JP2001319367A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2001319367A
JP2001319367A JP2000138014A JP2000138014A JP2001319367A JP 2001319367 A JP2001319367 A JP 2001319367A JP 2000138014 A JP2000138014 A JP 2000138014A JP 2000138014 A JP2000138014 A JP 2000138014A JP 2001319367 A JP2001319367 A JP 2001319367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のビームに分割するための回折格子を液
晶パネルで構成した従来装置では、液晶パネルの構成が
複雑であり、製造コストが高く、格子パターンに高い解
像度が必要であり、性能面での信頼性に欠けるなどの問
題がある。 【解決手段】 回折格子6に入射するレーザビームは、
偏光面回転部5により偏光面が記録/再生制御信号に応
じて、記録時は第1の状態再生時は第2の状態にされ
る。回折格子6は入射レーザビームの偏光面が第1の状
態の時には回折を行わずそのままレーザビームを透過さ
せ、偏光面が第2の状態の時には回折を行って、3本の
レーザビームを出射する。すなわち、記録/再生制御信
号に応じて、回折格子6から出射するレーザビームを3
本と1本のどちらか一方に選択することができる。回折
格子6は液晶パネルではなく、格子パターンに偏光面に
応じて透過・遮光する素材を用いており、電極などを必
要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録再生装置に
係り、特に光ディスク等の記録媒体に光ビームを用いて
情報信号を記録し、再生する情報記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの高密度記録の要求により、
トラックピッチが狭くなるに従って、隣接トラックから
のクロストーク成分が再生信号品質に大きな影響を与え
るようになってきた。この問題を解決する方法の一つと
して、3ビーム法によるクロストークキャンセラ(CT
C)が従来より知られている(特開平9−320220
号公報など)。
【0003】この3ビーム法によるクロストークキャン
セラは、半導体レーザから出射された1つのレーザビー
ムを回折格子を通してメインビームと2つのサブビーム
とした後、ビームスプリッタ及び対物レンズを通して光
ディスクの信号記録面に照射し、メインビームの光ディ
スクからの反射光によりメイントラックの記録情報信号
を読み取り、メイントラックの両側に隣接する2本の隣
接トラックの記録信号を2つのサブビームの光ディスク
からの反射光により別々に直接読み取り、隣接トラック
からの信号を可変係数フィルタにてフィルタリング処理
をすることによってクロストーク成分を求め、このクロ
ストーク成分をメインビームの反射光により読み取られ
たメイントラックの信号から減算することで、クロスト
ークの影響を軽減する。
【0004】しかし、従来は3ビームを容易に1ビーム
にすることができないため、記録時にはサブビームによ
り本来記録が不必要な隣接トラックにも書き込んでしま
い、このことから記録と再生で同一のピックアップを使
用することができない。
【0005】また、記録時のトラッキングに関しては、
1ビームによるPP(プッシュプル)法などよりも、特
開平11−134675号公報などで開示されている3
ビームを使用したDPP(ディファレンシャルプッシュ
プル)法を用いた方が良い性能が得られるが、前記再生
時のCTC用の3ビームと比べると、サブビームは隣
接トラックではなく、メイントラックと隣接トラックの
間に照射して読み取る、サブビームの強度は、記録し
てしまわないように、メインビームの1/10程度に抑
えてある(再生時の3ビームではS/Nの点から少なく
とも1/3程度)、という点で異なるため、やはり、記
録と再生で同一のピックアップを使用することはできな
い。
【0006】そこで、従来より、半導体レーザから出射
されたレーザビームを複数のビームに分割するための回
折格子を液晶パネルで構成し、その液晶パネルをそれぞ
れ一端に所定のピッチの格子パターンが形成された2つ
の領域に分割し、それらが境界部で組み合わされて一体
的な格子パターンを構成し、それら2つの領域の一方又
は他方に電圧を印加することにより、格子パターンを通
過する光ビームの回折特性を可変し、光ディスクに照射
されるメインビームとサブビームの強度、照射位置を可
変制御し、これにより、回折特性を選択することで、1
ビームやCTC用に適した3ビーム、あるいはDPP用
に適した3ビームを同一のピックアップ装置により得る
ことができる情報記録再生装置が知られている(特開平
11−273128号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の特開
平11−273128号公報記載の従来の情報記録再生
装置では、液晶パネルの構成が複雑であり、製造コス
トが高く、液晶パネルの格子パターンに高い解像度が
必要であり、性能面での信頼性に欠け、格子パターン
すべてが安定した屈折率になるためには時間がかかり
(特に印加電圧の低い場合)、サブビーム(1次光)
の位置(ピッチ)は、自由に選ぶことはできず、クロス
トークキャンセル用の幅に対して、DPP用にはその半
分の位置に限定され、基本的に記録時のDPP用サブ
ビームは、メインビームが強いために、比較的離れたと
ころに位置させなければならず、また上記の従来装置は
再生時のCTC用サブビームをその延長上に位置させる
方式なので、メインビームに対して不必要に離れてしま
い、結果として、ディスク内周と外周でのトラックカー
ブの差の影響を受けて、ビームがトラックに乗らなくな
ってしまい、更に、液晶パネルの格子パターンは、特
に2つの領域の両方に電圧を印加した場合(DPP用)
に、位相差のデューティが崩れてしまい、その歪みのた
めに、不要な位置に光の漏れ成分が発生してしまう、な
どの数々の問題がある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
製造コストが安く、液晶パネルの解像度に依存すること
なく、再生用の3ビームと、記録時の1ビーム又はトラ
ッキング用3ビームを同一のピックアップで得ることが
できる情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明の他の目的は、回折特性の変
化時間が早く、またパターンのピッチを自由に選べるピ
ックアップを備えた情報記録再生装置を提供することに
