JP2001323860A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents
燃料噴射ポンプInfo
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Abstract
ャの摺動面又は分配軸の摺動面からリークする燃料油を
回収する燃料油戻し溝と、燃料ギャラリーとを外部配管
で接続して、燃料油を燃料ギャラリーへ戻すように構成
していたので、外部配管により燃料噴射ポンプが複雑な
構成となり、また燃料噴射ポンプのコンパクト化の妨げ
となっていた。 【解決手段】 プランジャ7又は分配軸9の摺動面から
カム室へリークする燃料油の戻し経路を有する燃料噴射
ポンプにおいて、燃料油戻し経路である、分配軸側戻し
孔51、分配軸側戻し通路52、プランジャ側戻し孔5
3、共通戻し溝8b、共通戻し通路54、タイマ室26
a、タイマ側連通路55、環状溝56、及びアキュムレ
ータ側連通路57を、ハウジングH内に形成し、低圧側
の燃料ギャラリーであるアキュムレータ19のバネ室1
9aに連通した。
Description
関し、特に、プランジャ又は分配軸の摺動面からカム室
へリークする燃料油の戻し経路の構成に関する。
プには、例えば図4乃至図6に示すように、ハウジング
に上下摺動自在に挿嵌されるプランジャ107、該プラ
ンジャ107と平行に配設される分配軸109、燃料噴
射弁へ燃料を圧送するデリベリバルブ等が具備されてい
る。そして、プランジャ107は下方のカム軸に設けら
れるカムにより上下駆動され、該プランジャ107が上
下摺動範囲の下端部に達すると、高圧の燃料ギャラリ1
43へ圧送される燃料油がプランジャバレル108内へ
圧送され、プランジャ107が上昇すると、プランジャ
バレル108内の燃料油が分配軸スリーブ110及び分
配軸109を介してデリベリバルブ118へ圧送され
て、燃料噴射弁から噴射されるように構成されている。
この場合、燃料油は、カム軸と連動して回転する分配軸
109により、複数のデリベリバルブ118へ分配され
る。
ル108に対して上下摺動自在に挿嵌され、分配軸10
9は分配軸スリーブ110に対して回転自在に挿嵌され
ており、該プランジャ107とプランジャバレル108
との間の摺動面や、分配軸109と分配軸スリーブ11
0との間の摺動面から、プランジャ107及び分配軸1
09を通じてデリベリバルブ118へ圧送される燃料油
の、下方のカム室へのリークが発生する。そこで、プラ
ンジャバレル108及び分配軸109には、それぞれ燃
料油戻し溝108a及び燃料油戻し溝109aを形成し
て、摺動面からリークする燃料油を該燃料油戻し溝10
8a・109aを通じて燃料ギャラリー143へ戻すよ
うに構成されている。
リークする燃料油を燃料油戻し溝108a・109aに
より燃料ギャラリー143へ戻すように構成されていた
が、例えばプランジャバレル108に形成される燃料油
戻し溝108aからは、戻し通路108b及び連通溝1
08cを通じて高圧側の燃料ギャラリー143へ燃料油
が戻され、分配軸109の燃料戻し溝109aからの燃
料油も同様に高圧側の燃料ギャラリー143へ戻される
ように構成されていた。しかし、燃料油戻し溝108a
・109aから燃料油が戻される戻し通路108b等
は、燃料ギャラリー143と連通する高圧側であるの
で、燃料油の戻し効果が少なく、該燃料油戻し溝108
a・109aからもカム室側へリークが発生していた。
特に、分配型燃料噴射ポンプの場合、各デリベリバルブ
118へ十分に燃料油を供給するためには供給圧を大き
くする必要があり、この燃料供給圧の増加により燃料油
のリーク量も増加することとなっていた。このような問
題を解決するために、燃料油戻し溝108a・109a
と低圧側の燃料ギャラリーであるアキュムレータ119
のバネ室119aとを外部配管で接続して、リークする
燃料油を効率良く燃料ギャラリーへ戻す構成が考案され
ているが、外部配管により燃料噴射ポンプが複雑な構成
となり、また燃料噴射ポンプのコンパクト化の妨げとな
っていた。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、プラン
ジャ又は分配軸の摺動面からカム室へリークする燃料油
の戻し経路を有する燃料噴射ポンプにおいて、該燃料油
戻し経路をハウジング内部に形成し、低圧側の燃料ギャ
