JP2001322524A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
することができるエアバッグ装置を提供する。 【解決手段】 ドア18の裏面からケース12側に向っ
て突出してケース12の外側面に取付けられるドア壁2
2を設け、このドア壁22に複数の開孔26が設けら
れ、各開孔26にはドア壁22をケース側面に係合する
ための係合部36が差込まれており、ドア壁22の断面
形状において、根元部22Aとその先端側で係合部36
の差し込まれる取付部22Bとに段差22Cをつけ、こ
れにより、ドア壁22をドア表面からの衝撃で撓み変形
しやすくした。
Description
員の保護装置であるエアバッグ装置に関する。
内の乗員保護のため、インストルメントパネルの内側に
エアバッグ装置を配設することがある。このようなエア
バッグ装置は、一般に、エアバッグとインフレータとを
ケース内に収納し、このケースをインストルメントパネ
ルに設けられた開口部の内側に配し、該開口部をドアで
塞ぐことによりケースの開口部を覆ってなり、車両衝突
時に、インフレータの供給するガスによってエアバッグ
が展開し、この展開圧力によりドアが開いてエアバッグ
が車両室内に膨出し、これにより乗員の体を受け止める
よう構成されている。
におけるドアのケースへの取付構造を示す断面図であ
る。エアバッグ100を収納するケース101の開口部
はドア102で塞がれており、このドア102の裏面か
ら突設されたドア壁103がケース101の外側面に取
り付けられている。ドア壁103の取付は、エアバッグ
100をケース101に固定するためのバッグリテーナ
104を利用し、ケース101の内側に配した該リテー
ナ104のボルト105をドア壁103の取付孔103
aに挿通させて、外側からナット106で締め付けるこ
とにより行っている。そして、このような取付部は、ド
ア壁103の取付孔103aのダメージを減らすため
に、ドア壁103の長手方向において通常4箇所に設定
されている。
トルメントパネル内に配設されるエアバッグ装置におい
ては、エアバッグ装置が作動しない状態で乗員がインス
トルメントパネルに衝突する際の衝撃、即ち、車両の内
部衝撃のエネルギーを吸収するための構造が求められ
る。しかしながら、図10に示す従来のドア壁の取付構
造では、かかる内部衝撃の際に、取付部周辺が剛体とな
り、エネルギー吸収が困難であった。
ルギーを効果的に吸収することができるエアバッグ装置
を提供することを目的とする。
エアバッグ装置は、エアバッグを収納し、該エアバッグ
を膨出させる開口部を備えるケースと、ケースの該開口
部を覆うドアとを備えるエアバッグ装置において、前記
ドアの裏面からケース側に向って突出してケース側面に
取付けられるドア壁を備え、該ドア壁に複数の開孔が設
けられ、各開孔にはドア壁をケース側面に係合するため
の係合部が差込まれており、該ドア壁の断面形状におい
て、ドア壁の根元部とその先端側で前記係合部の差し込
まれる取付部とに段差をつけて、該取付部を該根元部の
延長上からずれた位置に設けたものである。
付部との間で段差状に形成したことから、車両の内部衝
撃発生時に、ドア壁がドア表面からの衝撃で撓み変形し
やすい。そして、かかるドア壁の撓み変形により衝撃エ
ネルギーを吸収することができるので、車両の内部衝撃
のエネルギーを効果的に吸収することができる。
おいて、少なくとも1の前記開孔をドア壁の根元側に向
かって延長したものである。
大きくすることにより、ドア表面からの衝撃でドア壁が
一層撓みやすくなり、更に効果的に衝撃エネルギーを吸
収することができる。また、この開孔は、ドア壁をケー
ス側面に係合するための係合部が差し込まれるものであ
るが、このようにドア壁の根元側に延長することによっ
て、上記した衝撃エネルギーの吸収に役立てながら、し
かも、エアバッグの膨張に伴いドア壁が引っ張られたと
きには、該開孔に差し込まれた係合部によってドア壁を
保持させることができる。
を収納し、該エアバッグを膨出させる開口部を備えるケ
ースと、ケースの該開口部を覆うドアとを備えるエアバ
ッグ装置において、前記ドアの裏面からケース側に向っ
て突出してケースの外側面に取付けられるドア壁と、こ
のドア壁の外側に配されて当該ドア壁をケース側面に固
