JP2001325719A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2001325719A
JP2001325719A JP2000143270A JP2000143270A JP2001325719A JP 2001325719 A JP2001325719 A JP 2001325719A JP 2000143270 A JP2000143270 A JP 2000143270A JP 2000143270 A JP2000143270 A JP 2000143270A JP 2001325719 A JP2001325719 A JP 2001325719A
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Ken Harasawa
建 原澤
Hiroshi Hashimoto
博司 橋本
Hitoshi Noguchi
仁 野口
Shinji Saito
真二 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性、高密度記録媒体での電磁変換特性を
高めた磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 非磁性支持体上に非磁性である下地層と
その上に強磁性粉末を結合剤中に分散した磁性層を少な
くとも一層設けた磁気記録媒体において、磁性層中に平
均粒径0.05μm〜1μmのダイヤモンドを含有し、
下地層に下記の一般式(1)、(2)から選ばれる少な
くとも1種の化合物を含む磁気記録媒体。 【化1】 ただし、R1は炭素数1〜2のアルキル基、R2、R3
4は炭素数4〜21の炭化水素基

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性層として強磁
性微粉末を含有する高密度記録用の磁気記録媒体に関
し、特に保存性が良好で耐久性能が格段に改良された高
密度磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用、ビデオ用、コンピュータ
用等の磁気記録媒体として、非磁性支持体上に強磁性粉
体を結合剤中に分散させた磁性層を設けた磁気記録媒体
が用いられている。近年、家庭用ビデオテープレコーダ
の分野においても、従来のアナログ記録から記録の劣化
が少ないデジタル記録の実用化が進展しているが、一般
的にデジタル記録ではアナログ記録に比べ多くの信号の
記録が必要となる上、使用される記録再生装置および記
録媒体には高画質・高音質であると同時に小型化・省ス
ペース化が求められるためにより一層の高密度記録化が
要求される。
【0003】高密度記録を達成するためには記録信号の
短波長化や記録軌跡の狭トラック化が必要とされ、この
ために強磁性粉体の微粒子化、高充填化、媒体表面の超
平滑化などと同時に記録媒体への書き込み速度や読込速
度の短縮化が必要でシリンダー回転数や磁気テープの搬
送速度の向上等が行われている。磁気記録媒体の使用機
器において媒体と磁気ヘッドが摺動接触するために磁気
ヘッド汚れが生じるという問題があった。とくに、高密
度記録用の機器では、磁気ヘッド回転数が上昇してお
り、デジタルビデオテープレコーダでは、磁気ヘッドの
回転数が9600回転/分と、アナログビデオテープレ
コーダの家庭用の1800回転/分、業務用の5000
回転/分に比べて格段に高速回転数である。磁気記録媒
体と磁気ヘッドとの摺動する速度が大きくなり、高速摺
動に耐える耐久性、耐傷性が大きな磁気記録媒体が求め
られている。
【0004】また、テープ型磁気記録媒体に限らず、デ
ィスク型の磁気記録媒体にあっても従来のフロッピー
(登録商標)ディスクに比べて高速で回転するZip
(アイオメガ社)に代表される高密度磁気記録媒体が用
いられており、これらにおいても耐久性、耐傷性が大き
な磁気記録媒体が求められている。そこで、このような
問題点を解決するために、強磁性金属粉末を結合剤中に
高度に分散させて、高密度記録においても耐久性を高め
て、安定した記録、および再生を行うことが可能な磁気
記録媒体を提供するために、磁性層に各種の潤滑剤を含
有した磁気記録媒体を用いることが提案されており、エ
ステルを潤滑剤とする場合に各種のトリ、またはテトラ
エステルを潤滑剤とすることが提案されている。
【0005】例えば、特公昭63−21255号公報に
は、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、
またはペンタエリスリトールから得られるトリ、または
テトラエステル潤滑剤を用いることが記載されている
が、デジタル記録テープ等の高密度記録媒体においては
不充分であり、保存性、耐傷性が不充分である。また、
特公昭61−26134号公報には、トリメチロールプ
ロパンのトリエステルを潤滑剤に用いた磁気記録媒体が
記載されているが、保存性、耐傷性が不充分であるとと
もに、高密度磁気記録媒体においては、電磁変換特性が
不充分であった。
【0006】また、特開昭59−65931号公報に
は、トリメチロールプロパンのトリエステルと他のジエ
ステル、テトラエステルとモノエステルとを併用した潤
滑剤を用いた磁気記録媒体が記載されているが、保存
性、耐傷性が不充分であり、高密度記録での電磁変換特
性は不充分であった。また、特開昭61−139921
号公報には、多価アルコールの脂肪酸エステルとフェノ
キシジエチレングリコールのリン酸エステルを潤滑剤と
した磁気記録媒体が記載されているが、保存性、耐傷性
が不充分であるとともに、高密度記録における電磁変換
特性の面で不充分であった。
【0007】また、特公平7−15748号公報には、
トリメチロールプロパンのエステルまたはペンタエリス
リトールのエステル、及びモノエステルを潤滑剤とした
磁気記録媒体が記載されているが、保存性、耐傷性が不
充分であり、高密度記録における電磁変換特性の面で不
充分であった。また、特許第2552958号公報に
は、非磁性下層と薄層の上層磁性層を形成することによ
って、特に短波長記録における電磁変換特性を向上させ
た磁気記録媒体が提案されているが、開示されている処
方では保存性、耐傷性が不充分であった。
【0008】また、特開平6−52541号公報には、
モース硬度8以上の研磨材を含む磁性層を設けた磁気記
録媒体において、研磨材の平均突起高さが15nm以下
である磁気記録媒体が提案されているが、耐久性の面で
不充分であった。また、特開平11−86273号公報
には、支持体上に実質的に非磁性である下層と強磁性粉
末を結合剤中に分散してなる磁性層をこの順に設けた磁
気記録媒体において、抗磁力を1800Oe以上とする
