JP3741183B2 - 画像データ補間装置、画像データ補間方法および画像データ補間プログラムを記録した媒体 - Google Patents

画像データ補間装置、画像データ補間方法および画像データ補間プログラムを記録した媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドットマトリクス状の画素からなる画像データを補間する画像データ補間装置、画像データ補間方法および画像データ補間プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータなどで画像を扱う際には、画像をドットマトリクス状の画素で表現し、各画素を階調値で表している。例えば、コンピュータの画面で水平方向に640ドット、垂直方向に480ドットの画素で写真やコンピュータグラフィックスを表示することが多い。
【0003】
一方、カラープリンタの性能向上がめざましく、そのドット密度は720dpi(dot/inch)というように極めて高精度となっている。すると、640×480ドットの画像をドット単位で対応させて印刷させようとすると極めて小さくなってしまう。この場合、階調値も異なる上、解像度の意味合い自体が異なるのであるから、ドット間を補間して印刷用のデータに変換しなければならない。
【0004】
コンピュータのオペレーティングシステムを介して印刷データが生成される場合、オペレーティングシステムはドットマトリクス状の画素についての1ライン毎に画素の存在する部分をオブジェクトとして出力する。一方、補間処理によってはある一定の平面領域についての画像データに基づいて画素を補間していくため、このように1ライン毎に出力するとなると複数ライン分を溜めておいて補間処理を行なう必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の画像データ補間装置においては、印刷データとしては1ライン毎のオブジェクトが入力されるにもかかわらず、他のラインのオブジェクトも補間処理を行う上で必要となる以上、画像の実領域に対応して画素を生成することになる。しかしながら、このようにして画素を生成した上で補間処理を行う場合、ライン毎に独立しなくなる。オブジェクトとして見れば画素のある部分だけであるのでその部分について補間処理を行えばよいものの、ライン毎に独立していない場合は自ずから全ての領域で補間処理を行わなければならず、処理量が増えてしまうという課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、より効率よく補間処理を進めていくことが可能な画像データ補間装置、画像データ補間方法および画像データ補間プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、画像をドットマトリクス状の画素で表現した上で1ライン毎に画素の存在する部分についてのオブジェクトを入力して実領域に対応した仮想領域に展開する仮想描画手段と、この仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象として画素の有無に基づき補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定する補間範囲判定手段と、補間処理に要する所定の対象領域における画素の有無に対応するパターンデータと各パターンデータに対応する所定の補間倍率の補間画素情報を備え、補間処理を必要とする部分と判定された部分内でのみ同対象領域毎に同パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する画素補間手段と、補間された画素について画像データとして出力する画像データ出力手段とを具備し、上記補間範囲判定手段は、上記補間処理に要する対象領域毎に当該対象領域のハーフトーン処理前の画像データから当該画像データに対応して画素の有無が表された比較データであって上記パターンデータとマッチングさせるための比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定し、上記画素補間手段は、上記補間処理を必要とする部分と判定された部分内で上記対象領域毎に上記生成された比較データにマッチングする上記パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する構成としてある。
【0008】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、画像をドットマトリクス状の画素で表現した画像データについてその構成画素数を増やすに際し、1ライン毎に画素の存在する部分についてのオブジェクトが入力される場合、仮想描画手段は実領域に対応した仮想領域に画素を展開する。一方、補間範囲判定手段はこの仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象とし、画素の有無に基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定する。そして、画素補間手段は、補間処理に要する所定の対象領域における画素の有無に対応するパターンデータと各パターンデータに対応する所定の補間倍率の補間画素情報を備え、補間処理を必要とする部分と判定された部分内でのみ同対象領域毎に同パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する。画像データ出力手段は、補間された画素について画像データとして出力する。
【0009】
すなわち、オブジェクトを入力して画素に展開しつつも、補間処理の必要な範囲を判定した上で補間処理を実行するため、オブジェクトごとの場合と同様に画素のある部分に着目した補間処理を実行する。
また、上記補間範囲判定手段は、上記補間処理に要する対象領域毎に当該対象領域のハーフトーン処理前の画像データから当該画像データに対応して画素の有無が表された比較データであって上記パターンデータとマッチングさせるための比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定し、上記画素補間手段は、上記補間処理を必要とする部分と判定された部分内で上記対象領域毎に上記生成された比較データにマッチングする上記パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する。
この場合、画素がないというパターンデータは実質的には補間範囲を要しない範囲であるという状況を意味するものであるから、最初に上記補間範囲判定手段が上記比較データをこのパターンデータと比較すれば、補間範囲であるか否かを判定できる。
すなわち、比較データを作成する作業は補間処理の一部でもあり補間範囲の判定の一部にもなる。
【0010】
仮想描画手段は1ライン毎にオブジェクトに基づいて仮想領域に画素を展開するものであり、少なくとも補間処理で必要となるライン分だけの領域で展開できればよい。しかしながら、画像の全領域分を展開するものであっても可能であり、請求項1に記載の画像データ補間装置において、上記仮想描画手段は、全画像領域に対応する仮想領域を備え、連続する複数ライン分を対象エリアとして、ラインの並び方向に対象エリアを移動させていく構成としてもよい。
