JP2001327112A - モータおよびモータを有する電子機器 - Google Patents

モータおよびモータを有する電子機器

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JP2001327112A
JP2001327112A JP2000147483A JP2000147483A JP2001327112A JP 2001327112 A JP2001327112 A JP 2001327112A JP 2000147483 A JP2000147483 A JP 2000147483A JP 2000147483 A JP2000147483 A JP 2000147483A JP 2001327112 A JP2001327112 A JP 2001327112A
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Japan
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rotor
motor
stator
inner race
shaft
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JP2000147483A
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Nobuyasu Kimura
信保 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型化及び構造の簡単化を図り機械的信頼性
の向上を図ることができるモータおよびモータを有する
電子機器を提供すること。 【解決手段】 軸受け70は、ステータ22の軸側に配
置されているインナーレース部72と、ボール76と、
ロータ20にはめ込まれて、ボール76をインナーレー
ス部72との間で支えているアウターレース部74と、
軸の外周部とインナーレース部72の間に配置すること
で、インナーレース部72に加重を与えてインナーレー
ス部72がボール76に対して予圧を与える状態を保持
する予圧保持部材80を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータおよびモー
タを備える電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば携帯型のコンピュータのような
電子機器には、内部を冷却するためのファンモータが配
置されている。図9〜図11は、従来のファンモータの
例を示している。従来のファンモータは、ロータ100
0とステータ1001を有しており、ロータ1000の
軸1002は、ステータ1001の軸受け1003にお
いて回転可能に支持されている。ロータ1000とステ
ータ1001は、ケーシング1005に収容されてお
り、ロータ1000はインペラー(羽根)1006を有
している。ロータ1000のインペラー1006が、ス
テータ1001側との間において磁気的相互作用により
R1方向に連続回転すると、たとえばコンピュータの筐
体内の空気は、風吸い込み口1010からF1方向に入
り込み、そして風吹き出し口1020からF2の方向に
排出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のフ
ァンモータでは、図9に示すように、軸受け1003が
軸1002を回転可能に支持しているが、軸受け開口部
1030が、風吸い込み口1010側に開口している。
このためにたとえばコンピュータの筐体の中で、ファン
モータを図9と図11に示すようにZ方向に沿って上下
方向になるように配置すると、軸受けの開口部1030
と、風吸い込み口1010が下側に位置するので、軸受
け開口部1030から軸受け1003内の潤滑オイルが
漏れ出してコンピュータの筐体内に出てしまうという問
題がある。すなわち軸受け1003内の潤滑オイルは自
重により落下して、時間とともに下側に垂れて減少して
いきコンピュータの筐体内に出てしまう可能性がある。
【0004】一般に軸受け1003内の残留オイルの量
は、初期に軸受け1003内に充填されている潤滑オイ
ルの40%程度の確保が必要となっているために、この
ように潤滑オイルが減少するのを極力防ぐ必要がある。
また、ロータ1000がステータ1001から抜けてし
まうのを防止するために、マグネットの磁気吸引力を発
生する構造と、ロータの抜け止めカバー等が必要となっ
てしまう。いずれにしても、従来のファンモータでは、
さらに薄型化を図ることが難しく、機械的な信頼性の確
