JP2001324242A - 食品の加熱加工処理装置 - Google Patents

食品の加熱加工処理装置

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JP2001324242A
JP2001324242A JP2000142391A JP2000142391A JP2001324242A JP 2001324242 A JP2001324242 A JP 2001324242A JP 2000142391 A JP2000142391 A JP 2000142391A JP 2000142391 A JP2000142391 A JP 2000142391A JP 2001324242 A JP2001324242 A JP 2001324242A
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cold
food
storage alloy
processing
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Kenji Fukushima
健次 福島
Harunobu Takeda
晴信 竹田
Kimiharu Hattori
公治 服部
Minoru Iwasaki
稔 岩崎
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SHOKUHIN SANGYO CT
Nichirei Corp
Japan Steel Works Ltd
Shokuhin Sangyo Center
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SHOKUHIN SANGYO CT
Nichirei Corp
Japan Steel Works Ltd
Shokuhin Sangyo Center
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品を加熱加工する装置において、加熱加
工後の食品を効率的よくかつ効果的に冷却する。 【解決手段】 加熱加工部1、廃熱回収部2、廃熱を
熱源として冷熱を発生させる冷熱発生部3、加熱加工食
品を冷却する冷却処理部5とを有する。 【効果】 加熱加工で発生する廃熱を有効に利用して
食品を冷却することができ、エネルギ効率が向上する。
また、装置の稼働を無駄なく円滑に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品加工の分野
においてフライヤーなどで都市ガス等を用いて熱を発生
させ、その熱を用いて食品を加熱加工する食品の加熱加
工処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品を揚げるなどして加熱加工す
る際には、都市ガスを用いたフライヤー等の加熱加工装
置で処理を行っている。この食品は加熱加工後に加工装
置から取り出し、所望によりそのまま梱包等に供した
り、さらに冷凍処理したりする。ところが、加熱加工処
理直後には、該食品は相当に高温になっており、これを
手作業等でそのまま取り扱うのは作業上問題があり、ま
た、高温のまま冷凍装置に投入すると冷凍効率を大きく
低下させるという問題がある。このため、加熱加工処理
後の食品をファンなどで冷却した後、取り扱い作業を行
ったり冷凍装置に供したりしている。また、より確実に
冷却する方法として、圧縮機を用いて冷媒の圧縮、膨張
を繰り返すことによって冷熱を発生させ、この冷熱を利
用して冷風を発生させる冷却装置の使用も提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の冷風装
置では冷却能力が不足しており、高温の食品を満足でき
る程度に冷却することは困難である。これを十分に冷却
しようとすると冷却に長い時間を要するので、この冷風
装置を加熱加工装置等とともに生産ライン上に組み込む
ことは困難である。一方、上記冷却装置を用いれば、高
い冷却性能を得ることが可能になるので比較的短時間で
食品を冷却することができる。しかし、その消費エネル
