JP2001323323A - 自動車用エンジンバルブの製造方法 - Google Patents
自動車用エンジンバルブの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車用エンジンバルブのフ
ェース部の耐摩耗性が高められ、耐久性の高いエンジン
バルブを提供する 【解決手段】 Fe基耐熱鋼として、重量%
で、C:0.2〜0.6%、Si:1.0%以下、M
n:1〜15%、Ni:1〜15%、Cr:15〜25
%、N:0.2〜0.6%に加えて、Mo:3%以下、
Nb:2%以下、V:1%以下の1種又は2種以上を含
有し、残部がFe及び不可避不純物であるFe基耐熱鋼
からなる母材を、1100〜1180℃で固溶化熱処理
を施し、自動車用エンジン吸排気バルブ形状の少なくと
も傘部成形を700〜1000℃で鍛造し、時効処理を
施してバルブフェース部の硬さをHV400以上に高め
ることを特徴とした自動車用エンジンバルブの製造方法
ェース部の耐摩耗性が高められ、耐久性の高いエンジン
バルブを提供する 【解決手段】 Fe基耐熱鋼として、重量%
で、C:0.2〜0.6%、Si:1.0%以下、M
n:1〜15%、Ni:1〜15%、Cr:15〜25
%、N:0.2〜0.6%に加えて、Mo:3%以下、
Nb:2%以下、V:1%以下の1種又は2種以上を含
有し、残部がFe及び不可避不純物であるFe基耐熱鋼
からなる母材を、1100〜1180℃で固溶化熱処理
を施し、自動車用エンジン吸排気バルブ形状の少なくと
も傘部成形を700〜1000℃で鍛造し、時効処理を
施してバルブフェース部の硬さをHV400以上に高め
ることを特徴とした自動車用エンジンバルブの製造方法
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンバルブの製
造方法に関し、特に自動車用エンジン吸排気バルブのフ
ェース部の硬さをHV400以上に高める製造方法に関
する
造方法に関し、特に自動車用エンジン吸排気バルブのフ
ェース部の硬さをHV400以上に高める製造方法に関
する
【0002】
【従来の技術】エンジンの吸排気バルブのフェース部
は、バルブシートと接触し燃焼室の気密性を保つ働きが
ある。近年のエンジンにおいては、燃焼温度の高温化が
促進されておりフェース部の耐摩耗性が十分に満足され
ないという問題が生じていた。従来、自動車用エンジン
バルブは、21−4N(JIS SUH35)、21−
2N及びその改良鋼などのFe基耐熱鋼が母材として用
いられ、1000〜1200℃の範囲でアップセット鍛
造後傘打ち鍛造され、固溶化熱処理が施された後、時効
処理が行われるのが一般的な製造方法であり、得られた
バルブフェース部の硬さはHV300〜HV370程度
であり、硬さが不十分であるために耐摩耗性が不十分で
ある。
は、バルブシートと接触し燃焼室の気密性を保つ働きが
ある。近年のエンジンにおいては、燃焼温度の高温化が
促進されておりフェース部の耐摩耗性が十分に満足され
ないという問題が生じていた。従来、自動車用エンジン
バルブは、21−4N(JIS SUH35)、21−
2N及びその改良鋼などのFe基耐熱鋼が母材として用
いられ、1000〜1200℃の範囲でアップセット鍛
造後傘打ち鍛造され、固溶化熱処理が施された後、時効
処理が行われるのが一般的な製造方法であり、得られた
バルブフェース部の硬さはHV300〜HV370程度
であり、硬さが不十分であるために耐摩耗性が不十分で
ある。
【0003】そこで、バルブフェース部にはCo基やN
i基の合金が肉盛溶接がなされている。またその他に、
特公昭64−8699号、特開平11−22427号に
は、エンジンバルブのフェース部の硬さを改善する技術
が開示されている。特公昭64−8699号に開示され
ている技術は、析出強化型耐熱合金を母材として傘部を
700〜900℃の範囲で加工率20%以上の鍛造成形
