JP2001323755A - シャッター装置の巻取軸支持構造 - Google Patents
シャッター装置の巻取軸支持構造Info
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Abstract
る負荷を軽減することができ、シャッターカーテンの耐
久性を向上することができるシャッター装置の巻取軸支
持構造を提供すること。 【解決手段】 空間を仕切るシャッターカーテンを巻き
取って収納する巻取軸30の軸方向中間位置を、複数の
支持部材60〜63で支持するにあたって、少なくとも
一つの支持部材(例えば支持部材60とする。)の少な
くとも一方の側の軸方向端部(軸方向端部60Bまたは
60C)を、他の支持部材(支持部材61〜63)の軸
方向端部(軸方向端部61B〜63B,61C〜63
C)と軸方向位置をずらして配置するようにした。
Description
ッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の軸方向中
間位置を、複数の支持部材で支持するシャッター装置の
巻取軸支持構造に係り、シート状部材やネット状部材等
の可撓性部材を含んで形成されたシャッターカーテンを
巻き取って収納する巻取軸を支持する場合などに利用で
きる。
巻き取って収納する巻取式のシャッター装置では、巻取
軸が長尺化した場合には、その撓みを抑えて巻取軸が円
滑に回転することができるようにするため、巻取軸の軸
方向中間位置の一箇所または複数箇所に補助ローラを設
け、この補助ローラにより巻取軸およびこれに巻き取ら
れるシャッターカーテンを下方から支持する構造が採ら
れている。
テンを挟んで巻取軸に接触し、かつ、巻取軸と軸芯が平
行になるように配置され、巻取軸が回転してシャッター
カーテンが巻取軸に巻き取られ、または巻取軸から繰り
出されると、それに伴ってシャッターカーテンとの摩擦
力により回転するようになっている。
方向の振れを抑えるとともに支持バランスを保つため、
巻取軸の軸方向中間位置の各箇所において巻取軸の周方
向の二箇所の位置(例えば、時計の5時および7時の位
置等)に配置される、つまり二列配置とされるのが通常
である。
た従来の補助ローラの配置では、二列配置される二つの
補助ローラ同士は、巻取軸の軸方向中間位置の同一箇所
に配置されるので、二つの補助ローラの各軸方向端部
が、シャッターカーテンの同一部分に接触することにな
る。つまり、巻取軸が一回転する間に、シャッターカー
テンの同一部分が、巻取軸と補助ローラの軸方向端部と
の間に二回挟まれることになる。
部的な負荷がかかってしまうので、そのような局部的な
負荷に耐えることができる強度を有するシャッターカー
テンを用いなければならないという設計上の制約が生じ
るとともに、補助ローラが設けられていないシャッター
装置のシャッターカーテンの場合に比べ、シャッターカ
ーテンの耐久性が低下するという不都合があった。
ターカーテンにかかる負荷を軽減することができ、シャ
ッターカーテンの耐久性を向上することができるシャッ
ター装置の巻取軸支持構造を提供するところにある。
シャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の軸方
向中間位置を、複数の支持部材で支持するシャッター装
置の巻取軸支持構造において、少なくとも一つの支持部
材は、少なくとも一方の側の軸方向端部を他の支持部材
の軸方向端部と軸方向位置をずらして配置されているこ
とを特徴とするものである。
の2分の1の位置)のみを指す意味ではなく、巻取軸の
軸方向端部を除いた全ての部分、すなわち途中の部分を
指す意味である。
回転に伴って回転するローラ等の回転体を用いることが
できるが、この他にも、回転しない不動体を用いること
もできる。前者の回転体としては、最も一般的なものと
して、シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触し、か
つ、巻取軸と軸芯が平行若しくは略平行になるように配
置される円柱状若しくは円筒状のローラが挙げられる
が、この他に、例えば球状部材や瓢箪状部材や円錐台形
状部材等のような軸対称部材も挙げられ、これらの各部
材の軸芯の方向についても、巻取軸の軸芯と平行若しく
は略平行になる場合のみならず、交差している場合(例
えば、円錐台形状部材を支持部材とする場合等)も本発
明の対象となる。後者の不動体としては、例えば、平板
状部材や角柱状部材等の平坦面を有する部材であって、