ギは大きく、結果として食品の加工コストを上昇させて
しまう。しかも加熱加工装置とは別系統として作動する
ので、稼働時期の相違等による無駄が発生しやすく、操
作の管理も面倒になる。
【0004】本発明は上記事情を背景としてなされたも
のであり、エネルギの消費量を抑えて効率的かつ効果的
に高温の食品を冷却でき、また加熱加工装置に合わせて
円滑に稼働させることができる冷却装置を組み込んだ食
品の加熱加工処理装置を提供することを目的とする。
【0005】上記課題を解決するため本発明の食品の加
熱加工処理装置のうち第1の発明は、食品を加熱加工す
る加熱加工部と、該加熱加工部から発生する廃熱を回収
する廃熱回収部と、該廃熱回収部から供給される熱を熱
源として冷熱を発生させる冷熱発生部と、前記加熱加工
部から搬出される加熱加工食品を受け入れて、前記冷熱
発生部から供給される冷熱によって該加熱加工食品を冷
却する冷却処理部とを有することを特徴とする。
【0006】第2の発明の食品の加熱加工処理装置は、
第1の発明において、前記冷熱発生部が、加熱により水
素を放出する駆動側水素吸蔵合金と、この水素を吸蔵し
た後、放出時に冷熱を発生させる冷熱発生側水素吸蔵合
金とを用いた冷却機であることを特徴とする。
【0007】第3の発明の食品の加熱加工処理装置は、
第1の発明において、前記冷熱発生部が吸収式の冷却機
であることを特徴とする。
【0008】本発明の加熱加工処理装置は、適宜の食品
を加熱加工することを目的とする。したがって、食品の
種別は特に限定されるものではなく、調理食品や生地、
菓子、野菜、果物等、任意に選定可能である。また、こ
の食品を加熱加工する加熱加工部も、その構成、加工内
容が限定されるものではなく、例えば、焼く、揚げる、
煮る、加熱殺菌する等の加工内容を挙げることができ
る。したがって、加熱加工部での加熱温度も多様であ
り、本発明としては特に限定されるものではない。ただ
し、その廃熱を熱源として、後述する冷熱発生部で冷熱
を発生させるので、冷熱発生に利用可能な熱が得られる
程度に高温での加工処理を行うものに限定される。ただ
し、廃熱をそのまま使用する他、廃熱エネルギが不足す
る場合には補助加熱したり、他装置の廃熱で補助したり
するものであってもよい。
【0009】上記廃熱は、通常は、加熱加工部に設けら
れている廃熱排気ダクトに廃熱回収部を設けることによ
って回収することができる。この方法によれば、簡易か
つ効率的に廃熱の回収を行うことができる。廃熱回収
は、通常は、熱交換器によって廃熱ガスから熱を得て、
これを直接に冷熱発生部に供給するか、スチーム等の熱
媒を介して冷熱発生部に供給する。なお、本発明として
は、廃熱の回収場所、回収方法は特に限定されるもので
はなく、上記回収方法以外の方法を採用することも可能
である。
【0010】上記廃熱より回収された熱は、冷熱発生部
に供給され、熱源として利用される。冷熱発生部は、熱
源における熱エネルギによって冷熱を発生するものであ
り、例えば吸収式の冷却機や水素吸蔵合金を利用した冷
却機が挙げられる。これら冷却機の原理自体は公知であ
り、吸収式の冷却機では、臭化リチウム、アンモニア等
の冷媒ガスを水等の吸収溶液に吸収させ、これを上記熱
によって加熱し、溶液に溶けている冷媒ガスを分離す
る。これを冷却して凝縮液とし、さらに蒸発させること
によって冷熱を発生させ、これを取り出す。膨張したガ
スは冷媒ガスを分離した上記の吸収溶液に吸収させる。
これらの動作を繰り返すことによって連続して冷熱を取
り出すことができる。取り出した冷熱は、通常、冷媒を
介して冷却処理部に供給される。
【0011】また、水素吸蔵合金を利用した冷却機で
は、駆動側の水素吸蔵合金と冷熱発生側の水素吸蔵合金
とを用意する。熱源として熱を得る際には、先ず、駆動
側の水素吸蔵合金に水素を吸蔵させておき、この水素吸
蔵合金に廃熱から得た熱を与える。この結果、駆動側水
素吸蔵合金は水素を放出するので、この水素を冷熱発生
側水素吸蔵合金に吸蔵させる。水素の放出、吸蔵が完了
した状態で、駆動側水素吸蔵合金を冷却すると、水素平
衡圧の差異によって駆動側で吸引圧が生じ、冷熱発生側
水素吸蔵合金から水素が放出され、駆動側水素吸蔵合金
