JP2001320223A - 電波時計 - Google Patents

電波時計

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JP2001320223A
JP2001320223A JP2000136820A JP2000136820A JP2001320223A JP 2001320223 A JP2001320223 A JP 2001320223A JP 2000136820 A JP2000136820 A JP 2000136820A JP 2000136820 A JP2000136820 A JP 2000136820A JP 2001320223 A JP2001320223 A JP 2001320223A
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magnetic core
core member
controller
antenna
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JP2000136820A
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Takanori Endo
貴則 遠藤
Masami Miyake
政美 三宅
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナが時刻情報を含む所定の電波に対し
てどのような向きであっても、確実に上記所定の電波と
共振して表示部を正確な時刻に修正する。 【解決手段】 ケースが所定の場所に置かれ又は所定の
壁若しくは柱に掛けられ、このケース内には駆動部14
が設けられる。またケース内には表示部16が設けら
れ、この表示部16は駆動部14により駆動されて時刻
を表示する。一方、ケースの内部又は外面に沿ってアン
テナ17が設けられ、このアンテナ17は時刻情報を含
む電波を受信する。またケース内にはコントローラ18
が設けられ、このコントローラ18はアンテナ17が受
信した電波に基づいて駆動部14を制御する。更に上記
アンテナ17は単一の磁芯部材19と、この磁芯部材1
9に軸線の方向が異なるように巻回された複数のコイル
11,12とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時刻情報を含む所
定の電波を受信して時刻を修正する電波時計に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電波時計として、携帯用
電子時計の電波を受信して時刻修正するモジュールがハ
ウジングの中心に収納され、このハウジングにモジュー
ルを取り囲むように形成された溝部に略C字状のアンテ
ナが収容された携帯型電子時計のアンテナ構造が開示さ
れている(特開2000−105285号)。このアン
テナ構造では、アンテナが一部に切欠部を有する略C字
状の磁芯部材と、この磁芯部材に巻回されたコイルとを
有する。このように構成された携帯型電子時計のアンテ
ナ構造では、アンテナの磁芯部材が略C字状に湾曲して
いるため、時計がどのような向きであっても指向性の高
い長波(時刻情報を含む所定の電波)を受信することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開2000−105285号公報に示された携帯型電子
時計のアンテナ構造では、到来する所定の電波(時刻情
報を含む。)の方向に対して、磁芯部材の軸線を含む平
面内であってかつ磁芯部材の切欠部の接線方向に直交す
る方向を一致させると、磁芯部材の両端部に互いに反対
向きの磁束が発生し、これらの磁束によりコイルに逆向
きの電流が流れて互いに打消し合うため、アンテナが上
記所定の電波に共振しない場合があった。本発明の目的
は、アンテナが時刻情報を含む所定の電波に対してどの
ような向きであっても、確実に上記所定の電波と共振し
て表示部を正確な時刻に修正できる、電波時計を提供す
ることにある。本発明の別の目的は、置き時計、壁掛け
時計或いは柱時計に適した、電波時計を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、所定の場所に置かれ又は所
定の壁若しくは柱に掛けられるケース13と、ケース1
3内に設けられた駆動部14と、ケース13内に設けら
れ駆動部14により駆動されて時刻を表示する表示部1
6と、ケース13の内部又は外面に沿って設けられ時刻
情報を含む電波を受信するアンテナ17と、ケース13
内に設けられアンテナ17が受信した電波に基づいて駆
動部14を制御するコントローラ18とを備えた電波時
計であって、アンテナ17が単一の磁芯部材19と、こ
の磁芯部材19に軸線の方向が異なるように巻回された
複数のコイル11,12とを有することを特徴とする。
この請求項1に記載された電波時計では、複数のコイル
11,12がこれらのコイル11,12の軸線の方向が
異なるように磁芯部材19に巻回されているので、アン
テナ17が時刻情報を含む所定の電波に対してどのよう
な向きであっても、複数のコイル11,12のいずれか
が必ず上記所定の電波と共振する。この結果、コントロ
ーラ18は上記所定の電波に含まれる時刻情報に基づき
