JP2001324901A - 記憶媒体付カートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

記憶媒体付カートリッジおよび画像形成装置

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JP2001324901A
JP2001324901A JP2000145345A JP2000145345A JP2001324901A JP 2001324901 A JP2001324901 A JP 2001324901A JP 2000145345 A JP2000145345 A JP 2000145345A JP 2000145345 A JP2000145345 A JP 2000145345A JP 2001324901 A JP2001324901 A JP 2001324901A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置本体に対して着脱自在なカート
リッジに取付けられた記憶媒体と、画像形成装置本体と
の間でデータ転送を行う場合に、低コストで、配線を容
易に、しかも配線の自由度を高めることができる画像形
成装置ならびにカートリッジを提供する。 【解決手段】 各現像カートリッジ3Y,3M,3C,
3Kに設けられた電子モジュール5は信号線81,82
を介して装置本体1と電気的に並列接続されている。各
電子モジュール5は互いに異なるROMコード(固有コ
ード)を記憶している。そして、装置本体1と各電子モ
ジュール5との間で共通信号線81を介してデータ転送
を行う場合、ROMコードに基づき4つの現像カートリ
ッジ3Y,3M,3C,3Kの一の現像カートリッジを
データ転送対象の現像カートリッジとして特定した上
で、当該現像カートリッジに対してデータ転送が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像形成装置本
体に対してカートリッジを着脱自在に装着して画像形成
処理を実行する画像形成装置、ならびにカートリッジに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ装置な
どの画像形成装置では、消耗品の交換・補充を容易にす
べく装置構成の一部をカートリッジ化し、そのカートリ
ッジを画像形成装置本体に対して着脱自在に構成してい
る。例えば、特開平10−52964号公報に記載の画
像形成装置では、4色(イエロー、シアン、マゼンタ、
ブラック)のトナー像を形成するために各色ごとに現像
器およびトナータンクなどを装備した現像カートリッジ
を準備し、各現像カートリッジを画像形成装置本体に対
して着脱可能に構成している。
【0003】各現像カートリッジには、EEPROMな
どの記憶媒体が取付けられており、この記憶媒体に現像
カートリッジの再利用回数、製造メーカ名、予想する残
り寿命などの管理用データが記憶されている。これは、
各現像カートリッジの交換やトナー補充タイミングなど
を的確に行うためであり、画像形成装置本体は適当なタ
イミング、例えば現像カートリッジが新たに交換された
時や装置電源の投入時に各記憶媒体に記憶されている管
理用データを読み取り現像カートリッジの消耗状態や交
換時期などを判断して現像カートリッジの交換やトナー
補充時期の適正化を図っている。また、必要に応じて画
像形成装置本体は記憶媒体中の管理用データを更新して
いる。
【0004】このように画像形成装置本体と現像カート
リッジの記憶媒体との間でデータ転送を相互に行うため
には、画像形成装置本体と現像カートリッジとの間で双
方向通信を行う必要がある。そこで、上記従来例では、
画像形成装置本体と現像カートリッジとを6本の信号線
よりなる信号線群によって相互に電気的に接続して双方
向通信を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現像カート
リッジが複数存在する場合であっても、例えば特開平9
−190145号公報に記載されているように、各現像
カートリッジをそれぞれ専用の信号線群で画像形成装置
本体と電気的に接続している。そして、各専用信号線群
による双方向通信を行っている。
【0006】したがって、数多くの信号線を現像カート
リッジに向けて引き回す必要があり、画像形成装置内で
の配線が難しく、しかも装置コストの増大を招くという
問題がある。また、現像カートリッジと信号線群との接
続はコネクタを介して行われ、上記のように信号線数の
増大に伴ってコネクタのピン数も多くなり、このことも
コスト増大の主要因の一つとなっている。さらに、各信
号線群に対してノイズ対策を施さなければならず、この
点からも装置コストの面で不利である。
【0007】なお、このような問題は現像カートリッジ
に限った問題ではなく、他のユニット、例えば感光体ユ
ニットや定着ユニットをカートリッジ化した場合にも同
様に生じる問題であり、消耗品を含むカートリッジを画
像形成装置本体に対して着脱自在に構成している画像形
成装置全般に共通する問題である。
【0008】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、画像形成装置本体に対して着脱自在なカートリッ
ジに取付けられた記憶媒体と、画像形成装置本体との間
でデータ転送を行う場合に、低コストで、配線を容易
に、しかも配線の自由度を高めることができる画像形成
装置ならびにカートリッジを提供することを第1の目的
とする。
【0009】また、この発明は、上記第1の目的に加
え、さらに低コストで効果的にノイズ対策を行うことが
できる画像形成装置ならびにカートリッジを提供するこ
とを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるカート
リッジは、画像形成装置本体に対して着脱自在なカート
リッジであって、上記第1の目的を達成するため、カー
トリッジの使用状態を認識するためのデータを記憶する
データ用記憶媒体を有する記憶手段と、前記画像形成装
置本体に対してカートリッジが装着されると、少なくと
も1本以上の信号線によって前記画像形成装置本体と電
気的に接続され、前記信号線を介して前記画像形成装置
本体との間で双方向通信を行って前記データ用記憶媒体
へのデータ書込または前記データ用記憶媒体からのデー
タ読取を行う制御手段とを備え、前記記憶手段に、前記
記憶手段ごとに互いに異なる固有コードを記憶するコー
ド用記憶媒体をさらに設けている。
【0011】また、この発明にかかる画像形成装置は、
画像形成装置本体に対して複数のカートリッジを着脱自
在に装着して画像形成処理を実行する画像形成装置であ
って、上記第1の目的を達成するため、前記複数のカー
トリッジの各々は、カートリッジの使用状態を認識する
ためのデータを記憶するデータ用記憶媒体、および互い
に異なる固有コードを記憶するコード用記憶媒体を有す
る記憶手段と、前記画像形成装置本体に対して装着され
ると共通信号線によって他のカートリッジと並列的に前
記画像形成装置本体と電気的に接続されて前記画像形成
装置本体との間でデータ転送を行うカートリッジ側制御
手段とを備える一方、前記画像形成装置本体は、前記共
通信号線を介して前記カートリッジ側制御手段との間で
データ転送を行う本体側制御手段を備えている。
【0012】このように構成された発明では、コード用
記憶媒体に記憶された固有コードによって記憶手段を一
義的に特定することが可能であり、複数のカートリッジ
を画像形成装置本体に対して並列接続した場合であって
も、一のカートリッジとの間で選択的にデータ転送を行
うことができる。すなわち、固有コードに基づき画像形
成装置本体とカートリッジとを対応させながら、両者の
間でデータ転送を行うことが可能となる。
【0013】例えば、画像形成装置本体から信号線を介
して転送されてくるデータに含まれるコードデータが固
有コードと一致する場合のみ、制御手段がデータ用記憶
媒体に対してアクセスするように構成することで、複数
のカートリッジのうちの一のカートリッジに対してのみ
データ用記憶媒体へのデータ書込またはデータ用記憶媒
体からのデータ読取を行うことができる。
