JP2001319368A - 光学ヘッド - Google Patents

光学ヘッド

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JP2001319368A
JP2001319368A JP2001048779A JP2001048779A JP2001319368A JP 2001319368 A JP2001319368 A JP 2001319368A JP 2001048779 A JP2001048779 A JP 2001048779A JP 2001048779 A JP2001048779 A JP 2001048779A JP 2001319368 A JP2001319368 A JP 2001319368A
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圭一 松▲ざき▼
Hidehiko Wada
秀彦 和田
Seiji Nishino
清治 西野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的に波長広がりのある光源を用いても良
好な光学特性を有する光学ヘッドを提供する。 【解決手段】 光源1と、光源1から出射された光を情
報記録媒体11に集光する対物レンズ4と、情報記録媒
体11から反射された光を検出する光検出器10とを備
え、光源1と情報記録媒体11との間の光路中に、デフ
ォーカス補正手段5と球面収差補正手段6とを具備して
いる。デフォーカス補正手段5と球面収差補正手段9の
双方を備えているので、光源1の波長広がりと光学系の
色収差とにより生じる情報記録媒体11上の集光スポッ
トのデフォーカスを補正しつつ、合わせて光学系の設計
波長と入射波長との間の波長のずれから生じる球面収差
を補正することができ、良好な光学特性を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的記録再生装
置の光学ヘッドに関し、特に、実質的に波長広がりのあ
る光源を用いても良好な光学特性を有する光学ヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)、DVD等
の光ディスクや光カードメモリ等の光学的記録媒体の信
号を読み出すための重要な構成部品として光学ヘッドが
ある。光学ヘッドは、光学的記録媒体から信号を取り出
すために、信号検出機能だけでなくフォーカスサーボ、
トラッキングサーボ等の制御機構を備える必要がある。
【0003】光学ヘッドは、通常、光源、光検出器、対
物レンズ、フォーカス/トラック誤差信号検出素子、立
ち上げミラー、コリメータレンズ等の種々の光学部品に
よって構成されている。光源から出射されたレーザ光
は、対物レンズ(集光レンズ)によって光ディスク上に
集光される。光ディスク上に集光されたレーザ光は、反
射されて光検出器で検出される。これにより、再生信号
が読み出される。また、フォーカス/トラック誤差信号
検出素子によってフォーカス/トラックの制御が行わ
れ、安定して信号を読み出すことができるようにされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高周波重畳を
印加した半導体レーザ光源等の波長広がりがある光源の
場合、集光スポットが対物レンズを含む光学系の色収差
(特に硝材の色分散が主な要因)のため、波長広がりの
量に応じて情報記録媒体上の集光スポットにデフォーカ
スが発生し易いという問題点があった。
【0005】本発明は、前記のような従来の問題を解決
するものであり、デフォーカス補正手段と球面収差補正
手段の双方を備えることにより、光源の波長広がりと対
物レンズの色収差とにより生じる情報記録媒体上の集光
スポットのデフォーカスを補正しつつ、合わせて光学系
の設計波長と入射波長との間の波長のずれから生じる球
面収差を補正し、さらに必要に応じて情報記録媒体の基
材の基準厚みに対する誤差から生じる球面収差を補正
し、良好な光学特性を得ることができる光学ヘッドを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の光学ヘッドは、光源と、前記光源から出射
された光を情報記録媒体に集光する対物レンズと、前記
情報記録媒体から反射された光を検出する光検出器とを
備え、前記光源と前記情報記録媒体との間の光路中に、
デフォーカス補正手段と球面収差補正手段とを具備した
ことを特徴とする。前記のような光学ヘッドによれば、
デフォーカス補正手段と球面収差補正手段の双方を備え
ているので、光源の波長広がりと対物レンズの色収差と
により生じる情報記録媒体上の集光スポットのデフォー
カスを補正しつつ、合わせて光学系の設計波長と入射波
長との間の波長のずれから生じる球面収差を補正し、さ
らに必要に応じて情報記録媒体の基材の基準厚みに対す
る誤差から生じる球面収差を補正することができ、良好
な光学特性を得ることができる。
【0007】前記光学ヘッドにおいては、前記光源は、
波長の半値全幅が実質的に0.3nm以上の波長広がり
があることが好ましい。光源にこのような範囲の波長広
がりがある場合、情報記録媒体上にデフォーカスが生じ
て集光スポットが劣化し易いため、本発明の効果はより
有効である。
【0008】また、前記波長をλとすると、0.3μm
≦λ≦0.5μmの関係を満たすことが好ましい。波長
がこのような範囲内である場合、デフォーカスの発生、
及び波長ずれに対する球面収差の発生量が一層大きくな
り、情報記録媒体上の信号を読みとりにくくなる可能性
があるので、本発明の効果はより有効である。
【0009】また、前記デフォーカス補正手段は、前記