ある。
【0010】更に、本発明の他の目的は、サブビームの位
置を自由に選べる3ビームを使用しうるピックアップを
備えた情報記録再生装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明は、記録時は光源から出射するレーザビ
ームを、情報信号で変調した後、光学系を介して光学的
記録媒体に照射することにより、情報信号を記録し、再
生時は光源から出射された強度一定のレーザビームを、
光学系を介して光学的記録媒体に照射し、光学的記録媒
体の反射光を光学系を介して光検出手段で検出して記録
情報信号を再生する情報記録再生装置において、光源か
ら出射されたレーザビームの偏光面を、再生時と記録時
とで互いに直交するように制御する偏光面制御手段と、
偏光面制御手段により偏光面が制御されたレーザビーム
が入射され、特定の偏光面のレーザビームを回折するこ
とにより、再生時は光学的記録媒体の任意のメイントラ
ックにメインビームを照射し、かつ、メイントラックの
両側に隣接する2つの隣接トラック又はメイントラック
と隣接トラックの間に、2本のサブビームで別々に照射
する計3本のレーザビームを取り出して光学的記録媒体
に照射し、記録時は光学的記録媒体に1本の記録用レー
ザビームを照射する回折手段とを光学系に備えたことを
特徴とする。
【0012】この第1の発明では、偏光面制御手段によ
り記録時か再生時かに応じて、選択的にレーザビームの
偏光面を切り換えることにより、必要に応じてレーザビ
ームを回折させ、再生時の3ビーム法によるCTCと、
記録時の1ビームによる記録及びトラッキング制御とを
両立することができる。
【0013】また、上記の目的を達成するため、第2の
発明は、記録時は光源から出射するレーザビームを、情
報信号で変調した後、光学系を介して光学的記録媒体に
照射することにより、情報信号を記録し、再生時は光源
から出射された強度一定のレーザビームを、光学系を介
して光学的記録媒体に照射し、光学的記録媒体の反射光
を光学系を介して光検出手段で検出して記録情報信号を
再生する情報記録再生装置において、光源から出射され
たレーザビームの偏光面を、第1のモード時と第2のモ
ード時とで互いに直交する第1の偏光面又は第2の偏光
面に制御する偏光面制御手段と、第1のモード時は偏光
面制御手段により第1の偏光面に制御されたレーザビー
ムが入射されて回折することにより、光学的記録媒体の
任意のメイントラックにメインビームを照射し、かつ、
メイントラックの両側に隣接する2つの隣接トラックを
クロストーキャンセル用の2本のサブビームで照射する
計3本のレーザビームを取り出して光学的記録媒体に照
射し、第2のモード時は偏光面制御手段により第2の偏
光面に制御されたレーザビームが入射されて回折するこ
とにより、光学的記録媒体に1本の記録用レーザビーム
を照射すると共に、記録トラックの両側にトラッキング
用の2本のサブビームを別々に照射する計3本のレーザ
ビームを取り出して光学的記録媒体に照射する回折手段
とを光学系に備えたことを特徴とする。
【0014】この第2の発明では、第1のモード及び第
2のモードいずれの場合も、同一ピックアップ内にある
偏光面回転手段により、レーザビームの偏光面をモード
に応じた特定の偏光面に制御すると共に、偏光面が制御
されたレーザビームを回折手段に入射して特定の回転面
に対して回折を行わせることにより、第1のモード時に
は、光学的記録媒体の任意のメイントラックにメインビ
ームを照射し、かつ、メイントラックの両側に隣接する
2つの隣接トラックをクロストーキャンセル用の2本の
サブビームで照射する計3本のレーザビームを取り出し
て光学的記録媒体に照射し、第2のモード時には、光学
的記録媒体に1本の記録用レーザビームを照射すると共
に、記録トラックの両側にトラッキング用の2本のサブ
ビームを別々に照射する計3本のレーザビームを取り出
して光学的記録媒体に照射することができる。
【0015】ここで、偏光面制御手段は、再生時は第1
のモード又は第2のモードの偏光面制御を行い、記録時
は第2のモードの偏光面制御を行うことを特徴とする。
また、回折手段は、第1の偏光面のレーザビームのみを
回折する格子パターンを有する第1の回折格子と、第2
の偏光面のレーザビームのみを回折する格子パターンを
有する第2の回折格子をレーザビーム進行方向に配設し
た構成であってもよい。この発明では、レーザビームの
偏光面に応じてレーザビームを選択的に回折させること
ができる回折格子を2個用いることにより、2つのモー
ドに対応することができ、また、回折格子を液晶パネル
で構成してパターンを切り替える方法に比べ、経済的で
あり、性能的にも解像度の面で有利である。
【0016】また、上記の回折手段を、第1の偏光面の
レーザビームのみを遮光する第1の格子部と、偏光面に
関係なくすべてのレーザビームを透過する第2の格子部
と、第2の偏光面のレーザビームのみを遮光する第3の
格子部が、第1の格子部、第2の格子部、第1の格子
部、第3の格子部の順の周期で同一パネル面に繰り返し
て配置された単一の回折格子からなる構成とした場合
は、光効率の面で有効である。
【0017】また、上記の回折手段を、偏光面に関係な
くすべてのレーザビームを遮光する第1の格子部と、偏
光面に関係なくすべてのレーザビームを透過する第2の
格子部と、第1の偏光面のレーザビームのみを遮光する
第3の格子部が、第1の格子部、第2の格子部、第3の
格子部、第2の格子部の順の周期で同一パネル面に繰り
返して配置された単一の回折格子からなる構成とするこ
とが、光効率及びコストの点で有利である。また、サブ
ビームの位置の変更が容易にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面と共に説明する。図1は本発明になる情報記録
再生装置の第1の実施の形態の要部の構成図、図2は図
1中の回折格子の一例の平面図、図3は図1中の光ディ
スク媒体面上の光ビーム照射位置関係の一例を示す。図
1に示す第1の実施の形態の情報記録再生装置は、光デ
ィスク1に対して情報信号を記録し、再生するピックア
ップ2や図示しないサーボ回路などを有している。
【0019】ピックアップ2は、光ディスク1に照射す
るためのレーザビームを出射する光源3と、入射するレ
ーザビームを平行光として出射させるコリメータレンズ
4と、レーザビームの偏光面を回転させる偏光面回転部
5と、特定の偏光面を有するレーザビームを回折させる
回折格子6と、回折格子6からのレーザビームは透過
し、かつ、光ディスク1からの反射光は反射するハーフ
ミラー7と、ハーフミラー7を透過したレーザビームを
光ディスク1の信号記録面に集光させるための対物レン
ズ8と、所定の方向に偏光するレーザビームをP偏光成
分のみのレーザビーム、S偏光成分のみのレーザビー