【0014】また、制御手段が画像形成装置本体からの
要求に応じて信号線を介して固有コードを画像形成装置
本体にデータ転送することで、一のカートリッジが画像
形成装置本体に装着される場合のみならず、複数のカー
トリッジが画像形成装置本体に装着されている場合にお
いても、画像形成装置本体に装着されたカートリッジを
画像形成装置本体側で確認することが可能となる。
【0015】また、この発明では、共通信号線によって
複数のカートリッジを画像形成装置本体に対して並列接
続することが可能であり、カートリッジの組み合わせは
任意である。この場合、当該共通信号線に対してノイズ
対策を施すことで、全てのカートリッジに対するノイズ
対策を行うことができる。例えば、カラー画像を形成す
る画像形成装置では、複数色の現像器を用意し、これら
の色を重ね合わせることでカラー画像が形成されるた
め、各色の現像器がカートリッジ化され、各現像カート
リッジが互いに近接しながら画像形成装置本体に対して
着脱自在に構成されることが多い。そこで、これらの現
像カートリッジを共通信号線によって画像形成装置本体
に対して並列接続してもよい。
【0016】さらに、上記のように固有コードを用いる
ことで共通信号線に並列接続されているカートリッジを
特定することは可能であるが、装着位置と対応させなが
らカートリッジを特定することは不可能である。しかし
ながら、次の構成(1)および(2)、つまり、 (1):画像形成装置本体へのカートリッジの装着位置ご
とに専用信号線を設け、画像形成装置本体に複数のカー
トリッジが装着されると、各カートリッジのカートリッ
ジ側制御手段がそのカートリッジ装着位置に対応する専
用信号線で画像形成装置とさらに電気的に接続されると
いう構成; (2):画像形成装置本体は複数の専用信号線のうちの一
の専用信号線を選択することで当該専用信号線によって
電気的に接続されたカートリッジのカートリッジ側制御
手段との間でデータ転送を行うという構成;を設けるこ
とによってカートリッジを装着位置と対応付けながら特
定することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる画像形
成装置の一の実施形態を示す図である。また、図2は図
1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナ
ーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラッ
ク(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する
装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュー
タなどの外部装置から画像信号が装置本体1のメインコ
ントローラ11に与えられると、このメインコントロー
ラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ12が
エンジン部Eの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙お
よびOHP用透明シートなどのシートに画像信号に対応
する画像を形成する。
【0018】このエンジン部Eでは、6つのカートリッ
ジ:(a)感光体カートリッジ2;(b)イエロー用現像カー
トリッジ3Y;(c)マゼンタ用現像カートリッジ3M;
(d)シアン用現像カートリッジ3C;(e)ブラック用現像
カートリッジ3K;および(f)定着カートリッジ4が装
置本体1に対して着脱自在となっている。そして、すべ
てのカートリッジ2,3Y,3M,3C,3K,4が装
置本体1に装着された状態で、感光体カートリッジ2の
感光体21が図1の矢印方向に回転するとともに、その
感光体21の周りにその回転方向に沿って、帯電部2
2、4色の現像器(現像カートリッジ3Y、3M,3
C,3Kのそれぞれに設けられた現像器)およびクリー
ニング部23がそれぞれ配置される。
【0019】6つのカートリッジ2,3Y,3M,3
C,3K,4のうち感光体カートリッジ2には感光体2
1、帯電部22およびクリーニング部23が収容されて
おり、これらを一体的に装置本体1に対して着脱自在と
なっている。また、帯電部22は枠体24に対して回転
自在に支持されながら感光体21に接触して感光体21
の表面を帯電させる帯電ローラ221を有している。ま
た、この帯電部22では、帯電ローラ221の表面を清
掃するための清掃部材222が設けられている。この清
掃部材222は保持部材によって上下左右方向に移動自
在に保持されるとともに、常時バネ部材223によって
帯電ローラ221から離間する方向に付勢されている。
そして、清掃処理が必要となると、図示を省略する駆動
機構によって清掃部材222がバネ部材223の付勢力
に抗して帯電ローラ221の表面に移動接触して清掃処
理を実行する。
【0020】また、この感光体カートリッジ2には、感
光体21の回転方向における帯電部22の上流側にクリ
ーニングブレード231が枠体24に固着されてクリー
ニング部23が構成されており、一次転写後に感光体2
1の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。こ
うして、感光体21の表面クリーニングを行っている。
【0021】このように構成された感光体カートリッジ
2には、電子モジュール5が取付けられており、感光体
カートリッジ2を装置本体1に装着すると、図2に示す
ようにコネクタ13Aを介して装置本体1のエンジンコ
ントローラ12と電気的に接続され、エンジンコントロ
ーラ12との間でデータ転送を行い、感光体カートリッ
ジ2の消耗品管理を行う。なお、電子モジュール5の詳
細およびデータ転送方法などについては、後で詳述す
る。
【0022】この画像形成装置では、図1に示すよう
に、帯電部22によって帯電された感光体21の外周面
に対して、露光ユニット6からレーザ光Lが照射され
る。この露光ユニット6はエンジンコントローラ12か
らの画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査
露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像を
形成する。
【0023】こうして形成された静電潜像は4つの現像
器のうちの一の現像器によって現像されて感光体21上
の静電潜像が顕在化される。各現像器は各色毎に対応す
る現像カートリッジに組み込まれている。例えば、イエ
ロー用現像カートリッジ3Yはイエロー用現像器31Y
とイエロー用トナーカートリッジ32Yとで構成されて
おり、イエロー用現像カートリッジ3Yを装置本体1の
所定位置に装着すると、エンジンコントローラ12によ
ってイエロー用現像器31Yを感光体21に対して離当
接制御することができるように構成されている。
【0024】また、イエロー用トナーカートリッジ32
Yについては、イエロー用現像器31Yに対して着脱自
在となっており、必要に応じて単独でイエロー用現像器
31Yから取外してカートリッジ32Y内にイエロート
ナーを補充した後、イエロー用現像器31Yに再装着す
ることができるようになっている。さらに、このイエロ
ー用トナーカートリッジ32Yには、感光体カートリッ
ジ2と同様に、電子モジュール5が取付けられており、
カートリッジ装着によって図2に示すようにコネクタ1
3Bを介して装置本体1のエンジンコントローラ12と
電気的に接続され、エンジンコントローラ12との間で
データ転送を行い、イエロー用現像カートリッジ3Yの
消耗品管理を行う。
【0025】その他のトナー色についても、イエロー色
の場合と全く同様に構成されており、コネクタ13Bを
介してエンジンコントローラ12と電気的に接続され、
エンジンコントローラ12との間でデータ転送が可能と
なっている。このように、この実施形態では、現像カー
トリッジ3Y,3M,3C,3Kについては1つのコネ
クタ13Bに介してエンジンコントローラ12に対して
並列接続されており、後述するように電子モジュール5
の固有コード(ROMコード)と対応つけながらコネク
タ13Bを介してデータ転送が行われる。
【0026】現像部で現像されたトナー像は、ブラック
