JP2001324007A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JP2001324007A
JP2001324007A JP2000143857A JP2000143857A JP2001324007A JP 2001324007 A JP2001324007 A JP 2001324007A JP 2000143857 A JP2000143857 A JP 2000143857A JP 2000143857 A JP2000143857 A JP 2000143857A JP 2001324007 A JP2001324007 A JP 2001324007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
continuously variable
variable transmission
vehicle speed
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000143857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4362943B2 (ja
Inventor
Daisuke Inoue
大輔 井上
Hideki Yasue
秀樹 安江
Katsumi Kono
克己 河野
Tadashi Tamura
忠司 田村
Ryoji Hanebuchi
良司 羽淵
Yoshiaki Yamamoto
良明 山本
Koji Taniguchi
浩司 谷口
Koji Morioka
浩司 森岡
Hiroki Kondo
宏紀 近藤
Kenji Matsuo
賢治 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000143857A priority Critical patent/JP4362943B2/ja
Publication of JP2001324007A publication Critical patent/JP2001324007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4362943B2 publication Critical patent/JP4362943B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機の変速比の制御を、耐久性の低下
を生じさせず、また運転性を良好に維持して実行する変
速制御装置を提供する。 【解決手段】 所定の回転部材の実回転数と目標回転数
との偏差に基づいて変速比をフィードバック制御し、前
記回転部材が低回転数となる所定車速以下の低車速状態
では、前記フィードバック制御を禁止する無段変速機の
変速制御装置であって、前記フィードバック制御の禁止
を解除する車速条件を前記無段変速機を搭載した車両の
走行状態に基づいて変更するフィードバック制御復帰条
件変更手段(ステップS1,S3,S5)を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧によって動
作して変速比を連続的に変化させることの可能な無段変
速機における変速を制御するための装置に関し、特に低
車速時の変速を制御するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように無段変速機は、回転する部
材の周速が半径位置ごとに相違していることを利用し、
相手部材あるいはトルクの伝達を媒介する伝動部材の接
触する半径位置を連続的に変化させて変速比を適宜に設
定するように構成されている。この種の無段変速機を車
両に搭載することの利点の一つは、無段変速機の入力側
に連結されているエンジンなどの動力源の回転数を任意
に設定できることにあり、そのため、車両用の無段変速
機での変速は、通常の走行時には、エンジンの回転数が
最小燃費の運転状態の回転数となるように制御されてい
る。
【0003】したがって無段変速機の変速制御は、通常
の有段式の自動変速機が予め決められている変速比を設
定するように制御されているのとは異なり、目標入力回
転数を車両の運転状態などに基づいて設定し、実入力回
転数がその目標入力回転数に一致するように変速比を変
更して実行される。そしてその変速は、摩擦接触位置の
変更によっておこなわれるから、変速比を変更するに
は、摩擦接触する両方の部材が回転している状態で一方
の部材を他方の部材に対して相対的に移動させる必要が
ある。
【0004】これに対して車両に搭載された無段変速機
にあっては、ある程度小さい変速比を設定した走行状態
から何らかの事情によって急に停車した場合、その変速
比を設定している状態から発進時に要求される最大変速
比を設定する状態にまで無段変速機の動作状態が変化す
る以前に無段変速機が停止してしまうことがある。この
ような場合、次の発進の際に最大変速比より小さい変速
比を設定している状態で車両が走行し始めるが、これ
は、従前の急停車に伴って生じた特殊な状況であり、し
たがって車両が動き出して無段変速機が回転し始める
と、本来の変速比である最大変速比への変速が急激に生
じる。そのため、駆動力が急激に増大してショックが生
じることがある。このような不都合を解消するために、
特開平9−203459号公報に記載された発明では、
無段変速機の入力回転数がきわめて低回転数の場合には
変速制御を良好にはおこない得ないので、その状態での
変速速度を零とし、すなわち変速を禁止し、その後、回
転数がある程度増大した場合に低速度での変速を実行す
るように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように無段変
速機の変速制御は、入力回転数が目標入力回転数に一致
するように変速比を変更することによって実行されるか
ら、入力部材もしくはこれと一体に回転する部材の回転
数と出力部材もしくはこれと一体に回転する部材の回転
数とを検出する必要がある。しかしながら、これらの回
転数を非接触でかつ電気的に回転する通常の電磁ピック
アップやパルスギヤなどを使用した装置では、検出可能