ム、及びP偏光成分とS偏光成分とが混在するレーザビ
ームに分離するためのウォラストンプリズム9と、ウォ
ラストンプリズム9からのレーザビームを入射する集光
レンズ10と、集光レンズ10により集光されたレーザ
ビームを光電変換する光検出器11とを有する。
【0020】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。光源3から出射されたレーザビームは、コリメータ
レンズ4で平行光にされてから偏光面回転部5に入射さ
れる。偏光面回転部5は透明電極付きガラス板5a、5
cと選択的にレーザビームの偏光面を回転させるツイス
トネマチック(TN)型液晶5bとからなり、記録/再
生制御信号に応じて、TN型液晶5bの両端に設けられ
た透明電極付きガラス板5a、5c間に電圧が選択的に
印加される。この電圧の印加に応じて偏光面回転部5に
入射するレーザビームに対して偏光面回転部5から出射
するレーザビームの偏光面が選択的に90度回転され
て、レーザビームは回折格子6に入射する。
【0021】回折格子6は図2の平面図に示すように、
格子パターンが形成されており、これにより入射するレ
ーザビームのうち特定の偏光面を有するレーザビームの
みが回折する。ここで、回折格子6に入射するレーザビ
ームは、偏光面回転部5により偏光面が記録/再生制御
信号に応じて、第1の状態又は第2の状態にされている
ため、この偏光面の状態に応じて、回折格子6からは3
本のレーザビームとされるか、1本のレーザビームのま
ま取り出される。すなわち、記録/再生制御信号に応じ
て、回折格子6から出射するレーザビームを3本と1本
のどちらか一方に選択することができる。
【0022】そこで、まず、再生時の動作について説明
する。この再生時には、上記の記録/再生制御信号によ
り、偏光面回転部5のTN型液晶5bには電圧が印加さ
れない。これにより、光源3から出射した、図1の紙面
に垂直な方向に偏光するレーザビームは、偏光面回転部
5のTN型液晶5bによって、偏光面回転部5から出射
するレーザビームの偏光面が、紙面に平行な方向に偏光
するレーザビームとなるように90度回転された後、回
折格子6に入射する。
【0023】回折格子6は、入射した1本のレーザビー
ムの偏光面が特定の面とされていることから、入射レー
ザビームを図2に黒で示した格子部6aで遮光し、白で
示した格子部6bでは透過させることにより、1本のメ
インビームと2本のサブビームとからなる計3本のレー
ザビームとし、これらをハーフミラー7を通過させ、更
に対物レンズ8により光ディスク1の信号記録面に焦点
一致して照射させる。
【0024】ここで、光ディスク1の信号記録面に照射
される3本のレーザビームは、光ディスク1が記録面上
でランドが螺旋状に形成され、かつ、ディスク半径方向に
隣接するランドとランドの間にグルーブが形成され、ラ
ンドとグルーブとのいずれにもデータが書き込まれる光
磁気型の光ディスクである場合、図3(A)に示すよう
に、1本のレーザビームがメインビームMBとしてラン
ド又はグルーブのメイントラックに位置し、残りの2本
のレーザビームがサブビームSB1、SB2として隣接
するトラックに位置するように照射される。
【0025】光ディスク1の信号記録面に照射された再
生時の3本のレーザビームMB、SB1及びSB2は、
同じ信号記録面で反射され、対物レンズ8を介してハー
フミラー7に入射し、ここで反射されることによりウォ
ラストンプリズム9に導かれる。所定の方向に偏光され
ている3本のレーザビームのそれぞれは、さらにウォラ
ストンプリズム9により、P偏光成分のみのレーザビー
ム、S偏光成分のみのレーザビーム及びP偏光成分とS
偏光成分とが混在するレーザビームの3つに分離される
(紙面に垂直な方向に並ぶ3本のレーザビームの各々
は、紙面に平行でそれぞれ上下の方向の3ビームに変え
られる)。
【0026】ウォラストンプリズム9より取り出され
た、計9本のレーザビームは集光レンズ10によってそ
れぞれ集光され光検出器11に入射する。ここで、光検
出器11の光検出部11aは、3本のレーザビームが図
1の紙面に垂直な方向に3本並び、この3本のレーザビ
ームを受光する。すなわち、光検出部11aは、図4に
示すように、2分割光検出部121及び123と4分割
光検出部122と非分割光検出部124及び125とか
ら構成されているが、このうち4分割光検出部122が
上記のメインビームMBの反射光を受光し、非分割光検
出部124及び125がそれぞれ上記のサブビームSB
1及びSB2の反射光を受光する。
【0027】4分割光検出部122の4つの分割受光部
により受光されて光電変換されたメインビームMBの反
射光の受光信号を、図4に示すように、それぞれA,
B,C,Dとし、また、非分割光検出部124及び12
5で別々に受光して得られたサブビームSB1、SB2
の反射光の受光信号をG、Hとすると、図4の信号検出
部13は、演算器131により4分割光検出部122か
ら出力された4つの受光信号を加算して、(A+B+C
+D)で表される加算信号をメイントラック信号RSB
として出力し、また、受光信号G及びHをそれぞれ隣接
トラック信号RSA及びRSBとして出力する。
【0028】メイントラック信号RSBと隣接トラック
信号RSA、RSCは信号再生でのCTC部で用いられ
る。CTC部の構成自体は公知であり、例えば図5に示
す構成とされている。同図中、A/D変換器38aは、上
記の隣接トラック信号RSAを所定サンプリングクロッ
ク毎にサンプリングしてサンプルデータ系列DSAを生
成し、これをクロストーク除去回路40に供給する。
【0029】また、同様に、A/D変換器38bは、上
記のメイントラック信号RSBをサンプリングしてサン
プルデータ系列DSBを生成し、これをクロストーク除
去回路40に供給する。また、A/D変換器38cも同
様にして、上記の隣接トラック信号RSCをサンプリン
グしてサンプルデータ系列DSCを生成し、これをクロ
ストーク除去回路40に供給する。上記の所定サンプリ
ングクロックの周波数は、光ディスク1に記録されてい
る情報信号のチャネルビット周波数の整数倍に設定され
る。
【0030】クロストーク除去回路40は、上記サンプ
ルデータ系列DSA、DSB及びDSCに対して、LM
S適応アルゴリズムなどを利用した適応信号処理を施し
て、符号間干渉やクロストークの影響を除去した再生信
号を出力する。クロストーク除去回路40は、可変係数
フィルタ41、42及び43、フィルタ係数演算回路4
4及び減算器45と、ゼロクロスサンプル値抽出回路4
6又はPR等化誤差検出回路47とから構成される。ま
た、可変係数フィルタ41、42及び43は、例えば、
図6に示すようなトランスバーサルフィルタからそれぞ
れ構成される。
【0031】このトランスバーサルフィルタは、図6に