し時効硬化処理を施すことを要旨としている。特開平1
1−22427号に開示されている技術は、析出強化型
Ni基合金又はFe基耐熱鋼を材料としてバルブの粗形
状まで熱間鍛造後、フェース部分を冷間鍛造した上で時
効処理を施すことを要旨としている。しかしながら、こ
れらの公報に開示されている技術には、以下に説明する
技術的課題があった。
i基の合金が肉盛溶接がなされている。またその他に、
特公昭64−8699号、特開平11−22427号に
は、エンジンバルブのフェース部の硬さを改善する技術
が開示されている。特公昭64−8699号に開示され
ている技術は、析出強化型耐熱合金を母材として傘部を
700〜900℃の範囲で加工率20%以上の鍛造成形
し時効硬化処理を施すことを要旨としている。特開平1
1−22427号に開示されている技術は、析出強化型
Ni基合金又はFe基耐熱鋼を材料としてバルブの粗形
状まで熱間鍛造後、フェース部分を冷間鍛造した上で時
効処理を施すことを要旨としている。しかしながら、こ
れらの公報に開示されている技術には、以下に説明する
技術的課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のCo基やNi基
の合金を肉盛溶接する方法は非常に高価な金属を用いる
必要があり、また、溶接後の切削が必要で工程的にも高
価なものとなる。また、上記公報に開示されている技術
によるとエンジンバルブのフェース部の硬さは向上する
ものの、高価な合金を多用するものでコストが高い、ま
た、熱間鍛造後に冷間鍛造を施すためエンジンバルブの
製造工程が複雑になりコストが高くなる問題が生じる。
の合金を肉盛溶接する方法は非常に高価な金属を用いる
必要があり、また、溶接後の切削が必要で工程的にも高
価なものとなる。また、上記公報に開示されている技術
によるとエンジンバルブのフェース部の硬さは向上する
ものの、高価な合金を多用するものでコストが高い、ま
た、熱間鍛造後に冷間鍛造を施すためエンジンバルブの
製造工程が複雑になりコストが高くなる問題が生じる。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたものであって、その目的は、安価な合金組成と
し従来のエンジンバルブ製造工程で製造できフェース部
の硬さがHV400以上となり、更に、700℃での過
時効軟化を生じにくくし長時間使用においても耐摩耗性
に優れるエンジンバルブを提供する。
なされたものであって、その目的は、安価な合金組成と
し従来のエンジンバルブ製造工程で製造できフェース部
の硬さがHV400以上となり、更に、700℃での過
時効軟化を生じにくくし長時間使用においても耐摩耗性
に優れるエンジンバルブを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】安価なエンジンバルブを
提供するために、用いる母材にはFe基耐熱鋼を用い、
重量%で、C:0.2〜0.6%、N:0.2〜0.6
%、Si:1.0%以下、Mn:1〜15%、Ni:1
〜15%、Cr:15〜25%に加えて、Mo:3%以
下、Nb:2%以下、V:1%以下の1種又は2種以上
を含有し、残部がFeでありNiなどの高価な合金を極
力低減した母材を用い、エンジンバルブ成形前に炭窒化
物を十分に固溶させるために1100〜1180℃で固
溶化熱処理を施し、バルブ形状の少なくとも傘部成形を
700〜1000℃の範囲で鍛造を施すことにより加工
歪みを貯えた後、歪み時効硬化を狙った時効処理を施し
て、バルブフェース部の硬さをHV400以上に高めた
自動車エンジンバルブの製造方法によるものである。よ
り安価なエンジンバルブを提供するためには、用いる母
材には Fe基耐熱鋼として、重量%で、C:0.45
〜0.6%、Si:0.35%以下、Mn:8〜10
%、Ni:1.5〜4.5%、Cr:20〜22%、
N:0.2〜0.5%を含有し、残部がFe及び不可避