駆動部14を制御して表示部16を修正するので、表示
部16には常に正確な時刻が表示される。
【0005】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、複数のコイル1
1,12のいずれかをコントローラ18の制御入力に接
続切換えする切換スイッチ24を更に備え、コントロー
ラ18が切換スイッチ24を順次切換えるように構成さ
れたことを特徴とする。この請求項2に記載された電波
時計では、コントローラ18が切換スイッチ24を切換
えて複数のコイル11,12を順にコントローラ18の
制御入力に電気的に接続し、所定の電波に共振するコイ
ル11又は12を検索する。コントローラ18は所定の
電波に共振するコイル11又は12を発見すると、所定
の電波に含まれる時刻情報を読取り、この時刻情報に基
づいて駆動部14を制御し、表示部16に正確な時刻を
表示させる。
【0006】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図5に示すように、複数のコイルが所
定の方向の軸線を有する第1コイル11と第1コイル1
1とは異なる方向の軸線を有する第2コイル12とから
なり、一端がコントローラ18の制御入力に電気的に接
続された第1コイル11の他端11bを第2コイル12
の両端12a,12bのいずれか一方に接続切換えする
第1切換スイッチ31と、第2コイル12の両端12
a,12bのいずれか一方をコントローラ18の制御入
力に接続切換えする第2切換スイッチ32とを更に備
え、コントローラ18が第1及び第2コイル11,12
の受信した電波を打消し合わない向きに第1及び第2コ
イル11,12を直列に接続するように第1及び第2切
換スイッチ31,32を制御することを特徴とする。こ
の請求項3に記載された電波時計では、コントローラ1
8が第1及び第2切換スイッチ31,32を切換えるこ
とにより、第1及び第2コイル11,12の受信した電
波を打消し合わない向きに第1及び第2コイル11,1
2を直列に接続する。この結果、コントローラ18は所
定の電波に含まれる時刻情報を読取り、この時刻情報に
基づいて駆動部14を制御し、表示部16に正確な時刻
を表示させる。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、更に図2及び図4に示す
ように、磁芯部材19が板状に形成されかつその厚さ方
向が鉛直方向にほぼ一致するようにケース13の内部又
は外面に沿って設けられ、複数のコイルが磁芯部材19
の縦方向に一致する軸線を有する第1コイル11と磁芯
部材19の横方向に一致する軸線を有する第2コイル1
2とからなることを特徴とする。この請求項4に記載さ
れた電波時計では、磁芯部材19が水平方向に延びて、
ケース13の厚さが比較的厚くなるので、置き時計に適
する。
【0008】請求項5に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、更に図11及び図13に
示すように、磁芯部材89が板状に形成されかつその厚
さ方向が水平方向にほぼ一致するようにケース83の内
部又は外面に沿って設けられ、複数のコイルが磁芯部材
89の横方向に一致する軸線を有する第1コイル81と
磁芯部材89の厚さ方向に一致する軸線を有する第2コ
イル82とからなることを特徴とする。この請求項5に
記載された電波時計では、磁芯部材89が鉛直方向に延
びるので、磁芯部材89を時計の取付面に対して平行に
配置すれば、ケース83の厚さを薄くすることができ、
壁掛け時計又は柱時計に適する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図4に示すように、電
波時計10はこの実施の形態では置き時計である。この
電波時計10は所定の場所に置かれるケース13と、ケ
ース13内に設けられた駆動部14と、ケース13内に
設けられ時刻を表示する表示部16と、時刻情報を含む
電波を受信するアンテナ17と、ケース13内に設けら
れアンテナ17が受信した電波に基づいて駆動部14を
制御するコントローラ18とを備える(図1及び図
4)。ケース13はプラスチック等の電気絶縁材料によ
り形成される(図4)。表示部16はケース13の前面
開口部13aに挿着された目盛板16aと、駆動部14
により駆動されて目盛板16a上を回転する短針16
b,長針16c及び秒針(図示せず)と、前面開口部1
3aを塞ぐ透明プラスチック板16dとを有する(図1
及び図4)。アンテナ17はこの実施の形態ではケース
13の内部に設けられる(図4)。このアンテナ17は
正方形の板状に形成された単一の磁芯部材19と、この
磁芯部材19に軸線の方向が異なるように巻回された第
1及び第2コイル11,12とを有する(図1〜図
4)。磁芯部材19はその厚さ方向が鉛直方向にほぼ一
致するように、即ちケース13の上壁13b下面に沿う
ように水平方向に延びてに設けられる(図4)。なお、
アンテナはケースの外面に沿って、例えばケースの上壁
外面に沿って又は下壁外面に沿って設けてもよい。
【0010】磁芯部材19はフェライト又はアモルファ
ス箔の積層材により板状に形成されるか、或いは金属又
はフェライトの粉末又はフレークとプラスチック又はゴ
ムとの複合材により板状に形成されることが好ましい。
上記プラスチックとしては加工性の良い熱可塑性のプラ