示すように、入力サンプルデータ系列を順次取り込む直
列n段のDフリップフロップDF1〜DFnと、入力サ
ンプルデータ系列にフィルタ係数K0を乗算する乗算器
M0と、上記DフリップフロップDF1〜DFnの各出
力信号にフィルタ係数K1〜Knをそれぞれ乗算する乗
算器M1〜Mnと、これら乗算器M0〜Mnの各々から
出力された値をすべて加算し、それを出力サンプルデー
タ系列として出力する加算器P1とから構成される。
【0032】上記のトランスバーサルフィルタの構成の
可変係数フィルタ42は、上記サンプルデータ系列DS
Bを、フィルタ係数演算回路44から供給されたフィル
タ係数BK0〜BKnにてフィルタ処理することによっ
て、符号間干渉の除去されたサンプルデータ系列ESを
得て、これを減算器45に供給する。可変係数フィルタ
41は、上記サンプルデータ系列DSAを、フィルタ係
数演算回路44から供給されたフィルタ係数AK0〜A
Knにてフィルタ処理することによって、隣接トラック
TAからのクロストーク成分に対応した擬似クロストー
クサンプルデータ系列CS1を得て、これを減算器45
に供給する。
【0033】可変係数フィルタ43は、上記サンプルデ
ータ系列DSCを、フィルタ係数演算回路44から供給
されたフィルタ係数CK0〜CKnにてフィルタ処理す
ることによって、隣接トラックTCからのクロストーク
成分に対応した擬似クロストークサンプルデータ系列C
S2を得て、これを減算器45に供給する。減算器45
は、上記サンプルデータ系列ESから、擬似クロストー
クサンプルデータ系列CS1及びCS2をそれぞれ減算
し、これをサンプルデータ系列MSとしてゼロクロスサ
ンプル値抽出回路46又はPR等化誤差検出回路47に
供給する。
【0034】ゼロクロスサンプル値抽出回路46は、例
えば上記サンプルデータ系列MS中の連続する3サンプ
ル間において、そのサンプル値の符号が推移した(正か
ら負、あるいは負から正になった)場合に、3サンプル
の内の中央のサンプル値をゼロクロスサンプル値として
抽出し、これを誤差信号ERとしてフィルタ係数演算回
路44に供給する。
【0035】PR等化誤差検出回路47は、例えばサン
プルデータ系列MSの反転間隔、すなわちサンプル値が
正から負(もしくは負から正)へ推移してから、負から
正(もしくは正から負)へ推移するまでのサンプル数か
らパーシャルレスポンス(PR)等化の目標値を求め、
もしくはサンプル値と所定のしきい値との比較からPR
等化の目標値を求め、サンプル値と目標値との差を誤差
信号ERとしてフィルタ係数演算回路44に供給する。
【0036】フィルタ係数演算回路44は、上記サンプ
ルデータ系列DSA及び誤差信号ERに基づいてフィル
タ係数AK0〜AKnを求め、これを可変係数フィルタ
41に供給する。また、フィルタ係数演算回路44は、
上記サンプルデータ系列DSB及び誤差信号ERに基づ
いてフィルタ係数BK0〜BKnを求め、これを可変係
数フィルタ42に供給する。更に、フィルタ係数演算回
路44は、上記サンプルデータ系列DSC及び誤差信号
ERに基づいてフィルタ係数CK0〜CKnを求め、こ
れを可変係数フィルタ43に供給する。フィルタ係数演
算回路44は、LMS適応アルゴリズムなどにより、上
記誤差信号ERを0に収束するべく、フィルタ係数AK
0〜AKn、BK0〜BKn、及びCK0〜CKn各々
を更新して行く。
【0037】以上のように、クロストーク除去回路40
において、LMS適応アルゴリズムなどを利用した適応
信号処理により、メイントラック信号から符号間干渉を
除去したサンプルデータ系列ESを得、更に、隣接トラ
ック信号に基づいて、クロストーク成分に対応したクロ
ストークサンプルデータ系列CS1及びCS2を求め、
上記サンプルデータ系列ESから、隣接トラックからの
クロストーク成分に対応した擬似クロストークサンプル
データ系列CS1及びCS2を減算することにより、ク
ロストーク成分を除去した再生信号を得ることが可能と
なる。
【0038】次に、第1の実施の形態の記録時の動作を
説明する。記録時には、上記の記録/再生制御信号によ
り、偏光面回転部5のTN型液晶5bに電圧が印加され
る。これにより、光源3から出射した、図1の紙面に垂
直な方向に偏光するレーザビームは、偏光面回転部5の
TN型液晶5bによって、偏光面が回転されることな
く、紙面に垂直な方向に偏光するレーザビームのまま回
折格子6に入射する。
【0039】回折格子6は、紙面に垂直な方向に偏光す
るレーザビームに対しては、図2に示した格子部6a及
び6bのすべての面で透過するようにされているので、
入射レーザビームを回折することなく1本のレーザビー
ムのまま透過させ、ハーフミラー7を通過し、対物レン
ズ8により光ディスク1の信号記録面焦点一致して照射
させ、情報信号の記録が行われる。
【0040】光ディスク1の信号記録面に照射された1
本のレーザビームは、同じ信号記録面で反射され、対物
レンズ8を介してハーフミラー7に入射し、ここで反射
されることによりウォラストンプリズム9に導かれる。
所定の方向に偏光されている1本のレーザビームは、さ
らにウォラストンプリズム9により、P偏光成分のみの
レーザビーム、S偏光成分のみのレーザビーム及びP偏
光成分とS偏光成分とが混在するレーザビームの3つに
分離される(1本のレーザビームは紙面に平行な上下の
方向の3ビームに変えられる)。
【0041】ウォラストンプリズム9より取り出され
た、計3本のレーザビームは集光レンズ10によってそ
れぞれ集光され光検出器11に入射する。光検出器11
の光検出部11aに入射するこのレーザビームにはPP
(プッシュプル)法が用いられて、トラッキングエラー
信号が生成される。
【0042】このように、再生時のレーザビームの偏光
面を、回折格子6が選択的に回折させる特定の偏光面に
合わせ、記録時のレーザビームの偏光面を、回折格子6
が選択的に回折させる特定の偏光面とは垂直な面に合わ
せるように、偏光面回転部5によりレーザビームの偏光
面を選択的に回転させることによって、再生時にはクロ
ストークキャンセラで用いる3ビームを生成し、記録時
には1ビームを生成することができる。
【0043】なお、この第1の実施の形態では、後述す
るDPPを用いないので、図4に示した光検出部11a
には、2分割光検出部121及び122が無くてもよ
く、かつ、信号検出部13内のDPPエラー信号演算器
132が無くてもよいことは勿論である。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図7は本発明になる情報記録再生装置の第2
の実施の形態の要部の構成図を示す。同図中、図1と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