な下限回転数が(数十回転/分)であり、したがってこ
のような低回転数の状態では無段変速機での変速制御を
実行できない。そこで、上記公報に記載された発明で
は、低回転数の状態での変速を禁止することとしてい
る。
【0006】急停車後の発進時にこのような変速禁止制
御を実行すると、不安定な変速や急激なダウンシフトを
防止できるが、急停車に伴って設定されている比較的小
さい変速比がそのまま維持されることになる。そのた
め、発進時の駆動力が小さくなって発進加速性が低下
し、特に登坂路での発進時には、ロードロードが大きい
ために駆動力の不足感が更に増大し、しかもその状態が
平坦路での発進の際と同程度の時間、継続するので、運
転性が悪化する可能性があった。
【0007】この発明は、上記の技術的課題に着目し、
車速や駆動要求量などの車両の運転状態に適した発進時
の変速を実行可能な無段変速機の変速制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、上記の目的を達成するために、車両の走行状態に応
じて、変速比のフィードバック制御への復帰条件を変更
するように構成したことを特徴とする無段変速機の変速
制御装置である。より具体的には、請求項1の発明は、
所定の回転部材の実回転数と目標回転数との偏差に基づ
いて変速比をフィードバック制御し、前記回転部材が低
回転数となる所定車速以下の低車速状態では、前記フィ
ードバック制御を禁止する無段変速機の変速制御装置に
おいて、前記フィードバック制御の禁止を解除する車速
条件を前記無段変速機を搭載した車両の走行状態に基づ
いて変更するフィードバック制御復帰条件変更手段を備
えていることを特徴とする変速制御装置である。
【0009】したがって請求項1の発明では、変速比の
フィードバック制御のデータとされる所定の回転部材の
回転数が低回転数の状態では、そのフィードバック制御
が禁止されるので、車両の実情に即さない変速が防止さ
れるが、車両の走行状態によってはフィードバック制御
が実行され、駆動要求量に応じた駆動力を得ることがで
きる。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1におけ
る前記フィードバック制御復帰条件変更手段が、前記フ
ィードバック制御の禁止を解除する車速条件を、平坦路
の走行時より登坂路の走行時に低車速とするように構成
されていることを特徴とする変速制御装置である。
【0011】さらに、請求項3の発明は、請求項2にお
ける前記フィードバック制御復帰条件変更手段が、加速
要求量が所定値以上になっている時間が予め定めた基準
時間以上となったことにより前記登坂路の走行を判断す
る手段を含んでいることを特徴とする変速制御装置。
【0012】したがって請求項2の発明および請求項3
の発明では、登坂路を走行する際には、発進直後などの
低車速の状態で変速比のフィードバック制御が実行され
るので、登坂路の走行に必要な駆動力を得ることができ
る。また、請求項3の発明では、登坂路の判定を容易に
おこなうことができる。
【0013】またさらに、請求項4の発明は、所定の回
転部材の実回転数と目標回転数との偏差に基づいて変速
比をフィードバック制御し、前記回転部材が低回転数と
なる所定車速以下の低車速状態では、前記フィードバッ
ク制御を禁止する無段変速機の変速制御装置において、
登坂路の走行を検出する登坂路検出手段と、この登坂路
検出手段で登坂路が検出された場合に前記フィードバッ
ク制御の禁止を解除する解除手段とを備えていることを
特徴とする変速制御装置である。
【0014】したがって請求項4の発明では、登坂路の
走行が検出された場合には、所定の回転部材の回転数が
低回転数であっても変速比のフィードバック制御が実行
されるので、登坂路に必要な駆動力を得ることができ
る。
【0015】さらに、請求項5の発明は、請求項4にお
ける前記解除手段が、車速が、前記所定車速より低車速
でかつ前記回転部材の回転数を検出可能な他の所定車速
以上の場合に、前記フィードバック制御の禁止を解除す
るように構成されていることを特徴とする変速制御装置
である。
【0016】したがって請求項5の発明では、前記所定
の回転部材の回転数が低回転数であっても、変速比のフ
ィードバック制御に必要とする回転数データを得ること
ができるので、登坂路を走行する際の変速比のフィード
バック制御が適正に実行され、その結果、登坂路の走行
に必要な駆動力を得ることができる。
【0017】そして、請求項6の発明は、請求項1ない
し5のいずれかの発明において、前記変速比を油圧の供
給もしくは排出によって変化させる油圧アクチュエータ
と、前記フィードバック制御の禁止の際に前記油圧アク
チュエータに対する油圧の給排を最大限制限する手段と
を更に備えていることを特徴とする変速制御装置であ
る。
【0018】したがって請求項6の発明では、変速比の
フィードバック制御が禁止される場合には、油圧アクチ
ュエータに対する油圧の給排が最大限制限されて油圧ア
クチュエータが殆ど動作しないので、変速比が従前の状
態に維持され、あるいはほぼ維持される。
【0019】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を具体例に基づい
て説明する。先ず、この発明が対象とする変速機を搭載
した車両の動力伝達系統の一例を説明すると、図3にお
いて、動力源1が変速機構2に連結され、その変速機構
2の出力軸3がディファレンシャル4を介して左右の駆
動輪5に連結されている。ここで、動力源1は、ガソリ
ンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関あるい
はモータなどの電動機、さらにはこれら内燃機関と電動
機とを組み合わせた装置など、車両に使用可能な種々の
動力源を含む。以下の説明では、動力源1として、燃料
をシリンダの内部に直接噴射し、その噴射量およびタイ
ミングを制御することにより均質燃焼や成層燃焼の可能
ないわゆる直噴ガソリンエンジン、あるいはスロットル
開度を電気的に自由に制御できる電子スロットルバルブ
を備えたガソリンエンジンを採用した例を説明する。
