JP2001325893A - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

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JP2001325893A
JP2001325893A JP2000143064A JP2000143064A JP2001325893A JP 2001325893 A JP2001325893 A JP 2001325893A JP 2000143064 A JP2000143064 A JP 2000143064A JP 2000143064 A JP2000143064 A JP 2000143064A JP 2001325893 A JP2001325893 A JP 2001325893A
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Yuji Kuwabara
雄二 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャドウマスクの張力によりマスクフレーム
のマスク固定部が撓むために生ずる画像品位の劣化や耐
振強度の劣化を防止したカラー受像管を構成することを
目的とする。 【解決手段】 シャドウマスク26を保持固定するマスク
フレーム27がほぼ矩形状のフレーム基体30とその少なく
とも一方の対向側辺から蛍光体スクリーン15方向に延在
する一対のマスク固定部31とから構成されてなるカラー
受像管において、マスク固定部にフレーム基体の少なく
とも一方の対向側辺の長さ方向に沿ってマスク固定部を
補強する1個または複数個の補強部材34を設け、この補
強部材の蛍光体スクリーン側端部とマスク固定部の蛍光
体スクリーン側端部との間隔をその一方の対向側辺の長
さ方向の位置によって異ならしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、張力が印加され
たシャドウマスクを有するカラー受像管に係り、特にそ
のシャドウマスクを保持固定するマスクフレームを改善
したカラー受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー受像管は、ほぼ矩形状のパ
ネルと漏斗状のファンネルからなる外囲器を有し、その
パネルの内面に設けられた青、緑、赤に発光する3色蛍
光体層からなる蛍光体スクリーンに対向してほぼ矩形状
のシャドウマスク構体が配置されている。一方、ファン
ネルのネック内に3電子ビームを放出する電子銃が配設
されている。そして、この電子銃から放出された3電子
ビームをファンネルの外側に装着された偏向ヨークによ
り偏向し、シャドウマスク構体を介して蛍光体スクリー
ンを水平、垂直走査することによりカラー画像を表示す
る構造に形成されている。
【0003】上記シャドウマスク構体は、電子銃から放
出された3電子ビームを選別して所定の3色蛍光体層に
入射させるためのものであり、通常、蛍光体スクリーン
と対向する有効面に3電子ビームの通過する多数の開孔
が所定の配列で形成されたシャドウマスクと、このシャ
ドウマスクの周辺部を保持固定するマスクフレームとか
ら構成されている。
【0004】このようなカラー受像管は、近年、視認性
を良好にするため、パネルの外面を平坦にし、この外面
の平坦化にともなって曲率の小さくなった内面に対応し
て、蛍光体スクリーンと対向するシャドウマスクの有効
面の曲率が小さくなったものが実用化されている。
【0005】このように有効面の曲率が小いくなると、
シャドウマスクは、板厚の薄いため、形状保持強度が低
下し、カラー受像管の製造工程で変形しやすく、また製
品となったのちも、輸送時などに加わる衝撃や振動によ
り変形しやすく、さらにセットに組込まれたスピーカー
からの音声と共振して、色純度の劣化をおこしやすくな
る。
【0006】上記シャドウマスクの形状保持強度の低下
を防止する手段として、シャドウマスクが少なくとも一
方向に張力が印加された状態でマスクフレームに保持固
定された展張型シャドウマスク構体がある。図6にこの
シャドウマスク構体の一例を示す。このシャドウマスク
構体では、マスクフレーム1は、その長側辺を構成する
一対のアーム部材2からなるフレーム基体3と、各アー