保もできないという問題がある。そこで本発明は上記課
題を解消し、薄型化及び構造の簡単化を図り機械的信頼
性の向上を図ることができるモータおよびモータを有す
る電子機器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軸を
有するステータと、インペラーを有し、前記軸を中心と
して回転するロータと、前記ロータを前記ステータの前
記軸に対して回転可能に支持する軸受けと、を有し、前
記軸受けは、前記ステータの前記軸側に配置されている
インナーレース部と、ボールと、前記ロータにはめ込ま
れて、前記ボールを前記インナーレース部との間で支え
ているアウターレース部と、前記軸の外周部と前記イン
ナーレース部の間に配置することで、前記インナーレー
ス部に加重を与えて前記インナーレース部が前記ボール
に対して予圧を与える状態を保持する予圧保持部材と、
を備えることを特徴とするモータである。請求項1で
は、ステータは軸を有している。ロータは、軸を中心と
して回転することにより風を起こすためのインペラーを
有している。軸受けは、ロータをステータの軸に対して
回転可能に支持する。軸受けのインナーレース部は、ス
テータの軸側に配置されている。アウターレース部はロ
ータにはめ込まれてボールをインナーレース部との間で
支えている。予圧保持部材は、軸の外周部とインナーレ
ース部の間に配置することで、インナーレース部に対し
て加重を与えてインナーレース部がボールに対して予圧
を与える状態を保持する。これにより、予圧保持部材を
用いてあらかじめ予圧を与えた軸受けを用いるので、ロ
ータはステータに対して軸方向へ移動はせずに安定して
回転でき、従来用いられている大型の軸受けを用いる必
要がなく、マグネットの磁気吸引力を発生する構造部や
ロータの抜け止めカバー等が不要である。従って、モー
タの小型及び薄型化を図ることができるとともに、機械
的な信頼性を向上することができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のモー
タにおいて、前記予圧保持部材はリング状であり、前記
予圧保持部材の内面は前記軸の外周部に圧入されてい
る。請求項2では、予圧保持部材はリング状であり、予
圧保持部材の内面は軸の外周部に圧入されている。
【0007】請求項3の発明は、請求項1に記載のモー
タにおいて、前記ロータには駆動用のマグネットを有
し、前記ステータには駆動コイルを有し、前記駆動コイ
ルに通電することで前記マグネットと前記駆動コイルの
磁気的相互作用により前記ロータが前記軸を中心として
連続回転する。請求項3では、駆動用コイルに通電する
ことでマグネットと駆動コイルの磁気的相互作用により
ロータが軸を中心として連続回転する。
【0008】請求項4の発明は、モータを有する電子機
器であり、前記モータは、軸を有するステータと、イン
ペラーを有し、前記軸を中心として回転するロータと、
前記ロータを前記ステータの前記軸に対して回転可能に
支持する軸受けと、を有し、前記軸受けは、前記ステー
タの前記軸側に配置されているインナーレース部と、ボ
ールと、前記ロータにはめ込まれて、前記ボールを前記
インナーレース部との間で支えているアウターレース部
と、前記軸の外周部と前記インナーレース部の間に配置
することで、前記インナーレース部に加重を与えて前記
インナーレース部が前記ボールに対して予圧を与える状
態を保持する予圧保持部材と、を備えることを特徴とす
るモータを有する電子機器である。請求項4では、ステ
ータは軸を有している。ロータは、軸を中心として回転
することにより風を起こすためのインペラーを有してい
る。軸受けは、ロータをステータの軸に対して回転可能
に支持する。軸受けのインナーレース部は、ステータの
軸側に配置されている。アウターレース部はロータには
め込まれてボールをインナーレース部との間で支えてい
る。予圧保持部材は、軸の外周部とインナーレース部の
間に配置することで、インナーレース部に対して加重を
与えてインナーレース部がボールに対して予圧を与える
状態を保持する。これにより、予圧保持部材を用いてあ
らかじめ予圧を与えた軸受けを用いるので、ロータはス
テータに対して軸方向へ移動はせずに安定して回転で
き、従来用いられている大型の軸受けを用いる必要がな
く、マグネットの磁気吸引力を発生する構造部やロータ
の抜け止めカバー等が不要である。従って、モータの小
型及び薄型化を図ることができるとともに、機械的な信
頼性を向上することができる。
【0009】請求項5の発明は、請求項4に記載のモー
タを有する電子機器において、前記予圧保持部材はリン