と共に、平均粒径0.1ないし1.0μmであるダイヤ
モンド微粒子を含有した磁性層を設けた磁気記録媒体が
提案されているが、耐久性の面で不充分であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた耐久
性を有する磁気記録媒体を提供することを課題とするも
のであり、高密度記録において優れた電磁変換特性を有
する磁気記録媒体を提供することを課題し、さらにカレ
ンダー成形性に優れ平滑性に優れた磁気記録媒体を提供
することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、支持体
上に少なくとも非磁性下層を含む下地層とその上に強磁
性粉末を結合剤中に分散した磁性層を少なくとも一層設
けた磁気記録媒体において、少なくとも下地層に下記の
一般式(1)、(2)から選ばれる少なくとも1種の化
合物を含む磁気記録媒体によって解決することができ
る。
【0011】
【化2】
【0012】ただし、R1は炭素数1〜2のアルキル
基、R2、R3、R4は炭素数4〜21の炭化水素基 また、磁性層の厚みが0.05μm〜1μmである前記
の磁気記録媒体である。また、ディスク型磁気記録媒体
である前記の磁気記録媒体である。
【0013】
【発明の実施の形態】本願の発明は、高密度磁気記録媒
体において高度の耐久性と電磁変換特性の両方を特定の
化学構造の潤滑剤を用いることによって両立させたもの
である。
【0014】特に、本発明のトリエステル化合物を少な
くとも少なくとも非磁性下層を含む下地層に添加した場
合、その上に磁性層を塗布乾燥しさらにカレンダー処理
すると極めて平滑な磁性層が形成されることを見出した
ものであり、耐久性に極めて優れており、特に高温での
高速耐久性が優れた磁気記録媒体が得られることを見出
したものである。本発明において使用する潤滑剤として
は、以下のトリエステル化合物が好ましい。
【0015】
【化3】
【0016】ただし、 R1:炭素数1〜2のアルキル
基 R2、R3、R4:炭素数4〜21の炭化水素基 本発明の磁気記録媒体において、一般式(1)または
(2)の少なくともいずれかを含有することがことが好
ましい。特に好ましくは、R1 は、メチル基、エチル基
である。また、R2、R3、R4は、好ましくは炭素数8
〜17の炭化水素基であり、R2、R3、R4は、お互い
に同じものでも異なっているものでも良い。また、
2、R3、R4 は炭化水素基の炭素数が4個よりも少な
いものでは揮発しやすく、磁気記録媒体が摩擦時に高温
になると磁性層表面の潤滑剤の量が減少する結果、耐久
性が低下する。一方、炭素数が多くなると粘度が高くな
り、液体潤滑性が低下し耐久性が低下する。
【0017】これらの炭化水素基は、飽和炭化水素基、
不飽和炭化水素のいずれも用いることができるが、一般
には飽和炭化水素基の方が保存安定性上好ましい。ま
た、分岐、直鎖炭化水素基のいずれでも良いが、直鎖の
方が粘度が低く耐久性上好ましい磁気記録媒体を得るこ
とができる。
【0018】一般式(1)あるいは一般式(2)で表さ
れるトリエステル化合物としては、具体的には以下の化
合物を挙げることができる。
【0019】
【化4】
【0020】また、本発明のトリエステル化合物は、非
磁性粉末100重量部に対し1〜20重量部が好まし
く、さらに好ましくは1〜13重量部である。
【0021】また、本発明の磁気記録媒体において、一
般式(1)または(2)で表されるトリエステルからな
る潤滑剤以外にも、潤滑効果、帯電防止効果、分散効
果、可塑効果などをもつも添加剤が使用される。例え
ば、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、グラファ
イト、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、シリコーンオイル、極
性基をもつシリコーン、脂肪酸変性シリコーン、フッ素
含有シリコーン、フッ素含有アルコ−ル、フッ素含有エ
ステル、ポリオレフィン、ポリグリコ−ル、アルキル燐
酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、アルキル硫酸エ
ステルおよびそのアルカリ金属塩、ポリフェニルエーテ
ル、フェニルホスホン酸、アミノキノン類、各種シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、フッ素含有ア
ルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、炭素数
10〜24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んでも、
また分岐していても良い)、および、これらの金属塩
(Li、Na、K、Cuなど)または、炭素数12〜2
2の一価、二価、三価、四価、五価、六価アルコ−ル
(不飽和結合を含んでも、また分岐していても良い)、
炭素数12〜22のアルコキシアルコ−ル、炭素数10
〜24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んでも、また
分岐していても良い)と炭素数2〜12の一価、二価、
三価、四価、五価、六価アルコ−ルのいずれか一つ(不
飽和結合を含んでも、また分岐していても良い)とから
なるモノ脂肪酸エステルまたはジ脂肪酸エステルまた
は、アルキレンオキシド重合物のモノアルキルエーテル
の脂肪酸エステル、炭素数8〜22の脂肪酸アミド、炭
素数8〜22の脂肪族アミン、などが使用できる。モノ
エステル化合物としては、飽和脂肪酸モノエステル、不
飽和脂肪酸モノエステル、アルキレンオキサイド付加ア
ルコールと脂肪酸とのエステルなどが好ましい。
【0022】また、n−ブチルステアレート、sec−
ブチルステアレ−ト、n−ブチルパルミテート、n−ブ
チルミリステート、イソアミルステアレート、イソアミ
ルパルミテート、イソアミルミリステート、2−エチル
ヘキシルステアレート、2−エチルヘキシルパルミテー
ト、2−エチルヘキシルミリステート、オレイルオレエ
ート、オレイルステアレート、ステアリルステアレ−
ト、ブトキシエチルステアレート、ブトキシジエチレン
グリコールステアレートなどが好ましい。また、脂肪酸
としては、パルミトレイン酸、オレイン酸、エルカ酸、
リノール酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン
酸などが好ましい。
【0023】磁性層、非磁性層に好適な結合剤として
は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれら
の混合物が使用される。熱可塑性樹脂としては、ガラス
転移温度が−100〜150℃、数平均分子量が100
0〜200000、好ましくは10000〜10000
0、重合度が約50〜1000程度のものである。
【0024】このような例としては、塩化ビニル、酢酸
ビニル、ビニルアルコ−ル、マレイン酸、アクリル酸、
アクリル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレン、
ブタジエン、エチレン、ビニルブチラ−ル、ビニルアセ
タ−ル、ビニルエ−テル、等を構成単位として含む重合
体または共重合体、ポリウレタン樹脂、各種ゴム系樹脂
がある。また、熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル
系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコ−ン樹脂、
エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂とイソシ
アネートプレポリマ−の混合物、ポリエステルポリオ−
ルとポリイソシアネ−トの混合物、ポリウレタンとポリ
イソシアネートの混合物等があげられる。これらの樹脂
については朝倉書店発行の「プラスチックハンドブッ
ク」に詳細に記載されている。また、公知の電子線硬化
型樹脂を各層に使用することも可能である。これらの例
とその製造方法については特開昭62−256219号
公報に詳細に記載されている。以上の樹脂は単独または
組合せて使用できるが、好ましいものとして塩化ビニル
樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸
ビニルビニルアルコ−ル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニ
ル無水マレイン酸共重合体、から選ばれる少なくとも1
種とポリウレタン樹脂の組合せ、またはこれらにポリイ
ソシアネ−トを組み合わせたものがあげられる。
【0025】本願の発明のトリエステル化合物は、塩化
ビニル系結合剤、ポリウレタン系結合剤との親和性が高
いためこれらの化合物を結合剤とすることが好ましい。
特に下地層の結合剤は特に塩化ビニル系結合剤とポリウ
レタン系結合剤が好ましい。塩化ビニル系結合剤にはア
ルキルアクリレート、アルキルメタクリレートなどのア
クリル、メタクリル系のモノマー、アリルアルキルエー
テルなどのアリルエーテル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニルのような脂肪酸ビニルエステル、スチレン、エチ
レン、ブタジエンなどのビニルモノマー、さらにヒドロ
キシル基、エポキシ基などの官能基、後述する極性基を
もつモノマーが共重合されていても良い。
【0026】ポリウレタンとしては、ポリエステルウレ
タン、ポリエーテルウレタン、ポリカーボネートウレタ
ン、ポリエーテルエステルウレタン、アクリル系ポリウ
レタン等を用いることができる。ポリウレタンのガラス
転移温度Tgは−50℃〜+200℃のものが用いられ
る。好ましくは20℃〜100℃である。ガラス転移温
度が低すぎると耐久性が低下する。高すぎるとカレンダ
ー成形性が低下し平滑性、電磁変換特性が低下する。
【0027】結合剤には極性基として−COOM、−S
3M、−SO4M、−PO(OM) 2、−OPO(O
M)2、アミノ基、4級アンモニウム塩基などが1×1
-5eq/g〜2×10-4eq/g導入されていること
が好ましい。これらの極性基の量が1×10-5eq/g
よりも少ないと分散性が低下し、また2×10-4eq/
gよりも多い場合にも分散性が低下する。また、イソシ
アネート硬化剤との硬化性官能基としてOH基が導入さ
れていることが好ましく、エポキシ基、SH基、CN
基、−NO2基 などが導入されていても良い。磁性層の
結合剤量は硬化剤を含めて強磁性微粉末100重量部に
対し10〜25重量部とすることが好ましい。
【0028】本発明に用いられるこれらの結合剤の具体
的な例としてはユニオンカ−バイト社製VAGH、VY
HH、VMCH、VAGF、VAGD,VROH,VY
ES,VYNC,VMCC,XYHL,XYSG,PK
HH,PKHJ,PKHC,PKFE,日信化学工業社
製、MPR−TA、MPR−TA5,MPR−TAL,
MPR−TSN,MPR−TMF,MPR−TS、MP
R−TM、MPR−TAO、電気化学社製1000W、
100FD、日本ゼオン社製MR−104、MR−10
5、MR110、MR100、MR555、400X−
110A、日本ポリウレタン社製ニッポランN230
1、N2302、N2304、大日本インキ社製パンデ
ックスT−5105、T−R3080、T−5201、
バ−ノックD−400、D−210−80、クリスボン
6109,7209,東洋紡社製バイロンUR820
0,UR8300、UR−8700、RV530,RV
280、大日精化社製、ダイフェラミン4020,50
20,5100,5300,9020,9022、70
20,三菱化成社製、MX5004,三洋化成社製サン
プレンSP−150、旭化成社製サランF310,F2
10などがあげられる。
【0029】本発明の磁性層に使用する強磁性粉末とし
ては、α−Feを主成分とする強磁性合金粉末が好まし
い。これらの強磁性粉末には所定の原子以外にAl、S
i、S、Sc、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Y、M
o、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、T
a、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、
Pr、Nd、P、Co、Mn、Zn、Ni、Sr、Bな
どの原子を含んだものでも良い。特に、Al、Si、C
a、Y、Ba、La、Nd、Co、Ni、Bの少なくと
も1種をα−Fe以外に含むことが好ましく、Co、
Y、Alの少なくとも1種を含むことがさらに好まし
い。Coの含有量は0原子%以上40原子%以下が好ま
しく、さらに好ましくは15原子%以上35原子%以
下、より好ましくは20原子%以上35原子%以下であ
る。Yの含有量は1.5原子%以上12原子%以下が好
ましく、さらに好ましくは3原子%以上10原子%以
下、より好ましくは4原子%以上9原子%以下である。
Alは5原子%以上30原子%以下が好ましく、さらに
好ましくは5原子%以上15原子%以下、より好ましく
は7原子%以上12原子%以下である。これらの強磁性
粉末には、分散剤、潤滑剤、界面活性剤、帯電防止剤な
どで分散前にあらかじめ処理を行ってもかまわない。具
体的には、特公昭44−14090号、特公昭45−1
8372号、特公昭47−22062号、特公昭47−
22513号、特公昭46−28466号、特公昭46
−38755号、特公昭47−4286号、特公昭47
−12422号、特公昭47−17284号、特公昭4
7−18509号、特公昭47−18573号、特公昭
39−10307号、特公昭46−39639号、米国
特許第3026215号、同3031341号、同31
00194号、同3242005号、同3389014
号などに記載されている。
【0030】強磁性合金微粉末には少量の水酸化物、ま
たは酸化物が含まれてもよい。強磁性合金微粉末の公知
の製造方法により得られたものを用いることができ、下
記の方法を挙げることができる。複合有機酸塩(主とし
てシュウ酸塩)と水素などの還元性気体で還元する方
法、酸化鉄を水素などの還元性気体で還元してFeある
いはFe−Co粒子などを得る方法、金属カルボニル化
合物を熱分解する方法、強磁性金属の水溶液に水素化ホ
ウ素ナトリウム、次亜リン酸塩あるいはヒドラジンなど
の還元剤を添加して還元する方法、金属を低圧の不活性
気体中で蒸発させて微粉末を得る方法などである。この
ようにして得られた強磁性合金粉末は公知の徐酸化処
理、すなわち有機溶剤に浸漬したのち乾燥させる方法、
有機溶剤に浸漬したのち酸素含有ガスを送り込んで表面
に酸化膜を形成したのち乾燥させる方法、有機溶剤を用
いず酸素ガスと不活性ガスの分圧を調整して表面に酸化
皮膜を形成する方法のいずれを施したものでも用いるこ
とができる。
【0031】本発明の磁性層の強磁性粉末をBET法に
よる比表面積で表せば45〜80m 2/gであり、好ま
しくは50〜70m2/gである。40m2/g以下では
ノイズが大きくなり、80m2/g以上では表面性が得
にくく好ましくない。本発明の磁性層の強磁性粉末の結
晶子サイズは8〜35nmであり、好ましくは10〜2
5nm、更に好ましくは14〜20nmである。強磁性
粉末の長軸径は0.02μm以上0.25μm以下であ
り、好ましくは0.05μm以上0.15μm以下であ
り、さらに好ましくは0.06μm以上0.1μm以下
である。
【0032】強磁性粉末の針状比は3以上15以下が好
ましく、さらには5以上12以下が好ましい。磁性金属
粉末のσsは100〜180Am2/kgであり、好まし
くは110Am2/kg〜170Am2/kg 、更に好
ましくは125〜160Am 2/kgである。金属粉末
の抗磁力は111.4kA/m以上278.5kA/m
以下が好ましく、更に好ましくは143.3kA/m以
上238.7kA/m以下である。
【0033】強磁性金属粉末の含水率は0.01〜2%
とすることが好ましい。結合剤の種類によって強磁性粉
末の含水率は最適化するのが好ましい。強磁性粉末のp
Hは、用いる結合剤との組合せにより最適化することが
好ましい。その範囲は4〜12であるが、好ましくは6
〜10である。強磁性粉末は必要に応じ、Al、Si、
Pまたはこれらの酸化物などで表面処理を施しても良
い。その量は強磁性粉末に対し0.1〜10%であり表
面処理を施すと脂肪酸などの潤滑剤の吸着が100mg
/m2 以下になり好ましい。強磁性粉末には可溶性のN
a、Ca、Fe、Ni、Srなどの無機イオンを含む場
合がある。これらは、本質的に無い方が好ましいが、2
00ppm以下であれば特に特性に影響を与えることは
少ない。また、本発明に用いられる強磁性粉末は空孔が
少ない方が好ましくその値は20容量%以下、さらに好
ましくは5容量%以下である。また形状については先に
示した粒子サイズについての特性を満足すれば針状、米
粒状、紡錘状のいずれでも良い。強磁性粉末の自体のS
FDは小さい方が好ましく、0.8以下が好ましい。強
磁性粉末のHcの分布を小さくする必要がある。なお、
SFDが0.8以下であると、電磁変換特性が良好で、
出力が高く、また、磁化反転がシャープでピークシフト
も少なくなり、高密度デジタル磁気記録に好適である。
Hcの分布を小さくするためには、強磁性金属粉末にお
いてはゲ−タイトの粒度分布を良くする、焼結を防止す
るなどの方法がある。
【0034】本発明の磁性層に使用する強磁性粉末とし
ては六方晶フェライト微粉末も使用できる。六方晶フェ
ライトとしてバリウムフェライト、ストロンチウムフェ
ライト、鉛フェライト、カルシウムフェライトの各置換
体、Co置換体等がある。具体的にはマグネトプランバ
イト型のバリウムフェライト及びストロンチウムフェラ
イト、スピネルで粒子表面を被覆したマグネトプランバ
イト型フェライト、更に一部スピネル相を含有したマグ
ネトプランバイト型のバリウムフェライト及びストロン
チウムフェライト等が挙げられ、その他所定の原子以外
にAl、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Cu、Y、
Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、T
a、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、
Pr、Nd、P、Co、Mn、Zn、Ni、Sr、B、
Ge、Nbなどの原子を含んでも良い。一般にはCo−
Ti、Co−Ti−Zr、Co−Ti−Zn,Ni−T
i−Zn,Nb−Zn−Co、SbーZn−Co、Nb
−Zn等の元素を添加した物を使用することができる。
原料・製法によっては特有の不純物を含有するものもあ
る。粒子サイズは六角板径で10〜200nm、好まし
くは20〜100nmである。
【0035】磁気抵抗ヘッドで再生する場合は、低ノイ
ズにする必要があり、板径は40nm以下が好ましい
が、10nm以下では熱揺らぎのため安定な磁化が望め
ない。200nm以上ではノイズが高く、いずれも高密
度磁気記録には向かない。板状比(板径/板厚)は1〜
15が望ましい。好ましくは2〜7である。板状比が小
さいと磁性層中の充填性は高くなり好ましいが、十分な
配向性が得られない。15より大きいと粒子間のスタッ
キングによりノイズが大きくなる。この粒子サイズ範囲
のBET法による比表面積は10〜200m2/g を示
す。比表面積は概ね粒子板径と板厚からの算術計算値と
符合する。結晶子サイズは5〜45nm、好ましくは1
0〜35nmである。粒子板径・板厚の分布は狭いほど
好ましい。数値化は困難であるが粒子の透過電子顕微鏡
写真より500粒子を無作為に測定することで比較でき
る。
【0036】分布は正規分布ではない場合が多いが、計
算して平均サイズに対する標準偏差で表すとσ/平均サ
イズ=0.1〜2.0である。粒子サイズ分布をシャー
