JP2001322527A - 車両用乗員保護システム - Google Patents

車両用乗員保護システム

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JP2001322527A JP2000143781A JP2000143781A JP2001322527A JP 2001322527 A JP2001322527 A JP 2001322527A JP 2000143781 A JP2000143781 A JP 2000143781A JP 2000143781 A JP2000143781 A JP 2000143781A JP 2001322527 A JP2001322527 A JP 2001322527A
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Fumio Asakura
史生 浅倉
Akira Kondo
晶 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリアル通信バスに故障が生じても、シリア
ル通信バスの機能を有効に維持するようにした車両用乗
員保護システムを提供する。 【解決手段】 電源電圧切り替え回路12は、シリアル
通信バス40が基準線41をバッテリBaの+B端子と
ショートさせる故障を生じたとき、DC−DCコンバー
タ11bの直流電圧を電源信号線43に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用乗員保護シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用乗員保護システムおいて
は、特開平10−154992号公報にて示すようなエ
アバッグシステムがある。このエアバッグシステムは、
電子制御装置及び複数の点火回路を同一のシリアル通信
バスに接続して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記エアバ
ッグシステムによれば、電子制御装置は、その加速度セ
ンサの検出出力に基づき同一のシリアル通信バスを介し
てソフトウエアを用いて各点火回路を制御している。従
って、将来的に点火回路が増加しても、電子制御装置の
変更はソフトウエアの変更のみで済む。
【0004】しかし、上記エアバッグシステムでは、シ
リアル通信バスが、一本の基準線、及び電源線と信号線
とを重畳してなる一本の電源信号線からなる2線式バス
であるため、当該バスの一個所に故障(例えば、オープ
ン故障やショート故障)が生じても、エアバッグシステ
ム全体が再起不能となり、その結果、エアバッグシステ
ムとしての本来の役割が果たせないという不具合が生ず
る。
【0005】また、上述のように2線式であると否とに
かかわらず、各点火回路内で電源信号線及び基準線から
の各分岐線がショートすると、シリアル通信バス全体が
ショート故障を生じ、その結果、エアバッグシステム全
体が使用不能となる。
【0006】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、シリアル通信バスに故障が生じても、シリ
アル通信バスの機能を有効に維持するようにした車両用
乗員保護システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明に係る車両用乗員保護システ
ムは、車両の互いに異なる位置にて搭載された複数の乗
員保護機構、複数の加速度センサモジュール(20乃至
20c)、複数のスキブモジュール(30乃至30g)
及び電子制御装置(10)と、各加速度センサモジュー
ル、各スキブモジュール及び電子制御装置を接続してな
るシリアル通信バス(40)とを備える。
【0008】また、当該乗員保護システムでは、シリア
ル通信バスは、基準線(41)と、第1及び第2の電源
信号線(42、43)とを備えており、電子制御装置
は、基準線に接続した負側端子を有する直流電源(B
a)の正側端子からの出力電圧に基づき、第1直流電圧
及びこの第1直流電圧よりも高い第2直流電圧を形成す
る電圧形成手段(11a、11b)と、シリアル通信バ
スの正常状態にて電圧形成手段からの第1直流電圧を第
1及び第2の電源信号線に供給する電圧供給手段(1
2)とを備える。
【0009】複数の加速度センサモジュールは、それぞ
れ、車両の加速度を検出する加速度センサ(21)を有
し、基準線に接続された状態で第1及び第2の電源信号
線上の直流電圧を供給されて検出加速度を第1及び第2
の電源信号線に加速度データとして送出し、複数のスキ
ブモジュールは、それぞれ、基準線に接続された状態で
第1及び第2の電源信号線上の直流電圧を供給されて、
第1及び第2の電源信号線からの加速度データが車両の
衝突に対応するとき対応の乗員保護機構を作動させ、ま
た、電圧供給手段は、シリアル通信バスが第1及び第2
の電源信号線の一方を直流電源の正側端子とショートさ
せるか或いは基準線とショートさせる故障を生じたとき
電圧形成手段の第1直流電圧を第1及び第2の電源信号
線に供給する。
【0010】これにより、シリアル通信バスに上述のよ
うな故障が生じても、電圧供給手段により第1及び第2
の電源信号線の一方への直流電圧の供給が確保されるの
で、シリアル通信バスの上記故障が1個所の故障である
場合には、シリアル通信バスの機能を有効に維持でき、
その結果乗員保護システムの動作を正常に確保できる。
【0011】ここで、請求項2に記載の発明では、請求
項1に記載の発明において、電圧供給手段は、シリアル
通信バスが基準線を直流電源の正側端子にショートさせ
る故障を生じたとき、電圧形成手段の第2直流電圧を第
1及び第2の電源信号線に供給することを特徴とする。
【0012】これによっても、シリアル通信バスの機能
を有効に維持でき、その結果乗員保護システムの動作を
正常に確保できる。
【0013】また、請求項3に記載の発明に係る車両用
乗員保護システムは、車両の互いに異なる位置にて搭載
された複数の乗員保護機構、複数の加速度センサモジュ
ール(20乃至20c)、複数のスキブモジュール(3
0乃至30g)及び電子制御装置(10A)と、各加速
度センサモジュール、各スキブモジュール及び電子制御
装置を接続してなるシリアル通信バス(40)とを備え
る。
【0014】当該車両用乗員保護システムでは、シリア
ル通信バスは、基準線(41)と、第1及び第2の電源
信号線(42、43)とを備えており、電子制御装置
は、基準線に接続した負側端子を有する直流電源(B
a)の正側端子からの出力電圧に基づき交流電圧を形成
する電圧形成手段(18)と、この電圧形成手段からの
交流電圧を第1及び第2の変圧電圧に変圧する変圧手段
(19)と、この変圧手段からの第1変圧電圧を第1電
源信号線に供給する第1ヒューズ(F1)と、変圧手段
の第2変圧電圧を第2電源信号線に供給する第2ヒュー
ズ(F2)とを備える。
【0015】複数の加速度センサモジュールは、それぞ
れ、車両の加速度を検出する加速度センサ(21)を有
し、基準線に接続された状態で第1及び第2の電源信号
線上の交流電圧を供給されて検出加速度を第1及び第2
の電源信号線に加速度データとして送出し、複数のスキ
ブモジュールは、それぞれ、基準線に接続された状態で
第1電源信号線上の交流電圧を供給されて、第1及び第
2の電源信号線からの加速度データが車両の衝突に対応
するとき対応の乗員保護機構を作動させ、また、第1及
び第2のヒューズの一方は、これに対応する第1及び第
2の電源信号線の一方を基準線とショートさせる故障が
シリアル通信バスで生じたとき、当該故障に起因して一
方の電源信号線に流れる過電流により溶断する。
【0016】これにより、シリアル通信バスに上記故障
が生じることで一方の電源信号線に過電流が流れても、
当該電源信号線につながるヒューズが溶断する。ここ
で、残りのヒューズが溶断しないため、このヒューズを
通して変圧手段から対応の電源信号線に交流電圧の供給
が維持されるので、乗員保護システムで必要なシリアル
通信バスの機能を有効に確保でき、その結果乗員保護シ
ステムの動作を正常に確保できる。
【0017】ここで、請求項4に記載の発明では、請求
項1又は2に記載の発明において、シリアル通信バス
は、各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュール
の各々に対応する第1乃至第3の分岐線(44乃至4
6)を備えており、各複数のGセンサモジュール及びス
キブモジュールは、それぞれ、対応の第1分岐線を介し
て基準線と接続され、第2分岐線を介して第1電源信号
線から直流電圧及び加速度データを供給され、第3分岐
線を介して第2電源信号線から直流電圧及び加速度デー
タを供給され、また、第1分岐線或いは第2及び第3の
各分岐線には、抵抗(R)が直列に接続されていること
を特徴とする。
【0018】これにより、Gセンサモジュールやスキブ
モジュールのいずれかにおいて第1分岐線と第2及び第
3の分岐線の少なくとも一方とがショートしても、第1
分岐線中の抵抗が第1及び第2の電源信号線の一方と基
準線との間がショートすることなく正常な電位差でもっ
て正常に維持される。従って、請求項1又は2に記載の
発明の作用効果を達成できるのは勿論のこと、内部でシ
ョートを起こしたGセンサモジュールやスキブモジュー
ル以外のGセンサモジュール及びスキブモジュールは、
故障することなく、正常なシリアル通信バスの機能のも
とに、正常に動作できる。
【0019】また、請求項5に記載の発明では、請求項
1又は2に記載の発明において、シリアル通信バスは、
第1及び第2の電源信号線に代わる共通電源信号線(4
2)を、各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュ
ールの各々に対応して有し、各複数のGセンサモジュー
ル及びスキブモジュールは、それぞれ、対応の第2及び
第3の分岐線に代わる共通分岐線(46)を介して共通
電源信号線上の直流電圧及び加速度データを供給され、
また、第1分岐線或いは共通分岐線には、抵抗(R)が
直列に接続されていることを特徴とする。
【0020】これにより、請求項1又は2に記載の発明
とは異なり、第1及び第2の電源信号線に代えて共通電
源信号線を用い、かつ、第2及び第3の分岐線に代えて
共通分岐線を用いた場合には、第1及び第2の電源信号
線を用いる場合の作用効果は達成できないものの、請求
項4に記載の発明と同様に、内部でショートを起こした
Gセンサモジュールやスキブモジュール以外のGセンサ
モジュール及びスキブモジュールは、故障することな
く、正常なシリアル通信バスの機能のもとに、正常に動
作できる。
【0021】請求項6に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、シリアル通信バスは、各複数のGセ
ンサモジュール及びスキブモジュールの各々に対応する
第1乃至第3の分岐線(44乃至46)を備えており、
各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュールは、
それぞれ、対応の第1分岐線を介して基準線と接続さ
れ、第2分岐線を介して第1電源信号線から交流電圧及
び加速度データを供給され、第3分岐線を介して第2電
源信号線から交流電圧及び加速度データを供給され、ま
た、第1分岐線或いは第2及び第3の各分岐線には、抵
抗(R)が直列に接続されていることを特徴とする。
【0022】これにより、電源信号線に交流電圧を供給
する点で請求項4に記載の発明と異なるものの、当該発
明と実質的に同様の作用効果を達成できる。
