JP2001323718A - ドアヒンジ装置 - Google Patents
ドアヒンジ装置Info
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- hinge device
- cam groove
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単なカム機構にてドアの自動復帰機構を形
成させる。 【解決手段】 ドア19側に取付けられるものであって
一方のメンバを形成するドアヒンジメンバ1と、フレー
ムまたは柱29側に取付けられるものであって他方のメ
ンバを形成するピラーヒンジメンバ2と、からなるもの
において、ドアヒンジメンバ1の一側端部側に軸部11
を設けるとともに、軸部11の軸線に対して直角の方向
に突起部51を設け、これをもってカム機構5の従動子
51を形成させる。ピラーヒンジメンバ2の一側端部側
には上記軸部11と係合して軸部11と相対回転運動を
する円環状の係合部21を設ける。この係合部21のと
ころに上記従動子51と係合するカム溝52を設ける。
カム溝52は傾斜部525と水平部521とからなる。
成させる。 【解決手段】 ドア19側に取付けられるものであって
一方のメンバを形成するドアヒンジメンバ1と、フレー
ムまたは柱29側に取付けられるものであって他方のメ
ンバを形成するピラーヒンジメンバ2と、からなるもの
において、ドアヒンジメンバ1の一側端部側に軸部11
を設けるとともに、軸部11の軸線に対して直角の方向
に突起部51を設け、これをもってカム機構5の従動子
51を形成させる。ピラーヒンジメンバ2の一側端部側
には上記軸部11と係合して軸部11と相対回転運動を
する円環状の係合部21を設ける。この係合部21のと
ころに上記従動子51と係合するカム溝52を設ける。
カム溝52は傾斜部525と水平部521とからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅用ドアの取付
けに用いられるドアヒンジ装置に関するものであり、特
に、ドアが半開きの状態においては、自動的にドアが閉
じられるように作動するとともに、ドアが完全に開かれ
た場合においては、この状態に保持されるようにした住
宅用ドアに用いられるドアヒンジ装置に関するものであ
る。
けに用いられるドアヒンジ装置に関するものであり、特
に、ドアが半開きの状態においては、自動的にドアが閉
じられるように作動するとともに、ドアが完全に開かれ
た場合においては、この状態に保持されるようにした住
宅用ドアに用いられるドアヒンジ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅用ドアに用いられるドアヒ
ンジ装置は、単に、ドア本体の回転運動を支持するよう
になっているものである。そして、このようなドアヒン
ジ装置にて支持されるドア本体の自動復帰機構として
は、オフィスや工場のドア等に設けられているものであ
って、ドア本体の上方部のところとドア本体を支えるフ
レーム(枠部材)との間に設けられるダンパ機構付きの
もの等が挙げられる。
ンジ装置は、単に、ドア本体の回転運動を支持するよう
になっているものである。そして、このようなドアヒン
ジ装置にて支持されるドア本体の自動復帰機構として
は、オフィスや工場のドア等に設けられているものであ
って、ドア本体の上方部のところとドア本体を支えるフ
レーム(枠部材)との間に設けられるダンパ機構付きの
もの等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
自動復帰装置は、内部に油圧ダンパ及びスプリング等を
有するものであり、構造が複雑にならざるを得ない。従
って、その製造コストも高くらなざるを得ないと言う問
題点がある。このような問題点を解決するために、ドア
ヒンジ装置自体に、カム機構からなる簡単な機構を設
け、これによって、ドア本体の自動復帰機能を発揮させ
るようにした住宅用ドアヒンジ装置を提供しようとする
のが、本発明の目的(課題)である。
自動復帰装置は、内部に油圧ダンパ及びスプリング等を
有するものであり、構造が複雑にならざるを得ない。従
って、その製造コストも高くらなざるを得ないと言う問
題点がある。このような問題点を解決するために、ドア
ヒンジ装置自体に、カム機構からなる簡単な機構を設
け、これによって、ドア本体の自動復帰機能を発揮させ
るようにした住宅用ドアヒンジ装置を提供しようとする
のが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、請求項1記載の発明においては、ドア
側に取付けられる一方のメンバと、当該ドアを支持する
フレーム側あるいは柱側に取付けられる他方のメンバ
と、からなるとともに、これら両メンバが相対回転運動
可能なように連結されるドアヒンジ装置に関して、上記
