JP2001320071A - 集積型薄膜太陽電池の製造方法およびパターニング装置 - Google Patents

集積型薄膜太陽電池の製造方法およびパターニング装置

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JP2001320071A
JP2001320071A JP2000137109A JP2000137109A JP2001320071A JP 2001320071 A JP2001320071 A JP 2001320071A JP 2000137109 A JP2000137109 A JP 2000137109A JP 2000137109 A JP2000137109 A JP 2000137109A JP 2001320071 A JP2001320071 A JP 2001320071A
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gas
thin
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solar cell
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Shinichi Shimakawa
伸一 島川
Takayuki Negami
卓之 根上
Masatoshi Kitagawa
雅俊 北川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性が高い集積型薄膜太陽電池を歩留まりよ
く製造できる集積型薄膜太陽電池の製造方法およびパタ
ーニング装置を提供する。 【解決手段】 基板10上に第1の電極膜11を形成し
たのち第1の電極膜11を短冊状に分割する第1の工程
と、第1の電極膜11上に接合を含む薄膜12を形成し
たのち薄膜12を短冊状に分割する第2の工程と、薄膜
12上および薄膜12が除去されて露出している第1の
電極膜11上に第2の電極膜13を形成したのち第2の
電極膜13を短冊状に分割する第3の工程とを含み、第
1の工程における第1の電極膜11、第2の工程におけ
る薄膜12、および第3の工程における第2の電極膜1
3から選ばれる少なくとも1つの膜が、気体をレーザス
ポットに吹き付けながら連続発振のレーザ光を膜に照射
することによって分割される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積型薄膜太陽電
池の製造方法およびパターニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、Ib族とIIIbとVIb族元素
とからなる化合物半導体薄膜(カルコパライト構造半導
体薄膜)であるCuInSe2(CIS)、これにGa
を固溶したCu(In,Ga)Se2(CIGS)、ま
たはCuInS2を光吸収層に用いた薄膜太陽電池モジ
ュールの構造および製造方法について報告がなされてい
る(たとえば、13TH EUROPEAN PHOT
OVOLTAIC SOLAR CONFERENCE
1995 P.1451−1455)。このようなC
IS薄膜太陽電池においては、基板上に複数のユニット
セルを直列接続した集積型構造が一般である。
【0003】従来の集積型薄膜太陽電池の製造方法につ
いて、図5を参照しながら一例を説明する。まず、図5
(a)に示すように、絶縁性基板1上に下部電極膜2と
なるMo膜をスパッタリング法によって形成した後、連
続発振するレーザ光L1を照射することによって、上記
Mo膜等をストライプ状に除去して短冊状の下部電極膜
2を形成する。その後、図5(b)に示すように、蒸着
法、スパッタリング法または化学浴析出法によって、p
型CuInSe2薄膜とn型CdS膜との積層膜からな
る半導体膜3を形成する。その後、図5(c)に示すよ
うに、連続発振するレーザ光L2を照射することによっ
て、上記半導体膜3をストライプ上に除去する。その
後、図5(d)に示すように、上部電極膜4として透明
導電膜、たとえばZnO膜やITO膜を形成する。そし
て、図5(e)に示すように、メカニカルスクライブ法
によって上部電極膜4を短冊状に分割する。このように
して、集積型薄膜太陽電池が形成される。図5(e)の
集積型薄膜太陽電池では、各ユニットセル5の上部電極
膜4が、隣接するユニットセル5の下部電極膜2と接続
することによって、各ユニットセル5が直列接続してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法では、レーザ光L1を下部電極膜に照射してパ
ターニングをする際に、以下のような問題があった。
【0005】(1)レーザ光の照射によって発生する熱
によって、パターニング溝のエッジ近辺が酸化したりガ
