JP2001322698A - ラムネびん及びその開栓具 - Google Patents

ラムネびん及びその開栓具

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JP2001322698A JP2000141218A JP2000141218A JP2001322698A JP 2001322698 A JP2001322698 A JP 2001322698A JP 2000141218 A JP2000141218 A JP 2000141218A JP 2000141218 A JP2000141218 A JP 2000141218A JP 2001322698 A JP2001322698 A JP 2001322698A
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芳宏 大和
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開栓具によって、キャップをびんから容易に
取り外すことを可能とする。 【解決手段】 板状のフランジ部と、その片側に突出形
成された突起部とを有する開栓具において、フランジ部
の一部を折曲部とし、折曲部を下側に折り曲げて突起部
外周に係合できるようにする。突起部のみの外径はキャ
ップの注出口よりも小さく、折曲部を係合した突起部の
外径は注出口よりも大きくする。開栓時は折曲部を折り
曲げずに突起部を注出口に押し込む。キャップを取り除
くときは折曲部を折り曲げ突起部に係合した状態で突起
部を注出口に押し込めば、注出口が押し広げられてキャ
ップが破断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるラムネび
んのキャップの開栓、キャップの除去の双方に用いるこ
とのできる開栓具、更にはこの開栓具を装着したラムネ
びんに関する。
【0002】
【従来の技術】中央部に注出口が形成され、その裏側に
封緘用の封緘玉を有し、該封緘玉を押し下げることで開
栓する、いわゆるラムネびんのキャップが知られてい
る。このようなキャップは例えば、実開昭61−171
441、実開昭61−171442、実開昭61−17
1442などに開示されている。このようなキャップ
は、内容物を充填した後に、機械の強い力で打栓され
る。そして、炭酸飲料の内圧に耐えるように強固にびん
に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種のキャッ
プは、びんに堅固に固着しているため、内容物である炭
酸飲料を飲み終わった後にびんから取り外すことが困難
である。近年は資源の有効活用の見地から、びんのリタ
ーナブル化やリサイクルが求められている。上記の従来
のラムネびんにおいては、キャップをびんから取り除く
作業がきわめて煩雑であるので、びんをリターナブルび
んとして使用すること、又は、びんとキャップとを分別
してリサイクルを行うことが困難であった。
【0004】そこで、出願人は、キャップに弱化溝を設
け、注出口を押し広げられることでキャップが割れ、び
んから取り除くことのできるキャップを提案している。
【0005】本発明は、開栓具によって、キャップをび
んから容易に取り外すことを可能とし、びんをリターナ
ブルびんとして使用すること、又は、びんとキャップと
を分別してリサイクルを行い資源を有効利用することを
実現することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の〜の
特徴を備えたラムネびんの開栓具である。 板状のフランジ部と、その片側に突出形成された突
起部とを有する。 フランジ部の一部が折曲部となっている。 折曲部は突起部の根本付近に設けられた蝶番部によ
り折り曲げ可能にフランジ部本体と分離した部分を有す
る。 折曲部の下面及び突起部の外周面には係合部が設け
られており、折曲部を折り曲げ、これら係合部を相互に
係合することで、折曲部が突起部の外周面に係合する。 突起部の外径はラムネびんのキャップの注出口より
小さく、ラムネびんを開栓するときは折曲部を折り曲げ
ない状態で突起部を注出口に押し込み、注出口から封緘
玉を落下させる。 折曲部を折り曲げ突起部に係合した部分の外径はラ
ムネびんのキャップの注出口より大きく、キャップを取
り除くときは折曲部を折り曲げ突起部に係合した状態で
突起部を注出口に押し込み、キャップを割る。
【0007】この開栓具は、キャップを開栓するのみな
らず、キャップを取り除く器具にもなるので、消費者自
らがびんからキャップを取り除き、容易にびんとキャッ
プとを分別することができる。
【0008】開栓するときは折曲部を折り曲げない状態
で突起部を注出口に押し込み、注出口から封緘玉を落下
させるので、開栓時に誤ってキャップを割ってしまうお
それがない。キャップを取り除くときは、折曲部を折り