【0020】このエンジン1は電気的に制御できるよう
に構成されており、その制御のためのマイクロコンピュ
ータを主体とする電子制御装置(E−ECU)6が設け
られている。この電子制御装置6は、少なくともエンジ
ン1の出力を制御するように構成されており、その制御
のためのデータとして出力軸回転数(エンジン回転数)
NE とアクセル開度PAなどの要求駆動量とが入力され
ている。
【0021】この要求駆動量は、要は、エンジン1の出
力の増大・減少のための信号であり、運転者が操作する
アクセルペダルなどの加減速操作装置7の操作量信号や
その操作量を電気的に処理して得た信号を採用すること
ができ、またそれ以外に、車速を設定車速に維持するた
めのクルーズコントロールシステム(図示せず)などか
らの要求駆動量信号を含む。
【0022】また、変速機構2は、流体伝動機構8と、
前後進切換機構9と、無段変速機(CVT)10とから
構成されている。その流体伝動機構8は、要は、オイル
などの流体を介して入力側の部材と出力側の部材との間
でトルクを伝達するように構成された装置であって、一
例として、一般の車両に採用されているトルクコンバー
タを挙げることができる。また、この流体伝動機構8
は、直結クラッチ11を備えている。すなわち直結クラ
ッチ11は、入力側の部材と出力側の部材とを摩擦板な
どの機械的手段で直接連結するように構成されたクラッ
チであって、緩衝をおこなうためのコイルスプリングな
どの弾性体からなるダンパー12を備えている。そし
て、動力源であるエンジン1によって回転させられ、そ
の回転数に応じて吐出圧が高くなる油圧ポンプ50が、
流体伝動機構8に接近した位置に設けられている。具体
的には、流体伝動機構8と前後進切換機構9との間に配
置されている。なお、車両が停止している状態であって
もエンジン1を駆動させ続けるために流体伝動機構8を
設けている場合には、車両の状態に基づいて自動的に断
続される自動クラッチを、上記の流体伝動機構8に置換
して使用することができる。
【0023】その流体伝動機構8の入力部材がエンジン
1の出力部材に連結され、また流体伝動機構8の出力部
材が前後進切換機構9の入力部材に連結されている。こ
の前後進切換機構9は、一例としてダブルピニオン型遊
星歯車機構によって構成され、特には図示しないが、サ
ンギヤとキャリヤとのいずれか一方を入力要素とし、か
つ他方を出力要素とするとともに、リングギヤを選択的
に固定するブレーキ手段と、サンギヤおよびキャリヤな
らびにリンクギヤの3要素のうちのいずれか2つの回転
要素を選択的に連結して遊星歯車機構の全体を一体化す
るクラッチ手段とを備えている。すなわちそのクラッチ
手段を係合させることに前進状態を設定し、また前記ブ
レーキ手段を係合させることにより後進状態を設定する
ように構成されている。
【0024】図3に示してある無段変速機10は、その
入力側の部材の回転数と出力側の部材の回転数との比率
すなわち変速比を無段階に(連続的に)変化させること
のできる機構であり、ベルト式無段変速機やトロイダル
式無段変速機などを採用することができる。そのベルト
式無段変速機10の一例を図4を参照して簡単に説明す
ると、駆動側プーリー(プライマリープーリー)20
と、従動側プーリー(セカンダリープーリー)21と、
これらのプーリー20,21に巻き掛けられたベルト2
2とを備えている。これらのプーリー20,21のそれ
ぞれは、固定シーブ23,24と、その固定シーブ2
3,24に対して接近・離隔する可動シーブ25,26
とからなり、可動シーブ25,26を固定シーブ23,
24に対して接近する方向に押圧する油圧アクチュエー
タ27,28が設けられている。
【0025】上記の駆動側プーリー20が入力軸29に
取り付けられ、その入力軸29と平行に配置された出力
軸30に従動側プーリー21が取り付けられている。そ
して、従動側プーリー21における油圧アクチュエータ
28には、アクセル開度PAに代表される出力要求に基
づいて求められる要求駆動力に応じた油圧が供給され、
トルクを伝達するのに必要な張力をベルト22に付与す
るようになっている。また、駆動側プーリー20の油圧
アクチュエータ27には、入力軸29の回転数を目標入
力回転数に一致させるための変速比となるように、油圧
が給排されている。すなわち、各プーリー20,21に
おける溝幅(固定シーブ23,24と可動シーブ25,
26との間隔)を変化させることにより、各プーリー2
0,21に対するベルト22の巻き掛け半径が大小に変
化して変速が実行されるようになっている。より具体的
には、実入力回転数と目標入力回転数との偏差に基づい
て駆動プーリー20側の油圧をフィードバック制御する
ことにより変速が実行され、したがってその偏差が大き
いほど、変速速度が速くなる。
【0026】駆動プーリー20に対する油圧の給排は、
流量制御によっておこなわれ、そのためのバルブ機構
は、図5に示すように構成されている。すなわち、駆動
プーリー20の油圧アクチュエータ27には、ライン圧
PL を供給する第1流量制御弁31と、ドレーンに接続
された第2流量制御弁32とが連通されている。第1流
量制御弁31は、アップシフトを実行するためのバルブ
であって、ライン圧PLが供給される入力ポート33と
前記油圧アクチュエータ27に連通された出力ポート3
4との間の流路をスプール35によって開閉するように
構成されている。そのスプール35の一端側にはスプリ
ング36が配置されるとともに、そのスプール35を挟
んでスプリング36とは反対側の端部に、信号圧を印加
するための第1信号圧ポート37が形成されている。ま
た、スプリング36が配置されている前記一端側に信号
圧を印加するための第2信号圧ポート38が形成されて
いる。
【0027】そして、第1信号圧ポート37に、デュー
ティ比に応じて出力圧が高くなる第1ソレノイドバルブ
39が接続され、また第2信号圧ポート38に、デュー
ティ比に応じて出力圧が高くなる第2ソレノイドバルブ
40が接続されており、各信号圧ポート37,38には
これらのソレノイドバルブ39,40の出力する信号圧
が印加されるようになっている。すなわち、第1信号圧
ポート37に印加する油圧を高くして前記入力ポート3