光源の波長広がりと前記対物レンズの色収差とにより生
じる、前記情報記録媒体上の集光スポットのデフォーカ
スを実質的に補正することが好ましい。前記のような光
学ヘッドによれば、集光スポットのデフォーカスの主要
因である対物レンズに起因するデフォーカスを補正でき
るので、良好な光学特性を得ることができる。
【0010】また、前記光源と前記対物レンズとの間の
光路中に前記光源から出射した光を実質的に平行光にす
るコリメータレンズをさらに備え、前記デフォーカス補
正手段は、前記光源の波長広がりと、前記対物レンズと
前記コリメータレンズとを含む光学系の色収差とにより
生じる、前記情報記録媒体上の集光スポットのデフォー
カスを実質的に補正することが好ましい。前記のような
光学ヘッドによれば、集光スポットのデフォーカスをよ
り確実に補正できる。
【0011】また、前記デフォーカス補正手段、及び前
記コリメータレンズで形成されたレンズ群によって、前
記光源から出射した光を実質的に平行光にし、かつ前記
デフォーカスを実質的に補正することが好ましい。前記
のような光学ヘッドによれば、レンズ群は、対物レンズ
だけではなく、コリメータレンズも含む光学系全体の色
収差を実質的に補正することができる。このため、対物
レンズに対する色収差補正手段を別途設ける必要がない
ので、対物レンズの構成を簡単にでき、光学ヘッドを高
さ方向において薄型化できる。
【0012】また、前記デフォーカス補正手段は、回折
光学素子であることが好ましい。前記のような光学ヘッ
ドによれば、回折光学素子と対物レンズとの組み合わせ
により、色収差をとることができ、屈折光学素子のみを
用いて色収差をとる構成に比べ、薄型軽量化が可能にな
る。
【0013】また、前記回折光学素子は、凸型の回折光
学レンズであることが好ましい。前記のような光学ヘッ
ドによれば、凸型の回折光学レンズと対物レンズとの組
み合わせ、すなわち凸型のレンズ同士の組み合わせによ
り、色収差をとることが可能なため、情報記録媒体上に
集光する集光レンズの開口数を対物レンズとデフォーカ
ス補正素子とで分担でき、対物レンズの開口数を抑える
ことができる。
【0014】また、前記デフォーカス補正手段は、アフ
ォーカル光学素子であることが好ましい。
【0015】また、前記アフォーカル光学素子は、段差
寸法L1の階段状の断差を有し、波長λ、前記光学素子
の材料の屈折率n、任意の整数mに対して、前記段差寸
法L1が、実質的にL1=mλ/(n−1)となること
が好ましい。
【0016】また、前記アフォーカル光学素子は、凸型
と凹型の組み合わせレンズであることが好ましい。前記
のような光学ヘッドによれば、光の損失を少なくでき
る。
【0017】また、前記デフォーカス補正手段は、いず
れも屈折光学素子である凹型と凸型の組み合わせレンズ
であることが好ましい。
【0018】また、前記球面収差補正手段は、前記対物
レンズ、及び前記デフォーカス補正手段の、設計波長と
入射波長との間の波長のずれから生じる球面収差を実質
的に補正することが好ましい。前記のような光学ヘッド
によれば、波長ずれから生じる球面収差の主要因である
対物レンズに起因する球面収差を補正できるので、良好
な光学特性を得ることができる。
【0019】また、前記光源と前記対物レンズとの間の
光路中に前記光源から出射した光を実質的に平行光にす
るコリメータレンズをさらに備え、前記球面収差補正手
段は、前記対物レンズと前記コリメータレンズとを含む
光学系、及び前記デフォーカス補正手段の、設計波長と
入射波長との間の波長のずれから生じる球面収差を実質
的に補正することが好ましい。前記のような光学ヘッド
によれば、波長ずれから生じる球面収差をより確実に補
正できる。
【0020】また、前記球面収差補正手段は、前記情報
記録媒体の基材の基準厚みに対する誤差から生じる球面
収差を実質的に補正することが好ましい。前記のような
光学ヘッドによれば、波長ずれから生じる球面収差の補
正に加え、情報記録媒体の基材の基準厚みに対する誤差
から生じる球面収差を補正できるので、より良好な光学
特性を得ることができる。
【0021】また、前記球面収差補正手段は屈折率分布
が可変可能である液晶素子で形成されていることが好ま
しい。前記のような光学ヘッドによれば、波長の変化に
応じて位相分布を設定することができるので、球面収差
を良好に補正することができる。
【0022】また、前記液晶素子は半径方向に電気的に
分割された4分割以上の領域を有することが好ましい。
前記のような光学ヘッドによれば、波長の変化に応じ
て、各分割部分に印加する電位量を変えることにより、
球面収差を補正することができ、4分割以上の領域を有
することにより、球面収差の値を半分以下にすることが
できる。
【0023】また、前記情報記録媒体に集光する集光レ
ンズの開口数を、前記対物レンズと前記デフォーカス補
正手段とで分担していることが好ましい。前記のような
光学ヘッドによれば、対物レンズの開口数を抑えること
ができるので、対物レンズの製作が容易になる。
【0024】また、前記デフォーカス補正手段は、凸型
の回折光学レンズであり、前記対物レンズの開口数は、
前記回折光学レンズの開口数に対して、8倍から20倍
の範囲内であることが好ましい。
【0025】また、前記対物レンズが2枚以上のレンズ
で構成されていることが好ましい。前記のような光学ヘ
ッドによれば、容易に開口数を高めることができる。
【0026】また、前記対物レンズの開口数が0.55
以上であることが好ましい。
【0027】また、前記対物レンズが2枚以上のレンズ
で構成され、開口数が0.65以上であることが好まし
い。このように、開口数が大きくなると、デフォーカス
が発生し易くなるので、デフォーカス補正の効果がより
