JP2001320497A - 車載通信装置 - Google Patents

車載通信装置

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JP2001320497A
JP2001320497A JP2000135482A JP2000135482A JP2001320497A JP 2001320497 A JP2001320497 A JP 2001320497A JP 2000135482 A JP2000135482 A JP 2000135482A JP 2000135482 A JP2000135482 A JP 2000135482A JP 2001320497 A JP2001320497 A JP 2001320497A
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則夫 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話等の移動通信端末の持つ双方通信機
能及び安全性を利用し、双方向で制御可能な車載通信装
置を提供する。 【解決手段】 既設の移動体通信網の無線基地局に無線
接続され、この無線基地局を介して前記移動体通信網及
び公衆電話網の加入者端末に接続可能であり、固有の加
入者番号を持つ双方向通信機能を有する車載通信手段3
03と、車輌に搭載された電装機器である車輌機器30
6と、前記車載通信手段303と車輌機器306との間
に設けられ、前記車載通信手段303と車輌機器306
とを通信接続し、前記車輌機器306と前記加入者端末
との間で行われる相互のデータのやりとりを制御する制
御手段304とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車載通信装置に関
し、特に、携帯電話等のような移動通信端末の持つ双方
向通信機能を利用して車外の加入者端末から車載機器を
遠隔通信制御すると共に、車内から加入者端末を介して
車外の機器を遠隔制御する車載通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車載通信装置は、車外か
ら車載機器を遠隔制御するというアイディアとして、キ
ーレスエントリーシステムや、8図に示されるように、
リモコン装置801と車輌802に搭載された車載遠隔
装置803とが直接無線接続され、リモコン装置801
で車載遠隔装置803制御して自動車のエンジンオン・
オフをするエンジンスターターシステム等があった。ま
た、事故検出システムのように車内の情報を車外に向け
て送信するというアイデアもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
アイディアはいずれも単機能のものであった。すなわ
ち、個々のシステムが、それぞれ異なる通信方式や送信
装置を用いていた。もし双方向通信可能な多機能型の車
載装置を開発するとしても新たな双方向通信装置が必要
となり大型化複雑化することが予想され、スペースに限
りがある車載型としては適当な装置がなっかた。また、
これらは機能に対してコスト高になり、結局、現状では
簡便な単機能のドア開閉システム以外はあまり普及して
いない。また、上述のキーレスエントリーシステムやエ
ンジンスターターシステムは、セキュリティー機能がな
く誰にでも操作可能で安全性がないので、リモコン端末
を盗用されると、他人によって自車が制御されるという
被害もあり得る。
【0004】よって本発明は、上述した現状に鑑み、携
帯電話等の移動通信端末の持つ双方通信機能及び安全性
を積極的に利用し、新たな双方向通信装置を付加するこ
となしに、簡単な構成で、多数の車載又は車外機器を、
安全に、双方向で制御可能な車載通信装置を提供するこ
とを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の本発明による車載通信装置
は、図1(a)の基本構成図に示すように、既設の移動
体通信網の無線基地局に無線接続され、この無線基地局
を介して前記移動体通信網及び公衆電話網の加入者端末
に接続可能であり、固有の加入者番号を持つ双方向通信
機能を有する車載通信手段303と、車輌に搭載された
電装機器である車輌機器306と、前記車載通信手段3
03と車輌機器306との間に設けられ、前記車載通信
手段303と車輌機器306とを通信接続し、前記車輌
機器306と前記加入者端末との間で行われる相互のデ
ータのやりとりを制御する制御手段304とを有するこ
とを特徴とする。
【0006】上記請求項1に記載した本発明の車載通信
装置によれば、車載通信手段303は、既設の移動体通
信網及び公衆電話網の加入者端末に接続可能であり、固
有の加入者番号を持つ双方向移動通信機能を有してお
り、前記制御手段304は前記車輌機器306と加入者
端末とを通信接続し、これらの間で行われる相互のデー
タのやりとりを制御する。
【0007】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の本発明による車載通信装置は、図1(b)の基
本構成図に示すように、移動電話網の無線基地局に無線
接続され、この無線基地局を介して移動電話網及び公衆
電話網の加入者端末に接続可能であり、固有の加入者番
号を持つ双方向通信機能を有する車載通信手段303
と、車輌に搭載された電装機器である車輌機器306
と、通信開始指令に応答して、前記車載通信手段303
と前記加入者端末とを、自動的に通信接続する通信接続
手段304と、前記通信接続された前記車輌機器306
と加入者端末との間のデータ送受処理を行うデータ送受
処理手段304、305とを有することを特徴とする。
【0008】上記請求項2に記載した本発明の車載通信
装置によれば、車載通信手段303は、既設の移動体通
信網及び公衆電話網の加入者端末に接続可能な固有の加
入者番号を持つ双方向移動通信機能を有している。自動
接続手段304は、通信開始指令に応答して前記車載通
信手段303と前記加入者端末とを自動的に通信接続
し、前記データ送受処理手段304、305は、前記車
輌機器306と加入者端末との間のデータ送受を制御す
る。
【0009】上記課題を解決するためになされた請求項
3に記載した本発明の車載通信装置によれば、図1