グ状であり、前記予圧保持部材の内面は前記軸の外周部
に圧入されている。請求項5では、予圧保持部材はリン
グ状であり、予圧保持部材の内面は軸の外周部に圧入さ
れている。
【0010】請求項6の発明は、請求項4に記載のモー
タを有する電子機器において、前記ロータには駆動用の
マグネットを有し、前記ステータには駆動コイルを有
し、前記駆動コイルに通電することで前記マグネットと
前記駆動コイルの磁気的相互作用により前記ロータが前
記軸を中心として連続回転する。請求項6では、駆動用
コイルに通電することでマグネットと駆動コイルの磁気
的相互作用によりロータが軸を中心として連続回転す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0012】図1は、本発明のモータを備える電子機器
の好ましい実施の形態として、携帯型のコンピュータを
示している。図1のコンピュータ1は、表示部2と本体
3を有しており、表示部2は本体3に対して連結部4に
より開閉可能に支持されている。本体3は、キーボード
5、筐体12、モータ10等を有している。
【0013】図2は、図1のA−Aにおける断面構造例
を示している。図2では、筐体12の中に本発明のモー
タ10が内蔵されており、このモータ10は、本体3の
筐体12の内部を冷却するためのファンモータとして用
いられている。モータ10は、ロータ20とステータ2
2を有している。モータ10は、上述したように筐体1
2の中に配置されており、筐体12の下部には空気取り
込み用の穴99が設けられている。穴99を通りT1方
向へ入り筐体12内の温まった空気は、T2の方向に排
出することで、筐体12内の発熱している電子部品92
等を冷却するようになっている。図2に示すように、筐
体12の中にはたとえば回路基板90が配置されてお
り、この回路基板90はたとえばCPU(中央処理装
置)やドライバーのような動作時に発熱を伴う電子部品
92等が搭載されている。
【0014】図3は図2のモータ10の構造を示してい
る。図4は、図3のE方向から見たモータの図である。
図2と図3に示すように、モータ10はロータ20とス
テータ22およびケーシング41を有している。まずス
テータ22について説明する。ステータ22のハウジン
グ42はケーシング41に対して固定されている。ハウ
ジング42は、たとえばアルミダイカストにより作られ
ている。ハウジング42に対して、円柱状の軸28が一
体に固定されている。この軸28はたとえばハウジング
42の穴に対して圧入により固定されている。軸28は
たとえばステンレス鋼(SUS)により作られている。
【0015】軸28の端部にはベアリングホルダー29
が固定されている。このベアリングホルダー29はたと
えばステンレス鋼により作られている。ハウジング42
の円筒部分の外周部には、ステータヨーク44とコイル
45が設けられている。ステータヨーク44はたとえば
珪素鋼板により作られており、コイル45はステータヨ
ーク44に巻かれており、たとえば4極連続巻になって
いる。ケーシング41の端部にはカバー46が取り付け
られている。このカバー46は開口部46Aを形成して
おり、この開口部46Aの中にインペラー(羽根)31
が位置している。
【0016】図3のケーシング41の内面には、駆動基
板50が取り付けられている。この駆動基板50はケー
シング41の内面に対してたとえば接着剤により固定さ
れている。ホール素子52がこの駆動基板50に対して
はんだ付けによりマウントされている。この駆動基板5
0はコイル45に対して電気的に接続されている。駆動
基板50には、ホール素子52の他に駆動回路用のIC
(集積回路)等がはんだ付けによりマウントされてい
る。このホール素子52は、たとえばガリウム砒素製の
ホール素子であり、この1つのホール素子52がたとえ
ば2位相の出力変化信号波形を発生する。このセンサー
の一種であるホール素子52は、ロータ20のメインマ
グネット30の回転量を検出することができ、メインマ
グネット30が回転すると上述したように2位相の出力
変化信号波形を出力する。
【0017】次に、ロータ20について説明する。図3
のロータ20は、ロータケース54、メインマグネット
30、インペラー31を有している。ロータケース54
は、磁気回路を形成するためにたとえば鉄により作られ
ておりメインマグネット30はたとえばネオジプラスチ
ックマグネットである。インペラー31は、たとえばA
BS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂やポ
リカーボネート(PC)等により成形されている。メイ