定するためのドアリテーナとを含み、該ドアリテーナが
ケースの一の開口辺の略全長に亘って延びる部材であっ
て、その長手方向の両端部に前記ドア壁の外側からケー
ス側に向って突出する係合凸部が設けられ、この係合凸
部が貫通する貫通孔が前記ドア壁の両端部に設けられ
て、前記係合凸部がドア壁の前記貫通孔を貫通して前記
ケース側面に固定されており、前記ドア壁の両端部の貫
通孔間に少なくとも一の開孔が設けられ、この開孔に差
込まれて前記ドア壁を掛止する爪部が、前記ドアリテー
ナの両端部の係合凸部間に設けられており、前記ドア壁
の断面形状において、ドア壁の根元部とその先端側で前
記係合凸部及び前記爪部の差し込まれる取付部とに段差
をつけて、該取付部を該根元部の延長上からずれた位置
に設けたものである。
のエアバッグ装置と同様、車両の内部衝撃発生時に、ド
ア壁がドア表面からの衝撃で撓み変形しやすく、かかる
ドア壁の撓み変形により衝撃エネルギーを吸収すること
ができるので、車両の内部衝撃のエネルギーを効果的に
吸収することができる。さらに、この請求項3のエアバ
ッグ装置によれば、ドア壁のケース側面への固定が、ド
ア壁の両端部に設けられた貫通孔にドアリテーナの両端
部に設けられた係合凸部を貫通させることによって、ケ
ースの開口縁部の両端部の2カ所で行なわれており、固
定箇所が従来の構造に比べて少ない。しかも、エアバッ
グの膨張に伴なってドア壁が引張られるときには、上記
開孔に差し込まれた爪部によってドア壁が保持されるの
で、ドア壁のダメージを低減することができる。
おいて、前記爪部の差し込まれる前記開孔をドア壁の根
元側に向って延長したものである。
大きくすることにより、ドア表面からの衝撃でドア壁が
一層撓みやすくなり、更に効果的に衝撃エネルギーを吸
収することができる。また、この開孔はエアバッグ膨張
時にドア壁を保持する爪部が差し込まれるものである
が、上記のように根元側に延長しているので、ドア壁の
保持という本来の機能を損なうことなく、衝撃エネルギ
ーの吸収に役立てることができる。
おいて、前記ドア壁の前記貫通孔の内周壁に薄板状のリ
ブが立設され、該貫通孔に差し込まれた前記係合凸部が
このリブで当接支持されたものである。
部を貫通孔内に薄板状のリブで支持されるように構成し
たので、エアバッグ装置をインストルメントパネルに組
み込む際の建て付け調整が容易である。
5において、前記ドア壁が、JISK 7110による
アイゾット衝撃試験(ノッチ付き)において温度−30
℃時のアイゾット衝撃強度20kgf・cm/cm以上
で、かつ、破断しない樹脂材料よりなることを特徴とす
る。ドア壁をかかる材料で構成することにより、上記し
たドア壁の断面形状と相俟って、一層効果的に内部衝撃
のエネルギーを吸収することできる。
て図面を参照して説明する。
グ装置10の車両配設状態での断面図であり、図2は同
エアバッグ装置10の斜視図、図3〜5はそれぞれ図2
のA−A線、B−B線、C−C線の各断面図、図6は同
エアバッグ装置10の分解斜視図である。
0は、自動車の助手席前方のインストルメントパネル1
内に配設されるものであり、上方に開口するケース12
内にエアバッグ14とインフレータ16が収納され、ケ
ース12の開口部がドア18により覆われている。ドア
18は、インストルメントパネル1に設けられた開口部
2を塞いで、ドア表面がインストルメントパネル1表面
と面一となるように配設されている。
箱型容器であり、上面にエアバッグ14を膨出させるた
めの矩形の開口部13を有する。ケース12は、インス
トルメントパネル1内に配された車体側の支持部材(不
図示)に、ブラケット3により取付けられている。ケー
ス12の底部には略円筒状のインフレータ16が収納さ
れており、該インフレータ16を装着するために、図6
に示すように、ケース12の一側壁には挿入口20が設
けられている。ケース12底部には、また、インフレー
タ16を覆うディフューザ17が固設されており、ディ
フューザ17は、インフレータ16から吹き出されたガ
スを整流する。ケース12の乗員側の開口縁部は、開口
辺に沿って開孔21を設けることで剛性が低くなってい
る。
ース12の開口部13に対応して矩形に開口し、その開
口周縁部15がケース12の開口周縁部の内側に取付け
られ、折畳まれた状態でケース12内に収納される。