3を開くことにより、ライン圧PL が出力ポート34か
ら駆動プーリー20の油圧アクチュエータ27に供給さ
れて駆動プーリー20の溝幅が狭くなり、その結果、変
速比が低下するようになっている。すなわちアップシフ
トされる。またその際の油圧の供給流量を増大させるこ
とにより、変速速度が速くなる。
【0028】また、第2流量制御弁32は、ダウンシフ
トを実行するためのバルブであって、前記駆動プーリー
20の油圧アクチュエータ27に連通された第1ポート
41を、ライン圧PL を元圧して調圧された油圧が供給
される第2ポート42とドレインポート43とに、スプ
ール44によって選択的に連通させるように構成されて
いる。そのスプール44の一端側にはスプリング45が
配置されるとともに、その一端側に信号圧を印加するた
めの第1信号圧ポート46が形成されている。そのスプ
ール44を挟んでスプリング45とは反対側の端部に、
信号圧を印加するための第2信号圧ポート47が形成さ
れている。
【0029】そして、第1信号圧ポート46に前記第1
ソレノイドバルブ39が接続され、また第2信号圧ポー
ト47に前記第2ソレノイドバルブ40が接続されてお
り、各信号圧ポート46,47にはこれらのソレノイド
バルブ39,40の出力する信号圧が印加されるように
なっている。すなわち、第2信号圧ポート47に印加す
る油圧を高くして前記第1ポート41をドレインポート
43に連通させることにより、駆動プーリー20の油圧
アクチュエータ27から排圧されて駆動プーリー20の
溝幅が広くなり、その結果、変速比が増大するようにな
っている。すなわちダウンシフトされる。またその際の
油圧の排出流量を増大させることにより、変速速度が速
くなる。
【0030】さらに、第2流量制御弁32の第2ポート
42には、調圧弁48が接続されている。この調圧弁4
8は、スプリング49によって押圧されているピストン
50の正面側に、ライン圧PL が供給される入力ポート
51が形成され、かつそのピストン50の正面側と背面
側とに連通した出力ポート52とを有するバルブであっ
て、その出力ポート52が第2流量制御弁32の第2ポ
ート42に連通されている。また入力ポート51には開
口面積の小さいダブルオリフィス53を介してライン圧
PL が供給されている。すなわちこの調圧弁48は、ラ
イン圧PL からスプリング49の弾性力を減じた圧力の
油圧が、その出力ポート52すなわち第2流量制御弁3
2の第2ポート42に生じるように構成されている。
【0031】さらに具体的に説明すると、第1流量制御
弁31の入力ポート33が閉じられた状態で、第2流量
制御弁32の第1ポート41と第2ポート42とが連通
されると、調圧弁48で調圧した油圧が第2ポート42
を介して駆動プーリー20側の油圧アクチュエータ27
に供給される。その場合の流量はダブルオリフィス53
が制限された微少量である。その結果、油圧アクチュエ
ータ27の油圧が高くなるが、その油圧アクチュエータ
27の油圧が調圧弁48におけるピストン50の背面側
に作用するので、その圧力が、ライン圧PL からスプリ
ング49の弾性力を減じた圧力になると、ピストン50
が入力ポート51側に押圧されて入力ポート51を閉
じ、それ以上に油圧が供給されることを阻止する。した
がって第1流量制御ポート31から油圧アクチュエータ
27に油圧を供給せず、かつ第2流量制御弁32から排
圧しないいわゆる閉じ込み状態では、駆動プーリー20
側の油圧アクチュエータ27の油圧が、調圧弁48で調
圧した油圧(ライン圧PL より低い圧力)に維持される
ようになっている。
【0032】このような油圧の維持の状態は、閉じ込み
制御中の不可避的なオイルの漏れが生じた場合も同様で
あり、油圧回路や油圧制御機器などからオイルの漏洩が
生じて油圧アクチュエータ27の油圧が低下した場合に
は、調圧弁48の入力ポート51から開いて油圧アクチ
ュエータ27に油圧がわずかずつ供給され、調圧弁48
による調圧値に維持される。
【0033】上記の図4に示す無段変速機10では、駆
動側プーリー20に対するベルト22の巻き掛け半径が
最小でかつ従動側プーリー21に対するベルト22の巻
き掛け半径が最大の状態で、最低速側の変速比(最大変
速比)γmax が設定され、また、これとは反対に駆動側
プーリー20に対するベルト22の巻き掛け半径が最大
でかつ従動側プーリー21に対するベルト22の巻き掛
け半径が最小の状態で、最高速側の変速比(最小変速
比)γmin が設定される。
【0034】上記の変速機構2における直結クラッチ1
1の係合・解放ならびに滑りを伴う半係合の各状態の制
御および前後進切換機構9での前後進の切り換えならび
に無段変速機10での変速比の制御は、基本的には、車
両の走行状態に基づいて制御されるようになっている。
その制御のためにマイクロコンピュータを主体として構
成された電子制御装置(T−ECU)13が設けられて
いる。
【0035】この電子制御装置13は、前述したエンジ
ン用の電子制御装置6とデータ通信可能に連結される一
方、制御のためのデータとして車速SPDや変速機構2
の出力回転数No 、入力回転数NIN、回転数センサ6
0からの信号などのデータが入力されている。この回転
数センサ60は、無段変速機10での変速制御を実行す
るために、上記の駆動プーリー20や従動プーリー21
などの回転数を検出するセンサであって、一例として、
電磁ピックアップの先端側をパルスギヤの歯(それぞれ
図示せず)が通過することにより、電磁ピックアップに
パルス信号を発生させ、そのパルス信号のパルス幅など
に基づいて回転数を求めるように構成されている。この
ようなタイプの回転数センサ60では、検出可能な最低
回転数が数十rpmである。
【0036】また、変速機構2を停止状態(パーキング
ポジション:P)、後進状態(リバースポジション:
R)、中立状態(ニュートラルポジション:N)、車両
の走行状態に応じて変速比を自動的に設定して通常の走
行をおこなう自動前進状態(ドライブポジション:
D)、エンジン1のポンピングロスを制動力とする状態
(ブレーキポジション:B)ならびに所定値以上の高速
側の変速比の設定を禁止する状態(SDポジション)の