で水素が吸蔵される。冷熱発生側水素吸蔵合金では、水
素の放出によって冷熱が発生する。この冷熱は、上記吸
収式冷却機と同様に、冷却処理部に供給される。水素の
放出、吸蔵が完了した後は、上記動作を繰り返すことに
より、繰り返し冷熱を発生させることができる。なお、
上記の駆動側の水素吸蔵合金と冷熱発生側の水素吸蔵合
金とを一対以上用意すれば、連続して冷熱を発生させる
ことができる。
【0012】冷却処理部では、上記冷熱発生部から供給
される冷熱を用いて加熱加工食品を冷却する。このとき
の冷却方法は特に限定されるものではなく、冷熱を用い
た冷風を発生させて加工食品に吹き付けたり、食品に接
する食品台を冷却して伝熱によって冷却したりすること
ができる。なお、冷却処理部での冷却温度は、冷熱の温
度や容量、食品の温度、量等によって異なるものであ
り、適宜選定される。
【0013】冷却処理された食品は、そのまま手作業等
で取り扱ってもよく、冷凍処理に供してもよい。また、
冷熱発生部の能力が高く、十分に低温の冷熱を発生でき
る場合には、冷却処理部で冷凍作業を行うこともでき
る。上記した加熱加工処理において、加熱加工後の食品
は、大きな消費エネルギを必要とすることなく効果的に
冷却することができる。しかも、冷却性能は、食品を加
熱した加熱加工部の廃エネルギを利用するので、加工ラ
イン上で連動性よく装置を動作させることができ、無駄
のない稼働状態におくことができる。
【0014】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を添付図
について説明する。食品加熱加工処理装置は、基本構造
として、図1に示すように、食品加熱加工部として食品
100を油で揚げるフライヤー1と、フライヤー1から
発生する廃熱を回収する廃熱回収部を設けた排気ダクト
2と、冷熱を発生させる冷熱発生部である冷却機3と、
加熱加工をした食品100を冷却する冷却処理部5とを
有している。以下に、具体的構造が異なる複数の実施形
態についてそれぞれ説明する。
【0015】(実施形態1)実施形態1では、上記基本
構造を有し、冷却機3として水素吸蔵合金を利用したも
のを用いている。以下、詳細に説明する。フライヤー1
は、密閉された容器10を有し、その内部に油11が収
容され、該油11に浸かるように、ステンレス鋼のネッ
ト状のコンベアベルト12が配置されている。このコン
ベヤベルト12の上方には、加熱され軽くなった食品が
浮き上がらないように、上部コンベアベルト(図示しな
い)を設けてある。また、容器10の下部には、油溜ま
り14が設けられており、この油溜まり14の空間に
は、天然ガス等を燃料にした高温の燃焼ガスが通る高温
ガスパイプ15が組み込まれている。このパイプ15を
高温ガスが通過する間に油溜まり14に在る油の加熱を
行う。高温ガスパイプ15は、油を加熱した後のガスの
流路として、フライヤ1に設けられた前記排気ダクト2
に接続されている。排気ダクト2は終端側で大気に開放
されており、その中途が廃熱回収部に割り当てられてい
る。
【0016】排気ダクト2は、図2に示すように、廃熱
回収部として中途が分割板20によって並列に分割路2
2と分割路23に分割されている。また、この分割板2
0を基点にして、ダクト2の半分を塞ぐ可動仕切部21
が配置されており、この仕切部21は、スライド移動に
よってダクトの分割路22、23のいずれか一方を塞
ぎ、他方を開放することができる。これら分割路22、
23には、それぞれ冷却機の一部として駆動用の水素吸
蔵合金容器30、40が配置されており、それぞれに駆
動用水素吸蔵合金が収容されている。なお、該水素吸蔵
合金容器30、40は、外表面にフィン等を設けること
によって廃熱ガスや冷却剤との接触による熱交換に適し
た構造を有している。
【0017】上記水素吸蔵合金容器30、40は、それ
ぞれ開閉バルブを設けた水素移動路31、41を通し
て、排気ダクト2の外部に配置した冷熱発生用の水素吸
蔵合金容器32、42に連結されており、これら容器に
はそれぞれ冷熱発生用の水素吸蔵合金が収容されてい
る。また、水素吸蔵合金容器32、42には、内蔵する
水素吸蔵合金との間で熱交換する冷媒管33、43が内