いずれか一方のメンバ側に、当該一方のメンバと一体的
に形成される軸部を設けるとともに、当該軸部の軸線に
対して直角の方向に突起部を設け、これに対して残りの
他方のメンバ側に、上記一方のメンバ側に設けられた上
記軸部のところと係合するものであって当該軸部に対し
て相対回転運動が可能なように係合する円環状の係合部
を設け、更に、当該係合部のところに上記軸部に設けら
れた突起部と係合するカム溝を設けるようにした構成を
採ることとした。このような構成を採ることにより、本
発明のものにおいては、ドアに用いられる自動復帰機構
を、ドアヒンジ装置と一体的に設けられるものであって
簡単な構造のカム機構にて形成することができるように
なる。また、簡単な構造のものからなるものであるの
で、自動復帰機構及びドアヒンジ装置全体の製造コスト
の低減化を図ることができるようになる。
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、請求項1記載の発明においては、ドア
側に取付けられる一方のメンバと、当該ドアを支持する
フレーム側あるいは柱側に取付けられる他方のメンバ
と、からなるとともに、これら両メンバが相対回転運動
可能なように連結されるドアヒンジ装置に関して、上記
いずれか一方のメンバ側に、当該一方のメンバと一体的
に形成される軸部を設けるとともに、当該軸部の軸線に
対して直角の方向に突起部を設け、これに対して残りの
他方のメンバ側に、上記一方のメンバ側に設けられた上
記軸部のところと係合するものであって当該軸部に対し
て相対回転運動が可能なように係合する円環状の係合部
を設け、更に、当該係合部のところに上記軸部に設けら
れた突起部と係合するカム溝を設けるようにした構成を
採ることとした。このような構成を採ることにより、本
発明のものにおいては、ドアに用いられる自動復帰機構
を、ドアヒンジ装置と一体的に設けられるものであって
簡単な構造のカム機構にて形成することができるように
なる。また、簡単な構造のものからなるものであるの
で、自動復帰機構及びドアヒンジ装置全体の製造コスト
の低減化を図ることができるようになる。
【0005】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、カム機構
を形成するカム溝の形態に関する点である。すなわち、
本発明においては、請求項1記載のドアヒンジ装置に関
して、上記カム溝を、上記軸部の軸線と直交する面に対
して所定の傾斜角を有するように形成された螺旋溝から
なる傾斜部と、当該傾斜部の一方の端部側に、当該端部
に連続して、かつ、上記軸部の軸線に対して直交する面
内であって本カム溝の設けられる円環状係合部の円周方
向に形成される水平部と、からなるようにした構成を採
ることとした。
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、カム機構
を形成するカム溝の形態に関する点である。すなわち、
本発明においては、請求項1記載のドアヒンジ装置に関
して、上記カム溝を、上記軸部の軸線と直交する面に対
して所定の傾斜角を有するように形成された螺旋溝から
なる傾斜部と、当該傾斜部の一方の端部側に、当該端部
に連続して、かつ、上記軸部の軸線に対して直交する面
内であって本カム溝の設けられる円環状係合部の円周方
向に形成される水平部と、からなるようにした構成を採
ることとした。
【0006】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、ドアの半開き状態においては、ドア
が自動的に閉じられる方向に作動するとともに、ドアが
完全に開かれた状態においては、その状態に保持される
こととなる。すなわち、ドアが半開きの状態において
は、ドアの自重が上記螺旋状傾斜部のところに作用し、
これによって、上記軸部と係合部との間においては相対
回転運動が生ずることとなる。この相対回転運動作用に
より、ドアは元の状態であるドア閉の状態へと回転運動
をすることとなる。これに対して、ドアが全開状態まで
開かれた場合には、軸部側に設けられた突起部は軸線に
対して直角な面内に設けられる水平部へと移動して、こ
こに係合することとなるので、カム機構部においては相
対回転力が生ぜず、従って、軸部側と係合部側とは固定
された状態となる。その結果、ドアは全開状態で保持
(固定)されることとなる。すなわち、ドアヒンジ装置
においてストッパ機能が発揮されることとなる。
のものにおいては、ドアの半開き状態においては、ドア
が自動的に閉じられる方向に作動するとともに、ドアが
完全に開かれた状態においては、その状態に保持される
こととなる。すなわち、ドアが半開きの状態において
は、ドアの自重が上記螺旋状傾斜部のところに作用し、
これによって、上記軸部と係合部との間においては相対
回転運動が生ずることとなる。この相対回転運動作用に
より、ドアは元の状態であるドア閉の状態へと回転運動