その平坦面がシャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触
するように配置されたもの、あるいは、円柱状部材や蒲
鉾状部材等の曲面(凸面でも凹面でもよい。)を有する
部材であって、その曲面がシャッターカーテンを挟んで
巻取軸に接触するように配置されたもの等が挙げられ
る。このような不動体についてのシャッターカーテンを
挟んで巻取軸に接触する部分は、摩擦抵抗が少なく、摺
動性の高いものとしておくことが好ましい。なお、一つ
の巻取軸を支持するにあたって前者の回転体と後者の不
動体とを併用するようにしてもよい。
の巻取軸と支持部材との接触形態は、支持部材の形状お
よび設置姿勢により定まり、主として線接触となるが、
面接触や点接触となる場合も本発明の対象となる。例え
ば、支持部材が、巻取軸と軸芯が平行若しくは略平行に
なるように配置される円柱状のローラの場合には、線接
触となり、凹面状の曲面を有する部材の場合には、面接
触となることがあり、球状部材の場合には、点接触とな
る。
部」とは、シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触す
る部分のみを考慮した場合の軸方向端部を意味する。従
って、例えば、支持部材の軸方向端部の角部が面取りさ
れ、あるいはRを付けて丸められているような場合等に
は、これらの面取り部分あるいはR部分等は、接触する
部分には該当しないので、これらの部分を除いた場合の
軸方向端部を意味する。
述したように点接触となるため、この場合には、支持部
材についての一方の側の軸方向端部と他方の側の軸方向
端部とが一致した特別の場合であると考え、点接触する
一点が、本発明における「軸方向端部」に該当するもの
とする(後述する図9参照)。
部」とは、必ずしも支持部材の両側の軸方向端部が、他
の支持部材の軸方向端部と軸方向位置をずらして配置さ
れている必要はなく、片側の軸方向端部のみが、他の支
持部材の軸方向端部と軸方向位置をずらして配置されて
いればよい趣旨である(後述する図8参照)。
は、複数の支持部材の全てが、「少なくとも一方の側の
軸方向端部を他の支持部材の軸方向端部と軸方向位置を
ずらして配置されている」という条件を満たす必要はな
く、一つの支持部材のみが、前記条件を満たす場合も含
む趣旨である。
取軸(分割された部材を連結して形成されたものか、あ
るいは最初から全長に相当する長さを有する連続部材に
より形成されたものかは問わない。)について、この巻
取軸を支持するために設けられた複数の支持部材を意味
する。従って、軸芯を異にする複数本の巻取軸(連動し
ているか否かは問わない。)が連続して設けられていた
としても、本発明を適用するにあたっては、個々の一本
の巻取軸について設けられている複数の支持部材のみを
考慮すればよく、全ての巻取軸を考慮する必要はない。
つまり、軸芯を異にする複数本の巻取軸の中に、本発明
の巻取軸支持構造が適用される巻取軸が少なくとも一本
あればよく、本発明の巻取軸支持構造が適用されない巻
取軸が混在していてもよい。
軸の軸芯が一致し、かつ、それらが連動している場合で
あっても、途中に軸受が介在していれば、その軸受の両
側に延びる巻取軸は、別々のものと考えて本発明を適用
していくものとする。従って、軸受の両側に延びる巻取
軸の各々に本発明の巻取軸支持構造を適用することが好
ましいが、例えば、軸受の一方の側に延びる巻取軸には
本発明の巻取軸支持構造を適用し、他方の側に延びる巻
取軸には本発明の巻取軸支持構造を適用しないようにし
てもよい。このように途中に軸受が介在する構成例とし
ては、例えば、シャッターカーテンがその軸受の設置位
置で分割され、シャッターカーテンが巻取軸から繰り出
される際に、ファスナやマジックテープ(登録商標)等
で接合される構成などが挙げられる。
材の軸方向端部と他の支持部材の軸方向端部とが軸方向
位置をずらして配置されるので、前述した従来の補助ロ
ーラの二列配置で生じたような不都合、すなわち、巻取
軸が一回転する間に、シャッターカーテンの同一部分
が、巻取軸と支持部材の軸方向端部との間に複数回挟ま
れるという不都合を回避できるようになる。
カーテンの一部に局部的な負荷がかかることはなくなる
ので、従来に比べ、シャッターカーテンにかかる負荷が
軽減される。従って、シャッターカーテンの強度面での
設計上の制約が緩和されるとともに、シャッターカーテ
ンの耐久性が向上し、これらにより前記目的が達成され
る。