不純物であるFe基耐熱鋼からなる母材を、1100〜
1180℃で固溶化熱処理を施し、自動車用エンジン吸
排気バルブ形状の少なくとも傘部成形を700〜100
0℃で鍛造し、時効処理を施してバルブフェース部の硬
さをHV400以上に高めることを特徴とした自動車用
エンジンバルブの製造方法によることが好ましい。
提供するために、用いる母材にはFe基耐熱鋼を用い、
重量%で、C:0.2〜0.6%、N:0.2〜0.6
%、Si:1.0%以下、Mn:1〜15%、Ni:1
〜15%、Cr:15〜25%に加えて、Mo:3%以
下、Nb:2%以下、V:1%以下の1種又は2種以上
を含有し、残部がFeでありNiなどの高価な合金を極
力低減した母材を用い、エンジンバルブ成形前に炭窒化
物を十分に固溶させるために1100〜1180℃で固
溶化熱処理を施し、バルブ形状の少なくとも傘部成形を
700〜1000℃の範囲で鍛造を施すことにより加工
歪みを貯えた後、歪み時効硬化を狙った時効処理を施し
て、バルブフェース部の硬さをHV400以上に高めた
自動車エンジンバルブの製造方法によるものである。よ
り安価なエンジンバルブを提供するためには、用いる母
材には Fe基耐熱鋼として、重量%で、C:0.45
〜0.6%、Si:0.35%以下、Mn:8〜10
%、Ni:1.5〜4.5%、Cr:20〜22%、
N:0.2〜0.5%を含有し、残部がFe及び不可避
不純物であるFe基耐熱鋼からなる母材を、1100〜
1180℃で固溶化熱処理を施し、自動車用エンジン吸
排気バルブ形状の少なくとも傘部成形を700〜100
0℃で鍛造し、時効処理を施してバルブフェース部の硬
さをHV400以上に高めることを特徴とした自動車用
エンジンバルブの製造方法によることが好ましい。
【0007】固溶化熱処理は、従来から熱間圧延後の組
織の均一化及び析出物を固溶させるために行われている
が、1000〜1080℃で行われるのが一般的であっ
た。本発明は、従来より固溶化温度を高め炭窒化物の固
溶量を増し、低い温度で鍛造することにより加工歪みを
導入し、時効処理により炭窒化物を微細に析出させるこ
とにより硬さが向上するものである。
織の均一化及び析出物を固溶させるために行われている
が、1000〜1080℃で行われるのが一般的であっ
た。本発明は、従来より固溶化温度を高め炭窒化物の固
溶量を増し、低い温度で鍛造することにより加工歪みを
導入し、時効処理により炭窒化物を微細に析出させるこ
とにより硬さが向上するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】Fe基耐熱鋼からなる素材を、1
100〜1180℃で固溶化熱処理を行うが、1100
℃未満では炭窒化物の固溶量が減少し、後の時効処理時
の炭窒化物析出量が少なく、硬さの向上効果が得られな
い。また1180℃を超えると結晶粒径が大きくなりす
ぎ、鍛造後の肌荒れや鍛造割れが発生する。また、アッ
プセット鍛造の場合は軸部は加工されないため結晶粒が
大きいままとなり靭性低下を招くため、固溶化熱処理は
1100〜1180℃で行う必要がある。
100〜1180℃で固溶化熱処理を行うが、1100
℃未満では炭窒化物の固溶量が減少し、後の時効処理時
の炭窒化物析出量が少なく、硬さの向上効果が得られな
い。また1180℃を超えると結晶粒径が大きくなりす
ぎ、鍛造後の肌荒れや鍛造割れが発生する。また、アッ
プセット鍛造の場合は軸部は加工されないため結晶粒が
大きいままとなり靭性低下を招くため、固溶化熱処理は
1100〜1180℃で行う必要がある。
【0009】固溶化熱処理を施した母材を、エンジンバ
ルブを製造する第1の工程として行う熱間鍛造は、特に
加熱温度を制限しないが、700〜1200℃の範囲で
加熱し、粗形状まで鍛造する。好ましくは、加熱中に炭
窒化物の析出を少なくするために通電加熱や高周波加熱
装置などを用い短時間で加熱を行い粗形状まで鍛造す
る。
ルブを製造する第1の工程として行う熱間鍛造は、特に