ラス基板がダメージを受けたりすることがあり、半導体
膜形成の際に密着性が悪くなる場合ある。
【0006】(2)金属膜(Mo膜)にレーザ光を照射
することによって金属が蒸発・溶融する時に、レーザ光
と金属との相互作用でプラズマが励起され、プラズマに
レーザ光の一部が吸収される場合がある。つまり、加工
エネルギーの損出になる場合ある。さらにこの場合、蒸
発せずに溶融した金属膜の一部がパターニング溝のエッ
ジ近辺で残留物となって残り、エッジが盛り上がる可能
性がある。エッジの盛り上がりは上部電極膜と直接接触
してリークの原因になりやすいという問題がある。
【0007】さらに、従来の製造方法では、レーザ光L
2を半導体膜に照射してパターニングをする際に、以下
のような問題があった。
【0008】(1)レーザ光が照射されたときの熱によ
って、パターニング溝のエッジ近辺の半導体膜へダメー
ジを与える場合ある。
【0009】(2)レーザ光を半導体膜に照射して蒸発
する時に、レーザ光と半導体膜との相互作用でプラズマ
が励起され、プラズマにレーザ光の一部が吸収される場
合がある。つまり、加工エネルギーの損失になる場合あ
る。
【0010】上記問題は、太陽電池の特性低下や歩留ま
り低下に結びついていた。上記問題を解決するため、本
発明は、特性が高い集積型薄膜太陽電池を歩留まりよく
製造できる集積型薄膜太陽電池の製造方法、およびこれ
に用いることができるパターニング装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の集積型薄膜太陽電池の製造方法は、直列接
続された2以上の太陽電池ユニットセルを基板上に形成
する集積型薄膜太陽電池の製造方法であって、基板上に
第1の電極膜を形成したのち、第1の電極膜の一部をス
トライプ状に除去して第1の電極膜を短冊状に分割する
第1の工程と、第1の電極膜上に接合を含む薄膜を形成
したのち、薄膜の一部をストライプ状に除去して薄膜を
短冊状に分割する第2の工程と、薄膜上および薄膜が除
去されて露出している第1の電極膜上に第2の電極膜を
形成したのち、第2の電極膜の一部をストライプ状に除
去して第2の電極膜を短冊状に分割する第3の工程とを
含み、第1の工程における第1の電極膜、第2の工程に
おける薄膜、および第3の工程における第2の電極膜か
ら選ばれる少なくとも1つの膜が、気体をレーザスポッ
トに吹き付けながら連続発振のレーザ光を膜に照射する
ことによって分割されることを特徴とする。上記本発明
の製造方法によれば、特性が高い集積型薄膜太陽電池を
歩留まりよく製造できる。
【0012】上記本発明の製造方法では、気体が、膜に
対して不活性な気体であってもよい。上記構成によれ
ば、膜と気体とが反応することを防止できる。この場
合、気体が、窒素、アルゴンおよびヘリウムから選ばれ
る少なくとも1つからなることが好ましい。
【0013】上記本発明の製造方法では、気体が気体ノ
ズルから吹き付けられ、レーザ光の照射方向と気体ノズ
ルの方向とがなす角度が0゜以上90゜以下であっても
よい。上記構成によれば、レーザ光が照射される膜を容
易に冷却できる。
【0014】上記本発明の製造方法では、薄膜が、I族
元素とIII族元素とVI族元素とを含む化合物半導体膜
と、II族元素とVI族元素とを含み化合物半導体膜に積層
された化合物膜とを含んでもよい。
【0015】上記本発明の製造方法では、第1の電極膜
がモリブデンを含む金属からなるものでもよい。
【0016】また、本発明のパターニング装置は、基板
上に形成された薄膜をパターニングするためのパターニ
ング装置であって、薄膜にレーザ光を照射するためのレ
ーザ光照射手段と、レーザ光のレーザスポットに気体を
吹き付けるための気体吹き付け手段とを備えることを特
徴とする。上記パターニング装置によれば、パターニン
グの際に、レーザ光が照射される薄膜を冷却できるた
め、薄膜やその下地層へのダメージを低減できる。ま
た、吹き付ける気体の角度や流量を制御することによっ
て、レーザ光の照射によって生じるプラズマを制御でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0018】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
集積型薄膜太陽電池の製造方法について一例を説明す
る。実施形態1の集積型薄膜太陽電池の製造方法につい
て、製造工程を図1に示す。
【0019】実施形態1の集積型薄膜太陽電池の製造方
法では、まず、図1(a)に示すように、基板10上
に、第1の電極膜11を形成したのち、第1の電極膜1
1の一部をストライプ状に除去して溝11aを形成し、
第1の電極膜11を短冊状に分割する(第1の工程)。
第1の工程後の基板10および第1の電極膜11の平面
図を図2に示す。基板10には、ガラス、ステンレスま