蔵されており、該冷媒管33、43は容器外に伸張し
て、三方弁を介して冷熱受熱用冷媒管34に連結されて
おり、該冷媒管34は、ブラインタンク35に接続され
ている。また、ブラインタンク35には、冷熱供給用冷
媒管36が接続されており、該冷媒管36は、冷却処理
部5の冷却ファンコイル51に接続されている。
【0018】冷却処理部5には、加熱加工された食品を
移送するコンベヤ50が配置されており、該コンベヤ5
0とフライヤー1のコンベヤベルト12との間には、加
熱加工された食品を搬送する搬送用コンベヤ8が設置さ
れている。また、冷却処理部5では、図1に示すよう
に、上記コンベヤ50に向けて冷風を吹き付ける冷却フ
ァン52が設置されている。なお、冷却ファン52は冷
却ファンコイル51によって得られる冷熱により冷風を
発生させている。
【0019】以下にこの実施形態の作用について説明す
る。フライヤー1内では、コンベヤ12が十分に浸るよ
うに油11が収容されており、さらに、天然ガス等を燃
料として燃焼ガスを発生させ、これを高温ガスパイプ1
5を通して移送する。高温の燃焼ガスは、ガスパイプ1
5を通って油溜まり14の空間に達し、この油溜まり1
4にある油11を加熱する。油11が昇温して所望の温
度になった後、加熱加工に供する食品100をコンベヤ
ベルト12に載せ、フライヤー1内に搬入する。該食品
100は、高温になった油11中をコンベヤベルト12
に載った状態で移動し揚げ加工される。このとき、食品
100の浮上は、上部コンベヤベルトで抑えられる。食
品100には、所望の加熱加工が行われ、コンベヤベル
ト12によって次々とフライヤー1から搬出され、搬送
コンベヤ8を介して冷却処理部5のコンベヤ50へと移
送される。なお、上記燃焼ガスは、油溜まり14での油
11の加熱に使用された後は、廃熱ガスとして排気ダク
ト2へと送られる。
【0020】排気ダクト2では、可動仕切部21の位置
移動によって、分割路22、23の一方を開放し、他方
を閉鎖する。図2では分割路22が閉鎖され、分割路2
3が開放されている。これにより廃熱ガスは、分割路2
3側を移動する。この廃熱ガスの移動によって分割路2
3にある水素吸蔵合金容器40が加熱される。この廃熱
回収部構造によれば、排気ダクト2内に廃熱回収部と冷
却機の熱源構造が収容されているので、装置を小型化で
き、しかも直接、熱を受熱するので、熱媒用の配管等が
不要になり、装置構造をシンプルにすることもできる。
上記動作に際しては、水素吸蔵合金容器40では内蔵の
水素吸蔵合金に水素が吸蔵されている状態にある。した
がって、冷熱側の水素吸蔵合金容器42では内蔵の水素
吸蔵合金に水素は吸蔵されていない状態にある。
【0021】上記により水素吸蔵合金容器40では、内
蔵の水素吸蔵合金が昇温し、吸蔵している水素を放出す
る。水素は、水素移動路41を通り、水素吸蔵合金容器
42に至って容器42内の水素吸蔵合金に吸蔵される。
この過程は、冷熱発生側の水素吸蔵合金で見ると再生工
程に当たる。なお、稼働初期には、水素吸蔵合金容器3
0でも内蔵の水素吸蔵合金に水素が吸蔵されている状態
にあるものとし、図3に示すように、その後、可動仕切
部21を移動させて分割路22を開放し、分割路23を
閉鎖する。これにより廃熱ガスは分割路22側のみを移
動するので、上記と同様にして水素吸蔵合金容器30内
の水素吸蔵合金で水素を放出し、水素吸蔵合金容器32
内の水素吸蔵合金で水素を吸蔵する。
【0022】なお、水素吸蔵合金容器30側で再生する
際には、水素吸蔵合金容器40側では既に再生工程が完
了済みであるので、冷熱出力工程に移行する。これを図
3に基づいて説明すると、廃熱ガスによって高温になっ
ている水素吸蔵合金容器40を冷却剤で冷却する。冷却
剤の種類はこの実施形態では水を用いる。ただし、本発
明としては冷却剤の種類が特に限定されるものではな
く、内部の水素吸蔵合金を所望の温度にまで冷却できる
ものであればよく、例えば周囲空気を用いることもでき
る。
【0023】冷却された水素吸蔵合金容器40では、内
蔵の水素吸蔵合金が冷却されることによって水素平衡圧
が下がり、水素吸蔵合金容器42側との関係で水素の吸