プにするには粒子生成反応系をできるだけ均一にすると
共に、生成した粒子に分布改良処理を施すことも行われ
ている。たとえば酸溶液中で超微細粒子を選別的に溶解
する方法等も知られている。磁性体で測定される抗磁力
Hcは39.8kA/m〜397.9kA/m程度まで
作製できる。Hcは高い方が高密度記録に有利である
が、記録ヘッドの能力で制限される。通常63.7kA
/mから318kA/mであるが、好ましくは119k
A/m以上、279kA/m以下である。ヘッドの飽和
磁化が1.4Tを超える場合は、159kA/m以上に
することが好ましい。Hcは粒子サイズ(板径・板
厚)、含有元素の種類と量、元素の置換サイト、粒子生
成反応条件等により制御できる。飽和磁化σsは40A
2/kg〜80Am2/kgである。σs は高い方が好
ましいが微粒子になるほど小さくなる傾向がある。σs
改良のためマグネトプランバイトフェライトにスピネル
フェライトを複合すること、含有元素の種類と添加量の
選択等が良く知られている。またW型六方晶フェライト
を用いることも可能である。
【0037】磁性体を分散する際に磁性体粒子表面を分
散媒、結合剤と合致した物質で処理することも行われて
いる。表面処理材は無機化合物、有機化合物が使用され
る。主な化合物としてはSi、Al、P等の酸化物また
は水酸化物、各種シランカップリング剤、各種チタンカ
ップリング剤が代表例である。配合量は磁性体に対して
0.1〜10重量%である。磁性体のpHも分散に重要
である。通常4〜12程度で分散媒、ポリマーにより最
適値があるが、媒体の化学的安定性、保存性から6〜1
0程度が選択される。磁性体に含まれる水分も分散に影
響する。分散媒、ポリマーにより最適値があるが通常
0.01〜2.0重量%が選ばれる。
【0038】六方晶フェライトの製法としては、(1)
酸化バリウム・酸化鉄・鉄を置換する金属酸化物とガラ
ス形成物質として酸化ホウ素等を所望のフェライト組成
になるように混合した後溶融し、急冷して非晶質体と
し、次いで再加熱処理した後、洗浄・粉砕してバリウム
フェライト結晶粉体を得るガラス結晶化法。(2)バリ
ウムフェライト組成金属塩溶液をアルカリで中和し、副
生成物を除去した後100℃以上で液相加熱した後洗浄
・乾燥・粉砕してバリウムフェライト結晶粉体を得る水
熱反応法。(3)バリウムフェライト組成金属塩溶液を
アルカリで中和し、副生成物を除去した後乾燥し110
0℃以下で処理し、粉砕してバリウムフェライト結晶粉
体を得る共沈法等によって得られるものを使用できる。
【0039】また、本発明に使用するダイヤモンド微粒
子は、平均粒径が0 .05μm〜1.0μmであり、
好ましくは0.05〜0.8μmである。平均粒径が
0.05μm未満では耐久性向上の効果が低くなる。一
方、1.0μmより大きい場合には耐久性は優れるもの
の磁性層の表面性状が劣化し、電磁変換特性が低下す
る。また、本発明においては、各ダイヤモンド微粒子の
最大径をもって粒径とし、平均粒径とは電子顕微鏡によ
って撮影した粒子径の無作為に抽出される500個の粒
子の測定値の平均値を指す。
【0040】ダイヤモンド微粒子の添加量は、強磁性粉
末に対して0 .01 〜5 重量%、好ましくは0.0
3 〜3.00重量%の範囲である。0 .01重量%未
満では、耐久性の確保が困難になり、5重量%を超える
とダイヤモンド添加によるノイズ低減効果が少なくな
る。ノイズ、耐久性の観点からダイヤモンド微粒子の添
加量及び平均粒径は、上記範囲に規定されるが、ノイズ
の観点からは、ダイヤモンドの添加量はできるだけ少な
い方が好ましく、本発明の磁気記録媒体は、磁気記録再
生装置にあったダイヤモンドの添加量、その平均粒径を
上記範囲から適宜選定することが好ましい。
【0041】また、ダイヤモンド微粒子の粒度分布とし
ては、粒径が平均粒径の200%以上の粒子個数がダイ
ヤモンド全個数中の5%以下であり、粒径が平均粒径の
50%以下の粒子個数がダイヤモンド全個数中の20%
以下であることが好ましい。 粒度分布の測定は、上記
の粒子径の測定の際に平均粒径を基準にその個数を計数
して求める。ダイヤモンド微粒子は、その粒度分布も耐
久性とノイズに影響する。粒度分布が上記範囲より広い
と前述したように本発明において設定した平均粒径に相
当する効果がずれる。即ち、粒径が大きすぎるものが多
いとノイズを増大させたり、ヘッドを傷つけたりする。
また、微小なものが多いと研磨効果が不充分となる。ま
た、極端に粒度分布の狭いものはダイヤモンド微粒子の
価格が高くなり、上記範囲とすることがコスト的にも有
利である。ダイヤモンド粒子は、高硬度であり、且つ本
発明のように粒度分布がシャープで微粒子のダイヤモン
ド粒子を使用すると従来の研磨剤よりも含有量が少なく
て同じ程度の研磨効果を期待できるので、ノイズの観点
から有利である。
【0042】更に、本発明ではダイヤモンド微粒子に、
従来使用されている研磨剤、例えば、アルミナ、SiC
等の研磨剤を併用することもできる。耐久性とSN 比
への効果は、少量のダイヤモンド微粒子のみの方が良好
だが、コスト他の理由でアルミナ、炭化ケイ素等のダイ
ヤモンド微粒子以外の研磨剤を加えてもよい。この場合
もダイヤモンド微粒子を含むためにアルミナ単独で耐久
性に必要な添加量よりもかなり減量することができ、耐
久性の確保及びノイズの低減の観点からも好ましい。
【0043】本発明の下地層に用いられる無機粉末は、
非磁性粉末であり、例えば、金属酸化物、金属炭酸塩、
金属硫酸塩、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物、等
の無機質化合物から選択することができる。無機化合物
としては例えばα化率90%以上のα−アルミナ、β−
アルミナ、γ−アルミナ、θ−アルミナ、炭化ケイ素、
酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、ゲータイト、
コランダム、窒化珪素、チタンカ−バイト、酸化チタ
ン、二酸化珪素、酸化スズ、酸化マグネシウム、酸化タ
ングステン、酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、酸化亜
鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
二硫化モリブデンなどが単独または組合せで使用され
る。特に好ましいのは、粒度分布の小ささ、機能付与の
手段が多いこと等から、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
鉄、硫酸バリウムであり、更に好ましいのは二酸化チタ
ン、α−酸化鉄である。