をすることとなる。これに対して、ドアが全開状態まで
開かれた場合には、軸部側に設けられた突起部は軸線に
対して直角な面内に設けられる水平部へと移動して、こ
こに係合することとなるので、カム機構部においては相
対回転力が生ぜず、従って、軸部側と係合部側とは固定
された状態となる。その結果、ドアは全開状態で保持
(固定)されることとなる。すなわち、ドアヒンジ装置
においてストッパ機能が発揮されることとなる。
【0007】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1または
請求項2記載のものと同じである。すなわち、本発明に
おいては、請求項1または請求項2記載のドアヒンジ装
置に関して、上記カム溝と係合する突起部のところに回
転軸受を設け、これによって、上記カム溝内を上記回転
軸受が転動運動することのできるようにした構成を採る
こととした。このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記ドアの自動復帰機能を発揮する
カム機構部の作動を円滑に行なわせることができるよう
になる。すなわち、ドアの半開き状態においてカム溝の
うちの傾斜部内に係合する突起部の先端部には、回転軸
受が設けられるようになっていることより、カム溝内の
移動が円滑に行なわれることとなる。従って、軸部側と
係合部側との相対回転運動が円滑に行なわれることとな
る。その結果、半開き状態のドアは、その自重により、
円滑に自動復帰をすることとなる。
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1または
請求項2記載のものと同じである。すなわち、本発明に
おいては、請求項1または請求項2記載のドアヒンジ装
置に関して、上記カム溝と係合する突起部のところに回
転軸受を設け、これによって、上記カム溝内を上記回転
軸受が転動運動することのできるようにした構成を採る
こととした。このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記ドアの自動復帰機能を発揮する
カム機構部の作動を円滑に行なわせることができるよう
になる。すなわち、ドアの半開き状態においてカム溝の
うちの傾斜部内に係合する突起部の先端部には、回転軸
受が設けられるようになっていることより、カム溝内の
移動が円滑に行なわれることとなる。従って、軸部側と
係合部側との相対回転運動が円滑に行なわれることとな
る。その結果、半開き状態のドアは、その自重により、
円滑に自動復帰をすることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図5を基に説明する。本実施の形態にかかるも
のの、その構成は、図1に示す如く、ドア19側に取付
けられるものであって一方のメンバを形成するドアヒン
ジメンバ1と、フレームまたは柱29側に取付けられる
ものであって他方のメンバを形成するピラーヒンジメン
バ2と、からなることを基本とするものである。このよ
うな構成からなるものにおいて、上記ドアヒンジメンバ
1の一側端部側には、当該ドアヒンジメンバ1と一体的
に軸部11が設けられるようになっている。そして、こ
の軸部11の軸線(O1O1 )に対して直角の面内であ
って軸線(O1 O1 )に対して放射軸の方向に突出する
ように突起部51を設ける。この突起部51をもって後
に述べるカム機構5の従動子51を形成させるようにす
る。これに対して、上記ピラーヒンジメンバ2の一側端
部側には、ドアヒンジメンバ1に設けられた上記軸部1
1のところと係合するものであって当該軸部11に対し
て相対回転運動が可能なように係合する円環状の係合部
21を設ける。そして、当該係合部21のところには上
記軸部11に設けられた突起部51と係合するカム溝5
2を設ける。そして、これらカム溝52及び突起部51
からなる従動子をもって、自動復帰用のカム機構5を形
成させるようにする。
1ないし図5を基に説明する。本実施の形態にかかるも
のの、その構成は、図1に示す如く、ドア19側に取付
けられるものであって一方のメンバを形成するドアヒン
ジメンバ1と、フレームまたは柱29側に取付けられる
ものであって他方のメンバを形成するピラーヒンジメン
バ2と、からなることを基本とするものである。このよ
うな構成からなるものにおいて、上記ドアヒンジメンバ
1の一側端部側には、当該ドアヒンジメンバ1と一体的
に軸部11が設けられるようになっている。そして、こ
の軸部11の軸線(O1O1 )に対して直角の面内であ
って軸線(O1 O1 )に対して放射軸の方向に突出する
ように突起部51を設ける。この突起部51をもって後
に述べるカム機構5の従動子51を形成させるようにす
る。これに対して、上記ピラーヒンジメンバ2の一側端
部側には、ドアヒンジメンバ1に設けられた上記軸部1
1のところと係合するものであって当該軸部11に対し