(b)の基本構成図に示されるように、請求項2記載の
車載通信装置において、通信接続手段304は、無線基
地局を介して加入者端末側から送られてくる通信開始指
令に応答して、前記車載通信手段303と前記加入者端
末と接続するための着呼処理を行うことを特徴とする。
上記請求項3に記載した本発明の車載通信装置によれ
ば、発呼者である加入者端末側に対して、通信接続手段
304が着呼処理、すなわち呼出番号一致検出及び初期
接続処理等を行なわれるので、上述した移動通信端末の
持つ安全性が保証されることになる。従来のシステムで
は、このような着呼処理は行われないので容易に車載機
器に外部からアクセス可能であったが、本発明によりこ
の問題が解消される。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載の本発明による車載通信装置は、図1(b)の基
本構成図に示すように、請求項3記載の車載通信装置に
おいて、前記車輌機器306は、エンジン制御信号に応
答してエンジンを始動又は停止させるエンジン始動停止
装置401であり、前記データ送受処理手段304、3
05は、無線基地局を介して加入者端末側から送信され
てくるエンジン指令信号を受信し、前記エンジン始動装
置を制御する前記エンジン制御信号を生成し出力するこ
とを特徴とする。
【0011】上記請求項4に記載した本発明の車載通信
装置によれば、前記データ送受処理手段304、305
は、加入者端末側から送信されてくるエンジン指令信号
を受信し、前記エンジン始動停止装置401を制御する
エンジン制御信号を生成し出力する。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載の本発明による車載通信装置は、図1(b)の基
本構成図に示すように、請求項3記載の車載通信装置に
おいて、前記車輌機器306は、ドア制御信号に応答し
てドアを開閉するドア開閉装置402であり、前記デー
タ送受処理手段304、305は、無線基地局を介して
加入者端末側から送信されてくるドア開閉指令信号を前
記車載通信手段から受信し、ドア開閉装置を制御する前
記ドア制御信号を生成し出力することを特徴とする。
【0013】上記請求項5に記載した本発明の車載通信
装置によれば、前記データ送受処理手段304は、加入
者端末側から送信されてくるドア開閉指令信号を受信
し、前記ドア開閉装置402を制御する前記ドア制御信
号を生成し出力する。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載の本発明による車載通信装置は、図1(b)の基
本構成図に示すように、請求項3記載の車載通信装置に
おいて、前記車輌機器306は、空調制御信号に応答し
て車内の空調制御をする空調装置403であり、前記デ
ータ送受処理手段304、305は、無線基地局を介し
て加入者端末側から送信されてくる空調指令信号を前記
車載通信手段から受信し、前記空調装置を制御する前記
空調制御信号を生成し出力することを特徴とする。
【0015】上記請求項6に記載した本発明の車載通信
装置によれば、前記データ送受処理手段304、305
は、加入者端末側から送信されてくる空調指令信号を受
信し、前記空調装置403を制御する前記空調制御信号
を生成し出力する。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
7記載の本発明による車載通信装置は、図1(b)の基
本構成図に示すように、請求項3記載の車載通信装置に
おいて、前記車輌機器304は、前記データ送受処理手
段304,305からの情報出力信号を受信して、送信
されてきた文字図形データを表示する文字図形表示装置
404であり、前記データ送受処理手段304,305
は、無線基地局を介して加入者端末側から送信されてく
る文字図形情報信号を前記車載通信手段から受信し、前
記文字図形情報信号を前記文字図形表示装置に対応した
データを生成し、前記情報出力信号として出力すること
を特徴とする。
【0017】上記請求項7に記載した本発明の車載通信
装置によれば、前記データ送受処理手段304、305
は、端末側から送信されてくる文字図形情報信号を前記
文字図形表示装置404に対応したデータに変換して出
力する。
【0018】上記課題を解決するためになされた請求項
8記載の本発明による車載通信装置は、図1(b)の基
本構成図に示すように、請求項2記載の車載通信装置に
おいて、通信接続手段304は、前記車輌機器306か
ら送られてくる新たな送信情報を通信開始指令として受
信し、これに応答して前記車載通信手段と所定の加入者
端末とを通信接続するための発呼処理を自動的に行うこ
とを特徴とする。
【0019】上記請求項8に記載した本発明の車載通信
装置によれば、自動接続手段304は、前記車輌機器3
06から新たに送信情報が送られてくると、これに応答
して前記車載通信手段と所定の加入者端末とを通信接続
するための発呼処理を自動的に行う。すなわち、通常の
電話の発呼時のように、所定の加入者番号をダイヤルし
なくても、自動接続手段304は、どの車載機器306
からの情報かによって自動的にそれに応じた所定の加入
者末側ににダイヤルし発呼処理をする。
【0020】上記課題を解決するためになされた請求項
9記載の本発明による車載通信装置は、図1(b)の基
本構成図に示すように、請求項8記載の車載通信装置に
おいて、前記車輌機器306は、事故検出情報及び位置
情報をそれぞれ出力するエアバッグシステム405及び
カーナビゲーションシステム406から構成され、前記
データ送受処理手段304,305は、前記エアバッグ
システム及びカーナビゲーションシステム405及び4
06から事故検出情報及び位置情報をそれぞれ受信し、
これら情報を前記加入者端末側に対応したデータにして
前記車載通信手段303に送出することを特徴とする。
【0021】上記請求項9に記載した本発明の車載通信
装置によれば、前記データ送受処理手段304、305
は、前記エアバッグシステム405及びカーナビゲーシ
ョンシステム406から事故検出情報及び位置情報をそ
れぞれ受信し、これら情報を前記加入者端末側にに対応
したデータに変換して前記無線通信手段に送出する。そ
して、自動的に所定の加入者端末にデータが送出され
る。
【0022】上記課題を解決するためになされた請求項