スチックを用いたり、或いは耐熱性の良い熱硬化性のプ
ラスチックを用いたりすることができる。また上記金属
の粉末としては、カーボニル鉄粉末,鉄−パーマロイ等
のアトマイズ粉末,還元鉄粉末等が用いられる。一方、
金属のフレークとしては、上記粉末をボールミル等で微
細化して粉末を成形した後に、この粉末を機械的に扁平
化して得られたフレークや、鉄系又はコバルト系アモル
ファス合金の溶湯粒を水冷銅に衝突させて得られたフレ
ークが用いられる。またバインダとしてプラスチックを
用いた複合材にて磁芯部材19を形成する場合には、金
属又はフェライトの粉末又はフレークを混練したプラス
チックを溶融射出成形することにより、或いは金属又は
フェライトの粉末又はフレークにプラスチックを混合し
て圧縮成形することにより磁芯部材19が形成される。
ここで、圧縮成形は射出成形より少ないバインダ(プラ
スチック)量で成形できるという利点がある。例えば射
出成形ではバインダを8重量%程度必要であるに対し、
圧縮成形では1重量%程度で成形できる。
【0011】第1コイル11はその軸線が磁芯部材19
の縦方向に一致するように磁芯部材19に巻回され、第
2コイル12はその軸線が磁芯部材19の横方向に一致
するように磁芯部材19に巻回される(図2及び図
3)。即ち、第1及び第2コイル11,12の軸線は水
平面内でほぼ直交するように構成される。上記第1コイ
ル11の両端はコントローラ18の制御入力に電気的に
接続され、第1コイル11にはこのコイル11と並列に
第1コンデンサ21が電気的に接続される(図1)。ま
た第2コイル12の両端はコントローラ18の制御入力
に電気的に接続され、第2コイル12にはこのコイル1
2と並列に第2コンデンサ22が電気的に接続される。
第1及び第2コイル11,12は同一の自己インダクタ
ンスを有し、第1及び第2コンデンサ21,22は同一
の静電容量を有する。また第1コイル11及び第1コン
デンサ21により所定の周波数の電波と共振する第1共
振回路が構成され、第2コイル12及び第2コンデンサ
22により所定の周波数の電波と共振する第2共振回路
が構成される。この所定の周波数は40kHzであり、
この電波は郵政省の通信総合研究所の原子時計に基づい
て発せられる日本の標準時の時刻情報を含む電波である
(以下、この電波を標準電波という)。なお、コントロ
ーラ18の制御出力には増幅回路23と、上記駆動部1
4がそれぞれ接続される。また直交する第1及び第2コ
イル11,12の近接によるアンテナ17の静電容量の
増大を回避するために、第1及び第2コイル11,12
間にスペーサ(絶縁紙等)を介装することが好ましい。
【0012】一方、第1及び第2コイル11,12には
切換スイッチ24が設けられる。切換スイッチ24は第
1コイル11をコントローラ18の制御入力に電気的に
接続又は遮断する第1スイッチ部24aと、第2コイル
12をコントローラ18の制御入力に電気的に接続又は
遮断する第2スイッチ部24bとを有する。これらのス
イッチ部24a,24bは電磁コイル部26により駆動
され、電磁コイル部26はコントローラ18の制御出力
に増幅回路23を介して電気的に接続される。電磁コイ
ル部26への非通電時には第1スイッチ部24aが開き
かつ第2スイッチ部24bが閉じ、電磁コイル部26へ
の通電時には第1スイッチ部24aが閉じかつ第2スイ
ッチ部24bが開くように構成される。上記電磁コイル
部26にはコントローラ18により増幅回路23を介し
て所定時間毎に通電され、これにより第1及び第2コイ
ル11,12のいずれかをコントローラ18の制御入力
に接続切換えするように構成される。なお、この実施の
形態では、切換スイッチを電磁コイル部への通電及び非
通電により切換えたが、切換スイッチをトランジスタや
ダイオード等の半導体を用いて電子的に切換えてもよ
く、或いは切換スイッチ自体を半導体により構成しても
よい。
【0013】このように構成された電波時計10の動作
を説明する。 標準電波の到来する方向が図1の実線矢印の方向と
なるように電波時計の向きを変えた場合 コントローラ18は電磁コイル部26に通電する直前
に、第2コイル12及び第2コンデンサ22により構成
された第2共振回路が標準電波と共振するか否かを判断
する。このとき第2コイル12の軸線と標準電波の方向
とが一致し、上記第2共振回路は標準電波と共振するの
で、コントローラ18は上記標準電波に含まれる時刻情
報を読取って駆動部14を制御し、表示部16を正確な
時刻に修正する。なお、コントローラ18は所定時間経
過後に増幅回路23を制御して電磁コイル部26に通電
し、第1スイッチ部24aを閉じかつ第2スイッチ部2
4bを開く。このとき第1コイル11及び第1コンデン
サ21により構成される第1共振回路が閉じるけれど
も、第1共振回路は標準電波と共振しないので、コント
ローラ18は上記標準電波に含まれる時刻情報を読取る
ことはできず、表示部を修正しない。
【0014】 標準電波の到来する方向が図1の破線
矢印の方向となるように電波時計の向きを変えた場合 コントローラ18は電磁コイル部26に通電する直前
に、上記第2共振回路が標準電波と共振するか否かを判
断する。このとき第2コイル12の軸線と標準電波の方
向とが直交するので、第2共振回路は共振しない。そこ
で、コントローラ18は所定時間経過後に電磁コイル部