用現像器31Kとクリーニング部23との間に位置する
一次転写領域R1で転写ユニット7の中間転写ベルト7
1上に一次転写され、また適当なタイミングで中間転写
ベルト71に転写された中間トナー像はシートに二次転
写される。例えば、カラー画像をシートに転写する場合
には、感光体21上に形成される各色のトナー像を中間
転写ベルト71上に重ね合わせてカラー像を形成すると
ともに、カセット等からシートを取出して二次転写領域
R2に搬送する。そして、このシートに、カラー像を二
次転写してフルーカラー画像を得る。また、モノクロ画
像をシートに転写する場合には、感光体21上のブラッ
クトナー像のみを中間転写ベルト71上に形成し、カラ
ー画像の場合と同様にして二次転写領域R2に搬送され
てきたシートに転写してモノクロ画像を得る。
【0027】そして、転写ユニット7によってトナー像
が転写されたシートは、所定の給紙経路(1点鎖線)に
沿って二次転写領域R2の下流側で装置本体1に装着さ
れた定着カートリッジ4に搬送され、搬送されてくるシ
ート上のトナー像をシートに定着する。そして、当該シ
ートはさらに給紙経路に沿って排出トレイ(図示省略)
やマルチビンユニットなどの後処理装置(図示省略)に
搬送される。なお、この定着カートリッジ4にも、感光
体カートリッジ2や現像カートリッジ3Y,3M,3
C,3Kと同様に、電子モジュール5が取付けられてお
り、カートリッジ装着によって図2に示すようにコネク
タ13Cを介して装置本体1のエンジンコントローラ1
2と電気的に接続され、エンジンコントローラ12との
間でデータ転送を行い、定着オイルなどの消耗品管理を
行う。
【0028】次に、上記のように構成された画像形成装
置を制御する制御構成について図2ないし図5を参照し
ながら説明する。この画像形成装置の装置本体1側に
は、メインコントローラ11とエンジンコントローラ1
2とが設けられている。これらのうちメインコントロー
ラ11は、ホストコンピュータなどの外部装置から画像
形成指令(印字要求内容を示す信号)を受信すると、エ
ンジン部Eの各部の動作指示に適した形式のジョブデー
タ(印字情報)に変換し、エンジンコントローラ12に
与える。
【0029】このエンジンコントローラ12は、CPU
121、EEPROM122および通信回路123など
を備えており、メインコントローラ11から与えられた
ジョブデータに応じてエンジン部Eの各部を制御してい
る。また、エンジンコントローラ12から2本の信号線
81,82が感光体カートリッジ2、現像カートリッジ
群および定着カートリッジ4に向けて設けられるととも
に、これらに1対1で対応してコネクタ13A〜13C
が設けられている。そして、各カートリッジ2,3Y,
3M,3C,3K,4が装置本体1に装着されると、対
応するコネクタ13A〜13Cを介して電子モジュール
5とエンジンコントローラ12とが電気的に接続され、
信号線81を介した双方向非同期通信によるデータ転送
が行われ、エンジンコントローラ12は各カートリッジ
2,3Y,3M,3C,3K,4の使用状態を管理制御
する。
【0030】このように、この実施形態では、データ転
送用の信号線としては、信号線81のみが設けられてお
り、もう一方の信号線82は各カートリッジ2,3Y,
3M,3C,3K,4に接地電位を与えるGND用信号
線として機能している。なお、この信号線81のみを用
いた双方向非同期通信については、後で具体例を例示し
ながら詳述する。
【0031】この双方向非同期通信を行うために、エン
ジンコントローラ12の通信回路123は3つの送受信
チャンネルを有しており、その各々では図3に示すよう
に送信部Txはオープンコレクタ構造のバッファアンプ
123Tを介して信号線81と接続されるとともに、こ
の信号線81はバッファアンプ123Rを介して受信部
Rxと接続されている。なお、信号線81は電源Vpupに
プルアップされている。
【0032】一方、各カートリッジ2,3Y,3M,3
C,3K,4に取り付けられた電子モジュール5は図4
に示すように構成されている。図4は電子モジュールの
構成を示すブロック図である。この電子モジュール5
は、本発明の「記憶手段」を構成する6つの記憶媒体
(レーザー処理ROM51、データメモリ52、データ
メモリ用中間メモリ53、アプリケーションレジスタ5
4、アプリケーションレジスタ用中間メモリ55、ステ
ータスメモリ56)と、記憶媒体を制御して本発明の
「カートリッジ側制御手段」として機能する2つの制御
回路(1線式バス機能制御回路57、メモリ機能制御回
路58)と、各部に電気エネルギーを供給するパラサイ
ト電源59とを備えている。
【0033】レーザー処理ROM51は書き換え不可能
な読取専用メモリであり、各電子モジュールごとに固有
のROMコードが記憶されており、本発明の「コード用
記憶媒体」に相当する。このように電子モジュールに対
して、いわゆる総背番号制が採用されており、レーザー
処理ROM51に記憶されているROMコードを読み出
すことで電子モジュールを一義的に特定することが可能
となる。この読取処理については、1線式バス機能制御
回路57がエンジンコントローラ12から送られてきた
ROM機能コマンドに応じて実行するが、その詳細につ
いては後で具体例を挙げて詳述する。
【0034】データメモリ52は書換可能な不揮発性メ
モリ、例えばEEPROMで構成されており、カートリ
ッジの使用状態を示すデータ(カートリッジの再利用回
数を示すリサイクル回数、予想する残り寿命を示すドッ
トカウント、およびデータメモリ52の寿命を示すデー
タ書込回数など)を記憶する「データ用記憶媒体」とし
て機能する。このデータメモリ52へのデータの書き込
み、あるいはデータメモリ52からのデータの読み取り
に際しては、データメモリ用中間メモリ53がバッファ
となる。
【0035】アプリケーションレジスタ54はプログラ
ミング(書き込み)可能な64ビットのレジスタであ
り、アプリケーションレジスタ用中間メモリ55を介し
て書込/読取を実行可能となっている。
【0036】ステータスメモリ56は上記したアプリケ
ーションレジスタ54への書き込みが行われているか否
かを示すデータを保持する8ビットのメモリであり、こ
の実施形態ではアプリケーションレジスタ54への書込
が実行されていない時にはステータスメモリ56は「F
Fh」を、また書込が実行されている時にはステータス
メモリ56は「FCh」を記憶している。
【0037】これらの書込み可能な記憶媒体へのデータ
の書込/読取はメモリ機能制御回路58によって行われ
る。すなわち、エンジンコントローラ12から電子モジ
ュール5にメモリ機能コマンドが送られてくると、メモ
リ機能制御回路58がデータメモリ用中間メモリ53、
アプリケーションレジスタ54あるいはステータスメモ
リ56に対する読み書き動作を実行する。
【0038】上記のように動作するために必要なる電気
エネルギーについては、パラサイト電源59より供給さ
れる。このパラサイト電源59は図5に示すように逆流
防止素子591とコンデンサ592とで構成されてい
る。この逆流防止素子591の一方端は信号線81に接
続されるとともに、他方端はコンデンサ592の一方端
に接続されており、信号線81からコンデンサ592に
電流が流れる一方、その反対を規制している。なお、こ
のコンデンサ592の他方端は接地されている。したが
って、信号線81がアクティブでない時に、この信号線
81をHレベル(Vpupレベル)に維持しておくと、そ
の間、コンデンサ592に電荷が蓄積されて電子モジュ
ール各部への電気エネルギーの供給が可能となる。この
ようにパラサイト電源59は充電機能を備えている。ま
た、信号線81がアクティブでない時に、この信号線8
1をLレベル(GNDレベル)に維持すると、電子モジ
ュール5はOFF状態となる。
【0039】このように、エンジンコントローラ12は
カートリッジの使用状態を確認する必要がない場合には
信号線81をLレベルに維持するだけで電子モジュール
5をOFF状態、つまり記憶媒体に対してアクセスする
ことができないアクセス不可状態に切り換えることがで
き、電子モジュール5の誤作動を防止することができ
る。もちろん、従来例においても、電源供給を停止させ