ンマグネット30には、たとえば4極のN極とS極が交
互に多極着磁されている。インペラー31は、複数枚、
たとえば図4に示すように等間隔をおいて7枚配列され
ている。このインペラー31は、図6と図7に示すよう
な構造であり、図7に示すようにインペラー31は、軸
28の軸方向Lに対してθ分傾いている。この角度θ
は、たとえば25.56度である。
【0018】次に、図3に示す軸受け70について説明
する。軸受け70は、ロータ20をステータ22の軸2
8に対して連続回転可能に支持するベアリングである。
この軸受け70の構造は、図5に拡大して示している。
図5(A)に示す軸受け70は、概略的にはインナーレ
ース部72、アウターレース部74、複数のボール76
および予圧保持部材80を有している。アウターレース
部74は、ロータケース54の立ち上がり部分120の
内周面に対して、たとえば圧入により固定されている。
アウターレース部74と2つのインナーレース部72,
72の間にはそれぞれボール76が配置されている。ボ
ール76は転動体とも呼んでおり、図5(B)に示すよ
うに、アウターレース部74の球面状の凹部74Aとイ
ンナーレース部72の球面状の凹部72Aの間に保持さ
れている。インナーレース部72とアウターレース部7
4は、たとえばステンレス鋼により作られている。ボー
ル76は、たとえばステンレス鋼により作られている。
【0019】予圧保持部材80は、リング状の部材であ
り、インナーレース部72の内周面と軸28の外周部の
間に配置されている。予圧保持部材80の内周面がたと
えば軸28の外周部に対して圧入により固定されてい
る。インナーレース部72の内周面は予圧保持部材80
の外周面に対して圧入により固定されている。このよう
にインナーレース部72の内周面が予圧保持部材80の
外周面に対して圧入により保持することにより、図5
(A)に示すように各インナーレース部72に対してF
1,F2の方向に予圧加重をかけることができる。この
ように予圧保持部材80がインナーレース部72に対し
て予圧用の加重をかけることにより、図5(B)に示す
ようにボール76は、凹部72A,74Aの間において
予圧をかけることができる。このことから、ステータ2
2の軸28とロータ20の位置関係が中心軸CLに沿っ
て動いてしまうような現象がなくなるとともに、軸受け
70で生じる振動や騒音を低減化することができる。
【0020】図3に示すように、コイル45はロータ2
0のメインマグネット30に対して所定の間隔をおいて
対面している。このコイル45に対して外部の制御回路
から駆動基板50を介して所定の通電パターンで通電す
ることにより、コイル45が発生する磁界とロータ20
のメインマグネット30が発生する磁界との相互作用に
より、ロータ20はステータ22に対して軸28を中心
として連続回転することで、インペラー31は図4に示
す回転方向Dに回転する。
【0021】図2のコイル45に対して、制御部100
が駆動回路50を通じて所定の通電パターンで通電する
ことにより、コイル45の発生する磁界とメインマグネ
ット30の発生する磁界が磁気的に相互作用をして、ロ
ータ20がステータ22に対して軸28を中心として連
続回転する。これによりインペラー31が図4に示す回
転方向Dに連続回転するので、インペラー31は図2に
示すT1方向に沿って穴99から外部の空気を筐体12
の中に取り込む。そしてこの取り込んだ空気はケーシン
グ41の中を通りケーシング41の空気排出穴123か
らT2の方向に沿って筐体12の外部に排出する。従っ
て、動作により発熱している電子部品92等の熱を奪い
取り、筐体12の外部にその熱を効率よく排出すること
ができる。
【0022】モータ10のインペラー31が回転してい
る時に、ロータ20はステータ22の軸28に対して図
5(A)の軸受け70を介して連続回転している。図5
(A)の軸受け70においては、あらかじめボール76
に対して予圧保持部材80が適正な予圧を与えた状態を
保持している。このことから、軸受け70において振動
が発生したり騒音が発生するのを極力防ぐことができ
る。しかもステータ22の軸28とロータ20の位置関
係が中心軸CLに沿って移動するのを防ぐことができ
る。このことからロータ20は非常に安定した状態で振
動を発生せずにスムーズに連続回転することができる。
このようにロータ20が軸28において中心軸CLに沿
って移動することがないので、従来必要であったロータ
が抜けてしまうことを防ぐ抜け止めカバー等の部品や、
マグネットを用いた磁気吸引力部を設ける必要もなくな
る。
【0023】軸受け70の軸方向の長さは、軸28の軸