26に通電して、第1スイッチ部24aを閉じかつ第2
スイッチ部24bを開く。この結果、第2共振回路が開
くとともに、第1コイル11及び第1コンデンサ21に
より構成される第1共振回路が閉じるので、第1共振回
路は標準電波と共振し、コントローラ18は上記標準電
波に含まれる時刻情報を読取って駆動部14を制御し、
表示部16を正確な時刻に修正する。
【0015】 標準電波の到来する方向が図1の一点
鎖線矢印の方向となるように電波時計の向きを変えた場
合 コントローラ18は電磁コイル部26に通電する直前
に、第2コイル12及び第2コンデンサ22により構成
された第2共振回路が標準電波と共振するか否かを判断
する。このとき第2共振回路は標準電波と共振するけれ
ども、その振幅が小さいので、コントローラ18は上記
標準電波に含まれる時刻情報を正確に読取ることができ
ない。そこで、コントローラ18が所定時間経過後に電
磁コイル部26に通電すると、第1共振回路は標準電波
と共振し、かつその振幅は比較的大きい。これは一点鎖
線矢印で示す標準電波の伝播方向が第2コイル12の軸
線の方向より第1コイル11の軸線の方向に近いためで
ある。この結果、コントローラ18は上記標準電波に含
まれる時刻情報を確実に読取って駆動部14を制御し、
表示部16を正確な時刻に修正することができる。この
ように電波時計10、即ちアンテナ17が標準電波の方
向に対してどの方向に向いていても、電波時計10の表
示部16は常に正確な時刻を表示することができる。
【0016】図5は本発明の第2の実施の形態を示す。
図5において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、アンテナ17が第1の実施の形態のアン
テナと同一に形成され、このアンテナ17の第1及び第
2コイル11,12が第1及び第2切換スイッチ31,
32を介してコントローラ18の制御入力に接続され
る。第1コイル11の一端11aはコントローラ18の
制御入力に電気的に接続され、第1コイル11の他端1
1bは第1切換スイッチ31により第2コイル12の両
端12a,12bのいずれか一方に接続切換えされる。
また第2切換スイッチ32は第2コイル12の両端12
a,12bのいずれか一方をコントローラ18の制御入
力に接続切換えする。
【0017】具体的には、第1切換スイッチ31は第1
コイル11の他端11bに接続された固定接点31a
と、第2コイル12の一端12a及び他端12bにそれ
ぞれ電気的に接続された第1及び第2切換接点31b,
31cと、基端が固定接点31aに枢着され他端が第1
切換接点31b又は第2切換接点31cに切換え可能な
可動片31dとを有する。第2切換スイッチ32はコン
トローラ18の制御入力に接続された固定接点32a
と、第2コイル12の他端12b及び一端12aにそれ
ぞれ電気的に接続された第1及び第2切換接点32b,
32cと、基端が固定接点32aに枢着され他端が第1
切換接点32b又は第2切換接点32cに切換え可能な
可動片32dとを有する。また第1コイル11の一端1
1aと第2切換スイッチ32の固定接点32aにはコン
デンサ33が電気的に接続される。更に第1及び第2切
換スイッチ31,32はコントローラ18の制御出力に
増幅回路23を介して接続された電磁コイル部26によ
り切換えられる。
【0018】電磁コイル部26への非通電時には第1切
換スイッチ31により第1コイル11の他端11b及び
第2コイル12の一端12aが電気的に接続され、第2
切換スイッチ32により第2コイル12の他端12b及
びコントローラ18の制御入力が電気的に接続される。
一方、電磁コイル部26への通電時には第1切換スイッ
チ31により第1コイル11の他端11b及び第2コイ
ル12の他端12bが電気的に接続され、第2切換スイ
ッチ32により第2コイル12の一端12a及びコント
ローラ18の制御入力が電気的に接続される。なお、こ
の実施の形態では、第1及び第2切換スイッチを電磁コ
イル部への通電及び非通電により切換えたが、第1及び
第2切換スイッチをトランジスタやダイオード等の半導
体を用いて電子的に切換えてもよく、或いは第1及び第
2切換スイッチ自体を半導体により構成してもよい。上
記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0019】このように構成された電波時計30の動作
を説明する。 標準電波の到来する方向が図5の実線矢印の方向と
なるように電波時計の向きを変えた場合 コントローラ18は電磁コイル部26に通電する直前
に、第1コイル11,第2コイル12及びコンデンサ3
3により構成された共振回路が標準電波と共振するか否
かを判断する。このとき第1及び第2コイル11,12
の受信した電波を打消し合わない向きに第1及び第2コ
イル11,12が直列に接続されている、即ち第1コイ
ル11にその一端11aから他端11bに向って電流が
流れるときに第2コイル12の一端12aから他端12
bに向って電流が流れ、かつ第1コイル11にその他端
11bから一端11aに向って電流が流れるときに第2
コイル12の他端12bから一端12aに向って電流が
流れるので、上記共振回路は共振する。この結果、コン
トローラ11は上記標準電波に含まれる時刻情報を読取
って駆動部14を制御し、表示部16を正確な時刻に修