10記載の本発明による車載通信装置は、図1(b)の
基本構成図に示すように、請求項8記載の車載通信装置
において、前記車輌機器306は、データを手入力する
データ入力装置407であり、前記データ送受処理手段
304,305は、前記データ入力装置407からの入
力データを受信し、この入力データを前記加入者端末側
に対応したデータにして前記車載通信手段303に送出
することを特徴とする。上記請求項10に記載した本発
明の車載通信装置によれば、前記データ送受処理手段3
04、305は、前記データ入力装置407からの入力
データを受信し、この入力データを前記加入者端末側に
対応したデータにして前記無線通信手段303に送出す
る。そして、所定の加入者端末にデータが自動的に送出
される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は、本発明の車載通信装置を
適用したシステムの全体構成を示すシステム構成図であ
る。図2において、固定加入者電話201は、複数の固
定加入者電話201の交換制御をする公衆電話交換局2
02に有線で通信接続されている。公衆電話網はこれら
固定加入者電話201及び公衆電話交換局202基本的
によって形成されている。公衆電話交換局202は、移
動体通信網と公衆電話網の中継交換制御する中継交換局
203を介して移動体通信網の移動通信交換局204に
も接続されている。移動体通信網は、移動体通信網にお
いて交換制御をする移動通信交換局204とこの移動通
信交換局204に接続され、それぞれが所定のサービス
エリアを有する複数の無線基地局205a,205b及
び205と、それぞれのサービスエリアを移動して通信
可能な携帯通信端末又は携帯電話206a,206bと
から基本的に構成されている。
【0024】例えば無線基地局205aのサービスエリ
アにいる携帯電話206aが無線基地局205bのサー
ビスエリアにいる他の携帯電話206bと通信する際に
は、携帯電話206aは無線基地局205a、移動通信
交換局204及び無線基地局205bを介して携帯電話
206bと双方向通信する。これら携帯電話206a及
び206bはどちらからでも他方に発呼可能可能であ
る。もちろん携帯電話206bは、携帯電話206aと
同じサービスエリアにいても同様の通信は可能であるこ
とは言うまでもない。また、無線基地局205aのサー
ビスエリアにいる携帯端末206aが公衆電話交換局2
02に接続された電話機201と通信する際には、携帯
電話206aは無線基地局205a、移動通信交換局2
04、中継交換局203及び公衆電話交換局202を介
して電話機201と双方向通信する。発呼は、携帯電話
206aからでも電話機201からでも可能である。以
上これらは、既設のシステムである。
【0025】以上のシステムにおいて、車輌207に搭
載された本発明の車載通信装置208は、上記の携帯通
信端末と同様の携帯通信機能を備えており、無線基地局
205aを介して、他の携帯電話206b及び加入者電
話201と双方向通信可能である。車載通信装置208
は、一般の携帯電話同様、ゾーン移動可能であり、着発
呼も可能である。
【0026】このように、本発明の車載通信装置208
は、既設の移動電話網及び公衆電話網の加入者端末に接
続可能であり、この加入者端末とが双方向でデータのや
りとりをできるようになるので、現在普及している移動
体及び公衆電話網のサービスエリア内、すなわち国内の
ほとんどの場所で、車内から車外へ及び車外から車内へ
の双方向の遠隔操作が可能になる。すなわち、制御指令
者は制御対象との距離、例えば車載機器との距離を考え
る必要がない。図7の従来例のように直接無線通信をや
りとりするシステムでは、電波の届く近距離の範囲内で
しかリモコン機能が作動しないが、本発明によるとこの
ような制約はまず考えなくてよい。しかも、上述のよう
に双方向から制御可能であるので、様々な応用が可能と
なる。
【0027】また、車輌機器306を制御するためのリ
モコン端末を従来のようにそれ専用に持つ必要がなく、
現在、普及している携帯電話端末等をそのまま利用でき
るようになる。公衆電話網からも車載機器にアクセス可
能なので、場合によっては、リモコン端末は全く必要で
ない。またさらに車載通信装置208は、固有の加入者
番号をもっているので、安全性も高い。例えば、図7に
示されるような、エンジンスターターシステムにおいて
は、もしリモコン端末を他人に悪用されると、自分の車
が被害にあうことも考えられる。本発明の車載通信装置
208によると、加入者番号又は電話番号がドア開閉の
暗証番号にもなるので、簡単には他人が自分の車輌20
7の機器をリモコン制御することができない。さらに、
車載する送受信部も近年の携帯通信端末を見ればわかる
ように非常に軽量小型化が可能であり、スペースが限ら
れた車載用に最適である。
【0028】図3は、本発明の車載通信装置の一実施形
態を示すブロック図である。図3において、車載通信装
置208は前述の移動体通信網の基地局と無線接続可能
な通信制御装置301とこれに接続された車載機器30
6とを有する。車載機器306は後述するが、エンジン
始動装置、ドア開閉装置、エアバッグシステム、カーナ
ビゲーションシステム、データ入力装置、情報表示装置
等の車輌に搭載された電装機器である。
【0029】通信制御装置301は、移動体通信網の無
線基地局のアンテナと電波の送受を行う車載アンテナ3
02と、送受信回路303,制御回路304及び入出力
回路305を有する。送受信回路303は、無線送受信
回路を含み、携帯電話のヘッドエンド部と同一の機能及
規格を有し、電話回線と接続できる既存の規格に適合す
る。また送受信回路303は固有の加入者番号090−
xxx−xxxx、すなわち電話番号を有している。ま
た、着呼、発呼等の接続処理もここで行われる。また送
受信回路303は、電波として受信した信号を変換して
2進値コードとして制御回路304に供給する。逆に制
御回路304から送出信号として与えられる2進値コー
ドを規格に適合した電波信号に変換して前述の無線基地
局を介して移動又は公衆電話回線に送出する。
【0030】制御回路304は、遠隔制御の動作を統括
する部分であり、中央演算装置(CPU)で構成され、
その動作は格納されたプログラムに従って機能する。こ
の制御機能は図7(a)、図7(b)及び図7(c)を
用いて後述する。また入出力回路305は、本発明の車
載通信装置が担う機能を達成するために前述の各種車載
機器306及び他のコンピュータ装置と接続される信号
の出入り口である。制御回路304の出力を電位整合や
電力付勢して車載機器306又は周辺機器とのインター
フェイスをする。また、車輌機器306及び他のコンピ
ュータ装置から供給される信号を受け、制御回路の動作
条件に最適な電気信号に変換して供給する。
【0031】図4は図3に示した本発明の車載通信装置
の車載機器の詳細を示すブロック図である。車載通信装
置208は、図3で説明したように、アンテナ302、
通信制御装置301及びこれに接続された車載機器30
6とを有する。車載機器306は、エンジン始動装置4
01、空調装置403、ドア開閉装置402、文字図形
表示装置404、エアバッグシステム403、カーナビ
ゲーションシステム406、データ入力装置407等が
搭載された電装機器である。ここでエンジン自動停止装
置401,ドア開閉装置402,空調装置403及び文
字図形表示装置404は車外の携帯電話又は加入者電話
によって遠隔制御される機器群である。エアバッグシス
テム405及びカーナビゲーションシステム406は自
動事故検出、事故通報に利用される機器群である。
【0032】エンジン自動停止装置401は通信制御装
置301側からのエンジン制御信号に応答して自動車の
エンジンを始動又は停止させる機能を有する。エンジン
を始動又は停止動作が完了すると、エンジン回数信号な
どから指令した動作が完了したことを検出し、通信制御
装置301側にエンジン制御完了信号を出力する。ドア
開閉装置402は通信制御装置301側からのドア制御
信号に応答して自動車のドアロックの開閉を制御する機
能を有する。開閉制御が終了したことを検出すると通信
制御装置301側にドア制御完了信号を出力する。空調
装置403は通信制御装置301側からの空調制御信号
に応答して自動車の空調装置を制御する機能を有する。
所望の空調制御が終了したことを検出するとすると通信
制御装置301側に空調制御完了信号を出力する。文字
図形表示装置404は通信制御装置301側からの文字
図形データを受信して、この受信データを表示する機能
を有する。所定の表示処理が終了すると通信制御装置3
01側に表示完了信号を出力する。
【0033】エアバッグシステム405は人体を守るた
めに所定の衝撃で作動するので、この作動を事故発生と
見なし、事故検出情報として通信制御装置301側に出
力する。カーナビゲーションシステム406は時刻、絶
対位置情報又は緯度経度情報を常に持っているので、前
述の事故検出情報と共に通信制御装置301側に出力す
る。これらエアバッグシステム405及びカーナビゲー
ションシステム406は既成のシステムを特に変更する
ことなしに本発明に利用できる。
【0034】データ入力装置407は、データを入力す
るデータ入力装置である。例えば自宅の電話に宅内機器
の制御機能を持たせておき、このデータ入力装置から自
宅の空調設備や給湯設備の始動、到着時のガレージ、ド
アの開錠等の制御データが入力される。自宅電話側から
所望の制御完了後に送られてくる示す完了信号を受信す
るとそれをデータ入力者に知らせる報知部も有する。図
5は、本発明を利用した自動車事故自動通報システムの
システム構成図である。図5において、事故が発生する
と、車輌501に搭載されているエアバッグシステム4
05から自動車事故の発生がわかり、カーナビゲーショ
ンシステム406のGPSから、事故発生場所、発生時
刻が自動的にわかるので、車載通信装置208はこれら
の情報を携帯電話機能利用して交通指令施設504側に
自動発呼する。車載通信装置208からの事故情報は無
線基地局502及び図1で示した移動通信交換局20
4、中継交換局203、公衆電話交換局202からなる
電話網を介して交通司令施設504の加入者電話503
に送られる。これを受けた交通司令施設504側は、救
急車手配等所定の事故処理手続きをとることができる。
【0035】なお、事故検出手段としては、上述のエア
バッグシステムに限定するものではなく、姿勢角度を計
測するセンサーで横転等を検出することも可能である。
また、事故情報はロードサービス会社に送るようにして
もよい。制御フローは図7(b)を用いて後述する。
【0036】図6は、本発明を利用した宅内機器制御シ
ステムのシステム構成図である。図6において、車輌6
01に搭載されているデータ入力装置407から宅内規
器の所定の制御コードを入力すると、車載通信装置20
8はこのコードを指定された電話、例えば自宅の電話6
04に向けて自動発呼される。車載通信装置208から
の制御コードは無線基地局602及び図1で示した移動
通信交換局204、中継交換局203、公衆電話交換局
202からなる電話網を介して自宅603の加入者電話
604に送られる。これを受けた電話604は、ドア6
05の自動開錠や自動空調設備606の制御等を指令す
る。
【0037】なお、制御可能な宅内機器としては、上記
の機器に限定する者ではなく、給湯設備の始動、ガレー
ジの開閉等にも適用可能である。制御フローは図7
(c)を用いて後述する。
【0038】図7(a)は、図2のシステムにおける加
入者端末、制御回路及び車輌機器の間で行われる処理の
制御フローである。図7(b)は、図5のシステムにお
ける交通司令施設、制御回路及び車輌機器の間で行われ
る処理の制御フローである。図7(c)は、図5のシス
テムにおける自宅、制御回路及び車輌機器の間で行われ
る処理の制御フローである。
【0039】図7(a)に示される制御フローは、車外
の携帯電話又は電話からエンジン自動停止装置401,
ドア開閉装置402,空調装置403及び文字図形表示
装置404等の車載機器を遠隔制御する際のものであ
る。ここでは図7(a)、図2、図3及び図4を参照し
ながら、エンジン始動遠隔制御を例にとって説明してい
く。エンジン始動停止装置401を遠隔制御するため
に、加入者端末がまず通常の発呼動作をすると、ステッ
プS101及びステップS102において、発呼者と車
載通信装置208の間で接続処理が行われる。この接続
処理を詳述すると、まず固定電話又は携帯電話端末側が
車載通信装置208の電話番号例えば、090−123
−4567、をダイヤルし、オフフックする。車載通信
装置側208では、送受信回路303がこれを受信し制
御回路304が反応し、動作可能であればその旨と指示
の送出要求を発呼者側に送出し、発呼者側がこれを受信
すると発呼者側と車載通信機器208側のハンドシェイ
クが成立する。引き続き、発呼者側と車載通信機器側と
の間でパスワード照合等間違い電話でないことを確認し
て接続処理を終了完了する。
【0040】次にステップS103において加入者端末
からエンジン始動を指令する制御コード、例えば*11
1*等予め約束されたフォーマットのコードが入力さ
れ、ステップS104においてこのコードが送信され
る。ステップS105において送受信回路303を介し
てこのコードを受けた制御回路304は、このコードを
解読してエンジンの始動に必要なエンジン制御信号を生
成し、ステップS106においてこの信号を入出力回路
305経由でエンジン始動装置401に送出する。ステ
ップS107においてこのエンジン制御信号を受信した
エンジン始動装置401は、ステップS108において
エンジンをスタートさせ、エンジン回転数信号でスター
ト完了したことを検出すると、ステップS110におい
て入出力回路305経由で制御回路304に完了情報を
送出する。この完了情報をステップS111において受
信した制御回路304はステップS112で送受信回路
303を制御してこの完了情報を信号を加入者端末側に
送出する。
【0041】ステップS113において完了情報を受信
した加入者端末はエンジン始動を確認してオンフックす
る。オンフックされるとステップS114及びステップ
S115において、加入者端末と車載通信装置208側
の間で所定の終了処理が行われすべてのこの一連の処理
が終了する。なお、加入者端末とは、携帯電話端末に限
るものでなく、公衆電話又は自宅の固定電話でもよい。
これらのやりとりは当然、予め定義されたフォーマット
のディジタル通信手法で成される。エンジン停止制御の
場合も全く同じ手順で行われるが、この際には上記の指
令コード*111*をエンジン停止を指令する制御コー
ド*999*等にする。エンジン停止は、同じく、エン
ジン回転数信号により検出される。
【0042】ドア開閉遠隔制御も上記と同様のシーケン
スで行われる。ドアロックの場合には制御コード*22
2*、ドアアンロックの場合には制御コード*333*
のように決めておき、これを加入者端末から上記のシー
ケンス中で入力する。ロック又はアンロックの完了はド
ア開閉装置402自体から検出できる。空調装置遠隔制
御の場合も同様である。所定の制御コードを決めてお
き、空調装置403自体又は車内の車載温度計等によっ
て動作完完了が検出される。さらに、車内ライト点滅遠
隔制御、ヘッドライト消灯遠隔制御等にも上記のフロー
は適用可能である。
【0043】加入者端末から208側に文字図形を送信
する場合にも、上記のシーケンスは適用可能である。上
記のように制御コードを送信する代わりに、文字図形情
報を送信するものである。この送信方法は既成のポケッ
トベル(登録商標)、携帯電話サービスで行われている
メッセージ送信方式をそのまま適用できる。但し、加入
者端末側から文字図形情報を受信した通信制御装置30
1は、上記のステップS106に対応する処理で文字図
形情報を入出力回路305経由で文字図形表示装置40
4に送信し、ステップS107に対応する処理で文字図
形表示装置404は文字図形情報を受信し、ステップS
108に対応する処理で文字図形表示装置404は表示
処理をする。上述のようにステップS101及び102
で接続処理する際に、発呼者である加入者端末側に対し
て、通信制御装置301側で着呼に関わる処理制御、す
なわち呼出番号一致検出及び初期接続処理等が行なわれ
るので、上述した移動通信端末の持つ安全性が保証され
ることになる。従来のシステムでは、このような着呼処
理は行われないので容易に車載機器に外部からアクセス
可能であったが、本発明によりこの問題が解消される。
【0044】また上述のエンジン自動遠隔制御による
と、携帯電話などの加入者端末をエンジン始動・停止の
リモコン装置として利用できる。また、自宅の電話から
でもエンジン始動・停止制御が可能である。例えば、7
図の従来のエンジンスターターシステムでは車輌にある
程度近づかなければ指令を出せないので、自宅から離れ
た場所に駐車している車輌には何もできない。しかし上
述の本発明の処理によると、たとえ駐車場が自宅から離
れた場所にあったとしても、携帯電話又は自宅の電話等
を利用して、運転開始前の所定時間のアイドリング等が
可能となる。
【0045】さらに上述のドア開閉遠隔制御によると、
特にキー閉じ込め時に効果を発揮する。すなわち、従来
キー閉じ込め時にはサービス会社に依頼したり、特殊な
解錠技術を持ってなければ、ロック解除はできなかっ
た。しかしながら、上述の本発明によると、最寄りの電
話機からでも、車が移動体通信網のサービスエリアにい
る限り、ロック解除できる。逆に、車輌から離れた後に
未ロックに気付いた場合でも、車が移動体通信網のサー
ビスエリアにある限り、携帯電話や通常の電話機を利用
してロック制御が可能となる。
【0046】さらにまた上述の空調装置遠隔制御による
と、携帯電話などの加入者端末を車内空調始動・停止の
リモコン装置として利用できる。また、自宅の電話から
でも空調始動・停止制御が可能である。例えば長時間駐
車で車内が高温になったり、又は冬季車内が低温になっ
たりした際、前もって携帯電話又は自宅の電話等を利用
して、空調装置を自動させておけば、快適に運転が開始
できる。
【0047】またさらに上述の文字図形送信する場合に
も、ポケットベルや携帯電話のサービスで行われている
文字、図形、メモ等の情報伝達が車内の文字図形表示装
置404に表示される。これらは、上述のように自動的
に着呼処理が行われるので、運転に支障をきたすことが
ない。
【0048】次に、図7(b)、図3、図4及び図5を
用いて、自動車事故自動通報システムの処理フローを説
明する。ステップS201において、自動車事故時の強
い衝撃でエアバッグシステム405が作動すると、ステ
ップS202において事故検出情報として入出力回路3
05経由で通信制御装置301の制御回路304に送信
される。制御回路304はステップS203において事
故検出情報を受信するとステップS204で位置情報要
求をカーナビゲーションシステム406に入出力回路3
05経由で送出する。ステップS205においてこの要
求信号を受信したカーナビゲーションシステム406は
ステップS206において現在の絶対位置情報(緯度経
度情報)を入出力回路305経由で制御回路304に送
り返す。カーナビゲーションシステム406は地名も認
識できるので、位置情報に地名情報さらに時刻情報も付
加して送信してもよい。
【0049】ステップS207で事故情報を受信した制
御回路304は、交通司令施設の電話番号を自動的にダ
イヤルし、オフフック制御し、ステップS208及びス
テップS209における交通司令施設と車載通信装置の
間の所定の接続処理に進む。接続処理が終了すると、ス
テップS210において制御回路304は、送受信回路
303を介して事故検出情報を無線基地局に向けて送信
する。事故検出情報は、無線基地局602及び図1で示
した移動通信交換局204、中継交換局203、公衆電
話交換局202からなる電話網を介して交通司令施設の
電話503に送られる。交通司令施設504ではステッ
プS211で事故情報を受信して、前述した所定の対応
を行う。対応が終了し交通司令施設504の電話503
がオンフックされると、ステップS212及びステップ
S213において交通司令施設504と車載通信装置3
01との間で所定の接続終了処理が行われる。
【0050】なお、カーナビゲーションの持つ位置及び
地名認識機能を積極的に利用する他の例として、車外端
末からカーナビゲーションにアクセスして車の存在位置
を割り出すシステムも考えられ、このシステムによる
と、遠隔から車の走行軌跡及び現在位置を遠隔から知る
ことができ車が盗難された際等に有効である。
【0051】上述のように、近年車載機器として近年既
設されている上記両システムの検出情報を交通事故情報
として積極的に利用することにより、自動車事故の発生
検出と発生場所の特定とができる。これらは、前述のよ
うに、自動的に特定の加入者端末に連絡されるので、た
とえ事故で動けず、救急車や警察に連絡できなくても迅
速に自動的に事故処理が行われる。また、事故検出装置
を新たに設けなくても既存のエアバッグシステム405
及びカーナビゲーションシステム406が利用できるの
で、コスト高にならず、車内スペースの無駄使いにもな
らない。
【0052】さらに、図7(c)、図3、図4及び6図
を用いて、本発明の宅内機器制御システムの処理フロー
を説明する。ステップS301において、車輌601に
搭載されているデータ入力装置407から所定の宅内機
器、例えば空調設備606に開始指令するための制御コ
ード*777*を入力すると、ステップS302におい
てデータ入力装置407はこの制御コードを入出力回路
305経由で通信制御装置301の制御回路304に送
信する。
【0053】ステップS303においてこの制御コード
を受信した制御回路304はコードの内容から自宅の空
調装置606を制御すべきことがわかるので、送受信回
路303を制御して自動的にオフフックし、自宅の電話
604の電話番号をオートダイヤルする。ステップS3
04及びステップS305において、無線通信装置30
1と自宅603の電話604との間で接続処理が行わ
れ、これが終了すると制御回路304は送受信回路30
3を制御して前述の制御コードを自宅の電話604に向
けて送信する。この送信された制御コードは無線基地局
602及び図1で示した移動通信交換局204、中継交
換局203、公衆電話交換局202からなる電話網を介
して自宅603の加入者電話604に送られ、ステップ
S307においてこれを受信した電話604は、空調装
置606を自動的にオンにする。ステップS309にお
いてオン制御が完了したことを検出した電話604は完
了信号を通信制御装置301側に送出する。この信号
は、前述の電話通信網を経由して車載通信装置301側
に送信される。
【0054】ステップS311で完了信号を受信した制
御回路304はステップS312においてこの完了信号
を入出力回路305経由でデータ入力装置407に送信
する。ステップS313において完了信号を受信したデ
ータ入力装置407は、操作者にこれを知らせる。これ
はデータ入力装置407に設けられた所定の確認装置に
より音声又は表示により行われる。完了確認が終了する
と操作者からデータ入力装置407上の所定スイッチが
押されデータ入力装置407はステップS314におい
て制御回路304に通信終了要求を送出し、これに応答
してステップS315及びステップS316において車
載通信装置301の無線通信装置301と自宅603の
電話604との間で所定の通信終了処理が行われる。
【0055】上述の例は、車内からの空調設備の自動開
始制御するものであったが、制御コードを変更すること
によって、終了指令や、温度調整も可能である。更に、
ドア605の自動開錠も同様に可能である。なお、同様
のシーケンスで制御可能な宅内機器としては、給湯設備
の始動、ガレージの開閉等にも適用可能である。
【0056】上述のように、自宅の電話に宅内機器の制
御機能を持たせておけば、帰宅中の車輌から自宅の電話
に制御コードを送るだけで、自宅の空調設備や給湯設備
の始動、到着時のガレージ、ドアの開錠等が可能とな
る。これらは、前述したようにデータ入力端末407に
データ入力するだけで、自宅の電話にオートダイヤルさ
れることになり、非常に便利である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た本発明の車載通信装置によれば、既設の移動電話網及
び公衆電話網の加入者端末に接続可能であり、車輌機器
306と加入者端末とが双方向でデータのやりとりをで
きるようになるので、現在普及している移動体及び公衆
電話網のサービスエリア内、すなわち国内のほとんどの
場所で、車内から車外及び車外から車内の双方向の遠隔
操作が可能になる。すなわち、制御指令者は制御対象と
の距離、例えば車載機器との距離を考える必要がない。
図7の従来例のように直接無線通信をやりとりするシス
テムでは、電波の届く近距離の範囲内でしかリモコン機
能が作動しないが、本発明によるとこのような制約はま
ず考えなくてよい。しかも、上述のように双方向から制
御可能であので、様々な応用が可能となる。
【0058】また、車輌機器306を制御するためのリ
モコン端末を従来のようにそれ専用に持つ必要がなく、
現在、普及している携帯電話端末等をそのまま利用でき
るようになる。公衆電話網からも車載機器306にアク
セス可能なので、場合によっては、リモコン端末は全く
必要でない。またさらに車載通信手段303は、固有の
加入者番号をもっているので、安全性も高い。例えば、
図7に示されるような、エンジンスターターシステムに
おいては、もしリモコン端末を他人に悪用されると、自
分の車が被害にあうことも考えられる。第1項記載の本
発明の車載通信装置によると、加入者番号がドア開閉の
暗証番号にもなるので、簡単には他人が自分の車をリモ
コン制御することができない。さらに、車載する送受信
装置も近年の携帯通信端末を見ればわかるように非常に
軽量小型化が可能であり、スペースが限られた車載用に
最適である。
【0059】上記請求項2に記載した本発明の車載通信
装置によれば、既設の移動電話網及び公衆電話網の加入
者端末に車輌機器306が通信接続され、これらの間の
データ送受が制御されるので、上述の第1項記載の発明
と同様、国内のほとんどの場所で、車内から車外及び車
外から車内の双方向の遠隔操作が可能になる。また、送
受信部の小型化も容易であり車載用に適している。通信
接続手段304によって通信開始時自動接続されるので
車載用として、非常に有効である。
【0060】上記請求項3に記載した本発明の車載通信
装置によれば、請求項2記載の発明の効果に加え、発呼
者である加入者端末側に対して、通信接続手段304が
着呼に関わる処理制御、すなわち呼出番号一致検出及び
初期接続処理等を行なわれるので、上述した移動通信端
末の持つ安全性が保証されることになる。従来のシステ
ムでは、このような着呼処理は行われないので容易に車
載機器に外部からアクセス可能であったが、本発明によ
りこの問題が解消される。
【0061】上記請求項4に記載した本発明の車載通信
装置によれば、請求項2及び3記載の発明の効果に加
え、携帯電話などの加入者端末をエンジン始動・停止の
リモコン装置として利用できる。また、自宅の電話から
でもエンジン始動・停止制御が可能である。例えば、7
図の従来のエンジンスターターシステムでは車輌にある
程度近づかなければ指令を出せないので、自宅から離れ
た場所に駐車している車輌には何もできない。しかし本
発明によると、たとえ駐車場が自宅から離れた場所にあ
ったとしても、携帯電話又は自宅の電話等を利用して、
運転開始前の所定時間のアイドリング等が可能となる。
【0062】上記請求項5に記載した本発明の車載通信
装置によれば、請求項2及び3記載の発明の効果に加
え、特にキー閉じ込め時に効果を発揮する。すなわち、
従来キー閉じ込め時にはサービス会社に依頼したり、特
殊な解錠技術を持ってなければ、ロック解除はできなか
った。しかしながら、本発明によると、最寄りの電話機
からでも、車が移動体通信網のサービスエリアにいる限
り、ロック解除できる。逆に、車輌から離れた後に未ロ
ックに気付いた場合でも、車が移動体通信網のサービス
エリアにある限り、携帯電話や通常の電話機を利用して
ロック制御が可能となる。
【0063】上記請求項6に記載した本発明の車載通信
装置によれば、請求項2及び3記載の発明の効果に加
え、携帯電話などの加入者端末を車内空調始動・停止の
リモコン装置として利用できる。また、自宅の電話から
でも空調始動・停止制御が可能である。例えば長時間駐
車で車内が高温になったり、又は冬季車内が低温になっ
たりした際、前もって携帯電話又は自宅の電話等を利用
して、空調装置を自動させておけば、快適に運転が開始
できる。
【0064】上記請求項7に記載した本発明の車載通信
装置によれば、請求項2及び3記載の発明の効果に加
え、ポケットベルや携帯電話のサービスで行われている
文字、図形、メモ等の情報伝達が車輌側の文字図形表示
装置404に表示される。これらは、請求項2及び3で
も説明したように、通信接続手段304が、端末側から
の通信開始指令に応答して自動的に着呼処理が行われる
ので、運転に支障をきたすことがなく行われて便利であ
る。
【0065】上記請求項8に記載した本発明の車載通信
装置によれば、請求項2記載の発明の効果に加え、確実
に迅速に発呼処理が行われるという効果が得られる。
【0066】上記請求項9に記載した本発明の車載通信
装置によれば、請求項2及び8記載の発明の効果に加
え、近年車載機器として近年既設されている上記両シス
テムの検出情報を積極的に利用することにより、自動車
事故の発生検出と発生場所の特定とができる。これら
は、請求項8でも説明したように、自動的に特定の加入
者端末に連絡されるので、たとえ事故で動けず、救急車
や警察に連絡できなくても迅速に自動的に事故処理が行
われる。また、事故検出装置を新たに設けなくても既存
のエアバッグシステム405及びカーナビゲーションシ
ステム406が利用できるので、コスト高にならず、車
内スペースの無駄使いにもならない。
【0067】上記請求項10に記載した本発明の車載通
信装置によれば、請求項2及び8記載の発明の効果に加
え、例えば自宅の電話に宅内機器の制御機能を持たせて
おけば、帰宅中の車輌から自宅の電話に制御コードを送
るだけで、自宅の空調設備や給湯設備の始動、到着時の
ガレージ、ドアの開錠等が可能となる。これらは、請求
項8でも説明したように、前記データ入力端末407に
データ入力するだけで、自宅の電話にオートダイヤルさ
れることになり、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)及び図1(b)は、ともに本発明の
車載通信装置の基本構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の車載通信装置が適用されるシ
ステムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図3】3図は本発明の車載通信装置の一実施形態を示
すブロック図である。
【図4】図4は図3に示した本発明の車載通信装置の車
載機器の詳細を示すブロック図である。
【図5】図5は、図3に示した本発明の車載通信装置を
利用した自動車事故自動通報システムのシステム構成図
である。
【図6】図6は、図3に示した本発明の車載通信装置を
利用した宅内機器制御システムのシステム構成図であ
る。
【図7】図7(a)は、図2のシステムにおける加入者
端末、制御回路及び車輌機器の間で行われる処理の制御