加熱温度を制限しないが、700〜1200℃の範囲で
加熱し、粗形状まで鍛造する。好ましくは、加熱中に炭
窒化物の析出を少なくするために通電加熱や高周波加熱
装置などを用い短時間で加熱を行い粗形状まで鍛造す
る。
【0010】その後、700〜1000℃の範囲になる
ようにすみやかに冷却した後、傘部を鍛造する。後の時
効硬化をよりよく得るためには、傘部加工率が5%以上
になるように粗鍛造を行うことが好ましい。傘部の加工
温度は、700℃未満では母材の変形能が低下し鍛造割
れを引き起こし、1000℃以上では所望の加工歪みが
蓄積されず、時効硬化が得られない。好ましくは700
〜900℃の範囲である。
ようにすみやかに冷却した後、傘部を鍛造する。後の時
効硬化をよりよく得るためには、傘部加工率が5%以上
になるように粗鍛造を行うことが好ましい。傘部の加工
温度は、700℃未満では母材の変形能が低下し鍛造割
れを引き起こし、1000℃以上では所望の加工歪みが
蓄積されず、時効硬化が得られない。好ましくは700
〜900℃の範囲である。
【0011】傘部鍛造後の冷却は、歪みを蓄積させるた
め極力早く冷却する必要があるが、自動車用エンジンバ
ルブの場合は傘部が小さいために冷却は空冷でも構わな
い。傘部鍛造後の時効処理は、600〜900℃で行わ
れるが、固溶化熱処理時に過飽和に固溶した炭素及び窒
素を、時効処理により析出させる。この時、700〜1
000℃の範囲で加工による歪みを導入しておくため、
時効処理時に結晶粒内の転位上に微細に炭窒化物が析出
することにより硬さを高めることができる。また、傘部
鍛造後の残熱を利用し600〜900℃に保持すれば、
時効処理になり、熱処理省略も可能である。
め極力早く冷却する必要があるが、自動車用エンジンバ
ルブの場合は傘部が小さいために冷却は空冷でも構わな
い。傘部鍛造後の時効処理は、600〜900℃で行わ
れるが、固溶化熱処理時に過飽和に固溶した炭素及び窒
素を、時効処理により析出させる。この時、700〜1
000℃の範囲で加工による歪みを導入しておくため、
時効処理時に結晶粒内の転位上に微細に炭窒化物が析出
することにより硬さを高めることができる。また、傘部
鍛造後の残熱を利用し600〜900℃に保持すれば、
時効処理になり、熱処理省略も可能である。
【0012】本発明は、エンジンバルブ鍛造方法の中
で、粗形状鍛造機と傘形状鍛造機が異なる加工方法に最
も適している。任意の温度でアップセット鍛造機等によ
り粗形状鍛造し、残熱を利用しプレスなどの傘形状鍛造
機で傘打ち鍛造を行うが、搬送による冷却を利用すれ
ば、熱的に最も効率的である。本発明で自動車用エンジ
ンバルブの母材として使用するFe基耐熱鋼は、下記の
合金組成を含有するものである。重量%で、C:0.2
〜0.6%、Si:1.0%以下、Mn:1〜15%、
Ni:1〜15%、Cr:15〜25%、N:0.2〜
0.6%に加えて、Mo:3%以下、Nb:2%以下、
V:1%以下の1種又は2種以上を含有し、残部がFe
および不可避的不純物であるFe基耐熱鋼である。各合
金成分の作用と組成の限定理由は、それぞれ次のとおり
である。
で、粗形状鍛造機と傘形状鍛造機が異なる加工方法に最
も適している。任意の温度でアップセット鍛造機等によ
り粗形状鍛造し、残熱を利用しプレスなどの傘形状鍛造
機で傘打ち鍛造を行うが、搬送による冷却を利用すれ
ば、熱的に最も効率的である。本発明で自動車用エンジ
ンバルブの母材として使用するFe基耐熱鋼は、下記の
合金組成を含有するものである。重量%で、C:0.2
〜0.6%、Si:1.0%以下、Mn:1〜15%、
Ni:1〜15%、Cr:15〜25%、N:0.2〜
0.6%に加えて、Mo:3%以下、Nb:2%以下、
V:1%以下の1種又は2種以上を含有し、残部がFe
および不可避的不純物であるFe基耐熱鋼である。各合
金成分の作用と組成の限定理由は、それぞれ次のとおり
である。
