JP2001324492A - フッ素化合物ガスの検知剤及び検知方法 - Google Patents

フッ素化合物ガスの検知剤及び検知方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造工程等から排出される二重結合を
有するパーフルオロカーボン等のフッ素化合物を、実用
上確実に検知することができる検知剤あるいは検知方法
を提供する。 【解決手段】 無機質担体に、アルカリ金属の過マンガ
ン酸塩、または、アルカリ金属の過マンガン酸塩及びア
ルカリ金属の炭酸塩を担持させた検知剤とする。また、
二重結合を有するパーフルオロカーボン等のフッ素化合
物を、前記検知剤と接触させてこれらのフッ素化合物を
検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素化合物ガス
の検知剤及び検知方法に関する。さらに詳細には、半導
体製造工程等から排出される、二重結合で結合された炭
素原子にフッ素原子が結合した構造を有するフッ素化合
物ガスの検知剤及び検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工業においては、ドライエッ
チング装置のエッチングガスやCVD装置のチャンバー
クリーニングガス等として、CF、C等のパー
フルオロカーボンが使用されている。これらのパーフル
オロカーボンは非常に安定な化合物であり地球温暖化に
対する影響が大きいため、大気に放出した場合の環境へ
の悪影響が懸念されている。従って、半導体製造工程か
ら排出される排ガスに含まれるこれらのフッ素化合物
は、分解して大気に放出することが好ましい。
【0003】そのため従来から、例えば前記のようなフ
ッ素化合物を含む排ガスを、メタン、プロパン等を用い
た焼却炉の火炎中に導入して燃焼させる方法、あるいは
これらの排ガスに、空気または酸素、あるいは空気また
は酸素とともに水分を含む混合ガスを添加して加熱する
方法によりパーフルオロカーボンの分解が行なわれてい
た。このほか、ガス状のフッ素化合物を、炭素質固体材
料とアルカリ土類金属化合物とから成る反応剤に、30
0℃以上の温度でかつ20vol%以下の気体酸素の存
在下で接触させる方法(特開平10−15349号公
報)、4A族、5A族、6A族、7A族、8族、1B
族、及び3B族から選ばれる少なくとも一種の金属が担
体に担持された触媒の存在下で、分子状酸素及び水と接
触させる方法(特開平10−286439号公報)、酸
素及び水共存下において、300〜1000℃に加熱さ
れた、アルミナ系触媒と含シリカ混合材とを混合して成
る触媒層を通過させる方法(特開2000−15060
号公報)等が開発されている。
【0004】また、近年においては、CF、C
等のパーフルオロカーボンの代替として、エッチング特
性が優れているC、C等の二重結合を有す
るパーフルオロカーボンの使用も検討されている。二重
結合を有するパーフルオロカーボンは、地球温暖化に対
する影響がCF、C等の二重結合を有しないパ
ーフルオロカーボンと比較して小さいが、無視できるほ
どに小さいものではない。また、二重結合を有するパー
フルオロカーボンは毒性が高く、大気にそのまま放出し
た場合は人体及び環境に悪影響を与えるので、除害処理
した後は大気に放出するに先立ってこれらが含まれてい
ないことを確認する必要がある。
【0005】このため、取り扱いが容易で感度が高い、
二重結合を有するパーフルオロカーボン等のフッ素化合
物を検知するための検知剤あるいは検知方法が求められ
ている。しかしながら、これらのフッ素化合物の多くは
研究開発中であり、現在までに実用上使用可能な検知剤
あるいは検知方法は報告されていない。二重結合を有す
るフッ素化合物を検知する方法としては、排ガスの一部
をサンプリングし、FT−IRを用いて検知する方法が
考えられるが、分析に手間がかかるという不都合があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、半導体製造工程等から排出される
二重結合を有するパーフルオロカーボン等のフッ素化合
物を、実用上確実に検知できる検知剤あるいは検知方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意検討した結果、二重結合で結合さ