持構造において、全ての支持部材が、両側の軸方向端部
を他の支持部材の軸方向端部と軸方向位置をずらして配
置されていることが望ましい。
つき、しかも片側のみならず両側の軸方向端部が、他の
支持部材の軸方向端部と軸方向位置をずらして配置され
た場合(例えば、後述する図3、図4の場合等)には、
巻取軸の回転時にシャッターカーテンにかかる負荷がよ
り一層軽減され、シャッターカーテンの耐久性がより一
層向上する。
支持構造において、少なくとも一つの支持部材は、一方
の側の軸方向端部から他方の側の軸方向端部までの軸方
向の全長に渡って他の支持部材の軸方向端部と軸方向位
置をずらして配置されていることが望ましい。
ある支持部材の一方の側の軸方向端部から他方の側の軸
方向端部までの、どの軸方向位置をとってみても、他の
支持部材の軸方向端部と一致していないという意味であ
り、ある支持部材が軸方向について占める位置と、他の
支持部材が軸方向について占める位置とに重なる部分が
ないという意味である。
は、複数の支持部材の全てが、「一方の側の軸方向端部
から他方の側の軸方向端部までの軸方向の全長に渡って
他の支持部材の軸方向端部と軸方向位置をずらして配置
されている」という条件を満たす必要はなく、一つの支
持部材のみが、前記条件を満たす場合も含む趣旨である
(例えば、後述する図7の場合等)。
の支持部材の軸方向端部と軸方向位置をずらして配置さ
れた場合には、支持部材の軸方向端部のみならず、支持
部材の中間部分についても、他の支持部材の軸方向端部
と一致することはないので、巻取軸の回転時にシャッタ
ーカーテンにかかる負荷がより一層軽減され、シャッタ
ーカーテンの耐久性がより一層向上する。
長に渡って他の支持部材の軸方向端部と軸方向位置をず
らして配置する場合において、全ての支持部材が、一方
の側の軸方向端部から他方の側の軸方向端部までの軸方
向の全長に渡って他の支持部材の軸方向端部と軸方向位
置をずらして配置されていることが望ましい。
その全長に渡って他の支持部材の軸方向端部と軸方向位
置をずらして配置された場合(例えば、後述する図3、
図4の場合等)には、巻取軸の中間位置の全ての箇所に
おいて、各支持部材が軸方向について占める位置同士が
重なることはなくなるので、巻取軸の回転時にシャッタ
ーカーテンにかかる負荷がさらにより一層軽減され、シ
ャッターカーテンの耐久性がさらにより一層向上する。
取軸の支持構造として適用することができるが、特に、
巻取軸が長尺化した場合に、支持部材の設置の必要性が
高くなることから、本発明は、いわゆる大開口用シャッ
ターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の支持構造に
好適である。
は、シャッターカーテンの移動方向に直交するカーテン
幅方向(厚み方向ではない。)につき標準的な内法寸法
よりも大きな内法寸法を有し、かつ、断面幅の大きな空
間を仕切るシャッターカーテンをいう。なお、内法寸法
とは、シャッターカーテンのカーテン幅方向の全幅のう
ち、案内手段(例えば、ガイドレール、あるいは壁や柱
に直接形成された溝部等)に呑み込まれる部分を除いた
部分の幅寸法、すなわち外部に露出する部分(シャッタ
ーカーテンにより仕切られる空間から見える部分)の幅
寸法をいう。
ターカーテンとは、次に挙げられた各条件のうち少なく
とも一つを満たすものをいう。
第112条第14項第4号に基づく建設省告示(昭和4
8年告示2564号)」に基づく幅を超えているもの、
すなわち内法幅が5mを超えているもの(いわゆる鉄製
の防火防煙シャッターの標準仕様よりも大きいもの)で
あることが挙げられる。
第112条第14項第4号に基づく建設省告示(昭和4
8年告示2564号)」に基づく幅を超えているもの、
すなわち内法幅が8mを超えているもの(乙種防火戸に
近接する位置に併設した鉄製シャッターよりも大きいも
の)であることが挙げられる。
項に基づく政令(車両制限令第3条第1項第4号、平成
5年最終改正の政令375)で定める車両(貨物が積載
されている場合にあってはその状態におけるもの)の長
さの最高限度を超えるもの、すなわちカーテン幅方向の
全幅寸法が12mを超えるものであることが挙げられ
る。
項に基づく政令(車両制限令第3条第3項、平成5年最
終改正の政令375)で定める高速自動車国道を通行す
るセミトレーラ連結車又はフルトレーラ連結車で、その
積載する貨物が被けん引車の車体の前方又は後方にはみ
出していないものの長さの最高限度を超えるもの、すな
わちカーテン幅方向の全幅寸法が16.5m(セミトレ
