JP3389970B2 - 印刷処理装置 - Google Patents

印刷処理装置

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JP3389970B2
JP3389970B2 JP29228999A JP29228999A JP3389970B2 JP 3389970 B2 JP3389970 B2 JP 3389970B2 JP 29228999 A JP29228999 A JP 29228999A JP 29228999 A JP29228999 A JP 29228999A JP 3389970 B2 JP3389970 B2 JP 3389970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイに対する論理演算つき描画
(ROP:ラスタオペレーション)は、ディスプレイと
いう低解像度だが高速表示が要求される出力デバイスに
向いた処理である。つまり、低解像度であるため、処理
すべきディスプレイ上の画素数が少ないからである。
【0003】しかし、このROP描画をそのまま高解像
度プリンタで描画するのは困難である。何故ならば、一
般的なCRTディスプレイ用ビデオボードでは画素数は
せいぜい1280×1024画素で1画素当たりのバイ
ト数は3バイト程度であるので、トータルでも4メガバ
イト(1メガは1024×1024)程度であるのに対
し、最近の高解像度カラープリンタでは解像度が120
0dpiもあり、A4サイズの紙上では約14000×
約9900画素とCRTの100倍以上もの画素数にな
ってしまい、1画素当たりC,M,Y,K各1ビットと
しても、トータル約67メガバイトと、約17倍ものバ
イト数になってしまい、この分のページメモリを搭載す
ることが困難であり、また画素数が多いため描画に必要
な時間も増大するからである。
【0004】特開平10−243210号公報では、1
ページ分の高解像度ページメモリを持たず、ページを短
冊状のバンドに分割し1バンド分の高解像度バンドメモ
リを持つことと、画像については低解像度で画素値を保
持することとでメモリ量の増加を防いでいる。そして、
図形または文字と画像とが重なる場合には、視覚特性上
はエッジ品位があまり重視されないとして、図形または
文字を画像と同じ低い解像度で画像に変換し、2つの画
像間で画素値のビット論理演算処理を行うようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】画像と文字や図形との
重なりにおいて、重なった画像部分を文字や図形で上書
きし、その部分の画像の画素情報を塗りつぶしてしまう
というビット論理演算以外が使われることは通常ほとん
どない。そして、通常使われる上書きでは、当然のこと
ながら、文字や図形の輪郭のシャープさや、がたつきの
なさといったエッジ品位は重視される。特開平10−2
43210号公報の手法では、このような場合でも文字
や図形は画像と同じ低い解像度で描画されるため、エッ
ジ品位が低いという問題があった。
【0006】また、特開平10−243210号公報で
は、画像と文字や図形との重なりについては考慮してい
るが、文字や図形同士の重なりについては考慮されてお
らず、適切に描画できない問題があった。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、ビット論理演算を行う場合でもできるだ
け輪郭のシャープさを維持し、しかも少ないデータ量で
高速に描画できるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために特許請求の範囲に記載のとおりの構成を採
用している。本発明では、描画されるオブジェクトの型
とオブジェクト同士の重なり情報を用いて、描画される
オブジェクトを他のオブジェクトと重ならない部分オブ
ジェクトに分割し、または重なった部分を統合すること
で、バンドバッファに書き込むときに画素値のビット論
理演算描画をしなくてすむようにし、高解像度であって
も低データ量でかつ高速に描画できるようにするもので
ある。
【0009】すなわち、本発明によれば、上記目的を達
成するために、描画処理装置に、描画オブジェクトを受
け付けるオブジェクト入力手段と、描画オブジェクトを
記憶しておくオブジェクト保持手段と、描画オブジェク
ト同士の重なりを判定して、上記描画オブジェクトを重
なっていない部分描画オブジェクトと、重なっている部
分描画オブジェクトとに分割するオブジェクト分割手段
と、重なっている部分描画オブジェクトの色値同士でビ
ット論理演算を行うビット論理演算手段と、バッファメ
モリと、上記オブジェクト分割手段および上記ビット論