れた炭素原子にフッ素原子が結合した構造を有するパー
フルオロカーボン等のフッ素化合物の検知剤として、ア
ルカリ金属の過マンガン酸塩が感度が高く変色速度が速
いことを見い出し、本発明のフッ素化合物ガスの検知剤
及び検知方法に到達した。
【0008】すなわち本発明は、二重結合で結合された
炭素原子にフッ素原子が結合した構造を有するフッ素化
合物ガスの検知剤であって、無機質担体にアルカリ金属
の過マンガン酸塩を担持させたことを特徴とするフッ素
化合物ガスの検知剤である。また、本発明は、二重結合
で結合された炭素原子にフッ素原子が結合した構造を有
するフッ素化合物を含有するガスを、無機質担体にアル
カリ金属の過マンガン酸塩を担持させた検知剤と接触さ
せて、該ガスに含まれる該フッ素化合物を検知すること
を特徴とするフッ素化合物ガスの検知方法でもある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、窒素、水素、アルゴ
ン、ヘリウム等のガス中に存在する、二重結合で結合さ
れた炭素原子にフッ素原子が結合した構造を有するフッ
素化合物の検知剤あるいは検知方法に適用される。本発
明のフッ素化合物の検知剤は、無機質担体にアルカリ金
属の過マンガン酸塩を担持させた検知剤である。また、
本発明のフッ素化合物の検知方法は、二重結合で結合さ
れた炭素原子にフッ素原子が結合した構造を有するフッ
素化合物を、前記検知剤と接触させてこれらのフッ素化
合物を検知する検知方法である。
【0010】本発明における検知対象ガスは、二重結合
で結合された炭素原子にフッ素原子が結合した構造を有
するフッ素化合物であり、C、C、C
、C10、C、C等、アルケンある
いはシクロアルケンの水素原子が全てフッ素原子で置換
されたパーフルオロカーボンやCH=CHF等のほ
か、CF=CCl、CF=CClF等のフッ素化
合物を含むものである。
【0011】次に本発明の検知剤について詳細に説明す
る。本発明においては、アルカリ金属の過マンガン酸塩
が無機質担体に担持せしめられて検知剤とされる。無機
質担体としては、シリカゲル、アルミナ、ジルコニア、
チタニア、シリカアルミナ、シリカチタニア等を例示す
ることができるが、この中でもフッ素化合物を検知しや
すくするために白色ないし無色のものが好適に使用され
る。さらに無機質担体は、比表面積が10〜400m
/gの範囲のものが好ましく、10m/g未満では変
色速度が遅くなる虞があり、400m /gを超えると
検知剤の強度が弱くなる虞がある。
【0012】本発明の検知剤における過マンガン酸塩と
しては、過マンガン酸リチウム、過マンガン酸ナトリウ
ム、過マンガン酸カリウムを挙げることができるが、フ
ッ素化合物を検知しやすく、また容易に入手できること
から、過マンガン酸カリウムを用いることが好ましい。
アルカリ金属の過マンガン酸塩の含有量は、無機質担体
に対して、通常は0.001〜1.0wt%、好ましく
は0.005〜0.1wt%である。アルカリ金属の過
マンガン酸塩の含有量が無機質担体に対して0.001
wt%未満の場合または1.0wt%を超える場合は、
検知剤の変色が小さくフッ素化合物を検知しにくくなる
不都合を生じる。
【0013】また、本発明の検知剤においては、無機質
担体に、アルカリ金属の過マンガン酸塩とともに、アル
カリ金属の炭酸塩を担持させることが好ましい。過マン
ガン酸塩は光に対し不安定であるが、アルカリ金属の炭
酸塩を担持させることにより、検知剤の光に対する安定
性が良好となる。アルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジ
ウムを例示することができるが、水に対する溶解度が大
きく無機質担体に容易に担持させることができる点、及
び入手しやすい点で炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム
を用いることが好ましい。アルカリ金属の炭酸塩の含有
量は、無機質担体に対して、通常は0.001〜10w
t%、好ましくは0.005〜5.0wt%である。ア
ルカリ金属の炭酸塩の含有量が無機質担体に対して0.