【0044】これら非磁性粉末の粒子サイズは0.00
5〜2μmが好ましいが、必要に応じて粒子サイズの異
なる非磁性粉末を組み合わせたり、単独の非磁性粉末で
も粒径分布を広くして同様の効果をもたせることもでき
る。とりわけ好ましいのは非磁性粉末の粒子サイズは
0.01μm〜0.2μmである。特に、非磁性粉末が
粒状金属酸化物である場合は、平均粒子径0.08μm
以下が好ましく、針状金属酸化物である場合は、長軸長
が0.3μm以下が好ましい。タップ密度は0.05〜
2g/ml、好ましくは0.2〜1.5g/mlであ
る。非磁性粉末の含水率は0.1〜5重量%、好ましく
は0.2〜3重量%、更に好ましくは0.3〜1.5重
量%である。非磁性粉末のpHは2〜11であるが、p
Hは5.5〜10の間が特に好ましい。非磁性粉末の比
表面積は1〜100m2/g、好ましくは5〜80m2
g、更に好ましくは10〜70m2/gである。非磁性
粉末の結晶子サイズは0.004μm〜1μmが好まし
く、0.04μm〜0.1μmが更に好ましい。DBP
(ジブチルフタレート)を用いた吸油量は5〜100m
l/100g、好ましくは10〜80ml/100g、
更に好ましくは20〜60ml/100gである。比重
は1〜12、好ましくは3〜6である。形状は針状、球
状、多面体状、板状のいずれでも良い。
【0045】強熱減量は20重量%以下であることが好
ましい。本発明に用いられる上記非磁性粉末のモース硬
度は4以上、10以下のものが好ましい。これらの粉体
表面のラフネスファクターは0.8〜1.5が好まし
く、更に好ましいラフネスファクターは0.9〜1.2
である。
【0046】非磁性粉末のステアリン酸吸着量は1〜2
0μmol/m2、 好ましくは2〜15μmol/
2、さらに好ましくは3〜8μmol/m2である。非
磁性粉末の25℃での水への湿潤熱は0.2J/m2
0.6J/m2の範囲にあることが好ましい。また、こ
の湿潤熱の範囲にある溶媒を使用することができる。p
Hは3〜6の間にあることが好ましい。非磁性粉末の水
溶性ナトリウムは0〜150ppm、水溶性カルシウム
は0〜50ppmである。これらの非磁性粉末の表面に
はAl23、SiO2、TiO2、ZrO2、SnO2、S
23、ZnO、 Y23で表面処理することが好まし
い。特に分散性に好ましいのはAl23、 SiO2、T
iO2、ZrO2であるが、更に好ましいのはAl23
SiO2、ZrO 2である。これらは組み合わせて使用し
ても良いし、単独で用いることもできる。また、共沈さ
せた表面処理層を用いても良いし、先ずアルミナで処理
した後にその表層をシリカで処理する方法、またはその
逆の方法を採ることもできる。また、表面処理層は目的
に応じて多孔質層にしても構わないが、均質で密である
方が一般には好ましい。
【0047】本発明の下地層に用いられる非磁性粉末の
具体的な例としては、昭和電工製ナノタイト、住友化学
製HIT−100,ZA−G1、戸田工業社製αヘマタ
イトDPN−250,DPN−250BX,DPN−2
45,DPN−270BX,DBN−SA1,DBN−
SA3、石原産業製酸化チタンTTO−51B,TTO
−55A,TTO−55B,TTO−55C,TTO−
55S,TTO−55D,SN−100、αヘマタイト
E270,E271,E300,E303、チタン工業
製酸化チタンSTT−4D,STT−30D,STT−
30,STT−65C、αヘマタイトα−40、テイカ
製MT−100S,MT−100T,MT−150W,
MT−500B,MT−600B,MT−100F,M
T−500HD、堺化学製FINEX−25,BF−
1,BF−10,BF−20,ST−M、同和鉱業製D
EFIC−Y,DEFIC−R、日本アエロジル製AS
2BM,TiO2P25、宇部興産製100A,500
A、及びそれを焼成したものが挙げられる。特に好まし
い非磁性粉末は二酸化チタンとα−酸化鉄である。
【0048】下層塗布層にカ−ボンブラックを混合させ
て公知の効果である表面電気抵抗Rsを下げること、光
透過率を小さくすることができるとともに、所望のマイ
クロビッカース硬度を得る事ができる。また、下層にカ
ーボンブラックを含ませることで潤滑剤貯蔵の効果をも
たらすことも可能である。カーボンブラックの種類はゴ
ム用ファーネス、ゴム用サーマル、カラー用ブラック、
アセチレンブラック、等を用いることができる。下層の
カーボンブラックは所望する効果によって、以下のよう
な特性を最適化すべきであり、併用することでより効果
が得られることがある。
【0049】下層のカーボンブラックの比表面積は10
0〜500m2/g、好ましくは150〜400m2
g、DBP吸油量は20〜400ml/100g、好ま
しくは30〜200ml/100gである。カ−ボンブ
ラックの粒子径は5nm〜80nm、好ましく10〜5
0nm、さらに好ましくは10〜40nmである。カ−
ボンブラックのpHは2〜10、含水率は0.1〜10
%、タップ密度は0.1〜1g/mlが好ましい。本発
明に用いられるカーボンブラックの具体的な例としては
キャボット社製 BLACKPEARLS 2000,
1300,1000,900,800,880,70
0、VULCAN XC−72、三菱化成工業社製 #
3050B,#3150B,#3250B,#3750
B,#3950B,#950,#650B,#970
B,#850B,MA−600,MA−230,#40
00,#4010、コンロンビアカ−ボン社製 CON
DUCTEX SC、RAVEN 8800,800
0,7000,5750,5250,3500,210
0,2000,1800,1500,1255,125
0、アクゾー社製ケッチェンブラックECなどがあげら
れる。カ−ボンブラックを分散剤などで表面処理した
り、樹脂でグラフト化して使用しても、表面の一部をグ
ラファイト化したものを使用しても良い。また、カ−ボ
ンブラックを塗料に添加する前にあらかじめ結合剤で分
散しても良い。これらのカーボンブラックは上記無機質
粉末に対して50重量%を超えない範囲、非磁性層総重
量の40%を超えない範囲で使用できる。これらのカ−
ボンブラックは単独、または組合せで使用することがで
きる。本発明で使用できるカ−ボンブラックは例えば
「カ−ボンブラック便覧」(カ−ボンブラック協会編)
を参考にすることができる。
【0050】また下層塗布層には有機質粉末を添加する
こともできる。例えば、アクリルスチレン系樹脂粉末、
ベンゾグアナミン樹脂粉末、メラミン系樹脂粉末、フタ
ロシアニン系顔料が挙げられるが、ポリオレフィン系樹
脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリアミド系樹脂粉
