面
精度にワークWを研削することができる。
【0018】・びびり振動を検出するような構成が不要
であるため、円筒研削盤の全体構成を簡単にすることが
できる。 (第2実施の形態)次に、本発明を具体化した円筒研削
盤の研削方法の第2の実施の形態を図4に従って説明す
るが、上記第1の実施の形態とは、仕上げ工程が異なる
ので、それ部分を中心について説明する。
【0019】上記第1の実施の形態と同一の研削条件
で、粗削り研削工程及び中仕上げ研削工程を行う。中仕
上げ工程を約4秒間行った後、砥石台8の送り速度を約
0.003mm/secにし、主軸用モータ5の回転速
度を低下させて、すなわち主軸4及びワークWを約12
0min-1の回転数で定速回転させて、仕上げ研削工程
を行う。そして、この仕上げ研削工程を約4秒程度行っ
た後、送りを停止させる。すなわち砥石車12と主軸4
との距離を一定に保った状態にするとともに、主軸用モ
ータ5の回転速度を、例えば80min-1へ連続的に低
下させながら、すなわち主軸4及びワークWを連続的に
低下させながら、仕上げ研削工程のスパークアウトを行
う。このスパークアウトを約1秒程度を行った後に、砥
石車12をワークWから離隔させて、主軸用モータ5及
び砥石車回転用モータ14の回転を停止させる。
【0020】上記第2の実施の形態によっても、上記第
1の実施の形態と同様な効果を奏することができる。な
お、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
【0021】・上記各実施の形態において、粗削り研削
工程では、主軸4の回転速度を180min-1の定速回
転と、中仕上げ研削工程では、主軸4の回転速度を15
0min-1の定速回転として研削をするようにしたが、
ワークWの材質や大きさなどの研削条件によって適宜こ
れらの回転数を変えるようにしてもよい。
【0022】・上記各実施の形態で、仕上げ研削工程中
又はスパークアウト時に、主軸4の回転速度を連続的に
減速しながら研削を行うようにしたが、この回転速度や
減速度などは、研削条件に応じて、適宜変えるようにし
てもよい。
【0023】次に上記実施形態及び別例から把握できる
請求項に記載した以外の技術的思想について、それらの
効果とともに以下に記載する。 (1)一軸線を中心にして回転する円筒形状のワークを
砥石車によって研削する研削方法において、少なくとも
研削の仕上げ段階において、前記砥石車と前記ワークと
の相対的な回転速度を継続して変化させることを特徴と
する研削方法。
【0024】従って、この(1)に記載の発明によれ
ば、円筒研削盤のびびり振動がワークに伝達されたとし
ても、研削の仕上げ段階には、びびり振動によるワーク
の表面に研削縞が生じない。従って、所望の面精度にワ
ークを研削することができる。
【0025】(2)一軸線を中心にして回転する円筒形
状のワークを砥石車によって研削する研削方法におい
て、少なくとも研削の仕上げ段階において、前記砥石車
と前記ワークとの相対的な回転速度を継続して変化させ
ることを特徴とする研削方法。
【0026】従って、この(2)に記載の発明によれ
ば、前記(1)項と同様な効果を得ることができる。 (3)研削の最終段階において、砥石車の回転速度を常
に変動させながら研削が行われたワーク。
【0027】従って、この(3)に記載の発明によれ
ば、びびり振動による研削縞がなく、所望の状態で表面
を研削することができる。 (4)一軸線を中心にして回転するワークを砥石車によ
って研削する研削方法において、少なくとも研削の仕上
げ段階において、前記砥石車と前記ワークとの相対的な
回転速度を継続して変化させることを特徴とする研削方
法。
【0028】従って、この(4)に記載の発明によれ
ば、ワークを回転して研削する例えばカムシャフトやク
ランクシャフト研削盤においても、びびり振動による研
削縞がなく、所望の状態で表面を研削することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における円筒研削盤の断面正面図。
【図2】同じく円筒研削盤の平面図。
【図3】第1の実施の形態における主軸の回転速度の変
化を示す図。
【図4】第2の実施の形態における主軸の回転速度の変
化を示す図。
【符号の説明】
W…ワーク、3…主軸台、4…主軸、6…心押台、8…
砥石台、9…駆動手段としての移動用モータ、12…砥
石車。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより回転駆動される主軸と心押
    台とで支持される円筒形状のワークに対して、回転駆動
    される砥石車を支持した砥石台を近接させて研削を行う
    円筒研削盤における研削方法において、研削工程におけ
    る粗削り研削時よりも仕上げ研削時の前記主軸の回転速
    度を遅くするとともに、仕上げ研削開始時から仕上げ終
    了に至る過程で、前記主軸の回転速度を連続的に減速し
    ながら研削を行うようにしたことを特徴とする円筒研削
    盤の研削方法。
  2. 【請求項2】 モータにより回転駆動される主軸と心押
    台とで支持される円筒形状のワークに対して、回転駆動
    される砥石車を支持した砥石台を近接させて研削を行う
    円筒研削盤における研削方法において、研削工程におけ
    る粗削り研削時よりも仕上げ研削時の前記主軸の回転速
    度を遅くするとともに、仕上げ研削の終了時におけるス
    パークアウト時に、前記主軸の回転速度を連続的に減速
    するようにしたことを特徴とする円筒研削盤の研削方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315108A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Amada Co Ltd 研削方法及び研削盤
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