001wt%未満の場合は、検知剤の光に対する安定性
向上の効果が少なく、無機質担体の10wt%を超えて
も光に対する安定性向上のより優れた効果は期待できな
い。
【0014】上述のような量的関係に調整したアルカリ
金属の過マンガン酸塩、またはアルカリ金属の過マンガ
ン酸塩及びアルカリ金属の炭酸塩を無機質担体に担持さ
せる方法としては、アルカリ金属の過マンガン酸塩を含
む水溶液、またはアルカリ金属の過マンガン酸塩及びア
ルカリ金属の炭酸塩を含む水溶液を無機質担体に含浸さ
せた後乾燥する方法、あるいは無機質担体をかき混ぜな
がら前記水溶液を振りかけて乾燥させる方法を例示する
ことができる。また、アルカリ金属の過マンガン酸塩及
びアルカリ金属の炭酸塩を無機質担体に担持させる場合
は、いずれか一方を無機質担体に担持させた後、他方を
担持させてもよい。
【0015】次に本発明の検知方法について詳細に説明
する。本発明の検知方法においては、半導体製造工程等
から排出されるガスを、上述の検知剤と接触させること
により、ガスに含まれる、二重結合で結合された炭素原
子にフッ素原子が結合した構造を有するフッ素化合物が
検知される。本発明において、二重結合で結合された炭
素原子にフッ素原子が結合した構造を有するフッ素化合
物が、アルカリ金属の過マンガン酸塩と接触すると、前
記フッ素化合物が酸化されるとともにアルカリ金属の過
マンガン酸塩が変色するので、この間の検知剤の変色を
検知することによりガス中のフッ素化合物を検知するこ
とができる。例えば、前記フッ素化合物が、白色の無機
質担体に過マンガン酸カリウムを担持させた検知剤と接
触した場合、検知剤は赤紫色から白色ないし灰色に鋭敏
に変色する。
【0016】本発明の検知剤は通常固体であり、例えば
本発明の検知剤をガラス製の透明管に充填して検知管と
し、検知対象ガスを配管等のガス採取口より検知管に吸
引することにより目的のフッ素化合物を検知することが
できる。また、本発明の検知剤をガラス製あるいはプラ
スチック製の透明管に充填し、これを検知対象ガスの配
管のバイパス管に設置して、透明管の中に検知対象ガス
を通すことにより目的のフッ素化合物を検知することが
できる。また、本発明の検知剤を浄化剤等とともに使用
する場合には、検知剤を浄化筒内の浄化剤層の下流側、
浄化筒の後または複数の浄化剤層の間などに設けられた
透明な覗き窓部に配置して使用される。
【0017】本発明の検知剤を透明管に充填し、これを
バイパス管に設置して使用する場合、あるいは本発明の
検知剤を浄化剤などとともに使用する場合等において、
検知剤と接触させる検知対象ガスの速度に特に制限はな
いが、通常は空筒線速度で0.01〜100cm/se
c程度とされる。空筒線速度が0.01cm/secよ
り低い場合は検知が遅くなり、100cm/secより
高い場合は圧力損失が大きくなる虞がある。また、接触
時の検知対象ガスの温度は通常は−20〜100℃、ま
た、圧力は通常は常圧である。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
【0019】(検知剤の調製) (1) 検知剤A(シリカゲルに過マンガン酸カリウム及び
炭酸ナトリウムを担持させた検知剤)の調製過マンガン
酸カリウム0.03g及び炭酸ナトリウム0.06gを
水400g に溶解させた水溶液を、径1.5〜4mm、比表面積3
00m/gの球状シリカゲル200gに含浸させた
後、ロータリーエバポレーターを用いて80℃の温度で
減圧乾燥させて検知剤Aを調製した。
【0020】(2) 検知剤B(アルミナに過マンガン酸カ
リウム及び炭酸カリウムを担持させた検知剤)の調製 過マンガン酸カリウム0.03g及び炭酸カリウム0.