末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリフッ化エチレン樹脂も
使用することができる。その製法は特開昭62−185
64号公報、特開昭60−255827号公報に記され
ているようなものが使用できる。
【0051】下地層の結合剤樹脂、潤滑剤、分散剤、添
加剤、溶剤、分散方法その他は磁性層のそれが適用でき
る。特に、結合剤樹脂量、種類、添加剤、分散剤の添加
量、種類に関しては磁性層に関する公知技術が適用でき
る。下地層の結合剤量は非磁性微粉末100重量部に対
し15〜40重量部と下層の方に結合剤量を多くするこ
とが好ましい。
【0052】以上の材料により調製した塗布液を非磁性
支持体上に塗布して下層非磁性層を形成する。本発明に
用いることのできる非磁性支持体としては二軸延伸を行
ったポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、
芳香族ポリアミド、ポリベンズオキシダゾール等が使用
できる。好ましくはポリエチレンナフタレート、芳香族
ポリアミドである。これらの非磁性支持体はあらかじめ
コロナ放電、プラズマ処理、易接着処理、熱処理、等を
行っても良い。また本発明に用いることのできる非磁性
支持体は中心線平均表面粗さがカットオフ値0.25m
mにおいて0.1〜20nm、好ましくは1〜10nm
の範囲という優れた平滑性を有する表面を有することが
好ましい。また、これらの非磁性支持体は中心線平均表
面粗さが小さいだけでなく1μ以上の粗大突起がないこ
とが好ましい。本発明の磁気記録媒体における非磁性支
持体の好ましい厚みとしては4μm〜100μmであ
る。
【0053】本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が
塗布されていない面にバックコート層(バッキング層)
が設けられていても良い。バックコート層は、非磁性支
持体の磁性塗料が塗布されていない面に、研磨材、帯電
防止剤などの粒状成分と結合剤とを有機溶剤に分散した
バックコート層形成塗料を塗布して設けられた層であ
る。粒状成分として各種の無機顔料やカーボンブラック
を使用することができ、また結合剤としてはニトロセル
ロース、フェノキシ樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレ
タン等の樹脂を単独またはこれらを混合して使用するこ
とができる。本発明の非磁性支持体の磁性塗料およびバ
ックコート層形成塗料の塗布面に接着剤層が設けられい
てもよい。
【0054】本発明の磁気記録媒体の製造方法は、例え
ば、走行下にある非磁性支持体の表面に下地層塗布液、
および磁性塗布液を所定の膜厚となるように塗布する。
下地層塗布液および磁性層塗布液を逐次あるいは同時に
重層塗布しても良く、下地層塗布液と磁性層塗布液とを
逐次あるいは同時に重層塗布してもよい。上記下地層塗
布液もしくは磁性塗布液を塗布する塗布機としては、エ
アードクターコート、ブレードコート、ロッドコート、
押出しコート、エアナイフコート、スクイズコート、含
浸コート、リバースロールコート、トランスファーロー
ルコート、グラビヤコート、キスコート、キャストコー
ト、スプレイコート、スピンコート等が利用できる。
【0055】これらについては例えば株式会社総合技術
センター発行の「最新コーティング技術」(昭和58年
5月31日)を参考にできる。本発明の磁気記録媒体に
適用する場合、塗布する装置、方法の例として以下のも
のを提案できる。 (1) 磁性層塗布液の塗布で一般的に適用されるグラ
ビア、ロール、ブレード、エクストルージョン等の塗布
装置により、まず下層を塗布し、下層が未乾燥の状態の
うちに特公平1−46186号公報、特開昭60−23
8179号公報、特開平2−265672号公報等に開
示されているような支持体加圧型エクストルージョン塗
布装置により、上層を塗布する。 (2)特開昭63-88080号公報、特開平2-179
71号公報、特開平2-265672号公報に開示され
ているような塗布液通液スリットを2個有する一つの塗
布ヘッドにより上下層をほぼ同時に塗布する。 (3)特開平2-174965号公報に開示されている
ようなバックアップロール付きのエクストルージョン塗
布装置により、上下層をほぼ同時に塗布する。磁性層塗
布液の塗布層は、磁性層塗布液の塗布層中に含まれる強
磁性粉末に磁場配向処理を施した後に乾燥される。
【0056】このようにして乾燥された後、塗布層に表
面平滑化処理を施す。表面平滑化処理には、例えばスー
パーカレンダーロールなどが利用される。表面平滑化処
理を行うことにより、乾燥時の溶剤の除去によって生じ
た空孔が消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向上す
るので、電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得ることが
できる。カレンダー処理ロールとしてはエポキシ、ポリ
イミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等の耐熱性プラ
スチックロールを使用する。また金属ロールで処理する
こともできる。
【0057】その方法として、例えば上述したように特
定の強磁性粉末と結合剤を選んで形成した磁性層を上記
カレンダー処理を施すことにより行われる。カレンダー
処理条件としては、カレンダーロールの温度を60〜1
00℃の範囲、好ましくは70〜100℃の範囲、特に
好ましくは80〜100℃の範囲であり、圧力は98.
0〜490kN/mの範囲であり、好ましくは196〜
441kN/mの範囲であり、特に好ましくは294〜
392kN/mの範囲の条件で作動させることによって
行われることが好ましい。得られた磁気記録媒体は、裁
断機などを使用して所望の大きさに裁断して使用するこ
とができる。本発明の磁気記録媒体は、磁性層の厚み
は、0.05μm〜1μmであることが好ましい。特
に、厚みを0.05μm〜1μmと、極めて薄くしたの
で高度な電磁変換特性を有する磁気記録媒体が得られ
る。
【0058】一方、非磁性支持体上に直接薄層磁性層を
設けた場合には、潤滑性に優れるトリエステルを添加し
ても耐久性は不十分であり、また磁性層の平滑性も不十
分でノイズが大きく電磁変換特性は充分高い値が得れら
れない。しかし、本発明のように下地層を形成し、トリ
エステル化合物を少なくとも下地層に添加した場合、そ
の上に磁性層を塗布乾燥しさらにカレンダーすると、表
面の中心線平均粗さが、カットオフ値0.25mmにお
いて1.0nm〜3.5nm、好ましくは1.0〜3.