理演算手段により処理された描画オブジェクトを上記バ
ッファメモリに描画するオブジェクト描画手段とを設け
るようにしている。
【0010】この構成においては、ビット論理演算を行
う重なり部分とそれ以外の部分とを分割しているので、
可能な限り、輪郭情報を保持でき、またデータ量自体も
少ないものにすることができる。
【0011】また、本発明によれば、上述の目的を達成
するために、印刷処理装置に、描画オブジェクトを受け
付けるオブジェクト入力手段と、描画オブジェクトを記
憶しておくオブジェクト保持手段と、描画オブジェクト
同士の重なりを判定して、上記描画オブジェクトを重な
っていない部分描画オブジェクトと重なっている部分描
画オブジェクトとに分割するオブジェクト分割手段と、
重なっている部分描画オブジェクトの色値同士でビット
論理演算を行うビット論理演算手段と、上記ビット論理
演算手段で処理された重なっている部分描画オブジェク
トと隣接する部分描画オブジェクトがともに画像である
ときに上記重なっている部分描画オブジェクトと上記隣
接する部分描画オブジェクトとを統合して1つの描画オ
ブジェクトとするオブジェクト統合手段と、バッファメ
モリと、上記オブジェクト分割手段、上記ビット論理演
算手段および上記オブジェクト統合手段により処理され
た描画オブジェクトを上記バッファメモリに描画するオ
ブジェクト描画手段とを設けるようにしている。
【0012】この構成においても、ビット論理演算を行
う重なり部分とそれ以外の部分とを分割しているので、
可能な限り、輪郭情報を保持でき、またデータ量自体も
少ないものにすることができる。さらに、部分描画オブ
ジェクトを統合しているので描画処理を高速化すること
ができる。
【0013】また、以上の構成において、前記オブジェ
クト分割手段で、先に描画されたオブジェクトの描画結
果が後から描画されるオブジェクトの描画結果に影響を
与えないようにオブジェクトを分割するようにし、バッ
ファメモリへのアクセスを少なくして処理の高速化を一
層図ることができる。
【0014】なお、本発明は方法としても実現すること
ができ、また少なくともその一部をコンピュータユータ
ソフトウェアとして実現することができる。また、本発
明は、上述方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
として実現することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。この実施例は描画するオブジェクト間でROP
演算を行って演算結果を描画するものである。以下で
は、ROP演算いついてしか言及しないが、PDL(ペ
ージ記述言語)で行う通常の非透過型の上書き処理や、
透過合成処理を行うようにしてもよい。
【0016】図1はこの実施例の印刷処理装置を全体と
して示すものであり、この図において、印刷処理装置
は、オブジェクト入力部10、オブジェクト保持部1
1、オブジェクト分割統合部12、ビット論理演算部1
3、オブジェクト描画部14およびバッファメモリ15
を含んで構成されている。
【0017】オブジェクト入力部10は、描画するオブ
ジェクトを受け付けるものであり、オブジェクト保持部
11は、受け付けた描画オブジェクトを記憶しておくも
のである。オブジェクト分割統合部12は、描画オブジ
ェクト同士の重なりを判定して重なっていない部分描画
オブジェクトに分割するものである。ビット論理演算部
13は、重なっている部分描画オブジェクトの色値同士
でビット論理演算を行うものである。オブジェクト分割
統合部12は、演算処理後の、重なっている部分描画オ
ブジェクトを可能な限り隣接する部分描画オブジェクト
と統合する。バッファメモリ15は例えばバンドバッフ
ァとして構成されている。オブジェクト描画部14は、
バッファメモリ14にオブジェクトを描画するものであ
る。バッファメモリ15に記憶される描画結果は出力装
置(プリンタ)20に供給される。
【0018】本実施例では、描画オブジェクトを2種類
に大別しておく。
【0019】1つは、図形または文字の輪郭線をベクタ
列で表した輪郭情報と、輪郭線描画および輪郭の内部領
域塗りつぶしに使うための1色の色情報とで構成するグ
ラフィックオブジェクトである。グラフィックオブジェ
クトは輪郭のベクタ列の状態で保持しておき、バッファ
メモリ15(バンドバッファ)に書き込む時に、プリン
タ解像度で輪郭線描画および塗りつぶしを行う。
【0020】もう1つは、ある領域中の色値(画素)の
集合である画像オブジェクトである。画像オブジェクト
は画素の存在領域を含む外接矩形領域中の色値の集合
と、画素の存在領域を示す輪郭ベクタ列も併せ持つ。こ