各状態(ポジション)を選択するシフト装置14が設け
られており、このシフト装置14が電子制御装置13に
電気的に連結されている。
【0037】上述した無段変速機10においても、比較
的高車速側の変速比を設定して走行している状態で急停
車すると、変速比が最大変速比に戻る前に無段変速機1
0の回転が止まってしまうことがある。この状態では、
駆動プーリー20の溝幅が最大にまで広がっていないの
で、発進時の最大変速比を設定するべく駆動プーリー2
0における油圧アクチュエータ27から排圧すると、駆
動プーリー20に対するベルト22の巻き掛け半径が小
さくなるから、ベルト22がゆるんで滑りが生じること
がある。
【0038】また、上記の無段変速機10の変速比の制
御は、基本的には、目標入力回転数と実入力回転数との
偏差に基づくフィードバック制御によって実行される
が、発進時の極低車速の状態で設定される目標回転数が
エンジン1の目標出力トルクの演算のためにある程度大
きい値に設定されるから、回転数偏差が大きくなる。そ
のため、この状態でフィードバック制御を実行すると、
変速比を最大変速比に設定するべく駆動プーリー20の
溝幅を可及的に増大させるようにその油圧アクチュエー
タ27の油圧がほぼゼロに低下させられてしまう。これ
に対して従動プーリー21の溝幅を拡大してベルト22
の張力を維持するように油圧が作用しているから、駆動
プーリー20にはベルト22を介してその溝幅を拡大す
る方向のスラスト力が作用し、そのスラスト力に対抗す
る油圧が抜けていることにより、駆動プーリー20の軸
線方向の移動限界を規定するロックナット(図示せず)
などの固定部材に過大な荷重が作用し、その耐久性が低
下する可能性がある。
【0039】このような不都合を解消するために、フィ
ードバック制御に替えてフィードフォワード制御をおこ
なうことができるが、実際の変速比を反映した制御とは
ならないので、設定される変速比が目標とする変速比か
ら大きくずれてしまうことがある。
【0040】この発明に係る変速制御装置は、変速比の
制御を基本的にはフィードバック制御するものの、発進
時や極低車速時には上記の制御とは異なる制御を実行す
るように構成されている。図1はこの発明に係る変速制
御装置で実行される制御の一例を示すフローチャートで
あって、先ず、車速SPDが第1の基準車速A(一例と
して2km/h 程度)以上か否かが判断される(ステップ
S1)。この第1の基準車速Aは、前述した回転数セン
サ60が回転数を検出することの可能な最低車速程度の
値である。このステップS1で肯定的に判断された場合
には、変速比のフィードバック制御に必要な回転数に関
するデータを得られない状態にあることになる。したが
ってこの場合は、閉じ込み制御が実施される(ステップ
S2)。
【0041】すなわち、図5に示す第1流量制御弁31
における第1信号圧ポート37に対する第1ソレノイド
39からの信号圧が低下させられ、その結果、スプール
35が図5の下側に移動してその入力ポート33が閉じ
られる。また同時に、第2流量制御弁32における第2
信号圧ポート47に対する第2ソレノイド40からの信
号圧が低下させられ、その結果、スプール44が図5の
下側に移動して、駆動プーリー20の油圧アクチュエー
タ27に連通する第1ポート41がドレインポート43
に対して遮断される一方、第2ポート42に対して連通
されられる。
【0042】したがって油圧アクチュエータ27に対す
る油圧の給排が積極的にはおこなわれず、オイルの不可
避的な漏れ量に相当する程度の微量の油圧が調圧弁48
から油圧アクチュエータ27に対して供給される。すな
わち、変速比を制御する油圧アクチュエータ27に対す
る油圧の給排が最大限制限される。その結果、無段変速
機10の変速比は、そのまま維持され、もしくはオイル
の漏れ量を上回る調圧弁48からのオイルの供給量に応
じた程度のきわめて緩速のアップシフト(すなわち変速
比の低下)が生じる程度に維持される。
【0043】そのため、最大変速比より小さい変速比で
停止している状態から発進する場合であっても、発進と
同時に、もしくは発進のために無段変速機10が回転し
始めると同時に最大変速比に向けたダウンシフトが生じ
ることがない。その結果、駆動プーリー20の溝幅が急
激に拡大したり、それに伴ってベルト22のゆるみや滑
りが生じることがなく、また変速ショックの発生が防止
される。さらに、駆動プーリー20における油圧アクチ
ュエータ27では、ベルト22の張力に起因するスラス
ト力に油圧が対抗するので、駆動プーリー20の軸線方
向の移動限界を規定するロックナットなどの固定部材に
過大な荷重が作用することを回避して、その耐久性の悪
化を防止することができる。
【0044】一方、車速SPDがある程度出ていてステ
ップS1で肯定的に判断された場合には、車速SPDが
前記第1基準車速Aより大きい値の第2基準車速B(一
例として7km/h 程度)以上か否かが判断される(ステ
ップS3)。この第2基準車速Bは、フィードバック制
御によるダウンシフトがショックとして体感されること
がなく、あるいは車両の運転性が損なわれない程度の車
速として設定された値である。したがってステップS3
で肯定的に判断された場合には、変速比のフィードバッ
ク制御が実施される(ステップS4)。すなわち、アク
セル開度と車速などの車両の運転状態に基づいて目標入
力回転数が算出され、その目標入力回転数に実入力回転
数が一致するように駆動プーリー20の油圧アクチュエ
ータ27に油圧が供給され、あるいは排圧される。その
制御は、前述した第1および第2のソレノイド39,4
0をデューティ制御することにより実行される。
【0045】このフィードバック制御が実施される時点
では、目標入力回転数に対して実入力回転数が低回転数
であるためにダウンシフトが生じるが、既にある程度の
車速に達しているためにそのダウンシフト量が小さく、
またダウンシフトに伴う駆動力の増大が加速感として体
感されてショックとなることがない。また、車速SPD
が第2基準車速Bに達するまでフィードバック制御を禁
止することになるが、その第2基準車速Bが比較的小さ
い値であるから、発進後にこの車速に達するまでの時間