曲げた状態で突起部を注出口に押し込むことで、キャッ
プを割る。
【0009】本発明の開栓具はプラスチックにより全体
を一体成形できるので、安価かつ容易に製造できる。
【0010】フランジ部の外周付近から前記突起部を覆
うように筒状のスカート部を形成することができる。ス
カート部はフランジ部から容易に取り外しできるように
する。このようにすると、開栓具をキャップの上に装着
し、開栓具付きのラムネとして販売することができる。
このような包装状態において、開栓具の上方から押圧力
が作用しても、スカート部がキャップ上に支持されてい
るので、突起部が注出口に入り込み開栓されてしまうお
それがない。
【0011】
【発明の実施の形態】次ぎに、図面に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は実施例の開栓具1の上面図、図
2は開栓具1の側面図、図3は図1におけるAA線断面
図、図4は開栓具1の下面図、図5、6はスカート部を
取り除いた開栓具1の断面図、図7はキャップ20の上
面図、図8は図7におけるBB線断面図、図9は開栓具
1及びキャップ20を装着したびん30の説明図であ
る。
【0012】図1〜6に示す開栓具1は、ラムネびんの
キャップを開栓すると共に、キャップをびんから取り除
くための器具として使用できるものである。開栓具1は
フランジ部2、突起部5及びスカート部9などからな
り、全体がプラスチックで一体成形されている。
【0013】フランジ部2はフランジ部本体3と折曲部
4からなり、フランジ部本体3の中央下面には突起部5
が突出形成されている。折曲部4は、突起部5の根本付
近に設けられた蝶番部6により折り曲げ可能にフランジ
部本体3と分離した部分を有する。折曲部4の下面には
凸状の係合部7が、突起部5の外周面には凹溝状の係合
部8が設けられている。係合部7の頭部の外径は係合部
8の凹溝幅よりやや大きくなっており、折曲部4を折り
曲げ、これら係合部を相互に係合すると、係合部7の頭
部が係合部8の凹溝に密に嵌合し、図6に示すように、
折曲部4が突起部5の外周面に固定される。
【0014】開栓具1のフランジ部2の外周からは突起
部5を覆うように筒状のスカート部9が形成されてい
る。フランジ部2の外周とスカート部9の上端とは脆弱
な3箇所のブリッジ11により一体化されているので、
開栓具本体はスカート部9から容易に分離することがで
きる。スカート部9には指掛孔10が設けられている。
使用に際しての本体とスカート部の分離は、指掛孔10
に指をかけて本体とスカート部とを引き離すことで、容
易に行うことができる。
【0015】開栓具1は、例えば図7、8のキャップ2
0に適用される。キャップ20は、外筒体21、内筒体
22及び封緘玉23からなる。外筒体21は硬質のポリ
プロピレン製で、ほぼドーム形の全体形状をしている。
内周面ににはびん30の口部の外周に形成された突条2
7と係合する係合部26を有している。頂部中央には注
出口24が形成されている。注出口24の周壁は、注出
口の周囲から下方に向かって形成されおり、その下端外
周には内筒体22を結合するための突条28が形成され
ている。外筒体21の内面には、注出口24の付近から
外側方向に向かって弱化溝25が2本設けられている。
弱化溝25は断面がV字状をなした溝で、この部分が壊
れやすくなっている。
【0016】概略筒状をなす内筒体22は軟質のポリエ
チレン製で、その外周面はびん30の口部の内面に接触
して内容物をシールする。内筒体22の内周部分にはガ
ラス製の封緘玉23が包持される。封緘玉23は内容物
である炭酸飲料の内圧による上方に押し上げる力によっ
て内筒体22の内周部分に押圧され、気密性が保持され
ている。内筒体22の上部の内側に形成された突条29
が外筒体21の突条28と係合することで、内筒体22
が外筒体21に結合されている。しかし、外筒体と内筒
体の結合態様はこの例に限るものではなく、種々の態様
が可能である。
【0017】開栓具1の突起部5の外径(最大径D1)
はラムネびん30のキャップ20の注出口24の内径d
より小さく、開栓するときは、図5に示すように、折曲
部4を折り曲げない状態で突起部5を注出口24に押し
込み、注出口24から封緘玉を落下させる。突起部5の
外径(最大径D1)は注出口24の内径dより小さいの
で、このときキャップが割れることはない。
【0018】図6に示すように、折曲部4を下側に折り
曲げ、突起部5に折曲部4を係合した部分の外径(最大
径D2)はラムネびんのキャップ20の注出口24の内
径dより大きい。キャップ20をびん30から取り除く
ときは、図6に示すように、折曲部4を折り曲げ突起部
5に係合した状態で突起部5を注出口24に押し込む。
折曲部4を係合した部分の外径(最大径D2)は注出口
24の内径dより大きいので、注出口24が押し広げら
れ、弱化溝25から破壊が始まり、最後には外筒体21
が完全に破断する。このように外筒体21が割れた後、