れば同様の効果が得られるが、データ転送用の信号線の
他に電源供給用の信号線を独立して制御する必要があ
り、その分だけ制御回路が複雑になるという問題があ
る。これに対して、この実施形態では専用の制御回路を
設けることなく、単にデータ転送用の信号線81を介し
て電子モジュール5に与える信号レベルを制御すること
によって電子モジュール5のON/OFF制御すること
ができ、簡素な構成で電子モジュール5の誤動作を確実
に防止することができる。なお、そのON/OFF制御
を含めて上記のように構成された画像形成装置の動作に
ついては、次に詳述する。
【0040】図6は、エンジンコントローラと電子モジ
ュールとの間で行われる双方向非同期通信の基本動作を
示す図である。画像形成装置のメイン電源が投入された
り、装置本体1のカバー(図示省略)が開閉されると、
エンジンコントローラ12は図6の基本動作を1回ある
いは複数回繰り返してエンジンコントローラ12から電
子モジュール5へのコマンドの送信、相互間でのデータ
転送などを実行する。なお、具体例については、後で詳
述する。
【0041】双方向通信を開始する場合、図6の基本動
作に移る前に、エンジンコントローラ12は信号線81
をプルアップVpupによるHレベルにする。これによっ
て、パラサイト電源59のコンデンサ592に電荷が蓄
積され、パラサイト電源59から電子モジュール5に電
源供給されて、電子モジュール5との双方向通信が可能
となるとともに、記憶媒体へのアクセスが可能となる。
このように信号線81を介してデータ転送を行うアクテ
ィブ状態に至る前に、充電信号(Hレベルが継続する信
号)が信号線81を介してパラサイト電源59に与えら
れている。
【0042】この基本動作では、まず最初にステップS
1で初期化処理を実行する。この初期化処理では、エン
ジンコントローラ12の通信回路123は信号線81を
介してリセットパルスを電子モジュール5に与える。具
体的には、エンジンコントローラ12はリセットパルス
を送信するために、図7に示すように、信号線81の電
圧レベルをHレベルからLレベルに立ち下げ、所定のリ
セットパルス出力期間(例えば数百μs程度)以上だけ
Lレベルに維持した後、Hレベルに戻す。
【0043】一方、リセットパルス出力が終了し、信号
線81のHレベルへの立ち上がりエッジを基準として電
子モジュール5は所定のプレゼンスパルス出力期間に信
号線81の電圧レベルを数十〜数百μsの間だけLレベ
ルに立ち下げ、これをプレゼントパルスとしてエンジン
コントローラ12に送信する。
【0044】そして、エンジンコントローラ12がプレ
ゼンスパルス検出期間内にプレゼンスパルスを検出する
と、初期化処理が完了し、エンジンコントローラ12は
電子モジュール5にROM機能コマンドを発行する(ス
テップS2)。このROM機能コマンドは、これ以降に
行う処理の対象となる電子モジュール5を指定コマンド
であり、その1つとして例えば「Read ROM」と
いう8ビットのコマンドがある。このコマンドは信号線
81に接続されている電子モジュール5の固有コードで
あるROMコードを読み取るコマンドであり、図8に示
すように通信回路123の送信部Txから1タイムスロ
ットごとに当該コマンドに対応するビットデータを書込
み、合計8ビット分電子モジュール5に送信している。
これを受けた1線式バス機能制御回路57はレーザー処
理ROM51に記憶されているROMコードを読取り、
図9に示すように1タイムスロットごとに1ビットのデ
ータ「0」または「1」を信号線81を介して通信回路
123の受信部Rxに送信している。こうして、エンジ
ンコントローラ12は電子モジュール5のROMコード
を読み出す。なお、データの書込みおよび読取り処理に
ついては後で図8および図9を参照しながら詳述する。
【0045】ROM機能コマンドが完了すると、必要に
応じてメモリ機能コマンドを実行する(ステップS
3)。このメモリ機能コマンドは、ROM機能コマンド
によって特定された電子モジュール5に対する処理コマ
ンドであり、その1つとして例えば「Read Mem
ory」という8ビットのコマンドがある。このコマン
ドはデータメモリ52に記憶されている全データをデー
タメモリ用中間メモリ53にコピーするコマンドであ
り、図8に示すように通信回路123の送信部Txから
1タイムスロットごとに当該コマンドに対応するデータ
を書込み、合計8ビット分電子モジュール5に送信して
いる。これを受けたメモリ機能制御回路58はデータメ
モリ52中の全データのデータメモリ用中間メモリ53
へのコピーを実行する。
【0046】ROM機能コマンド(ステップS2)の完
了、メモリ機能コマンド(ステップS3)の完了、ある
いはこれらのコマンド実行中にコマンドキャンセルとな
ると、ステップS4に進む。そして、このステップS4
では、エンジンコントローラ12の通信回路123が信
号線81を介してリセットパルスを電子モジュール5に
与える。これによって、一連の処理を終了する。
【0047】次に、図8および図9を参照しながら、デ
ータの書込みおよび読取り処理について説明する。デー
タを電子モジュール5に書込む場合、この実施形態では
通信回路123の送信部Txが信号線81の電圧レベル
をLレベルに立ち下げることをスタート条件とし、その
後、信号線81の電圧レベルが再度Hレベルに立ち上げ
られるタイミングによって「1」または「0」を規定し
ている。すなわち、「1」を書込む際には図8(a)に
示すように比較的早い段階(データ決定段階)でHレベ
ルに立ち上げる一方、「0」を書込む際には同図(b)
に示すようにデータ決定段階においてもLレベルに維持
し、1タイムスロットの最終段階でHレベルに立ち上げ
る。これによって、電子モジュール5は上記データ決定
段階後に所定のカートリッジ側サンプリング期間におけ
る信号線81の電圧レベルに基づき1ビットのデータを
判読している。
【0048】また、電子モジュール5からデータを読み
取る場合、この実施形態では電子モジュール5が信号線
81の電圧レベルをLレベルに立ち下げることをスター
ト条件とし、その後、信号線81の電圧レベルが再度H
レベルに立ち上げられるタイミングによって「1」また
は「0」を規定している。すなわち、「1」を読み取る
際には図9(a)に示すように比較的早い段階(データ
決定段階)でHレベルに立ち上げる一方、「0」を書込
む際には同図(b)に示すようにデータ決定段階におい
てもLレベルに維持し、1タイムスロットの中間手前段
階でHレベルに立ち上げる。これによって、通信回路1
23は上記データ決定段階後に所定の本体側サンプリン
グ期間における信号線81の電圧レベルに基づき1ビッ
トのデータを判読している。
【0049】さらに、この実施形態では、パラサイト電
源59を電子モジュール5の電源としていることから、
書込時および読取時のいずれにおいても1タイムスロッ
トの完了後、次の1タイムスロットを実行する前にパラ
サイト電源59の充電に必要な準備期間だけを信号線8
1をHレベル、つまりプルアップ電源レベルに維持して
いる。こうすることでパラサイト電源59は電子モジュ
ール5を作動させるのに必要な電気エネルギーを確保す
る。このように、この実施形態では、エンジンコントロ
ーラ12は準備期間に充電信号を信号線81を介して電
子モジュール5側に送信し、これによって電子モジュー
ル5の作動電源を確保している。
【0050】次に、上記基本動作にしたがって装置本体
1とカートリッジとの間で行われるデータ転送につい
て、3つの具体例を例示しながら詳述する。ここでは、
具体例として、(A)1Byteデータ読取処理と、(B)
1Byteデータ書込処理と、(C)電源投入・カバー開閉
後の処理、について説明する。
【0051】(A)1Byteデータ読取処理について 図10は、1Byteデータ読取処理を実行する際の装置本
体側とカートリッジ側との間で行われる通信手順を示す
図であり、同図の通信手順にしたがって、データメモリ
52の特定のアドレスに記憶されている1Byteデータを
エンジンコントローラ12が読み取っている。なお、同
図および次に説明する図11の左端の記載項目は各通信
手順と図6の基本動作ステップとの対応関係を示すもの
である。
【0052】まず、装置本体1のエンジンコントローラ