引力が発生する。これにより水素吸蔵合金容器42内の
水素吸蔵合金から水素が放出され、この水素は水素移動
路41を通って水素吸蔵合金容器40に至り、内部の合
金に吸蔵される。水素吸蔵合金容器42側では、上記の
ように合金から水素が放出されることにより冷熱が発生
する。この容器42では、ブラインタンク35から供給
される冷媒が冷媒管34、43を通して循環しており、
上記冷熱がこの冷媒に伝達される。この結果、ブライン
タンク35内の冷媒は所望の温度にまで低下する。
【0024】なお、水素吸蔵合金容器42で水素の放出
している際には、上記のように水素吸蔵合金容器32側
で再生が行われており、容器42側での水素の放出(冷
熱発生)が終了すると、容器32側で冷熱を発生させ
る。すなわち、図2に示すように、可動仕切部21を移
動させて水素吸蔵合金容器30、40で水素の吸放出を
逆転させることによって、水素吸蔵合金容器32、42
側でも再生、冷熱発生を逆転させる。このとき、ブライ
ンタンク35から供給される冷媒の循環を水素吸蔵合金
容器32、42で切り換えることにより、引き続き冷媒
に冷熱が伝達される。上記のように、再生、冷熱出力を
繰り返し切り換えつつ水素の吸放出を行うことによって
冷熱を連続して取り出すことができる。
【0025】上記のようにして冷熱の伝達によって温度
が低下した冷媒は、一旦ブラインタンク35に戻り、こ
のブラインタンク35から冷媒管36を通して冷却処理
部5の冷却ファンコイル51へと供給され、ブラインタ
ンク35との間で冷媒が循環する。これにより継続して
冷却ファンコイル51で冷熱を発生させる。
【0026】冷却処理部5には、前述したように、加熱
加工された食品100が搬送コンベヤ8によって搬入さ
れており、コンベヤ50によって処理部5内を移動す
る。処理部5では、冷却ファン52を作動させることに
よって冷却ファンコイル51で発生した冷熱が冷風とし
てコンベヤ50上の食品100に吹き付けられ、昇温し
ている食品100を次第に冷却する。冷却されつつコン
ベヤ50によって移動する食品100は、遂には、冷却
処理部5から搬出される。このときには、食品100
は、所望の温度にまで冷却されており、その後、所定の
工程へと移行する。次行程では、食品は十分に冷却され
ているので取り扱いが容易であり、さらに冷凍する場合
にも効率的に冷凍することができる。この処理装置で
は、加熱加工部の稼働によって冷熱発生部が稼働し、ま
た加熱加工部の動作が終了すれば冷熱発生部での動作も
終了するので、ライン上における各装置の操作調整が容
易であり、また、稼働において無駄な動作がない。
【0027】(実施形態2)実施形態2は、実施形態1
と同様に、冷却機に水素吸蔵合金を利用したものを用い
ている。ただし、実施形態1では、廃熱ガスからの熱を
受けるために、駆動用の水素吸蔵合金容器および合金を
排気ダクト2内に設置したが、この実施形態では、排気
ダクト2内には熱交換器のみを設置し、熱交換器で得た
熱は、熱媒を介して排気ダクトの外部に設置した駆動用
の水素吸蔵合金に供給するものとしている。具体的に
は、図4に示すように、排気ダクト2内に熱交換器37
を設置し、該熱交換器37と外部の熱媒タンク38とを
熱媒管39を介し連結する。また、熱媒管39は、三方
弁を介して水素吸蔵合金容器30、40に接続されてお
り、熱媒を選択的に容器30、40と熱交換器37との
間で、熱媒タンク38を介して循環できるように構成さ
れている。該熱媒としては、この実施形態では蒸気を使
用している。
【0028】実施形態2では、熱交換器37で得た熱を
熱媒を介して再生する側の水素吸蔵合金容器30また4
0に供給する。一方、冷熱を出力する工程側の容器32
または容器42では、図示しない冷却装置によって容器
及び内部の水素吸蔵合金を冷却する。この再生、冷熱工
程は、廃熱の受熱部分を除いて実施形態1と同様であ
り、再生、冷熱発生を繰り返し切換ながら冷熱を発生さ
せ、実施形態1と同様にして食品の加熱加工、冷却処理
が行われる。この実施形態では、排気ダクトに熱交換器
を配置して高温を受熱しているので、機械的な駆動部分
がなく、廃熱回収部の構造を簡略化でき、また保守も容
易である。また、実施形態1、2に示した冷却機は、そ