ム部材2の両端部に取付けられてマスクフレーム1の短
側辺を構成し、蛍光体スクリーン方向に延在する一対の
L字形マスク固定部4とから構成され、この一対のマス
ク固定部4の蛍光体スクリーン側端部5にシャドウマス
ク6が各マスク固定部4に垂直なマスクフレーム1の長
軸方向(X軸方向)に張力が印加された状態で保持固定
されている。そのマスク固定部4の蛍光体スクリーン側
端部は、パネル内面の対向部分の形状に対応した円弧状
となっている。
【0007】このようなシャドウマスク構体は、マスク
フレーム1を長軸方向に加圧してマスク固定部4を互い
に接近するように圧縮させるとともに、シャドウマスク
7を上記長軸方向に引張って張力を印加し、この張力の
印加されたシャドウマスク7を上記マスク固定部4の蛍
光体スクリーン側端部に溶接する。その後、マスクフレ
ーム1およびシャドウマスク7に加えている負荷を取除
くことにより形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、有効面
の曲率が小さいシャドウマスクの形状保持強度の低下を
防止するため、少なくとも一方向に張力が印加された状
態でマスクフレームに保持固定されたシャドウマスク構
体がある。しかし、図6に示したように張力が印加され
た状態でマスクフレームに取付けると、マスクフレーム
のマスク固定部の蛍光体スクリーン側が対向マスク固定
部方向に撓む。この場合、マスク固定部の両側端部近傍
は、フレーム基体の長辺を構成するアーム部材の影響に
より撓みを低減する方向のモーメントを受ける。そのた
め、マスク固定部の蛍光体スクリーン側は、図7に示す
曲線9のように、中央の変位量を最大として両側端部近
傍内側に変位量が最小となる偏曲点をもつシーガル状に
変形し、この変形にともなってシャドウマスクの張力が
不均一となり、有効面に変形が生ずる。その結果、シャ
ドウマスクとパネル内面との間隔(q値)が変化し、色
純度などの画像品位が劣化する。またシャドウマスク面
に沿って張られるダンパー線から離れ、振動しやすくな
る。
【0009】上記マスク固定部の変形を防止する方法と
して、あらかじめマスク固定部の蛍光体スクリーン側端
部を上記変形を補償する形状にしておく方法がある。し
かし、このような方法は、マスク固定部の形状およびそ
の加工が複雑になり、正確な補償が期待できない。
【0010】他の方法として、フレーム基体の長側辺を
構成するアーム部材を内側にずらしてマスク固定部の変
位量が最小となる偏曲点付近に設ける方法がある。しか
し、この場合は、電子ビームを遮らないようにアーム部
材の形状を複雑にしなければならない。また一対のアー
ム部材の剛性が微妙に異なりやすく、マスクフレームを
加圧してマスク固定部を互いに接近するように圧縮した
とき、対称に曲がらず、結果として保持固定されたシャ
ドウマスクに捩じれなどが生じ、画像品位の劣化をまね
く。
【0011】また、マスク固定部の蛍光体スクリーン側
が図7に示したようにシーガル状に変形すると、マスク
フレームに応力が残留し、カラー受像管製造工程で加わ
る400℃以上の高温加熱によりクリープが発生して変
形し、シャドウマスクにしわなどが発生して画像品位が
劣化する。このクリープによる変形を防止するために
は、マスクフレームを構成する部材の断面積などを大き
くして剛性を高くしなければならなず、結果として剛性
の大きい高価な材料を使用するか、あるいはシャドウマ
スク構体の大きさや重量などが増す手段により剛性を大
きくするひつようがある。
【0012】つまり、従来の展張型シャドウマスク構体
は、シャドウマスクの張力によりマスクフレームのマス
ク固定部が撓み、このマスク固定部の変形にともなって
シャドウマスクとパネル内面との間隔が変化し、画像品
位や耐振強度の劣化をまねく。このマスク固定部の変形
を防止しようとすると、マスク固定部やフレーム基体の
形状およびその加工が複雑になるし、またシャドウマス
クに捩じれやしわなどが発生し、画像品位が劣化すると
いう問題がある。
【0013】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、シャドウマスクに印加された張力によりマ
スクフレームのマスク固定部が撓むために生ずる画像品
位の劣化や耐振強度の劣化を防止したカラー受像管を構
成することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1) 蛍光体スクリー
ンと対向するシャドウマスクがマスクフレームに保持固
定されてなるほぼ矩形状のシャドウマスク構体を有し、
そのマスクフレームがほぼ矩形状枠を構成するフレーム
基体と、このフレーム基体の少なくとも一方の対向側辺
から蛍光体スクリーン方向に延在する少なくとも一対の
マスク固定部とから構成され、これらマスク固定部の蛍
光体スクリーン側端部にシャドウマスクがマスク固定部
に垂直な方向に張力印加状態で保持固定されてなるカラ
ー受像管において、マスクフレームのマスク固定部にフ
レーム基体の一方の対向側辺の長さ方向に沿ってマスク
固定部を補強する1個または複数個の補強部材を設け、
この補強部材の蛍光体スクリーン側端部とマスク固定部
の蛍光体スクリーン側端部との間隔を上記一方の対向側
辺の長さ方向位置によって異ならしめた。
【0015】(2) (1)のカラー受像管において、
補強部材の蛍光体スクリーン側端部とマスク固定部の蛍
光体スクリーン側端部との間隔をマスク固定部の中央か
らフレーム基体の一方の対向側辺の長さ方向に遠ざかる
にしたがって小さくした。
【0016】(3) (1)のカラー受像管において、
補強部材の蛍光体スクリーン側端部とマスク固定部の蛍
光体スクリーン側端部との間隔をマスク固定部の中央と
フレーム基体の一方の対向側辺の長さ方向端部との間で
最大にした。
【0017】(4) (1)のカラー受像管において、
複数個の補強部材の間隔をこれら補強部材の取付け位置
により異ならしめた。
【0018】(5) (1)のカラー受像管において、
複数個の補強部材を板材とし、これら補強部材の板厚を
フレーム基体の一方の対向側辺の長さ方向位置により異
ならしめた。
【0019】(6) (1)のカラー受像管において、
1個または複数個の補強部材をフレーム基体およびマス
ク固定部に傾斜して両端部を固定した板材で構成した。
【0020】(7) (6)のカラー受像管において、
複数個の補強部材の幅をこれら補強部材の取付け位置に
より異ならしめた。
【0021】(8) (1)のカラー受像管において、
1個の補強部材に開孔を形成し、この補強部材の蛍光体
スクリーン側端部方向の開孔径をフレーム基体の一方の
対向側辺の長さ方向位置により異ならしめた。
【0022】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の実施の一形態で
あるカラー受像管を示す。このカラー受像管は、有効部
10の周辺部にスカート部11が設けられたほぼ矩形状
のパネル12と、そのスカート部11に接合された漏斗
状のファンネル13とからなる外囲器を有する。そのパ
ネル12の有効部10内面には、青、緑、赤に発光する
3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン15が設けられ
ている。また、この蛍光体スクリーン15に対向して、
その内側に後述するほぼ矩形状の展張型シャドウマスク
構体16が、このシャドウマスク構体16に取付けられ
た弾性支持体17をパネル12に設けられたスタッドピ
ン18に係止することにより支持されている。一方、フ
ァンネル13のネック20内に3電子ビーム21B ,2
1G ,21R (21G のみ図示)を放出する電子銃22
が配設されている。そして、この電子銃22から放出さ
れた3電子ビーム21B ,21G ,21R をファンネル
13の外側に装着された偏向ヨーク23により偏向し、
シャドウマスク構体16を介して蛍光体スクリーン15
を水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示す
る構造に形成されている。
【0023】上記シャドウマスク構体16は、蛍光体ス
クリーンと対向する有効面25に3電子ビームの通過す
る多数の開孔が形成されたほぼ矩形状のシャドウマスク
26と、このシャドウマスク26を張力印加状態で保持
固定するほぼ矩形状のマスクフレーム27とから構成さ
れている。そのマスクフレーム27は、このマスクフレ
ーム27の長側辺を構成する一対のアーム部材29から
なるフレーム基体30と、上記各アーム部材29の両端