方向の長さよりかなり短く、軸受け70は軸28の一部
分で設定することができるので、モータ10の中心軸C
Lに関する厚さをできる限り薄くして小型化を図ること
ができるとともに、軸受け構造が単純化できるととも
に、ロータ20が中心軸CL方向に沿って移動するのを
防ぐことができる。しかも軸受け70において振動や騒
音が低減できるので、モータ10の機械的信頼性を向上
することができる。ロータ20が連続回転する場合に、
たとえば約5500rpmで回転するのであるが、この
回転数は5500rpmに限らず速くても遅くても構わ
ない。
【0024】図5に示す予圧保持部材80がボール76
に対してインナーレース部72を介して適正な予圧をか
けているので、ボールベアリング型の軸受け70の性能
が100%発揮でき、異常振動、機械的騒音及びボール
の摺動傷発生による寿命の劣化をなくすことが可能であ
る。
【0025】次に、図8を参照して、本発明のモータを
有する電子機器の別の実施の形態を説明する。図8のモ
ータ10の構造は基本的に図2のモータとほぼ同じ構造
である。しかしながら、図8のモータ10は、図2のモ
ータ10と比較して明らかなように、上下逆向きになる
ように本体3の筐体12の中に配置されている。モータ
10のケーシング241と筐体12の下部12Gとの間
には、発熱素子のような発熱物体300が配置されてい
る。この発熱物体300は、たとえばCPU(中央処理
装置)やその他の処理装置あるいはドライバ回路等であ
る。発熱物体300はケーシング241と筐体12の下
部12Gの間にたとえば接着によりコイルされている。
図8におけるモータ10の構造は図2と図3のモータの
構造と同じなのでその説明を用いる。図8の実施の形態
では、インペラー31が筐体12の上部12Hの穴29
0側に対面して位置している。必要に応じて、上部12
Hとインペラー31の間の空間にも、冷却を必要とする
回路基板400を配置するようにしてもよい。
【0026】図8の実施の形態において、コイル45に
対して制御部100から所定の通電パターンで通電する
ことにより、コイル45の発生する磁界とメインマグネ
ット30の発生する磁界が磁気的に相互作用すること
で、インペラー31が連続回転して、穴290を通して
T3方向に取り入れた空気は、空気排出穴223から筐
体12の外部に排出することができる。これにより発熱
物体300の発熱をケーシング241を通じて直接冷却
することができるとともに、必要に応じて駆動回路40
0の冷却をも行うことができる。筐体12の上部12H
にある穴290からはインペラー31が回転することで
外部の空気を取り込むことができる。しかしこの穴29
0は任意的なものであり必要に応じて設けないようにし
てもよい。
【0027】図2と図8の実施の形態のいずれにおいて
も、軸受け70の軸方向の長さを小さくすることができ
るので、設計自由度が広がり、デバイスとして標準化設
計ができ、コストダウンを図ることができるというメリ
ットがある。しかも、従来たとえばロータがステータか
ら抜けないようにするために磁気的吸引を行う必要があ
った。このような磁気的吸引によりロータの抜け防止を
行う場合には、その副作用として磁気的なノイズが発生
していた。しかし本発明の実施の形態の軸受け70を用
いることにより、そのような磁気的な吸引のための部分
が不要であり、ロータの機械的な抜け止めカバーも不要
となる。このことからモータの薄型化および小型化を図
ることができ、機械的信頼性を確保することができる。
特に単品で最適な予圧設定を完了した薄型の軸受け構造
とし、この軸受けのアウターレース面には、ロータを固
定する構造とすることにより、モータの小型薄型化と構
造の簡単化と機械的信頼性の向上を達成することができ
るものである。
【0028】ところで本発明のモータは、ファンモータ
に限らずたとえばディスク状の情報記録媒体を回転する
際に用いるスピンドルモータとして用いることができ
る。この場合の電子機器としては、携帯型のコンピュー
タに限らず、たとえば薄型のフロッピー(登録商標)デ
ィスクドライブや薄型のハードディスクドライブ等を含
むものである。また、電子機器としてはコンピュータ以
外の他の分野の機器、たとえばデジタルカメラやビデオ
レコーダ等であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータとモータを有する電子機器の薄型化及び構造の簡
単化を図り機械的信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータを有する電子機器の一例である
携帯型のコンピュータを示す斜視図。