【0023】また、請求項7に記載の発明では、請求項
3に記載の発明において、シリアル通信バスは、第1及
び第2の電源信号線に代わる共通電源信号線(42)
を、各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュール
の各々に対応して有し、各複数のGセンサモジュール及
びスキブモジュールは、それぞれ、対応の第2及び第3
の分岐線に代わる共通分岐線(46)を介して共通電源
信号線上の交流電圧及び加速度データを供給され、ま
た、第1分岐線或いは共通分岐線には、抵抗(R)が直
列に接続されていることを特徴とする。
【0024】これにより、電源信号線に交流電圧を供給
する点で請求項5に記載の発明と異なるものの、当該発
明と実質的に同様の作用効果を達成できる。
【0025】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1及び図2は本発明に係る乗用車用
エアバッグシステムの第1実施形態を示している。この
エアバッグシステムは、電子制御ユニット10(以下、
ECU10という)と、N個の加速度センサモジュール
(以下、Gセンサモジュールという)と、M個のスキブ
モジュールと、ECU10、各Gセンサモジュール及び
各スキブモジュールの間に接続したシリアル通信バス4
0とを備えている。
【0027】本第1実施形態では、N=4で、4個のG
センサモジュールとしてGセンサモジュール20乃至2
0cが採用されている。また、M=8で、8個のスキブ
モジュールとしてスキブモジュール30乃至30gが採
用されている。なお、N=1乃至N=4が、それぞれ、
Gセンサモジュール20乃至Gセンサモジュール20c
に対応する。また、M=1乃至M=8が、それぞれ、ス
キブモジュール30乃至スキブモジュール30gに対応
する。また、各スキブモジュール30乃至スキブモジュ
ール30gは、後述する車両の各配置位置における各エ
アバッグ機構をそれぞれ作動されるためのものである。
なお、各エアバッグ機構は、その作動により、そのエア
バッグを展開させる。
【0028】シリアル通信バス40は、基準線41と、
両電源信号線42、43とにより構成されている。基準
線41は、ECU10、Gセンサモジュール20乃至2
0c及びスキブモジュール30乃至30gの各構成素子
の基準端子に接続し、各構成素子の基準電位を統一す
る。本第1実施形態では、基準線41は、往復の各基準
線部41a、41bからなる。
【0029】両電源信号線42、43は、当該乗用車に
搭載のバッテリBからECU10を介し各Gセンサモジ
ュール20乃至20c及び各スキブモジュール30乃至
30gへ給電する。また、両電源信号線42、43は、
通常、電圧a(V)にあり、通信時には、デジタル信号
に応じて電圧を変化させる(図5参照)。電圧幅は、情
報の種類によって異なり、ダイアグ信号等は電圧範囲A
である(a−b)(V)であり、加速度データ等は電圧
範囲Bである(a−c)(V)であり、点火コマンド等
は電圧範囲Cである(a−d)(V)である。
【0030】ECU10は、当該乗用車の車室内前壁下
方にて床面左右中央部に設けられている(図1参照)。
このECU10は、図2にて示すごとく、DC−DCコ
ンバータ11a、11bと、電源電圧切り替え回路12
と、ドライバレシーバ13a乃至13cと、データ変換
回路14と、通信制御回路15と、衝突判定回路16と
により構成されている。
【0031】DC−DCコンバータ11aは、バッテリ
Baからその正側端子+B(以下、+B端子という)を
介し12(V)の直流電圧を受けて、この直流電圧を2
4(V)の直流電圧に変換する。また、DC−DCコン
バータ11bは、バッテリBaから+B端子を介し12
(V)の直流電圧を受けて、この直流電圧を36(V)
の直流電圧に変換する。
【0032】電源電圧切り替え回路12は、3つの常閉
型アナログスイッチ12a、12b、12cと、1つの
常開型アナログスイッチ12dを備えており、アナログ
スイッチ12bは、その一端にて、アナログスイッチ1
2aを介しDC−DCコンバータ11aの出力端子に接
続されるとともに、アナログスイッチ12dを介しDC
−DCコンバータ11bの出力端子に接続されている。
また、アナログスイッチ12cは、その一端にて、アナ
ログスイッチ12dを介しDC−DCコンバータ11b
の出力端子に接続されるとともに、アナログスイッチ1
2aを介しDC−DCコンバータ11aの出力端子に接
続されている。
【0033】各アナログスイッチ12a、12b、12
c、12dは、後述する切り替え判定回路12mにより
制御されてオン或いはオフする。アナログスイッチ12
aがオンでアナログスイッチ12dがオフのとき、アナ
ログスイッチ12bは、そのオンにより、DC−DCコ
ンバータ11aの出力電圧をアナログスイッチ12aを
通して受けてダイオード12e、各ドライバレシーバ1
3a乃至13c及び電源信号線43に供給する。また、
この供給は、アナログスイッチ12bのオフにより遮断
される。
【0034】また、アナログスイッチ12aがオンで両
アナログスイッチ12b、12dがオフのとき、アナロ
グスイッチ12cは、そのオンにより、DC−DCコン
バータ11aの出力電圧をアナログスイッチ12aを通
して受けてダイオード12f、各ドライバレシーバ13
a乃至13c及び電源信号線42に供給する。この供給
は、アナログスイッチ12cのオフにより遮断される。
また、アナログスイッチ12aがオフでアナログスイッ
チ12dがオンのとき、アナログスイッチ12cは、D
C−DCコンバータ11bの出力電圧をアナログスイッ
チ12dを通して受けてダイオード12f、各ドライバ
レシーバ13a乃至13c及び電源信号線42に供給す
る。この供給は、アナログスイッチ12cのオフにより
遮断される。
【0035】ダイオード12eは、そのカソードにて、
アナログスイッチ12bを介しアナログスイッチ12a
に接続されており、このダイオード12eのアノード
は、互いに直列接続した両抵抗12g、12hを通して
基準線41の基準線部41aに接続されている。
【0036】これにより、ダイオード12eは、アナロ
グスイッチ12bの出力電圧により導通し当該出力電圧
を両抵抗12g、12hに印加する。また、この印加
は、アナログスイッチ12bからの出力電圧の供給の停
止によるダイオード12eの非導通に伴い停止される。
両抵抗12g、12hは、ダイオード12eからの印加
電圧を分圧して、その共通端子から分圧電圧(以下、第
1分圧電圧という)としてA−D変換器12kに出力す
る。
【0037】一方、ダイオード12fは、そのカソード
にて、アナログスイッチ12cを介しアナログスイッチ
12dに接続されており、このダイオード12fのアノ
ードは、互いに直列接続した両抵抗12i、12jを通
して基準線部41bに接続されている。
【0038】これにより、ダイオード12fは、アナロ
グスイッチ12cの出力電圧により導通し当該出力電圧
を両抵抗12i、12jに印加する。また、この印加
は、アナログスイッチ12cからの出力電圧の供給の停
止によるダイオード12fの非導通に伴い停止される。
両抵抗12i、12jは、ダイオード12fからの印加
電圧を分圧して、その共通端子から分圧電圧(以下、第
2分圧電圧という)としてA−D変換器12kに出力す
る。
【0039】また、本第1実施形態では、ダイオード1
2eのアノードは、ECU10の出力端子17aを介し
電源信号線43に接続されており、ダイオード12fの
アノードは、ECU10の出力端子17bを介し電源信
号線42に接続されている。従って、各電源信号線4
2、43のオープン故障やショート故障が生ずると、E
CU10の出力端子17a、17bの電位が変動するた
め、これに伴い、上記第1或いは第2の分圧電圧が変動
する。なお、ECU10の各接地端子17c、17d
(バッテリBaの負側端子に対応)は、それぞれ、各基
準線部41a、41bに接続されている。
【0040】A−D変換器12kは、両抵抗12g、1
2hの共通端子からの第1分圧電圧をデジタル変換し第
1デジタル電圧として切り替え判定回路12mに出力
し、また、両抵抗12i、12jの共通端子からの第2
分圧電圧をデジタル変換し第2デジタル電圧として切り
替え判定回路12mに出力する。
【0041】切り替え判定回路12mは、図4にて示す
マップデータに従いA−D変換器12kの第1或いは第
2のデジタル電圧に基づき各アナログスイッチ12a乃
至12dのオン或いはオフを判定し、この判定結果に基
づき、各アナログスイッチ12a乃至12dの少なくと
も1つをオン或いはオフする。なお、シリアル通信バス
40が正常な場合或いはオープン故障の場合には、各ア
ナログスイッチ12a、12b、12cは共にオンさ
れ、アナログスイッチ12dがオフされる。
【0042】図4のマップデータは、シリアル通信バス
40の故障状態、各アナログスイッチ12a乃至12d
のオン或いはオフ、及びシリアル通信バス40の故障状
態における出力端子17a或いは17bへの供給電圧と
の関係を示す。このマップデータは切り替え判定回路1
2mに内蔵のメモリに予め記憶されている。
【0043】具体的には、切り替え判定回路12mにお
いて以下のように判定される。
【0044】(1)シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17a及びバッテリBaの+B端
子間ショートを生じた場合には、当該ショートが、上記
メモリのマップデータに応じてA−D変換器12kの第
1デジタル電圧に基づき判定される。この判定に基づ
き、出力端子17aに24(V)を供給するように、切
り替え判定回路12mにより両アナログスイッチ12
a、12cがオンされ、両アナログスイッチ12b、1
2dがオフされる。
【0045】(2)シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17b及びバッテリBaの+B端
子間ショートを生じた場合には、当該ショートが、上記
メモリのマップデータに応じてA−D変換器12kの第
2デジタル電圧に基づき判定される。この判定に基づ
き、出力端子17bに24(V)を供給するように、切
り替え判定回路12mにより両アナログスイッチ12
a、12bがオンされ、両アナログスイッチ12c、1
2dがオフされる。
【0046】(3)シリアル通信バス40の故障により
基準線41及び+B端子間ショートが生じた場合には、
当該ショートが、上記メモリのマップデータに応じてA
−D変換器12kの第1及び第2デジタル電圧に基づき
判定される。この判定に基づき、各出力端子17a、1
7bに36(V)を供給するように、切り替え判定回路
12mによりアナログスイッチ12aがオフされ、各ア
ナログスイッチ12b、12c、12dがオンされる。
【0047】(4)シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17aの接地ショートを生じた場
合には、当該ショートが、上記メモリのマップデータに
応じてA−D変換器12kの第1デジタル電圧に基づき
判定される。この判定に基づき、出力端子17aに24
(V)を供給するように、切り替え判定回路12mによ
り両アナログスイッチ12a、12cがオンされ、両ア
ナログスイッチ12b、12dがオフされる。
【0048】(5)シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17bの接地ショートを生じた場
合には、当該ショートが、上記メモリのマップデータに
応じてA−D変換器12kの第2デジタル電圧に基づき
判定される。この判定に基づき、出力端子17bに24
(V)を供給するように、切り替え判定回路12mによ
りアナログスイッチ12a、12bがオンされ、各アナ
ログスイッチ12c、12dがオフされる。
【0049】(6)シリアル通信バス40の故障により
基準線41の接地ショートを生じた場合には、当該ショ
ートが、上記メモリのマップデータに応じてA−D変換
器12kの第1及び第2デジタル電圧に基づき判定され
る。この判定に基づき、各出力端子17a、17bに2
4(V)を供給するように、切り替え判定回路12mに
よりアナログスイッチ12a、12b、12cがオンさ
れ、両アナログスイッチ12dがオフされる。
【0050】(7)シリアル通信バス40の故障により
両出力端子17a、17b間ショートを生じた場合に
は、当該ショートが、上記メモリのマップデータに応じ
てA−D変換器12kの第1及び第2デジタル電圧に基
づき判定される。この判定に基づき、各出力端子17
a、17bに24(V)を供給するように、切り替え判
定回路12mにより各アナログスイッチ12a、12
b、12cがオンされ、アナログスイッチ12dがオフ
される。
【0051】(8)シリアル通信バス40の故障により
出力端子17a及び基準線41間ショートを生じた場合
には、当該ショートが、上記メモリのマップデータに応
じてA−D変換器12kの第1デジタル電圧に基づき判
定される。この判定に基づき、出力端子17bに24
(V)を供給するように、切り替え判定回路12mによ
り両アナログスイッチ12a、12cがオンされ、両ア
ナログスイッチ12b、12dがオフされる。
【0052】(9)シリアル通信バス40の故障により
出力端子17b及び基準線41間ショートを生じた場合
には、当該ショートが、上記メモリのマップデータに応
じてA−D変換器12kの第2デジタル電圧に基づき判
定される。この判定に基づき、出力端子17bに24
(V)を供給するように、切り替え判定回路12mによ
り両アナログスイッチ12a、12bがオンされ、両ア
ナログスイッチ12c、12dがオフされる。
【0053】各ドライバレシーバ13a乃至13cは、
ECU10の両出力端子17a、17bとデータ変換回
路14と間に接続されてインターフェース回路としての
機能を果たす。ドライバレシーバ13aは、図5にて示
す電圧範囲Aの信号(ダイアグ信号等)をデータ変換回
路14と両電源信号線42、43との間で送受信する。
ドライバレシーバ13bは、図5にて示す電圧範囲Bの
信号(加速度データ等)をデータ変換回路14と両電源
信号線42、43との間で送受信する。また、ドライバ
レシーバ13cは、図5にて示す電圧範囲Cの信号(点
火コマンド等)をデータ変換回路14と両電源信号線4
2、43との間で送受信する。
【0054】データ変換回路14は、通信制御回路15
と各ドライバレシーバ13a乃至13cとの間に接続さ
れており、このデータ変換回路14は、受信に関して
は、各ドライバレシーバ13a乃至13cからの出力デ
ータの符号を適切に変換して通信制御回路15に出力す
るとともに当該出力データのビットエラーの検査をも行
う。また、当該データ変換回路14は、送信に関して
は、通信制御回路15からの出力のアドレスとコマンド
に基づき、検査ビットを付加したメッセージを生成して
各ドライバレシーバ13a乃至13cのいずれかに出力
する。
【0055】通信制御回路15は、データ変換回路14
と衝突判定回路16との間に接続されており、この通信
制御回路15は、両電源信号線42、43に接続されて
いる各Gセンサモジュール20乃至20cに対し、デー
タ変換回路14及び各ドライバレシーバ13a乃至13
cを介し加速度データの要求、自己診断の要求及び点火
コマンドを両電源信号線42、43に送信する。そし
て、上記各要求に対し両電源信号線42、43を通して
応答があれば、当該通信制御回路15は、各ドライバレ
シーバ13a乃至13c及びデータ変換回路14を通し
て当該応答を受信して、エアバッグシステムの全体の通
信を制御する。
【0056】また、通信制御回路15は、データ変換回
路14を介し入力される加速度データを衝突判定回路1
6に出力し、この衝突判定回路16からの当該乗用車の
衝突有りのデータ及び衝突形態の情報を受けとり、点火
コマンドを生成し、データ変換回路14に出力する。通
信制御回路15は主たる素子としてマイクロコンピュー
タを有しており、このマイクロコンピュータでもって、
図12乃至図15にて示すフローチャートに従いプログ
ラムを実行し、通信制御回路15における上記処理がな
される。また、当該マイクロコンピュータのメモリに
は、各Gセンサモジュール20乃至20c及び各スキブ
モジュール30乃至30gを特定する各物理アドレス、
論理アドレス、展開属性及び状態情報が予め記憶されて
いる(図7及び図10参照)。
【0057】衝突判定回路16はマイクロコンピュータ
からなるもので、この衝突判定回路16は、両電源信号
線42、43、ドライバレシーバ13b及び通信制御回
路15を介してGセンサモジュール20乃至20cの少
なくとも1つから送信された加速度デジタルデータをと
り込んで、当該データをもとに当該乗用車の衝突の有無
を判定し、また、衝突との判定時にはどのような衝突形
態なのかをも図7及び図10のデータに基づき判定し、
この判定データを通信制御回路15、データ変換回路1
4及びドライバレシーバ13cを通して両電源信号線4
2、43に送出する。本実施形態では、図7の各展開属
性及び図10の各データは、各スキブモジュールの乗用
車に対する配置位置に応じた加速度特性を考慮して設定
されている。
【0058】両Gセンサモジュール20、20aは、図
1にて示すごとく、当該乗用車のフロント側ボンネット
内前部左右にそれぞれ装着されている。両Gセンサモジ
ュール20b、20cは、当該乗用車の車室内床面の左
右にそれぞれ装着されている。
【0059】各Gセンサモジュール20乃至20cは、
それぞれ、図2及び図3にて示すごとく、両ダイオード
D1、D2と、モジュール本体Mgとにより構成されて
いる。モジュール本体Mgは、加速度センサ21(以
下、Gセンサ21という)と、A−D変換器22と、通
信制御回路23と、データ変換回路24と、両ドライバ
レシーバ25、26とを備えており、このモジュール本
体Mgは、そのGセンサ21の検出加速度を、ECU1
0の要求に応じて、A−D変換器22によりデジタル変
換し、通信制御回路23、データ変換回路24及び両ド
ライバレシーバ25、26のいずれか及び両ダイオード
D1、D2のいずれかを通して電源信号線42或いは4
3にメッセージとして送信する。但し、ダイオードD1
は、そのアノードにて、電源信号線42に接続され、ダ
イオードD2は、そのアノードにて、電源信号線43に
接続されている。また、両ダイオードD1、D2は、そ
の各カソードにて、モジュール本体Mgの両ドライバレ
シーバ25、26に接続されている。また、全てのGセ
ンサモジュール20乃至20cのモジュール本体Mgが
同時に送信すると、電源信号線42、43上で送信信号
が衝突するため、各モジュール本体Mgがタイミングを
異にして送信を行うようになっている。
【0060】ここで、各Gセンサモジュール20乃至2
0cのGセンサ21は、当該乗用車に対する各Gセンサ
モジュール20乃至20cの配設位置で生ずる加速度を
それぞれ検出する。A−D変換器22は、Gセンサ21
の検出加速度をデジタル変換して加速度デジタルデータ
として通信制御回路23に出力する。通信制御回路23
は、ECU10の要求に応じて作動を行うもので、この
通信制御回路23は、基本的には、加速度デジタルデー
タを送出すること、及び自己診断を行いその結果を送出
することを行う。
【0061】この通信制御回路23は、主たる構成素子
として、マイクロコンピュータを備えており、このマイ
クロコンピュータが通信制御回路23における上記各送
出のタイミングの制御及び当該各送出を図16乃至図1
8にて示すフローチャートに従いプログラムを実行する
ことで行う。当該マイクロコンピュータのメモリ(図8
参照)のメモリ領域には、図8にて示す各物理アドレス
が予め記憶されている。なお、当該メモリには、これを
有するGセンサモジュール内でのみ使用する論理アドレ
スを記憶する他のメモリ領域が設けられている。
【0062】データ変換回路24は、図2のデータ変換
回路14と実質的に同様の処理を行う。両ドライバレシ
ーバ25、26も、図2のドライバレシーバと実質的に
同様の処理を行う。なお、点火コマンドの送受信は行わ
ないので、ドライバレシーバ13cに対応するドライバ
レシーバは不要である。
【0063】スキブモジュール30乃至30gは、図2
及び図4にて示すごとく、両ダイオードD3、D4と、
モジュール本体Msとにより構成されている。ダイオー
ドD3は、そのアノードにて、電源信号線42に接続さ
れ、ダイオードD4は、そのアノードにて、電源信号線
43に接続されている。また、両ダイオードD3、D4
は、その各カソードにて、モジュール本体Msの各ドラ
イバレシーバ31、32、33に接続されている。
【0064】モジュール本体Msは、各ドライバレシー
バ31乃至33と、両データ変換回路34、35と、通
信制御回路36と、加速度レベル判定回路37と、両常
開型点火スイッチ38、39と、スキブ39aとを備え
ている。各ドライバレシーバ31乃至33は、図2の各
ドライバレシーバ13a乃至13cとそれぞれ同様であ
る。
【0065】両データ変換回路34、35は、図2のデ
ータ変換回路14と同様であるが、データ変換回路34
は、通信制御回路36と各ドライバレシーバ31、3
2、33との間に接続され、データ変換回路35は、加
速度レベル判定回路37とドライバレシーバ33との間
に接続されている。
【0066】通信制御回路36は、ECU10からのド
ライバレシーバ32、両ダイオードD3、D4及びデー
タ変換回路34を介する点火コマンドに応じて点火スイ
ッチ38をオンする機能と、自己診断コマンドに応じて
自己診断を行いこの診断結果を送出する機能を有する。
通信制御回路36は、その主たる構成素子として、マイ
クロコンピュータを備えており、このマイクロコンピュ
ータでもって、図19乃至図22にて示すフローチャー
トに従い、プログラムを実行し、通信制御回路36にお
ける上記送出のタイミングの制御及び当該送出を行う。
【0067】また、通信制御回路36のマイクロコンピ
ュータのメモリのメモリ領域には、図9にて示すような
物理アドレスが予め記憶されている。さらに、当該メモ
リには、当該スキブモジュールでのみ使用する論理アド
レス及びエアバッグの展開属性(図10参照)を記憶す
るための他のメモリ領域が確保されている。なお、図1
0において、「0」はエアバッグの非展開を表し、
「1」はエアバッグの展開を表す。
【0068】加速度レベル判定回路37は、データ変換
回路35から加速度デジタルデータのみを受けて、この
データの値が所定加速度レベルを超えたとき、点火スイ
ッチ39をオンする。
【0069】このように構成した通信制御回路36で
は、スキブ39aを駆動するには、両点火スイッチ3
8、39が共にオンする。また、点火スイッチ38は、
ECU10からの点火コマンドに応じてオンされ、点火
スイッチ39は、両電源信号線42、43のいずれかに
流れている加速度デジタルデータが加速度レベル判定回
路37により読み取られて所定加速度レベルを超えたと
きにオンする。このようにスキブ39aの駆動は2つの
独立した系統によって行われるので、仮に片方の系統が
故障してその点火スイッチがオンしても、スキブ39a
がその駆動により点火されることはない。
【0070】なお、スキブモジュール30は、当該乗用
車の助手席用エアバッグ機構を作動させ、スキブモジュ
ール30a当該乗用車の運転席用エアバッグ機構を作動
させ、各スキブモジュール30b、30dは当該乗用車
の左側の前後席用サイドエアバッグ機構をそれぞれ作動
させ、各スキブモジュール30c、30gは当該乗用車
の右側の前後席用サイドエアバッグ機構をそれぞれ作動
させ、スキブモジュール30fは当該乗用車の左側カー
テンエアバッグ機構を作動させ、また、スキブモジュー
ル30gは当該乗用車の右側カーテンエアバッグ機構を
作動させる。
【0071】次に、本第1実施形態における通信ルール
について説明する。この通信ルールはマスター/スレー
ブ方式とする。エアバッグシステムは、1つのマスター
と複数のスレーブとを有しており、スレーブはマスター
からの要求がない限り作動しない。従って、スレーブ同
士が勝手に通信することはないが、各スレーブは、特に
マスターからの要求がなくても、両電源信号線42、4
3上の信号を全て監視する。マスターからの要求は、特
定のスレーブを指定でき、またスレーブを特定せずに要
求を発信できる。本エアバッグシステムでは、マスター
はECU10であり、各スレーブは、各Gセンサモジュ
ール20乃至20c及び各スキブモジュール30乃至3
0gである。
【0072】また、当該エアバッグシステムでは、マス
ターが各スレーブを特定するために3種類のアドレス、
即ち、物理アドレス、論理アドレス及び展開属性を使用
する。物理アドレスは、各Gセンサモジュール20乃至
20cや各スキブモジュール30乃至30g等の各スレ
ーブが部品工場で製造される段階で付けられるアドレス
で、エアバッグシステムの立ち上げ時に論理アドレスを
設定するために使用される。各物理アドレスは、スレー
ブ毎に相互に全て異なっている。なお、各物理アドレス
は、モジュールの種類や取り付け位置により規格化され
ることが望ましい。
【0073】論理アドレスは、エアバッグシステムの通
常モード時にスレーブを特定するために使用されるアド
レスである。エアバッグシステム内でのみ識別できれば
よいので、一般的に、物理アドレスよりも情報量は少な
くなる。通常モード時に物理アドレスを使用しない目的
は通信効率を向上させるためである。
【0074】展開属性は、それぞれのエアバッグ展開可
能なスキブモジュールに対し設定されるもので、この展
開属性は乗用車のどのような衝突形態のときに展開すべ
きかを指定する情報であって、衝突形態に応じて、1回
の点火コマンドにより複数のスキブを点火することを目
的とする(図10参照)。なお、各衝突形態1乃至P
は、乗用車の衝突部位(各スキブモジュールの配置位
置)に応じた加速度の大小や伝達速度及びエアバッグ
(各スキブモジュールに対応の各エアバッグ機構のエア
バッグ)の展開度合い等を特定する。
【0075】マスターであるECU10の通信制御回路
15には、予め個々のスキブモジュールと各衝突形態1
乃至Pとの関係を表す展開属性(図10参照)がフォー
マットデータとして予め記憶されている。そして、マス
ターは、初期作動時に、その情報をスレーブに転送す
る。これに伴い、スキブモジュールであるスレーブは、
その情報を記憶しておき、この記憶情報を、マスターか
ら点火コマンドと共に送られてくる衝突形態情報と照合
し、そのスキブを駆動するか否かを決定する。物理アド
レスとの一致を避けるため、例えば、物理アドレスの先
頭ビットは1にし、展開属性の先頭ビットは0にする。
【0076】次に、本第1実施形態におけるメッセージ
フォーマットについて説明する。基本的に1回の送信で
送り出されるメッセージは、アドレス、データ領域、検
査ビットで構成されるが、詳細な部分は、マスターから
スレーブへの通信とスレーブからマスターへの通信とで
若干異なる(図11参照)。
【0077】図11にて示すようなマスターからスレー
ブへのメッセージは、宛先アドレス、データ領域及び検
査ビットで構成される。宛先アドレスは、メッセージを
送る先の論理アドレスとする。また、ブロードキャスト
通信により、全スレーブを指定することも可能である。
データ領域は、先頭がコマンドでその後にデータが続
く。検査ビットは、両電源信号線42、43のいずれか
上でビット誤りが生じてもその誤りを検出し、誤作動を
防止するための冗長ビットである。スレーブからマスタ
ーへのメッセージは、発信元アドレス、データ及び検査
ビットで構成される。データは、加速度デジタルデータ
や自己診断結果等、マスターからの要求で異なる。
【0078】以上のように構成した本第1実施形態の作
動を、初期モード、通常モード及び点火モードに分けて
説明する。
【0079】シリアル通信バス40が正常である場合に
は、初期モードに先立ち、切り替え判定回路12mの判
定に基づき各アナログスイッチ12a、12b、12c
がオンしアナログスイッチ12dがオフしている。この
ため、DC−DCコンバータ11aは、バッテリBaか
らの12(V)の直流電圧を24(V)の直流電圧に変
換して、両アナログスイッチ12a、12bを通して各
ドライバレシーバ13a乃至13cに印加するとともに
電源信号線43に印加し、当該24(V)の直流電圧を
両アナログスイッチ12a、12cを通して各ドライバ
レシーバ13a乃至13cに印加するとともに電源信号
線43に印加している。なお、DC−DCコンバータ1
1bは、バッテリBaからの12(V)の直流電圧を3
6(V)の直流電圧に変換して、アナログスイッチ12
dに印加している。
【0080】(1)初期モード このような状態において、図12、図13、図16、図
19、図20及び図23に基づき、ECU10、各Gセ
ンサモジュール20乃至20c及び各スキブモジュール
30乃至30gの初期動作としての初期モードについて
説明する。
【0081】まず、マスターであるECU10の通信制
御回路15は、図12のステップ100にて、n=1と
初期化し、ステップ101にてメッセージn1(図23
参照)をデータ変換回路14及びドライバレシーバ11
を通して電源信号線42に送出する。メッセージn1
は、図24にて示すように、論理アドレス、物理アドレ
ス、データ変換回路で付加される検査ビットから構成さ
れる。
【0082】各スレーブである各Gセンサモジュールの
通信制御回路23は、そのマイクロコンピュータによ
り、図16のステップ200において、上記送出メッセ
ージn1に基づきYESと判定して当該メッセージを受
信し、ステップ201にて、メッセージに含まれている
物理アドレスと自分の物理アドレスとを照合する。一致
すれば、通信制御回路23のマイクロコンピュータは、
ステップ202にて、当該メッセージの論理アドレスを
メモリ領域に書き込み、ステップ203にて、論理アド
レス設定が正常に行われたことをマスターに知らせるた
めメッセージn1’(図23、図24参照)をデータ変
換回路24及びドライバレシーバ25を通して電源信号
線42に送信する。一致しなければ、無視する。
【0083】マスターの通信制御回路15のマイクロコ
ンピュータは、上記送信メッセージn1’に基づき、ス
テップ102にてYESとの判定のもと、メッセージn
1’を受信し、アドレス設定が正常に行われたことを確
認した後、もしもそのスレーブが展開可能なスレーブ
(スキブモジュール)であれば、ステップ103にてY
ESとの判定をし、展開属性を設定するため、メッセー
ジn2(図23、図24参照)をステップ104にて上
述と同様に電源信号線42に送信する。なお、上記メッ
セージn1及びメッセージn2は、それぞれ、論理アド
レス設定用及び展開属性設定用である。
【0084】スレーブとしての各スキブモジュールの通
信制御回路36は、ステップ200乃至203の処理と
同様に、図19の両ステップ300乃至305の処理
後、ステップ306にて、メッセージn2に含まれてい
る展開属性をメモリに格納し、メッセージn2’(=メ
ッセージn1’)をステップ307にて、上述と同様に
電源信号線42に送信する。メッセージn2は、他のス
レーブも受信しているが、展開属性はどの物理アドレス
とも一致しないため無視される。
【0085】ついで、ECU10の通信制御回路15の
マイクロコンピュータが、図12のステップ105に
て、上記メッセージメッセージn2’の受信のもとYE
Sと判定して、ステップ107にてn=n+1=2と更
新し、以下、n>N+Mとなるまで、残りのスレーブに
つき上記初期手順処理が繰り返される。
【0086】全てのスレーブについて行い、ステップ1
08にてYESとの判定がなされると、ステップ109
で状態情報が1のスレーブがあるか判定される。この判
定は、ステップ105でNOとの判定のときステップ1
06で状態情報が1と設定されていることに基づきなさ
れる。ステップ109でYESとの判定のときは、ステ
ップ110においてエアバッグシステムのシステム構成
に異常があることが警告される。以上により、初期モー
ドが終了する。
【0087】(2)通常モード 次に、図14、図15、図17、図18及び図25を参
照して、ECU10、各Gセンサモジュール20乃至2
0c及び各スキブモジュール30乃至30gの通常動作
である通常モードについて説明する。図25は、通常モ
ードにおけるECU10の通信制御回路15及び各Gセ
ンサモジュールの通信制御回路23の送信タイミングを
示す。
【0088】マスターの通信制御回路15は、そのマイ
クロコンピュータにより、図14のステップ111に
て、n=1及びフラグf=0とセットした後、ステップ
112にて、タイマをリセット始動してその計時を開始
させ、ステップ113にて、ブロードキャスト通信で加
速度データ要求コマンドを電源信号線42に送信する。
なお、f=0は自己診断用信号を送信しないことを表
す。
【0089】通信制御回路15では、そのマイクロコン
ピュータにより、ステップ114において電源信号線4
2から加速度データが受け取られ、ステップ115にお
いて、加速度データ受け取り終了が判定される。このス
テップ115における判定がNOとなる場合には、ステ
ップ114の処理がステップ115でYESとの判定が
なされるまで繰り返される。
【0090】その後、衝突判定回路16から通信制御回
路15に対し点火指示があったかがステップ116で判
定される。点火指示がないためにステップ116におけ
る判定がNOとなると、ステップ117(図15参照)
にて、f=0に基づきYESと判定され、ステップ11
8にて、nに対応するスレーブに自己診断コマンドが電
源信号線42を通して送信され、ステップ119にて、
f=1とセットされる。
【0091】上記タイマの計時時間がT0秒を経過する
と、ステップ120の判定がYESとなり、ステップ1
12以後の処理が同様に繰り返される。その後、ステッ
プ117において、f=1に基づきNOとの判定がなさ
れると、ステップ121において、nに対応するスレー
ブの自己診断結果が受け取られる。この自己診断結果に
異常があれば、ステップ122における判定がYESと
なり、ステップ123にて、警告表示(例えば、警告ラ
ンプの点灯)される。
【0092】一方、ステップ122の判定がNOとなる
と、ステップ124において、f=0とセットされ、ス
テップ125において、n=M+Nか否かが判定され
る。n=M+Nでなければ、ステップ125の判定がN
Oとなり、ステップ126でn=n+1と加算更新され
る。この処理は、ステップ125でYESとの判定がな
されるまで繰り返される。なお、当該ステップ125で
YESとの判定がなされると、ステップ127におい
て、n=1とセットされる。
【0093】また、点火指示があるためにステップ11
6における判定がYESになると、ステップ128で点
火コマンドがブロードキャスト通信で電源信号線42に
送信され、ステップ129でフラグf=0とセットされ
る。
【0094】Gセンサモジュールの通信制御回路23
は、そのマイクロコンピュータにより、図17のステッ
プ204において、自己診断フラグd、最後フラグd1
及び加速度データ送出フラグeを共に0とセットし、ス
テップ205において、電源信号線42上の信号(点火
コマンド以外の信号)を受信する。ついで、d=0であ
ることから、ステップ206における判定がNOとな
り、ステップ205での受信信号に、メッセージの論理
アドレス=nか又はブロードキャスト通信の信号があれ
ば、ステップ207においてYESと判定される。な
お、d1=1は、自分のスレーブが最後であることを表
し、e=1は、自分のスレーブが加速度データを送出済
みであることを表す。
【0095】ついで、図18のステップ208におい
て、ステップ205での受信信号に加速度データ要求コ
マンドがなければ、NOと判定され、ステップ209に
て、ステップ205での受信信号に自己診断コマンドが
あれば、YESと判定される。そして、ステップ210
において、自己診断が開始され、ステップ211にてd
=1とセットされ、ステップ212において、e=0に
基づきNOと判定される。一方、現段階にて、e=1で
あれば、ステップ212における判定がYESとなり、
ステップ213においてd1=1とセットされる。
【0096】一方、上記ステップ208において、ステ
ップ205での受信信号に加速度データ要求コマンドが
あれば、YESと判定され、ステップ214において、
加速度データがサンプリング処理される。然る後、現在
のGセンサモジュールが先頭のもの(Gセンサモジュー
ル20)であれば、n=1であることから、ステップ2
15における判定がYESとなる。
【0097】一方、ステップ215における判定がNO
となるときには、ステップ216において、電源信号線
42上の信号が通信制御回路23によりそのマイクロコ
ンピュータでもって受信される。現段階にてメッセージ
の論理アドレス=n−1でなければ、ステップ217に
おける判定がNOとなり、ステップ216、217を通
る処理が、メッセージの論理アドレス=n−1となるま
で繰り返される。ここで、ステップ217でのYESと
の判定は現在のGセンサモジュールに対応するnとなっ
たことを意味する。
【0098】ステップ217の処理後、ステップ214
でサンプリング済みの加速度データが符号化されて電源
信号線42に送信される。そして、ステップ219でe
=1とした後、ステップ220において、d=1及びd
1=1か否かが判定される。ここで、d=1及びd1=
1であれば、ステップ220における判定がYESとな
り、ステップ221にて、ステップ210での自己診断
結果が通信制御回路23によりそのマイクロコンピュー
タでもって電源信号線42に送信される。その後、ステ
ップ222において、d=0とセットされる。なお、ス
テップ220でNOと判定されるときには、両ステップ
221、222の処理がスキップされる。
【0099】上述のようにステップ206においてNO
と判定された後、ステップ207の判定がNOとなる場
合には、ステップ223において、論理アドレス1乃至
nのいずれが論理アドレスaとして通信制御回路23の
マイクロコンピュータのメモリに格納され、ステップ2
24においてe=0とセットされる。
【0100】また、上述のようにステップ205の処理
がされた後、ステップ206の判定がYESになる場合
には、ステップ225において、メッセージの論理アド
レス=aか否かが判定される。ここで、論理アドレスa
であれば、ステップ225における判定がYESとな
り、ステップ226において通信制御回路23によりそ
のマイクロコンピュータでもって自己診断結果を電源信
号線42に送信する。ついで、ステップ227において
d=0とセットされる。
【0101】上記通常モードを図25に基づき要約して
説明すると、マスターであるECU10がその通信制御
回路15によりブロードキャスト通信で加速度要求コマ
ンドを送信すると、各Gセンサモジュールはこの送信コ
マンドを受けて加速度データのサンプリングを行い論理
アドレス順にサンプリングした加速度データ(デジタル
データ)として送信する。
【0102】マスターは、全ての加速度データの受信が
完了した後、論理アドレスnをもつ特定のスレーブに自
己診断コマンドを送信する。指定されたスレーブは、自
己診断を実行し、自己診断結果送信待ちの状態に入る。
これに平行してマスターは再びブロードキャスト通信で
加速度データ要求コマンドを送信する。Gセンサモジュ
ールはまた同じように論理アドレス順にサンプリングし
た加速度データを送信する。自己診断を要求されたスレ
ーブは最後のGセンサモジュールが送信した後に自己診
断結果を送信する。
【0103】マスターがブロードキャスト通信で加速度
データ要求コマンドを開始してから再び加速度データ要
求コマンドを送信するまでを1サイクル(図25参照)
とし、マスター又は各スレーブが送信し次の送信がある
までの時間間隔をフレームということとする。1サイク
ルは、GセンサモジュールがN個あるからN+2のフレ
ームによって構成される。加速度データ要求コマンドを
フレーム0とすれば、自己診断の要求と結果の送信はフ
レームN+1で行うこととなる。1サイクルの時間間隔
はT0秒固定する。T0は加速度の必要周波数帯域幅に
よって決まる。 (3)点火モード 次に、当該乗用車の衝突検知からスキブの点火に至るま
での動作を点火モードとして図21、図22及び図26
を参照して説明する。
【0104】スキブモジュールの通信制御回路36は、
そのマイクロコンピュータにより、図21のステップ3
08において自己診断フラグd=0とセットする。つい
で、ステップ309において、電源信号線42上の信号
が通信制御回路36によりそのマイクロコンピュータで
もって受信される。現段階では、d=0であるから、ス
テップ310においてNOとの判定がなされ、ステップ
311において、電源信号線42上の信号中のメッセー
ジの論理アドレスがmであるか電源信号線42上の信号
がブロードキャスト通信の信号を含めば、YESと判定
される。
【0105】然る後、ステップ312において、電源信
号線42上の信号中の信号電圧は点火レベルにあるか否
かが判定される。ここで、当該信号電圧が点火レベルに
なければ、ステップ313において、電源信号線42上
の信号中に自己診断コマンドがあるか否かが判定され
る。そして、ステップ313における判定がYESとな
れば、ステップ314において、通信制御回路36のマ
イクロコンピュータが自己診断を開始する。そして、ス
テップ315においてd=1とセットされる。
【0106】上述のようにステップ310でのNOとの
判定後、ステップ311の判定がNOとなると、ステッ
プ316において、論理アドレス1乃至nのいずれかが
論理アドレスaとして通信制御回路36のマイクロコン
ピュータのメモリに格納される。
【0107】また、上述のようにステップ309の処理
をした後、ステップ310での判定がYESとなる場合
には、ステップ317において、メッセージの論理アド
レス=aか否かが判定される。ここで、ステップ317
での判定がYESとなる場合には、ステップ318で電
源信号線42上に信号があるかが判定され、なければ、
当該ステップ318での判定がNOとなり、ステップ3
19において、通信制御回路36がそのマイクロコンピ
ュータにより自己診断結果を電源信号線42に送信す
る。なお、ステップ319の処理後、ステップ320に
おいてd=0とセットされる。
【0108】また、上述のようにステップ311でYE
Sとの判定がなされた後、ステップ312における判定
がYESとなる場合には、ステップ321において、電
源信号線42上の信号中に点火コマンドがあるか否かが
判定される。ここで、点火コマンドがあることでステッ
プ321での判定がYESとなると、ステップ322に
おいて、電源信号線42上の信号に含まれるメッセージ
中の衝突形態が、通信制御回路36のマイクロコンピュ
ータのメモリ内の展開属性と照合される。一方、ステッ
プ321での判定がNOとなる場合には、ステップ32
2の処理をすることなくステップ309の処理に戻る。
【0109】上記ステップ322での照合の結果、衝突
形態がエアバッグを展開すべき衝突形態であるか否かが
ステップ323で判定される。そして、ステップ324
において、点火スイッチ38が通信制御回路36により
そのマイクロコンピュータでもってオンされる。
【0110】一方、通信制御回路36の加速度レベル判
定回路37が電源信号線42からドライバレシーバ33
及びデータ変換回路35を通して加速度データを入力さ
れると、加速度レベル判定回路37は、加速度データの
レベルが当該乗用車の衝突を表す加速度レベルに一致す
るか否かを判定する。そして、この判定が一致との判定
であれば、点火スイッチ39が加速度レベル判定回路3
7によりオンされる。以上のように両点火スイッチ3
8、39が共にオンすると、スキブ39aが点火されて
対応のエアバッグ機構のエアバッグを展開する。
【0111】上記点火モードを図26に基づき要約して
説明すると、マスターの衝突判定回路16は各Gセンサ
モジュールから送られてくる加速度データを解析し、当
該乗用車の衝突の有無を判定し、衝突があった場合には
どのような衝突形態かを示すデータを任意のタイミング
で通信制御回路15に出力する。通信制御回路15は、
そのマイクロコンピュータにより、当該衝突形態を表す
データを受け取っても基本的なサイクルやフレームの枠
組みを変えることなく、加速度データの受け取りを継続
し、点火コマンドの送出をフレームN+1で行う。
【0112】ここで、点火コマンドを含むメッセージは
衝突形態を示す情報をも含むため、このメッセージを受
け取ったスキブモジュールの通信制御回路36は、その
マイクロコンピュータにより、信号電圧が点火レベル
(電圧範囲C)か否かの判定を行い、コマンドは点火コ
マンドか否かを判定し、点火コマンドであれば衝突形態
と当該マイクロコンピュータのメモリ内の展開属性とを
照合し、展開すべき衝突形態であったとき点火スイッチ
38をオンする。
【0113】また、スキブモジュールの加速度レベル判
定回路37は、電源信号線42上の加速度データをドラ
イバレシーバ33及びデータ変換回路37を通して読み
込み、この加速度データのレベルが、当該乗用車の衝突
を表す所定レベるを超えていれば、点火スイッチ39を
オンする。このようにして両点火スイッチ38、39が
共にオンしたときスキブ39aが点火される。
【0114】これにより、本第1実施形態では、エアバ
ッグシステムにおいてどのような単一故障が発生して
も、当該エアバッグシステムのスキブのいずれにおいて
も誤点火を確実に防止してエアバッグ機構の誤作動を防
止し得るものである。
【0115】また、上述のように各スキブモジュールに
対応する各衝突形態1乃至Pに基づきエアバッグ機構の
エアバッグ展開状態が制御されるので、当該乗用車に対
する各スキブモジュールの配置部位で生ずる加速度に応
じたアバッグ機構のエアバッグ展開状態の確保が可能と
なる。
【0116】(4)(シリアル通信バスの故障モード) 以上のような初期モード、通常モード或いは点火モード
において、シリアル通信バス40に故障が生じた場合の
動作について説明する。
【0117】両電源信号線42、43の一方がオープン
故障した場合には、正常な電源信号線にダイオードを介
し接続した両抵抗12g、12h或いは12i、12j
の共通端子には、正常な分圧電圧が生じている。このた
め、当該分圧電圧に対するA−D変換器12kの出力電
圧も正常となっている。従って、各アナログスイッチ1
2a乃至12cはオンのままである。よって、正常な電
源信号線には、DC−DCコンバータ11aの出力電圧
が供給されているから、特に支障はない。
【0118】また、基準線41はECU10で終端接続
されているから、途中で基準線41が断線しても、各G
センサモジュール及び各スキブモジュールの接地電位は
正常に維持されるから特に支障はない。従って、上述し
た初期モード、通常モード或いは点火モードの動作は支
障なくなされ得る。
【0119】また、シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17a及びバッテリBaの+B端
子間ショートを生じた場合には、出力端子17aの電位
が+B端子の電圧である12(V)に低下する。これに
伴い、両抵抗12g、12hの共通端子からの第1分圧
電圧も低下し、A−D変換器12kからのの第1デジタ
ル電圧も同様に低下する。従って、切り替え判定回路1
2mは、このように低下した第1デジタル電圧に応じ
て、上記マップデータに基づき両アナログスイッチ12
a、12cをオンし両アナログスイッチ12b、12d
をオフするように判定し、これら判定出力をそれぞれ各
アナログスイッチ12a乃至12dに付与する。このた
め、両アナログスイッチ12a、12cがオン両アナロ
グスイッチ12b、12dがオフする。
【0120】これにより、DC−DCコンバータ11a
の出力電圧が両アナログスイッチ12a、12cを通り
電源信号線42に供給される。よって、上述のようにE
CU10の出力端子17a及びバッテリBaの+B端子
間ショートが生じても、電源信号線42にDC−DCコ
ンバータ11aの出力電圧を供給することで、上述した
初期モード、通常モード或いは点火モードの動作を支障
なく確保できる。
【0121】また、シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17b及びバッテリBaの+B端
子間ショートを生じた場合には、出力端子17bの電位
が+B端子の電圧である12(V)に低下する。これに
伴い、両抵抗12i、12jの共通端子からの第2分圧
電圧も低下し、A−D変換器12kからのの第2デジタ
ル電圧も同様に低下する。従って、切り替え判定回路1
2mは、このように低下した第2デジタル電圧に応じ
て、上記マップデータに基づき両アナログスイッチ12
a、12bをオンし両アナログスイッチ12c、12d
をオフするように判定し、これら判定出力をそれぞれ各
アナログスイッチ12a乃至12dに付与する。このた
め、両アナログスイッチ12a、12bがオン両アナロ
グスイッチ12c、12dがオフする。
【0122】これにより、DC−DCコンバータ11a
の出力電圧が両アナログスイッチ12a、12bを通り
電源信号線43に供給される。よって、上述のようにE
CU10の出力端子17b及びバッテリBaの+B端子
間ショートが生じても、電源信号線43にDC−DCコ
ンバータ11aの出力電圧を供給することで、上述した
初期モード、通常モード或いは点火モードの動作を支障
なく確保できる。
【0123】また、シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17aが接地ショートを生じた場
合には、ダイオード12eのアノードがほぼ接地電位に
なる。これに伴い、両抵抗12g、12hの共通端子か
らの第1分圧電圧がほぼ接地電位になり、A−D変換器
12kの第1デジタル電圧もほぼゼロ電圧になる。
【0124】このため、このように零電圧になった第1
デジタル電圧に応じて、切り替え判定回路12mは、上
記マップデータに基づき、両アナログスイッチ12a、
12cをオンし、両アナログスイッチ12b、12dを
オフするように判定する。従って、上述した出力端子1
7aと+B端子間ショートの場合と同様にDC−DCコ
ンバータ11aの出力電圧が両アナログスイッチ12
a、12cのオンのもと電源信号線42に供給される。
【0125】よって、上述のようにECU10の出力端
子17aの接地ショートが生じても、電源信号線42に
DC−DCコンバータ11aの出力電圧を供給すること
で、上述した初期モード、通常モード或いは点火モード
の動作を支障なく確保できる。
【0126】また、シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17bが接地ショートを生じた場
合には、ダイオード12fのアノードがほぼ接地電位に
なる。これに伴い、両抵抗12i、12jの共通端子か
らの第2分圧電圧がほぼ接地電位になり、A−D変換器
12kの第2デジタル電圧もほぼ零電圧になる。
【0127】このため、このように零電圧になった第2
デジタル電圧に応じて、切り替え判定回路12mは、上
記マップデータに基づき、両アナログスイッチ12a、
12bをオンし、両アナログスイッチ12c、12dを
オフするように判定する。従って、上述した出力端子1
7bと+B端子間ショートの場合と同様にDC−DCコ
ンバータ11aの出力電圧が両アナログスイッチ12
a、12bのオンのもと電源信号線43に供給される。
【0128】よって、上述のようにECU10の出力端
子17bの接地ショートが生じても、電源信号線43に
DC−DCコンバータ11aの出力電圧を供給すること
で、上述した初期モード、通常モード或いは点火モード
の動作を支障なく確保できる。
【0129】また、シリアル通信バス40の故障により
ECU10の出力端子17a及び基準線41間ショート
が生じた場合には、ダイオード12eのアノードがほぼ
基準線41の基準電位になる。これに伴い、両抵抗12
e、12gの共通端子からの第1分圧電圧が基準線41
のほぼ基準電位になり、A−D変換器12kの第1デジ
タル電圧もほぼ基準電圧になる。
【0130】このため、このように基準電圧になった第
1デジタル電圧に応じて、切り替え判定回路12mは、
上記マップデータに基づき、両アナログスイッチ12
a、12cをオンし、両アナログスイッチ12b、12
dをオフするように判定する。従って、上述した出力端
子17aの接地の場合と同様にDC−DCコンバータ1
1aの出力電圧が両アナログスイッチ12a、12cの
オンのもと電源信号線42に供給される。
【0131】よって、上述のようにECU10の出力端
子17a及び基準線41間ショートが生じても、電源信
号線42にDC−DCコンバータ11aの出力電圧を供
給することで、上述した初期モード、通常モード或いは
点火モードの動作を支障なく確保できる。
【0132】また、シリアル通信バス40の故障により
出力端子17b及び基準線41間ショートを生じた場合
には、ダイオード12fのアノードがほぼ基準線41の
基準電位になる。これに伴い、両抵抗12i、12jの
共通端子からの第2分圧電圧が基準線41のほぼ基準電
位になり、A−D変換器12kの第2デジタル電圧もほ
ぼ基準電圧になる。
【0133】このため、このように基準電圧になった第
2デジタル電圧に応じて、切り替え判定回路12mは、
上記マップデータに基づき、両アナログスイッチ12
a、12bをオンし、両アナログスイッチ12c、12
dをオフするように判定する。従って、上述した出力端
子17bの接地の場合と同様にDC−DCコンバータ1
1aの出力電圧が両アナログスイッチ12a、12bの
オンのもと電源信号線43に供給される。
【0134】よって、上述のようにECU10の出力端
子17b及び基準線41間ショートが生じても、電源信
号線43にDC−DCコンバータ11aの出力電圧を供
給することで、上述した初期モード、通常モード或いは
点火モードの動作を支障なく確保できる。
【0135】また、シリアル通信バス40の故障により
基準線41及び+B端子間ショートが生じた場合には、
基準線41の電位が+B端子の電圧である12(V)に
上昇する。このため、両抵抗12g、12hの共通端子
からの第1分圧電圧及び両抵抗12i、12jの共通端
子からの第2分圧電圧、ひいては、A−D変換器12m
の第1及び第2のデジタル電圧は共に上昇する。
【0136】従って、切り替え判定回路12mは、上記
マップデータに基づきアナログスイッチ12aをオフし
各アナログスイッチ12b、12c、12dをオンする
ように判定する。このため、DC−DCコンバータ11
bの出力電圧が、両アナログスイッチ12d、12bを
通して電源信号線43に供給されるとともに、両アナロ
グスイッチ12d、12cを通して電源信号線42に供
給される。
【0137】よって、上述のように基準線41及び+B
端子間ショートが生じても、両電源信号線42、43に
DC−DCコンバータ11bの出力電圧(36(V))
を供給することで、各電源信号線42、43が基準線4
1に対し24(V)の電圧を印加されていることとな
り、その結果、上述した初期モード、通常モード或いは
点火モードの動作を支障なく確保できる。
【0138】また、シリアル通信バス40の故障により
両出力端子17a、17b間ショートを生じた場合又は
基準線41の接地ショートを生じた場合には、両抵抗1
2g、12hの第1分圧電圧及び両抵抗12i、12j
の第2分圧電圧は、共に、正常の場合と同様に維持され
る。このため、切り替え判定回路12mが、各アナログ
スイッチ12a、12b、12cをオンしアナログスイ
ッチ12dをオフするように判定する。従って、アナロ
グスイッチ12dのオフのもと、DC−DCコンバータ
11aの出力電圧が、両アナログスイッチ12a、12
bのオンのもと、電源信号線43に供給され、両アナロ
グスイッチ12a、12dのオンのもと、電源信号線4
2に供給される。
【0139】よって、上述のように両出力端子17a、
17b間ショート又は基準線41の接地ショートが生じ
ても、両電源信号線42、43にDC−DCコンバータ
11aの出力電圧(24(V))を供給することで、上
述した初期モード、通常モード或いは点火モードの動作
を支障なく確保できる。
【0140】以上により、上述のような各ショートのい
ずれかがシリアル通信バス40の故障により生じても、
電源電圧切り替え回路12により両電源信号線42、4
3の少なくとも一方への供給直流電圧が確保されるの
で、当該ショートがシリアル通信バス40の1個所の故
障に起因する場合には、エアバッグシステムに必要な初
期モード、通常モード或いは点火モードでの正常な動作
を維持できる。
【0141】ここで、各Gセンサモジュール20乃至2
0cでは、両ダイオードD1、D2がその各カソードに
て接続されているため、これら両ダイオードD1、D2
は、相互間で、逆流阻止の役割を果たす。また、各スキ
ブモジュール30乃至30gでは、両ダイオードD3、
D4がその各カソードにて接続されているため、これら
両ダイオードD3、D4は、相互間で、逆流阻止の役割
を果たす。
【0142】また、基準線41では、その往復の各基準
線部41a、41bがECU10の各基準端子17c、
17dにそれぞれ接続されているから、基準線41がそ
の一部にて断線しても、各Gセンサモジュール20乃至
20c及び各スキブモジュール30乃至30gは、両基
準線部41a、41bのいずれかにより、ECU10の
基準端子17c、17dのいずれかに接続されている。
従って、各Gセンサモジュール20乃至20c及び各ス
キブモジュール30乃至30gの基準線41に対する接
続状態は、基準線41の一部の断線とはかかわりなく、
確実に維持されるので、上記初期モード、通常モード及
び点火モードの動作は確実になされ得る。 (第2実施形態)本発明の第2実施形態を図27及び図
28に基づいて説明する。この第2実施形態では、EC
U10Aが、上記第1実施形態にて述べたECU10に
代えて採用されている。当該ECU10Aは、上記EC
U10において、両DC−DCコンバータ11a、11
b及び電源電圧切り替え回路12に代えて、DC−AC
コンバータ18、変圧器19及び両ヒューズF1、F2
を採用した構成となっている。
【0143】DC−ACコンバータ18は、バッテリB
aからその+B端子を通して出力される直流電圧を交流
電圧に変換し変圧器19に印加する。変圧器19は、一
次側巻線19aと、両二次側巻線19b、19cとを備
えている。この変圧器19は、一次側巻線19aにて、
DC−ACコンバータ18からの交流電圧を受けて、こ
の交流電圧を変圧し、両二次側巻線19b、19cから
交流の変圧電圧を発生する。なお、一次側巻線19aは
その負側端子にて基準線41に接続されており、両二次
側巻線19b、19cの各負側端子は相互に接続されて
いる。また、変圧器19の変圧比は、例えば、1であ
る。
【0144】ヒューズF1は、変圧器19の二次側巻線
19bの正側端子とECU10Aの出力端子17a(E
CU10の出力端子17aに相当)に接続されており、
このヒューズF1は、二次側巻線19bからの変圧電圧
を電源信号線43に印加する。また、ヒューズF2は、
変圧器19の二次側巻線19cの正側端子とECU10
Aの出力端子17b(ECU10の出力端子17bに相
当)に接続されており、このヒューズF2は、二次側巻
線19cからの変圧電圧を電源信号線42に印加する。
本第2実施形態では、両ヒューズF1、F2の各溶断容
量は、各電源信号線43、42に過電流を流さないよう
に設定されている。
【0145】また、本第2実施形態では、各ドライバレ
シーバ13a乃至13cは、上記第1実施形態とは異な
り、バッテリBから直接給電されている。また、各Gセ
ンサモジュール20乃至20cの各ダイオードD1、D
2は、各電源信号線43、42上の変圧電圧を整流して
モジュール本体Mgに電源電圧として入力する。また、
各スキブモジュール30乃至30gの各ダイオードD
3、D4は、各電源信号線43、42上の変圧電圧を整
流してモジュール本体Msに電源電圧として入力する。
その他構成は上記第1実施形態と同様である。
【0146】このように構成した本第2実施形態におい
て、シリアル通信バス40の故障によりECU10Aの
各出力端子17a、17bの少なくとも一方或いは基準
線41がオープン故障した場合、各出力端子17a、1
7b、17cの1つが+B端子とショートした場合、各
出力端子17a、17b、17cの1つが接地ショート
した場合、或いは両出力端子17a、17b間ショート
が生じた場合には、各電源信号線42、43には過電流
が流れない。従って、両ヒューズF1、F2のいずれも
溶断しない。よって、上記第1実施形態にて述べた初期
モード、通常モード或いは点火モードの動作に特に支障
はない。
【0147】一方、シリアル通信バス40の故障により
ECU10Aの出力端子17a及び基準端子17cとの
間にショートが生じた場合には、電源信号線43に過電
流が流れる。このため、ヒューズF1が溶断するが、ヒ
ューズF2は正常である。
【0148】従って、変圧器19の二次側巻線19cか
らの変圧電圧は、電源信号線42に正常に印加されたま
まである。このため、出力端子17a及び接地端子17
cとの間にショートが生じても、電源信号線42上の変
圧電圧に基づき、上記第1実施形態にて述べた初期モー
ド、通常モード或いは点火モードの動作が正常に確保さ
れ得る。
【0149】また、シリアル通信バス40の故障により
ECU10Aの出力端子17b及び基準端子17cとの
間にショートが生じた場合には、電源信号線42に過電
流が流れる。このため、ヒューズF2が溶断するが、ヒ
ューズF1は正常である。
【0150】従って、変圧器19の二次側巻線19bか
らの変圧電圧は、電源信号線43に正常に印加されたま
まである。このため、出力端子17b及び接地端子17
cとの間にショートが生じても、電源信号線43上の変
圧電圧に基づき、上記第1実施形態にて述べた初期モー
ド、通常モード或いは点火モードの動作が正常に確保さ
れ得る。
【0151】以上より、上述のような各ショートのいず
れかがシリアル通信バス40の故障により生じても、ヒ
ューズF1及びヒューズF2のいずれかが溶断するのみ
故、当該ショートがシリアル通信バス40の1個所の故
障に起因する場合には、エアバッグシステムに必要な初
期モード、通常モード或いは点火モードでの正常な動作
を維持できる。なお、電源信号線に過電流が流れても、
当該電源信号線に接続してなるヒューズの溶断により瞬
時にこの電源信号線がエアバッグシステムから切り離さ
れるため、エアバッグシステムの安全は確保される。 (第3実施形態)図29は、本発明の第3実施形態を示
している。この第3実施形態では、上記第1実施形態に
て述べたシリアル通信バス40が、基準線41及び両電
源信号線42、43の他に、各スキブモジュール30乃
至30g及び各Gセンサモジュール20乃至20c毎
に、3本の分岐線44、45及び46を備えている。そ
して、各Gセンサモジュール20乃至20c毎に、分岐
線44は、モジュール本体Mgと基準線41との間に接
続され、分岐線45は、ダイオードD1のアノードと電
源信号線43との間に接続され、また、分岐線46は、
ダイオードD2のアノードと電源信号線42との間に接
続されている。
【0152】また、各スキブモジュール30乃至30g
毎に、分岐線44は、モジュール本体Msと基準線41
との間に接続され、分岐線45は、ダイオードD3のア
ノードと電源信号線43との間に接続され、また、分岐
線46は、ダイオードD4のアノードと電源信号線42
との間に接続されている。
【0153】また、各Gセンサモジュール20乃至20
c毎及び各スキブモジュール30乃至30g毎に、抵抗
Rが分岐線44の中間部位に直列に介装接続されてい
る。その他の構成は上記第1或いは第2の実施形態と同
様である。
【0154】このように構成した本第3実施形態では、
当該乗用車の衝突或いはエアバッグの展開に伴い、例え
ば、Gセンサモジュール20の両ダイオードD1、D2
の各カソードがモジュール本体Mg内において分岐線4
4との間で線間ショート故障を生じても、或いはスキブ
モジュール30の両ダイオードD3、D4の各カソード
がモジュール本体Ms内において分岐線44との間で線
間ショート故障を生じても、分岐線44の中間部位に抵
抗Rが直列接続されているため、電源信号線43と基準
線41との間及び電源信号線42と基準線41との間の
各電位差は適正に確保される。従って、Gセンサモジュ
ール20或いはスキブモジュール30が上記衝突やエア
バッグの展開で使用不能となっても、残りのGセンサモ
ジュール及び各スキブモジュールは使用不能となること
なく正常に維持され得る。その結果、その後に当該乗用
車が衝突しても、正常なGセンサモジュール及び各スキ
ブモジュールでもってエアバッグシステムの本来の動作
を確保できる。以上のような作用効果は、Gセンサモジ
ュール20、スキブモジュール30以外のGセンサモジ
ュールやスキブモジュールで上記線間ショート故障を生
じても、同様に確保できる。
【0155】なお、上記第3実施形態では、各Gセンサ
モジュール毎及び各スキブモジュール毎に、抵抗Rが分
岐線44の中間部位に直列に介装接続されているが、こ
れに代えて、例えば、抵抗Rを二つ準備し、これら各抵
抗Rを各分岐線45、46の中間部位に直列に介装接続
しても、上記第3実施形態と同様の作用効果を達成えき
る。 (第4実施形態)図30は、本発明の第4実施形態を示
している。この第4実施形態では、上記第3実施形態に
て述べた各ダイオードD1、D2、D3、D3、各分岐
線45及び電源信号線43が廃止されている。そして、
各分岐線46は、対応のモジュール本体Mg或いはMs
と電源信号線42との間に接続されている。その他の構
成は上記第3実施形態と同様である。
【0156】このように構成した本第4実施形態では、
当該乗用車の衝突或いはエアバッグの展開に伴い、例え
ば、Gセンサモジュール20において、両分岐線46、
44がモジュール本体Mg内にて線間ショート故障を生
じても、分岐線44の中間部位に抵抗Rが直列接続され
ているため、電源信号線42と基準線41との間の電位
差は適正に確保される。従って、Gセンサモジュール2
0又はスキブモジュール30が上記衝突やエアバッグの
展開で使用不能となっても、残りのGセンサモジュール
及び各スキブモジュールは使用不能となることなく正常
に維持され得る。その結果、その後に当該乗用車が衝突
しても、電源信号線43のない状態において、正常なG
センサモジュール及び各スキブモジュールでもってエア
バッグシステムの本来の動作を確保できる。以上のよう
な作用効果は、Gセンサモジュール20、スキブモジュ
ール30以外のGセンサモジュールやスキブモジュール
で上記線間ショート故障を生じても、同様に確保でき
る。
【0157】なお、本発明の実施にあたり、上記第3或
いは第4の実施形態は、上記第1実施形態に限ることな
く、上記第2実施形態において適用してもよい。
【0158】また、本発明の実施にあたり、バッテリB
aの出力電圧は12(V)に限ることなく適宜変更して
もよく、これに伴い、各DC−DCコンバータ11a、
11bの出力電圧も変更してもよい。
【0159】また、本発明の実施にあたり、乗用車用エ
アバッグシステムに限ることなく、当該乗用車のシート
のベルトテンショナー等の乗員保護システムや車両用乗
員保護システムに本発明を適用してもよい。
【0160】また、本発明の実施にあたっては、Gセン
サモジュールやスキブモジュールの数は、上記実施形態
にて述べた数に限定する必要はなく、適宜変更してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアバッグシステムが乗用車に設
けられた第1実施形態を示す模式的平面図である。
【図2】上記エアバッグシステムのブロック図である。
【図3】図2の各Gセンサモジュールの構成を示す詳細
ブロック図である。
【図4】各スキブモジュールの構成を示す詳細ブロック
図である。
【図5】各電圧範囲A乃至Cの波形図である。
【図6】図2の切り替え判定回路の判定に必要なマップ
データを示す図表である。
【図7】ECU10の通信制御回路のマイクロコンピュ
ータのメモリに予め記憶した各スレーブに対応する物理
アドレス、論理アドレス、展開属性及び状態情報を示す
図である。
【図8】各Gセンサモジュールの通信制御回路のマイク
ロコンピュータのメモリに記憶した物理アドレス及び論
理アドレスを示す図である。
【図9】各スキブモジュールの通信制御回路のマイクロ
コンピュータのメモリに記憶した物理アドレス、論理ア
ドレス及び展開属性を示す図である。
【図10】上記展開属性のフォーマットを、各スキブモ
ジュールと各衝突形態1乃至Pとの関係で表す図表であ
る。
【図11】マスターからスレーブへのメッセージ及びス
レーブからマスターへのメッセージの構成を示す図であ
る。
【図12】ECU10の通信制御回路のマイクロコンピ
ュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図13】ECU10の通信制御回路のマイクロコンピ
ュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図14】ECU10の通信制御回路のマイクロコンピ
ュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図15】ECU10の通信制御回路のマイクロコンピ
ュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図16】各Gセンサモジュールの通信制御回路のマイ
クロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部で
ある。
【図17】各Gセンサモジュールの通信制御回路のマイ
クロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部で
ある。
【図18】各Gセンサモジュールの通信制御回路のマイ
クロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部で
ある。
【図19】各スキブモジュールの通信制御回路のマイク
ロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部であ
る。
【図20】各スキブモジュールの通信制御回路のマイク
ロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部であ
る。
【図21】各スキブモジュールの通信制御回路のマイク
ロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部であ
る。
【図22】各スキブモジュールの通信制御回路のマイク
ロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部であ
る。
【図23】論理アドレスnに対応するスレーブにおける
マスター及びスレーブのメッセージのやりとりを示すタ
イミングチャートでる。
【図24】メッセージn1、n2、n1’、n2’の構
成を示す図である。
【図25】通常モードにおけるECU10及び各Gセン
サモジュールの間のフレーム毎のデータのやりとりを示
すタイミングチャートである。
【図26】点火モードにおけるECU10及び各Gセン
サモジュールの間のフレーム毎のデータのやりとりを示
すタイミングチャートである。
【図27】本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図28】上記第2実施形態におけるシリアル通信バス
の故障状態に応じて生ずるヒューズの溶断及び非溶断を
示す図表である。
【図29】本発明の第3実施形態を示す要部ブロック図
である。
【図30】本発明の第4実施形態を示す要部ブロック図
である。
【符号の説明】
10、10A…ECU、11a、11b…DC−DCコ
ンバータ、12…電源電圧切り替え回路、20乃至20
c…Gセンサモジュール、21…加速度センサ、30乃
至30g…スキブモジュール、39a…スキブ、40…
シリアル通信バス、41…基準線、42、43…電源信
号線、44乃至46…分岐線、F1、F2…ヒューズ、
R…抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅倉 史生 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 近藤 晶 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA13 AA14 EE25 EE43 FF16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の互いに異なる位置にて搭載された
    複数の乗員保護機構、複数の加速度センサモジュール
    (20乃至20c)、複数のスキブモジュール(30乃
    至30g)及び電子制御装置(10)と、前記各加速度
    センサモジュール、前記各スキブモジュール及び前記電
    子制御装置を接続してなるシリアル通信バス(40)と
    を備える車両用乗員保護システムであって、 前記シリアル通信バスは、基準線(41)と、第1及び
    第2の電源信号線(42、43)とを備えており、 前記電子制御装置は、前記基準線に接続した負側端子を
    有する直流電源(Ba)の正側端子からの出力電圧に基
    づき、第1直流電圧及びこの第1直流電圧よりも高い第
    2直流電圧を形成する電圧形成手段(11a、11b)
    と、 前記シリアル通信バスの正常状態にて前記電圧形成手段
    からの第1直流電圧を前記第1及び第2の電源信号線に
    供給する電圧供給手段(12)とを備え、 前記複数の加速度センサモジュールは、それぞれ、車両
    の加速度を検出する加速度センサ(21)を有し、前記
    基準線に接続された状態で前記第1及び第2の電源信号
    線上の直流電圧を供給されて前記検出加速度を前記第1
    及び第2の電源信号線に加速度データとして送出し、 前記複数のスキブモジュールは、それぞれ、前記基準線
    に接続された状態で前記第1及び第2の電源信号線上の
    直流電圧を供給されて、前記第1及び第2の電源信号線
    からの前記加速度データが車両の衝突に対応するとき対
    応の乗員保護機構を作動させ、 また、前記電圧供給手段は、前記シリアル通信バスが前
    記第1及び第2の電源信号線の一方を前記直流電源の正
    側端子とショートさせるか或いは前記基準線とショート
    させる故障を生じたとき前記電圧形成手段の第1直流電
    圧を前記第1及び第2の電源信号線に供給するようにし
    た車両用乗員保護システム。
  2. 【請求項2】 前記電圧供給手段は、前記シリアル通信
    バスが前記基準線を前記直流電源の正側端子にショート
    させる故障を生じたとき、前記電圧形成手段の第2直流
    電圧を前記第1及び第2の電源信号線に供給することを
    特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護システム。
  3. 【請求項3】 車両の互いに異なる位置にて搭載された
    複数の乗員保護機構、複数の加速度センサモジュール
    (20乃至20c)、複数のスキブモジュール(30乃
    至30g)及び電子制御装置(10A)と、前記各加速
    度センサモジュール、前記各スキブモジュール及び前記
    電子制御装置を接続してなるシリアル通信バス(40)
    とを備える車両用乗員保護システムであって、 前記シリアル通信バスは、基準線(41)と、第1及び
    第2の電源信号線(42、43)とを備えており、 前記電子制御装置は、前記基準線に接続した負側端子を
    有する直流電源(Ba)の正側端子からの出力電圧に基
    づき交流電圧を形成する電圧形成手段(18)と、 この電圧形成手段からの交流電圧を第1及び第2の変圧
    電圧に変圧する変圧手段(19)と、 この変圧手段からの第1変圧電圧を前記第1電源信号線
    に供給する第1ヒューズ(F1)と、 前記変圧手段の第2変圧電圧を前記第2電源信号線に供
    給する第2ヒューズ(F2)とを備え、 前記複数の加速度センサモジュールは、それぞれ、車両
    の加速度を検出する加速度センサ(21)を有し、前記
    基準線に接続された状態で前記第1及び第2の電源信号
    線上の交流電圧を供給されて前記検出加速度を前記第1
    及び第2の電源信号線に加速度データとして送出し、 前記複数のスキブモジュールは、それぞれ、前記基準線
    に接続された状態で前記第1電源信号線上の交流電圧を
    供給されて、前記第1及び第2の電源信号線からの前記
    加速度データが車両の衝突に対応するとき対応の乗員保
    護機構を作動させ、 また、前記第1及び第2のヒューズの一方は、これに対
    応する前記第1及び第2の電源信号線の一方を前記基準
    線とショートさせる故障が前記シリアル通信バスで生じ
    たとき、当該故障に起因して一方の電源信号線に流れる
    過電流により溶断するようにした車両用乗員保護システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記シリアル通信バスは、前記各複数の
    Gセンサモジュール及びスキブモジュールの各々に対応
    する第1乃至第3の分岐線(44乃至46)を備えてお
    り、 前記各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュール
    は、それぞれ、対応の前記第1分岐線を介して前記基準
    線と接続され、前記第2分岐線を介して前記第1電源信
    号線から直流電圧及び加速度データを供給され、前記第
    3分岐線を介して前記第2電源信号線から直流電圧及び
    加速度データを供給され、 また、前記第1分岐線或いは前記第2及び第3の各分岐
    線には、抵抗(R)が直列に接続されていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の車両用乗員保護システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記シリアル通信バスは、前記第1及び
    第2の電源信号線に代わる共通電源信号線(42)を、
    前記各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュール
    の各々に対応して有し、 前記各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュール
    は、それぞれ、対応の前記第2及び第3の分岐線に代わ
    る共通分岐線(46)を介して前記共通電源信号線上の
    直流電圧及び加速度データを供給され、 また、前記第1分岐線或いは前記共通分岐線には、抵抗
    (R)が直列に接続されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の車両用乗員保護システム。
  6. 【請求項6】 前記シリアル通信バスは、前記各複数の
    Gセンサモジュール及びスキブモジュールの各々に対応
    する第1乃至第3の分岐線(44乃至46)を備えてお
    り、 前記各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュール
    は、それぞれ、対応の前記第1分岐線を介して前記基準
    線と接続され、前記第2分岐線を介して前記第1電源信
    号線から交流電圧及び加速度データを供給され、前記第
    3分岐線を介して前記第2電源信号線から交流電圧及び
    加速度データを供給され、 また、前記第1分岐線或いは前記第2及び第3の各分岐
    線には、抵抗(R)が直列に接続されていることを特徴
    とする請求項3に記載の車両用乗員保護システム。
  7. 【請求項7】 前記シリアル通信バスは、前記第1及び
    第2の電源信号線に代わる共通電源信号線(42)を、
    前記各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュール
    の各々に対応して有し、 前記各複数のGセンサモジュール及びスキブモジュール
    は、それぞれ、対応の前記第2及び第3の分岐線に代わ
    る共通分岐線(46)を介して前記共通電源信号線上の
    交流電圧及び加速度データを供給され、 また、前記第1分岐線或いは前記共通分岐線には、抵抗
    (R)が直列に接続されていることを特徴とする請求項
    3に記載の車両用乗員保護システム。
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