12からリセットパルスが信号線81を介して送信さ
れ、これを受信したカートリッジの1線式バス機能制御
回路57は信号線81を介してプレゼンスパルスをエン
ジンコントローラ12に送信する。そして、エンジンコ
ントローラ12がこのプレゼンスパルスを検出すると、
初期化処理が完了し、エンジンコントローラ12は電子
モジュール5にROM機能コマンドとして「Match
ROM」コマンドをカートリッジ側に送信する。
【0053】この「Match ROM」コマンドはこ
れに続いて送信するROMコード(本発明の「固有デー
タ」に相当)と一致する電子モジュール5に対してのみ
処理を許可するコマンドである。そのため、上記コマン
ドおよびROMコードを受信したカートリッジ側では、
このROMコードが電子モジュール5のレーザー処理R
OM51に記憶されているROMコードと一致するか否
かを判断し、一致しない場合には記録媒体に対する一切
の処理が禁止される。逆に、一致する場合には、続いて
説明するようにメモリ機能コマンドを受付けて読取処理
を実行する。
【0054】ここで、この実施形態では現像カートリッ
ジ3Y,3M,3C,3Kは信号線81,82を共通信
号線とし、エンジンコントローラ12に対して並列接続
されているが、上記ROM機能コマンドを用いることで
現像カートリッジ3Y,3M,3C,3Kのうち一の現
像カートリッジに対して選択的に、かつ一義的にアクセ
スすることができる。この点に関しては、後の具体例
(B)および(C)においても同様である。
【0055】装置本体1のエンジンコントローラ12か
らは、「Match ROM」コマンドおよびROMコ
ードに続いて、メモリ機能コマンドとして「Read
Memory」コマンドがカートリッジ側にデータ転送
される。そして、このコマンドを受信したカートリッジ
側では、データメモリ52に記憶されている全データが
データメモリ用中間メモリ53にコピーされる。また、
「Read Memory」コマンドに続いて装置本体
1側から読み取るべきデータが格納されているアドレス
が読取アドレスとしてカートリッジ側にデータ転送され
る。そして、この読取アドレスを受信した電子モジュー
ル5のメモリ機能制御回路58はデータメモリ用中間メ
モリ53から読取アドレスに対応する1Byteデータを読
み取り、信号線81を介してエンジンコントローラ12
に送信する。
【0056】この読取データを受け取ったエンジンコン
トローラ12は信号線81を介してリセットパルスをカ
ートリッジ側に送信し、一連の処理を終了する。
【0057】(B)1Byteデータ書込処理 図11は、1Byteデータ書込処理を実行する際の装置本
体側とカートリッジ側との間で行われる通信手順を示す
図であり、同図の通信手順にしたがって、データメモリ
用中間メモリ53の特定のアドレスに1Byteデータをエ
ンジンコントローラ12が書き込んでいる。
【0058】この書込処理においても、上記読取処理と
同様に初期化(ステップS1)を行った後、「Matc
h ROM」コマンドおよび書込対象となる電子モジュ
ールのROMコード(固有コード)をカートリッジ側に
送信する。一方、上記コマンドおよびROMコードを受
信したカートリッジ側では、このROMコードが電子モ
ジュール5のレーザー処理ROM51に記憶されている
ROMコードと一致するか否かを判断し、一致しない場
合には記録媒体に対する一切の処理が禁止される。逆
に、一致する場合には、続いて説明するようにメモリ機
能コマンドを受付けて書込処理を実行する。
【0059】ここでは、装置本体1側からメモリ機能コ
マンドとして「Write Scratchpad」コ
マンドが、また当該コマンドに続いて1Byteデータを書
込むアドレス(書込アドレス)、その1Byteデータ(書
込データ)がこの順序でカートリッジ側にデータ転送さ
れる。一方、このコマンドを受信したカートリッジ側で
は、書込アドレスに書込データが書込まれる。
【0060】最後に、エンジンコントローラ12は信号
線81を介してリセットパルスをカートリッジ側に送信
し、一連の処理を終了する。
【0061】(C)電源投入・カバー開閉後の処理 図12は、電源投入・カバー開閉後の処理を示すフロー
チャートである。まず、カウント値nとして初期値
「1」をセットする(ステップS11)。そして、「S
earch ROM」コマンドを実行して共通信号線8
1,82を介して装置本体1に電気的に接続されている
電子モジュール5のROMコード(固有コード)を検索
する(ステップS12)。
【0062】図13は、「Search ROM」コマ
ンド処理を実行する際の装置本体側とカートリッジ側と
の間で行われる通信手順を示す図であり、同図の通信手
順にしたがって、信号線81,82に接続されているカ
ートリッジのROMコードを読み取る。
【0063】まず、装置本体1のエンジンコントローラ
12からリセットパルスが信号線81を介して送信さ
れ、これを受信したカートリッジの1線式バス機能制御
回路57は信号線81を介してプレゼンスパルスをエン
ジンコントローラ12に送信する。そして、エンジンコ
ントローラ12がこのプレゼンスパルスを検出すると、
初期化処理が完了し、エンジンコントローラ12は電子
モジュール5にROM機能コマンドとして「Searc
h ROM」コマンドをカートリッジ側に送信する。
【0064】この「Search ROM」コマンドを
受信したカートリッジ側では、レーザー処理ROM51
に記憶されているROMコードの最初のビット、つまり
0ビット目の値を読取り、そのデータを装置本体1側に
送信する。また、これに続いて、0ビット目の補数値を
装置本体1側にデータ送信する。これら2つの値を受信
した装置本体1側では、エンジンコントローラ12がR
OMコードの0ビット目を確定し、その値を0ビット目
の指定値としてカートリッジ側に送信し、カートリッジ
側でこの指定値を受信する。そして、このような通信手
順を最終ビット、つまり63ビット目まで繰り返す。
【0065】ところで、上記のように信号線81に4つ
の現像カートリッジ3Y,3M,3C,3Kが並列接続
されている場合には、信号線81に2種類のデータ、つ
まり「0」と「1」とがカートリッジ側から同時に出力
されることがある。しかしながら、この具体例では上記
したようにmビット目(m=0,1,2,…,63)の
値のみならず、その補数値を続けて装置本体1側に送信
しているために、装置本体1側で2種類のデータが同時
出力されていることを確認することができる。そして、
このような場合には、まず同時出力されたmビット目の
値として「0」をセットしてROMコードを確定させ
る。この点に関して、図14を参照しながら、さらに具
体的に説明する。
【0066】ここでは、ROMコード(……10010
0)を有する現像カートリッジと、ROMコード(……
001100)を有する現像カートリッジとが共通信号
線81,82に並列接続された場合を例示して説明す
る。この場合、同図(a)に示すように、2ビット目ま
で同一データが共通信号線81に出力されるため、装置
本体1側ではROMコードの0〜2ビット目をそれぞれ
「0」、「0」、「1」と一義的に確定することができ
る。これに対して、3ビット目では読取値として共通信
号線81に、一方の現像カートリッジから「0」が出力
されると同時に、他方の現像カートリッジから「1」が
出力されてデータの衝突が発生し、装置本体1側に与え
られる読取データは「0」となってしまう。
【0067】しかしながら、同図(b)に示すように、
3ビット目の補数値として共通信号線81に、一方の現
像カートリッジから「1」が出力されると同時に、他方
の現像カートリッジから「0」が出力されてデータの衝
突が発生し、装置本体1側に与えられる補数値は「0」
となってしまう。読取データの衝突がない場合には、読
取データと補数値とは相互に相違するのであるが、上記
したように読取データの衝突が発生した場合には、読取
データと補数値とはともに「0」となる。
【0068】そこで、この具体例では、このように読取
データと補数値とがともに「0」となった場合には、ま
ずROMコードの3ビット目を「0」と確定させてRO
Mコードの読取りを継続させる。また、次の「Sear