ーラ連結車に積載する場合)又は18m(フルトレーラ
連結車に積載する場合)を超えるものであることが挙げ
られる。
いて二以上に分割されているものであることが挙げられ
る。なお、分割した状態で製造し、分割した状態のまま
で建築現場まで運搬した後、建築現場において接続して
一本の軸にしたもの、分割した状態で製造し、工場にお
いて接続して一本の軸にした後、一本の軸とした状態で
建築現場まで運搬したもの、一本の軸として一体的に製
造し、これを工場において切断して分割した状態として
から建築現場まで運搬した後、再び建築現場において接
続して一本の軸にしたもの等は、いずれのものも含まれ
る。
の構成部品や構成部材の材質は、巻取軸に巻き取ること
が可能であれば任意であり、例えば、金属等の硬質材料
からなるスラット、パネル、あるいはリンク部材および
パイプ部材により構成されたシャッターカーテンを巻き
取る場合に本発明を適用してもよいが、本発明によりシ
ャッターカーテンにかかる負荷が軽減され、シャッター
カーテンの耐久性の向上が図られることから、特に、本
発明は、金属製スラット等からなるシャッターカーテン
に比べ、強度的に劣る可撓性部材を含んで形成されたシ
ャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の支持構
造に好適である。
ビニール等の合成樹脂、紙等を原材料として形成された
シート状部材、ネット状部材、多孔を有するスポンジ状
部材等のことを意味し、部材を形成する原材料そのもの
が比較的軟質のものである場合が該当する。従って、例
えば、複数の金属片等の剛性部材を屈曲自在に連結して
キャタピラ(登録商標)のようにしたとしても、それは
本発明における可撓性部材には含まれないので、複数の
金属製スラットを連設して形成された通常のシャッター
カーテンは、巻取軸に巻き取ることが可能であるとして
も、それは本発明における可撓性部材には含まれない。
なお、シート状部材は、防火や防煙等の防災目的に使用
する場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロ
ス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防
水被覆材を吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させたも
の等を好適に用いることができる。さらに、シート状部
材は、ワイヤーメッシュ等の補強用の金属あるいは樹脂
線材等と組み合わされたものであってもよく、このよう
な補強を行えば、防災目的に使用する場合のみならず通
常使用の場合でもシートがより一層損傷しにくくなり、
シートの耐久性をより一層向上させることができるので
有効である。
れるシャッター装置の設置目的は任意であり、例えば、
防火や防煙等を目的とする防災用シャッター装置が主な
ものとして挙げられるが、これに限定されるものではな
く、日射遮蔽目的のシャッター装置、防犯目的のシャッ
ター装置、あるいは、暗室、クリーンルーム、保冷庫、
保温室等の特殊空間を形成するためのシャッター装置等
であってもよく、要するに、シャッターカーテンを巻き
取って収納する巻取軸を備えた巻取式のシャッター装置
であればよい。
れるシャッター装置の設置場所は任意であり、例えば、
通常の一般家屋、ビル、車庫、工場、倉庫、保冷庫等の
各種出入口用シャッター装置、窓用シャッター装置、建
物内の通路途中や通路とホールとの境界位置に設けられ
るシャッター装置等のように、各種建築物に設けられる
シャッター装置としてもよく、あるいは、例えば、地下
街、駅の構内、トンネル内、船舶内等の各種構造物に設
けられるシャッター装置としてもよい。
に基づいて説明する。図1には、本発明の巻取軸支持構
造が適用された本実施形態のシャッター装置10の立面
図が示されている。また、図2および図3には、シャッ
ター装置10の要部の拡大断面図および配置構成図がそ
れぞれ示されている。
下動して空間を仕切るシャッターカーテン20と、この
シャッターカーテン20を巻き取って収納する巻取軸3
0と、シャッターカーテン20の図1中における左右両
側端縁部分が挿入されてシャッターカーテン20の上下
動を案内する左右の案内手段であるガイドレール40,
41と、シャッターカーテン20の上下動および停止を
行うためのモータおよびブレーキ等からなる開閉機50
とを備えている。このシャッター装置10は、左右方向
の断面幅の大きな空間を仕切ることができるものであ
り、建物内の大きな開口に設置される大開口用シャッタ
ー装置である。
属製の座板21が設けられ、シャッターカーテン20を
全閉にした状態では、この座板21が床面1に当接する
ようになっている。そして、開閉機50により巻取軸3
0を回転駆動させると、シャッターカーテン20は、座
板21が天井2の位置に来るまで巻取軸30に巻き取ら
れて収納され、この状態で全開状態となるようになって
いる。
あるシート状部材により形成されている。シート状部材
としては、シャッター装置10が防災用シャッター装置
の場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロ
ス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防
水被覆材を吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させて形
成された布製のスクリーン等を好適に用いることができ
る。このような布製のスクリーンは、耐火性、遮熱性、
遮煙性、防水性、耐風圧性等に優れたものであり、防災
用シャッター装置としての機能を十分に果たすことがで
きるものである。
ター装置10が設置される建物内の開口面積と略同じ面
積を有する大きな一枚の連続するシート状部材により形
成されていてもよく、あるいは複数枚のシート部材を縫
着や接着や溶着で一体化して形成されていてもよく、さ
らには、連結または補強用の中桟により連結されて形成
されていてもよい。
巻取軸30および巻取軸30に巻き取られた状態のシャ
ッターカーテン20を下方から支持する支持部材である
複数個(ここでは、四個とする。)の円柱状若しくは円
筒状の補助ローラ60〜63が設けられている。
中の左側の二つの補助ローラ60,61により補助ロー
ラ群70が構成され、右側の二つの補助ローラ62,6
3により補助ローラ群71が構成されている。そして、
各補助ローラ群70,71は、構造物躯体3に固定され
た各取付体80,81に取り付けられている。各補助ロ
ーラ群70,71の配置箇所、すなわち各取付体80,
81の設置箇所は、巻取軸30の軸方向両端部を保持す
る保持部材である左右のブラケット90,91から等し
い間隔を置いた位置となっている。
金属等の硬質部材により形成されるが、シャッターカー
テン20の耐久性をより一層向上させるために、シャッ
ターカーテン20と接触するローラ外周面を保護部材で
被覆しておくことが好ましい。このような保護部材とし
ては、例えば、軟質合成樹脂によるコーティング材、
布、テープ、ゴム、紙等の軟質または弾性を有する部材
を採用することができる。
あり、図1のA−A線断面図である。また、図3は、巻
取軸30に対する補助ローラ60〜63の配置構成図で
あり、巻取軸30を下方から見た状態の図である。
る二つの補助ローラ60,61は、取付体80に固定さ
れたブラケット82により回転自在に支持され、巻取軸
30の周方向の二箇所、例えば、時計の5時および7時
の位置に配設されている。この際、巻取軸30の中心と
各補助ローラ60,61の中心とを結んでなす角は、約
60度であることが好ましい。すなわち、これらの三つ
の中心が、略正三角形の頂点位置にくるように配置する
ことが好ましい。そして、各補助ローラ60,61は、
巻取軸30と軸芯が平行になるように配置され、かつ、
シャッターカーテン20を挟んで巻取軸30に接触転動
するようになっている。なお、補助ローラ群71を構成
する二つの補助ローラ62,63並びに取付体81の構
成も同様であるので、詳しい説明は省略する。
の配置位置は、巻取軸30が全く撓まない状態で巻取軸
30に接触する位置としてもよく、あるいは、巻取軸3
0がある程度撓んだ状態で巻取軸30に接触する位置と
してもよいが、あまり上方に配置すると、巻取軸30の
回転時にシャッターカーテン20に過大な負荷がかかる
おそれがあるので、シャッターカーテン20にかかる負
荷が適度な範囲に収まるように調整することが好まし
い。
は、巻取軸30の軸方向について、位置をずらして配置
され、各補助ローラ60〜63の軸方向占有部分60A
〜63Aは、いずれも重ならないようになっている。従
って、各補助ローラ60,61,62,63は、いずれ
も左側の軸方向端部60B,61B,62B,63Bか
ら右側の軸方向端部60C,61C,62C,63Cま
での軸方向の全長につき、他の補助ローラの軸方向端部
と位置をずらして配置されていることになる。例えば、