0nmの範囲という極めて優れた平滑性を有する表面が
得られる。このように本発明の磁気記録媒体は、極めて
平滑な磁性層が形成されるとともに、耐久性に極めて優
れ、特に高温での高速耐久性が優れるという特徴も有し
ている。
【0059】特に平滑性の向上については下地層との組
み合わせが重要で、従来の単層磁性層の磁気記録媒体で
は予想できないものであった。また、耐久性向上効果は
下地層にのみこのトリエステル化合物を添加しても磁気
記録媒体が作成された後徐々に磁性層表面に滲み出して
くるためか耐久性は良好である。
【0060】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を説明する。ただ
し、実施例において、部は重量部を示す。 実施例1〜7、比較例3 (上層用磁性塗料A) 強磁性金属微粉末 100部 組成:Fe70%、Co30%(原子比)、Hc183kA/m 比表面積55m2/g、σs140Am2/kg 結晶サイズ155nm、長軸長0.065μm、針状比5 焼結防止剤 アルミニウム化合物(Al/Fe原子比8%) Y化合物(Y/Fe原子比6%) 塩化ビニル系共重合体(日本ゼオン製 MR110) 12部 スルホン酸含有ポリウレタン樹脂(東洋紡製UR8200)(固形分) 3部 α−アルミナ (表2に記載) カーボンブラック(旭カーボン製 #50) 3部 表1記載の化合物 ステアリン酸 2部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 (下層非磁性塗料2) 非磁性粉体 酸化チタン 結晶系ルチル 80部 平均一次粒子径 0.035μm BET法による比表面積40m2/g pH7 TiO2 含有量90%以上 DBP吸油量27〜38g/100g 表面処理剤 Al23 0.8重量% カーボンブラック 20部 コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 塩化ビニル系共重合体(日本ゼオン製 MR110) 12部 スルホン酸含有ポリウレタン樹脂(東洋紡製UR8200)(固形分) 5部 表1記載の化合物 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2(重量比)) 250部 上記塗料のそれぞれについて、各成分をニーダで混練し
たのち、サンドミルを用いて分散させた。得られた分散
液にポリイソシアネートを非磁性層の塗布液には10
部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれ
に酢酸ブチル40部を加え、1μmの平均孔径を有する
フィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用および磁性
層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0061】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるようにさらにその直後にその上に磁
性層の厚さが0.2μmになるように、厚さ62μmで
中心線表面粗さが0.01μmのポリエチレンテレフタ
レート支持体上に同時重層塗布をおこない、両層がまだ
湿潤状態にあるうちに周波数50Hz、磁場強度2.5
mT、および周波数50Hz、1.2mTの2つの磁場
強度の交流磁場発生装置の中を通過されランダム配向処
理をおこない、乾燥後7段のカレンダで温度90℃、線
圧294kN/mにて処理を行い、3.7型の磁気記録
媒体用に打ち抜き表面研磨処理施した後、ライナーが内
側に設置済の3.7型のカートリッジ(アイオメガ社
Zipドライブ用)に入れて3.7型フロツピーデイス
クを得た。
【0062】作製したフロッピーディスクの各試料は、
下記の評価方法で測定した。 (評価方法) 1.再生出力 S/Nの測定 再生出力を、ディスク評価装置(米GUZIK社製のR
AW1001型)およびスピンスタンド(協同電子シス
テム(株)製LS−90)にてギャップ長0.3μmの
メタルインギャップヘッドを用い、半径24.6mmの
位置において線記録密度90kfci時での再生出力
(TAA)と直流消磁後のノイズを測定し、S/N比を
求めた。 2.耐久性 フロツピーデイスクドライブ(アイオメガ社製 ZIP
100:回転数2968rpm)を用い半径38mm位
置にヘッドを固定し記録密度34kfciで記録を行っ
た後、その信号を再生し100%とした。その後以下の
フローを1サイクルとするサーモサイクル環境で100
0時間走行させた。走行24時間おきに出力を測定しそ
の出力が初期値の70%以下となった時点を寿命とし
た。 サーモサイクルフロー試験 A.25℃50%RH 1時間 ↓昇温 2時間 B.60℃20%RH 7時間 ↓降温 2時間 C.25℃50%RH 1時間 ↓降温 2時間 D. 5℃10%RH 7時間 ↓昇温2時間 Aに戻り、A→B→C→D→Aのサイクルを繰り返す。
【0063】
【表1】 化合物の構造 R12、R3、R4 化合物A 一般式(1) −C25 −CH2(CH23CH3 化合物B 一般式(1) −C25 −CH(CH2CH3)(CH23CH3 化合物C 一般式(1) −C25 −CH2(CH25CH3 化合物D 一般式(1) −C25 −CH2(CH29CH3 化合物E 一般式(1) −CH3 −CH2(CH213CH3 化合物F 一般式(2) − −CH2(CH29CH3 化合物G n−ブチルステアレート
【0064】
【表2】 化合物 ダイヤモンド αアルミナ S/N 耐久性 上層 非磁性 平均粒径 添加量 添加量 添加量 磁性層 下層 (μm) (部) (μm) (部) (dB) (hr) 実施例1 A A 0.25 3 − − 5.2 1600 実施例2 B B 0.25 3 − − 5 1700 実施例3 C C 0.25 3 − − 5.6 1600 実施例4 D D 0.25 3 − − 6.2 1500 実施例5 E E 0.25 3 − − 5.8 1500 実施例6 F F 0.25 3 − − 5.4 1500 実施例7 G A 0.25 3 − − 5 1500 実施例8 A A 0.05 3 − − 5.6 1500 実施例9 A A 1 3 − − 5 1500実施例10 A A 0.25 3 0.25 10 4 1700 比較例1 A A − − 0.25 10 4.2 400 比較例2 A A − − 0.25 20 2 700 比較例3 A A − − 0.25 40 0 1300 比較例4 G G 0.25 3 − − 4 300 比較例5 G G − − 0.25 20 3 200 比較例6 A A − − 0.05 20 2.4 400 比較例7 A A − − 1 20 1.6 700
【0065】
【発明の効果】本発明は、少なくとも特定のエステル化
合物を下地層の潤滑剤とするとともに磁性層にダイヤモ
ンド粒子を含有させたことによって、高密度記録媒体で
の電磁変換特性を向上でき、高記録密度のディスク媒体
において耐久性を向上することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C10N 30:00 C10N 30:00 Z 40:18 40:18 (72)発明者 野口 仁 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 斉藤 真二 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 4H104 BB34A LA20 PA16 4J038 CA001 CA021 CB021 CC021 CD021 CD081 CE021 CE051 CE061 CE071 CF021 CG031 CG071 CG141 CG161 DA01 DA061 DA141 DA161 DB001 DD00 DG001 DL00 HA026 HA066 HA166 JA57 KA08 NA11 NA22 PB11 PC08 5D006 BA10 BA19 CA04 DA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に非磁性である下地層と
    その上に強磁性粉末を結合剤中に分散した磁性層を少な
    くとも一層設けた磁気記録媒体において、磁性層中に平
    均粒径0.05μm〜1μmのダイヤモンドを含有し、
    下地層に下記の一般式(1)、(2)から選ばれる少な
    くとも1種の化合物を含むことを特徴とする磁気記録媒
    体。 【化1】 ただし、R1は炭素数1〜2のアルキル基、 R2、R3、R4は炭素数4〜21の炭化水素基
  2. 【請求項2】 前記磁性層の厚みが0.05μm〜1μ
    mであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 ディスク型磁気記録媒体であることを特
    徴とする請求項1または2記載の前記の磁気記録媒体で
    ある。
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