JP2001324460A - 石炭の品質評価方法 - Google Patents

石炭の品質評価方法

Info

Publication number
JP2001324460A
JP2001324460A JP2000139759A JP2000139759A JP2001324460A JP 2001324460 A JP2001324460 A JP 2001324460A JP 2000139759 A JP2000139759 A JP 2000139759A JP 2000139759 A JP2000139759 A JP 2000139759A JP 2001324460 A JP2001324460 A JP 2001324460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coal
coke drum
drum strength
caking
coke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000139759A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Saito
藤 公 児 齋
Kenji Kato
藤 健 次 加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2000139759A priority Critical patent/JP2001324460A/ja
Publication of JP2001324460A publication Critical patent/JP2001324460A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Coke Industry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘結炭から非微粘結炭までの広い範囲の炭種
に対応ができ、様々な処理による効果や配合の効果検討
が可能であり、且つ定量的に評価できる石炭品質評価法
を提供すること。 【解決手段】 単一石炭、事前加熱処理した単一石炭、
事前化学処理した石炭、または数種の配合石炭を水素核
の核磁気共鳴イメージングを高温測定して、石炭が軟化
溶融する温度での横緩和時間とその石炭粒内における存
在程度から算出した係数を求めて、それらの値とコーク
スドラム強度との関係から石炭の乾留後のコークスドラ
ム強度を推定することを特徴とする石炭品質評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室炉式コークス炉
で乾留して冶金用コークスを製造する際の石炭品質評価
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高炉用コークス製造に使用する原
料炭としては、粘結性が強い石炭(以下、粘結炭と記載
する)を多量に必要としていた。
【0003】近年、高価な粘結炭の代わりに安価な非微
粘結炭の利用が図られている。例えば、コークスの生産
性を大幅に向上させるとともに原料炭の多様化を図る方
法として、原料炭を粘結炭と非微粘結炭とを別々に25
0−350℃まで予熱した後、サイクロン粗粉炭と微粉
炭を分級し、その後、非微粘結炭の微粉炭を該当する非
微粘結炭の軟化開始温度以上から最高流動温度以下まで
急速加熱した後、前記非微粘結炭の微粉を熱間成形した
後、粘結炭及び前記非微粘結炭の粗粉炭と混合してコー
クス炉へ装入し乾留する方法が、特開平8−20915
0号において提案されている。このプロセスは非微粘結
炭の使用割合が50%に及び、非微粘結炭の多量使用に
も適応できるプロセスである。このような非微粘結炭を
多量に使用する技術においては、それに適した新しい石
炭品質評価手段が必要となる。
【0004】コークスの製造に最も重要な石炭の性質
は、乾留時に石炭が溶融するときの粘結性であるが、こ
の原料炭の粘結性を評価するための代表的な試験方法と
して、(1)プラストメーター法,(2)ボタン法,(3)ロガ
法,(4)NMR法などが挙げられる。以下、これらの方
法について説明する。
【0005】(1)プラストメーター法 プラストメーター法の代表例であるギーセラープラスト
メーター法は、以下ののような手順で行われる。まず、
撹拌棒をセットしたレトルト中に石炭試料を装填し、そ
の後金属浴中で規定の昇温速度で加熱する。この際撹拌
棒に一定のトルクを与えておくと、石炭の軟化とともに
撹拌棒が回転する。この回転挙動により軟化開始温度、
最高流動度及び固化温度を測定する試験方法である。こ
の試験方法では、非微粘結炭を対象とした場合、それら
が元来軟化溶融時の粘結性が低いため、溶融しにくく、
結果として撹拌棒の回転数が小さくなり検出精度が低下
するという欠点がある。
【0006】(2)ボタン法 ボタン法はるつぼ膨張指数とも呼ばれ、250ミクロン以下
の石炭試料を所定のるつぼに入れて、加熱し生成した残
査であるコークスボタンを標準輪郭と比較して、石炭の