補助ローラ60について考えれば、左右いずれの側の軸
方向端部60B,60Cも、他の補助ローラ61の左右
いずれの側の軸方向端部61B,61Cとも軸方向位置
をずらして配置されており、さらに、左右の軸方向端部
60B,60Cだけではなく、それらの中間部分につい
ても、他の補助ローラ61の左右いずれの側の軸方向端
部61B,61Cとも軸方向位置をずらして配置されて
いる。このような関係は、残りの三つの補助ローラ61
〜63について考えても、同様に成立することである。
な効果がある。すなわち、各補助ローラ60〜63の左
右の軸方向端部60B〜63B,60C〜63Cは、他
の補助ローラの軸方向端部と軸方向位置をずらして配置
されているので、前述した従来の補助ローラの二列配置
で生じたような不都合、すなわち、巻取軸30が一回転
する間に、シャッターカーテン20の同一部分が、巻取
軸30と補助ローラの軸方向端部との間に複数回挟まれ
るという不都合を回避することができる。
ターカーテン20の一部に局部的な負荷がかかることは
なくなるので、従来に比べ、シャッターカーテン20に
かかる負荷を軽減することができる。従って、シャッタ
ーカーテン20の強度面での設計上の制約を緩和するこ
とができるとともに、シャッターカーテン20の耐久性
を向上させることができる。
方向端部60B〜63B,60C〜63Cだけではな
く、各補助ローラ60〜63の軸方向の全長について、
他の補助ローラの軸方向端部と軸方向位置をずらした配
置となっているので、つまり、各補助ローラ60〜63
が、全体的に見て完全に軸方向位置をずらして配置され
ているので、巻取軸30の回転時にシャッターカーテン
20にかかる負荷をより一層軽減することができ、シャ
ッターカーテン20の耐久性をより一層向上させること
ができる。
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変
形等は本発明に含まれるものである。
カーテン20には、例えば防災用シャッター装置の場合
の非常用の出入口等のようなカーテン表裏の空間を連通
する連通部が設けられていなかったが、本発明は、連通
部が設けられたシャッターカーテンを巻き取って収納す
る巻取軸の支持構造に適用してもよい。
テン20は、上下方向に移動するようになっていたが、
これに限定されるものではなく、本発明におけるシャッ
ターカーテンの移動方向は、左右方向、斜め方向、水平
方向、あるいはこれらを複合した方向等、任意である。
但し、防災用シャッター装置とする場合には、自重降下
可能な方向としておくことが好ましい。従って、前記実
施形態では、巻取軸30の軸方向は、水平方向となって
いたが、これに限定されるものではなく、本発明におけ
る巻取軸の軸方向についても、上下方向、斜め方向等、
任意である。例えば、巻取軸が上下方向に配置された場
合には、水平方向に配置された場合のような巻取軸の自
重やシャッターカーテンの重量による撓みが生じること
はなくても、巻取軸の回転に伴って軸振れが生じること
はあるので、それを抑えるために補助ローラ等の支持部
材が必要とされることがあるからである。
群70,71は、図1において巻取軸30を三等分する
間隔で配置されておらず、補助ローラ群70と補助ロー
ラ群71との間の間隔が最も長くなっていたが、補助ロ
ーラ群の配置位置は、これに限定されるものではなく、
例えば、巻取軸30を三等分する間隔で配置するように
してもよく、要するに、巻取軸30を支持してその撓み
を抑えることができる配置であればよい。
ラ群70,71が設けられていたが、補助ローラ群の設
置個数は二個に限定されるものではなく、一個または三
個以上の補助ローラ群を設けるようにしてもよく、要す
るに、巻取軸の長さや撓み量等に応じ、適宜な設置個数
とすればよい。そして、本発明における支持部材は、補
助ローラ群70,71のような支持部材群を構成してい
る必要もなく、例えば、図4に示すように、巻取軸20
0に対し、複数の支持部材である補助ローラ201が個
々に独立して適宜な間隔で配置されるようにしてもよ
い。但し、補助ローラ等の支持部材を取り付ける取付体
の設置個数を少なくできるという点では、前記実施形態
のように補助ローラ群(支持部材群)を構成しておくこ
とが好ましい。
ーラ群70等は、巻取軸30の周方向の二箇所に配置さ
れた二つの補助ローラ60,61等により構成されてい
たが、補助ローラの周方向についての配置個数は、二個
に限定されるものではなく、例えば、時計の4時、6
時、8時の各位置に配置する等、三個以上としてもよ