フローである。図7(b)は、図5のシステムにおける
交通司令施設、制御回路及び車輌機器の間で行われる処
理の制御フローである。図7(c)は、図6のシステム
における自宅、制御回路及び車輌機器の間で行われる処
理の制御フローである。
【図8】従来の遠隔制御システムの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
303 送受信装置(車載通信手段) 304 制御回路(制御手段、通信接続手段) 305 入出力回路(データ送受処理手段) 306 車載機器 401 エンジン自動停止装置 402 ドア開閉装置 403 空調装置 404 文字図形表示装置 405 エアバッグシステム 406 カーナビゲーションシステム 407 データ入力装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/38 H04Q 9/00 301B 9/00 301 H04B 7/26 109M Fターム(参考) 5K048 AA15 BA42 DC01 DC07 EB02 EB08 EB13 HA02 5K067 AA34 AA35 AA42 BB04 DD13 DD23 DD24 DD27 DD52 DD53 EE03 EE06 EE10 EE16 EE25 FF03 FF05 FF07 FF18 FF23 FF26 GG01 GG12 HH07 HH22 HH24 JJ52 JJ56 5K101 KK11 KK14 LL12 MM07 NN18 RR12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の移動体通信網の無線基地局に無線
    接続され、この無線基地局を介して前記移動体通信網及
    び公衆電話網の加入者端末に接続可能であり、固有の加
    入者番号を持つ双方向通信機能を有する車載通信手段
    と、 車輌に搭載された電装機器である車輌機器と、 前記車載通信手段と車輌機器との間に設けられ、前記車
    載通信手段と車輌機器とを通信接続し、前記車輌機器と
    前記加入者端末との間で行われる相互のデータのやりと
    りを制御する制御手段と、 を有することを特徴とする車載通信装置。
  2. 【請求項2】 移動電話網の無線基地局に無線接続さ
    れ、この無線基地局を介して移動電話網及び公衆電話網
    の加入者端末に接続可能であり、固有の加入者番号を持
    つ双方向通信機能を有する車載通信手段と、 車輌に搭載された電装機器である車輌機器と、 通信開始指令に応答して、前記車載通信手段と前記加入
    者端末とを自動的に通信接続する通信接続手段と、 前記通信接続された前記車輌機器と加入者端末との間の
    データ送受処理を行うデータ送受処理手段と、 を有することを特徴とする車載通信装置。
  3. 【請求項3】 前記通信接続手段は、無線基地局を介し
    て加入者端末側から送られてくる通信開始指令に応答し
    て、前記車載通信手段と前記加入者端末と接続するため
    の着呼処理を行うことを特徴とする請求項2記載の車載
    通信装置。
  4. 【請求項4】 前記車輌機器は、エンジン制御信号に応
    答してエンジンを始動又は停止させるエンジン始動停止
    装置であり、 前記データ送受処理手段は、無線基地局を介して加入者
    端末側から送信されてくるエンジン指令信号を受信し、
    前記エンジン始動装置を制御する前記エンジン制御信号
    を生成し出力することを特徴とする請求項3記載の車載
    通信装置。
  5. 【請求項5】 前記車輌機器は、ドア制御信号に応答し
    てドアを開閉するドア開閉装置であり、 前記データ送受処理手段は、無線基地局を介して加入者
    端末側から送信されてくるドア開閉指令信号を前記車載
    通信手段から受信し、ドア開閉装置を制御する前記ドア
    制御信号を生成し出力することを特徴とする請求項3記
    載の車載通信装置。
  6. 【請求項6】 前記車輌機器は、空調制御信号に応答し
    て車内の空調制御をする空調装置であり、 前記データ送受処理手段は、無線基地局を介して加入者
    端末側から送信されてくる空調指令信号を前記車載通信
    手段から受信し、前記空調装置を制御する前記空調制御
    信号を生成し出力することを特徴とする請求項3記載の
    車載通信装置。
  7. 【請求項7】 前記車輌機器は、前記データ送受処理手
    段からの情報出力信号を受信して、送信されてきた文字
    図形データを表示する文字図形表示装置であり、 前記データ送受処理手段は、無線基地局を介して加入者
    端末側から送信されてくる文字図形情報信号を前記車載
    通信手段から受信し、前記文字図形情報信号を前記文字
    図形表示装置に対応したデータを生成し、前記情報出力
    信号として出力することを特徴とする請求項3記載の車
    載通信装置。
  8. 【請求項8】 前記通信接続手段は、前記車輌機器から
    送られてくる新たな送信情報を通信開始指令として受信
    し、これに応答して前記車載通信手段と所定の加入者端
    末とを通信接続するための発呼処理を自動的に行うこと
    を特徴とする請求項2記載の車載通信装置。
  9. 【請求項9】 前記車輌機器は、事故検出情報及び位置
    情報をそれぞれ出力するエアバッグシステム及びカーナ
    ビゲーションシステムから構成され、 前記データ送受処理手段は、前記エアバッグシステム及
    びカーナビゲーションシステムから事故検出情報及び位
    置情報をそれぞれ受信し、これら情報を前記加入者端末
    側に対応したデータにして前記車載通信手段に送出する
    ことを特徴とする請求項8記載の車載通信装置。
  10. 【請求項10】 前記車輌機器は、データを手入力する
    データ入力装置であり、 前記データ送受処理手段は、前記データ入力装置からの
    入力データを受信し、この入力データを前記加入者端末
    側に対応したデータにして前記車載通信手段に送出する
    ことを特徴とする請求項8記載の車載通信装置。
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