JP2001324268A - 穀粒乾燥機 - Google Patents

穀粒乾燥機

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JP2001324268A JP2000140056A JP2000140056A JP2001324268A JP 2001324268 A JP2001324268 A JP 2001324268A JP 2000140056 A JP2000140056 A JP 2000140056A JP 2000140056 A JP2000140056 A JP 2000140056A JP 2001324268 A JP2001324268 A JP 2001324268A
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▲れい▼二 小條
Keiichi Miyazaki
啓市 宮▲崎▼
Eiji Nishino
栄治 西野
Takashi Uehara
上原  崇
Masashi Yumitate
正史 弓立
Kenji Imashiro
憲二 今城
Masayuki Chikamoto
正幸 近本
Noriki Nomaru
憲樹 能丸
Naoki Mukoyama
直樹 向山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥中の穀粒水分を良好に検出でき、しかも
十分な乾燥能力を備えた小型の穀粒乾燥機を提供する。 【解決手段】 穀粒乾燥機1は、貯留部、乾燥部、集穀
室および搬送部を有するとともに、交互に正逆回転して
穀粒を繰り出すロータリバルブ2を備え、熱風を乾燥部
に通気して穀粒の乾燥を行うようにした循環式の穀粒乾
燥機である。そして、乾燥中の穀粒水分を検出する水分
計9を機体正面側の機壁に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型化を可能とす
る穀粒乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機内を循環させながら穀粒の乾燥を行う
循環型の穀粒乾燥機は従来からよく知られている。そし
て、乾燥中の穀粒水分を水分計で一粒づつ所定粒数検出
して乾燥度合の目安としていた。従来は、バケットエレ
ベータ(昇降機)の上下方向のほぼ中間部に水分計を取
付け、バケットで上部へ搬送中に落下する穀粒を取り込
んで水分測定を行っていた。ところで、昇降手段として
従来のようなバケットではなく、例えばラセンによる搬
送を考えた場合、従来と同様のサンプリングは困難であ
り、サンプリング位置の変更を余儀なくされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、乾燥中の
穀粒水分を良好に検出でき、しかも十分な乾燥能力を備
えた小型の穀粒乾燥機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成している。請求項1に
係る穀粒乾燥機は、貯留部、乾燥部、集穀室および搬送
部を有するとともに、交互に正逆回転して穀粒を繰り出
すロータリバルブを備え、熱風を乾燥部に通気して穀粒
の乾燥を行うようにした循環式の穀粒乾燥機において、
乾燥中の穀粒水分を検出する水分計を機体正面側の機壁
に設ける。
【0005】請求項2に係る穀粒乾燥機は、前記ロータ
リバルブの側方であって機体の正面側に、流下した穀粒
を上方に移送するための揚穀ラセンを配置し、該揚穀ラ
センにより上方に移送されて揚穀ラセン上部から機内に
飛散した穀粒を上方に跳ね上げるための反射板を設け
る。
【0006】請求項3に係る穀粒乾燥機は、前記揚穀ラ
センの上部排出口近傍に満量センサを設置するととも
に、該満量センサの設置位置よりも上に前記水分計を配
置する。請求項4に係る穀粒乾燥機は、前記水分計に取
り込まれ、押しつぶされた穀粒サンプルを一時的に機内
に貯留するための容器を機内側に設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明の穀粒乾燥
機の一実施形態を示す幅方向に沿った縦断面図、図2は
その長手方向に沿った縦断面図である。
【0008】本発明に係る穀粒乾燥機1は、穀粒を乾燥
する循環型の乾燥機であり、全体は箱型形状を成し、そ
の機高は約2mの小型のもので、機体の内部には、貯留
室、乾燥室、排風室、送風室等を有している。さらに、
穀粒の水分を検出する水分計や熱風を発生するバーナ等
を装着している。
【0009】機壁上部の天井板下側に穀粒を貯留する穀
粒貯留室を形成していて、穀粒の乾燥室はこの貯留室下
側において、排風室と送風室との間に設けている。乾燥
室下部には、交互に正逆回転して一定量づつ穀粒を繰り
出し流下させるロータリバルブ2を機体の左右長手方向
にわたって回転自在に軸支している。ロータリバルブ2
はその軸方向に溝状の受部が形成されており、ロータリ
バルブ2が回転して上記受部が下方に向いたとき穀粒が
落下するようになっている。
【0010】また、上記ロータリバルブ2より落下する
穀粒を中央に移送するための中央送りラセン3をロータ
リバルブ2の真下よりずらした位置(図1では機体の正
面側にずらした位置)に配置し、機体の左右長手方向に
わたって回転自在に軸支している。該中央送りラセン3