い。また、補助ローラ群を構成せずに、補助ローラを個
々に独立して配置する場合においても、巻取軸30の周
方向についての配置は、二箇所に限らず、三箇所以上と
してもよい。さらには、補助ローラを巻取軸30の上側
位置(時計の9時〜12時〜3時の位置)に配置するよ
うにしてもよい。
ーラ群70等は、巻取軸30の軸方向について位置をず
らして配置された二つの補助ローラ60,61等により
構成されていたが、補助ローラの軸方向についてのずら
しによる配置個数は、二個に限定されるものではなく、
三個以上としてもよく、例えば、図5に示すように、軸
方向位置をずらして配置された三個の支持部材である補
助ローラ300により構成された補助ローラ群301,
302等としてもよい。
0〜63は、全て軸方向について同じ長さを有していた
が、図6に示すように、一本の巻取軸400に対し、異
なる長さの支持部材である補助ローラ401,402を
設けるようにしてもよい。
60〜63の左右の軸方向端部60B〜63B,60C
〜63Cだけではなく、各補助ローラ60〜63の軸方
向の全長について、他の補助ローラの軸方向端部と軸方
向位置をずらした配置となっていたが、必ずしも軸方向
の全長について、他の補助ローラの軸方向端部と軸方向
位置をずらした配置となっている必要はない。例えば、
図6に示すように、補助ローラ402について考えれ
ば、左右の軸方向端部402B,402Cについては、
他の補助ローラ401の左右の軸方向端部401B,4
01Cと軸方向位置をずらした配置となっているが、補
助ローラ402の軸方向中間部分については、他の補助
ローラ401の左右の軸方向端部401B,401Cと
一致する箇所がある配置としてもよい。しかし、前記実
施形態のように、補助ローラの全長に渡って他の補助ロ
ーラの軸方向端部と軸方向位置をずらした配置とされて
いることが、シャッターカーテンにかかる負荷をより一
層軽減できるという点で好ましい。
ラ60〜63が、その全長について他の補助ローラの軸
方向端部と軸方向位置をずらした配置となっていたが、
必ずしも全ての補助ローラが、その全長について他の補
助ローラの軸方向端部と軸方向位置をずらした配置とな
っている必要はない。例えば、図7に示すように、補助
ローラ500については、その全長について他の補助ロ
ーラ501〜505の軸方向端部と軸方向位置をずらし
た配置となっているが、それ以外の補助ローラ501〜
505については、軸方向占有部分同士が重なる配置と
してもよい。
60〜63の左右両側の軸方向端部60B〜63B,6
0C〜63Cが、他の補助ローラの軸方向端部と軸方向
位置をずらした配置となっていたが、図8に示すよう
に、補助ローラ600の左側の軸方向端部600Bと補
助ローラ601の左側の軸方向端部601Bとは、軸方
向位置がずれているが、補助ローラ600の右側の軸方
向端部600Cと補助ローラ601の右側の軸方向端部
601Cとは、軸方向位置が一致する配置としてもよ
い。但し、前記実施形態のように、補助ローラの両側の
軸方向端部が、他の補助ローラの軸方向端部と軸方向位
置をずらした配置となっていることが、シャッターカー
テンにかかる負荷をより一層軽減できるという点で好ま
しい。
円柱状若しくは円筒状の補助ローラ60〜63とされて
いたが、本発明における支持部材の形状は、これに限定
されるものではなく、例えば、図9に示すように、球状
の支持部材700等としてもよく、また、球状の支持部
材700と円柱状若しくは円筒状の補助ローラ701と
を組み合わせる等、異なる形状の支持部材を組み合わせ
るようにしてもよい。
0〜63の軸芯の方向は、固定されていたが、各補助ロ
ーラ60〜63を支持するブラケット82を、水平面内
または鉛直面内で揺動可能な構成とし、各補助ローラ6
0〜63の軸芯の方向を変化させることができるように
してもよい。このような構成は、本願出願人により既に
提案されているものである(特願2000−12044
3号参照)。
断面形状は、真円形状であったが、本発明の巻取軸支持
構造は、このような真円形状の断面を有する巻取軸への
適用に限定されるものではなく、例えば、楕円形状、多
角形形状(角数が多く、また、角がとれている方が好ま
しい。)等の断面を有する巻取軸に適用してもよい。
て配置された支持部材である補助ローラ60〜63は、
シャッターカーテン20を巻き取って収納する巻取軸3
0を支持するためのものであったが、二軸(多軸)が平
行に配置された二軸式(多軸式)のシャッター装置の場