う合成樹脂製の蓋材であって、該開口部13に対応する
略矩形状をなす。ドア18は、エアバッグ14の膨張圧
力によって薄肉状の開裂部19が破断して開き、これに
よりエアバッグ14がケース12外に膨出できるように
構成されている。
突出してケース12の外側面に取付けられるドア壁22
が立設されている。ドア壁22は、ケース12の車両前
後方向に相対する開口縁部である長辺側の開口縁部に対
応してドア18の下面から下方に突設されており、当該
開口縁部の略全長に亘って延びる細長い板状に形成され
ている。
によりケース12側面に固定されている。ドアリテーナ
28は、ドア壁22をその外側から固定するものであ
り、ドア壁22に対応してケース12の長辺側の開口縁
部に沿って延びる細長い板状部材である。その長さはケ
ース12の長辺側の開口辺の略全長に亘っている。
24が設けられている。貫通孔24は、下側の開孔縁が
円孤状に湾曲している略U字状の開孔として形成されて
いる。ドアリテーナ28の長手方向の両端部には、この
貫通孔24に対応する位置に、ドア壁22の外側からケ
ース12側に向って伏せ凹状に突出する係合凸部30が
円形絞り加工により設けられている。この円形状に突出
する係合凸部30の先端面の中央には、固定手段である
リベット32が挿通される挿通孔34が設けられてい
る。
の大きさは、その内壁面と係合凸部30との間に、建て
付け時の位置的な誤差を許容し得る隙間が確保されるよ
うに、係合凸部30の断面形状よりも大きく設定されて
いる。また、貫通孔24には、その内壁面から薄板状の
リブ25が立設されており、このリブ25に当接するこ
とで係合凸部30が支持されている。リブ25の厚みは
ドア壁22の厚みよりも十分に薄く設定されている。
に、矩形の開孔26が3個所定間隔にて並設されてい
る。ドアリテーナ28には、この開孔26に差込まれて
ドア壁22を掛止する爪部36が、両端部の係合凸部3
0間に3個、ケース12側に向って突設されている。な
お、図5(a)に示すように、ドアリテーナ28の下縁
にはケース12側に折曲されたフランジ部38が設けら
れており、これによりドアリテーナ28の強度が向上さ
れている。
される金属製のバッグリテーナ40により、ケース12
の開口縁部に固定されている。このバッグリテーナ14
は、開口周縁部15の一辺に対応する細長い板状をなし
ており、その長手方向の両端部には、上記リベット32
が挿通される挿通孔42が設けられている。また、この
両端部の挿通孔42の間には、バッグリテーナ40をケ
ース12に固定するためのリベット44が挿通される挿
通孔46が所定の間隔をおいて3個設けられている。
は、ケース12の外側に向って突出する爪部48が設け
られている。この爪部48は、図5(a)に示すよう
に、ドア壁22の上記3個の開孔26にそれぞれ差込ま
れて、ドアリテーナ28の爪部36の上方で、該爪部3
6とともにドア壁22を掛止する。
方向の両端に、ドア壁22の両端部の貫通孔24に挿通
されて、該ドア壁22のケース12側面への位置決めを
行なう位置決め用突部49が、ケース12の外側に向け
て突出形成されている。
れるケース12の長辺側の開口縁部には、上記リベット
32,44がそれぞれ挿通される挿通孔50,52、バ
ッグリテーナ40の上記位置決め用突部49が挿通され
る小孔54、及び、上記爪部48が挿通される細長い孔
56が、それぞれ対応する位置に設けられている。ま
た、エアバッグ14の開口周縁部15にも、ケース12
の開口縁部と同一の配置及び形状にて複数の孔58,6
0,62,64が設けられている。
て車両の内部衝撃のエネルギーを効果的に吸収するため
に、この実施形態では以下の構成を採用している。
員側の開口縁部に取り付けられるドア壁22において、
ドア壁22の根元部22Aと、その先端側で係合凸部3
0及び爪部36が差し込まれる取付部22Bとに段差2
2Cがつけられて、ドア壁22の断面形状が段差部22
Cで屈折したクランク形状に形成されている。詳細に
は、ドア壁22は、ドア18の裏面から略垂直に立ち上
がる根元部22Aと、この根元部22Aの下方において
該根元部22Aと略平行に延び、上記係合凸部30及び
爪部36でケース12側面に取付固定される取付部22
Bと、根元部22Aの下端から下方かつケース12側に