て相対回転運動が可能なように係合する円環状の係合部
21を設ける。そして、当該係合部21のところには上
記軸部11に設けられた突起部51と係合するカム溝5
2を設ける。そして、これらカム溝52及び突起部51
からなる従動子をもって、自動復帰用のカム機構5を形
成させるようにする。
【0009】次に、このようなカム機構5についての具
体的な構成について、図2を基に説明する。まず、ピラ
ーヒンジメンバ2の円環状係合部21のところに設けら
れるカム溝52は、その展開形状が、図2に示す如く、
軸部11の軸線(O1 O1 )と直交する面に対して所定
の傾き角(α)を有するように形成された傾斜部525
と、当該傾斜部525の一方の端部(本実施の形態にお
いては上昇側の端部)に連続して形成されるものであっ
て上記軸線(O1 O1 )に対して直角の方向に水平に形
成される水平部521と、からなることを基本とするも
のである。なお、上記傾斜部525を形成する傾斜角
(α)は、本実施の形態においては、約30°から45
°の角度が採られるようになっている。そして、このよ
うな展開構成からなるカム溝52が、円環状係合部21
を形成する円周面のところに設けられるようになってい
るものである。従って、上記カム溝52の傾斜部525
は軸部11の周りに螺旋状に形成されることとなり、こ
の螺旋状傾斜部525からなるカム溝52内には軸部1
1側に設けられた突起部51が従動子として係合するよ
うになっているものである。
体的な構成について、図2を基に説明する。まず、ピラ
ーヒンジメンバ2の円環状係合部21のところに設けら
れるカム溝52は、その展開形状が、図2に示す如く、
軸部11の軸線(O1 O1 )と直交する面に対して所定
の傾き角(α)を有するように形成された傾斜部525
と、当該傾斜部525の一方の端部(本実施の形態にお
いては上昇側の端部)に連続して形成されるものであっ
て上記軸線(O1 O1 )に対して直角の方向に水平に形
成される水平部521と、からなることを基本とするも
のである。なお、上記傾斜部525を形成する傾斜角
(α)は、本実施の形態においては、約30°から45
°の角度が採られるようになっている。そして、このよ
うな展開構成からなるカム溝52が、円環状係合部21
を形成する円周面のところに設けられるようになってい
るものである。従って、上記カム溝52の傾斜部525
は軸部11の周りに螺旋状に形成されることとなり、こ
の螺旋状傾斜部525からなるカム溝52内には軸部1
1側に設けられた突起部51が従動子として係合するよ
うになっているものである。
【0010】なお、このような構成からなるものにおい
て、上記従動子51を形成する突起部のところには、ボ
ールベアリング等からなる回転軸受515が設けられる
ようになっている。そして、図3ないし図5に示す如
く、この回転軸受515が上記カム溝52内を転動運動
するようになっているものである。この回転軸受515
の転動運動によって、軸部11と係合部21との間の相
対回転運動が円滑に行なわれ、延いてはドアヒンジメン
バ1に取付けられたドア19の自動復帰運動(閉じる方
向への)が円滑に行なわれることとなる。また、このよ
うな構成からなるドアヒンジ装置は、本実施の形態にお
いては、図1に示す如く、従動子51の設けられる軸部
11を有するメンバ1側がドア19に取付けられ、一
方、カム溝52の設けられる係合部21を有するメンバ
2側がフレームあるいは柱29側に取付けられるように
なっているが、自動復帰機構としては、この逆の態様か
らなるものであっても良い。すなわち、軸部11に設け
られた従動子51をフレームまたは柱29に取付けられ
るメンバ側に形成させるようにするとともに、係合部2
1に設けられるカム溝52をドア19に取付けられるメ
ンバ側に形成させるようにしても良い。なお、その場合
には、図2に示すカムの展開図は、上下方向が逆にな
る。
て、上記従動子51を形成する突起部のところには、ボ
ールベアリング等からなる回転軸受515が設けられる
ようになっている。そして、図3ないし図5に示す如
く、この回転軸受515が上記カム溝52内を転動運動
するようになっているものである。この回転軸受515
の転動運動によって、軸部11と係合部21との間の相
対回転運動が円滑に行なわれ、延いてはドアヒンジメン
バ1に取付けられたドア19の自動復帰運動(閉じる方
向への)が円滑に行なわれることとなる。また、このよ
うな構成からなるドアヒンジ装置は、本実施の形態にお
いては、図1に示す如く、従動子51の設けられる軸部
11を有するメンバ1側がドア19に取付けられ、一
方、カム溝52の設けられる係合部21を有するメンバ
2側がフレームあるいは柱29側に取付けられるように
なっているが、自動復帰機構としては、この逆の態様か
らなるものであっても良い。すなわち、軸部11に設け
られた従動子51をフレームまたは柱29に取付けられ
るメンバ側に形成させるようにするとともに、係合部2
