JP2001325085A - 印刷システム - Google Patents

印刷システム

Info

Publication number
JP2001325085A
JP2001325085A JP2000145092A JP2000145092A JP2001325085A JP 2001325085 A JP2001325085 A JP 2001325085A JP 2000145092 A JP2000145092 A JP 2000145092A JP 2000145092 A JP2000145092 A JP 2000145092A JP 2001325085 A JP2001325085 A JP 2001325085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
processing unit
shading
painting
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000145092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Tasaka
和孝 田坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000145092A priority Critical patent/JP2001325085A/ja
Publication of JP2001325085A publication Critical patent/JP2001325085A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラスタライズ処理の高速化を図ることが可能
な印刷システムを提供する。 【解決手段】 印刷システム1は、高解像度展開部15
A,15Bなどにより生成された塗り処理用データに基
づいて描画画像の各画素の階調値を描画画像格納メモリ
19に書き込む処理を行う塗り処理部16A,16B
と、描画画像格納メモリ19に書き込まれた各画素の階
調値を所定の基準にしたがって二値化する網掛け処理を
行う網掛け処理部17とを備える。(奇数ライン)塗り
処理部16Aおよび(偶数ライン)塗り処理部16B
は、網掛け処理部17による網掛け処理に対して並列的
にクリア処理を行い、網掛け処理部17は、塗り処理部
16Aにおいて塗り処理が行われた奇数番目のラインに
ついての網掛け処理と塗り処理部16Bにおいて塗り処
理が行われた偶数番目のラインについての網掛け処理と
を連続的に交互に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルデータに
基づくラスタライズ処理を効率化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル印刷システムにおいては、ペー
ジ記述言語によるデータ,PDF(Portable Document
Format)データ等のドキュメントデータ(電子ぺージデ
ータ)に基づいてラスタライズデータを生成するラスタ
ライズ処理が行われた後、そのようにして生成された網
点化されたラスタライズデータを用いて実際の印刷用紙
への出力動作が行われる。
【0003】ここで、このような印刷システムにおい
て、あらかじめ部品画像を準備しておき、それらの部品
画像をベースとなる画像上において重ね合わせた描画画
像を印刷することが行われる場合がある。
【0004】このような技術においては、ラスタライズ
処理の処理時間が十分に高速でないため、部品画像につ
いてのラスタライズデータ(網点化データ)をあらかじ
め作成しておき、描画画像の該当領域を部品画像のラス
タライズデータ(網点化データ)に差し替えることによ
り、所望の描画画像を得ることが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラスタ
ライズデータは、その画素位置におけるオン/オフの二
値化情報を表すデータ(網点化データ)として得られて
いるデータであるため、このラスタライズデータを差し
替える動作によって部品画像の貼り付け動作を行う場合
には、この網点化データの下側にある貼り付けられる側
の画像の階調値(画素値)情報を利用することができな
いなど、可変部品の重ね合わせにおいて、その表現の自
由度が制限されるという問題も存在する。
【0006】このような問題は、上記のようなドキュメ
ントデータに基づいて網点化データを作成するラスタラ
イズ処理に時間がかかることに起因しており、ラスタラ
イズ処理を高速化することが望まれる。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、ラス
タライズ処理の高速化を図ることが可能な印刷システム
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、印刷システムであって、
印刷対象となる描画画像の画像情報を格納する描画画像
格納メモリと、前記描画画像に関する塗り処理用データ
に基づいて、前記描画画像の各画素の階調値を前記描画
画像格納メモリに書き込む処理と、前記描画画像格納メ
モリに書き込まれた値を一旦クリアするクリア処理とを
行う塗り処理部と、前記描画画像格納メモリに書き込ま
れた各画素の階調値を所定の基準にしたがって二値化す
ることにより前記描画画像を得る網掛け処理を行う網掛
け処理部と、を備え、前記塗り処理部は、前記描画画像
において所定の方向に延びる各ラインについての塗り処
理およびクリア処理を行う複数のライン処理部を有し、
前記複数のライン処理部のうちの少なくとも1つの処理
部は、前記網掛け処理部による網掛け処理に対して並列
的にクリア処理を行い、前記網掛け処理部は、前記複数
のライン処理部のそれぞれにおいて塗り処理が行われた
各ラインについての網掛け処理を順次に行うことを特徴
とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の印刷システムにおいて、前記複数のライン処理部は、
前記描画画像において所定の方向に延びる奇数番目のラ
イン上に配列される各画素についての塗り処理およびク
リア処理を行う奇数処理部と、前記描画画像において前
記所定の方向に延びる偶数番目のライン上に配列される
各画素についての塗り処理およびクリア処理を行う偶数
処理部と、を有し、前記奇数処理部および前記偶数処理
部のうちの少なくとも一方の処理部は、前記網掛け処理
部による網掛け処理に対して並列的にクリア処理を行
い、前記網掛け処理部は、前記奇数処理部において塗り
処理が行われた奇数番目のラインについての網掛け処理
と前記偶数処理部において塗り処理が行われた偶数番目
のラインについての網掛け処理とを交互に行うことを特
徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の印刷システムにおいて、前記描画画像
を複数の短冊状の区分領域に区分する区分手段と、前記
複数の区分領域の中から画像処理の対象となる対象区分
領域を選択する選択手段と、をさらに備え、前記選択手
段は、前記複数の区分領域の中から複数の対象区分領域
を選択し、前記塗り処理部、および前記網掛け処理部
は、前記複数の対象区分領域のそれぞれに対する動作を
互いに独立に行うことが可能であることを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の印刷システムにおいて、前記網掛け処理後のラスタラ
イズデータに基づいて印刷出力を行う複数のヘッド部、
をさらに備え、前記複数のヘッド部は、前記複数の対象
区分領域のそれぞれについての印刷出力を互いに独立に
行うことを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の印刷システムにおいて、前
記塗り処理部は、前記描画画像に含まれる複数の部品の
それぞれに関する各画素の階調値を合成し、当該合成し
た階調値を前記描画画像格納メモリに書き込む処理を行
うことを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の印刷システムにおいて、前記描画画像に含まれる複数
の部品のうち少なくとも一つは、各印刷対象物ごとに異
なる可変印刷部品であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】<A.第1実施形態> <A1.印刷システムの概要>図1は、上記のような画
