JP2001163146A - エアバッグモジュール - Google Patents

エアバッグモジュール

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JP2001163146A JP34864799A JP34864799A JP2001163146A JP 2001163146 A JP2001163146 A JP 2001163146A JP 34864799 A JP34864799 A JP 34864799A JP 34864799 A JP34864799 A JP 34864799A JP 2001163146 A JP2001163146 A JP 2001163146A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単である、あるいは部品加工コスト
を低くできる等の利点を有するエアバッグモジュールを
提供する。 【解決手段】 ステアリングホイール26とリテーナ1
2には、これら双方を係止するためのスナップ−オン機
構30が設けられている。スナップ−オン機構30は、
ステアリングホイール26に取り付けられたセットピン
32と、リテーナ12に取り付けられた係止窓40とか
らなる。係止窓40のガイドフレーム47内には、アウ
タープレート43が摺動可能に設けられている。アウタ
ープレート43のガイド孔43a内側には、インナープ
レート41が長手方向に摺動可能に設けられている。こ
れらプレート41、43は、突起45に取り付けられた
コイルスプリング51により、ピン係合孔12hがすぼ
まるように付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗り物の乗員を保
護するためのエアバッグモジュールに関する。特には、
いわゆるスナップ−オン式に乗り物の構造体(ステアリ
ングホイール等)に取り付けることができる機構を備え
るエアバッグモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】車両の
衝突時に乗員を保護するために、ドライバー用、助手席
用、後部座席用、サイド用等のエアバッグ装置が、現在
のほとんどの乗用車に装備されている。エアバッグ装置
は、一般に、バッグやリテーナ、インフレータ、カバー
等を組んだモジュールとして車両に装備される。バッグ
は、通常時は折り畳まれた状態でモジュール内に収容さ
れている。リテーナは、バッグの端部を車体に固定する
ものである。インフレータは、車両の衝突時に、バッグ
を膨張展開させるガスを発生するものである。
【0003】上記各種エアバッグ装置のうちドライバー
用のものは、ステアリングホイールに装着されてドライ
バーの前面にバッグを展開する。典型的なステアリング
ホイールは、円環状をしたリムを備えている。このリム
の内側中心にはボスが位置している。ボスは車体のステ
アリングシャフトに固定されている。リムとボスとは複
数本のスポークにより連結されている。
【0004】この種のドライバー用エアバッグ装置が装
着されたステアリングホイールの従来例としては、例え
ばUSP5、333、897号あるいは特開平9−18
3354号に開示されたものがある。これらの従来例
は、特にエアバッグモジュールをステアリングホイール
に固定するための固定手段の改良に関するものである。
【0005】USP5、333、897号の固定手段
は、エアバッグモジュールの背壁部に設置された複数の
ピンを備えている。このピンは、車体構造物の支持部材
に形成された開口部に解除可能に差し込むことができ
る。同ピンは、弾性体からなるクリップ手段を備えてい
る。このクリップ手段は、ピンが開口部に差し込まれた
後、車体構造物の支持部材の背面に密着する。クリップ
手段には、支持部材からの落下防止のための応力を生じ
させる素子(ロック部材)が連結されている。
【0006】ところが、この固定手段のロック部材は、
クリップ手段から放射状に突出した構造であるため、ク
リップ部材の形状が複雑になる。このため、部品加工コ
ストが高くなり、大量生産には不向きである。
【0007】特開平9−183354号の固定手段は、
エアバッグモジュールの背壁部に設けられた複数のピン
と、車体構造物に形成された複数の開口とを備えてい
る。ピンの先端部は、先細りの円錐形又は楔形に形成さ
れている。ピンの柱状部には、戻り止めが設けられてい
る。一方、車体構造物の開口には、弾性変形する係止素