ラリーに連通した。
し経路を、ハウジングに付設されるアキュムレータのバ
ネ室に連通させた。
経路のバネ室への連通路として、ハウジング内に形成さ
れるタイマ室を用いた。
経路を、ハウジングに付設されるポンプ装置の吸入側に
連通させた。
の燃料戻し経路における低圧ギャラリーへの連通路と、
分配軸側の燃料戻し経路における低圧ギャラリーへの連
通路とを共通の経路とした。
する。図1は本発明の燃料噴射ポンプを示す側面断面
図、図2は同じく正面断面図、図3は同じく後面断面
図、図4は従来の燃料噴射ポンプを示す側面断面図、図
5は同じく正面断面図、図6は同じく後面断面図であ
る。
について説明する。図1乃至図3に示す燃料噴射ポンプ
1の下部にはカム5が固設されるカム軸4が横設され、
該カム軸4の駆一端部は、カム軸受12を介して本体ハ
ウジングHに回転自在に軸支されている。カム5の上方
には、プランジャバレル8に上下摺動自在に嵌挿された
プランジャ7が配設され、該プランジャ7の下端にはタ
ペット11が付設されている。プランジャ7及びタペッ
ト11はスプリング16等の付勢手段により下方へ付勢
され、該タペット11がカム5に当接しており、該カム
5の回転によりプランジャ7が上下動するように構成し
ている。
が該プランジャ7と軸心を平行に配設されており、該分
配軸9は分配軸スリーブ10に回転自在に嵌挿されると
ともに、該分配軸9の下端部に連結した分配駆動軸39
により回転駆動される。該分配駆動軸39及び分配軸9
はカム軸4と直交する方向に配置されている。
駆動されるトロコイドポンプ6を付設しており、燃料タ
ンクに貯留される燃料油を、該トロコイドポンプ6の送
出側ポート6aに接続される送出通路31、分配軸スリ
ーブ10の外周に形成される環状溝32、及びハウジン
グHに形成される送出通路33を通じて、燃料ギャラリ
43へ供給するようにしている。燃料ギャラリ43内へ
圧送された燃料は、前記プランジャ7の上昇によって、
燃料圧送通路21を通じて分配軸9へ圧送され、分配軸
9へ圧送された燃料は、該分配軸9に形成される環状溝
22及び分配用溝23を通過し、該分配用溝23とデリ
ベリバルブ18とを接続する燃料分配通路24を通じ
て、該デリベリバルブ18へ供給される。デリベリバル
ブ18に供給された燃料は、噴射ノズルへ圧送されて噴
射される。このように、デリベリバルブ18へ燃料油を
圧送する経路である燃料ギャラリ43、燃料圧送通路2
1、環状溝22、分配用溝23、及び燃料分配通路24
等は、高圧側に構成されている。
明する。プランジャ7との摺動面であるプランジャバレ
ル8の内周面下部には燃料油戻し溝8aが形成され、分
配軸スリーブ10との摺動面である分配軸9の外周面下
部には燃料油戻し溝9aが形成されており、該燃料油戻
し溝8a及び燃料油戻し溝9aにより、それぞれ、プラ
ンジャ7とプランジャバレル8との間の摺動面からリー
クする燃料油、及び分配軸9と分配軸スリーブ10との
間の摺動面からリークする燃料油を回収するようにして
いる。
に対して上下摺動自在に挿嵌され、分配軸9は分配軸ス
リーブ10に対して回転自在に挿嵌されており、該プラ
ンジャ7とプランジャバレル8との間の摺動面や、分配
軸9と分配軸スリーブ10との間の摺動面から、プラン
ジャ7及び分配軸9を通じてデリベリバルブ18へ圧送
される燃料油の、下方のカム室へのリークが発生する。
そこで、プランジャバレル8及び分配軸9には、それぞ
れ燃料油戻し溝8a及び燃料油戻し溝9aを形成して、
摺動面からリークする燃料油を該燃料油戻し溝8a・9
aを通じて燃料ギャラリーへ戻すように構成されてい
る。
戻し溝9aと連通する分配軸側戻し孔51が形成され、
ハウジングHには、分配軸スリーブ10の該戻し孔51
と、プランジャバレル8の外周に形成される共通戻し溝
8bとを連通する分配軸側戻し通路52が形成されてい
る。一方、プランジャバレル8には燃料油戻し溝8aと
連通するプランジャ側戻し孔53が形成され、該プラン
ジャ側戻し孔53は、プランジャバレル8の外周面に形
成される前記共通戻し溝8bと連通している。
り、ハウジングH内に構成され燃料噴射時期の制御を行
うタイマ26内のタイマ室26aと接続されており、該
タイマ室26aは、タイマピストン26cに設けた連通
孔26b、タイマ側連通路55、プランジャバレル8上
部の空隙56、及びアキュムレータ側連通路57を介し