正する。
【0020】 標準電波の到来する方向が図5の破線
矢印の方向となるように電波時計の向きを変えた場合 コントローラ18は電磁コイル部26に通電する直前
に、上記共振回路が標準電波と共振するか否かを判断す
る。このとき第1及び第2コイル11,12の受信した
電波を打消し合う向きに第1及び第2コイル11,12
が直列に接続されている、即ち第1コイル11にその一
端11aから他端11bに向って電流が流れるときに第
2コイル12の一端12aから他端12bに向って電流
が流れ、かつ第1コイル11にその他端11bから一端
11aに向って電流が流れるときに第2コイル12の他
端12bから一端12aに向って電流が流れるので、上
記共振回路は共振しない。
【0021】そこで、コントローラ18は所定時間経過
後に電磁コイル部26に通電する。このとき第1及び第
2コイル11,12の受信した電波を打消し合わない向
きに第1及び第2コイル11,12が直列に接続されて
いる、即ち第1コイル11にその一端11aから他端1
1bに向って電流が流れるときに第2コイル12の他端
12bから一端12aに向って電流が流れ、かつ第1コ
イル11にその他端11bから一端11aに向って電流
が流れるときに第2コイル12の一端12aから他端1
2bに向って電流が流れるので、上記共振回路は共振す
る。この結果、コントローラ18は上記標準電波に含ま
れる時刻情報を読取って駆動部14を制御し、表示部1
6を正確な時刻に修正する。このように電波時計30、
即ちアンテナ17が標準電波の方向に対してどの方向に
向いていても、電波時計30の表示部16は常に正確な
時刻を表示することができる。
【0022】図6は本発明の第3の実施の形態を示す。
この実施の形態では、アンテナ47の正方形の磁芯部材
49の各コーナ部から放射状に突起49aがそれぞれ突
設される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成さ
れる。図7は本発明の第4の実施の形態を示す。この実
施の形態では、アンテナ57の磁芯部材59が各コーナ
部から放射状に突起59aがそれぞれ突設されるととも
に、磁芯部材59の中心に正方形の通孔59bが形成さ
れる。この磁芯部材59は第1分割片59cと第2分割
片59dとに分割された状態で作製される。上記以外は
第1の実施の形態と同一に構成される。図8は本発明の
第5の実施の形態を示す。この実施の形態では、アンテ
ナ67の磁芯部材69が正方形の板状に形成されるとと
もに、磁芯部材69の中心に八角形の通孔69bが形成
される。この磁芯部材69は第1分割片69cと第2分
割片69dとに分割された状態で作製される。上記以外
は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0023】上記第4〜第6の実施の形態のアンテナ4
7,57,67を有する電波時計では、第1コイル4
1,51a,51b,61a,61b及び第2コイル4
2,52a,52b,62a,62bを巻回する部分の
みの磁芯部材49,59,69の幅を小さくすることに
より、第1コイル41,51a,51b,61a,61
b及び第2コイル42,52a,52b,62a,62
bの巻線の長さを短くすることができ、これによりアン
テナ47,57,67の損失を少なくすることができ
る。また第5及び第6の実施の形態のアンテナ57,6
7を有する電波時計では、磁芯部材59,69が2分割
されており、第1分割片59c,69c及び第2分割片
59d,69dに第1コイル51a,51b,61a,
61b及び第2コイル52a,52b,62a,62b
をそれぞれ巻回した後に第1分割片59c,69c及び
第2分割片59d,69dを連結する。これにより巻線
の作業性を向上できるので、製造工数を低減できる。な
お、第1分割片59c,69c及び第2分割片59d,
69dにそれぞれ巻回された第1コイル51a,51
b,61a,61b同士と第2コイル52a,52b,
62a,62b同士は第1分割片59c,69c及び第
2分割片59d,69dの連結後に結線される。
【0024】図9及び図10は本発明の第6の実施の形
態を示す。この実施の形態では、アンテナ77の磁芯部
材79の両面中央部に第2コイル72の線径より深い一
対の凹部79a,79aが形成され、これらの凹部79
a,79aに収容されるように第2コイル72が磁芯部
材79に巻回される。上記以外は第1の実施の形態と同
一に構成される。このように構成された電波時計では、
第1及び第2コイル71,72間に第1の実施の形態の
ようなスペーサを介装しなくても、直交する第1コイル
71と第2コイル72との間に所定の間隔を確保できる
ので、アンテナ77の静電容量の増大を回避することが
できる。
【0025】図11〜図13は本発明の第7の実施の形
態を示す。この実施の形態では、電波時計80は壁掛け
時計であり、所定の壁に掛けられる厚さの薄いケース8
3を備える(図13)。ケース83はプラスチック等の
電気絶縁材料により形成される。アンテナ87はこの実
施の形態ではケース83の内部に設けられる。このアン
テナ87は正方形の板状に形成された単一の磁芯部材8
9と、この磁芯部材89に軸線の方向が異なるように巻
回された第1及び第2コイル81,82とを有する(図
11及び図12)。磁芯部材89はその厚さ方向が水平
方向にほぼ一致するように、即ちケース83の後壁内面
に沿うように鉛直方向に延びて設けられる(図13)。
また磁芯部材89の外周縁には凹溝89aが形成される
(図11及び図12)。一方、第1コイル81はその軸
線が磁芯部材89の横方向に一致するように磁芯部材8
9に巻回され、第2コイル82はその軸線が磁芯部材8
9の厚さ方向に一致するように、即ち上記凹溝89aに
収容されるように磁芯部材89に巻回される。上記以外
は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0026】このように構成された電波時計80では、
ケース83の厚さを薄くすることができるので、壁から
の突出量が少ない見栄えの良好な壁掛け時計を得ること
ができる。なお、この第7の実施の形態では、電波時計
として所定の壁に掛けられる壁掛け時計を挙げたが、所
定の柱に掛けられる柱時計であってもよい。また、この
第7の実施の形態では、アンテナをケースの内部に設け
たが、アンテナをケースの外面に沿って、例えばケース
の後壁外面に沿って設けてもよい。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>図2及び図3に示すように、プラスチック
にカーボニル鉄粉を分散した複合材により縦×横×厚さ
がそれぞれ40×40×10mmの正方形の板状の磁芯
部材19を1枚形成した。この磁芯部材19に軸線が磁
芯部材19の縦方向に一致するように直径0.3mmの
被覆導線を370回巻回して第1コイル11を形成した
後に、この磁芯部材19に軸線が磁芯部材19の横方向
に一致するように直径0.3mmの被覆導線を370回
巻回して第2コイル12を形成した。図1に示すよう
に、上記第1及び第2コイル11,12を切換スイッチ
24を介してコントローラ18の制御入力に接続し、コ
ントローラ18の制御出力には増幅回路23及び駆動部
14を接続するとともに、増幅回路23を電磁コイル部
26に接続し、駆動部14を表示部16に接続した。コ
ントローラ18は切換スイッチ24を切換えて第1コイ
ル11又は第2コイル12をコントローラ18に制御入
力に順次接続した。なお、図4に示すように、アンテナ
17は磁芯部材19が水平方向に延びるようにケース1
3内に配置した。この電波時計10を実施例1とした。
【0028】<実施例2>図11及び図12に示すよう
に、プラスチックにカーボニル鉄粉を分散した複合材に
より縦×横×厚さがそれぞれ40×40×10mmの正
方形の板状の磁芯部材89を1枚形成した。この磁芯部
材89に軸線が磁芯部材89の横方向に一致するように
直径0.3mmの被覆導線を350回巻回して第1コイ
ル81を形成した後に、この磁芯部材89に軸線が磁芯
部材89の厚さ方向に一致するように直径0.3mmの
被覆導線を165回巻回して第2コイル82を形成し
た。図示しないが上記第1及び第2コイル81,82を
実施例1と同様に、切換スイッチを介してコントローラ
の制御入力に接続し、コントローラの制御出力には増幅
回路及び駆動部を接続するとともに、増幅回路を電磁コ
イル部に接続し、駆動部を表示部に接続した。コントロ
ーラは切換スイッチを切換えて第1コイル81又は第2
コイル82をコントローラに制御入力に順次接続した。
なお、図13に示すように、アンテナ87は磁芯部材8
9が鉛直方向に延びるようにケース83内に配置した。
この電波時計80を実施例2とした。
【0029】<実施例3>プラスチックにカーボニル鉄
粉を分散した複合材により縦×横×厚さがそれぞれ40
×40×10mmの正方形の板状の磁芯部材を1枚形成
した。図5に示すように、この磁芯部材に軸線が磁芯部
材の縦方向に一致するように直径0.3mmの被覆導線
を185回巻回して第1コイル11を形成した後に、こ
の磁芯部材に軸線が磁芯部材の横方向に一致するように
直径0.3mmの被覆導線を185回巻回して第2コイ
ル12を形成した。上記第1及び第2コイル11,12
を第1及び第2切換スイッチ31,32を介してコント
ローラ18の制御入力に接続し、コントローラ18の制
御出力には増幅回路23及び駆動部14を接続するとと
もに、増幅回路23を電磁コイル部26に接続し、駆動
部14を表示部16に接続した。コントローラ18は第
1及び第2切換スイッチ31,32を切換えて、第1及
び第2コイル11,12の受信した電波を打消し合わな
い向きに第1及び第2コイル11,12を直列に接続し
た。なお、アンテナ17は実施例1と同様に磁芯部材が
水平方向に延びるようにケース内に配置した。この電波
時計30を実施例3とした。
【0030】<比較例1>図14に示すように、プラス
チックにカーボニル鉄粉を分散した複合材により縦×横
×長さがそれぞれ20×6×80mmの四角柱状の磁芯
部材9aを1本形成した。この磁芯部材9aに軸線が磁
芯部材9aの長手方向に一致するように直径0.3mm
の被覆導線を700回巻回して第1コイル1を形成し
た。図示しないが上記第1コイル1をコントローラの制
御入力に接続し、コントローラの制御出力には駆動部を
介して表示部を接続した。なお、アンテナ7は磁芯部材
9aがケースの厚さ方向に延びるようにケース内に配置
した。この電波時計を比較例1とした。
【0031】<比較例2>図15に示すように、プラス
チックにカーボニル鉄粉を分散した複合材により縦×横
×長さがそれぞれ20×6×80mmの四角柱状の磁芯
部材9a,9bを2本形成した。これらの磁芯部材9
a,9bに軸線が磁芯部材9a,9bの長手方向に一致
するように直径0.3mmの被覆導線を700回それぞ
れ巻回して第1及び第2コイル1,2を形成した。図示
しないが上記第1及び第2コイル1,2を実施例1と同
様に、切換スイッチを介してコントローラの制御入力に
接続し、コントローラの制御出力には増幅回路及び駆動
部を接続するとともに、増幅回路を電磁コイル部に接続
し、駆動部を表示部に接続した。コントローラは切換ス
イッチを切換えて第1コイル1又は第2コイル2をコン
トローラに制御入力に順次接続した。なお、アンテナ8
は磁芯部材9a,9bが水平面内で直交するようにケー
ス内に配置した。この電波時計を比較例2とした。
【0032】<比較試験及び評価>実施例1〜3,比較
例1及び2の電波時計のアンテナの自己インダクタンス
(LmH)とQ値をRFインピーダンス・アナライザ
HP 4191A(横河ヒューレット・パッカード社
製)にて測定した。また標準電波の伝播方向が3方向
(u方向,v方向及びw方向)となるように電波時計の
向きを順次変えたときに、アンテナが標準電波と共振し
てコントローラがその時刻情報を読取って表示部の時刻
を修正したか否か、即ち電波時計の時刻修正機能が作動
した否かを調べた。これらの結果を参照図(標準電波の
伝播方向を示す図)とともに表2に示す。なお、表1に
は磁芯部材の材質,寸法,形状及び個数と、コイルの線
径及び巻数を示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表2から明らかなように、比較例1では第
1コイルの軸線が標準電波の伝播方向に対して直交する
場合(図14のc)には、アンテナが標準電波と共振し
ないため、電波時計の時刻修正機能は作動しなかった
が、実施例1〜3ではアンテナの軸線が標準電波の伝播
方向に対していずれの方向に向いていても、アンテナが
標準電波と共振するため、電波時計の時刻修正機能は作
動した。なお、比較例2ではアンテナの軸線が標準電波
の伝播方向に対していずれの方向に向いていても、アン
テナが標準電波と共振するため、電波時計の時刻修正機
能は作動したが、2本の磁芯部材を用いており、かつこ
れらを直交するように配置しなければならず、電波時計
の部品点数及び組立工数が増大した。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、所
定の場所に置かれ又は所定の壁若しくは柱に掛けられる
ケース内に駆動部を設け、この駆動部が時刻を表示する
表示部を駆動し、時刻情報を含む電波を受信するアンテ
ナをケースの内部又は外面に沿って設け、アンテナが受
信した電波に基づいてコントローラが駆動部を制御し、
更にアンテナの単一の磁芯部材に複数のコイルを軸線の
方向が異なるように巻回したので、アンテナが時刻情報
を含む所定の電波に対してどのような向きであっても、
複数のコイルのいずれかが必ず上記所定の電波と共振す
る。この結果、コントローラは上記所定の電波に含まれ
る時刻情報に基づき駆動部を制御して表示部を修正する
ので、表示部には常に正確な時刻が表示される。
【0037】また複数のコイルのいずれかをコントロー
ラの制御入力に接続切換え可能な切換スイッチを備え、
コントローラが上記切換スイッチを順次切換えるように
構成すれば、コントローラは所定の電波に共振するコイ
ルを検索し、標準電波に共振するコイルを発見すると、
所定の電波に含まれる時刻情報を読取る。この結果、コ
ントローラは上記時刻情報に基づいて駆動部を制御し、
表示部に正確な時刻を表示させることができる。また複
数のコイルが軸線の異なる第1及び第2コイルとからな
り、一端がコントローラの制御入力に電気的に接続され
た第1コイルの他端を第1切換スイッチにより第2コイ
ルの両端のいずれか一方に接続切換えし、第2コイルの
両端のいずれか一方を第2切換スイッチによりコントロ
ーラの制御入力に接続切換えすれば、コントローラが第
1及び第2切換スイッチを切換えて、第1及び第2コイ
ルの受信した電波を打消し合わない向きに第1及び第2
コイルを直列に接続する。この結果、コントローラは所
定の電波に含まれる時刻情報を読取り、この時刻情報に
基づいて駆動部を制御し、表示部に正確な時刻を表示さ
せることができる。
【0038】また板状に形成された磁芯部材をその厚さ
方向が鉛直方向にほぼ一致するようにケースの内部又は
外面に沿って設け、複数のコイルが磁芯部材の縦方向に
一致する軸線を有する第1コイルと磁芯部材の横方向に
一致する軸線を有する第2コイルとからなるように構成
すれば、本発明の電波時計はケースの厚さの比較的厚い
置き時計に最適となる。更に板状に形成された磁芯部材
をその厚さ方向が水平方向にほぼ一致するようにケース
の内部又は外面に沿って設け、複数のコイルが磁芯部材
の横方向に一致する軸線を有する第1コイルと磁芯部材
の厚さ方向に一致する軸線を有する第2コイルとからな
るように構成すれば、本発明の電波時計はケースの厚さ
の比較的薄い壁掛け時計或いは柱時計に最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の電波時計の回路構成図。