が短く、そのため、本来設定するべき変速比に対する実
変速比のずれを小さくすることができる。
【0046】これに対してステップS3で否定的に判断
された場合、すなわち車速SPDが第1基準車速Aと第
2基準車速Bとの間にある場合には、登坂路を走行して
いるか否かが判断される(ステップS5)。この登坂路
の判定は、従来知られている手段で実行することがで
き、例えばアクセル開度に基づく基準加速度と検出した
車速から演算される実加速度との偏差に基づいて判断す
ることができ、あるいはアクセル開度と車速の変化の程
度とに基づいて判断することができる。
【0047】また、このステップS5の判断プロセス
は、図2に示すように、アクセル開度PAが予め定めた
基準開度C以上の状態が所定時間D以上継続したか否か
を判断するプロセス(ステップS5−1)に置き換えて
もよい。このステップS5−1の判断によっても登坂路
を判断することができる。
【0048】平坦路を走行していることによりステップ
S5もしくはステップS5−1で否定的に判断された場
合には、前述したステップS2に進んで閉じ込み制御を
継続する。言い換えれば、平坦路を走行している場合に
は、フィードバック制御の禁止を解除する車速条件とし
て第2基準車速Bが設定されている。このようにして変
速比を維持もしくは極低速でアップシフトする制御を実
行するのは、発進後の車速SPDが未だ充分に増大して
いないので、この時点でフィードバック制御による急激
にダウンシフトが生じると、ショックが発生したり、ベ
ルト22のゆるみや滑りが生じる可能性があるからであ
る。
【0049】これに対してステップS5で肯定的に判断
された場合、すなわち登坂路を走行している場合には、
フィードバック制御が実施される(ステップS6)。言
い換えれば、登坂路を走行している場合には、フィード
バック制御の禁止を解除するフィードバック制御復帰条
件として、平坦路を走行している場合よりも低車速の車
速条件であってかつフィードバック制御の可能な回転数
データを得られる車速条件が設定されている。このよう
に、登坂路では、平坦路よりも低車速の状態でフィード
バック制御に復帰させられる。これは、登坂路では、ロ
ードロードが大きいので、走行もしくは加速のための駆
動力を確保することを優先するためである。したがって
車両の走行状態に適した変速比を設定し、また必要な駆
動力を得て走行性能が良好になる。
【0050】ここで上記の具体例とこの発明との関係を
簡単に説明すると、図1に示すステップS1,S3,S
5の機能的手段が請求項1および請求項2の発明におけ
るフィードバック制御復帰条件変更手段に相当する。ま
た図2に示すステップS5−1の機能的手段が請求項3
の発明における登坂路の走行を判断する手段に相当す
る。さらに図1に示すステップS5の機能的手段が請求
項4および請求項5の発明における登坂路検出手段およ
び解除手段に相当する。
【0051】なお、上記の具体例では、ベルト式の無段
変速機の変速制御装置にこの発明を適用した例を説明し
たが、この発明は、上記の具体例に限定されないのであ
り、他の形式の無段変速機の変速制御装置に適用するこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、変速比のフィードバック制御のデータとされる所
定の回転部材の回転数が低回転数の状態では、そのフィ
ードバック制御が禁止されるので、車両の実情に即さな
い変速が防止されるが、車両の走行状態によってはフィ
ードバック制御が実行され、駆動要求量に応じた駆動力
を得ることができる。
【0053】また、請求項2の発明および請求項3の発
明によれば、登坂路を走行する際には、発進直後などの
低車速の状態においても変速比のフィードバック制御が
実行されるので、登坂路の走行に必要な駆動力を発生さ
せて走行性能を良好にものとすることができる。また、
請求項3の発明では登坂路の判定を容易におこなうこと
ができる。
【0054】さらに、請求項4の発明によれば、登坂路
の走行が検出された場合には、所定の回転部材の回転数
が低回転数であっても変速比のフィードバック制御が実
行されるので、登坂路に必要な駆動力を得ることができ
る。
【0055】そして、請求項5の発明によれば、前記所
定の回転部材の回転数が低回転数であっても、変速比の
フィードバック制御に必要とする回転数データを得るこ
とができるので、登坂路を走行する際の変速比のフィー
ドバック制御が適正に実行され、その結果、登坂路の走
行に必要な駆動力を得ることができる。
【0056】またさらに、請求項6の発明によれば、変
速比のフィードバック制御が禁止される場合には、油圧
アクチュエータに対する油圧の給排が最大限制限されて
油圧アクチュエータが殆ど動作しないので、変速比を従
前の状態あるいはそれに近い変速比に維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る変速制御装置で実行される制
御例を示すフローチャートである。
【図2】 登坂路の判定をアクセル開度およびその継続
時間に基づいておこなう判断ステップの例を示す図であ
る。
【図3】 この発明で対象とする車両の駆動系統および
その制御系統を模式的に示すブロック図である。
【図4】 その無段変速機の一例を模式的に示す図であ
る。
【図5】 この発明で対象とする無段変速機における変
速制御のための油圧回路の一部を示す油圧回路図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジン、 2…変速機構、 6…電子制御装置、
7…加減速操作装置、 10…無段変速機、 13…
電子制御装置、 14…シフト装置、 20…駆動プー
リー、 22…ベルト、 27…油圧アクチュエータ、
31…第1流量制御弁、 32…第2流量制御弁、
39…第1ソレノイドバルブ、 40…第2ソレノイド