部に取付けられてマスクフレーム27の短側辺を構成
し、かつ蛍光体スクリーン方向に延在する一対のほぼ直
角に折曲げられたL字型のマスク固定部31とからな
る。その各マスク固定部31の蛍光体スクリーン側端部
32は、パネル12の有効部10内面の対向部分の形状
に対応した円弧状となっている。シャドウマスク26
は、上記マスク固定部31に垂直なマスクフレーム27
の長軸方向に張力が印加された状態で上記一対のマスク
固定部31の蛍光体スクリーン側端部32に保持固定さ
れている。
【0024】特にこの実施の形態では、上記各マスク固
定部31の内側にマスクフレーム27の短側辺長さ方向
に複数個、図示例では9個の補強部材34がほぼ等間隔
に取付けられている。その各補強部材34は、図2に示
すように、板厚が同じ三角形状に形成され、マスク固定
部31の各面との密着をよくするため、頂角部35が切
欠かれている。この補強部材34は、その取付け位置に
よって大きさ、形状が異なり、蛍光体スクリーン側端部
とマスク固定部31の蛍光体スクリーン側端部32との
間隔が、図7に示したシーガル状分布の変位量に応じた
間隔、すなわち、マスク固定部31の中央で最も小さ
く、マスクフレーム27の短側辺の長さ方向に遠ざかる
にしたがって大きくなり、側端部で再び小さくなってい
る。
【0025】なお、アーム部材29、およびマスク固定
部31のフレーム基体30に取付けられる部分の幅およ
び蛍光体スクリーン方向に延在する部分の高さは、それ
ぞれ蛍光体スクリーンを走査する電子ビームを妨げない
大きさに形成され、補強部材34も同様に電子ビームを
妨げない大きさに形成されている。
【0026】このようなシャドウマスク構体の組立て
は、マスク固定部31を加圧してマスクフレーム27の
長軸方向に互いに接近するように圧縮させるとともに、
シャドウマスク26を上記長軸方向に引張って張力を印
加し、この張力の印加されたシャドウマスク26を上記
マスク固定部31の蛍光体スクリーン側端部32に溶接
する。その後、マスク固定部31およびシャドウマスク
26に加えている負荷を取除くことにより形成される。
【0027】ところで、従来の展張型シャドウマスク構
体では、マスク固定部の蛍光体スクリーン側がマスクフ
レームの長軸方向に撓み、マスクフレームの構造に起因
してシーガル状に変形した。
【0028】しかし、この発明の実施の形態のようにマ
スク固定部31に複数個の補強部材34を設けると、重
量の増加を極力抑えて安価な材料でマスク固定部31の
剛性を高め、カラー受像管の製造工程で高温加熱されて
も、マスクフレーム27に残留する応力による変形を抑
制することができる。しかも、各補強部材34の蛍光体
スクリーン側端部とマスク固定部31の蛍光体スクリー
ン側端部32との間隔を図7に示したようにシーガル状
の変位量に応じた間隔にしたことにより、その蛍光体ス
クリーン側端部の変位を補正して、シャドウマスク26
に働く張力を均一にし、しわなどの発生を防止すること
ができる。その結果、シャドウマスク面に沿って張られ
るダンパー線との密着が良好に保たれ、振動に強く、か
つ画像品位を劣化させないカラー受像管を構成すること
ができる。
【0029】つぎに、異なる形態について説明する。
【0030】前記実施の形態では、板厚の同じ複数個の
補強部材をほぼ等間隔に設けたが、張力を印加したシャ
ドウマスクを取付けたときのマスク固定部の蛍光体スク
リーン側端部の変位量の大きさに応じて、図3(a)に
補強部材34の板厚をt1 >t2で示したように、変位
量の大きい部分には板厚の厚い補強部材34a を配置
し、変位量の小さい部分に板厚の薄い補強部材34b を
配置してもよい。
【0031】また、図3(b)に補強部材34の間隔を
s1 >s2として示したように、同じ板厚の補強部材の
間隔を変化させ、変位量の大きい部分では間隔を狭く、
変位量の小さい部分では間隔を広くしてもよい。さら
に、変位量の大きさに応じて板厚tと間隔sを適宜組合
わせて配置してもよい。
【0032】また、前記実施の形態では、マスクフレー
ムの短側辺長さ方向に複数個の補強部材を設けたが、図
4(a)は、マスクフレームの短側辺長さ方向に1個の
板状補強部材34がL字型マスク固定部31の交差2面
に傾斜して取付けられ、この補強部材34の蛍光体スク
リーン側端部とマスク固定部31の蛍光体スクリーン側