【図2】その電波時計のアンテナの平面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】そのアンテナを含む電波時計の斜視図。
【図5】本発明第2実施形態を示す図1に対応する回路
構成図。
【図6】本発明第3実施形態を示す図2に対応するアン
テナの平面図。
【図7】本発明第4実施形態のアンテナの組立手順を示
す工程図。
【図8】本発明第5実施形態のアンテナの組立手順を示
す工程図。
【図9】本発明の第6実施形態のアンテナを示す図10
のB−B線断面図。
【図10】図9のC−C線断面図。
【図11】本発明第7実施形態のアンテナを示す図12
のD−D線断面図。
【図12】図11のE−E線断面図。
【図13】そのアンテナを含む電波時計の斜視図。
【図14】比較例1を示すアンテナの縦断面図。
【図15】比較例2を示すアンテナの縦断面図。
【符号の説明】
10,30,80 電波時計 11,41,51a,51b,61a,61b,71,
81 第1コイル 11a 第1コイルの一端 11b 第1コイルの他端 12,42,52a,52b,62a,62b,72,
82 第2コイル 12a 第2コイルの一端 12b 第2コイルの他端 13,83 ケース 14 駆動部 16 表示部 17,47,57,67,77,87 アンテナ 18 コントローラ 19,49,59,69,79,89 磁芯部材 24 切換スイッチ 31 第1切換スイッチ 32 第2切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 21/28 H01Q 21/28 (72)発明者 八幡 誠朗 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 知 財サービス株式会社内 Fターム(参考) 2F002 AA12 AB02 AB03 AB04 AC01 AD00 BB02 BB04 FA16 2F083 AA00 BB00 JJ12 5J021 AA02 AA12 AB04 DB05 EA02 FA13 FA26 GA02 GA07 HA06 JA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の場所に置かれ又は所定の壁若しく
    は柱に掛けられるケース(13)と、 前記ケース(13)内に設けられた駆動部(14)と、 前記ケース(13)内に設けられ前記駆動部(14)により駆動
    されて時刻を表示する表示部(16)と、 前記ケース(13)の内部又は外面に沿って設けられ時刻情
    報を含む電波を受信するアンテナ(17)と、 前記ケース(13)内に設けられ前記アンテナ(17)が受信し
    た電波に基づいて前記駆動部(14)を制御するコントロー
    ラ(18)とを備えた電波時計であって、 前記アンテナ(17)が単一の磁芯部材(19)と、この磁芯部
    材(19)に軸線の方向が異なるように巻回された複数のコ
    イル(11,12)とを有することを特徴とする電波時計。
  2. 【請求項2】 複数のコイル(11,12)のいずれかをコン
    トローラ(18)の制御入力に接続切換えする切換スイッチ
    (24)を更に備え、 前記コントローラ(18)が前記切換スイッチ(24)を順次切
    換えるように構成された請求項1記載の電波時計。
  3. 【請求項3】 複数のコイルが所定の方向の軸線を有す
    る第1コイル(11)と前記第1コイル(11)とは異なる方向
    の軸線を有する第2コイル(12)とからなり、 一端(11a)がコントローラ(18)の制御入力に電気的に接
    続された前記第1コイル(11)の他端(11b)を前記第2コ
    イル(12)の両端(12a,12b)のいずれか一方に接続切換え
    する第1切換スイッチ(31)と、前記第2コイル(12)の両
    端(12a,12b)のいずれか一方を前記コントローラ(18)の
    制御入力に接続切換えする第2切換スイッチ(32)とを更
    に備え、 前記コントローラ(18)が前記第1及び第2コイル(11,1
    2)の受信した電波を打消し合わない向きに前記第1及び
    第2コイル(11,12)を直列に接続するように前記第1及
    び第2切換スイッチ(31,32)を制御する請求項1記載の
    電波時計。
  4. 【請求項4】 磁芯部材(19)が板状に形成されかつその
    厚さ方向が鉛直方向にほぼ一致するようにケース(13)の
    内部又は外面に沿って設けられ、複数のコイルが前記磁
    芯部材(19)の縦方向に一致する軸線を有する第1コイル
    (11)と前記磁芯部材(19)の横方向に一致する軸線を有す
    る第2コイル(12)とからなる請求項1ないし3いずれか
    記載の電波時計。
  5. 【請求項5】 磁芯部材(89)が板状に形成されかつその
    厚さ方向が水平方向にほぼ一致するようにケース(83)の
    内部又は外面に沿って設けられ、複数のコイルが前記磁
    芯部材(89)の横方向に一致する軸線を有する第1コイル
    (81)と前記磁芯部材(89)の厚さ方向に一致する軸線を有
    する第2コイル(82)とからなる請求項1ないし3いずれ
    か記載の電波時計。
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