06gを水400gに溶解させた水溶液を、径2〜4m
m、比表面積250m/gの球状アルミナ200gに
含浸させた後、検知剤Aの調製と同様の条件で乾燥させ
て検知剤Bを調製した。
【0021】(3) 検知剤C(シリカゲルに過マンガン酸
カリウムを担持させた検知剤)の調製 過マンガン酸カリウム0.03gを水400gに溶解さ
せた水溶液を、検知剤Aの調製で用いたものと同様の球
状シリカゲル200gに含浸させた後、検知剤Aの調製
と同様の条件で乾燥させて検知剤Cを調製した。
【0022】(4) 検知剤D(アルミナに過マンガン酸カ
リウムを担持させた検知剤)の調製 過マンガン酸カリウム0.03gを水400gに溶解さ
せた水溶液を、検知剤Bの調製で用いたものと同様の球
状アルミナ200gに含浸させた後、検知剤Bの調製と
同様の条件で乾燥させて検知剤Dを調製した。
【0023】(5) 検知剤E(アルミナに過マンガン酸ナ
トリウム及び炭酸ナトリウムを担持させた検知剤)の調
製 過マンガン酸ナトリウム(3水塩)0.04g及び炭酸
ナトリウム0.06gを水400gに溶解させた水溶液
を、検知剤Bの調製で用いたものと同様の球状アルミナ
200gに含浸させた後、検知剤Bの調製と同様の条件
で乾燥させて検知剤Eを調製した。
【0024】(6) 検知剤F(検知剤Aにおける過マンガ
ン酸カリウムの含有量を変えた検知剤)の調製 検知剤Aの調製における過マンガン酸カリウムの含有量
を1/2にしたほかは検知剤Aと同様にして検知剤Fを
調製した。
【0025】(7) 検知剤G(検知剤Aにおける過マンガ
ン酸カリウムの含有量を変えた検知剤)の調製 検知剤Aの調製における過マンガン酸カリウムの含有量
を2倍にしたほかは検知剤Aと同様にして検知剤Fを調
製した。
【0026】(8) 検知剤H(検知剤Cにおける過マンガ
ン酸カリウムの含有量を変えた検知剤)の調製 検知剤Cの調製における過マンガン酸カリウムの含有量
を1/2にしたほかは検知剤Cと同様にして検知剤Hを
調製した。
【0027】(9) 検知剤I(検知剤Cにおける過マンガ
ン酸カリウムの含有量を変えた検知剤)の調製 検知剤Cの調製における過マンガン酸カリウムの含有量
を2倍にしたほかは検知剤Cと同様にして検知剤Iを調
製した。尚、上述のように調製した検知剤は全て赤紫色
であった。
【0028】(検知能力の測定) 実施例1 検知剤A20gを内径20mmのガラス管に充填した検
知管を製作し、これに50ppmのC(オクタフ
ルオロシクロペンテン)を含有する窒素ガスを、25
℃、常圧、空筒線速度3.0cm/secの条件で接触
させ、検知剤が赤紫色から白色ないし灰色に変色し始め
るまでの時間を測定した。その結果を表1に示す。尚、
表中の過マンガン酸カリウム及び過マンガン酸ナトリウ
ムの含有率は、無機質担体に対するwt%を示すもので
ある。
【0029】実施例2〜9 実施例1における検知剤Aを、各々検知剤B、検知剤
C、検知剤D、検知剤E、検知剤F、検知剤G、検知剤
H、検知剤Iに替えたほかは実施例1と同様にして検知
能力の測定を行なった。その結果を表1に示す。
【0030】実施例10〜12 実施例1におけるCの濃度を、各々20ppm、
100ppm、1000ppmに替えたほかは実施例1
と同様にして検知能力の測定を行なった。その結果を表
1に示す。
【0031】実施例13〜15 実施例1におけるCを含有する窒素ガスの空筒線
速度を、各々1.0cm/sec、5.0cm/se
c、10cm/secに替えたほかは実施例1と同様に
して検知能力の測定を行なった。その結果を表1に示
す。
【0032】実施例16〜24 実施例1〜9におけるCを含有する窒素ガスをC
(テトラフルオロエチレン)を含有する窒素ガス
に替えたほかは実施例1〜9と同様にして検知能力の測
定を行なった。その結果を表1に示す。
【0033】実施例25 実施例1におけるCを含有する窒素ガスをC