粘結性を簡易評価するものである。この手法はコークス
ドラム強度を支配する粘結性と膨張率を同時に評価でき
る特徴があるが、定量性に乏しく、特に非微粘結炭は膨
張率が低いために、適用が不可能である。
【0007】(3)ロガ法 この方法は、石炭を既定条件下で、標準無煙炭と一緒に
850℃の炉で15分乾留した場合に、標準無煙炭と溶
融接着できる能力を加熱残留物の強さで表した指数であ
る。この方法は、粘結性の高い石炭に対して用いた場合
には過剰流動が起こり、検出精度が低くなるという欠点
があり、広範囲の炭種に対して有効ではない。
【0008】(4)NMR法 特願平8−168588号には、石炭に重水素置換され
た溶媒を膨潤させたのち、水素核の核磁気共鳴吸収スペ
クトルを測定し、石炭中の全水素の存在量を定量し、そ
の中の水素結合に関与している水素の存在量比を算出す
ることで、その量比とコークスドラム強度の関係から得
られるコークス化特性によって石炭の品質を評価するこ
とを特徴とする石炭品質評価方法が開示されている。ま
た特願8−177776では、石炭を重水素置換された
溶媒に膨潤させたのち、水素核の核磁気共鳴吸収スペク
トルを測定し、石炭中の横緩和時間の相対的に長い成分
と短い成分の量を求め、その量比とコークスドラム強度
の関係から、装入石炭の乾留後のコークスドラム強度を
推定することを特徴とする石炭品質評価方法、及び石炭
を重水素置換されたピリジン等の溶媒に膨潤させたの
ち、水素核の核磁気共鳴吸収スペクトルのエコー信号を
測定し、その信号に対して適当な磁場勾配を与えること
で得られるマイクロイメージング像で石炭中に存在する
横緩和時間の相対的に長い成分の分布状態等を可視化,
溶融し易い成分存在量や分布を評価し、コークスドラム
強度との関係から装入石炭の乾留後のコークスドラム強
度を推定することを特徴とする石炭品質評価方法が開示
されている。これらの方法に代表されるNMR法は非常
に有用な情報を与えるが、重水素溶媒での24時間以上
の蒸気膨潤等の前処理が必要であり、簡便性に欠けてい
た。また溶媒が石炭に浸透した結果、その分子構造に微
妙な影響を与えていた。更に石炭を構成する横緩和時間
の比較的長い成分のみの情報しか与えず、横緩和時間の
比較的短い成分に関する情報は得られなかった。また、
測定に要する時間が長く、水素のみに限定された情報で
あるのが欠点であった。
【0009】特願平10−140553号には、石炭を
重水素置換された溶媒で膨潤することなしに水素核の核
磁気共鳴吸収スペクトルを測定し、石炭中の横緩和時間
の相対的に長い成分と短い成分の量を求め、その量比と
コークスドラム強度の関係から、装入石炭の乾留後のコ
ークスドラム強度を推定することを特徴とする石炭品質
評価方法があるが、多重パルスを使用する必要があり、
測定装置に高い性能が要求され、且つ習熟した測定者が
必要である。
【0010】またこれらの提案されている手法は、すべ
て単一石炭によるもので、事前処理した石炭や配合した
石炭、また別の材料を添加した石炭等には活用できない
欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】粘結性は試料の昇温速
度と密接な関係にあることが明らかにされているが、従
来の上記の試験方法では試料を一定速度で加熱あるいは
急速加熱しており、乾留中に昇温速度が変化する実炉と
は条件が異なるため、正確に評価できないばかりか、加
熱条件が粘結性の発現そのものに影響を及ぼすことも考
えられる。
【0012】また、粘結性がどの程度発現するかは、石
炭組織成分中のビグリニットやエグジニットのような活
性成分の存在割合に依存することが知られている。そこ
で、石炭組織成分を定量することで粘結性の評価が可能
になるが、石炭組織成分の判別は偏光顕微鏡観察によっ
て得られるため、その定量精度には問題がある。
【0013】このため、粘結炭から非微粘結炭までの広
い範囲の炭種に対応ができ、配合された石炭や化学処理
された石炭等の区別なく、且つ定量的に評価でき、測定
装置性能に依存しない石炭品質評価法の開発が必要とさ
れている。
【0014】即ち、本発明の目的は、粘結炭から非微粘
結炭までの広い範囲の炭種に対応ができ、配合された石
炭や化学処理された石炭等の区別なく、且つ定量的に評
価できる測定装置性能に依存しない新しい石炭品質評価
法を開発することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による石炭品質評
価方法は、石炭もしくは石炭混合物を水素核の核磁気共
鳴イメージングを高温測定することにより、石炭が軟化
溶融する温度での横緩和時間とその石炭粒内における存
在程度から算出した係数を求めて、それらの値とコーク
スドラム強度との関係から石炭の乾留後のコークスドラ
ム強度を推定することを特徴とするものである。
【0016】本発明は、上記石炭が事前加熱処理した単
一石炭である場合を含む。
【0017】さらに、本発明の別の態様においては、上
記石炭が事前にタールや化学試薬を添加した単一石炭の
場合、2種以上の石炭を配合した石炭試料群の場合、も
しくは単一もしくは2種以上石炭と高分子系材料を配合
した石炭試料群からなる場合を含む方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに具体的に説
明する。
【0019】図1は炭化室内における石炭乾留過程を示
す図である。1は燃焼室,2は珪石レンガ壁,3はコー
クス層,4は軟化溶融層,5は石炭層を各々示す。石炭
は燃焼室から珪石レンガ壁を通じて加熱され、軟化溶融
層を形成してその後再固化してコークスとなる。
【0020】本発明者らは、図1に示すような石炭乾留
過程を前提として、石炭の新たな品質評価方法の可能性
を検討した。
【0021】例えば、表1に示す性状の石炭について、
前処理をせずに、水素核のNMRイメージングを軟化溶
融温度で測定する。ここで軟化溶融温度とは375℃か
ら500℃の範囲である。
【0022】測定のためには、試料を核磁気共鳴装置専
用の試料管に挿入するだけでよく、試料管に入るサイズ
である数ミリメートル以下であれば、特に試料の大きさ
や形状には依存しない。
【0023】測定の手法としては、多重パルス法やシン
グルポイントサンプリング法を使用する。全く事前処理
をしない石炭を数マイクロ秒の短く且つ数百ワットの強
いパルスで励起し、水素核の横緩和時間を測定する法
で、その際にX,Y,Zの3軸に50gauss/cm以上の強
い磁場勾配を短時間で与えて、石炭の水素核NMRイメ
ージング画像を得る。更に昇温させながら、同じ測定を
することで、石炭が軟化溶融状態のNMRイメージ画像
を得る。得られた画像で、適当な横緩和時間での分布と
存在量を算出する。得られた値を係数とする。ここで多
重パルスや横緩和時間に関しては、特願平10−140
553号等中にその内容が記載されている。またここで
の事前処理は、石炭を予熱・加熱したり、溶媒等での処
理をしたりすることを意味する。
【0024】本発明者らが表1に示すような「コークス
強度」とは、JIS2151に示されているコークスド
ラム強度(DI150 15)を表す。コークスの製造法
は、特願平10−232793号に記載されている方法
と同様である。
【0025】本発明者らが石炭化度の異なる5種類の石
炭について、本手法によって適当な横緩和時間での分布
と存在量を算出して、得られた値を係数とした。そして
その値とコークスドラム強度との関係について調査した
結果、両者の間には明確な関係があることを見いだし
た。つまり図2に示すように、石炭化度の異なる石炭、
また図3は表1に示す石炭Bの加熱温度条件を変えて急
速加熱処理した石炭で、また図4は石炭Bにタールをそ
れぞれ1,2,3,4,5%添加した石炭で、更に図5
は石炭Bに、10000℃/分の速度で400℃まで急
速加熱処理した石炭Bをそれぞれ10,20,30,4
0,50%ずつ配合した石炭群で、図6は石炭Bに高分
子廃材をそれぞれ1,2,3,4,5%ずつ添加配合し
た石炭群での結果で、本発明の手法で、石炭の水素核N
MRイメージング画像を、昇温させながら石炭が軟化溶
融状態のNMRイメージ画像を得る。ここで高分子廃材
とは廃高分子や廃タイヤ等を意味する。得られた画像
で、適当な横緩和時間での分布と存在量を算出する。得
られた値を係数とコークスドラム強度の関係を示したも
のである。図3、4、5からわかるように、これらの和
の値と、それらの石炭をコークス化してJIS法にて測
定したコークスドラム強度との間には、明確な関係があ
る。この値が小さくなればなるほど、コークスドラム強
度は強くなる。元来石炭粘結性の発現には、石炭分子で
の運動性が低下し、液体状態に近くなり、それが石炭粒
内に拡がることが必要であり、石炭粒子内に存在する横
緩和時間の長く分子運動の高い成分が多いことは、粘結
に関与する成分の上昇を意味する。その結果、石炭粒子
内の粘結発現量が増加することで、コークスドラム強度
が増加することに対応している。この関係を活用して、
石炭が軟化溶融する温度での横緩和時間とその石炭粒内
における存在程度から算出した係数を求めて、それらの
値とコークスドラム強度との関係から石炭の乾留後のコ
ークスドラム強度を推定でき、石炭の品質評価に利用す
ることが可能となる。
【0026】具体的には、コークスドラム強度が既知で
ある石炭を本手法で測定し石炭が軟化溶融する温度での
横緩和時間とその石炭粒内における存在程度から算出し
た係数をあらかじめ求め、コークスドラム強度とそれら
の和の値の検量線(例えば図2)を作成しておき、本法
で水素核のNMRスペクトルを測定し、評価しようとす
る石炭が軟化溶融する温度での横緩和時間とその石炭粒
内における存在程度から算出した係数を求めて、あらか
じめ作成した検量線から、その和の値に対応するコーク
スドラム強度を得ることで、石炭品質を評価できる。さ
らに、評価しようとする急速加熱処理を行った石炭が軟
化溶融する温度での横緩和時間とその石炭粒内における
存在程度から算出した係数を求めて、上記と同じように
あらかじめ求めた検量線(例えば図3)から、コークス