の輪郭ベクタ列は通常は矩形である。画像の画素値集合
はプリンタの解像度に比べ低い状態、例えば300dp
i、RGB各色8ビットで保持しておく。そして、バッ
ファメモリ15(バンドバッファ)に書き込む時に、プ
リンタのCMYKに色変換し、プリンタの解像度に画素
をコピーし、ハーフトーン化しながら書き込む。
【0021】ベクタ列のデータ量は少なく、画像は低解
像度であるため、このようにすることでトータルのデー
タ量をあまり増加させずに済む。
【0022】この実施例で用いるROP演算処理は図2
に示すようなものである。この図でDはあて先オブジェ
クトであり、Sはソースオブジェクトである。あて先オ
ブジェクトDにROP演算処理の結果を置換する。ビッ
ト論理演算番号B0は、あて先オブジェクトのビットデ
ータをそのままに保持するものである。B1はビットデ
ータを白データにするものである。B2は黒データにす
るものである。B3はソースのビットデータで上書きす
るものである。以下、同様にそれぞれビット単位の論理
処理が規定される。
【0023】つぎに、この実施例のオブジェクトの描画
についてその概要を説明する。図3〜図6はオブジェク
トの描画の概要を説明しており、その処理は以下のとお
りである。
【0024】[ステップS1]:オブジェクトを描画す
るためのベースとなるページや、オブジェクトを保持し
ておくオブジェクト保持部11を初期化する。ページ
は、ページの大きさを表す矩形ベクタとページの色(通
常は白)を持つグラフィックオブジェクトとしておく。
また、オブジェクト保持部11はどんな方法で実現して
も構わないが、ここでは例として双方向リスト構造でオ
ブジェクトを保持することとする。なお、先頭オブジェ
クトはページを表すものとする。
【0025】[ステップS2]:まず、オブジェクト入
力10に送られてページに描画される複数のオブジェク
トのうち、描画結果に全く影響を与えないビット論理演
算(図2の番号B0)で描画するオブジェクトは無視す
る。図2はページDと描画するオブジェクトSとの論理
演算結果と論理演算番号B0からB15までを示してい
る。
【0026】[ステップS3]:次に、オブジェクトの
色情報に関係なく描画結果が一定になるビット論理演算
(図2の番号B1とB2)の場合は、オブジェクトの色
情報を対応するビット値(B1の場合は0、B2の場合
は1)で埋め尽くした1色の色情報に、またビット論理
演算番号は上書きを意味するB3に変換する。
【0027】[ステップS4]:その他結果に影響を与
えるオブジェクト描画については、送られてくるオブジ
ェクトとビット論理演算番号との組みを順にオブジェク
ト保持部11で双方向リストの後尾に追加し保持してお
く。ページ内の全てのオブジェクトが送られページを印
刷するよう指示されるまでこのステップS4を繰り返
す。
【0028】[ステップS5]:これから描画しようと
している対象オブジェクトを指し示す対象オブジェクト
ポインタbが、ページ上で最初に描画されるオブジェク
トを指すようにする。
【0029】[ステップS6]:対象オブジェクトポイ
ンタbがページを指していれば全てのオブジェクトにつ
いて分割統合処理し終わったので分割統合処理を終了
し、ステップS22に進む。
【0030】[ステップS7]:対象オブジェクトb
(ポインタと同一の符号を用いる)を描画するときのビ
ット論理演算番号Bb(Bxはポストフィックスxで示
されるオブジェクトのビット論理演算Bを意味する)
が、先に描画されたオブジェクトの描画結果に影響を与
えない図2の番号B3またはB4(B0からB2は削除
あるいは置き換えられているので出現しない)であれ
ば、重なりがあったとしても分割統合する必要が無いの
でステップS21に進む。
【0031】[ステップS8]:対象オブジェクトbよ
り1つ前に描画されたオブジェクトを比較オブジェクト
ポインタaが指すようにする。
【0032】[ステップS9]:対象オブジェクトbと
比較オブジェクトa(ポインタと同一の符号を用いる)
との描画領域が重なっているかどうか調べる。もし一部
が重なっているならステップS10以降で分割を行う。
そうでなければステップS14に進む。ステップS9〜
S13の処理は図5に示す。
【0033】[ステップS10]:図15は2つのオブ
ジェクトの一部分が重なる場合を示している。図15
中、aが先に描画された比較オブジェクト、bが現在描
画しようとしている対象オブジェクト、a’はbと重な
らないaの部分、b’はaと重ならないbの部分、cは
aとbの重複部分である。図16にaとbの型によって
生じる結果を示している。両者のオブジェクト型を調
べ、両者ともグラフィックである場合はステップS51
を呼び出し分割処理をした後、ステップS19に進む。