第1の実施の形態では3ビームと1ビームを切り替えて
いたのに対し、図7の第2の実施の形態では、3ビーム
(再生、クロストークキャンセル用)と3ビーム(記
録、DPP用)を切り替える。
【0045】図7において、ピックアップ15は、偏光
面回転部5とハーフミラー7との間に、第1の回折格子
16と第2の回折格子17からなる2つの回折格子を設
けた点が、図1のピックアップ2と異なる。第1の回折格
子16は図8(B)の平面図に示すように、格子部16
a及び16bからなる、ピッチTの周期の短冊状の格子
パターンが形成されており、これにより入射するレーザ
ビームのうち特定の偏光面を有するレーザビームのみを
回折する。
【0046】また、第2の回折格子17は、図8(A)
の平面図に示すように、格子部17a及び17bからな
る、ピッチkT(ただし、kは定数)の周期の短冊状の
格子パターンを有しており、第1の回折格子16と異な
るレーザビームの偏光方向に対してレーザビームを選択
的に回折させる。なお、上記の定数kは代表的な値とし
ては「2」であるが、実際のデバイスにおいては、「1.
8」や「2.2」などの値をとることもある。
【0047】この第2の実施の形態では、再生時には、
記録/再生制御信号により、偏光面回転部5のTN型液
晶5bには電圧が印加されない。これにより、光源3か
ら出射した、図7の紙面に垂直な方向に偏光するレーザ
ビームは、偏光面回転部5のTN型液晶5bによって、
偏光面回転部5から出射するレーザビームの偏光面が、
紙面に平行な方向に偏光するレーザビームとなるように
90度回転された後、第1の回折格子16に入射する。
【0048】第1の回折格子16は、入射した1本のレ
ーザビームの偏光面が紙面に平行であるときには、図8
(B)に示した平面図の格子部16aで遮光し、かつ、
格子部16bで透過することで、1本のメインビームと
2本のサブビームとからなる計3本のレーザビームに回
折し、これらを第2の回折格子17に入射する。第2の
回折格子17は、入射されるレーザビームの偏光面が紙
面に平行であるときには、図8(A)に示した平面図の
格子部17a及び17bのいずれも透過特性を有してい
るので、上記の3本のレーザビームは第2の回折格子1
7で回折されることなく、そのまま透過する。
【0049】第2の回折格子17を透過した3本のレー
ザビームは、ハーフミラー7を通過し、更に対物レンズ
8により光ディスク1の信号記録面に焦点一致して照射
される。これにより、再生時は第1の実施の形態と同様
に、3ビームを光ディスク1の信号記録面に、図3
(A)に示した位置関係で照射する。
【0050】一方、記録時は、記録/再生制御信号によ
り、偏光面回転部5のTN型液晶5bに電圧が印加され
る。これにより、光源3から出射した、図7の紙面に垂
直な方向に偏光するレーザビームは、偏光面回転部5の
TN型液晶5bによって、偏光面が回転されることな
く、紙面に垂直な方向に偏光するレーザビームのまま第
1の回折格子16に入射する。
【0051】第1の回折格子16は、紙面に垂直な方向
に偏光するレーザビームは回折することなく1本のレー
ザビームのまま透過させ、第2の回折格子17に入射す
る。第2の回折格子17は入射されるレーザビームの偏
光面が紙面に垂直な方向に偏光している場合は、図8
(A)の平面図に示した格子部17aが遮光特性、格子
部17bが透過特性を示すので、入射した1本のレーザ
ビームを、1本のメインビームと2本のサブビームとか
らなる計3本のレーザビームとし、これらをハーフミラ
ー7を通過させ、更に対物レンズ8により光ディスク1
の信号記録面に焦点一致して照射させる。
【0052】これにより、記録時も再生時と同様に3本
のレーザビームを光ディスク1の信号記録面に照射する
のであるが、再生時と異なり、図3(B)に示すよう
に、記録時は1本のレーザビームがメインビームMB´
としてランド又はグルーブのメイントラックに位置し、
残りの2本のレーザビームがサブビームSB1´、SB
2´としてメイントラックと隣接トラックの間に位置す
るように照射される。
【0053】光ディスク1の信号記録面に照射された記
録時の3本のレーザビームMB´、SB1´及びSB2
´は、同じ信号記録面で反射され、対物レンズ8を介し
てハーフミラー7に入射し、ここで反射されることによ
りウォラストンプリズム9に導かれる。所定の方向に偏
光されている3本のレーザビームのそれぞれは、さらに
ウォラストンプリズム9により、P偏光成分のみのレー
ザビーム、S偏光成分のみのレーザビーム及びP偏光成
分とS偏光成分とが混在するレーザビームの3つに分離
される(紙面に垂直な方向に並ぶ3本のレーザビームの
各々は、紙面に平行でそれぞれ上下の方向の3ビームに
変えられる)。
【0054】ウォラストンプリズム9より取り出され
た、計9本のレーザビームは集光レンズ10によってそ
れぞれ集光され光検出器11の光検出部11aに入射す
る。光検出部11aは、図4に示したように、2分割光
検出部121及び123と4分割光検出部122と非分
割光検出部124及び125とから構成されているが、
このうち4分割光検出部122が上記のメインビームM
B'の反射光を受光し、2分割光検出部121及び12
3がそれぞれ上記のサブビームSB1'及びSB2'の反
射光を受光する。
【0055】4分割光検出部122の4つの分割受光部
により受光されて光電変換されたメインビームMB'の
反射光の受光信号を、図4に示すように、それぞれA,
B,C,Dとし、また、2分割光検出部121及び12
3で別々に受光して得られたサブビームSB1'、SB
2'の反射光の受光信号をE1及びE2、F1及びF2
とすると、図4の信号検出部13は、演算器132によ
り4分割光検出部122と2分割光検出部121及び1
23からそれぞれ出力された受光信号に基づいて、
{(A+B)−(C+D)−K(E1−E2+F1−F
2)}なる演算を行って得られた信号をDPPエラー信
号として出力する(ただし、Kは定数)。
【0056】信号検出部13により生成されたDPP法
によるDPPエラー信号は、図7の図示しないサーボ機
構に供給されることにより、光ディスク1上の3本のレ
ーザビームの照射位置が図3(B)に示した位置関係に
なるように、トラックに追従して光ディスク1の半径方
向に調整される。
【0057】このように、第1の回折格子16を再生時
のクロストークキャンセラ用に、第2の回折格子17を
記録時のDPP用にして、それぞれ適切な3ビームの状
態(ピッチ・強度など)になるようにしておけば、異な
る3ビームであっても同一光学系で実現することが可能
となる。なお、第1の回折格子16と第2の回折格子1
7の順番は入れ替わってもよい。
【0058】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図9は本発明になる情報記録再生装置の第3
の実施の形態の要部の構成図を示す。同図中、図1と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
この第3の実施の形態のピックアップ19は、偏光面回
転部5とハーフミラー7との間に、回折格子21を用い
た点に特徴がある。
【0059】この回折格子21は図10(A)の平面図
及び同図(B)の斜視図に示すように、格子部21a、
21b、21c及び21dからなる、ピッチnTの周期
の短冊状の格子パターンが形成されており、これにより
入射するレーザビームのうち特定の偏光面を有するレー
ザビームのみを回折する。ただし、上記のnは定数で、代
表的な値は「2」であるが、実際のデバイスでは「3」など
の値をとることも考えられる。
【0060】回折格子21の格子部21aは、P偏光成
分のみを遮光する素材から構成されており、ピッチnT
で繰り返し配置されている。この格子部21aは、DP
Pとして使用する場合、P偏光成分になるように偏光面
を回転させて使用する。格子部21bと格子部21dは
ピッチTで離間配置され、S偏光成分のみを遮光する素
材で構成されている。この格子部21b及び21dは、
クロストークキャンセラとして使用する場合、S偏光成
分になるように偏光面を回転させて使用する。更に、格
子部21cは、偏光面に関係なくすべてのビームを透過
する素材から構成されており、ピッチnTで繰り返し配
置されている。
【0061】この第3の実施の形態では、再生時には、
記録/再生制御信号により、偏光面回転部5のTN型液
晶5bには電圧が印加されない。これにより、光源3か
ら出射した直線偏光のレーザビームは、偏光面回転部5
のTN型液晶5bによって、偏光面回転部5から出射す
るレーザビームが、S偏光面を有するレーザビームとな
るように偏光面が90度回転された後、回折格子21に
入射する。
【0062】回折格子21に入射された1本のレーザビ
ームはS偏光であり、格子部21a及び21cで透過さ
れ、格子部21b及び21dで遮光される。これら格子部
21a及び21cから取り出されたレーザビームは、ハ
ーフミラー7及び対物レンズ8を透過して光ディスク1
の信号記録面に焦点一致して照射される。これにより、
再生時は第1の実施の形態と同様に、3ビームを光ディ
スク1の信号記録面に、図3(A)に示した位置関係で
照射する。
【0063】一方、記録時は、記録/再生制御信号によ
り、偏光面回転部5のTN型液晶5bに電圧が印加され
る。これにより、光源3から出射した直線偏光のレーザ
ビームは、偏光面回転部5のTN型液晶5bによって、
偏光面が回転されることなく、そのまま回折格子21に
入射する。
【0064】回折格子21に入射された1本のレーザビ
ームはP偏光であり、格子部21b、21c及び21d
で透過され、格子部21aで遮光される。これら格子部
21a、21c及び21dから取り出されたレーザビー
ムは、ハーフミラー7及び対物レンズ8を透過して光デ
ィスク1の信号記録面に焦点一致してDPP用の3レー
ザビームとされて照射される。これにより、1本のレー
ザビームを信号記録面11に照射して、信号の記録を行
う。
【0065】この第3の実施の形態では、同じパネル内
に異なるレーザビームの偏光方向に対してレーザビーム
を選択的に回折する両方の特性を共存させる。光効率の
面で優れる。
【0066】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図11は本発明になる情報記録再生装置の第
4の実施の形態の要部の構成図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。この第4の実施の形態のピックアップ22は、偏光
面回転部5とハーフミラー7との間に、回折格子23を
用いた点に特徴がある。
【0067】この回折格子23は図12(A)の平面図
及び同図(B)の斜視図に示すように、格子部23a、
23b及び23cからなる短冊状の格子パターンが形成
されており、光効率・コストの面で優れる。第3の実施
の形態の回折格子21は、同じパネル内に異なるレーザ
ビームの偏光方向(偏光面)に対してレーザビームを選
択的に回折する両方の特性を共存させていたのに対し、
この実施の形態の回折格子23は、レーザビームの偏光
方向(偏光面)に関係なく回折する格子部と、レーザー
ビームの偏光方向(偏光面)に応じて選択的に回折させ
る格子部とを同じパネル内に共存させた点が回折格子2
1と異なる。
【0068】すなわち、回折格子23は、ピッチ2Tの
繰り返し周期パターンの格子部23a、23b及び23
cからなり、格子部23aは、入射レーザビームの偏光
面に関係なく、すべての入射レーザビームを遮光し、格
子部23bは、入射レーザビームの偏光面に関係なく、
すべての入射レーザビームを透過する。また、格子部2
3aに対してピッチT離れた位置に配置される格子部2
3cは、S偏光成分のみを遮光する素材から構成され、
クロストークキャンセラとして使用する場合には、S偏
光成分になるように偏光面を回転させて使用する。
【0069】再生時は、回折格子23に入射するレーザ
ビームはS偏光とされているため、格子部23a及び2
3cにより遮光され、格子部23bのみを透過して、C
TC用の3レーザビームとされる。また、記録時は、回
折格子23に入射するレーザビームはP偏光とされてい
るため、格子部23aにより遮光され、格子部23b及
び23cを透過して、DPP用の3レーザビームとされ
る。回折格子23は、特定のレーザの偏光面に対応して
遮光パターンが変化するため、特定のレーザビームに対
応して回折が行われる。
【0070】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。図13は本発明になる情報記録再生装置の第
5の実施の形態の要部の構成図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。この第5の実施の形態のピックアップ25は、図1
のピックアップ2中のウォラストンプリズム9を省略し
た構成であり、また、光ディスク26は光磁気型ではな
く、相変化型の光ディスクである。
【0071】光磁気型の光ディスク1のときは、P偏光
成分とS偏光成分の混在した成分の他に、P偏光成分の
み及びS偏光成分のみを検出する必要があるので、ウォ
ラストンプリズム9を使用しているが、この実施の形態
のように、相変化型の光ディスク26の時はP偏光成分
とS偏光成分の混在成分、すなわち、メインビームによ
る信号の光強度をレベルとして検出するので、P偏光の
み又はS偏光のみの成分は必要としないので、ウォラス
トンプリズム9そのものが必要とならないためである。
回折格子6自体は、図1のものと同じである。なお、光