1に設けられるカム溝52をドア19に取付けられるメ
ンバ側に形成させるようにしても良い。なお、その場合
には、図2に示すカムの展開図は、上下方向が逆にな
る。
【0011】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作動態様等について図1ない
し図5を基に説明する。まず、ドア19が図4及び図5
に示す全閉状態から、半開き状態であるドア開度が約9
0°程度に開かれた状態において(図3参照)は、上記
ドア19に取付けられたドアヒンジメンバ1の軸部11
のところに設けられる従動子51、すなわち、回転軸受
515は、図2に示す如く、係合部21に形成されたカ
ム溝52の傾斜部525のところを、上記ドア19の回
転運動に応じて移動(上昇)することとなる。この従動
子51の上方への移動(図2,図3参照)によって、ド
ア19は、その回転運動(開き運動)に伴なって、所定
量上方へ移動することとなる。この上方への移動によっ
て、ドアには位置のエネルギー(PE)が生ずることと
なる。従って、この状態でドア19の拘束が解除される
と、ドア19の有している位置エネルギー(PE)に基
づいて、当該ドア19に連結されている上記従動子5
1、すなわち回転軸受515は、図2及び図3におい
て、傾斜部525のところを降下することとなる。この
降下運動によって、ドア19は元の状態である閉じられ
る方向に廻されることとなる。すなわち、ドア19は回
転運動をし、自動復帰運動が成されることとなる。
態のものについての、その作動態様等について図1ない
し図5を基に説明する。まず、ドア19が図4及び図5
に示す全閉状態から、半開き状態であるドア開度が約9
0°程度に開かれた状態において(図3参照)は、上記
ドア19に取付けられたドアヒンジメンバ1の軸部11
のところに設けられる従動子51、すなわち、回転軸受
515は、図2に示す如く、係合部21に形成されたカ
ム溝52の傾斜部525のところを、上記ドア19の回
転運動に応じて移動(上昇)することとなる。この従動
子51の上方への移動(図2,図3参照)によって、ド
ア19は、その回転運動(開き運動)に伴なって、所定
量上方へ移動することとなる。この上方への移動によっ
て、ドアには位置のエネルギー(PE)が生ずることと
なる。従って、この状態でドア19の拘束が解除される
と、ドア19の有している位置エネルギー(PE)に基
づいて、当該ドア19に連結されている上記従動子5
1、すなわち回転軸受515は、図2及び図3におい
て、傾斜部525のところを降下することとなる。この
降下運動によって、ドア19は元の状態である閉じられ
る方向に廻されることとなる。すなわち、ドア19は回
転運動をし、自動復帰運動が成されることとなる。
【0012】一方、上記ドア19が、更に開かれて全開
状態となった場合においては、図1に示す如く、ドア1
9側の軸部11のところに設けられる従動子51(回転
軸受515)は、カム溝52を形成する水平部521の
ところへと移動する。その結果、この状態でドア19の
拘束が解除されたとしても、ドア19には何んら変化が
生じない。なぜなら、従動子51は、図2におけるカム
溝52の水平部521内に位置して、この安定な状態に
保持されることとなるからである。このようにして、ド
ア19は、その全開状態時においては、この位置で静止
させられるようになり、ドアのストッパ機能が発揮され
た状態に保持されることとなる(図1参照)。
状態となった場合においては、図1に示す如く、ドア1
9側の軸部11のところに設けられる従動子51(回転
軸受515)は、カム溝52を形成する水平部521の
ところへと移動する。その結果、この状態でドア19の
拘束が解除されたとしても、ドア19には何んら変化が
生じない。なぜなら、従動子51は、図2におけるカム
溝52の水平部521内に位置して、この安定な状態に
保持されることとなるからである。このようにして、ド
ア19は、その全開状態時においては、この位置で静止
させられるようになり、ドアのストッパ機能が発揮され
た状態に保持されることとなる(図1参照)。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、ドア側に取付けられる
一方のメンバと、当該ドアを支持するフレーム側あるい
は柱側に取付けられる他方のメンバと、からなるととも
に、これら両メンバが相対回転運動可能なように連結さ
れるドアヒンジ装置に関して、上記いずれか一方のメン
バ側に、当該一方のメンバと一体的に形成される軸部を
設けるとともに、当該軸部の軸線に対して直角の方向に
突起部を設け、これに対して残りの他方のメンバ側に、
上記一方のメンバ側に設けられた上記軸部のところと相
対回転運動が可能なように係合する円環状の係合部を設
け、更に、当該係合部のところに上記軸部に設けられた
突起部と係合するカム溝を設けるようにした構成を採る