化後のコークスドラム強度を推定し、急速加熱を行わな
い原炭と比較を行うことで、急速加熱による石炭品質改
善効果を評価できる。また、化学溶剤やタール添加処理
を行った石炭が軟化溶融する温度での横緩和時間とその
石炭粒内における存在程度から算出した係数を求めて、
上記と同じようにあらかじめ求めた検量線(例えば図
4)から、コークス化後のコークスドラム強度を推定
し、処理をしていない原炭と比較を行うことで、化学溶
剤やタール添加による石炭品質改善効果を評価できる。
更に2種以上の石炭を配合した石炭試料群の水素核の核
磁気共鳴イメージングを高温測定して、石炭が軟化溶融
する温度での横緩和時間とその石炭粒内における存在程
度から算出した係数を求めて、上記と同じようにあらか
じめ求めた検量線(例えば図5)から、それらの値とコ
ークスドラム強度を推定し、配合されていない石炭の乾
留後のコークスドラム強度を比較することで、石炭の配
合効果を評価できる。また数種の石炭や高分子系材料を
配合した石炭試料群の水素核の核磁気共鳴イメージング
を高温測定して、石炭が軟化溶融する温度での横緩和時
間とその石炭粒内における存在程度から算出した係数を
求めて、上記と同じようにあらかじめ求めた検量線(例
えば図6)から、それらの値とコークスドラム強度を推
定し、なにも添加されていない石炭の乾留後のコークス
ドラム強度を比較することで、石炭への高分子廃材等の
添加効果を評価できる。
【0027】本発明の処法は石炭を事前に溶媒等で前処
理していないので、溶媒の影響を排除し、また分子レベ
ルでの運動性を評価することで従来粒子間に存在する相
互作用を取り除いて高い定量性が得られる。また、シン
グルポイントサンプリング法を使用しているので、石炭
中に多く存在するラジカルやマセラルの影響を除去した
定量性の高い評価が可能である。
【0028】次に、本発明を実施例により説明するが、
本発明はこれら実施例の記載に限定されるものではな
い。
【0029】
【実施例】実施例1 表1に示すような性状の石炭に対して、3水準に急速加
熱処理を行い、前記石炭を装入密度0.8t/m、1
100℃一定の加熱温度で20時間乾留しコークスを製
造した。
【0030】測定手法は多重パルス法とシングルポイン
トサンプリング法を使用する。主な測定条件は、水素90
度のパルス幅は8μsec、エコー時間は50μsec〜3msec、
繰り返し時間は5msec〜1secとして、積算回数は512回で
あった。データのサイズはX方向で512ポイント、Y方
向で512ポイントであった。Z方向は1〜512ポイン
トであった。その際に試料を3℃/min.で昇温させなが
ら、X,Y,Zの3軸にそれぞれ、89gauss/cm、96gau
ss/cm、107gauss/cmの磁場勾配を短時間で与えて、フ
ーリエ変換後、石炭の水素核NMRイメージング画像を
得る。図7は、石炭軟化溶融状態でのNMRイメージン
グ画像(横緩和時間1.5msの分布(白く見える部
分))である。石炭が軟化溶融状態を示す350〜450℃で
のNMRイメージ画像から、50μsec〜3msecの適当な横
緩和時間での分布と存在量を図7から算出する。得られ
た値を係数とする。
【0031】3水準で急速加熱処理した石炭を本発明に
よる上記の方法で測定し、石炭の水素核NMRイメージ
ング画像を、昇温させながら石炭が軟化溶融状態のNM
Rイメージ画像を得る。得られた画像で、適当な横緩和
時間での分布と存在量を算出する。得られた値を係数結
果と図3から推定したコークス強度及び実際に測定した
コークス強度を表2に示す。本発明により求めたコーク
スドラム強度と実際に測定したコークスドラム強度は良
い一致を示しており、急速加熱処理が石炭に及ぼす影響
を石炭を乾留することなく評価でき、従来法では検知で
きなかった非微粘結炭の品質向上効果を評価できた。
【0032】
【表1】
【表2】
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は幅広い種類の石炭
に対して、石炭をコークス化することなく精度高くその
品質を評価することができる。したがって、本発明は、
石炭評価精度の向上ならびにコークス製造コストの削減
において有利であり、その技術的経済的な効果は極めて
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭化室内における石炭乾留過程を示す図。
【図2】石炭化度の異なる石炭における石炭の軟化溶融
状態のNMRイメージ画像から得られた係数とコークス
ドラム強度の関係を表す図。
【図3】同一炭種における急速加熱処理効果における石
炭の軟化溶融状態のNMRイメージ画像から得られた係
数とコークスドラム強度の関係を表す図。
【図4】石炭Bに、タールをそれぞれ1、2,3,4,
5%ずつ添加した石炭の軟化溶融状態のNMRイメージ
画像から得られた係数とコークスドラム強度の関係を表
す図。
【図5】石炭Bに、400℃で急速加熱処理した石炭B
をそれぞれ10,20,30,40,50%ずつ配合し
た石炭群石炭の軟化溶融状態のNMRイメージ画像から