【0011】
上記のように構成した発明においては、全画像領域に対応する仮想領域を備えて画素を展開し、このうちの連続する複数ライン分を対象エリアとして補間処理を行う。また、一つの対象エリアについて補間処理を終了したらラインの並び方向に対して次々に対象エリアを移動させていく。
上記発明によれば、広くとった仮想領域の中で対象エリアを移動させながら処理を行っていくことができる。
【0012】
むろん、ここでいう全画像領域というのは相対的な意味であり、少なくとも補間処理に要するライン数分よりも広い範囲の領域を仮想領域として備え、対象領域が順繰りに移動していくようなものであればよい。
【0013】
補間範囲判定手段は仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象として補間処理を必要としない部分を判定するが、その具体的手法は適宜変更可能である。その一例として、上記補間範囲判定手段は、上記仮想領域において補間処理に要する連続した複数ライン毎に、複数のオブジェクトの開始点のうち最も開始点側端部に近い位置から、複数のオブジェクトの終了点のうち最も終了点側端部に近い位置までを補間範囲とする構成としてもよい。
【0014】
上記のように構成した発明においては、上記仮想領域において補間処理に要する連続した複数ライン毎に、補間処理に必要な複数のラインに含まれることになるオブジェクトのうち、それぞれの開始点の中で最も開始点側端部に近い位置を見つけるとともに、同様に複数のオブジェクトの終了点のうち、最も終了点側端部に近い位置までを見つけ、その間を補間範囲とする。すなわち、ライン方向の左右に生じる余白部分は補間範囲とならなくなる。
上記発明によれば、上記仮想領域において補間処理に要する連続した複数ライン毎に、左右の余白を容易に見つけることができ、この余白部分で補間処理をしないことによって処理の効率が向上する。
【0015】
このようにして複数のオブジェクトの開始点のうちの最も開始点側端部に近い位置や最も終了点側端部に近い位置を見つけるのに好適な一例として、上記補間範囲判定手段は、上記仮想領域の各ライン毎に開始点ポインタと終了点ポインタとを備え、オブジェクトが入力されるごとに更新し、複数ライン分の開始点ポインタと終了点ポインタとを参照して補間範囲とする構成としてもよい。
【0016】
上記のように構成した発明においては、仮想領域の各ライン毎に開始点ポインタと終了点ポインタとを備えており、オブジェクトが入力されるごとに補間範囲判定手段がこれらのポインタを更新していく。従って、このポインタを参照すれば個別のオブジェクトを管理することなく各ライン毎の左右の余白は求められ、さらに対象となる複数ライン分の開始点ポインタと終了点ポインタとを参照すれば当該補間範囲の余白を求められる。
上記発明によれば、ライン毎に用意されたポインタを逐次更新しているため、ポインタを参照して極めて簡易に余白を判定することができる。
【0017】
また、別の一例として、上記補間範囲判定手段は、上記ラインの長さ方向と直交する方向について画素がない列の連続状況から補間範囲を判定する構成としてもよい。
【0018】
上記のように構成した発明においては、複数ラインが補間処理の対象となっている場合において、補間範囲判定手段はラインの長さ方向と直交する方向について画素の有無を判断する。この直交方向の列で画素がないとして、さらにその列が続くようであれば画素がない領域といえるから、当該連続状況から補間範囲が判定できるようになる。
【0019】
上記発明によれば、ラインの長さ方向に直交する列について画素の有無を判断しつつその連続状況を判断しているため、左右の余白のみならず、ラインの途中においても補間処理を要しない範囲を判定できる。
【0020】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像データ補間装置において、上記補間範囲判定手段は、上記対象領域を1画素分ずらすたびに当該対象領域の画像データに対応した上記比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定する構成としてある。
【0021】
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、上記対象領域を1画素分ずらすたびに当該対象領域の画素の有無が判定され、画素が有ると判定されたときのみ上記所定の補間処理で画素が補間される。
【0022】
このようにしてパターンマッチングに備えて対象領域を移動させていく場合、対象領域の全画素を新規に読み込んで処理していく必要はない。その一例として、請求項1または請求項2に記載の画像データ補間装置において、上記補間範囲判定手段は、上記対象領域を上記ラインの長さ方向に移動させていって補間処理するとともに同移動方向における新たな画素列を先入れ先出し処理で同対象領域に取り込む構成としてもよい。
【0023】
上記のように構成した発明においては、パターンマッチングをするためにラインの長さ方向に複数画素分をとって対象領域とした場合、1画素移動したとしても移動方向の後方側の画素列だけが失われ、それ以外の画素列を保持したまま、移動方向前方側の画素列が取り込まれる。このため、先入れ先出し処理で移動方向前方側の画素列を取り込んでいけば全画素を読み込み直すまでもなく、対象領域が更新されていく。
【0024】
上記発明によれば、パターンマッチングで利用する比較データを効率よく生成することができる。
【0025】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2に記載の画像データ補間装置において、上記補間範囲判定手段は、上記対象領域の各画素にドットが付されているか否かで上記比較データをビットで表すデータレジスタ領域を備え、上記対象領域を上記ラインの長さ方向にずらすときに同データレジスタ領域のビットシフトを行うとともに同ずらす方向における新たな画素列にドットが付されているか否かを表すビットを新たに同データレジスタ領域に取り込む構成としてある。
【0026】
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、上記対象領域を上記ラインの長さ方向にずらすときに同データレジスタ領域のビットシフトが行われるとともに同ずらす方向における新たな画素列にドットが付されているか否かを表すビットが新たに同データレジスタ領域に取り込まれる。
【0027】
このように、補間処理の対象となる領域が背景画素だけである場合には補間処理を変更する手法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。このため、請求項4にかかる発明は、画像をドットマトリクス状の画素で表現した上で1ライン毎に画素の存在する部分についてのオブジェクトに基づいてその構成画素数を増やす画像データ補間方法であって、上記オブジェクトを入力して実領域に対応した仮想領域に展開する仮想描画工程と、この仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象として画素の有無に基づき補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定する補間範囲判定工程と、補間処理を必要とする部分と判定された部分内でのみ補間処理に要する所定の対象領域毎に同対象領域における画素の有無に対応するパターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する画素補間工程と、補間された画素について画像データとして出力する画像データ出力工程とを具備し、上記補間範囲判定工程では、上記補間処理に要する対象領域毎に当該対象領域のハーフトーン処理前の画像データから当該画像データに対応して画素の有無が表された比較データであって上記パターンデータとマッチングさせるための比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定し、上記画素補間工程では、上記補間処理を必要とする部分と判定された部分内で上記対象領域毎に上記生成された比較データにマッチングする上記パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する構成としてある。
【0028】
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0029】
ところで、このような画像データ補間装置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。
【0030】
発明の思想の具現化例として画像データ補間装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用されるといわざるをえない。
【0031】
その一例として、請求項6にかかる発明は、画像をドットマトリクス状の画素で表現した上で1ライン毎に画素の存在する部分についてのオブジェクトに基づいてその構成画素数を増やすための画像データ補間プログラムを記録した媒体であって、コンピュータに、上記オブジェクトを入力して実領域に対応した仮想領域に展開する仮想描画ステップと、この仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象として画素の有無に基づき補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定する補間範囲判定ステップと、補間処理を必要とする部分と判定された部分内でのみ補間処理に要する所定の対象領域毎に同対象領域における画素の有無に対応するパターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する画素補間ステップと、補間された画素について画像データとして出力する画像データ出力ステップとを実行させ、上記補間範囲判定ステップでは、上記補間処理に要する対象領域毎に当該対象領域のハーフトーン処理前の画像データから当該画像データに対応して画素の有無が表された比較データであって上記パターンデータとマッチングさせるための比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定し、上記画素補間ステップでは、上記補間処理を必要とする部分と判定された部分内で上記対象領域毎に上記生成された比較データにマッチングする上記パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する構成としてある。
【0032】
むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。
【0033】
さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、画像をドットマトリクス状の画素で表現した上で1ライン毎に画素の存在する部分についてのオブジェクトに基づいてその構成画素数を増やすにあたり、画素を展開した仮想領域に基づいて補間処理を要する範囲を判定するため、オブジェクトから画素を展開しつつも補間処理を要する範囲を少なくして効率を向上させることが可能な画像データ補間装置を提供することができる。
【0035】
また、補間処理をパターンマッチングで行うにあたって必要となる比較データを補間範囲の判定でも利用でき、効率を良くすることができる。
【0036】
さらに、請求項2にかかる発明によれば、左右の余白のみならず中間の補間処理不要な範囲も判定可能となる。
【0037】
さらに、請求項3にかかる発明によれば、少ない処理で対象領域を実質的に移動させることができる。
【0038】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、同様の効果を奏する画像データ補間方法を提供でき、請求項6にかかる発明によれば、同様の効果を奏する画像データ補間プログラムを記録した媒体を提供できる。
さらに、請求項5、請求項7にかかる発明によれば、少ない処理で対象領域を実質的に移動させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
【0040】
図1は、本発明の画像データ補間装置を表すクレーム対応図である。
【0041】
コンピュータなどでのデータ処理では、画像はドットマトリクス状の画素で表現し、各画素を表すデータの集まりで画像データが構成される。ここでいう画像は写真などの自然画などの画像に限らず、文字も画素の集まりという意味で画像たり得るし、コンピュータグラフィックやビジネスグラフなども画像たり得る。一方、ディスプレイやプリンタなどで解像度が異なる場合は、データ処理で解像度を調整する。そして、画像データの解像度よりも解像度を上げる場合には補間処理が必要となる。
【0042】
一方、画像データのデータフォーマットは様々であるが、汎用的な処理を実現しようとするためには、1ライン毎のラスターデータでオブジェクトを管理するのが好適である。ここにいう、オブジェクトは1ライン毎に実画素が存在する部分を表すデータである。一方、二次元的な補間処理を行うためには複数ライン分の画像データが必要であるので、自ずから複数ライン分のバッファで画素を展開した上でこのバッファ全体について補間処理を実現することになるが、それではラスターデータでオブジェクトごとに管理する場合のように効率的な処理を行えなくなる。
【0043】
このような演算処理の実行状況に鑑み、仮想描画手段C1は実領域に対応した仮想領域に画素を展開する。一方、補間範囲判定手段C2はこの仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象とし、画素の有無に基づいて補間処理を必要としない部分を判定する。そして、判定結果である補間範囲内で画素補間手段C3は補間処理に要する所定の対象領域毎に画像データを読み出して、所定の補間処理で画素を補間し、画像データ出力手段C4は補間された画素について画像データとして出力する。
【0044】
本実施形態においてはこのような画像データ補間装置を実現するハードウェアの一例としてコンピュータシステム10を採用している。
【0045】
図2は、同コンピュータシステム10をブロック図により示している。
【0046】
本コンピュータシステム10は、画像入力デバイスとして、スキャナ11aとデジタルスチルカメラ11bとビデオカメラ11cとを備えており、コンピュータ本体12に接続されている。それぞれの入力デバイスは画像をドットマトリクス状の画素で表現した画像データを生成してコンピュータ本体12に出力可能となっており、ここで同画像データはRGBの三原色においてそれぞれ256階調表示することにより、約1670万色を表現可能となっている。
【0047】
コンピュータ本体12には、外部補助記憶装置としてのフロッピー(R)ディスクドライブ13aとハードディスク13bとCD−ROMドライブ13cとが接続されており、ハードディスク13bにはシステム関連の主要プログラムが記録されており、フロッピー(R)ディスクやCD−ROMなどから適宜必要なプログラムなどを読み込み可能となっている。
【0048】
また、コンピュータ本体12を外部のネットワークなどに接続するための通信デバイスとしてモデム14aが接続されており、外部のネットワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータをダウンロードして導入可能となっている。この例ではモデム14aにて電話回線を介して外部にアクセスするようにしているが、LANアダプタを介してネットワークに対してアクセスする構成とすることも可能である。この他、コンピュータ本体12の操作用にキーボード15aやマウス15bも接続されている。
【0049】
さらに、画像出力デバイスとして、ディスプレイ17aとカラープリンタ17bとを備えている。ディスプレイ17aについては水平方向に800画素と垂直方向に600画素の表示エリアを備えており、各画素毎に上述した1670万色の表示が可能となっている。むろん、この解像度は一例に過ぎず、640×480画素であったり、1024×720画素であるなど、適宜、変更可能である。
【0050】
また、カラープリンタ17bはインクジェットプリンタであり、CMYKの四色の色インクを用いて記録媒体たる印刷用紙上にドットを付して画像を印刷可能となっている。画像密度は360×360dpiや720×720dpiといった高密度印刷が可能となっているが、階調表現については色インクを付すか否かといった2階調表現となっている。
【0051】
一方、このような画像入力デバイスを使用して画像を入力しつつ、画像出力デバイスに表示あるいは出力するため、コンピュータ本体12内では所定のプログラムが実行されることになる。そのうち、基本プログラムとして稼働しているのはオペレーティングシステム(OS)12aであり、このオペレーティングシステム12aにはディスプレイ17aでの表示を行わせるディスプレイドライバ(DSP DRV)12bとカラープリンタ17bに印刷出力を行わせるプリンタドライバ(PRT DRV)12cが組み込まれている。これらのドライバ12b,12cの類はディスプレイ17aやカラープリンタ17bの機種に依存しており、それぞれの機種に応じてオペレーティングシステム12aに対して追加変更可能である。また、機種に依存して標準処理以上の付加機能を実現することもできるようになっている。すなわち、オペレーティングシステム12aという標準システム上で共通化した処理体系を維持しつつ、許容される範囲内での各種の追加的処理を実現できる。
【0052】
この基本プログラムとしてのオペレーティングシステム12a上でアプリケーション12dが実行される。アプリケーション12dの処理内容は様々であり、操作デバイスとしてのキーボード15aやマウス15bの操作を監視し、操作された場合には各種の外部機器を適切に制御して対応する演算処理などを実行し、さらには、処理結果をディスプレイ17aに表示したり、カラープリンタ17bに出力したりすることになる。
【0053】
かかるコンピュータシステム10では、画像入力デバイスであるスキャナ11aなどで写真などを読み取って画像データを取得することができるし、ワードプロセッサなどのアプリケーション12dでは、文字を主体とした書類を作成することができる。また、読み取った写真画像を書類に張り付けたり、あるいは表計算結果に基づくビジネスグラフを書類に張り付けて多様な書類を作成できる。
【0054】
このようにして作成される書類はアプリケーション12dの印刷コマンドを実行することにより、オペレーティングシステム12aに対して画像データとして受け渡され、同オペレーティングシステム12aが汎用的なデータフォーマットでプリンタドライバ12cに出力することになる。
【0055】
ここで、ディスプレイ17a上で表示している画素をそのままカラープリンタ17bの画素に対応させることはできない。アプリケーション12dで作成してディスプレイ17a上に表示しているときの画素密度とカラープリンタ17bの画素密度とが一致しないからである。むろん、一致することもあり得るが、多くの場合、高画質化のために画素密度の向上が図られているカラープリンタ17bの画素密度の方が一般的なディスプレイ17aにおける画素密度よりも高密度である。
【0056】
従って、プリンタドライバ12cはオペレーティングシステム12aから受け渡されるデータフォーマットで画像データを受け取り、画素密度の調整を行いつつカラープリンタ17bに出力可能な印刷データに変換するという作業を行うことになる。この場合、オペレーティングシステム12aはドットマトリクス状の画素について汎用的なデータフォーマットとする以上、標準の画素密度でのラスターデータとして管理して1ライン毎に出力せざるを得ない。一方、プリンタドライバ12cでは、画素密度を調整するために補間処理を行うとすると、少なくとも二次元的な領域についての画像データを保持しなければならない。このように、かかるコンピュータシステム10で補間処理を行うためには複数のライン分のラスターデータをプリンタドライバ12cにて保持した上、所定の補間処理を実行し、印刷データとしてカラープリンタ17bに出力することになる。むろん、これはディスプレイドライバ12bにおいても同様のことが言える。
【0057】
例えば、ディスプレイ17aの解像度が72dpiであるとするときに、オペレーティングシステム12aで360dpiを基準とするならば、ディスプレイドライバ12bが両者の間の解像度変換を実施する。これに対し、カラープリンタ17bの解像度が720dpiであればプリンタドライバ12cが解像度変換を実施する。
【0058】
この意味でディスプレイドライバ12bやプリンタドライバ12cが、上述した仮想描画手段C1や、補間範囲判定手段C2や、画素補間手段C3や、画像データ出力手段C4を構成する。なお、かかるディスプレイドライバ12bやプリンタドライバ12cは、ハードディスク13bに記憶されており、起動時にコンピュータ本体12にて読み込まれて稼働する。また、導入時にはCD−ROMであるとかフロッピー(R)ディスクなどの媒体に記録されてインストールされる。従って、これらの媒体は画像データ補間プログラムを記録した媒体を構成する。
【0059】
本実施形態においては、画像データ補間装置をコンピュータシステム10として実現しているが、必ずしもかかるコンピュータシステムを必要とするわけではなく、同様にラスターデータのように1ライン毎のオブジェクトから補間処理が必要となるようなシステムに適用可能である。例えば、図3に示すように、コンピュータシステムを介することなく画像データを入力して印刷するカラープリンタ17b2においては、スキャナ11a2やデジタルスチルカメラ11b2あるいはモデム14a2等を介して1ライン毎に入力される画像データについて内部で自動的に解像度変換を行って印刷処理するように構成することも可能である。そして、同様な意味で図4に示すようなカラーファクシミリ装置18aや図5に示すようなカラーコピー装置18bといった画像データを扱う各種の装置においても当然に適用可能である。
【0060】
図6は、上述したプリンタドライバ12cが実行する解像度変換に関連するソフトウェアフローを示している。
【0061】
ステップST102〜ST110はループ処理を示しており、オペレーティングシステム12aから1ラインのラスターデータが受け渡されるごとに一回のループ処理が行われ、最後のラスターデータが受け渡されるまで補間処理を実行する。そして、補間処理が完了した後、ステップST120以下で印刷データにするまでの処理を実行する。
【0062】
ステップST102ではオペレーティングシステム12aからラスターデータを入力する。ラスターデータのオブジェクトについて図7を参照して説明する。オペレーティングシステム12aはドットマトリクス状の画像を1ライン毎に区切るとともに、画素の有無をオブジェクトとして管理する。この場合、オブジェクトは背景色以外の部分である。文字の例で言えば、白紙の上にドットを付して文字が印字されることになるが、ドットを付す部分がオブジェクトであり、それ以外の部分が背景である。この場合、オペレーティングシステム12aはドットを付す部分の開始位置(左端オフセット)と長さと色をひとまとめとして把握しており、ラスタデータを入力する処理とは1ラインに属するオブジェクトを受け渡すことを意味する。なお、この受け渡しはプリンタドライバ12bがオペレーティングシステム12に対してオブジェクトの数を問合せ、その数だけオブジェクトを呼び出すことによって行われる。
【0063】
ステップST104では呼び出したオブジェクトに基づいてバッファに画素を展開する処理を行う。図7に示すように、各オブジェクトはドットを付すか否かを表すものであり、後述するように補間処理では4×4画素の領域での画素に基づいて行われるため、4ライン分のラスターデータをバッファに展開しておく必要がある。図8はこのバッファ展開処理のサブルーチンを示している。
【0064】
バッファは画像の横幅の画素数に一致する長さであり、4本分用意されている。最初のステップST202では、4本用意されているバッファのうち、どのバッファラインを使用するかを設定している。このバッファは常時4本が最新のラスタデータの4本分に対応するため、先入れ先出しで使用する。例えば、新たにバッファに書き込む際には、バッファ0に書き込むものとし、この書き込み前にバッファ3の内容を廃棄してバッファ2の内容をバッファ3に移し、同様にバッファ1の内容をバッファ2に移し、バッファ0の内容をバッファ1に移しておく。なお、かかるバッファが本発明に言う仮想領域を構成することになり、かかるバッファへの書き込み処理が仮想描画手段C1を構成する。
【0065】
このようにしておいてから、オブジェクト毎の処理をステップST204〜ST216にて実行する。このループの処理では、ステップST204にて全てのオブジェクトについて終了したか判断し、終了していない場合には各オブジェクト毎に以下の処理を行う。
【0066】
各オブジェクトは左端オフセットと長さを備えているので、ステップST206ではバッファ内の対応する位置に当該画素の色情報データをセットする処理を行う。通常であれば、この処理だけでバッファへの展開は十分であるが、この例では、各オブジェクト毎にバッファ内での有効範囲をポインタにセットする処理を行う。
【0067】
図9は4つのラスタデータと各オブジェクトの対応を示しており、図10は有効範囲を示すポインタとの対応を示している。
【0068】
各バッファに対応してポインタ0〜ポインタ3という4つがあり、それぞれのポインタ領域は3つの領域からなる。ここで、最初の領域である「入力ラスタバッファのポインタ」はどのバッファと対応するのかを示すものであり、二つ目の領域である「有効入力左端オフセット」はバッファの中で最も左端の位置を示すものであり、最後の領域である「有効入力右端オフセット」はバッファの中で最も右端の位置を示すものである。なお、有効入力左端オフセットの初期値は最右端位置をセットしておくとともに、有効入力右端オフセットの初期値は最左端位置をセットしてある。
【0069】
各オブジェクトについて、ステップST206では描画する画素の開始位置を求め、この開始位置と上記有効入力左端オフセットのうちのいずれがより左側にあるかを判断する。そして、新たなオブジェクトの開始位置の方が左側にあるときにはステップST210にて有効入力左端オフセットの値をこの開始位置に更新する。有効入力左端オフセットの初期値はバッファの最右端がセットされているため、このように判断していくと複数のオブジェクトのうちの最左端の位置がセットされることになる。
【0070】
また、同様の処理を描画する画素の終了位置についても行う。即ち、ステップST212にてこのオブジェクトの終了位置と上記有効入力右端オフセットよりも右側にあるか判断し、右側にあればステップST214にて有効入力右端オフセットを更新する。
【0071】
図9に示す具体例についてこれを説明する。バッファ0に展開されるラスタデータは同図に示すラスタ0である。このラスタ0は3つのオブジェクトである。本来であれば各オブジェクトは左端のオフセットと長さであるが、一義的に開始位置Amnと終了位置Bmnが決定される。ここで、mはラスタの番号、nはオブジェクトの番号であるとする。図から明らかなようにオブジェクトの開始点のうち最も左側になるのは開始位置A00であり、最も右側になるのは終了位置B02である。従って、ステップST206にてバッファ0に画素が展開されながら、ステップST210,ST214の処理で有効入力左端オフセットには開始位置A00がセットされるし有効入力右端オフセットには終了位置B02がセットされることになる。この結果、各ポインタには画素がある領域の最左端の位置と最右端の位置とが個別のオブジェクトとが独立して保存されることになり、少なくともこの外側については画素がないことが簡単に分かる。
【0072】
バッファへの展開が終了したらステップST106で補間範囲の設定処理を行う。この補間範囲の設定処理のより詳細なフローを図11に示している。先ず、ステップST302では全てのポインタがセットされているか否かを判断し、セットされていないポインタがある場合には処理を終了する。このようにして処理を終了した場合には図6においてステップST108の補間処理を実行することなく、ステップST102にて次のラスタデータの処理へと進む。
【0073】
一方、ポインタが全てセットされている場合にはステップST304にて最左端位置を検出する。それぞれのポインタ毎に有効入力左端オフセットの領域があり、その中での最左端位置を検出する。また、ステップST306では同様にして有効入力右端オフセットの領域の中から最右端位置を検出する。ラスタデータが入力されるごとにバッファの内容は先入れ先出し処理で更新されていくことになり、これに対応してポインタも更新される。従って、このようにして得られる最左端位置や最右端位置はラスタデータごとに毎回計算され、更新する。そして、ステップST308では最左端位置と最右端位置との間について補間処理が必要であるとの判断を行い、補間範囲としてセットする。むろん、以上のような処理が補間範囲設定手段C2を構成する。
【0074】
次なるステップST108ではこの補間範囲内で補間処理を実行する。補間処理は、パターンマッチングの処理で行うものとし、このフローを図12に示しており、図14に示すような文字の例で説明する。
【0075】
ステップST402〜ST406は、4×4画素の領域に対応したパターン比較レジスタの設定処理であり、16画素からなる対象領域に対応して16ビットのパターン比較レジスタを用意しておき、4ライン分の画素が展開されているバッファ0〜バッファ3を参照して画素が存在するビットを「0」から「1」にセットする。この対象領域は上述した補間範囲内で左端から右端まで1画素分ずつ移動させていくが、毎回、16画素分のビットをセットする必要はない。
【0076】
このように4×4画素の対象領域の移動手法について図13に示している。同図(a)はバッファ内での対象領域を中心とした画素の並びを示しており、16画素の対象領域を1画素ずつ右方にずらして画像データを読み取っていく。このようにして対象領域を移動させる場合、16画素の画像データを全て更新する必要がありそうであるが、以下のようにして処理量を低減している。
【0077】
同図(a)では「EFGHIJKLMNOPQRST」という16画素が対象となっていることを示しているとともに、同図(b)はこれを処理する上でのCPUなどのデータレジスタ領域を示している。各画素にドットが付されているか否かを1ビットの「1」または「0」で表すことにより、16ビットのデータ幅があればパターンマッチングは可能である。そして、同図(a)に示すように対象領域を1画素分だけ移動させる場合には「ABCD」の4画素が新たに対象領域に含まれることになるし、「QRST」の4画素が対象領域から外れることになる。
【0078】
従って、同図(c)に示すようにデータレジスタ領域で4ビットシフトし、LSB側の4ビットに「ABCD」の4画素に対応する4ビットを導入するという処理を行ない、少ない処理で対象領域を実質的に移動させることができる。
【0079】
このような手法を採用することにより、対象領域が初期化された直後であればステップST406にて16ビットをセットするし、それ以降はステップST408にて4画素分のビットを先入れ先出しでセットする。
【0080】
次のステップST410ではこのパターン比較レジスタの16ビットで表されるアドレスの補間画素情報を読み出し、読み出された補間画素情報が補間される画素であるとしてステップST412にて補間画素領域へ書き込む。ここでは、単にパターン比較レジスタをセットし、対象とするアドレスの補間画素情報を読み出すだけであるが、この意味するところについて説明する。
【0081】
図15には対象領域における背景画素と前景画素とを比較データとして示しており、これに対応するパターンデータと補間画素情報を示している。図に示すようにドットを付したところ(●)が前景画素となり、ドットを付していないところ(○)が背景画素である。
【0082】
パターンマッチングでは、図15に示すような4×4画素の正方領域である16画素を一つの領域として予め用意されているパターンデータとマッチングさせ、内側の2×2画素の4画素からなる正方領域について補間画素を生成する。4画素の正方領域であるにも関わらず一回り外側の画素を合わせて参照するのは、周囲の画素の有無によって4画素の正方領域に対する補間結果も変化するからである。図15においても、4画素としてみたときには一致するものの16画素として見たときには異なることになる二つのパターンデータを示しており、パターンデータAでは上下の方向にドットが並びつつ1ドットだけ横に突き出る状況であり、パターンデータBでは周りにはドットが付されず、4画素のうちの3画素にドットが付されている状況である。パターンデータAでは突き出るイメージを示すためにも全体として山形のドットとすることが好ましいが、3画素を付すものでは三角形を表すように介するのが好ましい。従って、それぞれに対応する補間画素パターンも異なってくる。
【0083】
補間画素パターンは倍率毎に複数セットが用意されており、図16では縦横方向に1.5倍とする場合の一例を示している。
【0084】
ところで、パターンマッチングをカラーデータに対応させようとすると、4画素の例であっても極めて多大な数のパターンデータを用意させておかなければならないはずである。すなわち、各画素の取り得る色数の順列に相当する組合せが生じるからである。しかしながら、本実施例においては、パターンの比較はドットの有無で行ない、色の割り振りでカラーデータに対応することとしてその問題を解決した。図17はその一例を示している。16画素のパターンデータで比較するのは先程の例と同様として、4画素については各画素の色を補間画素のどの画素に割り当てるか対応づけている。これにより、補間画素の色を決定する前処理も不要となるし、パターンデータの数も少なくなるので、処理量や資源量などは極めて低減する。
【0085】
このような比較データとパターンデータとのマッチング処理を行うにあたり、具体的にビット同士の対応を判定する必要はない。16画素の比較データに対応するのは一つのパターンデータであり、1:1の対応関係が取れる以上、パターン比較レジスタの値は対応するパターンデータの通し番号とも言える。従って、当該パターン比較レジスタの16ビットをアドレスとして利用すれば、パターンマッチング処理というのはアドレスを指定するだけの処理となり、そのまま補間画素情報を取得できるようになる。むろん、これらの処理が画素補間手段C3を構成する。
【0086】
以上の処理を全てのラスタデータが終了するまで実行する。そして、ステップST110にてラスタデータが終了したと判断されたら、ステップST120ではRGBからCMYKへの色座標を変換するために色補正を実行し、ステップST122ではカラープリンタ17bにおける階調表現が二階調であることに鑑みてハーフトーン処理を実行する。そして、ステップST124ではカラープリンタ17bに対して印刷データを出力することになる。従って、これらの処理が画像データ出力手段C4を構成することになる。
【0087】
以上はプリンタドライバ12cについて説明しているが、ディスプレイドライバ12bについても同様に実行可能である。
【0088】
ところで、これまではオペレーティングシステム12aから受け渡される1ライン毎のラスタデータを入力して逐次バッファに展開しながら補間処理を実行するようにしているが、より大きな領域に展開しておいて補間処理を実行することも可能である。
【0089】
図18はこのような領域である色情報仮想描画面を示しており、各画素毎に赤緑青の色成分に対応する3バイトを割り当て、水平方向の画素数×垂直方向の画素数分のメモリ領域が割り当てられている。そして、ラスタデータ毎にオブジェクトが受け渡されると、開始位置から終了位置まで色情報仮想描画面に対して画素を生成していく。
【0090】
補間処理は上述したように4ライン分のバッファがあれば可能であるから、図19に示すように4ラインを順次取り出しながら進めていく。また、4×4画素の対象領域は図20に示すようにして順次全画像を走査していくことになる。
【0091】
補間範囲を求めるにあたっては、上述したのとほぼ同様に色情報仮想描画面に画素を展開するときに各ライン毎に上述したようなポインタを用意しておき、逐次、有効入力左端オフセットや有効入力右端オフセットを更新していけば良い。このようにした場合は、4ライン分のバッファが本発明にいう仮想領域に対応することになる。
【0092】
一方、このように実領域に対応して画素を展開した後でも補間範囲を求めることは可能である。例えば、上述したパターンマッチングを行うにあたり、パターン比較レジスタを使用して画素の有無を判定することができる。パターン比較レジスタは画素の有無をビットの「1」か「0」で表しているため、対象領域に画素があるか否かは当該レジスタ全体として「0」以外であるか否かで判定できる。例えば、ドットを付される画素があれば16ビットの中のいずれかに「1」がセットされてレジスタ全体として「0」とはならないが、ドットを付される画素がなければ全てが「0」だけであるのでレジスタ全体も「0」となる。
【0093】
図21は画素の有無とレジスタの値を対応させて示している。同図(a)に示すような4ライン分のバッファにおいて、斜線部分がドットを付される画素を示しており、空白部分はドットを付されない画素を示している。
【0094】
対象領域が(i)〜(iv)と変化した場合における、パターン比較レジスタの内容を同図(b)に示している。対象領域における左の列から1列、2列、3列、4列と呼ぶことにすると、パターン比較レジスタにおける上位から4ビットずつが各列に対応することになる。対象領域(i)の場合については、1列の最下行に前景画素があり、それ以外は背景画素である。すると、パターン比較レジスタにおける16ビットの配列状況(”0001000000000000”)に基づいて四桁の16進数で表すと1000hとなる。従って、同レジスタは”0”ではないと判断される。
【0095】
これに対して、対象領域(ii)(iii)の場合は全てが背景画素であり、パターン比較レジスタにおける16ビットの配列状況(”0000000000000000”)に基づいて0000hとなるので、レジスタは”0”であると判断される。しかし、対象領域(iv)の場合は4列の最上行に前景画素が入ってくる。すると、パターン比較レジスタにおける16ビットの配列状況(”0000000000001000”)に基づいて0008hとなるので、同レジスタは”0”でないと判断されることになる。
【0096】
このようにしてバッファ内で画素のある部分と無い部分とを分けておき、画素のある部分において補間処理を実行する。また、対象領域をずらすたびに画素の有無を判定し、画素がある部分に至ったときに補間処理を行うようにしても良い。このようにすると、左右の余白のみならず中間の補間処理不要な範囲も判定可能となる。
【0097】
一方、背景画素が連続する場合を一括して判定することも可能である。この場合、ステップST502にて現在の対処領域を初期位置として設定し、ステップST504にて背景画素の連続量を取得する。
【0098】
図22に示すようにバッファの長さ方向と直交する縦の方向のラインに注目し、縦方向についてドットを付す画素の有無を判定する。そして、ドットを付す画素がない場合にはその連続状況を取得し、連続する領域については補間処理を要しないものとして補間範囲を設定すればよい。むろん、連続量がないとか、対象領域よりも短かったりする場合には逐次補間処理を行っていけばよい。
【0099】
このように、コンピュータシステム10のオペレーティングシステム12aのように画像をラスターデータとして受け渡されるような場合に、プリンタドライバ12bの内部で補間処理に必要な複数ライン分のバッファを用意しておき、このバッファに画素を展開して補間処理を行うにあたり、画素の有無に基づいて補間処理を必要としない部分を判定するようにしたため、無駄な領域で補間処理を行う必要が無くなり、処理量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる画像データ補間装置のクレーム対応図である。
【図2】 同画像データ補間装置の具体的ハードウェアのブロック図である。
【図3】 本発明の画像データ補間装置の他の適用例を示す概略ブロック図である。
【図4】 本発明の画像データ補間装置の他の適用例を示す概略ブロック図である。
【図5】 本発明の画像データ補間装置の他の適用例を示す概略ブロック図である。
【図6】 本発明の画像データ補間装置におけるメインフローチャートである。
【図7】 オペレーティングシステムから受け渡される1ライン毎の画像データをバッファに展開する状況を示す図である。
【図8】 バッファ展開処理サブルーチンのフローチャートである。
【図9】 オブジェクトとラスタデータの対応関係を示す図である。
【図10】 使用するポインタを示す図である。
【図11】 補間範囲設定処理サブルーチンのフローチャートである。
【図12】 パターンマッチングサブルーチンのフローチャートである。
【図13】 対象領域の具体的データ処理手法を示す図である。
【図14】 色情報仮想描画面に書き込まれた文字画像を示す図である。
【図15】 パターンマッチングによって補間情報を得る状況を示す図である。
【図16】 倍率が異なる場合のパターンマッチングによって補間情報を得る状況を示す図である。
【図17】 パターンマッチングによって色の割り振り情報を含む補間情報を得る状況を示す図である。
【図18】 色情報仮想描画を示す図である。
【図19】 画像データに対するバッファの移動方向を示す図である。
【図20】 画像データに対する対象領域の走査方向を示す図である。
【図21】 背景画素判定レジスタにおけるビットのセット状況を示す図である。
【図22】 背景画素の連続領域を判定する場合のビットのセット状況を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム
11a…スキャナ
11a2…スキャナ
11b…デジタルスチルカメラ
11b1…デジタルスチルカメラ
11b2…デジタルスチルカメラ
11c…ビデオカメラ
12…コンピュータ本体
12a…オペレーティングシステム
12b…ディスプレイドライバ
12b…ドライバ
12c…プリンタドライバ
12d…アプリケーション
13a…フロッピー(R)ディスクドライブ
13b…ハードディスク
13c…CD−ROMドライブ
14a…モデム
14a2…モデム
15a…キーボード
15b…マウス
17a…ディスプレイ
17a1…ディスプレイ
17b…カラープリンタ
17b1…カラープリンタ
17b2…カラープリンタ
18a…カラーファクシミリ装置
18b…カラーコピー装置

Claims (7)

  1. 画像をドットマトリクス状の画素で表現した上で1ライン毎に画素の存在する部分についてのオブジェクトを入力して実領域に対応した仮想領域に展開する仮想描画手段と、
    この仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象として画素の有無に基づき補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定する補間範囲判定手段と、
    補間処理に要する所定の対象領域における画素の有無に対応するパターンデータと各パターンデータに対応する所定の補間倍率の補間画素情報を備え、補間処理を必要とする部分と判定された部分内でのみ同対象領域毎に同パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する画素補間手段と、
    補間された画素について画像データとして出力する画像データ出力手段とを具備し、
    上記補間範囲判定手段は、上記補間処理に要する対象領域毎に当該対象領域のハーフトーン処理前の画像データから当該画像データに対応して画素の有無が表された比較データであって上記パターンデータとマッチングさせるための比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定し、
    上記画素補間手段は、上記補間処理を必要とする部分と判定された部分内で上記対象領域毎に上記生成された比較データにマッチングする上記パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間することを特徴とする画像データ補間装置。
  2. 上記請求項1に記載の画像データ補間装置において、上記補間範囲判定手段は、上記対象領域を1画素分ずらすたびに当該対象領域の画像データに対応した上記比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定することを特徴とする画像データ補間装置。
  3. 上記請求項1または請求項2に記載の画像データ補間装置において、上記補間範囲判定手段は、上記対象領域の各画素にドットが付されているか否かで上記比較データをビットで表すデータレジスタ領域を備え、上記対象領域を上記ラインの長さ方向にずらすときに同データレジスタ領域のビットシフトを行うとともに同ずらす方向における新たな画素列にドットが付されているか否かを表すビットを新たに同データレジスタ領域に取り込むことを特徴とする画像データ補間装置。
  4. 画像をドットマトリクス状の画素で表現した上で1ライン毎に画素の存在する部分についてのオブジェクトに基づいてその構成画素数を増やす画像データ補間方法であって、
    上記オブジェクトを入力して実領域に対応した仮想領域に展開する仮想描画工程と、
    この仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象として画素の有無に基づき補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定する補間範囲判定工程と、
    補間処理を必要とする部分と判定された部分内でのみ補間処理に要する所定の対象領域毎に同対象領域における画素の有無に対応するパターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する画素補間工程と、
    補間された画素について画像データとして出力する画像データ出力工程とを具備し、
    上記補間範囲判定工程では、上記補間処理に要する対象領域毎に当該対象領域のハーフトーン処理前の画像データから当該画像データに対応して画素の有無が表された比較データであって上記パターンデータとマッチングさせるための比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定し、
    上記画素補間工程では、上記補間処理を必要とする部分と判定された部分内で上記対象領域毎に上記生成された比較データにマッチングする上記パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間することを特徴とする画像データ補間方法。
  5. 上記請求項4に記載の画像データ補間方法において、上記補間範囲判定工程では、上記対象領域を上記ラインの長さ方向にずらすときに、上記対象領域の各画素にドットが付されているか否かで上記比較データをビットで表すデータレジスタ領域のビットシフトを行うとともに同ずらす方向における新たな画素列にドットが付されているか否かを表すビットを新たに同データレジスタ領域に取り込むことを特徴とする画像データ補間方法。
  6. 画像をドットマトリクス状の画素で表現した上で1ライン毎に画素の存在する部分についてのオブジェクトに基づいてその構成画素数を増やすための画像データ補間プログラムを記録した媒体であって、
    コンピュータに、
    上記オブジェクトを入力して実領域に対応した仮想領域に展開する仮想描画ステップと、
    この仮想領域における連続する複数ライン分の描画を対象として画素の有無に基づき補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定する補間範囲判定ステップと、
    補間処理を必要とする部分と判定された部分内でのみ補間処理に要する所定の対象領域毎に同対象領域における画素の有無に対応するパターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する画素補間ステップと、
    補間された画素について画像データとして出力する画像データ出力ステップとを実行させ、
    上記補間範囲判定ステップでは、上記補間処理に要する対象領域毎に当該対象領域のハーフトーン処理前の画像データから当該画像データに対応して画素の有無が表された比較データであって上記パターンデータとマッチングさせるための比較データを生成し、当該比較データに基づいて補間処理を必要とする部分と必要としない部分とを判定し、
    上記画素補間ステップでは、上記補間処理を必要とする部分と判定された部分内で上記対象領域毎に上記生成された比較データにマッチングする上記パターンデータに対応して用意されている補間画素情報に基づいて画素を補間する、画像データ補間プログラムを記録した媒体。
  7. 上記請求項6に記載の画像データ補間プログラムを記録した媒体において、上記補間範囲判定ステップでは、上記対象領域を上記ラインの長さ方向にずらすときに、上記対象領域の各画素にドットが付されているか否かで上記比較データをビットで表すデータレジスタ領域のビットシフトを行うとともに同ずらす方向における新たな画素列にドットが付されているか否かを表すビットを新たに同データレジスタ領域に取り込むことを特徴とする画像データ補間プログラムを記録した媒体。
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