端部32との間隔を、シャドウマスクの張力によるマス
ク固定部31の蛍光体スクリーン側端部32の変位量の
大きさに応じて変化させたものである。
【0033】同(b)は、マスクフレームの短側辺長さ
方向に1個の三角形柱状の補強部材34が取付けられ、
この補強部材34の蛍光体スクリーン側端部とマスク固
定部31の蛍光体スクリーン側端部32との間隔を、シ
ャドウマスクの張力によるマスク固定部31の蛍光体ス
クリーン側端部32の変位量の大きさに応じて変化させ
たものである。
【0034】同(c)は、マスクフレームの短側辺長さ
方向に1個の三角形柱状の補強部材34をマスク固定部
31と一体に成形し、その蛍光体スクリーン側端部とマ
スク固定部31の蛍光体スクリーン側端部32との間隔
を、シャドウマスクの張力によるマスク固定部31の蛍
光体スクリーン側端部32の変位量の大きさに応じて変
化させたものである。
【0035】同(d)は、マスクフレームの短側辺長さ
方向に複数個の板状補強部材34がL字型マスク固定部
31の交差2面に傾斜して取付けられ、これら補強部材
34の蛍光体スクリーン側端部とマスク固定部31の蛍
光体スクリーン側端32との間隔を、シャドウマスクの
張力によるマスク固定部31の蛍光体スクリーン側端部
32の変位量の大きさに応じて変化させたものである。
【0036】このようにマスク固定部31の交差2面に
傾斜して複数個の板状補強部材34を取付ける場合は、
その取付け位置により板状補強部材34の間隔を一定と
して幅を変化させてもよく、また幅を一定として間隔を
変化させてもよい。さらに、幅と間隔を適宜組合わせて
配置してもよい。
【0037】同(e)は、マスクフレームの短側辺長さ
方向に開孔37の形成された1個の板状補強部材34が
L字型マスク固定部31の交差2面に傾斜して取付けら
れ、この補強部材34の蛍光体スクリーン側端部方向の
開孔径を、シャドウマスクの張力によるマスク固定部3
1の蛍光体スクリーン側端部32の変位量の大きさに応
じて変化させたものである。
【0038】これら図4(a)乃至(e)に示したよう
に補強部材34を構成しても、前記実施の形態と同様の
効果をもつカラー受像管を構成することができる。
【0039】また、前記実施の形態では、マスクフレー
ムをその長側辺を構成する一対のアーム部材からなるフ
レーム基体と、各アーム部材の両端部に取付けられてマ
スクフレームの短側辺を構成するL字型のマスク固定部
1とで構成したが、図5に示すマスクフレームは、長短
側辺を構成する一対のアーム部材29,39で矩形状の
フレーム基体30を構成し、このフレーム基体30の短
側辺を構成する一対のアーム部材39に蛍光体スクリー
ン方向に延在するマスク固定部31を取付けたものであ
る。このようにマスクフレーム27を構成しても、前記
実施の形態と同様のシャドウマスク構体を組立てること
ができる。
【0040】なお、前記実施の形態では、シャドウマス
クの張力によりマスク固定部の蛍光体スクリーン側端部
がシーガル状に変位する場合について説明したが、この
マスク固定部の蛍光体スクリーン側端部は、マスクフレ
ームの構造により単純な偶関数の曲線で変位することも
あり、また偏曲点が2以上の曲線で変位することもある
が、この発明は、このように異なる曲線で変位する場合
にも適用できる。
【0041】また、前記実施の形態では、シャドウマス
クを長軸方向に張力を印加する場合について説明した
が、この発明は、短軸方向に張力を印加する場合にも適
用でき、また交差する2方向に張力を印加する場合にも
適用できる。
【0042】
【発明の効果】上述のように、シャドウマスク構体を構
成すると、重量の増加を極力抑えて安価な材料でもマス
ク固定部の剛性を高めることができ、カラー受像管の製
造工程で高温加熱されても、マスクフレームに残留する
応力による変形を抑制できる。しかも、補強部材の蛍光
体スクリーン側端部とマスク固定部の蛍光体スクリーン
側端部との間隔をシャドウマスクに印加された張力によ
るマスク固定部の変位量に応じた間隔にすることによ
り、そのマスク固定部の変位を補正して、シャドウマス
クに働く張力を均一にし、しわなどの発生を防止するこ
とができる。それにより振動に強く、かつ画像品位を劣