得られた係数とコークスドラム強度の関係を表す図。
【図6】石炭Bに、石炭Bに高分子廃材をそれぞれ1,
2,3,4,5%ずつ添加配合した石炭群石炭の軟化溶
融状態のNMRイメージ画像から得られた係数とコーク
スドラム強度の関係を表す図。
【図7】石炭軟化溶融状態でのNMRイメージング画像
(横緩和時間1.5msの分布;白く見える部分)を表し
た図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10B 57/06 G01N 24/08 510P 57/08 510L A61B 5/05 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石炭について水素核の核磁気共鳴イメージ
    ングを高温測定することにより、石炭が軟化溶融する温
    度での横緩和時間とその石炭粒内における存在程度から
    算出した係数を求めて、それらの値とコークスドラム強
    度との関係から石炭の乾留後のコークスドラム強度を推
    定することを特徴とする、石炭品質評価方法。
  2. 【請求項2】前記石炭が、事前加熱処理した単一石炭で
    ある、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記石炭が、事前にタールや化学試薬を添
    加した単一石炭である、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記石炭が、2種以上の石炭を配合した石
    炭試料群からなる、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】前記石炭が、単一または2種以上石炭と高
    分子系材料を配合した石炭試料群からなる、請求項1記
    載の方法。
JP2000139759A 2000-05-12 2000-05-12 石炭の品質評価方法 Withdrawn JP2001324460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000139759A JP2001324460A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 石炭の品質評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000139759A JP2001324460A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 石炭の品質評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001324460A true JP2001324460A (ja) 2001-11-22

Family

ID=18647155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000139759A Withdrawn JP2001324460A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 石炭の品質評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001324460A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100395536C (zh) * 2006-12-01 2008-06-18 太原理工大学 研究煤热解过程中半焦收缩特性的方法
CN102095667A (zh) * 2010-12-22 2011-06-15 武汉钢铁(集团)公司 一种挥发分介于27-29%之间炼焦煤的煤质评定方法
CN101430315B (zh) * 2008-12-05 2012-07-25 武汉钢铁(集团)公司 一种用于检测炼焦煤的试验方法
CN103278611A (zh) * 2013-06-08 2013-09-04 武汉钢铁(集团)公司 1/3焦煤煤质的评价方法
CN104502560A (zh) * 2014-11-03 2015-04-08 北京智仁信业技术有限责任公司 用于煤炭质量验收的化验室系统
CN113219150A (zh) * 2021-06-23 2021-08-06 重庆钢铁股份有限公司 小焦炉实验装置及小焦炉两用方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100395536C (zh) * 2006-12-01 2008-06-18 太原理工大学 研究煤热解过程中半焦收缩特性的方法
CN101430315B (zh) * 2008-12-05 2012-07-25 武汉钢铁(集团)公司 一种用于检测炼焦煤的试验方法
CN102095667A (zh) * 2010-12-22 2011-06-15 武汉钢铁(集团)公司 一种挥发分介于27-29%之间炼焦煤的煤质评定方法