検出器11は光検出部11aの構成に限定されるもので
はない。
【0072】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。図14は本発明になる情報記録再生装置の第
6の実施の形態の要部の構成図を示す。同図中、図7と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。この第6の実施の形態のピックアップ28は、図7
のピックアップ15中のウォラストンプリズム9を省略
した構成であり、また、光ディスク26は光磁気型では
なく、相変化型の光ディスクである。この実施の形態
は、第2の実施の形態と同様に、ピックアップ28は、
再生時はCTC用3レーザビームを発生し、記録時はD
PP用の3レーザビームを発生し、第2の実施の形態と
同様の効果を奏する。
【0073】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。図15は本発明になる情報記録再生装置の第
7の実施の形態の要部の構成図を示す。同図中、図9と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。この第7の実施の形態のピックアップ30は、図9
のピックアップ19中のウォラストンプリズム9を省略
した構成であり、また、光ディスク26は光磁気型では
なく、相変化型の光ディスクである。この実施の形態
は、第3の実施の形態と同様に、ピックアップ30は、
再生時はCTC用3レーザビームを発生し、記録時はD
PP用の3レーザビームを発生し、第3の実施の形態と
同様の効果を奏する。
【0074】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。図16は本発明になる情報記録再生装置の第
8の実施の形態の要部の構成図を示す。同図中、図11
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。この第8の実施の形態のピックアップ32は、図1
1のピックアップ22中のウォラストンプリズム9を省
略した構成であり、また、光ディスク26は光磁気型で
はなく、相変化型の光ディスクである。この実施の形態
は、第4の実施の形態と同様に、ピックアップ32は、
回折格子23を用いて、再生時はCTC用3レーザビー
ムを発生し、記録時はDPP用の3レーザビームを発生
し、第4の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0075】なお、図10、図12等で示した回折格子
21、23等のパネルの形状は、立体的に示してある
が、パネルの片面にそれぞれの性質を持つ材料を塗布し
たようなものであっても、同じ機能を果たす限り、上記
の各実施の形態の回折格子として用い得るものであり、
形状に限定されるものではない。
【0076】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、回折格子の格子のパターンや電極の
位置などは自由に選べることは勿論である。また、CD
とDVDなど、記録再生する波長などが異なる記録媒体
に対して、複数のレーザビームを切り替えて使わなけれ
ばならない場合や、再生時のクロストークキャンセルを
したくない場合にも、上記の手段で、適切な回折格子パ
ターンを選択し、偏光面回転部のモードを切り替えるこ
とによって、同一光ピックアップ装置で実現することが
できる。
【0077】また、ウォラストンプリズム9と集光レン
ズ10を用いないで、別の方法で信号を受光してもよい
ことは勿論である。受光部の構成なども限定されるもの
ではない。更に、図3ではメインビームをランドに照射
するようにしているが、グルーブに情報信号を記録し再
生するタイプの光ディスクでは、グルーブにメインビー
ムを照射するように設定する。また、P偏光、S偏光は
一例であり、回折格子16、17、21、23には、記
録と再生時で互いに直交する偏光面を有するレーザビー
ムが入射できればよい。更に、再生時は、CTCの代わり
に、3ビームを使用したDPPを行うようにしてもよ
い。この場合、DPPの方法自体は記録時と同様であ
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏光面を選択的に回転させる偏光面回転部と、偏光面に
応じてビームを回折させる回折格子を用いることによ
り、再生時の信号再生用3ビーム(クロストークキャン
セル:CTC)と、記録時の1ビームもしくはトラッキ
ング用3ビーム(DPP)とを、従来より安い製造コス
トで、液晶パネルの解像度を要求しない回折格子を用い
て、同一の光ピックアップ装置で実現することができ、
またモード移行時の応答時間も早い、サブビームの位置
を自由に選ぶことができる。また、本発明によれば、回
折格子に液晶パネルでなく、格子パターンに偏光面に応
じて透過・遮光する素材を用いているため、電極を要し
ない構成にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】図1中の回折格子の一例の平面図である。
【図3】CTC時とDPP法での光ディスクの記録面で
のレーザビームの照射をそれぞれ説明するための図であ
る。
【図4】検出される記録面上からの反射光よりDPP法
によってトラッキングエラー信号を生成するための回路
を説明するための図である。
【図5】本発明装置におけるCTC部の一例の構成図で
ある。
【図6】図5中のトランスバーサルフィルタの一例の構
成図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の構成図である。
【図8】図7中の回折格子の一例の平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の構成図である。
【図10】図9中の回折格子の一例の平面図と斜視図で
ある。
【図11】本発明の第4の実施の形態の構成図である。
【図12】図11中の回折格子の一例の平面図と斜視図
である。
【図13】本発明の第5の実施の形態の構成図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態の構成図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態の構成図である。
【図16】本発明の第8の実施の形態の構成図である。
【符号の説明】
1 光磁気型光ディスク 2、15、19、22、25、28、30、32 ピッ
クアップ 3 光源 5 偏光面回転部 6、21、23 回折格子 6a、6b、16a、16b、17a、17b、21
a、21b、21c、21d、23a、23b、23c