ch ROM」コマンド処理時には、図15に示すよう
に、3ビット目を「1」と確定させてROMコードの読
取りを継続させる。こうすることで、共通信号線81に
複数の現像カートリッジが並列接続されている場合に
も、各現像カートリッジに設けられた電子モジュール5
のROMコードを順番に、しかも確実に読取ることがで
きる。
【0069】ここで、図12に戻って説明を続ける。も
し、ROMコードを検索することができなかった(ステ
ップS13でNOと判断された)場合には、装置本体1
に対してカートリッジが装着されていないこととなるた
め、ユニット未装着検知処理に進んで、所定の後処理を
行う。
【0070】一方、上記のようにして信号線81に接続
された一の現像カートリッジのROMコードが検索され
る(ステップS13でYESと判断される)と、そのR
OMコードを有する電子モジュール5のデータメモリ5
2に記憶されている「ユニットコード」を読取る(ステ
ップS14)。データメモリ52は、例えば図16に示
すようなメモリ構造を有しており、上記「(A)1Byte
データ読取処理について」で説明した手順でアドレス
「31」を格納されている「ユニットコード」が読取ら
れてエンジンコントローラ12に与えられる。なお、そ
の読取手順については、すでに説明したため、ここでは
説明を省略する。
【0071】次のステップS15では、ユニットコード
が正しいか否かを判断し、正しくない場合にはユニット
コードエラー処理に進んで、所定の後処理を行う。一
方、ユニットコードが正しい場合には、そのROMコー
ドを有する電子モジュール5のデータメモリ52に記憶
されているデータを読取り、n個目の現像カートリッジ
のデータとしてエンジンコントローラ12のRAM(図
示省略)に記憶する。
【0072】このようなステップS12〜S16の一連
の動作については、ステップS17で4個目の現像カー
トリッジを検知するまで繰り返される。すなわち、カウ
ント値nが1,2,3である場合には、ステップS18
でカウント値nを1だけインクリメントした後、ステッ
プS12に戻って一連の動作(ステップS12〜S1
6)を繰り返して4つの現像カートリッジ3Y,3M,
3C,3Kがすべて装置本体1に装着されていることを
確認する(ステップS17でカウント値nが4であると
判断する)と、次のステップS19に進む。
【0073】このステップS19では、装置本体1のE
EPROM122に記憶されているデータと、電子モジ
ュール5から読取ったデータとを対比してデータが一致
しているか否かを判断する。こうすることで、電源投入
前やカバー開閉前のユニット構成に変更がないか否かを
判断し、変更がない場合には、そのまま次のステップS
20に進む。一方、変更があった場合、例えば、イエロ
ー用現像カートリッジ3YのROMコードについて、装
置本体1で記憶しているデータと、電子モジュール5か
ら読取ったデータとが相違している場合には、イエロー
用現像カートリッジ3Yが交換されたと判断し、リカバ
リー処理(ステップS21)を実行した後、次のステッ
プS20に進む。
【0074】このリカバリー処理は、新たに装着された
カートリッジに関連するデータを装置本体1のEEPR
OM122に上書きする処理であり、この処理を実行す
ることでEEPROM122の記憶データが更新され
る。このリカバリー処理によって、装着されたカートリ
ッジに関連するデータが常に装置本体1のEEPROM
122に記憶されており、装置全体を正確に、しかも的
確に制御することができる。
【0075】次のステップS20では、ドットカウント
値をEEPROM122から読み出し、このカウント値
がゼロとなっているカートリッジ、つまり新品のカート
リッジが装置本体1に装着されたときには、メモリ初期
化処理に進んで、所定の後処理を行う。一方、すべての
カートリッジが使用開始済みである場合には、さらにス
テップS22に進む。
【0076】このステップS22では、各カートリッジ
のドットカウント値およびメモリ書き込みカウント値の
うち少なくとも1つ以上のカウント値が所定値以上とな
っている場合には、そのカウント値を有するカートリッ
ジは寿命に達したと判断することができ、そのまま画像
形成処理を実行することができない。そこで、この場
合、寿命到達処理に進んで、所定の後処理を行う。一
方、すべてのカートリッジが寿命に達していないことが
確認されると、上記一連の処理を終了して画像形成指令
を待って通常印字を実行する。
【0077】以上のように、(A)1Byteデータ読取処
理、(B)1Byteデータ書込処理、および(C)電源投
入・カバー開閉後の処理のいずれにおいても、各現像カ
ートリッジ3Y,3M,3C,3Kに設けられた電子モ
ジュール5のROMコード(固有コード)に基づき4つ
の現像カートリッジ3Y,3M,3C,3Kの一の現像
カートリッジをデータ転送対象の現像カートリッジとし
て特定した上で、当該現像カートリッジに対してデータ
転送を行っている。このため、複数の現像カートリッジ
3Y,3M,3C,3Kを装置本体1に対して並列接続
した場合であっても、一の現像カートリッジとの間で選
択的にデータ転送を行うことができる。すなわち、RO
Mコード(固有コード)に基づき装置本体1とカートリ
ッジ3Y,3M,3C,3Kとを対応させながら、両者
の間でデータ転送を行うことが可能となる。
【0078】また、(C)電源投入・カバー開閉後の処
理では、装置本体1側からの要求に応じて電子モジュー
ル5から信号線81を介して装置本体1にROMコード
をデータ転送することで、装置本体1に装着された4つ
のカートリッジ3Y,3M,3C,3Kを装置本体1側
で確認することが可能となっている。一方、信号線81
に対して単独で接続された感光体カートリッジ2や定着
カートリッジ4についても、現像カートリッジ3Y,3
M,3C,3Kの場合と同様に装置本体1側で各カート
リッジ2,4を確認可能となっている。
【0079】このように、上記のように構成されたカー
トリッジを用いる場合には、信号線81,82に単一の
カートリッジを接続したり、複数のカートリッジを並列
に接続することができ、配線の自由度を高めることがで
きる。特に、カートリッジを並列接続することで、装置
本体1での配線本数を大幅に削減することができ、低コ
ストで、しかも配線の容易化を可能とする。また、配線
本数の低減は配線の自由度を高める面でも有利である。
【0080】また、現像カートリッジ3Y,3M,3
C,3Kは通常相互に近接して配置されており、上記の
如く各電子モジュール5を共通信号線81,82によっ
て並列接続すると、この共通信号線81,82に対して
ノイズ対策を施すことで、全ての現像カートリッジ3
Y,3M,3C,3Kに対するノイズ対策を行うことが
できる。このように、低コストで、しかも効率的なノイ
ズ対策が可能となる。
【0081】さらに、上記実施形態では、信号線82に
よってカートリッジ側に接地電位を供給しているが、か
かる信号線82を設けることは本発明の必須構成要件で
はなく、カートリッジを装置本体1に装着したときにカ
ートリッジの一部が装置本体1に当接して装置本体1か
ら接地電位が与えられるように構成してもよく、この場
合、配線本数は1本となり、配線自由度を最高に高める
ことができる。
【0082】ところで、上記実施形態では、共通信号線
81,82に4つの現像カートリッジ3Y,3M,3
C,3Kを並列接続しているため、現像カートリッジを
装着する位置に4つの現像カートリッジ3Y,3M,3
C,3Kが装着されていること自体は確認することがで
きるものの、いずれの装着位置に何色の現像カートリッ
ジが装着されているのかを確認することは不可能であ
る。例えば、イエロー用現像カートリッジ3Yとマゼン
タ用現像カートリッジ3Mとが入れ替わって装着された
場合であっても、現像カートリッジの入替わりを装置本
体1側で確認することができない。そこで、このような
問題に対処するためには、例えば図17に示すように構
成すればよい。
【0083】図17は、この発明にかかる画像形成装置
の別の実施形態を示す図である。この実施形態が先の実
施形態と大きく相違する点は、各電子モジュール5に接
地電位を与える信号線82Y,82M,82C,82K
が設けられており、各信号線82Y,82M,82C,