【0034】[ステップS11]:比較オブジェクトa
がグラフィックで、対象オブジェクトbが画像の場合
は、ステップS61を呼び出した後、ステップS19に
進む。
【0035】[ステップS12]:比較オブジェクトa
が画像で、対象オブジェクトbがグラフィックの場合
は、ステップS71を呼び出した後、ステップS19に
進む。そうでなければ、両者とも画像であるので、ステ
ップS81を呼び出した後、ステップS19に進む。
【0036】[ステップS14]:図17は2つのオブ
ジェクトe、fが完全な包含関係にある場合を示してい
る。eは内包するオブジェクトであり、fは内包される
オブジェクトである。図18にeとfの型によって生じ
る結果を示している。ステップS14では対象オブジェ
クトと比較オブジェクトとが完全包含関係であるか調べ
る。もしそうでなければステップS19に進む。
【0037】[ステップS15]:両者がグラフィック
かどうかを調べる。もしそうであればステップS101
を呼び出した後、ステップS19に進む。
【0038】[ステップS16]:包含するオブジェク
トeがグラフィックで、包含されるオブジェクトfが画
像かどうかを調べ、そうであればステップS111を呼
び出した後、ステップS19に進む。
【0039】[ステップS17]:ステップS16とは
逆に、包含する側eが画像で、包含される側fがグラフ
ィックであるかどうかを調べ、そうであればステップS
121を呼び出した後、ステップS19に進む。そでな
ければ、両者とも画像であるのでステップS131を呼
び出した後、ステップS19に進む。
【0040】[ステップS19]:比較オブジェクトポ
インタaが指しているのがページであるかどうか調べ、
ページであればステップS21に進む。
【0041】[ステップS20]:以上で対象オブジェ
クトbと比較オブジェクトaの重なりについて処理が終
わったので、比較オブジェクトポインタaが1つ前のオ
ブジェクトを指すようにし、ステップS9に戻り、処理
を繰り返す。
【0042】[ステップS21]:以上で対象オブジェ
クトbと、bよりも前に描画された全てのオブジェクト
との重なりについて処理が終わり、重なりが除去された
ので、対象オブジェクトポインタbが1つ後のオブジェ
クトを指すようにし、ステップS6に戻り、処理を繰り
返す。
【0043】[ステップS22]:ページ内の全てのバ
ンドについて順にそのバンドに含まれる全てのオブジェ
クトをプリンタ解像度のバンドバッファに通常の上書き
で描画し、出力装置20にバンドバッファの内容を転送
することを繰り返し、ページを印刷する。
【0044】以下、分割統合処理について説明する。
【0045】図7は、ともにグラフィックのオブジェク
トa、bが一部重複する場合の分割統合処理を示してい
る。 [ステップS51]:図16中の、a’,b’,cの領
域を表すベクタ列Aa’,Ab’,Acに分割する(A
は領域を示す)。 [ステップS52]:比較オブジェクトaのベクタ列を
Aa’に、対象オブジェクトbのベクタ列をAb’に置
き換える。 [ステップS53]:比較オブジェクトaの色情報Pa
(Pは画素値データを示す)と対象オブジェクトbの色
情報Pbとをビット論理演算番号Bbで指定されたビッ
ト論理演算処理した結果の色情報Pcと、ベクタ列Ac
とから部分オブジェクトcを生成し、上書きを意味する
ビット論理演算番号B3との組を双方向リスト中の比較
オブジェクトaの後に挿入し、戻る。
【0046】図8はグラフィックのオブジェクトaと画
像のオブジェクトbが一部重複する場合の分割統合処理
を示している。 [ステップS61]:グラフィックである比較オブジェ
クトaから重なりを除いたa’の領域を示すベクタ列A
a’と、重複領域を示すベクタ列Acとに分割する。 [ステップS62]:比較オブジェクトaのベクタ列を
Aa’に置き換える。 [ステップS63]:画像である対象オブジェクトbの
重複領域Acの各画素に対して指定されたビット論理演
算を施した結果で、画像bの画素値Pb(x,y)を置
き換える。対象オブジェクトbのベクタ列Abは変わら
ない。
【0047】図9は画像のオブジェクトaとグラフィッ
クのオブジェクトbが一部重複する場合の分割統合処理
を示している。 [ステップS71〜S73]:これはステップS61か
らS63までのaとbを入れ替えたものと同様なので説
明を省略する。
【0048】図10はともに画像のオブジェクトa、b
が一部重複する場合の分割統合処理を示している。 [ステップS81]:両者とも画像の場合は、対象オブ
ジェクトbから重なりを除いた領域を示すベクタ列をA
b’として取り出す。 [ステップS82]:対象オブジェクトbのベクタ列を
Ab’に置き換える。画像bは矩形領域Ab用の画素集