合には、巻取軸以外の補助軸を支持する際にも、本発明
における巻取軸支持用の支持部材の配置と同様な配置を
行った補助軸支持用の支持部材を用いるようにしてもよ
い。このように巻取軸のみならず、補助軸についても、
本発明のような支持部材の軸方向端部をずらした配置を
採用した場合には、シャッターカーテンにかかる負荷を
より一層軽減でき、シャッターカーテンの耐久性をより
一層向上させることができる。
0〜63の直径は、巻取軸30の直径よりも小さくなっ
ていたが、本発明における支持部材の直径(あるいはシ
ャッターカーテン20を挟んでの巻取軸30との接触部
分の曲率半径の2倍)は任意であり、巻取軸30の直径
と同等か、それより大きくてもよく、そのようにした場
合には、シャッターカーテンにかかる負荷軽減、シャッ
ターカーテンの耐久性向上という点で好ましい。但し、
装置の小型化を図る観点からは、前記実施形態のように
支持部材の直径を小さくすることが好ましい。
なくとも一つの支持部材の少なくとも一方の側の軸方向
端部を、他の支持部材の軸方向端部と軸方向位置をずら
して配置するので、巻取軸の回転時にシャッターカーテ
ンにかかる負荷を軽減することができ、シャッターカー
テンの耐久性を向上することができるという効果があ
る。
図。
1のA−A線断面図)。
置構成図。
配置構成図。
配置構成図。
配置構成図。
配置構成図。
配置構成図。
配置構成図。
〜505,600,601,701 支持部材である補
助ローラ 60B〜63B,60C〜63C,401B,401
C,402B,402C,600B,600C、601
B、601C 軸方向端部 700 支持部材
Claims (6)
- 【請求項1】 空間を仕切るシャッターカーテンを巻き
取って収納する巻取軸の軸方向中間位置を、複数の支持
部材で支持するシャッター装置の巻取軸支持構造におい
て、 少なくとも一つの前記支持部材は、少なくとも一方の側
の軸方向端部を他の前記支持部材の軸方向端部と軸方向
位置をずらして配置されていることを特徴とするシャッ
ター装置の巻取軸支持構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載のシャッター装置の巻取
軸支持構造において、全ての前記支持部材は、両側の軸
方向端部を他の前記支持部材の軸方向端部と軸方向位置
をずらして配置されていることを特徴とするシャッター
装置の巻取軸支持構造。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のシャッター装
置の巻取軸支持構造において、少なくとも一つの前記支
持部材は、一方の側の軸方向端部から他方の側の軸方向
端部までの軸方向の全長に渡って他の前記支持部材の軸
方向端部と軸方向位置をずらして配置されていることを
特徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。 - 【請求項4】 請求項3に記載のシャッター装置の巻取
軸支持構造において、全ての前記支持部材は、一方の側
の軸方向端部から他方の側の軸方向端部までの軸方向の
全長に渡って他の前記支持部材の軸方向端部と軸方向位
置をずらして配置されていることを特徴とするシャッタ
ー装置の巻取軸支持構造。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のシャッ
ター装置の巻取軸支持構造において、前記シャッターカ
ーテンは、前記シャッターカーテンの移動方向に直交す
るカーテン幅方向につき標準的な内法寸法よりも大きな
内法寸法を有し、かつ、断面幅の大きな空間を仕切る大
開口用シャッターカーテンであることを特徴とするシャ
ッター装置の巻取軸支持構造。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のシャッ
ター装置の巻取軸支持構造において、前記シャッターカ
ーテンは、可撓性部材を含んで形成されていることを特
徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。
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2000
- 2000-05-12 JP JP2000139712A patent/JP4540798B2/ja not_active Expired - Fee Related
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