の作動において水素吸蔵合金による水素の吸放出を利用
しており、該水素は、食品を扱う分野においては、無害
なものであるから取り扱いが容易であるという利点を有
している。
【0029】(実施形態3)この実施形態3は、実施形
態1、2と異なり、冷却機として吸収式の冷凍機を使用
するものである。その詳細を図5に基づいて説明する。
なお、冷却機以外の基本構造は前記した各実施形態と同
様であるから、その説明は省略する。この実施形態3に
おける冷却機6は、冷媒ガスを吸収した吸収溶液を収容
し、これを加熱して冷媒ガスを分離する発生器61を有
しており、該発生器61には、発生器61内の吸収溶液
を加熱する熱媒配管が配置されている。この熱媒配管
は、前記した排気ダクト2に伸張し、実施形態に示した
ものと同様の熱交換器37に接続されている。なお、こ
の実施形態では、冷媒としてアンモニアが用いられ、吸
収容器として水が用いられている。
【0030】さらに、上記発生器61には、凝縮器62
が接続されており、該凝縮器62では、発生器61で分
離されたアンモニアガスを冷却してアンモニア液として
凝縮させるように冷却水配管が配置されている。この凝
縮器62には、膨張弁63を介して蒸発器64が接続さ
れている。蒸発器64では、アンモニア液の蒸発によっ
て得られる冷熱を取り出すために冷媒管65が配置され
ている。この冷媒管65は、前記実施形態と同様に、ブ
ラインタンク35に接続され、ブラインタンク35は冷
媒管36を介して冷却処理部5に接続されている。ま
た、蒸発器64は吸収器66に接続されており、該吸収
器66では、吸収溶液を冷却する冷却水配管が配置され
ている。吸収器66は、熱交換器67および溶液ポンプ
68を通して前記した発生器61に接続されている。
【0031】以下に、この実施形態の作用を説明する。
前記実施形態と同様に食品は加熱加工部で加熱加工さ
れ、該加熱加工部における廃熱は排気ダクト2に送られ
る。排気ダクトでは、廃熱ガスの熱が熱交換器37を通
して受熱され、その熱は熱媒を通して発生器61に送ら
れる。このとき、発生器61には、アンモニアを吸収し
ている高濃度のアンモニア水溶液が収容されている。発
生器61では上記の熱によってアンモニア水溶液が加熱
され、溶液中のアンモニアガスが分離される。このアン
モニアガスは凝縮器62へと移動する。凝縮器62で
は、冷却水で冷却され、アンモニアガスが凝縮して高圧
のアンモニア液が得られる。このアンモニア液を膨張弁
63を通し蒸発器64へと移送すると、アンモニア液は
蒸発器64内で蒸発し、冷熱を発生する。この冷熱は冷
媒管65を流れる冷媒に伝達され、冷媒はブラインタン
ク35、冷媒管36を通して冷却処理装置に送られ、一
方、冷熱が冷却処理装置に供給される。冷却処理装置で
は、前記実施形態と同様にして食品の冷却処理がなされ
る。
【0032】蒸発器64で蒸発したアンモニアガスは、
吸収器66に移送される。吸収器66では、上記発生器
61においてアンモニアガスを分離した水溶液が移送さ
れており、冷却水で冷却されているこの水溶液に、上記
アンモニアガスを吸収させる。アンモニアガスを吸収し
て濃度が高くなったアンモニア水溶液は溶液ポンプ68
によって蒸気発生器61に移送する。熱交換器67で
は、発生器61にあった高温のアンモニア水溶液を吸収
器66に移送する際に高温の熱を得ており、この熱を吸
収器66から発生器61に送られる水溶液に与えて効率
を上げる。発生器61では、このアンモニア水溶液に対
し、再度、排気ダクト2で得た熱を加えることによって
アンモニアガスが分離される。このアンモニアガスは、
上記と同様に凝縮、蒸発、吸収させることによって冷熱
を得ることができる。この工程を繰り返すことにより冷
熱を継続して発生させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の食品の
加熱加工処理装置によれば、食品を加熱加工する加熱加
工部と、該加熱加工部から発生する廃熱を回収する廃熱
回収部と、該廃熱回収部から供給される熱を熱源として
冷熱を発生させる冷熱発生部と、前記加熱加工部から搬
出された加熱加工食品を受け入れて、前記冷熱発生部か