有効になる。
【0028】また、前記デフォーカス補正手段と前記球
面収差補正手段は一体化されていることが好ましい。前
記のような光学ヘッドによれば、デフォーカス補正手段
と球面収差補正手段とが一つの部品で形成できるため、
装置の薄型化が図れ、位置合わせも不用になる。
【0029】また、前記デフォーカス補正手段と前記球
面収差補正手段のうち、少なくとも一方は前記対物レン
ズと一体になってアクチュエータで駆動されることが好
ましい。前記のような光学ヘッドによれば、対物レンズ
の光軸と、デフォーカス補正手段及び前記球面収差補正
手段のうち少なくとも一方の光軸とが一致したまま駆動
できるので、良好な光学特性が得られる。
【0030】
【発明の実施形態】(実施の形態1)まず、本発明の実
施形態1に係る光学ヘッドについて、図1から図5まで
を用い、座標軸を各図のようにとって詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の実施形態1に係る光学ヘ
ッドの基本構成と光の伝搬の様子を示した側面図であ
る。
【0032】図1に示したように、光源1からDVDや
CD等の光ディスクである情報記録媒体11までの光路
中に、対物レンズ4、デフォーカス補正手段であるデフ
ォーカス補正素子5、球面収差補正手段である球面収差
補正素子9、立ち上げミラー12、フォーカス/トラッ
ク誤差信号検出素子8、及びコリメータレンズ3が配置
されている。
【0033】光源1は、実質的に波長広がりがある光源
である。この光源1は、例えば波長405nmの光源で
あり、光検出器(図示せず)とともに光源・光検出器ユ
ニット10内に集積化されている。本実施形態において
は、光源1として、高周波重畳を印加した半導体レーザ
が用いられている。
【0034】光源1である半導体レーザからy軸方向に
出射されたレーザ光である出射光2は、コリメータレン
ズ3により、例えば、ビーム径4mmの略平行光6とな
り、回折型のフォーカス/トラック誤差信号検出素子8
を透過(0次回折光利用)して、立ち上げミラー12に
よって光路をz軸方向に折り曲げられる。そして、z軸
方向に折り曲げられたレーザ光6は、球面収差補正素子
9、デフォーカス補正素子5を通過して、対物レンズ4
によって情報記録媒体11上に集光(収束光7)され
る。
【0035】情報記録媒体11によって反射されたレー
ザ光7は、逆方向に折り返し、対物レンズ4、デフォー
カス補正素子5、球面収差補正素子9、立ち上げミラー
12を順に通過し、回折型フォーカス/トラック誤差信
号検出素子8によって分割されて(1次回折光利用)、
コリメータレンズ3により、光検出器上に集光し信号が
検出される。
【0036】図2は、本実施形態の光学ヘッドにおい
て、対物レンズ等を構成する硝材の屈折率と波長との関
係を示すグラフを示している。本実施形態では、戻り光
ノイズを低減するために半導体レーザである光源1に高
周波重畳を印加しており、その結果、波長の半値全幅が
広がっている。図2から、対物レンズ4やコリメータレ
ンズ3を構成する硝材は、その屈折率が波長に依存して
いることが分かる。このことから、光源1に波長広がり
があるときは、この波長広がりとレンズの色収差とによ
って、各波長に対応するレンズの焦点距離が変わること
になる。すなわち、光源1の波長全体についてみると、
波長が異なれば、焦点位置もずれてしまうので、情報記
録媒体11上の集光スポットにデフォーカスが生じ易い
という現象が生じた。なお、図2はVC79の硝材の例
であるが、他の硝材も同様の変化を示すものである。
【0037】本発明者らは、前記のようなデフォーカス
を防止するために、図1に示したように、デフォーカス
補正素子5を用いており、図3にその詳細を示してい
る。図3(b)は、デフォーカス補正素子5の平面図で
あり、図3(a)は図3(b)のI−I線における断面
図である。デフォーカス補正素子5は、図3に示したよ
うに、ガラス基板5a上に鋸歯形状部14を有する凸型
の回折光学レンズである。
【0038】このデフォーカス補正素子5は、対物レン
ズ4と組み合わせて対物レンズ4の色収差をとる(色消
し)構成になっている。すなわち、デフォーカス補正素
子5は、光源1の波長広がりと対物レンズ4の色収差と
により生じる情報記録媒体11上の集光スポットのデフ
ォーカスを実質的に補正するだけの補正能力を有してい
る。なお、実質的に補正するとは、完全に補正すること
のみならず、実用上問題のない程度にまで補正する意味
を含んでいる(以下同じ)。
【0039】デフォーカス補正素子5の一例として、口
径dが4mm、開口数(NA)が約0.05、溝深さL
が0.8μmで、周期Tが外周になるに従い徐々に小さ
くなる構造(例えば、最外周周期8μm)のものが挙げ
られる。溝深さLは、光源1の中心波長λとデフォーカ
ス補正素子5の材料の屈折率nに対して、実質的にL=
2λ/(n−1)を満足するようにすれば、高い回折効
率が得られる。
【0040】このように、本実施形態では、デフォーカ
ス補正素子5として回折光学素子を用い、この回折光学
素子として凸型の回折光学レンズを用いている。すなわ
ち、凸型の回折光学レンズと凸型の対物レンズ4との組
み合わせにより、色消しを行なう構成になっている。屈
折光学素子のみを用いてこのような色消しを行なう構成
とするには、凹型レンズと凸型レンズとの組み合わせに
より可能である。
【0041】本実施形態では、屈折光学素子のみを用い
て色消しを行なう構成に比べ、薄型軽量化が可能であ
る。
【0042】また、このようなデフォーカス補正素子5
と対物レンズ4との組み合わせ、すなわち凸型のレンズ
同士の組み合わせにより、色消しが可能なため、情報記