82Kを介して与える信号に応じてカートリッジ内に設
けられたトランジスタTrがそれぞれON/OFF制御
されるように構成されている点であり、その他の構成は
ほぼ同一である。
【0084】この実施形態では、各色の現像カートリッ
ジを装置本体1に装着するために、4つの現像カートリ
ッジ装着位置が装置本体1に設けられている。そして、
これら4つの装着位置に1対1で対応して専用信号線8
2Y,82M,82C,82Kが設けられている。各現
像カートリッジ3Y,3M,3C,3Kを正規の装着位
置に装着すると、次のように専用信号線82Y,82
M,82C,82Kの電位レベルを選択的に切り換える
ことで、一の現像カートリッジの電子モジュール5のみ
にアクセス可能となる。
【0085】例えば、専用信号線82Yの電位レベルの
みをHレベルにし、残りの専用信号線82M,82C,
82Kの電位レベルをLレベルに設定すると、イエロー
用現像カートリッジ3Yに設けられたトランジスタTr
のみがON状態となり、他のトランジスタTrはOFF
状態となる。そのため、信号線81に対して4つの電子
モジュール5が電気的に並列接続されているものの、イ
エロー用現像カートリッジを装着すべき位置に装着され
た現像カートリッジの電子モジュール5に対してのみデ
ータ転送が可能となる。したがって、仮に現像カートリ
ッジの入替えが生じていたとしても、それを確実に検出
することができ、より精度の高い画像形成制御を行うこ
とができる。
【0086】なお、上記実施形態では、カートリッジ側
にトランジスタTrを設けているが、装置本体1側にト
ランジスタTrに設けてもよいことはいうまでもない。
また、接地電位を与えるGND用信号線を専用信号線と
して機能させているが、従来例(特開平10−5296
4号)の如くチップセレクト信号を与える信号線をさら
に専用信号線として設けてもよい。
【0087】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、データ転送を1本の信号線81によって行
っているが、複数本の信号線によってデータ転送を行う
ように構成してもよい。
【0088】また、上記実施形態では、電子モジュール
5の電源としてコンデンサ592を用いているが、これ
以外に信号線81を介して与える充電信号によって電気
エネルギーを貯蔵することができる二次電池を用いても
よい。また、電子モジュール5の電源として1次電池を
用いていもよく、この場合、信号線81を介して充電信
号を電子モジュール5側に与える必要がなくなり、制御
を簡素化することができる。
【0089】また、上記実施形態では、図2に示すよう
に記憶媒体51〜56、制御回路57,58およびパラ
サイト電源59を一体化した電子モジュール5を各カー
トリッジに取付けているが、一体化電子モジュールを用
いることが本発明の必須構成要件ではなく、例えば記憶
媒体と制御回路とを一体化するとともに、電源のみを独
立して設けてもよい。また、上記実施形態では記憶媒体
として半導体メモリを用いているが、これ以外の記憶媒
体を用いてもよいことはいうまでもない。
【0090】また、上記実施形態では、6つのカートリ
ッジ2,3Y,3M,3C,3K,4を3つのグループ
に分けて双方向通信しているが、グループの数や分け方
などは任意である。また、現像カートリッジ3Y,3
M,3C,3Kについては、現像器31Y,31M,3
1C,31Kに対してトナーカートリッジ32Y,32
M,32C,32Kをそれぞれ着脱自在に構成している
が、現像器とトナーカートリッジとを一体化しておいて
もよいことはいうまでもない。
【0091】また、上記実施形態では、感光体ユニッ
ト、現像器および定着ユニットをそれぞれカートリッジ
化しているが、カートリッジ化する箇所についてはこれ
らに限定されるものではなく、これらの一部のみをカー
トリッジ化したり、逆に他の箇所もカートリッジ化する
ようにしてもよい。
【0092】さらに、上記実施形態にかかる画像形成装
置は、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられ
た画像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シー
トなどのシートに印字するプリンタであるが、本発明は
複写機やファクシミリ装置などを含め、装置本体に対し
てカートリッジを着脱して画像を形成する画像形成装置
全般に適用することができる。また、カラー画像を形成
する画像形成装置に限定されるものではなく、モノクロ
画像を形成する画像形成装置であっても、装置本体に対
してカートリッジを着脱する画像形成装置であれば、本
発明を適用することができる。
【0093】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、コー
ド用記憶媒体に記憶された固有コードによって記憶手段
を一義的に特定するように構成しているので、複数のカ
ートリッジを画像形成装置本体に対して並列接続した場
合であっても、一のカートリッジとの間で選択的にデー
タ転送を行うことができる。すなわち、固有コードに基
づき画像形成装置本体とカートリッジとを対応させなが
ら、両者の間でデータ転送を行うことが可能となる。ま
た、(カートリッジ側)制御手段が画像形成装置本体か
らの要求に応じて信号線を介して固有コードを画像形成
装置本体にデータ転送するように構成しているので、一
のカートリッジが画像形成装置本体に装着される場合の
みならず、複数のカートリッジが画像形成装置本体に装
着されている場合においても、画像形成装置本体に装着
されたカートリッジを画像形成装置本体側で確認するこ
とが可能となる。
【0094】したがって、信号線に単一のカートリッジ
を接続したり、複数のカートリッジを並列に接続するこ
とができ、配線の自由度を高めることができる。特に、
カートリッジを並列接続することで、画像形成装置本体
での配線本数を大幅に削減することができ、低コスト
で、しかも配線の容易化を可能とする。また、配線本数
の低減は配線の自由度を高める面でも有利である。さら
に、並列接続された信号線に対してノイズ対策を施すこ
とで当該信号線に接続されたすべてのカートリッジをノ
イズから守ることができ、ノイズ対策を低コストで、し
かも効率的に行うことができる。
【0095】また、この発明によれば、次の構成(1)お
よび(2)、つまり、 (1):画像形成装置本体へのカートリッジの装着位置ご
とに専用信号線を設け、画像形成装置本体に複数のカー
トリッジが装着されると、各カートリッジのカートリッ
ジ側制御手段がそのカートリッジ装着位置に対応する専
用信号線で画像形成装置とさらに電気的に接続されると
いう構成; (2):画像形成装置本体は複数の専用信号線のうちの一
の専用信号線を選択することで当該専用信号線によって
電気的に接続されたカートリッジのカートリッジ側制御
手段との間でデータ転送を行うという構成;を設けるこ
とによってカートリッジを装着位置と対応付けながら特
定することが可能となり、画像形成制御をより精度良く
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態
を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】通信回路と信号線との接続関係を示す図であ
る。
【図4】電子モジュールの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】パラサイト電源の構成を示す図である。
【図6】図1の画像形成装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】処理化処理における信号線の電圧レベル変化を
示す図である。
【図8】書込み動作における信号線の電圧レベル変化を
示す図である。
【図9】読取り動作における信号線の電圧レベル変化を
示す図である。
【図10】1Byteデータ読取処理を実行する際の装置本
体側とカートリッジ側との間で行われる通信手順を示す
図である。
【図11】1Byteデータ書込処理を実行する際の装置本
体側とカートリッジ側との間で行われる通信手順を示す
図である。