子が設けられている。ピンを開口に押し込むと、係止素
子がピンの先端部に当接して軸方向に直角な方向に変形
する。ピンをさらに押し込むと、係止素子が弾性復帰
し、戻り止めと係合する。これにより、エアバッグモジ
ュールと車体構造物を複数の固定点で解除可能に固定す
ることができる。
【0008】ところが、この固定手段は、ピンに戻り止
めを形成したり、係止素子にピンの戻り止めと係止する
突起を形成したりする必要があるため、構造が複雑にな
る。したがって、この場合も部品加工コストが高くな
り、大量生産には不向きである。
【0009】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであって、構造が簡単である、あるいは部品加工コス
トを低くできる等の利点を有するエアバッグモジュール
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のエアバッグモジュールは、折り畳まれたバ
ッグと、 該バッグを展開させるガスを放出するインフ
レータと、 該インフレータ及び上記バッグの基端部を
固定するリテーナと、 を備え、 エアバッグモジュー
ル取り付け用の係合凹部が形成されたセットピンが立設
された乗り物の構造体にスナップ−オン式に取り付けら
れるエアバッグモジュールであって;上記リテーナを上
記セットピンに固定するためのスナップ−オン機構が、
上記リテーナに付設されたガイドフレームと、 該ガ
イドフレーム内で摺動する、ガイド孔、及び、上記セッ
トピン係合凹部とのピン係合部、を有するアウタープレ
ートと、 該アウタープレートのガイド孔内で摺動する
とともに、上記セットピン係合凹部とのピン係合部を有
するインナープレートと、 該アウタープレートとイン
ナープレートを、両者のピン係合部が近接する方向に付
勢する付勢手段と、 を具備することを特徴とする。
【0011】本発明によれば、スナップ−オン機構を、
アウタープレート、インナープレート及びばね等の付勢
手段の3点で構成できるので、スナップ−オン機構の構
造を簡単にすることができる。インナープレートは、ア
ウタープレートのガイド孔内を摺動するものであるの
で、アウタープレートをプレス抜き加工で成形し、その
打ち抜かれた部材(スクラップ)でインナープレートを
造ることができる。そのため、部品加工コストを低くし
て生産性を向上させることができる。
【0012】本発明のエアバッグモジュールにおいて
は、上記付勢手段をコイルスプリングとし、該コイルス
プリングの両端部をそれぞれ上記アウタープレート又は
インナープレートと係合させることができる。この場
合、コイルスプリングを用いることで、構造をより簡単
で安価にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の1実施例に係るエアバッグモジュ
ールのスナップ−オン機構の取り付け前の状態を示す斜
視図である。図2は、図1のエアバッグモジュールにお
けるスナップ−オン機構の取り付け後の状態を示す斜視
図である。図3は、本発明の1実施例に係るエアバッグ
モジュール及びステアリングホイールを手前側から見た
分解斜視図である。図4は、同エアバッグモジュール及
びステアリングホイールを奥側から見た分解斜視図であ
る。図5は、同エアバッグモジュールの裏面図である。
【0014】図6(a)はモジュールカバーとリテーナ
との組み付け機構の組み付け前の状態を示す部分断面図
であり、図6(b)は組み付け中の状態を示す部分断面
図であり、図6(c)は組み付け後の状態を示す部分断
面図である。図7(a)はエアバッグモジュールとステ
アリングホイールとの連結部の詳細を示す断面図であ
る。なお、図7(a)においては、ステアリングホイー
ル26は、スポーク部26x等の外側部分を含めて描か
れている。図7(b)はホーン導通回路を示す回路図で
ある。
【0015】図3及び図4等に示すように、本実施例の
エアバッグモジュール10は、大きく分けて以下の各部
からなる。 (1)ステアリングホイール26に取り付けられるリテ
ーナ12。 (2)リテーナ12に基部が固定され折り畳まれたエア
バッグ14(図7(a)参照、図3や図4等においては
図示省略)。 (3)リテーナ12の手前側やエアバッグ14を覆うモ
ジュールカバー16。 (4)エアバッグ展開ガスを放出するインフレータ1
8。 (5)リテーナ12の奥側に配置されたフープ25。
【0016】なお、以下の説明では、ドライバー側(図
3で見ている側)を手前側、車体側(図4で見ている