バルブ、 48…調圧弁、 60…回転数センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:44 F16H 59:44 59:66 59:66 59:70 59:70 63:06 63:06 (72)発明者 河野 克己 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 田村 忠司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 羽淵 良司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山本 良明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 谷口 浩司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 森岡 浩司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 近藤 宏紀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松尾 賢治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA07 MA12 MA26 NA01 NB01 PA15 PA32 PA35 SA59 SB02 TA04 TB07 TB13 VA11W VA32W VA32Y VA37W VA37Y VA74W VA74Y VA76W VB01W VC03Z VD02Z VE04W

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転部材の実回転数と目標回転数
    との偏差に基づいて変速比をフィードバック制御し、前
    記回転部材が低回転数となる所定車速以下の低車速状態
    では、前記フィードバック制御を禁止する無段変速機の
    変速制御装置において、 前記フィードバック制御の禁止を解除する車速条件を前
    記無段変速機を搭載した車両の走行状態に基づいて変更
    するフィードバック制御復帰条件変更手段を備えている
    ことを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フィードバック制御復帰条件変更手
    段は、前記フィードバック制御の禁止を解除する車速条
    件を、平坦路の走行時より登坂路の走行時に低車速とす
    るように構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の無段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記フィードバック制御復帰条件変更手
    段は、加速要求量が所定値以上になっている時間が予め
    定めた基準時間以上となったことにより前記登坂路の走
    行を判断する手段を含んでいることを特徴とする請求項
    2に記載の無段変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 所定の回転部材の実回転数と目標回転数
    との偏差に基づいて変速比をフィードバック制御し、前
    記回転部材が低回転数となる所定車速以下の低車速状態
    では、前記フィードバック制御を禁止する無段変速機の
    変速制御装置において、 登坂路の走行を検出する登坂路検出手段と、 この登坂路検出手段で登坂路が検出された場合に前記フ
    ィードバック制御の禁止を解除する解除手段とを備えて
    いることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記解除手段は、車速が、前記所定車速
    より低車速でかつ前記回転部材の回転数を検出可能な他
    の所定車速以上の場合に、前記フィードバック制御の禁
    止を解除するように構成されていることを特徴とする請
    求項4に記載の無段変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 前記変速比を油圧の供給もしくは排出に
    よって変化させる油圧アクチュエータと、 前記フィードバック制御の禁止の際に前記油圧アクチュ
    エータに対する油圧の給排を最大限制限する手段とを更
    に備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載の無段変速機の変速制御装置。
JP2000143857A 2000-05-16 2000-05-16 無段変速機の変速制御装置 Expired - Fee Related JP4362943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143857A JP4362943B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 無段変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143857A JP4362943B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 無段変速機の変速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001324007A true JP2001324007A (ja) 2001-11-22
JP4362943B2 JP4362943B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=18650612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000143857A Expired - Fee Related JP4362943B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 無段変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4362943B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269588A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Toyota Motor Corp 無段変速機の入力回転速度予測装置、無段変速機の入力慣性トルク算出装置、それらのいずれかを含む無段変速機の制御装置、無段変速機の入力回転速度予測方法、無段変速機の入力慣性トルク算出方法及びそれらのいずれかを用いた無段変速機の制御方法