向かって傾斜して、根元部22Aと取付部22Bを段差
状に接続する段差部22Cとからなり、これにより、取
付部22Bが根元部22Aの真下ではなくケース12側
にずれた位置に配されている。
IS K 7110によるアイゾット衝撃試験(ノッチ付
き)における−30℃時のアイゾット衝撃強度が20k
gf・cm/cm以上で、かつ、破断しない樹脂材料を
用いている。このような樹脂材料としては、以下のA〜
Dの成分を、各々、80,20,52,6の重量部にて
配合した組成からなる熱可塑性エラストマーが挙げられ
る。
ンと、ソフトセグメントとしてエチレン−プロピレン共
重合体ゴム(EPM)とからなるオレフィン系ブロック
共重合体の熱可塑性エラストマー(日本合成ゴム(株)
製、商品名:EP07C)、ハードセグメントであるポ
リプロピレン含有量15重量%、 B:プロピレンの単独重合体、 C:パラフィン系オイル、40℃動粘度410cs、流
動度−15℃、引火点310℃、重量平均分子量81
5、 D:ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ベンゾトリア
ゾール系光安定剤及び着色用染顔料。
は、図6に示すように、まず、バッグリテーナ40をエ
アバッグ14の開口周縁部15に装着して、その位置決
め用突部49をエアバッグ14の小孔62に、爪部48
をエアバッグ14の細長い孔64にそれぞれ挿通させ
る。この状態でバッグリテーナ40をケース12の内側
に配して、位置決め用突部49をケース12の小孔54
に、爪部48をケース12の細長い孔56にそれぞれ挿
通させ、リベット44でバッグリテーナ40をケース1
2の開口縁部に固定する。次いで、ケース12にドア1
8を被せて、前後のドア壁22をケース12の長辺側の
開口縁部の外側に配置させる。その際、ケース12の外
側に突出するバッグリテーナ40の爪部48を、ドア壁
22の開孔26に差し込む。その後、ドア壁22の外側
からドアリテーナ28を装着して、その係合凸部30を
ドア壁22の貫通孔24に、また、爪部36をドア壁2
2の開孔26にそれぞれ差し込み、リベット32で係合
凸部30をケース12側面に固定して、ドア壁22をケ
ース12側面に取付固定する。
10によれば、乗員側のドア壁22の断面形状を根元部
22Aと取付部22Bとの間で段差状に形成したことか
ら、車両の内部衝撃発生時に、図4(b)及び図5
(b)に示すように、ドア壁22がドア18表面からの
衝撃Sで撓み変形しやすい。そして、かかるドア壁22
の撓み変形により衝撃エネルギーを吸収することができ
るので、車両の内部衝撃のエネルギーを効果的に吸収す
ることができる。特に、ドア壁22を、−30℃でのア
イゾット衝撃強度20kgf・cm/cm以上、かつ、
破断しない樹脂材料で構成したことから、かかるドア壁
22の断面形状と相俟って、一層効果的に内部衝撃のエ
ネルギーを吸収することできる。
ス12へのドア壁22の固定が両端部の2カ所で行なわ
れており、通常4カ所で固定される従来の取付構造に比
べて固定箇所が少ないため、ドア18表面からの衝撃吸
収に有利であり、また、部品点数を削減による低コスト
化も図れる。
は、このように固定箇所を減らしながら、以下のよう
に、エアバッグ14の膨出時におけるドア壁22の破損
が防止されている。すなわち、エアバッグ展開時には、
エアバッグ14がケース12の開口部13から膨出しよ
うとしてドア18を上方に押し上げるため、ドア壁22
には、エアバッグ14の膨出方向である上方に引張られ
るように力が作用する。これにより、ドア壁22の貫通
孔24の下側開孔縁は、ドアリテーナ28の係合凸部3
0に圧接されるが、この圧接部において貫通孔24の開
孔縁と係合凸部30がともに円孤状の湾曲形状とされて
いることから、かかる圧接によるドア壁22のダメージ
を低減することができる。しかも、ドア壁22の開孔2
6に差し込まれたドアリテーナ28とバッグリテーナ4
0の爪部36,48により、ドア壁22の上方への移動
が抑えられるので、ドアリテーナ28の両端部の係合凸
部30による固定部に作用する力が低減されて、ドア壁
22のダメージを低減することができる。
壁22の貫通孔24の内周壁に薄板状のリブ25を設け
て、このリブ25で貫通孔24に差し込まれた係合凸部