側)を奥側として説明する。また、ステアリングホイー
ル26の中心寄りを内側といい、ステアリングホイール
26の中心から遠い側を外側という。なお、上下左右方
向は、特に断らない限り図1〜図3における上下左右を
指す。
【0017】まず、ステアリングホイール26について
説明する。図3及び図4に示すステアリングホイール2
6は、アルミ鋳物製等からなり、横長板状の本体26a
を有している。この本体26aの手前側中心位置には、
孔26bが開けられている。この孔26bには、ステア
リングホイール軸(図示されず)が嵌合固定される。
【0018】このステアリングホイール26には、後述
するスナップ−オン機構30のセットピン32が取り付
けられるピン支持部26x、26yが設けられている。
ピン支持部26xは、図4に示すように、ステアリング
ホイール26の左右両端に張り出して設けられている。
ピン支持部26yは、ステアリングホイール26の下方
に、二股状の連結部材26zを介して設けられている。
各支持部26x、26yの端部は、図3に示すように、
爪状に形成されている。この爪状の端部により、係止さ
れたリテーナ12を外側から押さえることができる。ピ
ン支持部26x、26yの手前側の面26pには、セッ
トピン32をねじ込むためのめねじ(図示されず)が形
成されている。
【0019】次に、リテーナ12について説明する。図
3及び図4、図7に示すように、リテーナ12は、バッ
グ14やインフレータ18を保持する部材であって、自
身はステアリングホイール26にフローティング式に取
り付けられる。リテーナ12は、グラスファイバー短繊
維強化プラスチック製(一例)であり、軽量化と部品複
合化が図られている。リテーナ12のほぼ中心位置に
は、中央開口12aが開けられている。この中央開口1
2aには、インフレータ18の手前部分が嵌め込まれ
る。リテーナ12の中央開口12aの周りには、4個の
小穴12bが開けられている。この小穴12bには、リ
ング24やインフレータ18の固定用のボルト20が挿
入される。
【0020】ここで、ステアリングホイール26にリテ
ーナ12を係止するためのスナップ−オン機構30につ
いて説明する。このスナップ−オン機構30は、図1及
び図2に示すように、ステアリングホイール26に取り
付けられたセットピン32と、リテーナ12に取り付け
られた係止窓40とからなる。係止窓40は、セットピ
ン32が係合可能なピン係合孔12hを構成する。
【0021】まず、セットピン32について、図1及び
図3を主に参照しつつ説明する。セットピン32は、図
3に示すように、ステアリングホイール26のピン支持
部26x、26yの面26pに固定されている。このセ
ットピン32は、図1に示すように、基端側におねじ3
2aを備えている。このおねじ32aがステアリングホ
イール26のピン支持部26x、26yの面26pに設
けられためねじ(図示されず)にねじ込まれている。同
セットピン32は、ピン支持部26x、26yの面26
pから手前側に突出している。セットピン32の先端
は、先細り状のテーパ部32bとなっている。セットピ
ン32のテーパ部32bとおねじ32a間には、テーパ
部32bからおねじ32aに向けて順に大径部32c、
係合凹部32d、鍔部32eが形成されている。さら
に、セットピン32の外周には、図3に示すように、ス
プリング36が配置されている。スプリング36は、リ
テーナ12を手前側に付勢する。
【0022】次に、係止窓40について説明する。図1
及び図2に示すように、係止窓40は、リテーナ12に
設けられた長方形状のガイドフレーム47を備えてい
る。このガイドフレーム47内には、アウタープレート
43が摺動可能に設けられている。アウタープレート4
3には、ガイド孔43a及び係合孔43bからなる鍵孔
状の開口が形成されている。アウタープレート43のガ
イド孔43aは、ほぼ長方形であり、その内側には、イ
ンナープレート41が長手方向に摺動可能に設けられて
いる。
【0023】インナープレート41は、ほぼ長方形の板
片であり、その下端縁には、半円状に切り欠かれた凹部
41aが形成されている。アウタープレート43の係合
孔43bとインナープレート41の凹部41aとの間に
構成されるスペースが、セットピン32と係合するピン
係合孔12hとなる。このピン係合部12hが、セット
ピン32の係合凹部32dに係合する。
【0024】ガイドフレーム47の上端寄りの外側にお
けるリテーナ12の手前側面には、突起45が植設され