ら供給される冷熱によって該加熱加工食品を冷却する冷
却処理部とを有するので、食品加熱加工部で発生する廃
熱を有効に利用して食品を冷却することができ、エネル
ギ効率が大幅に向上する。また、冷却用の熱源を同一装
置の加熱部から得ているので、装置の稼働を無駄なく円
滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の基本構成を示す概略図で
ある。
【図2】 同じく、廃熱回収部および冷却機の詳細構造
を示す概略図である。
【図3】 同じく、作動状態が異なる、廃熱回収部およ
び冷却機の詳細構造を示す概略図である。
【図4】 同じく、廃熱回収部の構造が異なる、廃熱回
収部および冷却機の詳細構造を示す概略図である。
【図5】 同じく、他の実施形態における冷却機を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 フライヤー 2 排気ダクト 3 冷却機 5 冷却処理部 6 冷却機 20 分割板 21 可動仕切部 22 分割路 23 分割路 30 水素吸蔵合金容器 31 水素移動路 32 水素吸蔵合金容器 33 冷媒管 34 冷媒管 35 ブラインタンク 36 冷媒管 37 熱交換器 38 熱媒タンク 39 冷媒管 40 水素吸蔵合金容器 41 水素移動路 42 水素吸蔵合金容器 43 冷媒管 50 コンベヤ 51 冷却ファンコイル 52 冷却ファン 61 発生器 62 凝縮器 63 膨張弁 64 蒸発器 65 冷媒管 66 吸収器 67 熱交換器 68 溶液ポンプ 100 食品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 健次 東京都府中市日鋼町1番1 株式会社日本 製鋼所内 (72)発明者 竹田 晴信 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日本 製鋼所内 (72)発明者 服部 公治 東京都府中市日鋼町1番1 株式会社日本 製鋼所内 (72)発明者 岩崎 稔 千葉県千葉市美浜区新港9番地 株式会社 ニチレイ技術開発センター内 Fターム(参考) 4B059 AB01 AB17 AC02 AC13 AE02 AE14 BA14 BG10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を加熱加工する加熱加工部と、該加
    熱加工部から発生する廃熱を回収する廃熱回収部と、該
    廃熱回収部から供給される熱を熱源として冷熱を発生さ
    せる冷熱発生部と、前記加熱加工部から搬出された加熱
    加工食品を受け入れて、前記冷熱発生部から供給される
    冷熱によって該加熱加工食品を冷却する冷却処理部とを
    有することを特徴とする食品の加熱加工処理装置
  2. 【請求項2】 前記冷熱発生部が、加熱により水素を放
    出する駆動側水素吸蔵合金と、この水素を吸蔵した後、
    放出時に冷熱を発生させる冷熱発生側水素吸蔵合金とを
    用いた冷却機であることを特徴とする請求項1記載の加
    熱加工処理装置
  3. 【請求項3】 前記冷熱発生部が、吸収式の冷却機であ
    ることを特徴とする請求項1記載の食品の加熱加工処理
    装置
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302131A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Calbee Foods Co Ltd フライヤー
CN103767524A (zh) * 2013-04-11 2014-05-07 苟仲武 回收蒸汽的高效热泵厨具及其蒸汽热量回收的方法
WO2019087952A1 (ja) * 2017-11-02 2019-05-09 株式会社デンソー 工業炉
CN114431714A (zh) * 2022-02-12 2022-05-06 浙江朗诗德健康饮水设备股份有限公司 一种可快速制热的智能饮水机

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