30を支持するようにしたことから、エアバッグ装置1
0をインストルメントパネル1に組み込む際の建て付け
調整が容易である。
置70の斜視図、図8は、図7のD−D線断面図であ
る。この実施形態は、上記した実施形態において、ドア
リテーナ28の爪部36が差し込まれるドア壁22の開
孔26を、ドア壁22の根元側に向って延長したもので
あり、その他の構成は上記実施形態と同様である。
側の開口縁部に取付られるドア壁22において、両端部
の貫通孔24の間に設けられた3つの開孔26は、爪部
36が差し込まれた部分から上方に空隙が確保されるよ
うに、上下方向に長い長方形状に形成されている。詳細
には、ドア壁22の取付部22Bに設けられた開孔26
は、上方の段差部22Cまで延長されており、この実施
形態では、さらに段差部22Cを越えて開孔26の上端
が根元部22Aにかかるまで延長されている。
延長して大きくすることにより、ドア18表面からの衝
撃でドア壁22が一層撓みやすくなり、更に効果的に衝
撃エネルギーを吸収することができる。また、この開孔
26はエアバッグ膨張時にドア壁22を保持する爪部3
6,48が差し込まれるものであるが、上記のように根
元側に延長しているので、ドア壁22の保持という本来
の機能を損なうことなく、衝撃エネルギーの吸収に役立
てることができる。
アリテーナ28を用いるドア取付構造に限らず、例え
ば、図9に示すような、いわゆる閂タイプのドア取付構
造においても適用可能である。
ス82の開口縁部にエアバッグ(不図示)を取り付ける
ためのバッグリテーナ84が、ドア86のドア壁88に
設けられた開孔90を貫通して外側に突出する断面コの
字状の複数の係合凸部92を備え、これら複数の係合凸
部92の内側に棒状の閂94を挿通させて、バッグリテ
ーナ84を固定することで、ドア壁88がケース82に
取付けられるよう構成されている。
ア壁88は、上記した実施形態と同様に、ドア壁88の
根元部88Aと、その先端側で係合凸部92が差し込ま
れる取付部88Bとに段差88Cがつけられて、断面形
状がクランク形状とされている。また、乗員側のドア壁
88の開孔90が、係合凸部92の差込まれた下端部か
らドア壁88の根元側に向って上方に延長されている。
延長した開孔90により、車両の内部衝撃発生時に、ド
ア壁88が撓み変形しやすく、衝撃エネルギーを効果的
に吸収することができる。
壁の断面形状を根元部と取付部との間で段差状に形成し
たことにより、車両の内部衝撃発生時に、ドア壁がドア
表面からの衝撃で撓み変形しやすいので、かかるドア壁
の撓み変形により衝撃エネルギーを効果的に吸収するこ
とができる。
両配設状態における断面図である。
はその内部衝撃発生時の断面図である。
はその内部衝撃発生時の断面図である。
ある。
部斜視図である。
造を示す断面図である。
9)
Claims (6)
- 【請求項1】エアバッグを収納し、該エアバッグを膨出
させる開口部を備えるケースと、ケースの該開口部を覆
うドアとを備えるエアバッグ装置において、 前記ドアの裏面からケース側に向って突出してケース側
面に取付けられるドア壁を備え、 該ドア壁に複数の開孔が設けられ、各開孔にはドア壁を
ケース側面に係合するための係合部が差込まれており、 該ドア壁の断面形状において、ドア壁の根元部とその先
端側で前記係合部の差し込まれる取付部とに段差をつけ
て、該取付部を該根元部の延長上からずれた位置に設け
たことを特徴とするエアバッグ装置。 - 【請求項2】少なくとも1の前記開孔をドア壁の根元側
に向かって延長したことを特徴とする請求項1記載のエ
アバッグ装置。 - 【請求項3】エアバッグを収納し、該エアバッグを膨出
させる開口部を備えるケースと、ケースの該開口部を覆
うドアとを備えるエアバッグ装置において、 前記ドアの裏面からケース側に向って突出してケースの
外側面に取付けられるドア壁と、 このドア壁の外側に配されて当該ドア壁をケース側面に
固定するためのドアリテーナとを含み、 該ドアリテーナがケースの一の開口辺の略全長に亘って
延びる部材であって、その長手方向の両端部に前記ドア
壁の外側からケース側に向って突出する係合凸部が設け
られ、この係合凸部が貫通する貫通孔が前記ドア壁の両
端部に設けられて、前記係合凸部がドア壁の前記貫通孔
を貫通して前記ケース側面に固定されており、 前記ドア壁の両端部の貫通孔間に少なくとも一の開孔が