録媒体11上に集光する集光レンズのNAを対物レンズ
4とデフォーカス補正素子5とで分担できる。
【0043】例えば、本実施形態では、対物レンズ4の
NAを0.6とし、デフォーカス補正素子5のNAを
0.05と分担させ、トータルでNAを0.65にして
いる。対物レンズ4のNAを高めるほど、成形が困難に
なるが、このようにNAを分担させることにより、対物
レンズ4の製作が容易になる。なお、対物レンズ4の硝
材によって異なるが、色消し条件を満足している場合、
対物レンズ4のNAは、回折光学レンズ5のNAに対し
て、約8倍から20倍の範囲内にある。
【0044】また、対物レンズ4以外にもコリメータレ
ンズ3等も光学系として用いているため、デフォーカス
補正素子5は、対物レンズ4のみだけではなく、コリメ
ータレンズ3等も含む光学系全体の色収差を実質的に補
正するようにすればより好ましい。このことは、デフォ
ーカス補正素子5に、光学系全体の色収差を実質的に補
正するだけの補正能力を持たせることにより、実現でき
る。
【0045】さらに、本発明者らは、前記のように、デ
フォーカス補正手段を用いた場合、環境温度により光源
の波長が、例えば±10nm程度変化すると、球面収差
が発生し易いという課題があることを発見した。
【0046】詳細にその原因を検討すると、このような
球面収差の発生についても、図2に示したような、硝材
の屈折率が波長に依存していることが主な要因であるこ
とが分かった。さらに、図1に示したように、デフォー
カス補正素子5を用いた場合、光源1の波長が変化する
と、球面収差の値は、デフォーカス補正素子5を用いな
い場合に比べて、およそ1.2〜1.7倍程度大きくな
ることが分かった。
【0047】このような球面収差を防止するために、本
実施形態では、図1に示したように、球面収差補正素子
9を用いており、図4にその詳細を示している。図4
は、球面収差補正素子の一例の平面図を示しており、本
図に示した球面収差補正素子9は、屈折率分布が可変可
能である液晶素子で形成されており、液晶をガラス板で
挟み込んだ構造となっている。
【0048】より具体的には、ガラス基板9aに同心円
状の複数の透明分割電極13a〜13iを設けており、
半径方向について電気的に分割した4分割以上の領域
(図4の例では9分割)を有している。各透明分割電極
13a〜13iに電位を印加すると、電位量に応じて液
晶の屈折率が変わり、位相分布として実現される。
【0049】図5は、入射波長が変化したときの球面収
差補正素子9の位相分布図である。光源1の波長が設計
波長、例えばλ=405nmのときは、波長ずれによる
球面収差は発生しないため、図5(a)に示したように
位相量は全領域にわたり0である。この場合、各透明分
割電極13a〜13iには電位の差が無い状態で良い。
【0050】しかしながら、例えば波長が10nm増加
して、λ=415nmになると、球面収差量は、0から
例えば−43mλとなったので、図5(b)に示したよ
うな、例えば、最大値0.5〜1rad程度の2山の位
相分布になるように各透明分割電極13a〜13iに異
なる電位を印加し、球面収差量を低減させた。この場
合、球面収差量の変動量の算出は、球面収差量の検出機
構により行われ、球面収差量がゼロから変動すると、検
出機構により変動量を算出し、この変動量に対応させて
位相分布を形成する。
【0051】次に、例えば波長が10nm減少して、λ
=395nmになった場合、球面収差量は、例えば46
mλとなったので、図5(c)に示すような、例えば、
最小値0.5〜1rad程度の2谷の位相分布になるよ
うに各透明分割電極13a〜13iに異なる電位を印加
し、波長が増加した場合と同様に球面収差量を低減させ
た。このように、波長が変化し球面収差が発生した場
合、波長の変化に応じて各透明分割電極13a〜13i
に印加する電位量を変えることにより、球面収差をほぼ
良好に実質的に補正することができた。
【0052】図5(b)、(c)に示した位相分布は理
想的な場合を示しており、本実施形態では透明分割電極
13a〜13iを用いているため、図5(b)、(c)
の位相分布を階段状に近似して実現している。近似度を
向上させるには透明分割電極の分割数を増大させ、印加
電位をそれに合わせてきめ細かく制御することが好まし
いが、半径方向に電気的に4分割(4分割電極)以上に
分割すれば、球面収差の値を半分以下にできる効果があ
ることが分かった。
【0053】以上のように、本実施形態によれば、デフ
ォーカス補正手段5と球面収差補正手段9の双方を備え
ているので、光源1の波長広がりと光学系の色収差とに
より生じる情報記録媒体11上の集光スポットのデフォ
ーカスを実質的に補正しつつ、合わせて光学系の設計波
長と入射波長との間の波長のずれから生じる球面収差を
実質的に補正することができ、良好な光学特性を得るこ
とができる。
【0054】特に、波長広がりとして波長の半値全幅が
実質的に0.3nm以上であれば、デフォーカスが生じ
て集光スポットが劣化し易いため、このような本発明の
効果がより有効になる。また、図2に示したように、波
長λが0.3μm≦λ≦0.5μmの範囲内では、特に
屈折率変化が大きくなっている。すなわち、このような
範囲内では、λ>0.5μmの範囲と比べると、波長の
僅かな変化によって屈折率が大きく変化する。このた
め、このような範囲内では、デフォーカスの発生、及び
波長ずれに対する球面収差の発生量が一層大きくなり、
情報記録媒体11上の信号を読みとりにくくなる可能性
のあることが分かった。したがって、波長λが0.3μ
m≦λ≦0.5μmの範囲内においては本発明の効果は
より有効である。この波長範囲は小数点以下1桁に四捨
五入された値である。したがって、この波長範囲は0.
25μm及び0.54μmも含んでいる。
【0055】また、情報記録媒体11に集光する集光レ
ンズ(本実施形態では、対物レンズ4とデフォーカス補
正素子5の組み合わせレンズ)のNAが大きいほどデフ
ォーカスが発生し易いため、この場合も本発明の効果は
より有効であり、NA0.55以上のときに特に有効で
あった。
【0056】なお、対物レンズ4以外にもコリメータレ
ンズ3等も光学系として用いているため、球面収差補正
素子9は、対物レンズ4のみだけではなく、コリメータ
レンズ3等も含む光学系全体の、設計波長と入射波長の
ずれから生じる球面収差を実質的に補正するようにすれ
ばより好ましい。このことは、球面収差補正素子9に、
光学系全体の球面収差を実質的に補正するように位相分
布を設定することにより、実現できる。
【0057】また、本実施形態では、デフォーカス補正
素子5、球面収差補正素子9、及び対物レンズ4をアク
チュエータで、一体駆動にした。このような構成にする
ことにより、3つの素子の光軸が一致したままで駆動で
きるため、良好な光学特性が得られる。なお、デフォー
カス補正素子5と球面収差補正素子9のいずれか一方の
素子と対物レンズ4をアクチュエータで一体駆動にして
もこのような効果は、ある程度は得られる。
【0058】また、球面収差補正手段9は、光源自体の
波長のずれから生じる球面収差の補正だけでなく、情報
記録媒体11の基材厚みの製造誤差(例えば設計値0.
6mmに対する製造誤差)により生じる球面収差をさら
に実質的に補正するように、位相分布を設定することも
可能である。このような位相分布を形成することによ
り、光学特性を一層向上させることができる。
【0059】また、本実施形態においては、球面収差補
正素子9、及びデフォーカス補正素子5は、図1に示し
た配置だけでなく、情報記録媒体11から光源1までの
光路中に配置すれば良い。また、対物レンズ4を有限系
の配置で使うことによりコリメータレンズ3はなくても
良い。
【0060】また、回折光学素子によるデフォーカス補
正素子5の向きは本実施形態の場合と逆向きであっても
よい。さらに、コリメータレンズ3とフォーカス/トラ
ック誤差信号検出素子8の位置は逆でもよい。
【0061】(実施の形態2)次に、本発明の実施形態
2の光学ヘッドについて、図6を用いて、前記実施形態
1と異なる点を中心に説明する。図6は本発明の実施形
態2に係る光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示
す側面図である。
【0062】本実施形態の光学ヘッドは、デフォーカス
補正手段であるデフォーカス補正素子5aと球面収差補
正手段である球面収差補正素子9aとが一体化されてい
る構成である。球面収差補正素子9a上に、デフォーカ
ス補正素子5aを形成することにより、デフォーカス補
正手段と球面収差補正手段とが1つの部品で形成できる
ため装置の薄型化が図れ、位置合わせも不要になる。
【0063】また、デフォーカス補正素子5aと球面収
差補正素子9aの配置は、図6に示した場合と逆向きで
あってもよい。
【0064】(実施の形態3)次に、実施形態3に係る
光学ヘッドについて、図7、8を用いて、前記実施形態
1と異なる点を中心に説明する。図7は実施形態3に係
る光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
であり、図8(b)は、実施形態3に係るデフォーカス
補正素子を形成した対物レンズの平面図であり、図8
(a)は、図8(b)のII−II線における断面図である。
【0065】図8に示したように、対物レンズ4a上に
はそれぞれ同心円のパターン形状が形成されている。こ
のパターン形状は、図8(a)に示したように、断面形
状は段差sを有する実質的に鋸歯形状であり、この鋸歯
形状によりデフォーカス補正素子5bが形成されてい
る。このように、デフォーカス補正素子5bと対物レン
ズ4aとを一体化構造にすることにより、光学ヘッドの
小型化が図れ、位置合わせも簡単になる。
【0066】ここで、光源1の中心波長λとデフォーカ
ス補正素子5bを形成する材料の屈折率nに対して、段
差sは、実質的にs=2λ/(n−1)を満足するよう
に形成されている。設計波長λすなわち波長広がりの無
い単一の波長λが入射した場合は、段差sに対応する光
の位相差が、実質的に2πとなる(実質的に位相飛びが
ない)ため、段差sがない場合と同様に(デフォーカス
補正素子5bが無い場合と同様に)、ほとんど光の損失
が無く、対物レンズ4aにより良好に集光されることに
なる。
【0067】一方、入射波長が設計値からずれてくる
と、デフォーカス補正素子5bの溝の深さに対する位相
差が、2πからずれてくるため、デフォーカス補正素子
5bは、対物レンズ4aの波長ずれによる焦点変動(色
収差)をうち消しあうように波面変換を行う。
【0068】すなわち、平行光6の波長が長くなると、
対物レンズ4aの硝材の屈折率が小さくなるため、対物
レンズ4aの焦点距離は長くなる。しかし、デフォーカ
ス補正素子5bは、段差での位相差が2πから小さくな
るため、デフォーカス補正素子5bの出射光は収束光に
なり、対物レンズ4aの焦点距離が実施上短くなるよう
に作用し、トータルでみると焦点距離の変動はなくな
る。
【0069】なお、本実施形態では、デフォーカス補正
素子5bの段差での実質的に位相飛びがないように、位
相差を2πになるように段差sを設定したが、位相差
が、実質的に2πの整数倍になるようにしても良い。た
だしこの場合は光の損失は前者よりも大きくなる。
【0070】(実施の形態4)次に、本発明の実施形態
4に係る光学ヘッドについて、図9を用いて、前記実施
形態1と異なる点を中心に説明する。図9は本発明の実
施形態4に係る光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子
を示す側面図である。
【0071】本実施形態においては、図9に示すよう
に、対物レンズが4bと4cとの2枚構成であり、デフ
ォーカス補正素子5と合わせてトータル3枚で、例え
ば、NA0.85の高いNAの集光レンズを形成する。
また、情報記録媒体11aは、これまでの実施形態で
は、基材厚(保護層の厚さ)が0.6mmであったが、
本実施形態では0.1mmと薄くなっている。
【0072】本実施形態においては、基材厚が薄く、基
材内を通る光路長の絶対値が小さくなるため、情報記録
媒体11aの傾きにより生じるコマ収差の増大を抑えつ
つ、対物レンズのNAを高めることができる。
【0073】本実施形態は、実施形態1と同様に、デフ
ォーカス補正手段5と球面収差補正手段9の双方を備え
ているので、光源の波長広がりと光学系の色収差とによ
り生じる情報記録媒体11a上の集光スポットのデフォ
ーカスを補正しつつ、合わせて光学系の設計波長と入射
波長との間の波長のずれから生じる球面収差を実質的に
補正することができる。
【0074】ここで、対物レンズのNAが、0.65以
上になると実施形態1のような1枚構成では良好な特性
が得られず、本実施形態のように2枚以上で構成する必
要があった。また、実施形態1で説明したように、情報
記録媒体に集光する集光レンズのNAが大きいほどデフ
ォーカスが発生し易く、特に集光レンズのNAが0.5
5以上の場合に本発明の効果は有効である。実験の結
果、本実施形態のように、組み合わせの集光レンズのN
Aが0.65以上と大きい場合には、デフォーカスがよ
り発生し易いことが分かった。このため、デフォーカス
補正の効果は、本実施形態のように、対物レンズを2枚
以上組み合わせて、集光レンズのNAを0.65以上と
した場合には、より有効である。
【0075】また、波長が0.3μm≦λ≦0.5μm
の領域では一層デフォーカスの発生が大きく、デフォー
カス補正の効果が有効であることは、実施形態1と同様
である。
【0076】図10は、本実施形態の別の例に係る光学
ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図であ
る。図9に示した実施形態では、デフォーカスを防止す
るために、鋸歯形状部を有する凸型の回折光学レンズで
あるデフォーカス補正素子5を用いているが、図10に
示した実施形態では、いずれも屈折光学素子である凹型
のレンズ5eと凸型のレンズ4bとを組み合わせること
により、色収差をとる構成としたものである。
【0077】図11に示した実施形態は、情報記録媒
体、及び対物レンズの構成以外は、図6に示した実施形
態と同様の構成である。すなわち、本実施形態において
は、対物レンズ4bに加えて、レンズ4cを有してお
り、高いNAの集光レンズを形成している。また、図6
に示した実施形態と同様に、デフォーカス補正素子5a
と球面収差補正素子9aとが一体化構造になっているの
で、光学ヘッドの小型化が可能になり、位置合わせも簡
単になる。
【0078】図12に示した実施形態は、情報記録媒
体、及び対物レンズの構成以外は、図7に示した実施形
態と同様の構成である。すなわち、本実施形態において
は、対物レンズ4aに加えて、レンズ4cを有してお
り、高いNAの集光レンズを形成している。また、図7
に示した実施形態と同様に、デフォーカス補正素子5b
と対物レンズ4aとが一体化構造になっているので、光
学ヘッドの小型化が可能になり、位置合わせも簡単にな
る。
【0079】(実施の形態5)次に、実施形態5に係る
光学ヘッドについて、図13を用いて、前記実施形態1
と異なる点を中心に説明する。図13は本発明の実施形
態5に係る光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示
す側面図である。
【0080】本実施形態では、デフォーカス補正素子5
cとして、段差寸法L1の階段状の断差を有し、波長
λ、前記光学素子の材料の屈折率n、任意の整数mに対
して、段差寸法L1が、実質的にL1=mλ/(n−
1)となるようなアフォーカル光学素子を用いている。
【0081】デフォーカス補正素子5cは、周囲に行く
にしたがって周期が徐々に小さくなる、典型的な回折型
レンズのパターン形状を有している。図13に示したよ
うにデフォーカス補正素子5cの断面は階段形状であ
り、この階段形状の段差寸法L1は、設計波長が入射し
た場合、段差L1に対する光の位相差が実質的に2πの
整数倍となるため、設計波長の場合には、何も素子が無
いのと等価(このため、アフォーカル光学素子と言われ
る)であり、設計波長を有する略平行光6はそのまま通
過してしまう。
【0082】しかし、設計波長から変化した場合には、
位相差がずれるので、実施形態3の場合と同じく、平行
光が発散光又は収束光となり、対物レンズ4で生じる焦
点変動を打ち消す役割を果たす。
【0083】図14は、本実施形態の別の例に係る光学
ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図であ
る。図14に示した実施形態は、情報記録媒体、及び対
物レンズの構成以外は、図13に示した実施形態と同様
の構成である。すなわち、本実施形態においては、対物
レンズはレンズ4bと4cとの2枚構成であり、高いN
Aの集光レンズを形成している。また、図13に示した
実施形態と同様に、デフォーカス補正素子5cを有して
おり、設計波長から変化した場合に、対物レンズで生じ
る焦点変動を打ち消すことができる。
【0084】なお、デフォーカス補正素子5cは、図1
3、14に示したように、情報記録媒体11と立ち上げ
ミラー12との間の光路中に配置しても良いが、光源1
から立ち上げミラー12との間の光路中に配置しても良
い。
【0085】(実施の形態6)次に、実施形態6に係る
光学ヘッドについて、図15を用いて、前記実施形態1
と異なる点を中心に説明する。図15は、実施形態6に
係る光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面
図である。
【0086】本実施形態においては、デフォーカス補正
素子5dとして、アッベ数の異なる硝材を凸型と凹型の
レンズにして組み合わせ(ただし、硝材の屈折率は入射
波長が設計波長の場合は実質的に等しい)たアフォーカ
ル光学素子を用いている。この素子の原理は、実施形態
5で説明したアフォーカル光学素子と同じである。いず
れも屈折光学素子である凸型と凹型の組み合わせレンズ
で構成することにより、光の損失が少ないという効果が
ある。
【0087】図16は、本実施形態の別の例に係る光学
ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図であ
る。図16に示した実施形態は、情報記録媒体、及び対
物レンズの構成以外は、図15に示した実施形態と同様
の構成である。すなわち、本実施形態においては、対物
レンズはレンズ4bと4cとの2枚構成であり、高いN
Aの集光レンズを形成している。また、図15に示した
実施形態と同様に、凸型と凹型の組み合わせレンズで構
成したデフォーカス補正素子5dを有しており、光の損
失が少ないという効果が得られる。
【0088】デフォーカス補正素子5dは、図15、1
6の例では、光源1と立ち上げミラー12との間の光路
中に配置しているが、情報記録媒体11と立ち上げミラ
ー12との間の光路中に配置しても良い。光源1と立ち
上げミラー12との間の光路中に配置した場合は、光学
ヘッドを高さ方向において薄型化できるという効果があ
る。
【0089】(実施の形態7)次に、実施形態7に係る
光学ヘッドについて、図17、18を用いて、前記実施
形態1と異なる点を中心に説明する。図17は本発明の
実施形態7に係る光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様
子を示す側面図である。
【0090】本図に示した例では、フォーカス/トラッ
ク誤差信号検出素子8と光源1との間の光路中に、レン
ズ3aと、凹型のレンズ15aと凸型のレンズ15bと
の組み合わレンズとが直列に配置され、レンズ群16を
形成している。レンズ群16は、色収差補正を行なうと
共に、コリメータレンズを兼ねている。
【0091】本実施形態によれば、レンズ群16は、対
物レンズ4b、4cだけではなく、コリメータレンズ3
も含む光学系全体の色収差を実質的に補正することがで
きる。このため、対物レンズ4b、4cに対する色収差
補正手段を別途設ける必要がないので、対物レンズの構
成を簡単にでき、光学ヘッドを高さ方向において薄型化
できる。
【0092】図18は本実施形態の別の例に係る光学ヘ
ッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図である。
本図に示した例では、フォーカス/トラック誤差信号検
出素子8と光源1との間の光路中に、レンズ3と、デフ
ォーカス補正素子5とが直列に配置され、レンズ群17
を形成している。本図に示した例においても、図17に
示した例と同様に、レンズ群17は、色収差補正を行な
うと共に、コリメータレンズを兼ねている。
【0093】本実施形態によれば、レンズ群17は、対
物レンズ4b、4cだけではなく、コリメータレンズ3
も含む光学系全体の色収差を実質的に補正することがで
きる。このため、対物レンズ4b、4cに対する色収差
補正手段を別途設ける必要がないので、対物レンズの構
成を簡単にでき、光学ヘッドを高さ方向において薄型化
できる。
【0094】以上、実施形態1〜7に係る光学ヘッドに
ついて説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に限
定されるものではなく、それぞれの実施形態の光学ヘッ
ドの構成を組み合わせた光学ヘッドも本発明に含まれ、
同様の効果を奏することができる。
【0095】なお、前記実施形態で用いた対物レンズと
コリメータレンズは便宜上名付けたものであり、一般に
いうレンズと同じである。
【0096】また、前記実施形態においては、情報記録
媒体として光ディスクを例に挙げて説明したが、同様の
情報記録再生装置で厚みや記録密度など複数の仕様の異
なる媒体を再生することができるように設計されたカー
ド状やドラム状、テープ状の製品に応用することも本発
明の範囲に含まれる。
【0097】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、デフォ
ーカス補正手段と球面収差補正手段の双方を備えている
ので、光源の波長広がりと光学系の色収差とにより生じ
る情報記録媒体上の集光スポットのデフォーカスを補正
しつつ、合わせて光学系の設計波長と入射波長との間の
波長のずれから生じる球面収差を補正し、さらに必要に
応じて情報記録媒体の基材の基準厚みに対する誤差から
生じる球面収差を補正し、良好な光学特性を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光学ヘッドの基本構
成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図2】本発明の実施形態1に係る光学ヘッドにおいて
対物レンズ等を構成する硝材の屈折率と波長との関係を
示すグラフ
【図3】(a)本発明の実施の形態1の光学ヘッドにお
けるデフォーカス補正素子の断面(b)本発明の実施の
形態1の光学ヘッドにおけるデフォーカス補正素子の平
面面
【図4】本発明の実施の形態1の光学ヘッドにおける球
面収差補正素子の構造図
【図5】(a)本発明の実施の形態1の光学ヘッドにお
いて、入射波長が設計波長の場合における球面収差補正
素子の位相分布図(b)本発明の実施の形態1の光学ヘ
ッドにおいて、入射波長が設計波長に対して増加した場
合の球面収差補正素子の位相分布図(c)本発明の実施
の形態1の光学ヘッドにおいて、入射波長が設計波長に
対して減少した場合の球面収差補正素子の位相分布図
【図6】本発明の実施形態2に係る光学ヘッドの基本構
成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図7】本発明の実施形態3に係る光学ヘッドの基本構
成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図8】(a)本発明の実施形態3に係る光学ヘッドの
デフォーカス補正素子を形成した対物レンズの断面図 (b)本発明の実施形態3に係る光学ヘッドのデフォー
カス補正素子を形成した対物レンズの平面図
【図9】本発明の実施形態4に係る光学ヘッドの基本構
成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図10】本発明の実施形態4の別の例に係る光学ヘッ
ドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図11】本発明の実施形態4の別の例に係る光学ヘッ
ドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図12】本発明の実施形態4の別の例に係る光学ヘッ
ドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図13】本発明の実施形態5に係る光学ヘッドの基本
構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図14】本発明の実施形態5の別の例に係る光学ヘッ
ドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図15】本発明の実施形態6に係る光学ヘッドの基本
構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図16】本発明の実施形態6に係る光学ヘッドの基本
構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図17】本発明の実施形態7に係る光学ヘッドの基本
構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図18】本発明の実施形態7の別の例に係る光学ヘッ
ドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【符号の説明】
1 光源 2 出射光 3 コリメータレンズ 4 対物レンズ 5 デフォーカス補正手段(デフォーカス補正素子) 6 平行光 7 収束光 8 フォーカス/トラック誤差信号検出素子 9 球面収差補正手段(球面収差補正素子) 10 光源・光検出器ユニット 11 情報記録媒体 12 立ち上げミラー 13 透明分割電極 14 鋸歯形状部 15 組み合わレンズ 16,17 レンズ群
フロントページの続き (72)発明者 和田 秀彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西野 清治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H087 KA13 LA01 LA25 NA14 PA01 PA02 PA17 PA18 PB01 PB02 PB03 RA28 RA42 RA46 5D118 AA06 BA01 CA11 CA13 CD02 CD03 DB05 5D119 AA04 BA01 EC01 FA05 JA03 JA44 JB02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から出射された光を情
    報記録媒体に集光する対物レンズと、前記情報記録媒体
    から反射された光を検出する光検出器とを備え、前記光
    源と前記情報記録媒体との間の光路中に、デフォーカス
    補正手段と球面収差補正手段とを具備したことを特徴と
    する光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記光源は、波長の半値全幅が実質的に
    0.3nm以上の波長広がりがある請求項1に記載の光
    学ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記波長をλとすると、0.3μm≦λ
    ≦0.5μmの関係を満たす請求項2に記載の光学ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記デフォーカス補正手段は、前記光源
    の波長広がりと前記対物レンズの色収差とにより生じ
    る、前記情報記録媒体上の集光スポットのデフォーカス
    を実質的に補正する請求項1に記載の光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記光源と前記対物レンズとの間の光路
    中に前記光源から出射した光を実質的に平行光にするコ
    リメータレンズをさらに備え、前記デフォーカス補正手
    段は、前記光源の波長広がりと、前記対物レンズと前記
    コリメータレンズとを含む光学系の色収差とにより生じ
    る、前記情報記録媒体上の集光スポットのデフォーカス
    を実質的に補正する請求項1に記載の光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記デフォーカス補正手段、及び前記コ
    リメータレンズで形成されたレンズ群によって、前記光
    源から出射した光を実質的に平行光にし、かつ前記デフ
    ォーカスを実質的に補正する請求項5に記載の光学ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記デフォーカス補正手段は、回折光学
    素子である請求項1に記載の光学ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記回折光学素子は、凸型の回折光学レ
    ンズである請求項7に記載の光学ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記デフォーカス補正手段は、アフォー
    カル光学素子である請求項1に記載の光学ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記アフォーカル光学素子は、段差寸
    法L1の階段状の断差を有し、波長λ、前記光学素子の
    材料の屈折率n、任意の整数mに対して、前記段差寸法
    L1が、実質的にL1=mλ/(n−1)となる請求項
    9に記載の光学ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記アフォーカル光学素子は、凸型と
    凹型の組み合わせレンズである請求項9に記載の光学ヘ
    ッド。
  12. 【請求項12】 前記デフォーカス補正手段は、いずれ
    も屈折光学素子である凹型と凸型の組み合わせレンズで
    ある請求項1に記載の光学ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記球面収差補正手段は、前記対物レ
    ンズ、及び前記デフォーカス補正手段の、設計波長と入
    射波長との間の波長のずれから生じる球面収差を実質的
    に補正する請求項1に記載の光学ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記光源と前記対物レンズとの間の光
    路中に前記光源から出射した光を実質的に平行光にする
    コリメータレンズをさらに備え、前記球面収差補正手段
    は、前記対物レンズと前記コリメータレンズとを含む光
    学系、及び前記デフォーカス補正手段の、設計波長と入
    射波長との間の波長のずれから生じる球面収差を実質的
    に補正する請求項1に記載の光学ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記球面収差補正手段は、前記情報記
    録媒体の基材の基準厚みに対する誤差から生じる球面収
    差を実質的に補正する請求項1、13、又は14に記載
    の光学ヘッド。
  16. 【請求項16】 前記球面収差補正手段は屈折率分布が
    可変可能である液晶素子で形成されている請求項1に記
    載の光学ヘッド。
  17. 【請求項17】 前記液晶素子は半径方向に電気的に分
    割された4分割以上の領域を有する請求項16に記載の
    光学ヘッド。
  18. 【請求項18】 前記情報記録媒体に集光する集光レン
    ズの開口数を、前記対物レンズと前記デフォーカス補正
    手段とで分担している請求項1に記載の光学ヘッド。
  19. 【請求項19】 前記デフォーカス補正手段は、凸型の
    回折光学レンズであり、前記対物レンズの開口数は、前
    記回折光学レンズの開口数に対して、8倍から20倍の
    範囲内である請求項18に記載の記載の光学ヘッド。
  20. 【請求項20】 前記対物レンズが2枚以上のレンズで
    構成されている請求項18に記載の光学ヘッド。
  21. 【請求項21】 前記対物レンズの開口数が0.55以
    上である請求項1に記載の光学ヘッド。
  22. 【請求項22】 前記対物レンズが2枚以上のレンズで
    構成され、開口数が0.65以上である請求項1に記載
    の光学ヘッド。
  23. 【請求項23】 前記デフォーカス補正手段と前記球面
    収差補正手段は一体化されている請求項1に記載の光学
    ヘッド。
  24. 【請求項24】 前記デフォーカス補正手段と前記球面
    収差補正手段のうち、少なくとも一方は前記対物レンズ
    と一体になってアクチュエータで駆動される請求項1に
    記載の光学ヘッド。
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