像処理を伴う印刷を行う印刷システム1(1A)に関す
る構成を示す概略図である。この印刷システム1は、対
象印刷物のドキュメントデータ(デジタルデータ)に基
づいて印刷を行う印刷システムであって、印刷制御装置
20(20A)と印刷出力装置30(30A)とを備え
る。
【0015】印刷制御装置20は、ページ記述言語によ
るデータ,PDFデータ等のドキュメントデータ(電子
ぺージデータ)に対してRIP処理(ラスタライズ処
理)を行ってラスタライズデータを生成した後に、印刷
出力装置30に対してラスタライズデータを出力する装
置である。なお、ドキュメントデータは、通信線CLに
接続された他のクライアントコンピュータ(以下「クラ
イアント」とも称する)Cから通信線CLを介して印刷
制御装置20が受信することなどによって得ることがで
きる。このように、この印刷制御装置20は、ドキュメ
ントデータに基づきラスタライズデータを生成する画像
処理機能を有しており、「画像処理装置」とも称するこ
とができる装置である。
【0016】また、印刷出力装置30は、印刷制御装置
20から出力されたデータに基づき、各印刷用紙等に対
する印刷出力を実際に行う装置である。このような印刷
出力装置30としては、トナーあるいは各種インキなど
を用いて直接紙に印刷するものや、レーザなどを用いて
フィルムあるいは印刷版に描画するものなどがある。
【0017】つぎに、印刷制御装置(画像処理装置)2
0についてさらに詳しく説明する。図2は、印刷制御装
置20のハードウエア構成を示す概念図である。
【0018】CPU2は、バスラインBNおよび入出力
インターフェースIFを介して、記憶部3、メディアド
ライブ4、表示部5、入力部6、通信部7、画像処理ボ
ード8などに接続されている。
【0019】記憶部3は、ROMやRAMなどの半導体
メモリ(以下、単に「メモリ」とも称する)、およびハ
ードディスク(磁気記憶装置)などの大容量の記憶媒体
などにより構成されている。この記憶部3には、基本ソ
フトであるOS(オペレーティングシステム)が格納さ
れているほか、このコンピュータシステムを印刷制御装
置として機能させるためのアプリケーションソフトウエ
アプログラム(以下、単に「プログラム」とも称する)
をも格納することができる。さらに、この記憶部3にお
いては、上記のプログラムにおいて用いられる各種デー
タや、クライアントCから送信されてきたドキュメント
データなどが格納される。
【0020】メディアドライブ4は、CD−ROM、D
VD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディス
クなどの可搬性の記録媒体9からその中に記録されてい
る情報を読み出す。読み出された情報は、そのまま用い
られる他、一旦記憶部3に格納された後に用いられるこ
とも可能である。たとえば、上記のプログラムを、その
プログラムを記録した記録媒体9から読み出して実行す
ることが可能であることに加え、一旦記憶部3のハード
ディスク内に格納して実行することも可能である。
【0021】表示部5は、カラーディスプレイなどを備
えており、入力部6は、キーボードやマウスなどを備え
ている。操作者は、表示部5および入力部6を介して、
印刷するデータを選択したり、印刷順序を指定したり、
印刷部数を設定することなどが可能である。
【0022】通信部7は、外部とのデータの授受を行う
ものであり、たとえば、外部のクライアントCから通信
線CLを介して送られてくる各種データ(ドキュメント
データなど)を受け取ることが可能である。
【0023】画像処理ボード8は、後述する所定の処理
を行うためのICチップや半導体メモリなどにより構成
されており、印刷出力用のデータであるラスタライズデ
ータを生成する画像処理を行う。この画像処理ボード8
は、(後述の)「高解像度展開処理」、「塗り処理」、
「網掛け処理」などの各種処理を行うためにハードウエ
ア的に構成されたものである。このような各処理は、上
記のプログラムにおいてソフトウエアにより実現するこ
とも可能であるが、この実施形態においては、この各処
理を実現するハードウエアを設けることにより一層の高
速化を図る場合について説明する。
【0024】また、画像処理ボード8において生成され
たラスタライズデータは、画像処理ボード8のメモリ
(バッファメモリ)内に格納された後、印刷出力装置3
0へ向けて出力される。なお、この印刷出力装置30へ
の出力は、バッファメモリを介することを必ずしも要さ
ず印刷出力装置30へ直接に出力してもよい。
【0025】図3は、印刷制御装置20の機能的構成を
示す概念図である。なお、この図3には、画像処理ボー
ド8のハードウエア構成も併せて示されている。
【0026】印刷制御装置20は、ドキュメントデータ
を格納するドキュメントデータ格納部11と、ドキュメ
ントデータをアウトラインベクター化するインタプリタ
部12と、このアウトラインベクター化されたデータに
基づき短冊分割処理(区分処理)を行う短冊処理部13
とを有している。また、印刷制御装置20は、ベクター
ラスター変換部14、高解像度展開部15、塗り処理部
16をも有しており、これらの処理部により、次のよう
な各動作を行う。すなわち、描画画像P1(図4)を構
成する複数の部品(図5のPA1〜PA8)のそれぞれ
について、各部品PA1〜PA8と短冊領域Di(図
6)との交点などの情報をも利用した上で、その各短冊
領域に関連する画像部分をタイル単位で切り出して、高
解像度展開部15のタイル画像登録部24により貼付画
像格納メモリ21に登録し、その後、高解像度展開部1
5の画素/画素数作成処理部25により所定のラインに
おける同一画素値の連続数等を求め、さらに、塗り処理
部16により各画素の画素値を描画画像格納メモリ19
に書き込む処理を行う。なお、描画画像格納メモリ19
は、印刷対象となる描画画像の画像情報を格納するメモ
リである。また、「タイル」とは、部品画像の便宜上の
管理単位であり、複数の画素を含む所定の大きさ(たと
えば16画素×16画素など)を有する矩形領域を意味
する。
【0027】これにより、画像の高解像度展開、すなわ
ち、比較的高解像度の画像上において低解像度の画像を
回転させた状態で描画することが可能になる。以下で
は、各処理部についてさらに詳細に説明する。
【0028】ドキュメントデータ格納部11は、クライ
アントCから送信されてきた(あるいは印刷制御装置2
0内の編集機能等を用いて生成された)ドキュメントデ
ータなどを格納する。
【0029】インタプリタ部12は、ページ記述言語
(あるいはドキュメント記述言語)などで記述されたド
キュメントデータに基づいて、アウトラインデータ(ベ
クターベースデータあるいは輪郭ベクターデータとも称
する)を作成する。たとえば、円を表す線画は、ドキュ
メントデータにおいては、中心座標位置と半径の大きさ
とを表すデータとして記述されており、インタプリタ部
12は、このような円をアウトラインデータに変換す
る。このアウトラインデータは、始点と終点と向きとの
3つの要素を有するベクトル表示により、各線画を表す
データである。
【0030】短冊処理部13は、処理対象となる画像
(描画画像P1)を複数の短冊状の区分領域Di(i=
1,2,3,...)(図6参照)に区分する領域区分部
13aと、複数の区分領域Diの中から画像処理の対象
となる対象区分領域DTを選択する対象区分領域選択部
13bとを有している。なお、図6は、描画画像P1を
複数の区分領域Diに区分し、そのうちの1つの区分領
域を対象区分領域DTを選択して処理する場合を概念的
に示す図である。このように、画像を複数の区分領域に
区分して各区分領域毎に画像処理を行うことにより、後
述するように、高速処理を行うために処理対象となる画
像情報をメモリに展開した上で処理を施すにあたって、
そのメモリ容量を低減することが可能になる。
【0031】ベクターラスター変換部14は、インタプ
リタ部12で作成されたアウトラインデータ(ベクター
ベースデータ)をラスター変換する(ビットマップ座標
に変換する)処理を行う処理部である。ここにおいて、
アウトラインデータは、描画画像P1を構成する各部品
ごとに管理されている。この部品には、「画像部品」
(写真画像などがこれに該当する)と、「チント部品」
(円、矩形、線等の線画がこれに該当する)とが存在す
る。なお、「画像部品」は、その部品領域内の各画素の