設けられ、この開孔に差込まれて前記ドア壁を掛止する
爪部が、前記ドアリテーナの両端部の係合凸部間に設け
られており、 前記ドア壁の断面形状において、ドア壁の根元部とその
先端側で前記係合凸部及び前記爪部の差し込まれる取付
部とに段差をつけて、該取付部を該根元部の延長上から
ずれた位置に設けたことを特徴とするエアバッグ装置。 - 【請求項4】前記爪部の差し込まれる前記開孔をドア壁
の根元側に向って延長したことを特徴とする請求項3記
載のエアバッグ装置。 - 【請求項5】前記ドア壁の前記貫通孔の内周壁に薄板状
のリブが立設され、該貫通孔に差し込まれた前記係合凸
部がこのリブで当接支持されたことを特徴とする請求項
3記載のエアバッグ装置。 - 【請求項6】前記ドア壁が、JIS K 7110による
ノッチ付きのアイゾット衝撃試験において温度−30℃
でのアイゾット衝撃強度20kgf・cm/cm以上
で、かつ、破断しない樹脂材料よりなることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか1項に記載のエアバッグ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000142340A JP2001322524A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000142340A JP2001322524A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | エアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001322524A true JP2001322524A (ja) | 2001-11-20 |
JP2001322524A5 JP2001322524A5 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=18649329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000142340A Withdrawn JP2001322524A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001322524A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7758064B2 (en) | 2006-03-15 | 2010-07-20 | Takata Corporation | Airbag apparatus |
JP2011230749A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-17 | Takata Corp | エアバッグモジュールカバーの組立構造 |
JP5414174B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2014-02-12 | オートリブ ディベロップメント エービー | 助手席用エアバッグ装置 |
-
2000
- 2000-05-15 JP JP2000142340A patent/JP2001322524A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5414174B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2014-02-12 | オートリブ ディベロップメント エービー | 助手席用エアバッグ装置 |
US7758064B2 (en) | 2006-03-15 | 2010-07-20 | Takata Corporation | Airbag apparatus |
JP2011230749A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-17 | Takata Corp | エアバッグモジュールカバーの組立構造 |
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