(ヘキサフルオロシクロブテン)を含有する窒素ガス
に替えたほかは実施例1と同様にして検知能力の測定を
行なった。その結果を表1に示す。
【0034】実施例26 実施例1におけるCを含有する窒素ガスをCF
=CClを含有する窒素ガスに替えたほかは実施例1
と同様にして検知能力の測定を行なった。その結果を表
1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明のフッ素化合物ガスの検知剤及び
検知方法により、半導体製造工程等から排出される二重
結合を有するパーフルオロカーボン等のフッ素化合物
を、実用上確実に検知することが可能となった。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G042 AA01 BD02 CA01 CB01 FA04 FA13 FB05 FB06 4G066 AA13B AA20C AA22C AA25C AA26B AA43B BA41 CA32 CA33 DA02 FA12 FA37

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重結合で結合された炭素原子にフッ素
    原子が結合した構造を有するフッ素化合物ガスの検知剤
    であって、無機質担体にアルカリ金属の過マンガン酸塩
    を担持させたことを特徴とするフッ素化合物ガスの検知
    剤。
  2. 【請求項2】 無機質担体に、アルカリ金属の過マンガ
    ン酸塩とともに、アルカリ金属の炭酸塩を担持させた請
    求項1に記載のフッ素化合物ガスの検知剤。
  3. 【請求項3】 無機質担体が、シリカゲル、アルミナ、
    ジルコニア、チタニア、シリカアルミナ、またはシリカ
    チタニアである請求項1または請求項2に記載のフッ素
    化合物ガスの検知剤。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属の過マンガン酸塩が、過マ
    ンガン酸カリウムである請求項1または請求項2に記載
    のフッ素化合物ガスの検知剤。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属の炭酸塩が、炭酸ナトリウ
    ムまたは炭酸カリウムである請求項2に記載のフッ素化
    合物ガスの検知剤。
  6. 【請求項6】 アルカリ金属の過マンガン酸塩の含有量
    が、無機質担体に対して0.001〜1.0wt%であ
    る請求項1または請求項2に記載のフッ素化合物ガスの
    検知剤。
  7. 【請求項7】 アルカリ金属の炭酸塩の含有量が、無機
    質担体に対して0.001〜10wt%である請求項2
    に記載のフッ素化合物ガスの検知剤。
  8. 【請求項8】 フッ素化合物がパーフルオロカーボンで
    ある請求項1または請求項2に記載のフッ素化合物ガス
    の検知剤。
  9. 【請求項9】 フッ素化合物がCまたはC
    である請求項1または請求項2に記載のフッ素化合物ガ
    スの検知剤。
  10. 【請求項10】 二重結合で結合された炭素原子にフッ
    素原子が結合した構造を有するフッ素化合物を含有する
    ガスを、無機質担体にアルカリ金属の過マンガン酸塩を
    担持させた検知剤と接触させて、該ガスに含まれる該フ
    ッ素化合物を検知することを特徴とするフッ素化合物ガ
    スの検知方法。
  11. 【請求項11】 検知剤の無機質担体に、アルカリ金属
    の過マンガン酸塩とともに、アルカリ金属の炭酸塩を担
    持させた請求項10に記載のフッ素化合物ガスの検知方
    法。
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