JP2008008339A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Toyota Motor Corp 車両用無段変速機の変速制御装置
DE112008000537T5 (de) 2007-06-15 2010-04-22 Aisin Aw Co., Ltd. Getriebevorrichtung und Steuerverfahren für ein kontinuierlich variables Getriebe
JP2010121696A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Daihatsu Motor Co Ltd 無段変速機の制御装置
JP2017082897A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置の制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269588A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Toyota Motor Corp 無段変速機の入力回転速度予測装置、無段変速機の入力慣性トルク算出装置、それらのいずれかを含む無段変速機の制御装置、無段変速機の入力回転速度予測方法、無段変速機の入力慣性トルク算出方法及びそれらのいずれかを用いた無段変速機の制御方法
JP2008008339A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Toyota Motor Corp 車両用無段変速機の変速制御装置
DE112008000537T5 (de) 2007-06-15 2010-04-22 Aisin Aw Co., Ltd. Getriebevorrichtung und Steuerverfahren für ein kontinuierlich variables Getriebe
US7935023B2 (en) 2007-06-15 2011-05-03 Aisin Aw Co., Ltd. Transmission device and control method for continuously variable transmission
DE112008000537B4 (de) 2007-06-15 2019-03-21 Aisin Aw Co., Ltd. Getriebevorrichtung und Steuerverfahren für ein kontinuierlich variables Getriebe
JP2010121696A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Daihatsu Motor Co Ltd 無段変速機の制御装置
JP2017082897A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4362943B2 (ja) 2009-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6450917B2 (en) Shift control system for continuously variable transmission
JP4414972B2 (ja) 車両の制御装置
KR101606933B1 (ko) 무단 변속기의 제어 장치
JP4471018B2 (ja) 無段変速機の制御装置
EP2175172B1 (en) Shift control device for vehicular stepless transmission
JP2001330135A (ja) ベルト式無段変速機の制御装置
JP2004125011A (ja) Vベルト式無段変速機のスリップ防止装置
JP3788160B2 (ja) 車両用無段変速機の変速制御装置
JP3788192B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP4389716B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP4325080B2 (ja) 無段変速機を備えた車両の制御装置
EP2053281A2 (en) Vehicle control apparatus
JP5447274B2 (ja) 車両用無段変速機の制御装置
JP2001324007A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP4329210B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2012062921A (ja) 車両の制御装置
CN110805672B (zh) 车辆用驱动装置的控制装置
JP4645119B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP4453198B2 (ja) ベルト式無段変速機の変速制御装置
JP4389380B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2005315291A (ja) ベルト式無段変速機の制御装置
JP2007057073A (ja) 無段変速機の制御装置
JP2012172761A (ja) 車両用ロックアップクラッチの制御装置
JP4101563B2 (ja) 車両用無段変速機のスリップ防止装置
JP5691733B2 (ja) 車両用無段変速機のロックアップ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees