JP2001321531A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001321531A
JP2001321531A JP2000140299A JP2000140299A JP2001321531A JP 2001321531 A JP2001321531 A JP 2001321531A JP 2000140299 A JP2000140299 A JP 2000140299A JP 2000140299 A JP2000140299 A JP 2000140299A JP 2001321531 A JP2001321531 A JP 2001321531A
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JP
Japan
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lottery
numerical value
game
control
main
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JP2000140299A
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English (en)
Inventor
Kunio Matsumoto
邦夫 松元
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技動作に連動して繰り返し実行されるメイ
ン処理を処理時間(一巡周期)の制約を受けることなく
実行できるようにすること、制御プログラム作成の自由
度を高めるようにすること、周期的に実行すべき処理に
ついては規則正しく処理できるようにすること。 【解決手段】 遊技制御プログラムのメイン処理(S6
〜S15)に、抽選用数値を所定回数更新する際の先頭と
なる先頭数値を複数の数値のうちから不規則に抽出して
更新する先頭数値更新処理(S8)を設け、2msec毎の
割込みにより実行する割込み処理に、予め設定された複
数の数値の範囲内で所定の更新規則に基づいて抽選用数
値を順次更新する抽選用数値更新処理と、更新中の抽選
用数値を先頭数値に変更する抽選用数値変更処理とを設
けたので、メイン処理の処理時間に制約を受けることな
く遊技制御プログラムを作成でき、しかも抽選用数値の
更新処理を割込みにより周期的に規則正しく行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は遊技機に関し、特
に遊技動作の為の制御プログラムに含まれるメイン処理
を無限ループ状に繰り返し実行中に、所定微小時間毎の
割込みにより、抽選用数値更新処理等を周期的に実行す
るようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、パチンコ機等の弾球遊技機にお
いては、発射ハンドル操作による遊技球の発射制御、遊
技盤に設けた図柄始動手段や開閉式入賞手段(大入賞手
段)等の遊技役物の制御、入賞手段への入賞を検知する
検知制御、図柄表示用ディスプレイに設けられた変動図
柄表示手段の複数の図柄表示部における図柄を変動させ
る図柄表示制御、入賞手段への入賞に伴う遊技球の払出
し制御、図柄始動手段に入賞したときに抽選する為の抽
選用数値の更新制御、入賞時や大当たり状態におけるサ
ウンド制御やランプ制御等、弾球遊技の為の種々の制御
を司る制御装置が設けられている。
【0003】この制御装置において、遊技盤側の遊技制
御を主として司る主制御部は、各図柄表示部に図柄変動
表示させる図柄表示制御の為の一連の制御信号(制御デ
ータ)を図柄制御部に直接出力し図柄表示を制御してい
る。また、主制御部は、普通入賞手段や開閉式入賞手段
への遊技球の入賞に際して、払出しモータ駆動の為の払
出し制御信号を払出し制御部に出力して賞球の払出しを
制御している。更に、主制御部は、図柄表示部における
変動後の停止図柄が大当たり図柄のとき、開閉式入賞手
段の開閉板駆動ソレノイドの為の開閉制御信号を特別遊
技制御部に出力し、開閉板を開閉制御している。
【0004】例えば、主制御部は図柄制御部に対して、
各動作毎の詳細な制御信号を逐一送信して図柄を変動制
御するため、例え1つの制御信号がノイズや静電気等に
より無効になっても、後続する制御信号に基づいて変動
制御を続行できる。主制御部は、図柄表示制御だけでな
く、これに連動する払出し制御、サウンド出力制御、ラ
ンプ点灯制御等の種々の制御を行なうため、制御負荷が
非常に大きく、これら遊技動作の制御に制御遅れが生じ
易い。
【0005】そこで、図柄制御部やサウンド制御部等の
各副制御部を、主制御部とは独立のマイクロコンピュー
タを備えた別個の制御基板上に構成し、主制御部から各
副制御部へ制御コマンドを一方向送信するコマンド送信
方式が採用されつつある。これにより、例えば、主制御
部は図柄変動に際して図柄制御部に、図柄変動開始コマ
ンド(変動パターン指定番号等を含む)と、各図柄表示
部の停止図柄を指定する図柄指定コマンドとを順次送信
するだけでよく、図柄変動制御を簡単化でき、主制御部
の負荷を格段に軽減することができ、サウンド制御やラ
ンプ制御、更には払出し制御を図柄変動に同期させて実
行できる。
【0006】この場合、主制御部においては、抽選用数
値更新制御、入賞検知制御、払出し制御部や図制御部等
の副制御部に対する制御コマンド出力制御、特別遊技制
御部への開閉制御信号出力制御等の一連の制御をメイン
処理に含め、このメイン処理を微小所定時間(例えば、
数msec) で一巡して実行するように、遊技制御プログラ
ムを作成することができる。それ故、弾球遊技に必要な
これら種々の制御を、微小所定時間毎に均等に且つ繰り
返して実行でき、ゲーム性を高めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 このように、遊技中
においては、主制御部で実行される遊技制御プログラム
のメイン処理を、微小所定時間毎に繰り返し実行する場
合に、遊技内容に応じて、特に図柄変動制御や特別遊技
制御等の処理時間が変動するにも拘わらず、このメイン
処理を微小所定時間内に終了できるように、許容される
処理時間の枠内で遊技制御プログラムを作成する必要が
あり、遊技制御プログラム作成が複雑化し、しかも遊技
制御プログラム作成の自由度が低下すること、メイン処
理に含める制御内容が一巡周期の長さに応じて制限さ
れ、音響効果やランプ点灯による装飾効果、更には演出
効果を充分に発揮させることができないこと、等の問題
がある。
【0008】そこで、メイン処理の一巡周期に制限を加
えず、必要に応じて長く設定することも考えられるが、
制御応答性が悪化し、遊技球の払出し制御や図柄の変動
制御等が遅れがちになり、ゲーム性が低下するようにな
る。更に、メイン処理により抽選用数値更新処理を実行
する場合、常に同じ先頭数値を用いて抽選用数値を順次
更新するため、大当たりが定期的に発生し易く、大当た
りを集中的に抽選する狙い撃ちが可能になるという問題
がある。
【0009】本発明の目的は、遊技動作に連動して繰り
返し実行されるメイン処理を処理時間(一巡周期)の制
約を受けることなく実行できるようにすること、制御プ
ログラム作成の自由度を高めるようにすること、周期的
に実行すべき処理については規則正しく処理できるよう
にすること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項1の遊技機は、
遊技動作の為の制御プログラムを記憶したプログラム記
憶手段とこの制御プログラムに基づいて遊技動作を制御
するCPUとを有する特定制御手段を備えた遊技機であ
って、制御プログラムは、遊技中に無限ループ状に繰り
返し実行されるメイン処理と、メイン処理の実行中に所
定微小時間毎の周期的な割込みにより実行される割込み
処理とを有するものである。但し、無限ループ状に繰り
返し実行されるメイン処理とは、1サイクルの処理時間
が自由に変動できるループ状のものである。
【0011】特定制御手段においては、プログラム記憶
手段に記憶した制御プログラムに基づいてCPUにより
種々の遊技動作が制御される。この制御プログラムに設
けられたメイン処理は、遊技中においては無限ループ状
に繰り返し実行されるため、メイン処理を処理時間に制
約を受けることなく実行でき、制御プログラム作成の自
由度を高めることができる。また、制御プログラムに有
する割込み処理は、CPUに対する所定微小時間毎の周
期的な割込みにより、規則正しく実行される。例えば、
抽選用数値の更新処理等の周期的に実行すべき処理を割
込みにより実行させることで、これら周期的に実行すべ
き処理を、メイン処理に要する処理時間に関係なく、規
則正しく実行することができる。
【0012】ここで、遊技者に有利な状態と不利な状態
とを択一的に選択する抽選機能部を有する主制御手段
と、この主制御手段から出力される指令信号により所定
の制御を行なう副制御手段とを備え、主制御手段と副制
御手段の少なくとも1つが特定制御手段である場合(請
求項2)、特定制御手段である主制御手段においては、
その抽選機能部による抽選機能を実現する処理を、メイ
ン処理と割込み処理とにより実行することができ、また
特定制御手段である副制御手段においては、主制御手段
から受ける指令信号に応じた種々の制御をメイン処理と
割込み処理とにより実現することができる。
【0013】また、前記割込み処理は、所定の更新規則
に基づいて抽選用数値を更新する抽選用数値更新処理を
含み、抽選機能部は抽選用数値更新処理により更新され
る抽選用数値を予め設定された条件の成立時に抽出し、
その抽出された抽選用数値の有利な状態にすべき当たり
又は不利な状態にすべき外れを判定する場合(請求項
3)には、抽選用数値更新処理が割込み処理に含まれて
いるため、抽選用数値が周期的に規則正しく更新され
る。それ故、抽選機能部により抽選用数値を予め設定さ
れた条件の成立時に抽出するときの当たりと外れの確率
を所定の値に保持でき、その確率でもって抽選用数値の
遊技者に有利な状態にすべき当たり、又は遊技者に不利
な状態にすべき外れを判定できる。
【0014】また、前記割込み処理が、予め設定された
複数の数値の範囲内で所定の更新規則に基づいて抽選用
数値を順次更新する抽選用数値更新処理を含み、メイン
処理は、抽選用数値を所定回数更新する際の先頭となる
先頭数値を複数の数値のうちから不規則に抽出して更新
する先頭数値更新処理を含み、割込み処理は、更新中の
抽選用数値を先頭数値に変更する抽選用数値変更処理を
含む場合(請求項4)には、抽選用数値更新処理が割込
み処理に含まれているため、抽選用数値は、予め設定さ
れた複数の数値の範囲内で所定の更新規則に基づいて周
期的に規則正しく更新される。
【0015】ここで、先頭数値更新処理は、メイン処理
が実行される毎に、抽選用数値を所定回数更新する際の
先頭となる先頭数値を複数の数値のうちから不規則に抽
出して更新する。その結果、割込み処理に設けられた抽
選用数値変更処理により、抽選用数値更新処理で更新中
の抽選用数値が先頭数値に変更される。このように、抽
選用数値の先頭数値を不規則に変更するため、大当たり
用数値の抽選タイミングを変更でき、体感器による攻略
や違法改造により大当たりを集中的に抽選する狙い撃ち
に対処することができる。
【0016】また、前記割込み処理が、時間管理のため
のタイマーを計時作動させる処理を含む場合(請求項
5)には、アタッカー(大入賞口)や図柄始動手段(電
動チューリップ)の開放時間管理、図柄変動の為の変動
時間管理等を割込み処理により周期的に規則正しく行な
うことができる。また、前記割込み処理が、種々のスイ
ッチ入力の有無を読み込むスイッチ信号入力処理を含む
場合(請求項6)には、遊技媒体の入賞や払出しに関す
る入賞検出スイッチや払出し検出スイッチ等のスイッチ
信号の入力処理を、割込み処理により周期的に規則正し
く行なうことができる。
【0017】また、前記割込み処理が、指令信号出力の
有無を判定する処理を含む場合(請求項7)には、指令
信号を出力するか否かの判定を、割込み処理により周期
的に規則正しく行なうことができ、必要に応じて指令信
号を迅速に出力することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホー
ルの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼
ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例
であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、そ
の長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチン
コ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチ
ンコ機2に電気的に接続されている。
【0019】図1〜図4に示すように、カード式弾球遊
技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この
外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード
式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠
3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。
前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、
遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス
扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。前
面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着さ
れ、前枠4の下部には、上皿8から溢流し又は抜き取っ
た遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハン
ドル11とが設けられている。
【0020】この発射手段10は、回動操作可能な発射
ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応
じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射
モータM(図5参照)などを備えている。上皿8の右部
には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作
パネル13が設けられ、この操作パネル13には、カー
ド残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部13a
と、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイ
ッチ13bと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する
返却スイッチ13cとが設けられている。
【0021】図2に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始
動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段
(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場
合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段1
8の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、
2つのゲート20(通過口)等が夫々所定の位置に配設
されている。
【0022】液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示
するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを
表示する図柄表示手段22として機能する。図柄表示手
段22は、背景画やキャラクタをアニメーション的に表
示するとともに、例えば左右方向に並ぶ3個(左、中、
右)の図柄表示部22a〜22cを有し、図柄始動手段
17に遊技球が入賞することを条件に、各図柄表示部2
2a〜22cの表示図柄が所定時間だけ変動表示(スク
ロール表示)され、図柄始動手段17への遊技球の入賞
タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止
図柄パターンで停止する。
【0023】液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通
入賞手段19と第2図柄表示手段23とが設けられてい
る。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する
普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球が
検出されたとき、普通図柄表示部の表示図柄が所定時間
だけ変動し、遊技球のゲート20通過時点において抽選
された抽選用数値により決定される停止図柄を表示して
停止するようになっている。図柄始動手段17は、開閉
自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式チューリ
ップであり、第2図柄表示手段23の変動後の停止図柄
が当たり図柄を表示した場合に、開閉爪17aが所定時
間だけ開放されて入賞し易くなる。
【0024】開閉式入賞手段18は前方に開放可能な開
閉板18aを備え、図柄表示手段22の変動後の停止図
柄が「777」等の当たり図柄のとき、所謂「大当た
り」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前側
に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領
域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過し
たとき、特別遊技が継続される。ここで、特別遊技状態
が遊技者に有利な状態に相当し、特別遊技状態以外の普
通状態が遊技者に不利な状態に相当する。
【0025】開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放
された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば、1
0個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じるとき
に、遊技球が特定領域18bを通過していないときに特
別遊技が終了するが、特定領域18bを通過していれば
最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が継続さ
れ、遊技者に有利な状態に制御される。
【0026】図3、図4に示すように、前枠4の裏側に
は、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自
在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形
成され、その上側に賞球タンク33と、これから延びる
タンクレール34とが設けられ、このタンクレール34
に接続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設
けられ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続
された通路ユニット36が設けられている。払出し手段
35から払出された遊技球は通路ユニット36を経由し
て上皿排出口8aから上皿8に払出される。
【0027】裏機構板30の開口部30aには、遊技盤
5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜
19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示
略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着
されたケース38の内部に主制御基板39が配設され、
その前側に図柄制御基板40が配設されている。主制御
基板39の下側で、裏カバー37に装着されたケース4
1aの内部にランプ制御基板42が設けられ、このケー
ス41aに隣接するケース41bの内部にサウンド制御
基板43が設けられている。
【0028】これらケース41a,41bの下側で裏機
構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板
45と払出し制御基板46が夫々設けられている。この
電源基板45には、図3に示すように、電源スイッチ8
0と初期化スイッチ85とが配置されている。但し、ケ
ース44のこれら両スイッチ80,85に対応する部位
が切欠かれ、これら両スイッチ80,85の各々を指で
同時操作可能になっている。
【0029】更に、発射手段10の後側に装着されたケ
ース47の内部には、発射制御基板48が設けられてい
る。即ち、これら制御基板39〜40,42〜43,4
5〜46,48は夫々独立の基板であり、電源基板45
と発射制御基板48を除く制御基板39,40,42,
43,46には、CPUとROMやRAM等を有する1
チップ型集積回路39a,40a,42a,43a,4
6aからなるマイクロコンピュータが夫々設けられてい
る(図6参照)。
【0030】主制御基板39とその他の制御基板40,
42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板
40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっ
ている。この制御コマンドの一方向通信を採用すること
で、図柄停止に関する不正を確実に防止できるととも
に、主制御手段50の制御負荷を格段に軽減でき、送信
制御を簡単化することができる。次に、パチンコ機2の
制御装置に予め格納した複数の制御プログラムを介して
達成される種々の機能について、図5の機能ブロック図
により説明する。但し、これら種々の機能は前述したマ
イクロコンピュータ等で達成される。
【0031】主制御基板39上に構成された主制御手段
50は、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や遊技球
検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる遊技制御
を主として司るとともに、後述する図柄制御手段60、
払出し制御手段70、ランプ制御手段71、サウンド制
御手段72等に必要に応じて制御コマンドを送信出力す
る。主制御基板39に設けられた集積回路39aのRO
M(これがプログラム記憶手段に相当する)には、主に
遊技盤5の遊技動作を制御するメイン処理(図7参照)
と割込み処理(図8参照)とを有する遊技制御プログラ
ム、停電を含む主電源が断たれる時に遊技情報を記憶保
持する為のバックアップ処理プログラム、記憶保持して
いた遊技情報を主電源の復帰時に元の状態に復帰させる
遊技復帰制御プログラム等が格納されている。
【0032】この遊技復帰制御プログラムは、主電源の
復帰時にのみ実行されるものである。ここで、払出し制
御手段70、図柄制御手段60、サウンド制御手段7
2、ランプ制御手段71の各々が副制御手段である。集
積回路39aのRAMに記憶した遊技情報は記憶保持可
能に常にバックアップされている。図柄制御基板40上
に構成された図柄制御手段60は、主制御手段50から
送信されてくる図柄制御コマンドに基づいて、液晶ディ
スプレイ16に種々の動画や背景画を表示させる表示制
御を実行したり、各図柄表示部22a〜22cの図柄を
変動制御し、指示された停止図柄で変動を停止制御す
る。
【0033】払出し制御基板46上に構成された払出し
制御手段70は、主制御手段50から払出し制御コマン
ドを受信し、払出し手段35による遊技球の払出し制御
を司る。ランプ制御基板42上に構成されたランプ制御
手段71は、主制御手段50からランプ制御コマンドを
受信し、遊技盤5等に設けられた多数の表示ランプを含
むランプ群LPの点灯制御を司る。サウンド制御基板4
3上に構成されたサウンド制御手段72は、主制御手段
50からサウンド制御コマンドを受信し、スピーカSP
に対する各種の音響効果音の為のサウンド出力制御を司
る。発射制御基板48上に構成された発射制御手段73
は、発射モータMを駆動して遊技球の発射制御を司る。
【0034】主制御手段50は、抽選手段51と、判定
手段52と、特別遊技発生手段53と、確率変動手段5
4と、コマンド送信手段55と、2msec信号発生手
段56等を備えている。抽選手段51は、微小な更新周
期(例えば、約2msec周期)毎の割込み処理により、抽
選用カウンタを用いて予め設定された複数の数値の範囲
(例えば、0〜299)内で所定の更新規則(例えば、
「1」を順次加算する加算方式)に基づいて抽選用数値
を順次更新し、図柄始動手段17に遊技球が入賞したと
き(これが、予め設定された条件の成立時に相当する)
の数値を抽出することにより、当たり外れに関する抽選
を行なう。
【0035】判定手段52は、図柄始動手段17に遊技
球が入賞したときに抽選手段51から供給される抽選さ
れた数値に基づいて、「大当り」、「外れ(外れリーチ
を含む)」の何れであるかを判定する。例えば、その抽
選された数値が予め設定された特定数値「71」のとき
に「大当たり」と判定し、それ以外の多数の数値のとき
に「外れ」であると判定する。
【0036】特別遊技発生手段53は、判定手段52か
ら大当たり等の特別判定結果を受ける、若しくは、図柄
表示手段22の変動後の停止図柄が大当たり図柄等の特
定表示となった場合に、遊技制御に含まれる所定の特別
遊技発生ルーチンにより開閉式入賞手段18の開閉板1
8aを前述したように作動させて、遊技者に有利な利益
状態を与える特別遊技を実行する。
【0037】確率変動手段54は、判定手段52から
「大当たり」の特別判定結果を受けた場合に、その「大
当たり」が確率変動型大当たりのときに確率変動モード
を設定し、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定
回数図柄が変動する迄、抽選手段51により大当たりと
する特定数値の数を通常のときよりも多くし、大当たり
確率を高くする。コマンド送信手段55は、判定手段5
2から判定結果を受け、図柄変動に際しては図柄制御コ
マンド(例えば、当たり外れデータと変動時間データと
からなる2バイト構成)を図柄制御手段60に送信し、
遊技球の払出しに際しては払出し制御コマンド(例え
ば、払出し個数データを有する2バイト構成)を払出し
制御手段70に送信する。
【0038】ここで、当たり外れデータは「確率変動型
大当たり」、「非確率変動型大当たり」、「外れ」の何
れかのデータであり、変動時間データは図柄変動に要す
る時間(例えば、40秒、60秒等)を規定するデータ
である。また、払出し個数データは、5個、10個等の
遊技球の払出し個数を指令するデータである。更に、コ
マンド送信手段55は、ランプ群LPの点灯に際しては
ランプ制御コマンド(2バイト構成)をランプ制御手段
71に送信し、スピーカSPによる効果音出力に際して
サウンド制御コマンド(2バイト構成)をサウンド制御
手段72に送信する。
【0039】2msec信号発生手段56は、クロック
信号を分周して2msec毎の割込み用信号を発生し、1チ
ップ集積回路39aに有するCPUの割込みポートに2
msec毎に内部割込みを行なう。その結果、パチンコ機2
の作動中にこの2msecの内部割込みが発生する毎に、実
行中の遊技制御が強制的に中断され、図8に示す割込み
処理が周期的に実行される。
【0040】図柄制御手段60は、停止図柄決定手段6
1を有し、コマンド送信手段55から送信される図柄制
御コマンドを受信し、受信した図柄制御コマンドを解析
するとともに、解析により得られた制御コマンドに基づ
いて図柄表示手段22の各図柄表示部22a〜22cに
おける図柄変動を制御する。この停止図柄決定手段61
について簡単に説明すると、変動パターンテーブルに、
「確率変動型大当たり」、「非確率変動型大当たり」、
「外れリーチ」、「外れノーマル」の各々について複数
のパターンデータが記憶されており、図柄制御コマンド
に含まれる「当たり外れデータ」に基づいて、夫々該当
する大当たりパターン又は外れパターンのうちから何れ
かを抽選により決定する。
【0041】次に、電源基板45について、図6に基づ
いて説明する。パチンコホールに設置された各島構造体
毎に複数の変圧トランス79が設けられ、各変圧トラン
ス79から低圧の交流電圧(例えば、AC24V)が複
数(例えば、5台)のパチンコ機2に夫々供給されてい
る。この電源基板45には、トグルスイッチ等からなり
主電源をオンオフする手動操作可能な電源スイッチ80
と、電源供給部81と、マイクロコンピュータを含む電
源監視部82及びリセット信号出力部83と、バックア
ップ電源84等が設けられている。
【0042】電源供給部81は、音声出力やランプ点灯
に用いるDC12V、制御手段50,60,70〜72
等のマイクロコンピュータ(+5Vライン)に供給する
DC5V等を生成し、これら直流を制御基板39〜4
0,42〜43,46等に供給する。電源監視部82
は、供給されたAC24Vを直接読み込んで供給電圧を
常時監視し、停電が発生したり、電源スイッチ80のオ
フ操作により主電源が断たれる時、電圧異常を示す電圧
異常信号VSを主制御基板39の集積回路39aに出力
し、バックアップ処理を最優先割込み(NMI)により
実行させる。
【0043】その結果、集積回路39aにおいては、主
電源の復帰に際して遊技制御の再開に必要で記憶保持し
ておくべき所定の遊技状態に関連する遊技情報をRAM
の情報メモリに記憶保持させるバックアップ処理が実行
される。リセット信号出力部83は、電源監視部82か
ら電圧異常信号VSを受けた時から、バックアップ処理に
要する所定微小時間だけ遅延させてから、「L」レベル
に切換えたシステムリセット信号SRを出力する。この
「L」レベルのシステムリセット信号SRが制御基板3
9,40,42,43,46に同時に供給され、これら
制御基板上の集積回路39a,40a,42a,43
a,46aにおいては、RAMのデータが消去されると
ともに、CPUの初期化に伴って制御動作が停止され
る。
【0044】バックアップ電源84は、コンデンサ等か
らなり、このコンデンサに充電したDC5Vを集積回路
39aのRAMにバックアップ用として夫々供給する。
即ち、このRAMにバックアップ用5Vが常に供給され
ているため、主電源が断たれて電源供給部81からの+
5V供給が停止された場合でも、情報メモリに記憶して
いる遊技情報がバックアップ用5Vにより確実に記憶保
持される。但し、このバックアップ電源84によるバッ
クアップ動作は長時間継続可能である。
【0045】電源基板45には、更に、電源スイッチ8
0に接近させて手動操作可能なプッシュ型スイッチから
なる初期化スイッチ85が設けられており、この初期化
スイッチ85を押圧操作したとき、初期化スイッチ85
から「L」レベルの初期化信号CLが出力される。この場
合、主電源の投入時に限って「L」レベルの初期化信号
CLが有効となり、記憶保持していた遊技情報の全てを確
実に消去することができる。
【0046】次に、遊技制御プログラムに基づいて主制
御手段50により実行される遊技制御について、図7の
フローチャートに基づいて説明する。但し、図中の符号
Si(i=1,2,3・・・)はステップである。営業
開始に際して、パチンコ機2の前枠4を前方に開いた状
態で、初期化スイッチ85を押圧操作しながら電源スイ
ッチ80をオン側に切換えたとき、変圧トランス79か
らの交流電圧(AC24V)が電源スイッチ80を介し
て電源基板45に供給され、電源供給部81から直流が
制御基板39〜40,42〜43,46に供給されるの
と同時に、リセット信号出力部83から「H」レベルの
システムリセット信号SRが集積回路39a,40a,4
2a,43a,46aに供給される。
【0047】その結果、主制御手段50による遊技制御
が開始されるとともに、各副制御手段60,70〜72
においても制御動作を開始する。この遊技制御が実行さ
れたときに、初期化スイッチ85が押圧操作によりON
状態のときには(S1:Yes)、先ずCPUの各メモリ
やレジスタを初期化する初期設定処理が実行される(S
2)。次に、集積回路39aのRAMのワークメモリや
情報メモリにバックアップ電源84により記憶保持され
ている遊技情報の全てが消去処理され(S3)、図柄表
示手段22に表示する初期図柄を設定したり、この遊技
制御の実行中に周期的に割込み処理を実行させる割込み
周期を2msecに設定する等の種々の初期値設定処理が実
行される(S4)。
【0048】その結果、前日の閉店時に、確率変動モー
ドが設定された状態のままで主電源が断たれて、集積回
路39aのRAM(情報メモリ)に確率変動モードの設
定状態を指示する情報等が記憶保持されている場合で
も、これら全ての遊技情報が確実に消去されて初期化さ
れるため、主電源が投入されてから実行されるゲーム
を、公正な遊技条件で開始することができる。その後、
S6〜S15のメイン処理が無限ループ状に繰り返して実
行される。但し、主電源が投入後にメイン処理が繰り返
し実行されているゲーム中に初期設定スイッチ85が誤
操作されても、S3の情報消去処理が実行されることは
ない。
【0049】次に、遊技制御のメイン処理(S6〜S1
5)について説明すると、先ず図柄始動手段17の開閉
爪17aを駆動するソレノイドや開閉式入賞手段18の
開閉板18aを駆動するソレノイドに駆動信号を出力す
る駆動信号出力処理が実行される(S6)。次に、入賞
検出センサを含む各種のスイッチからのスイッチ信号を
読み込むスイッチ信号入力処理が実行される(S7)。
次に、後述する抽選用数値更新処理により抽選用数値を
所定回数(例えば、0〜299に亙って300回)更新
する際の先頭となる先頭数値を、抽選用数値を更新する
複数の数値(例えば、0〜299、0〜20等)のうち
から不規則に抽出して更新する先頭数値更新処理が実行
される(S8)。
【0050】この先頭数値更新処理においては、例え
ば、「0」〜「299」からなる300個の数値をラン
ダムに配置しておき、これらランダムに配置した数値
(例えば、50、3、39、145、・・・・)を順番
に抽出して更新してもよい。又は、「0」〜「299」
の範囲内で、乱数発生器から出力されるランダムな数値
により先頭数値を更新してもよい。
【0051】次に、払出し制御手段70とサウンド制御
手段72とランプ制御手段71との何れかの副制御手段
に出力する制御コマンドがあるときには(S9:Yes
)、その出力すべき制御コマンドを送信先の制御手段
70〜72に出力する出力処理が実行される(S10)。
次に、開閉式入賞手段(大入賞口)18や図柄始動手段
(電動チューリップ)17の開放時間管理の為に、時間
管理タイマーの減算処理が実行される(S11)。次に、
第2図柄表示手段23の普通図柄表示部に普通図柄を変
動表示させる普通図柄に関する処理が実行される(S1
2)。次に、図柄表示手段22に特別図柄を変動表示さ
せる為の図柄制御コマンドを出力する等の特別図柄に関
する処理が実行される(S13)。
【0052】次に、図柄始動手段17の開閉爪17aを
駆動する場合には、その為の作動を指令するコマンドを
出力する作動コマンド出力処理が実行され(S14)、開
閉式入賞手段18の開閉板18aを駆動する場合には、
その為の作動を指令するコマンドを出力する作動コマン
ド出力処理が実行される(S15)。このように、ゲーム
中にはこのメイン処理が無限ループ状に繰り返して実行
される。ここで、このメイン処理を一巡するのに要する
する一巡処理時間は、各ステップ(S6〜S15)に要す
る処理時間に応じて変化する。
【0053】ところで、遊技制御のメイン処理が繰り返
して実行されているときに、約2msecが経過する毎に、
2msec信号発生手段56から割込み用信号が集積回路3
9aのCPUの割込みポートに内部割込みとして入力さ
れ、図8の割込み処理が実行される。この割込み処理に
ついて説明すると、先ず更新中の現在の抽選用数値N
が、メイン処理のS8で更新される前の今までの先頭数
値の1つ前の数値ではなく(S20:No)、しかも複数の
数値の範囲の最大値MAX でないときには(S23:No)、
その抽選用数値Nを1つインクリメント(これが、所定
の更新規則に相当する)する抽選用数値更新処理が実行
され(S22)、この割込み処理を終了してメイン処理に
リターンする。
【0054】また、現在の抽選用数値Nが複数の数値範
囲の最大値MAX のときには(S23:Yes )、抽選用数値
Nが「0」に変更され(S24)、メイン処理にリターン
する。ところで、現在の抽選用数値Nが今までの先頭数
値の1つ前の数値のときには(S20:Yes )、更新中の
抽選用数値Nがメイン処理のS8で更新された新規の先
頭数値に変更され(S21)、メイン処理にリターンす
る。例えば、抽選用に予め設定された複数の数値の範囲
が、「0〜299」であり、メイン処理のS8で先頭数
値として「0」に更新された場合、割込み処理により、
抽選用数値Nは「0」→「1」→「2」→・・・・→
「299」まで、インクリメント方式により順次更新さ
れる。
【0055】ここで、抽選用数値Nが「299」であ
り、今までの先頭数値「0」の1つ前のときに、メイン
処理のS8で新規の先頭数値として「7」に更新された
場合、抽選用数値Nが新規の先頭数値「7」に変更さ
れ、抽選用数値Nは、「7」→「8」→「9」→・・・
・→「299」→「0」→「1」→・・・・→「6」を
1サイクルとして、インクリメント方式により順次更新
される。
【0056】ところで、閉店に際して電源スイッチ80
がオフされたとき、或いはゲーム途中で停電が発生した
とき、電源監視部82からの電圧異常信号VSによりCP
Uに対して最優先割込みが発生し、主制御手段50にお
いては、バックアップ処理が実行され、主電源の復帰に
際して遊技制御の再開に必要で記憶保持しておくべき所
定の遊技状態に関連する遊技情報(入賞している遊技球
数情報や賞球の払出し情報等)がRAMの情報メモリに
記憶保持される。その後、CPUは停止状態になる。
【0057】ところで、電源スイッチ80や初期化スイ
ッチ85の操作なしに主電源がパチンコ機2に投入され
たとき、つまり開店時における電源投入ではなく、停電
からの復帰のときには(S1:No)、CPUが初期化さ
れたりRAMの遊技情報が消去されることなく、バック
アップデータ復帰処理が実行される(S5)。このバッ
クアップデータ復帰処理においては、情報メモリに記憶
保持されている遊技情報に基づいて、図柄表示手段22
に停電復帰画面が表示され、停電直前の確率変動状態が
表示され、普通図柄及び特別図柄による保留球数が表示
される。
【0058】その後、前述したようにS6以降のメイン
処理が繰り返して実行される。これにより、停電が発生
した場合でも、停電からの復帰時に停電により中断した
遊技制御の途中から支障なく再開することができ、遊技
者の不利益を確実に防止できる。
【0059】このように、遊技制御プログラムのメイン
処理に、抽選用数値を所定回数更新する際の先頭となる
先頭数値を複数の数値のうちから不規則に抽出して更新
する先頭数値更新処理(S8)を設け、微小所定時間毎
に割込みにより実行される割込み処理に、予め設定され
た複数の数値の範囲内で所定の更新規則に基づいて抽選
用数値を順次更新する抽選用数値更新処理(S22)
と、更新中の抽選用数値を先頭数値に変更する抽選用数
値変更処理(S21)とを設けたので、メイン処理を処
理時間に制約を受けることなく実行でき、遊技制御プロ
グラム作成の自由度を高めることができる。
【0060】また、CPUに対する所定微小時間毎の周
期的な割込みにより割込み処理を実行できるため、メイ
ン処理に要する処理時間に関係なく、抽選用数値を割込
み処理により、周期的に規則正しく更新することができ
る。更に、抽選用数値を図柄始動手段17への入賞時に
抽出するときの当たり/外れの確率を所定の値に保持で
き、その確率でもって抽選用数値の遊技者に有利な状態
にすべき当たり、または遊技者に不利な状態にすべき外
れを判定することができる。また、抽選用数値の先頭数
値を不規則に変更するため、大当たり用数値の抽選タイ
ミングを変更でき、体感器による攻略や違法改造により
大当たりを集中的に抽選する狙い撃ちに対処することが
できる。
【0061】更に、割込み処理に、払出し制御手段70
やサウンド制御手段72等の副制御手段に送信する制御
コマンドの有無が判定され、送信すべき制御コマンドが
あるときには、送信先の副制御手段70〜72に送信さ
れるため、制御コマンドを送信するか否かの判定を割込
み処理により周期的に規則正しく行なうことができ、必
要に応じて制御コマンドを迅速に送信することができ
る。
【0062】前記実施形態を部分的に変更した変更形態
について説明する。 1〕遊技制御プログラムのメイン処理に設けた「スイッ
チ信号入力処理(S8)」、「時間管理タイマーの減算
処理(S11)」等を割込み処理で行なうようにしてもよ
い。 2〕図柄制御手段60における図柄表示の為の図柄表示
制御プログラムを、表示制御用のメイン処理と、図柄変
動制御用タイマーを更新する割込み処理と構成してもよ
い。
【0063】3〕払出し制御手段70における払出し制
御の為の払出し制御プログラムを、払出しモータ駆動用
のメイン処理と、遊技球の払出しを検出する割込み処理
とで構成してもよい。 4〕2msec信号発生手段56に代えて、微小時間を
変更可能な割込み信号発生手段を設け、3msec、4
msec等の種々の微小時間毎に割込み信号を発生可能
にしてもよい。
【0064】5〕S22の抽選用数値更新処理におい
て、抽選用数値を「1」以外の数(例えば、2つ、3つ
等)ずつインクリメントさせたり、ランダムな数を加算
又は減算して抽選用数値を更新してもよい。 6〕払出し制御基板46の1チップ集積回路46aのR
AMをバックアップ電源84でバックアップするように
し、このRAMに記憶した遊技情報である払出し情報
を、主電源が断たれた後でも記憶保持するようにしても
よい。 7〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を
付加し、更に、パチンコ機に限らず、アレンジボール
機、回胴機等の種々の遊技機に本発明を適用することが
可能である。
【0065】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、プログラム
記憶手段と遊技動作を制御するCPUとを有する特定制
御手段を備え、制御プログラムは、遊技中に無限ループ
状に繰り返し実行されるメイン処理と、メイン処理の実
行中に所定微小時間毎の周期的な割込みにより実行され
る割込み処理とを有するので、メイン処理を処理時間に
制約を受けることなく実行でき、制御プログラム作成の
自由度を高めることができる。また、制御プログラムに
有する割込み処理は、CPUに対する所定微小時間毎の
周期的な割込みにより、メイン処理に要する処理時間に
関係なく、規則正しく実行できる。
【0066】請求項2の発明によれば、遊技者に有利な
状態と不利な状態とを択一的に選択する抽選機能部を有
する主制御手段と、この主制御手段から出力される指令
信号により所定の制御を行なう副制御手段とを備え、主
制御手段と副制御手段の少なくとも1つが特定制御手段
であるので、主制御手段が特定制御手段の場合には、抽
選機能部による抽選機能を実現する処理を、メイン処理
と割込み処理とにより実行することができ、また副制御
手段が特定制御手段の場合には、主制御手段から受ける
指令信号に応じた種々の制御をメイン処理と割込み処理
とにより実現することができる。その他請求項1と同様
の効果が得られる。
【0067】請求項3の発明によれば、前記割込み処理
は、所定の更新規則に基づいて抽選用数値を更新する抽
選用数値更新処理を含み、抽選機能部は抽選用数値更新
処理により更新される抽選用数値を予め設定された条件
の成立時に抽出し、その抽出された抽選用数値の前記有
利な状態にすべき当たり又は前記不利な状態にすべき外
れを判定するので、抽選用数値更新処理が割込み処理に
含まれているため、抽選用数値を周期的に規則正しく更
新できる。それ故、抽選機能部により抽選用数値を予め
設定された条件の成立時に抽出するときの当たりと外れ
の確率を所定の値に保持でき、その確率でもって抽選用
数値の遊技者に有利な状態にすべき当たり、または遊技
者に不利な状態にすべき外れを判定することができる。
その他請求項2と同様の効果が得られる。
【0068】請求項4の発明によれば、前記割込み処理
は、予め設定された複数の数値の範囲内で所定の更新規
則に基づいて抽選用数値を順次更新する抽選用数値更新
処理を含み、メイン処理は、抽選用数値を所定回数更新
する際の先頭となる先頭数値を複数の数値のうちから不
規則に抽出して更新する先頭数値更新処理を含み、割込
み処理は、更新中の抽選用数値を先頭数値に変更する抽
選用数値変更処理を含むので、割込み処理により抽選用
数値を周期的に規則正しく更新できる。また、抽選用数
値を更新するに際して先頭となる先頭数値を不規則に変
更するため、大当たり用数値の抽選タイミングを変更で
き、体感器による攻略や違法改造により大当たりを集中
的に抽選する狙い撃ちに対処することができる。その他
請求項1又は2と同様の効果を奏する。
【0069】請求項5の発明によれば、前記割込み処理
は、時間管理のためのタイマーを計時作動させる処理を
含むので、アタッカー(大入賞口)や図柄始動手段(電
動チューリップ)の開放時間管理、図柄変動の為の変動
時間管理等を割込み処理により周期的に規則正しく行な
うことができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の
効果を奏する。
【0070】請求項6の発明によれば、前記割込み処理
は、種々のスイッチ入力の有無を読み込むスイッチ信号
入力処理を含むので、遊技媒体の入賞や払出しに関する
入賞検出スイッチや払出し検出スイッチ等のスイッチ信
号の入力処理を、割込み処理により周期的に規則正しく
行なうことができる。その他請求項1〜5の何れかと同
様の効果を得ることができる。
【0071】請求項7の発明によれば、前記割込み処理
は、指令信号出力の有無を判定する処理を含むので、指
令信号を出力するか否かの判定を、割込み処理により周
期的に規則正しく行なうことができ、必要に応じて指令
信号を迅速に出力することができる。その他請求項1〜
6の何れかと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技
機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】電力供給回路及び種々の制御信号回路を示す図
である。
【図7】遊技制御の概略フローチャートである。
【図8】割込み処理の概略フローチャートである。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機) 39a 1チップ集積回路(CPU) 50 主制御手段 51 抽選手段 52 判定手段 60 図柄制御手段 70 払出し制御手段 71 ランプ制御手段 72 サウンド制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技動作の為の制御プログラムを記憶し
    たプログラム記憶手段(39a) とこの制御プログラムに基
    づいて遊技動作を制御するCPU(39a) とを有する特定
    制御手段(50,60,70 〜72) を備えた遊技機であって、 前記制御プログラムは、遊技中に無限ループ状に繰り返
    し実行されるメイン処理と、前記メイン処理の実行中に
    所定微小時間毎の周期的な割込みにより実行される割込
    み処理とを有することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技者に有利な状態と不利な状態とを択
    一的に選択する抽選機能部(51,52) を有する主制御手段
    (50)と、この主制御手段(50)から出力される指令信号に
    より所定の制御を行なう副制御手段(60,70〜72) とを備
    え、前記主制御手段(50)と副制御手段(60,70〜72) の少
    なくとも1つが特定制御手段(50,60,70 〜72) であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記割込み処理は、所定の更新規則に基
    づいて抽選用数値を更新する抽選用数値更新処理を含
    み、前記抽選機能部(51,52) は抽選用数値更新処理によ
    り更新される抽選用数値を予め設定された条件の成立時
    に抽出し、その抽出された抽選用数値の前記有利な状態
    にすべき当たり又は前記不利な状態にすべき外れを判定
    することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記割込み処理は、予め設定された複数
    の数値の範囲内で所定の更新規則に基づいて抽選用数値
    を順次更新する抽選用数値更新処理を含み、前記メイン
    処理は、抽選用数値を所定回数更新する際の先頭となる
    先頭数値を前記複数の数値のうちから不規則に抽出して
    更新する先頭数値更新処理を含み、前記割込み処理は、
    前記更新中の抽選用数値を前記先頭数値に変更する抽選
    用数値変更処理を含むことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記割込み処理は、時間管理のためのタ
    イマーを計時作動させる処理を含むことを特徴とする請
    求項1〜4の何れかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記割込み処理は、種々のスイッチ入力
    の有無を読み込むスイッチ信号入力処理を含むことを特
    徴とする請求項1〜5の何れかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記割込み処理は、指令信号出力の有無
    を判定する処理を含むことを特徴とする請求項1〜6の
    何れかに記載の遊技機。
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