の下部にラセンシャッターが配置されており、該ラセン
シャッターの長手方向ほぼ中央部に開口を有し、ここか
ら穀粒が三角トレイ状のアダプタ4内に流れ込んで、次
の揚穀ラセン5下部に供給されるようになっている。
【0011】さらに、上記中央送りラセン3により中央
に集穀した穀粒を上方に移送するための揚穀ラセン5
を、上記中央送りラセン3の側方であって機体の正面側
のほぼ中央に真っ直ぐ立てた状態で配置している。な
お、本発明では、機体の長手方向に沿った面で、投入ホ
ッパ(張込口)8及び取出口(排出口)7を設けた面、
つまり図2に示す面を正面とする。要するに従来の乾燥
機では側面であった面を正面とする。この揚穀ラセン5
は揚穀ラセン筒6内に設置され、その上下両端部が回転
自在に軸支されている。そして、単一もしくは複数のモ
ータでこれらのロータリバルブ2、中央送りラセン3及
び揚穀ラセン5を減速機構を介してそれぞれ回転駆動さ
せている。
【0012】本発明に係る穀粒乾燥機は、このような構
成において、バーナ熱風を乾燥室に通気しつつ、上記ロ
ータリバルブ2で穀粒を一定量づつ繰り出し、その繰り
出された穀粒がロータリバルブ2下方の流下通路を落下
し、上記中央送りラセン3により中央に移送され、集穀
された穀粒が揚穀ラセン5で上方に移送され貯留室内に
供給されるという循環をしながら穀粒の乾燥を行なうよ
うにした循環式の穀粒乾燥機である。
【0013】ところで、本発明の穀粒乾燥機は、乾燥中
の穀粒水分を検出するための水分計9を機体正面側の機
壁上部の取出口7近傍で、揚穀ラセン5からも近い位置
に取付けている。図3は水分計の斜視図、図4は水分計
を取付けた状態の縦断面図である。ここに示した水分計
9は一粒式の自動水分計であり、フレーム10と、その
フレーム10を覆うカバー11とから構成されている。
そして、機体正面側の機壁に、水分計9の穀粒取込部1
2の前縁を機内に差し込んだ状態で設置し、該穀粒取込
部12の底部排出口下方に穀粒送りラセン13の始端部
をのぞませる。
【0014】スパイラルベベル歯車15はモータ18の
駆動軸に固定されている。そして、スパイラルベベル歯
車19と電極ロール16は同一回転軸に固定され、スパ
イラルベベル歯車19はスパイラルベベル歯車15と歯
合する。また、電極ロール17についても図示しないス
パイラルベベル歯車と同一回転軸に固定され、この図示
しないスパイラルベベル歯車はスパイラルベベル歯車1
9と歯合する。さらに、穀粒送りラセン13の回転軸に
スパイラルベベル歯車14を固定し、このスパイラルベ
ベル歯車14を上記スパイラルベベル歯車15と直角に
歯合する。
【0015】このような構成において、モータ18の駆
動軸を反時計方向に回転すると、スパイラルベベル歯車
15が同方向に回転し、スパイラルベベル歯車14との
歯合により、穀粒送りラセン13が時計方向に回転す
る。同時にスパイラルベベル歯車15に歯合したスパイ
ラルベベル歯車19が時計方向に回転し、電極ロール1
7と同軸のスパイラルベベル歯車が反時計方向に回転す
る。これにより電極ロール16と17が互いに反対方向
に回転する。このとき、電極ロール16と電極ロール1
7の周速度に差をつけて電極ロール間で穀粒をすりつぶ
すようにする。このときの抵抗電圧変化より穀粒水分値
を検出する。
【0016】このようにして、乾燥機内で飛散する穀粒
を水分計9の穀粒取込部12で直接取り込み、穀粒送り
ラセン13で移送して、下側の電極ロール16、17間
へ一粒づつ供給し、この電極ロール16、17で一粒づ
つ供給された穀粒を例えば100粒つぶして、この10
0粒の穀粒の水分を各々検出する。
【0017】ところで、揚穀ラセン筒6の上部から機内
に飛散する穀粒はある程度勢いがあるため、水分計9の
穀粒取込部12に向かってもそこで跳ね返ってしまい、
水分計9に取り込まれないおそれがある。そこで、図5
に示すように、揚穀ラセン筒6上部の拡散部と水分計9
の穀粒取込部12との中間あたり、たとえば揚穀ラセン
筒6上部の排出漏斗20の側面に鉄板等の反射板21を
適当な角度に傾斜させて配置し、飛散した穀粒をこの反
射板21で上方に跳ね上げるようにする。このように、
反射板21を用いて穀粒をいったん跳ねさせることで飛
散穀粒の勢いを抑え、跳ね上がった穀粒が水分計9の穀
粒取込部12に上方から入り込むため、穀粒を取り込み
やすくなる。
【0018】図6は別の実施形態を示す断面図である。
前記揚穀ラセン5の上部排出口近傍に満量センサ22を
設置するとともに、この満量センサ22の設置位置より
も上に前記水分計9、具体的にはその穀粒取込部12が
くるように配置する。つまり、満量センサ22がオンし
たときに水分計9の穀粒取込部12が埋まらない位置に
水分計9を配置する必要があるため、上記構成により水
分測定を正確に行える。
【0019】図7及び図8はまた別の実施形態を示すも
ので、前記水分計9に取り込まれ、押しつぶされた穀粒
サンプルを一時的に機内に貯留するための筒状の容器2
3を水分計9下の機壁に沿って機内側に設けたものであ
る。このように、押しつぶされた穀粒サンプルを一時的
に機内に貯留する容器23を設けることで、水分計9の
穀粒排出口が押しつぶされた測定後の穀粒で詰まるのを
防ぎ、また測定後の穀粒を機内の容器23に一時的に溜
めておいて穀粒排出時に同時に容器23より排出するの