合Pb(x,y)と分割されたベクタ列Ab’とで構成
される。 [ステップS83]:重複領域Acにおいて色値Pa
(x,y)とPb(x,y)とで指定されたビット論理
演算を行い、その結果で比較オブジェクトである画像a
の該当画素Pa(x,y)を置き換え、戻る。
【0049】つぎに一方のオブジェクトが他方のオブジ
ェクトを内包する場合を示す。内包するオブジェクトは
eで示し、内包されるオブジェクトはfで示す。
【0050】まず、オブジェクトe、fがともにグラフ
ィックである場合の分割統合処理を説明する。これを図
11に示す。 [ステップS101]:両者の色情報PeとPfとを指
定されたビット論理演算した結果で包含されるオブジェ
クトfの色情報Pfを置き換える。両者の存在領域を示
すベクタ列は変更せず、戻る。
【0051】図12は、オブジェクトeがグラフィック
でオブジェクトfが画像の場合の分割統合処理を示して
いる。 [ステップS111]:包含するeがグラフィックで、
包含されるfが画像の場合、グラフィックeの色情報P
eと画像fの各画素Pf(x,y)とで指定されたビッ
ト論理演算した結果で画素Pf(x,y)を置き換え
る。オブジェクトfのベクタ列Afは変更せずそのまま
とする。オブジェクトeのベクタ列AeはAe’(Ae
からAfをのぞいた領域を規定するベクタ列)として、
戻る。
【0052】図13は、オブジェクトeが画像でオブジ
ェクトfがグラフィックの場合の分割統合処理を示して
いる。 [ステップS121]:ステップS111とは逆に、包
含するeが画像で、包含されるfがグラフィックの場
合、グラフィックfの存在領域Afに存在する画像eの
各画素に対して指定されたビット論理演算を施した結果
で画像eの画素値Pe(x,y)を置き換える。画像e
のベクタ列Aeはそのまま変更しない。 [ステップS122]:オブジェクトfはオブジェクト
eに統合されたのでオブジェクトfを空とし、戻る。
【0053】図14は、オブジェクトe、fがともに画
像の場合の分割統合処理を示している。 [ステップS131]:両者とも画像の場合、包含され
るfの存在領域(x,y)にある両者の画素Pe(x,
y)とPf(x,y)とで指定されたビット論理演算を
した結果で画素Pe(x,y)を置き換える。 [ステップS132]:包含される画像オブジェクトf
は画像オブジェクトeに統合されたので、画像オブジェ
クトfの中身を空にし、戻る。
【0054】以上、本発明の実施例について説明した
が、例として文字や図形の輪郭情報をベクタ列とし、オ
ブジェクトの保持方法として双方向リストを用いたがこ
れに限定するものではない。また、オブジェクトの分割
統合処理と同時に対象オブジェクトが含まれるバンドを
求めておくことで処理を簡単にすることもできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、重
なりのあるオブジェクトを分割あるいは統合し、先に描
画されるオブジェクトの結果が後に他のオブジェクトが
描画される結果に影響を与えないようにできるため、必
要最低限の領域だけ低解像度の画像とし、他はベクタ列
のままにしておくことで、データ量を増やさずにエッジ
品質を高めることが可能となる。さらに、無駄な重なり
を除去しているので、バンドバッファの読み書き回数も
減らすことができ、高速に描画することが可能となる。
また、文字や図形同士の重なりにおいても高いエッジ品
質かつ低いデータ量で描画することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の実施例を全体として
示すブロック図である。
【図2】 ビット論理演算の種類を表す図である。
【図3】 上述実施例の描画処理を説明するフローチャ
ートの一部である。
【図4】 上述実施例の描画処理を説明するフローチャ
ートの他の一部である。
【図5】 上述実施例の描画処理を説明するフローチャ
ートである。
【図6】 上述実施例の描画処理を説明するフローチャ
ートである。
【図7】 上述実施例の描画オブジェクトの分割統合処
理を説明するフローチャートである。
【図8】 上述実施例の描画オブジェクトの分割統合処
理を説明するフローチャートである。
【図9】 上述実施例の描画オブジェクトの分割統合処
理を説明するフローチャートである。
【図10】 上述実施例の描画オブジェクトの分割統合
処理を説明するフローチャートである。
【図11】 上述実施例の描画オブジェクトの分割統合
処理を説明するフローチャートである。
【図12】 上述実施例の描画オブジェクトの分割統合
処理を説明するフローチャートである。
【図13】 上述実施例の描画オブジェクトの分割統合