【図2】図1のコンピュータにおけるA−Aにおける断
面図。
【図3】図2のモータの構造を拡大して示す図。
【図4】図3のE方向から見たモータの図。
【図5】軸受けの構造例を示す図。
【図6】インペラーの形状例を示す図。
【図7】インペラーの断面形状例を示す図。
【図8】本発明のモータを有する電子機器の別の実施の
形態を示す図。
【図9】従来のモータを示す断面図。
【図10】従来のモータの平面図。
【図11】従来のモータを概念的に示す斜視図。
【符号の説明】
1・・・コンピュータ(モータを有する電子機器)、1
0・・・モータ、20・・・ロータ、22・・・ステー
タ、31・・・インペラー、41・・・ケーシング、7
0・・・軸受け、72・・・インナーレース部、74・
・・アウターレース部、76・・・ボール、80・・・
予圧保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H019 AA08 BB01 BB05 BB15 BB18 CC04 DD01 FF01 FF03 5H605 BB05 BB19 BB20 CC04 DD09 EB10 EB17 EB39 GG04 5H607 AA12 BB01 BB07 BB09 BB14 BB17 CC01 CC05 DD02 DD19 FF04 5H621 GB10 JK13 JK19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸を有するステータと、 インペラーを有し、前記軸を中心として回転するロータ
    と、 前記ロータを前記ステータの前記軸に対して回転可能に
    支持する軸受けと、を有し、前記軸受けは、 前記ステータの前記軸側に配置されているインナーレー
    ス部と、 ボールと、 前記ロータにはめ込まれて、前記ボールを前記インナー
    レース部との間で支えているアウターレース部と、 前記軸の外周部と前記インナーレース部の間に配置する
    ことで、前記インナーレース部に加重を与えて前記イン
    ナーレース部が前記ボールに対して予圧を与える状態を
    保持する予圧保持部材と、を備えることを特徴とするモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記予圧保持部材はリング状であり、前
    記予圧保持部材の内面は前記軸の外周部に圧入されてい
    る請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記ロータには駆動用のマグネットを有
    し、前記ステータには駆動コイルを有し、前記駆動コイ
    ルに通電することで前記マグネットと前記駆動コイルの
    磁気的相互作用により前記ロータが前記軸を中心として
    連続回転する請求項1に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 モータを有する電子機器であり、 前記モータは、 軸を有するステータと、 インペラーを有し、前記軸を中心として回転するロータ
    と、 前記ロータを前記ステータの前記軸に対して回転可能に
    支持する軸受けと、を有し、 前記軸受けは、 前記ステータの前記軸側に配置されているインナーレー
    ス部と、 ボールと、 前記ロータにはめ込まれて、前記ボールを前記インナー
    レース部との間で支えているアウターレース部と、 前記軸の外周部と前記インナーレース部の間に配置する
    ことで、前記インナーレース部に加重を与えて前記イン
    ナーレース部が前記ボールに対して予圧を与える状態を
    保持する予圧保持部材と、を備えることを特徴とするモ
    ータを有する電子機器。
  5. 【請求項5】 前記予圧保持部材はリング状であり、前
    記予圧保持部材の内面は前記軸の外周部に圧入されてい
    る請求項4に記載のモータを有する電子機器。
  6. 【請求項6】 前記ロータには駆動用のマグネットを有
    し、前記ステータには駆動コイルを有し、前記駆動コイ
    ルに通電することで前記マグネットと前記駆動コイルの
    磁気的相互作用により前記ロータが前記軸を中心として
    連続回転する請求項4に記載のモータを有する電子機
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104696356A (zh) * 2015-02-28 2015-06-10 深圳市金茂展微电机有限公司 轴承、电机及散热扇

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