内筒体22及び封緘玉23を取り除くことで、キャップ
20は完全にびん30から取り除かれる。
【0019】図9に示すように、開栓具1はびん30を
封緘するキャップ20の頂部に載せ、フィルム31で包
むなどして、ラムネびんに装着した状態で販売できる。
したがって、ラムネを購入した消費者自らが、容易にび
んからキャップを取り除き、びんとキャップとを分別す
ることができる。開栓具1をキャップ20上に装着した
包装状態において、開栓具1の上方から押圧力が作用し
ても、スカート部9の下端がキャップ20の上で支持さ
れているので、突起部5がキャップ20の注出口24に
入り込み、封緘玉23を押し下げて開栓してしまうおそ
れがない。
【0020】実施例の開栓具1は、本発明の一例にすぎ
ず、特許請求の範囲内において変更が可能であるのはも
ちろんである。例えば、係合部8の凹溝は凹穴やスリッ
トでもよい。また、逆に係合部7を凹状、係合部8を凹
状とする凹凸嵌合としてもよく、凹凸嵌合以外の公知の
係合手段を用いることも可能である。要は、折曲部を折
り曲げた場合、折曲部を突起部の外周面に一時的に固定
できればよいのである。フランジ部本体、折曲部、突起
部の形状も実施例に限らず、変更が可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明の開栓具は、キャップを開栓する
のみならず、キャップを取り除く器具にもなる。また、
開栓するときに誤ってキャップを破壊してしまうおそれ
がない。開栓具はラムネびんに装着した状態で販売でき
るので、消費者自らがびんからキャップを取り除き、容
易にびんとキャップとを分別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の開栓具1の上面図である。
【図2】開栓具1の側面図である。
【図3】図1におけるAA線断面図である。
【図4】開栓具1の下面図である。
【図5】スカート部を取り除いた開栓具1の断面図であ
る。
【図6】スカート部を取り除いた開栓具1の断面図であ
る。
【図7】キャップ20の上面図である。
【図8】図7におけるBB線断面図である。
【図9】開栓具1及びキャップ20を装着したびん30
の説明図である。
【符号の説明】
1 開栓具 2 フランジ部 3 フランジ部本体 4 折曲部 5 突起部 6 蝶番部 7 係合部 8 係合部 9 スカート部 10 指掛穴 11 ブリッジ 20 キャップ 21 外筒体 22 内筒体 23 封緘玉 24 注出口 25 弱化溝 26 係合部 27 突条 28 突条 29 突条 30 びん 31 フィルム
フロントページの続き Fターム(参考) 3E062 AA09 AB02 AC06 BA01 BB10 3E081 AA10 AA12 AB06 AC11 BB58 BB60 DD03 EE21 3E084 AA04 AA12 AB01 BA03 CA01 CB01 CB02 CC04 CC05 DA01 DB01 DB13 DC05 EA05 EC06 FA09 FC07 GA08 GB08 GB11 KB01 LA17 LB02 LB07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の〜の特徴を備えたラムネびんの
    開栓具である。 板状のフランジ部2と、その片側に突出形成された
    突起部5とを有する。 フランジ部2の一部が折曲部4となっている。 折曲部4は突起部5の根本付近に設けられた蝶番部
    6により折り曲げ可能にフランジ部本体3と分離した部
    分を有する。 折曲部4の下面及び突起部5の外周面には係合部
    7、8が設けられており、折曲部4を折り曲げ、これら
    係合部7、8を相互に係合することで、折曲部4が突起
    部5の外周面に係合する。 突起部5の外径(D1)はラムネびんのキャップ2
    0の注出口24の内径(d)より小さく、開栓するとき
    は折曲部4を折り曲げない状態で突起部5を注出口24
    に押し込み、注出口24から封緘玉23を落下させる。 折曲部4を折り曲げ突起部5に係合した部分の外径
    (D2)はラムネびんのキャップ20の注出口24の内
    径(d)より大きく、キャップ20を取り除くときは折
    曲部4を折り曲げ突起部5に係合した状態で突起部5を
    注出口24に押し込み、キャップ20を割る。
  2. 【請求項2】請求項1の開栓具において、前記フランジ
    部2の外周付近から前記突起部5を覆うように筒状のス
    カート部9を形成し、かつ、スカート部9を前記フラン
    ジ部2から取り外し可能としたことを特徴とする開栓具
  3. 【請求項3】びん口を封緘するキャップの頂部に請求項
    2の開栓具を装着したことを特徴とするラムネびん
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