て、アキュムレータ19内のバネ室19aと連通されて
いる。
る燃料油は燃料油戻し溝9aにより回収され、分配軸側
戻し孔51、分配軸側戻し通路52、共通戻し溝8b、
共通戻し通路54、タイマ室26a、タイマピストン2
6cに設けた連通孔26b、タイマ側連通路55、プラ
ンジャバレル8上部の空隙56、及びアキュムレータ側
連通路57を通じてアキュムレータ19内のバネ室19
aに案内するようにしている。また、プランジャ7側の
摺動面からリークする燃料油は、燃料油戻し溝8aによ
り回収され、プランジャ側戻し孔53、共通戻し溝8
b、共通戻し通路54、タイマ室26a、タイマピスト
ン26cに設けた連通孔26b、タイマ側連通路55、
プランジャバレル8上部の空隙56、及びアキュムレー
タ側連通路57を通じてアキュムレータ19内のバネ室
19aに案内するようにしている。
圧側の燃料ギャラリー43と絞り孔19bを介して連通
されており、該バネ室19a内は略大気圧程度の低圧側
の燃料ギャラリーとなっており、バネ室19aと連通す
る前記アキュムレータ側連通路57、空隙56、タイマ
側連通路55、タイマ室26a、共通戻し通路54、共
通戻し溝8b、プランジャ側戻し孔53、分配軸側戻し
通路52、及び分配軸側戻し孔51は、該バネ室19a
内と同様に低圧側に構成されている。このように、分配
軸9側からリークする燃料油及びプランジャ7側からリ
ークする燃料油は、それぞれ燃料油戻し溝9a・8aに
より回収されて低圧側燃料ギャラリーへ戻され、その後
燃料タンクへ戻ることとなる。
収した燃料油を案内する前記分配軸側戻し孔51は、ト
ロコイドポンプ6の吸入側ポート6aに接続される吸入
通路34と連通しており、燃料戻し溝9aにより回収さ
れた燃料油は、吸入通路34及び吸入側ポート6aを通
じても燃料タンクへ戻されるように構成されている。
ジャ7の摺動面からリークする燃料油を燃料油戻し溝9
a・8aにより回収し、低圧側の燃料ギャラリーである
アキュムレータ19のバネ室19aに戻すように構成
し、該燃料油戻し溝9a・8aからバネ室19aへ燃料
油を案内する戻し経路である、分配軸側戻し孔51、分
配軸側戻し通路52、プランジャ側戻し孔53、共通戻
し溝8b、共通戻し通路54、タイマ室26a、タイマ
側連通路55、空隙56、及びアキュムレータ側連通路
57をハウジングH内に形成することで、該戻し経路と
して外部配管を設けることが必要でなくなり、燃料噴射
ポンプ1をコンパクトに構成することができるととも
に、構造の簡素化を図ることができる。また、リークす
る燃料油を低圧側の燃料ギャラリーに戻すことで、効率
良くリークした燃料油を回収することが可能となる。
プ1に元々備えられている低圧側の燃料ギャラリーであ
るアキュムレータ19のバネ室19aへ戻すように構成
しているので、燃料油の回収部材を新たに設ける必要が
なく、構造の簡素化及び低コスト化を図ることができ
る。
からアキュムレータ19のバネ室19aへ案内する戻し
経路に、燃料噴射ポンプ1に元々備えられているタイマ
26のタイマ室26aを利用することで、ハウジングH
に戻し通路として形成するキリ孔の数を減少することが
でき、構造の簡素化及び低コスト化を図ることが可能と
なる。
プランジャ7側の燃料油の戻し経路とは、共通戻し溝8
b、共通戻し通路54、タイマ室26a、タイマ側連通
路55、空隙56、及びアキュムレータ側連通路57の
如く、両者共通の戻し経路に構成されているため、ハウ
ジングHに形成される戻し経路の数を減少することがで
き、構造の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
回収された燃料油を、燃料噴射ポンプ1に元々備えられ
ている低圧側の燃料ギャラリーであるトロコイドポンプ
6の吸入側ポート6aを通じて燃料タンクへ戻すように
構成しているので、燃料油の回収部材を新たに設ける必
要がなく、構造の簡素化及び低コスト化を図ることがで
きる。
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、プランジャ又は分配軸の摺動面からカム室へリーク
する燃料油の戻し経路を有する燃料噴射ポンプにおい
て、該燃料油戻し経路をハウジング内部に形成し、低圧
側の燃料ギャラリーに連通したので、リークする燃料油
の戻し経路として外部配管を設けることが必要でなくな