値が(通常)画素毎に異なるのに対して、「チント部
品」は、その部品領域内の各画素の値が同一であるとい
う特質を有している。
【0032】このうち、その部品が「チント部品」であ
る場合には、このベクターラスター変換部14におい
て、チントについての各画素の画素値に関するデータ
(各ラインごとの開始点の位置とその画素値とその連続
数)が取得され、これに基づいて、描画画像格納メモリ
19に登録するための登録コマンド(以下、「チント画
像登録コマンド」とも称する)が生成される。そして、
次述する高解像度展開部15での処理を行うことなく、
この登録コマンドにしたがって、塗り処理部16におい
て描画画像格納メモリ19への書き込み処理が行われ
る。
【0033】一方、その部品が「画像部品」を表すデー
タの場合には、次述する高解像度展開部15などにおい
てその解像度に応じた変更等を加えた上で各描画画像P
1における各画素の画素値を得るための登録コマンド
(以下、「展開部品登録コマンド」)を生成する処理が
行われ、その後、その登録コマンドにしたがって塗り処
理部16(後述)において描画画像格納メモリ19へ書
き込まれる。その際、このベクターラスター変換部14
は、高解像度展開部15の処理に用いられる所定のパラ
メータを算出し、これらのパラメータを高解像度展開部
15に引き渡す処理を行うとともに、タイル画像登録部
24(後述)におけるタイル画像の登録動作において用
いられる登録コマンド(以下、「タイル画像登録コマン
ド」)の作成処理をも行う。
【0034】つぎに、高解像度展開部15、塗り処理部
16、網掛け処理部17などについて説明する。上記の
インタプリタ部12、短冊処理部13、およびベクター
ラスター変換部14の各機能部は、印刷制御装置20に
おけるプログラムの実行により機能的に構成される処理
部であるが、これに対して、これらの高解像度展開部1
5、塗り処理部16、および網掛け処理部17は、画像
処理ボード8内に構成されるICなどのハードウエアを
用いて構成される処理部であり、それぞれ、「高解像度
展開処理」、「塗り処理」、および「網掛け処理」など
の各種処理を行う。上述したように、これらの各処理部
をハードウエアとして構成することによってさらなる高
速化を図るのである。
【0035】高解像度展開部15は、タイル画像登録部
24と画素/画素数作成処理部25とを有しており、比
較的低解像度の「画像部品」を、比較的高解像度の描画
画像P1の解像度に合わせる処理を行うものである。こ
れにより、低解像度の画像部品の画像が描画画像P1の
解像度に合わせて高解像度に展開される。
【0036】このうちタイル画像登録部24は、貼付画
像予備格納部18に格納されタイル単位で管理されてい
る「画像部品」のうち、対象区分領域DTに対応する画
像情報を、貼付画像格納メモリ21に対して転送して登
録する処理を行う。このようなタイル画像の登録動作
は、上述のベクターラスター変換部14において生成さ
れたタイル画像登録コマンドにしたがって行われる。
【0037】なお、貼付画像予備格納部18は、ドキュ
メントデータ格納部11に記憶されるドキュメントデー
タのうち「画像部品」(貼付画像)を表す部品を格納し
ておく格納部である。この貼付画像予備格納部18に格
納されるデータは、ベクターラスター変換部14および
高解像度展開部15などによって適宜参照される。
【0038】また、画素/画素数作成処理部25は、上
記のタイル画像登録部24により貼付画像格納メモリ2
1に登録された情報などを利用して、貼付画像(画像部
品)上の同一画素に対応する描画画像P1の所定方向に
おける画素の連続数などを求める。これにより、貼付画
像(画像部品)が貼り付けられた状態における描画画像
P1についての情報を得ることができる。なお、この高
解像度展開部15においては、貼付画像(画像部品)上
の同一画素に対応する描画画像P1の所定方向における
画素の連続数などの情報を含む展開データ登録コマンド
の作成が行われるが、描画画像格納メモリ19への書込
動作は、次の塗り処理部16により行われる。
【0039】塗り処理部16は、処理対象の部品が「画
像部品」を表すデータの場合には、「展開部品登録コマ
ンド」に基づいて、描画画像P1の各画素値を描画画像
格納メモリ19に書き込む動作(描画動作)を行う。上
述したように、この「展開部品登録コマンド」は、部品
画像における同一画素に対応する描画画像P1の所定方
向における画素の連続数などの情報を含むデータとし
て、高解像度展開部15において求められるものであ
る。この塗り処理により、貼付画像(画像部品)が仮想
的に貼り付けられた描画画像P1を、描画画像格納メモ
リ19上に展開された状態で得ることができる。すなわ
ち、上記の高解像度展開部15において求められた情報
を反映した描画画像P1の画像情報を得ることができ
る。
【0040】また、塗り処理部16は、処理対象の部品
が「チント部品」である場合には、ベクターラスター変
換部14において生成された登録コマンド(「チント画
像登録コマンド」)にしたがって、描画画像格納メモリ
19への書き込み処理を行う。
【0041】以上のように、短冊状の対象区分領域DT
に対して、ベクターラスター変換部14、高解像度展開
部15、および塗り処理部16などによる描画画像P1
の生成のための各処理が各部品毎に順次に実行され、描
画画像格納メモリ19へ実際に書き込まれる。このよう
な部品ごとの動作を繰り返すことにより、描画画像格納
メモリ19に描画画像P1の画像を形成することができ
る。なお、描画画像格納メモリ19への書込動作は、上
記のように、生成された登録コマンドに基づいてすぐに
描画画像格納メモリ19に書き込む動作を部品毎に行う
動作に限定されず、部品毎の登録コマンドを、一旦、所
定のディスクあるいはメモリ(図示せず)に記憶させた
後、複数の部品に関する登録コマンドをまとめて実行す
ることにより、描画画像格納メモリ19に書き込むよう
にしてもよい。
【0042】また、網掛け処理部17は、網掛け処理
(網点化処理ともいう)を行う。この網掛け処理は、描
画画像格納メモリ19に書き込まれた描画画像P1の各
画素の階調値(画素値)を所定の基準にしたがって二値
化することにより描画画像を得る処理である。二値化さ
れた描画画像は、単位面積あたりの印刷インキ等の付着
面積の割合により印刷時の濃度表現を行う。
【0043】ここで、上記において、ドキュメントデー
タ格納部11および貼付画像予備格納部18は大容量の
データを格納するため、ハードディスクなどの磁気記録
方式の記憶媒体によって構成されることが好ましく、ま
た、描画画像格納メモリ19および貼付画像格納メモリ
21は、高速処理を可能にするため半導体メモリなどに
より構成されることが好ましい。
【0044】<A2.詳細構成および動作>つぎに、印
刷制御装置20における印刷用画像データの生成処理動
作について説明する。また、併せて、印刷制御装置20
の詳細構成についても説明する。
【0045】ここでは、図4および図5に示すように、
複数の部品画像PAi(i=1,...,8)により構成
される描画画像P1の印刷用画像データである網点化デ
ータ(ラスタライズデータ)を生成する処理について説
明する。図4は描画画像P1の全体を示す概念図であ
り、図5は複数の部品画像PAiのそれぞれを示す概念
図である。ここでは、複数(8種類)の部品画像PA1
〜PA8がこの順序で重ねられることにより、描画画像
P1を構成する場合について説明する。
【0046】上記のインタプリタ部12(図3参照)に
よって、処理対象のドキュメントデータがアウトライン
データに変換された後、さらに短冊処理部13によっ
て、複数の短冊状の区分領域Di(i=1,2,
3,...)(図6参照)に区分される。そして、複数の
区分領域Diの中から画像処理の対象となる対象区分領
域DTが選択され、各対象区分領域DTに対して順次に
印刷用の画像データの生成処理(および出力処理)が施
される。
【0047】そして、各対象区分領域DTに含まれる複
数の部品画像PA1〜PA8のそれぞれを処理対象部品
とする以下の処理が、この順序で順次に行われることに
より、描画画像P1を構成することが可能になる。
【0048】ベクターラスター変換部14は、処理対象
とする部品が「画像部品」であるか「チント部品」であ
るかを判断し、その判断結果に応じた処理が以降におい
て行われる。
【0049】まず、処理対象とする部品が「画像部品」
である場合には、ベクターラスター変換部14において