こととしたので、ドアヒンジ装置と一体的に形成される
ものであって簡単な構造からなるカム機構にてドアの自
動復帰機構を形成させることができるようになった。そ
の結果、自動復帰機構を有するドアヒンジ装置を安価に
形成(製造)することができるようになった。
一方のメンバと、当該ドアを支持するフレーム側あるい
は柱側に取付けられる他方のメンバと、からなるととも
に、これら両メンバが相対回転運動可能なように連結さ
れるドアヒンジ装置に関して、上記いずれか一方のメン
バ側に、当該一方のメンバと一体的に形成される軸部を
設けるとともに、当該軸部の軸線に対して直角の方向に
突起部を設け、これに対して残りの他方のメンバ側に、
上記一方のメンバ側に設けられた上記軸部のところと相
対回転運動が可能なように係合する円環状の係合部を設
け、更に、当該係合部のところに上記軸部に設けられた
突起部と係合するカム溝を設けるようにした構成を採る
こととしたので、ドアヒンジ装置と一体的に形成される
ものであって簡単な構造からなるカム機構にてドアの自
動復帰機構を形成させることができるようになった。そ
の結果、自動復帰機構を有するドアヒンジ装置を安価に
形成(製造)することができるようになった。
【0014】また、本発明においては、上記カム溝を、
軸部の軸線(O1 O1 )と直交する面に対して所定の傾
斜角(α)を有するように形成された螺旋溝からなる傾
斜部と、当該傾斜部の一方の端部側に、当該端部に連続
して、かつ、上記軸部の軸線(O1 O1)に対して直角
の面内であって本カム溝の設けられる円環状係合部の円
周方向に形成される水平部と、からなるようにした構成
を採ることとしたので、ドアの半開き状態時において
は、ドアが自動的に閉じられる自動復帰機能を発揮させ
るようにすることができるとともに、ドアが完全に開か
れた状態においては、その状態に保持されるストッパ機
能を発揮させることができるようになった。また、本発
明のものにおいては、上記ドアの開放時において、本ド
アが、その閉状態時から若干上方に持上げられるように
なり、ドア開閉操作時においてドア下端面と床面との間
に所定の隙間を形成させることができるようになった。
その結果、バリアフリ床面を有するところに取付けられ
るドアにおいては、その下端面が床面をこすって床面を
傷付けるおそれがある等の問題点を解消することができ
るようになった。
軸部の軸線(O1 O1 )と直交する面に対して所定の傾
斜角(α)を有するように形成された螺旋溝からなる傾
斜部と、当該傾斜部の一方の端部側に、当該端部に連続
して、かつ、上記軸部の軸線(O1 O1)に対して直角
の面内であって本カム溝の設けられる円環状係合部の円
周方向に形成される水平部と、からなるようにした構成
を採ることとしたので、ドアの半開き状態時において
は、ドアが自動的に閉じられる自動復帰機能を発揮させ
るようにすることができるとともに、ドアが完全に開か
れた状態においては、その状態に保持されるストッパ機
能を発揮させることができるようになった。また、本発
明のものにおいては、上記ドアの開放時において、本ド
アが、その閉状態時から若干上方に持上げられるように
なり、ドア開閉操作時においてドア下端面と床面との間
に所定の隙間を形成させることができるようになった。
その結果、バリアフリ床面を有するところに取付けられ
るドアにおいては、その下端面が床面をこすって床面を
傷付けるおそれがある等の問題点を解消することができ
るようになった。
【0015】また、本発明においては、上記軸部側に形
成される従動子のところに、ボールベアリング等からな
る回転軸受を設けることによって、上記ドアの自動復帰
機能を発揮するカム機構部の作動を円滑に行なわせるこ
とができるようになった。すなわち、カム溝のうちの傾
斜部内に係合する従動子のところに回転軸受を設けるこ
とよって、ドアの半開き状態時において、従動子のカム
溝内の移動を円滑に行なわせることができるようにな
り、軸部側と係合部側との相対回転運動を円滑に行なわ
せることができるようになった。その結果、半開き状態
のドアは、その自重により、円滑に自動復帰をすること
ができるようになった。
成される従動子のところに、ボールベアリング等からな
る回転軸受を設けることによって、上記ドアの自動復帰
機能を発揮するカム機構部の作動を円滑に行なわせるこ
とができるようになった。すなわち、カム溝のうちの傾
斜部内に係合する従動子のところに回転軸受を設けるこ
とよって、ドアの半開き状態時において、従動子のカム
溝内の移動を円滑に行なわせることができるようにな
り、軸部側と係合部側との相対回転運動を円滑に行なわ
せることができるようになった。その結果、半開き状態
のドアは、その自重により、円滑に自動復帰をすること
ができるようになった。
【図1】本発明の全体構成及びドア全開状態を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の主要部を成すカム機構についての、そ