CN103278611A (zh) * 2013-06-08 2013-09-04 武汉钢铁(集团)公司 1/3焦煤煤质的评价方法
CN103278611B (zh) * 2013-06-08 2015-05-06 武汉钢铁(集团)公司 1/3焦煤煤质的评价方法
CN104502560A (zh) * 2014-11-03 2015-04-08 北京智仁信业技术有限责任公司 用于煤炭质量验收的化验室系统
CN113219150A (zh) * 2021-06-23 2021-08-06 重庆钢铁股份有限公司 小焦炉实验装置及小焦炉两用方法
CN113219150B (zh) * 2021-06-23 2022-09-27 重庆钢铁股份有限公司 小焦炉实验装置及小焦炉两用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3892666B2 (ja) 石炭の品質評価方法
Zhang et al. Asphalt binder micro-characterization and testing approaches: A review
North et al. Models of coke quality prediction and the relationships to input variables: A review
TWI490325B (zh) Method for blending coal and mixing of carbon and coke
Pipintakos et al. Exploring the oxidative mechanisms of bitumen after laboratory short-and long-term ageing
Benallal et al. Linear viscoelasticity revisited: The relaxation function of monodisperse polymer melts
JP2001324460A (ja) 石炭の品質評価方法
Mensching et al. Effect of extended aging on asphalt materials containing re-refined engine oil bottoms
US8547096B2 (en) Simultaneous determination of bitumen and water content in oil sand and oil sand extraction process samples using low-field time-domain NMR
US10634630B2 (en) Low-field time-domain NMR measurement of oil sands process streams
JP2002294250A (ja) 高炉用コークスの強度推定方法
Schawe Comments on isothermal crystallization kinetics of polymers: Polypropylene at high supercooling
JP2000321226A (ja) 石炭の品質評価方法
JP2000088778A (ja) 石炭の品質評価方法
JP2002275477A (ja) 高炉用コークスの製造方法
CA2708557C (en) Simultaneous determination of bitumen and water content in oil sand and oil sand extraction process samples using low-field time-domain nmr
JPH1019814A (ja) 石炭の品質評価方法
JPH09241649A (ja) 石炭品質評価方法
JPH09279150A (ja) 配合石炭の急速加熱方法
JP2003064379A (ja) コークスの製造方法
CA1164247A (en) Coker feedstock analysis method
Chaudhuri et al. New optical microscopy method for determining the influence of feedstock composition on the morphology of microcarbon residue test petroleum cokes
JP2002173688A (ja) 石炭の溶融性およびコークス強度の評価方法、コークスの製造方法
JP2000356610A (ja) 石炭の溶融性およびコークス強度の評価方法、コークスの製造方法
Saito et al. Solid state NMR studies for a new carbonization process with high temperature preheating

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807