【0013】C:0.2〜0.6% Cは、本発明の時効処理時の炭窒化物析出に必須の元素
であり、必要な硬さを得るためには、0.2%以上の添
加が必要である。一方で、0.6%を超えて添加は、熱
間加工性及び常温延性を低下させるために上限とした。
なお、好ましくは、0.45〜0.60%である。 N:0.2〜0.6% Nは、本発明の時効処理時の炭窒化物析出に必須の元素
であり、必要な硬さを得るためには、0.2%以上の添
加が必要である。一方で、0.6%を超えて添加は、溶
解時の操業時間が長くなりコスト高となり、また熱間加
工性及び常温延性を低下させるために上限とした。な
お、好ましくは、0.3〜0.55%である
であり、必要な硬さを得るためには、0.2%以上の添
加が必要である。一方で、0.6%を超えて添加は、熱
間加工性及び常温延性を低下させるために上限とした。
なお、好ましくは、0.45〜0.60%である。 N:0.2〜0.6% Nは、本発明の時効処理時の炭窒化物析出に必須の元素
であり、必要な硬さを得るためには、0.2%以上の添
加が必要である。一方で、0.6%を超えて添加は、溶
解時の操業時間が長くなりコスト高となり、また熱間加
工性及び常温延性を低下させるために上限とした。な
お、好ましくは、0.3〜0.55%である
【0014】Si:1.0%以下 Siは、脱酸剤として作用するが、過度の添加は耐酸化
鉛腐食性及び熱間加工性を劣化させるため、1.0%以
下とした。好ましくは、0.35%以下である。 Mn:1〜15% Mnは、オーステナイト組織を安定化させる元素であ
り、また、窒素の溶解度を高めるのに有効な元素であ
る。過度の添加は、有害なδフェライトが生成するた
め、1〜15%とした。好ましくは8〜10%である。
鉛腐食性及び熱間加工性を劣化させるため、1.0%以
下とした。好ましくは、0.35%以下である。 Mn:1〜15% Mnは、オーステナイト組織を安定化させる元素であ
り、また、窒素の溶解度を高めるのに有効な元素であ
る。過度の添加は、有害なδフェライトが生成するた
め、1〜15%とした。好ましくは8〜10%である。
【0015】Ni:1〜15% Niは、オーステナイト組織を安定化させる元素であ
り、耐熱性及び耐食性を向上させる元素でもある。しか
し、過度の添加はコスト高を招くため、1〜15%とし
た。好ましくは、1.5%〜4.5%である Cr:15〜25% Crは、炭窒化物形成元素であり、時効析出時に析出す
る。また、耐食性及び耐酸化性を向上させる元素であ
る。過度の添加は、σ相を析出し延性を劣化させるた
め、15〜25%とした。好ましくは、20〜22%で
ある。
り、耐熱性及び耐食性を向上させる元素でもある。しか
し、過度の添加はコスト高を招くため、1〜15%とし
た。好ましくは、1.5%〜4.5%である Cr:15〜25% Crは、炭窒化物形成元素であり、時効析出時に析出す
る。また、耐食性及び耐酸化性を向上させる元素であ
る。過度の添加は、σ相を析出し延性を劣化させるた
め、15〜25%とした。好ましくは、20〜22%で
ある。
【0016】Mo:3%以下、Nb:2%以下、V:1
%以下の1種又は2種以上 Mo、Nb、Vは炭窒化物形成元素であり時効硬さを高
める。Moは固溶強化元素でもあり、また、耐食性向上
元素でもある。しかし過度の添加は有害なσ相を析出さ
せ延性を低下させる。Nb、Vは固溶化熱処理時の結晶
粒粗大化防止にも有効な元素であり、硬さの向上に寄与
するが、上限を超え添加しても効果はない。また、いず
れも高価な元素であることから、上限の範囲にとどめ
た。
%以下の1種又は2種以上 Mo、Nb、Vは炭窒化物形成元素であり時効硬さを高
める。Moは固溶強化元素でもあり、また、耐食性向上
元素でもある。しかし過度の添加は有害なσ相を析出さ
せ延性を低下させる。Nb、Vは固溶化熱処理時の結晶
粒粗大化防止にも有効な元素であり、硬さの向上に寄与
するが、上限を超え添加しても効果はない。また、いず