で、乾燥作業中は機外へは排出されず見た目が優れてい
る。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る穀粒乾燥機は、熱風を乾燥部に通気して穀粒の乾燥を
行うようにした循環式の穀粒乾燥機であって、乾燥中の
穀粒水分を検出するための水分計を機体正面側の機壁に
設けることにより、機内正面側に揚穀ラセンを設けた場
合の飛散穀粒を水分計に直接取り込んで水分測定ができ
る。
【0021】また、本発明に係る穀粒乾燥機は、揚穀ラ
センにより上方に移送されて揚穀ラセン上部から機内に
飛散する穀粒を上方に跳ね上げるための反射板を設ける
ことにより、勢い良く飛散した穀粒を反射板に当てて一
旦跳ね上がらせることで飛散穀粒の勢いを抑え、跳ね上
がった穀粒が水分計の穀粒取込部に上方から入り込んで
穀粒を取り込みやすくできる。
【0022】また、本発明に係る穀粒乾燥機は、前記揚
穀ラセンの上部排出口近傍に満量センサを設置するとと
もに、該満量センサの設置位置よりも上に前記水分計を
配置することにより、満量センサがオンしたときに水分
計の穀粒取込部が埋まらないため、水分測定を正確に行
うことが可能になる。
【0023】さらに、本発明に係る穀粒乾燥機は、前記
水分計に取り込まれ、押しつぶされた穀粒サンプルを一
時的に機内に貯留するための容器を機内側に設けること
により、水分計の穀粒排出口が測定後の穀粒で詰まるの
を防止でき、また乾燥作業中は穀粒が機外へは排出され
ないため見た目が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、穀粒乾燥機の幅方
向に沿った縦断面図である。
【図2】その長手方向に沿った縦断面図である。
【図3】水分計の斜視図である。
【図4】水分計を乾燥機に取付けた状態の断面図であ
る。
【図5】乾燥機体上部の概略斜視図である。
【図6】別の実施形態を示す要部断面図である。
【図7】また別の実施形態を示す幅方向の縦断面図であ
る。
【図8】同実施形態を示す長手方向の縦断面図である。
【符号の説明】
1 穀粒乾燥機 2 ロータリバルブ 3 中央送りラセン 5 揚穀ラセン 6 揚穀ラセン筒 9 水分計 12 穀粒取込部 13 穀粒送りラセン 16、17 電極ロール 21 反射板 22 満量センサ 23 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 栄治 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 上原 崇 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 弓立 正史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 今城 憲二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 近本 正幸 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 能丸 憲樹 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 向山 直樹 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3L113 AA05 AB02 AC04 AC40 AC54 AC64 AC79 AC80 BA03 CA02 CB03 DA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留部、乾燥部、集穀室および搬送部を
    有するとともに、交互に正逆回転して穀粒を繰り出すロ
    ータリバルブを備え、熱風を乾燥部に通気して穀粒の乾
    燥を行うようにした循環式の穀粒乾燥機において、乾燥
    中の穀粒水分を検出する水分計を機体正面側の機壁に設
    けることを特徴とする穀粒乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記ロータリバルブの側方であって機体
    の正面側に、流下した穀粒を上方に移送するための揚穀
    ラセンを配置し、該揚穀ラセンにより上方に移送されて
    揚穀ラセン上部から機内に飛散した穀粒を上方に跳ね上
    げるための反射板を設けることを特徴とする請求項1記
    載の穀粒乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記揚穀ラセンの上部排出口近傍に満量
    センサを設置するとともに、該満量センサの設置位置よ
    りも上に前記水分計を配置することを特徴とする請求項
    2記載の穀粒乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記水分計に取り込まれ、押しつぶされ
    た穀粒サンプルを一時的に機内に貯留するための容器を
    機内側に設けることを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の穀粒乾燥機。
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