り、燃料噴射ポンプをコンパクトに構成することができ
るとともに、構造の簡素化を図ることができる。また、
リークする燃料油を低圧側の燃料ギャラリーに戻すこと
で、効率良くリークした燃料油を回収することが可能と
なる。
し経路を、ハウジングに付設されるアキュムレータのバ
ネ室に連通させたので、燃料油の回収部材を新たに設け
る必要がなく、構造の簡素化及び低コスト化を図ること
ができる。
経路のバネ室への連通路として、ハウジング内に形成さ
れるタイマ室を用いたので、ハウジングに戻し通路とし
て形成するキリ孔の数を減少することができ、構造の簡
素化及び低コスト化を図ることが可能となる。
経路を、ハウジングに付設されるポンプ装置の吸入側に
連通させたので、燃料油の回収部材を新たに設ける必要
がなく、構造の簡素化及び低コスト化を図ることができ
る。
の燃料戻し経路における低圧ギャラリーへの連通路と、
分配軸側の燃料戻し経路における低圧ギャラリーへの連
通路とを共通の経路としたので、ハウジングに形成され
る戻し経路の数を減少することができ、構造の簡素化及
び低コスト化を図ることができる。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 プランジャ又は分配軸の摺動面からカム
室へリークする燃料油の戻し経路を有する燃料噴射ポン
プにおいて、該燃料油戻し経路をハウジング内部に形成
し、低圧側の燃料ギャラリーに連通したことを特徴とす
る燃料噴射ポンプ。 - 【請求項2】 前記燃料油戻し経路を、ハウジングに付
設されるアキュムレータのバネ室に連通させたことを特
徴とする請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項3】 前記燃料戻し経路のバネ室への連通路と
して、ハウジング内に形成されるタイマ室を用いたこと
を特徴とする請求項2に記載の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項4】 前記燃料戻し経路を、ハウジングに付設
されるポンプ装置の吸入側に連通させたことを特徴とす
る請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項5】 プランジャ側の燃料戻し経路における低
圧ギャラリーへの連通路と、分配軸側の燃料戻し経路に
おける低圧ギャラリーへの連通路とを共通の経路とした
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000143111A JP4213847B2 (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 燃料噴射ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000143111A JP4213847B2 (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 燃料噴射ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001323860A true JP2001323860A (ja) | 2001-11-22 |
JP4213847B2 JP4213847B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=18649975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000143111A Expired - Lifetime JP4213847B2 (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 燃料噴射ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4213847B2 (ja) |
-
2000
- 2000-05-16 JP JP2000143111A patent/JP4213847B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4213847B2 (ja) | 2009-01-21 |
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