ている。この突起45には、コイルスプリング51が取
り付けられている。同スプリング51は、コイル状に巻
かれた基部51aと、この基部51aから延び出た2つ
の延伸部51b、51cとからなる。延伸部51b、5
1cの端部は、それぞれ鉤状に折り曲げられている。
【0025】基部51aは、突起45に嵌め込まれてい
る。上の延伸部51bの端部は、アウタープレート43
の上端部に形成された掛止孔43cに掛止されている。
下の延伸部51cは、インナープレート41に形成され
た掛止孔41cに掛止されている。コイルスプリング5
1は、アウタープレート43を図1のX方向に付勢する
とともに、インナープレート41を図1のY方向(X方
向と逆方向)に付勢している。すなわち、コイルスプリ
ング51によって、アウタープレート43とインナープ
レート41は、ピン係合孔12hがすぼまるように付勢
されている。
【0026】このような係止窓40は、例えば、アウタ
ープレート43をプレス抜き加工で成形し、その打ち抜
かれたスクラップ部材でインナープレート41を造るこ
とができるので、材料歩留りがよくコストが低い。ま
た、構造も簡単である。
【0027】図1〜図3に示すように、ガイドフレーム
47の手前側は、2点鎖線で示すカバー49で覆われて
いる。同カバー49及びガイドフレーム47により、ア
ウタープレート43とインナープレート41が摺動可能
に保持される。このカバー49には、セットピン32の
挿通孔49aが開けられている。
【0028】ここで、このスナップ−オン機構30を用
いて、リテーナ12をステアリングホイール26に取り
付ける方法について説明する。ステアリングホイール2
6に突設されたセットピン32を、リテーナ12の係止
窓40のピン係合孔12h内に挿入していくと、まずテ
ーパ部32bがピン係合孔12h内に入り込む。このと
き、コイルスプリング51の付勢力に抗して、アウター
プレート43は図1のX′方向に、インナープレート4
1は図1のY′方向に、それぞれ摺動しつつ変位する。
これにより、ピン係合孔12hが拡がる。
【0029】さらにセットピン32が挿入されて、大径
部32cが両プレート41、43を越えると、コイルス
プリング51の付勢力により、アウタープレート43は
図1のX方向に、インナープレート41は図1のY方向
に、それぞれ戻る。これにより、アウタープレート43
の係合孔43bの内縁部とインナープレート41の凹部
41a間に、セットピン32の係合凹部32dが係合す
る。このとき、リテーナ12は、スプリング36によっ
て手前側に押されるため、セットピン32の大径部32
cと係合凹部32dとの段差面にアウタープレート43
及びインナープレート41が押し付けられ、エアバッグ
モジュール10が静止する。なお、この実施例は、スプ
リング36の伸縮に応じてエアバッグモジュール10が
移動し得るフローティングホーン式であるが、それにつ
いては後述する。
【0030】次に、モジュールカバー16について説明
する。図3及び図4等に示すように、モジュールカバー
16は、リテーナ12の手前側に取り付けられている。
このモジュールカバー16は合成樹脂製である。同モジ
ュールカバー16には、図3に2点鎖線で示すように、
ティアライン16a、16bが設けられている。ティア
ライン16aは、モジュールカバー16の左右を横断す
るように設けられている。ティアライン16bは、モジ
ュールカバー16のほぼ中心から下端側に縦方向に延び
るように設けられている。モジュールカバー16は、エ
アバッグ装置作動時に、バッグが膨張展開する力を受け
てティアライン16a、16bの部分から破れて開く。
モジュールカバー16の手前側ほぼ中央部には、図3に
符号16cで示すように、エンブレム(図示されず)を
嵌め込む凹部が設けられている。
【0031】モジュールカバー16の左右及び下部は、
図3に最も良く示すように、スポーク部161、16
2、すなわちホイール中心から外側に突出する部分とな
っている。左右のスポーク部161は、左右対称に設け
られている。カバー16のスポーク部161の奥側面の
内側には、図4や図7(a)に示すように、奥側に突出
する脚片部163が形成されている。この脚片部163
は、モジュールカバー16の奥側中央部と側端部とを仕
切る。カバー16のスポーク部162の奥側面の内側に
も、奥側に突出する脚片部165が形成されている。同
脚片部165は、モジュールカバー16の奥側中央部と
下端部とを仕切る。
【0032】カバー16の奥側面のスポーク部161と
162との間には、図4あるいは図5に示すように、左
右両側に2つずつ係止片166が設けられている。これ
らの各係止片166は、モジュールカバー16の側周縁
に沿って配置されている。左右のスポーク部161間に
も、モジュールカバー16上周縁に沿って3つの係止片
166が設けられている。各係止片166は、脚片部1
63や165よりもさらに奥側に向けて突出している。
図6(a)に最も分かり易く示すように、各係止片16
6は、フランジ部164の端部から奥側に向けて突出し
ているとともに、各係止片166にはそれぞれ開口16
7が形成されている。
【0033】モジュールカバー16の奥側中央部には、
図7(a)に示すように、袋状のバッグ14が折り畳ま
れて収容されている。このバッグ14の開口端部の取り
付け状態については後述する。
【0034】再びリテーナ12について説明する。リテ
ーナ12の手前側面には、図3あるいは図7(a)に示
すように、サポート板121、122が手前側に突出す
るように形成されている。各サポート板121、122
は、モジュールカバー16をリテーナ12に組み込んだ
ときに、カバー16の脚片部163あるいは165の外
側の面に対向する。左右のサポート板121は、リブ状
のサポート片123によって補強されている。
【0035】リテーナ12には、モジュールカバー16
の各係止片166に対応する位置に、係合口126が設
けられている。各係合口126は、長方形状にくり貫か
れた開口であって、モジュールカバー16の各係止片1
66に係合する。各係合口126内には、係合突起12
7が設けられている。この係合突起127は、係合口1
26の外周縁寄りの縁部から開口内側に向けて突出して
いる。同係止突起127は、モジュールカバー16の係
止片166の開口167に係合する。
【0036】ここで、モジュールカバー16とリテーナ
12の組み付けについて説明する。これらモジュールカ
バー16とリテーナ12は、スナップ−オン式に取り付
けることができる。すなわち、図6(a)から図6
(b)に示すように、モジュールカバー16の各係止片
166を、リテーナ12のそれぞれ対応する係合口12
6内に挿入する。係止片166は、弾性により内側方向
に撓みながら係合口126内に入り込んでいき、充分に
深く挿入された後、弾性により再び元の形状に戻る。こ
のとき、図6(c)に示すように、係止片166の開口
167が係合口126の係止突起127に係合し、リテ
ーナ12にモジュールカバー16が組み付けられる。
【0037】このようにしてモジュールカバー16とリ
テーナ12が組み付けられた状態で、リテーナ12の奥
側にはフープ(係止片サポート部材)25が取り付けら
れる。フープ25は係止片166の内側に当接して、そ
の変形及び外れを防止する。このフープ25は屈曲した
棒状部材からなる。同フープ25は、ステアリングホイ
ール26全体の周りを一周するほぼループを描く屈曲し
た形状となっている。フープ25には、図示せぬホーン
ハーネスが接続されている。フープ25は、鋼製丸棒
(あるいは線)等の導電性部材からなり、ホーン導通回
路の一部を構成する。このフープ25の分散した数箇所
(例えば左右及び下部)は、ホーン接点44(図7参
照)と接触する接点スイッチ部25cとなっている。こ
の接点スイッチ部25cは、プレスされて平面状に潰れ
た形状となっている。なお、ホーン導通回路の構成につ
いては、後にステアリングホイール26とともに図7
(b)を参照しつつ述べる。
【0038】このフープ25は、図3及び図4に示すよ
うに、リテーナ12の奥側面に形成された複数の突起1
2dや突条12c、12wに沿って取り付けられる。こ
れら突起12dや突条12c、12wにより、フープ2
5の取り付け位置を正確に出すことができる。
【0039】次に、インフレータ18について説明す
る。図3〜図5等に示すように、リテーナ12の奥側面
には、フープ25を介してインフレータ18が組み付け
られる。インフレータ18は、バッグ14を展開させる
ガスを発生するものである。このインフレータ18の手
前部側面には、ガス噴出口18a(図3、図6(c)、
図7(a)参照)が形成されている。同噴出口18aか
らバッグ14(図7(a)参照)内にガスが放出され
る。このインフレータ18には、ボディフランジ18b
が設けられている。このフランジ18bは、インフレー
タ18の側面から外側に向けて張り出しており、外周が
正方形状になっている。同フランジ18bの四隅には、
小孔18cが開けられている。
【0040】次いで、リング24について説明する。リ
ング24は、鋼製等の枠状部材であり、図7(a)に示
すように、バッグ14の基端部を固定するためのもので
ある。リング24の内周は、リテーナ12の中央開口1
2aにほぼ対応する大きさに形成されている。同リング
24の四隅には、ボルト20が植設されている。
【0041】ここで、インフレータ18、バッグ14及
びリング24のリテーナ12への取り付け構造について
説明する。図7(a)及び図6(c)に示すように、イ
ンフレータ18は、リテーナ12の奥側に組み付けられ
ている。インフレータ18の手前部は、リテーナ12の
中央開口12aに嵌められて、リテーナ12手前面から
突出している。リテーナ12の手前側においては、リン
グ24が、そのボルト20がリテーナ12の小孔12b
に挿通されることにより組み付けられている。リング2
4とリテーナ12間には、バッグ14の基端部(開口端
部)が挟み込まれている。ボルト20は、リテーナ12
の小孔12b及びインフレータ18の小孔18c内に挿
通されて奥側に突出する。この奥側からボルト20にナ
ット22が螺合し、リング24、バッグ14の開口端部
及びインフレータ18がリテーナ12に一体に取り付け
られている。
【0042】この状態において、フープ25は以下のよ
うに配置されている。すなわち、図5に最も分かり易く
示すように、フープ25のホイール中心寄りの部分(内
側突出部25a)は、リテーナ12とインフレータ18
のボディフランジ18bの間に挟持されている。一方、
フープ25のステアリングホイール中心から離れた部分
(外側突出部25b)は、リテーナ12に組み付けられ
たモジュールカバー16の各係止片166の内側に接し
ている。このように、フープ25の内側25aを挟持す
ることで、フープ25をしっかり固定することができる
ので、係止片166もしっかり支えることができ、係止
片166の変形とカバー16の離脱を防止できる。
【0043】次に、ホーン導通回路の構成について説明
する。ステアリングホイール26は、フープ25ととも
にホーン導通回路の一部を構成している。図7(a)に
示すように、ステアリングホイール26の手前側面に
は、ホーン接点44が設けられている。このホーン接点
44は、ステアリングホイール26にエアバッグモジュ
ール10が組み込まれたとき、フープ25の接点スイッ
チ部25cと接触可能な位置に設けられている。
【0044】ホーン導通回路は、図7(b)に示すよう
に、リレーRを備えている。リレーRの一端側にはフー
プ25の接点スイッチ部25cが接続されている。一
方、リレーRの他端側には、電源及び車体アース回路を
介してステアリングホイール26のホーン接点44が接
続されている。このリレーRは、ホーンH及び電源を含
む回路にも接続されている。接点スイッチ部25cとホ
ーン接点44が接触すると、リレーRが作動してホーン
Hの回路も閉となり、ホーンHに電圧が印加され、ホー
ンHが鳴る。
【0045】次に、上記の構成を有するエアバッグモジ
ュール10とステアリングホイール26のホーン作用に
ついて説明する。ステアリングホイール26にエアバッ
グモジュール10を装着したとき、リテーナ12に取り
付けられているフープ25の接点スイッチ部25cと、
ステアリングホイール26のホーン接点44とは、図7
(a)に示すような接触可能な位置関係にある。同図で
は、モジュールカバー16を押していない状態(ホーン
を鳴らさない状態)を示しており、フープ25とホーン
スイッチ接点部44とは離れている。したがって、図7
(b)に示すホーン導通回路のホーンHには電圧が印加
されず、ホーンHは鳴らない。
【0046】この状態から、モジュールカバー16を図
7(a)のF方向(奥方向)に押すと、モジュールカバ
ー16の係止片163端縁からリテーナ12に力が加わ
る。このとき、スプリング36が縮み、リテーナ12が
ステアリングホイール26方向(奥方向)に移動する。
すると、フープ25の接点スイッチ部25cとホーン接
点44が接触し、リレーRを介してホーンHに電圧が印
加され、ホーンHが鳴る。
【0047】接点スイッチ部25cは、フープ25の分
散した数箇所に設けられているので、モジュールカバー
16のどこを押しても、ホーンHを鳴らすことができ
る。また、接点スイッチ部25cは、プレスされて平面
状になっているため、ホーン接点44との接触は安定し
て行われる。
【0048】次に、エアバッグモジュール10の膨張展
開作用について説明する。車両の通常時には、図7
(a)に示すように、バッグ14が折り畳まれてモジュ
ールカバー16の裏面側に収められている。車両が衝突
すると、図示せぬセンサがこれを検知して、インフレー
タ18に発火信号が送られる。インフレータ18が点火
すると、ガス噴出口18aからガスがバッグ14内に噴
出し、バッグ14が展開される。このときのバッグ14
の押す力により、モジュールカバー16のティアライン
16a、16b(図3参照)が破れ、カバー16が開い
てバッグ14が乗員の前面に展開される。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、構造が簡単である、あるいは部品加工コスト
を低くできるスナップ−オン式のエアバッグモジュール
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るエアバッグモジュール
のスナップ−オン機構の取り付け前の状態を示す斜視図
である。
【図2】図1のエアバッグモジュールにおけるスナップ
−オン機構の取り付け後の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の1実施例に係るエアバッグモジュール
及びステアリングホイールを手前側から見た分解斜視図
である。
【図4】同エアバッグモジュール及びステアリングホイ
ールを奥側から見た分解斜視図である。
【図5】同エアバッグモジュールの裏面図である。
【図6】図6(a)はモジュールカバーとリテーナとの
組み付け機構の組み付け前の状態を示す部分断面図であ
り、図6(b)は組み付け中の状態を示す部分断面図で
あり、図6(c)は組み付け後の状態を示す部分断面図
である。
【図7】図7(a)はエアバッグモジュールとステアリ
ングホイールとの連結部の詳細を示す断面図である。図
7(b)はホーン導通回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 エアバッグモジュール 12 リテーナ 12h ピン係
合孔 14 エアバッグ 16 モジュールカバー 16a、16b
ティアライン 18 インフレータ 18a ガス噴出口 18b ボディ
フランジ 20 ボルト 24 リング 25 フープ 26 ステアリングホイール 26a 本体 26b 孔 26x、26y ピン支持部 30 スナップ−オン機構 32 セットピン 32a おねじ 32b テーパ
部 32c 大径部 32d 係合凹
部 32e 鍔部 36 スプリング 40 係止窓 41 インナープレート 41a 凹部 41c 掛止孔 43 アウタープレート 43a ガイド孔 41b 係合孔 41c 掛止孔 51 コイルスプリング 51a 基部 51b、51c
延伸部 121、122 サポート板 126 係合口 127 係合突起 161、162 スポーク部 163、165
脚片部 166 係止片 167 開口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳まれたバッグと、 該バッグを展
    開させるガスを放出するインフレータと、 該インフレ
    ータ及び上記バッグの基端部を固定するリテーナと、
    を備え、 エアバッグモジュール取り付け用の係合凹部
    が形成されたセットピンが立設された乗り物の構造体に
    スナップ−オン式に取り付けられるエアバッグモジュー
    ルであって;上記リテーナを上記セットピンに固定する
    ためのスナップ−オン機構が、 上記リテーナに付設されたガイドフレームと、 該ガイドフレーム内で摺動する、ガイド孔、及び、上記
    セットピン係合凹部とのピン係合部、を有するアウター
    プレートと、 該アウタープレートのガイド孔内で摺動するとともに、
    上記セットピン係合凹部とのピン係合部を有するインナ
    ープレートと、 該アウタープレートとインナープレートを、両者のピン
    係合部が近接する方向に付勢する付勢手段と、 を具備することを特徴とするエアバッグモジュール。
  2. 【請求項2】 上記付勢手段がコイルスプリングであ
    り、該コイルスプリングの両端部がそれぞれ上記アウタ
    ープレート又はインナープレートと係合していることを
    特徴とする請求項1記載のエアバッグモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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