格子部 7 ハーフミラー 8 対物レンズ 9 ウォラストンプリズム 10 集光レンズ 11 光検出器 11a 光検出部 13 信号生成部 16 第1の回折格子 17 第2の回折格子 26 相変化型光ディスク 40 クロストーク除去回路 121、123 2分割光検出部 122 4分割光検出部 124、125 非分割光検出部 131、132 演算器 MB、MB' メインビーム SB1、SB2、SB1'、SB2' サブビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 AA02 AA12 AA50 AA57 AA61 BA08 BA42 BC21 5D119 AA03 AA40 BA01 EC41 JA22 JA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録時は光源から出射するレーザビーム
    を、情報信号で変調した後、光学系を介して光学的記録
    媒体に照射することにより、前記情報信号を記録し、再
    生時は前記光源から出射された強度一定のレーザビーム
    を、前記光学系を介して前記光学的記録媒体に照射し、
    前記光学的記録媒体の反射光を前記光学系を介して光検
    出手段で検出して記録情報信号を再生する情報記録再生
    装置において、 前記光源から出射されたレーザビームの偏光面を、再生
    時と記録時とで互いに直交するように制御する偏光面制
    御手段と、 前記偏光面制御手段により偏光面が制御されたレーザビ
    ームが入射され、特定の偏光面のレーザビームを回折す
    ることにより、再生時は前記光学的記録媒体の任意のメ
    イントラックにメインビームを照射し、かつ、前記メイ
    ントラックの両側に隣接する2つの隣接トラック又は前
    記メイントラックと前記隣接トラックの間に、2本のサ
    ブビームで別々に照射する計3本のレーザビームを取り
    出して前記光学的記録媒体に照射し、記録時は前記光学
    的記録媒体に1本の記録用レーザビームを照射する回折
    手段とを前記光学系に備えたことを特徴とする情報記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】 記録時は光源から出射するレーザビーム
    を、情報信号で変調した後、光学系を介して光学的記録
    媒体に照射することにより、前記情報信号を記録し、再
    生時は前記光源から出射された強度一定のレーザビーム
    を、前記光学系を介して前記光学的記録媒体に照射し、
    前記光学的記録媒体の反射光を前記光学系を介して光検
    出手段で検出して記録情報信号を再生する情報記録再生
    装置において、 前記光源から出射されたレーザビームの偏光面を、第1
    のモード時と第2のモード時とで互いに直交する第1の
    偏光面又は第2の偏光面に制御する偏光面制御手段と、 前記第1のモード時は前記偏光面制御手段により前記第
    1の偏光面に制御されたレーザビームが入射されて回折
    することにより、前記光学的記録媒体の任意のメイント
    ラックにメインビームを照射し、かつ、前記メイントラ
    ックの両側に隣接する2つの隣接トラックをクロストー
    キャンセル用の2本のサブビームで照射する計3本のレ
    ーザビームを取り出して前記光学的記録媒体に照射し、
    前記第2のモード時は前記偏光面制御手段により前記第
    2の偏光面に制御されたレーザビームが入射されて回折
    することにより、前記光学的記録媒体に1本の記録用レ
    ーザビームを照射すると共に、記録トラックの両側にト
    ラッキング用の2本のサブビームを別々に照射する計3
    本のレーザビームを取り出して前記光学的記録媒体に照
    射する回折手段とを前記光学系に備えたことを特徴とす
    る情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記回折手段は、前記特定の偏光面のレ
    ーザビームのみを回折する格子パターンを有する回折格
    子からなることを特徴とする請求項1記載の情報記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光面制御手段は、再生時は前記第
    1のモード又は第2のモードの偏光面制御を行い、記録
    時は前記第2のモードの偏光面制御を行うことを特徴と
    する請求項2記載の情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記回折手段は、前記第1の偏光面のレ
    ーザビームのみを回折する格子パターンを有する第1の
    回折格子と、前記第2の偏光面のレーザビームのみを回
    折する格子パターンを有する第2の回折格子をレーザビ
    ーム進行方向に配設した構成であることを特徴とする請
    求項2記載の情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記回折手段は、前記第1の偏光面のレ
    ーザビームのみを遮光する第1の格子部と、偏光面に関
    係なくすべてのレーザビームを透過する第2の格子部
    と、前記第2の偏光面のレーザビームのみを遮光する第
    3の格子部が、前記第1の格子部、第2の格子部、第1
    の格子部、第3の格子部の順の周期で同一パネル面に繰
    り返して配置された単一の回折格子からなることを特徴
    とする請求項2記載の情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記回折手段は、偏光面に関係なくすべ
    てのレーザビームを遮光する第1の格子部と、偏光面に
    関係なくすべてのレーザビームを透過する第2の格子部
    と、前記第1の偏光面のレーザビームのみを遮光する第
    3の格子部が、前記第1の格子部、第2の格子部、第3
    の格子部、第2の格子部の順の周期で同一パネル面に繰
    り返して配置された単一の回折格子からなることを特徴
    とする請求項2記載の情報記録再生装置。
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US7835252B2 (en) 2007-04-12 2010-11-16 Asahi Glass Company, Limited Optical head apparatus
JP2017156245A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 国立大学法人 香川大学 分光測定装置

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