【図12】電源投入・カバー開閉後の処理を示すフロー
チャートである。
【図13】「Search ROM」コマンド処理を実
行する際の装置本体側とカートリッジ側との間で行われ
る通信手順を示す図である。
【図14】「Search ROM」コマンド処理の具
体的動作を示す図である。
【図15】「Search ROM」コマンド処理の具
体的動作を示す図である。
【図16】データメモリでのメモリ内容を示す図であ
る。
【図17】この発明にかかる画像形成装置の別の実施形
態を示す図である。
【符号の説明】
1…装置本体 2…感光体カートリッジ 3Y,3M,3C,3K…現像カートリッジ 4…定着カートリッジ 5…電子モジュール 12…エンジンコントローラ(本体側制御手段) 51…レーザー処理ROM(コード用記憶媒体) 52…データメモリ(データ用記憶媒体) 53…データメモリ用中間メモリ(データ用記憶媒体) 57…1線式バス機能制御回路(制御手段;カートリッ
ジ側制御手段) 58…メモリ機能制御回路(制御手段;カートリッジ側
制御手段) 81,82…(共通)信号線 82Y,82M,82C,82K…専用信号線 121…CPU(本体側制御手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に対して着脱自在なカ
    ートリッジであって、 カートリッジの使用状態を認識するためのデータを記憶
    するデータ用記憶媒体を有する記憶手段と、 前記画像形成装置本体に対してカートリッジが装着され
    ると、少なくとも1本以上の信号線によって前記画像形
    成装置本体と電気的に接続され、前記信号線を介して前
    記画像形成装置本体との間で双方向通信を行って前記デ
    ータ用記憶媒体へのデータ書込または前記データ用記憶
    媒体からのデータ読取を行う制御手段とを備え、 前記記憶手段は、前記記憶手段ごとに互いに異なる固有
    コードを記憶するコード用記憶媒体をさらに有する一
    方、 前記制御手段は、前記画像形成装置本体から前記信号線
    を介して転送されてくるデータに含まれるコードデータ
    が前記固有コードと一致する場合のみ、前記データ用記
    憶媒体へのデータ書込または前記データ用記憶媒体から
    のデータ読取を行うことを特徴とする記憶媒体付カート
    リッジ。
  2. 【請求項2】 画像形成装置本体に対して着脱自在なカ
    ートリッジであって、 カートリッジの使用状態を認識するためのデータを記憶
    するデータ用記憶媒体を有する記憶手段と、 前記画像形成装置本体に対してカートリッジが装着され
    ると、少なくとも1本以上の信号線によって前記画像形
    成装置本体と電気的に接続され、前記信号線を介して前
    記画像形成装置本体との間で双方向通信を行って前記デ
    ータ用記憶媒体へのデータ書込または前記データ用記憶
    媒体からのデータ読取を行う制御手段とを備え、 前記記憶手段は、前記記憶手段ごとに互いに異なる固有
    コードを記憶するコード用記憶媒体をさらに有する一
    方、 前記制御手段は、前記画像形成装置本体からの要求に応
    じて、前記信号線を介して前記固有コードを前記画像形
    成装置本体にデータ転送することを特徴とする記憶媒体
    付カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジは、請求項1または2
    記載のカートリッジと同一構成の別のカートリッジと、
    前記信号線を共通信号線として前記画像形成装置本体と
    並列接続される請求項1または2記載の記憶媒体付カー
    トリッジ。
  4. 【請求項4】 前記共通信号線に並列に接続される複数
    のカートリッジの各々は、互いに異なる色の現像器を有
    する現像カートリッジである請求項3記載の記憶媒体付
    カートリッジ。
  5. 【請求項5】 画像形成装置本体に対して複数のカート
    リッジを着脱自在に装着して画像形成処理を実行する画
    像形成装置において、 前記複数のカートリッジの各々は、カートリッジの使用
    状態を認識するためのデータを記憶するデータ用記憶媒
    体、および互いに異なる固有コードを記憶するコード用
    記憶媒体を有する記憶手段と、前記画像形成装置本体に
    対して装着されると共通信号線によって他のカートリッ
    ジと並列的に前記画像形成装置本体と電気的に接続され
    て前記画像形成装置本体との間でデータ転送を行うカー
    トリッジ側制御手段とを備える一方、 前記画像形成装置本体は、前記共通信号線を介して前記
    カートリッジ側制御手段との間でデータ転送を行う本体
    側制御手段を備えており、 前記データ転送を行うにあたって、前記本体側制御手段
    はデータ転送すべきカートリッジのコード用記憶媒体に
    記憶されている固有コードを含むデータを各カートリッ
    ジに向けて転送する一方、各カートリッジ側制御手段は
    前記画像形成装置本体から前記共通信号線を介して転送
    されてくるデータが自己の固有コードを含んでいる場合
    のみ、前記データ用記憶媒体へのデータ書込または前記
    データ用記憶媒体からのデータ読取を行うことを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成装置本体に対して複数のカート
    リッジを着脱自在に装着して画像形成処理を実行する画
    像形成装置において、 前記複数のカートリッジの各々は、カートリッジの使用
    状態を認識するためのデータを記憶するデータ用記憶媒
    体、および互いに異なる固有コードを記憶するコード用
    記憶媒体を有する記憶手段と、前記画像形成装置本体に
    対して装着されると共通信号線によって他のカートリッ
    ジと並列的に前記画像形成装置本体と電気的に接続され
    て前記画像形成装置本体との間でデータ転送を行うカー
    トリッジ側制御手段とを備える一方、 前記画像形成装置本体は、前記共通信号線を介して前記
    カートリッジ側制御手段との間でデータ転送を行う本体
    側制御手段を備えており、 前記本体側制御手段は前記共通信号線を介して接続され
    ているカートリッジのコード用記憶媒体に記憶されてい
    る固有コードを読み出すことを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成装置本体へのカートリッジ
    の装着位置ごとに専用信号線が設けられ、 前記画像形成装置本体に装着された複数のカートリッジ
    の各々において、カートリッジ側制御手段は、装着位置
    に対応する専用信号線で前記画像形成装置とさらに電気
    的に接続されており、 前記画像形成装置本体は前記複数の専用信号線のうちの
    一の専用信号線を選択することで当該専用信号線によっ
    て電気的に接続されたカートリッジのカートリッジ側制
    御手段との間でデータ転送を行う請求項5または6記載
    の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のカートリッジは、互いに異な
    る色の現像器を有する現像カートリッジである請求項5
    ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8646859B2 (en) 2011-08-31 2014-02-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer system, and connectable devices and printer used in the same
JP2017177716A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
WO2023063294A1 (ja) * 2021-10-14 2023-04-20 ブラザー工業株式会社 画像形成装置およびリサイクル方法

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