れも高価な元素であることから、上限の範囲にとどめ
た。
【0017】(実施例)本発明の実施例を表1の試料A
〜Fへ、比較例及び従来例を試料G〜Kに示し、本発明
の特徴を明らかにする。
〜Fへ、比較例及び従来例を試料G〜Kに示し、本発明
の特徴を明らかにする。
【表1】 まず、表1に示す鋼種1〜4の化学組成の材料を、高周
波誘導溶解を行い30kgインゴットを作成した。各イ
ンゴットを鍛造及び圧延しφ10mmの丸棒を作成し、
1050〜1200℃×30min加熱後水冷する固溶
化熱処理を実施した。その後、各丸棒より、径8mm、
高さ12mmの円筒圧縮試験片を切り出し、600〜1
200℃に加熱しで据込率50%の圧縮試験を行った。
その際の試験条件は、試験温度まで30秒で加熱後、1
5秒保持し50%圧縮後放冷とした。上記固溶化熱処理
した丸棒のミクロ組織を観察し結晶粒度を測定した。ま
た、圧縮加工した試験片を750℃2Hr加熱後空冷の
時効処理し、室温及び700℃までのビッカース硬さ測
定を行った。また、過時効処理として、700℃で3〜
100Hr加熱後空冷し、室温におけるビッカース硬さ
を測定を行った。
波誘導溶解を行い30kgインゴットを作成した。各イ
ンゴットを鍛造及び圧延しφ10mmの丸棒を作成し、
1050〜1200℃×30min加熱後水冷する固溶
化熱処理を実施した。その後、各丸棒より、径8mm、
高さ12mmの円筒圧縮試験片を切り出し、600〜1
200℃に加熱しで据込率50%の圧縮試験を行った。
その際の試験条件は、試験温度まで30秒で加熱後、1
5秒保持し50%圧縮後放冷とした。上記固溶化熱処理
した丸棒のミクロ組織を観察し結晶粒度を測定した。ま
た、圧縮加工した試験片を750℃2Hr加熱後空冷の
時効処理し、室温及び700℃までのビッカース硬さ測
定を行った。また、過時効処理として、700℃で3〜
100Hr加熱後空冷し、室温におけるビッカース硬さ
を測定を行った。
【0018】これらの結果を表2、図1、図2、図3、
図4に示す。
図4に示す。
【表2】 表2の結果から、比較例試料Kは、固溶化熱処理温度が
1200℃のため結晶粒度番号は小さくなり結晶粒が粗
大化し鍛造後に肌あれした。また、加工温度が600℃
の比較例試料Iでは鍛造割れが発生した。図1の結果か
ら、加工温度が1000℃を超えると時効硬さはHV4
00以上を満足できないことがわかる。
1200℃のため結晶粒度番号は小さくなり結晶粒が粗
大化し鍛造後に肌あれした。また、加工温度が600℃
の比較例試料Iでは鍛造割れが発生した。図1の結果か
ら、加工温度が1000℃を超えると時効硬さはHV4
00以上を満足できないことがわかる。
【0019】図2の結果から、実施例の各組成において
も、1000℃以下での加工においてHV400以上を
満足できることがわかる。図3の結果から、固溶化温度
が高く加工温度が低いほど室温から700℃までの高温
硬さが高くなることが分かる。この結果は、本発明の技
術思想を裏付けるものである。図4の結果から、固溶化
温度が高く加工温度が低いほど700℃過時効後の硬さ
が高く、100Hr後においてもHV400以上を満足
できることが分かる。
も、1000℃以下での加工においてHV400以上を
満足できることがわかる。図3の結果から、固溶化温度
が高く加工温度が低いほど室温から700℃までの高温
硬さが高くなることが分かる。この結果は、本発明の技
術思想を裏付けるものである。図4の結果から、固溶化
温度が高く加工温度が低いほど700℃過時効後の硬さ
が高く、100Hr後においてもHV400以上を満足
できることが分かる。
【0020】
【発明の効果】上記本発明にかかる組成範囲及び自動車
用エンジンバルブの製造方法によれば、フェース部の常
温硬さ並びに700℃までの硬さを大幅に向上でき、7
00℃に長時間晒されても軟化しにくいため、耐摩耗性
が大きく向上し、高コストであるNi基合金などを使用
せずとも、エンジンバルブの寿命向上や今後の燃焼温度
の高温化に対応できる。また、バルブ鍛造後の固溶化熱
処理を省略できるため、更に低コスト化が可能である。
また、請求項2の構成によれば、一般的に用いられるF
e基耐熱鋼で同様の効果があり、より低コスト化が可能
である。
用エンジンバルブの製造方法によれば、フェース部の常
温硬さ並びに700℃までの硬さを大幅に向上でき、7
00℃に長時間晒されても軟化しにくいため、耐摩耗性
が大きく向上し、高コストであるNi基合金などを使用
せずとも、エンジンバルブの寿命向上や今後の燃焼温度
の高温化に対応できる。また、バルブ鍛造後の固溶化熱
処理を省略できるため、更に低コスト化が可能である。
また、請求項2の構成によれば、一般的に用いられるF
e基耐熱鋼で同様の効果があり、より低コスト化が可能
である。
【図1】本発明の実施例におけるFe基耐熱鋼の固溶化
熱処理温度、加工温度と時効処理後の常温ビッカース硬
さの関係を示す線図
熱処理温度、加工温度と時効処理後の常温ビッカース硬
さの関係を示す線図
【図2】本発明の実施例における各種Fe基耐熱鋼の加
工温度と時効処理後の常温ビッカース硬さの関係を示す
線図
工温度と時効処理後の常温ビッカース硬さの関係を示す
線図
【図3】本発明の実施例におけるFe基耐熱鋼の固溶化
熱処理温度、加工温度と時効処理後の高温ビッカース硬
さの関係を示す線図
熱処理温度、加工温度と時効処理後の高温ビッカース硬
さの関係を示す線図
【図4】本発明の実施例におけるFe基耐熱鋼の固溶化
熱処理温度、加工温度と700℃過時効処理後の常温ビ
ッカース硬さの関係を示す線図
熱処理温度、加工温度と700℃過時効処理後の常温ビ
ッカース硬さの関係を示す線図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/58 C22C 38/58
Claims (2)
- 【請求項1】Fe基耐熱鋼として、重量%で、C:0.
2〜0.6%、Si:1.0%以下、Mn:1〜15
%、Ni:1〜15%、Cr:15〜25%、N:0.
2〜0.6%に加えて、Mo:3%以下、Nb:2%以
下、V:1%以下の1種又は2種以上を含有し、残部が
Fe及び不可避不純物であるFe基耐熱鋼からなる母材
を、1100〜1180℃で固溶化熱処理を施し、自動
車用エンジン吸排気バルブ形状の少なくとも傘部成形を
700〜1000℃で鍛造し、時効処理を施してバルブ
フェース部の硬さをHV400以上に高めることを特徴
とした自動車用エンジンバルブの製造方法 - 【請求項2】Fe基耐熱鋼として、重量%で、C:0.
45〜0.6%、Si:0.35%以下、Mn:8〜1
0%、Ni:1.5〜4.5%、Cr:20〜22%、
N:0.2〜0.5%を含有し、残部がFe及び不可避
不純物であるFe基耐熱鋼からなる母材を、1100〜
1180℃で固溶化熱処理を施し、自動車用エンジン吸
排気バルブ形状の少なくとも傘部成形を700〜100
0℃で鍛造し、時効処理を施してバルブフェース部の硬
さをHV400以上に高めることを特徴とした自動車用
エンジンバルブの製造方法
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JP2000140992A JP2001323323A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | 自動車用エンジンバルブの製造方法 |
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JP2000140992A JP2001323323A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | 自動車用エンジンバルブの製造方法 |
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