化させないカラー受像管を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の実施の一形態であるカ
ラー受像管の構成を示す図、図1(b)はそのシャドウ
マスク構体を一部切欠いて示した図である。
【図2】図2(a)は上記シャドウマスク構体のマスク
フレームに設けられた補強部材の配置を示す図、図2
(b)はその補強部材の形状を示した図である。
【図3】図3(a)は板厚の異なる補強部材の配置を説
明するための図、図3(b)は間隔が異なる補強部材の
配置を説明するための図である。
【図4】図4(a)乃至(e)はそれぞれ異なる補強部
材の配置を示す図である。
【図5】図2に示したマスクフレームとは異なるマスク
フレームの構成を示す図である。
【図6】従来のシャドウマスク構体を一部切欠いて示し
た図である。
【図7】シャドウマスクに印加された張力によるマスク
フレームのマスク固定部の蛍光体スクリーン側端部の変
位を示す図である。
【符号の説明】
15…蛍光体スクリーン 16…シャドウマスク構体 26…シャドウマスク 27…マスクフレーム 30…フレーム基体 31…マスク固定部 32…蛍光体スクリーン側端部 34…補強部材 37…開孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体スクリーンと対向するシャドウマ
    スクがマスクフレームに保持固定されてなるほぼ矩形状
    のシャドウマスク構体を有し、上記マスクフレームがほ
    ぼ矩形状枠を構成するすフレーム基体と、このフレーム
    基体の少なくとも一方の対向側辺から上記蛍光体スクリ
    ーン方向に延在する少なくとも一対のマスク固定部とか
    ら構成され、これらマスク固定部の蛍光体スクリーン側
    端部に上記シャドウマスクが上記マスク固定部に垂直な
    方向に張力印加状態で保持固定されてなるカラー受像管
    において、 上記マスクフレームのマスク固定部に上記フレーム基体
    の一方の対向側辺の長さ方向に沿って上記マスク固定部
    を補強する1個または複数個の補強部材が設けられ、こ
    の補強部材の蛍光体スクリーン側端部と上記マスク固定
    部の蛍光体スクリーン側端部との間隔が上記一方の対向
    側辺の長さ方向位置によって異なることを特徴とするカ
    ラー受像管。
  2. 【請求項2】 補強部材の蛍光体スクリーン側端部とマ
    スク固定部の蛍光体スクリーン側端部との間隔が上記マ
    スク固定部の中央からフレーム基体の一方の対向側辺の
    長さ方向に遠ざかるにしたがって小さくなることを特徴
    とする請求項1記載のカラー受像管。
  3. 【請求項3】 補強部材の蛍光体スクリーン側端部とマ
    スク固定部の蛍光体スクリーン側端部との間隔が上記マ
    スク固定部の中央とフレーム基体の一方の対向側辺の長
    さ方向端部との間で最大になることを特徴とする請求項
    1記載のカラー受像管。
  4. 【請求項4】 複数個の補強部材の間隔がこれら補強部
    材の取付け位置により異なることを特徴とする請求項1
    記載のカラー受像管。
  5. 【請求項5】 複数個の補強部材が板材からなり、これ
    ら補強部材の板厚がフレーム基体の一方の対向側辺の長
    さ方向位置により異なることを特徴とする請求項1記載
    のカラー受像管。
  6. 【請求項6】 1個または複数個の補強部材がフレーム
    基体およびマスク固定部に傾斜して両端部が固定された
    板材からなることを特徴とする請求項1記載のカラー受
    像管。
  7. 【請求項7】 複数個の補強部材の幅がこれら補強部材
    の取付け位置により異なることを特徴とする請求項6記
    載のカラー受像管。
  8. 【請求項8】 1個の補強部材に開孔が形成され、この
    補強部材の蛍光体スクリーン側端部方向の開孔径がフレ
    ーム基体の一方の対向側辺の長さ方向位置により異なる
    ことを特徴とする請求項1記載のカラー受像管。
JP2000143064A 2000-05-16 2000-05-16 カラー受像管 Pending JP2001325893A (ja)

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