算出された所定のパラメータ等が高解像度展開部15に
引き渡され、高解像度展開部15における処理が行われ
た後、塗り処理部16において描画画像P1における高
解像度の各画素の画素値を描画画像格納メモリ19に書
き込む処理(すなわち塗り処理)が行われる。
【0050】また、処理対象とする部品が「チント部
品」である場合には、ベクターラスター変換部14によ
り「チント部品」を描画するための「チント画像登録コ
マンド」が生成された後、次の高解像度展開部15によ
る処理を経ることなく、塗り処理部16による処理に移
行する。そして、塗り処理部16において、「チント画
像登録コマンド」にしたがって描画画像格納メモリ19
に各画素の画素値を書き込む処理が行われる。
【0051】なお、この「チント画像登録コマンド」
は、対象区分領域DT内のその部品の所定方向(ここで
はy方向(図6))の1ラインに含まれる複数の画素に
関する画素値に関するデータを含んでおり、処理対象の
部品が「チント部品」の場合には、この「チント画像登
録コマンド」が「塗り処理用データ」(後述)に該当す
る。
【0052】以下では簡単化のため、各部品がいずれも
「画像部品」であるものとして対象区分領域DTに対す
る各処理を行う場合について詳述する。
【0053】図7は、ハードウエアとして構成される高
解像度展開部15、塗り処理部16、および網掛け処理
部17の一例を表す図である。ここでは、対象区分領域
DT内の各部品についての3つの処理(すなわち高解像
度展開処理、塗り処理、網掛け処理)をパイプライン処
理により行う場合を例示する。
【0054】具体的には、まず、高解像度展開部15に
よって、対象区分領域DT内の各部品の所定方向(ここ
ではy方向(図6))の1ラインに含まれる複数の画素
に関する画素値に関するデータ(以下、「塗り処理用デ
ータ」とも称する)が生成される。
【0055】つぎに、この塗り処理用データに基づい
て、塗り処理部16によって、描画画像P1の各画素の
階調値を描画画像格納メモリ19に書き込む処理が行わ
れる。
【0056】さらに、網掛け処理部17によって、描画
画像格納メモリ19に書き込まれたデータを網点化する
網掛け処理が行われた後に、印刷出力装置30へ向けて
出力される。この網掛け処理は、網掛けパターンメモリ
23にデータとして格納された所定の基準に基づいて行
われる。
【0057】また、この網掛け処理は、複数の部品につ
いての塗り処理の結果に対して行われる処理である。
【0058】図8は、部品が単一の場合についての塗り
処理および網掛け処理の動作を表すタイミングチャート
であり、図9は、対象区分領域DT内の各ラインLi
(i=1,2,3,...)を示すものである。図8に示
すように、まず、高解像度展開処理部15は、各ライン
Liに対する塗り処理部16における塗り処理が開始さ
れるまでにその各ラインLiに対する所定のデータ(塗
り処理用データ)を生成し、見かけ上、対象区分領域D
Tについては高解像度展開処理と塗り処理とが並列的に
行われる。塗り処理部16によって各ラインLi上の画
素についての階調値が描画画像格納メモリ19に書き込
まれた後(すなわち塗り処理が行われた後)、その描画
画像格納メモリ19に格納されている各ラインLiに関
する情報に基づいて網掛け処理部17による網掛け処理
が行われる。すなわち、その対象区分領域DT内の各ラ
インLiについて、第1ラインL1(図9)から順次に
網掛け処理が行われる。このように、ハードウエアとし
て構成された3つの処理部(高解像度展開部15、塗り
処理部16、および網掛け処理部17)によるパイプラ
イン処理により、高速化を図ることが可能である。
【0059】しかしながら、描画画像格納メモリ19に
格納されている複数のラインLiのうち、網掛け処理部
17による網掛け処理が既に行われたラインについて
は、次の対象区分領域DTについての塗り処理部16を
行うにあたってクリア処理を行う必要がある。たとえ
ば、網掛け処理部17がラインL1についての網掛け処
理を終えた後、次のラインL2に関する網掛け処理を行
う前に、塗り処理部16が描画画像格納メモリ19にお
けるラインL1に関する部分を一旦クリアする(通常は
ゼロに設定する)クリア処理を行う必要がある。これ
は、塗り処理部16における塗り処理がライン上の全て
の画素についての書き込み処理を行うのではなく、その
部品が存在する位置に対応する画素についてのみ書き込
み動作を行うことに起因するものである。すなわち、そ
のライン上の複数の画素の中には書き込みが行われない
画素も存在し得るため、全ての画素の階調値をあらかじ
めクリアするクリア処理を行う必要があることによるも
のである。ここでは、既に網掛け処理が終わったライン
に関する情報を描画画像格納メモリ19においてクリア
することが必要になる。
【0060】そして、このクリア処理を行う期間におい
ては、網掛け処理部17と塗り処理部16とは描画画像
格納メモリ19に対して同時にアクセスすることができ
ないので、網掛け処理部17は、塗り処理部16による
ラインL1に関するクリア処理が終了するまで、次のラ
インL2についての網掛け処理を行うことができない。
【0061】このように、塗り処理部16は、第1ライ
ンL1に関する塗り処理を実行した後、第2ラインL2
に関する塗り処理を実行する前に、ラインL1に関する
クリア処理を行う。また、網掛け処理部17は、第1ラ
インL1に関する網掛け処理の実行後、塗り処理部16
によるラインL1に関するクリア処理が終了するまで待
つ必要があるため、すぐに第2ラインL2に関する網掛
け処理を実行することができないことになる。この場
合、網掛け処理部17において「待ち」が発生すること
になり、効率的な処理を行うことができない。
【0062】これに対して、この実施形態においては、
上述のようなパイプライン処理部27(図7および図
8)の構成を採用する代わりに、次述するような改変を
加えた構成を採用する。これにより、さらに効率的な処
理を行うことが可能になる。
【0063】図10は、この実施形態に係るパイプライ
ン処理部27を表す図である。図10に示すように、パ
イプライン処理部27は、高解像度展開部15、塗り処
理部16、および網掛け処理部17などを有している。
これらの各処理部は、ASIC(application-specific
integrated circuit)などとしてハードウエア化され
ている。ここでは、対象区分領域DT内の各部品につい
ての3つの処理(すなわち高解像度展開処理、塗り処
理、網掛け処理)をパイプライン処理化して行う。
【0064】まず、塗り処理部16は、2つの処理部
(すなわち奇数ライン塗り処理部16A,16C、およ
び偶数ライン塗り処理部16B,16D)として構成さ
れている。この奇数ライン塗り処理部(以下、「奇数処
理部」とも称する)16A,16Cは、描画画像P1の
対象区分領域DTにおいて所定の方向(y方向)に延び
る奇数番目のラインL1,L3,L5,...上に配列さ
れる各画素についての塗り処理およびクリア処理を行
う。同様に、偶数ライン塗り処理部(以下、「偶数処理
部」とも称する)16B,16Dは、描画画像P1の対
象区分領域DTにおいて所定の方向(y方向)に延びる
偶数番目のラインL2,L4,L6,...上に配列され
る各画素についての塗り処理およびクリア処理を行う。
なお、塗り処理部16による塗り処理が開始される前に
おいては、各描画画像格納メモリ19(19A〜19
D)は、初期状態にクリアされているものとする。
【0065】また、これに応じて、高解像度展開部15
も、2つの処理部(すなわち奇数ライン展開処理部15
Aおよび偶数ライン展開処理部15B)として構成され
ている。奇数ライン展開処理部(以下、「奇数展開処理
部」とも称する)15Aは、描画画像P1の対象区分領
域DTにおいて所定の方向(y方向)に延びる奇数番目
のライン上に配列される各画素についての高解像度展開
処理を行い、偶数ライン展開処理部(以下、「偶数展開
処理部」とも称する)15Bは、描画画像P1の対象区
分領域DTにおいて所定の方向(y方向)に延びる偶数
番目のライン上に配列される各画素についての高解像度
展開処理を行う。
【0066】そして、網掛け処理部17は、奇数処理部
16A,16Cにおいて塗り処理が行われた奇数番目の
ラインについての網掛け処理と偶数処理部16B,16
Dにおいて塗り処理が行われた偶数番目のラインについ
ての網掛け処理とを交互に行う。
【0067】ここにおいて、奇数ライン塗り処理部は、
2つの処理部16A,16Cにより構成され、偶数ライ
ン塗り処理部も、2つの処理部16B,16Dにより構
成されている。また、各処理部16A〜16Dは、各描
画画像格納メモリ19A〜19Dに対して、それぞれ独
立にアクセス可能となるように構成されている。これに
より、後述するように、2つの対象区分領域DTに対す
る処理を並列的に行うことなどによる高速化を図ること
ができる。
【0068】図11は、部品が単一の場合についての塗
り処理および網掛け処理の動作を表すタイミングチャー
トである。複数の区分領域Diについて、順次に対象区
分領域DTとして選択して塗り処理および網掛け処理を
施していく場合について説明する図である。なお、この
図11においては示していないが、図8と同様、塗り処
理において必要な情報は、高解像度展開部15による処
理によって生成されているものとする。
【0069】塗り処理部16として2つの処理部(奇数
処理部16A,16C、および偶数処理部16B,16
D)は、それぞれ独立に別個のラインについての塗り処
理を順次に行う。このうち奇数処理部16A,16Cは
奇数ライン(第1,3,5,7,9,11,...番目の
ライン)についての塗り処理を順次に行い、偶数処理部
16B,16Dは偶数ライン(第2,4,6,8,1
0,12,...番目のライン)についての塗り処理を順
次に行う。
【0070】また、奇数処理部16Aおよび偶数処理部
16Bは、奇数番目の区分領域Diについての塗り処理
を行い、奇数処理部16Cおよび偶数処理部16Dは、
偶数番目の区分領域Diについての塗り処理を行う。こ
のように、奇数処理部16Aおよび偶数処理部16Bに
より構成される奇数区分領域処理部と、奇数処理部16
Cおよび偶数処理部16Dにより構成される偶数区分領
域処理部とによって、複数の区分領域Diに関する塗り
処理が順次に行われることになる。
【0071】まず、塗り処理部16のうち奇数区分領域
処理部によって、区分領域D1についての塗り処理が行
われる。具体的には、奇数処理部16Aにおいて区分領
域D1内の奇数ラインについての塗り処理が行われ、偶
数処理部16Bにおいて区分領域D1内の偶数ラインに
ついての塗り処理が行われる。
【0072】そして、この塗り処理が終わると、時刻t
10から時刻t20に至るまで区分領域D1についての
網掛け処理が開始される。ここにおいて、この期間にお
いては、塗り処理が終了した各ラインについて、描画画
像格納メモリ19に格納された情報のクリア処理もが同
時に行われる。この点において、図8の場合と大きく異
なる動作となる。以下に具体的に説明する。
【0073】まず、時刻t10において、網掛け処理部
17が区分領域D1の第1ラインL1についての網掛け
処理を開始する。
【0074】そして、その第1ラインL1についての網
掛け処理が終了すると、引き続き、区分領域D1の第2
ラインL2についての網掛け処理が開始される。
【0075】網掛け処理部17が区分領域D1の第2ラ
インL2についての網掛け処理を行っている期間におい
て、奇数処理部16Aは、網掛け処理部17による処理
を終えた区分領域D1の第1ラインL1に関するデータ
をクリアするクリア処理を並列的に行う。
【0076】ここにおいて、奇数処理部16Aは、網掛
け処理部17による第2ラインL2についての網掛け処
理に並行して、網掛け処理が既に終了した第1ラインL
1についてのクリア処理をあらかじめ行っておくことが
できる。これにより、後述するように、区分領域D1に
関する網掛け処理が終了する時刻t20において、すぐ
に次の担当区分領域である区分領域D3についての塗り
処理を行うことが可能になる。また、このような動作を
行うにあたって、第1ラインL1についての網掛け処理
に引き続いて第2ラインL2についての網掛け処理を行
うことが可能になる。すなわち、第2ラインL2の網掛
け処理を第1ラインL1の網掛け処理に対して連続的に
行うことが可能になるので、網掛け処理部17の処理に
おいて「待ち」が発生することを防止して、効率的な処
理を行うことが可能である。
【0077】さらに、区分領域D1の第2ラインL2に
ついての網掛け処理が終了すると、引き続き、区分領域
D1の第3ラインL3についての網掛け処理が開始され
る。
【0078】網掛け処理部17が区分領域D1の第3ラ
インL3についての網掛け処理を行っている期間におい
ては、偶数処理部16Bは、網掛け処理部17による処
理を終えた区分領域D1の第2ラインL2に関するデー
タをクリアするクリア処理を並列的に行う。
【0079】ここにおいて、偶数処理部16Bは、網掛
け処理部17による第3ラインL3についての網掛け処
理に並行して、網掛け処理が既に終了した第2ラインL
2についてのクリア処理をあらかじめ行っておくことが
できる。これにより、区分領域D2に関する網掛け処理
が終了する時刻t20において、すぐに次の担当区分領
域である区分領域D4についての塗り処理を行うことが
可能になる。また、このような動作を行うにあたって、
第3ラインL3の網掛け処理を第2ラインL2の網掛け
処理に対して連続的に行うことが可能になるので、網掛
け処理部17の処理において「待ち」が発生することを
防止して、効率的な処理を行うことが可能である。な
お、「連続的に」とは、厳密な意味で間断なく完全に連
続している場合のみならず、上記のような非効率的な待
ち時間を生じない程度に連続することをも意味するもの
とする。
【0080】このように、網掛け処理部17は、奇数処
理部16Aおよび偶数処理部16Bのうちの一方の処理
部によるクリア処理に対して、並列的に網掛け処理を行
うことができる。より具体的には、複数のライン処理部
(奇数処理部、偶数処理部)のそれぞれは、網掛け処理
が終了したラインについてのクリア処理を、次のライン
についての網掛け処理に対して並列的に行うことができ
る。したがって、描画画像格納メモリ19内の各ライン
についてのクリア処理を行って、次の対象区分領域DT
についての塗り処理を開始する前までに塗り処理を行う
準備を整えておくことが可能であり、かつ、網掛け処理
部17は、「待ち」を発生させることなく、対象区分領
域DTに関する網掛け処理を効率的に(連続的に)行う
ことが可能である。
【0081】以降、同様の処理を繰り返すことにより、
対象区分領域DT(区分領域D1)内の各ラインLi
(i=1,...,m;mは対象区分領域DT内のライン
数を表す)についての網点化データ(ラスタライズデー
タ)を生成して、印刷出力装置30に対して出力するこ
とができる。
【0082】このように、網掛け処理の終了したライン
について、奇数処理部16Aおよび偶数処理部16Bの
うちの一方の処理部がクリア処理を施す動作と並列的
に、網掛け処理部17は、網掛け処理を行うことが可能
であり、かつ、その網掛け処理を連続的に行うことがで
きる。したがって、奇数処理部および偶数処理部による
並列処理によって塗り処理が高速化されると共に、次の
区分領域Diを読み込むための準備動作に相当するクリ
ア処理を適宜に行いつつ複数のラインについての網掛け
処理を効率的に行うことが可能である。よって、描画画
像において所定の方向に延びる複数のラインについての
網掛け処理を高速に行うことが可能である。
【0083】以上のようにして、時刻t10から時刻t
20において、区分領域D1についての網掛け処理が行
われている期間において、奇数処理部16Cおよび偶数
処理部16Dは、区分領域D2に関する塗り処理を行っ
ておく。これにより、網掛け処理部17が区分領域D1
に関する網掛け処理を終了する時刻t20において、次
の区分領域D2に関する網掛け処理に用いられるデータ
を準備しておくことができる。
【0084】そして、時刻t20から時刻t30におい
て、網掛け処理部17によって、区分領域D2に関する
網掛け処理を行う。この処理は、上記の区分領域D1に
関する網掛け処理と同様である。この場合にも、奇数処
理部16Cおよび偶数処理部16Cのうちの一方の処理
部によるクリア処理に対して、網掛け処理部17が並列
的に網掛け処理を行うことができる。したがって、網掛
け処理部17は、「待ち」を発生させることなく、対象
区分領域DT(区分領域D1)に関する網掛け処理を効
率的に(連続的に)行うことが可能である。
【0085】ここにおいて、時刻t20から時刻t30
において、区分領域D2についての網掛け処理が行われ
ている期間において、奇数処理部16Aおよび偶数処理
部16Bは、区分領域D3に関する塗り処理を行う。こ
れにより、網掛け処理部17が区分領域D2に関する網
掛け処理を終了する時刻t30において、次の区分領域
D3に関する網掛け処理に用いられるデータを準備して
おくことができる。
【0086】上述したように、区分領域D3に関する塗
り処理結果が書き込まれる描画画像格納メモリ19A,
19Bについては奇数処理部16A,16Bにより時刻
t10から時刻t20に至る期間においてあらかじめク
リア処理がなされているので、この時刻t20以降にお
いて区分領域D3に関する塗り処理の結果を書き込むこ
とが可能である。したがって、区分領域D2についての
塗り処理を行った後において、次の区分領域D3につい
ての塗り処理を連続的に行うことが可能である。
【0087】同様に、区分領域D4に関する塗り処理結
果が書き込まれる描画画像格納メモリ19C,19Dに
ついては奇数処理部16C,16Dにより時刻t20か
ら時刻t30に至る期間においてあらかじめクリア処理
がなされているので、この時刻t30以降において区分
領域D4に関する塗り処理の結果を書き込むことが可能
である。したがって、区分領域D3についての塗り処理
を行った後において、次の区分領域D4についての塗り
処理を連続的に行うことが可能である。
【0088】このように、奇数処理部16Aおよび偶数
処理部16Bにより構成される奇数区分領域処理部と、
奇数処理部16Cおよび偶数処理部16Dにより構成さ
れる偶数区分領域処理部とによって、複数の区分領域D
iに関する塗り処理を順次にかつ連続的に行うことが可
能である。
【0089】ところで、上記においては、対象区分領域
DTに単一の部品が含まれる場合について主に説明した
が、複数の部品が含まれる場合にも適用することができ
る。その場合、塗り処理は、対象区分領域DT内の各ラ
インについての複数個の部品について塗り動作を繰り返
すことにより行われる。
【0090】ここで、対象区分領域DT内に含まれる部
品数が多い場合などにおいては、「網掛け処理」におけ
る負荷に比べて「塗り処理」における負荷が大きくなる
ことが考えられるが、これに対しては、塗り処理におけ
る同時描画可能な画素数を多くすることにより、塗り処
理の高速化を図ることが可能である。具体的には、所定
方向(y方向)に連続する所定数(たとえば4つ)の画
素について同時に塗り処理を行うことなどが可能であ
る。これにより、パイプライン処理における3つの処理
における負荷をより均等化することが可能である。
【0091】また、上記においては、単一のパイプライ
ン処理部27を設ける場合について説明したが、複数
(たとえば2つ)のパイプライン処理部を設け、各パイ
プライン処理部において、複数の区分領域Diの中から
選択された各対象区分領域DTに対して、網点化された
ラスタライズデータの生成処理を並列的に施すことも可
能である。
【0092】図12は、上記の処理を複数の対象区分領
域DTについて並列的に行う構成を示す図である。ここ
では、対象区分領域選択部13b(図3)により、2つ
の区分領域が対象区分領域DTとして選択され、2つの
パイプライン処理部27のそれぞれが別個の対象区分領
域DTについての処理を行い、2つのパイプライン処理
部27A,27Bのうちの一方からの出力がバッファ2
6Aまたはバッファ26Bを介してセレクタ28により
選択されて印刷出力装置30に対して出力される場合が
示されている。
【0093】パイプライン処理部27A,27Bのそれ
ぞれは、上記の奇数展開処理部15A、偶数展開処理部
15B、奇数処理部16A,16C、偶数処理部16
B,16D、網掛け処理部17などの各処理部を有して
おり、上記と同様の処理を行う。
【0094】パイプライン処理部27Aは、奇数番目の
区分領域Di(i=1,3,5,7,...)に含まれる
各ラインの処理を行う処理部であり、パイプライン処理
部27Bは、偶数番目の区分領域Di(i=2,4,
6,8,...)に含まれる各ラインの処理を行う処理部
である。
【0095】このようなパイプライン処理部27A,2
7Bによる処理を行うことにより、各パイプライン処理
部27Aに含まれる処理部15A,15B,16A〜1
6D,17と各パイプライン処理部27Bに含まれる処
理部15A,15B,16A〜16D,17とは、別個
の対象区分領域DTのそれぞれに対する動作を互いに独
立に行うことが可能であるので、各対象区分領域DTご
との並列処理によりさらに高速な処理が可能になる。し
たがって、印刷出力部での出力処理が高速である場合に
も、十分な速度で必要なラスタライズデータを生成する
ことが可能になる。
【0096】ところで、図5において、部品画像PA1
〜PA6,PA8は共通印刷部品であり、部品画像PA
7は可変印刷部品である。ここで「共通印刷部品」と
は、印刷対象物を複数冊子(部数)だけ印刷するにあた
って複数冊子にわたり共通する部分を表す部品画像を意
味し、「可変印刷部品」とは、印刷対象物を複数冊子印
刷するにあたって各冊子毎に異なる部分を表す部品画像
を意味する。図5においては、可変印刷部品である部品
画像PA7は、個人の顔や名前を表示するものであり、
各冊子ごとに異なる部品画像が準備される。上記のラス
タライズデータの生成処理を各冊子毎に異なる部品画像
PA7、および共通する部品画像PA1〜PA6,PA
8を用いて行うことにより、所望のラスタライズデータ
を生成して、印刷出力処理を行うことができる。この場
合において、可変印刷部品である部品画像PA7のみを
冊子数に応じた数だけ準備しておけばよいので、データ
を効率よく格納しておくことができる。
【0097】また、このような印刷対象物を印刷する場
合において、塗り処理部16は、描画画像P1に含まれ
る複数の部品のそれぞれに関する各画素の階調値を合成
し、当該合成した階調値を描画画像格納メモリ19に書
き込む処理を行う。具体的には、各画素について、書き
込もうとしている階調値Iとそれまでに書き込まれてい
た階調値Jとを所定の係数α,β(α+β=1)で表さ
れる係数を乗じて加算することによって、新たな階調値
K(=α×I+β×J)を算出し、その階調値Kを描画
画像格納メモリ19に書き込むことなどができる。α=
1の場合は上側の部品画像を完全に上書きすることに相
当し、α=0の場合は何もしないことに相当する。ま
た、このような係数α,βは、一定の値(固定値)とし
て定めることができる他、描画画像P1内の位置に応じ
て変化させる可変値として定めることもできる。
【0098】このような処理は、網掛け処理後のデータ
を可変部分について差し替える処理ではなく、その可変
印刷部品としての部品画像PA7を重ねる下側の部品画
像PA1〜PA6の各画素の階調値やその部品画像PA
7の上に重ねる上側の部品画像PA8の各画素の階調値
などを反映させてラスタライズデータを生成することが
可能な処理である。したがって、複数の部品を階調値の
段階で合成する処理を行うことなどによって多様な表現
を実現すること(言い換えれば自由度の高い印刷処理を
行うこと)が可能になる。なお、この多様な処理とし
て、チントにおけるトラップ処理などを行うことも可能
である。
【0099】そして、このような処理を行うにあたっ
て、上記のような構成を有する印刷システム1によれ
ば、印刷出力のためのラスタライズデータを高速に生成
することができるので、印刷実行までの時間を短縮し、
可変印刷部品を高速に印刷することが可能である。
【0100】<B.第2実施形態>この第2実施形態に
おいては、印刷出力装置30において複数のヘッド部を
有し、かつ、これら複数のヘッド部のそれぞれに対して
複数のパイプライン処理部27を設けることにより高速
処理を図る場合について説明する。
【0101】図13は、第2実施形態に係る印刷システ
ム1(1B)の一部を示す概念図であり、単一の印刷色
についての印刷を行う回転ドラムDM、その周囲に設け
られる複数のヘッド部HD、およびその近傍の処理部に
ついての構成を示す概念図である。図13の印刷出力装
置30Bは、電子写真方式による印刷出力装置を例示し
ており、回転ドラムDMの周囲には、(図示しない)ク
リーニング部、除電部、帯電部、現像部なども設けられ
ている。
【0102】この第2実施形態に係る印刷システム1
(1B)は、第1実施形態と同様、印刷制御装置20
(20B)および印刷出力装置30(30B)を有す
る。
【0103】ただし、印刷出力装置30Bは、複数のヘ
ッド部HDを有している点、および各ヘッド部HDに対
応する複数のパイプライン処理部27をも有している点
で相違している。
【0104】さらに、ラスタライズ処理のうち、ソフト
ウエア処理により行う前工程の処理(上記のベクターラ
スター変換部14における処理までに相当する処理)を
印刷制御装置20Bによって行う一方で、ハードウエア
処理により行う後工程の処理(上記の高解像度展開部1
5、塗り処理部16、網掛け処理部17における処理に
相当する処理)については、印刷出力装置30Bにより
行う点においても、第1実施形態の印刷システム1Aと
相違する。
【0105】また、上記の第1実施形態においては、2
つのパイプライン処理部27A,27Bを設け、セレク
タ28により選択した一方からの出力を印刷出力装置3
0に対して出力したが、この第2実施形態においては、
さらに多くの数のパイプライン処理部27のそれぞれか
らの出力をセレクタ28で選択することなく、直接的
に、印刷出力装置30における複数のヘッド部のそれぞ
れに対して出力する。
【0106】この印刷出力装置30は、網掛け処理後の
ラスタライズデータに基づいて印刷出力を行う複数(n
個)のヘッド部HD1〜HDnを備えている。これら複
数のヘッド部HD1〜HDnのそれぞれは、各対象区分
領域DTの幅に対応する印刷領域幅を有しており、これ
ら複数の対象区分領域DTのそれぞれについての印刷出
力を互いに独立に行うことが可能である。
【0107】また、複数のパイプライン処理部27は、
これらの各ヘッド部HD1〜HDnのそれぞれに対応し
て設けられており、各ヘッド部HD1〜HDnにおける
印刷動作に必要な印刷用データをこれら複数のパイプラ
イン処理部27により同時並列的に高速生成することが
可能である。したがって、ラスタライズデータの生成処
理および印刷出力処理をさらに高速に行うことが可能に
なる。
【0108】なお、図13においては、1色についての
処理を行う場合について示しているが、複数色について
の処理を行う場合には、同様の構成をさらにその印刷色
の数だけ設けることにより実現することが可能である。
【0109】<C.その他>上記実施形態においては、
描画画像P1においてy方向に延びる各ライン上に配列
される各画素について塗り処理等をまとめて行う場合に
ついて例示したが、これに限定されない。たとえば、x
方向に延びる各ラインについて同様の処理を行ってもよ
い。なお、主走査方向と副走査方向とを有する場合に
は、その連続性を利用して、主走査方向に延びる各ライ
ンごとに、高解像度展開処理、塗り処理、網掛け処理な
どを行うことが好ましい。
【0110】また、上記実施形態においては、描画画像
P1の各区分領域Diにおいて所定の方向に延びる各ラ
インについての塗り処理およびクリア処理を行う複数の
ライン処理部として、2つのライン処理部(奇数処理部
16A(16C)および偶数処理部16B(16D))
を有する場合を例示したが、これに限定されず、各ライ
ンについて処理を行う3つ以上の処理部を設けてもよ
い。この場合、複数のライン処理部のうちの少なくとも
1つの処理部は、網掛け処理部17による網掛け処理に
対して並列的にクリア処理を行うので、対応する描画画
像格納メモリの状態を順次にクリアしていくことが可能
になるとともに、網掛け処理部17は複数のライン処理
部のそれぞれにおいて塗り処理が行われた各ラインにつ
いての網掛け処理を順次に行うことが可能になる。
【0111】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項6
に記載の発明によれば、前記複数のライン処理部のうち
の少なくとも1つの処理部は、前記網掛け処理部による
網掛け処理に対して並列的にクリア処理を行い、前記網
掛け処理部は、前記複数のライン処理部のそれぞれにお
いて塗り処理が行われた各ラインについての網掛け処理
を順次に行うので、複数のライン処理部によって塗り処
理が高速化されると共に、網掛け処理部は、「待ち」を
発生させることなく、網掛け処理を効率的に行うことが
可能である。よって、描画画像において所定の方向に延
びる複数のラインについての網掛け処理を高速に行うこ
とが可能である。
【0112】特に、請求項2に記載の発明によれば、奇
数処理部および偶数処理部のうちの少なくとも一方の処
理部は、網掛け処理部による網掛け処理に対して並列的
にクリア処理を行い、網掛け処理部は、奇数処理部にお
いて塗り処理が行われた奇数番目のラインについての網
掛け処理と偶数処理部において塗り処理が行われた偶数
番目のラインについての網掛け処理とを交互に行う。し
たがって、奇数処理部および偶数処理部による並列処理
によって塗り処理が高速化されると共に、網掛け処理部
は、「待ち」を発生させることなく、網掛け処理を効率
的に行うことが可能である。
【0113】また、請求項3に記載の発明によれば、塗
り処理部および網掛け処理部は、複数の対象区分領域の
それぞれに対する動作を互いに独立に行うことが可能で
あるので、各対象区分領域ごとの並列処理によりさらに
高速な処理が可能になる。
【0114】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
複数のヘッド部は、複数の対象区分領域のそれぞれにつ
いての印刷出力を互いに独立に行うので、さらに高速な
印刷出力処理が可能になる。
【0115】また、請求項5に記載の発明によれば、塗
り処理部は、描画画像に含まれる複数の部品のそれぞれ
に関する各画素の階調値を合成し、当該合成した階調値
を描画画像格納メモリに書き込む処理を行うので、複数
の部品を階調値の段階で合成する処理を行うことによっ
て多様な表現を実現することが可能になる。
【0116】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
描画画像に含まれる複数の部品のうち少なくとも一つ
は、各印刷対象物ごとに異なる可変印刷部品であるの
で、このような可変印刷部品を有する印刷対象物を、自
由度を確保しつつ、かつ、高速に印刷することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印刷システム1の
構成を示す概念図である。
【図2】印刷制御装置20のハードウエア構成を示す概
念図である。
【図3】印刷制御装置20の機能的構成を示す概念図で
ある。
【図4】描画画像P1の全体を示す概念図である。
【図5】複数の部品画像PAiのそれぞれを示す概念図
である。
【図6】複数の区分領域Di、および対象区分領域DT
を示す概念図である。
【図7】高解像度展開部15、塗り処理部16、および
網掛け処理部17の一例を示す図である。
【図8】塗り処理および網掛け処理の動作の一例を表す
タイミングチャートである。
【図9】対象区分領域DT内の各ラインLi(i=1,
2,3,...)を示す図である。
【図10】パイプライン処理部27の高解像度展開部1
5、塗り処理部16、および網掛け処理部17の構成を
表す図である。
【図11】塗り処理および網掛け処理の動作を表すタイ
ミングチャートである。
【図12】複数の対象区分領域DTについて並列処理を
行う構成を示す図である。
【図13】第2実施形態に係る印刷システム1Bの一部
を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 印刷システム 20,20A,20B 印刷制御装置 27,27A,27B パイプライン処理部 30,30A,30B 印刷出力装置 8 画像処理ボード DM 回転ドラム DT 対象区分領域 Di 区分領域(短冊領域) HD ヘッド部 Li ライン P1 描画画像 PA1〜PA8,PAi 部品画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA16 AB05 AB08 BC02 BC04 BC05 BD07 BD24 BD53 5B021 AA01 CC05 DD09 DD14 LD15 LG08 5B057 AA11 CA08 CB07 CE08 CE13 CH04 CH05 CH11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷システムであって、 印刷対象となる描画画像の画像情報を格納する描画画像
    格納メモリと、 前記描画画像に関する塗り処理用データに基づいて、前
    記描画画像の各画素の階調値を前記描画画像格納メモリ
    に書き込む処理と、前記描画画像格納メモリに書き込ま
    れた値を一旦クリアするクリア処理とを行う塗り処理部
    と、 前記描画画像格納メモリに書き込まれた各画素の階調値
    を所定の基準にしたがって二値化することにより前記描
    画画像を得る網掛け処理を行う網掛け処理部と、を備
    え、 前記塗り処理部は、前記描画画像において所定の方向に
    延びる各ラインについての塗り処理およびクリア処理を
    行う複数のライン処理部を有し、 前記複数のライン処理部のうちの少なくとも1つの処理
    部は、前記網掛け処理部による網掛け処理に対して並列
    的にクリア処理を行い、 前記網掛け処理部は、前記複数のライン処理部のそれぞ
    れにおいて塗り処理が行われた各ラインについての網掛
    け処理を順次に行うことを特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷システムにおい
    て、 前記複数のライン処理部は、 前記描画画像において所定の方向に延びる奇数番目のラ
    イン上に配列される各画素についての塗り処理およびク
    リア処理を行う奇数処理部と、 前記描画画像において前記所定の方向に延びる偶数番目
    のライン上に配列される各画素についての塗り処理およ
    びクリア処理を行う偶数処理部と、を有し、 前記奇数処理部および前記偶数処理部のうちの少なくと
    も一方の処理部は、前記網掛け処理部による網掛け処理
    に対して並列的にクリア処理を行い、 前記網掛け処理部は、前記奇数処理部において塗り処理
    が行われた奇数番目のラインについての網掛け処理と前
    記偶数処理部において塗り処理が行われた偶数番目のラ
    インについての網掛け処理とを交互に行うことを特徴と
    する印刷システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の印刷シ
    ステムにおいて、 前記描画画像を複数の短冊状の区分領域に区分する区分
    手段と、 前記複数の区分領域の中から画像処理の対象となる対象
    区分領域を選択する選択手段と、をさらに備え、 前記選択手段は、前記複数の区分領域の中から複数の対
    象区分領域を選択し、 前記塗り処理部、および前記網掛け処理部は、前記複数
    の対象区分領域のそれぞれに対する動作を互いに独立に
    行うことが可能であることを特徴とする印刷システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の印刷システムにおい
    て、 前記網掛け処理後のラスタライズデータに基づいて印刷
    出力を行う複数のヘッド部、をさらに備え、 前記複数のヘッド部は、前記複数の対象区分領域のそれ
    ぞれについての印刷出力を互いに独立に行うことを特徴
    とする印刷システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の印刷システムにおいて、 前記塗り処理部は、前記描画画像に含まれる複数の部品
    のそれぞれに関する各画素の階調値を合成し、当該合成
    した階調値を前記描画画像格納メモリに書き込む処理を
    行うことを特徴とする印刷システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の印刷システムにおい
    て、 前記描画画像に含まれる複数の部品のうち少なくとも一
    つは、各印刷対象物ごとに異なる可変印刷部品であるこ
    とを特徴とする印刷システム。
JP2000145092A 2000-05-17 2000-05-17 印刷システム Pending JP2001325085A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000145092A JP2001325085A (ja) 2000-05-17 2000-05-17 印刷システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000145092A JP2001325085A (ja) 2000-05-17 2000-05-17 印刷システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001325085A true JP2001325085A (ja) 2001-11-22

Family

ID=18651650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000145092A Pending JP2001325085A (ja) 2000-05-17 2000-05-17 印刷システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001325085A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016096536A (ja) * 2014-11-05 2016-05-26 キヤノン株式会社 画像処理装置及びその制御方法
JP2017135562A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置およびデータ処理プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016096536A (ja) * 2014-11-05 2016-05-26 キヤノン株式会社 画像処理装置及びその制御方法
JP2017135562A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置およびデータ処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6029344B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
JPH07262360A (ja) 画像処理装置及び方法
JP6385406B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP4939367B2 (ja) 画像形成システム及び画像形成方法
US20160253129A1 (en) Image forming apparatus and control method therefor
US10593030B2 (en) Image forming apparatus capable of changing thickness of character, control method therefor, and storage medium storing control program therefor
JP3285930B2 (ja) 画像処理装置
US6995862B1 (en) Image processing apparatus and method and computer program product
JP2001325085A (ja) 印刷システム
JP3912971B2 (ja) 画像処理装置および方法
JP3885282B2 (ja) 印刷データ処理装置および印刷データ処理方法
JP3467753B2 (ja) 画像処理システム、画像処理方法および画像処理モジュールを記録した媒体
JP3671633B2 (ja) 印刷データ処理装置
JPH10151815A (ja) 印刷処理装置
JP2994648B2 (ja) カラー画像形成装置
JP3741183B2 (ja) 画像データ補間装置、画像データ補間方法および画像データ補間プログラムを記録した媒体
JP2004050606A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JPH10157217A (ja) 印刷処理装置
JP5393819B2 (ja) 情報処理装置及び画像処理装置
JP2001326807A (ja) 画像処理装置および記録媒体
JP2010187177A (ja) 画像形成装置および制御プログラム
JPH11144062A (ja) 印刷処理装置
JP2007079934A (ja) 画像処理装置
JPH11198489A (ja) 印刷処理装置
JP2003196648A (ja) 画像処理方法及び装置とその記憶媒体及びプログラム製品