たはポリイミドなどからなる様々な基板を用いることが
できる。第1の電極膜11には、Moを含む金属(膜厚
がたとえば、0.5μm〜2μm)からなる膜や、他の
金属膜、またはITOやZnOなどの透明導電膜などを
用いることができる。なお、基板10側から入射した光
によって発電する太陽電池を製造する場合には、基板1
0および第1の電極膜11には、透光性の材料を用いる
必要がある。第1の電極膜11は、スパッタリング法や
蒸着法によって形成できる。
【0020】その後、図1(b)に示すように、第1の
電極膜11上に接合を含む薄膜12を形成する(第2の
工程の一部)。薄膜12は、pn接合やpin接合を含
む。薄膜12には、たとえば、I族元素とIII族元素とVI
族元素とを含む化合物半導体膜と、II族元素とVI族元素
とを含み上記化合物半導体膜に積層された化合物膜とを
含む薄膜を用いることができる。上記化合物半導体膜と
しては、たとえば、カルコパイライト構造のp形化合物
半導体膜であるCuInSe2膜(CIS膜)や、これ
にGaを固溶したCu(In,Ga)Se2(CIGS
膜)や、これらのSeの一部を硫黄に置き換えたものな
どが挙げられる。上記化合物膜としては、たとえば、n
形の特性を示すCdS、ZnO、Zn(O,OH)、Z
n(O,OH,S)、ZnO:Alなどからなる膜が挙
げられる。また、薄膜12として、a−Si(非晶質シ
リコン)、a−Si:H(水素化非晶質シリコン)、a
−SiGe(非晶質シリコンゲルマニウム)などを用い
た半導体薄膜を用いてもよい。CIS膜およびCIGS
膜は、蒸着法やスパッタリング法などによって形成でき
る。上記化合物膜は、化学浴析出法やスパッタリング法
で形成できる。a−Siなどは、CVD法などによって
形成できる。
【0021】その後、図1(c)に示すように、薄膜1
2の一部をストライプ状に除去して溝12aを形成し、
薄膜12を短冊状に分割する(第2の工程の一部)。溝
12aは、溝12aによって第1の電極膜11の一部が
露出するような位置に形成され、たとえば、溝11aに
隣接するように形成される。
【0022】その後、図1(d)に示すように、薄膜1
2上に第2の電極膜13を形成する(第3の工程の一
部)。第2の電極膜13は、溝12aの部分にも形成さ
れ、この溝12aの部分を通じて第1の電極膜11と電
気的に接続する。第2の電極膜13には、第1の電極膜
11と同様のものを用いることができ、第1の電極膜1
1と同様の方法で形成できる。なお、第2の電極膜13
側から入射した光によって発電する太陽電池を製造する
場合には、第2の電極膜13は、透光性の材料で形成す
る必要がある。
【0023】その後、図1(e)に示すように、第2の
電極膜13の一部をストライプ状に除去して溝13aを
形成し、第2の電極膜13を短冊状に分割する(第3の
工程の一部)。溝13aは、溝12aに隣接するように
形成される。なお、このとき第2の電極膜13の一部と
ともに、半導体膜12の一部もストライプ状に除去して
もよい。このようにして、直列接続された2以上の太陽
電池ユニットセル14が基板10上に形成された集積型
薄膜太陽電池を形成できる。各太陽電池ユニットセル1
4の第2の電極膜13は、隣接する太陽電池ユニットセ
ル14の第1の電極膜11と接続されており、これによ
って隣接する太陽電池ユニットセル14が直列接続され
ている。
【0024】そして、本発明の集積形薄膜太陽電池の製
造方法では、上記第1の工程における第1の電極膜1
1、第2の工程における薄膜12、および第3の工程に
おける第2の電極膜13から選ばれる少なくとも1つの
膜が、気体をレーザスポットに吹き付けながら連続発振
のレーザ光を照射することによって分割されることを特
徴とする。すなわち、溝11a、溝12aおよび溝13
aから選ばれる少なくとも1つの溝は、気体をレーザス
ポットに吹き付けながら連続発振のレーザ光を照射する
方法(以下、気体吹き付け法という場合がある)によっ
て形成される。なお、気体吹き付け法で形成しない溝に
ついては、通常のレーザパターニングやメカニカルスク
ライブ法によって形成できる。たとえば、第1の電極膜
11にMo膜を用い、薄膜12に第1の電極膜11上に
順次積層されたCIGS膜とZnO膜とを含む薄膜12
を用い、第2の電極膜13にZnO膜を用いた場合に
は、第1の電極膜11と薄膜12とをレーザパターニン
グによって分割し、第2の電極膜13をメカニカルスク
ライブ法によって分割することができる。この場合、C
IGS膜が軟らかいため、第2の電極膜13をパターニ
ングする際に、CIGS膜もともにパターニングされ
る。
【0025】以下、気体吹き付け法について詳述する。
【0026】気体吹き付け法を用いて膜の一部を除去す
る場合の加工点の様子について、図3(a)に一例を、
図3(b)に他の一例を模式的に示す。
【0027】図3(a)に示すように、気体吹き付け法
では、レーザスポットA(加工点)に気体(ガス)31
(図3中、矢印で示す)を吹き付けながら連続発振のレ
ーザ光32を膜33に照射する。膜33は、第1の電極
膜11、薄膜12または第2の電極膜13である。気体
31は、気体ノズル34から吹き付けられる。このと
き、気体31は、膜33に対して不活性(化学的に反応
しない)な気体であることが好ましい。このような不活
性な気体としては、たとえば、窒素、アルゴンおよびヘ
リウムから選ばれる少なくとも1つからなる気体が挙げ
られる。
【0028】レーザ光32の照射方向32aと気体ノズ
ル34の方向34a(気体31が吹き出す方向)とがな
す角度は、0゜以上90゜以下であることが好ましい。
図3(a)には、気体ノズル34中をレーザ光32が通
過し、照射方向32aと方向34aとがなす角度が0゜
の場合(照射方向32aと方向34aとが平行の場合)
を示している。図3(a)では、レーザ光32を覆うよ
うにサイドカバーが取り付けられ、サイドカバーの上部
から気体31を導き、レーザ光32と同軸に気体31を
レーザスポットA(加工点)に吹き付ける。この方法で
は、加工と同時にレーザスポットAの周辺部を冷却する
ため、レーザ光によって発生する熱による悪影響を低減
できる。
【0029】図3(b)は、レーザスポットAに対して
サイドから気体31を吹き付ける場合、すなわち、レー
ザ光32の照射方向32aと気体ノズル34の方向34
aとがなす角度が0゜よりも大きく90゜よりも小さい
場合を示している。この場合、サイドから気体31を吹
き付けるため、加工点で発生するプラズマの冷却が可能
になり、プラズマによるレーザ光の吸収を抑制できる。
具体的には、気体31の流量や方向を変化させることに
よって、プラズマを冷却したりプラズマの位置を制御し
たりできる。また、図3(b)の方法でも図3(a)の
方法と同様に、熱による悪影響を低減できる。
【0030】以上のように、実施形態1の集積型薄膜太
陽電池の製造方法によれば、レーザパターニングの際
に、レーザ光照射の熱によって生じる悪影響を抑制でき
るため、特性が高い集積型薄膜太陽電池を歩留まりよく
製造できる。
【0031】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
パターニング装置について説明する。
【0032】実施形態2のパターニング装置40につい
て、構成を図4に模式的に示す。図4を参照して、パタ
ーニング装置40は、レーザ発振器41と、ビームエキ
スパンダ42と、反射鏡43と、集光レンズ44と、X
Yステージ45と、気体ノズル46とを備える。
【0033】レーザ発振器41は、たとえば、YAGレ
ーザまたはYAGレーザの高調波である。XYステージ
45は、XYステージ45に載置された基板をレーザの
光軸に対して垂直な方向(XY方向)に移動させるため
のステージである。レーザ発振器を出射したレーザ光
は、ビームエキスパンダ42によって拡大されたのち、
反射鏡43によって反射され、さらにコリメータレンズ
や対物レンズなどの集光レンズ44によって集光されて
XYステージ45上の膜に照射される。レーザ発振器4
1と他の光学素子とは、レーザ光照射手段として機能す
る。なお、レーザ光照射手段が高調波発生手段などを備
えてもよいことはいうまでもない。
【0034】気体ノズル46は、気体をレーザスポット
(図3参照)に吹き付けるためのノズルであり、図3に
示した形状のものを用いることができる。気体ノズル4
6には、気体供給手段(図示せず)が連結され気体が供
給される。具体的には、気体供給手段として、マスフロ
ーコントローラが連結されたガスボンベなどを用いるこ
とができる。気体ノズル46と気体供給手段は、気体吹
き付け手段として機能する。
【0035】上記パターニング装置40は、図3で説明
した方法によって、膜をパターニングできる。上記パタ
ーニング装置40によれば、レーザ光の照射によって膜
に熱ダメージが発生することを抑制できる。また、パタ
ーニング装置40によれば、膜の蒸発によって発生する
プラズマを制御できるため、効率よく正確なパターニン
グができる。
【0036】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集積型薄
膜太陽電池の製造方法によれば、特性が高い集積型薄膜
太陽電池を歩留まりよく製造できる。
【0038】また、本発明のパターニング装置によれ
ば、本発明の集積型薄膜太陽電池の製造方法を容易に実
施でき、特性が高い集積型薄膜太陽電池を歩留まりよく
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の集積型薄膜太陽電池の製造方法につ
いて一例を示す工程図である。
【図2】 図1に示した製造方法について一工程を示す
平面図である。
【図3】 図1に示した製造方法について他の一工程の
(a)一例および(b)他の一例を示す模式図である。
【図4】 本発明のパターニング装置について一例を示
す構成図である。
【図5】 従来の集積型薄膜太陽電池の製造方法につい
て一例を示す工程図である。
【符号の説明】
10 基板 11 第1の電極膜 11a、12a、13a 溝 12 薄膜 13 第2の電極膜 31 気体 32 レーザ光 32a 照射方向 33 膜 34 気体ノズル 34a 方向 40 パターニング装置 41 レーザ発振器(レーザ照射手段) 45 XYステージ 46 気体ノズル(気体吹き付け手段) A レーザスポット
フロントページの続き (72)発明者 北川 雅俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA05 AA10 BA11 EA02 EA16 FA06 GA02 GA03 GA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された2以上の太陽電池ユニッ
    トセルを基板上に形成する集積型薄膜太陽電池の製造方
    法であって、 前記基板上に第1の電極膜を形成したのち、前記第1の
    電極膜の一部をストライプ状に除去して前記第1の電極
    膜を短冊状に分割する第1の工程と、 前記第1の電極膜上に接合を含む薄膜を形成したのち、
    前記薄膜の一部をストライプ状に除去して前記薄膜を短
    冊状に分割する第2の工程と、 前記薄膜上および前記薄膜が除去されて露出している前
    記第1の電極膜上に第2の電極膜を形成したのち、前記
    第2の電極膜の一部をストライプ状に除去して前記第2
    の電極膜を短冊状に分割する第3の工程とを含み、 前記第1の工程における前記第1の電極膜、前記第2の
    工程における前記薄膜、および前記第3の工程における
    前記第2の電極膜から選ばれる少なくとも1つの膜が、
    気体をレーザスポットに吹き付けながら連続発振のレー
    ザ光を前記膜に照射することによって分割されることを
    特徴とする集積型薄膜太陽電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記気体が、前記膜に対して不活性な気
    体である請求項1に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記気体が、窒素、アルゴンおよびヘリ
    ウムから選ばれる少なくとも1つからなる請求項2に記
    載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記気体が気体ノズルから吹き付けら
    れ、前記レーザ光の照射方向と前記気体ノズルの方向と
    がなす角度が0゜以上90゜以下である請求項1ないし
    3のいずれかに記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記薄膜が、I族元素とIII族元素とVI
    族元素とを含む化合物半導体膜と、II族元素とVI族元素
    とを含み前記化合物半導体膜に積層された化合物膜とを
    含む請求項1ないし3のいずれかに記載の集積型薄膜太
    陽電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の電極膜がモリブデンを含む金
    属からなる請求項1ないし3のいずれかに記載の集積型
    薄膜太陽電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 基板上に形成された薄膜をパターニング
    するためのパターニング装置であって、 前記薄膜にレーザ光を照射するためのレーザ光照射手段
    と、 前記レーザ光のレーザスポットに気体を吹き付けるため
    の気体吹き付け手段とを備えることを特徴とするパター
    ニング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009071221A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 光電変換装置及び光電変換装置の製造方法
JP2013506990A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽光発電装置及びその製造方法
KR101607966B1 (ko) * 2010-02-26 2016-04-01 엘지디스플레이 주식회사 박막 태양전지 제조방법

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