処理を説明するフローチャートである。
【図14】 上述実施例の描画オブジェクトの分割統合
処理を説明するフローチャートである。
【図15】 2つの描画オブジェクトが部分包含関係に
ある場合を説明する図である。
【図16】 2つの描画オブジェクトが部分包含関係に
ある場合を説明する図である。
【図17】 2つの描画オブジェクトが完全包含関係に
ある場合を説明する図である。
【図18】 2つの描画オブジェクトが完全包含関係に
ある場合を説明する図である。
【符号の説明】
10 オブジェクト入力部 11 オブジェクト保持部 12 オブジェクト分割統合部 13 ビット論理演算部 14 オブジェクト描画部 15 バッファメモリ 20 出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 B41J 5/30 G06T 1/00 H04N 1/387

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪郭情報および輪郭情報で規定される輪
    郭内の単一の色値の情報、あるいは、輪郭情報および輪
    郭情報で規定される輪郭内に配されるイメージデータの
    情報により記述される描画オブジェクトの間で当該描画
    オブジェクトの重なり部分において画素単位で色値の論
    理演算を行う印刷処理装置において、 描画オブジェクトを受け付けるオブジェクト入力手段
    と、 描画オブジェクトを記憶しておくオブジェクト保持手段
    と、 描画オブジェクト同士の重なりを判定して、上記描画オ
    ブジェクトを重なっていない部分描画オブジェクトと、
    重なっている部分描画オブジェクトとに分割するオブジ
    ェクト分割手段と、 重なっている部分描画オブジェクトの色値同士でビット
    論理演算を行うビット論理演算手段と、 バッファメモリと、 上記オブジェクト分割手段および上記ビット論理演算手
    段により処理された描画オブジェクトを上記バッファメ
    モリに描画するオブジェクト描画手段とを有することを
    特徴とする印刷処理装置。
  2. 【請求項2】 輪郭情報および輪郭情報で規定される輪
    郭内の単一の色値の情報、あるいは、輪郭情報および輪
    郭情報で規定される輪郭内に配されるイメージデータの
    情報により記述される描画オブジェクトの間で当該描画
    オブジェクトの重なり部分において画素単位で色値の論
    理演算を行う印刷処理装置において、 描画オブジェクトを受け付けるオブジェクト入力手段
    と、 描画オブジェクトを記憶しておくオブジェクト保持手段
    と、 描画オブジェクト同士の重なりを判定して、上記描画オ
    ブジェクトを重なっていない部分描画オブジェクトと重
    なっている部分描画オブジェクトとに分割するオブジェ
    クト分割手段と、 重なっている部分描画オブジェクトの色値同士でビット
    論理演算を行うビット論理演算手段と、 上記ビット論理演算手段で処理された重なっている部分
    描画オブジェクトと隣接する部分描画オブジェクトがと
    もに画像であるときに上記重なっている部分描画オブジ
    ェクトと上記隣接する部分描画オブジェクトとを統合し
    て1つの描画オブジェクトとするオブジェクト統合手段
    と、 バッファメモリと、 上記オブジェクト分割手段、上記ビット論理演算手段お
    よび上記オブジェクト統合手段により処理された描画オ
    ブジェクトを上記バッファメモリに描画するオブジェク
    ト描画手段とを有することを特徴とする印刷処理装置。
  3. 【請求項3】 前記オブジェクト分割手段で、先に描画
    されたオブジェクトの描画結果が後から描画されるオブ
    ジェクトの描画結果に影響を与えないようにオブジェク
    トを分割する請求項1または2記載の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】 上記描画オブジェクトはカラーの色値を
    有する請求項1、2または3記載の印刷処理装置。
  5. 【請求項5】 上記オブジェクト分割手段は描画オブジ
    ェクトが一部重複している場合に部分描画オブジェクト
    に分割する請求項1、2、3または4記載の印刷処理装
    置。
  6. 【請求項6】 上記オブジェクト分割手段は描画オブジ
    ェクトが他方の描画オブジェクトを内包する場合に部分
    描画オブジェクトに分割する請求項1、2、3、4また
    は5記載の印刷処理装置。
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