のカム面の形態を示す展開図である。
のカム面の形態を示す展開図である。
【図3】本発明にかかるドアヒンジ装置(ドア)の半開
き状態時を示す斜視図である。
き状態時を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかるドアヒンジ装置(ドア)の全閉
状態時を示す斜視図である。
状態時を示す斜視図である。
【図5】本発明にかかるドアヒンジ装置(ドア)の全閉
状態時を示す正面図である。
状態時を示す正面図である。
1 一方のメンバ(ドアヒンジメンバ) 11 軸部 19 ドア 2 他方のメンバ(ピラーヒンジメンバ) 21 係合部 29 柱(フレーム) 5 カム機構 51 従動子(突起部) 515 回転軸受 52 カム溝 521 水平部 525 傾斜部
Claims (3)
- 【請求項1】 ドア側に取付けられる一方のメンバと、
当該ドアを支持するフレーム側あるいは柱側に取付けら
れる他方のメンバと、からなるとともに、これら両メン
バが相対回転運動可能なように連結されるドアヒンジ装
置において、上記いずれか一方のメンバ側に、当該一方
のメンバと一体的に形成される軸部を設けるとともに、
当該軸部の軸線に対して直角の方向に突起部を設け、こ
れに対して残りの他方のメンバ側に、上記一方のメンバ
側に設けられた上記軸部のところと相対回転運動が可能
なように係合する円環状の係合部を設け、更に、当該係
合部のところに上記軸部に設けられた突起部と係合する
カム溝を設けるようにした構成からなることを特徴とす
るドアヒンジ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のドアヒンジ装置におい
て、上記カム溝を、上記軸部の軸線と直交する面に対し
て所定の傾斜角を有するように形成された螺旋溝からな
る傾斜部と、当該傾斜部の一方の端部側に、当該端部に
連続して、かつ、上記軸部の軸線に対して直交する面内
であって本カム溝の設けられる円環状係合部の円周方向
に形成される水平部と、からなるようにしたことを特徴
とするドアヒンジ装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のドアヒン
ジ装置において、上記カム溝と係合する突起部のところ
に回転軸受を設け、これによって上記カム溝内を上記回
転軸受が転動運動することのできるようにした構成から
なることを特徴とするドアヒンジ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000139476A JP2001323718A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | ドアヒンジ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000139476A JP2001323718A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | ドアヒンジ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001323718A true JP2001323718A (ja) | 2001-11-22 |
Family
ID=18646912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000139476A Pending JP2001323718A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | ドアヒンジ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001323718A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100504047B1 (ko) * | 2002-07-22 | 2005-07-27 | 삼성전자주식회사 | 도어 회전 장치 |
JP6058193B1 (ja) * | 2016-06-20 | 2017-01-11 | 株式会社メディック | 自動閉鎖扉 |
-
2000
- 2000-05-12 JP JP2000139476A patent/JP2001323718A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100504047B1 (ko) * | 2002-07-22 | 2005-07-27 | 삼성전자주식회사 | 도어 회전 장치 |
JP6058193B1 (ja) * | 2016-06-20 | 2017-01-11 | 株式会社メディック | 自動閉鎖扉 |
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